JP2005018162A - コンテンツ利用管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツの二重利用を防止した上で電気通信回線を介したコンテンツの流通を可能とするコンテンツ利用管理システムを提供すること。
【解決手段】このコンテンツ利用管理システム10は、権利情報を順次発行する発行部101と、権利情報を、その設定されている所定期間に応じて携帯電話機20に送信する送信部102と、コンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け部103と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、携帯電話機20への権利情報の送信を停止するように指示する送信停止情報を送信部102に出力する停止部104と、送信部102が携帯電話機20に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する検知部105と、を備え、送信部102は当該経過の検知に応じて、第2のユーザが使用する携帯電話機30に権利情報を送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】このコンテンツ利用管理システム10は、権利情報を順次発行する発行部101と、権利情報を、その設定されている所定期間に応じて携帯電話機20に送信する送信部102と、コンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け部103と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、携帯電話機20への権利情報の送信を停止するように指示する送信停止情報を送信部102に出力する停止部104と、送信部102が携帯電話機20に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する検知部105と、を備え、送信部102は当該経過の検知に応じて、第2のユーザが使用する携帯電話機30に権利情報を送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツを利用する権利の譲渡を可能とするコンテンツ利用管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンテンツの不正使用防止や著作権保護の目的で、コンテンツの利用を許諾されたユーザに暗号化されたコンテンツを復号するための鍵情報を与え、その鍵情報の入力によって正当な利用者であることを認証し、暗号化されたコンテンツを復号して利用可能とするシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−78266号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術において、コンテンツの利用を許諾された第1のユーザが、第2のユーザにコンテンツをその利用する権利と共に譲渡しようとする場合には、暗号化されたコンテンツと鍵情報とを譲渡することになる。コンテンツや鍵情報のように電子化された情報は複製が容易であるから、第1のユーザが第2のユーザに複製した情報を譲渡すれば、第1のユーザも引き続いてコンテンツの利用が可能になる。このようなコンテンツの二重利用の状態を解消するために上記特許文献1に記載の技術では、コンテンツと鍵情報とをメモリカードに記録し、そのメモリカードを譲渡する方法を採用している。しかしながら、コンテンツの流通促進の側面から考えれば、メモリカードのような記録媒体を介しての流通形態よりも電気通信回線を介しての流通形態の実現が望まれる。
【0005】
そこで本発明は、コンテンツの二重利用を防止した上で電気通信回線を介したコンテンツの流通を可能とするコンテンツ利用管理システムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ利用管理システムは、ユーザが使用する情報通信端末においてコンテンツを利用することが可能な許諾期間以下の所定期間の間有効となるように設定され、情報通信端末でコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を順次発行する発行手段と、当該発行された権利情報を、その設定されている所定期間に応じて第1のユーザが使用する第1の情報通信端末に送信する送信手段と、コンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1の情報通信端末への権利情報の送信を停止するように指示する送信停止情報を送信手段に出力する停止手段と、送信手段が第1の情報通信端末に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する検知手段と、を備え、送信手段は当該経過の検知に応じて、第2のユーザが使用する第2の情報通信端末に権利情報を送信する。
【0007】
本発明のコンテンツ利用管理システムによれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が第1の情報通信端末に送信されるので、第1の情報通信端末において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能となる。コンテンツの譲渡を受け付けると、送信停止情報が送信手段に出力されるので、第1の情報通信端末への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されると、第1の情報通信端末におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の経過を以って停止される。この経過の検知に応じて第2の情報通信通信端末へ権利情報が送信されるので、第2の情報通信通信端末におけるコンテンツの利用は、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から可能となる。
【0008】
また、本発明のコンテンツ利用管理システムでは、送信手段は、権利情報を、その設定されている所定期間に基づいて第2の情報通信端末に送信することも好ましい。権利情報がその設定されている所定期間に基づいて第2の情報通信端末に送信されるので、第2の情報通信端末においては権利情報の所定期間にあわせてコンテンツを利用することができる。
【0009】
本発明のコンテンツ利用管理システムは、第1のユーザが利用可能であるコンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1のユーザが使用する第1の情報通信端末においてコンテンツの利用を停止させるための利用停止情報を発行する第1発行手段と、当該発行された利用停止情報を第1の情報通信端末に送信する第1送信手段と、当該利用停止情報の送信に応じて第1の情報通信端末から送信される、コンテンツの利用停止処理が完了したことを示す停止完了通知を受信する受信手段と、譲渡受け付け手段が受け付けた譲渡指示情報に基づいて、第2の情報通信端末においてコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を発行する第2発行手段と、停止完了通知の受信に応じて、第2発行手段が発行した権利情報を第2の情報通信端末に送信する第2送信手段と、を備える。
【0010】
本発明のコンテンツ利用管理システムによれば、コンテンツの譲渡を受け付けると、コンテンツの利用を停止させる利用停止情報が第1の情報通信端末へ送信されるので、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止される。コンテンツの利用が停止された第1の情報通信端末から送信される停止完了通知を受信するので、第1の情報通信端末上でのコンテンツの利用ができなくなったことを確認することができる。停止完了通知の受信に応じて第2の情報通信端末に権利情報を送信するので、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から第2の情報通信端末上でコンテンツの利用が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0012】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システム10の構成を示す図である。コンテンツ利用管理システム10は、携帯電話機20(第1の情報通信端末)及び携帯電話機30(第2の情報通信端末)のそれぞれとネットワーク(図示しない)を介して情報通信可能なように接続されている。また、携帯電話機20及び携帯電話機30は、ネットワーク(図示しない)を介して相互に情報通信可能なように構成されている。
【0013】
携帯電話機20は第1のユーザが使用し、携帯電話機30は第2のユーザが使用する携帯電話機であり、音声通話と共に情報通信も可能なように構成されている。携帯電話機20及び携帯電話機30は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリといった記憶装置、プッシュボタンといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置等を有している。携帯電話機20及び携帯電話機30では、音楽や画像といった種々のコンテンツが利用可能なように構成されている。このコンテンツは、ネットワーク(図示しない)を介して取得する暗号化されたコンテンツであって、対応する権利情報を用いて復号することで携帯電話機20及び携帯電話機30において利用可能となる。本実施形態における権利情報は、所定期間の間有効となるように設定された情報である。従って、携帯電話機20及び携帯電話機30では、権利情報に設定された所定期間の有効期間内でのコンテンツの利用が可能となる。
【0014】
次に、コンテンツ利用管理システム10について説明する。コンテンツ利用管理システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、キーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。コンテンツ利用管理システム10は機能的な構成要素として、発行部101(発行手段)と、送信部102(送信手段)と、譲渡受け付け部103(譲渡受け付け手段)と、停止部104(停止手段)と、検知部105(検知手段)と、ユーザ情報格納部150とを備えている。引き続いて、コンテンツ利用管理システム10の各構成要素について詳細に説明する。
【0015】
発行部101は、権利情報を順次発行する部分である。より具体的には、発行部101はユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報に基づいて権利情報を発行する。ここで、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報の例を図2(a)に示す。図2(a)に示す例に拠れば、ユーザ情報は、ユーザを特定するための「ユーザ識別子」、ユーザが利用できるコンテンツを特定するための「コンテンツ識別子」、コンテンツが利用され得る許諾期間の開始する日を表す「利用開始日」、コンテンツが利用され得る許諾期間の終了する日を表す「利用終了日」、権利情報の所定期間としての有効期間の長さを定める「所定期間長」を含む。「ユーザ識別子」が「09012345678」であるユーザを例に取ると、このユーザが「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを利用できる許諾期間は、「2003年1月1日」から「2003年1月28日」であり、その期間において発行される権利情報は、有効期間が「7日」となる。
【0016】
発行部101は、各「コンテンツ識別子」ごとに「利用開始日」から「利用終了日」に渡って、有効期間が「所定期間長」である権利情報を順次発行する。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるユーザを例に取ると、発行部101は図3に示すように、2003年1月1日から1月7日までの有効期間の権利情報と、2003年1月8日から14日までの有効期間の権利情報と、2003年1月15日から1月21日までの有効期間の権利情報と、2003年1月22日から28日までの有効期間の権利情報とを順次発行する。これらの権利情報には共通して「ユーザ識別子」として「09012345678」が含まれる。発行部101は、図3に示すように「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」と「有効期間」とからなる権利情報を発行し、送信部102に出力する。また、発行部101は停止部104から送信停止情報(詳細は後述する)が出力されると権利情報の発行を停止する。発行部101が権利情報の発行を停止した後に、検知部105から期間経過情報(詳細は後述する)が出力されると権利情報の発行を再開する。この権利情報の発行を再開する場合に、送信部102から破棄した権利情報(詳細は後述する)が出力されていれば、発行部101はその破棄した権利情報の発行から再開する。
【0017】
送信部102は、発行部101から出力された権利情報を、その設定されている有効期間に基づいて、携帯電話機20へ送信する部分である。より具体的には、送信部102は各権利情報をそれぞれの有効期間の開始に間に合うように、各権利情報のユーザ識別子で特定される携帯電話機20へ送信する。従って、送信部102は有効期間がそれぞれ連続して設定されている権利情報を、それぞれの有効期間の開始の前日に送信してもよく、いくつかの権利情報を取りまとめて送信してもよい。
【0018】
送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取ると、携帯電話機20への権利情報の送信を停止する。また、送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取ると、携帯電話機20へ最後に送信した権利情報を検知部105へ出力する。また、送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取った場合に、未送信の権利情報があればその未送信の権利情報を破棄すると共に、その破棄した権利情報の内容を発行部101に出力する。
【0019】
譲渡受け付け部103は、コンテンツを第1のユーザから第2のユーザへ譲渡する譲渡指示情報を受け付ける部分である。本実施形態の場合は、携帯電話機20から送信される譲渡指示情報をネットワークを介して受信することで受け付けを行う。譲渡指示情報を受け付ける方法はこれに限られるものではなく、携帯電話機20とは異なるパーソナルコンピュータといった情報通信機器から送信される譲渡指示情報を受信することで行ってもよく、第1のユーザがコンテンツ提供者へ電話をして譲渡指示の意向を伝達し、コンテンツ提供者のオペレータが譲渡指示情報を入力してもよい。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報を停止部104へ出力する。また、譲渡受け付け部103は、譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部150に格納されている情報を更新する。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを、「ユーザ識別子」が「08098765432」であるユーザへ譲渡する旨の譲渡指示情報を受け取ると、譲渡受け付け部103は該当する情報の「ユーザ識別子」を「08098765432」に書き換える(図2(b)参照。)。
【0020】
停止部104は、譲渡受け付け部103の譲渡指示情報の受け付けに応じて、携帯電話機20への権利情報の送信を停止させるための送信停止情報を送信部102へ出力する部分である。停止部104は、送信停止情報を発行部101にも出力する。
【0021】
検知部105は、送信部102が携帯電話機20に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する部分である。より具体的には、検知部105は、送信部102が最後に送信した権利情報を受け取って、その権利情報の有効期間の終端を所定期間の経過時点であると認識する。検知部105はこの検知に応じて、権利情報の有効期間の終端を特定するための期間経過情報を発行部101及び送信部102に出力する。
【0022】
続いて、コンテンツ利用管理システム10の動作について説明する。図4は、コンテンツ利用管理システム10の動作のシーケンスを示す図である。発行部101はユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報に基づいて権利情報を発行する(ステップS01)。発行部101は、発行した権利情報を、送信部102へ出力する(ステップS02)。送信部102は、権利情報それぞれの有効期間に基づいて送信時期が到来したか否かを判断する(ステップS03)。送信部102は権利情報それぞれの送信時期に合わせて携帯電話機20へ権利情報を送信する(ステップS04)。携帯電話機20では、送信された権利情報を用いて暗号化されたコンテンツが復号され、コンテンツの利用が可能となる(ステップS05)。携帯電話機20では、権利情報の有効期間を監視しており、それぞれの有効期間の満了までコンテンツの利用が可能となる。
【0023】
携帯電話機20を使用している第1のユーザがコンテンツを第2のユーザに譲渡しようとすると、第1のユーザは携帯電話機20から譲渡指示情報をコンテンツ利用管理システム10に送信する(ステップS06)。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報を受信して受け付けて、停止部104に譲渡指示情報を出力する(ステップS07)。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報に基づいて、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報を更新する(ステップS08)。送信停止情報が出力されると、停止部104は送信部102及び発行部101へ送信停止情報を出力する(ステップS09)。発行部101は、この送信停止情報の出力に応じて権利情報の発行を停止する。送信部102は、この送信停止情報の出力に応じて権利情報の送信を停止し、最後に送信した権利情報を検知部105へ出力する(ステップS10)。携帯電話機20では、送信されてくる権利情報の有効期間が経過しているかどうかを判断する(ステップS11)。この有効期間が経過していなければコンテンツの利用は継続される。また、一の権利情報の有効期間が経過しても、他の権利情報の有効期間が経過していなければコンテンツの利用は継続される。全ての権利情報の有効期間が経過していれば、携帯電話機20におけるコンテンツの利用は停止される(ステップS12)。従って、本実施形態の場合には、最後に送信した権利情報の有効期間が経過した時点でコンテンツの利用が停止される。
【0024】
検知部105は送信部102から出力される権利情報に基づいて、その権利情報の有効期間の終端を検知する(ステップS13)。検知部105は、権利情報の有効期間の終端を特定するための期間経過情報を、発行部101及び送信部102に出力する(ステップS14)。発行部101は、期間経過情報の出力に応じて、権利情報を発行する(ステップS15)。この場合に、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報は譲渡指示が反映されているので、発行部101が発行する権利情報のユーザ識別子は譲渡後のユーザに対応するものとなる。送信部102は、発行部101が発行した権利情報を第2のユーザが使用する携帯電話機30へ送信する(ステップS16)。携帯電話機30において、コンテンツは、ネットワークを介してコンテンツ提供者から取得される。権利情報が送信された第2の情報通信端末30ではコンテンツの復号化が行われ、コンテンツの利用が可能となる(ステップS17)。
【0025】
本実施形態によれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が携帯電話機20に送信されるので、携帯電話機20において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能である。コンテンツの譲渡が受け付けられると、送信停止情報が停止部104から送信部102に出力されるので、携帯電話機20への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されるので、携帯電話機20におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の終了を以って停止される。携帯電話機20へ最後に送信された権利情報から所定期間が検知され、検知に応じて携帯電話機30へ権利情報が送信されるので、携帯電話機30におけるコンテンツの利用は、携帯電話機20でコンテンツの利用が停止された後から可能となる。
【0026】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムについて説明する。図5は、本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システム50の構成を示す図である。コンテンツ利用管理システム50は、携帯電話機60(第1の情報通信端末)及び携帯電話機70(第2の情報通信端末)のそれぞれとネットワーク(図示しない)を介して情報通信可能なように接続されている。また、携帯電話機60及び携帯電話機70は、ネットワーク(図示しない)を介して相互に情報通信可能なように構成されている。
【0027】
携帯電話機60は第1のユーザが使用し、携帯電話機70は第2のユーザが使用する携帯電話機であり、音声通話と共に情報通信も可能なように構成されている。携帯電話機60及び携帯電話機70は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリといった記憶装置、プッシュボタンといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置等を有している。携帯電話機60及び携帯電話機70では、音楽や画像といった種々のコンテンツが利用可能なように構成されている。このコンテンツは、ネットワーク(図示しない)を介して取得する暗号化されたコンテンツであって、対応する権利情報を用いて復号することで携帯電話機60及び携帯電話機70において利用可能となる。
【0028】
この権利情報は、コンテンツ利用管理システム50から送信される場合もあり、
他の手段を用いて入手することも可能である。また、携帯電話機60及び携帯電話機70は、コンテンツ利用管理システム50から利用停止情報が送信されると、コンテンツの利用を停止して権利情報を抹消する。携帯電話機60及び携帯電話機70は、コンテンツの利用の停止及び権利情報の抹消を完了すると、その旨を示す停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する。
【0029】
次に、コンテンツ利用管理システム50について説明する。コンテンツ利用管理システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、キーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。コンテンツ利用管理システム50は機能的な構成要素として、譲渡受け付け部501(譲渡受け付け手段)と、停止情報発行部502(第1発行手段)と、停止情報送信部503(第1送信手段)と、完了情報受信部504(受信手段)と、権利情報発行部505(第2発行手段)と、権利情報送信部506(第2送信手段)と、ユーザ情報格納部550とを備えている。引き続いて、コンテンツ利用管理システム50の各構成要素について詳細に説明する。
【0030】
譲渡受け付け部501は、第1のユーザが利用可能であるコンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける部分である。本実施形態の場合は、携帯電話機60から送信される譲渡指示情報をネットワークを介して受信することで受け付けを行う。譲渡指示情報を受け付ける方法はこれに限られるものではなく、携帯電話機60とは異なるパーソナルコンピュータといった情報通信機器から送信される譲渡指示情報を受信することで行ってもよく、第1のユーザがコンテンツ提供者へ電話をして譲渡指示の意向を伝達し、コンテンツ提供者のオペレータが譲渡指示情報を入力してもよい。
【0031】
譲渡受け付け部501は譲渡指示情報を停止情報発行部502及び権利情報発行部505へ出力する。また、譲渡受け付け部501は、譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部550に格納されている情報を更新する。ここで、ユーザ情報格納部550に格納されている情報の例について図6(a)を用いて説明する。図6(a)に示す例に拠れば、ユーザ情報格納部550には、「ユーザ識別子」「コンテンツ識別子」が関連付けられて格納されている。「ユーザ識別子」は対応するコンテンツの利用が許諾されているユーザを特定する情報であり、そのユーザが使用する携帯電話機を特定する情報でもある。「コンテンツ識別子」は利用が許諾されているコンテンツを特定する情報である。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを、「ユーザ識別子」が「08098765432」であるユーザへ譲渡する旨の譲渡指示情報を受け取ると、図6(b)に示すように、譲渡受け付け部501は該当する情報の「ユーザ識別子」を「08098765432」に書き換える。
【0032】
停止情報発行部502は、譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1のユーザが使用する携帯電話機60においてコンテンツの利用を停止させるための利用停止情報を発行する部分である。この利用停止情報の構成の一例を図7に示す。図7に示す例に拠れば、利用停止情報は、制御フラグ「ERA」と、コンテンツ識別子「LHD12345」と、要求ID「1244566」とを含む。「制御フラグ」は、発行される情報の内容を示すものであり、「ERA」はこの情報が利用停止情報であることを示している。「要求ID」は、コンテンツ利用管理システム50が送信した利用停止情報とそれに対応して携帯電話機60から送信される停止完了通知との識別を容易にするための情報であって、利用停止情報ごとに定められているユニークな情報である。停止情報発行部502は発行した利用停止情報を停止情報送信部503に出力する。
【0033】
停止情報送信部503は、停止情報発行部502が発行した利用停止情報を携帯電話機60に送信し、完了情報受信部504に出力する部分である。より具体的には、停止情報送信部503は利用停止情報に含まれる「ユーザ識別子」に基づいて利用停止情報の送信先が携帯電話機60であることを特定し、その特定した携帯電話機60に利用停止情報を送信し、完了情報受信部504に出力する。
【0034】
完了情報受信部504は、停止情報送信部503の利用停止情報の送信に応じて携帯電話機60から送信される、コンテンツの利用停止処理が完了したことを示す停止完了通知を受信する部分である。停止情報送信部503から携帯電話機60に利用停止情報が送信されると、携帯電話機60では権利情報を抹消してコンテンツの利用を停止する。この利用停止の処理が完了すると、携帯電話機60は停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する。完了情報受信部504はこの停止完了通知を受信し、受信した停止完了通知と、停止情報送信部503から出力される利用停止情報とを照合する。「要求ID」が合致し、停止完了通知が利用停止情報に対応したものであることが確認されると、完了情報受信部504は「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」とを停止確認情報として、権利情報発行部505に出力する。
【0035】
図8(a)は、停止完了通知の情報の一例を示す図である。図8(a)に示すように、停止完了通知は、「制御フラグ」と、「要求ID」とを含む。この「制御フラグ」「ACK」は、この情報がコンテンツの停止完了通知であることを示している。また「要求ID」は、第1の情報通信端末携帯電話機60が受信した利用停止情報の要求IDに対応する。図8(b)は、停止確認情報の一例を示す図である。図8(b)に示すように、停止確認情報は、「ユーザ識別子」と、「コンテンツ識別子」とを含む。
【0036】
権利情報発行部505は、譲渡受け付け部501が受け付けた譲渡指示情報に基づいて、携帯電話機70においてコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を発行する部分である。より具体的には、権利情報発行部505は、完了情報受信部504から出力された停止確認情報に含まれる「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」とから、対応する譲渡指示情報を特定する。権利情報発行部505は、特定した譲渡指示情報から携帯電話機70に対応した「ユーザ識別子」を取得し、取得した「ユーザ識別子」と停止確認情報の「コンテンツ識別子」とに基づいて、ユーザ情報格納部550に格納されている情報のなから、対応する情報を特定する。権利情報発行部505は、特定した「コンテンツ識別子」に基づいて権利情報を作成する。図9は、権利情報の一例を示す図である。図9に示すように、権利情報は、「制御フラグ」「REL」と、「コンテンツ識別子」「LHD12345」とを含む。この場合の制御フラグ「REL」は、この情報が権利情報であることを示している。権利情報発行部505は、作成した権利情報と、対応する「ユーザ識別子」とを権利情報送信部506に出力する。
【0037】
権利情報送信部506は、権利情報発行部505が発行した権利情報を携帯電話機70に送信する部分である。上述のように、完了情報受信部504が携帯電話機60から停止完了通知を受信すると、停止確認情報は権利情報発行部505に出力される。権利情報発行部505はその停止確認情報に基づいて、携帯電話機70で利用可能な権利情報を作成し、携帯電話機70を特定する情報と共に権利情報送信部506に出力する。そして権利情報送信部506は、携帯電話機70を特定する情報である「ユーザ識別子」に基づいて携帯電話機70を特定し、携帯電話機70に権利情報を送信する。
【0038】
続いて、コンテンツ利用管理システム50の動作について説明する。図10は、コンテンツ利用管理システム50の動作のシーケンスを示す図である。コンテンツを譲渡しようとするユーザが使用する携帯電話機60から譲渡指示情報が送信される(ステップS20)。この送信された譲渡指示情報はコンテンツ利用管理システム50の譲渡受け付け部501が受信して受け付ける。譲渡受け付け部501は受信した譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部550に格納されているユーザ情報を図6(b)に示すように更新する(ステップS21)。譲渡受け付け部501はまた、譲渡指示情報を停止情報発行部502と権利情報発行部505に出力する(ステップS22)。
【0039】
停止情報発行部502は、譲渡指示情報に基づいて利用停止情報を発行し、停止情報送信部503に出力する(ステップS23)。停止情報送信部503は利用停止情報を携帯電話機60に送信する(ステップS24)。
【0040】
停止情報送信部503から携帯電話機60に利用停止情報が送信されると、携帯電話機60では権利情報を抹消してコンテンツの利用を停止する(ステップS25)。この利用停止の処理が完了すると、携帯電話機60は停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する(ステップS26)。コンテンツ利用管理システム50の完了情報受信部504が停止完了通知を受信し、停止確認情報を権利情報発行部505に出力する(ステップS27)。
【0041】
権利情報発行部505は、携帯電話機70で利用可能な権利情報を発行する(ステップS28)。権利情報発行部505は、発行した権利情報を権利情報送信部506に出力する(ステップS29)。権利情報送信部506は、権利情報発行部505が発行した権利情報を携帯電話機70に送信する(ステップS30)。携帯電話機70において、コンテンツは、ネットワークを介してコンテンツ提供者から取得される。権利情報が送信された携帯電話機70ではコンテンツを復号し、コンテンツの利用が可能となる(ステップS31)。
【0042】
本実施形態によれば、コンテンツの譲渡を受け付けると、コンテンツの利用を停止させる利用停止情報が携帯電話機60へ送信されるので、携帯電話機60でのコンテンツの利用が停止される。コンテンツの利用が停止された携帯電話機60から送信される停止完了通知を受信するので、携帯電話機60上でのコンテンツの利用ができなくなったことを確認することができる。停止完了通知の受信に応じて携帯電話機70に権利情報を送信するので、携帯電話機60でのコンテンツの利用が停止された後から携帯電話機70上でコンテンツの利用が可能となる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が第1の情報通信端末に送信されるので、第1の情報通信端末において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能となる。コンテンツの譲渡を受け付けると、送信停止情報が送信手段に出力されるので、第1の情報通信端末への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されると、第1の情報通信端末におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の経過を以って停止される。この経過の検知に応じて第2の情報通信通信端末へ権利情報が送信されるので、第2の情報通信通信端末におけるコンテンツの利用は、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から可能となる。従って本発明の目的とする、コンテンツの二重利用を防止した上で電気通信回線を介したコンテンツの流通を可能とするコンテンツ利用管理システムを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムの構成を示す図である。
【図2】図1のユーザ情報格納部に格納されている情報の例を示す図である。
【図3】図1の発行部から発行される権利情報の例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムの処理のシーケンスを示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムの構成を示す図である。
【図6】図5のユーザ情報格納部に格納されている情報の例を示す図である。
【図7】図5の停止情報発行部が発行する情報の例を示す図である。
【図8】図5の完了情報受信部が受信する情報の例を示す図である。
【図9】図5の権利情報発行部が発行する情報の例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムの処理のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
10・・・コンテンツ利用管理システム、20,60・・・携帯電話機、30,70・・・携帯電話機、101・・・発行部、102・・・送信部、103,501・・・譲渡受け付け部、104・・・停止部、105・・・検知部、150,550・・・ユーザ情報格納部、502・・・停止情報発行部、503・・・停止情報送信部、504・・・完了情報受信部、505・・・権利情報発行部、506・・・権利情報送信部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツを利用する権利の譲渡を可能とするコンテンツ利用管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンテンツの不正使用防止や著作権保護の目的で、コンテンツの利用を許諾されたユーザに暗号化されたコンテンツを復号するための鍵情報を与え、その鍵情報の入力によって正当な利用者であることを認証し、暗号化されたコンテンツを復号して利用可能とするシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−78266号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術において、コンテンツの利用を許諾された第1のユーザが、第2のユーザにコンテンツをその利用する権利と共に譲渡しようとする場合には、暗号化されたコンテンツと鍵情報とを譲渡することになる。コンテンツや鍵情報のように電子化された情報は複製が容易であるから、第1のユーザが第2のユーザに複製した情報を譲渡すれば、第1のユーザも引き続いてコンテンツの利用が可能になる。このようなコンテンツの二重利用の状態を解消するために上記特許文献1に記載の技術では、コンテンツと鍵情報とをメモリカードに記録し、そのメモリカードを譲渡する方法を採用している。しかしながら、コンテンツの流通促進の側面から考えれば、メモリカードのような記録媒体を介しての流通形態よりも電気通信回線を介しての流通形態の実現が望まれる。
【0005】
そこで本発明は、コンテンツの二重利用を防止した上で電気通信回線を介したコンテンツの流通を可能とするコンテンツ利用管理システムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ利用管理システムは、ユーザが使用する情報通信端末においてコンテンツを利用することが可能な許諾期間以下の所定期間の間有効となるように設定され、情報通信端末でコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を順次発行する発行手段と、当該発行された権利情報を、その設定されている所定期間に応じて第1のユーザが使用する第1の情報通信端末に送信する送信手段と、コンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1の情報通信端末への権利情報の送信を停止するように指示する送信停止情報を送信手段に出力する停止手段と、送信手段が第1の情報通信端末に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する検知手段と、を備え、送信手段は当該経過の検知に応じて、第2のユーザが使用する第2の情報通信端末に権利情報を送信する。
【0007】
本発明のコンテンツ利用管理システムによれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が第1の情報通信端末に送信されるので、第1の情報通信端末において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能となる。コンテンツの譲渡を受け付けると、送信停止情報が送信手段に出力されるので、第1の情報通信端末への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されると、第1の情報通信端末におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の経過を以って停止される。この経過の検知に応じて第2の情報通信通信端末へ権利情報が送信されるので、第2の情報通信通信端末におけるコンテンツの利用は、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から可能となる。
【0008】
また、本発明のコンテンツ利用管理システムでは、送信手段は、権利情報を、その設定されている所定期間に基づいて第2の情報通信端末に送信することも好ましい。権利情報がその設定されている所定期間に基づいて第2の情報通信端末に送信されるので、第2の情報通信端末においては権利情報の所定期間にあわせてコンテンツを利用することができる。
【0009】
本発明のコンテンツ利用管理システムは、第1のユーザが利用可能であるコンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1のユーザが使用する第1の情報通信端末においてコンテンツの利用を停止させるための利用停止情報を発行する第1発行手段と、当該発行された利用停止情報を第1の情報通信端末に送信する第1送信手段と、当該利用停止情報の送信に応じて第1の情報通信端末から送信される、コンテンツの利用停止処理が完了したことを示す停止完了通知を受信する受信手段と、譲渡受け付け手段が受け付けた譲渡指示情報に基づいて、第2の情報通信端末においてコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を発行する第2発行手段と、停止完了通知の受信に応じて、第2発行手段が発行した権利情報を第2の情報通信端末に送信する第2送信手段と、を備える。
【0010】
本発明のコンテンツ利用管理システムによれば、コンテンツの譲渡を受け付けると、コンテンツの利用を停止させる利用停止情報が第1の情報通信端末へ送信されるので、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止される。コンテンツの利用が停止された第1の情報通信端末から送信される停止完了通知を受信するので、第1の情報通信端末上でのコンテンツの利用ができなくなったことを確認することができる。停止完了通知の受信に応じて第2の情報通信端末に権利情報を送信するので、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から第2の情報通信端末上でコンテンツの利用が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0012】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システム10の構成を示す図である。コンテンツ利用管理システム10は、携帯電話機20(第1の情報通信端末)及び携帯電話機30(第2の情報通信端末)のそれぞれとネットワーク(図示しない)を介して情報通信可能なように接続されている。また、携帯電話機20及び携帯電話機30は、ネットワーク(図示しない)を介して相互に情報通信可能なように構成されている。
【0013】
携帯電話機20は第1のユーザが使用し、携帯電話機30は第2のユーザが使用する携帯電話機であり、音声通話と共に情報通信も可能なように構成されている。携帯電話機20及び携帯電話機30は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリといった記憶装置、プッシュボタンといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置等を有している。携帯電話機20及び携帯電話機30では、音楽や画像といった種々のコンテンツが利用可能なように構成されている。このコンテンツは、ネットワーク(図示しない)を介して取得する暗号化されたコンテンツであって、対応する権利情報を用いて復号することで携帯電話機20及び携帯電話機30において利用可能となる。本実施形態における権利情報は、所定期間の間有効となるように設定された情報である。従って、携帯電話機20及び携帯電話機30では、権利情報に設定された所定期間の有効期間内でのコンテンツの利用が可能となる。
【0014】
次に、コンテンツ利用管理システム10について説明する。コンテンツ利用管理システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、キーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。コンテンツ利用管理システム10は機能的な構成要素として、発行部101(発行手段)と、送信部102(送信手段)と、譲渡受け付け部103(譲渡受け付け手段)と、停止部104(停止手段)と、検知部105(検知手段)と、ユーザ情報格納部150とを備えている。引き続いて、コンテンツ利用管理システム10の各構成要素について詳細に説明する。
【0015】
発行部101は、権利情報を順次発行する部分である。より具体的には、発行部101はユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報に基づいて権利情報を発行する。ここで、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報の例を図2(a)に示す。図2(a)に示す例に拠れば、ユーザ情報は、ユーザを特定するための「ユーザ識別子」、ユーザが利用できるコンテンツを特定するための「コンテンツ識別子」、コンテンツが利用され得る許諾期間の開始する日を表す「利用開始日」、コンテンツが利用され得る許諾期間の終了する日を表す「利用終了日」、権利情報の所定期間としての有効期間の長さを定める「所定期間長」を含む。「ユーザ識別子」が「09012345678」であるユーザを例に取ると、このユーザが「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを利用できる許諾期間は、「2003年1月1日」から「2003年1月28日」であり、その期間において発行される権利情報は、有効期間が「7日」となる。
【0016】
発行部101は、各「コンテンツ識別子」ごとに「利用開始日」から「利用終了日」に渡って、有効期間が「所定期間長」である権利情報を順次発行する。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるユーザを例に取ると、発行部101は図3に示すように、2003年1月1日から1月7日までの有効期間の権利情報と、2003年1月8日から14日までの有効期間の権利情報と、2003年1月15日から1月21日までの有効期間の権利情報と、2003年1月22日から28日までの有効期間の権利情報とを順次発行する。これらの権利情報には共通して「ユーザ識別子」として「09012345678」が含まれる。発行部101は、図3に示すように「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」と「有効期間」とからなる権利情報を発行し、送信部102に出力する。また、発行部101は停止部104から送信停止情報(詳細は後述する)が出力されると権利情報の発行を停止する。発行部101が権利情報の発行を停止した後に、検知部105から期間経過情報(詳細は後述する)が出力されると権利情報の発行を再開する。この権利情報の発行を再開する場合に、送信部102から破棄した権利情報(詳細は後述する)が出力されていれば、発行部101はその破棄した権利情報の発行から再開する。
【0017】
送信部102は、発行部101から出力された権利情報を、その設定されている有効期間に基づいて、携帯電話機20へ送信する部分である。より具体的には、送信部102は各権利情報をそれぞれの有効期間の開始に間に合うように、各権利情報のユーザ識別子で特定される携帯電話機20へ送信する。従って、送信部102は有効期間がそれぞれ連続して設定されている権利情報を、それぞれの有効期間の開始の前日に送信してもよく、いくつかの権利情報を取りまとめて送信してもよい。
【0018】
送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取ると、携帯電話機20への権利情報の送信を停止する。また、送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取ると、携帯電話機20へ最後に送信した権利情報を検知部105へ出力する。また、送信部102は、停止部104から出力される送信停止情報を受け取った場合に、未送信の権利情報があればその未送信の権利情報を破棄すると共に、その破棄した権利情報の内容を発行部101に出力する。
【0019】
譲渡受け付け部103は、コンテンツを第1のユーザから第2のユーザへ譲渡する譲渡指示情報を受け付ける部分である。本実施形態の場合は、携帯電話機20から送信される譲渡指示情報をネットワークを介して受信することで受け付けを行う。譲渡指示情報を受け付ける方法はこれに限られるものではなく、携帯電話機20とは異なるパーソナルコンピュータといった情報通信機器から送信される譲渡指示情報を受信することで行ってもよく、第1のユーザがコンテンツ提供者へ電話をして譲渡指示の意向を伝達し、コンテンツ提供者のオペレータが譲渡指示情報を入力してもよい。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報を停止部104へ出力する。また、譲渡受け付け部103は、譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部150に格納されている情報を更新する。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを、「ユーザ識別子」が「08098765432」であるユーザへ譲渡する旨の譲渡指示情報を受け取ると、譲渡受け付け部103は該当する情報の「ユーザ識別子」を「08098765432」に書き換える(図2(b)参照。)。
【0020】
停止部104は、譲渡受け付け部103の譲渡指示情報の受け付けに応じて、携帯電話機20への権利情報の送信を停止させるための送信停止情報を送信部102へ出力する部分である。停止部104は、送信停止情報を発行部101にも出力する。
【0021】
検知部105は、送信部102が携帯電話機20に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する部分である。より具体的には、検知部105は、送信部102が最後に送信した権利情報を受け取って、その権利情報の有効期間の終端を所定期間の経過時点であると認識する。検知部105はこの検知に応じて、権利情報の有効期間の終端を特定するための期間経過情報を発行部101及び送信部102に出力する。
【0022】
続いて、コンテンツ利用管理システム10の動作について説明する。図4は、コンテンツ利用管理システム10の動作のシーケンスを示す図である。発行部101はユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報に基づいて権利情報を発行する(ステップS01)。発行部101は、発行した権利情報を、送信部102へ出力する(ステップS02)。送信部102は、権利情報それぞれの有効期間に基づいて送信時期が到来したか否かを判断する(ステップS03)。送信部102は権利情報それぞれの送信時期に合わせて携帯電話機20へ権利情報を送信する(ステップS04)。携帯電話機20では、送信された権利情報を用いて暗号化されたコンテンツが復号され、コンテンツの利用が可能となる(ステップS05)。携帯電話機20では、権利情報の有効期間を監視しており、それぞれの有効期間の満了までコンテンツの利用が可能となる。
【0023】
携帯電話機20を使用している第1のユーザがコンテンツを第2のユーザに譲渡しようとすると、第1のユーザは携帯電話機20から譲渡指示情報をコンテンツ利用管理システム10に送信する(ステップS06)。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報を受信して受け付けて、停止部104に譲渡指示情報を出力する(ステップS07)。譲渡受け付け部103は譲渡指示情報に基づいて、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報を更新する(ステップS08)。送信停止情報が出力されると、停止部104は送信部102及び発行部101へ送信停止情報を出力する(ステップS09)。発行部101は、この送信停止情報の出力に応じて権利情報の発行を停止する。送信部102は、この送信停止情報の出力に応じて権利情報の送信を停止し、最後に送信した権利情報を検知部105へ出力する(ステップS10)。携帯電話機20では、送信されてくる権利情報の有効期間が経過しているかどうかを判断する(ステップS11)。この有効期間が経過していなければコンテンツの利用は継続される。また、一の権利情報の有効期間が経過しても、他の権利情報の有効期間が経過していなければコンテンツの利用は継続される。全ての権利情報の有効期間が経過していれば、携帯電話機20におけるコンテンツの利用は停止される(ステップS12)。従って、本実施形態の場合には、最後に送信した権利情報の有効期間が経過した時点でコンテンツの利用が停止される。
【0024】
検知部105は送信部102から出力される権利情報に基づいて、その権利情報の有効期間の終端を検知する(ステップS13)。検知部105は、権利情報の有効期間の終端を特定するための期間経過情報を、発行部101及び送信部102に出力する(ステップS14)。発行部101は、期間経過情報の出力に応じて、権利情報を発行する(ステップS15)。この場合に、ユーザ情報格納部150に格納されているユーザ情報は譲渡指示が反映されているので、発行部101が発行する権利情報のユーザ識別子は譲渡後のユーザに対応するものとなる。送信部102は、発行部101が発行した権利情報を第2のユーザが使用する携帯電話機30へ送信する(ステップS16)。携帯電話機30において、コンテンツは、ネットワークを介してコンテンツ提供者から取得される。権利情報が送信された第2の情報通信端末30ではコンテンツの復号化が行われ、コンテンツの利用が可能となる(ステップS17)。
【0025】
本実施形態によれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が携帯電話機20に送信されるので、携帯電話機20において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能である。コンテンツの譲渡が受け付けられると、送信停止情報が停止部104から送信部102に出力されるので、携帯電話機20への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されるので、携帯電話機20におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の終了を以って停止される。携帯電話機20へ最後に送信された権利情報から所定期間が検知され、検知に応じて携帯電話機30へ権利情報が送信されるので、携帯電話機30におけるコンテンツの利用は、携帯電話機20でコンテンツの利用が停止された後から可能となる。
【0026】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムについて説明する。図5は、本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システム50の構成を示す図である。コンテンツ利用管理システム50は、携帯電話機60(第1の情報通信端末)及び携帯電話機70(第2の情報通信端末)のそれぞれとネットワーク(図示しない)を介して情報通信可能なように接続されている。また、携帯電話機60及び携帯電話機70は、ネットワーク(図示しない)を介して相互に情報通信可能なように構成されている。
【0027】
携帯電話機60は第1のユーザが使用し、携帯電話機70は第2のユーザが使用する携帯電話機であり、音声通話と共に情報通信も可能なように構成されている。携帯電話機60及び携帯電話機70は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリといった記憶装置、プッシュボタンといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、通信装置等を有している。携帯電話機60及び携帯電話機70では、音楽や画像といった種々のコンテンツが利用可能なように構成されている。このコンテンツは、ネットワーク(図示しない)を介して取得する暗号化されたコンテンツであって、対応する権利情報を用いて復号することで携帯電話機60及び携帯電話機70において利用可能となる。
【0028】
この権利情報は、コンテンツ利用管理システム50から送信される場合もあり、
他の手段を用いて入手することも可能である。また、携帯電話機60及び携帯電話機70は、コンテンツ利用管理システム50から利用停止情報が送信されると、コンテンツの利用を停止して権利情報を抹消する。携帯電話機60及び携帯電話機70は、コンテンツの利用の停止及び権利情報の抹消を完了すると、その旨を示す停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する。
【0029】
次に、コンテンツ利用管理システム50について説明する。コンテンツ利用管理システム10は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、キーボードといった入力装置、ディスプレイといった表示装置、ハードディスクといった格納装置、モデムといった通信装置などを備えたコンピュータシステムとして構成されている。コンテンツ利用管理システム50は機能的な構成要素として、譲渡受け付け部501(譲渡受け付け手段)と、停止情報発行部502(第1発行手段)と、停止情報送信部503(第1送信手段)と、完了情報受信部504(受信手段)と、権利情報発行部505(第2発行手段)と、権利情報送信部506(第2送信手段)と、ユーザ情報格納部550とを備えている。引き続いて、コンテンツ利用管理システム50の各構成要素について詳細に説明する。
【0030】
譲渡受け付け部501は、第1のユーザが利用可能であるコンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける部分である。本実施形態の場合は、携帯電話機60から送信される譲渡指示情報をネットワークを介して受信することで受け付けを行う。譲渡指示情報を受け付ける方法はこれに限られるものではなく、携帯電話機60とは異なるパーソナルコンピュータといった情報通信機器から送信される譲渡指示情報を受信することで行ってもよく、第1のユーザがコンテンツ提供者へ電話をして譲渡指示の意向を伝達し、コンテンツ提供者のオペレータが譲渡指示情報を入力してもよい。
【0031】
譲渡受け付け部501は譲渡指示情報を停止情報発行部502及び権利情報発行部505へ出力する。また、譲渡受け付け部501は、譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部550に格納されている情報を更新する。ここで、ユーザ情報格納部550に格納されている情報の例について図6(a)を用いて説明する。図6(a)に示す例に拠れば、ユーザ情報格納部550には、「ユーザ識別子」「コンテンツ識別子」が関連付けられて格納されている。「ユーザ識別子」は対応するコンテンツの利用が許諾されているユーザを特定する情報であり、そのユーザが使用する携帯電話機を特定する情報でもある。「コンテンツ識別子」は利用が許諾されているコンテンツを特定する情報である。例えば、「ユーザ識別子」が「09012345678」であって「コンテンツ識別子」が「LHD12345」であるコンテンツを、「ユーザ識別子」が「08098765432」であるユーザへ譲渡する旨の譲渡指示情報を受け取ると、図6(b)に示すように、譲渡受け付け部501は該当する情報の「ユーザ識別子」を「08098765432」に書き換える。
【0032】
停止情報発行部502は、譲渡指示情報の受け付けに応じて、第1のユーザが使用する携帯電話機60においてコンテンツの利用を停止させるための利用停止情報を発行する部分である。この利用停止情報の構成の一例を図7に示す。図7に示す例に拠れば、利用停止情報は、制御フラグ「ERA」と、コンテンツ識別子「LHD12345」と、要求ID「1244566」とを含む。「制御フラグ」は、発行される情報の内容を示すものであり、「ERA」はこの情報が利用停止情報であることを示している。「要求ID」は、コンテンツ利用管理システム50が送信した利用停止情報とそれに対応して携帯電話機60から送信される停止完了通知との識別を容易にするための情報であって、利用停止情報ごとに定められているユニークな情報である。停止情報発行部502は発行した利用停止情報を停止情報送信部503に出力する。
【0033】
停止情報送信部503は、停止情報発行部502が発行した利用停止情報を携帯電話機60に送信し、完了情報受信部504に出力する部分である。より具体的には、停止情報送信部503は利用停止情報に含まれる「ユーザ識別子」に基づいて利用停止情報の送信先が携帯電話機60であることを特定し、その特定した携帯電話機60に利用停止情報を送信し、完了情報受信部504に出力する。
【0034】
完了情報受信部504は、停止情報送信部503の利用停止情報の送信に応じて携帯電話機60から送信される、コンテンツの利用停止処理が完了したことを示す停止完了通知を受信する部分である。停止情報送信部503から携帯電話機60に利用停止情報が送信されると、携帯電話機60では権利情報を抹消してコンテンツの利用を停止する。この利用停止の処理が完了すると、携帯電話機60は停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する。完了情報受信部504はこの停止完了通知を受信し、受信した停止完了通知と、停止情報送信部503から出力される利用停止情報とを照合する。「要求ID」が合致し、停止完了通知が利用停止情報に対応したものであることが確認されると、完了情報受信部504は「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」とを停止確認情報として、権利情報発行部505に出力する。
【0035】
図8(a)は、停止完了通知の情報の一例を示す図である。図8(a)に示すように、停止完了通知は、「制御フラグ」と、「要求ID」とを含む。この「制御フラグ」「ACK」は、この情報がコンテンツの停止完了通知であることを示している。また「要求ID」は、第1の情報通信端末携帯電話機60が受信した利用停止情報の要求IDに対応する。図8(b)は、停止確認情報の一例を示す図である。図8(b)に示すように、停止確認情報は、「ユーザ識別子」と、「コンテンツ識別子」とを含む。
【0036】
権利情報発行部505は、譲渡受け付け部501が受け付けた譲渡指示情報に基づいて、携帯電話機70においてコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を発行する部分である。より具体的には、権利情報発行部505は、完了情報受信部504から出力された停止確認情報に含まれる「ユーザ識別子」と「コンテンツ識別子」とから、対応する譲渡指示情報を特定する。権利情報発行部505は、特定した譲渡指示情報から携帯電話機70に対応した「ユーザ識別子」を取得し、取得した「ユーザ識別子」と停止確認情報の「コンテンツ識別子」とに基づいて、ユーザ情報格納部550に格納されている情報のなから、対応する情報を特定する。権利情報発行部505は、特定した「コンテンツ識別子」に基づいて権利情報を作成する。図9は、権利情報の一例を示す図である。図9に示すように、権利情報は、「制御フラグ」「REL」と、「コンテンツ識別子」「LHD12345」とを含む。この場合の制御フラグ「REL」は、この情報が権利情報であることを示している。権利情報発行部505は、作成した権利情報と、対応する「ユーザ識別子」とを権利情報送信部506に出力する。
【0037】
権利情報送信部506は、権利情報発行部505が発行した権利情報を携帯電話機70に送信する部分である。上述のように、完了情報受信部504が携帯電話機60から停止完了通知を受信すると、停止確認情報は権利情報発行部505に出力される。権利情報発行部505はその停止確認情報に基づいて、携帯電話機70で利用可能な権利情報を作成し、携帯電話機70を特定する情報と共に権利情報送信部506に出力する。そして権利情報送信部506は、携帯電話機70を特定する情報である「ユーザ識別子」に基づいて携帯電話機70を特定し、携帯電話機70に権利情報を送信する。
【0038】
続いて、コンテンツ利用管理システム50の動作について説明する。図10は、コンテンツ利用管理システム50の動作のシーケンスを示す図である。コンテンツを譲渡しようとするユーザが使用する携帯電話機60から譲渡指示情報が送信される(ステップS20)。この送信された譲渡指示情報はコンテンツ利用管理システム50の譲渡受け付け部501が受信して受け付ける。譲渡受け付け部501は受信した譲渡指示情報に基づいてユーザ情報格納部550に格納されているユーザ情報を図6(b)に示すように更新する(ステップS21)。譲渡受け付け部501はまた、譲渡指示情報を停止情報発行部502と権利情報発行部505に出力する(ステップS22)。
【0039】
停止情報発行部502は、譲渡指示情報に基づいて利用停止情報を発行し、停止情報送信部503に出力する(ステップS23)。停止情報送信部503は利用停止情報を携帯電話機60に送信する(ステップS24)。
【0040】
停止情報送信部503から携帯電話機60に利用停止情報が送信されると、携帯電話機60では権利情報を抹消してコンテンツの利用を停止する(ステップS25)。この利用停止の処理が完了すると、携帯電話機60は停止完了通知をコンテンツ利用管理システム50に送信する(ステップS26)。コンテンツ利用管理システム50の完了情報受信部504が停止完了通知を受信し、停止確認情報を権利情報発行部505に出力する(ステップS27)。
【0041】
権利情報発行部505は、携帯電話機70で利用可能な権利情報を発行する(ステップS28)。権利情報発行部505は、発行した権利情報を権利情報送信部506に出力する(ステップS29)。権利情報送信部506は、権利情報発行部505が発行した権利情報を携帯電話機70に送信する(ステップS30)。携帯電話機70において、コンテンツは、ネットワークを介してコンテンツ提供者から取得される。権利情報が送信された携帯電話機70ではコンテンツを復号し、コンテンツの利用が可能となる(ステップS31)。
【0042】
本実施形態によれば、コンテンツの譲渡を受け付けると、コンテンツの利用を停止させる利用停止情報が携帯電話機60へ送信されるので、携帯電話機60でのコンテンツの利用が停止される。コンテンツの利用が停止された携帯電話機60から送信される停止完了通知を受信するので、携帯電話機60上でのコンテンツの利用ができなくなったことを確認することができる。停止完了通知の受信に応じて携帯電話機70に権利情報を送信するので、携帯電話機60でのコンテンツの利用が停止された後から携帯電話機70上でコンテンツの利用が可能となる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、所定期間の間有効となるように設定されている権利情報が第1の情報通信端末に送信されるので、第1の情報通信端末において権利情報に設定された所定期間の間コンテンツの利用が可能となる。コンテンツの譲渡を受け付けると、送信停止情報が送信手段に出力されるので、第1の情報通信端末への権利情報の送信が停止される。権利情報の送信が停止されると、第1の情報通信端末におけるコンテンツの利用は、最後に送信された権利情報に設定されている所定期間の経過を以って停止される。この経過の検知に応じて第2の情報通信通信端末へ権利情報が送信されるので、第2の情報通信通信端末におけるコンテンツの利用は、第1の情報通信端末でのコンテンツの利用が停止された後から可能となる。従って本発明の目的とする、コンテンツの二重利用を防止した上で電気通信回線を介したコンテンツの流通を可能とするコンテンツ利用管理システムを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムの構成を示す図である。
【図2】図1のユーザ情報格納部に格納されている情報の例を示す図である。
【図3】図1の発行部から発行される権利情報の例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態であるコンテンツ利用管理システムの処理のシーケンスを示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムの構成を示す図である。
【図6】図5のユーザ情報格納部に格納されている情報の例を示す図である。
【図7】図5の停止情報発行部が発行する情報の例を示す図である。
【図8】図5の完了情報受信部が受信する情報の例を示す図である。
【図9】図5の権利情報発行部が発行する情報の例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態であるコンテンツ利用管理システムの処理のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
10・・・コンテンツ利用管理システム、20,60・・・携帯電話機、30,70・・・携帯電話機、101・・・発行部、102・・・送信部、103,501・・・譲渡受け付け部、104・・・停止部、105・・・検知部、150,550・・・ユーザ情報格納部、502・・・停止情報発行部、503・・・停止情報送信部、504・・・完了情報受信部、505・・・権利情報発行部、506・・・権利情報送信部。
Claims (3)
- ユーザが使用する情報通信端末においてコンテンツを利用することが可能な許諾期間以下の所定期間の間有効となるように設定され、前記情報通信端末で前記コンテンツを利用する際に用いられる権利情報を順次発行する発行手段と、
当該発行された権利情報を、その設定されている所定期間に応じて第1のユーザが使用する第1の情報通信端末に送信する送信手段と、
前記コンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、
当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、前記第1の情報通信端末への前記権利情報の送信を停止するように指示する送信停止情報を前記送信手段に出力する停止手段と、
前記送信手段が前記第1の情報通信端末に送信した最後の権利情報の所定期間の経過を検知する検知手段と、
を備え、
前記送信手段は、当該経過の検知に応じて、前記第2のユーザが使用する第2の情報通信端末に前記権利情報を送信する、
コンテンツ利用管理システム。 - 前記送信手段は、前記権利情報を、その設定されている所定期間に基づいて前記第2の情報通信端末に送信する、請求項1に記載のコンテンツ利用管理システム。
- 第1のユーザが利用可能であるコンテンツを第2のユーザに譲渡する譲渡指示情報を受け付ける譲渡受け付け手段と、
当該譲渡指示情報の受け付けに応じて、前記第1のユーザが使用する第1の情報通信端末において前記コンテンツの利用を停止させるための利用停止情報を発行する第1発行手段と、
当該発行された利用停止情報を前記第1の情報通信端末に送信する第1送信手段と、
当該利用停止情報の送信に応じて前記第1の情報通信端末から送信される、前記コンテンツの利用停止処理が完了したことを示す停止完了通知を受信する受信手段と、
前記譲渡受け付け手段が受け付けた譲渡指示情報に基づいて、前記第2の情報通信端末においてコンテンツを利用する際に用いられる権利情報を発行する第2発行手段と、
前記停止完了通知の受信に応じて、前記第2発行手段が発行した権利情報を前記第2の情報通信端末に送信する第2送信手段と、
を備えるコンテンツ利用管理システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003178470A JP2005018162A (ja) | 2003-06-23 | 2003-06-23 | コンテンツ利用管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101259345B1 (ko) | 2012-12-28 | 2013-05-06 | 황명구 | 통신 서비스 사용 권리 기증 관리시스템과 그 방법 |
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2003
- 2003-06-23 JP JP2003178470A patent/JP2005018162A/ja active Pending
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