JP2005026821A - チャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機 - Google Patents

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【課題】チャンネル固定機能を備えた多チャンネル、多チューナ対応のテレビジョン受像機であって、現在設定しているチャンネル固定状態の表示や変更などを簡易な操作で行うことができるテレビジョン受像機を提供する。
【解決手段】放送を選局し受信する1以上の受信処理部と、該受信信号をA/V信号に変換する1以上の信号処理部と、該A/V信号を出力する1以上の出力制御部とを備えたテレビジョン受像機であって、前記受信処理部、前記信号処理部及び前記出力制御部を組み合わせてなる1以上の受信経路を固定することができるチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機に関し、特に、多チャンネル化、多チューナ化、多画面化が進むテレビジョン受像機において、ユーザが簡便な操作で利用できるチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
BS放送やCS放送などの衛星放送受信機能が内蔵されているテレビジョン受像機では、ユーザが任意のチャンネルを選局した状態を固定するチャンネル固定機能を備えているのが一般的である。例えば、BS放送についてチャンネル固定を設定している場合には、そのチャンネルの視聴中に他のBS放送チャンネルの選局動作を行うと、視聴画面に「チャンネル固定中」の旨がOSD(On Screen Display)表示され、ユーザが行った選局はキャンセルされることになる。
【0003】
また、ユーザが地上波のチャンネルを選局したり、テレビジョン受像機の電源をOFFにしたりしても、BS放送受信機能は固定されたBS放送チャンネルを受信し続けるので、例えば、チャンネル固定したBS放送チャンネルをバックグラウンドでVTR録画させておくこともできる。
【0004】
BS放送受信機能を内蔵したテレビジョン受像機において、BS放送チャンネルのチャンネル固定を設定するには、通常、BS放送チャンネルを選局して視聴画面に受像した後、そのチャンネルを視聴している状態で、チャンネル固定を設定する。ユーザは、視聴画面に表示されるOSDメニューやリモートコントローラ(以下、「リモコン」と記載する)などを操作してこれらの設定を行うことができる。
【0005】
一方、チャンネル固定を解除するには、視聴画面を固定したBS放送チャンネルに切り替えてから、OSDメニューやリモコンなどを操作してチャンネル固定の解除を行うことができるようになっている。
【0006】
図7は、従来使用されているBS/CSチューナ内蔵テレビジョン受像機の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図7に示すテレビジョン受像機は、リモコン受光部11及びリモコン受信部2と、BS/CSアンテナ12、BS/CSチューナ3及びBS/CSデコーダ6と、U/Vアンテナ13及びU/Vチューナ4と、外部A/V入力信号14が入力される外部A/V入力制御部5と、OSD制御部7と、アナログ映像音声処理部8と、映像・音声出力制御部9と、視聴画面15と、スピーカ16と、外部A/V出力信号17を出力する外部A/V出力制御部10と、上記各構成部分の動作を制御するシステムコントローラ1とから構成されている。
【0007】
リモコン受光部11は、赤外線を使用した光通信、例えばIrDA(Infrared Data Association)、などにより外部のリモコンから発信された光信号を受信する。リモコン受信部2は、リモコン受光部11において受信した光信号を復調して通信データを取得し、システムコントローラ1に出力する。
【0008】
BS/CSアンテナ12は、BS放送及びCS放送を受信可能な混合アンテナであり、通常は分配器を介してBS/CSチューナ3に接続されている。BS/CSチューナ3は、システムコントローラ1から受信した選局信号に基づいて、所定の周波数チャンネルのBS/CS放送を選局・受信し、BS/CSデコーダ6に出力する。BS/CSデコーダ6は、入力された放送信号からA/V(Audio/Video、映像・音声)信号を復調し、アナログ映像音声処理部8に出力する。
【0009】
U/Vアンテナ13は、UHF/VHF混合アンテナであり、アナログ地上波放送を受信するためのものである。U/Vチューナ4は、システムコントローラ1から受信した選局信号に基づいて、所定の周波数チャンネルのUHF/VHF放送を選局・受信し、受信信号をアナログ映像音声処理部8に出力する。
【0010】
尚、近年では、U/V+BS混合アンテナなど、各種の混合アンテナが提供されているので、このようなアンテナと混合器・分配器を組み合わせて用いることもできる。
【0011】
外部A/V入力制御部5は、本テレビジョン受像機に外部から入力される外部A/V入力信号14を処理し、得られたA/V信号をアナログ映像音声処理部8に出力する。尚、図7では、外部A/V入力信号14を模式的に示しているが、実際には、例えば外部入力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオプレイヤからのVTR再生信号などである。
【0012】
アナログ映像音声処理部8は、BS/CSデコーダ6、U/Vチューナ4又は外部A/V入力制御部5から受信したA/V信号を、視聴画面15及びスピーカ16で再生できるように所定の処理を行う。処理されたA/V信号は、システムコントローラ1からの制御に応じて、映像・音声出力制御部9又は外部A/V出力制御部10に出力される。
【0013】
OSD制御部7は、視聴チャンネル、現在時刻、音量、各種設定画面などのOSD表示データをシステムコントローラ1から受信し、視聴画面15上に表示可能な形態(通常は画素値データ)として映像・音声出力制御部9に出力する。
【0014】
映像・音声出力制御部9は、アナログ映像音声処理部8から受信したA/V信号と、OSD制御部7から受信したOSD表示データとを合成した後、映像信号を視聴画面15に、音声信号をスピーカ16に、それぞれ出力する。このとき、OSD表示データは、映像信号上に重畳されて合成される。
【0015】
視聴画面15は、一般的なディスプレイ装置の表示部で構成されており、例えば、CRT(陰極線管)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、有機/無機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどが用いられている。スピーカ16は、アンプ等を備えた一般的なスピーカであるが、典型的には、視聴画面15と一体形成されている。
【0016】
外部A/V出力制御部10は、アナログ映像音声処理部8から受信したA/V信号を処理し、外部A/V出力信号17として本テレビジョン受像機の外部に出力する。尚、図7では、外部A/V入力信号14を模式的に示しているが、実際には、例えば外部出力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオレコーダで録画するためのVTR信号などである。
尚、録音再生機能を備えたアナログ/デジタルビデオデッキを本テレビジョン受像機の外部入力端子及び外部出力端子の両方に接続することもできる。
【0017】
上記のような構成を有する従来のテレビジョン受像機において、BS/CS放送又は地上アナログ(UHF/VHF)放送のチャンネルを選局し、外部接続されたビデオレコーダで録画する際には、チャンネル固定機能を利用することができる。例えば、BS/CS放送をチャンネル固定して録画する場合には、BS/CSチューナ3で選局されたチャンネルの受信信号が、BS/CSデコーダ6、アナログ映像音声処理部8及び外部A/V出力制御部を経て外部に出力されるまでの経路が固定されることになる。これと同時に、U/Vチューナ4からの放送信号や外部A/V入力制御部5からの再生信号を、映像・音声出力制御部9を通じて視聴画面に表示することができるので、ユーザはBS/CS放送の固定したチャンネルをバックグラウンド録画しながら、BS/CS放送以外の他のチャンネルを視聴することが可能である。
【0018】
ところで、今日のテレビジョン受信環境は、アナログ放送からデジタル放送へ移行する時期であり、現在、全国で視聴されているアナログ地上放送に代わる新しい地上デジタル放送の準備が進んでいる。この地上波デジタル放送に加えて、既にサービスが開始されているBSディジタル放送やCS110度デジタル放送などの放送ネットワークなどの存在により、放送の多チャンネル化が進みつつある。
【0019】
他方で、地域に根ざしたケーブルテレビジョン放送や、ブロードバンド回線によるインターネット接続を利用したオンライン動画配信なども普及が進んでいる。近年、IEEE 1394やIEEE802.bなどの通信規格により高速通信可能な家庭内ネットワークを構成し、このネットワークを通じてAV機器を相互に接続し、連携して動作させるHAVi(Home Audio Video Interoperability)システムなどが提案されている。これにより、例えば、パーソナルコンピュータのハードディスク装置やDVDプレイヤーなどに記録されている動画などのコンテンツをテレビジョン受信機において再生することも可能となる。
【0020】
このような情勢下、テレビジョン受像機についても、従来の地上アナログ放送のみを受信するものや、BSディジタル放送やCS110度デジタル放送など個々の放送サービスにのみ対応したものに代わって、各種アナログ/デジタル放送のほか、アナログ/デジタルビデオ、ハードディスクレコーダ、DVDプレイヤー、オンライン配信コンテンツなど多様な受像・再生環境を兼ね備えたテレビジョン受像機が提案されるようになっている。すなわち、テレビジョン受像機の多チャンネル化、多チューナ化、多画面化が進み、一度に複数のチャンネルを視聴したり、異なる放送サービス又はソースから取得される複数のコンテンツを同時に視聴・録画したりすることが可能となっている。
【0021】
特許文献1に記載のテレビジョン受像機は、衛星放送チャンネル固定スイッチを備えることにより、衛星放送の録画中にユーザが誤ってチャンネル選局を変更したり電源をオフにしたりすることにより録画が中断されるのを防止できることを特徴としている。
【0022】
特許文献2に記載のテレビジョン受像機は、BS放送のチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機であり、BS録画実行中及びBSチャンネル選局情報を記憶するメモリ手段をさらに設けたことにより、BSチャンネル固定中にBSチャンネル切り替え操作が行われると、メモリ手段に記憶した情報に基づいて、チャンネル固定の種類を識別し、その結果を画面上に表示することを特徴としている。
【0023】
【特許文献1】
特開平2−186886号公報。
【特許文献2】
特開平5−260484号公報。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなテレビジョン受像機の多チャンネル化、多チューナ化、多画面化が進むにともない、ユーザが選局し視聴できるチャンネル数が増大し、視聴・録画のスタイルが多様化する中で、テレビジョン受像機が備える複数のチューナのそれぞれに対して選局を行うことになるため、ユーザが各チューナの現在の選局状態を全て把握しきれなくなってしまうような状況が生じている。
【0025】
上記した特許文献1及び2の例にあるように、チャンネル固定機能は、放送をバックグラウンドで受信して録画するのに多用される機能であるが、チャンネル固定されている選局状態を変更するような動作をしない限りは、ユーザはチャンネル固定を設定していることを意識することがないため、設定したチャンネル固定を容易に忘却してしまうことになる。特に、多チャンネル化、多チューナ化したテレビジョン受像機では、各種チューナごとにチャンネル固定を設定することができる上に、選局できるチャンネル数も膨大であるので、ユーザは自らが設定したチャンネル固定を把握できなくなる可能性が高い。
【0026】
また、ユーザが設定したチャンネル固定の状態や録画状態を視聴画面に表示して確認しようとする場合には、リモコンや操作パネルなどを用いてチューナの切り替え操作を行った後、チャンネル選局操作を1回ずつ行いながら、チャンネル固定されているチャンネルを探さなければならず、多チャンネル化、多チューナ化したテレビジョン受像機では、非常に煩雑な操作となることが考えられる。
【0027】
そこで本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、チャンネル固定機能を備えた多チャンネル、多チューナ対応のテレビジョン受像機であって、現在設定しているチャンネル固定状態の表示や変更などを簡易な操作で行うことができる、ユーザにとって利便性の高いテレビジョン受像機を提供しようとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、放送を選局し受信する1以上の受信処理部と、該受信信号をA/V信号に変換する1以上の信号処理部と、該A/V信号を出力する1以上の出力制御部とを備えたテレビジョン受像機であって、前記受信処理部、前記信号処理部及び前記出力制御部を組み合わせてなる1以上の受信経路を固定することができるチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機を提供するものである。
【0029】
本発明のテレビジョン受像機では、チャンネル固定をするにあたって、単にチューナ等の選局しているチャンネルを記憶し固定するのではなく、受信処理部、信号処理部及び出力制御部を組み合わせてなる受信経路を記憶し固定するので、多チャンネル化、多チューナ化により煩雑な受信処理系統、信号処理系統、出力系統を有するテレビジョン受像機においても、効率よく受信経路を確保することが可能となる。
【0030】
本発明のテレビジョン受像機において、前記受信処理部は、衛星デジタル放送、地上デジタル放送、地上アナログ放送及びケーブルテレビ放送のうち少なくとも1つを選局し受信するアンテナ及びチューナを含んでいることを特徴とする。
【0031】
本発明のテレビジョン受像機において、前記受信処理部は、外部機器から入力されたA/Vデータを処理する入力制御部をさらに含んでいることを特徴とする。これにより、例えば、外部入力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオプレイヤなどからのVTR再生信号を、上記アンテナ及びチューナから受信した放送信号と同等に扱うことができる。
【0032】
本発明のテレビジョン受像機において、前記信号処理部は、デジタル放送信号を処理するデコーダ及びアナログ放送信号を処理する処理部のうち少なくとも一方を含んでいることを特徴とする。デジタル放送の信号処理には、通常、MPEG2−TS方式の信号処理系統を使用する。
【0033】
本発明のテレビジョン受像機において、前記出力制御部は、前記A/V信号を視聴画面に出力する出力制御部及び前記A/V信号を外部機器に出力する出力制御部のうち少なくとも一方を含んでいることを特徴とする。前記A/V信号は、ユーザの視聴用に視聴画面に出力するほかに、外部出力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオレコーダで録画するためのVTR信号として利用することができる。
【0034】
本発明のテレビジョン受像機において、前記チャンネル固定機能を提供するためのチャンネル固定機能部であって、前記固定した受信経路に含まれる受信処理部、信号処理部及び出力制御部の組み合わせをチャンネル固定情報として記憶するチャンネル固定情報管理手段と、前記記憶したチャンネル固定情報を変更するチャンネル固定設定手段と、を含んだチャンネル固定機能部をさらに備えていることを特徴とする。
【0035】
本発明のテレビジョン受像機において、前記チャンネル固定機能部は、前記記憶したチャンネル固定情報を参照するチャンネル固定検索手段と、前記参照したチャンネル固定情報を視聴画面に表示するチャンネル固定情報表示手段と、をさらに備えていることを特徴とする。
これにより、ユーザは、現在のチャンネル固定の設定を簡易な操作で素早く知ることができる。
【0036】
本発明のテレビジョン受像機において、前記チャンネル固定情報表示手段は、前記チャンネル固定情報を視聴画面にOSD表示することを特徴とする。
本発明のテレビジョン受像機において、前記チャンネル固定機能部は、ユーザが前記視聴画面に表示したチャンネル固定情報に含まれる受信経路のうち1つを選択した場合には、当該受信経路において取得されるA/V信号を視聴画面に出力させる視聴映像切り替え手段をさらに備えていることを特徴とする。
これにより、ユーザは、現在のチャンネル固定が設定されているチャンネルのいずれかを簡易な操作で視聴することができる。
【0037】
本発明は、また、放送を選局し受信する1以上の受信処理部と、該受信信号をA/V信号に変換する1以上の信号処理部と、該A/V信号を出力する1以上の出力制御部とを備えたテレビジョン受像機において用いるチャンネル固定プログラムであって、前記受信処理部、前記信号処理部及び前記出力制御部を組み合わせてなる1以上の受信経路を固定し記憶するチャンネル固定情報管理手段を備えたチャンネル固定プログラムを提供するものである。
【0038】
本発明のチャンネル固定プログラムは、また、前記記憶したチャンネル固定情報を変更するチャンネル固定設定手段と、前記記憶したチャンネル固定情報を参照するチャンネル固定検索手段と、前記参照したチャンネル固定情報を視聴画面に表示するチャンネル固定情報表示手段と、ユーザが前記視聴画面に表示したチャンネル固定情報に含まれる受信経路のうち1つを選択した場合には、当該受信経路において取得されるA/V信号を視聴画面に出力させる視聴映像切り替え手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
【0040】
図1は、本発明のテレビジョン受像機の一実施形態について、その内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図1において、本実施形態のテレビジョン受像機は、リモコン受光部38及びリモコン受信部22と、BS/CSアンテナ39、BS/CSデジタルチューナ23及び24と、地上波放送用アンテナ40、地上デジタルチューナ25及びU/Vチューナ26と、IEEE1394入力信号41が入力されるIEEE1394入力制御部27と、外部A/V入力信号42が入力される外部A/V入力制御部28と、トランスポートデコーダ29及び30と、OSD制御部31と、A/Vデコーダ32及び33と、アナログ映像音声処理部34と、映像・音声出力制御部35と、視聴画面43及びスピーカ44と、外部A/V出力信号45を出力する外部A/V出力制御部36と、IEEE1394出力信号46を出力するIEEE1394出力制御部37と、上記各構成部分の動作を制御するシステムコントローラ21とから構成されている。
【0041】
リモコン受光部38は、外部のリモコンから発信された光信号を受信する。リモコン受信部22は、リモコン受光部38において受信した光信号を復調して通信データを取得し、システムコントローラ21に出力する。
【0042】
BS/CSアンテナ39は、BS放送及びCS放送を受信可能な混合アンテナであり、分配器などを介してBS/CSデジタルチューナ23及び24に接続されており、BS/CSアンテナ39で受信した放送信号は、BS/CSデジタルチューナ23及び24に分配されて受信される。BS/CSデジタルチューナ23及び24は、それぞれ、システムコントローラ21から受信した選局信号に基づいて、所定の周波数チャンネルのBS/CS放送を選局・受信し、受信信号をトランスポートデコーダ29及び/又は30に出力する。BS/CSデジタルチューナ23及び24のそれぞれが2つのトランスポートデコーダ29及び30のうちいずれに受信信号を出力するかについては、システムコントローラ21が制御するものとする。
【0043】
地上波放送用アンテナ40は、地上デジタル放送、UHF/VHFを含む地上アナログ放送などを受信できる混合アンテナであり、地上波放送用アンテナ40で受信した放送信号は、分配器などにより、地上デジタルチューナ25及びU/Vチューナ26のいずれかに分配されて受信される。
【0044】
地上デジタルチューナ25は、システムコントローラ21から受信した選局信号に基づいて、所定の周波数チャンネルの地上デジタル放送を選局・受信し、受信信号をトランスポートデコーダ29及び/又は30に出力する。地上デジタルチューナ25が2つのトランスポートデコーダ29及び30のうちいずれに受信信号を出力するかについては、システムコントローラ21が制御するものとする。
【0045】
U/Vチューナ26は、従来の地上アナログ放送受信用のテレビジョン受像機に内蔵されているUHF/VHF受信用チューナであり、システムコントローラ21から受信した選局信号に基づいて、所定の周波数チャンネルのUHF/VHF放送を選局・受信し、受信信号をアナログ映像音声処理部34に出力する。
【0046】
IEEE1394入力制御部27は、本テレビジョン受像機が備えるIEEE1394端子に接続された外部機器からのIEEE1394入力信号42を処理し、トランスポートデコーダ29及び/又は30に出力する。IEEE1394入力制御部27が2つのトランスポートデコーダ29及び30のうちいずれに受信信号を出力するかについては、システムコントローラ21が制御するものとする。IEEE1394入力信号42は、例えば、外部接続されたハードディスクレコーダやDVDプレイヤなどからの再生信号のほか、インターネットを通じてオンライン配信されるコンテンツの再生信号などである。
【0047】
外部A/V入力制御部28は、本テレビジョン受像機に外部から入力される外部A/V入力信号42を処理し、得られたA/V信号をアナログ映像音声処理部34に出力する。外部A/V入力信号14は、例えば、外部入力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオプレイヤからのVTR再生信号などである。
【0048】
トランスポートデコーダ29及び30は、BS/CSデジタルチューナ23及び24から受信したBS/CS放送信号、地上デジタルチューナ25から受信した地上デジタル放送信号、及びIEEE1394入力制御部から受信したIEEE1394入力信号に対して、所定の処理を行った後、それぞれA/Vデコーダ32及び33に出力するか、あるいは、IEEE1394出力制御部37に出力する。いずれに出力するかは、システムコントローラ21が制御するものとする。
【0049】
A/Vデータを含んだBS/CS放送信号及び地上デジタル放送信号は、通常、MPEG2規格のトランスポートストリーム(TS)方式により、TSパケットとして分割送信されているので、トランスポートデコーダ29及び30は、TSパケットを再構成することにより、MPEG2規格のデジタルデータを生成する。
【0050】
A/Vデコーダ32及び33は、それぞれ、トランスポートデコーダ29及び30から受信したデジタルデータ信号をMPEG2規格に従って復調(デコード)して、A/Vデジタルデータを生成する。デコードされたA/Vデジタルデータは、さらに、視聴画面43及びスピーカ44において再生できるようにアナログA/V信号に変換されて、映像・音声出力制御部35又は外部A/V出力制御部36に出力される。いずれに出力されるかは、システムコントローラ21が制御するものとする。
【0051】
アナログ映像音声処理部34は、U/Vチューナ26又は外部A/V入力制御部28から受信したA/V信号を、視聴画面43及びスピーカ44で再生できるように処理した後、システムコントローラ21からの制御に応じて、映像・音声出力制御部35又は外部A/V出力制御部36に出力する。
【0052】
OSD制御部31は、視聴チャンネル、現在時刻、音量、各種設定画面などのOSD表示データをシステムコントローラ21から受信し、視聴画面43上に表示可能な形態(通常は画素値データ)として映像・音声出力制御部35に出力する。
【0053】
映像・音声出力制御部35は、A/Vデコーダ32、33又はアナログ映像音声処理部34から受信したA/V信号と、OSD制御部31から受信したOSD表示データとを合成した後、映像信号を視聴画面43に、音声信号をスピーカ44に、それぞれ出力する。このとき、OSD表示データは、映像信号上に重畳されて合成される。
視聴画面43及びスピーカ44は、図7に示す従来のテレビジョン受像機のものと同様に構成することができる。
【0054】
外部A/V出力制御部36は、A/Vデコーダ32、33又はアナログ映像音声処理部34から受信したA/V信号を処理し、外部A/V出力信号45として本テレビジョン受像機の外部に出力する。外部A/V出力信号45は、例えば、外部出力端子を通じて外部接続されたアナログ/デジタルビデオレコーダで録画するためのVTR信号などである。
【0055】
IEEE1394出力制御部37は、トランスポートデコーダ29及び30から受信したデジタルデータ信号を処理し、IEEE1394出力信号46として、IEEE1394端子に接続された外部機器に出力する。IEEE1394出力信号46は、外部接続されたハードディスクレコーダやDVDレコーダにデジタルデータとして記録される。
【0056】
尚、本実施形態のテレビジョン受像機では、チャンネル固定をしている状態でユーザが電源をOFFにしようと操作すると、装置全体の電源はOFFにせず、チャンネル固定を保持するための必要な電力供給を維持したまま他の部分への電力供給をOFFにしたスタンバイ状態となるよう、システムコントローラ21により制御されるものとする。
【0057】
続いて、以上のように構成された本実施形態のテレビジョン受像機において、各種放送やコンテンツを受信し視聴又は録画する態様について説明する。
図1に示す本実施形態のテレビジョン受像機において、デジタル放送(外部機器から提供されるデジタルA/Vコンテンツをも含む広い概念とする。以下、特に説明しない限り同様。)を受信しようとする場合には、BS/CSデジタルチューナ23及び24、地上デジタルチューナ25及びIEEE1394入力制御部27の4つのデジタル放送信号ソースが利用可能である。デジタル放送信号は、MPEG2−TSとして構成されており、これを視聴画面で視聴可能なA/V信号に変換するためには、トランスポートデコーダ及びA/VデコーダからなるMPEG2−TS信号処理系統が必要となる。本実施形態のテレビジョン受像機は、トランスポートデコーダ29及びA/Vデコーダ32と、トランスポートデコーダ30及びA/Vデコーダ33の2つのMPEG2−TS信号処理系統を備えているので、上記4つのデジタル放送信号ソースのうち、2つを選択して受信信号の処理を行うことができる。
【0058】
また、本実施形態のテレビジョン受像機において、アナログ放送(外部機器から提供されるアナログA/Vコンテンツをも含む広い概念とする。以下、特に説明しない限り同様。)を受信しようとする場合には、U/Vチューナ26及び外部A/V入力制御部28の2つのアナログ放送信号ソースが利用可能である。アナログ放送信号を視聴画面で視聴可能なA/V信号に変換するアナログ映像音声処理部は1つであるから、上記2つのアナログ放送信号ソースのうち、1つを選択して受信信号の処理を行うことができる。
【0059】
一方、本実施形態のテレビジョン受像機において、映像・音声出力制御部35は、視聴画面43上に2種類の異なる映像を表示することができる。その表示形態については様々なものが考えられるが、例えば、一方の映像をメイン画面として視聴画面43全体に表示するとともに、他方の映像をサブ画面として視聴画面43の隅に小さく表示することができる。このとき、スピーカ44における音声の再生については、メイン画面の音声を再生するようにすればよい。このほか、視聴画面43を2分割して、2種類の異なる映像を並べて表示するようにしてもよい。
【0060】
このとき、映像・音声出力制御部35は、A/Vデコーダ32及び33とアナログ映像音声処理部34とからA/V信号を受信して、映像信号及び音声信号をそれぞれ視聴画面43及びスピーカ44に出力することができる。すなわち、映像・音声出力制御部35は、2つのデジタルA/V信号ソースと1つアナログA/V信号ソースのうち、2つを選択してユーザに視聴させることができる。映像・音声出力制御部35は、もちろん、1つのA/V信号のみを受信して出力することもできる。
【0061】
外部A/V出力制御部36も、また、A/Vデコーダ32及び33とアナログ映像音声処理部34とからA/V信号を受信可能であり、これら2つのデジタルA/V信号ソースと1つアナログA/V信号ソースのうち、1つを選択して外部A/V出力信号45として出力することができる。
【0062】
IEEE1394出力制御部37は、トランスポートデコーダ29及び30からMPEG2デジタルデータ信号を受信可能であり、これら2つのMPEG2デジタルデータ・ソースのうち1つを選択してIEEE1394出力信号46として出力することができる。
【0063】
本実施形態のテレビジョン受像機では、上記した放送受信(又はコンテンツデータ取得)、信号処理及び出力の組み合わせを固定することにより、チャンネル固定を行うことができる。
【0064】
例として、チャンネル固定をしながら外部接続したビデオレコーダに録画を行う場合を考える。ユーザが録画するチャンネルを選局しチャンネル固定を設定すると、デジタル放送チャンネルの場合には、BS/CSデジタルチューナ23、24、地上デジタルチューナ25又はIEEE1394入力制御部27からの放送信号を2つのMPEG2−TS信号処理系統のいずれかにおいて処理し、外部A/V出力制御部36に出力する経路が設定される。2つのMPEG2−TS信号処理系統のうちいずれが利用されるかについては、システムコントローラ21が自動的に決定してもよいし、ユーザ操作によって選択されるようにしてもよい。
【0065】
あるいは、選局したチャンネルがアナログ放送であれば、U/Vチューナ26からの放送信号をアナログ映像音声処理部34において処理し、外部A/V出力制御部36に出力する経路が設定される。尚、通常外部接続されるビデオレコーダは録画及び再生を並行して実行できないため、ここでは外部A/V入力制御部28からの受信は考えていないが、例えば、入力端子及び出力端子に別々のビデオレコーダ及びビデオプレイヤを接続すれば、外部A/V入力制御部28から受信し、外部A/V出力制御部36に出力する経路も選択することができる。
【0066】
チャンネル固定の設定が行われると、システムコントローラ21はその設定情報を記憶し、所定の解除操作が行われない限りは、固定したチャンネルの選局状態が変更されることないよう、各チューナ及びデコーダの動作を制御する。
【0067】
図2は、本実施形態のテレビジョン受像機において、チャンネル固定を設定したときの放送受信経路を例示する図である。
図2に示す例では、BS/CS放送のチャンネルを受信して外部接続されたビデオレコーダに録画する第1の受信経路と、地上デジタル放送のチャンネルを受信して、外部接続されたIEEE1394機器に録画する第2の受信経路とが設定され、チャンネル固定されている。
【0068】
第1の受信経路は、BS/CSデジタルチューナ23において選局・受信したデジタル放送信号を、トランスポートデコーダ29及びA/Vデコーダ32からなるMPEG2−TS信号処理系統において処理した後、外部A/V出力制御部36に出力するものである。
【0069】
第2の受信経路は、地上デジタルチューナ25において選局・受信したデジタル放送信号を、トランスポートデコーダ30に受信した後、IEEE1394出力制御部37に出力するものである。
【0070】
このとき、テレビジョン受像機が備えているデジタル放送信号の処理経路(すなわち2つのMPEG2−TS信号処理系統)はすべてチャンネル固定が適用されているため、ユーザがさらに別のデジタル放送チャンネルを選局して視聴することはできない状態となっている。尚、チャンネル固定の対象となっている(現在選局されている)デジタル放送チャンネルであれば、映像・音声出力制御部35に受信して、視聴画面43及びスピーカ44に出力させることが可能である(図2の点線矢印)。この動作によってはチャンネル固定が変更されることがないからである。
【0071】
図2に示す状態では、さらに、U/Vチューナ26において選局・受信した地上アナログ放送をアナログ映像音声処理部34において処理した後、映像・音声出力制御部35に出力する受信経路が利用可能であるので、ユーザは、バックグラウンドではデジタル放送2チャンネルを外部接続したビデオレコーダ及びIEEE1394機器にそれぞれ録画しながら、視聴画面43及びスピーカ44では、アナログ放送を視聴することができる。
【0072】
続いて、本実施形態のテレビジョン受像機において、チャンネル固定の設定・表示・解除等を行う機能について説明する。これらの機能は、ユーザがリモコンのボタンやOSDメニュー操作を操作して利用することができるものであり、システムコントローラ21内のチャンネル固定機能部により提供されるものである。
【0073】
図3は、システムコントローラ21内のチャンネル固定機能部210の内部構成を概略的に示す図である。チャンネル固定機能部210は、チャンネル固定設定・解除手段210a、チャンネル固定検索手段210b、チャンネル固定情報管理手段210c、チャンネル固定情報表示手段210d及び視聴映像切り替え手段210eを備えている。
【0074】
チャンネル固定設定・解除手段210aは、ユーザからのリモコン操作に従って、本テレビジョン受像機に固定チャンネルを設定し、あるいは既に設定されている固定チャンネルを解除する機能を提供する。尚、設定された固定チャンネルの情報は、後述するように、チャンネル固定情報管理手段210cにより管理されている。
チャンネル固定検索手段210bは、本テレビジョン受像機において現在設定されている固定チャンネルを検索する機能を提供する。
【0075】
チャンネル固定情報管理手段210cは、チャンネル固定の設定情報を記憶し管理する機能を提供するものであり、上記チャンネル固定設定・解除手段210aによるチャンネル固定の設定・解除に応じて記憶した設定情報を更新し、また、上記チャンネル固定検索手段210bによる問い合わせに対して応答データを返信する。固定チャンネルの設定情報は、メモリ等の記憶媒体に所定の方法により記憶されているものとする。
【0076】
図4は、テレビジョン受像機においてチャンネル固定の設定情報を記憶する一形態を示す図である。図4に示す記憶形態では、チャンネル固定ごとに、その受信経路に含まれる選局・受信処理系統(各種アンテナ及びチューナ)、信号処理系統(各種デコーダ及び信号処理部)、出力系統(各種出力制御部)、その他必要な情報を記憶したレコードを含んだテーブルを構成している。
【0077】
尚、本実施形態のテレビジョン受像機におけるチャンネル固定情報の記憶形態は上記に限られるものではなく、例えば、チャンネル固定した受信経路にフラグを立てるような方式を利用することもできる。
【0078】
再び図3において、チャンネル固定情報表示手段210dは、チャンネル固定設定・解除手段210aにより設定・解除した後のチャンネル固定状態、又はチャンネル固定検索手段210bにより検索した現在のチャンネル固定状態を視聴画面43に表示する機能を提供する。その表示画面は、OSD制御部31及び映像・音声出力制御部35により作成されて、視聴画面43に出力されるものとする。
【0079】
視聴映像切り替え手段210eは、上記チャンネル固定状態の表示の際に、ユーザがチャンネル固定しているチャンネルのいずれかを視聴するよう選択した場合に、当該チャンネルを視聴画面43に表示させる機能を提供する。例えば、図2に示す例では、チャンネル固定されている2つのデジタル放送チャンネルのうちいずれかを視聴するようユーザが選択すると、システムコントローラ21が各部を制御し、映像・音声出力制御部35においてA/Vデコーダ32又は33からのA/V信号を受信し視聴画面43に出力するように動作させる。
【0080】
ここで、ユーザがチャンネル固定を設定しようとする場合には、まず、固定したいチャンネルへを選局し、そのチャンネルを視聴している状態でリモコン操作又はOSDメニュー操作によりチャンネル固定を設定する。この操作に応じて、チャンネル固定機能部210のチャンネル固定設定・解除手段210aは、設定されたチャンネル固定の情報をチャンネル固定情報管理手段210cに提供する。チャンネル固定情報管理手段210cは取得したチャンネル固定情報をメモリ等に所定の形態で記憶する。また、チャンネル固定情報表示手段210dは、今設定したチャンネル固定状態を、視聴画面43に表示させる。ユーザはこの表示によりチャンネル固定が設定されたことを確認することができる。
【0081】
ユーザが、現在設定されているチャンネル固定を表示する操作を行った場合には、チャンネル固定機能部210のチャンネル固定検索手段210bが、チャンネル固定情報管理手段210cから現在記憶されているチャンネル固定情報を検索し、チャンネル固定情報表示手段210dに検索結果を提供する。チャンネル固定情報表示手段210dは、検索結果であるチャンネル固定情報の一覧を視聴画面43に表示させる。ユーザは、この表示を見てチャンネル固定の設定を確認することができる他、表示されているチャンネル固定のうちいずれかのチャンネルを視聴画面43において視聴するよう操作することができる。この操作に応じて、チャンネル固定情報表示手段210dは、ユーザが選択したチャンネルの情報を視聴映像切り替え手段210eに提供する。視聴映像切り替え手段210eは、当該チャンネルを視聴画面43に表示させる。
【0082】
また、上記で現在設定されているチャンネル固定が表示された状態において、ユーザはいずれかのチャンネル固定を解除するよう操作することもできる。この場合には、チャンネル固定情報表示手段210dは、ユーザが選択したチャンネルの情報をチャンネル固定設定・解除手段210aに提供する。チャンネル固定設定・解除手段210aは、チャンネル固定情報管理手段210cに対して、当該チャンネル固定の情報を消去するよう命令する。
【0083】
図5は、チャンネル固定機能部210のチャンネル固定情報表示手段210dにより、チャンネル固定情報を視聴画面43に表示する諸形態を例示する図である。ここで、現在、本テレビジョン受像機において、BS103チャンネルと地上デジタル131チャンネルがチャンネル固定されているものとする。
【0084】
図5(a)は、視聴映像にチャンネル固定情報を重畳してOSD表示する例である。図5(b)は、複数のチャンネル固定情報を一覧表示する例であり、各チャンネルの視聴映像に当該チャンネル固定情報を重畳してOSD表示した画面を並列表示している。図5(c)は、チャンネル固定情報の一覧をテキスト情報のみでOSD表示する例である。
【0085】
尚、図3に示すチャンネル固定機能部210は、メモリとプログラム又はプログラム群から構成することができ、システムコントローラ21の主制御部がこれらのプログラム又はメモリのデータを呼び出して所定の動作を行うようにすることができる。
【0086】
以上説明した本実施形態のテレビジョン受像機では、多チャンネル化、多チューナ化、多画面化した受信環境において、ユーザが多数の受信チャンネルの中からいくつかのチャンネルを選んでチャンネル固定を設定したような場合であっても、現在設定されているチャンネル固定状態の表示や変更などを簡易な操作で行うことができるので、ユーザは自らが設定した煩雑なチャンネル固定状態を覚えなくともよく、また覚えていないためにうっかり録画を取り消してしまったりすることがもなくなる。
【0087】
また、チャンネル固定を設定した状態でユーザがテレビジョン受像機の電源をOFFにした後(このとき、上記したように、テレビジョン受像機のチャンネル固定に関わる部分には電力が供給され続けるスタンバイ状態となる)、テレビジョン受像機の電源を再びONにした場合であっても、以前に設定していたチャンネル固定を視聴画面に表示させて確認することができる。
【0088】
尚、上記で説明した実施形態では、近年の放送システムの拡充による多チューナ化、多チャンネル化、多画面化に対応した機能を有するテレビジョン受像機を例にとって示しているが、本発明のテレビジョン受像機はこれに限定されるものではなく、例えば、図6に示すような、より簡素な構成のテレビジョン受像機にも適用可能である。
【0089】
図6に示すテレビジョン受像機は、リモコン受光部62及びリモコン受信部52と、BS/CSアンテナ63及びBS/CSデジタルチューナ53と、U/Vアンテナ64及びU/Vチューナ54と、IEEE1394入力信号65が入力されるIEEE1394入力制御部55と、トランスポートデコーダ56と、OSD制御部57と、A/Vデコーダ58と、アナログ映像音声処理部70と、映像・音声出力制御部59と、視聴画面66及びスピーカ67と、外部A/V出力信号68を出力する外部A/V出力制御部60と、IEEE1394出力信号69を出力するIEEE1394出力制御部61と、上記各構成部分の動作を制御するシステムコントローラ51とから構成されている。
【0090】
これら各構成部分については、図1に示した実施形態のものと同様に構成することができる。また、システムコントローラ51内部に備えるチャンネル固定機能部も、図3に示すチャンネル固定機能部210と同様なものとなる。
【0091】
尚、図6に示すテレビジョン受像機の構成では、チャンネル固定され得る受信経路は、BS/CSデジタルチューナ53又はIEEE1394入力信号65と、トランスポートデコーダ56と、A/Vデコーダ58とを含んだ1系統のみであるため、視聴画面66にチャンネル固定情報を表示したとしても、ユーザがチャンネル固定の選択をする操作は不要となるので、当該機能にかかる部分を省略することができる。
【0092】
以上、本発明のチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
【0093】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、チャンネル固定機能を備えた多チャンネル、多チューナ対応のテレビジョン受像機であって、現在設定しているチャンネル固定状態の表示や変更などを簡易な操作で行うことができるテレビジョン受像機が提供される。
【0094】
これにより、従来のチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機に比べて、現在チャンネル固定が設定されているチャンネルを探す操作の煩雑さが大幅に軽減される。
【0095】
また、ユーザは、簡易な操作により、現在チャンネル固定が設定されているチャンネルを即座に視聴画面上に表示することができるので、例えば、この機能をビデオ録画中に録画状態を確認する録画モニタとして使用したり、あるチャンネルを一時的にチャンネル固定しておいて、別な受信経路を用いてザッピングを行った後、再びチャンネル固定しておいたチャンネルを表示させる選局マーキング機能として使用したりすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン受像機の一実施形態について、その内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示すテレビジョン受像機において、チャンネル固定を設定したときの放送受信経路を例示する図である。
【図3】システムコントローラ21内のチャンネル固定機能部210の内部構成を概略的に示す図である。
【図4】図1に示すテレビジョン受像機において、チャンネル固定の設定情報を記憶する一形態を示す図である。
【図5】図4に示すチャンネル固定機能部210のチャンネル固定情報表示手段210dにより、チャンネル固定情報を視聴画面43に表示する諸形態を例示する図である。
図5(a)は、視聴映像にチャンネル固定情報を重畳してOSD表示する例である。図5(b)は、複数のチャンネル固定情報を一覧表示する例であり、各チャンネルの視聴映像に当該チャンネル固定情報を重畳してOSD表示した画面を並列表示している。図5(c)は、チャンネル固定情報の一覧をテキスト情報のみでOSD表示する例である。
【図6】本発明の他の実施形態として、より簡素な構成のテレビジョン受像機について、その内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【図7】従来使用されているBS/CSチューナ内蔵テレビジョン受像機の内部構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ
2 リモコン受信部
3 BS/CSチューナ
4 U/Vチューナ
5 外部A/V入力制御部
6 BS/CSデコーダ
7 OSD制御部
8 アナログ映像音声処理部
9 映像・音声出力制御部
10 外部A/V出力制御部
11 リモコン受光部
12 BS/CSアンテナ
13 U/Vアンテナ
14 外部A/V入力信号
15 視聴画面
16 スピーカ
17 外部A/V出力信号
21 システムコントローラ
22 リモコン受信部
23 BS/CSデジタルチューナ
24 BS/CSデジタルチューナ
25 地上デジタルチューナ
26 U/Vチューナ
27 IEEE1394入力制御部
28 外部A/V入力制御部
29 トランスポートデコーダ
30 トランスポートデコーダ
31 OSD制御部
32 A/Vデコーダ
33 A/Vデコーダ
34 アナログ映像音声処理部
35 映像・音声出力制御部
36 外部A/V出力制御部
37 IEEE1394出力制御部
38 リモコン受光部
39 BS/CSアンテナ
40 地上波放送用アンテナ
41 IEEE1394入力信号
42 外部A/V入力信号
43 視聴画面
44 スピーカ
45 外部A/V出力信号
46 IEEE1394出力信号
51 システムコントローラ
52 リモコン受信部
53 BS/CSデジタルチューナ
54 U/Vチューナ
55 IEEE1394入力制御部
56 トランスポートデコーダ
57 OSD制御部
58 A/Vデコーダ
59 映像・音声出力制御部
60 外部A/V出力制御部
61 IEEE1394出力制御部
62 リモコン受光部
63 BS/CSアンテナ
64 U/Vアンテナ
65 IEEE1394入力信号
66 視聴画面
67 スピーカ
68 外部A/V出力信号
69 IEEE1394出力信号
70 アナログ映像音声処理部
210 チャンネル固定機能部
210a チャンネル固定設定・解除手段
210b チャンネル固定検索手段
210c チャンネル固定情報管理手段
210d チャンネル固定情報表示手段
210e 視聴映像切り替え手段

Claims (11)

  1. 放送を選局し受信する1以上の受信処理部と、該受信信号をA/V信号に変換する1以上の信号処理部と、該A/V信号を出力する1以上の出力制御部とを備えたテレビジョン受像機であって、
    前記受信処理部、前記信号処理部及び前記出力制御部を組み合わせてなる1以上の受信経路を固定することができるチャンネル固定機能を備えたテレビジョン受像機。
  2. 前記受信処理部は、衛星デジタル放送、地上デジタル放送、地上アナログ放送及びケーブルテレビ放送のうち少なくとも1つを選局し受信するアンテナ及びチューナを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
  3. 前記受信処理部は、外部機器から入力されたA/Vデータを処理する入力制御部をさらに含んでいることを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン受像機。
  4. 前記信号処理部は、デジタル放送信号を処理するデコーダ及びアナログ放送信号を処理する処理部のうち少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
  5. 前記出力制御部は、前記A/V信号を視聴画面に出力する出力制御部及び前記A/V信号を外部機器に出力する出力制御部のうち少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
  6. 前記チャンネル固定機能を提供するためのチャンネル固定機能部であって、
    前記固定した受信経路に含まれる受信処理部、信号処理部及び出力制御部の組み合わせをチャンネル固定情報として記憶するチャンネル固定情報管理手段と、
    前記記憶したチャンネル固定情報を変更するチャンネル固定設定手段と、
    を含んだチャンネル固定機能部をさらに備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のテレビジョン受像機。
  7. 前記チャンネル固定機能部は、
    前記記憶したチャンネル固定情報を参照するチャンネル固定検索手段と、
    前記参照したチャンネル固定情報を視聴画面に表示するチャンネル固定情報表示手段と、をさらに備えていることを特徴とする請求項6に記載のテレビジョン受像機。
  8. 前記チャンネル固定情報表示手段は、前記チャンネル固定情報を視聴画面にOSD表示することを特徴とする請求項7に記載のテレビジョン受像機。
  9. 前記チャンネル固定機能部は、
    ユーザが前記視聴画面に表示したチャンネル固定情報に含まれる受信経路のうち1つを選択した場合には、当該受信経路において取得されるA/V信号を視聴画面に出力させる視聴映像切り替え手段をさらに備えていることを特徴とする請求項8に記載のテレビジョン受像機。
  10. 放送を選局し受信する1以上の受信処理部と、該受信信号をA/V信号に変換する1以上の信号処理部と、該A/V信号を出力する1以上の出力制御部とを備えたテレビジョン受像機において用いるチャンネル固定プログラムであって、
    前記受信処理部、前記信号処理部及び前記出力制御部を組み合わせてなる1以上の受信経路を固定し記憶するチャンネル固定情報管理手段を備えたチャンネル固定プログラム。
  11. 前記記憶したチャンネル固定情報を変更するチャンネル固定設定手段と、
    前記記憶したチャンネル固定情報を参照するチャンネル固定検索手段と、
    前記参照したチャンネル固定情報を視聴画面に表示するチャンネル固定情報表示手段と、
    ユーザが前記視聴画面に表示したチャンネル固定情報に含まれる受信経路のうち1つを選択した場合には、当該受信経路において取得されるA/V信号を視聴画面に出力させる視聴映像切り替え手段をさらに備えていることを特徴とする請求項10に記載のチャンネル固定プログラム。
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