JP2005043701A - 頭部装着型画像表示装置 - Google Patents

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【課題】 使用者60の眼68に画像を投影する画像表示ユニット34を高い安定性をもって保持できる頭部装着型画像表示装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 使用者60の頭部に着脱自在に装着される可撓性のあるヘッドバンド10の端部に、3つの独立した当接部20a〜20cが、各当接部の当接面内の任意の1点を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成されたベース部材16を、2軸方向の回転自由度を有するように連結する。ベース部材16から延びるアーム24a及び24bの端部に、画像表示ユニット34を連結する。3つの当接部20a〜20cが構成する面の向きを、使用者60の側頭部の形状に応じて調整して、ベース部材16を3つの当接部20a〜20cを介して使用者60の側頭部に押圧して、使用者60の眼68に画像を投影する位置に画像表示ユニット34を保持するようにしたものである。
【選択図】 図7

Description

この発明は、使用者の眼に画像を投影する画像表示ユニットをヘッドバンドを用いて保持して使用する頭部装着型画像表示装置に関するものである。
従来の頭部装着型画像表示装置においては、ヘッドバンドの端部に、使用者の側頭部の耳を囲む領域に押圧される無端環状のパッドを有するホルダーが連結され、このホルダーに画像表示ユニットが連結される構造となっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−66618号公報(第2−3頁、第1図)
従来の頭部装着型画像表示装置は、無端環状のパッドを保持するホルダーのパッドを接着する面(以下、ホルダー面、と記す。)は、パッドと同様に無端環状となっており、1つの連続した面を構成している。使用者の側頭部、とりわけ耳を囲む領域は、平らではなく、またその形状は使用者により異なることは周知である。一般的に、2つの面(この面は変形しないものと仮定する。)を接触させるときには、3つの点(一直線上にはなく、三角形の頂点を構成する3つの点)で接触することにより、2つの面の接触する角度は決定されることが知られている。つまり、2つの面は3点で支持されることになる(以下、3点支持、と記す。)。3点支持により保持されている2つの面は、3つの支持点を頂点とする三角形の各辺の長さ、各頂点から対向する辺への垂線の長さが長い程(正三角形に近くて、大きな三角形に相当)、2つの面に加わる外力対して安定性が高い。つまり、2つの面は安定して保持されることになる。
ホルダー面と使用者の側頭部を直接接触させる場合(ホルダー面上には、パッドが接着されているが、ここでは1つの仮定としてパッドはないものとしている。)を想定すると、3点支持によってホルダー面と使用者の側頭部の角度は決定される(使用者の側頭部は、ホルダー面に押圧されることにより多少変形するが、ここでは変形しないものとする。)。しかし、その3つの支持点の位置は、あらかじめ定めた位置ではなく、ホルダー面の形状、使用者の側頭部の形状によって決定されるため、互いにごく近接した位置で3点支持がなされ、その3つの支持点を頂点とする三角形が正三角形に近くて、大きな三角形にならない場合が生じる。この場合、ホルダーにわずかな外力が加わるだけで、ホルダーの角度が比較的速く変化してしまい、いわゆるがたつきが発生することになる。
そこで、互いにごく近接した位置で3点支持がなされ、ホルダーのがたつきが発生することを防止するために、ホルダー面と使用者の側頭部の間にゴムスポンジのように柔らかく、外力によって変形しやすい素材からなるパッドを介在させ、ホルダー面と使用者の側頭部を、ホルダー面の全面にわたって、間接的に、すなわち変形したパッドを介在させて接触させるようにしている。(なお、パッドが使用者の側頭部を保護する目的があることは言うまでもない)。つまり、3点支持ではなく、ホルダー面の全面にわたって、ホルダー面と使用者の側頭部とを間接的に面で接触させ、ホルダーのがたつきが発生することを防止している。
しかし、ホルダー面の全面にわたってホルダー面と使用者との側頭部を間接的に接触させるためには、ホルダー面と使用者の側頭部の間にできる間隙を、その全領域にわたってパッドによって充填する必要がある。この間隙は、ホルダー面と使用者の側頭部の形状、傾きの違いによって大きく変化するので、ここをすべて充填するためには、パッドの素材を柔らかくて変形しやすいものとし、かつ厚くする必要がある。このように、ホルダー面と使用者の側頭部の間に柔らかくて変形しやすく、かつ厚いパッドの層が介在すると、ホルダーにわずかな外力が加わった場合でも、このパッドの層がさらに変形するために、ホルダーの角度が比較的ゆっくりと変化してしまい、いわゆるゆれが発生することになる。
従って、従来の頭部装着型画像表示装置は、無端環状のパッドを使用者の側頭部の耳を囲む領域に押圧するようにしていたので、ホルダー面と使用者の側頭部とは変形したパッドにより間接的に無端環状のホルダー面の全面で接触するので、ホルダーのがたつきは防止できるものの、パッドがホルダーに加わる外力によって変形しやすいために、ホルダーのゆれを防止することが困難であった。つまり、画像表示ユニットを高い安定性をもって保持することが困難であった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、使用者の眼に画像を投影する画像表示ユニットを高い安定性をもって保持できる頭部装着型画像表示装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係る頭部装着型画像表示装置においては、ヘッドバンドの端部に連結され、画像表示ユニットを連結するアーム部材を備えたベース部材に使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に当接する3つの独立した当接部を、各当接部の上記当接する面内の任意の1点を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成し、上記3つの当接部を介してベース部材を使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に押圧するようにしたものである。
この発明によれば、頭部装着型画像表示装置のヘッドバンドの端部に連結され、画像表示ユニットを連結するアーム部材を備えたベース部材に使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に当接する3つの独立した当接部を、各当接部の上記当接する面内の任意の1点を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成し、上記3つの当接部を介してベース部材を使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に押圧するようにしたので、アーム部材に連結され使用者の眼に画像を投影する画像表示ユニットを高い安定性をもって保持できる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。可撓性のあるヘッドバンド10の一方の端部には、使用者の側頭部に当接される樹脂製のパッド部12が形成されている。他方の端部には連結部材14が形成され、これを介してヘッドバンド10はベース部材16と連結されている。ベース部材16は、概ね板状の基盤部18とそこから突出した3つの独立した当接部20a〜20cから構成されている。当接部20a〜20cの端部は円形状となっており、その表面には柔らかいシリコーン樹脂からなる円形状の保護層21a〜21cが形成され、これら保護層21a〜21cの表面が使用者の側頭部の耳周縁部に当接される。保護層21a〜21cは、柔らかいシリコーン樹脂により形成されているが、従来の頭部装着型画像表示装置のパッドに使用されるゴムスポンジよりは格段に変形しにくく、また厚さも格段に薄い。保護層21a〜21cは、外部から圧力が加わるとわずかに変形するが、外部からの圧力が加わっていない状態においては、保護層21a〜21cの端面、すなわち使用者の側頭部の耳周縁部に当接する面は平面であり、かつ1つの共通する平面(以下、支持面、と記す。)を構成する。すなわち、保護層21a〜21cの端面は、すべて支持面上にあるようになっている。
基盤部18には、スピーカ22が内蔵されている。ベース部材16から延びるアーム部材である中空パイプからなるアーム24a及びアーム24bが、第1の自在ユニット26により、基盤部18に形成されているアーム取り付け部28に取り付けられている。第1の自在ユニット26の調整用ノブ29を緩めると、アーム24a及びアーム24bは、これらの長手方向(図中、矢印Aの方向)に第1の自在ユニット26に対して摺動可能となり、調整用ノブ29を締めると固定される。また、第1の自在ユニット26の調整用ノブ29を緩めると、第1の自在ユニット26はアーム24a及びアーム24bとともに、ベース部材16に対して、アーム24a及びアーム24bが作る面(アーム24a及びアーム24bの中心軸を含む面)に対して直交する方向(図中、矢印Bの方向)を軸として、その回り(図中、矢印Cの方向)に回転可能となり、調整用ノブ29を締めると固定される。
アーム24a及びアーム24bの一方の端部は固定ユニット30により固定され、他方の端部は第二の自在ユニット32により固定されている。第二の自在ユニット32には画像表示ユニット34が取り付けられており、第二の自在ユニット32により画像表示ユニット34の角度は自由に設定することができる。前述のとおり、アーム24a及びアーム24bは第1の自在ユニット26に対して矢印A方向に摺動可能なので、第1の自在ユニット26と第2の自在ユニット32の間隔は調整でき、よって、ベース部材16と画像表示ユニット34との距離も調整できる。
連結部材14はベース部材16の基盤部18の当接部20a〜20cが形成されている面とは反対側の面に取り付けられる。図2は、図1の連結部材14が取り付けられるベース部材16の面の方から見たベース部材16及び連結部材14の取り付け前の状態を示す斜視図である。図2において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。ベース部材16の基盤部18には表面P及び側面Qから所定深さを有し、連結部材14を取り付けるための切欠部40が形成されており、この切欠部40の底面には、所定の厚さを有する概略矩形状の支持部材42が接着剤により固定されている。支持部材42にはその厚さ方向に概略瓢箪型の凹部44が所定の深さまで形成されており、概略瓢箪型の凹部44の底面は平面となっている。連結部材14の先端には円柱部46が形成されている。円柱部46の直径と、概略瓢箪型の凹部44の深さは同一である。円柱部46の長さは、概略瓢箪型の凹部44の長さよりやや短く形成されている。
ベース部材16と連結部材14を取り付けるには、支持部材42の概略瓢箪型の凹部44の底面に連結部材14の円柱部46が接するように配置し、概略コの字状の固定部材48によって固定する。固定部材48には固定用ネジ(図示せず)を通すための穴50a及び50bが形成されており、基盤部18の切欠部40の側面には、穴50a及び50bのそれぞれに対応する位置にネジ穴52a及び52bがそれぞれ形成されている。なお、支持部材42、円柱部46及び固定部材48はステンレス製である。
図3は図2に示した連結部材14とベース部材16を取り付ける途中工程における状態を示す斜視図である。図3において、図1及び図2と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。図3において、連結部材14の円柱部46は支持部材42の概略瓢箪型の凹部44の底面に接するように配置される。円柱部46は概略瓢箪型の凹部44の内部で、概略瓢箪型の凹部44の底面に垂直な方向(図3において、矢印D、すなわち連結部材14の中心軸の方向)の回り(図3において、矢印Eの方向)に、回転する自由度を有する。また、円柱部46は、その円柱の中心軸方向(図3において、矢印Fの方向)の回り(図3において、矢印Gの方向)に回転する自由度を有する。なお、円柱部46の可動範囲は、概略瓢箪型の凹部44の内部における円柱部46と支持部材42との干渉、連結部材14の円柱部46の取り付け部(連結部材14の先端部分でより細く形成されている部分)と固定部材48との干渉によって制限を受ける。
図4は図2に示した連結部材14とベース部材16の、これらの取り付け後における状態を示す斜視図である。図4において、図1〜図3と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。連結部材14とベース部材16はネジ54a及び54bによって取り付けられている。図5は、図4における矢印Kを含み円柱部46の円柱の軸(図4において、矢印Fの方向)に直交する面における(矢印Fの向きに見た)部分断面図である。図5に示すように、円柱部46は、支持部材42の概略瓢箪型の凹部44の底部Jと固定部材48に挟まれた状態となる。円柱部46、支持部材42及び固定部材48はステンレス製であるが、これらの接触面にはシリコーングリスを塗布して潤滑性を高めておくことにより、円柱部46に連結部材14を介して一定以上の外力を加えると、前述の円柱部46が有する運動の自由度の範囲内において動かすことが可能であり、かつ外力を解放したときには円柱部46はその位置に保持される。
図4の説明に戻る。前述したとおり、円柱部46は、その円柱の軸(図4において、矢印Fの方向)の回り(図4において、矢印Gの方向)に回転する自由度がある。すなわち、連結部材14は図4に示す位置から、時計回りにも、反時計回りにも、連結部材14における円柱部46の取り付け部が固定部材48に接触する位置までは回転することが可能である。さらに円柱部46は概略瓢箪型の凹部44の中で、その底面Jに垂直な方向(図4において、矢印D、すなわち連結部材14の中心軸の方向)を軸として、その回り(図4において、矢印Eの方向)に回転する自由度を有している。すなわち、連結部材14は図3に示す位置から、時計回りにも、反時計回りにも、中心軸Dの回りに矢印Eの方向に円柱部材46が概略瓢箪型の凹部44の側面に接触する位置まで回転することが可能である。
従って、円柱部46が形成されている連結部材14は、ベース部材16に対して2つの直交する軸D及びFの回りに回転させることができる。連結部材14を固定して見れば、ベース部材16は連結部材14に対して2つの直交する軸D及びFの回りに回転させることができることになる。よって、前述したような円柱部46の可動範囲の制限はあるものの、連結部材14を固定した状態、すなわち連結部材14が連結されているヘッドバンド10を固定した状態において、ベース部材16の3つの独立した当接部20a〜20cの端部、すなわち保護部21a〜21cの端面が構成する前記支持面の向きは、任意に設定できることとなる。円柱部46に加わる外力が一定以下であれば、円柱部46は動くことはなく、支持面は保持される。
図6は図1〜図4に示した実施の形態1の頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す上面図であり、図7はその斜視図である。図6及び図7において、図1〜図4と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。まず、図6について説明する。ヘッドバンド10は使用者60の後頭部を通り、パッド12は使用者60の左側頭部において、使用者60の左耳62より上の位置で当接し、ベース部材16の当接部20a〜20c(当接部20cは図示せず)は、その保護層21a〜21c(保護層21cは図示せず)を介して使用者60の右側頭部で使用者60の右耳64の周縁部に当接するように装着される。画像表示ユニット34には表示部66が、使用者60の右目(図示せず)の前に配置される。
ヘッドバンド10を固定した状態でも、保護層21a〜21cの端面が構成する支持面の向きを変化させることができるので、保護層21a〜21cの全てが使用者60の右耳64の周縁部に当接するように調整できる。ただし、使用者60の保護層21a〜21cに対向する側頭部の耳周縁部は、上記支持面と平行ではなく、またその表面には凹凸もあるので、保護層21a〜21cの全面が当接するものではない。ヘッドバンド10には可撓性があり、その両端の間隔、つまりパッド12とベース部材16の間隔を少し広げた状態で使用者の頭部に装着することにより、装着後はパッド12及びベース部材16には、それぞれ使用者の側頭部を押圧する向きに力が加わる。保護層21a〜21cは、柔らかいシリコーン樹脂により形成されているので、ヘッドバンド10の可撓性による外部から圧力が加わると使用者60の側頭部の耳周縁部の表面の凹凸等の形状、傾きに応じて若干変形し、必ずしも保護層21a〜21cの全面ではないものの、使用者60の側頭部の耳周縁部との接触面は拡大する。
この接触面においては、保護層21a〜21cを介して使用者60の側頭部の耳周縁部に圧力が加わる。この圧力は接触面内で変化するが、接触面内で最も圧力が大きい点を支持点とみなす。当接部20a〜20cは、各当接部が使用者60の側頭部の耳周縁部と当接する面内、すなわち保護層21a〜21cのそれぞれの表面内の任意の1点(面内の任意の1点とは、数学的に面内において無作為に選択した1点を意味する。)を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成されている。上記支持点とみなす点(最も圧力の大きい点)は必ず接触面内にあり、よって保護層21a〜21cの表面内にあることになるので、これら3つの支持点とみなす点を相互に結ぶ線分は三角形となり、3点支持がなされていることになる。なお、この支持点とみなす点はその周辺の接触面とともに、実質的には支持点として作用する。以下、支持点と記したときは、この支持点とみなす点を意味する。
次に図7について説明する。3つの当接部20a〜20cは使用者60の右耳64を囲むように配置されており、基盤部18に内蔵されたスピーカ22(図7には図示せず)も、右耳64と対向する位置に配置される。図1において説明したように、第1の自在ユニット26により、第1の自在ユニット26から第二の自在ユニット32までの間隔(図中、矢印Aの方向)及びアーム24a及びアーム24bのベース部材16に対する角度(図中、矢印Cの方向)を調整することができ、さらに第二の自在ユニット32により表示ユニット34の角度も調整できるので、表示ユニット34を使用者60の右目68の前の適切な位置に、適切な角度で配置することができる。
制御ボックス70は、コンピュータ等(図示せず)からの画像情報を、表示ユニット34に適した形式の信号に処理したのち、ケーブル72を介して出力する。また、制御ボックス70は画像情報とは別に音声情報もケーブル73を介して出力する。ケーブル72は、固定ユニット30、アーム24a及び第2の自在ユニット32の内部を通り、表示ユニット34に接続されている。表示ユニット34では、入力された画像情報が液晶ディスプレイ(図示せず)に表示され、プリズムレンズ(図示せず)を経由して、図6に示した表示部66から使用者60の右目68に向かって投影される。ケーブル73はベース部材16の内部を通って基盤部18に内蔵されたスピーカ22に接続されている。音声情報は、基盤部18に内蔵されたスピーカ22から、使用者の右耳64に提供される。
さらに、図8は図7に示した使用者60が眼鏡76を装着した場合を示す斜視図である。図8において、図7と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。ベース部材16の当接部20a〜20cが、眼鏡76のつる78を回避できる位置に配置されるようにしている。また、この実施の形態1における画像表示ユニット34はベース部材から延びるアーム部材であるアーム24a及びアーム24bの端部に取り付けられて、その画像表示ユニット34の全体が使用者の眼前に配置されるようになっているが、画像表示ユニットとベース部材から延びるアーム部材とが一体に構成されたようなものでもよく、使用者の眼前から画像を投射するものであればよい。なお、当接部20a〜20cの端部及び保護層21a〜21cは円形状としたが、他の形状であってもよい。
このように構成された頭部装着型画像表示装置においては、画像表示ユニットを連結するアーム部材を備え、かつ3つの独立した当接部を形成したベース部材を、互いに直交する2軸のまわりに回転できるようにヘッドバンドに連結し、これらの当接部を使用者の側頭部の耳周縁部に当接させ、押圧するようにしたので、この3つの当接部の保護層が使用者の側頭部の耳周縁部と当接した面の内部の点を支持点とする3点支持が実現され、使用者の眼に画像を投影する画像表示ユニットを高い安定性をもって保持できる頭部装着型画像表示装置を得ることができる。3点支持の3つの支持点は、あらかじめ定めた3つの当接部の端面の中に位置することになるので、これらの3つの支持点が構成する三角形もあらかじめ定めた形状の範囲内の形状となるので、所定の安定性で画像表示ユニットを保持することができる。また、保護層は外力によって若干変形はするものの、従来の頭部装着型画像表示装置のパッドのような柔らかさ、変形のしやすさを有するものではなく、さらに保護層の厚さも格段に薄いので、外力による保護層の更なる変形は生じにくく、従って、頭部装着型画像表示装置のゆれの発生を効果的に防止できる。
また、3つの独立した当接部の先端面が作る支持面の向きは任意に調整することができるので、使用者の装着位置のずれ、使用者ごとの個人差があっても同様の効果を奏する。さらに、画像情報とは別に提供される音声情報はベース部材に内蔵されたスピーカから使用者の耳に伝えることができるので、別途イヤホン等を装着する必要はなく、スピーカと使用者の耳の間には空間が保持されているので、外部の音を遮断することがない効果も奏する。使用者が眼鏡を着用する場合であっても、当接部と眼鏡のつるが干渉することがなく、同様の効果を奏する。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。図9において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。この実施の形態2は、実施の形態1のベース部材16の基盤部18の形状及び当接部20a〜20cの位置を変更したものである。ベース部材80の基盤部82は実施の形態1のベース部材16の基盤部18を上部に、すなわち当接部20aと20bの間の基盤部18の外形が概略三角形状になるように
拡張し、当接部20cの部分を除去した形状になっている。当接部84a及び84bは、実施の形態1の当接部20a及び20bと同じ位置に形成されたものであり、当接部84cは基盤部82の前述の拡張した部分に形成されている。当接部84a〜84cの端部には、実施の形態1と同様の保護層86a〜86cがそれぞれ形成されている。スピーカ88は、実施の形態1のスピーカ22と同じ位置に形成されている。
図10は図9に示した実施の形態2の頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す斜視図である。図10において、図7及び図9と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。この実施の形態2の使用状態において、実施の形態1の使用状態と異なるのは、実施の形態1においては当接部20cが使用者の右耳より下の位置に配置されていたのに対して、当接部84cが右耳64より上の位置に配置されている点である。
使用者の側頭部の耳より下の領域は、顎関節の動き等の影響で動きやすい部位があり、当接部がその部位に位置した場合に、その動きによって画像表示ユニットの位置に変位を生ずることがあった。この実施の形態2のように構成された頭部装着型画像表示装置では、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、当接部を使用者の耳よりも下の領域には配置しないようにしたので、画像表示ユニットの保持の安定性を更に高める効果を奏する。なお、ベース部材に内蔵されたスピーカの位置は、実施の形態1と同様であることから、音声情報の提供に関しては実施の形態1と同様の効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。図11において、図1と同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものである。この実施の形態3は、実施の形態1の保護層21a〜21cの形状を変更し、周辺部から中心部に向かって盛り上がった形状の保護層90a〜90cにしたものである。図12に、当接部20a及び保護層90aの、保護層90aの中心軸(図11において、矢印L)を含む平面における部分断面図を示す。図12に示すように、保護層90aはいわゆるお椀を裏返したような形状となっている。保護層90b及び90cも同様である。
このように構成された頭部装着型画像表示装置においては、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、使用者が頭部装着型画像表示装置を装着するときに、当接部はその上に形成された保護層の盛り上がっている中心部から使用者の側頭部の耳周縁部に当接し、ここを中心として保護層が若干変形して接触面が広がるので、3点支持の支持点が3つの当接部の中心軸とほぼ一致することになる。よって、使用者の装着位置のずれ、使用者ごとの個人差があっても3点支持の3つの支持点が構成する三角形の形状がほとんど変化せず、頭部装着型画像表示装置の保持の安定性が、装着する都度ばらつくのを小さく抑える効果を奏する。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4による頭部装着型画像表示装置の部分断面図である。この実施の形態4は、実施の形態1の当接部20a〜20cを基盤部18に直接形成するのではなく、自在継手の一種であるボールジョイントを介して取り付けたものである。図13において、当接部92aには実施の形態1と同様保護層21aが形成されており、その反対側は細く絞り込まれ、その先端は球状体94aとなっている。基盤部96には、支持体98a及び98bが接着剤によって固定されており、球状の凹部100を形成している。球状の凹部100の直径は、球状体94aの直径よりやや大きい。球状体94aは球状の凹部100の中に収容されており、自在継手の一種であるボールジョイントを構成する。球状の凹部100の開口部100aの直径は、球状体94aの直径よりも小さくなっているので、球状体94aは球状の凹部100から外れないようになっている。(なお、ボールジョイント部分の組み立ては、まず、支持体98a及び98bで球状体94aを挟みこむようにして、球状の凹部100の中に球状体94aを収容し、この状態で支持体98a及び98bを接着する。次に接着された支持体98a及び98bを基盤部96に接着する。)
当接部92aは基盤部96に対して、球状部96を中心としてどの方向にも回転する自由度を有する。この球状体96と球状の凹部100の接触面にはシリコーングリスを塗布してあり、当接部にわずかな外力が加わっても当接部は容易に動くものである。よって、保護層21aの端面の向きは、当接部92aに加わる外力によって容易に変化する。保護層21aが使用者の側頭部の耳周縁部に接触し、押圧されると、使用者の側頭部の耳周縁部の形状、傾きに応じて、その端面の向きが自動的に調整される。基盤部96は図1に示す実施の形態1の基盤部18に相当するものであり、当接部20b及び20cに相当する位置にも、図13と同様にボールジョイントを介して当接部(図示しないが、これらを当接部92b及び92cとする。)が取り付けられている。実施の形態4は、基盤部96、当接部92a〜92c以外は実施の形態1と同様の構成である。
このように構成された頭部装着型画像表示装置においては、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、使用者が頭部装着型画像表示装置を装着するときに、3つの当接部はそれぞれの位置において、使用者の側頭部の耳周縁部の形状、傾きに応じてその端面の向きが自動的に調整されて、保護層の表面と使用者の側頭部の耳周縁部がより密に接触するようになるので、一層高い安定性をもって画像表示ユニットを保持できる頭部装着型画像表示装置を得ることができる。
なお、実施の形態1及び実施の形態4においては、ヘッドバンドの一方の端部にベース部材を連結して使用者の片側の側頭部の耳周縁部に当接させるようにしたが、ヘッドバンドの両側の端部にベース部材を連結して使用者の両側の側頭部の耳周縁部にそれぞれ当接させるようにしてもよい。さらに、ヘッドバンドの両側の端部に連結されたベース部材の双方に、画像表示ユニットを連結し、使用者の両方の眼にそれぞれ画像を投影するようにしてもよい。また、ベース部材には少なくとも、使用者の側頭部の耳周縁部に当接する3つの独立した当接部が、各当接部の上記当接する面内の任意の1点を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成されており、これら3つの当接部が使用者の側頭部の耳周縁部に当接させるようにすれば、4つ以上の当接部が形成されていてもよい。4つ以上の当接部が使用者の側頭部の耳周縁部に当接した場合であっても、そのうち上記3つの当接部のみが使用者の側頭部の耳周縁部に当接した状態にさらに4つ目以降の支持点が付加されと見ればよく、上記3つの当接部のみの場合と同等またはそれ以上の保持の安定性が得られる。
この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置の部分断面図であり、図4の矢印Kを含む部分断面図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す上面図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による頭部装着型画像表示装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3による頭部装着型画像表示装置の使用状態を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3による頭部装着型画像表示装置の部分断面図であり、図11の矢印Lを含む部分断面図である。 この発明の実施の形態4による頭部装着型画像表示装置の部分断面図である。
符号の説明
20a 当接部、20b 当接部、20c 当接部、84a 当接部、84b 当接部、84c 当接部、92a 当接部。

Claims (4)

  1. 使用者の頭部に着脱自在に装着される可撓性のあるヘッドバンド、上記ヘッドバンドの少なくとも一端部に連結され上記使用者の側頭部に押圧されるベース部材、上記ベース部材から延びるアーム部材の端部に連結され上記使用者の眼に画像を投影する画像表示ユニットを備える頭部装着型画像表示装置において、上記ベース部材には上記使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に当接する3つの独立した当接部が、各当接部の上記当接する面内の任意の1点を相互に結ぶ線分が三角形となるように形成され、上記ベース部材が上記3つの当接部を介して上記使用者の側頭部で、かつ耳周縁部に押圧されることを特徴とする頭部装着型画像表示装置。
  2. 上記ベース部材は上記ヘッドバンドに対して2軸方向の回転自由度を有して連結されることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型画像表示装置。
  3. 上記3つの独立した当接部が、上記使用者の装着する眼鏡のつるを回避しうる位置に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の頭部装着型画像表示装置。
  4. 上記ベース部材に音声情報を出力する音声出力手段を内蔵することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の頭部装着型画像表示装置。
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