【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビンの側方に燃料タンクを配置したトラクタや建設機械等の作業車輛の燃料タンクに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、操縦部を走行機体にマウント部を介して支持したキャビンで覆うと共に、該キャビンの側方に燃料タンクを配置したトラクタは既に知られている（例えば、特許文献１参照。）。
そして、係るトラクタは、平面視で矩形状に形成される燃料タンクの内側壁とキャビンの側壁とを離間し、両者の間にキャビン後部を支持するマウント部を設けた構成となっている。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１１−３５１３８３公報（第２頁、第５図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献で示されるようなトラクタの燃料タンクは、キャビンのマウント部を空けて平面視矩形状に構成されるので、燃料タンクの容量が制約され、長時間に及ぶ作業の場合には燃料の補給を余儀なくされ、作業能率が劣るものであった。またこの燃料タンクに増量タンクを別途に設置し燃料収容量を増大しようとすると、増量タンク部が機体の側方や上方或いは後方に大きく張り出し、機体巾の増大又はキャビンからの視界性を阻害するという問題がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の作業車輛の燃料タンクは、走行機体３にマウント部９を介してキャビン８を設置すると共に、該キャビン８の側方に燃料タンク２を配置した作業車輛において、前記燃料タンク２を平面視で矩形状の主タンク部２ａと、前記マウント部９をかわしてキャビン８の側壁８ａに近接する増量タンク部２Ｓとで構成したことを特徴としている。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１〜図３において符号１は、平面視矩形状の主タンク部２Ｍの内側方に増量タンク部２Ｓを一体的に構成した燃料タンク２を備えたトラクタである。このトラクタ１は左右にクローラ方式の走行装置１ａ，１ａを有する走行機体３に、前側からエンジン４を搭載してこれをボンネット５で覆い、その後方にハンドルとステップ部及び座席等からなる操縦部６を配置し、走行機体３の後部に３点リンク方式の昇降機構７を設け、該昇降機構７に耕耘装置等の作業機が装着される。
また操縦部６のステップ部に乗降する際に踏み段として利用するサブステップ６ａを、走行装置１ａの走行フレーム１ｂに図８，図９で後述する構成によって設けている。
【０００７】
このトラクタ１は操縦部６の全体をキャビン８によって覆い、燃料タンク２をキャビン８の左側ドア（乗降部）の後方側方から、昇降機構７の側方に至る大きさで走行機体３に載置している。またキャビン８の右側には前記燃料タンク２と略同形状に形成された油圧機器の作動油を収容する作動油タンク２Ｔを載置している。
そして、両タンク２，２Ｔは、走行機体３の左右から走行装置１ａ，１ａ上に張り出した機体フレーム３ａ，３ａ上に載置し、タンク底壁２ａの複数箇所を取付ボルトによって取付固定している。
【０００８】
またキャビン８は４隅のコーナー部を、従来のものと同様に前部のマウント部９ａと後部のマウント部９からなる防振マウント構造によって走行機体３に支持している（図４）。尚、このキャビン８の後部を支持するマウント部９は後述する構成により、燃料タンク２及び作動油タンク２Ｔとキャビン８の左右の側壁８ａ間にそれぞれ形成される空間部に設置される。これにより空間部を介してマウント部９の組み立て及び分解作業を行い易くしていると共に、マウント部９で支持されたキャビン８が機体振動によって揺れても燃料タンク２及び作動油タンク２Ｔに接触しない関係になっている。
またキャビン８は左右の側壁８ａからフェンダー１０，１０を一体的に張り出し形成し、キャビン８を上方から組み付け設置したとき、各フェンダー１０，１０によって燃料タンク２及び作動油タンク２Ｔの上部をそれぞれ覆うように構成している。
【０００９】
次に燃料タンク２について説明する。この燃料タンク２は、左側壁と前側壁及び天井壁とを１枚状板で屈曲形成した側壁２ｂを、タンク底壁２ａの外側から立設し、両者の後部と右側（機体内方）にタンク後壁２ｃと機体内方側の側壁（タンク内側壁）２ｄを一体的に接合することにより、中空状の気密タンクを構成している。
また後面視において燃料タンク２は、タンク内側壁２ｄを鉛直壁とする台形状に形成し、天井壁にキャップを有する燃料供給口２ｅを設けている。
そして、図４で示すように前記マウント部９に接近させたタンク底壁２ａとタンク内側壁２ｄの中途部から前側を、後述するようにマウント部９をかわした状態で、キャビン８の側壁８ａに近接させて張り出すことにより、平面視で略矩形状となる主タンク部２Ｍから２点鎖線で示す矩形輪郭線Ｐの右側（内側）に増量タンク部２Ｓを一体的に膨出形成している。
【００１０】
このように増量タンク部２Ｓを形成した燃料タンク２は、その前面側と上面側をフェンダー１０で覆い、燃料タンク２の後部即ちタンク後壁２ｃの後部とタンク内側壁２ｄの側方を後部カバー１１によって覆う構成としている。
そして、後部カバー１１はタンク後壁２ｃ並びにタンク内側壁２ｄとの間に所定の空間部を有して取付けられ、この空間部を図示しない燃料給油ポンプ，グリスガン及びその他の備品類を収納保管することができる収納部としている。
【００１１】
ここで上記後部カバー１１の設置構造及び収納部構造について図３，図５，図７を参照し説明する。後部カバー１１はタンク後壁２ｃの後部でブレーキランプ，ウインカランプ等を支持する後面カバー１６と、後面カバー１６の右端から前側に向けて一体的に連接された側面カバー１７とからなる。
後面カバー１６は前側に向けて碗型状に開口した前側縁の複数箇所を、側壁２ｂに設けてタンク後壁２ｃから後方に突出させた取付片１９・・に着脱可能に取付固定し後部収納室を形成している。
【００１２】
側面カバー１７は、後部を後面カバー１６によって一体的に支持され、前側をタンク内側壁２ｄの中途部に突設した板状の取付ブラケット２０に、取付ボルトによって取付固定されて側部収納室を形成する。これにより後部カバー１１はタンク内側壁２ｄとの間に前記後部収納室に通ずる側部収納室を一連に形成することができる。
尚、後部収納室には燃料給油ポンプやグリスガンを支持する支持部２１を設け、側部収納室には工具やカートリッジグリス等の備品類を収容する容器状の収納部２１ａを設けている。また側面カバー１７は収納物を出し入れする開口部の下部に蓋カバー２２を蝶番２３によって回動自在に支持し、蝶番２３を支点に蓋カバー２２を内側に向けて開動することにより、開放された開口部から上記備品類の取り出し及び収納を行う。
【００１３】
この構成において図４で示すように、取付ブラケット２０の巾はマウント部９をかわして増量タンク部２Ｓの張出代を形成する張出壁２ｆと略同じにし、該張出壁２ｆと取付ブラケット２０との間にマウント部９をメンテナンス作業可能に位置させる。
また増量タンク部２Ｓの増量タンク内側壁２ｇは、キャビン８の側壁８ａとの間に略３０ミリ程度の設置間隙を設けて近接させている。従って、マウント支持されたキャビン８は、左右方向に振動しても上記設置間隙によって燃料タンク２との接触を防止することができる。
【００１４】
次に、図４〜図６を参照し前記マウント部９について説明する。このマウント部９は、キャビン８の後部左右から下向きに延設される後部支柱３０の下端に形成した支柱ブラケット３１と、走行機体３の上部に形成される機体ブラケット３２とを、ゴム又はプラスチックにより成形された防振用のマウント材３３を介し連結する構成としている。尚、マウント材３３はその両端に設けた図示しないネジ部を支柱ブラケット３１と機体ブラケット３２に挿入し、ナット締めする固定手段によって連結される。
【００１５】
上記のようなマウント構造によって支持されるキャビン８は、マウント材３３を介し左右方向に揺れても、共に揺れる支柱ブラケット３１や後部支柱３０並びにキャビン８の側壁８ａが燃料タンク２に接触することなく防振支持される。
そして、マウント部９は増量タンク部２Ｓと取付ブラケット２０の間に位置し上方を開放しているので、マウント材３３のネジ止め及び解除等の作業を上方から簡単に行うことができると共に、クレーンを用いたキャビン８の着脱を行なう際に、燃料タンク２を取り外すことなく装着したままで、後部支柱３０及び支柱ブラケット３１を燃料タンク２に接触させるこなく、キャビン８の吊り上げ又は吊り下げ等をすることができる。
【００１６】
以上のように構成したトラクタ１は、走行機体３にマウント部９を介して設置したキャビン８の側方に燃料タンク２を、平面視で矩形状の主タンク部２Ｍと、該主タンク部２Ｍからマウント部９をかわしてキャビン８の側壁８ａに近接する増量タンク部２Ｓを形成したことにより、従来デッドスペースとなっていたマウント部９の前側のマウント設置間隔に、主タンク部２Ｍから増量タンク部２Ｓを膨出形成することができるから、燃料タンク２を機体の側方或いは後方に大きく張り出すことなく燃料収容量を拡大することができる。
【００１７】
また図示例の増量タンク部２Ｓは、マウント部９をかわした位置から、タンク内側壁２ｄに張出壁２ｆと増量タンク内側壁２ｇを簡単な屈曲形成手段等によって一体的に形成し、左側壁と前側壁及び天井壁とを形成する側壁２ｂに接合するだけで膨出タンクを構成するので、例えばタンク内側壁２ｄの中央部に増量タンクを突出形成する場合に比べ、増量タンク部２Ｓの前側壁を側壁２ｂを広巾に形成する等の手段によって、主タンク部２Ｍに対し増量タンク部２Ｓを部品点数を増やさないで簡潔な構成によって廉価に製作することができる。
【００１８】
次に、前記サブステップ６ａの構成について説明する。先ず図８に示すサブステップ６ａは簀の子状の足載せ台に形成され、機体フレーム３の走行フレーム１ｂの外側面に突設される。またサブステップ６ａの上部に足載せ間隔を有し支持軸３５を走行フレーム１ｂに設け、該支持軸３５にサブステップ６ａの全面を上方から覆うように形成された遮蔽板３６を回動可能に支持すると共に、該遮蔽板３６は支持軸３５に設けた図示しないスプリングによって、同図の実線で示す遮蔽姿勢に付勢支持するように設けられる。
【００１９】
これによりサブステップ６ａは作業中に上方から降りかかる泥土を下り傾斜の遮蔽板３６に案内して滑落させ、サブステップ６ａ上への泥土の堆積を防止することができる。またオペレータが操縦部６に乗降する際に、サブステップ６ａに足を載せる動作で、その爪先によって遮蔽板３６をスプリングに抗し支持軸３５を支点に退避回動することができ、サブステップ６ａを利用した乗降をスムースに行うことができる。
【００２０】
またサブステップ６ａのカバー構造は上記のものに限ることなく、図９で示すように構成することができる。即ち、この例の遮蔽板３６は走行フレーム１ｂ側から張り出して設けたカバー枠３７の先端に支持軸３５を設け、該支持軸３５に遮蔽板３６を回動可能に支持している。これにより遮蔽板３６は自重によって垂下状に吊り下げられた遮蔽姿勢と、点線で示すようにサブステップ６ａに足を載せたとき、その爪先によって支持軸３５を支点に自重に抗して退避回動させることができる。
【００２１】
【発明の効果】
本発明は以上のように作業車輛の燃料タンクを構成したので、次のような効果を奏する。
キャビンの側方に配置する燃料タンクを、平面視で矩形状の主タンク部に、キャビンのマウント部をかわした増量タンク部をキャビンの側壁に近接させて一体的に膨出形成したことにより、燃料タンクを機体の側方或いは後方に大きく張り出すことなく燃料収容量を拡大することができ、作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わる燃料タンクを備えた作業車輛の側面図である。
【図２】図１の平断面図である。
【図３】図１の背面図である。
【図４】燃料タンクとマウント部との構成を一部破断をして示す平断面図である。
【図５】図４の側面図である。
【図６】図４の要部の構成を一部破断をして示す背断面図である。
【図７】図４の燃料タンクの後部の構成を示す部分右側面図である。
【図８】サブステップの構成を示す断面図である。
【図９】別実施形態に係わるサブステップの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
１ 作業車輛（トラクタ）
２ 燃料タンク
２ａ タンク底壁
２ｂ 側壁
２ｃ タンク後壁
２ｄ タンク内側壁
２Ｍ 主タンク部
２Ｓ 増量タンク部
３ 走行機体
８ キャビン
８ａ 側壁
９ マウント部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel tank for a work vehicle such as a tractor or a construction machine in which a fuel tank is disposed on a side of a cabin.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a tractor in which a control unit is covered with a cabin supported on a traveling machine body via a mount unit and a fuel tank is disposed on the side of the cabin is already known (see, for example, Patent Document 1).
The tractor has a configuration in which the inner side wall of the fuel tank and the side wall of the cabin that are formed in a rectangular shape in plan view are separated from each other, and a mount portion that supports the rear portion of the cabin is provided therebetween.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-11-351383 (2nd page, FIG. 5)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Since the fuel tank of the tractor as shown in the above-mentioned patent document is configured in a rectangular shape in plan view with the cabin mounting portion open, the capacity of the fuel tank is limited, and in the case of work for a long time, the fuel tank We were forced to replenish and work efficiency was inferior. Also, if an additional tank is separately installed in this fuel tank to increase the fuel capacity, the additional tank will protrude greatly to the side, above or behind the aircraft, hindering the increase in aircraft width or visibility from the cabin. There is a problem.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the fuel tank of the working vehicle of the present invention is a working vehicle in which the cabin 8 is installed on the traveling machine body 3 via the mount portion 9 and the fuel tank 2 is disposed on the side of the cabin 8. The fuel tank 2 is composed of a rectangular main tank portion 2a in plan view, and an increase tank portion 2S that bypasses the mount portion 9 and is close to the side wall 8a of the cabin 8.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 3, reference numeral 1 denotes a tractor including a fuel tank 2 in which an increase tank portion 2S is integrally formed inside a main tank portion 2M having a rectangular shape in plan view. This tractor 1 has a traveling body 3 having crawler type traveling devices 1a, 1a on the left and right, and an engine 4 mounted on the front side and covered with a bonnet 5, and a steering unit comprising a handle, a step portion, a seat and the like behind the hood 5. 6, a three-point link type lifting mechanism 7 is provided at the rear of the traveling machine body 3, and a working machine such as a tillage device is mounted on the lifting mechanism 7.
Further, a sub-step 6a used as a step when getting on and off the step portion of the control portion 6 is provided in the traveling frame 1b of the traveling device 1a with the configuration described later with reference to FIGS.
[0007]
The tractor 1 covers the entire control unit 6 with a cabin 8, and the fuel tank 2 is mounted on the traveling machine body 3 with a size extending from the rear side of the left door (the boarding / exiting unit) of the cabin 8 to the side of the lifting mechanism 7. It is location. Further, on the right side of the cabin 8, a hydraulic oil tank 2 </ b> T that accommodates hydraulic oil of hydraulic equipment formed in substantially the same shape as the fuel tank 2 is placed.
The two tanks 2 and 2T are placed on the body frames 3a and 3a projecting from the left and right sides of the traveling body 3 on the traveling devices 1a and 1a, and a plurality of locations on the tank bottom wall 2a are attached and fixed with mounting bolts. Yes.
[0008]
Further, the cabin 8 supports the corners of the four corners on the traveling machine body 3 by an anti-vibration mount structure including a front mount portion 9a and a rear mount portion 9 as in the conventional case (FIG. 4). The mount portion 9 that supports the rear portion of the cabin 8 is installed in a space formed between the fuel tank 2 and the hydraulic oil tank 2T and the left and right side walls 8a of the cabin 8 with a configuration described later. This facilitates assembly and disassembly work of the mount portion 9 through the space portion, and does not contact the fuel tank 2 and the hydraulic oil tank 2T even if the cabin 8 supported by the mount portion 9 is shaken by the body vibration. It has become a relationship.
The cabin 8 is formed by integrally projecting the fenders 10 and 10 from the left and right side walls 8a, and when the cabin 8 is assembled and installed from above, the upper portions of the fuel tank 2 and the hydraulic oil tank 2T are respectively covered by the fenders 10 and 10. It is configured as follows.
[0009]
Next, the fuel tank 2 will be described. The fuel tank 2 has a side wall 2b formed by bending a left side wall, a front side wall, and a ceiling wall with a single plate from the outside of the tank bottom wall 2a. A hollow airtight tank is configured by integrally joining the tank rear wall 2c and the side wall (tank inner wall) 2d on the inward side of the machine body.
In the rear view, the fuel tank 2 is formed in a trapezoidal shape with the tank inner wall 2d as a vertical wall, and a fuel supply port 2e having a cap on the ceiling wall is provided.
Then, as shown in FIG. 4, the side wall 8a of the cabin 8 with the tank bottom wall 2a and the tank inner side wall 2d approaching the front side from the middle part to the front side, with the mount part 9 being displaced as will be described later. The expansion tank portion 2S is integrally bulged and formed on the right side (inside) of the rectangular outline P indicated by the two-dot chain line from the main tank portion 2M that is substantially rectangular in plan view. Yes.
[0010]
The fuel tank 2 having the increase tank portion 2S thus formed is covered with the fender 10 on the front side and the top side, and the rear portion of the fuel tank 2, that is, the rear portion of the tank rear wall 2c and the side of the tank inner wall 2d is covered with the rear portion. 11.
The rear cover 11 is attached with a predetermined space portion between the tank rear wall 2c and the tank inner wall 2d, and this space portion stores and stores a fuel oil pump, a grease gun and other equipments (not shown). It can be a storage unit that can.
[0011]
Here, the installation structure and storage structure of the rear cover 11 will be described with reference to FIGS. The rear cover 11 includes a rear cover 16 that supports a brake lamp, a blinker lamp, and the like at the rear portion of the tank rear wall 2c, and a side cover 17 that is integrally connected from the right end of the rear cover 16 toward the front side.
The rear cover 16 is detachably attached and fixed to a mounting piece 19 which is provided on the side wall 2b and protrudes rearward from the tank rear wall 2c at a plurality of locations on the side wall 2b. Forming a chamber.
[0012]
The side cover 17 is integrally supported by the rear cover 16 at the rear, and is fixed to the plate-like mounting bracket 20 with the front projecting in the middle of the tank inner wall 2d by mounting bolts to form the side storage chamber. Form. Thereby, the rear cover 11 can form a series of side storage chambers communicating with the rear storage chamber between the rear inner wall 2d and the tank inner wall 2d.
The rear storage chamber is provided with a support portion 21 for supporting a fuel supply pump and a grease gun, and the side storage chamber is provided with a container-like storage portion 21a for storing equipment such as tools and cartridge grease. In addition, the side cover 17 is opened by opening the lid cover 22 inwardly with the hinge 23 as a fulcrum, while the lid cover 22 is rotatably supported by a hinge 23 at the lower part of the opening for taking in and out the stored items. The above equipment is taken out and stored from the opening.
[0013]
In this configuration, as shown in FIG. 4, the width of the mounting bracket 20 is substantially the same as the overhanging wall 2 f that bypasses the mount portion 9 and forms the overhang of the expansion tank portion 2 S, and the overhanging wall 2 f and the mounting bracket The mount portion 9 is positioned between 20 and 20 so that maintenance work can be performed.
Further, the increase tank inner side wall 2g of the increase tank portion 2S is close to the side wall 8a of the cabin 8 with an installation gap of about 30 mm. Therefore, even if the cabin 8 supported by the mount vibrates in the left-right direction, contact with the fuel tank 2 can be prevented by the installation gap.
[0014]
Next, the mount portion 9 will be described with reference to FIGS. The mount portion 9 includes a column bracket 31 formed at the lower end of a rear column 30 extended downward from the left and right of the rear portion of the cabin 8 and a body bracket 32 formed on the upper portion of the traveling body 3 by rubber or plastic. It is configured to be connected via a molded vibration isolating mount member 33. The mount member 33 is connected by fixing means for inserting screw portions (not shown) provided at both ends of the mount member 33 into the support bracket 31 and the airframe bracket 32 and tightening the nuts.
[0015]
Even if the cabin 8 supported by the mounting structure as described above is swung in the left-right direction via the mount member 33, the strut bracket 31 and the rear strut 30 that swing together and the side wall 8 a of the cabin 8 do not contact the fuel tank 2. Anti-vibration supported.
And since the mount part 9 is located between the increase tank part 2S and the mounting bracket 20 and the upper part is open | released, while work, such as screwing of the mount material 33 and cancellation | release, can be easily performed from upper direction, a crane When attaching / detaching the cabin 8 using the fuel tank 2, the cabin 8 can be lifted or suspended without contacting the fuel tank 2 with the rear column 30 and the column bracket 31 being attached without removing the fuel tank 2. can do.
[0016]
The tractor 1 configured as described above includes the fuel tank 2 on the side of the cabin 8 installed on the traveling body 3 via the mount portion 9, the main tank portion 2M having a rectangular shape in plan view, and the main tank portion 2M. The increase tank portion 2S adjacent to the side wall 8a of the cabin 8 is formed by passing the mount portion 9 from the main tank portion 2M to the increase tank at the front side of the mount portion 9 which has been a dead space. Since the portion 2S can be formed to bulge, the fuel capacity can be increased without greatly extending the fuel tank 2 to the side or rear of the fuselage.
[0017]
Further, the increase tank portion 2S in the illustrated example integrally forms the overhanging wall 2f and the increase tank inner side wall 2g on the tank inner side wall 2d from the position where the mount portion 9 is displaced by a simple bending forming means or the like. Since the bulging tank is configured simply by joining to the side wall 2b forming the front side wall and the ceiling wall, for example, the front of the increase tank portion 2S is compared with the case where the increase tank is protruded from the central portion of the tank inner side wall 2d. By increasing the width of the side wall 2b, the increase tank portion 2S can be manufactured inexpensively with a simple structure without increasing the number of parts relative to the main tank portion 2M.
[0018]
Next, the configuration of the sub-step 6a will be described. First, the sub-step 6a shown in FIG. 8 is formed on a footrest in the shape of a saddle, and protrudes from the outer surface of the traveling frame 1b of the body frame 3. Further, a support shaft 35 is provided on the traveling frame 1b with a footrest interval above the sub-step 6a, and a shielding plate 36 formed on the support shaft 35 so as to cover the entire surface of the sub-step 6a from above is rotatable. While being supported, the shielding plate 36 is provided by a spring (not shown) provided on the support shaft 35 so as to be urged and supported in a shielding posture indicated by a solid line in FIG.
[0019]
As a result, the sub-step 6a guides the mud falling from the upper side during the work to the down-sloped shielding plate 36 and slides it down, thereby preventing the mud from accumulating on the sub-step 6a. Further, when the operator gets on and off the control unit 6, the operation of placing his / her foot on the sub-step 6a allows the shield plate 36 to be opposed to the spring by the toe, so that the support shaft 35 can be retracted and rotated about the fulcrum. Getting on and off using can be performed smoothly.
[0020]
Further, the cover structure of the sub-step 6a is not limited to the above, and can be configured as shown in FIG. In other words, the shielding plate 36 of this example is provided with a support shaft 35 at the tip of a cover frame 37 that projects from the traveling frame 1b side, and the shielding plate 36 is rotatably supported on the support shaft 35. As a result, the shielding plate 36 is suspended by its own weight, and when the foot is placed on the sub-step 6a as shown by the dotted line, the support shaft 35 is retracted against its own weight against its own weight by its toes. Can be moved.
[0021]
【The invention's effect】
Since the present invention comprises the fuel tank of the work vehicle as described above, the following effects can be obtained.
By forming the fuel tank arranged on the side of the cabin into a rectangular main tank portion in plan view, and an increase tank portion that evacuates the mount portion of the cabin in close proximity to the side wall of the cabin, The fuel capacity can be increased without greatly extending the fuel tank to the side or rear of the machine body, and the work efficiency can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a work vehicle equipped with a fuel tank according to the present invention.
2 is a cross-sectional plan view of FIG. 1. FIG.
3 is a rear view of FIG. 1. FIG.
FIG. 4 is a plan sectional view showing a configuration of a fuel tank and a mount part with a part broken away.
FIG. 5 is a side view of FIG. 4;
6 is a back cross-sectional view showing a configuration of a main part of FIG.
7 is a partial right side view showing a configuration of a rear portion of the fuel tank of FIG. 4;
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a configuration of sub-steps.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a configuration of sub-steps according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Work vehicle (tractor)
2 Fuel tank 2a Tank bottom wall 2b Side wall 2c Tank rear wall 2d Tank inner wall 2M Main tank part 2S Increase tank part 3 Traveling machine body 8 Cabin 8a Side wall 9 Mount part
