JP2005043717A - 液晶表示素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックライトを有する液晶表示素子に対し、所定の大きさの開口部に対し、該開口部を透過する透過光の輝度を高める。
【解決手段】バックライトの導光板は、内部に入射した光を、反射面で反射して導光板の外部へ出射させる複数のプリズムを備えている。プリズムの反射面は、LED21を中心とした半径方向であるY方向に対して直交するX方向に延びるように形成されている。液晶セル1は、光反射層13と、該光反射層13に形成された複数の開口部15と、該開口部15と導光板との間に設けられた集光レンズとを備えている。そして、開口部15におけるY方向の開口幅は、X方向の開口幅よりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子情報機器の情報表示用ディスプレイ等の表示装置に用いる液晶表示素子に関し、特に、バックライトを備える液晶表示素子に係るものである。
近年、需要が増えている携帯電話やPDA等の携帯情報機器の分野では、情報表示用のディスプレイとして、軽量、薄型、低消費電力の優れた特徴を有する液晶表示素子が好適に用いられている。例えば、ノートパソコン等の表示部に適用されている透過型の液晶表示素子は、液晶を挟持した1対の基板により構成された液晶セルと、該液晶セルの背面に設けられたバックライトとを備え、該バックライトから照射される光を利用して透過表示を行うようになっている。この透過型の液晶表示素子は、明るい表示が可能であるものの、バックライトで消費される電力が膨大であるという問題があり、携帯情報機器のようにバッテリーで作動する機器に適用する場合には、特に、重要な問題となる。
一方、反射型の液晶表示素子は、液晶セルの基板に光反射層を設けることにより、外光を反射して表示を行うようになっている。反射型の液晶表示素子は、充分に明るい場所では良好な表示が可能であるものの、暗い場所では表示を見ることが難しい。
この問題を解決するために、反射型の液晶表示素子の前面側(観察者側)にフロントライトを設置し、暗い場所ではフロントライトから光を照射することにより、表示のための光を補助することが知られている。しかしながら、観察者は、常にフロントライトを介して表示を見なければならないため、フロントライトの導光板における界面反射によってコントラストが低下し、表示性能が悪化することが避けられない。
これに対し、液晶セルの背面側に設けられたバックライトと、液晶を挟持する基板のうち、バックライト側の基板上に設けられた半透過反射板とを備える半透過型(透過反射型)の液晶表示素子が知られている。上記半透過反射板は、光反射層と、該光反射層に形成され、バックライトから照射される光を透過させる開口部とにより構成されている。
半透過型の液晶表示素子は、明るい場所では外光を利用して反射表示を行う一方、暗い場所ではバックライトを利用して透過表示を行うように構成されている。したがって、周囲の明るさにかかわらず良好な表示が可能であり、さらに、フロントライトのように表示性能を悪化させる部材がなく、見栄えも良いため、携帯電話やPDAを始めとした携帯情報機器の表示部として広く適用されている。
しかし、半透過型の液晶表示素子は、透過型の液晶表示素子と同様に、バックライトを有しているために消費電力が大きいことが問題であり、該バックライトの光をさらに効率よく利用して、消費電力を下げることが望まれていた。
そこで、画素の面積に対する半透過反射板の開口部の面積比である開口率を大きくすることにより、バックライトの光利用効率を上げることが考えられる。しかしながら、この方法では、外光を反射する光反射層の領域が減り、反射光の輝度が低下するため、明るい場所での表示品位が低下するという問題がある。
そこで、バックライト及び外光の双方の光利用効率を向上させる目的で、上記開口部を大きくせずに、液晶セルとバックライトとの間にレンズアレイを設け、該レンズアレイにより、バックライトから照射された光を開口部に集中させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このことにより、バックライトの光を、光反射層によって遮断されずに、有効に表示に利用することができるため、より明るい透過表示が可能となる。また、従来と同じ明るさの表示を行う場合には、その消費電力を低減させることができる。また、開口率が比較的低くてもバックライトによる所定の表示明るさを得ることができるため、光反射層の面積を拡大することが可能となり、従来よりも明るい反射表示を実現できる。
しかしながら、上記従来のバックライトの出射光は、一般に拡散光であって平行光でないため、レンズアレイによって好適に集光させることは、難しい。
一方、バックライトの底面に複数のプリズムを形成し、該プリズムにより平行光を出射させて輝度を高めることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
バックライトは、底面図である図9に示すように、複数のプリズム22が形成された導光板24と、LED(発光ダイオード)21等の光源とを備えている。LED21は、導光板24の角部に設けられている。そして、各プリズム22は、三角溝状に形成され、その溝長さ方向が、LED21を中心とした半径方向と直交するように配置されている。言い換えれば、プリズム22は、LED21を中心とする同心の略円弧状に並んで設けられている。そして、各プリズム22は、LED21から導光体24の内部に入射した光を、導光板24の上面から液晶セルへ向けて反射して出射させるようになっている。
特開2002−333619号公報 「IDW'02予稿集」 p.509−512
そこで、レンズアレイに平行光を入射させるために、プリズムが形成されたバックライトを適用することが考えられる。しかし、上記プリズムを有するバックライトは、導光板の位置に応じて出射光の指向性が異なるため、上記レンズアレイとバックライトとを単に組み合わせるだけでは、透過光を好適に集光させることが難しい。
ここで、出射光の指向性について説明する。図10及び図11は、上記バックライトの出射光の測定系を示している。図12は、出射光特性の測定結果を示している。
図10及び図11において、第1方向であるY方向は、LED21を中心とした半径方向であり、第2方向であるX方向は、Y方向に直交する方向である。また、図11において、Z方向は、導光板の法線方向(図10で紙面に直交する方向)であり、X方向及びY方向の双方に直交する方向である。出射光の特性は、図10に示すように、LED21を中心とした円弧上の各測定個所A,B,Cで測定した。
図12は、出射光成分のX方向及びY方向の極角と、輝度(出射光の強度)との関係を示している。ここで、X方向の極角とは、XZ平面上の出射光成分におけるZ方向の軸に対する角度であり、Y方向の極角とは、YZ平面上の出射光成分におけるZ方向の軸に対する角度である。
図12に示すように、X方向及びY方向の双方について、出射光の輝度はZ方向で最大となるが、所定の指向性を有していることがわかる。すなわち、X方向における出射光の輝度の半値幅は、約±3゜であって指向性が非常に高く、出射光は略平行光となる。一方、Y方向における出射光の輝度の半値幅は、約±15゜であって指向性が低く、出射光は拡散光となっている。この出射特性を模式的に表すと、図10に示すように、楕円状になる。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バックライトの出射光が透過する開口部と集光レンズとを備える液晶表示素子について、バックライトの出射光を好適に集光させることにより、所定の大きさの開口部に対し、該開口部を透過する透過光の輝度を可及的に高めることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、バックライトの導光板に設けたプリズムの反射面を、バックライトの光源を中心とした半径方向である第1方向に直交する第2方向に延びるように形成する一方、集光レンズが設けられた液晶セルの遮光膜に形成する開口部に対し、第1方向の開口幅が、第2方向の開口幅よりも大きくなるようにした。
具体的に、本発明に係る液晶表示素子は、光源と、該光源の光を導く導光板とを有するバックライトと、上記バックライトの導光板に対向して設けられ、上記導光板から出射された光を変調する液晶セルとを備える液晶表示素子であって、上記導光板は、該導光板の内部に入射した光を、反射面で反射して導光板の外部へ出射させる複数のプリズムを備え、上記プリズムの反射面は、上記光源を中心とした半径方向である第1方向に対して直交する第2方向に延びるように形成され、上記液晶セルは、上記導光板から出射された光の少なくとも一部を遮る遮光膜と、該遮光膜に形成された複数の開口部と、該開口部と上記導光板との間に設けられた集光レンズとを備え、上記開口部における第1方向の開口幅は、第2方向の開口幅よりも大きい。
上記遮光膜は、外光を反射する光反射層に構成されていてもよい。
上記液晶セルは、複数の画素領域を備え、上記開口部及び集光レンズは、上記各画素領域に対応して設けられていることが好ましい。
すなわち、本発明によると、導光板の内部に入射した光源の光は、導光板の内部で第1方向へ放射状に伝わっていく。導光板の内部を進む光は、プリズムの反射面で反射されて導光板の外部へ出射される。
このとき、プリズムの反射面が、光の進む方向である第1方向と直交する第2方向に延びるように形成されているため、導光板の外部に出射される光の第2方向の成分は、指向性が高くて平行光となる一方、導光板の外部に出射される光の第1方向の成分は、指向性が低くて拡散光となる。導光板から出射されたこれらの光は、集光レンズで集光された後、液晶セルの遮光膜に形成されている開口部を透過する。
ここで、開口部を透過する光の輝度を高めるためには、集光レンズで集光された光が、開口部をより多く透過することが望ましい。図4に示すように、指向性の高い平行光は集光レンズによって小さな領域に集光することが可能であるが、図5に示すように、指向性の低い拡散光は集光レンズを用いても比較的広い領域にしか集光することができない。本発明では、開口部における第1方向の開口幅が、第2方向の開口幅よりも大きいため、導光板から出射する光のうち、指向性の低い第1方向の成分は、第1方向の比較的大きい開口幅を有する開口部を効率よく透過する。また、指向性の高い第2方向の成分は、第2方向の比較的小さい開口幅を有する開口部を効率よく透過する。
一方、第2方向の開口幅を比較的小さくすることにより、遮光膜の遮光領域を所定の面積に維持することが可能となる。すなわち、所定の大きさの開口部に対し、該開口部を透過する光の輝度を効率よく高めることが可能となる。その後、開口部を透過した光は、液晶セルにより変調され、所望の表示が行われる。
遮光膜が、外光を反射する光反射層に構成されている場合には、該光反射層で反射された光により反射表示が行われる一方、開口部を透過した光により透過表示が行われる。また、開口部及び集光レンズが液晶セルの各画素領域に対応して設けられている場合には、各集光レンズで集光された光が、対応する開口部をそれぞれ透過し、各画素領域へ供給される。
本発明によると、開口部における第1方向の開口幅が、第2方向の開口幅よりも大きいため、プリズムにより反射されて導光板から出射されると共に指向性を有する光を、より多く開口部に透過させることができる。その結果、所定の大きさの開口部に対する透過光の輝度を好適に高めることができる。さらに、バックライトの光利用効率を向上させることができるため、消費電力を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図7、図9、及び図10は、本発明に係る液晶表示素子の実施形態1を示している。
液晶表示素子10は、断面図である図1に示すように、バックライト2と、該バックライト2に背面側(図1で下側)で対向して設けられ、バックライト2から出射された光を変調する液晶セル1とを備えている。そして、液晶表示素子10は、外光を反射して反射表示を行う一方、バックライト2の光を透過して透過表示を行う半透過型の液晶表示素子に構成されている。
上記バックライト2は、光源21と、該光源21の光を導く導光板24と、該導光板24の下側に設けられた反射板23と、導光板24の上側に設けられたプリズムシート25とを備えている。
導光板24は、ポリカーボネートやポリメチルメタクリレート等の透明媒体により構成されており、図1、及び底面図である図9に示すように、図1で上から見て長方形の平板状に形成されている。光源21は、1つの発光ダイオード(以下、LEDと称する)により構成され、図9に示すように、導光板24の1つの角部に設けられている。そして、導光板24は、角部から入射したLED21の光を、該導光板24の内部の全体へ亘って導くように構成されている。尚、光源21としては、LED以外に、導光板24の幅寸法に比べて充分に幅が狭い他の光源を適用してもよい。
反射板23は、例えばアルミニウム膜等により構成され、図1に示すように、導光板24の下側に配置されている。そして、導光板24の下面から出射した光を、上方の液晶セル1側へ反射させることにより、表示光の輝度を向上させるようにしている。プリズムシート25は、導光板24の上面から出射した光を、該導光板24の法線方向に屈折させるためのものである。
また、上記導光板24は、導光板24の内部に入射した光を、反射面22aで反射して導光板24の外部へ出射させる複数のプリズム22を備えている。複数のプリズム22は、図1に示すように、導光板24の底面に形成され、図9に示すように、マトリクス状に配置されている。そして、各プリズム22は、拡大図である図6に示すように、例えば、2つの反射面22aを有する三角溝状に構成されている。
プリズム22の反射面22aは、図9及び図10に示すように、上記LED21を中心とした半径方向であるY方向(第1方向)に対して直交するX方向(第2方向)に延びるように形成されている。言い換えれば、プリズム22は、X方向に延びる溝に構成されている。反射面22aの傾斜角度は、導光板24の内部の光が、導光板24の法線方向へ効率よく出射するように規定されている。
尚、図9では、簡単のために、隣接する各プリズム22同士の間隔を一定にして記載しているが、実際には、LED21から離れるに連れて各プリズム22の間隔が短くなるように構成されている。このことにより、バックライト2の出射光の輝度特性を、導光板24の全面に亘って均一化するようにしている。
上記液晶セル1は、図1に示すように、TFT等のスイッチング素子がマトリクス状に設けられた第1基板11と、該第1基板11の上に設けられた液晶層16と、該液晶層16の上に設けられた第2基板12とを備えている。つまり、液晶層16は、互いに対向する一対の基板である第1基板11及び第2基板12の間に介装されている。
さらに、液晶セル1は、上記導光板24から出射された光の少なくとも一部を遮る遮光膜13と、該遮光膜13に形成された複数の開口部15と、該開口部15と上記導光板24との間に設けられた集光レンズ14とを備えている。また、液晶セル1には、上記スイッチング素子に対応した複数の画素領域5が形成されている。
第1基板11は、絶縁性の透明基板により構成されている。第1基板11の下面には、透明電極17や、図示省略のRGBの各色のカラーフィルタ層が設けられている。
第2基板12は、上記第1基板11と同様に、絶縁性の透明基板により構成されている。第2基板12の上面には、上記遮光膜13と、透明電極18と、液晶層16を駆動するための駆動回路(図示省略)が設けられている。
遮光膜13は、液晶セル1側から入射する外光を反射する光反射層13に構成されている。こうして、光反射層13は、開口部15においてバックライト2の光を透過する一方、開口部15以外の反射領域において外光を反射するようになっている。
開口部15は、図2に示すように、各画素領域5に対応して設けられ、それぞれY方向に延びる長方形の開口に形成されている。言い換えれば、各開口部15は、縦横比の異なる開口に形成されており、LED21から放射状に並んで配置されている。図3は、1つの画素領域5における光反射層13を拡大して示している。画素領域5は、例えば、一辺の長さがaの正方形に形成されている。そして、開口部15におけるY方向の開口幅bは、X方向の開口幅cよりも大きくなっている。
上記開口部15は、第2基板12の上に金属薄膜を積層して形成した光反射層13に対し、上記所定の開口形状をフォトリソグラフィにより精密にパターニングすることにより製造した。
集光レンズ14は、図1に示すように、第2基板12の下面において各画素領域5に対応して設けられている。つまり、集光レンズ14は、各開口部15に対応して設けられている。各集光レンズ14は、球面レンズにより形成されており、全体として、レンズアレイ14を構成している。こうして、集光レンズ14は、バックライト2から出射された光を、開口部15に集光させるようになっている。
レンズアレイ14の製造方法としては、フォトポリマー法によるレプリカを用いることが好ましい。この方法では、まず、レンズアレイ14の形状に精密に形成された金型原盤と、第2基板12との間に紫外線硬化樹脂を封入する。続いて、封入した樹脂に紫外線を照射して硬化させる。完全に硬化させた後に、金型を静かに剥離する。この方法により、容易で量産性が高く、光学特性が高いレンズアレイ14を製造することができる。レンズアレイ14の材料となる紫外線硬化樹脂は、完全に硬化した状態で透明性が高く、且つ複屈折が小さい樹脂材料が好ましい。
上記レンズアレイ14による光の集光特性は、該レンズアレイ14を構成する樹脂の屈折率と曲率半径とにより決まる焦点距離と、第2基板12の厚みによって決定される。図7は、画素形状を一辺の長さaが80μmである正方形とした場合の、第2基板12の厚みと、開口部15を透過する光の光束量との関係を、計算機による光線追跡法によって計算した結果である。計算条件は、レンズアレイ14を構成する樹脂及び第2基板12の屈折率が1.52であり、レンズアレイ14の曲率半径が81.6μmであり、開口部15の開口幅bが54μm、開口幅cが12μmである。
図7に示されるように、最適値として、第2基板12の厚みが約130μmのとき、レンズアレイ14が設けられていない場合と比較して、約3.3倍の明るさが得られることがわかった。
また、図示は省略しているが、第1基板11の上面と、第2基板12のバックライト2側とには、偏光板及び位相差板がそれぞれ設けられている。特に、第2基板12のバックライト2側に設ける偏光板及び位相差板は、第2基板12とレンズアレイ14との界面に設けることが望ましい。このことにより、レンズアレイ14の集光効果に伴う偏光軸変化によって生じるコントラストの低下を防止し、表示品位を向上させることができる。
次に、本発明に係る液晶表示素子10の作動について説明する。
反射表示を行う場合には、バックライト2の光源21は消灯している。周囲の外光は、液晶セル1の上方から、第1基板11を介して液晶層16へ入射する。液晶層16へ入射した外光は、光反射層13の反射領域で反射され、液晶層16で変調される。このことにより、所定の光が第1基板11の外部へ出射して、所望の表示が行われる。
透過表示を行う場合には、バックライト2の光源21を点灯させる。光源21の光は、導光板24へ入射し、該導光板24の内部でY方向へ放射状に伝わっていく。導光板24の内部を進む光は、プリズム22の反射面22aで反射されて導光板24の外部へ出射される。
このとき、プリズム22の反射面22aが、光の進む方向であるY方向と直交するX方向に延びるように形成されているため、導光板を出射する光のX方向成分は、指向性が高くて平行光となる一方、導光板を出射する光のX方向成分は、指向性が低くて拡散光となる。導光板24から出射されたこれらの光は、集光レンズ14で集光された後、光反射層13に形成されている開口部15を透過する。
ここで、例えば±3°の入射角で集光レンズ14に入射した平行光は、図4に示すように、該集光レンズ14により、比較的小さい領域dに集中する。一方、例えば±15°の入射角で趣向レンズ14に入射した拡散光は、図5に示すように、該集光レンズ14により、比較的広い領域eに集まる。したがって、開口部15を透過する光の輝度を高めるためには、集光レンズ14に入射する平行光を、開口部15により多く透過させることが望ましい。
本実施形態では、図3に示すように、開口部15におけるY方向の開口幅bが、X方向の開口幅cよりも大きいため、導光板24から出射した光のY方向成分は、集光レンズ14で集光された後に、Y方向の開口幅が大きい開口部15を効率よく透過する。また、導光板24から出射した光のX方向成分は、集光レンズ14で集光された後に、X方向の開口幅が小さい開口部15を効率よく透過する。言い換えれば、所定の開口面積の開口部15に対し、透過する光の光束量が増大する。その後、輝度が高められた光は、開口部15を透過して液晶セル1により変調され、所望の表示が行われる。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、開口部15におけるY方向の開口幅bが、X方向の開口幅cよりも大きいため、プリズム22により反射されて導光板24から出射される光のうち、X方向へ出射して集光レンズ14で集光される平行光を、より多く開口部15に透過させることができる。その結果、開口部15の開口面積を比較的小さくしつつ、透過光の輝度を好適に高めることができるため、外光及びバックライトの光の双方の利用効率を向上させることができる。すなわち、バックライトの消費電力を低減しつつ、透過表示及び反射表示の双方における表示光の輝度を高めることができる。
言い換えれば、所定の表示光の輝度を得るためのバックライトの消費電力を低減させることができる。つまり、本実施形態による半透過型の液晶表示素子10は、所定の開口率を有する従来のレンズアレイを用いない半透過型の液晶表示素子に対し、バックライトによる透過表示で約3倍の明るさを実現することができる。
尚、集光レンズ14の製造方法としては、パターニングした感光性樹脂を加熱してレンズ形状に成形する熱だれ法や、イオン拡散によって屈折率を変調する方法、又はエッチングにより作製する方法等を用いることもできる。また、レンズアレイ14の代わりに、レンズに近い作用を示すホログラムを用いてもよい。ホログラムは、干渉露光等の容易な方法で製造できるため、本発明の特性を有する液晶表示素子を比較的安価に製造することができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態1について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態1では、LED21を導光板24の角部に設けるようにしたが、図8に示すように、導光板24の一辺の中央に設けるようにしてもよい。この場合においても、各開口部15は、Y方向(つまり、LED21を中心とした半径方向)に延びる長方形の開口に形成され、LED21から放射状に並んで配置されている。また、図示は省略しているが、導光板24の各プリズムは、LED21に対し、Y方向に直交するX方向に延びるように形成されている。このようにしても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態1では、開口部15の開口形状を長方形としたが、本発明はこれに限らず、バックライトの光出射特性を考慮して、例えば長円や楕円等の縦横比の異なる他の形状に構成してもよい。
また、上記実施形態1では、レンズアレイ14を第2基板12の下面(つまり、バックライト2側)に設けたが、イオン拡散により屈折率を変調する方法を用いることによって、第2基板12の内部に、レンズアレイを形成するようにしてもよい。このことにより、レンズアレイの取り扱いが簡単になるため、容易に製造することが可能となる。
さらに、集光レンズを球面レンズとしたが、必ずしもそうである必要はなく、開口部に集光できるレンズであれば、非球面レンズ、フレネルレンズ、及び回折レンズ等であってもよい。
また、上記実施形態1では、画素領域5の形状を正方形としたが、その他に、長方形等のいかなる形状であってもよい。さらに、1つの画素領域5に対し、1つの集光レンズを設けるようにしたが、その他に、1つの画素領域5に対し、複数の開口部15を設けると共に、該各開口部15と同数の集光レンズ14を設けるようにしてもよい。
また、プリズム22は、三角溝に限られず、例えば、反射面が曲面である断面円弧状の溝により構成してもよい。
また、上記実施形態1では、半透過型の液晶表示素子について説明したが、その他の実施形態としては、透過型の液晶表示素子に構成してもよい。すなわち、光反射層13の代わりに、光を遮る遮光膜を各画素領域の境界部分等に設け、該遮光膜に複数の開口部を形成してもよい。このことによっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。そのことに加え、遮光膜の遮光領域を所定の面積に維持すると共に、開口部を透過する光の輝度を効率よく高めることができる。特に、開口率が低下する高解像度の液晶表示素子において、明るく良好な表示を行うことができる。
以上説明したように、本発明は、電子情報機器の情報表示用ディスプレイ等の表示装置に用いる液晶表示素子について有用であり、特に、所定の大きさの開口部に対する透過光の輝度を高める場合に適している。
る。
実施形態1の液晶表示素子を示す断面図である。 光反射層及び開口部を示す平面図である。 図2における1つの画素領域を拡大して示す平面図である。 集光レンズに入射する平行光の集光状態を示す説明図である。 集光レンズに入射する拡散光の集光状態を示す説明図である。 導光体に導かれて出射する光の光路を示す説明図である。 基板の厚みと、開口部を透過する光の光束量との関係を示すグラフ図である。 その他の実施形態の開口部を示す平面図である。 プリズムが設けられたバックライトを示す底面図である。 バックライトの出射光の測定系を示す平面図である。 バックライトの出射光の測定系を示す斜視図である。 X方向及びY方向におけるバックライトの出射光の特性を示すグラフ図である。
符号の説明
X(第2方向)
Y(第1方向)
1 液晶セル
2 バックライト
5 画素領域
10 液晶表示素子
13 光反射層(遮光膜)
14 レンズアレイ(集光レンズ)
15 開口部
21 LED(光源)
22 プリズム
22a 反射面
24 導光板

Claims (3)

  1. 光源と、該光源の光を導く導光板とを有するバックライトと、
    上記バックライトの導光板に対向して設けられ、上記導光板から出射された光を変調する液晶セルとを備える液晶表示素子であって、
    上記導光板は、該導光板の内部に入射した光を、反射面で反射して導光板の外部へ出射させる複数のプリズムを備え、
    上記プリズムの反射面は、上記光源を中心とした半径方向である第1方向に対して直交する第2方向に延びるように形成され、
    上記液晶セルは、上記導光板から出射された光の少なくとも一部を遮る遮光膜と、該遮光膜に形成された複数の開口部と、該開口部と上記導光板との間に設けられた集光レンズとを備え、
    上記開口部における第1方向の開口幅は、第2方向の開口幅よりも大きい
    ことを特徴とする液晶表示素子。
  2. 請求項1において、
    上記遮光膜は、外光を反射する光反射層に構成されている
    ことを特徴とする液晶表示素子。
  3. 請求項1において、
    上記液晶セルは、複数の画素領域を備え、
    上記開口部及び集光レンズは、上記各画素領域に対応して設けられている
    ことを特徴とする液晶表示素子。
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