JP2005040997A

JP2005040997A - Slotter knife

Info

Publication number: JP2005040997A
Application number: JP2003200374A
Authority: JP
Inventors: Osamu Hatano; 治波多野; Kazuya Sugimoto; 和也杉本
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2003-07-23
Filing date: 2003-07-23
Publication date: 2005-02-17

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a slotter knife constituted so as to make it easy to separate filamentary refuse produced at the time of processing of a slot. <P>SOLUTION: In a pair of upper and lower slotter knives (30 and 40) for processing a corrugated cardboard sheet to form a groove by the shearing of a male blade (30) and a female blade (40), cavities (33 and 43) are continuously provided to the side surfaces of the edges of a pair of the upper and lower slotter knives (30 and 40). <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボール箱を製造する段ボール製函機に設けられ、段ボールシートにスロット加工を施すスロッタナイフに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、段ボール製函機においては、図９に示すように、コルゲートマシン（図示略）で製造された段ボールシート１が、給紙部５０から一枚ずつ下流工程に供給される（例えば、特許文献１参照）。この下流工程では、印刷部５１で段ボールシート１に所定の印刷が施され、スロッタクリーザ部５２で段ボールシート１に罫線やスロッタ溝（以下、スロットという）や糊付用のフラップ等の形成加工及び化粧断ちのためのスリットの切断等が行なわれる。このようにして、段ボールシート１は図１０に示すような形状（展開型）に加工される。なお、図１０において、スロッタクリーザ部５２で加工されたスロットＳや糊付用のフラップＦおよび化粧断ちのためのスリットＬにそれぞれ対応するスロット屑を２，フラップ屑を３，スリット屑を４として示している。
【０００３】
段ボールシート１は、ライナ１ａ，１ｂに段繰り形成された中芯１ｃの段頂部が貼合わされることによって製造されているが、図１０に示すように、スロッタクリーザ部５２で加工される段ボールシート１のスロットＳやスリットＬの切断線は、一般に段ボールシート１の中芯１ｃの段頂部と平行になるように加工される。
【０００４】
このように加工された段ボールシート１は、段ボール製函機においてさらに下流工程（図示せず）に供給され、例えば、ダイカット部で打ち抜き加工され、糊付け部でフラップＦに糊付けされた後、フォルディング部において折り曲げられて所定の形状に折畳められ、カウンタエゼクタ部において、所定数量にまとめられて積み上げられるようになっている。
【０００５】
次に、スロッタクリーザ部５２において、スロットＳ等を加工するスロット加工部について詳細に説明する。図９，図１１に示すように、スロット加工部には、上スロッタ軸１０および下スロッタ軸１１がそなえられ、これら上下スロッタ軸１０，１１は矢印１８ａ，１８ｂに示す方向にそれぞれ回転駆動されるようになっている。上スロッタ軸１０には上スロッタヘッド１２がそなえられ、この上スロッタヘッド１２には雄刃である２枚の上スロッタナイフ１４ａ，１４ｂが円周方向に間をおいて取り付けられている。
【０００６】
また、下スロッタ軸１１には下スロッタヘッド１３がそなえられ、この下スロッタヘッド１３には雌刃である下スロッタナイフ１６が取り付けられている。そして、２枚のスロッタナイフ１４（２つの上スロッタナイフ１４ａ，１４ｂを区別しない場合は符号１４で示す）によって、図１０に示すように、段ボールシート１の前後のスロットＳが加工される。
【０００７】
なお、ここでは、上スロッタナイフ１４ａにより、段ボールシート１の進行方向（図１０中の矢印参照）における前側の溝を加工し、上スロッタナイフ１４ｂにより、段ボールシート１の進行方向後ろ側の溝を加工する。
そして、スロットＳを加工する上下スロッタヘッド１２，１３及び上下スロッタナイフ１４，１６は、上下スロッタ軸１０，１１にそれぞれ図１０に示すスロットＳの箇所数だけ配置されている。
【０００８】
図１２に示すように、上スロッタナイフ１４は、図示しないボルト等で固定され上スロッタヘッド１２と押え板１５とに挟持されている。また、下スロッタナイフ１６は、下スロッタヘッド１３に２枚のナイフ１６ａ，１６ｂが間隔筒１７を挟んで取り付けられることによって雌刃として構成されている。各上スロッタナイフ１４ａ，１４ｂは２枚のナイフ１６ａ，１６ｂの間に嵌入して段ボールシート１の溝加工を行なう。つまり、スロットＳは、上スロッタナイフ１４と下スロッタナイフ１６とのエッジの剪断作用により施される。このとき、段ボールシート１は上スロッタヘッド１２の外周部１２ａと下スロッタヘッド１３との外周部１３ａとに挟まれて送られる。
【０００９】
ところで、このような従来のスロット加工部の上スロッタナイフ１４には、その先端に突起部をそなえたものが使われる（例えば、特許文献１）。このように突起部をそなえる理由は、スロットＳの端部Ｓ１（図１０参照）を切るときは、上スロッタナイフ１４の刃を受ける下側の受部材が無いため、剪断とか押し切りでは切れないためである。
【００１０】
以上のような構成により、従来のスロッタクリーザ部５２のスロット加工部では、段ボールシート１にスロット加工が施されるようになっている。
【００１１】
【特許文献１】
特開２００１−２８７２８５号公報
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のスロット加工部（スロッタクリーザ部）には、次のような段ボールシートの加工に特有の課題がある。
図１３（ａ）〜（ｅ）は段ボールシートをスロッタナイフで切断するときの過程を説明する図である。図１３（ａ）は段ボールシート１が上下スロッタナイフ１４，１６に挟み込まれる直前の図であり、上スロッタナイフ１４は、この状態から図１３（ｂ）に示すように、下スロッタナイフ１６ａ，１６ｂの間に向けて段ボールシート１を上方から押し潰していく。このとき、図１３（ｂ）に示すように、段ボールシート１が潰されると中芯１ｃの段頂部が扁平に変形し、更に潰れると段頂部の側面部がＳ字状に変形して中芯１ｃに重なり部Ｚが形成される。そして、図１３（ｃ）に示すように、上スロッタナイフ１４が段ボールシート１を上方からさらに押し潰していき、段ボールシート１のライナ１ａが上スロッタナイフ１４により切断され、段ボールシート１のライナ１ｂが下スロッタナイフ１６により切断される。そして、図１３（ｄ）に示すように、中芯１ｃの重なり部Ｚが上下スロッタナイフ１４，１６の側面の切断線に重なると、段ボールシート１は重なり部Ｚが上下スロッタナイフ１４，１６に挟み込まれることにより、段ボールシート１の重なり部Ｚが上下スロッタナイフ１４，１６の側面（エッジ）で剪断され、段ボールシート１が切断される。その結果、図１３（ｅ）に示すように、切断された中芯１ｃの重なり部Ｚはスロット屑２と分断されて細い糸状の紙片（以後「糸状屑」と記す）として形成され、この糸状屑１８が段ボールシート１側に残った状態になってしまう。つまり、重なり部Ｚは、スロット屑２側の糸状屑１９と分離して糸状屑１８となり、段ボールシート１のライナ１ａ，１ｂの間に挟まったままの状態になってしまう。
【００１３】
図１４は図１３（ｄ）または図１３（ｅ）の状態の段ボールシート１をライナ１ａを破断して示す図である。糸状屑１８の発生メカニズムをさらに詳述すると、図１４に示すように、中芯１ｃの重なり部Ｚが破線Ｚ１，Ｚ２に示す範囲で形成され、この重なり部Ｚに二点鎖線で示すスロット（上下スロットナイフ１４，１６）の切断線Ｔが入るため、中芯１ｃの重なり部Ｚの切断線Ｔの内側はスロット屑２側の糸状屑１９としてスロット屑２とともに機外に排出されるが、重なり部Ｚの切断線Ｔの外側は段ボールシート１側の糸状屑１８としてスロットＳの付け根Ｓ_０において段ボールシート１から完全に切断されずに段ボールシート１側に残ってしまう。つまり、糸状屑１８は段ボールシート１の中芯１ｃと繋がったままになってしまい、糸状屑１８はシート１から離れにくくなる。なお、糸状屑１８は、中芯１ｃの潰れ方によっては、スロットＳの途中にも発生する場合もある。
【００１４】
ここで、この糸状屑１８が細いものとなった場合には、図１５に示すように、糸状屑１８がライナ１ａ，１ｂの間から容易にはみ出してしまう。そして、この糸状屑１８が段ボールシート１に残ったまま次工程に運ばれて最終製品としての段ボール箱になると、当然段ボール箱としての品質が低下してしまう。
また、このような細い糸状屑１８が完全に分離されていない段ボール箱に箱詰め工程で品物を詰めたり、封緘したりすると、これらの工程中に振動や衝撃によって糸状屑１８が切断し、一部は外部に落ちるが一部は箱の内部に落ちてしまう。即ち、包装される品物の中に糸状屑１８が紛れ込むことになってしまう。このように包装される品物の中に糸状屑１８が紛れ込むことは、特に食品などの清潔を旨とする商品では許されることではない。
【００１５】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、スロット加工時に発生する糸状屑を離脱し易くすることができるようにした、スロッタナイフを提供することを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項１記載の本発明のスロッタナイフは、雄刃と雌刃との剪断によって段ボールシートに溝を加工する上下一対のスロッタナイフであって、上記上下一対のスロッタナイフのうち少なくともいずれか一方のスロッタナイフのエッジの側面に凹みが連続的に設けられていることを特徴としている。
【００１７】
なお、上記一方のスロッタナイフのエッジの側面における凹みの相互間に、エッジに対して凹まない残存部が設けられ、残存部は、上記上下一対のスロッタナイフのうちの他方のスロッタナイフのエッジと協働して、段ボールシートの糸状屑を短く分断することが好ましい（請求項２）。
また、雄刃の刃先の該段ボールシートと対向する面に、上スロッタナイフ全長にわたってエッジを鋭角にする曲面状の溝が設けられていることが好ましい（請求項３）。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明すると、図１〜図７は本発明の一実施形態としてのスロッタナイフを示すもので、図１はその斜視図、図２（ａ）〜（ｃ）は上スロッタナイフ刃先部の詳細図であり、図２（ａ）はその断面図、図２（ｂ）は図２（ａ）のＢ視側面図、図２（ｃ）は図２（ａ）のＣ視周面図、図３（ａ），（ｂ）は下スロッタナイフ刃先部の詳細図であり、図３（ａ）はその断面図、図３（ｂ）は図３（ａ）のＤ視側面図、図４は本発明のスロッタナイフで切断したスロットの切口形状を示す図、図５は本発明のスロッタナイフで切断したときの糸状屑の切断状態を説明する図、図６は本発明のスロッタナイフによる切断線Ｔ_Ｎを従来のスロッタナイフによる切断線Ｔと対比して説明するための図、図７はそのスロッタナイフの凹み形状を説明する断面図である。
【００１９】
本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０は、図９に示したような従来のスロット加工部（スロッタクリーザ部）５２と同様のスロット加工部に設けられており、上下スロッタナイフ１４，１６に対して、各ナイフのエッジ部の構造のみが異なっている。
つまり、図１〜図３に示すように、本実施形態のスロッタナイフは、雄刃である上スロッタナイフ３０の両エッジ３１，３２のナイフ側面側に凹み３３が連続的に設けられており、雌刃である下スロッタナイフ４０における上スロッタナイフ３０の各エッジと対応するエッジ４１，４２のナイフ側面にも凹み４３が連続的に設けられている。
【００２０】
上スロッタナイフ３０に設けられた凹み３３の相互間には、図２（ｂ）に示すように、エッジに対して凹まない残存部３４が連続的に設けられている。つまり、図２（ｃ）に示すように、上スロッタナイフ３０の刃先には、上スロッタナイフの各エッジ３１，３２に対して凹み３３と残存部３４とが交互に連続して設けられている。
【００２１】
これと同様に、図３（ｂ）に示すように、下スロッタナイフ４０に設けられた凹み４３の相互間にもエッジに対して凹まない残存部４６が設けられ、下スロッタナイフ４０の各エッジ４１，４２に対して凹み４３と残存部４６とが交互に連続して設けられている。
なお、本実施形態の下スロッタナイフ４０は、上記の図１２に示したような従来の下スロッタナイフと同様に、下スロッタヘッド（図示略）に２枚のナイフ４４，４５が間隔筒（図示略）を挟んで取り付けられることによって雌刃として構成されている。
【００２２】
本発明の一実施形態としてのスロッタナイフは、上述のように構成されており、このように上下スロッタナイフ３０，４０に凹み３３，４３を形成しているので、上下スロッタナイフ３０，４０によりスロットＳを加工すると、スロットＳ側面の切口は図４に示すように切断線Ｔ_Ｎで示すように波形状のものになる。
このように段ボールシート１が切断線Ｔ_Ｎで示す波形状に切断されるのは、上下スロッタナイフ３０，４０にそれぞれ設けられた残存部３４，４６が、それぞれの対向するスロッタナイフのエッジ（エッジよりもやや回転中心側の凹み３３，４３の基部３３ａ，４３ａ）と協働して段ボールシート１を切断するからである。
【００２３】
このようにスロットＳの切口が波形状になると、図５に示すように、切口に、図１３に示した中芯１ｃの重なり部Ｚがきたときには、重なり部Ｚも切断線Ｔ_Ｎで示す波形状に切断される。
この切断線Ｔ_Ｎは、図６に示すように、上記の図９，図１１，図１２に示したような従来のスロッタナイフによる切断線Ｔに対して、切断線Ｔを跨ぐように、スロット屑２の内側外側両方に曲線状に飛び出るような波形状になる。したがって、上記のような従来のスロッタナイフで加工した切断線Ｔに対して、重なり部Ｚの外側（段ボールシート１側）の糸状屑１８（図中切断線Ｔと破線Ｚ１とで挟まれた網かけをつけた範囲）が微小である場合、つまり両矢印Ｙに示す切断線Ｔに対して切断線Ｔ_Ｎが外側に飛び出る範囲内に重なり部Ｚの外側の端部（破線Ｚ１）が収まる場合には、重なり部Ｚの外側の端部（破線Ｚ１）は切断線Ｔ_Ｎにより切断され、糸状屑１８が切断線Ｔ_Ｎによって分断されることになる。これにより、従来のようなスロッタナイフで加工した場合に糸状屑１８として発生する部分のうち、図中斜線で示す部分についてはスロット屑２側の糸状屑３５になり、図中網かけで示す部分については細かく分断された段ボールシート１側の糸状屑３６になる。
【００２４】
このように、本実施形態のスロッタナイフ３０，４０によれば、上記のような従来のスロッタナイフでは段ボールシート１側に細い糸状屑が発生してしまう場合には、破線Ｚ１，Ｚ２に示す範囲の重なり部Ｚのうちの、スロット屑２側の糸状屑３５が短く分断されるとともに、段ボールシート１側の糸状屑３６（図５中斜線部）も短く分断される。このように、段ボールシート１側に残る糸状屑３６が短く分断されると、分断された糸状屑３６は段ボールシート１と繋がったところがなくなるため、この糸状屑３６は、段ボールシート１から離脱し易くなる。
【００２５】
段ボール製函機では、段ボールシート１は、スロット加工後、例えば、下流工程において打ち抜き加工されたり糊付け加工されたりした後、折り曲げられて所定の形状に折畳まれるが、このとき、段ボールシート１は、搬送中に振動を受けたり、各加工部において機器と接触したり、ブロアによって空気を吹付けられたりして振動や衝撃等を受けることなる。したがって、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０でスロット加工されて糸状屑３６が短く分断されると、スロットＳ加工時に糸状屑３６が段ボールシート１と分離しなくても、糸状屑３６は、上記のような下流工程での段ボールシート１に対する振動や衝撃等によって、段ボールシート１から容易に離脱するようになる。
【００２６】
また、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０でスロット加工を施しても、スロットＳの付け根Ｓ_０において、重なり部Ｚが完全に切断されずに中芯１ｃと繋がったままになり、中芯１ｃと繋がった糸状屑３６ａが発生してしまう場合がある。しかしながら、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０によれば、重なり部Ｚが短く分断されるため、糸状屑３６ａも短く分断されて非常に短いものになり、この糸状屑３６ａによって段ボール箱の見栄え上の品質を著しく低下させてしまうようなことがなくなる。
なお、図５，図６において、本実施形態のスロッタナイフによる切断線Ｔ_Ｎの特徴をより明瞭に示すため、切断線Ｔ_Ｎの波形状をスロットＳに対して大きく示したが、実際の切断線Ｔ_Ｎの波形状はスロットＳに対してこれほど大きいものではない。
【００２７】
ところで、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０にそれぞれ設けられた凹み３３，４３は、その凹み形状が深く大きくなれば、糸状屑３６の分断効果は当然大きくなるが、その一方で、凹み形状が深く大きくなると、スロットＳの切口（切断面）の切断線Ｔ_Ｎは大きな波形状となるため、製品としての見栄えが悪化してしまう。これとは逆に、凹み形状が浅く小さくなると、スロットＳの切口（切断面）の見栄えは良くなるが、糸状屑３６の分断効果は低下してしまう。
【００２８】
また、図７（ａ）に示すように、上スロッタナイフ３０の凹み形状の高さＨ_Ｕと下スロッタナイフ４０の凹み形状の高さＨ_Ｌとが共に高いと、上下スロッタナイフ３０，４０の刃合わせの際に、上スロッタナイフ３０が下スロッタナイフ４０に一定の深さまで進入しても、上下スロッタナイフ３０，４０のそれぞれの側面が互いに接触しない隙間Ｗが発生してしまい、この隙間Ｗが発生した部分では段ボールシート１が切断されずに切り残りが発生してしまう。
【００２９】
これらより、スロットＳの切口の見栄えと糸状屑３６の分断効果とをバランスさせるとともに、段ボールシート１を確実に切断し得る凹み形状（深さＤ，角度θ，ピッチＰ）としては、例えば、上スロッタナイフ３０の凹み３３では、深さＤ_Ｕが０．５ｍｍ程度，角度θ_Ｕが３０°程度，ピッチＰ_Ｕが４ｍｍ程度が好ましく［図２（ａ），（ｂ）参照］、これに対して、下スロッタナイフ３２の凹み３３は、深さＤ_Ｌが１ｍｍ程度，角度θ_Ｌが６０°程度，ピッチＰ_Ｌが２ｍｍ程度が好ましい［図３（ａ），（ｂ）参照］。
【００３０】
このように構成することにより、図７（ｂ）に示すように、上下スロッタナイフ３０，４０の刃合わせの際には、上スロッタナイフ３０が下スロッタナイフ４０に一定の深さまで進入すれば、隙間Ｗは発生せず、上スロッタナイフ３０の側面と下スロッタナイフ４０の側面とが重なってラップ部Ｒが形成されて、段ボールシート１が確実に切断される。
なお、この場合には、スロットＳの付け根Ｓ_０において発生する糸状屑３６ａは５〜１０ｍｍ程度と非常に短いものになり、段ボールシート１の見栄え上の品質が損なわれることはない。
【００３１】
このように、上下スロッタナイフ３０，４０の各エッジの側面にそれぞれ設けられた残存部３４，４６がそれぞれ対向するスロッタナイフのエッジと協働して段ボールシート１を切断するため、中芯１ｃの重なり部Ｚによって発生する糸状屑３６が細く発生する場合には、スロットＳを加工する際に発生する糸状屑３６が短く分断され、その結果、糸状屑３６が段ボールシート１から離脱しやすくなり、段ボール製函機におけるスロット加工の下流工程において段ボールシート１に加わる振動や衝撃等によって糸状屑３６が段ボールシート１から容易に分離するようになる。したがって、最終製品としての段ボール箱に糸状屑３６が離脱せずに残っているようなことを防ぐことができるとともに、糸状屑３６が、製造された段ボール箱に包装される品物と一緒に段ボール箱の内部に紛れ込むようなことを抑制することができる。
【００３２】
また、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０によれば、スロットＳの付け根Ｓ_０において段ボールシート１（中芯１ｃ）から完全に切断されずに残ってしまった糸状屑３６ａが発生したとしても、重なり部Ｚが細かく分断されるため、この糸状屑３６ａも短いものとなり、この糸状屑３６ａによって段ボール箱の見栄え上の品質を著しく低下させてしまうことがなくなる。
【００３３】
さらに、本実施形態の上下スロッタナイフ３０，４０は、例えば、図９，１２，１３に示したような従来の既存のスロッタナイフを再利用して、その既存のスロッタナイフのエッジに凹みを連続的に加工することにより構成することができるため、既存のスロッタナイフを容易にかつ低コストで本実施形態のスロッタナイフに改良することができる。
【００３４】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、上下スロッタナイフともにエッジに凹みを連続的に設けたが、上下スロッタナイフのうちのいずれか一方のみに凹みを設けるようにしても良い。この場合でも、重なり部Ｚは上下スロッタナイフ双方に凹みを設けた場合と略同様に細かく分断される。
【００３５】
また、上記実施形態では、雄刃を上スロッタナイフ、雌刃を下スロッタナイフとしたが、これを上下逆に、雄刃を下スロッタナイフ、雌刃を上スロッタナイフとしても良い。
さらに、図２（ａ）に対応する図８（ａ）に示すように、上記実施形態の変形例として、上スロッタナイフ３０の段ボールシート１に対向する面に上スロッタナイフ３０全長にわたって曲面状の溝３７を設けるようにしてもよい。このように、上スロッタナイフ３０の刃先の段ボールシート１と対抗する面に上スロッタナイフ３０全長にわたって溝３７を設けることにより、上スロッタナイフ３０のエッジを鋭利にすることができる。
【００３６】
これにより、上スロッタナイフ３０の切味が向上し、糸状屑３６が確実に切断されるとともに加工されるスロットＳの切口（切断面）がきれいになり、加工される段ボールシート１の品質が向上される。また、上スロッタナイフ３０のエッジが鋭利であるため、上スロッタナイフ３０が段ボールシート１を上方から押し潰していく際に、上スロッタナイフ３０が段ボールシート１に食込んで切断を開始するため、段ボールシート１を過度に押し潰して中芯１ｃの重なり部Ｚが大きく形成されたり、ライナが押し潰されて段ボールシート１の見栄えが悪化したりすることが抑制される。
【００３７】
また、図２（ｂ），（ｃ）に対応する図８（ｂ），（ｃ）に示すように、上スロッタナイフ３０のエッジに連続的に設けられる凹み３３の間隔（即ち、凹みの相互間の間隔）を上記実施形態よりも若干広くして、残存部３４を大きくするように構成してもよい。これに伴って、発生する糸状屑３６も若干大きくなるが、上スロッタナイフ３０に加工する凹み３３が減少するため、上スロッタナイフ３０の製造コストを低減化することができる。なお、これと同様に、下スロッタナイフ４０についても、残存部４６を大きくするように構成しても良い。
【００３８】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のスロッタナイフによれば、スロット加工時に、段ボールシートの中芯の重なり部により発生する糸状屑が短く分断され、糸状屑が段ボールシートから離脱しやすくなり、段ボール製函機におけるスロット加工の下流工程において段ボールシートに加わる振動や衝撃等によって、分断された糸状屑が段ボールシートから容易に分離するようになる。したがって、最終製品としての段ボール箱に糸状屑が離脱せずに残っているようなことを防ぐことができるとともに、糸状屑が、製造された段ボール箱に包装される品物と一緒に段ボール箱の内部に紛れ込むようなことを抑制することができる。
【００３９】
また、スロットの付け根において段ボールシート（中芯）から完全に切断されずに残ってしまった糸状屑が発生したとしても、重なり部が細かく分断されるため、段ボールシートと繋がったままの糸状屑も短く切断されることになり、従来のように段ボールシートと繋がったままの糸状屑によって段ボール箱の見栄え上の品質が著しく低下してしまうことがなくなる。
【００４０】
さらに、本発明のスロッタナイフは、既存のスロッタナイフを再利用して、その既存のスロッタナイフのエッジに凹みを連続的に加工することにより構成することができるため、既存のスロッタナイフを容易にかつ低コストで本発明のスロッタナイフに改良することができる。
また、雄刃のスロッタナイフ刃先の段ボールシートと対抗する面にスロッタナイフ全長にわたって溝を設けることにより、このスロッタナイフのエッジを鋭利にすることができる。これにより、スロッタナイフの切味が向上し、糸状屑が確実に切断されるとともに加工されるスロットの切口（切断面）がきれいになり、加工される段ボールシートの品質が向上される。また、スロッタナイフのエッジが鋭利であるため、スロッタナイフが段ボールシートを押し潰していく際に、スロッタナイフが段ボールシートに食込んで切断を開始するため、段ボールシートを過度に押し潰して中芯の重なり部が大きく形成されたり、ライナが押し潰されて段ボールシートの見栄えが悪化したりすることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態としてのスロッタナイフの斜視図である。
【図２】本発明の一実施形態としての上スロッタナイフ刃先部を示す図であり、（ａ）はその断面図、（ｂ）は（ａ）のＢ視側面図、（ｃ）は（ａ）のＣ視側面図である。
【図３】本発明の一実施形態としての下スロッタナイフ刃先部を示す図であり、（ａ）はその断面図、（ｂ）は図３（ａ）のＤ視側面図である。
【図４】本発明の一実施形態としてのスロッタナイフで切断したスロットの切口形状を示す図である。
【図５】本発明の一実施形態としてのスロッタナイフで切断したときの糸状屑の切断状態を説明する図である。
【図６】本発明の一実施形態としてのスロッタナイフによる切断線を従来のスロッタナイフによる切断線と対比して説明するための図である。
【図７】本発明の一実施形態としてのスロッタナイフの好ましい凹み形状を説明するための断面図である。
【図８】本発明の一実施形態としての上スロッタナイフの変形例を示す図であり、（ａ）はその刃先部の断面図、（ｂ）は（ａ）のＥ視側面図、（ｃ）は（ａ）のＦ視側面図である。
【図９】従来からの段ボール製函機の全体構成を模式的に示す図である。
【図１０】従来のスロット加工部で加工された段ボールシートの形状を示す図である。
【図１１】従来のスロット加工部の断面図である。
【図１２】図１１のＸ−Ｘ´断面図である。
【図１３】段ボールシートをスロッタナイフで切断するときの過程を（ａ）〜（ｅ）の順に説明する模式的断面図である。
【図１４】図１３（ｄ）または図１３（ｅ）の状態の段ボールシート１をライナ１ａを破断して示す模式図である。
【図１５】従来のスロッタナイフで加工したスロットを示す模式図である。
【符号の説明】
１段ボールシート
１ａ，１ｂライナ
１ｃ中芯
２スロット屑
３フラップ屑
４スリット屑
１０上スロッタ軸
１１下スロッタ軸
１２上スロッタヘッド
１２ａ，１３ａ外周部
１３下スロッタヘッド
１４，１４ａ，１４ｂ上スロッタナイフ
１５押え板
１６，１６ａ，１６ｂ下スロッタナイフ
１７間隔筒
１８，１９，３５，３６糸状屑
３０上スロッタナイフ
３１，３２，４１，４２エッジ
３３，４３凹み
３３ａ，４３ａ凹み基部
３４，４６残存部
３７溝
４０下スロッタナイフ
４４，４５ナイフ
５０給紙部
５１印刷部
５２スロッタクリーザ部
Ｆフラップ
Ｌスリット
Ｒラップ部
Ｓスロット
Ｓ_０スロット付け根
Ｓ１スロット端部
Ｔ，Ｔ_Ｎ切断線
Ｗ隙間
Ｚ重なり部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a slotter knife that is provided in a corrugated box making machine for producing a corrugated cardboard box and performs slot processing on a corrugated cardboard sheet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a corrugated box making machine, as shown in FIG. 9, corrugated sheets 1 manufactured by a corrugating machine (not shown) are supplied one by one from a sheet feeding unit 50 to a downstream process (for example, a patent) Reference 1). In this downstream process, the printing unit 51 performs predetermined printing on the corrugated cardboard sheet 1, and the slotter crease unit 52 forms a ruled line, a slotter groove (hereinafter, referred to as a slot), a glued flap, etc. For example, slitting for cutting off the makeup is performed. In this way, the corrugated cardboard sheet 1 is processed into a shape (development type) as shown in FIG. In FIG. 10, slot scraps 2, flap scraps 3, slit scraps 4 corresponding to the slots S processed by the slotter creaser 52, the flap F for pasting and the slit L for cut off the makeup, respectively. Show.
[0003]
The corrugated cardboard sheet 1 is manufactured by laminating the step tops of the cores 1c that are formed on the liners 1a and 1b. As shown in FIG. 10, the corrugated cardboard sheet is processed by the slotter creaser 52. The cutting line of one slot S or slit L is generally processed so as to be parallel to the step top of the core 1c of the corrugated cardboard sheet 1.
[0004]
The corrugated cardboard sheet 1 processed in this way is supplied to a further downstream process (not shown) in the corrugated cardboard box making machine, for example, stamped at a die-cut part and glued to a flap F at a gluing part, and then folded. In the counter ejector section, the sheet is folded in a predetermined amount and stacked in a predetermined quantity.
[0005]
Next, the slot processing part for processing the slot S and the like in the slotter creaser part 52 will be described in detail. As shown in FIGS. 9 and 11, the slot processing portion is provided with an upper slotter shaft 10 and a lower slotter shaft 11, and the upper and lower slotter shafts 10 and 11 are rotationally driven in directions indicated by arrows 18a and 18b, respectively. It is like that. The upper slotter shaft 10 is provided with an upper slotter head 12, and two upper slotter knives 14a and 14b, which are male blades, are attached to the upper slotter head 12 at intervals in the circumferential direction.
[0006]
The lower slotter shaft 11 is provided with a lower slotter head 13, and a lower slotter knife 16, which is a female blade, is attached to the lower slotter head 13. Then, as shown in FIG. 10, the slots S before and after the cardboard sheet 1 are processed by two slotter knives 14 (indicated by reference numeral 14 when the two upper slotter knives 14a and 14b are not distinguished).
[0007]
Here, the groove on the front side in the traveling direction of the corrugated cardboard sheet 1 (see the arrow in FIG. 10) is processed by the upper slotter knife 14a, and the groove on the rear side in the traveling direction of the cardboard sheet 1 is formed by the upper slotter knife 14b. Process.
Further, the upper and lower slotter heads 12 and 13 and the upper and lower slotter knives 14 and 16 for processing the slot S are arranged on the upper and lower slotter shafts 10 and 11 by the number of slots S shown in FIG.
[0008]
As shown in FIG. 12, the upper slotter knife 14 is fixed by a bolt or the like (not shown) and is sandwiched between the upper slotter head 12 and the presser plate 15. Further, the lower slotter knife 16 is configured as a female blade by attaching two knives 16 a and 16 b to the lower slotter head 13 with the interval cylinder 17 interposed therebetween. Each of the upper slotter knives 14a and 14b is inserted between the two knives 16a and 16b to perform the groove processing of the corrugated cardboard sheet 1. That is, the slot S is provided by the shearing action of the edges of the upper slotter knife 14 and the lower slotter knife 16. At this time, the corrugated cardboard sheet 1 is fed between the outer peripheral portion 12 a of the upper slotter head 12 and the outer peripheral portion 13 a of the lower slotter head 13.
[0009]
By the way, as the upper slotter knife 14 of such a conventional slot processing portion, one having a protrusion at the tip is used (for example, Patent Document 1). The reason why the protrusions are provided in this manner is that when the end S1 (see FIG. 10) of the slot S is cut, there is no lower receiving member for receiving the blade of the upper slotter knife 14, and therefore it cannot be cut by shearing or pushing. It is.
[0010]
With the configuration as described above, slot processing is applied to the corrugated cardboard sheet 1 in the slot processing portion of the conventional slotter creaser portion 52.
[0011]
[Patent Document 1]
JP 2001-287285 A
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional slot processing portion (slotter creaser portion) as described above has the following problems peculiar to processing of corrugated cardboard sheets.
FIGS. 13A to 13E are diagrams illustrating a process when cutting a cardboard sheet with a slotter knife. FIG. 13A is a view immediately before the corrugated cardboard sheet 1 is sandwiched between the upper and lower slotter knives 14 and 16, and the upper slotter knife 14 is moved from this state to the lower slotter knives 16a and 16b as shown in FIG. 13B. The corrugated cardboard sheet 1 is crushed from above toward the gap. At this time, as shown in FIG. 13B, when the corrugated cardboard sheet 1 is crushed, the step top of the core 1c is deformed flat, and when further crushed, the side surface of the step top is deformed into an S-shape. An overlapping portion Z is formed on 1c. Then, as shown in FIG. 13C, the upper slotter knife 14 further crushes the cardboard sheet 1 from above, the liner 1a of the cardboard sheet 1 is cut by the upper slotter knife 14, and the liner 1b of the cardboard sheet 1 is cut. Is cut by the lower slotter knife 16. Then, as shown in FIG. 13 (d), when the overlapping portion Z of the core 1 c overlaps the cutting line on the side surface of the upper and lower slotter knives 14, 16, the overlapping portion Z of the corrugated cardboard sheet 1 becomes the upper and lower slotter knives 14, 16. By being sandwiched, the overlapping portion Z of the cardboard sheet 1 is sheared by the side surfaces (edges) of the upper and lower slotter knives 14 and 16, and the cardboard sheet 1 is cut. As a result, as shown in FIG. 13 (e), the overlapped portion Z of the cut core 1c is divided into slot waste 2 and formed as thin thread-like paper pieces (hereinafter referred to as “thread waste”). The scrap 18 remains on the corrugated cardboard sheet 1 side. That is, the overlapping portion Z is separated from the thread-like waste 19 on the slot waste 2 side to become the thread-like waste 18 and remains sandwiched between the liners 1 a and 1 b of the cardboard sheet 1.
[0013]
FIG. 14 is a view showing the corrugated cardboard sheet 1 in the state shown in FIG. 13 (d) or FIG. 13 (e) with the liner 1a cut away. The generation mechanism of the thread-like waste 18 will be described in more detail. As shown in FIG. 14, the overlapping portion Z of the core 1c is formed in a range indicated by broken lines Z1 and Z2, and the overlapping portion Z is indicated by a two-dot chain line ( Since the cutting line T of the upper and lower slot knives 14, 16) enters, the inside of the cutting line T of the overlapping portion Z of the core 1c is discharged out of the machine together with the slot waste 2 as the thread waste 19 on the slot scrap 2 side. The outside of the cutting line T of the overlapping portion Z is the root S of the slot S as the thread-like waste 18 on the corrugated cardboard sheet 1 side. ₀ In this case, the cardboard sheet 1 is not completely cut and remains on the cardboard sheet 1 side. That is, the filamentous waste 18 remains connected to the core 1 c of the corrugated cardboard sheet 1, and the filamentous waste 18 is difficult to separate from the sheet 1. The filamentous waste 18 may also be generated in the middle of the slot S depending on how the core 1c is crushed.
[0014]
Here, when the thread-like waste 18 becomes thin, the thread-like waste 18 easily protrudes from between the liners 1a and 1b as shown in FIG. And if this thread-like waste 18 remains in the corrugated cardboard sheet 1 and is carried to the next process to become a corrugated cardboard box as a final product, the quality of the corrugated cardboard box naturally deteriorates.
Further, when a product is packed or sealed in a cardboard box in which such fine thread-like waste 18 is not completely separated in a boxing process, the thread-like waste 18 is cut by vibration or impact during these processes, and partly Falls outside but some falls inside the box. That is, the thread waste 18 is mixed into the packaged product. It is not permitted for products such as food to be clean, in particular, that the thread waste 18 is mixed into the packaged product.
[0015]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a slotter knife that can easily remove thread waste generated during slot processing.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the slotter knife according to the first aspect of the present invention is a pair of upper and lower slotter knives that process a groove in a corrugated cardboard sheet by shearing a male blade and a female blade, and at least one of the pair of upper and lower slotter knives. One of the slotter knives is characterized in that a recess is provided continuously on the side surface of the edge.
[0017]
In addition, a remaining portion that is not recessed with respect to the edge is provided between the recesses on the side surface of the edge of the one slotter knife, and the remaining portion is connected to the edge of the other slotter knife of the pair of upper and lower slotter knives. In cooperation, it is preferable to divide the filamentous waste of the corrugated cardboard sheet short (Claim 2).
Further, it is preferable that a curved groove having an acute edge over the entire length of the upper slotter knife is provided on the surface of the blade edge of the male blade facing the corrugated cardboard sheet (Claim 3).
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIGS. 1 to 7 show a slotter knife as an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a perspective view thereof, and FIGS. FIG. 2C is a detailed view of the upper slotter knife cutting edge, FIG. 2A is a cross-sectional view thereof, FIG. 2B is a side view of FIG. 2A, and FIG. FIG. 3A is a detailed view of the lower slotter knife cutting edge, FIG. 3A is a cross-sectional view thereof, and FIG. 3B is FIG. 4) is a side view of FIG. 4D, FIG. 4 is a view showing the cut shape of the slot cut by the slotter knife of the present invention, and FIG. 5 is a view for explaining the cutting state of the filamentous waste when cut by the slotter knife of the present invention. 6 is a cutting line T by the slotter knife of the present invention. _N FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining the concave shape of the slotter knife.
[0019]
The upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment are provided in a slot processing portion similar to the conventional slot processing portion (slotter crease portion) 52 as shown in FIG. Only the structure of the edge portion of each knife is different.
That is, as shown in FIGS. 1-3, the slotter knife of this embodiment is provided with the dent 33 continuously on the knife side surface of both edges 31, 32 of the upper slotter knife 30 which is a male blade, The lower slotter knife 40, which is a female blade, is continuously provided with recesses 43 on the side surfaces of the edges 41, 42 corresponding to the edges of the upper slotter knife 30.
[0020]
Between the recesses 33 provided in the upper slotter knife 30, as shown in FIG. 2B, a remaining portion 34 that is not recessed with respect to the edge is continuously provided. That is, as shown in FIG. 2 (c), the cutting edge of the upper slotter knife 30 is provided with recesses 33 and remaining portions 34 alternately and continuously with respect to the edges 31, 32 of the upper slotter knife. .
[0021]
Similarly, as shown in FIG. 3B, a remaining portion 46 that is not recessed with respect to the edge is provided between the recesses 43 provided in the lower slotter knife 40, and each edge of the lower slotter knife 40 is provided. Recesses 43 and remaining portions 46 are alternately and continuously provided with respect to 41 and 42.
Note that the lower slotter knife 40 of the present embodiment is similar to the conventional lower slotter knife as shown in FIG. 12 described above, in which two knives 44 and 45 are provided on the lower slotter head (not shown). It is configured as a female blade by being attached with an abbreviated).
[0022]
The slotter knife according to an embodiment of the present invention is configured as described above, and the recesses 33 and 43 are formed in the upper and lower slotter knives 30 and 40 as described above. When S is machined, the cut surface on the side surface of the slot S becomes a cutting line T as shown in FIG. _N As shown in FIG.
Thus, the corrugated cardboard sheet 1 is cut along the cutting line T. _N The remaining portions 34 and 46 respectively provided in the upper and lower slotter knives 30 and 40 are cut into the wave shapes shown in FIG. 6 by the edges of the opposing slotter knives (recesses 33 and 43 slightly closer to the rotation center than the edges). This is because the cardboard sheet 1 is cut in cooperation with the base portions 33a and 43a).
[0023]
Thus, when the cut of the slot S has a wave shape, as shown in FIG. 5, when the overlapping portion Z of the core 1c shown in FIG. _N It is cut into a wave shape shown by.
This cutting line T _N 6, as shown in FIG. 9, FIG. 11, FIG. 12, and the cutting line T of the conventional slotter knife as shown in FIG. It has a wave shape that pops out in both directions. Therefore, a thread-like waste 18 (a net sandwiched between the cutting line T and the broken line Z1 in the figure) outside the overlapping portion Z (corrugated cardboard sheet 1 side) with respect to the cutting line T processed by the conventional slotter knife as described above. In other words, when the range of the hung area is small, that is, with respect to the cutting line T indicated by the double arrow Y, the cutting line T _N If the outer end portion (dashed line Z1) of the overlapping portion Z falls within the range in which the outer portion protrudes to the outside, the outer end portion (broken line Z1) of the overlapping portion Z becomes the cutting line T _N And the filamentous waste 18 is cut by the cutting line T. _N It will be divided by. As a result, among the portions generated as filamentous waste 18 when processed with a conventional slotter knife, the portion indicated by hatching in the figure becomes the filamentous waste 35 on the slot waste 2 side, and the portion indicated by shading in the figure Is a finely divided thread-like waste 36 on the corrugated cardboard sheet 1 side.
[0024]
Thus, according to the slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, in the case of the above-described conventional slotter knives, if thin thread-like waste is generated on the corrugated cardboard sheet 1 side, the range indicated by the broken lines Z1 and Z2 Among the overlapping portions Z, the thread-like waste 35 on the slot waste 2 side is divided into short pieces, and the thread-like waste 36 (the hatched portion in FIG. 5) on the corrugated cardboard sheet 1 side is also cut into pieces. In this way, when the filamentous waste 36 remaining on the corrugated cardboard sheet 1 side is divided short, the segmented filamentous scraps 36 are not connected to the corrugated cardboard sheet 1, so that the filamentous scraps 36 are easily detached from the corrugated cardboard sheet 1. Become.
[0025]
In the corrugated box making machine, the corrugated board 1 is slotted, for example, punched or glued in a downstream process, and then folded and folded into a predetermined shape. At this time, the corrugated board 1 Is subjected to vibration, impact, etc. due to vibration during conveyance, contact with equipment at each processing unit, or air blown by a blower. Therefore, when slotting is performed by the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment and the thread waste 36 is divided into short pieces, even if the thread scrap 36 is not separated from the corrugated cardboard sheet 1 during the slot S processing, The cardboard sheet 1 is easily detached from the cardboard sheet 1 due to vibration, impact, or the like on the cardboard sheet 1 in the downstream process as described above.
[0026]
Even if slot processing is performed with the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, the root S of the slot S ₀ In this case, the overlapping portion Z is not completely cut and remains connected to the core 1c, and thread-like waste 36a connected to the core 1c may be generated. However, according to the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, the overlapping portion Z is divided into short pieces, so that the filamentous waste 36a is also divided into short pieces so as to be very short. The above quality will not be significantly reduced.
5 and 6, the cutting line T by the slotter knife of the present embodiment. _N In order to more clearly show the characteristics of _N The wave shape of FIG. 2 is shown with respect to the slot S, but the actual cutting line T _N Is not so large with respect to the slot S.
[0027]
By the way, as for the dents 33 and 43 provided in the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, if the dent shape becomes deeper and larger, the cutting effect of the filamentous waste 36 naturally becomes larger, but on the other hand, the dent shape Is deeper and larger, the cutting line T of the cut (cut surface) of the slot S _N Since it becomes a big wave shape, the appearance as a product will deteriorate. On the other hand, when the dent shape is shallow and small, the appearance of the cut (cut surface) of the slot S is improved, but the cutting effect of the filamentous waste 36 is reduced.
[0028]
Further, as shown in FIG. 7A, the height H of the concave shape of the upper slotter knife 30 is obtained. _U And the height H of the concave shape of the lower slotter knife 40 _L When both of the upper and lower slotter knives 30 and 40 are aligned, even if the upper slotter knife 30 enters the lower slotter knife 40 to a certain depth, the side surfaces of the upper and lower slotter knives 30 and 40 are mutually aligned. A gap W that does not come into contact is generated, and in the portion where the gap W is generated, the corrugated cardboard sheet 1 is not cut and an uncut portion is generated.
[0029]
From these, the concave shape (depth D, angle θ, pitch P) that balances the appearance of the cut of the slot S and the cutting effect of the filamentous waste 36 and can reliably cut the corrugated cardboard sheet 1 is, for example, In the recess 33 of the slotter knife 30, the depth D _U Is about 0.5mm, angle θ _U Is about 30 °, pitch P _U Is preferably about 4 mm (see FIGS. 2A and 2B). On the other hand, the recess 33 of the lower slotter knife 32 has a depth D. _L Is about 1mm, angle θ _L Is about 60 °, pitch P _L Is preferably about 2 mm [see FIGS. 3A and 3B].
[0030]
By configuring in this way, as shown in FIG. 7B, when the upper and lower slotter knives 30 and 40 are aligned, if the upper slotter knife 30 enters the lower slotter knife 40 to a certain depth, The gap W does not occur, and the side surface of the upper slotter knife 30 and the side surface of the lower slotter knife 40 are overlapped to form the wrap portion R, so that the corrugated cardboard sheet 1 is reliably cut.
In this case, the root S of the slot S ₀ The filamentous waste 36a generated in the process is as short as about 5 to 10 mm, and the appearance quality of the cardboard sheet 1 is not impaired.
[0031]
In this way, the remaining portions 34 and 46 provided on the side surfaces of the respective edges of the upper and lower slotter knives 30 and 40 cut the corrugated cardboard sheet 1 in cooperation with the opposing slotter knife edges. When the thread-like waste 36 generated by the overlapping portion Z is thinly generated, the thread-like waste 36 generated when the slot S is processed is cut short, and as a result, the thread-like waste 36 is easily detached from the corrugated cardboard sheet 1. The thread-like waste 36 is easily separated from the corrugated board sheet 1 by vibration or impact applied to the corrugated board sheet 1 in the downstream process of slot processing in the corrugated box making machine. Therefore, it is possible to prevent the filamentous waste 36 from remaining in the corrugated cardboard box as the final product without leaving, and the corrugated cardboard box 36 together with the articles packaged in the manufactured cardboard box. It can be suppressed that it is mixed into the inside.
[0032]
Further, according to the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, the root S of the slot S ₀ Even if the filamentous waste 36a that remains without being completely cut off from the corrugated cardboard sheet 1 (the core 1c) is generated, the overlapping portion Z is finely divided. The scrap 36a does not significantly reduce the appearance quality of the cardboard box.
[0033]
Further, the upper and lower slotter knives 30 and 40 of the present embodiment, for example, reuse a conventional existing slotter knife as shown in FIGS. Therefore, the existing slotter knife can be easily and inexpensively improved to the slotter knife of this embodiment.
[0034]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to such embodiments, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
For example, in the above embodiment, both the upper and lower slotter knives are continuously provided with a dent on the edge, but only one of the upper and lower slotter knives may be provided with a dent. Even in this case, the overlapping portion Z is finely divided in the same manner as in the case where the depressions are provided on both the upper and lower slotter knives.
[0035]
In the above embodiment, the male blade is the upper slotter knife and the female blade is the lower slotter knife. However, the male blade may be the lower slotter knife and the female blade may be the upper slotter knife.
Further, as shown in FIG. 8A corresponding to FIG. 2A, as a modification of the above embodiment, the upper slotter knife 30 has a curved surface extending over the entire length of the upper slotter knife 30 on the surface facing the corrugated cardboard sheet 1. A groove 37 may be provided. Thus, by providing the groove 37 over the entire length of the upper slotter knife 30 on the surface of the upper slotter knife 30 that faces the corrugated cardboard sheet 1, the edge of the upper slotter knife 30 can be sharpened.
[0036]
Thereby, the sharpness of the upper slotter knife 30 is improved, the thread-like waste 36 is surely cut, and the cut (cut surface) of the slot S to be processed is cleaned, and the quality of the corrugated cardboard sheet 1 to be processed is improved. The Moreover, since the edge of the upper slotter knife 30 is sharp, when the upper slotter knife 30 crushes the cardboard sheet 1 from above, the upper slotter knife 30 bites into the cardboard sheet 1 and starts cutting. It is suppressed that the corrugated cardboard sheet 1 is excessively crushed and the overlapping portion Z of the cores 1c is formed large, or the liner is crushed and the appearance of the corrugated cardboard sheet 1 is deteriorated.
[0037]
Further, as shown in FIGS. 8B and 8C corresponding to FIGS. 2B and 2C, the interval between the recesses 33 continuously provided on the edge of the upper slotter knife 30 (that is, the mutual relationship between the recesses). The interval may be slightly wider than that of the above embodiment, and the remaining portion 34 may be enlarged. Along with this, the generated thread waste 36 is also slightly increased. However, since the number of recesses 33 to be processed into the upper slotter knife 30 is reduced, the manufacturing cost of the upper slotter knife 30 can be reduced. Similarly to this, the lower slotter knife 40 may be configured to enlarge the remaining portion 46.
[0038]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the slotter knife of the present invention, at the time of slot processing, the thread waste generated by the overlapping portion of the cores of the corrugated cardboard sheet is divided into short pieces, and the thread waste is easily detached from the corrugated cardboard sheet. In the downstream process of slot processing in a box making machine, the broken filamentous waste is easily separated from the cardboard sheet by vibrations or impacts applied to the cardboard sheet. Accordingly, it is possible to prevent the filamentous waste from remaining in the corrugated cardboard box as the final product without leaving, and the filamentous waste is contained inside the cardboard box together with the goods to be packed in the manufactured cardboard box. Can be prevented from being mixed in.
[0039]
In addition, even if thread-like waste that remains without being completely cut from the corrugated cardboard sheet (core) at the base of the slot is generated, the overlapping portion is divided finely, so that the thread-like waste that remains connected to the cardboard sheet It will be cut short, and the appearance quality of the cardboard box will not be significantly reduced by the filamentous waste that remains connected to the cardboard sheet as in the prior art.
[0040]
Furthermore, since the slotter knife of the present invention can be configured by reusing an existing slotter knife and continuously processing a recess on the edge of the existing slotter knife, the existing slotter knife can be easily used. In addition, the slotter knife of the present invention can be improved at low cost.
In addition, the slot of the slotter knife can be sharpened by providing a groove over the entire length of the slotter knife on the surface facing the corrugated cardboard sheet of the slot blade of the male blade. Thereby, the sharpness of the slotter knife is improved, the thread-like waste is reliably cut, the cut end (cut surface) of the slot to be processed is cleaned, and the quality of the corrugated cardboard sheet to be processed is improved. In addition, since the edge of the slotter knife is sharp, when the slotter knife crushes the cardboard sheet, the slotter knife bites into the cardboard sheet and starts cutting. It is possible to prevent the overlapping portion of the sheet from being formed large, or the liner from being crushed and the appearance of the cardboard sheet from being deteriorated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a slotter knife as an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are views showing an upper slotter knife cutting edge as an embodiment of the present invention, FIG. 2A is a cross-sectional view thereof, FIG. 2B is a side view of FIG. FIG.
FIGS. 3A and 3B are diagrams showing a lower slotter knife cutting edge as an embodiment of the present invention, FIG. 3A being a cross-sectional view thereof, and FIG. 3B being a side view of FIG.
FIG. 4 is a view showing a cut shape of a slot cut by a slotter knife as one embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a cutting state of filamentous waste when cut with a slotter knife according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining a cutting line by a slotter knife as one embodiment of the present invention in comparison with a cutting line by a conventional slotter knife.
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining a preferred recess shape of the slotter knife as one embodiment of the present invention.
8A and 8B are views showing a modification of the upper slotter knife according to the embodiment of the present invention, in which FIG. 8A is a cross-sectional view of the blade edge portion, FIG. 8B is a side view of FIG. ) Is a side view of FIG.
FIG. 9 is a diagram schematically showing an overall configuration of a conventional corrugated board box making machine.
FIG. 10 is a view showing the shape of a corrugated cardboard sheet processed by a conventional slot processing unit.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a conventional slot processing portion.
12 is a cross-sectional view taken along the line XX ′ of FIG.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view for explaining the process when cutting a cardboard sheet with a slotter knife in the order of (a) to (e).
FIG. 14 is a schematic view showing the corrugated cardboard sheet 1 in the state of FIG. 13 (d) or FIG. 13 (e) with the liner 1a cut away.
FIG. 15 is a schematic view showing a slot processed with a conventional slotter knife.
[Explanation of symbols]
1 Cardboard sheet
1a, 1b liner
1c core
2 slot waste
3 flap waste
4 Scrap waste
10 Upper slotter shaft
11 Lower slotter shaft
12 Upper slotter head
12a, 13a outer periphery
13 Lower slotter head
14, 14a, 14b Upper slotter knife
15 Presser plate
16, 16a, 16b Lower slotter knife
17 Spacing cylinder
18, 19, 35, 36 Filamentous waste
30 upper slotter knife
31, 32, 41, 42 Edge
33, 43 dent
33a, 43a Recessed base
34,46 Remaining part
37 groove
40 Lower slotter knife
44,45 knife
50 Paper feeder
51 Printing section
52 Slotter Creaser
F flap
L slit
R lap part
S slot
S ₀ Slot root
S1 Slot end
T, T _N Cutting line
W gap
Z Overlap

Claims

A pair of upper and lower slotter knives that process a groove in a corrugated cardboard sheet by shearing a male blade and a female blade,
A slotter knife, wherein a recess is continuously provided on a side surface of an edge of at least one of the pair of upper and lower slotter knives.

A remaining portion that is not recessed with respect to the edge is provided between the recesses on the side surface of the edge of the one slotter knife, and the remaining portion of the other slotter knife of the pair of upper and lower slotter knives is provided. 2. The slotter knife according to claim 1, wherein the thread-like waste of the corrugated cardboard sheet is cut short in cooperation with the edge.

The slotter knife according to claim 1 or 2, wherein a curved groove having an acute edge over the entire length of the upper slotter knife is provided on a surface of the male blade edge facing the corrugated cardboard sheet. .