JP2005036390A - Drilling bit, self-drilling rock bolt using the same, and construction method for self-drilling rock bolt - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば削孔機の回転ロッドや自穿孔ロックボルトの先端に装着される穿孔ビットと、この穿孔ビットを中空ロッドの先端部分に装着した自穿孔ロックボルト、並びにこの自穿孔ロックボルトの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、タングステンカーバイトなどの超硬合金からなる複数のチップ(刃体)をビット本体の前端面に植設してなる穿孔ビットは、削孔機の回転ロッドあるいは自穿孔ロックボルトとしてロックボルト本体の先端部分に装着され、地盤の掘削などに使用されている。ところで、例えば樹木が生い茂るような柔らかい表土の地山や砂質の地山では、穿孔しながら掘削土砂(繰り粉)を外部に排出しても孔壁が崩れやすく、掘削孔が自立しにくい場合が多々ある。このような施工条件では、自穿孔ロックボルトが一般的に適用されているが、掘削孔の崩れにより繰り粉の排出が行われなくなると、それ以上の穿孔は困難である。また、自穿孔ロックボルトが周囲の地山から締め付けられることになり、削孔機の回転トルクが不足することにもつながる。しかも、何とか削孔できたとしても、掘削孔の内部が部分的に土砂で閉塞された状態になっていることが多いことから、セメントミルク等の定着材(グラウト材)の注入が妨げられ、ロックボルトの定着不良や被り厚不足が生じやすい。
【0003】
このため、崩壊性地盤にロックボルトを設置する方法として、従来知られている二重管削孔方式を自穿孔ロックボルトに応用したものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。すなわち、先端に穿孔ビットが装着された自穿孔ロックボルトに対して、穿孔ビットが端部から突出するように鋼管等の外管で覆い、内側の自穿孔ロックボルトに回転と打撃を与えて削孔した後、自穿孔ロックボルトの中空部あるいはその外周面と外管内周面との間を通じてセメントミルク等を注入しながら、もしくは注入後に外管を抜き取り、自穿孔ロックボルトを掘削孔内に定着するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−38865号公報(公報第3頁第5欄第37行−第4頁第8欄第29行、図1−図3)
【特許文献2】
特開2002−129899号公報(公報第3頁第3欄第21行−第4頁第5欄第42行、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載のものでは、自穿孔ロックボルトの先端側において、穿孔ビット基部の外周面と外管端部の内周面との間に比較的大きな隙間が存在し、当該部分では互いに拘束しない構造である。この隙間は、自穿孔ロックボルト先端の偏芯型の穿孔ビットが外管内を通過できるように設定され、削孔に伴う削り屑(繰り粉)も外管の内側を通って外部に排出されるようになっている。このため、長尺になるほど両者の間で芯ブレが生じ、偏芯ビットの使用と合わせて掘削孔の直進性を低下させる一因になっている。したがって、直進性の悪い掘削孔に外管が自穿孔ロックボルトとともに挿入されるには、それを考慮して比較的大きめの穿孔ビットを用いて削孔を行う必要があり、コスト面や施工性の面で改善の余地が残されている。
【0006】
また、特許文献2に記載のものは、外管を自穿孔ロックボルトとともに回転させる構造であるから、前者のような芯ブレは生じない。しかしながら、この場合には孔壁に対する接触面積が増大することから、摩擦抵抗も大きくなり、回転トルクの大きな大型の削孔機が必要となる。さらに、孔壁が崩れたり、孔曲りが生じた場合には、摩擦抵抗が一段と増加する。削孔深度が深くなるにつれて、この傾向は顕著に表れる。したがって、このものは、レッグハンマー等の手持ち用の小型削孔機に適用できないという大きな問題がある。
【0007】
本発明は、これら従来技術の問題点に鑑みなされたもので、外管を併用する削孔方法に最適であって、そのような場合でも削孔径が必要以上に大きくならず、しかも回転トルクの小さい小型の削孔機にも適用可能な穿孔ビットと、それを用いた自穿孔ロックボルト、及び自穿孔ロックボルトの施工方法の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明では、先端側にチップが植設されたビット本体の後端側に開口する内空部と、この内空部に連通してビット本体の一部に開口する通孔とを備え、内空部に一端側が嵌合して連結される中空ロッドの他端側から供給された加圧流体を当該通孔から噴出させながら削孔を行う穿孔ビットにおいて、前記ビット本体は、後端側部分が段差部を挟んで先端側部分よりも小径に形成され、それら外周面には先端側に噴出された加圧流体を後端側に導く両端に連続した流路を備えることを特徴としている。
【0009】
この発明による穿孔ビットでは、ビット本体の外周面に軸心と平行な溝などの両端側に連続する流路が設けられ、削孔時においてビット本体の先端側に噴出された加圧流体は、流路を通過して後端側に導かれるようになっている。このような構成により、本発明に係る穿孔ビットは、例えば掘削孔が自立しにくい地山での削孔など、ロックボルトあるいは削孔機に適用し、それらの中空ロッド(ロックボルト本体、回転ロッド等)を鋼管等の外管で包囲した状態で削孔を行う場合に好適である。すなわち、それら穿孔ビットを先端に有する中空ロッドに対して、チップが植設されている穿孔ビットの先端側部分を残して外管を被せた状態で削孔を行ったときには、ビット本体の先端側においてチップにより削られた繰り粉が、噴出した加圧流体とともにビット本体外周面に存在する前記流路を通過するようになっている。ここで、外管の内周面とビット本体の外周面との隙間が僅かであっても、繰り粉は前記流路を通り抜けて確実に後方に移動して外部に排出される。なお、地山の状況、適用した外管の外径と穿孔ビット外径の比率等によっては、前記流路を介した外管の内側からの排出に加え、外管の外側も排出路となる。
【0010】
このように、ビット本体の後端側部分の外径に近い内径の外管を併用した場合は、ビット本体の段差部より後端側ではビット本体と外管とがほぼ嵌合状態となり、回転する中空ロッドが実質的に先端側でも保持されることから、削孔時において両者は常に同軸状態に維持されて芯ブレが低減し、従来の非拘束状態のものに比べて直進性が向上する。このため、削孔径は外管の外径に近いものでよいから、穿孔ビットの外径を必要最低限にすることができ、削孔作業の合理化に大きく寄与する。
【0011】
請求項2に係る穿孔ビットは、上記請求項1に係る発明において、複数の流路がビット本体の周方向に等間隔で且つ軸心と平行に設けられたことを特徴とするものである。この場合には、繰り粉が各流路に分散し、且つ最短距離で流路を通過するので、排出をより効率的に行うことができる。
【0012】
請求項3に係る穿孔ビットは、上記請求項1に係る発明において、ビット本体の後端側部分の外周面が、後方に向けて縮径するテーパ面に形成されていることを特徴とするものである。この場合、ビット本体の後端側部分では段差部に最も近い部位が最大径となり、その寸法を適用する外管の内径に近いものとすれば、嵌合状態での両者の隙間が一段と減少するので、削孔時における芯ブレの低減につながり、直進性はより向上する。さらに、後端側部分の外経が軸心方向に一定のものに比べて外管内面とビット本体外面の間の摩擦が少なくなるから、回転トルクの小さな削孔機にも適用が可能である。
【0013】
請求項4に係る穿孔ビットは、上記請求項1に係る発明において、通孔が流路に開口していることを特徴とするものである。この場合には、流路以外の部分は自由に利用できるから、チップ形状やその配置状態の制約が少ないという利点がある。
【0014】
また、請求項5に係る発明は、先端側にチップが植設されたビット本体の後端側に内空部が開口し、当該内空部に連通してビット本体の一部に通孔が開口する穿孔ビットと、この穿孔ビットの内空部に一端側が嵌合して連結される中空ロッドからなり、当該中空ロッドの他端側から供給された加圧流体を穿孔ビットの通孔から噴出させながら削孔を行う自穿孔ロックボルトにおいて、前記ビット本体は、後端側部分が段差部を挟んで先端側部分よりも小径に形成され、それら外周面には先端側に噴出された加圧流体を後端側に導く両端に連続した流路を備えることを特徴としている。
【0015】
すなわち、上記自穿孔ロックボルトは、請求項1に係る穿孔ビットが中空ロッドの先端に装着された構成であるから、そのまま単独での使用は無論のこと、外管を被せて削孔を行うのに特に好適である。外管を併用するような使用形態であっても、繰り粉はビット本体の側面を通過して外管内を後方に向けて移動するか、あるいは外管内に加えて外管の外側も排出路となり、確実に外部に排出される。さらに、この自穿孔ロックボルトを使用すれば、削孔径が小さくて済み、直進性にも優れることは同様である。
【0016】
さらに、請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る自穿孔ロックボルトの施工方法であって、先端側にチップが植設されたビット本体の後端側に内空部が開口し、当該内空部に連通してビット本体の一部に通孔が開口する穿孔ビットと、この穿孔ビットの内空部に一端側が嵌合して連結される中空ロッドからなり、前記ビット本体の後端側部分が段差部を挟んで先端側部分よりも小径に形成され、それら外周面には先端側に噴出された加圧流体を後端側に導く両端に連続した流路を備える自穿孔ロックボルトに、前記先端側部分を残して外管を遊挿するとともに当該中空ロッドの他端側においてアダプタを介して削孔機に連結し、前記外管が前記穿孔ビットの段差部と前記アダプタとの間に中空ロッドに対して空転可能に保持された状態で、中空ロッドの他端側から供給された加圧流体を穿孔ビットの通孔から噴出させ、先端側に噴出された加圧流体を繰り粉とともに少なくとも穿孔ビットの流路を介して外管内を通過させて外部に排出しながら削孔を行った後、中空ロッドを介して定着材を注入するとともに外管を除去し、孔壁内面との間に充填された定着材により自穿孔ロックボルトを定着させることを特徴とするものである。
【0017】
この施工方法によれば、自穿孔ロックボルトが外管により包囲された状態で削孔を行うので、孔壁が崩れやすい地山でも確実に削孔することが可能である。また、実質的に外管を回転させずに削孔するものであるから、従来のように回転する外管が孔壁に接触することで発生する摩擦抵抗を最小限に抑えられる。したがって、回転トルクの小さい小型の削孔機の使用が可能になる。さらに、上記請求項5に係る構成の自穿孔ロックボルトの使用により、外管に包囲された状態でも繰り粉が少なくとも外管の内側を通って確実に外部に排出され、外管内での芯ブレも大幅に低減することができる。このため、直進性が向上して外管の挿入が妨げられることがないので、削孔径については、使用する外管の外径に合わせた必要最低限の寸法とすることにより、削孔作業が大幅に合理化される。しかも、自穿孔ロックボルトと外管とは実質的に同軸上に配置され、自穿孔ロックボルトは掘削孔の軸心に位置した状態でその周囲にほぼ同じ厚さで定着材が充填されるから、十分な被り厚を確保することができ、定着力も安定する。なお、地山の状況、適用した外管の外径と穿孔ビット外径の比率等によっては、前記流路を介した外管の内側からの排出に加え、外管の外側も排出路となる。
【0018】
そして、請求項7に係る施工方法は、先端側にチップが植設されたビット本体の後端側に内空部が開口し、当該内空部に連通してビット本体の一部に通孔が開口する穿孔ビットと、この穿孔ビットの内空部に一端側が嵌合して連結される中空ロッドからなり、前記ビット本体の後端側部分が段差部を挟んで先端側部分よりも小径に形成され、それら外周面には先端側に噴出された加圧流体を後端側に導く両端に連続した流路を備える自穿孔ロックボルトに、前記先端側部分を残して外管を遊挿するとともに当該中空ロッドの他端側においてアダプタを介して削孔機に連結し、前記外管が前記穿孔ビットの段差部と前記アダプタとの間に中空ロッドに対して空転可能に保持された状態で、中空ロッドの他端側から供給された加圧流体を穿孔ビットの通孔から噴出させ、先端側に噴出された加圧流体を繰り粉とともに少なくとも穿孔ビットの流路を介して外管内を通過させて外部に排出しながら削孔を行った後、外管に代えてコルゲートシース管を挿入するとともに中空ロッドを介して定着材を注入し、前記コルゲートシース管の内外に充填された定着材により自穿孔ロックボルトを定着させることを特徴としている。
【0019】
すなわち、この施工方法と上記請求項6に係る施工方法との違いは、削孔終了後において、外管に代えてコルゲートシース管を挿入し、その内外に定着材を充填する点にある。これにより、外管を直ちに引き抜いて他の場所の削孔作業に供することができる。なお、セメントミルク等の硬化性定着材の注入作業は、一度に多数個所の充填を行うほうが好都合なので、この点からも施工作業全体の効率化につながる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る穿孔ビット及びこれを用いた自穿孔ロックボルトは、ビット本体の外周面に先端側から後端側に連続する流路を設け、この流路を先端側で発生する繰り粉の排出路として活用することを技術的特徴としている。これにより、例えば掘削孔が自立しないような地山において、外管を自穿孔ロックボルトに被せて削孔する場合でも効率よく行うことができ、直進性の向上に伴い、削孔径を小さくすることができる。
【0021】
なお、穿孔ビットにおける超硬チップの形状としては、例えば最先端部分を平面とした二段円錐状、半球状、最先端部分のみを丸めたテーパ状、最先端部分を平面とした角錐状などのボタンビットタイプ、あるいはクロスビットタイプ等、その形状に格段の限定はなく、使用条件等に応じて適宜選定される。また、本発明の各請求項に係る穿孔ビットは自穿孔ロックボルトに限らず、削孔ロッドに本発明の穿孔ビットを取り付けて削孔を行った後、穿孔ビットおよび削孔ロッドを引き抜き、改めてロックボルトを挿入するプレボーリング方式にも適用することができる。さらに、この自穿孔ロックボルトは、削孔時に外管を併用しない単独での使用ももちろん可能である。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1ないし図3は、本発明に係る穿孔ビットの一実施例を示すもので、それぞれ正面図、平面図および断面図である。図示の穿孔ビット1は、有底筒状に鋳造されたビット本体10と、その先端面に植設された超硬合金からなる略ボタン状で同一サイズの6個のチップ11a,11b,11c,11d,11e,11fから構成されている。
【0023】
上記ビット本体10は、6個のチップ11a〜11fが植設されている先端側部分12に対して、後端側部分13が段差部14を挟んで小径に形成されている。そして、それらの外周面には、周方向に等間隔で軸心と平行な6個の溝15が、繰り粉等の流路として、先端側部分12と後端側部分13に跨って外周面の全長に渡って設けられている。一方、その内部は図3から明らかなように、内空部16の内面に後端側の開口部から先端面側に向けて約半分の長さでロープねじ17が形成されている。このロープねじ17の先端側には、それよりも小径の凹部18が設けられ、この凹部18から軸心に対し斜め前方に向けて2個の通孔19が壁面を貫通し、先端側部分12の溝15に開口している。これら2個の通孔19は、軸心を挟む対向位置に設けられている。なお、ビット本体10の後端側部分13は、実施例ではその全長が同じ外径となっているが、後方に向けて縮径するテーパ面に形成すると、後述する外管との嵌合において好都合である。
【0024】
そして、図2から明らかように、上記6個のチップのチップ11a〜11fは、前端面の中央に形成された平坦部12aの中心すなわちビット本体2の軸心から少し外れた位置にチップ11aが植設され、その他のチップ11b〜11eは、斜面部12bにおいて、ビット本体10の軸心から右回りに順次離れるように植設され、最外周に位置するチップ11eの軸心を挟む対向位置にチップ11fが設けられている。これにより、各チップ11a〜11eの先端部分の位置は、ビット本体10の後端面方向に順次後退し、最外周のみ2個のチップ11e,11fの軌跡が重なることになる。実施例では、6個のチップ11a〜11fが、右回りの螺旋状に配置されているが、この向きは穿孔ビット1の回転方向と同じである。したがって、穿孔ビット1を左回転の削孔機に適用する場合には、各チップの配置は左回りにする必要がある。このように、各チップ11a〜11fが、穿孔ビット1の回転方向と同じ方向の螺旋配置されることから、少ないチップ数でも円滑な回転が行われる。また、隣り合うチップ間においてそれぞれの先端位置に軸心方向の段差が形成されることにより、特に木の根が存在するような場所で削孔する際に、確実に根を切断して削孔を行うことができる。
【0025】
なお、上記実施例では最外周位置にのみ同じ軌跡を描く2個のチップ11e,11fが設けられている。このような配列は、削孔時に最も仕事量が多く負担のかかる最外周部分に複数のチップが存在することにより、その内方に植設された内側チップ群11a〜11dの螺旋状配列に基づくコストダウン効果(チップ数の低減)を維持しながら、穿孔ビットの大口径化に適している。また、平坦部12aに設けられたチップ11a以外の5個のチップ11b〜11fは、すべて斜面部12bに対してそれぞれの軸心が略直角となるように植設されている。すなわち、ビット本体10の軸心に対して5個のチップが外側に傾斜した状態で回転するため、傾いた分だけ軌跡が増加し、小径のチップであっても大きな仕事量が得られる。そして、最外周に位置する2個のチップ11e,11fについては、斜面部12bの外周縁にごく近い場所に植設されていることから、ビット本体10の最大径部よりもやや外側に突出した状態になる。これらチップ11e,11fの存在により、削孔時においてビット本体10の先端側部分12の外周面が、削孔中に孔壁に接触しにくくなるので、穿孔ビット1の回転が円滑になり、能力の小さな削孔機を使用することができる。
【0026】
図4は、上記穿孔ビット1を中空ロッド2の端部に装着してなる自穿孔ロックボルト3を削孔装置4に取り付けた状態を示している。ここで使用する削孔装置4は、特願2002−323087として本出願人が出願したもので、井桁状の支持フレーム40に対して摺動自在に取り付けられた移動体41に削孔機42が結合され、当該支持フレーム40に案内されて進退するようになっている。なお、移動体41は駆動体43を備え、支持フレーム40の長手方向に配設されたチェーン44に掛合し、それをガイドとして移動する。また、中空ロッド2はその外周面の全長に渡りロープねじが形成されたもので、穿孔ビット1のビット本体10の内空部16に形成されたロープねじ17との螺合により結合される。そして、一端側に保護スリーブ6が螺入された鋼管等の外管5を、保護スリーブ6が後方側に位置する向きで自穿孔ロックボルト3に外嵌する。ここで、外管5の他端側が穿孔ビット1の後端側部分13に嵌合し、保護スリーブ6の反対側の端部がアダプタ7の端面に設けられた円形凹部に嵌合した状態で、自穿孔ロックボルト3は削孔機42のロッド結合部42aに螺入される。なお、ロッド結合部42aは、内面に雌ねじ部が形成されるとともに外面に雄ねじ部42bが形成され、さらに雄ねじ部42bの先端側にねじ無し部42cが設けられている。アダプタ7は、このねじ無し部42cに対して、外管5と穿孔ビット1との関係と同様に嵌合状態にあるが、自穿孔ロックボルト3の回転に際して非回転部分との間で大きな摩擦が発生せず、且つ芯ブレが生じないような適度の間隙をもって嵌合するのが望ましい。
【0027】
図5および図6は、それぞれ外管5と保護スリーブ6の部分断面図である。図5において、外管5は、自穿孔ロックボルト3におけるビット本体10の後端側部分13の外径よりも僅かに大きい内径であり、一方の端部の内面には、後述する保護スリーブ6との結合に供される雌ねじ部5aが形成されている。保護スリーブ6は、図6から明らかなように、一端側に外管5の雌ねじ部5aと螺合可能な雄ねじ部6aが形成され、中間の大径部6bに続く他端側が小径部6cとなっている。なお、大径部6bには、軸心を挟む対向位置にスパナ掛けのための平坦部6dが2個設けられている。この保護スリーブ6は、後述するアダプタ7に対して外管5の雌ねじ部5a側を直接嵌合させると、削孔中に肉厚の薄い雌ねじ部5aが変形しやすいことから、これを保護するために使用するものである。
【0028】
図7および図8は、アダプタ7の正面図と平面図であり、周壁71には両端部を残して開口部72がそのほぼ半周分の長さで設けられている。そして、両端の環状部分の端面には、図9から明らかなように、それぞれ保護スリーブ6と削孔機42のねじ無し部42cに嵌合する円形凹部73,74が形成されている。
【0029】
次に、自穿孔ロックボルト3の施工方法について説明する。まず、図9に示すように、自穿孔ロックボルト3に対して、外管5をその端部が穿孔ビット1の後端側部分13に嵌合する位置まで挿入し、外管5の他端側の雌ねじ部5aに保護スリーブ6を螺合させる。続いて、アダプタ7を自穿孔ロックボルト3の突出部分に挿入し、その一端側に設けられている円形凹部73を保護スリーブ6の小径部6cに嵌合する。そして、図10に示すように、自穿孔ロックボルト3の中空ロッド2の他端側を削孔機42のロッド結合部42aに螺入しながら、保護スリーブ6の反対側に設けられている円形凹部74をロッド結合部42aのねじ無し部42cに嵌合することにより、装着が完了する。このようにして自穿孔ロックボルト3が取り付けられた削孔装置4は、その支持フレーム40を地山Gに宛がい、削孔機42に連結されたコンプレッサー(図示せず)によりエアー等の加圧流体を自穿孔ロックボルト3に供給しながら削孔機42を駆動し、その回転および打撃力により地山Gを掘削して外管5の端部が残る程度の深さまで削孔を行う。
【0030】
1本分の中空ロッド2の削孔が終わると、図11に示すように、アダプタ7の開口部72にパイプレンチ等の工具(図示せず)を差し込んで中空ロッド2を逆方向に回転させ、自穿孔ロックボルト3を削孔機42から取り外す。次に、図12に示すように、アダプタ7を抜き取り、保護スリーブ6を外管5から外す。続いて、図13に示すように、カプラー20を介して別の中空ロッド2を継ぎ足し、さらに図14に示すように、延長用外管51を挿入する。この延長用外管51は、一端側に雌ねじ部51aが形成され、他端側には雄ねじ部51bが形成されたものである。そして、1本目と同様に保護スリーブ6およびアダプタ7を装着して削孔機42に再結合して削孔を続ける。これらの作業を繰り返して所定の深さに到達するまで削孔を行う。
【0031】
図15は、削孔中に発生する繰り粉の排出状態を示している。すなわち、中空ロッド2の内部に供給された加圧流体は、穿孔ビット1の通孔19から前方に噴出し、チップ11a〜11fで削られた繰り粉とともにビット本体10の側面に設けられた溝15を通過し、外管5の内面と中空ロッド2の外面との隙間S1を移動する。そして、繰り粉と加圧流体は、外管5の端部に取り付けられた保護スリーブ6も通過し、アダプタ7の開口部72から外部に排出される。この場合、ビット本体10の後端側部分13に対して外管5が僅かな間隙で嵌合していても、両者の間には溝15が存在することにより、繰り粉は確実に後方に移動して外部に排出される。このように、外管5がビット本体10に僅かな間隙で嵌合しているから、穿孔ビット1の振れを有効に阻止しながら真直状態で穿孔することができる。このため、外管5の外径に近い穿孔ビット1の使用が可能になり、必要最低限の内径の孔を掘削すればよいので、削孔作業の合理化につながる。さらに、削孔時に外管5を回転するものではないから、比較的小さな回転トルクの削孔機を適用することができる。なお、本実施例では複数本の中空ロッド2および外管5,51を継ぎ足しながら削孔する事例について説明したが、もちろん削孔深さによっては継ぎ足すことなく1本のみを対象としてもよい。また、例えば柔らかい表層部分については外管5を併用し、その下部の硬い地層部分には外管5等を挿入しない施工も可能である。
【0032】
図16は、保護スリーブの別の実施例である。図示の保護スリーブ60は、前記実施例で用いた保護スリーブ6が外管5,51との結合手段として雄ねじ部6aが使用されるのに対して、雌ねじ部60aが設けられたものである。この保護スリーブ60を使用すれば、外管5,51との結合部分において、内面側に突出することはないので、中空ロッド2の外周面との間隙が他の部分と同じに確保され、繰り粉の排出性はさらに向上する。この場合には、外管5の一端側に設けるねじを雄ねじ部とするとともに、延長用の外管51を前記実施例とは逆に連結し、内面に雌ねじが設けられている適宜のカプラーなどを介して削孔機42に結合すればよい。
【0033】
図17および図18は、繰り粉の排出経路が異なる実施例について示している。このような状況は、例えば外管5の外径よりもビット本体10における先端側部分12の外径が大き目で、外管5の周囲にある程度の隙間が形成される場合に生じる。すなわち、中空ロッド2の内部に供給された加圧流体は、穿孔ビット1の通孔19から前方に噴出し、チップ11a〜11fで削られた繰り粉とともにビット本体10の側面に設けられた溝15を通過し、外管5の内面と中空ロッド2の外面との隙間S1を移動する経路と、外管5の外側の隙間S2を通過する経路とに別れる。そして、繰り粉と加圧流体は、外管5の端部に取り付けられた保護スリーブ6も通過し、アダプタ7の開口部72から外部に排出されるとともに、地山Gの開口部からも排出されることになる。
【0034】
ところで、繰り粉が上記のように外管5の外側の隙間S2を通過する場合において、地山Gが自立しなかったり、あるいは掘削孔の一部が崩れるような状況下では、隙間S2が部分的に閉塞される虞がある。このような場合には、繰り粉が隙間S2の途中で詰まりやすく、後述する定着作業に悪影響を及ぼす可能性がある。すなわち、閉塞部分よりも先端側では、外管5の外側に繰り粉が滞留し、外管5を引き抜いた後の掘削孔の内面に繰り粉の薄層が形成される。一方、セメントミルク等の定着材は、一般に粘性が高く浸透性は必ずしも良好とは言えない。このため、斯かる繰り粉の薄層が存在した場合には、その裏側(地山G)に定着材が十分に浸透せず、定着力低下の原因となる。したがって、削孔中あるいは削孔後に外管5の外側の隙間S2を清掃することが望ましい。
【0035】
図19および図20は、孔内の清掃方法を示している。まず、削孔機42から中空ロッド2とアダプタ7を外す。次に、後述する定着作業において用いる引抜き用アダプタ8Bの雄ねじ部を外管51に螺合して連結するとともに、その他端側に形成された雌ねじ部を介して削孔機42に結合する。そして、削孔機42から加圧空気を送り込むと、加圧空気は外管51,5と中空ロッド2の隙間S1および中空ロッド2の内部を通過し、それぞれがビット本体10の側面に設けられた溝15と通孔19から前方に噴出する。噴出した加圧空気は、外管5,51の外側の隙間S2を通過することにより、掘削孔の内面に残っている繰り粉を確実に外部に排出することができる。
【0036】
図21および図22は、外管の異なる実施例を示している。この外管55は、先端側に6個の切欠55aが形成されたものである。この場合、切欠55aは周方向に60度間隔で設けられ、穿孔ビット1の側面に設けられた溝15に対向するようになっている。このような切欠55aを設ければ、削られた繰り粉が外管55の内部に入る際に入り口を大きく確保できることから、繰り粉の排出がより良好となり、特に粘土質の地山などに適用するのに好適である。なお、図23に示す穿孔ビット100のように、側面に設ける溝101の数を少なくする代わりに個々の幅を大きくすることも繰り粉の排出を促進する上では有効な手段である。
【0037】
次に、図24ないし図26は、削孔が終了した後の定着作業を示している。削孔が完了したら、上記のような方法で孔内を清掃した後、図24に示すように、削孔機から外した中空ロッド2の端部に注入用アダプタ8Aを取り付け、セメントミルク等の定着材を注入する。定着材の流れは加圧流体と同じであり、中空ロッド2の内部を通って先端の穿孔ビット1の通孔19から前方に噴出され、ビット本体10の側面に設けられた溝15を通過し、外管5の内面と中空ロッド2の外面との隙間S1、および掘削孔の内面と外管5の外面との隙間S2をそれぞれ流れる。そして、外部側に配置された外管51の端部の内外から溢れ出るのを確認する。なお、外管51の外側の隙間S2がごく少ない場合には、外管51の内側からの溢れ出しで確認すればよい。
【0038】
次に、図25に示すように、外管51の端部の雌ねじ部51aに引抜き用アダプタ8Bの雄ねじ部を螺合して連結するとともに、その他端側に形成された雌ねじ部を介して削孔機42に結合する。この状態で削孔機42を後退させることにより、外管5,51をすべて引き抜くことができる。外管5,51を引き抜いた後、定着材の表面が沈下した場合には、追加注入を行う。そして、図26に示すように、地山Gから突出する自穿孔ロックボルト1の端部に座板9Aを挿通し、締結ナット9Bにより締め付けることにより、定着作業が完了する。
【0039】
図27と図28は、施工方法の他の実施例である。この場合、削孔作業が完了した後、図27に示すように、外管5,51の内部に適宜の素材からなるコルゲートシース管5Aを挿入する。そして、図28に示すように、外管51等を引き抜き、その後は前記実施例における図24以降に示す工程に準じて定着作業を行うことになる。すなわち、コルゲートシース管5Aはそのまま残置され、定着材がコルゲートシース管5Aの内外に充填されることになる。この施工方法によれば、外管5,51を削孔終了後に直ちに引き抜いて次の場所に適用することを繰り返せば、定着材の注入作業をまとめて行うことができるので作業性の向上につながる。
【0040】
上記実施例の自穿孔ロックボルト1において、中空ロッド2には全ねじボルトが適用されているが、もちろんこれに限定されるものではなく、端部のみをねじ状としたものであっても何ら問題はない。また、穿孔ビット自体についてもビット本体の形状、チップの形状とその数、通孔の位置の変更などは可能である。すなわち、自穿孔ロックボルトとしての使用か、あるいは削孔機への適用など、その使用条件等に応じてこれらを適宜選択すればよく、この発明の技術思想内での種々の変更実施はもちろん可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る穿孔ビット及びこれを用いた自穿孔ロックボルト並びにその施工方法は、ビット本体の外周面に先端側から後端側に連続する流路を設け、この流路を先端側で発生する繰り粉の排出路として活用することにより、例えば掘削孔が自立しないような地山において、外管を自穿孔ロックボルトに被せて削孔する場合でも効率よく行うことができ、直進性も大幅に向上するので、削孔径を外管に合わせた必要最低限にすることができる。しかも、回転トルクの小さい削孔機も使用できるなど、その実用上の効果はきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による穿孔ビットの一例を示す正面図である。
【図2】上記穿孔ビットの平面図である。
【図3】上記穿孔ビットの断面図である。
【図4】上記穿孔ビットが装着された自穿孔ロックボルトを削孔装置に取り付けた状態を示す説明図である。
【図5】本発明の施工方法で使用する外管の部分断面図である。
【図6】本発明の施工方法で使用する保護スリーブの部分断面図である。
【図7】本発明の施工方法で使用するアダプタの正面図である。
【図8】上記アダプタの平面図である。
【図9】上記保護スリーブおよびアダプタの装着方法を示す説明図である。
【図10】削孔を開始する前の状態を示す説明図である。
【図11】中空ロッドの継足し工程を示す説明図である。
【図12】中空ロッドの継足し工程を示す説明図である。
【図13】中空ロッドの継足し工程を示す説明図である。
【図14】中空ロッドの継足し工程を示す説明図である。
【図15】繰り粉の排出状態を示す説明図である。
【図16】本発明の施工方法で使用するアダプタの他の例を示す部分断面図である。
【図17】繰り粉の排出状態の他の実施例を示す説明図である。
【図18】図17の部分拡大図である。
【図19】清掃作業を示す説明図である。
【図20】図19の部分拡大図である。
【図21】本発明の施工方法で使用する外管の他の例を示す正面図である。
【図22】図21に示す外管を自穿孔ロックボルトに取り付けた状態を示す説明図である。
【図23】本発明による穿孔ビットの他の実施例であり、外管と組み合わせたを示す状態を示す説明図である。
【図24】定着材の注入作業を示す説明図である。
【図25】外管の引抜き作業を示す説明図である。
【図26】定着が完了した状態を示す説明図である。
【図27】本発明に係る施工方法の他の実施例において、その要部を示す説明図である。
【図28】本発明に係る施工方法の他の実施例において、その要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1,100…穿孔ビット、2…中空ロッド、3…自穿孔ロックボルト、4…削孔装置,5,51,55…外管、6,60…保護スリーブ、7…アダプタ、8A…注入用アダプタ、8B…引抜き用アダプタ、9A…座板、9B…締結ナット、10…ビット本体、11a〜11f…チップ、12…先端側部分、13…後端側部分、14…段差部、15,101…溝、19…通孔、40…支持フレーム、42…削孔機[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides, for example, a drill bit to be attached to the tip of a rotary rod or a self-drilling lock bolt of a drilling machine, a self-drilling lock bolt having this drill bit attached to a tip part of a hollow rod, and the self-drilling lock bolt. It relates to the construction method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a drill bit made by implanting multiple tips (blade) made of cemented carbide such as tungsten carbide on the front end face of the bit body is a lock bolt body as a rotary rod of a drilling machine or a self-drilling lock bolt. It is attached to the tip part of the ground and used for excavation of the ground. By the way, for example, in a soft topsoil or sandy ground where trees are overgrown, the hole wall tends to collapse even if the drilling soil (flour) is discharged to the outside while drilling, and the drilling hole does not stand up easily. There are many. Under such construction conditions, a self-drilling lock bolt is generally applied. However, if the dusting is not discharged due to the collapse of the excavation hole, further drilling is difficult. In addition, the self-drilling lock bolt is tightened from the surrounding ground, which leads to insufficient rotational torque of the drilling machine. Moreover, even if somehow drilling is possible, the inside of the excavation hole is often partially blocked with earth and sand, so that injection of fixing material (grouting material) such as cement milk is hindered, Lock bolt fixing failure and insufficient cover thickness are likely to occur.
[0003]
For this reason, as a method of installing the lock bolt on the collapsible ground, a conventionally known double pipe drilling method is applied to the self-drilling lock bolt (for example, see
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2002-38865 A (Gazette
[Patent Document 2]
JP 2002-129899 A (
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned
[0006]
Moreover, since the thing of
[0007]
The present invention has been made in view of these problems of the prior art, and is optimal for a drilling method using an outer tube in combination. Even in such a case, the drilling diameter does not become larger than necessary, and the rotational torque is reduced. The purpose of the present invention is to provide a drilling bit that can be applied to a small and small-sized drilling machine, a self-drilling lock bolt using the bit, and a self-drilling lock bolt construction method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the invention according to
[0009]
In the perforated bit according to the present invention, the outer peripheral surface of the bit body is provided with a continuous flow path on both end sides such as a groove parallel to the axial center, and the pressurized fluid ejected to the front end side of the bit body at the time of drilling is It passes through the flow path and is guided to the rear end side. With such a configuration, the drilling bit according to the present invention is applied to a lock bolt or a drilling machine, such as drilling in a natural ground where the drilling hole is difficult to stand by itself, and the hollow rod (lock bolt body, rotating rod). Etc.) is suitable for drilling in a state surrounded by an outer pipe such as a steel pipe. That is, when drilling the hollow rod having the perforated bit at the tip thereof with the outer tube covered with the tip side portion of the perforated bit in which the tip is implanted, the tip side of the bit body In this case, the flour that has been scraped off by the tip passes through the flow path existing on the outer peripheral surface of the bit body together with the jetted pressurized fluid. Here, even if the clearance between the inner peripheral surface of the outer tube and the outer peripheral surface of the bit body is small, the flour is surely moved rearward through the flow path and discharged to the outside. Depending on the condition of the natural ground and the ratio of the outer diameter of the outer pipe to the outer diameter of the drilled bit applied, in addition to discharging from the inner side of the outer pipe through the flow path, the outer side of the outer pipe also becomes a discharge path .
[0010]
In this way, when an outer tube with an inner diameter close to the outer diameter of the rear end side portion of the bit body is used in combination, the bit body and the outer tube are almost fitted on the rear end side of the stepped portion of the bit body, and the rotation is performed. Since the hollow rod to be held is substantially held even at the tip side, both are always maintained in the coaxial state during drilling, and the core blur is reduced, and the straightness is improved as compared with the conventional unconstrained state. . For this reason, since the hole diameter may be close to the outer diameter of the outer tube, the outer diameter of the drill bit can be minimized, which greatly contributes to the rationalization of the hole drilling operation.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the invention according to the first aspect, the plurality of flow paths are provided at equal intervals in the circumferential direction of the bit body and parallel to the axis. In this case, since the flour is dispersed in each flow path and passes through the flow path at the shortest distance, the discharge can be performed more efficiently.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, the perforated bit according to the first aspect of the present invention is characterized in that the outer peripheral surface of the rear end portion of the bit body is formed as a tapered surface whose diameter decreases toward the rear. It is. In this case, in the rear end portion of the bit body, the portion closest to the stepped portion has the maximum diameter, and if the dimensions are close to the inner diameter of the outer tube, the gap between the two in the fitted state is further reduced. Therefore, it leads to the reduction of the core blur at the time of drilling, and the straightness is further improved. Furthermore, since the friction between the inner surface of the outer tube and the outer surface of the bit body is smaller than that in which the outer diameter of the rear end side portion is constant in the axial direction, it can be applied to a drilling machine with a small rotational torque. .
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the perforated bit according to the first aspect of the present invention, wherein the through hole opens in the flow path. In this case, since parts other than the channel can be used freely, there is an advantage that there are few restrictions on the chip shape and its arrangement state.
[0014]
Further, in the invention according to
[0015]
That is, since the self-drilling lock bolt has a configuration in which the drill bit according to
[0016]
Furthermore, the invention according to
[0017]
According to this construction method, drilling is performed in a state in which the self-drilling lock bolt is surrounded by the outer tube, and therefore it is possible to reliably drill even in a natural mountain where the hole wall tends to collapse. Further, since the hole is drilled without substantially rotating the outer tube, the frictional resistance generated when the rotating outer tube contacts the hole wall as in the conventional case can be minimized. Therefore, it is possible to use a small hole drill having a small rotational torque. Furthermore, by using the self-drilling lock bolt having the structure according to
[0018]
And the construction method which concerns on
[0019]
That is, the difference between this construction method and the construction method according to
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The perforated bit according to the present invention and a self-piercing lock bolt using the perforated bit are provided with a flow path that continues from the front end side to the rear end side on the outer peripheral surface of the bit body, and discharge of the dust that is generated on the front end side of the flow path. It is a technical feature that it is used as a road. As a result, for example, in a natural ground where the excavation hole is not self-supporting, it is possible to efficiently carry out drilling by covering the outer tube with a self-drilling lock bolt, and reducing the diameter of the drilling hole as the straightness improves. Can do.
[0021]
The shape of the cemented carbide tip in the perforated bit is, for example, a two-stage conical shape with the most advanced portion as a plane, a hemispherical shape, a tapered shape with only the most advanced portion rounded, or a pyramid shape with the most advanced portion as a plane. There is no particular limitation on the shape, such as a button bit type or a cross bit type, and the shape is appropriately selected according to use conditions. In addition, the drill bit according to each claim of the present invention is not limited to the self-drilling lock bolt, and after drilling with the drill bit of the present invention attached to the drilling rod, the drill bit and drilling rod are withdrawn and re-examined. The present invention can also be applied to a pre-boring method in which a lock bolt is inserted. Furthermore, this self-drilling lock bolt can of course be used alone without using an outer tube at the time of drilling.
[0022]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. 1 to 3 show an embodiment of a drill bit according to the present invention, which are a front view, a plan view, and a cross-sectional view, respectively. The
[0023]
The bit
[0024]
As can be seen from FIG. 2, the
[0025]
In the above embodiment, two
[0026]
FIG. 4 shows a state where a self-
[0027]
5 and 6 are partial sectional views of the
[0028]
7 and 8 are a front view and a plan view of the
[0029]
Next, the construction method of the self-piercing
[0030]
When the drilling of one
[0031]
FIG. 15 shows a discharge state of the dusting generated in the hole drilling. That is, the pressurized fluid supplied to the inside of the
[0032]
FIG. 16 is another embodiment of a protective sleeve. The
[0033]
FIG. 17 and FIG. 18 show an embodiment in which the discharge path of the flouring is different. Such a situation occurs, for example, when the outer diameter of the
[0034]
By the way, when dusting passes through the gap S2 outside the
[0035]
19 and 20 show a cleaning method for the inside of the hole. First, the
[0036]
21 and 22 show different embodiments of the outer tube. The
[0037]
Next, FIG. 24 to FIG. 26 show the fixing work after the drilling is completed. When the drilling is completed, the inside of the hole is cleaned by the above method, and then, as shown in FIG. 24, an
[0038]
Next, as shown in FIG. 25, the male threaded portion of the
[0039]
27 and 28 show another embodiment of the construction method. In this case, after the drilling operation is completed, as shown in FIG. 27, the
[0040]
In the self-
[0041]
【The invention's effect】
As described above, the perforated bit according to the present invention, the self-drilling lock bolt using the perforated bit, and the construction method thereof are provided on the outer peripheral surface of the bit body with a continuous channel from the front end side to the rear end side. Can be efficiently used even when drilling holes by covering the outer pipe with a self-drilling lock bolt in a ground where the excavation hole does not stand on its own. Also, since the straight running performance is greatly improved, it is possible to minimize the drilling diameter according to the outer pipe. Moreover, the practical effect is extremely great, such as the use of a drilling machine with a small rotational torque.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an example of a perforated bit according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the drill bit.
FIG. 3 is a cross-sectional view of the drill bit.
FIG. 4 is an explanatory view showing a state in which a self-drilling lock bolt equipped with the drill bit is attached to a drilling device.
FIG. 5 is a partial cross-sectional view of an outer tube used in the construction method of the present invention.
FIG. 6 is a partial cross-sectional view of a protective sleeve used in the construction method of the present invention.
FIG. 7 is a front view of an adapter used in the construction method of the present invention.
FIG. 8 is a plan view of the adapter.
FIG. 9 is an explanatory view showing a method for attaching the protective sleeve and the adapter.
FIG. 10 is an explanatory view showing a state before starting drilling.
FIG. 11 is an explanatory view showing a process of adding a hollow rod.
FIG. 12 is an explanatory view showing a process of adding a hollow rod.
FIG. 13 is an explanatory view showing a process of adding a hollow rod.
FIG. 14 is an explanatory view showing a process of adding a hollow rod.
FIG. 15 is an explanatory view showing a discharge state of the dusting.
FIG. 16 is a partial cross-sectional view showing another example of an adapter used in the construction method of the present invention.
FIG. 17 is an explanatory view showing another embodiment of the dusting discharge state.
18 is a partially enlarged view of FIG.
FIG. 19 is an explanatory diagram showing a cleaning operation.
20 is a partially enlarged view of FIG. 19;
FIG. 21 is a front view showing another example of the outer tube used in the construction method of the present invention.
22 is an explanatory view showing a state in which the outer tube shown in FIG. 21 is attached to a self-drilling lock bolt.
FIG. 23 is an explanatory view showing a state in which a perforated bit according to another embodiment of the present invention is combined with an outer tube.
FIG. 24 is an explanatory diagram showing a fixing material injection operation;
FIG. 25 is an explanatory view showing a drawing operation of the outer tube.
FIG. 26 is an explanatory diagram showing a state in which fixing is completed.
FIG. 27 is an explanatory view showing the main part of another embodiment of the construction method according to the present invention.
FIG. 28 is an explanatory view showing the main part of another embodiment of the construction method according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,100 ... Drilling bit, 2 ... Hollow rod, 3 ... Self-drilling lock bolt, 4 ... Drilling device, 5, 51, 55 ... Outer pipe, 6,60 ... Protection sleeve, 7 ... Adapter, 8A ... Adapter for injection , 8B ... Adapter for extraction, 9A ... Seat plate, 9B ... Fastening nut, 10 ... Bit body, 11a to 11f ... Tip, 12 ... Tip side portion, 13 ... Rear end side portion, 14 ... Stepped portion, 15, 101 ... Groove, 19 ... through hole, 40 ... support frame, 42 ... hole drilling machine
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