JP2005043144A

JP2005043144A - Indicator of temperature history and moisture adhesion history and method for verifying cause of product failure using the same

Info

Publication number: JP2005043144A
Application number: JP2003201566A
Authority: JP
Inventors: Daisuke Harumoto; 大介春本; Yoshie Miyata; 祥江宮田; Tatsuji Furue; 竜児古江
Original assignee: Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Current assignee: Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd
Priority date: 2003-07-25
Filing date: 2003-07-25
Publication date: 2005-02-17
Anticipated expiration: 2023-07-25
Also published as: JP4526246B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a simple indicator capable of correctly detecting both a temperature history and a moisture adhesion history by clear changes in color tones and appearance and to provide a method for verifying the cause of a product failure using the same. <P>SOLUTION: The indicator of a temperature history and a moisture adhesion history has compositions containing a thermal coloring compound and a moisture discoloring substance. In the method for verifying the cause of the product failure, the indicator of a temperature history and a moisture adhesion history is attached to a product, and the cause of the product failure is verified by changes in the color tones of the indicator when a prescribed temperature is exceeded or moisture has adhered. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の温度を超過したか否かの温度履歴と、水分付着の有無の履歴との両方を検知するインジケータ、およびそれを用いた製品の不良原因確認方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
食料品や医薬品のような製品は、所定の温度を超過したり、水分が付着したりする条件に曝されると、腐敗したり、劣化したりすることがある。また、精密機器のような製品は、この条件に曝されると、破損したり故障したり点検の必要を生じたりする。そこで、製品がこの条件に曝されたことがないと確認する必要がある。
【０００３】
また、携帯電話やパーソナルコンピューターなどの家電機器は、保証期間内に、不注意で暖房器具のそばや炎天下の自動車内で高温に放置されたり、飲料を溢したり、寒暖差による結露を発生させたりする環境に曝されて破損や故障が起こっても、メーカーの無償補修の対象外である。対象外とする場合、メーカーはこのような環境に曝されたと確認する必要がある。
【０００４】
そのような確認のために、特許文献１に記載された温度履歴を色調変化で示すインジケータや、特許文献２に記載された水分付着履歴を色調の変化で示すインジケータが、製品に貼付される。しかし、これらのインジケータはそれぞれ温度履歴、水分付着履歴のみを検知するものである。双方の履歴を確認するためには、両方のインジケータを貼付したり、両方を一体化したインジケータを作製して貼付したりしなければならず、操作が煩雑なうえ、生産性が悪い。
【０００５】
【特許文献１】特開２００２−２９４１２７号公報
【特許文献２】特開２００１−２９６２４７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、温度履歴と水分の付着履歴とのいずれをも明瞭な、色調や外観の変化により正確に検知できる簡便なインジケータと、それを用いた不良原因の確認方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、熱呈色性化合物と、水分変色性物質とが含有された組成物を、有するものである。
【０００８】
温度履歴および水分付着履歴インジケータは、温度と水分付着の両方の履歴を確認することができる。このインジケータは、所定温度を超過すると、熱呈色性化合物により、色調が変化し、水分が付着すると、水分変色性物質により、色調が変化する。
【０００９】
温度履歴および水分付着履歴インジケータは、所定温度を超過した時の色調と、水分が付着した時の色調とが、異なるように熱呈色性化合物と水分変色性物質を選択していると好ましい。色調が異なると、所定温度の超過、または水分付着のどちらの経歴を経たか確認することができる。
【００１０】
熱呈色性化合物は、所定の温度を超過すると変色し、冷却されると元の色調に戻る可逆性のものでもよい。可逆性のものとして、ヨウ化水銀酸金属錯塩が挙げられる。
【００１１】
ヨウ化水銀酸金属錯塩は、例えば、ヨウ化水銀酸銀錯塩が挙げられる。
【００１２】
熱呈色性化合物は、温度が下がった後も元の色調に戻らず、所定温度の超過の履歴を確認できる不可逆性のものでもよい。また不可逆性のものとして、シュウ酸金属錯塩が挙げられる。
【００１３】
シュウ酸金属錯塩は、熱により分解して変色する化合物で、例えば、シュウ酸カリウム・コバルト錯塩が挙げられる。
【００１４】
また、熱呈色性化合物は、呈色性の電子供与性有機化合物および電子受容性化合物を、熱溶融性有機化合物でマイクロカプセル化したものでもよい。
【００１５】
呈色性の電子供与性有機化合物および電子受容性化合物を、熱溶融性有機化合物でマイクロカプセル化したものは、所定の温度で熱溶融性有機化合物が溶融すると、電子受容性化合物と電子供与性有機化合物が接触し、熱平衡による電子授受によって呈色する。具体的には、電子供与性有機化合物としては、例えば、クリスタルバイオレットラクトンが挙げられる。電子受容性化合物としては、例えば、ビスフェノールＡが挙げられる。熱溶融性物質として、例えば、１−ヘキサデカノール、１−テトラデカノールが挙げられる。
【００１６】
水分変色性物質は、水分が付着すると変色し乾燥すれば元の色調に戻る可逆性のものでもよい。例えば、可逆性のものとして、水の吸収と放出によって色が変わる塩化コバルトが挙げられる。
【００１７】
また、水分変色性物質は、乾燥後も元の色に戻らず水分の付着の履歴を確認できる不可逆性のものでもよい。不可逆性のものとして、水への拡散性の色素が挙げられる。
【００１８】
水への拡散性の色素は、水分が付着すると、周辺ににじむことで水分付着履歴を表示するものであり、具体的には、食用色素、酸性染料、塩基性染料、直接染料、反応性染料および酸性媒染染料が挙げられる。また、水への拡散性の色素として、一般的な有色の水性インキを用いてもよい。
【００１９】
食用色素として、例えば、食用青色１号、食用赤色２号、食用赤色３号、食用赤色１０２号、食用赤色１０３号、食用赤色１０４号、食用赤色１０５号、食用赤色１０６号、食用青色２号が挙げられる。
【００２０】
酸性染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．アシッド・イエロー７３、Ｃ．Ｉ．アシッド・レッド５２、Ｃ．Ｉ．アシッド・バイオレット４９、Ｃ．Ｉ．アシッド・ブルー９、Ｃ．Ｉ．アシッド・レッド５１、Ｃ．Ｉ．アシッド・レッド９２、Ｃ．Ｉ．アシッド・レッド９４、Ｃ．Ｉ．アシッド・レッド８７、カヤノールレッドＮＢＲ、ブリリアントスカーレット３Ｂ、アシッドファストオレンジＳＧ、アマランス、アシッドローダミンＢ、エオシンＧ、アシッドミリングレッドＲＳ、アリザリンダイレクトブルーＡＧＧ、インジゴカルミンブルーＧ、アシッドミリングシアニン５Ｒ、ブリリアントブルーＦＣＦが挙げられる。
【００２１】
塩基性染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ベーシック・イエロー１１、Ｃ．Ｉ．ベーシック・レッド３８、カチオンレッド６Ｂ、カチオンピンクＦＧ、クリスタルバイオレット、メチレンブルーＢが挙げられる。
【００２２】
直接染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．ダイレクト・オレンジ３９、Ｃ．Ｉ．ダイレクト・ブラウン２、ダイレクトファストスカーレット４ＢＳ、ベンゾパープリン４Ｂ、ダイレクトファストオレンジＳ、ダイレクトロージュリンレッドＢ、クロランチファストレッド６ＢＬＬ、シリアスレッド４Ｂ、シリアススプラレッドバイオレットＲＬ、シリアススプラバイオレットＢＬ、ダイレクトスカイブルー５Ｂが挙げられる。
【００２３】
反応染料として、例えば、Ｃ．Ｉ．リアクティブ・ブルー１９、Ｃ．Ｉ．リアクティブ・ブルー１５、リアクトンレッド２Ｂ−Ｆ、プロシオンルビンＢＳ、シバクロンバイオレットＦ２Ｒ−Ａ、プロシオンブリリアントブルーＲＳが挙げられる。
【００２４】
酸性媒染染料として、例えば、クロムオレンジＡ、クロムオレンジＧＲ、クロムレッドＢ、クロムブリリアントレッドＢ、クロムブリリアントバイオレットＲ、クロムブラウンＰＧが挙げられる。なお前記Ｃ．Ｉ．はカラー・インデックスの略字である。
【００２５】
熱呈色性化合物と水分変色性物質との組成物を、履歴を確認すべき製品に直接付してもよい。また、組成物をあらかじめ基材に付し、シート状のインジケータとして製品に添付してもよい。
【００２６】
また、熱呈色性化合物と水分変色性物質との組成物は、インキビヒクルが含有されたインキでもあってよい。このインキを、製品に直接付してもよく、あらかじめ基材に付して、シート状のインジケータとして製品に添付してもよい。
【００２７】
基材は塗布性や保持性が良好であって、熱伝導性がよく対象物温度とインジケータ層に温度差を生じにくいものが好適に使用される。また、基材は、製品に簡便に貼付しやすいように、裏面に粘着層を施したものでもよく、粘着層には剥離紙が付設されていてもよい。
【００２８】
インキビヒクルは樹脂と溶剤とを含んでいる。市販のインキビヒクルを用いてもよい。
【００２９】
溶剤として、例えば、ジエチルベンゼン、ベンゼン、トルエン、キシレンが例示される芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタンが例示される飽和炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンが例示されるケトン類、クロロホルム、トリクロロエタンが例示されるハロゲン化炭化水素類、ミネラルスピリット、石油エーテルが例示される石油系溶剤が挙げられる。溶剤は単独で用いてもよく、複数混合して用いてもよい。
【００３０】
樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、石油系樹脂、セルロース系樹脂が挙げられる。樹脂は単独で用いてもよく、複数混合して用いてもよい。
【００３１】
熱呈色性化合物と水分変色性物質との組成物は、デザイン性を高めるための色調調整剤や、インキにした場合の塗工性や塗膜特性を向上させるため増量剤、安定剤、沈降防止剤、界面活性剤、分散剤などの添加剤を含有していてもよい。
【００３２】
温度履歴および水分付着履歴インジケータは、温度履歴および水分付着履歴の検知機能のほか、製品名など他の表示機能や、温度および水分以外の検知機能を付与させてもよい。
【００３３】
本発明の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、食料品や医薬品のみならず、携帯電話やパーソナルコンピューターなどの電子機器、さらには電子部品に付して、温度履歴および水分付着履歴の検知に用いられる。
【００３４】
本発明の製品の不良原因確認方法は、温度履歴および水分付着履歴インジケータを製品に付して、所定温度の超過の履歴と水分の付着の履歴を検知し、インジケータの色調変化により、不良原因を確認するものである。
【００３５】
例えば温度履歴および水分付着履歴インジケータを製品に添付しておき、製品の使用中に不良が生じた場合、インジケータの色調を見る。インジケータの色調が変化している場合、熱呈色性化合物および水分変色性物質のいずれによる色調の変化であるかによって、不良原因が所定温度超過および水分付着のいずれであるかを確認することができる。一方、インジケータの色調が変化していない場合、不良原因が所定温度超過および水分付着以外であると確認できる。
【００３６】
また、不可逆性の熱呈色性化合物や水分変色性物質を用いたインジケータは、製品の不良が発生後、時間が経過しても、インジケータの色調が戻らないので、不良原因が所定温度超過および水分付着のいずれであるかを確認することができる。また、不良原因の証拠として保存することもできる。
【００３７】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【００３８】
熱呈色性化合物と水分変色性物質を混合して、組成物にする。次にインキビヒクルを混合してインキにする。このインキを基材に塗布すると、温度履歴および水分付着履歴インジケータが得られる。
【００３９】
混合の際、乳鉢、ボールミル、サンドミル、三本ロール、攪拌機を用いてもよい。
【００４０】
塗布は、はけ、ロールコーターによる塗布や、スプレーによる吹き付け、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷といった印刷加工などが可能である。
【００４１】
また、熱呈色性化合物と水分変色性物質の混合と、インキビヒクルの混合を一工程で行ってもよい。
【００４２】
（実施例１）
熱呈色性化合物としてヨウ化水銀酸銀錯塩１重量部と、水分変色性物質として塩化コバルト１０重量部とを混合した後、乳鉢で粉砕し、青紫色の組成物を得た。得られた組成物を懐中電灯に糊付けして、インジケータとした。この懐中電灯を７０℃の恒温槽に放置して動作とインジケータの色調を確認した。さらに室温まで冷却後の、動作と色調も確認した。またこの組成物を糊付けしてインジケータとした別な懐中電灯に、外部から水をかけたときの動作とインジケータの色調を確認した。さらに乾燥後の、動作と色調も確認した。動作した場合を○、動作しなかった場合を×として、結果を表１に示す。それぞれのときのインジケータの色調も表１に示す。
【００４３】
（実施例２）
熱呈色性化合物としてヨウ化水銀酸銀錯塩１重量部と、水分変色性物質として塩化コバルト１０重量部と、市販のインキビヒクルとしてＰＡＳ８００メジウム（十条ケミカル（株）製の商品名）１００重量部とをボールミルで混合し、青紫色のインキを得た。得られたインキを懐中電灯の表面に塗布し自然乾燥させて、インジケータとした。実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００４４】
（実施例３）
熱呈色性化合物としてヨウ化水銀酸銀錯塩１重量部と、水分変色性物質として塩化コバルト１０重量部と、市販のインキビヒクルとしてＰＡＳ８００メジウム（十条ケミカル（株）製の商品名）１００重量部とをボールミルで混合し、得られたインキをシルクスクリーン印刷で裏面粘着材つき上質紙の表面に印刷し、青紫色のインジケータを得た。このインジケータを懐中電灯の表面に貼付し、実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００４５】
（実施例４）
１−ヘキサデカノール２０重量部を７５〜８０℃で加熱し、溶融させ、その中にクリスタルバイオレットラクトンを１重量部とビスフェノールＡを２重量部とを加え、均一に分散させた。これを７５〜８０℃に加熱した水３００重量部に加え、撹拌しながらクリスタルバイオレットラクトンとビスフェノールＡとを含んだ１−ヘキサデカノールを粒状に分散させた。徐々に冷却し１−ヘキサデカノールを固体化させながらマイクロカプセルとした。
【００４６】
熱呈色性化合物をクリスタルバイオレットラクトンとビスフェノールＡと１−ヘキサデカノールとをマイクロカプセル化したものに変えたこと以外は実施例３と同様にして紺色のインジケータを得た。このインジケータを懐中電灯の表面に貼付し、実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００４７】
（実施例５）
水分変色性物質を無水硫酸銅に変えたこと以外は実施例３と同様にして黄色のインジケータを得た。このインジケータを携帯用ラジオの表面に貼付し、実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００４８】
（実施例６）
水分変色性物質とインキビヒクルとして水性インキ（黄色染料：タートラジン５％、アラビアゴム５％水溶液）を用いたこと以外は実施例３と同様にして、黄色のインジケータを得た。このインジケータを携帯用ラジオの表面に貼付し、実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００４９】
（実施例７）
熱呈色性化合物としてシュウ酸カリウム・コバルト錯塩１０重量部を用いたこと以外は実施例３と同様にして、青緑色のインジケータを得た。このインジケータをデジタルタイマーの表面に貼付し、実施例１と同様に試験して、製品の動作とインジケータの色調を確認した。結果を表１に示す。
【００５０】
（実施例８）
熱呈色性化合物としてシュウ酸カリウム・コバルト錯塩１０重量部と、水分変色性物質およびインキビヒクルとして水性インキ（赤色染料：テトラブロモフルオレセインナトリウム５％、アラビアゴム５％水溶液）１００重量部とをボールミルで混合し、緑色のインキを得た。得られたインキをシルクスクリーン印刷で裏面粘着材つき上質紙の表面に印刷し、緑色のインジケータを得た。このインジケータを携帯電話の表面に貼付し、１２０℃の恒温槽内に一時間放置後、室温まで冷却し動作を確認したところ、動作しなかった。このときのインジケータの色調を確認したところ、赤色に変色していた。またインジケータを貼付した別な携帯電話を、水中に一時間放置後、室温で乾燥してから動作を確認したところ、動作しなかった。このときのインジケータの色調を確認したところ、赤色が周辺ににじんでいた。
【００５１】
【表１】

【００５２】
表−１から明らかなとおり、実施例１〜８の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、所定の温度で明瞭に色調変化し、また水分の付着により明瞭な色調変化が認められ、インジケータの色調変化によって、製品の不良原因を確認することができた。
【００５３】
（比較例１）
市販の温度履歴インジケータとしてサーモラベルＬＩ−１００（日油技研工業（株）製の商品名）を携帯電話の表面に貼付し、１２０℃の恒温槽内に一時間放置後、室温まで冷却し動作を確認したところ、動作しなかった。このときのサーモラベルの色調を確認したところ、白色から赤色に変色していた。またインジケータを貼付した別な携帯電話を、水中に一時間放置後、室温で乾燥してから動作を確認したところ、動作しなかった。このときのインジケータの色調を確認したところ、変色は見られなかった。
【００５４】
（比較例２）
市販の水性ペンで上質紙の表面に線を描画した水分付着履歴インジケータを携帯電話の表面に貼付し、水中に一時間放置後、室温で乾燥してから動作を確認したところ、動作しなかった。このときのインジケータの色調を確認したところ、線がにじんでいた。またインジケータを貼付した別な携帯電話を、１２０℃の恒温槽内に一時間放置後、室温まで冷却し動作を確認したところ、動作しなかった。このときのインジケータの色調を確認したが、変色は見られなかった。
【００５５】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明の温度履歴および水分付着履歴インジケータは、所定の温度を超過したかの温度履歴と、水分が付着したかの履歴との両方を、明瞭な色調の変化で正確に表示するものである。そのような履歴を経た証拠として、長期間保存することができる。
【００５６】
このインジケータを用いた故障原因確認方法によれば、製品の故障が温度の超過、および水分付着のいずれが原因であるかを、製品の使用中または使用後に、簡便かつ正確に確認することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an indicator for detecting both a temperature history indicating whether or not a predetermined temperature has been exceeded and a history of the presence or absence of moisture adhesion, and a product defect cause confirmation method using the indicator.
[0002]
[Prior art]
Products such as foodstuffs and pharmaceuticals can rot or degrade when exposed to conditions that exceed a predetermined temperature or adhere to moisture. Also, products such as precision instruments can be damaged, fail, or require inspection when exposed to these conditions. It is therefore necessary to confirm that the product has not been exposed to this condition.
[0003]
In addition, home appliances such as mobile phones and personal computers are inadvertently left at high temperatures in the vicinity of heating appliances or in cars under hot weather, overflowing with beverages, or causing condensation due to temperature differences during the warranty period. Even if damage or breakdown occurs due to exposure to the environment, manufacturers are not eligible for free repairs. Manufacturers need to confirm that they are exposed to such an environment.
[0004]
For such confirmation, an indicator that shows the temperature history described in Patent Document 1 with a change in color tone and an indicator that shows a moisture adhesion history described in Patent Document 2 with a change in color tone are affixed to the product. However, these indicators detect only the temperature history and moisture adhesion history, respectively. In order to check both histories, both indicators must be attached, or an indicator in which both are integrated must be prepared and attached, which is cumbersome and the productivity is poor.
[0005]
[Patent Document 1] JP 2002-294127 A [Patent Document 2] JP 2001-296247 A
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in order to solve the above-described problems, and uses a simple indicator that can detect accurately both temperature history and moisture adhesion history by a change in color tone and appearance, and the same. An object is to provide a method for confirming the cause of a defect.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The temperature history and moisture adhesion history indicator of the present invention made to achieve the above object has a composition containing a thermochromic compound and a moisture discoloring substance.
[0008]
The temperature history and moisture adhesion history indicator can confirm the history of both temperature and moisture adhesion. When the indicator exceeds a predetermined temperature, the color tone changes due to the thermochromic compound, and when moisture adheres, the color tone changes due to the water color changing substance.
[0009]
For the temperature history and moisture adhesion history indicator, it is preferable to select the thermochromic compound and the moisture color-changing substance so that the color tone when a predetermined temperature is exceeded and the color tone when moisture adheres are different. If the color tone is different, it can be confirmed whether a history of exceeding a predetermined temperature or adhering to moisture has passed.
[0010]
The thermochromic compound may be a reversible compound that changes color when a predetermined temperature is exceeded and returns to the original color when cooled. As the reversible one, a metal iodide mercuric acid complex can be mentioned.
[0011]
Examples of the metal iodide salt of mercuric iodide include a silver iodide mercurate complex.
[0012]
The thermochromic compound may be an irreversible compound that does not return to the original color tone even after the temperature drops and can confirm a history of exceeding a predetermined temperature. Further, irreversible ones include metal oxalate complex salts.
[0013]
The metal oxalate complex is a compound that decomposes and discolors by heat, and examples thereof include potassium oxalate / cobalt complex.
[0014]
The thermochromic compound may be a microencapsulation of a color-forming electron-donating organic compound and an electron-accepting compound with a heat-meltable organic compound.
[0015]
A color-encapsulating electron-donating organic compound and electron-accepting compound that are microencapsulated with a heat-melting organic compound, when the heat-melting organic compound melts at a predetermined temperature, the electron-accepting compound and the electron-donating property The organic compound comes into contact and is colored by the transfer of electrons by thermal equilibrium. Specifically, examples of the electron donating organic compound include crystal violet lactone. Examples of the electron accepting compound include bisphenol A. Examples of the hot-melt material include 1-hexadecanol and 1-tetradecanol.
[0016]
The water discoloring substance may be reversible so that the color changes when moisture adheres and returns to the original color when dried. For example, as reversible, cobalt chloride whose color is changed by absorption and release of water can be mentioned.
[0017]
In addition, the moisture-changing substance may be an irreversible material that can confirm the history of moisture adhesion without returning to the original color even after drying. Examples of irreversible dyes are diffusible dyes in water.
[0018]
A diffusible pigment into water is one that displays moisture adhesion history by smearing around when water adheres. Specifically, edible pigments, acid dyes, basic dyes, direct dyes, reactive dyes And acid mordant dyes. Moreover, you may use a general colored water-based ink as a diffusible pigment | dye to water.
[0019]
Examples of food coloring include food blue No. 1, food red No. 2, food red No. 3, food red No. 102, food red No. 103, food red No. 104, food red No. 105, food red No. 106, food blue No. 2 Is mentioned.
[0020]
Examples of acid dyes include C.I. I. Acid Yellow 73, C.I. I. Acid Red 52, C.I. I. Acid Violet 49, C.I. I. Acid Blue 9, C.I. I. Acid Red 51, C.I. I. Acid Red 92, C.I. I. Acid Red 94, C.I. I. Acid Red 87, Cyanol Red NBR, Brilliant Scarlet 3B, Acid Fast Orange SG, Amaranth, Acid Rhodamine B, Eosin G, Acid Milling Red RS, Alizarin Direct Blue AGG, Indigo Carmine Blue G, Acid Milling Cyanine 5R, Brilliant Blue FCF is mentioned.
[0021]
Examples of basic dyes include C.I. I. Basic Yellow 11, C.I. I. Basic Red 38, Cationic Red 6B, Cationic Pink FG, Crystal Violet, Methylene Blue B.
[0022]
Examples of direct dyes include C.I. I. Direct Orange 39, C.I. I. Direct Brown 2, Direct Fast Scarlet 4BS, Benzoperpurin 4B, Direct Fast Orange S, Direct Rojurin Red B, Chloranchi Fast Red 6BLL, Serial Thread 4B, Serious Spur Red Violet RL, Serious Spur Violet BL, Direct Sky Blue 5B Is mentioned.
[0023]
Examples of reactive dyes include C.I. I. Reactive Blue 19, C.I. I. Examples include Reactive Blue 15, Reacton Red 2B-F, Procion Rubin BS, Cibacron Violet F2R-A, and Procion Brilliant Blue RS.
[0024]
Examples of the acid mordant dye include chrome orange A, chrome orange GR, chrome red B, chrome brilliant red B, chrome brilliant violet R, and chrome brown PG. The C.I. I. Is an abbreviation for Color Index.
[0025]
The composition of the thermochromic compound and the water discoloring substance may be directly applied to the product whose history is to be confirmed. Alternatively, the composition may be applied to the substrate in advance and attached to the product as a sheet-like indicator.
[0026]
In addition, the composition of the thermochromic compound and the water color changing substance may be an ink containing an ink vehicle. This ink may be applied directly to the product, or may be applied to the substrate in advance and attached to the product as a sheet-like indicator.
[0027]
As the substrate, those having good coating properties and holding properties, good thermal conductivity, and hardly causing a temperature difference between the object temperature and the indicator layer are preferably used. Further, the base material may be one having an adhesive layer on the back surface so that it can be easily attached to a product, and release paper may be attached to the adhesive layer.
[0028]
The ink vehicle contains a resin and a solvent. A commercially available ink vehicle may be used.
[0029]
Examples of the solvent include aromatic hydrocarbons exemplified by diethylbenzene, benzene, toluene and xylene, saturated hydrocarbons exemplified by hexane, cyclohexane and octane, ketones exemplified by acetone, methyl ethyl ketone and cyclohexanone, chloroform, Examples thereof include halogenated hydrocarbons exemplified by trichloroethane, mineral spirits, and petroleum-based solvents exemplified by petroleum ether. A solvent may be used independently and may be used in mixture of two or more.
[0030]
Examples of the resin include polyester resins, acrylic resins, polyamide resins, polyacetal resins, polyurethane resins, epoxy resins, petroleum resins, and cellulose resins. Resins may be used alone or in combination.
[0031]
Compositions of thermochromic compounds and water color-changing substances are color tone modifiers to enhance designability, and extenders, stabilizers, and sedimentation agents to improve coating properties and coating properties when used as inks. You may contain additives, such as an inhibitor, surfactant, and a dispersing agent.
[0032]
In addition to the temperature history and moisture adhesion history detection function, the temperature history and moisture adhesion history indicator may be provided with other display functions such as a product name and detection functions other than temperature and moisture.
[0033]
The temperature history and moisture adhesion history indicator of the present invention is used for detecting temperature history and moisture adhesion history not only for foods and pharmaceuticals but also for electronic devices such as mobile phones and personal computers, as well as electronic components. .
[0034]
The defect cause confirmation method of the product of the present invention is to attach a temperature history and moisture adhesion history indicator to the product, detect a history of excess of predetermined temperature and moisture adhesion history, and determine the cause of the defect by changing the color tone of the indicator. It is to confirm.
[0035]
For example, a temperature history and moisture adhesion history indicator is attached to the product, and when a defect occurs during use of the product, the color tone of the indicator is checked. When the color tone of the indicator is changing, it is possible to confirm whether the cause of the defect is over a predetermined temperature or due to moisture adhesion depending on whether the color tone changes due to the thermochromic compound or the water color changing substance. it can. On the other hand, when the color tone of the indicator does not change, it can be confirmed that the cause of failure is other than a predetermined temperature excess and moisture adhesion.
[0036]
Also, an indicator using an irreversible thermochromic compound or moisture discoloring substance does not return to the color of the indicator even if time passes after a product failure occurs. It can be confirmed whether it is moisture adhesion. It can also be saved as evidence of the cause of failure.
[0037]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0038]
A thermochromic compound and a water discoloring substance are mixed to form a composition. Next, the ink vehicle is mixed to make ink. When this ink is applied to a substrate, a temperature history and moisture adhesion history indicator is obtained.
[0039]
In mixing, a mortar, a ball mill, a sand mill, a triple roll, or a stirrer may be used.
[0040]
Coating can be performed by brushing, roll coating, spraying, silk screen printing, gravure printing, offset printing, or the like.
[0041]
Further, the mixing of the thermochromic compound and the water-changing substance and the mixing of the ink vehicle may be performed in one step.
[0042]
(Example 1)
After mixing 1 part by weight of silver iodomercurate complex salt as the thermochromic compound and 10 parts by weight of cobalt chloride as the water-changing substance, the mixture was pulverized in a mortar to obtain a blue-violet composition. The obtained composition was glued to a flashlight to form an indicator. This flashlight was left in a constant temperature bath at 70 ° C. to check the operation and the color of the indicator. Furthermore, the operation and color tone after cooling to room temperature were also confirmed. Moreover, the operation | movement when water was poured from the exterior to another flashlight which glued this composition and made it into the indicator, and the color tone of the indicator were confirmed. Furthermore, the operation and color tone after drying were also confirmed. The results are shown in Table 1, with ◯ indicating the case of operating and × indicating the case of not operating. The color tone of the indicator at each time is also shown in Table 1.
[0043]
(Example 2)
1 part by weight of a silver iodide mercurate complex as a thermochromic compound, 10 parts by weight of cobalt chloride as a water-changing substance, and 100 parts by weight of PAS800 medium (trade name, manufactured by Jujo Chemical Co., Ltd.) as a commercially available ink vehicle Were mixed with a ball mill to obtain a blue-violet ink. The obtained ink was applied to the surface of a flashlight and allowed to dry naturally to give an indicator. The test was performed in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color tone of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0044]
(Example 3)
1 part by weight of a silver iodide mercurate complex as a thermochromic compound, 10 parts by weight of cobalt chloride as a water-changing substance, and 100 parts by weight of PAS800 medium (trade name, manufactured by Jujo Chemical Co., Ltd.) as a commercially available ink vehicle Were mixed with a ball mill, and the obtained ink was printed on the surface of a high-quality paper with an adhesive on the back surface by silk screen printing to obtain a blue-violet indicator. This indicator was affixed to the surface of the flashlight and tested in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0045]
(Example 4)
20 parts by weight of 1-hexadecanol was heated at 75 to 80 ° C. and melted, and 1 part by weight of crystal violet lactone and 2 parts by weight of bisphenol A were added and dispersed uniformly. This was added to 300 parts by weight of water heated to 75 to 80 ° C., and 1-hexadecanol containing crystal violet lactone and bisphenol A was dispersed in a granular form while stirring. The mixture was gradually cooled to form microcapsules while solidifying 1-hexadecanol.
[0046]
An amber indicator was obtained in the same manner as in Example 3 except that the thermochromic compound was changed to a microencapsulated crystal violet lactone, bisphenol A and 1-hexadecanol. This indicator was affixed to the surface of the flashlight and tested in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0047]
(Example 5)
A yellow indicator was obtained in the same manner as in Example 3 except that the water-changing substance was changed to anhydrous copper sulfate. This indicator was affixed to the surface of a portable radio and tested in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0048]
(Example 6)
A yellow indicator was obtained in the same manner as in Example 3 except that water-based ink (yellow dye: 5% tartrazine, 5% aqueous solution of gum arabic) was used as the water-changing substance and the ink vehicle. This indicator was affixed to the surface of a portable radio and tested in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0049]
(Example 7)
A blue-green indicator was obtained in the same manner as in Example 3 except that 10 parts by weight of potassium oxalate / cobalt complex salt was used as the thermochromic compound. This indicator was affixed to the surface of a digital timer and tested in the same manner as in Example 1 to confirm the operation of the product and the color of the indicator. The results are shown in Table 1.
[0050]
(Example 8)
A ball mill containing 10 parts by weight of potassium oxalate / cobalt complex as a thermochromic compound and 100 parts by weight of water-based ink (red dye: 5% aqueous solution of tetrabromofluorescein sodium and 5% gum arabic) as a water-changing substance and ink vehicle To obtain a green ink. The obtained ink was printed on the surface of high-quality paper with a back adhesive material by silk screen printing to obtain a green indicator. This indicator was affixed to the surface of a mobile phone, left in a constant temperature bath at 120 ° C. for 1 hour, cooled to room temperature, and confirmed to operate. When the color tone of the indicator at this time was confirmed, the color changed to red. Another mobile phone with an indicator attached was left in the water for 1 hour and then dried at room temperature. When the color tone of the indicator at this time was confirmed, red was blurred around.
[0051]
[Table 1]

[0052]
As is clear from Table 1, the temperature history and moisture adhesion history indicators of Examples 1 to 8 clearly change in color tone at a predetermined temperature, and a clear color tone change is recognized due to adhesion of moisture. As a result, it was possible to confirm the cause of product defects.
[0053]
(Comparative Example 1)
Thermolabel LI-100 (trade name, manufactured by NOF Corporation) as a commercially available temperature history indicator is affixed to the surface of a mobile phone, left in a constant temperature bath at 120 ° C for 1 hour, and then cooled to room temperature. When confirmed, it did not work. When the color tone of the thermo label at this time was confirmed, the color changed from white to red. Another mobile phone with an indicator attached was left in the water for 1 hour and then dried at room temperature. When the color tone of the indicator at this time was confirmed, discoloration was not seen.
[0054]
(Comparative Example 2)
A moisture adhesion history indicator with lines drawn on the surface of fine paper with a commercially available water-based pen was affixed to the surface of the mobile phone. After standing for 1 hour in water and drying at room temperature, the operation was confirmed. . When the color of the indicator at this time was confirmed, the line was blurred. Another cell phone with an indicator attached was left in a constant temperature bath at 120 ° C. for 1 hour and then cooled to room temperature. Although the color tone of the indicator at this time was confirmed, discoloration was not seen.
[0055]
【The invention's effect】
As described above in detail, the temperature history and moisture adhesion history indicator of the present invention shows both the temperature history of whether a predetermined temperature has been exceeded and the history of whether moisture has adhered with a clear change in color tone. It is to display accurately. It can be stored for a long time as evidence through such a history.
[0056]
According to the failure cause confirmation method using this indicator, it is possible to easily and accurately confirm whether the product failure is caused by excessive temperature or moisture adhesion during or after use of the product. .

Claims

A temperature history and moisture adhesion history indicator characterized by having a composition containing a thermochromic compound and a moisture discoloring substance.

The thermochromic compound is any one of a colorable electron-donating organic compound and an electron-accepting compound, a metal iodide mercurate complex, and a metal oxalate complex, and the water discoloration substance is a chloride salt. The temperature history and moisture adhesion history indicator according to claim 1, wherein the temperature history and moisture adhesion history indicator is one of cobalt and a diffusible dye to water.

The temperature history and moisture adhesion history indicator according to claim 1, wherein the composition contains an ink vehicle and is attached to a substrate.

A temperature history and moisture adhesion history indicator according to claim 1 is attached to a product, and the color of the indicator changes when the product exceeds a predetermined temperature and / or when moisture adheres to the product. , A method for confirming the cause of the defect of the product.