JP2005032048A - モーションコントロールシミュレータ及びその機能を備えた電動機制御系の調整支援装置 - Google Patents

モーションコントロールシミュレータ及びその機能を備えた電動機制御系の調整支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 多軸構成の実機の現象を容易に再現できるモーションコントロールシミュレータを提供し、マシンの性能を最大限に引き出すサーボ調整が実現できる該シミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置を提供する。
【解決手段】 機械6と、指令器2a、2bと、指令制御器1と、電動機4a、4bと、検出手段5cと、制御器3a、3bとからなる電動機制御系において、モーションコントロールシミュレータの機能を有し、機械の動作量を動作指令と一致するよう制御器の設定パラメータを調整する調整手段9を備え、制御器3a、3bは、駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、検出手段の信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、閉ループとを備え、調整手段9は該ミュレータの制御器モデルの設定パラメータを制御器の設定パラメータとして決定する電動機制御系の調整支援装置を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、サーボ調整を最適に行うためのモーションコントロールシミュレータ及びその機能を備えた電動機制御系の調整支援装置に関するものである。
モーションコントロールシミュレータに類する第1従来技術として、多軸マシンのNC装置に適用されたものであって、合成移動方向速度でサーボ機構をシミュレーションする推定手段を設け、位置決め完了信号の伝達遅延が発生しない構成としている位置決め完了(インポジション)チェック装置の例がある(例えば、特許文献1参照)。また、モーションコントロールシミュレータの対象となり得る、また、第2従来技術として、実際の装置に適用されると共に、軸干渉の影響を補正する機構において、可動部の検出手段を追加し、制御系を修正し、機械系の固有振動の影響を回避して制御性能を向上しているステージ装置および露光装置の例がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−231412号公報(明細書第7頁、第1図) 特開2000−77313号公報(明細書第10頁、第1図、第2図)
第1従来技術では、図7のように位置決め完了(インポジション)チェック装置を構成したものであって、具体的には、数値制御(Numerical Control)装置により位置制御を行い、位置偏差(位置決め残量またはサーボ誤差量)が指定された位置決め完了幅以下になったときに移動完了と判定する位置決め完了 (インポジション)チェック方法及びその装置を示したものである。
図7において、200は推定手段、202aは補間前加減速処理手段、202bは補間後加減速処理手段、203はサーボ機構手段、204はモータ(電動機)、210は位置決め完了(インポジション)判定手段である。
この構成において、加工の種類や要求精度などによって、補間前加減速処理手段202aか補間後加減速処理手段202bを選択して使用する。
補間前加減速手段202aは、設定された加速度に基づいて加速度が一定となるように加減速演算を行い、この加減速された速度で補間演算し、各軸の微小セグメントを各軸サーボ制御手段203への速度データとして出力する。補間前加減速は接線方向の加速度が一定になるようにモータ(電動機)204が制御されるので、原理的には形状誤差は0となる。
前記補間後加減速手段202bは、指令位置を各軸の微小セグメントに補間後、各軸が独立して加減速を行い、この加減速された速度を各軸サーボ制御手段203への速度データとして出力する。補間後加減速手段202bでの加減速は速度に係わらず時定数が一定となるようにモータ(電動機)204が制御されているので、指令速度が大きければ加速度は大きく、指令速度が小さければ加速度は小さくなる。
偏差推定手段200は、位置指令を入力とし、サーボ制御手段203の動作のシミュレーションを行って指令位置とシミュレーション後の位置との偏差を出力する。
位置決め完了(インポジション)判定手段210は、速度が一番大きい軸の加減速時定数を合成移動方向速度の時定数として用いることで、位置決め完了チェック幅を合成移動方向の長さとして近似対応させ、位置決め完了検出精度向上、処理の簡略化及び演算時間の短縮を図っている。軸数が増えても1軸分の演算で判別をする。サーボ制御手段203のシミュレーションを行って指令位置とシミュレーション後の位置とから位置偏差の推定を行い、推定手段200から出力される位置偏差量εが予め設定された位置決め完了幅α以下となったか否かを判定し、位置決め完了幅以下の場合は位置決め完了信号をオンとする。また、位置決め完了幅αは合成移動方向での位置決め完了幅を予め設定しておく。
このように、位置決め完了信号の検出に要する時間及び伝達遅延時間を排除し、サイクルタイムを向上させると共に正確な位置決め完了幅で、精度良く位置決め完了判定を簡潔な処理で行うために、合成移動方向速度でサーボ機構203をシミュレーションする推定手段200を設けて位置決め完了信号の伝達遅延が発生しない構成とし、また、位置決め完了幅を終点から全方向に等距離としてチェックすることにより、合成移動方向で位置決め完了判定する位置決め完了判定手段210を設け、目標位置に対して精度良く位置決め完了判定を行える構成としている。
このように、従来の位置決め完了チェック装置は、合成移動方向速度でサーボ機構をシミュレーションして位置決め完了チェックする。
なお、第1従来技術では、位置決め完了検出用途のため、処理の簡略化がはかれるが、各サーボ機構203の各々な信号を詳細に観察する場合には図8のようになる。
図8において、211は指令制御器モデル、212は指令器モデル、213は制御器モデル、216は電動機および機械モデルである。
指令制御器モデル211は指令発生のタイミング等を制御して、各指令器モデル212が指令を発生し、各制御器モデルが各駆動力を発生し、各応答を検出し
電動機の動作を制御する。各機械モデルは、各軸ごとに独立している。
各軸の合成方向の位置や速度は、各応答の合成となる。
次に、第2従来技術について説明する.
図9は第2従来技術を示す構成図、図10は第2従来技術を示すブロック図である。第2従来技術は、ステージ装置及び露光装置に係り、さらに詳しくは、液晶ディスプレイパネル、集積回路、薄膜磁気ヘッド等のデバイスを製造するためのリソグラフィ工程で用いられる露光装置及びこの露光装置に好適なステージ装置を示している。
図9において、304aと304bは駆動機構(リニアモータ)、305aと305bと305cは検出手段、306は機械、307aと307bは移動テーブルである。
図10において、302は指令(指令器)、303aと303bはサーボ機構と駆動機構(電動機)を駆動するアンプ等を含む制御器、304aと304bは駆動機構(リニアモータ)、305aと305bと305cは検出手段、333は制御機構である。
移動テーブル307aと移動テーブル307bとは、投影光学系を保持する本体コラムである機械306上に構成され、制御器303bは、目標位置と検出手段305bの出力との差である位置偏差が零となるよう移動テーブル307bの位置・速度制御が行われ、制御器303aは、検出手段305bの出力と検出手段305aの出力との差である位置偏差が零となるようの追従制御が行われる。
しかしながら、駆動源である駆動機構304bから離れた移動テーブル307bのT1部分の位置を、検出手段305bによって計測すると、この移動テーブル307bと駆動機構304bの可動子が固定された移動テーブル307bのT2部分との間には、移動テーブル307bの駆動方向の位置制御とは無関係のZ・θ駆動機構が存在するため、周波数の低い機械的な固有振動が共振モードとして移動テーブル307b位置・速度制御ループ内に含まれる。この場合、例えば、移動テーブル307b駆動の際に、Z・θ駆動機構の固有振動が発生すると、この固有振動の影響を受けた移動テーブル307bの位置情報が位置制御ループ内にフィードバック入力されるため、移動テーブル307bの位置・速度制御が困難となるので、このような事態の発生を防止する必要がある。このために移動テーブル307bの位置・速度制御ループの応答帯域を十分に広げることができず、この結果移動テーブル307b制御性能を必ずしも十分に高くすることができない問題があった。
この問題を解決して、ステージの制御性能を向上させるため、検出手段305cを設け、制御機構333を図10のようにして、以下のような動作を実施している。
移動テーブル307bは、駆動機構304bの可動部に付随する部分T2と、物体を保持するT1部分とを有し、駆動機構304bによって駆動される。制御機構333では、移動テーブル307bのT1部分の位置を計測する検出手段305cの計測結果に基づいて駆動機構304bを介して物体T1の位置を制御する。このため、T2とT1との間に何らかの原因により機械的な固有振動が生じても移動テーブル307bの位置を制御する位置制御系内には、機械的な固有振動が共振モードとして含まれないことから、そのステージ制御系の応答帯域を広げることができる。従って、機械的固有振動の影響を回避して移動テーブル307bの制御性能を向上させる構成としている。
しかしながら、従来技術は、詳細な性能評価を推定する場合には、各軸が独立し軸干渉を考慮しない機械モデルで、電動機制御系のシミュレーションを実施していた。この場合、実機の現象がシミュレータで再現せず、シミュレーション検討結果を活用できないという問題があった。
また、実際のマシンでは、機械系の固有振動数や軸干渉による振動の発生を考慮するには、機械を熟知した高レベルの技術者が現象を分析し、実際のマシンの問題に対する対策を講じながら機械モデルの構成を理解していた というような問題も抱えていた。
そこで、本発明の第1の目的は、多軸構成の実機の現象を容易に再現できるモーションコントロールシミュレータを提供することにある。また、第2の目的は、作業者が高度な専門知識や経験を持たなくても、マシンの性能を最大限に引き出すサーボ調整を実現することができるモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置を提供することにある。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、機械モデルと、動作指令信号を作成する少なくとも1つ設けた指令器モデルと、指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する少なくとも1つ設けた前記電動機モデルと、その機械モデルの動作量を検出する少なくとも1つ設けた検出手段モデルと、動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する少なくとも1つ設けた制御器モデルと、を備え、前記機械モデルHは、i軸が稼動時する駆動力信号Tiとj軸で検出する動作量Rjが次式の関係をもつよう入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素Hi、jに分解して構成し、

前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号を発生し、それぞれの前記動作量Riを前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとそれぞれの前記駆動力Tjの積の総和とすることにより、前記動作量Riを前記検出手段モデルにて検出し、i軸の前記動作量Riと、i軸の前記動作指令信号の差異を補正するよう前記制御器モデルが設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して前記電動機モデルを駆動するという手順で処理することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、機械モデルと、動作指令信号を作成する少なくとも1つ設けた指令器モデルと、指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する少なくとも1つ設けた前記電動機モデルと、その機械モデルの動作量を検出する少なくとも1つ設けた検出手段モデルと、動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する少なくとも1つ設けた制御器モデルと、前記機械モデル上に少なくとも1つ設けた観測点モデルと、を備え、前記機械モデルHは、i軸が稼動時する駆動力信号Tiとj軸で検出する動作量および観測点モデルの動作量Rjが次式の関係をもつよう入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素Hi、jに分解して構成し、

前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号を発生し、それぞれの前記動作量Riは式(2)で与えられるように前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとそれぞれの前記駆動力Tjの積の総和とし、前記動作量Riを前記検出手段モデルにて検出し、i軸の前記動作量Riと、i軸の前記動作指令信号の差異を補正するよう前記制御器モデルが設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して前記電動機モデルを駆動し、前記観測点モデルの動作量は、前記制御器モデルに補正されぬまま観察するという手順で処理することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、機械モデルと、動作指令信号を作成する指令器モデルと、指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する電動機モデルと、その機械モデルの動作量を検出する検出手段モデルと、その電動機モデルの動作量を検出する検出手段モデルと、動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する制御器モデルと、を備え、前記機械モデルは、入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素とを備え、前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号Tを発生し、前記電動機モデルを駆動することで、前記機械モデル要素HL,1に反応して検出される前記機械モデルの動作量Raと、前記機械モデル要素HE,1に反応して検出される前記電動機モデルの動作量Rbを、それぞれ異なる閉ループにフィードバック処理する前記制御器モデルに入力し、前記動作指令信号との差異を補正するよう、前記制御器モデルが前記制御器モデルの設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して前記電動機モデルを駆動するという手順で処理することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記検出手段モデルは前記電動機モデルの位置または速度または加速度、あるいは前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出して前記動作量とすることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、前記検出手段モデルは前記電動機の位置または速度または加速度と、前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出して複数の前記動作量とし、制御器モデルは複数の動作信号をフィードバックして処理することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、前記機械モデルは、有限要素法による固有値解析を実施し、その結果に減衰を与え、前記電動機モデルと前記検出器モデルの間の周波数特性を抽出し、前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとすることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、前記電動機モデルと前記検出器モデルと前記制御器モデルと前記指令制御器モデルおよび前記指令器モデルのデータベースとを備え、前記電動機モデルまたは前記検出器モデルまたは前記制御器モデルを変更した場合を予測することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、前記機械モデルのデータベースとを備え、前記機械モデルを変更した場合を予測することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を有すると共に、前記機械の動作量を動作指令と一致するよう前記制御器の設定パラメータを調整する調整手段を備え、前記制御器は、駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段の信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、前記調整手段は該モーションコントロールシミュレータの制御器モデルの設定パラメータを前記制御器の設定パラメータとして決定することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、前記検出手段は前記電動機の位置または速度または加速度、あるいは前記機械の位置または速度または加速度を検出して前記動作量とすることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明は、前記検出手段は前記電動機の位置または速度または加速度と、前記機械の位置または速度または加速度を検出して複数の前記動作量とし、前記制御器は複数の閉ループを備えることを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明は、調整手段に操作手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項13に記載の発明は、調整手段に出力手段を有することを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明は、調整手段に記憶装置を有することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に記載のモーションコントロールシミュレータによると、多軸型の機械モデルと動作によって軸間で影響し合い応答する現象を厳密にモデル化することができ、機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項2に記載のモーションコントロールシミュレータによると、多軸型の機械モデルと動作によって軸間で影響し合い応答する現象を厳密にモデル化することができ、さらに、フィードバックする信号以外の機械モデル上の観測点までをモデル化することができ、機械の特性と、機械モデル上の観測点の動作とを考慮して、モーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項3に記載のモーションコントロールシミュレータによると、検出器ごとに異なる制御ループを用いる構成について機械の特性を厳密にモデル化することができ、機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項4に記載のモーションコントロールシミュレータによると、検出手段ごとに異なる制御ループを用いる構成で、電動機モデルの位置または速度または加速度、前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出する場合でも、多軸型の機械モデルと動作によって応答するフィードバックする信号を厳密にモデル化することができ、機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項5に記載のモーションコントロールシミュレータによると、電動機モデルの位置または速度または加速度、前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出する場合でも、多軸型の機械モデルと動作によって応答する現象を厳密にモデル化することができ、さらに検出器ごとに異なる制御ループを用いる構成について機械の特性を厳密にモデル化することができ、機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項6に記載のモーションコントロールシミュレータによると、多軸型に対応する数値化した機械モデルを算出でき、さらに図面段階からも機械モデルを算出できるため、機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項7に記載のモーションコントロールシミュレータによると、前記電動機モデルと前記検出器モデルと前記制御器モデルと前記指令制御器モデルおよび前記指令器モデルのいずれかを取り替えて比較しながら性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項8に記載のモーションコントロールシミュレータによると、機械モデルを過去の事例に取り替えて比較したり、機械モデル要素の一部を取り替えて比較したり、新たに機械モデルを変更した場合の検討を行いながら性能評価をシミュレーションで確認することができる。
本発明の請求項9に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、シミュレータにより多軸マシンの性能を事前に検討し、制御器の制御パラメータを事前に決定することができ、多軸マシンのサーボ調整を簡単に実行することができる。
本発明の請求項10に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、電動機の位置または速度、前記機械の位置または速度を検出する場合でも、または電動機が回転型であってもリニア型であっても、電動機を電動機モデルにでき、シミュレータにより多軸マシンの性能を事前に検討し、制御器の制御パラメータを事前に決定することができ、多軸マシンのサーボ調整を簡単に実行することができる。
本発明の請求項11に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、検出器ごとに異なる制御ループを用いる構成で、電動機の位置または速度または加速度、または前記機械の位置または速度または加速度を検出する場合でも、電動機を電動機モデルにでき、多軸型の機械モデルと動作によって応答する現象を厳密にモデル化することができる。また、事前に機械の特性を考慮したモーション・コントローラーの性能評価をシミュレーションで確認できると共に、制御器の制御パラメータを事前に決定することができ、さらに、多軸マシンのサーボ調整を簡単に実行することができる。
本発明の請求項12に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、多軸マシンをシミュレータにより事前に性能検討し、制御器の制御パラメータを事前に決定する際、設定パラメータや電動機の操作を変更することができ、多様な性能検討により、多軸マシンのサーボ調整を簡単に実行することができる。
本発明の請求項13に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、多軸マシンをシミュレータにより事前に性能検討し、制御器の制御パラメータを事前に決定する際、シミュレータの結果の出力を観察することができ、多軸マシンのサーボ調整を簡単に実行することができる。
本発明の請求項14に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置によると、調整結果となる前記制御器の設定パラメータや前記制御器モデルの設定パラメータを記録し、または以前の調整結果として設定パラメータを呼び出して使用し、多様な性能検討により、多軸マシンのサーボ調整を効率的に実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
第1の実施例を、図1から図4によって説明する。
まず、モーションコントロールシミュレータが対象とする実機から説明する。図1は、本発明のモーションコントロールシミュレータが対象とする2軸マシンの外観図である。図において、1は指令制御器、2は指令器、3は制御器、4は電動機、5は検出手段、6は機械、7は機械の可動部、8は観測点となっている。また2軸マシンはX軸とY軸とで構成しであり、X軸は、電動機4の動作量を検出する検出手段5で電動機4を制御するセミクローズド制御系、Y軸は電動機4の動作量を検出する検出手段5と機械の稼動部7の動作量を検出する検出手段5の両方を備えたフルクローズド制御系となっている。2軸構成と、制御系の違いにより、X軸には、指令器2a、制御器3a、電動機4a、検出手段5aを備え、Y軸には、指令器2b、制御器3b、電動機4b、検出手段5bと検出手段5cを備えている。観測点8の信号は、制御系にフィードバックしないが、実機において挙動を観察するためには何らかの検出手段が必要になる。
次に、実機の動作について説明する。
指令制御器1が指令器2aと指令器2bの動作タイミングを制御し、指令器2aと指令器2bが動作指令信号を発生し、制御器3aと制御器3bに動作指令信号を入力し、制御器3aと制御器3bがそれぞれ駆動力T1、T2を発生し、電動機4aと電動機4bを動作させる。
制御器3aは検出手段5aが検出した位置と速度の信号R1がそれぞれの閉ループで動作指令信号のそれぞれの成分と一致するように電動機4aを制御する。
制御器3bは検出手段5bと検出手段5cの2つの信号を入力し、検出手段5bが検出した速度の信号R2と、検出手段5cが検出した位置の信号R3がそれぞれの閉ループで動作指令信号のそれぞれの成分と一致するように電動機4bを制御する。
観測点8は、2軸マシンが最終的な作業を行う位置であり、マシン性能の最終的な評価点である。
電動機4a、4bや観測点8の挙動は、制御器3a、3bの設定パラメータによって応答が変化する。観測点8に検出手段が無い場合には、検出手段5a、5b、5cを観測点8の挙動と近似して評価する。観測点8には何らかの検出手段を設置すれば、作業端の挙動を観察できる。機械6の特性を考慮しながら、制御器3a、3bの設定パラメータを調整し、2軸マシンに最適な動作をさせる。
次に、図1に示した実機のモーションコントロールシミュレータについて説明する。
図2は、本発明のモーションコントロールシミュレータの構成図である。
図において、101は指令制御器モデル、102は指令器モデル、103は制御器モデル、104は電動機モデル、105は検出手段モデル、106は機械モデル、108は観測点となっている。
X軸は、電動機モデル104の動作量を検出する検出手段モデル105で電動機モデルを制御するセミクローズド制御系、Y軸は電動機モデル104の動作量を検出する検出手段モデル105と機械モデルの可動部の動作量を検出する検出手段モデル105の両方を備えたフルクローズド制御系となっている。2軸構成と、制御系の違いにより、X軸には、指令器モデル102a、制御器モデル103a、電動機モデル104a、検出手段モデル105aを備え、Y軸には、指令器モデル102b、制御器モデル103b、電動機モデル104b、検出手段モデル105bと検出手段105cとX軸方向の観測点モデル108aとY軸方向の観測点モデル108bを備え、また、制御器モデル103aには、位置制御器モデル131aと速度制御器モデル132aを、制御器モデル103bには位置制御器モデル131bと速度制御器モデル132bを備えている。
機械モデル106は、電動機モデル104と検出手段モデル105の数と位置を考慮して、多入力多出力とし、各要素モデルHi、jから構成する。
2軸マシンの機械モデル106では、X軸の制御器モデル103aが電動機モデル104aを通して機械モデル106に駆動力T1を与えると、機械の特性により、X軸の検出手段モデル105aだけでなく、Y軸の検出手段モデル105bと検出手段モデル105cにも応答を返す。また、同様にY軸の制御器モデル103bが電動機モデル104bを通して機械モデル106に駆動力T2を与えると、機械の特性により、Y軸の検出手段モデル105bと検出手段モデル105cだけでなく、X軸の検出手段モデル105aにも応答を返す。
機械モデル106の要素モデルHi、jに、ある駆動力Tiを与えた時の、応答Rjは式(3)のように
Rj=Hi,j・Ti 式(3)
となるので、機械モデル要素HEX,X、HEY,X、HLY,X、HEX,Y、HEY,Y、HLY,Yを利用して、
X軸の駆動力T1が与えられ、X軸の検出手段モデル105aで応答する関係は、
Ex,1=HEX,X・T式(3.1) になり、
X軸の駆動力T1が与えられ、Y軸の検出手段モデル105bで応答する関係は、
EY,1=HEY,X・T式(3.2) になり、
X軸の駆動力T1が与えられ、Y軸の検出手段モデル105cで応答する関係は、
LY,1=HLY,X・T式(3.3) になり、
Y軸の駆動力T2が与えられ、X軸の検出手段モデル105aで応答する関係は、
Ex,2=HEX,Y・T式(3.4) になり、
Y軸の駆動力T2が与えられ、Y軸の検出手段モデル105bで応答する関係は、
EY,2=HEY,Y・T式(3.5) になり、
Y軸の駆動力T2が与えられ、Y軸の検出手段モデル105cで応答する関係は、
LY,2=HLY,Y・T式(3.6) になる。
なお、X軸方向の観測点モデル108aの信号とY軸方向の観測点モデル108bは検出手段モデル部と同様に信号を観察するため、つまり信号を検出するため、
X軸の駆動力T1が与えられ、X軸方向の観測点モデル108aで応答する関係は、機械モデル要素 HVX,1、HVY,Y、HVX,2、HVY,Yを利用して、
VX,1=HVX,1・T式(3.7) になり
X軸の駆動力T1が与えられ、Y軸の検出手段モデル105bで応答する関係は、
VY,1=HVY,Y・T式(3.8) になり、
Y軸の駆動力T2が与えられ、X軸方向の観測点モデル108aで応答する関係は、
VX,2=HVX,2・T式(3.9) になり、
Y軸の駆動力T2が与えられ、Y軸の観測点モデル108bで応答する関係は、
VY,2=HVY,Y・T式(3.10) になる。
これらを検出手段モデルあるいは観測点モデルごとに集めると、該検出手段モデルが検出する信号あるいは該観測点モデルが観察する信号は以下の式(4)のようになる。
X軸の検出手段モデル105aが検出する信号R1は
R1=REx,1+REx,2 式(4.1) となり、
Y軸の検出手段モデル105bが検出する信号R2は
R2=REY,1+REY,2 式(4.2) となり、
Y軸の検出手段モデル105cが検出する信号R3は
R3=RLY,1+RLY,2 式(4.3) となり、
X軸方向の観測点モデル108aが観察する信号R4は
R4=RVX,1+RVX,2 式(4.4) となり、
Y軸方向の観測点モデル108bが観察する信号R5 は
R5=RVY,1 +RVY,2 式(4.5) となる。
なお、機械モデル106には、電動機モデル104の可動子を機械に含めて構成するよう、モデル化する。
つまり、式(4)は電動機モデル104を含む機械モデル106の要素モデルHと、駆動力Tと検出手段モデル105および観測点モデルの信号Tの関係を示している。
機械モデル106の各要素Hi、jへの分解方法は以上のとおりである。
また、各要素Hi、jは、機械6の機械モデル106をコンピュータ上に持ち、有限要素法にて固有値解析を行い、いくつかの固有振動数と固有振動数に対応する振動モードを得た後、各固有振動数に対応する減衰を入力し、力の作用点と、応答点とを選択し、伝達関数を得て、これを機械モデル106の各要素Hi、jにすることができる。
図示しやすいようリニアモータを例として、図3に機械モデル数値化の説明図を示す。図は、有限要素法が利用可能なコンピュータ上にある機械モデルのモータ可動子とリニアスケールとリニアエンコーダの部分のみを2軸分示したものである。図において141a、142bはリニアモータ可動子モデル、151a、151bはリニアエンコーダ・検出手段モデル、152a、152bはリニアスケールモデルである。X軸のリニアモータ可動子モデル141aに発生する駆動力T1により、検出手段モデル151aと151bに応答を与える機械特性は機械モデル要素HR1,T1とHR2,T1であり、Y軸のリニアモータ可動子モデル141bに発生する駆動力T2により、検出手段モデル151aと151bに応答を与える機械特性は要素HR1,T2とHR2,T2である。このことは、図1および図2の構成においても置き換えることが可能であり、機械モデル106の全ての要素HEX,X、HEX,Y、HEY,X、HEY,Y、HLY,X、HLY,Y、HVX,X、HVX,Y、HVY,X、HVY,Yを有限要素法により数値化できる。
以上のように、指令制御器モデル101と、指令器モデル102a、102bと、制御器モデル103a、103bと、電動機モデル104a、104bと、検出手段モデル105a、105b、105cと、機械モデル106とその要素HEX,X、HEX,Y、HEY,X、HEY,Y、HLY,X、HLY,Y、HVX,X、HVX,Y、HVY,X、HVY,Yは図1に示した指令制御器1と、指令器2a、2bと、制御器3a、3bと、電動機4a、4bと、検出手段5a、5b、5cと、機械6という実機と同じ性能や特性から構成されている。
また、モーションコントロールシミュレータは、プログラムとして作用するので、各モデルを入れ替えて利用できる。
図4はモーションコントロールシミュレータに各種データベースを備えた構成図である。図において100はモーションコントロールシミュレータ、101は指令制御器モデルおよび指令器モデル・データベース、113は制御器モデル・データベース、114は電動機モデル・データベース、115は検出手段モデル・データベース、116は、機械モデル・データベース、である。
モーションコントロールシミュレータ100は図2に例示しているモーションコントロールシミュレータである。
機械モデル・データベース116は、過去にモーションコントロールシミュレータで用いた機械モデルの例や開発・設計中の機械などのモデルおよびそれらの要素モデルHi、jが収められている。
指令制御器モデルおよび指令器モデル・データベース111は、実際に市販されているかもしくは開発・設計中の上位コントローラ、指令器、プログラマブルコントローラなどのモデルが収められている。
制御器モデル・データベース113は実際に市販されているかもしくは開発・設計中のサーボ・ドライブ装置などのモデルが収められている。
電動機モデル・データベース114は実際に市販されているかもしくは開発・設計中の電動機などのモデルが収められている。
検出手段モデル・データベース115は実際に市販されているかもしくは開発・設計中の検出手段、センサー機器などのモデルが収められている。
つまり、図2と図4に示したモーションコントロールシミュレータは図1に示す2軸マシンを対象に、XYの2次元構成となっており、実機の2軸マシンに準じて動作する。
モーションコントロールシミュレータの動作は、以下のようになる。
指令制御器モデル101が指令器モデル102aと指令器モデル102bの動作タイミングを制御し、指令器モデル102aと指令器モデル102bが動作指令信号を発生し、制御器モデル103aと制御器モデル103bに動作指令信号を入力し、制御器モデル103aと制御器モデル103bがそれぞれ駆動力T1、T2を発生し、電動機モデル104aと電動機モデル104bを動作させる。
制御器モデル103aは検出手段モデル105aが検出した位置と速度の信号R1がそれぞれの閉ループで動作指令信号のそれぞれの成分と一致するように電動機モデル104aを制御する。
制御器モデル103bは検出手段モデル105bと検出手段モデル105cの2つの信号を入力し、検出手段モデル105bが検出した速度の信号R2と、検出手段モデル105cが検出した位置の信号R3がそれぞれの閉ループで動作指令信号のそれぞれの成分と一致するように電動機モデル104bを制御する。
観測点モデル108は、2軸マシンのモデルが最終的な作業を行う位置であり、マシン性能の最終的な評価点である。XY構成のため、X軸とY軸方向にそれぞれ観測点モデル108aと108bに分けて評価する。
電動機モデル104a、104bや観測点モデル108a、108bの挙動は、制御器モデル103a、103bの設定パラメータによって応答が変化する。検出手段モデル105a、105b、105cを観測点モデル108の挙動と近似して評価する場合もある。モーションコントロールシミュレータでは、観測点モデル108a、108bに関連する機械モデル106あるいは機械モデル要素HVX,X、HVX,X、HVY,X、HVY,Xがあれば良い。
モーションコントロールシミュレータは、各モデルを構成したあと、制御器モデル103a、103bの設定パラメータを調整し、2軸マシンに最適な動作をさせる。
このように各信号を演算し、動作をシミュレーションするので、マシン性能を事前検討できる。また、現状の構成で、マシン性能を事前検討するだけではなく、図4のように機械モデル・データベース116や、指令制御器モデルおよび指令器モデル・データベース111や制御器モデル・データベース113や電動機モデル・データベース114や検出手段モデル・データベース115から、指令制御器モデル101や指令器モデル102や制御器モデル103や電動機モデル104や検出手段モデル105や機械モデル106を呼び出し、各モデルを変更した場合に、マシン性能がどうのように変わるか事前検討できる。さらに、新たに使用した各モデルは対応するデータベースに登録して再利用できる。
なお、本実施例では、機械モデル106の各要素の数値化を有限要素法と用いて実施したが、電動機が駆動する点と応答の検出手段が作用する点の間の伝達関数Hi、jを実機にて計測し、公知の式(5)のように数値化して利用してもよい。
また、他の方法で数値化しても良い。
第2の実施例を図5から図6に基づいて説明する。
図5は本発明の第2の実施例を示す電動機制御系の調整支援装置の構成図である。
第1の実施例の図1とは、調整手段が付加されている点が異なる。図において、9は調整手段、21は出力手段、22は操作手段、23は記憶装置となっている。調整手段9では第1の実施例で示したモーションコントロールシミュレータ100が機能し、出力手段21、操作手段22、記憶装置23が付属している。
このように、調整手段9でモーションコントロールシミュレータ100が機能するので、制御器モデル30の設定パラメータを調整できる。
図6は本発明の第2の実施例を示すプログラム画面である。図6のように、
調整手段9には、出力手段21、操作手段22、記憶装置23が付属しているので、途中経過や結果をグラフ表示したり、各設定を変える操作を実施したり、設定パラメータを記録することができる。
調整手段9で、2軸マシンの性能を調整装置が推定することができるため、制御器モデル3に調整結果として設定パラメータを渡して、制御器モデル3を調整できるので、実際の2軸マシンの最適な性能を容易に引き出すことができる。
本発明に係るモーションコントロールシミュレータおよび電動機制御系の調整支援装置は、例えば、半導体製造装置や工作機械などの位置決め装置あるいは産業用ロボットに用いられる機械系と電動機制御系の装置という用途にも適用できる。
本発明の第1実施例を示すモーションコントロールシミュレータが対象とする2軸マシンの外観図 本発明の第1の実施例を示すモーションコントロールシミュレータのブロック図 本発明の第1の実施例を示す機械モデル数値化の説明図 本発明の第1の実施例を示すモーションコントロールシミュレータに各種データベースを備えた構成図 本発明の第2の実施例を示す電動機制御系の調整支援装置の構成図 本発明の第2の実施例を示すプログラム画面 従来技術の第1の実施例を示すブロック図 従来技術の第1の実施例を示すシミュレータのブロック図 従来技術の第2の実施例を示す構成図 従来技術の第2の実施例を示すブロック図
符号の説明
1 指令制御器
2 指令器
2a X軸の指令器
2b Y軸の指令器
3 制御器
3a X軸の制御器
3b Y軸の制御器
4 電動機
4a X軸の電動機
4b Y軸の電動機
5 検出手段
5a X軸の電動機の検出手段
5b Y軸の電動機の検出手段
5c Y軸の機械動作量の検出手段
6 機械
7 機械の可動部
8 観測点
9 調整手段
21 出力手段
22 操作手段
23 記憶装置
100 モーションコントロールシミュレータ
101 指令制御器モデル
102 指令器モデル
102a X軸の指令器モデル
102b Y軸の指令器モデル
103 制御器モデル
103a X軸の制御器モデル
103b Y軸の制御器モデル
131a X軸の位置制御器モデル
132a X軸の速度制御器モデル
131b Y軸の位置制御器モデル
132b Y軸の速度制御器モデル
104 電動機モデル
104a X軸の電動機モデル
104b Y軸の電動機モデル
105 検出手段モデル
105a X軸の電動機の検出手段モデル、
105b Y軸の電動機の検出手段モデル、
105c Y軸の機械動作量の検出手段
106 機械モデル
107 機械の可動部モデル
108 観測点モデル
111 指令制御器モデルおよび指令器モデル・データベース
113 制御器モデル・データベース
114 電動機モデル・データベース
115 検出手段モデル・データベース
116 機械モデル・データベース
141a X軸のリニアモータ可動子モデル、
141b Y軸のリニアモータ可動子モデル
151a X軸のリニアエンコーダ・検出手段モデル
151b Y軸のリニアエンコーダ・検出手段モデル
152a X軸のリニアスケールモデル
152b Y軸のリニアスケールモデル

Claims (14)

  1. 時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、
    機械モデルと、
    動作指令信号を作成する少なくとも1つ設けた指令器モデルと、
    指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、
    動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する少なくとも1つ設けた前記電動機モデルと、
    その機械モデルの動作量を検出する少なくとも1つ設けた検出手段モデルと、
    動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する少なくとも1つ設けた制御器モデルと、を備え、
    前記機械モデルHは、i軸が稼動時する駆動力信号Tiとj軸で検出する動作量Rjが次式の関係をもつように入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素Hi、jに分解して構成してあり、

    前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、
    前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号を発生し、それぞれの前記動作量Riを前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとそれぞれの前記駆動力Tjの積の総和とすることにより、前記動作量Riを前記検出手段モデルにて検出し、i軸の前記動作量Riと、i軸の前記動作指令信号の差異を補正するよう前記制御器モデルが設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して、前記電動機モデルを駆動するという手順で処理することを特徴とするモーションコントロールシミュレータ。
  2. 時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、
    機械モデルと、
    動作指令信号を作成する少なくとも1つ設けた指令器モデルと、
    指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、
    動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する少なくとも1つ設けた前記電動機モデルと、
    その機械モデルの動作量を検出する少なくとも1つ設けた検出手段モデルと、
    動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する少なくとも1つ設けた制御器モデルと、
    前記機械モデル上に少なくとも1つ設けた観測点モデルと、を備え、
    前記機械モデルHは、i軸が稼動時する駆動力信号Tiとj軸で検出する動作量および観測点モデルの動作量Rjが次式の関係をもつよう入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素Hi、jに分解して構成してあり、

    前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、
    前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号を発生し、それぞれの前記動作量Riを前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとそれぞれの前記駆動力Tjの積の総和とすることにより、前記動作量Riを前記検出手段モデルにて検出し、i軸の前記動作量Riと、i軸の前記動作指令信号の差異を補正するよう前記制御器モデルが設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して前記電動機モデルを駆動し、前記観測点モデルの動作量は、前記制御器モデルに補正されぬまま観察するという手順で処理することを特徴とするモーションコントロールシミュレータ。
  3. 時系列信号を演算する演算装置上の電動機制御系のシミュレータにおいて、
    機械モデルと、
    動作指令信号を作成する指令器モデルと、
    指令器モデルを制御する指令制御器モデルと、
    動作指令信号に基づき機械モデルを駆動する電動機モデルと、
    その機械モデルの動作量を検出する検出手段モデルと、
    その電動機モデルの動作量を検出する検出手段モデルと、
    動作指令を受けて前記電動機モデルを駆動する制御器モデルと、を備え、
    前記機械モデルは、入出力の違いにより分解した複数の機械モデル要素を備え、
    前記制御器モデルは発生する駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段モデルの信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、
    前記指令制御器モデルが前記制御器モデルの動作指令信号の作成を制御し、前記制御器モデルが動作指令信号を作成し、動作指令信号を前記制御器モデルに入力し、動作指令信号に基づき前記制御器モデルが駆動力信号Tを発生し、前記電動機モデルを駆動することで、前記機械モデル要素HL,1に反応して検出される前記機械モデルの動作量Raと、前記機械モデル要素HE,1に反応して検出される前記電動機モデルの動作量Rbを、それぞれ異なる閉ループにフィードバック処理する前記制御器モデルに入力し、前記動作指令信号との差異を補正するよう、前記制御器モデルが前記制御器モデルの設定パラメータに応じて新たな駆動力信号を発生して前記電動機モデルを駆動するという手順で処理することを特徴とするモーションコントロールシミュレータ。
  4. 前記検出手段モデルは前記電動機モデルの位置または速度または加速度、あるいは前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出して前記動作量とすることを特徴とする請求項1、2、3の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータ。
  5. 前記検出手段モデルは前記電動機の位置または速度または加速度と、前記機械モデルの位置または速度または加速度を検出して複数の前記動作量とし、制御器モデルは複数の動作信号をフィードバックして処理することを特徴とする請求項1、2、3の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータ。
  6. 前記機械モデルは、有限要素法による固有値解析を実施し、その結果に減衰を与え、前記電動機モデルと前記検出器モデルの間の伝達関数を抽出し、前記機械モデルのそれぞれの要素Hi、jとすることを特徴とする請求項1、2、3の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータ。
  7. 前記電動機モデル、前記検出器モデル、前記制御器モデル、前記指令制御器モデルおよび前記指令器モデルのデータベースとを備え、前記電動機モデルもしくは前記検出器モデルまたは前記制御器モデルを変更した場合を予測することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータ。
  8. 前記機械モデルのデータベースとを備え、前記機械モデルを変更した場合を予測することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータ。
  9. 機械と、
    動作指令信号を作成する少なくとも1つ設けた指令器と、
    指令器を制御する指令制御器と、
    動作指令信号に基づき機械を駆動する少なくとも1つ設けた電動機と、
    その機械の動作量を検出する少なくとも1つ設けた検出手段と、
    動作指令を受けて前記電動機を駆動する少なくとも1つ設けた制御器とからなる電動機制御系において、
    請求項1〜8の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を有すると共に、前記機械の動作量を動作指令と一致するよう前記制御器の設定パラメータを調整する調整手段を備え、
    前記制御器は、駆動力信号の応答性を変える設定パラメータと、前記検出手段の信号を(−)端子に入力する減算器と、その減算器の信号を受けて働き信号を出力するような、少なくとも1つ設けた閉ループとを備え、
    前記調整手段は該モーションコントロールシミュレータの制御器モデルの設定パラメータを前記制御器の設定パラメータとして決定することを特徴とするモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
  10. 前記検出手段は前記電動機の位置または速度または加速度、あるいは前記機械の位置または速度または加速度を検出して前記動作量とすることを特徴とする請求項9に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
  11. 前記検出手段は前記電動機の位置または速度または加速度と、前記機械の位置または速度または加速度を検出して複数の前記動作量とし、前記制御器は複数の閉ループを備えることを特徴とする請求項9に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
  12. 前記調整手段は、操作手段を有することを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
  13. 前記調整手段は、出力手段を有することを特徴とする請求項9〜12の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
  14. 前記調整手段は、記憶装置を有することを特徴とする請求項9〜13の何れか1項に記載のモーションコントロールシミュレータの機能を備えた電動機制御系の調整支援装置。
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