【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物を構成する枠体の側面に、合板などからなる下地材を取り付けて構成された壁体（同様の構造からなる断熱パネルを含む）の空間部に、硬質発泡ポリウレタン（以下、ウレタン）を注入、発泡させて断熱層と空室を形成する、ウレタン注入断熱工法（以下、注入工法）における隔壁に関する。
【０００２】
【従来の技術】
注入工法としては、従来から様々な物が提案されている。１例として、特願平１１−３６８９１５による注入工法について説明する。この注入工法は、図１６、１７に示すように、上枠（梁）１Ｂ、下枠（土台）１Ｂ及び縦枠（柱、間柱）１Ａで構成された枠体１の１側面に合板などからなる下地材２を取り付けて構成された空間部３に、（従来の）隔壁４０を嵌め込み、第１充填室３Ａと空室３Ｃに２分する。段ボール状の平板からなる隔壁４０は、図１４に示すように、その上端に注入口４０Ｆが設けられた背部４０Ａとその左右に位置する脚部４０Ｂとからなり、両者は罫線４０Ｅによって区切られている。
【０００３】
脚部４０Ｂは、図１５に示すように、罫線４０Ｅによってチャンネル状に折立が自在であり、平板状に戻ろうとする復元力を有する。隔壁４０は、チャンネル状に形成したとき、その全幅と全長が対応する枠体１の内寸法よりわずかに小さく構成する。
【０００４】
隔壁４０は、チャンネル状に折り立て、脚部４０Ｂを先にして注入口４０Ｆが上枠側になるように枠体１に嵌め込み、側縁４０Ｃを下地材２に当接させる。この時脚部４０Ｂは、その復元力によって縦枠１Ａに押し付けられる。次に隔壁を下方に引き下げて下枠１Ｂに押し当て下枠との間の隙間をなくす。上枠１Ｂと隔壁の間に隙間を集中し排気口１３を形成する。次に、上部押え板６０及び下部押え板７０を介し、段付木ねじ状の固定具８によって隔壁を下地材２に固定する。固定具の締め付けによって、側縁は下地材に強く押し付けられる。
【０００５】
必要な個所を養生テープ１７などで養生した後、注入口４０Ｆに注入ノズルを差し込み、第１充填室３Ａに、フロス注入法でウレタンを注入して発泡させる。余分なウレタンは注入口４０Ｆから自由にオーバーフローさせる。ウレタンの硬化後、上、下部押え板６０、７０を取り外し、オーバーフローしたウレタン１１を切除する。最後に、枠体１の空室側に石膏ボードなどからなる室内側下地材２Ａを取り付ければ、断熱層１０と空室３Ｃを有する断熱壁が形成される。
【０００６】
以上のようであるので同工法は、下記の利点を持つ。断熱層１０の厚みは脚部４０Ｂの幅によって決まるので、断熱層厚を任意に設定することができる。隔壁４０は、上、下部押え板６０、７０によって分離自在に補強するので、薄く強度の低い紙製段ボールで構成しても、発泡圧に耐えて目的を達成できる。紙製段ボールを使用すれば、軽量、安価であり、罫線によって簡単に折り立てができ、固定具の貫通も容易で施工性がよく、断熱性も木材並であり、薄いので、壁全体の断熱性能への影響はきわめて小さい。
【０００７】
また脚部４０Ｂは、前記の復元力と発泡圧によって縦枠１Ａに押し付けられるとともに、固定具８によって側縁４０Ｃが下地材２に押し付けられるので、縦枠と脚部の間からのウレタンの漏洩はない。また、隔壁４０は枠体に対し僅かに小さいだけであるので、排気口１３は十分狭い隙間でありウレタンを漏洩させる事なく排気できるので、ガス溜りができず充填不良が発生する事はない。
【０００８】
発明は、従来工法の長所はそのまま継承し、弱点を克服する物である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
この注入工法の隔壁４０が抱える課題について、図１６、１７にもとづいて具体的に述べる。ウレタンの漏洩は、枠体などを汚すばかりでなく、断熱層の形成（充型）不良の原因ともなる。よって、その原因となる枠体と隔壁の間の隙間を極力無くすことが必要である。そこで、同工法においては、隔壁４０はその全幅と全長が対応する枠体１の内寸法よりわずかに小さく構成するとして、精度を要求している。
【００１０】
しかし、枠体が必ずしも精度よく施工されていないのが建築現場の実状であり、数ｍｍから１０数ｍｍの誤差はしばしば見受けられるところである。これらは、柱や梁など構成部材の切断・加工精度や捩れ、組立技術の現状からみて避け得ないところであるといえる。
【００１１】
したがって、図１６に示すように背部４０Ａの全幅と全長が枠体に対して大きすぎれば嵌め込む事ができないので、どのような枠体に対しても確実に嵌め込む為に、枠体の基準寸法に対して少なくとも５ｍｍから１０ｍｍ程度小さい隔壁４０を作って施工することになる。
【００１２】
隔壁４０が小さければ、縦枠１Ａと脚部４０Ｂとの間に断面三角形の第２充填室３Ｂが形成される。しかし、側縁４０Ｃと下地材２の間からウレタンが流入しない為、該充填室にウレタンが充填されることはない。また、市販ダンボールからなる隔壁の場合、ウレタンの発泡圧による脚部の変形は数ミリ以下であるので、隔壁の変形によってこれを埋めることはできない。従って、第２充填室が存在する分、壁体の断熱性能が低下する。
【００１３】
また、第２充填室にウレタンが流入しない為、枠体１と下地材２の間の隙間をウレタンで埋めることができず、隙間風１２の侵入を防ぐことができない。従って、その分気密性能が低下する。
【００１４】
また図１７に示すように、隔壁が小さい分排気口１３が大きい隙間となり、ウレタンのリーク１４を発生させる。逆に小さくなると空気溜りが発生し、充填不良の原因となる。枠体最上部からオーバーフローさせないと、同部に発泡ガスが多く含まれるウレタンが流入し、ボイドが発生し易いという問題もある。
【００１５】
隔壁４０と下枠１Ｂの間においても、取り付けの際に隙間ができやすく、リーク１４が発生する。枠体のコーナー部に漏洩したウレタンは、カッター等が入らないため、切除が困難である。
【００１６】
図１４に示すように、注入口４０Ｆが背部４０Ａの上部に予め設けられている為、丈の高い枠体の場合作業性が悪い。また、押え板との位置取りがうまくいかず、開け直したり塞いだりという問題も発生する。また、矩形の注入口は現場加工しにくいという問題もある。
【００１７】
そこで本発明の目的は、枠体や施工の現状に対して無理な精度を要求せず、ウレタンの漏洩もなく、断熱層を確実に形成でき、気密も得られ、施工が容易で現場加工も簡単にできる、安価な隔壁を提供することである。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る発明は、枠体の側面に下地材を取り付けて構成された壁体の空間部を、隔壁によって充填室と空室に二分し、充填室にウレタンを発泡させて断熱層と空室を形成する注入工法において、背部と脚部からなる隔壁の横断面が蟹足状であり、脚部の側縁には切欠きが連続して設けられていることを特徴とする。
【００１９】
請求項２に係る発明は、第１の発明において、ダンボール状の平板からなる隔壁は、罫線によって背部とその左右に位置する脚部とに区切られ、脚部は罫線によって更に二分され、罫線によって折り曲げた時、横断面が蟹足状になることを特徴とする。
【００２０】
隔壁の高さは、枠体の内高よりも２０ｍｍ程短く、背部の幅は枠体内幅の下限寸法に設定する。脚部の幅は、隔壁の板厚分などを加え、求める断熱層厚よりも１０数ｍｍ広く設定する（数値は変更してもよい）。
【００２１】
下枠の上面には、幅が枠体内幅の上限寸法より少し大きく、隔壁の厚みよりも１５ｍｍ程幅広な、厚さ１０ｍｍ余のスポンジを敷設し、排気口近辺（上枠や縦枠上部など）には養生テープを貼付する。
【００２２】
隔壁は、蟹足状に折り立て、脚部を先にして枠体に嵌め込み、側縁を下地材に当接させる。次に隔壁を下方に引き下げ、その下端部をスポンジに埋めると共に、枠体上端に排気口を形成する。
【００２３】
枠体が台形や三角形の場合には、隔壁を嵌め込む時、その鋭角コーナーに三角柱状のキャップを被せる。
【００２４】
嵌め込んだ隔壁の背部に、上、下部押え板を押し当て、差込穴から固定具を下地材にねじ込み、側縁を下地材に強く押し付けて固定する。固定具は、左右の脚部の稜線が縦枠に強く押し当るまでねじ込む。上、下部押え板には、必要に応じてスライド可能なシャッターが一体的に設けてある。上部押え板の上縁両端に２０ｍｍ程の凸部が形成されるよう切欠きが設けてある。シャッターや切欠き近辺には離型フィルムが貼付してある。上部押え板は上枠に押し当てて取り付ける。
【００２５】
注入口は丸穴とし、隔壁を下地材に固定した後、ホールソーによって開ける。ウレタン注入後、ガムテープで塞ぎ、その上をシャッターで覆う。
【００２６】
請求項１に係る発明によれば、背部と脚部からなる隔壁の横断面が蟹足状であるので背部を押すと、側縁が支点となって、下地材に対し背部が平行移動する。すなわち、隔壁は背部に押し当てた押え板の差込穴から固定具を下地材にねじ込んで固定するが、固定具のねじ込みに連れて隔壁の厚みが減り、隔壁の幅（左右の稜線の間隔）が広がる。固定具は、該稜線が縦枠に強く押し当るまでねじ込む。押し当ると隔壁の変形抵抗が増すので、トルク管理をすれば固定具を過度にねじ込むことはなく、断熱層厚を設定の範囲に保つことができる。稜線は縦枠に強く押し当たるので、注入されたウレタンを漏洩させない。
【００２７】
充填室は、脚部によって第１充填室と第２充填室に分かれるが、脚部の側縁には切欠きが連続して設けられているので、第１充填室に注入されたウレタンは、該充填室を充満しつつ切欠きを通って第２充填室にも流れ込み、壁体内に必要な断熱層を確実に形成する。
【００２８】
第２充填室に入ったウレタンは、必然的に枠体と下地材の間の隙間を埋めるので、両者間からの隙間風の侵入を防ぎ、気密性を高めることができる。
【００２９】
請求項２に係る発明によれば、隔壁はダンボール状の平板からなり、罫線によって背部とその左右に位置する脚部とに区切られ、脚部は罫線によって更に二分されているので、簡単に蟹足状に折り曲げる事ができる。固定具の差し込みも容易であり、現場加工や施工も簡単である。
【００３０】
隔壁は、上記のように単純な構造であるので安価に製作できる。
【００３１】
隔壁の高さは、枠体の内高よりも２０ｍｍ程短く、背部の幅は枠体内幅の下限寸法に設定しているので枠体への嵌め込みが容易である。背部全幅にわたって２０ｍｍ幅の排気口が枠体の最上部に十分大きく形成されるので抜気が確実で空気溜りが生じず、ウレタンも自由にオーバーフローできる。従って、充填不良は発生せず、発泡ガスが多く含まれるウレタンは余分なウレタンとしてオーバーフローするのでボイドの発生は少ない。
【００３２】
脚部の幅は、隔壁の板厚分などを加え、求める断熱層厚よりも１０数ｍｍ広く設定するので、必要な断熱層厚が得られる。
【００３３】
下枠の上面には、幅が枠体内幅の上限寸法より少し大きく、隔壁の厚みよりも１５ｍｍ程広幅な、厚さ１０ｍｍ余のスポンジを漏洩防止材として敷設してあり、嵌め込まれた隔壁の下端部を該スポンジに埋めるので、ここからウレタンが漏洩することはない。また、排気口近辺には養生テープを貼付するので、ウレタンの付着はない。
【００３４】
嵌め込んだ隔壁の背部に、上、下部押え板を押し当て、差込穴から固定具を下地材にねじ込み、側縁を下地材に強く押し付けて固定する。固定具は、左右の脚部の稜線が縦枠に強く押し当るまでねじ込むので、稜線部からウレタンは漏洩しない。上部押え板の上縁部両端に２０ｍｍていどの凸部が形成されるよう切欠きが設けてあり、該押え板は上枠に押し当てて取り付けるので、排気口からオーバーフローするウレタンはその間にのみ流れ、固化するので同ウレタンの切除が容易である。また、上記切欠き近辺には離型フィルムが貼付してあるのでウレタンの付着はない。
【００３５】
枠体が台形や三角形の場合には、隔壁を嵌め込む時、その鋭角コーナーに三角柱状のキャップを被せるので、該コーナーにウレタンの流出はなく、切除の問題は発生しない。
【００３６】
上、下部押え板には、必要に応じてスライド可能なシャッターが一体的に設けてあり、その近辺には離型フィルムが貼付してある。注入口は丸穴とし、隔壁を下地材に固定した後、ホールソーによって開ける。ウレタンを注入後、ガムテープで塞ぎ、その上をシャッターで覆い、ウレタンの発泡圧を支える。よって、注入口を作業性のよい位置に開けることができ、予め加工してある注入口を、開け直したり塞いだりという問題は発生せず、後処理も簡単であり、漏洩もない。シャッター近辺には離型フィルムが貼付してあるので、ウレタンが付着することもない。ウレタンの漏洩がないので、断熱層を確実に形成する事ができる。
【００３７】
【発明の実施の形態】
図１において矩形の隔壁４は、ダンボール状の平板からなり、罫線４Ｅによって背部４Ａとその左右に位置する脚部４Ｂとに区切られ、脚部は罫線によって更に二分されている。脚部の側縁４Ｃには切欠き４Ｄが連続して設けられている。罫線によって折り曲げた時、該隔壁は図３に示すように横断面が蟹足状になる。これは、矩形の枠体に使用する。
【００３８】
図２において台形の隔壁４は、背部４Ａの１端から対向する側縁４Ｃまで台形の枠体の角度に合わせて三角形に削除されている。他は矩形の隔壁と同様であり、罫線によって折り曲げた時、図３に示すように横断面が蟹足状になる。これは、台形の枠体に使用する。
【００３９】
図５、７において隔壁４の高さは、枠体１の内高よりも２０ｍｍ程短く、背部４Ａの幅は、枠体内幅の下限寸法に設定する。脚部４Ｂの幅は、隔壁の板厚分などを加え、求める断熱層厚よりも１０数ｍｍ広く設定する。
【００４０】
図４において、下枠１Ｂの上面には、幅が枠体内幅の上限寸法より少し大きく、隔壁４の厚みよりも１５ｍｍ程幅広な、厚さ１０ｍｍ余のスポンジ５を敷設すると共に排気口１３近辺（上枠１Ｂや縦枠１Ａ上部など）に養生テープ１７を貼付する（図示しない）。
【００４１】
図５、６、７において、隔壁４は、蟹足状に折り立て、脚部４Ｂを先にして枠体１に嵌め込み、側縁４Ｃを下地材２に当接させる。次に隔壁を下方に引き下げ、その下端部をスポンジ５に埋めると共に、枠体上端に排気口１３を形成する。
【００４２】
枠体１が台形や三角形の場合には、隔壁４を嵌め込む時、その鋭角コーナーに三角柱状のキャップ１５をかぶせる。キャップは、図１３に示すような厚紙を罫線１６によって折り立て作成する。
【００４３】
図５、６、７において、嵌め込んだ隔壁４の背部４Ａに、上、下部押え板６、７を押し当て、差込穴６Ｄ、７Ｄから固定具８を下地材２にねじ込み、側縁４Ｃを下地材に強く押し付けて固定する。固定具は、左右の脚部の稜線４Ｇが縦枠１Ａに強く押し当るまでねじ込む。なお、上部押え板は上枠１Ｂに押し当てて取り付ける。
【００４４】
図９、１０において、上部押え板６は、板６Ａ、６Ｂおよび補強材６Ｃからなり、両サイドには差込穴６Ｄが開けられている。また、上縁両端に２０ｍｍ程の凸部が形成されるよう切欠き６Ｅが設けてあり、該切欠きの近辺には離型フィルム６Ｆが貼付してある。
【００４５】
図１１、１２において、下部押え板７は、板７Ａ、７Ｂおよび補強材７Ｃからなり、両サイドには差込穴７Ｄが開けられている。また、板７Ａ、７Ｂの間には板７ＥＡとスライドガイド７ＥＢ、持ち手７ＥＣからなるシャッター７Ｅがスライド可能に一体的に設けられている。シャッターの移動の為のスペースＬは、隔壁４に開ける注入口４Ｆの上下に１５ｍｍ程度の余裕を持たせた幅とする。シャッターの近辺には離型フィルム７Ｆが貼付してある。
【００４６】
特に図示しないが、上部押え板６にも必要に応じてスライド可能なシャッター７Ｅを設ける。
【００４７】
図６，７において、注入口４Ｆは丸穴とし、隔壁４を下地材２に固定した後、ホールソー（図示しない）によって開ける。ウレタンを注入後、ガムテープ９で塞ぎ、その上をシャッター７Ｅで覆う。
【００４８】
本発明になる隔壁４を使用した注入工法を、図４、５、６、７によって説明する。枠体１の１側面に下地材２を取り付けて空間部３を構成する。
【００４９】
下枠１Ｂの上面にスポンジ５を敷設すると共に上枠１Ｂや縦枠１Ａ上部に養生テープ１７を貼付する（図示しない）。
【００５０】
隔壁４を蟹足状に折り立て、脚部４Ｂを先にして枠体１に嵌め込み、側縁４Ｃを下地材２に当接させる。次に隔壁を下方に引き下げ、その下端部をスポンジ５に埋めると共に、枠体上端に排気口１３を形成する。
【００５１】
枠体１が台形や三角形の場合には、その鋭角コーナーに三角柱状のキャップ１５を被せて嵌め込む。
【００５２】
嵌め込んだ隔壁４の背部４Ａに上、下部押え板６、７を押し当て差込穴６Ｄから固定具８を下地材２にねじ込み、側縁４Ｃを下地材に押し付けて固定する。固定具は、左右の脚部の稜線４Ｇが縦枠１Ａに強く押し当るまでねじ込む。なお、上部押え板は上枠１Ｂに押し当てて取り付ける。
【００５３】
排気口１３からオーバーフローするウレタン１１を受けるため、排気口を包むように上部押え板６の上縁と上枠１Ｂの間に受けフィルムを弛ませて張り渡す（図示しない）。受けフィルムとしては、粘着テープ付の塗装用マスキングテープなどを利用する。フィルムは、その粘着部を利用して上部押え板の上縁部に貼り付け、他端は上枠に貼付した養生テープ１７の粘着部を利用する。
【００５４】
ホールソーによって背部４Ａに注入口４Ｆを開け、注入口からノズルを挿入して第１充填室３Ａに必要量より多めにウレタンを注入する。
【００５５】
注入完了後、注入口４Ｆをガムテープ９で塞ぎ、その上をシャッター７Ｅで覆う。
【００５６】
第１充填室３Ａに注入されたウレタンは、該充填室に充満しつつ切欠き４Ｄを通って第２充填室３Ｂにも流れ込み、余分なウレタンは最後に排気口１３からオーバーフローする。第２充填室に入ったウレタンは、必然的に枠体１と下地材２の間の隙間を埋める。
【００５７】
注入したウレタン１０が硬化した後、上、下部押え板６、７を取り外すと共に、オーバーフローしたウレタン１１を受けフィルム及び養生テープ１７と共に切除、取り外す。
【００５８】
図８において、ウレタン１１等の切除、取り外し後、枠体１の空室３Ｃ側に石膏ボードなどからなる室内側下地材２Ａを取り付ければ、断熱層１０と空室を有する断熱壁が形成される。
【００５９】
なお、隔壁の材料としては紙製ダンボール、フィルム貼合ダンボール、プラスチックダンボールなどあるが、それに限定するものではない。
【００６０】
【発明の効果】
請求項１に係る発明によれば、隔壁の横断面が蟹足状であるので、隔壁の幅を簡単に増減でき、枠体のばらつきに対応できる。脚部の幅を変えることによって、任意の厚みの断熱層と空室が得られる。充填室は、第１充填室と第２充填室に分かれるが、ウレタンは両室に流れ込み、抜気等が確実にできるので断熱層を確実に形成できる。第２充填室のウレタンによって気密性能も確実に得られる。請求項２に係る発明によれば、隔壁はダンボール状の平板からなり、罫線によって区切られた単純構造である為、安価に製作できる。
縦枠に強く押し当てられた稜線と、下枠上面に敷設したスポンジ及びガムテープやシャッターによって、各部位からの漏洩を確実に防止できる。隔壁は罫線によって簡単に蟹足状に折り曲げる事ができ、枠体の内寸下限より小さいので嵌め込みが容易であり、固定具の差し込みも現場加工も容易である。注入口は現合で開けるので無駄がなく、シャッターにより注入口の処理も簡単である。発泡ガスが多く含まれるウレタンはオーバーフローさせるので、ボイドの発生は少ない。上部押え板による流路の規制により、オーバーフローしたウレタンの切除が容易である。必要な部位に離型フィルムを貼付してあるので、ウレタンの付着もない。以上のようであるので本発明によれば、無理な精度を要求せず、ウレタンの漏洩もなく、断熱層を確実に形成でき、気密も得られ、施工が容易で現場加工も簡単にできる、安価な隔壁を提供できる。また、これらの発明は壁体のみならず、床や天井、屋根の断熱施工や断熱パネル製造にそのまま適用できる。
【００６１】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態、矩形隔壁の展開図
【図２】本発明の第２実施形態、台形隔壁の展開図
【図３】本発明の第１、第２実施形態の横断面図
【図４】本発明の隔壁の特徴を説明する図
【図５】本発明の隔壁のセッテイングを説明する図
【図６】本発明の隔壁を使用した注入後の状態を示す正面図
【図７】図６のＡ〜Ａ断面矢視図
【図８】施工完了後の断熱壁の断面図
【図９】上部押え板の正面図
【図１０】図９のＡ〜Ａ断面矢視図
【図１１】下部押え板の正面図
【図１２】図１１のＡ〜Ａ断面矢視図
【図１３】キャップの展開図
【図１４】従来の隔壁の展開図
【図１５】従来の隔壁の横断面図
【図１６】従来の隔壁の課題を説明する横断面図
【図１７】従来の隔壁の課題を説明する縦断面図
【符号の説明】
１ 枠体
１Ａ 縦枠（柱、間柱）
１Ｂ 上枠、下枠（梁、土台）
２ 下地材
２Ａ 室内側下地材
３ 空間部
３Ａ 第１充填室
３Ｂ 第２充填室
３Ｃ 空室
４ 隔壁
４Ａ 背部
４Ｂ 脚部
４Ｃ 側縁
４Ｄ 切欠き
４Ｅ 罫線
４Ｆ 注入口
４Ｇ 稜線
５ スポンジ
６ 上部押え板
６Ａ 板
６Ｂ 板
６Ｃ 補強材
６Ｄ 差込穴
６Ｅ 切欠き
６Ｆ 離型フィルム
７ 下部押え板
７Ａ 板
７Ｂ 板
７Ｃ 補強材
７Ｄ 差込穴
７Ｅ シャッター
７ＥＡ 板
７ＥＢ スライドガイド
７ＥＣ 持ち手
７Ｆ 離型フィルム
８ 固定具
９ ガムテープ
１０ 断熱層（ウレタン）
１１ （オーバーフローした）ウレタン
１２ 隙間風
１３ 排気口（隙間）
１４ （ウレタンの）リーク
１５ キャップ
１６ 罫線
１７ 養生テープ
４０ （従来の）隔壁
４０Ａ 背部
４０Ｂ 脚部
４０Ｃ 側縁
４０Ｅ 罫線
４０Ｆ 注入口
６０ 上部押え板
７０ 下部押え板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a rigid foamed polyurethane (hereinafter referred to as the following) is provided in a space portion of a wall body (including a heat insulating panel having a similar structure) configured by attaching a base material made of plywood or the like to a side surface of a frame body constituting a building. The present invention relates to a partition wall in a urethane injection heat insulation method (hereinafter referred to as an injection method) in which urethane is injected and foamed to form a heat insulation layer and a vacancy.
[0002]
[Prior art]
Various injection methods have been proposed in the past. As an example, an injection method according to Japanese Patent Application No. 11-368915 will be described. As shown in FIGS. 16 and 17, this injection method is performed from a plywood or the like on one side surface of a frame body 1 composed of an upper frame (beam) 1B, a lower frame (base) 1B, and a vertical frame (columns, studs) 1A. A (conventional) partition wall 40 is fitted into a space 3 formed by attaching the base material 2 to be divided into a first filling chamber 3A and an empty chamber 3C. As shown in FIG. 14, the partition wall 40 made of a corrugated cardboard flat plate is composed of a back portion 40A provided with an inlet 40F at the upper end thereof and leg portions 40B positioned on the left and right sides thereof, which are separated by a ruled line 40E. Yes.
[0003]
As shown in FIG. 15, the leg portion 40B can be folded into a channel shape by a ruled line 40E and has a restoring force to return to a flat plate shape. When the partition wall 40 is formed in a channel shape, the entire width and the entire length of the partition wall 40 are slightly smaller than the corresponding inner dimensions of the frame body 1.
[0004]
The partition wall 40 is folded into a channel shape, fitted into the frame body 1 so that the injection port 40F is on the upper frame side with the leg portion 40B first, and the side edge 40C is brought into contact with the base material 2. At this time, the leg portion 40B is pressed against the vertical frame 1A by its restoring force. Next, the partition wall is pulled down and pressed against the lower frame 1B to eliminate a gap between the lower frame. Exhaust ports 13 are formed by concentrating gaps between the upper frame 1B and the partition walls. Next, the partition wall is fixed to the base material 2 by the stepped wood screw-shaped fixture 8 through the upper presser plate 60 and the lower presser plate 70. By tightening the fixture, the side edges are strongly pressed against the base material.
[0005]
After curing a necessary portion with the curing tape 17 or the like, an injection nozzle is inserted into the injection port 40F, and urethane is injected into the first filling chamber 3A by a froth injection method and foamed. Excess urethane is allowed to overflow freely from the inlet 40F. After the urethane is cured, the upper and lower presser plates 60 and 70 are removed, and the overflowed urethane 11 is removed. Finally, if the indoor base material 2A made of gypsum board or the like is attached to the vacant side of the frame 1, a heat insulating wall having the heat insulating layer 10 and the vacant chamber 3C is formed.
[0006]
As described above, the construction method has the following advantages. Since the thickness of the heat insulating layer 10 is determined by the width of the leg portion 40B, the heat insulating layer thickness can be arbitrarily set. Since the partition wall 40 is reinforced so as to be separable by the upper and lower pressing plates 60, 70, even if it is made of a thin paper cardboard having low strength, the object can be achieved withstanding the foaming pressure. If paper corrugated cardboard is used, it is lightweight and inexpensive, can be folded easily with ruled lines, easy to penetrate the fixture, easy to work with, and has a thermal insulation similar to that of wood. The impact on performance is very small.
[0007]
Further, the leg portion 40B is pressed against the vertical frame 1A by the restoring force and the foaming pressure, and the side edge 40C is pressed against the base material 2 by the fixture 8, so that urethane leaks between the vertical frame and the leg portion. There is no. Further, since the partition wall 40 is only slightly smaller than the frame body, the exhaust port 13 is a sufficiently narrow gap and can be exhausted without leaking urethane, so that no gas can accumulate and no filling failure occurs.
[0008]
The invention inherits the advantages of the conventional method as it is and overcomes the weaknesses.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The problems that the partition wall 40 of this injection method has will be specifically described with reference to FIGS. The leakage of urethane not only stains the frame and the like, but also causes a defective formation (filling) of the heat insulating layer. Therefore, it is necessary to eliminate as much as possible the gap between the frame body and the partition wall that causes this. Therefore, in this construction method, the partition 40 is required to be accurate, assuming that the entire width and total length of the partition 40 are slightly smaller than the inner dimensions of the corresponding frame 1.
[0010]
However, it is the actual situation at the construction site that the frame is not necessarily constructed with high accuracy, and errors of several mm to several tens of mm are often found. It can be said that these are inevitable in view of the current state of cutting and processing accuracy, twisting, and assembly technology of components such as columns and beams.
[0011]
Accordingly, as shown in FIG. 16, since the entire width and total length of the back portion 40A cannot be fitted if it is too large with respect to the frame body, in order to securely fit any frame body, A partition wall 40 that is at least 5 mm to 10 mm smaller than the size is made and applied.
[0012]
If the partition wall 40 is small, a second filling chamber 3B having a triangular cross section is formed between the vertical frame 1A and the leg portion 40B. However, since urethane does not flow in between the side edge 40C and the base material 2, the filling chamber is not filled with urethane. In the case of a partition made of commercially available cardboard, the deformation of the leg due to the foaming pressure of urethane is several millimeters or less, so that it cannot be filled by the deformation of the partition. Therefore, the heat insulation performance of the wall body is reduced by the amount of the second filling chamber.
[0013]
Further, since urethane does not flow into the second filling chamber, the gap between the frame 1 and the base material 2 cannot be filled with urethane, and the intrusion of the gap air 12 cannot be prevented. Accordingly, the airtight performance is reduced accordingly.
[0014]
Further, as shown in FIG. 17, the exhaust port 13 becomes a large gap because the partition wall is small, and a urethane leak 14 is generated. On the other hand, if it becomes smaller, an air pocket is generated, which causes poor filling. If it does not overflow from the uppermost part of the frame, there is also a problem that urethane containing a large amount of foaming gas flows into the same part and voids are easily generated.
[0015]
Between the partition wall 40 and the lower frame 1B, a gap is easily formed during attachment, and a leak 14 is generated. Urethane leaking into the corner of the frame is difficult to cut because a cutter or the like does not enter.
[0016]
As shown in FIG. 14, since the injection port 40F is provided in advance on the upper portion of the back portion 40A, the workability is poor in the case of a tall frame. In addition, the positioning with the presser plate is not successful, and problems such as reopening and closing occur. In addition, there is a problem that the rectangular inlet is difficult to process on-site.
[0017]
Therefore, the object of the present invention is not to require unreasonable accuracy with respect to the frame and the current state of construction, there is no leakage of urethane, a heat insulating layer can be reliably formed, airtightness is obtained, construction is easy, and field processing is also possible. It is to provide an inexpensive and inexpensive partition wall.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 divides a space portion of a wall body configured by attaching a base material to a side surface of a frame body into a filling chamber and an empty chamber by a partition, and foams urethane in the filling chamber to form a heat insulating layer. An injection method for forming a vacancy is characterized in that a cross section of a partition wall made up of a back part and a leg part is a foot-like shape, and a notch is continuously provided on a side edge of the leg part.
[0019]
In the invention according to claim 2, in the first invention, the partition wall made of a cardboard-like flat plate is divided into a back part and leg parts located on the left and right by a ruled line, and the leg part is further divided into two by a ruled line. When it is bent, the cross section has a foot-like shape.
[0020]
The height of the partition is about 20 mm shorter than the inner height of the frame, and the width of the back is set to the lower limit dimension of the width of the frame. The width of the leg portion is set to be larger by 10 mm or more than the desired heat insulating layer thickness by adding the thickness of the partition wall (the numerical value may be changed).
[0021]
On the upper surface of the lower frame, a sponge with a thickness of about 10 mm, which is slightly larger than the upper limit of the width of the frame body and about 15 mm wider than the partition wall, is laid. ) Affix a curing tape.
[0022]
The partition wall is folded into a foot shape, fitted into the frame body with the leg portion first, and the side edge is brought into contact with the base material. Next, the partition is pulled down, and the lower end thereof is buried in a sponge, and an exhaust port is formed at the upper end of the frame.
[0023]
When the frame is trapezoidal or triangular, a triangular prism-shaped cap is put on the acute corner when the partition is fitted.
[0024]
Press the upper and lower presser plates against the back of the fitted bulkhead, screw the fixture into the base material from the insertion hole, and press the side edges firmly against the base material to fix it. Screw the fixture until the ridgelines of the left and right legs press firmly against the vertical frame. The upper and lower presser plates are integrally provided with a slidable shutter as required. Notches are provided so that convex portions of about 20 mm are formed at both ends of the upper edge of the upper presser plate. A release film is attached in the vicinity of the shutter and notch. Attach the upper presser plate against the upper frame.
[0025]
The inlet is a round hole, and the partition is fixed to the base material and then opened with a hole saw. After injecting urethane, close it with gummed tape and cover it with a shutter.
[0026]
According to the first aspect of the present invention, since the cross section of the partition wall composed of the back portion and the leg portion is in the form of a foot, when the back portion is pushed, the side edge serves as a fulcrum and the back portion moves in parallel with the base material. In other words, the bulkhead is fixed by screwing the fixture into the base material through the insertion hole of the presser plate pressed against the back, but as the fixture is screwed, the thickness of the bulkhead decreases and the width of the bulkhead (the distance between the left and right ridge lines) ) Will spread. The fixing device is screwed in until the ridge line strongly presses against the vertical frame. When pressed, the deformation resistance of the partition wall increases, so that if the torque is managed, the fixing tool is not excessively screwed in and the heat insulating layer thickness can be kept within the set range. Since the ridge line strongly presses against the vertical frame, the injected urethane is not leaked.
[0027]
The filling chamber is divided into a first filling chamber and a second filling chamber by the legs, but since the notches are continuously provided on the side edges of the legs, the urethane injected into the first filling chamber is It flows into the second filling chamber through the notch while filling the filling chamber, and a necessary heat insulating layer is reliably formed in the wall.
[0028]
Since the urethane that has entered the second filling chamber inevitably fills the gap between the frame and the base material, it is possible to prevent air from entering between the two and to improve the airtightness.
[0029]
According to the second aspect of the present invention, the partition wall is formed of a cardboard-like flat plate, divided by a ruled line into a back part and leg parts located on the left and right sides thereof, and the leg parts are further divided into two by the ruled line. Can be bent into a foot shape. The fixture can be easily inserted, and on-site processing and construction are also simple.
[0030]
Since the partition wall has a simple structure as described above, it can be manufactured at low cost.
[0031]
The height of the partition wall is about 20 mm shorter than the inner height of the frame body, and the width of the back portion is set to the lower limit dimension of the frame body width, so that it can be easily fitted into the frame body. An exhaust port having a width of 20 mm over the entire width of the back is formed sufficiently large at the uppermost part of the frame body, so that air is surely evacuated and air does not accumulate, and urethane can overflow freely. Therefore, filling failure does not occur, and urethane containing a large amount of foaming gas overflows as excess urethane, so that there is little generation of voids.
[0032]
The width of the leg portion is set to be a few ten millimeters wider than the desired heat insulating layer thickness by adding the thickness of the partition wall, and the necessary heat insulating layer thickness can be obtained.
[0033]
On the upper surface of the lower frame, a sponge having a thickness of about 10 mm, which is slightly larger than the upper limit of the width of the frame body and about 15 mm wider than the partition wall, is laid as a leakage preventing material. Since the lower end is buried in the sponge, urethane does not leak from here. Moreover, since a curing tape is applied near the exhaust port, there is no adhesion of urethane.
[0034]
Press the upper and lower presser plates against the back of the fitted bulkhead, screw the fixture into the base material from the insertion hole, and press the side edges firmly against the base material to fix it. Since the fixing device is screwed in until the ridgelines of the left and right leg portions strongly press against the vertical frame, urethane does not leak from the ridgeline portions. Notches are provided so that which convex portions are formed at 20 mm on both ends of the upper edge of the upper presser plate, and the presser plate is attached by pressing against the upper frame, so that the urethane overflowing from the exhaust port flows only between them Since it solidifies, it is easy to cut the urethane. Moreover, since the release film is stuck in the vicinity of the notch, there is no adhesion of urethane.
[0035]
When the frame is trapezoidal or triangular, a triangular columnar cap is placed on the acute corner when the partition wall is fitted, so that urethane does not flow out at the corner, and the problem of excision does not occur.
[0036]
The upper and lower presser plates are integrally provided with a slidable shutter as necessary, and a release film is attached in the vicinity thereof. The inlet is a round hole, and the partition is fixed to the base material and then opened with a hole saw. After injecting urethane, close it with gummed tape and cover it with a shutter to support the foaming pressure of urethane. Therefore, the injection port can be opened at a position with good workability, and there is no problem of reopening or closing the pre-processed injection port, post-processing is simple, and there is no leakage. Since a release film is stuck in the vicinity of the shutter, urethane does not adhere. Since there is no leakage of urethane, the heat insulating layer can be formed reliably.
[0037]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In FIG. 1, a rectangular partition 4 is formed of a corrugated flat plate, and is divided into a back part 4A and leg parts 4B positioned on the left and right sides thereof by ruled lines 4E, and the leg parts are further divided into two by ruled lines. A notch 4D is continuously provided on the side edge 4C of the leg. When bent by the ruled line, the partition wall has a cruciform shape as shown in FIG. This is used for rectangular frames.
[0038]
In FIG. 2, the trapezoidal partition wall 4 is deleted in a triangle from the one end of the back portion 4A to the opposing side edge 4C according to the angle of the trapezoidal frame. Others are the same as a rectangular partition, and when it is bent by a ruled line, the cross section becomes a foot shape as shown in FIG. This is used for trapezoidal frames.
[0039]
5 and 7, the height of the partition wall 4 is about 20 mm shorter than the inner height of the frame body 1, and the width of the back portion 4A is set to the lower limit dimension of the frame body width. The width of the leg portion 4B is set to be several ten millimeters wider than the desired heat insulating layer thickness by adding the thickness of the partition wall.
[0040]
In FIG. 4, on the upper surface of the lower frame 1B, a sponge 5 having a thickness of about 10 mm, which is slightly larger than the upper limit dimension of the frame body width and is about 15 mm wider than the partition wall 4, is laid. A curing tape 17 is affixed (not shown) to the upper frame 1B or the upper part of the vertical frame 1A.
[0041]
In FIGS. 5, 6, and 7, the partition wall 4 is folded into a foot shape, fitted into the frame body 1 with the leg portion 4 </ b> B first, and the side edge 4 </ b> C is brought into contact with the base material 2. Next, the partition is pulled down, the lower end thereof is buried in the sponge 5, and the exhaust port 13 is formed at the upper end of the frame.
[0042]
When the frame body 1 is trapezoidal or triangular, when the partition wall 4 is fitted, a triangular columnar cap 15 is put on the acute corner. The cap is formed by folding thick paper as shown in FIG.
[0043]
5, 6, and 7, the upper and lower presser plates 6 and 7 are pressed against the back portion 4 </ b> A of the inserted partition wall 4, and the fixing tool 8 is screwed into the base material 2 through the insertion holes 6 </ b> D and 7 </ b> D, and the side edge 4 </ b> C. Press firmly against the base material to fix it. The fixing tool is screwed in until the ridgeline 4G of the left and right legs strongly presses against the vertical frame 1A. The upper presser plate is attached by pressing against the upper frame 1B.
[0044]
9 and 10, the upper pressing plate 6 includes plates 6A and 6B and a reinforcing material 6C, and insertion holes 6D are formed on both sides. Further, a notch 6E is provided so that convex portions of about 20 mm are formed at both ends of the upper edge, and a release film 6F is attached in the vicinity of the notch.
[0045]
11 and 12, the lower presser plate 7 includes plates 7A and 7B and a reinforcing material 7C, and insertion holes 7D are formed on both sides. A shutter 7E including a plate 7EA, a slide guide 7EB, and a handle 7EC is integrally provided between the plates 7A and 7B so as to be slidable. The space L for moving the shutter is a width with a margin of about 15 mm above and below the inlet 4F opened in the partition wall 4. A release film 7F is attached in the vicinity of the shutter.
[0046]
Although not particularly shown, the upper presser plate 6 is provided with a slidable shutter 7E as necessary.
[0047]
6 and 7, the inlet 4F is a round hole, and the partition wall 4 is fixed to the base material 2 and then opened by a hole saw (not shown). After injecting urethane, it is closed with gum tape 9, and the top is covered with shutter 7E.
[0048]
An injection method using the partition wall 4 according to the present invention will be described with reference to FIGS. A space member 3 is configured by attaching a base material 2 to one side surface of the frame 1.
[0049]
A sponge 5 is laid on the upper surface of the lower frame 1B, and a curing tape 17 is pasted on the upper frame 1B and the vertical frame 1A (not shown).
[0050]
The partition wall 4 is folded into a foot shape, fitted into the frame body 1 with the leg portion 4B first, and the side edge 4C is brought into contact with the base material 2. Next, the partition is pulled down, the lower end thereof is buried in the sponge 5, and the exhaust port 13 is formed at the upper end of the frame.
[0051]
When the frame body 1 is a trapezoid or a triangle, a triangular prism-like cap 15 is put on and fitted into an acute corner.
[0052]
The upper and lower pressing plates 6 and 7 are pressed against the back portion 4A of the fitted partition wall 4, the fixing tool 8 is screwed into the base material 2 from the insertion hole 6D, and the side edges 4C are pressed against the base material and fixed. The fixing tool is screwed in until the ridgeline 4G of the left and right legs strongly presses against the vertical frame 1A. The upper presser plate is attached by pressing against the upper frame 1B.
[0053]
In order to receive the urethane 11 overflowing from the exhaust port 13, a receiving film is loosened and stretched between the upper edge of the upper presser plate 6 and the upper frame 1B so as to wrap the exhaust port (not shown). As the receiving film, a masking tape for painting with an adhesive tape is used. The film is attached to the upper edge of the upper presser plate using the adhesive portion, and the other end uses the adhesive portion of the curing tape 17 attached to the upper frame.
[0054]
An injection port 4F is opened in the back portion 4A by a hole saw, and a nozzle is inserted from the injection port to inject more urethane into the first filling chamber 3A than necessary.
[0055]
After the injection is completed, the injection port 4F is closed with the gum tape 9, and the top is covered with the shutter 7E.
[0056]
The urethane injected into the first filling chamber 3A flows into the second filling chamber 3B through the notch 4D while filling the filling chamber, and the excess urethane finally overflows from the exhaust port 13. Urethane that has entered the second filling chamber inevitably fills the gap between the frame 1 and the base material 2.
[0057]
After the injected urethane 10 is cured, the upper and lower presser plates 6 and 7 are removed, and the urethane 11 that has overflowed is removed and removed together with the film and the curing tape 17.
[0058]
In FIG. 8, after excision and removal of urethane 11 and the like, if the indoor base material 2 </ b> A made of gypsum board or the like is attached to the empty room 3 </ b> C side of the frame body 1, an insulating wall having an insulating layer 10 and an empty room is formed. .
[0059]
The material for the partition includes paper cardboard, film-bonded cardboard, and plastic cardboard, but is not limited thereto.
[0060]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the partition wall has a cross-section, the width of the partition wall can be easily increased / decreased, and the variation of the frame can be accommodated. By changing the width of the leg, a heat insulating layer and a vacant space having an arbitrary thickness can be obtained. Although the filling chamber is divided into a first filling chamber and a second filling chamber, urethane flows into both chambers, and air can be reliably discharged, so that a heat insulating layer can be reliably formed. Airtight performance is also reliably obtained by the urethane in the second filling chamber. According to the second aspect of the present invention, the partition wall is made of a cardboard-like flat plate and has a simple structure divided by ruled lines, so that it can be manufactured at low cost.
Leakage from each part can be reliably prevented by the ridge line strongly pressed against the vertical frame and the sponge and gum tape or shutter laid on the upper surface of the lower frame. The partition wall can be easily bent into a leg shape by a ruled line, and is smaller than the lower limit of the inner dimension of the frame, so that it can be easily fitted, and the fixture can be easily inserted and processed on site. There is no waste because the inlet is open at the present, and the processing of the inlet is easy with a shutter. Since urethane containing a large amount of foaming gas overflows, there is little generation of voids. Due to the restriction of the flow path by the upper presser plate, excision of the overflowed urethane is easy. Since the release film is stuck on the necessary part, there is no adhesion of urethane. As described above, according to the present invention, it does not require unreasonable accuracy, there is no leakage of urethane, a heat insulating layer can be reliably formed, airtightness is obtained, construction is easy and field processing can be simplified, An inexpensive partition can be provided. In addition, these inventions can be applied not only to walls but also to floors, ceilings, roofs, and heat insulation panels.
[0061]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a development view of a rectangular partition wall according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a development view of a trapezoidal partition wall according to a second embodiment of the present invention. FIG. 4 is a diagram illustrating the characteristics of the partition wall of the present invention. FIG. 5 is a diagram illustrating the setting of the partition wall of the present invention. FIG. 6 is a front view illustrating a state after injection using the partition wall of the present invention. 7 is a cross-sectional view taken along a line AA in FIG. 6. FIG. 8 is a cross-sectional view of a heat insulation wall after completion of construction. FIG. 9 is a front view of an upper holding plate. 11 is a front view of the lower presser plate. FIG. 12 is a cross-sectional view taken along a line AA in FIG. 11. FIG. 13 is a development view of a cap. FIG. 14 is a development view of a conventional partition wall. Cross-sectional view [FIG. 16] Cross-sectional view explaining the problem of the conventional partition wall [FIG. 17] Vertical cross-sectional view explaining the problem of the conventional partition wall [Explanation of symbols]
1 Frame 1A Vertical frame (pillar, stud)
1B Upper frame, lower frame (beam, foundation)
2 Base material 2A Indoor side base material 3 Space part 3A First filling chamber 3B Second filling chamber 3C Empty room 4 Partition wall 4A Back part 4B Leg part 4C Side edge 4D Notch 4E Ruled line 4F Inlet 4G Ridge line 5 Sponge 6 Upper presser plate 6A plate 6B plate 6C reinforcing material 6D insertion hole 6E notch 6F release film 7 lower holding plate 7A plate 7B plate 7C reinforcing material 7D insertion hole 7E shutter 7EA plate 7EB slide guide 7EC handle 7F release film 8 fixture 9 Gum tape 10 Heat insulation layer (urethane)
11 (Overflowed) Urethane 12 Crevice wind 13 Exhaust port (gap)
14 (urethane) leak 15 cap 16 ruled line 17 curing tape 40 (conventional) partition 40A back 40B leg 40C side edge 40E ruled line 40F inlet 60 upper presser plate 70 lower presser plate
