JP2005027910A - 錠剤取出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数種の健康補助食品等を収容しつつ、一度の操作で複数種の錠剤を複数錠取り出すことができる錠剤取出装置を提案する。
【解決手段】 ハウジング2の上方部に、錠剤ごとに収納可能な錠剤容器4を長手方向に設け、該錠剤容器4内の錠剤を該ハウジング2の前部下方に形成される取り出し口3から取り出す錠剤取出装置101であって、該ハウジング2の下内部に円筒体5を回動可能に枢支し、該円筒体5の外周の長手方向に複数の凹部12を穿設し、該円筒体5が回動されることによって、錠剤が錠剤容器4からそれぞれの凹部12を介して取り出し口3に移送され、複数個が同時に取り出されるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 ハウジング2の上方部に、錠剤ごとに収納可能な錠剤容器4を長手方向に設け、該錠剤容器4内の錠剤を該ハウジング2の前部下方に形成される取り出し口3から取り出す錠剤取出装置101であって、該ハウジング2の下内部に円筒体5を回動可能に枢支し、該円筒体5の外周の長手方向に複数の凹部12を穿設し、該円筒体5が回動されることによって、錠剤が錠剤容器4からそれぞれの凹部12を介して取り出し口3に移送され、複数個が同時に取り出されるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、据置型の錠剤取出装置に関し、より詳細には、健康補助食品等の各種形状を伴った複数個の錠剤を、必要量のみ一度に取り出し可能とする錠剤取出装置の技術に関する。
医薬、保健薬、健康食品等の粒状体を収容するための一般的な容器は、瓶状・箱状・筒状等の形状であったり、包装袋に収容されていたりするため、必要数の錠剤を取り出すには、蓋を取り外して容器本体を傾け、もしくは袋を開封する必要がある。このような取り出し方法では、必要数以上の錠剤を取出したり、取りこぼしたりしていた。さらに、余剰の錠剤は容器に戻されるため、一度手に触れた錠剤を戻すことが衛生上必ずしも好ましいとはいえなかった。
このような観点から、錠剤を一錠づつ確実に取り出すことのできるようにした錠剤容器に関する技術が公知となっている。例えば、特許文献1に示すような錠剤ケースが提案されている。
略述すると、該錠剤ケースにおいては、ケース本体の開口部に嵌合される錠剤取出蓋が、外側蓋部材と、回転部材と、裏蓋と、ガイド部材とで構成されている。該外側蓋部材等には異なる透孔が形成され、また、回転部材が外側蓋部材に回転自在に収容されている。該錠剤取出蓋を下方に向けて、ケース本体を所定角度傾けると、中の錠剤がガイド部材に形成されたガイド溝に沿って回転部剤に収容される。そして、さらにケース本体を回動させることで、回転部材から透孔を介して、錠剤が外部に転がり落ちるように構成されている(特許文献1参照)。
略述すると、該錠剤ケースにおいては、ケース本体の開口部に嵌合される錠剤取出蓋が、外側蓋部材と、回転部材と、裏蓋と、ガイド部材とで構成されている。該外側蓋部材等には異なる透孔が形成され、また、回転部材が外側蓋部材に回転自在に収容されている。該錠剤取出蓋を下方に向けて、ケース本体を所定角度傾けると、中の錠剤がガイド部材に形成されたガイド溝に沿って回転部剤に収容される。そして、さらにケース本体を回動させることで、回転部材から透孔を介して、錠剤が外部に転がり落ちるように構成されている(特許文献1参照)。
また、前記医薬品や健康食品等の錠剤は、一度に数錠服用される場合や、数種類の錠剤を服用する場合等がある。そこで、例えば、特許文献2や特許文献3において、所望の錠数を確実に取り出すことのできる錠剤ケース等が提案されている。
特許文献2おいて提案されている錠剤ケースは、ケース本体とケース本体内にスライド可能に装着されたスライド部材とで構成されている。該スライド部材の計量部に区画された凹部に錠剤を落とし込むようにして、計量部の取り出し口からの出没量を規制し、凹部を所望の数だけ出没させるように構成されている。このようなケース構成とすることで、所望の錠数を確実に取り出せるようにしている(特許文献2参照)。
特許文献2おいて提案されている錠剤ケースは、ケース本体とケース本体内にスライド可能に装着されたスライド部材とで構成されている。該スライド部材の計量部に区画された凹部に錠剤を落とし込むようにして、計量部の取り出し口からの出没量を規制し、凹部を所望の数だけ出没させるように構成されている。このようなケース構成とすることで、所望の錠数を確実に取り出せるようにしている(特許文献2参照)。
さらに、特許文献3において提案されている装置は、ハウジング内に薬剤等を高さ方向に配列するように複数個の貯蔵容器が形成され、該貯蔵容器の後方かつ放出口の上方に、貯蔵容器と同数の受け口が形成される可動式スライドを配設したものである。該可動式スライドは、矩形状、楕円形状、円形状に形成され、該可動式スライドがスライド操作されることによって、前記貯蔵容器から複数錠を取り出せるようにしている(特許文献3参照)。
ところで、近年においては、栄養剤等の各種ビタミンやミネラルを配合した錠剤型の健康補助食品が多く流通している。かかる健康補助食品は、薬剤等と異なり、欠如している栄養を錠剤から摂取するものであり、一度に多種類の錠剤を服用する場合が多く、その錠数も錠剤毎に異なる場合が多い。そのため、その都度瓶や袋等から錠剤を取り出していると、毎回の作業として煩わしい。また、必要以上に取り出してしまうと、錠剤を元の瓶等に戻すことになるため、衛生上好ましくない。さらに、かかる錠剤は、外観において混同しやすいため、誤飲したり、飲み忘れたりしやすい。
先述した特許文献に係る錠剤ケースや取出装置等においては、確かに、目的とする錠剤を確実に取り出すことができるものである。特許文献1に記載の錠剤ケースにおいては、人体や外部に触れることなく錠剤を取り出すことができるため、衛生面からの担保も十分であるといえる。しかし、かかる錠剤ケースによると、単一種の錠剤しか一度に取り出すことができないため、健康補助食品等が流通する現在の社会ニーズにおいて、かかる健康補助食品に適応するものではなかった。
また、前記特許文献2に提案される錠剤ケースによると、錠剤容器から複数錠を一時に取り出すことができるため、複数錠を服用する者にとっては有用である。しかしながら、上述した健康補助食品等は、一度に複数種の錠剤を服用する場合が多いので、錠剤ケースを錠剤の種類に応じて用意することとなると、結局は煩わしいだけでなく、コストもかかるという課題があった。
さらに、前記特許文献3において提案されている取出装置は、目的とする複数種の錠剤を可変式スライドによって容易に取り出すことができるため、手間がかからず、また、必要な分だけ取り出すことができるため有用であるともいえる。しかしながら、該取出装置において、服用する錠剤を前記貯蔵容器に収納する際には、錠剤の形状に留意しながら、収納状態がなるべく均一となるように配置しなければならなかった。上述した健康補助食品等は、毎日継続して摂取することで効果を発揮させるものであるため、かかる健康補助食品等の錠剤を収容する際には、一度に多くを収容できるようにするのが好ましい。この点、前記取出装置においては、錠剤を収容させる作業が煩わしく時間がかかり、また、その都度錠剤が外部に長時間さらされ、衛生上好ましくないという課題があった。
そこで、本発明においては、錠剤取出装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、複数種の健康補助食品等を収容しつつ、一度の操作で複数種の錠剤を複数錠取り出すことができる錠剤取出装置を提案することを目的とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、ハウジングの上方部に、錠剤ごとに収納可能な錠剤容器を長手方向に設け、該錠剤容器内の錠剤を該ハウジングの前部下方に形成される取り出し口から取り出す錠剤取出装置であって、該ハウジングの下内部に円筒体を回動可能に枢支し、該円筒体の外周の長手方向に複数の凹部を穿設し、該円筒体が回動されることによって、錠剤が錠剤容器からそれぞれの凹部を介して取り出し口に移送され、複数個が同時に取り出されるようにしたものである。
請求項2においては、請求項1において、前記円筒体の外周に各錠剤容器の位置に合わせて円周方向に複数の凹部を穿設し、各凹部を、蓋すること、または、埋めること、または交換可能とするものである。
請求項3においては、請求項1において、前記ハウジングと錠剤容器と円筒体等とからなるユニット体を形成し、該ユニット体と該ユニット体を両端から支持する支持体とを長手方向に連設するものである。
請求項4においては、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ハウジングの下方部であって前記取り出し口の前方に突出するように錠剤受けを形成し、該錠剤受けが該取り出し口に移送された錠剤を捕集するものである。
請求項5においては、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記錠剤容器の上方を覆うように外蓋を配設し、該外蓋と錠剤容器とを開閉不能に係止するロック機構を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示すように、ハウジングの上方部に、錠剤ごとに収納可能な錠剤容器を長手方向に設け、該錠剤容器内の錠剤を該ハウジングの前部下方に形成される取り出し口から取り出す錠剤取出装置であって、該ハウジングの下内部に円筒体を回動可能に枢支し、該円筒体の外周の長手方向に複数の凹部を穿設し、該円筒体が回動されることによって、錠剤が錠剤容器からそれぞれの凹部を介して取り出し口に移送され、複数個が同時に取り出されるようにしたので、錠剤を服用する度に瓶や袋等から錠剤を取り出す必要がなく、簡易な操作で老若男女を問わず容易に錠剤を取り出すことができる。また、必要数以上に取り出さないため、衛生的である。さらに、錠剤を誤飲したり、飲み忘れたりするのを防止できる。
請求項2に示すように、請求項1において、前記円筒体の外周に各錠剤容器の位置に合わせて円周方向に複数の凹部を穿設し、各凹部を、蓋すること、または、埋めること、または交換可能とするので、服用する錠剤をその後変更しても、錠剤の種類や服用する錠数に応じた装置構成に変更でき、さらに一度の操作でその錠剤ごとに異なる錠数を一度に取り出すことができる。
請求項3に示すように、請求項1において、前記ハウジングと錠剤容器と円筒体等とからなるユニット体を形成し、該ユニット体と該ユニット体を両端から支持する支持体とを長手方向に連設するので、適宜ユニット体を追加変更することで、服用する錠剤の種類が増減しても継続して装置を使用でき経済的である。また、必要な分だけのユニット体を接続させればよいため、錠剤の種類が少ない場合にはコンパクトな構成とすることができる。
請求項4に示すように、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ハウジングの下方部であって前記取り出し口の前方に突出するように錠剤受けを形成し、該錠剤受けが該取り出し口に移送された錠剤を捕集するので、一箇所に集中して錠剤を取り出すことができ、錠数が多い場合であっても錠剤の服用に手間がかからず容易である。
そして、請求項5に示すように、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記錠剤容器の上方を覆うように外蓋を配設し、該外蓋と錠剤容器とを開閉不能に係止するロック機構を備えるので、錠剤容器内に異物が混入することを防ぐため安全性を担保し、また、装置の横転等によっても錠剤がこぼれることがない。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図2は同じく側断面図、図3は同じく側断面図、図4は円筒体の回動を表す側断面図である。また、図5は円筒体の斜視図、図6は取り付け部材の斜視図、図7は円筒体の回動の表す側断面図である。また、図8は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図9は同じく上部平面図である。また、図10は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図11は同じく円筒体の斜視図である。そして、図12は外蓋の開閉を表す斜視図、図13は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図である。
図1は本実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図2は同じく側断面図、図3は同じく側断面図、図4は円筒体の回動を表す側断面図である。また、図5は円筒体の斜視図、図6は取り付け部材の斜視図、図7は円筒体の回動の表す側断面図である。また、図8は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図9は同じく上部平面図である。また、図10は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図、図11は同じく円筒体の斜視図である。そして、図12は外蓋の開閉を表す斜視図、図13は別実施例に係る錠剤取出装置の斜視図である。
まず、ハウジング2の全体構成について説明する。なお、以下図1において取り出し口3が形成される方向を、前方とするものである。
図1および図2に示すように、錠剤取出装置101は、上方部を略円柱状に、下方部を略柱状に形成されたハウジング2を構成し、該ハウジング2の下方部に取り出し口3が開口され、上方部には長手方向に沿って複数の錠剤容器4が配設される。該ハウジング2は、内部を長手方向にくり抜いた中空部6が形成されており、該中空部6に、後述する円筒体5が長手方向に回動可能に枢支されている。
図1および図2に示すように、錠剤取出装置101は、上方部を略円柱状に、下方部を略柱状に形成されたハウジング2を構成し、該ハウジング2の下方部に取り出し口3が開口され、上方部には長手方向に沿って複数の錠剤容器4が配設される。該ハウジング2は、内部を長手方向にくり抜いた中空部6が形成されており、該中空部6に、後述する円筒体5が長手方向に回動可能に枢支されている。
該ハウジング2の上方部には、錠剤容器4の取り付け部2aが、ハウジング2の長手方向に沿って略等間隔に形成されている(図1においては4箇所設けられているがこれに限定されるものではない)。かかる間隔は錠剤容器4の大きさ等によって適宜決定されるものである。該取り付け部2aには、ハウジング2の略鉛直方向に外部上方から中空部6に貫通するように貫通孔7が形成される。つまり、該ハウジング2の内部は、該貫通孔7から該中空部6を介して、ハウジング2の前下方に形成される取り出し口3へと抜けるように形成されている。該取り付け部2aは錠剤容器4を支持・固定するために、ハウジング2上方の他の部分より肉厚に形成されている。
ここで、錠剤容器4の構成について以下に説明する。
該錠剤容器4は、上下に開口した略角筒状であり、上方開口部から錠剤を投入するように形成されている。該上方開口部を広く形成することによって、錠剤瓶等から直接害錠剤容器4内に錠剤を移し込むことができる。そのため、錠剤の取りこぼし等を防止し、手に触れることもないので衛生的である。なお、該錠剤容器4の形状は略角筒状に限定するものではなく、例えば、図13に示す錠剤取出装置401のように、略円筒状に形成したものでもよい。
該錠剤容器4は、上下に開口した略角筒状であり、上方開口部から錠剤を投入するように形成されている。該上方開口部を広く形成することによって、錠剤瓶等から直接害錠剤容器4内に錠剤を移し込むことができる。そのため、錠剤の取りこぼし等を防止し、手に触れることもないので衛生的である。なお、該錠剤容器4の形状は略角筒状に限定するものではなく、例えば、図13に示す錠剤取出装置401のように、略円筒状に形成したものでもよい。
上下略中央部から下方部にかけて内部方向に内径が縮小するように下方部4aが形成され、該下方部4aと前記取り付け部2aとが連設される。該下方部4aを設けることで、錠剤容器4内部に収容された錠剤が自然に下方に落下し、前記貫通孔7を介して、円筒体5の外周に形成される凹部12近傍に錠剤を集中させることができる。そして、円筒体5の回動によって、錠剤が該凹部12を介して取り出し口3方向に送給され易いようにしている。なお、該下方部4aは、内径を下方に向けて縮小させればよく、内部側面は滑らかな湾曲状とするか、もしくは角部を設けるように形成してもよい。
該錠剤容器4の下方開口部は、前記貫通孔7と内径Wが略一致し、取り付け部2aとの接続部が凹凸のない平滑状となるように形成されている。該錠剤容器4の下方開口部および貫通孔7の内径Wは、錠剤が3錠以上挿通できる長さとするのが好ましい。かかる内径Wが短いと、錠剤が詰まってしまう恐れがあるからである。そして、該貫通孔7の下方は、前記中空部6に配設される円筒体5によって塞がれ、前記上方開口部から投入された錠剤を、該錠剤容器4内で収容もしくは保持可能としている。このように本実施例に係る錠剤取出装置101は、該錠剤容器4内に多量の錠剤を収容できるため、多種多量の錠剤を服用する者にとっては、服用の度に瓶等から取り出す煩わしさがない。
本実施例においては、該下方部4aの端部と前記取り付け部2aの内側部とに、それぞれ凹部および凸部が形成され、錠剤容器4が取付け部2aに上方から着脱可能に嵌装される。該錠剤容器4を着脱可能とすることで、下方部4aや貫通孔7等に錠剤が詰まった場合には、該錠剤容器4を取り外して対応することができるなど、錠剤取出装置101のメンテナンス性を担保することができる。上記の嵌め込み式のみならず、螺着式やすり合わせ式等の着脱手段を設けてもよい。一方で、ハウジング2と錠剤容器と一体形成させる等錠剤容器4を着脱不能に構成して、錠剤取出装置101の部材点数を減らし、また、剛性を担保するようにしてもよい。
なお、当初は瓶等の円柱状容器に錠剤が収容される場合があるため、前記取り付け部2aの形状をかかる瓶等の上方開口部の形状に合わせて形成してもよい。また、該上方開口部の形状に合わせて形成したジョイント部材を、前記取り付け部2aに嵌装するように形成してもよい。かかる場合には、該ジョイント部材を介して、前記瓶等が取り付け部2aに嵌設される。このように、当初の瓶等をそのまま使用できるようにすることで、前記錠剤容器4に錠剤を移し込む必要が無く、使い勝手を向上させることができる。前記ジョイント部材は、該上方開口部の形状に合わせて幾つかのバリエーションで構成させることができる。
また、該錠剤容器4は、容器本体を一体に形成してもよい。すなわち、ハウジング2に形成される取り付け部2aと嵌合可能となるように各下方部4aが形成される。かかる場合は、各錠剤をそれぞれ区画された容器内に収容して、該錠剤の取り出しを、それぞれの容器の下方に形成された下方部4aより行うことができる。
さらに、該錠剤容器4は、収容する錠剤の様子が外側から見えるようにガラスやプラスチック(合成樹脂)等の透明性を有する材料で形成するのがよい。健康補助食品等の錠剤は多種に渡る場合があり、誤って異種の錠剤が混入するのを防止し、かつ、錠剤容器4ごとの残存錠数を確認できるからである。また、プラスチックで形成した場合には、錠剤取出装置101の軽量化を図ることができ、形成も容易であるため好ましい。さらに、直射光を避け、温度の変化を小さくするようにする等の諸条件に合わせて錠剤容器4を形成することが可能である。
錠剤容器4の前面には、矩形状のプレート8が付設されている。該プレート8には、錠剤容器4内に収容される錠剤の名称や種類等を記載することができる。そのため、錠剤容器4に錠剤を収容するときに入れ間違うことを防止できる。その他にも、収容されている錠剤の情報提供手段として、例えば、錠剤をサンプルとして収容できるようなケースを錠剤容器4やハウジング2に配設し、該ケース内に錠剤を交換可能に収容させるようにしてもよい。
前記ハウジング2の下方部は略柱状に形成され、ハウジング2の前面下方を切り欠き形成して、縁部2bと傾斜部2cと間に錠剤の取り出し口3が形成されている。該取り出し口3により、前記錠剤容器4に収容された錠剤を、円筒体5を介して取り出すことができるのである。該縁部2bは、ハウジング2の略前方端部に形成され、円筒体5による遠心力により錠剤が前方に飛び出すのを防ぐようにしている。
該傾斜部2cは、ハウジング2下方部において、円筒体5の下方であって、かつ、該ハウジング2の略中央から前下方になだらかに傾斜するように形成されている。該傾斜部2cを設けることで、錠剤を取り出す際に、錠剤が垂直落下して破損するのを防ぐことができるのである。該傾斜部2cの傾斜角度や、前記縁部2bの下方長さを適宜変更して、前記取り出し口3の開口広さを調節し、後述する円筒体5の回動操作に合わせることが可能である。
該傾斜部2cから、ハウジング2の下方部に前方に突出し、該ハウジング2と一体となるように錠剤受け9が形成される。該錠剤受け9の前方および側方の縁部は垂直方向に上方突起される。このような形状の錠剤受け9を構成することで、円筒体5の回動操作によって取り出された錠剤が、傾斜部2cを転がり、該錠剤受け9にて捕集されるようにすることができる。
該錠剤受け9は、ハウジング2と一体に形成してもよく、また、着脱可能な別体として形成してもよい。該錠剤受け9を別体として形成すると、錠剤取出装置101を使用しない場合には該錠剤受け9を取り外して装置本体をコンパクトに収納させることができる。また、該錠剤受け9の上部表面にガイド溝を形成して、取り出した錠剤を一箇所に収集させるようにしてもよい。かかるガイド溝を設けることで、錠剤を集める手間を省略できる。さらに、一箇所に収集された錠剤の取り出し口や、該取り出し口に容器状の部材を設けることも可能である。また、取り出し口上方に開閉可能に蓋を設けて、埃等が溜まったり浸入したりすることを防止することもできる。
ハウジング2の底部に基台部2dが突設され、装置本体を安定かつ水平に設置できるようにしている。本実施例に係る錠剤取出装置101は、多量の錠剤を保持し、かつ、円筒体5を回動させて錠剤を取り出すものである。そのため、該基台部2dは、ハウジング2と一体形成される場合の他、ゴム・ウレタン等の樹脂材、フェルト材もしくは吸盤材などによって形成することで、錠剤取出装置101の滑り止めとして作用させるのが好ましい。このように構成することで、載置場所がずれたり、落下したり等するのを防ぐことができ、また、据付構造としないことで、使い勝手を担保できる。
また、ハウジング2の下方部は、高さ方向に厚さを持たせた構造とされている。このように構成するのは、円筒体5および後述するハンドル11の回動操作の都合上、該ハンドル11の長さをある程度確保する必要があるからである。また、前記錠剤容器4内には、多数の錠剤が収納されているため、錠剤取出装置101の下方に厚みを持たせたカウンタウェイトとして装置バランスを保つようにしている。
次に、円筒体5の構成について以下に詳述する。
図2乃至図4に示すように、該円筒体5は、円柱状に形成され、ハウジング2の長手方向に形成される前記中空部6に横設されている。該円筒体5は、軸10に相対回動不能に嵌設され、該軸10が、前記ハウジング2の左右両側部に形成された図示せぬ係止部によって回動可能に枢支されるように構成されている。該軸10の一端部は、ハウジング2の左側方(図1において右側)に突出され、該突出部にハンドル11が取り付けられる。
図2乃至図4に示すように、該円筒体5は、円柱状に形成され、ハウジング2の長手方向に形成される前記中空部6に横設されている。該円筒体5は、軸10に相対回動不能に嵌設され、該軸10が、前記ハウジング2の左右両側部に形成された図示せぬ係止部によって回動可能に枢支されるように構成されている。該軸10の一端部は、ハウジング2の左側方(図1において右側)に突出され、該突出部にハンドル11が取り付けられる。
該円筒体5の枢支手段としては、上記のように軸10によってハウジング2の左右両端部の設けられた係止部に枢支するだけでなく、例えば、円筒体5自体が中空部6に回動可能に支持されるような構成としてもよい。前記軸10は、円筒体5の回動手段としてのみ作用することになる。かかる場合には、円筒体5の外周および中空部6におけるハウジング2の内壁は、該円筒体5の回動により摺接するため、摩擦が少なく、表面が円滑な部材で構成されるのがよい。
また、円筒体5は、中空部6内において、一体形成される円柱状のものに限定されない。すなわち、該長手方向に略同形状に分割したように形成して、数個が連なるように接続される構成としてもよい。かかる連設手段として、前記軸10上に該円筒体5を相対回動不能に順次嵌設するようにしてもよい。
なお、該円筒体5は、ハウジング2内に枢支されるものであるが、ハウジング2の後方や側部に形成された図示せぬ取り出し口等により取り外しできるように構成される。また、該円筒体5と中空部6におけるハウジング2の内壁との隙間は、錠剤が入り込まない程度であればよいが、好ましくはできる限り摺接するのがよい。
図3に示すように、前記円筒体5の外周表面には凹部12が穿設されている。該凹部12は、錠剤が該凹部の略中央部に嵌入可能に形成され、穿設された略中央部から上方(円筒体5の表面方向)にかけてなだらかに上昇するように形成されている。該凹部12は、少なくとも該凹部12の略中央から円筒体5の略外周までの垂直高さHが、錠剤の高さ幅よりも形成されるような形状とされる。すなわち、該凹部12は、略中央部に単一の錠剤のみを嵌入させるようにして、かつ、該円筒体5が回動されても錠剤が凹部12から飛び出すことのない様に形成される。特に、健康補助食品等の錠剤は、形状が楕円形や円筒形、三角錐状と異なるものの大きさが略一致する。そのため、該凹部12のような形状は大概の錠剤に対応することができる。
本実施例に係る錠剤取出装置101においては、該凹部12に錠剤一錠が確実に嵌入することが重要である。そのため、該凹部12の穿設高さHを余裕をもって確保し、かつ、該凹部12に嵌入した過剰の錠剤を掻き落とす手段としての掻落しブラシ等を、貫通孔76内に該凹部12が穿設される円筒体5の回動方向の前方に取り付けることが好ましい。このような手段を具備することで、少なくとも該凹部12に錠剤が嵌入されない事態を防止することができる。また、確実に一錠を取り出すことができ、本実施例に係る錠剤取出装置101の信頼性を高めるものである。
錠剤取出装置101における錠剤の取り出し機構について、以下に説明する。
前記軸10の一端部に取り付けられるハンドル11は、略長板状に形成される支持板11aと、該支持板11aの一端に該支持板11aの鉛直方向に突設されるグリップ11bとで構成されている。該支持板11aの一端他端に前記軸10が連設され、かかる支持板11aと軸10との連設部が該ハンドル11の回動中心とされ、該グリップ11bを把持してハンドル11を回動させる。そして、該ハンドル11が回動されると、軸10を介して円筒体5が連動するように構成されている。
前記軸10の一端部に取り付けられるハンドル11は、略長板状に形成される支持板11aと、該支持板11aの一端に該支持板11aの鉛直方向に突設されるグリップ11bとで構成されている。該支持板11aの一端他端に前記軸10が連設され、かかる支持板11aと軸10との連設部が該ハンドル11の回動中心とされ、該グリップ11bを把持してハンドル11を回動させる。そして、該ハンドル11が回動されると、軸10を介して円筒体5が連動するように構成されている。
図4(a)および図4(b)に、円筒体5およびハンドル11の回動する様子を示す。該ハンドル11は位置R1に係止するように構成されており、かかる状態で、円筒体5に形成される凹部12が前記貫通孔7の真下の位置P1に来るように調整されている。凹部12が位置P1にあると、錠剤容器4に収容される錠剤が、該凹部12の略中央部に嵌入される。ハンドル11が位置R1から位置R2になるように反時計回り(図4において右回り)に回動されると、該ハンドル11の回動に合わせて円筒体5も前記凹部12が位置P2となるように反時計回りに回動される。そして、該ハンドル11が位置R2から位置R3に来るように回動されると、該ハンドル11に連動して、円筒体5も、前記凹部12が位置P2から位置P3にまで回動される。
錠剤の移送の経路について述べると次のようになる。すなわち、該凹部12が位置P1にある状態で凹部12に錠剤一錠のみが嵌入され、該円筒体5が回動されると、該凹部12によって錠剤が前記錠剤容器4内から前記中空部6内へと移送される。円筒体5と中空部6内のハウジング2の側面とは円筒体5が回動できる限度で摺接するように構成されているため、該凹部12内の錠剤は、脱落することなく前記縁部2bまで移送される。該円筒体5が回動されて、凹部12が縁部2bを過ぎて前記取り出し口3の位置P3に来ると、該凹部12内の錠剤は自由落下して、前記傾斜部2cを介して錠剤受け9に捕集される。
本実施例に係る錠剤取出装置101には、前記ハウジング2および円筒体5の長手方向に前記錠剤容器4・4・・・、取り付け部2a・2a・・・および凹部12・12・・・が配設される。該円筒体5の回動により、該円筒体5の長手方向に配列された凹部12・12・・・によって、前記錠剤容器4・4・・・から錠剤がハウジング2内から外部に送出される。つまり、該円筒体5の一度の回動操作によって、数個の錠剤の取り出しを可能とするものである。そのため、一度に多量の錠剤を容易に取り出すことができ、錠剤を服用する者の手間を省くことができる。さらに、前記錠剤容器4ごとに異なる種類の錠剤をそれぞれ分けて収容することで、異なる錠剤を取り分ける必要もなく、また、誤飲することもないのである。
このような錠剤の取り出し機構において、上述の前記ハンドル11と円筒体5とは相対回動不能に連動されるが、該円筒体5の回動手段はこれに限定されるものではない。具体的には、該ハンドル11がラチェット機構やワンウェイクラッチ機構を具備し、該ハンドル11および円筒体5が間欠駆動するように構成してもよい。該円筒体5が一定方向のみ(例えば図において、右回り)に回動されるようにして、該ハンドル11の回動操作によって円筒体5を順送りさせるようにするのである。このように構成することによって、不要な錠剤の取り出しを防ぐことができる。その他、クランク機構や、ハンドル11を用いないでスイッチ制御による回動機構により円筒体5を回動させるようにしてもよい。
さらに、前記凹部12が位置P1に係止されるような係止機構を具備してもよい。かかる場合には、錠剤取出装置101の不使用時等に容易に円筒体5が回動されて、錠剤が取り出されるのを防ぐことができる。また、錠剤の取り出し回数をカウントし易い。具体的には、常時前記凹部12が位置P1となるように、ハンドル11および円筒体5がバネ・ゴム等の弾性体により弾性係止される。そして、ハンドル11により該凹部12が位置P3に来るまで円筒体5が回動され、該ハンドル11が放されると、該ハンドル11等に付勢された図示せぬ弾性体の付勢力により、再び前記凹部12が位置P1となるように回動(図において、左回り)されるような機構等とする。
本実施例に係る該円筒体5の回動手段において、円筒体5の回動とハンドル11との回動とが連動するように構成されることから、該円筒体5もしくはハンドル11の回動と組み合わされた図示せぬカウンタ機構を構成するようにしてもよい。該カウンタ機構による入手データは、ハウジングの前面に配設するカウンタ表示部34において出力することができる。該カウンタ機構によって円筒体5等の回動をカウントするようにすれば、錠剤を過剰に服用することを予防することができ、また、カウンタ表示部34によって経過をすぐに確認することができる。
ここで、円筒体5に穿設される凹部12について以下に詳述する。
該凹部12は、該円筒体5が中空部に横設される状態で、前記貫通孔7の下方に位置するように、円筒体5の表面の長手方向に沿って複数箇所に設けられている。一方で、該円筒体5の外周の短手方向に沿って複数箇所に設けることが可能である。すなわち、健康補助食品等は、一度に服用する量が錠剤毎に異なるものである。かかる場合でも、一度の円筒体5の回動操作で特定の錠剤のみを複数錠取り出すことができれば、手間が省け、かつ、錠剤の飲み忘れや過剰摂取を防止することができる。そこで、本実施例に係る錠剤取出装置101においては、該円筒体5の外周に凹部12が複数穿設され、前記錠剤容器4に収容する錠剤毎に取り出す錠数もしくは形成位置を変えることができるようにしている。
該凹部12は、該円筒体5が中空部に横設される状態で、前記貫通孔7の下方に位置するように、円筒体5の表面の長手方向に沿って複数箇所に設けられている。一方で、該円筒体5の外周の短手方向に沿って複数箇所に設けることが可能である。すなわち、健康補助食品等は、一度に服用する量が錠剤毎に異なるものである。かかる場合でも、一度の円筒体5の回動操作で特定の錠剤のみを複数錠取り出すことができれば、手間が省け、かつ、錠剤の飲み忘れや過剰摂取を防止することができる。そこで、本実施例に係る錠剤取出装置101においては、該円筒体5の外周に凹部12が複数穿設され、前記錠剤容器4に収容する錠剤毎に取り出す錠数もしくは形成位置を変えることができるようにしている。
まず、図5(a)に示すように、円筒体5の同円周上に沿って凹部12・12・・・が穿設される(図5(a)においては3箇所だが、円筒体5の外周を一周するように該凹部12・12・・・が穿設されてもよい)。該凹部12・12・・・は略同間隔となるように穿設され、その数は錠剤取出装置101や円筒体5の形状や大きさに寄るものである。また、該凹部12・12・・・には、カバー部材13が着脱可能に嵌設され、該カバー部材13により該円筒体5の外周表面を平滑にして錠剤が入り込まないようにすることができる。該カバー部材13は、前記錠剤容器4から取り出す錠数に応じた該凹部12・12・・・を残すように、他の凹部12・12・・・に嵌設される。
一方、図5(b)に示す実施例においては、同じく円筒体5の略円周上に沿って凹部12・12・・・が形成されるが、該凹部12・12・・・は取り付け部材15に穿設される。該取り付け部材15は、該円筒体5の略円周上に沿って穿設される取り付け溝14・14・・・に着脱可能に取り付けられる。該取り付け溝14・14・・・には、凹部12が穿設されない取り付け部材16も、着脱可能に取り付けられる。なお、円筒体5の外周を一周するように取り付け溝14・14・・・が穿設されてもよい。
図6(a)および図6(b)に示すように、該取り付け部材15・16の外周面15b・16bは、それぞれ前記取り付け溝14に嵌設された状態において、円筒体5の表面が平滑となるような形状とされている。また、該回転方向の側面15a・16aはそれぞれテーパー状に形成されている。このような形状とすることで、取り付け溝14からの着脱を容易なものとしている。前記取り付け溝14の形状は、取り付け部材15・16と略同形状に形成される。該取り付け部材15・16は、前記錠剤容器4を取り出す錠数に応じて、いずれかが取り付け溝14・14・・・に嵌設されるものである。
図7に示すように、前記取り付け溝14が3箇所に形成され、該取り付け溝14に錠剤取出装置101の前方向(図7において右)から、取り付け部材15・15および取り付け部材16が嵌設されている。前記ハンドル11が位置R1から位置R2にまで回動されると、前記凹部12が穿設された取り付け部材15・15のそれぞれに単一の錠剤が嵌入され、該円筒体5が連続して回動されることによって、かかる錠剤が前記中空体6内に移送される。そして、円筒体5が位置R3まで回動されて、前記取り付け部材15・15が取り出し口3にまで達すると、該取り付け部材15・15の凹部12・12内の錠剤は、自由落下して、前記傾斜部2cを介して錠剤受け9に捕集される。
前記取り付け部材16を嵌設した箇所においては、前記凹部12が形成されていないため、錠剤が移送されることがない。すなわち、各錠剤容器4内の錠剤を一度に服用する錠数に対応させて、取り付け部材15を取り付け溝14に嵌設することによって、錠剤の種類毎に取り出す数を変更することができる。錠剤毎に異なる錠数を服用する場合であっても、一度に服用する錠剤を個別に取り出したりする必要が無く、また、服用し忘れたり過剰に服用したりするのを防止することができる。なお、前記円筒体5の外周表面に直接凹部12を穿設して、該凹部12にカバー部材13を嵌設する場合であっても同様な効果を奏するものである。
本実施例においては、凹部12が穿設された円筒体5自体を交換としてもよい。すなわち、先述のように該円筒体5はハウジング2から取り外し可能に構成されているため、該凹部12が幾つかのパターンに基づいて穿設された円筒体5を、適宜選択して該ハウジング2に取り付けて使用することができる。
次に、別実施例に係る錠剤取出装置について以下に説明する。
前記錠剤取出装置101においては、前記取り付け部2a・錠剤容器4等はハウジング2の長手方向に沿って配設され、また、前記凹部12も円筒体5の長手方向や短手方向に穿設されるものである。このような構造によって、多量の錠剤を収容しながら一度の操作によって、数種の錠剤を異なる錠数ずつ取り出すことができる。しかし、健康補助食品等は、一度に数種から十数種の錠剤を服用する場合もある。かかる場合には、前記取り付け部2a等をハウジング2の長手方向に配設すると、装置全体が長手方向に長大過ぎることとなってしまう。そこで、次のような構成とすることで、服用する錠剤の種類が多い場合にも対応することができる。
前記錠剤取出装置101においては、前記取り付け部2a・錠剤容器4等はハウジング2の長手方向に沿って配設され、また、前記凹部12も円筒体5の長手方向や短手方向に穿設されるものである。このような構造によって、多量の錠剤を収容しながら一度の操作によって、数種の錠剤を異なる錠数ずつ取り出すことができる。しかし、健康補助食品等は、一度に数種から十数種の錠剤を服用する場合もある。かかる場合には、前記取り付け部2a等をハウジング2の長手方向に配設すると、装置全体が長手方向に長大過ぎることとなってしまう。そこで、次のような構成とすることで、服用する錠剤の種類が多い場合にも対応することができる。
図8に示す錠剤取出装置201は、該錠剤容器4の容器内に仕切り板4bが配設されている。該仕切り板4bが該錠剤容器4の長手方向(図8において左右方向)と略平行となるように配設され、投入される異種の錠剤を容器内で仕切るように形成されている。該仕切り板4bの配置は図8に示すものに限るものではなく、例えば、該錠剤容器4の長手方向と略垂直となるように配設される場合等を含むものである。
該仕切り板4bによって錠剤容器4内を分ける場合には、前記貫通孔7や前記凹部12の穿設位置等は、例えば、図9に示すように構成される。該錠剤容器4の左右軸に対して前後方向に区画するように該仕切り板4bが配設され、各区画された容器下方に位置するようにそれぞれ貫通孔7がハウジング2上方に貫設されている。該貫通孔7は、平面視において錠剤容器4の左右軸に対して前後方向に交互となるように形成される。また、該貫通孔7の直下方に位置するように、凹部12が前記円筒体5の外周表面に穿設される。該凹部12は該円筒体5の長手方向に直線状に形成されるか、もしくは、該円筒体5が係止した状態で該凹部12が前記貫通孔7の直下方に位置するように穿設される。なお、図9においては、前記錠剤容器4は4個形成されるが、これに限定されるものではない。
該錠剤取出装置201においては、ハンドル11の回動操作によって円筒体5が回動され、それぞれ区画された錠剤容器4内から錠剤が凹部12によって前記取り出し口3に送出される。このように構成されることによって、該錠剤取出装置201に多種の錠剤を収容することができ、一度の操作で同時に多種の錠剤を取り出すことができる。また、該錠剤取出装置201を長手方向へ小型化することができるため、錠剤容器4を増やしても載置スペースを確保することができる。
なお、前記錠剤容器4が一体形成される場合においても、該錠剤容器4内に仕切り板4bによって区画することで同様の効果を奏することができる。また、錠剤容器4内を仕切り板4bによってより細かく区画し、対応する貫通孔7等を設けることで、より多種の錠剤を収容することができる。
さらに、図10に示す錠剤取出装置301は、ハウジング302や円筒体305、錠剤受け309等とからなるユニット体19・19・・・が左右方向に連設され、該ユニット体19・19・・・の両側を支持部20aおよびエンド支持部20bによって挟み込むように構成されている。該ユニット体19は、略円柱状の上方部と略柱状の下方部とでハウジング302が構成され、該ハウジング302の長手方向に円筒体305が横設されている。該ハウジング302の上方に形成された取り付け部302aに錠剤容器304が取り付けられ、該ハウジング302の下方には傾斜部302cから連続して錠剤受け309がハウジング302の前方に突出形成されている。そして、該ハウジング302の左右両端部が略鉛直平面状となるように、該ハウジング302や円筒体305等が形成されている。
前記ユニット体19は、左右両端部において他のユニット体19と連設可能に形成されている。図11に示すように、前記円筒体305は軸310と相対回動不能に嵌設されており、該軸310の両端は噛み合い軸部21が形成されている。該噛み合い軸部21において凸端22と凹端23とが噛合されると、各ユニット体19の軸310の回動をそれぞれ同じくすることができる。すなわち、連設されるユニット体19・19・・・において、該軸310の凸端22および凹端23が噛合して噛み合い軸部21を形成することで、円筒体305・305・・・を相対回動不能に回動させることができる。
該ユニット体19・19・・・の両端部には、ハンドル311を支持する支持部20aと、該支持部20aと前記ユニット体19を挟んで該ユニット体19の反対側に接続されるエンド支持部20bとが配設される。該支持部20aは、ハンドル311を回動可能に配設するとともに、一側面が略鉛直面となるように形成されている。該支持部20aの前方には、前記錠剤受け309の側方縁部309aが突出して形成されている。また、エンド支持部20bには、略鉛直平面に形成された一側部に前記軸310の軸受け部24が穿設され、ユニット体19と接続可能に形成されている。該エンド支持部20bの前方には、前記錠剤受け309の側方縁部309bが突出して形成されている。
本実施例に係る錠剤取出装置301は、前記ユニット体19・19・・・が長手方向に連設され、その両側部に前記支持部20aおよびエンド支持部20bが配設される。該ユニット体19等の接続において、軸310は上述のように噛み合い軸部21によって噛合可能に接続され、ハウジング302は嵌め込み機構やスライド機構等により容易に着脱しないようにされている。そして、前記ハンドル311が回動されることによって、各ユニット体19における円筒体305も連動して回動される。
該錠剤取出装置301においては、収容する錠剤の種類に応じて、適宜ユニット体19を増減して連設することが可能となる。すなわち、未使用の錠剤容器4がある場合には、かかるユニット体19を該錠剤取出装置301から取り外し、取り外したユニット体19の左右両側のユニット体19・19をそれぞれ連設させるのである。そのため、服用する錠剤の種類が少ないときには該錠剤取出装置301の全体構成をコンパクトなものにすることができる。一方で、後日服用する錠剤の種類が増えた場合問うには、新たなユニット体19を該錠剤取出装置301に連設することができる。
次に、外蓋25の構成について以下に説明する。なお、錠剤取出装置101について説明するが、実施例としてはこれに限定されるものではない。
図1および図12(a)に示すように、前記錠剤容器4の上方開口部には、外蓋25が回動可能に配設されている。該外蓋25は、錠剤容器4を完全に覆うような形状とされた平板部25aと、該平板部25aの外周に下方突起されたリブ25bとで構成されている。該リブ25bを形成することにより、外蓋25と錠剤容器4との気密性を高めている。
図1および図12(a)に示すように、前記錠剤容器4の上方開口部には、外蓋25が回動可能に配設されている。該外蓋25は、錠剤容器4を完全に覆うような形状とされた平板部25aと、該平板部25aの外周に下方突起されたリブ25bとで構成されている。該リブ25bを形成することにより、外蓋25と錠剤容器4との気密性を高めている。
該外蓋25の後部下方と錠剤容器4の後方上部に、図示せぬヒンジ部材が配設されており、該外蓋25は、該ヒンジ部材を回動中心として回動可能に錠剤容器4に取り付けられている。このように外蓋25を配設することで、常時外部から不純物等が錠剤容器4内に混入することを防ぐため衛生上好ましく、該装置が横転等した場合でも、錠剤がこぼれ落ちるのを防ぐことができる。また、ヒンジ部材を介して固設することで、外蓋25の開閉が容易である。なお、該外蓋25を着脱可能に構成する場合には、錠剤容器4の上方開口部の外縁と前記リブ25bとが嵌合して係止されるような嵌め込み式や、その他スライド式等としてもよい。
該外蓋25と錠剤容器4の前面には、外蓋25を開閉不能に係止するロック機構30が形成される。該ロック機構30は、前記外蓋25の前方略中央に上下回動可能に枢支される係止板31と、錠剤容器4の前方上部に突出して形成される側面視略U字状のU字ピン32とで構成されている。図12(b)に示すように外蓋25を閉じた状態で、該係止板31の略中心部に貫設された長孔31aにU字ピン32が嵌入され、該係止板31が係止されるように構成されている。該係止板31が係止される状態においては、前記長孔31aからU字ピン32が突出し、該U字ピン32の突出部に錠前33が取り付けられる。該錠前33によって、係止板31が回動不能に係止され、外蓋25は開閉不能となるのである。
健康補助食品等の錠剤は日々服用されるものであり、錠剤容器4内に異物が混入されても、これに気づかない場合も考えられる。そこで、このようなロック機構30を構成することで、錠剤容器4の上方を外蓋25によって完全に遮断することができ、また、かかる錠剤を服用する本人しかこれを開閉できないため、異物が混入されることがなく健康管理上の安全を担保できる。
前記錠前33の構成としては、南京錠・トラベル錠・ダイヤル錠・符合錠・シリンダ錠等が挙げられる。なお、該ロック機構30は、その配設位置や構成を本実施例に示されるものに限定するものではなく、例えば、シリンダやヒンジロック等による係止手段を具備するものでもよく、配設位置は、錠剤取出装置101の前方のみならず、側方や後方であってもよい。すなわち、外蓋25と錠剤容器4とを開閉不能に係止する機構であれば、当業者であれば容易に相当するであろう機構をも含むものである。
なお、上述したような錠剤取出装置101・201・301は、錠剤を収容・保持可能とするものである。これは、健康補助食品等が日々服用されるものであり、できる限り錠剤の詰め替えや追加を必要としないことが、便利であるからである。そこで、かかる長期の錠剤保持を可能とすべく、錠剤取出装置101等において、該装置内を密閉するような装置構成とすることが望ましい。具体的には、錠剤容器4および外蓋25の嵌合部におけるシーリング、中空部6におけるハウジング2の内壁面と円筒体5との摺接面におけるシーリング、取り出し口3における円筒体5とのシーリング等が可能である。同時に、乾燥剤や除湿剤等を配置させるようにしてもよい。
101、201、301、401 錠剤取出装置
2 ハウジング
2a 取り付け部
2b 縁部
2c 傾斜部
2d 基台部
3 取り出し口
4 錠剤容器
5 円筒体
6 中空部
7 貫通孔
9 錠剤受け
10 軸
11 ハンドル
12 凹部
25 外蓋
2 ハウジング
2a 取り付け部
2b 縁部
2c 傾斜部
2d 基台部
3 取り出し口
4 錠剤容器
5 円筒体
6 中空部
7 貫通孔
9 錠剤受け
10 軸
11 ハンドル
12 凹部
25 外蓋
Claims (5)
- ハウジングの上方部に、錠剤ごとに収納可能な錠剤容器を長手方向に設け、該錠剤容器内の錠剤を該ハウジングの前部下方に形成される取り出し口から取り出す錠剤取出装置であって、該ハウジングの下内部に円筒体を回動可能に枢支し、該円筒体の外周の長手方向に複数の凹部を穿設し、該円筒体が回動されることによって、錠剤が錠剤容器からそれぞれの凹部を介して取り出し口に移送され、複数個が同時に取り出されるようにした錠剤取出装置。
- 前記円筒体の外周に各錠剤容器の位置に合わせて円周方向に複数の凹部を穿設し、各凹部を、蓋すること、または、埋めること、または交換可能とすることを特徴とする請求項1記載の錠剤取出装置。
- 前記ハウジングと錠剤容器と円筒体等とからなるユニット体を形成し、該ユニット体と該ユニット体を両端から支持する支持体とを長手方向に連設することを特徴とする請求項1記載の錠剤取出装置。
- 前記ハウジングの下方部であって前記取り出し口の前方に突出するように錠剤受けを形成し、該錠剤受けが該取り出し口に移送された錠剤を捕集することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の錠剤取出装置。
- 前記錠剤容器の上方を覆うように外蓋を配設し、該外蓋と錠剤容器とを開閉不能に係止するロック機構を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の錠剤取出装置。
Priority Applications (1)
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JP2003271529A JP2005027910A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 錠剤取出装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006230500A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Eisai Co Ltd | 錠剤取出し器具 |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003271529A patent/JP2005027910A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006230500A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Eisai Co Ltd | 錠剤取出し器具 |
JP4594762B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2010-12-08 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | 錠剤取出し器具 |
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