【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業靴等の靴底を洗浄する靴底洗浄装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
常に作業環境を清潔に維持して、衛生管理を必要とするレストランや食品加工工場等においては、着衣、装着物を清潔に維持する必要があり、靴底もその例外ではない。
【０００３】
そのために靴底洗浄装置が使用されることがあり、作業前又は作業後に靴底に付着した汚れや油脂を洗浄するために、作業者が靴を履いたまま靴底洗浄装置に乗ると、自動的にブラシが動いて靴底を摺擦し、筐体に溜めてある水と共に汚れを落とす装置が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レストランの厨房や食品加工工場で作業靴を使用した場合には、床面に粘着性の高い飯粒やラード等が落ちていることが多く、これらの飯粒等を踏みつけると、靴底の溝に入り込み固着し、これが腐敗して雑菌が繁殖したりすることがある。
【０００５】
従来の水とブラシを用いた靴底洗浄装置では、一旦靴底で固着した飯粒等を十分に洗い落とすことは極めて困難である。特に、靴底の耐滑性が考慮されている場合には、靴底の溝の間隔が狭く、かつ深くなっているので洗浄は容易ではない。
【０００６】
水とブラシだけでも、時間をかければ洗浄は可能ではあるが、装置に乗って靴底を洗浄するには、順番待ちなどの関係で長い時間を要することはできない。また、水を用いて洗浄する靴底洗浄装置は、洗浄後の汚泥中に細菌が繁殖することもあって、衛生的にも好ましくない。
【０００７】
更に、水を使用せずに、ブラシだけで汚れを落とす型式の装置も知られているが、粘着性の高い飯粒等を落とすことはなかなか困難である。
【０００８】
また、靴底にマーガリン、バター、ラード、食用油等の油脂が付着したままでは滑り易く、極めて危険であるが、水とブラシのみではこれらの油脂を完全に落とすことは難しい。
【０００９】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、蒸気を使用して、粘着性が高く固着した飯粒等も洗浄すると共に、マーガリン、バター等の油脂を洗浄し、殺菌を可能とする靴底洗浄装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る靴底洗浄装置は、靴底を支持する格子を有する桟部と、該格子間に配置し前記靴底を摺擦するためのブラシと、前記格子の近傍にあって蒸気を前記靴底に向けて噴射する複数個の孔部とを備えたことを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図１は本実施の形態における装置の斜視図、図２は装置の側面図、図３は洗浄部の平面図、図４は洗浄部の分解斜視図を示している。
【００１２】
図１に示すように、本装置は主として洗浄部１、回路部２、手すり部３から構成されている。洗浄部１においては、筐体４内にほぼ全ての部材が収納されている。即ち、高さの低い筐体４内には、排水管５ａ、バルブ５ｂを付設した汚泥槽５が設けられている。汚泥槽５の側部にはモータを内蔵した駆動モータ６が配置され、汚泥槽５内には、それぞれ複数のホイール状のブラシ７を取り付けた３本のシャフト８、９、１０が回転自在に配置されている。
【００１３】
駆動モータ６の回転力はタイミングベルト１１を介してシャフト８のプーリ１２に伝達され、更にシャフト８の回転は他端のプーリ１３からベルト１４を介してシャフト９のプーリ１５に、更にシャフト９の他端のプーリ１６からベルト１７を介してシャフト１０のプーリ１６に伝達されている。
【００１４】
更に、人が乗っても耐え得る剛性を有する格子２０ａを有する金属製の桟部２０が筐体４に固定されて、ブラシ７の略上半分は格子２０ａの隙間から上方に突出しており、更に桟部２０の間には蒸気を上方に向けて噴射するための複数の孔部２１ａを有する複数本の蒸気管２１が配置され、この蒸気管２１に装置の外部に設けた蒸気発生部２２から蒸気供給管２３が接続されている。そして、桟部２０上には、左右一対の孔２４ａ、２４ｂを有する枠部２４が載置されており、枠部２４の孔２４ａ、２４ｂに対応して、それぞれ合成樹脂製又はゴム製のシューズカバー２５ａ、２５ｂが配置されている。
【００１５】
回路部２の内部には、装置に必要な電源、タイマ等の回路が収納され、図２の側面図に示すように側部には電源スイッチ２６、ランプ２７等が設けられている。また、回路部２上にはシューズカバー２５ａ、２５ｂに対応して、人感検知センサ２８ａ、２８ｂが設けられている。
【００１６】
手すり部３は筐体４に柱部２９によって固定され、柱部２９の上部には作業者が靴底の洗浄中にその姿勢を維持するために掴まる握持部３０が設けられている。
【００１７】
使用に際しては、作業者は作業靴を履いたまま、作業靴をシューズカバー２５ａ、２５ｂに挿し入れて桟部２０上に乗ると、人感検知センサ２８ａ、２８ｂが作業者の存在を検知する。この検知により、タイマにより例えば約２分間、駆動モータ６を回転し、その回転はタイミングベルト１１、１４、１７を介してシャフト８、９、１０に伝達され、ブラシ７が回転して作業靴の靴底を摺擦する。同時に、蒸気管２１の孔部２１ａを介して噴出温度が約８８℃の温度の蒸気を靴底に向けて噴射する。そして２分後に駆動モータ６の停止と共に、蒸気の噴出が止まる。
【００１８】
なお、作業を始めて２分間経たないうちに、作業者が装置から降りると、人感検知センサ２８ａ、２８ｂの検知により、駆動モータ６は回転を停止し、蒸気の噴出も停止する。
【００１９】
蒸気は靴底を加熱すると共にシューズカバー２５ａ、２５ｂ内に滞留するので、靴底の溝部内に固着した飯粒等は蒸されて軟化し、この状態でブラシ７により靴底を摺擦することによって飯粒等を含んだ汚れを容易に落とすことができる。靴底から脱落した汚れは、液化した蒸気と共に汚泥槽５内に溜まるので、これを定期的にバルブ５ｂを開いて排水管５ａを介して廃棄すればよい。
【００２０】
また、靴底面到達時の温度が約８０℃の蒸気を約２分間、靴底に噴射することにより、当初は温度の低かった靴底は徐々に加熱され、蒸気を噴射している２分間の間に、少なくとも１分間以上靴底全体が８０℃に暖められることにより、靴底に付着している可能性のあるサルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、病原大腸菌等の食中毒を引き起こす原因となる細菌の大部分が殺菌されるので、汚泥槽５内で細菌が繁殖することは少ない。
【００２１】
図５は洗浄実験データのグラフ図を示し、市販のレトルト食品のおかゆを靴底の溝内に付着させた後に、２日間放置することによって飯粒を固着させた靴底に対する洗浄結果を示している。図５に示すように、（ａ）ブラシだけ、（ｂ）低圧の蒸気（圧力０．４ｋＰａ、噴出温度８８℃）だけでは、２０分間洗浄しても十分な洗浄効果は得られない。また、蒸気だけで２０分間で十分に洗浄効果を得るためには、（ｃ）に示すように蒸気の圧力４ｋＰａ、噴出温度９３℃まで上昇させる必要がある。
【００２２】
また、（ｄ）に示す従来の水とブラシを用いた場合では、約１２分間の洗浄が必要である。更に（ｅ）に示すように、蒸気だけを使用し圧力３０ｋＰａ、噴出温度９６℃まで上昇させると、５分間で洗浄が可能ではあるが、高温高圧蒸気が勢い良く噴出し、火傷の危険がある。
【００２３】
また、靴底にはポリ塩化ビニルや発泡ウレタンなどのように耐熱性の低い材料が使われたり、甲被との接着に使用される接着剤にも耐熱性の低いものが使われる場合があるため、上記の温度はできるだけ低く、かつ噴射時間も短時間であることが必要である。
【００２４】
しかし（ｆ）に示すように、例えば圧力０．４ｋＰａ、噴出温度８８℃の比較的低圧低温の蒸気とブラシ７とを併用することにより、約２分間で靴底を洗浄することができる。なお、蒸気の温度は靴底到達時の温度が約７５℃以上、通常では８０℃程度で洗浄、殺菌に効果があることが確かめられている。また、９０℃で２分間以内であれば、一般的な靴底材料、接着剤などに影響がないことも確かめられている。
【００２５】
更に、前記約８０℃の蒸気を用いることにより、水を用いて洗浄した場合と比較すると、靴底の乾燥も速く衛生的である。また、この程度の温度であれば、靴底に蒸気を２分間当てても、足裏が作業者が耐えられない熱さになったり、靴底の材質が劣化することもない。
【００２６】
また、マーガリン、バター等の油脂の洗浄実験においては、（イ）水（２０±２℃）に浸すだけ、（ロ）水とブラシでは、２０分間洗浄しても油を引き延ばすだけで十分な洗浄効果は得られない。（ハ）低圧の蒸気（圧力０．４ｋＰａ、噴出温度８８℃）では５分間の洗浄時間で汚れの５０％、２０分間の洗浄時間で８０％程度の汚れを落とすことができるが、完全には落とすことができない。（ニ）高圧の蒸気（圧力４ｋＰａ、噴出温度９３℃）では５分間の洗浄時間で６０％、２０分間の洗浄時間で９０％程度の汚れを落とすことができるが、まだ完全には落とせない。（ホ）更に高圧の蒸気（圧力３０ｋＰａ、噴出温度９６℃）では約１分間で、ほぼ油脂を落とすことができるが、汚れが周囲に飛び散る問題が生ずる。
【００２７】
そして、（へ）低圧の蒸気（圧力０．４ｋＰａ、噴出温度８８℃）とブラシ７を併用した場合には約２分の洗浄時間で油脂を落とすことができ、ブラシ７が油脂を掻き出すため、汚れが靴底に再付着する虞れも少ない。食用油等の油脂は約５０℃以上の蒸気において分解されるので、靴底の滑り防止の効果も得られる。
【００２８】
なお、先の実施の形態においては、ホイール状のブラシ７を用いたが、図６に示すように、支持板３１にブラシ３２を植毛し、駆動ユニット３３を介してこの支持板３１を前後方向に水平駆動することにより、靴底を摺擦するようにしてもよい。
【００２９】
上述の形態においては、ブラシ７を可動としたが、ブラシ７は固定し、作業者がブラシ７に対して、靴底を摺動するようにしてもよく、この場合にはシューズカバー２５ａ、２５ｂは不要となる。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る靴底洗浄装置は、蒸気噴射とブラシを併用して洗浄するため、靴底の溝内に固着した例えば飯粒等を軟化させるので、従来では落ち難くかった汚れも、より容易に落とすことができると共に、食中毒菌を殺菌すると共に、マーガリン、バター等の油脂を落とすことにより滑り難くすることができる。
【００３１】
また、シューズカバーを設けることにより、ブラシにより摺擦された汚れが周囲に飛び散ることもなく、蒸気がシューズカバー内に滞留し固形物を蒸して軟化させ、洗浄効果を高めることができると共に、筐体は密閉されているので、滞留した蒸気により筐体内の温湿度が上昇し、汚泥槽内での細菌の繁殖を防止する効果も併せ持っている。
【００３２】
更に、比較的低圧低温の蒸気を用いているので、種々のサイズの靴を洗浄するときにも、靴と装置の隙間などから高温の蒸気が漏れたり、吹き出したりすることが少なく、靴を履いている者のくるぶし付近が熱くなったりする危険も少ない。
【００３３】
加えて、人感検知センサを設ければ、作動は自動的に行われ、不要時にブラシが回転したり、蒸気の噴射をすることもないので、安全かつ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】靴底洗浄装置の斜視図である。
【図２】靴底洗浄装置の側面図である。
【図３】靴底洗浄装置の平面図である。
【図４】洗浄部の分解斜視図である。
【図５】洗浄実験のグラフ図である。
【図６】他の実施の形態の分解斜視図である。
【符号の説明】
１ 洗浄部
２ 回路部
３ 手すり部
４ 筐体
６ 駆動モータ
７、３２ ブラシ
２０ 桟部
２０ａ 格子
２１ 蒸気管
２１ａ 孔部
２３ 蒸気供給管
２４ 枠部
２５ａ、２５ｂ シューズカバー
２８ａ、２８ｂ 人感検知センサ
３１ 支持板
３３ 駆動ユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shoe sole cleaning device for cleaning shoe soles such as work shoes.
[0002]
[Prior art]
In restaurants, food processing factories and the like that always maintain a clean work environment and require sanitary management, it is necessary to keep clothes and accessories clean, and shoe soles are no exception.
[0003]
For this reason, a shoe sole cleaning device may be used, and if an operator gets on the shoe sole cleaning device while wearing shoes to clean dirt or oil adhered to the sole before or after the operation, In particular, there is known an apparatus that moves a brush to rub against a shoe sole and removes dirt together with water stored in a housing.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when working shoes are used in a restaurant kitchen or food processing factory, highly sticky rice grains or lard are often dropped on the floor surface. It can enter and stick, and it can rot and germs can propagate.
[0005]
In a conventional shoe sole cleaning apparatus using water and a brush, it is extremely difficult to sufficiently wash off the rice grains once fixed on the shoe sole. In particular, when the slip resistance of the shoe sole is taken into consideration, cleaning is not easy because the distance between the grooves of the shoe sole is narrow and deep.
[0006]
Although it is possible to wash with water and a brush only if it takes time, it is not possible to take a long time to wait for the turn to wash the shoe sole on the apparatus. Also, a shoe sole cleaning device that uses water for washing is not preferable in terms of hygiene because bacteria may propagate in the sludge after washing.
[0007]
Furthermore, there is known a device of a type that removes dirt with only a brush without using water, but it is difficult to remove highly sticky rice grains.
[0008]
In addition, it is very slippery and extremely dangerous when oils and fats such as margarine, butter, lard, and edible oil are attached to the shoe sole, but it is difficult to completely remove these oils and fats only with water and a brush.
[0009]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and use steam to clean the sticky rice grains and the like, and also wash the oils and fats such as margarine and butter to enable sterilization. To provide an apparatus.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a shoe cleaning apparatus according to the present invention includes a crosspiece having a grid that supports a shoe sole, a brush that is disposed between the grids and rubs against the shoe sole, And a plurality of holes for injecting steam toward the shoe sole.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail based on the illustrated embodiment.
1 is a perspective view of the apparatus according to the present embodiment, FIG. 2 is a side view of the apparatus, FIG. 3 is a plan view of the cleaning unit, and FIG. 4 is an exploded perspective view of the cleaning unit.
[0012]
As shown in FIG. 1, this apparatus mainly includes a cleaning unit 1, a circuit unit 2, and a handrail unit 3. In the cleaning unit 1, almost all members are accommodated in the housing 4. That is, a sludge tank 5 provided with a drain pipe 5a and a valve 5b is provided in the casing 4 having a low height. A drive motor 6 having a built-in motor is disposed on the side of the sludge tank 5, and in the sludge tank 5, three shafts 8, 9, 10 each having a plurality of wheel-like brushes 7 are freely rotatable. Has been placed.
[0013]
The rotational force of the drive motor 6 is transmitted to the pulley 12 of the shaft 8 via the timing belt 11, and the rotation of the shaft 8 is further transferred from the pulley 13 at the other end to the pulley 15 of the shaft 9 via the belt 14 and further to the pulley 9 of the shaft 9. It is transmitted from the pulley 16 at the other end to the pulley 16 of the shaft 10 via the belt 17.
[0014]
Furthermore, a metal crosspiece 20 having a lattice 20a having rigidity that can be withstood by a person is fixed to the housing 4, and the upper half of the brush 7 protrudes upward from the gap of the lattice 20a. Between the crosspieces 20, a plurality of steam pipes 21 having a plurality of holes 21a for injecting steam upward are arranged. From the steam generation part 22 provided on the steam pipe 21 outside the apparatus, A steam supply pipe 23 is connected. A frame portion 24 having a pair of left and right holes 24 a and 24 b is placed on the crosspiece 20, and shoes made of synthetic resin or rubber corresponding to the holes 24 a and 24 b of the frame portion 24, respectively. Covers 25a and 25b are arranged.
[0015]
The circuit unit 2 houses circuits such as a power source and a timer necessary for the apparatus, and as shown in a side view of FIG. 2, a power switch 26, a lamp 27, and the like are provided on the side unit. Further, human detection sensors 28a and 28b are provided on the circuit portion 2 corresponding to the shoe covers 25a and 25b.
[0016]
The handrail part 3 is fixed to the housing 4 by a pillar part 29, and a grip part 30 is provided on the upper part of the pillar part 29 so that an operator can hold it while the shoe sole is being washed.
[0017]
In use, when the operator wears the work shoes and inserts the work shoes into the shoe covers 25a and 25b and gets on the crosspiece 20, the human detection sensors 28a and 28b detect the presence of the worker. By this detection, the driving motor 6 is rotated by the timer for about 2 minutes, for example, and the rotation is transmitted to the shafts 8, 9, and 10 via the timing belts 11, 14, and 17, and the brush 7 is rotated to rotate the work shoes. Rub the sole. At the same time, steam having a temperature of about 88 ° C. is sprayed through the hole 21 a of the steam pipe 21 toward the shoe sole. Then, after 2 minutes, when the drive motor 6 stops, the ejection of steam stops.
[0018]
If the operator gets out of the apparatus within two minutes after starting the work, the detection of the human detection sensors 28a and 28b causes the drive motor 6 to stop rotating and also stop the jet of steam.
[0019]
Since the steam heats the shoe sole and stays in the shoe covers 25a and 25b, the rice grains fixed in the groove portion of the shoe sole are steamed and softened, and in this state, the brush 7 is rubbed against the shoe sole. Dirt containing rice grains and the like can be easily removed. The dirt that has fallen off from the shoe bottom accumulates in the sludge tank 5 together with the liquefied vapor, and this may be periodically discarded by opening the valve 5b and draining the pipe 5a.
[0020]
Also, by injecting steam with a temperature of about 80 ° C. when reaching the bottom of the shoe onto the shoe sole for about 2 minutes, the shoe sole, which was initially at a low temperature, is gradually heated, and the steam is injected for 2 minutes. In the meantime, when the entire sole is warmed to 80 ° C for at least one minute, the bacteria that cause food poisoning such as Salmonella, Staphylococcus, Vibrio parahaemolyticus, and pathogenic Escherichia coli may adhere to the sole. Since most of them are sterilized, there is little growth of bacteria in the sludge tank 5.
[0021]
FIG. 5 shows a graph of the washing experiment data, and shows the washing result for the shoe sole to which the rice grains are fixed by leaving the porridge of the commercially available retort food in the groove of the shoe sole and leaving it for two days. . As shown in FIG. 5, (a) only the brush and (b) the low-pressure steam (pressure 0.4 kPa, ejection temperature 88 ° C.) alone do not provide a sufficient cleaning effect even after 20 minutes of cleaning. Further, in order to obtain a sufficient cleaning effect in 20 minutes only with steam, it is necessary to raise the steam pressure to 4 kPa and the ejection temperature 93 ° C. as shown in (c).
[0022]
Further, in the case of using the conventional water and brush shown in (d), cleaning for about 12 minutes is required. Furthermore, as shown in (e), when only steam is used and the pressure is increased to 30 kPa and the ejection temperature is 96 ° C., cleaning is possible in 5 minutes, but high-temperature and high-pressure steam is ejected vigorously and there is a risk of burns. .
[0023]
In addition, materials with low heat resistance such as polyvinyl chloride and urethane foam may be used for shoe soles, and adhesives used for bonding to the upper may also have low heat resistance. For this reason, it is necessary that the temperature is as low as possible and the injection time is short.
[0024]
However, as shown in (f), for example, the shoe sole can be washed in about 2 minutes by using a relatively low-pressure and low-temperature steam having a pressure of 0.4 kPa and an ejection temperature of 88 ° C. in combination with the brush 7. It has been confirmed that the steam temperature is about 75 ° C. or more, usually about 80 ° C. when reaching the sole, and is effective for washing and sterilization. It has also been confirmed that there is no effect on general shoe sole materials, adhesives, etc. within 90 minutes at 90 ° C.
[0025]
Furthermore, by using the steam at about 80 ° C., the shoe sole dries quickly and hygienically compared with the case of washing with water. Further, at such a temperature, even if steam is applied to the shoe sole for 2 minutes, the sole does not become heat that the operator cannot withstand, and the material of the shoe sole does not deteriorate.
[0026]
Also, in the experiment for cleaning oils and fats such as margarine and butter, (b) just soak in water (20 ± 2 ° C), (b) water and brush, even if it is washed for 20 minutes, it is sufficient to stretch the oil. There is no effect. (C) Low-pressure steam (pressure 0.4 kPa, ejection temperature 88 ° C) can remove 50% of dirt with a cleaning time of 5 minutes and about 80% of dirt with a cleaning time of 20 minutes. I can't drop it. (D) High-pressure steam (pressure 4 kPa, ejection temperature 93 ° C.) can remove 60% of dirt with a washing time of 5 minutes and 90% with a washing time of 20 minutes, but it cannot be removed completely yet. (E) With higher-pressure steam (pressure 30 kPa, ejection temperature 96 ° C.), the oil and fat can be removed in about 1 minute, but there is a problem that dirt is scattered around.
[0027]
And when (he) low-pressure steam (pressure 0.4 kPa, jet temperature 88 ° C.) and the brush 7 are used in combination, the oil and fat can be removed in a washing time of about 2 minutes, and the brush 7 scrapes out the oil and fat. There is little risk of dirt reattaching to the sole. Since fats and oils such as edible oil are decomposed in steam of about 50 ° C. or higher, the effect of preventing slipping of the shoe sole is also obtained.
[0028]
In the previous embodiment, the wheel-shaped brush 7 is used. However, as shown in FIG. 6, the brush 32 is implanted in the support plate 31, and the support plate 31 is moved in the front-rear direction via the drive unit 33. The shoe sole may be rubbed by being driven horizontally.
[0029]
In the above-described embodiment, the brush 7 is movable. However, the brush 7 may be fixed and an operator may slide the shoe sole with respect to the brush 7. In this case, the shoe covers 25a and 25b may be used. Is no longer necessary.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, the shoe sole cleaning apparatus according to the present invention uses both steam spray and a brush for cleaning, and therefore softens, for example, rice grains fixed in the groove of the shoe sole. In addition, it can be removed more easily, sterilizing food poisoning bacteria, and making it difficult to slip by removing oils and fats such as margarine and butter.
[0031]
Also, by providing the shoe cover, the dirt rubbed by the brush does not scatter around, and the steam stays in the shoe cover and steams and softens the solids. Since the body is hermetically sealed, the temperature and humidity inside the casing rises due to the staying steam, and it also has the effect of preventing the growth of bacteria in the sludge tank.
[0032]
Furthermore, since relatively low-pressure and low-temperature steam is used, when washing shoes of various sizes, it is unlikely that high-temperature steam leaks or blows out from the gap between the shoes and the device. There is little risk that the area around the ankle of a person who is living will become hot.
[0033]
In addition, if a human detection sensor is provided, the operation is automatically performed, and the brush does not rotate or inject steam when unnecessary, so that it is safe and economical.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a shoe sole cleaning apparatus.
FIG. 2 is a side view of the shoe sole cleaning apparatus.
FIG. 3 is a plan view of the shoe sole cleaning apparatus.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a cleaning unit.
FIG. 5 is a graph of a cleaning experiment.
FIG. 6 is an exploded perspective view of another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cleaning part 2 Circuit part 3 Handrail part 4 Case 6 Drive motor 7, 32 Brush 20 Crosspiece 20a Grid 21 Steam pipe 21a Hole part 23 Steam supply pipe 24 Frame part 25a, 25b Shoe cover 28a, 28b Human detection sensor 31 Support plate 33 drive unit
