JP2005027520A - カロテノイドの抽出方法 - Google Patents

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裕美 田中
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【課題】得られたカロテノイド製品を食品として用いることができる安全性を確保しつつ、しかも効率よく、経済的にカロテノイドを抽出、分離する方法を提供する。
【解決手段】キサントフィルなどのカロテノイドを含有する植物組織などの被抽出物に、ヘミセルラーゼ、セルラーゼ、アラバナーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼなどの酵素を添加して酵素処理を施した後、有機溶剤を添加してカロテノイドを抽出することを特徴とするカロテノイドの抽出方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食品、飼料、医薬品、化粧品などに用いうるカロテノイドの抽出、分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カロテノイドは、植物や微生物など自然界に広く存在する黄色から赤色または紫色を示すポリエン色素である。酸素を分子内に含有するキサントフィルと、含まないカロテン類がある。カロテン類をはじめβ−クリプトキサンチンなどの一部のキサントフィルがプロビタミンA活性を有していることが知られている。
【0003】
近年、カロテノイドは抗酸化作用、発ガン抑制作用を示す植物由来、微生物由来の天然成分として注目されており、今後機能性食品などとしての用途が期待されている(例えば、非特許文献1参照)。従来より抗酸化作用が知られているβ―カロテンをはじめ、最近では特にミカンなどに含まれるβ―クリプトキサンチン、オキアミや赤色酵母に含まれるアスタキサンチン、トマトに含まれるリコピン、とうもろこしなどに含まれるルテインなどが注目されている。今後これら機能性成分の食品や飼料、医薬品、化粧品などへの用途展開が盛んに行われると考えられる。
【0004】
従来、これら高い機能性を有するカロテノイドを植物や微生物起源から抽出、分離する方法として、有機溶剤を用いる抽出は広く公知であった(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
【非特許文献1】
FRAGRANCE JOURNAL、第29巻第2号、頁22−27、2001年
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−88353号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平7−242621号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の抽出方法においては、その抽出効率は低く、多量の溶媒が必要であり経済的にも不利であった。そのため安価な提供が困難であり、β―カロテンやゼアキサンチン、カンタキサンチンなどは市場では合成品が一般的である。また、食品用途にカロテノイドを製造する場合はその有機溶媒の使用種類に制限があり、特許文献2に報告されているようなピリジン、テトラヒドロフランなどの環状親水性有機化合物を用いることは安全性の面から避けざるを得ない。
【0009】
本発明は、得られたカロテノイド製品を食品として用いることができる安全性を確保しつつ、しかも効率よく、経済的にカロテノイドを抽出、分離する方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するため鋭意検討の結果、カロテノイドを含有する被抽出物に酵素を添加し処理することによってその後の有機溶剤を用いた抽出効率が向上、必要量が減少し、カロテノイドを効率的かつ経済的に抽出できる方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、カロテノイドを含有する被抽出物に酵素を添加して酵素処理を施した後、有機溶剤を添加してカロテノイドを抽出することを特徴とするカロテノイドの抽出方法を要旨とするものであり、好ましくは酵素処理に用いる酵素が、糖類加水分解酵素である前記のカロテノイドの抽出方法であり、また好ましくはカロテノイドが、キサントフィルである前記のカロテノイドの抽出方法であり、また好ましくはカロテノイドを含有する被抽出物が、植物組織およびその加工物である前記のカロテノイドの抽出方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
本発明におけるカロテノイドとは、特に限定されるものではなく、例えば、α−カロテン、β−カロテン、γ−カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、リコピンなど、およびこれらの脂肪酸エステルが挙げられる。脂肪酸エステルとしては、キサントフィルのパルミトイルエステル、ミリストイルエステル、ラウリルエステルなどが挙げられる。
よって、原料となる被抽出物は、これらカロテノイドを含有する植物由来、微生物由来、動物由来の組織、器官およびその処理物であれば特に限定されるものではない。例えば、α−カロテンやβ−カロテンを分離するための原料としてはにんじん、パーム油、ほうれん草などやその加工物を用いることができ、クリプトキサンチンを分離するための原料としてはミカンや柿、マンゴーなどやその加工物を用いることができる。リコピンを抽出するための原料としてはトマトやその加工物などを用いることができる。
【0013】
原料の形態としては、植物、微生物などをそのまま用いてもよいが、これらに対しすりつぶし、破砕、粉砕、加熱、脱水、乾燥などの物理的処理を行ったものでも良い。これらの処理を行うと酵素処理効率、抽出効率が上がる。原料中のカロテノイドが喪失しにくい条件でこれらの処理を行うことが好ましい。また、原料は水分を多く含む物でも良いし、乾燥された物であっても良い。水分を多く含む物であればそのまま酵素剤を添加すればよいし、乾燥された物であれば酵素剤と一緒に水分を添加して反応を行えばよい。
【0014】
本発明において被抽出物に添加する酵素は、被抽出物細胞中に含まれる有機物、特に細胞壁などを構成する生体高分子などを分解することができるものであれば特に限定されず、アミラーゼ、グルコアミラーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、キシラナーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼ、リパーゼ、マセレーションエンザイム(細胞壁崩壊酵素)などが用いられる。抽出を行う被抽出物に応じて用いる酵素を選択すれば良いが、これらの中でも糖質加水分解酵素であるセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、キシラナーゼ、マレーションエンザイムが抽出効率の向上のために好ましい酵素である。被抽出物に添加する酵素剤は、これらの精製酵素を用いてもよいし、これらの活性を示す微生物菌体や培養物、これらの粗精製物を用いてもよい。これらの酵素は単独で用いてもよいし、2種類以上の酵素を混合して用いてもよい。被抽出物に添加する酵素の量は特に限定されず酵素の反応性に応じて添加すればよい。例えば、ペクチナーゼを用いた場合であれば、被抽出物100gに対して1〜100,000ユニットであることが好ましく、更に10〜10,000ユニットであることが好ましい。
【0015】
本発明においては上記酵素を添加したのち、攪拌などにより酵素と被抽出物を均一に混合して酵素反応を進行させる。このときの反応温度としては、酵素が失活せずかつ腐敗の起こりにくい条件、またカロテノイドが喪失しない条件下で行うことが望ましい。具体的には、温度は0℃〜90℃、好ましくは0℃〜80℃、さらに好ましくは0℃〜70℃がよい。反応のpHとしては酵素の至適条件下で行うのが望ましいのは言うまでもなく、pH2〜12、好ましくはpH2.5〜8とするのがよい。反応時間は使用する被抽出物と酵素の量に依存するが、通常1〜48時間に設定するのが作業上好ましい。反応の際、この反応物を攪拌しながら反応を行ってもよいし、静置反応でもよい。
【0016】
酵素処理終了後、次の有機溶媒による抽出工程には酵素処理された反応物をそのままを用いてもよいし、なんらかの加工を行ったものを用いてもよい。具体的には、反応物を固液分離した残さ、固液分離した残さを乾燥させたもの、固液分離せず反応物そのままを乾燥させたものなどを用いてもよい。
【0017】
本発明において抽出工程に用いる有機溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、アセトニトリル、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、ペンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、エーテル類、ピリジン類、ポリエーテル類などが挙げられる。これらのうち、本発明を食品用途に利用する場合は、安全性の観点から、アセトン、エタノール、ヘキサンを用いるのが特に好ましい。これらの有機溶剤は単独で用いてもよいし、混合物を用いてもよい。また有機溶剤に水や界面活性剤などの添加物を加えることもできる。
【0018】
抽出に用いる有機溶剤の量としては、特に限定されず被抽出物からカロテノイドを抽出するのに十分な量であればよい。具体的には、被抽出物の固形分重量に対して0.5〜100倍、好ましくは1〜50倍がよい。
抽出の温度は使用する溶剤の沸点にもよるが、例えばアセトンを用いた場合では、好ましくは0℃〜60℃がよい。抽出温度がこの範囲以下であれば抽出効率が低下し、またこの範囲以上であれば溶剤の揮発をもたらし、またエネルギー使用量が増えるのみである。抽出時間は特に限定されないが、抽出効率と作業性から好ましくは10分〜24時間がよい。
【0019】
なお、抽出操作は1回のみの回分操作に限定されるものではない。抽出後の残査に再度新規な溶剤を添加し、抽出操作を施すこともできるし、抽出溶剤を複数回被抽出物に接触させることもできる。すなわち、抽出操作としては、回分操作、半連続操作、向流他段階接触操作のいずれの方式も使用可能である。また、ソックスレー抽出、還流抽出など公知の抽出方法を使用してもよい。
抽出後の残さの分離除去も公知の方法で行えばよく、具体的には吸引濾過、フィルタープレス、シリンダープレス、デカンター、遠心分離器、濾過遠心機などを用いればよい。
【0020】
このようにして得られたカロテノイド抽出液はその後濃縮やカラムなどによる精製、乾燥、粉末化、担体への混合などの処理を行うことにより、食品、飼料、医薬品、化粧品その他生活用品に用いることができる。
【0021】
【実施例】
以下に本発明の実施例を記す。例として、本発明を用いたミカンジュース粕からのβ−クリプトキサンチンの抽出とにんじんからのβ−カロテンの抽出について記す。本発明はこの実施例にその範囲を限定するものではない。
なお、β−クリプトキサンチン含量の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた。HPLC装置として、島津製作所製LC−10Aを用い、ウォーターズ社製ResolveC18(φ3.9×150mm)カラムを接続し、メタノールを等量加えた試料を導入した。移動相には、メタノール:酢酸エチル=7:3、カラム温度30℃、流速1.0ml/min、検出波長450nmで分析を行った。
【0022】
β−カロテン含量の測定は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた。HPLC装置として、島津製作所性LC−10Aを用い、ウォーターズ社製ResolveC18(φ3.9×150mm)カラムを接続し、メタノールを等量加えた試料を導入した。移動相には、メタノール:酢酸エチル=7:3、カラム温度30℃、流速1.0ml/min、検出波長450nmで分析を行った。
【0023】
実施例1
ミカンから果汁を絞った後の残さ(ミカンジュース粕、水分率約90%)70gに、食品加工用ペクチナーゼ酵素剤スミチームPX(新日本化学工業株式会社製、ペクチナーゼ活性5,000u/g、アラバナーゼ活性90u/g)0.1gとセルラーゼ、ヘミセルラーゼ酵素剤であるセルラーゼY−NC(ヤクルト薬品工業株式会社製、セルラーゼ活性30,000u/g)0.1gを添加し、よくかき混ぜて室温で8時間静置反応を行った。この反応液を遠心分離し、上清を除去した後、エタノール100mlを加えて10分、30分、または60分攪拌しカロテノイドの抽出を行った。抽出後固液分離してエタノールを回収し、これのβ−クリプトキサンチン含量を測定した。各抽出時間で抽出したエタノール抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図1に示す。
【0024】
実施例2
実施例1と同様に酵素処理を行った後エタノールによる抽出を行った。ただし、用いるエタノール量を50mlとして行った。得られたエタノール抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図1に示す。
【0025】
比較例1
ミカンから果汁を絞った後の残さ(ミカンジュース粕、水分率約90%)70gを凍結乾燥し、これにエタノール100mlを加えて10分、30分、または60分攪拌しカロテノイドの抽出を行った。抽出後固液分離してエタノールを回収し、これのβ−クリプトキサンチン含量を測定した。各抽出時間で抽出したエタノール抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図1に示す。
【0026】
図1の結果より、ミカンジュース粕からβ―クリプトキサンチンを抽出するにあたり、本発明を利用することによって用いる溶剤の量が1/2でも本発明を用いない場合の1.5倍以上のカロテノイドを抽出できることが示され、また溶剤の量が同じ場合は同量のβ―クリプトキサンチンを抽出するための時間が1/6以下に抑えられることが示された。
【0027】
実施例3
ミカンから果汁を絞った後の残さ(ミカンジュース粕、水分率約90%)70gに、食品加工用ペクチナーゼ酵素剤スミチームPX(新日本化学工業株式会社製、ペクチナーゼ活性5,000u/g、アラバナーゼ活性90u/g)0.1gとセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ酵素剤であるドリセラーゼ(協和発酵工業株式会社製、セルラーゼ活性800u/g、プロテアーゼ活性10,000u/g、ペクチナーゼ活性300u/g)0.1gを添加し、よくかき混ぜて室温で8時間静置反応を行った。この反応液を凍結乾燥した後、アセトン100mlを加えて10分、30分、または60分攪拌しカロテノイドの抽出を行った。抽出後固液分離してアセトンを回収し、これのβ−クリプトキサンチン含量を測定した。各抽出時間で抽出したアセトン抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図2に示す。
【0028】
実施例4
実施例3と同様に酵素処理を行った後アセトンによる抽出を行った。ただし、用いるアセトン量を50mlとして行った。得られたアセトン抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図2に示す。
【0029】
比較例2
比較例1と同様に凍結乾燥を行った後アセトンによる抽出を行った。ただし、用いるアセトン量を100mlとして行った。得られたアセトン抽出液中のβ−クリプトキサンチン含量の結果を、図2に示す。
【0030】
図2より、ミカンジュース粕からβ−クリプトキサンチンを抽出するにあたり、本発明を利用することによって用いる溶剤の量が1/2でも本発明を用いない場合の1.5倍以上のカロテノイドを抽出できることが示され、また溶剤の量が同じ場合は同量のβ−クリプトキサンチンを抽出するための時間が1/6以下に抑えられることが明らかになった。
【0031】
実施例5
にんじん(フードプロセッサーにてピューレ状にしたもの)100gに、食品加工用ペクチナーゼ酵素剤スミチームPX(新日本化学工業株式会社製、ペクチナーゼ活性5,000u/g、アラバナーゼ活性90u/g)0.2gを添加し、よくかき混ぜて室温で16時間静置反応を行った。その後これを凍結乾燥し、アセトン100mlを加えて10分、30分、または60分攪拌しカロテノイドの抽出を行った。抽出後固液分離してアセトンを回収し、これのβ−カロテン含量を測定した。各抽出時間で抽出したアセトン抽出液中のβ−カロテン含量の結果を、図3に示す。
【0032】
実施例6
実施例5と同様に酵素処理を行った後アセトンによる抽出を行った。ただし、用いるアセトン量を50mlとして行った。得られたアセトン抽出液中のβ−カロテン含量の結果を、図3に示す。
【0033】
比較例3
にんじん(フードプロセッサーにてピューレ状にしたもの)100gを凍結乾燥し、これにアセトン100mlを加えて10分、30分、または60分攪拌しカロテノイドの抽出を行った。抽出後固液分離してアセトンを回収し、これのβ−カロテン含量を測定した。各抽出時間で抽出したアセトン抽出液中のβ−カロテン含量の結果を、図3に示す。
【0034】
図3より、にんじんからβ−カロテンを抽出するにあたり、本発明を利用することによって用いる溶剤の量が1/2でも本発明を用いない場合の2倍以上のカロテノイドを抽出できることが示され、また溶剤の量が同じ場合は同量のβ−カロテンを抽出するための時間が1/6以下に抑えられることが明らかになった。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、カロテノイドを含有する被抽出物に対し酵素処理を施したのち有機溶剤で抽出することを特徴とするカロテノイドの抽出方法であり、本発明によれば、次のような効果が奏される。
(1)カロテノイドを抽出するために被抽出物に加える溶剤量を等量とした場合、抽出されるカロテノイド量が大幅に増加される。
(2)カロテノイドを抽出するために被抽出物に加える溶剤量を大幅に減らすことができ、操作性、経済性が向上する。
(3)カロテノイドを抽出するための抽出時間を大幅に減らすことができ、操作性、経済性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1,2および比較例1における抽出溶液中のβ−クリプトキサンチン含量の変化を示す図である。
【図2】実施例3,4および比較例2における抽出溶液中のβ−クリプトキサンチン含量の変化を示す図である。
【図3】実施例5,6および比較例3における抽出溶液中のβ−カロテン含量の変化を示す図である。

Claims (4)

  1. カロテノイドを含有する被抽出物に酵素を添加して酵素処理を施した後、有機溶剤を添加してカロテノイドを抽出することを特徴とするカロテノイドの抽出方法。
  2. 酵素処理に用いる酵素が、糖類加水分解酵素である請求項1記載のカロテノイドの抽出方法。
  3. カロテノイドが、キサントフィルである請求項1または2記載のカロテノイドの抽出方法。
  4. カロテノイドを含有する被抽出物が、植物組織およびその加工物である請求項1乃至3のいずれかに記載のカロテノイドの抽出方法。
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