JP2005048294A

JP2005048294A - Core yarn sewing thread

Info

Publication number: JP2005048294A
Application number: JP2003202939A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Kimura; 俊彦木村; Yoshikazu Tsuji; 良和辻; Goji Shimada; 剛司嶋田
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 2003-07-29
Filing date: 2003-07-29
Publication date: 2005-02-24
Anticipated expiration: 2023-07-29
Also published as: JP4501372B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a core yarn sewing thread having stitch strength and stitch quality with slight thread breakage during sewing in high-speed sewability or automatic sewability and buttonhole sewability according to computer control when sewing is carried out with an industrial lock stitch sewing machine. <P>SOLUTION: The core yarn sewing thread is obtained as follows. A two-layer structural yarn is formed by surrounding a sheath yarn composed of a staple fiber yarn parallel in the cylindrical form in the yarn longitudinal direction of a core yarn composed of a filament yarn. A plurality of zero-twist core yarns of a three-layer structure in which a binding part is composed by winding with a part of the staple fiber yarn of the sheath yarn on the outer layer thereof are doubled and final twist is then applied thereto. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速縫製性および自動機縫製性に優れたコアーヤーン縫糸に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のコアーヤン縫糸は、長繊維糸条からなる芯糸繊維とドラフトされた短繊維糸条からなる鞘糸繊維を引き揃え精紡機のフロントローラに供給され、複合精紡と下ヨリの撚糸が同時に施された長短複合糸のコアーヤーンを製造し、さらに該コアーヤーンを複数本引き揃えて、複合精紡のヨリ向と逆方向に上ヨリが施されコアーヤン縫糸が製造されてきた。
【０００３】
該コアーヤーン縫糸の特徴はスパン糸比率が１００％のスパン縫糸に比べて、強力は高くかつ可縫性も良好であることから、近年その生産量が急増してきた。しかしながら鞘糸に短繊維を用いるために、やはりスパン糸の短繊維端は毛羽状として目立つので、特にフィラメント織物などに使用すると縫目の品位は低く、高級衣料品などへの展開としては品位が不足しているさらに、長繊維を芯糸に用いることからコアーヤーン縫糸の原料代が加算するなどコスト高は裂けられないのである。
【０００４】
そこで、すでに下ヨリが施された長繊維糸条とすでに紡績されたスパンとを引き揃えて、合ネン機で上ヨリ合撚してなる合撚構造の複合糸からなる「ポリエステル混撚ミシン糸」（特許文献１参照）が提案されている。このミシン糸は、合理的に製造される混撚ミシン糸であるが、合撚構造上長繊維糸条が外層に配置される場合もあるので縫製性は低く、ま長繊維糸条とスパン糸との染色差や光沢差等も生じることから、コアーヤーン縫糸として品位の低いものである。
【０００５】
その他、静電気により電気開繊された芯糸の長繊維糸条が鞘糸となる短繊維群の断面内に均一に分布させ、複合精紡によりコアーヤーンを製造し、さらに該コアーヤーンを複数本引き揃えて上ヨリが施された「複合ミシン糸」（特許文献２参照）が提案されている。この複合ミシン糸は、縫製性や均一染色性に優れているが、電気開繊工程を通過させるので製造コスト高になることや、やはり毛羽が目立つので品位は低いものである。
【０００６】
近年、縫糸の開発やミシン機の高速化や自動機化が進み、縫製品のアイテムによる縫製技術も向上してきた。例えばジーンズなどの縫製について言えば、縫目強力の耐久性が、また薄地ブラウスなどでは縫目の綺麗さが要求されてきている。これは、縫目強力は強く見栄えが良いことであり、これを達成する縫糸の要求特性はは、高強力でかつ細番手である。
【０００７】
これらの要求特性を満足させる技術として、コアーヤーン製造装置およびコアーヤーン製造方法（特許文献３参照）や、二層構造糸及びその製造方法（特許文献４参照）が提案されている。これらはノズル軸方向に糸通路が形成された中空ガイド軸体と、その先端部に旋回流を作用させる旋回流発生ノズルとにより構成される紡績部を備え、ドラフトされた短繊維束と共に紡績部に供給された長繊維の周囲に結束巻き付けしつつ製造されてなるコアーヤーン技術である。
【０００８】
しかし、いずれの提案もコアーヤーン紡績の応用技術として、特に縫糸への展開については言及されておらずまた示唆もなく、さらに細繊度で高強力特性を満足しさらに可縫性や品位に優れた縫糸の技術は開発されていないのである。
【０００９】
【特許文献１】特開平０２−３３３４１号公報
【００１０】
【特許文献２】特公昭６３−３９７７号公報
【００１１】
【特許文献３】特開２００２−６９７６０号公報
【００１２】
【特許文献４】特開２００２−６９７７４号公報
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、工業用の本縫いミシン機を用いて縫製するに際し、高速縫製性や、コンピューター制御による自動縫製性およびボタンホール縫製性において、縫製中の糸切れが少なく、縫製条件の調整が容易であるコアーヤーン縫糸を提供せんとするものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明のコアーヤーン縫糸は、長繊維糸条からなる芯糸の糸長さ方向に、短繊維糸条からなる鞘糸が筒状に並行に取り囲んで２層構造糸を形成し、さらにその外層に該鞘糸の短繊維糸条の一部によって、巻き付きして結束部が構成されてなる３層構造の無ヨリコアーヤーンを、複数本引き揃えられて、上ヨリが施されていることを特徴とするものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明は、前記課題、つまり縫製中の糸切れが少なく、縫製条件の調整が容易であるコアーヤーン縫糸について、鋭意検討し、無ヨリ状コアーヤーンを複数本引き揃えて撚り掛けして縫糸を作ってみたところ、かかる課題を一挙に解決する縫糸を提供することができることを究明したものである。
【００１６】
本発明のコアーヤーン縫糸の構成要件について説明する。
【００１７】
まず、第１の発明について、コアーヤーン縫糸を構成するコアーヤーンは、長短複合糸の無ヨリ状であることが特徴となるのである。該コアーヤーンにおいて、芯部の長繊維糸条に用いる素材は、合成繊維のポリエチレンテレフタレートやポリアミドなどが適しており、高機能性繊維と言われる芳香族ポリアミド繊維やポリエチレン繊維なども容易に適用することができる。
【００１８】
該コアーヤーンのに３層構造部について、該芯部の長繊維糸条に、短繊維糸条からなるステープルファイバーの一部が筒状に並行に取り囲み２層構造部を形成し、この２層構造の適宜の箇所を、該ステープルファイバーの残り部が巻き付いて結束部を形成し、３層構造糸となるのである。結束部の断面は中心に芯糸部、鞘糸並行部、該並行部の外層に巻き付き結束部となる、無ヨリ状のコアーヤーンである。本発明のコアーヤーン縫糸は、この無ヨリ状コアーヤーンを用いて、複数本引き揃え、さらに上ヨリが施されて構成されるコアーヤーン縫糸で有る。
【００１９】
本発明の該結束部の巻き付き状態は、該ステープルファイバーの残り部が糸条の長さ方向と結束巻き付きする方向を挟む角度が２０〜７０度の範囲で巻き付けられている。なお、結束状で巻き付いているので実質ヨリ数はゼロである。
【００２０】
巻き付け角度が平均２０度以下にれば、結束力は低くなって素抜けが生じ紡出性が大きく低下しやすくまた、平均７０度以上になれば結束力は高くなるが、太さムラが生じ、紡出性が低下するので好ましくない。
【００２１】
紡出性や糸形成の最も好ましい巻き付け角度は平均３０〜６０度の範囲である。なお、巻き付け角度の測定は、走査型電子顕微鏡で倍率４０倍にて撮影した糸形態写真から、１インチ当たりに含まれる巻き付き繊維の角度を１０本測定し、その平均値を算出したものである。
【００２２】
第３の発明について、該コアーヤーンは上述したように実ヨリは存在しないので、通常の縫糸の糸構造とするには、ヨリ割れ防止や糸強度向上目的に施される下ヨリは極めて少なくても構わないのである。このように、該コアーヤーンはすでに強固に結束した３層構造となっているので、通常のリング式紡績によるコアーヤーンに比べて、下ヨリが挿入されないかあるいは多く挿入する必要はないのである。
【００２３】
該コアーヤーンが引き揃えられ上ヨリを施したコアーヤーン縫糸は、該コアーヤーンに挿入される下ヨリ数が少ないほど、該コアーヤーン間の絡み合いは強く、ヨリ戻りやヨリ割れと言われる現象が起こりにくくなり、縫製性におけるバック縫性や自動機縫性が特に優れるのである。そのほか、該コアーヤーンは元々極めて集束性が高いので、コアーヤーン縫糸では糸外観や縫目は美しく仕上がるのである。
【００２４】
該コアーヤーンに施す下ヨリとしては、通常のリング式紡績により製造されるコアーヤーンと同程度に挿入されると、該コアーヤーンは既に集束されていることから、硬化しやすく可縫性を著しく低下させるので好ましくはないが、上ヨリ工程通過性や上ヨリ後の糸筋のさらなる均一性を考慮すれば、ある程度の下ヨリを挿入することは構わない。
【００２５】
つまり、下ヨリ数Ｔは８０００／Ｄ^１／２≧Ｔ≧０（ｔ／ｍ）が挿入されていることが好ましく、なるべく少ない方が可縫性は適している。
【００２６】
ここで、下ヨリ数が８０００／Ｄ^１／２以上挿入されると縫製性の大幅な低下が起こり、特にバック縫性や自動機縫製性において、糸切れが多発したり高速縫製性が低下するので好ましくないのである。
【００２７】
例えば、芯糸７０ｄｔｅｘ、鞘糸１４０ｄｔｅｘ相当のコアーヤーン２００ｄｔｅｘでは下ヨリ数として５７０Ｔ／ｍ以上では可縫性が著しく低下するが、５００ｔ／ｍ以下になれば、可縫性は向上するのである。好ましい縫製性から言えば下ヨリ数は少ないほど適しており、ゼロつまり下ヨリ数を施さない条件が最も優れているが、上記したように、上ヨリ工程通過性や上ヨリ後の糸筋の均一性を考慮すれば、５０〜１００ｔ／ｍ程度挿入しておくことが実用的に好ましい。
【００２８】
上ヨリについては、通常の縫糸に施されている範囲が適用される。例えば芯糸７０ｄｔｅｘ、鞘糸１４０ｄｔｅｘ相当のコアーヤーン２００ｄｔｅｘでは５００ｔ／ｍから９００ｔ／ｍの下ヨリ方向とは逆のＺ方向に挿入される。
【００２９】
第４の発明について、コアーヤーン縫糸に挿入されるヨリ方向について、該下ヨリの挿入方向は該短繊維糸条が該フィラメント糸条に巻き付く方向に挿入されている方が糸筋が滑らかになるので好ましく、また上ヨリの挿入方向はトルクバランスが均衡されるので、下ヨリとは逆方向に挿入することが好ましい。
【００３０】
仮に、下ヨリ方向と上ヨリ方向が同方向であれば、撚糸中のヨリ切れや強力低下が大きくなり、さらにはヨリビリを止めるための熱セットを強化しなければならなく、縫糸としての特性が大きく損なわれるのである。
【００３１】
通常、ミシン機の針回転機構から縫糸の下ヨリと上ヨリの組み合わせは、通常下ヨリはＳ方向に上ヨリはＺ方向に撚糸されることが可縫性の点から優れており、上ヨリがＳ方向に成る場合は縫製中の糸切れが多発するので好ましくないのである。
【００３２】
第５の発明について、該芯部の長繊維糸条の単繊維繊度としては、好ましくは３０〜２００ｄｔｅｘの範囲が、単繊維フィラメント本数は１２〜２００本の範囲が適しており、例えば３３ｄｔｅｘでは１２本〜３０本が、７８ｄｔｅｘでは２４本〜７２本が、２００ｄｔｅｘでは５０本〜２００ｄｔｅの糸構成であるものが好ましく採用される。
【００３３】
これは単繊維繊度と単繊フィラメント本数に関係し、単繊維フィラメント繊度が太くなると縫糸が硬くなり縫目が生地から浮き出たり、細くなると撚糸工程から最後の仕上げ巻工程までにおいて、毛羽発生したり強力低下を生じるので、この範囲がバランスがとれた条件である。
【００３４】
さらに、単繊維フィラメント糸本数は多い方がコアーヤーンの曲げやネジリ特性が柔らかくなり可縫性が高くなり、縫目のパッカリングが向上するなど好ましい使い方であるが、逆に染色性の濃色が得られにくくなることがある。
【００３５】
もちろん、この範囲外の繊度においても縫糸としては可能であるが、縫目の美しさや耐久性あるいは生地との色合わせなど、諸問題を引き起こす原因につながるので目的や用途におうじて設計することである。
【００３６】
該芯部の長繊維糸条の特性としては、切断強度としては、高い方が縫製性が高くなるので、少なくとも５ｃＮ／ｄｔｅｘ以上、さらには７ｃＮ／ｄｔｅｘ以上であるものが適している。また、沸騰水収縮率としては、縫製後のパッカリングを阻止するには、好ましくは６％以下、より好ましくは３％以下であるものがよい。
【００３７】
次に鞘部の短繊維糸条からなるステープルファイバーについて、素材はフィラメント糸と同様に合成繊維糸条のポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、さらには高機能性繊維といわれる芳香族ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維なども可能である。
【００３８】
ステープルファイバーの原綿特性において、単繊維繊度は好ましくは０．１〜３ｄｔｅｘの範囲が、また０．５〜１．５ｄｔｅｘの範囲のものがコアーヤーン紡績性やコアーヤーン縫糸の糸筋の滑らかさ、あるいはコアーヤーン縫糸の柔らかさから高可縫性につながるので、より好ましい範囲である。
【００３９】
ステープルファイバーの短繊維長について、短紡式の２５ｍｍ〜４０ｍｍ、長紡式の３８ｍｍ〜７０ｍｍのいずれであっても構わないが、コアーヤーン縫糸の縫製後の綺麗さからは前者が、高強力特性からは後者の紡績方式のものが好ましく、目的により適宜選択することができる。
【００４０】
該短繊維糸条からなる鞘糸が筒状に並行に取り囲む本数および該結束巻き付きする本数は、最低４０本以上とするが上限は特に制限がないものの、衣料用では５００本以下となる。さらに、その本数比率は、９５：５〜６０：４０と、並行に取り囲む本数が、結束巻き付き本数より多くなることが好ましい。
【００４１】
さらに、その中でも該本数比率が、９０：１０〜７０：３０であるのが、強力が高く、糸筋の均整という点から好ましい。
【００４２】
これは、短繊維の繊度にもよるが本発明の好ましい範囲の繊度であれば、鞘糸が必要とする本数は最低４０本以上であり、これ以下は本数が少なく過ぎて、結束力が低下しコアーヤーンの構成が極めて難しくなる。また、５００本以上では本数が多すぎて、結束力が逆に低下するという現象が生じるので、コアーヤーンの構成が極めて難しくなる。
【００４３】
短繊維の繊度よりも短繊維の本数が二層構造糸形成に優先し５０本以上が好ましい範囲である。
【００４４】
例えば、芯糸のマルチフィラメント糸の繊度を３５ｄｔｅｘ、鞘糸の短繊維糸の総繊度を約１８０番手相当のステープルを巻き付け、並行に取り囲む本数と結束巻き付きする本数の比率を１対１としたコアーヤーンの７０ｄｔｅｘを製造し、これを２糸条引き揃え２子ヨリコアーヤーン縫糸とすると約１５０ｄｔｅｘの、または３子ヨリのコアーヤーン縫糸とすると２２０ｄｔｅｘとすることができるのである。
【００４５】
図面を用いてコアーヤーン縫糸の構成を詳細に説明するならば、図１は本発明にかかるコアーヤーンの一例を示すモデル図である。
これは下ヨリが施される前の糸形態例であり、１は芯糸の長繊維糸条、２は短繊維糸条が芯糸を筒状に取り囲む鞘糸部を、３は巻き付く結束繊維部を示した。
図２は上記コアーヤーンに下ヨリを施した糸条を２糸条引き揃えて上ヨリを施した２子ヨリ糸とした本発明のコアーヤーン縫糸例であり、４は毛羽、５はたるみ、６はループ状態をそれぞれ示したものである。
【００４６】
上記コアーヤーン縫糸の製造法方について説明する。紡績工程の練条工程後のステープルファイバーつまり短繊維束を用いて、精紡機の供給部の中央に配置した短繊維束と、該短繊維束を挟んであるいは該短繊維束の下方に配置した短繊維束とからなる短繊維束をドラフトし、次いで、ドラフトされた繊維束と長繊維糸条とを引き揃え、旋回空気流を利用した紡績部材に供給して、長繊維からなる芯繊維に該短繊維糸条を絡ませなが空気精紡加工することによりコアーヤーンを製造するのである。
【００４７】
この精紡加工速度は従来のリング式精紡機より１０〜３０倍の速度で合理的に製造することができ、大幅な製造コストダウンを図ることができる方法である。得られた該コアーヤーンを複数糸条引き揃えて、旋回空気流で巻き付いた方向とは逆方向に上ヨリを加えるか、もしくは、得られた該コアーヤーンを旋回空気流で巻き付いた方向と同じ方向に下ヨリを施し、得られたコアーヤーンを複数糸条引き揃え、下ヨリ方向と逆方向の上ヨリを施すことによって、本発明のコアーヤーン縫糸を製造することができる。
【００４８】
上ヨリが施された後、収縮止めあるいは上ヨリ後の残留トルク消滅を目的に熱セットが施される場合がある。引き続きソフト巻きを施したチーズを作成し、チーズ状でチーズ染色加工が施され、コアーヤーン縫糸が製造されるのである。
【００４９】
【実施例】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。
【００５０】
測定方法
（１）繊度、強度、伸度、熱水収縮率
ＪＩＳＬ１０９０に準ずる
（２）縫製性
Ｔ／Ｃブロード布を用いて、ミシン機の針回転数変更し前進縫いとバック縫いおよび自動機縫製性をテストした。
【００５１】
（縫製評価方法）

【００５２】

【００５３】

【００５４】
実施例１、２
ムラタ・ボルテックススピナー機械（村田機械（株）製）を用いて、芯糸となる長繊維糸条の強度が６．１ｃＮ／ｄｔｅｘのポリエステルマルチフィラメント４４ｄｔｅｘ１８フィラメントの糸条と、鞘糸となる短繊維糸条のポリエステル原綿の繊度が１．２ｄｔｅｘ、繊維長が３８ｍｍのスライバーをもちいて、紡速２７０ｍ／ｍｉｎ、ノズル圧力０．５５Ｍｐａ、スピンドル径φ１．２、オーバーフィード率１〜２％、メインドラフト４０倍、トータルドラフト１４０倍、ノズルゲージ２１ｍｍにてＳ方向巻き付けのコアーヤンを製造した。
【００５５】
該コアーヤーンを２子ヨリ縫糸に製造するため、下ヨリ数を０ｔ／ｍ、４００ｔ／ｍとし、上ヨリ数をいずれもＺ方向に８６６ｔ／ｍ施し、２子ヨリのコアーヤーンを製造した。
【００５６】
２子ヨリのコアーヤーンをチーズに巻き上げヨリ止め処理として、１１０℃で２０分間スチームセットを施し、続いてソフトチーズに巻き上げ、水洗・湯先を６０℃で１０分行い、１３０℃で４０分間のチーズ染色を行い、還元洗浄、湯洗・水洗し黒色に仕上げ、巻き付け角度の平均が５４〜５５度、取囲み量と巻付き量の比率が８５対１５のコアーヤーン縫糸を製造した。
【００５７】
コアーヤーン縫糸特性および可縫性評価結果を表１に示した。
【００５８】
下ヨリ数０Ｔ／ｍの実施例１は比較例２，３に比べて、高速可縫性、自動機対応が優れている。下ヨリ数４００Ｔ／ｍの実施例２は実施例１に比べると高速化縫性、自動機対応性がやや低くなるが、実施例３，４に比べるとやはりバック縫性、縫目強力、自動機対応性、がやや優れている。
【００５９】
実施例３，４
実施例１と同様の紡績機械と原糸・原綿を用い、同条件にてコアーヤーンを製造した。
【００６０】
該コアーヤーンに８０００／Ｄ^１／２≧Ｔ≧０（ｔ／ｍ）式で示される範囲より多くの下ヨリ数Ｔとして８００ｔ／ｍ、１１００ｔ／ｍを挿入し、さらに上ヨリ数としてＺ方向に８６６ｔ／ｍを挿入し、２子ヨリのコアーヤーンを製造した。
【００６１】
以下、実施例１と同条件にてコアーヤーン縫糸を製造し、縫糸特性および評価結果を表１に示した。
【００６２】
下ヨリ数を多くした実施例３，４は高速可縫性およびバック縫性が極めて低くなったが、縫目強力や縫目品位は実施例１，２とほぼ同程度である。
【００６３】
比較例１
ポリエステルフィラメント原糸とポリエステル原綿を用いて、リング精紡機により製造された２子ヨリのコアーヤーン縫糸の市販品として、米国ＣＯＡＴＳ社製”ＥＰＩＣ”（Ｒ）（ＡｒｔＮ５２９Ｔｋｔ１５０Ｔｅｘ２１ＷＨＴ）を用いた評価結果を表１に示した。
【００６４】
代表的な市販品であるが、実施例１，２に比べると縫目強力が低く、縫目品位もやや低いものであった。
【００６５】
【表１】

【００６６】
【発明の効果】
本発明によれば、高速可縫性及び自動機対応性は優れ、特に縫目強力や品位は市販品より優れており縫目が綺麗に仕上がる縫糸を提供することができる。
縫製対象品としては、一般衣料用から特にジーンズやユニフォームなどの縫目強力の耐久性が要求される用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この図は本発明のーヤーンの外観モデルの一例を示す。
【図２】この図は本発明のーヤーン縫糸の外観モデルの一例を示す。
【符号の説明】
１：芯糸部の長繊維糸条
２：芯糸に筒条に並行に取り囲む鞘糸の短繊維糸条
３：２層目の外層に結束巻き付きした鞘糸の短繊維糸条
４．毛羽
５：たるみ
６：ループ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a core yarn thread excellent in high-speed sewing performance and automatic machine sewing performance.
[0002]
[Prior art]
In the conventional core yarn, the core yarn fiber made of long fiber yarn and the sheath yarn fiber made of drafted short fiber yarn are aligned and supplied to the front roller of the spinning machine, and the composite spinning and the twisted yarn of the lower twist are simultaneously A core yarn of a long and short composite yarn that has been applied has been manufactured, and a plurality of the core yarns have been aligned, and an upper twist has been applied in the direction opposite to the twist direction of the composite spinning, thereby producing a core yarn.
[0003]
The core yarn is characterized by high strength and good sewnability compared with a spanned thread having a spanned yarn ratio of 100%, and its production has increased rapidly in recent years. However, since the short fiber end of the spun yarn is conspicuous as fluff because the short fiber is used for the sheath yarn, the quality of the seam is low especially when used for filament fabrics, etc. Furthermore, since the long fibers are used as the core yarn, the cost of raw materials for the core yarn sewing thread is added and the high cost cannot be broken.
[0004]
Therefore, "polyester mixed twist sewing thread" consisting of composite yarns with a twisted structure in which long fiber yarns already subjected to lower twist and already spun spans are aligned and upper twisted and twisted with a joint machine. (See Patent Document 1) has been proposed. This sewing thread is a reasonably manufactured mixed twist sewing thread. However, since the long fiber yarn may be arranged in the outer layer in the combined twist structure, the sewing property is low, and the long fiber yarn and the spun yarn As a result, there is a difference in dyeing, gloss, and the like, so that the quality is low as a core yarn sewing thread.
[0005]
In addition, core filaments that have been electrospread by static electricity are evenly distributed within the cross-section of the short fibers that form the sheath yarn, and a core yarn is manufactured by composite spinning, and a plurality of core yarns are aligned. A “composite sewing thread” (see Patent Document 2) to which the upper twist is applied has been proposed. This composite sewing thread is excellent in sewing properties and uniform dyeing properties, but has a low production quality because it passes through an electric opening process, resulting in an increase in manufacturing cost and a conspicuous fluff.
[0006]
In recent years, the development of sewing threads, the speeding up of sewing machines and the automation of sewing machines have progressed, and the sewing technology for items of sewing products has also improved. For example, when sewing jeans and the like, durability of the seam strength is required, and in thin blouses and the like, a beautiful seam is required. This means that the seam strength is strong and attractive, and the required characteristics of the sewing thread to achieve this are high strength and fine count.
[0007]
As a technique for satisfying these required characteristics, a core yarn manufacturing apparatus and a core yarn manufacturing method (see Patent Document 3), a two-layer structured yarn and a manufacturing method thereof (see Patent Document 4) have been proposed. These include a spinning section composed of a hollow guide shaft body in which a yarn passage is formed in the nozzle axis direction and a swirling flow generating nozzle that causes a swirling flow to act on the tip of the hollow guiding shaft body, and the spinning section together with the drafted short fiber bundle This is a core yarn technology manufactured while being wound around a long fiber supplied to the fiber.
[0008]
However, none of these proposals are applied to core yarn spinning, and there is no mention or suggestion about the development of sewing thread. Sewing thread with fineness, high strength characteristics, and excellent sewability and quality. This technology has not been developed.
[0009]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 02-33341
[Patent Document 2] Japanese Patent Publication No. 63-3777
[Patent Document 3] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-69760
[Patent Document 4] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-69774
[Problems to be solved by the invention]
In view of the background of such prior art, the present invention provides high-speed sewing, automatic sewing by computer control, and buttonhole sewing when sewing is performed using an industrial lockstitch sewing machine. The present invention is intended to provide a core yarn sewing thread that is easy to adjust the sewing conditions.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following means in order to solve such problems. That is, the core yarn sewing thread of the present invention forms a two-layer structure yarn by surrounding the sheath yarn made of short fiber yarns in parallel in the yarn length direction of the core yarn made of long fiber yarns, A plurality of three-layered coreless yarns that are wound around the outer layer by a part of the short fiber yarns of the sheath yarn to form a bundling portion, are aligned, and the upper twist is applied. It is characterized by.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention has been intensively studied on the above-mentioned problem, that is, a core yarn sewing thread in which the thread breakage during sewing is small and the adjustment of the sewing conditions is easy, and a plurality of twisted core yarns are aligned and twisted to make a sewing thread. As a result, it has been found that it is possible to provide a sewing thread that can solve such problems all at once.
[0016]
The constituent requirements of the core yarn sewing thread of the present invention will be described.
[0017]
First, the first invention is characterized in that the core yarn constituting the core yarn sewing thread has a long and short composite yarn-free twist shape. In the core yarn, synthetic fibers such as polyethylene terephthalate and polyamide are suitable as the material used for the filaments of the core, and aromatic polyamide fibers and polyethylene fibers that are said to be highly functional fibers can be easily applied. Can do.
[0018]
Regarding the three-layer structure portion of the core yarn, a two-layer structure portion is formed by enclosing a part of staple fibers made of short fiber yarns in parallel in the long fiber yarn of the core portion in a cylindrical shape. The remaining portion of the staple fiber is wound around the appropriate portion to form a bundled portion, and a three-layer structure yarn is obtained. The cross section of the bundling portion is a core-shaped yarn having a twisted shape in which a core yarn portion, a sheath yarn parallel portion, and a bundling portion are wound around an outer layer of the parallel portion at the center. The core yarn sewing thread of the present invention is a core yarn sewing thread that is formed by aligning a plurality of core yarns and further twisting them using the twisted core yarn.
[0019]
In the winding state of the bundling portion of the present invention, the angle between which the remaining portion of the staple fiber sandwiches the length direction of the yarn and the bundling direction is wound in the range of 20 to 70 degrees. In addition, since it is wound in a bundled shape, the actual twist number is zero.
[0020]
If the wrapping angle is 20 degrees or less on average, the bundling force becomes low and unplugging occurs and the spinnability is greatly reduced. On the other hand, if the winding angle is 70 degrees or more on average, the bundling force increases, but uneven thickness occurs. This is not preferable because the spinnability is lowered.
[0021]
The most preferable winding angle for spinning and yarn formation is in the range of 30 to 60 degrees on average. In addition, the measurement of the winding angle is obtained by measuring the angle of ten winding fibers included per inch from a yarn form photograph taken at a magnification of 40 times with a scanning electron microscope, and calculating an average value thereof. .
[0022]
With respect to the third invention, since the core yarn does not have a real twist as described above, in order to obtain a normal thread structure, there is very little lower twist to prevent twisting and improve the yarn strength. It doesn't matter. Thus, since the core yarn has a three-layer structure which is already firmly bound, it is not necessary to insert a lower twist or a large amount of the lower twist as compared with a core yarn by a normal ring spinning.
[0023]
In the core yarn sewing thread in which the core yarns are aligned and subjected to upper twist, the smaller the number of lower twists inserted into the core yarn, the stronger the entanglement between the core yarns, the less likely the phenomenon of twisting back and twisting occurs, This is particularly excellent in back stitching and automatic machine stitching. In addition, since the core yarn is inherently extremely convergent, the appearance and stitches of the core yarn are beautifully finished.
[0024]
As the lower twist applied to the core yarn, when inserted to the same degree as a core yarn manufactured by ordinary ring spinning, since the core yarn is already focused, it tends to harden and significantly reduce the sewability. Although it is not preferable, it is possible to insert a certain amount of the lower twist in consideration of the ability to pass the upper twist process and the further uniformity of the thread after the upper twist.
[0025]
That is, it is preferable that 8000 / D ^1/2 ≧ T ≧ 0 (t / m) is inserted in the lower twist number T, and the smaller the number, the more suitable the sewing property is.
[0026]
Here, when the number of lower twists is inserted more than 8000 / D ^1/2 , the sewing performance is significantly reduced, and particularly in the back sewing and automatic machine sewing, thread breakage frequently occurs or high-speed sewing is reduced. Therefore, it is not preferable.
[0027]
For example, in the core yarn of 200 dtex corresponding to the core yarn of 70 dtex and the sheath yarn of 140 dtex, the sewability is remarkably lowered when the lower twist number is 570 T / m or more, but when it is 500 t / m or less, the sewability is improved. Speaking of the preferred sewing properties, the lower the number of lower twists, the better, and the best condition is zero, i.e., no lower twist number is applied. In consideration of uniformity, it is practically preferable to insert about 50 to 100 t / m.
[0028]
For the upper twist, the range applied to the normal sewing thread is applied. For example, in the core yarn 200 dtex corresponding to the core yarn 70 dtex and the sheath yarn 140 dtex, the yarn is inserted in the Z direction opposite to the lower twist direction from 500 t / m to 900 t / m.
[0029]
Regarding the fourth aspect of the invention, with respect to the twist direction inserted into the core yarn sewing thread, the thread direction becomes smoother when the lower fiber thread is inserted in the direction in which the short fiber thread is wound around the filament thread. Therefore, it is preferable to insert the upper twist in the direction opposite to the lower twist because the torque balance is balanced in the upper twist insertion direction.
[0030]
If the lower twist direction and the upper twist direction are the same direction, the twist breakage and strength drop in the twisted yarn will increase, and the heat set for stopping twist will have to be strengthened. It is greatly damaged.
[0031]
Normally, the combination of the lower twist and upper twist of the sewing thread from the needle rotating mechanism of the sewing machine is superior from the viewpoint of the sewing property that the lower twist is usually twisted in the S direction and the upper twist is twisted in the Z direction. If it is in the S direction, thread breakage frequently occurs during sewing, which is not preferable.
[0032]
Regarding the fifth invention, the single fiber fineness of the long filament yarn of the core is preferably in the range of 30 to 200 dtex, and the number of single fiber filaments is preferably in the range of 12 to 200, for example, 12 at 33 dtex. Those having a yarn configuration of 30 to 30, 78 to 72 dtex, and 50 to 200 dte with 200 dtex are preferably employed.
[0033]
This is related to the single fiber fineness and the number of single filaments. When the single fiber filament fineness becomes thicker, the sewing thread becomes harder and the stitches rise from the fabric, and when it becomes thinner, fluffing occurs from the twisting process to the final finishing winding process. This range is a well-balanced condition because it causes a drop in strength.
[0034]
In addition, the more the number of single fiber filament yarns, the more preferable it is to bend and twist the core yarn softer, the sewability is higher, and the puckering of the seam is improved. It may be difficult to obtain.
[0035]
Of course, fineness outside this range can be used as a sewing thread, but it may cause problems such as the beauty of the seam, durability, or color matching with the fabric, so it should be designed according to the purpose and application. It is.
[0036]
As the properties of the long fiber yarns in the core portion, the higher the cutting strength, the higher the sewing property, and therefore, at least 5 cN / dtex or more, further 7 cN / dtex or more is suitable. Further, the boiling water shrinkage is preferably 6% or less, more preferably 3% or less in order to prevent puckering after sewing.
[0037]
Next, for staple fibers consisting of short fiber yarns in the sheath, the material can be polyethylene terephthalate and polyamide, which are synthetic fiber yarns as well as filament yarns, and aromatic polyamide fibers and polyethylene fibers, which are said to be highly functional fibers, etc. It is.
[0038]
In the staple fiber properties of the staple fiber, the single fiber fineness is preferably in the range of 0.1 to 3 dtex, and in the range of 0.5 to 1.5 dtex, the core yarn spinnability, the smoothness of the thread of the core yarn, or the core yarn Since the softness of the sewing thread leads to high sewability, this is a more preferable range.
[0039]
The short fiber length of the staple fiber may be either short spinning type 25 mm to 40 mm or long spinning type 38 mm to 70 mm, but the former is because of the high strength characteristics because of the cleanness after sewing the core yarn sewing thread. Is preferably the latter spinning method, and can be appropriately selected depending on the purpose.
[0040]
The number of the sheath yarns composed of the short fiber yarns that are surrounded in parallel in the cylindrical shape and the number of the bundled wraps are at least 40, but the upper limit is not particularly limited, but is 500 or less for clothing. Furthermore, the number ratio is 95: 5 to 60:40, and it is preferable that the number of parallel surroundings is larger than the number of bundles.
[0041]
Further, among these, the number ratio is preferably 90:10 to 70:30 because of high strength and leveling of the yarn string.
[0042]
This depends on the fineness of the short fibers, but if the fineness is within the preferred range of the present invention, the number of sheath yarns required is at least 40, and below this, the number is too small and the binding force is reduced. However, the construction of the core yarn becomes extremely difficult. Further, if the number is 500 or more, the number of the yarns is too large, and a phenomenon occurs in which the binding force decreases conversely, so that the configuration of the core yarn becomes extremely difficult.
[0043]
The number of short fibers has priority over the formation of double-layered yarns over the fineness of short fibers, and 50 or more is a preferred range.
[0044]
For example, a core yarn in which the fineness of the multifilament yarn of the core yarn is 35 dtex, the total fineness of the short fiber yarn of the sheath yarn is wound with staples equivalent to about 180th, and the ratio of the number of parallel surroundings and the number of bundles to be wound in a bundle is 1: 1. 70 dtex, and when this is a two-thread aligned two-core twisted yarn yarn, it can be about 150 dtex, or a three-thread twisted core yarn stitch can be 220 dtex.
[0045]
If the configuration of the core yarn sewing thread is described in detail with reference to the drawings, FIG. 1 is a model diagram showing an example of the core yarn according to the present invention.
This is an example of a thread form before the lower twist is applied. 1 is a long fiber yarn of the core yarn, 2 is a sheath yarn portion in which the short fiber yarn surrounds the core yarn in a cylindrical shape, and 3 is a bundle that winds. The fiber part is shown.
FIG. 2 shows an example of a core yarn sewing thread according to the present invention in which two yarns obtained by aligning two yarns on the above-mentioned core yarn and pulling the two yarns together to obtain an upper twist are shown. 4 is fluff, 5 is slack, and 6 is slack. Each of the loop states is shown.
[0046]
A method of manufacturing the core yarn sewing thread will be described. Using staple fibers, that is, short fiber bundles after the spinning step of the spinning process, the short fiber bundles arranged in the center of the feeding unit of the spinning machine, and the short fiber bundles are arranged between or below the short fiber bundles. Draft short fiber bundles composed of short fiber bundles, and then draw the drafted fiber bundles and long fiber yarns together and supply them to a spinning member using a swirling air flow to form core fibers composed of long fibers. The core yarn is produced by air spinning without entanglement of the short fiber yarn.
[0047]
This spinning speed can be reasonably manufactured at a speed 10 to 30 times higher than that of a conventional ring spinning machine, and can greatly reduce the manufacturing cost. The obtained core yarn is arranged in a plurality of yarns, and an upper twist is applied in a direction opposite to the direction wound by the swirling air flow, or the obtained core yarn is wound in the same direction as the direction wound by the swirling air flow. A core yarn sewing thread of the present invention can be manufactured by applying a lower twist, aligning a plurality of core yarns obtained, and applying an upper twist in a direction opposite to the lower twist direction.
[0048]
After the upper twist is applied, heat setting may be performed for the purpose of stopping the shrinkage or eliminating the residual torque after the upper twist. Subsequently, soft-wound cheese is created, cheese-dyed and cheese-dyed, and a core yarn sewing thread is produced.
[0049]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0050]
Measuring method (1) Fineness, strength, elongation, hot water shrinkage rate JIS L1090 (2) Sewing property Using T / C broad cloth, changing needle rotation speed of sewing machine, advance stitching, back stitching and automatic machine Sewing properties were tested.
[0051]
(Sewing evaluation method)

[0052]

[0053]

[0054]
Examples 1 and 2
Using a Murata vortex spinner machine (Murata Kikai Co., Ltd.), polyester multifilament 44 dtex 18 filament yarn with a strength of 6.1 cN / dtex long fiber yarn as the core yarn and short fiber as the sheath yarn Using a sliver with a polyester yarn of 1.2 dtex and a fiber length of 38 mm, a spinning speed of 270 m / min, a nozzle pressure of 0.55 Mpa, a spindle diameter of 1.2, an overfeed rate of 1 to 2%, a main draft Coyans wound in the S direction were manufactured at 40 times, a total draft of 140 times, and a nozzle gauge of 21 mm.
[0055]
In order to manufacture the core yarn into a two-thread twisted yarn, the lower twist number was set to 0 t / m and 400 t / m, and the upper twist number was applied in the Z direction to 866 t / m, and a two-core twisted core yarn was manufactured.
[0056]
As a twisting process, roll the two-core twisted core yarn onto the cheese, apply steam setting at 110 ° C for 20 minutes, then wind it up on soft cheese, wash with water and hot water for 10 minutes at 130 ° C, and continue at 130 ° C for 40 minutes. Dyeing was performed, reduction washing, washing with hot water and washing with water to finish black, and a core yarn sewing thread with an average winding angle of 54 to 55 degrees and a ratio of the surrounding amount and the winding amount of 85:15 was manufactured.
[0057]
Table 1 shows the characteristics of the core yarn sewing thread and the sewability evaluation results.
[0058]
Example 1 having a lower twist number of 0 T / m is superior to Comparative Examples 2 and 3 in terms of high-speed sewing and compatibility with automatic machines. Example 2 with a lower twist number of 400 T / m is slightly lower in speed-up sewing performance and compatibility with automatic machines than in Example 1, but it is still back-sewn, seam strength, automatic compared to Examples 3 and 4. The machine compatibility is slightly better.
[0059]
Examples 3 and 4
A core yarn was manufactured under the same conditions using the same spinning machine and raw yarn / raw cotton as in Example 1.
[0060]
Insert 800 t / m and 1100 t / m as the lower twist number T in the core yarn more than the range indicated by the formula 8000 / D ^1/2 ≧ T ≧ 0 (t / m), and further in the Z direction as the upper twist number. 866 t / m was inserted to produce a core yarn having two twists.
[0061]
A core yarn sewing thread was produced under the same conditions as in Example 1, and the sewing thread characteristics and evaluation results are shown in Table 1.
[0062]
In Examples 3 and 4 in which the number of lower twists was increased, the high-speed stitchability and the back stitchability were extremely low, but the seam strength and the stitch quality were almost the same as those in Examples 1 and 2.
[0063]
Comparative Example 1
Evaluation results using "EPIC" (R) (ArtN529 Tkt150 Tex21 WHT) manufactured by COATS, USA, as a commercial product of two-core twisted core yarns manufactured by a ring spinning machine using polyester filament raw material and polyester raw cotton Is shown in Table 1.
[0064]
Although it is a typical commercial product, the seam strength was lower than in Examples 1 and 2, and the seam quality was slightly lower.
[0065]
[Table 1]

[0066]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a sewing thread that is excellent in high-speed stitchability and compatibility with an automatic machine, in particular, has a seam strength and quality superior to those of a commercially available product, and the stitches are finished beautifully.
As an article to be sewn, it is suitable for applications that require durability of seam strength such as jeans and uniforms for general clothing.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of an appearance model of a yarn of the present invention.
FIG. 2 shows an example of an appearance model of yarn yarn of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Long fiber yarn of the core yarn portion 2: Short fiber yarn of the sheath yarn that surrounds the core yarn in parallel with the cylindrical yarn 3: Short fiber yarn of the sheath yarn that is wound around the outer layer of the second layer. Fluff 5: Slack 6: Loop

Claims

In the length direction of the core yarn made of the long fiber yarn, the sheath yarn made of the short fiber yarn is surrounded in parallel to form a two-layer structure yarn, and the short fiber yarn of the sheath yarn is formed on the outer layer. A core yarn sewing thread characterized in that a plurality of three-layered twist-free core yarns that are wound and part of a tie are formed by a part of a strip, and the upper twist is applied.

2. The core yarn sewing thread according to claim 1, wherein the binding portion is wound in a range of a winding angle of 20 to 70 degrees, which is an angle between the yarn length direction and the binding winding direction.

The core yarn sewing thread according to claim 1, wherein the core yarn is provided with a lower twist (T) satisfying the following formula.
8000 / D ^1/2 ≧ T ≧ 0 (t / m)
However, D = fineness (dtex) of the composite yarn.

The core yarn sewing thread according to claim 1 or 2, wherein the winding direction of the bundling portion and the lower twist direction are the S direction and the upper twist direction is the Z direction.

4. The ratio of the number of sheath yarns composed of the short fiber yarns that are surrounded in parallel in a cylindrical shape to the number of bundles wound around the bundle is 95: 5 to 60:40. 5. Core yarn sewing thread.