JP2005018131A

JP2005018131A - Glass unit for crime prevention

Info

Publication number: JP2005018131A
Application number: JP2003178014A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Isaki; 健勇木; Masaru Akiyama; 勝秋山; Keizo Masada; 圭三政田
Original assignee: Nakajima Glass Co Inc
Current assignee: Nakajima Glass Co Inc
Priority date: 2003-06-23
Filing date: 2003-06-23
Publication date: 2005-01-20

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a glass unit for crime prevention having a long time from detecting breaking of a glass plate to a state allowing intrusion, having high breaking detection accuracy of the glass plate, and capable of keeping anyone trying to trespass in check. <P>SOLUTION: The glass unit 1 for crime prevention is composed by arranging a glass plate 4 for detection in an outermost layer of an outdoor side, arranging a resin layer in a side more to an indoor side than the glass plate 4 for detection, and fixing a conductive layer on an indoor side surface of the glass plate 4 for detection. Characters or a graphic symbol displaying that it is a glass unit for crime prevention toward the outdoor side is inscribed in a position of a surface of either one of the glass plate or the resin layer excluding an outdoor side surface of an outermost layer or an indoor side surface of an innermost layer. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板の破壊を検出することが可能な防犯用ガラスユニットに関するものである。より具体的には、ガラス板の破壊を検出してから、不法侵入を試みる者が侵入することができる状態となるまでにかかる時間を長くして、その者の侵入を阻止することが可能な防犯用ガラスユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、窓ガラスを破壊して住宅やビルなどに不法侵入をする犯罪が増加している。このような不法侵入を検出することが可能な窓ガラスとして、その表面に導電線や導電性薄膜が固着されたものが知られている。
【０００３】
例えば、特開２０００−１３２７５３号公報（特許文献１）には、窓ガラスの内側表面のうちサッシの錠の周りの領域に貼着された導電性ワイヤと、サッシと窓枠とに設けられた１組の接点手段であって、サッシを閉めた際、ワイヤへの通電を可能にすべく接点が閉じられるように構成されたものと、ワイヤの断線を検出して断線検出信号を発する断線検出手段と、断線検出手段からの断線検出信号に応じて、警報を発するように構成された警報器手段とを有する窓ガラスの破壊検出装置が記載されている。これにより、窓ガラスが部分的に破壊されて錠があけられるのを防止できる旨が記載されている。
【０００４】
また、実開昭６３−１３５１７６号公報（特許文献２）には、２枚のガラス板の合わせ面に微細な導電線を介在させ、該導電線の断線の有無を検出するための断線検知手段を設け、該断線検知手段の作動で警報表示することを特徴とする合わせガラスの破断検出装置が記載されている。これにより、誤動作する心配のない信頼性の高いガラスの破断検出装置を提供することができる旨が記載されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開２０００−１３２７５３号公報
（特許請求の範囲、３〜４頁、図１、図４）
【特許文献２】
実開昭６３−１３５１７６号公報
（実用新案登録請求の範囲、第１図）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１に記載された窓ガラスの破壊検出装置は、窓ガラスが破られたことを検出することができるものではあるものの、窓ガラスの破壊を検出したときには侵入可能な状態となっているために、現場に人が駆けつけたときには、既に犯行が終えられた後ということも考えられる。また、サッシの錠の周りの領域にしか導電性ワイヤが貼着されていないものであるために、導電性ワイヤが貼着されていない部分に小さな孔を空けて、その孔に針金などを通して開錠するといったことも可能である。
【０００７】
特許文献２に記載された合わせガラスの破断検出装置は、合わせガラスにより構成されたものであるために、特許文献２に記載された窓ガラスの破壊検出装置と比較して、破壊が困難なものではあるものの、導電線が、樹脂製の中間膜を介して間接的にガラスの表面に固着されたものである。このため、ガラスが破壊されたときに導電線が確実に破断されるとは限らず、窓ガラスの破壊が検出されてから、不法侵入を試みる者が侵入することができる状態となるまでにかかる時間が短くなったり、巧妙な手口によっては、窓ガラスが侵入可能な状態となっても、その破壊が検出されていない場合も考えられる。
【０００８】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ガラス板の破壊を検出してから、不法侵入を試みる者が侵入することができる状態となるまでにかかる時間を長くして、不法侵入を試みた者が室内に侵入するよりも前に、現場に人が駆けつけることが可能な防犯用ガラスユニットを提供するものである。また、ガラス板の破壊の検出精度が高い防犯用ガラスユニットを提供するものである。さらに、不法侵入を試みる者を牽制し、防犯用ガラスユニットの破壊行為さえも諦めさせて実質的な被害を皆無とすることも可能な防犯用ガラスユニットを提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、ガラス板の表面に固着された導電層の抵抗値の変化によって該ガラス板の破損を検出することが可能な防犯用ガラスユニットにおいて、室外側の最外層に検出用ガラス板が配され、検出用ガラス板よりも室内側に樹脂層が配され、検出用ガラス板の室内側の表面に導電層が固着されてなることを特徴とする防犯用ガラスユニットを提供することによって解決される。これにより、不法侵入を試みた者が室内へ侵入するのを防止することが可能となる。例えば、検出用ガラス板が破壊された際に発せられた信号を受信した警備員が、不法侵入を試みる者が室内に侵入するよりも前に現場に駆けつけるといったことなども可能となる。
【００１０】
ここで、ガラスユニットとは、建築物の壁や屋根などに設けられた、採光、換気又は人の出入りなどに用いられる開口部に装着される、ガラス板を含むユニットをいい、窓枠に装着されるもののほか、玄関扉などに装着されるものも含まれる。具体的には、窓ガラスユニットやドアガラスユニットなどが例示される。ガラスユニットは、ＰＥＴフィルムなどの樹脂フィルムをガラス板の表面に貼着したものであってもよいが、破るのに時間がかかり、ガラス板の破壊を検出してからガラスユニットが侵入可能な状態になるまでの時間を長くすることのできる、合わせガラスや複層ガラス（合わせ複層ガラスを含む）であることが好ましい。
【００１１】
このとき、前記樹脂層よりも室内側に他のガラス板が配されてなり、該他のガラス板と検出用ガラス板とが前記樹脂層を介して接着されてなることが好ましい。防犯用ガラスユニットをいわゆる合わせガラスで構成することによって、貫通力の大きな衝撃が加えられた場合であっても、容易に破ることのできないものとすることが可能になる。また、その防音効果を高めることも可能となる。
【００１２】
ここで、合わせガラスとは、例えば、ガラス板／接着性樹脂層／ガラス板や、ガラス板／接着性樹脂層／硬質樹脂板／接着性樹脂層／ガラス板のように、ガラス板とガラス板、又は、ガラス板と硬質樹脂板とが接着性樹脂層を介して互いに接着されてなるものをいう。ガラス板／接着性樹脂層／硬質樹脂板のように、硬質樹脂板が室内側の最内層に配されたものであってもよいが、耐擦傷性を考慮して、室内側の最内層と室外側の最外層にガラス板が配されたものが好適に使用される。
【００１３】
前記検出用ガラス板よりも室内側にガス層を介して合わせガラスが配されてなることも好ましい。防犯用ガラスユニットを、いわゆる合わせ複層ガラスで構成することによって、より侵入されにくくするとともに、断熱効果や防音効果にも優れたものとすることが可能となる。ここで、合わせ複層ガラスとは、例えば、ガラス板／ガス層／合わせガラスや、合わせガラス／ガス層／合わせガラスのように、ガラス板と合わせガラス、又は、合わせガラスと合わせガラスとをガス層を介して配したものをいう。
【００１４】
前記検出用ガラス板が、強化ガラス又は超強化ガラスからなることも好ましい。これにより、防犯用ガラスユニットを、衝撃が加えられても破壊されにくいものとするだけでなく、検出用ガラス板の破壊を確実に検出することが可能なものとすることができる。検出用ガラス板にフロートガラスや倍強度ガラスを使用すると、衝撃によって生じた割れが、導電層を固着した部分まで到達しないおそれがあるのに対して、強化ガラスや超強化ガラスは、表面圧縮応力が大きく、一度割れると割れが一部だけでなく全体に及ぶために、導電層が固着された部分も必ず破壊されるからである。この構成は、導電層を検出用ガラス板の室内側の表面の一部のみにしか固着しない場合に効果的である。
【００１５】
前記導電層が、透明導電体薄膜からなることも好ましい。これにより、検出用ガラス板の透光性及び視認性を全面に亘って確保することが可能となる。このとき、前記透明導電体薄膜が検出用ガラス板の室内側の表面の実質的に全面に固着されてなることが好適である。検出用ガラス板にフロートガラスや倍強度ガラスを使用した場合には、検出用ガラス板のどの部分が破壊されても検出できるように、その全面に導電層を固着するのが好ましいが、このような場合であっても、検出用ガラス板の視認性を良好に保つことも可能となる。
【００１６】
前記導電層が、導電粒子含有皮膜からなることも好ましい。これにより、導電層全体の電気抵抗を小さくして、消費電力を節約することが可能となるとともに、検出用ガラス板の検出精度を高めることも可能となる。一般的に、銀に代表される導電粒子は、ＩＴＯに代表される透明導電体よりも電気抵抗が小さいことで知られている。このため、導電層の抵抗値が変化するレンジを広くして、機械的な検出精度を向上させることができるからである。導電層の幅を細くして回路状に形成することも好ましい。これにより、検出用ガラス板の破壊を、導電層に電流が流れているか流れていないかといった二律的な情報を基に検出することも可能となる。
【００１７】
このとき、前記導電粒子含有皮膜が、検出用ガラス板の室内側の表面の一部のみに固着されてなることも好ましい。これにより、検出用ガラス板の視認性の低下を防止することができる。また、検出用ガラス板の寸法が変わっても、導電粒子含有皮膜を固着する面積やパターンを共有化することができ、様々な形態の防犯用ガラスユニットを経済的に生産することも可能となる。この構成は、検出用ガラス板が、強化ガラス又は超強化ガラスである場合に採用すると好適である。前記導電粒子含有皮膜によって、防犯用ガラスユニットであることを室外側に向けて表示する文字又は図形が記されてなることも好ましい。
【００１８】
また、上記課題は、室外側の最外層にガラス板が配されて、該ガラス板よりも室内側に樹脂層が配されてなる防犯用ガラスユニットであって、防犯用ガラスユニットであることを室外側に向けて表示する文字又は図形が、ガラス板又は樹脂層の表面のうち最外層の室外側の表面と最内層の室内側の表面とを除いたいずれかの位置に記されてなる防犯用ガラスユニットを提供することによっても解決される。
【００１９】
これにより、不法侵入を試みる者を牽制し、防犯用ガラスユニットの破壊行為さえも諦めさせて実質的な被害を皆無とすることも可能である。このような表示は、最外層の室外側の表面や最内層の室内側の表面に記されたものと比較して、それが見せ掛けだけの脅しではなく、実際に防犯加工が施されたものであるということのアピール性が非常に高い。文字や図形は、ガラス板や樹脂層に直接記されたものであってもよいし、フィルムに記されたものであってもよい。文字や図形をフィルムに記した場合には、該フィルムを、ガラス板や樹脂層に貼着したり、ガラス板や樹脂層で挟着するとよい。このとき、前記文字又は前記図形が、蓄光性皮膜により記されてなると、夜間においても視認可能なものになるためにより好ましい。前記蓄光性皮膜としてセラミックス塗料が使用され、ガラス板を強化処理する際に、前記セラミックス塗料がガラス板に焼き付けられてなることも好適である。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の防犯用ガラスユニットについて具体的に説明する。本発明の防犯用ガラスユニットは、室外側の最外層に検出用ガラス板が配され、検出用ガラス板よりも室内側に樹脂層が配され、検出用ガラス板の室内側の表面に導電層が固着されてなる。このように構成すると、検出用ガラス板が破壊されたときに、該検出用ガラス板に固着された導電層も必然的に破壊される。このため、検出用ガラス板の破壊を、導電層の抵抗値の変化によって確実に検出することが可能である。
【００２１】
検出用ガラス板は、その種類が特に限定されるものではなく、熱処理を施していないフロートガラスや、当該フロートガラスに熱処理を施して表面圧縮応力を上昇させたガラスなどを使用することができる。熱処理を施したものとしては、耐衝撃性の観点から、表面圧縮応力を２０ＭＰａ以上に上昇させたガラスが好適に用いられる。具体的には、表面圧縮応力が２５〜７０ＭＰａの倍強度ガラス、表面圧縮応力が７０〜１３０ＭＰａの強化ガラス、表面圧縮応力が１３０〜２５０ＭＰａの超強化ガラスを使用することができる。なかでも、表面圧縮応力が７０ＭＰａ以上のガラスは、一度割れると割れが一部だけでなく広い範囲に及ぶために好ましい。この傾向は、表面圧縮応力が大きくなればなるほど顕著となる。このため、検出用ガラス板に使用するガラスは、表面圧縮応力が９０ＭＰａ以上であることがより好ましく、１００ＭＰａ以上であるとさらに好ましい。表面圧縮応力が１００ＭＰａ以上であれば、そのガラスは一度割れると容易に全体が粒状に破砕される。検出用ガラス板には、意匠性を向上させるなどの目的で透光性を大きく阻害しない範囲内で着色したりすることも可能である。検出用ガラス板の板厚は、ガラスの種類や寸法によって適宜選択されるが、通常２．８〜１９ｍｍである。
【００２２】
導電層は、それが一体的に固着された検出用ガラスの破損に追従して破損する程度の脆弱性を有するものであれば特に限定されず、透明導電体薄膜からなるものや、導電粒子含有皮膜からなるものが好適に使用される。透明導電体薄膜としては、酸化スズ、酸化インジウム又はＩＴＯなどの金属酸化物からなるものが、十分な透明性と導電性とを有しており、耐酸化性にも優れているために好適である。視認性を大きく損なわない範囲であれば、銀などの金属の薄膜であってもよい。透明導電体薄膜の膜厚は１００μｍ以下であることが好ましく、１０μｍ以下であることがより好ましく、最適には１μｍ以下であり、通常０．０１μｍ以上である。
【００２３】
また、導電粒子含有皮膜としては、銀ペーストやカーボンペーストなどの導電粒子を含有するセラミックス塗料を塗布して乾燥させたものが、加熱工程における発泡を防止できるとともに、耐久性にも優れているために好ましい。また、スクリーン印刷などによって、文字又は図形を印刷することも容易である。このようなセラミックス塗料のうち、銀ペーストが、導電性に非常に優れており、検出用ガラス板の破壊を精度よく検出することができるために好ましい。導電粒子含有皮膜の膜厚は５００μｍ以下であることが好ましく、２００μｍ以下であることがより好ましく、最適には１００μｍ以下であり、通常１μｍ以上である。
【００２４】
導電層を検出用ガラス板の表面に固着する方法としては、導電層を形成する物質の種類やその厚さなどに応じて種々の方法を採用できる。例えば、導電性を有する塗料をコーティングしてから乾燥させたり熱処理したりするような方法を採用することもできるし、気相からガラス面上に堆積させる方法で皮膜を形成する方法を採用することもできる。後者は、皮膜を広く均質に形成しやすいために好ましい。このように堆積させる方法としては、物理的蒸着（ＰＶＤ）法、化学的蒸着（ＣＶＤ）法又はスパッタリング法などが例示され、減圧下で製膜する方法だけではなく常圧下で製膜する方法も採用可能である。また、熱処理を施して強固な膜とすることも好ましい。
【００２５】
樹脂層は、硬質樹脂板からなる層や、接着性樹脂からなる層であってもよい。硬質樹脂としては、ポリカーボネートやアクリルが例示される。なかでも、ポリカーボネートは、優れた耐衝撃性と耐貫通性を有しているために好適である。例えば、ポリカーボネート板をガラス板に貼り合わせて使用すると、銃弾の貫通を阻止することも可能となる。硬質樹脂板の厚みは、耐貫通性を考慮して、２ｍｍ以上であることが好ましく、３ｍｍ以上であるとより好適であり、通常５０ｍｍ以下である。
【００２６】
また、接着性樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリウレタン及びエチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示される。なかでも、ポリビニルブチラールは、ガラスとの接着性が良好であり、強靭な膜を形成することが可能なものであるために好適である。ポリカーボネートとの接着性を考慮する場合には、ポリウレタン又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用すると好ましい。接着性樹脂層の厚みは、防犯性を確保するために、一般の合わせガラスよりも厚めに設定することが好ましく、０．５〜５ｍｍであることが好適であり、１〜４ｍｍであることがより好適である。
【００２７】
防犯用ガラスユニットの好適な実施態様としては、合わせガラスタイプのものと、合わせ複層ガラスタイプのものとがある。以下、これらの各実施態様について、図面を用いて詳細に説明する。図１は、合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニットの断面図である。図２は、サッシ枠に装着された合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニットを室外側からみた図である。図３は、合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニットの断面図である。図４は、サッシ枠に装着された合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニットを室外側からみた図である。図１と図３においては、図の左側が室内側であり、右側が室外側である。
【００２８】
まず、合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニットについて説明する。合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニット１は、図１に示すように、検出用ガラス板４と他のガラス板３とが、接着性樹脂層２を介して接着されたものであり、検出用ガラス板４が、接着性樹脂層２よりも室外側に配されたものである。この防犯用ガラスユニット１は、検出用ガラス板４や他のガラス板３が破壊された場合であっても、その大部分が接着性樹脂層２によって支持された状態で残るものである。このため、不法侵入を試みる者は、その破壊行為が検出された後も室内に侵入することが困難である。
【００２９】
本実施態様の合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニット１は、樹脂層が１層配されただけのものであるが、これに限定されず、樹脂層が複数層配されたものであることも好ましい。これにより、防犯用ガラスユニットをさらに破られにくいものとすることが可能となる。具体的には、ガラス板／ポリウレタン／ポリカーボネート／ポリウレタン／ガラス板のように、硬質樹脂層を含むものであることがより好適である。
【００３０】
検出用ガラス板４の室内側の表面には、図２に示すように、透明導電体薄膜５が実質的に全面に固着されているが、その周縁部には、透明導電体薄膜５が固着されていない露出部６を設けている。これは、検出用ガラス板４をサッシ枠７に装着した際に、透明導電体薄膜５とサッシ枠７とが接触して、透明導電体薄膜５の抵抗値に影響がでるのを防ぐためである。検出用ガラス板４が、強化ガラスや超強化ガラスからなる場合には、露出部６をサッシ枠７に呑み込まれない部分にまで拡張してもよいが、フロートガラスや倍強度ガラスからなる場合には、該ガラスの破壊を確実に検出できるように、露出部６がサッシ枠７に呑み込まれる部分に収まるようにするのが好ましい。露出部６は、検出用ガラス板４の周縁部を予めマスキングしてから透明導電体薄膜５を固着させることによって形成してもよいし、透明導電体薄膜５を検出用ガラス板４の室内側の表面の全面に予め固着しておき、その後、物理的に切削研磨したり、化学的にエッチングすることによって形成してもよい。
【００３１】
本実施態様においては、透明導電体薄膜５からなる導電層が固着された検出用ガラス板４として、ピルキントン社製の「Ｋガラス」に熱処理を行って強化処理を施したものを使用した。この「Ｋガラス」は、いわゆる「Ｌｏｗ−Ｅコートガラス」であり、放射率が低いものである。このように、放射率の低いガラスを使用することによって、防犯用ガラスユニット１の断熱効果をさらに高めることが可能となる。当該「Ｋガラス」の仕様は以下のとおりである。
・基板ガラス：ソーダライムガラス
・皮膜：酸化スズ（熱分解コーティング法によって形成されたもの）
・皮膜厚み：０．４〜０．５μｍ
・表面抵抗率：１５Ω／□
・板厚：３．２ｍｍ
【００３２】
前記「Ｋガラス」をダイヤモンドカッターによって所望の寸法（本実施態様においては７００×７００ｍｍ）に切断し、切断端面を研磨した。続いて、その周縁部に固着された酸化スズの皮膜を幅１５ｍｍに亘って切削研磨して、露出部６を形成した。この切削研磨は、ＮＣ面取り機にポリッシングホイル（砥石）を装着して水冷しながら行うとよい。酸化スズの皮膜を切削研磨する深さは、通常１〜５μｍである。こうして得られたガラス板に後述の電極部を形成した後、これを加熱した。この加熱は、ソーダライムガラスの場合で通常６００〜７００℃で行われる。本実施態様では、タムグラス社製強化炉「ＨＴＦ２４４８」を用いて６５０℃で行った。この後、ガラス板を急冷して強化した。この急冷は、冷風を吹きつけることによって行った。得られたガラス板の表面圧縮応力は１０５ＭＰａであった。
【００３３】
他のガラス板３には、検出用ガラス板と同様に、フロートガラス、倍強度ガラス、強化ガラス又は超強化ガラスのいずれであっても使用することができるが、一気に破砕されにくいフロートガラスや倍強度ガラスを使用することが好ましい。本実施態様においては、フロートガラスを使用している。
【００３４】
防犯用ガラスユニット１には、それが防犯用ガラスユニットであることを室外側に向けて表示するマーク１４が記されている。本実施態様においては、蓄光性の塗料を用いて、中島硝子工業株式会社のイニシャルである「Ｎ」をモチーフにしたものを記している。これにより、夜間においてもマーク１４を目立たせてることが可能となり、昼夜を問わず、不法侵入を試みる者を牽制することが可能となる。マーク１４は、検出用ガラス板４の室内側の表面、又は、その他のガラス板３の室外側の表面のいずれに記されたものであってもよいが、本実施態様においては、検出用ガラス板４の室内側の表面に記している。
【００３５】
ここで使用される蓄光性の塗料は、特に限定されるものではなく、金属酸化物系の蓄光性顔料を含有するものや、金属硫化物系の蓄光性顔料を含有するものを使用することができる。金属硫化物系顔料としては、硫化亜鉛に銅を添加したものが代表的である。また、金属酸化物系顔料としては、アルミン酸塩化合物に希土類元素を添加したものが好ましく使用され、具体的にはＳｒＡｌ_２Ｏ_４にユーロピウムとジスプロシウムを添加したもの（緑色発光）、Ｓｒ_４Ａｌ_１４Ｏ_２５にユーロピウムとジスプロシウムを添加したもの（青色発光）、ＣａＡｌ_２Ｏ_４にユーロピウムとネオジムを添加したもの（青色発光）などが代表的なものとして好適に使用される。
【００３６】
これらの顔料をセラミックス（ガラス）粉末と混合したセラミックス塗料を使用することが好ましく、この場合には、ガラス板上にスクリーン印刷などによってパターンを形成した後で、加熱焼成することによってガラス板上に強固にしかも美麗に焼き付けることが可能である。とくに、ガラス板を強化処理する際に焼き付けることが作業工程の簡略化の観点からも好ましい。導電性粒子含有塗料を使用する場合には、それと同時に焼き付けることが好ましい。また、ガラスの強化処理は比較的短時間で高温まで加熱して一気に冷却する熱処理方法なので、高温において蓄光性顔料が酸化によって劣化するのを防止する観点からも好ましい。
【００３７】
透明導電体薄膜５には、図２に示すように、１対の電極部８が設けられている。電極部８は、透明導電体薄膜５に均一な電流が流れやすいように配置されるのが好ましく、本実施態様においては、透明導電体薄膜５が形成する長方形の長辺に沿って形成している。合わせ面に形成される段差を小さくして合わせ加工を容易なものとするために、電極部８の厚みは厚すぎない方が好ましい。厚みは、好適には５００μｍ以下であり、より好適には２００μｍ以下、最適には１００μｍ以下である。また、通常１μｍ以上である。本実施態様において、強化と同時に焼付けられて形成された電極部８の厚みは１５μｍであった。
【００３８】
電極部８は、電気抵抗が小さい物質で形成するのが好ましく、導電粒子含有皮膜により形成するのが好適である。本実施態様においては、銀ペーストを帯状に塗布することによって電極部８を形成している。銀ペーストは、本実施態様において、銀粉末とガラスフリットを溶剤に分散させたものを使用しており、日本黒鉛商事株式会社製の「エブリオームＭＧ−１１」を使用している。この電極部８で、文字や図形を表示することも好ましい。これにより、不法侵入を試みる者にそれが防犯用ガラスユニットであることを認識させて、牽制することも可能となる。また、夜間でも認識可能なように、電極部８の周囲に蓄光塗料を塗布しておくことも好ましい。
【００３９】
電極部８には、電線９が接続されている。この電線９は箔状のものを使用すると、合わせ面の間にコンパクトに収めることが可能であるために好ましい。本実施態様においては、ハンダディップ銅箔からなる電線９を電極部８にハンダ付けした。また、短絡防止や電線保護の観点から、電線９を接着性樹脂層２の中に埋没させた状態で配線することが好ましい。
【００４０】
電線９の他端部は、サッシ枠７に設けられたコネクタ１０の端子に接続されている。このコネクタ１０は、窓が閉まった状態になると、図示省略の窓枠に設けられた他のコネクタと接続する。窓枠に設けられたコネクタは、図示省略の電源や導電層の電気抵抗の変化を検出する検出器と電気的に接続される。このように配線することで、窓が閉まった状態となったときにだけ導電層に電流を流すことが可能となる。防犯用ガラスユニットが、引き違い窓に使用される場合に好適な態様である。配線は上記のものに限定されず、電極部８と電源や検出器とを電線によって直接接続したものであってもよい。
【００４１】
検出用ガラス板４が破壊された際に検出された信号は、通信回線を介して警備会社の管理コンピュータや家主の携帯電話などに送信されることが好ましい。これにより、不法侵入を試みる者が室内に侵入するよりも前に、現場に人が駆けつけることが可能となる。また、この信号をトリガーとして、音や光による警報を発することも好ましい。これにより、不法侵入を試みる者を威嚇することも可能となる。検出用ガラス板４が破壊された際に検出された信号は、その他、各種の防犯装置や防犯システムを起動するのに用いることが可能である。
【００４２】
次に、合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニットについて説明する。合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニット１１は、図３に示すように、検出用ガラス板４よりも室内側にガス層１２を介して合わせガラス１３が配されてなる。この防犯用ガラスユニット１１は、検出用ガラス板４と合わせガラス１３とが固着されることなく独立して配されたものであり、検出用ガラス板４が完全に破壊された場合であっても、合わせガラス１３を無傷の状態で窓枠内に残すことが可能なものである。このため、検出用ガラス板４の破壊が検出されてから侵入可能な状態になるまでの時間を、さらに長くすることができる。
【００４３】
合わせガラス１３は、ガラス板とガラス板、又は、ガラス板と硬質樹脂板とが、接着性樹脂層を介して互いに接着されたものであれば特に限定されないが、Ｌｏｗ−Ｅコートガラスを含むものであると、断熱効果を高めることができるために好ましい。前記「Ｋガラス」からなるガラス板を使用する場合は、酸化スズが固着された面がガス層１２と接するように配すると好ましい。また、ガラス板／ポリウレタン／ポリカーボネート／ポリウレタン／ガラス板のように、硬質樹脂層を配して耐衝撃性と耐貫通性をさらに向上させたものも好適な実施態様として例示される。
【００４４】
ガス層１２には、空気を充填しているが、これに限定されず、アルゴンやクリプトンなどを充填してもよい。ガス層１２は、ガラス板とガラス板との間に配されることが好ましい。樹脂層は、ガラスと比較して、通気性や通水性に優れたものであるために、これをガス層１２と接するように配すると、防犯用ガラスユニット１１の気密性や水密性を低下させるおそれがあるからである。また、ガス層１２の周縁部に配されるシーラント１８に、樹脂を腐食させるものが多く用いられることも理由のひとつである。ガス層１２の厚さは、特に限定されるものではないが、通常２〜１８ｍｍに設定され、本実施態様においては６ｍｍである。防音効果や断熱効果をさらに高めたい場合には、厚めに設定すると好ましい。
【００４５】
本実施態様においては、検出用ガラス板４として、強化処理が施されたソーダライムガラス板を使用した。その表面圧縮応力は１０５ＭＰａであり、板厚は３．２ｍｍである。導電粒子含有皮膜１５の形成方法は、前述の合わせガラスタイプの場合と同様である。
【００４６】
検出用ガラス板４の室内側の表面には、図４に示すように、導電粒子含有皮膜１５からなる導電層が固着されている。導電粒子含有皮膜１５は、本実施態様において、銀ペーストを使用しており、日本黒鉛商事株式会社製の「エブリオームＭＧ−１１」を使用し、スクリーン印刷によってパターン形成している。導電粒子含有皮膜１５は、検出用ガラス板４の室内側の表面の一部のみに固着されている。導電粒子含有皮膜１５を固着する場所は、特に限定されないが、検出用ガラス板４の視認性を阻害したくない場合には、その周縁部や隅部であることが好ましい。
【００４７】
検出用ガラス板４の検出手段を外部に晒したくない場合には、導電粒子含有皮膜１５をサッシ枠７に呑み込まれる部分に隠して固着することも好ましい。これにより、検出用ガラス板４の視認性をさらに良好なものとすることが可能となる。導電粒子含有皮膜１５をサッシ枠７に呑み込まれる部分に隠すための具体的な固着パターンとしては、検出用ガラス板４の４辺に沿って周回するものや、検出用ガラス板４の１辺に沿って細長いループを形成するものなどが例示される。このとき、防犯用ガラスユニットであることを室外側に向けて表示する文字又は図形を、ガラス板又は樹脂層の表面のうち最外層の室外側の表面と最内層の室内側の表面とを除いたいずれかの表面に記すと、不法侵入を試みる者に侵入を諦めさせることが可能となる。
【００４８】
導電粒子含有皮膜１５からなる導電層を固着するパターンは、各部が電気的に繋がっていれば特に限定されないが、一筆書き可能な形状であることが好ましい。これにより、導電粒子含有皮膜１５を導電層として無駄なく機能させることが可能となる。本実施態様においては、合わせガラスタイプのマーク１４と同様のマークを形成するように固着している。このうち、「Ｎ」を囲む枠部１７は、蓄光性塗料により形成されている。
【００４９】
導電粒子含有皮膜１５からなる導電層の両端部には電線９が接続されている。本実施態様においては、電線９として銅線を使用し、これをハンダ付けした。このほか、配線などについては、合わせガラスタイプのものと同様である。
【００５０】
上記の各実施態様においては、合わせガラスタイプの導電層は透明導電体薄膜によって形成し、合わせ複層ガラスタイプの導電層は導電粒子含有皮膜によって形成したが、これに限定されるものではなく、その逆の構成であってもよい。導電層を透明導電体薄膜によって形成するか、導電粒子含有皮膜によって形成するかは、検出用ガラス板の種類や検出用ガラス板に必要な視認性などを総合的に判断して決定される。その他の具体的な構成についても、その構成が他の実施態様において採用することが不可能なものであることが本発明の趣旨から自明でない限り、他の実施態様においても採用することが可能なものである。
【００５１】
【発明の効果】
本発明の防犯用ガラスユニットは、検出用ガラス板よりも室内側に樹脂層が配されたものであるために、単に破りにくいだけでなく、不法侵入を試みる者がいたとしても、その者による破壊行為を検出してから窓が侵入可能な状態となるまでの時間が長いものであるために、その間に現場に人が駆けつけることも可能なものである。また、導電層は、検出用ガラス板の室内側の表面に固着されているために、検出用ガラス板の破壊を長期間に亘って精度よく検出することが可能である。さらに、検出用ガラス板の破壊行為が巧妙な手口によるものであったとしても、その行為を確実に検出することが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニットの断面図である。
【図２】サッシ枠に装着された合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニットを室外側からみた図である。
【図３】合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニットの断面図である。
【図４】サッシ枠に装着された合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニットを室外側からみた図である。
【符号の説明】
１合わせガラスタイプの防犯用ガラスユニット
２接着性樹脂層
３他のガラス板
４検出用ガラス板
５透明導電体薄膜
６露出部
７サッシ枠
８電極部
９電線
１０コネクタ
１１合わせ複層ガラスタイプの防犯用ガラスユニット
１２ガス層
１３合わせガラス
１４マーク
１５導電粒子含有皮膜
１６スペーサー
１７枠部
１８シーラント[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a security glass unit capable of detecting breakage of a glass plate. More specifically, it is possible to prevent the intrusion of a person by increasing the time it takes for a person who attempts illegal intrusion to enter a state where it can enter after detecting the destruction of the glass plate. It relates to a security glass unit.
[0002]
[Prior art]
In recent years, crimes that destroy windows and illegally enter houses and buildings are increasing. As a window glass capable of detecting such illegal intrusion, one having a conductive wire or a conductive thin film fixed on its surface is known.
[0003]
For example, in Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-132753 (Patent Document 1), a conductive wire attached to a region around a lock of a sash on an inner surface of a window glass, and a sash and a window frame are provided. A set of contact means that is configured such that when the sash is closed, the contact is closed to allow energization of the wire, and disconnection detection that detects a disconnection of the wire and generates a disconnection detection signal A window glass breakage detection device is described that includes means and alarm means configured to issue an alarm in response to a disconnection detection signal from the disconnection detection means. It is described that this can prevent the window glass from being partially broken and unlocked.
[0004]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-135176 (Patent Document 2) discloses a disconnection detection means for detecting the presence or absence of disconnection of a conductive wire by interposing a fine conductive wire between the mating surfaces of two glass plates. Is provided, and an alarm is displayed by the operation of the disconnection detecting means. Thus, it is described that it is possible to provide a highly reliable glass breakage detection device that does not cause a malfunction.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-132753 A
(Claims, pages 3 to 4, FIG. 1 and FIG. 4)
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Publication No. 63-135176
(Scope of request for utility model registration, Fig. 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, although the window glass breakage detection apparatus described in Patent Document 1 can detect that the window glass is broken, it is in an intrusive state when the window glass breakage is detected. Therefore, when a person rushes to the scene, it may be after the crime has already ended. In addition, since the conductive wire is attached only to the area around the lock of the sash, a small hole is made in the portion where the conductive wire is not attached, and the hole is opened through a wire or the like. It can also be locked.
[0007]
The laminated glass breakage detection device described in Patent Document 2 is composed of laminated glass, so that it is more difficult to break than the window glass breakage detection device described in Patent Document 2. However, the conductive wire is indirectly fixed to the surface of the glass through a resin intermediate film. For this reason, when the glass is broken, the conductive wire is not necessarily broken, and it takes from the detection of the breakage of the window glass to the state where a person trying to enter illegally can enter. Depending on the time and the clever trick, it is possible that the window glass can be intruded or that its breakage has not been detected.
[0008]
The present invention was made in order to solve the above-mentioned problems, and after increasing the time it takes for a person trying to enter illegally to enter after detecting the destruction of the glass plate, It is an object of the present invention to provide a security glass unit that allows a person to rush to the scene before a person who has attempted illegal intrusion enters the room. It is another object of the present invention to provide a crime prevention glass unit having a high detection accuracy for breaking glass plates. Furthermore, the present invention provides a crime prevention glass unit that can control a person who attempts illegal intrusion and can give up even the destruction action of the crime prevention glass unit to eliminate any substantial damage.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The above problem is that in the security glass unit capable of detecting breakage of the glass plate by a change in the resistance value of the conductive layer fixed to the surface of the glass plate, the detection glass plate is arranged on the outermost layer on the outdoor side. It is solved by providing a security glass unit characterized in that a resin layer is arranged on the indoor side of the detection glass plate, and a conductive layer is fixed on the indoor side surface of the detection glass plate. The This makes it possible to prevent a person who has attempted illegal intrusion from entering the room. For example, it is possible for a security guard who has received a signal issued when the glass plate for detection is destroyed to rush to the scene before a person who attempts illegal intrusion enters the room.
[0010]
Here, the glass unit refers to a unit including a glass plate that is attached to an opening provided on a wall or roof of a building and used for daylighting, ventilation, or entering / exiting a person, and is attached to a window frame. In addition to those that are installed, those that are installed on the front doors are also included. Specifically, a window glass unit, a door glass unit, etc. are illustrated. The glass unit may be a resin film such as a PET film adhered to the surface of the glass plate, but it takes time to break, and the glass unit can enter after detecting the breakage of the glass plate. It is preferable that it is a laminated glass or a double-glazed glass (including a laminated double-glazed glass) that can lengthen the time until becoming.
[0011]
At this time, it is preferable that another glass plate is disposed on the indoor side of the resin layer, and the other glass plate and the glass plate for detection are bonded via the resin layer. By constructing the security glass unit with so-called laminated glass, even when an impact with a large penetrating force is applied, it is possible that the crime prevention glass unit cannot be easily broken. In addition, the soundproofing effect can be enhanced.
[0012]
Here, the laminated glass is, for example, a glass plate / adhesive resin layer / glass plate or a glass plate / glass plate such as glass plate / adhesive resin layer / hard resin plate / adhesive resin layer / glass plate. Alternatively, a glass plate and a hard resin plate are bonded to each other through an adhesive resin layer. The glass plate / adhesive resin layer / hard resin plate may have a hard resin plate arranged in the innermost layer on the indoor side, but in consideration of scratch resistance, the innermost layer on the indoor side What used the glass plate for the outermost layer of the outdoor side is used suitably.
[0013]
It is also preferable that laminated glass is disposed on the indoor side of the glass plate for detection via a gas layer. By constituting the crime prevention glass unit with so-called laminated double glazing, it is possible to make the glass unit more difficult to penetrate and to have excellent heat insulation effect and soundproof effect. Here, the laminated multilayer glass is, for example, a glass plate and a laminated glass, or a laminated glass and a laminated glass, such as glass plate / gas layer / laminated glass or laminated glass / gas layer / laminated glass. The one arranged through layers.
[0014]
It is also preferable that the detection glass plate is made of tempered glass or super tempered glass. Thereby, it is possible not only to make the security glass unit difficult to be destroyed even if an impact is applied, but also to be able to reliably detect the destruction of the glass plate for detection. When float glass or double-strength glass is used for the glass plate for detection, cracks caused by impact may not reach the part where the conductive layer is fixed, whereas tempered glass and super-tempered glass have surface compressive stress. This is because once cracked, the crack extends not only to a part but also to the whole, so that the part to which the conductive layer is fixed is necessarily destroyed. This configuration is effective when the conductive layer is fixed only to a part of the surface on the indoor side of the glass plate for detection.
[0015]
It is also preferable that the conductive layer is made of a transparent conductive thin film. Thereby, it becomes possible to ensure the translucency and visibility of the glass plate for a detection over the whole surface. At this time, it is preferable that the transparent conductor thin film is fixed to substantially the entire surface on the indoor side of the glass plate for detection. When float glass or double-strength glass is used for the glass plate for detection, it is preferable to fix a conductive layer on the entire surface so that any portion of the glass plate for detection can be detected. Even in such a case, the visibility of the glass plate for detection can be kept good.
[0016]
It is also preferable that the conductive layer is made of a conductive particle-containing coating. As a result, the electrical resistance of the entire conductive layer can be reduced to save power consumption, and the detection accuracy of the detection glass plate can be increased. In general, it is known that conductive particles represented by silver have a smaller electric resistance than a transparent conductor represented by ITO. This is because the range in which the resistance value of the conductive layer changes can be widened to improve the mechanical detection accuracy. It is also preferable that the width of the conductive layer is reduced to form a circuit. Thereby, it becomes possible to detect the destruction of the glass plate for detection based on two-dimensional information such as whether or not current is flowing through the conductive layer.
[0017]
At this time, it is also preferable that the conductive particle-containing coating is fixed to only a part of the indoor surface of the detection glass plate. Thereby, the fall of the visibility of the glass plate for a detection can be prevented. Moreover, even if the size of the glass plate for detection changes, the area and pattern for fixing the conductive particle-containing coating can be shared, and various forms of crime prevention glass units can be produced economically. . This configuration is preferably employed when the detection glass plate is tempered glass or super tempered glass. It is also preferred that the conductive particle-containing film is written with characters or figures that indicate the glass unit for crime prevention toward the outdoor side.
[0018]
Further, the above problem is a security glass unit in which a glass plate is arranged on the outermost layer on the outdoor side, and a resin layer is arranged on the indoor side of the glass plate, and is a security glass unit. Crime prevention in which characters or figures to be displayed toward the outdoor side are written at any position of the glass plate or resin layer surface except the outermost surface of the outermost layer and the innermost surface of the innermost layer This can also be solved by providing a glass unit for use.
[0019]
In this way, it is possible to check those who attempt illegal intrusion and to give up even the act of destroying the security glass unit to eliminate any substantial damage. Compared to the marking on the outermost surface of the outermost layer or the innermost surface of the innermost layer, such a display is not just a threat of appearance but is actually security-treated. The appeal of being there is very high. The characters and figures may be written directly on the glass plate or the resin layer, or may be written on the film. When letters and figures are written on a film, the film may be attached to a glass plate or a resin layer, or may be sandwiched between a glass plate or a resin layer. At this time, it is more preferable that the character or the graphic is written with a luminous film because it is visible at night. It is also preferable that a ceramic paint is used as the luminous film and the ceramic paint is baked on the glass plate when the glass plate is tempered.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the crime prevention glass unit of the present invention will be described in detail. In the security glass unit of the present invention, the glass plate for detection is arranged on the outermost layer on the outdoor side, the resin layer is arranged on the indoor side of the glass plate for detection, and the conductive layer on the surface on the indoor side of the glass plate for detection Is fixed. If comprised in this way, when the glass plate for a detection will be destroyed, the conductive layer fixed to this glass plate for a detection will necessarily be destroyed. For this reason, it is possible to detect reliably the destruction of the glass plate for a detection by the change of the resistance value of a conductive layer.
[0021]
The type of the glass plate for detection is not particularly limited, and float glass that has not been heat-treated, glass that has been subjected to heat treatment on the float glass and has increased surface compressive stress, and the like can be used. As the material subjected to the heat treatment, glass whose surface compressive stress is increased to 20 MPa or more is preferably used from the viewpoint of impact resistance. Specifically, double strength glass having a surface compressive stress of 25 to 70 MPa, tempered glass having a surface compressive stress of 70 to 130 MPa, and super tempered glass having a surface compressive stress of 130 to 250 MPa can be used. Among them, glass having a surface compressive stress of 70 MPa or more is preferable because once cracked, the crack extends not only to a part but also to a wide range. This tendency becomes more prominent as the surface compressive stress increases. For this reason, as for the glass used for the glass plate for a detection, it is more preferable that surface compressive stress is 90 Mpa or more, and it is further more preferable that it is 100 Mpa or more. If the surface compressive stress is 100 MPa or more, the glass is easily crushed into particles once it is broken. The glass plate for detection can also be colored within a range that does not significantly impair the translucency for the purpose of improving the design. The thickness of the glass plate for detection is appropriately selected depending on the type and size of the glass, but is usually 2.8 to 19 mm.
[0022]
The conductive layer is not particularly limited as long as it is brittle to the extent that it breaks following the breakage of the glass for detection to which it is integrally fixed, and is made of a transparent conductive thin film or contains conductive particles. What consists of a film | membrane is used suitably. As the transparent conductor thin film, those made of metal oxides such as tin oxide, indium oxide or ITO are suitable because they have sufficient transparency and conductivity and are excellent in oxidation resistance. is there. A thin film of metal such as silver may be used as long as the visibility is not significantly impaired. The thickness of the transparent conductor thin film is preferably 100 μm or less, more preferably 10 μm or less, optimally 1 μm or less, and usually 0.01 μm or more.
[0023]
Also, conductive film containing conductive particles such as silver paste and carbon paste that are coated with conductive particles and dried can prevent foaming in the heating process and have excellent durability. Is preferable. It is also easy to print characters or figures by screen printing or the like. Among such ceramic paints, a silver paste is preferable because it is very excellent in conductivity and can accurately detect the breakage of the glass plate for detection. The film thickness of the conductive particle-containing film is preferably 500 μm or less, more preferably 200 μm or less, optimally 100 μm or less, and usually 1 μm or more.
[0024]
As a method for fixing the conductive layer to the surface of the glass plate for detection, various methods can be employed according to the type of substance forming the conductive layer, its thickness, and the like. For example, it is possible to adopt a method of coating a conductive paint and then drying or heat-treating it, or a method of forming a film by depositing on the glass surface from the gas phase. You can also. The latter is preferable because it is easy to form a film widely and uniformly. Examples of the deposition method include a physical vapor deposition (PVD) method, a chemical vapor deposition (CVD) method, a sputtering method, and the like, and not only a method for forming a film under reduced pressure but also a method for forming a film under normal pressure. It can be adopted. It is also preferable to apply a heat treatment to form a strong film.
[0025]
The resin layer may be a layer made of a hard resin plate or a layer made of an adhesive resin. Examples of the hard resin include polycarbonate and acrylic. Among these, polycarbonate is suitable because it has excellent impact resistance and penetration resistance. For example, when a polycarbonate plate is bonded to a glass plate and used, bullet penetration can be prevented. The thickness of the hard resin plate is preferably 2 mm or more in consideration of penetration resistance, more preferably 3 mm or more, and usually 50 mm or less.
[0026]
Examples of the adhesive resin include polyvinyl butyral, polyurethane, and ethylene-vinyl acetate copolymer. Among these, polyvinyl butyral is suitable because it has good adhesion to glass and can form a tough film. In consideration of adhesiveness with polycarbonate, it is preferable to use polyurethane or ethylene-vinyl acetate copolymer. In order to ensure crime prevention, the thickness of the adhesive resin layer is preferably set to be thicker than general laminated glass, preferably 0.5 to 5 mm, and preferably 1 to 4 mm. More preferred.
[0027]
As a suitable embodiment of the glass unit for crime prevention, there are a laminated glass type and a laminated multilayer glass type. Hereinafter, each of these embodiments will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view of a laminated glass type crime prevention glass unit. FIG. 2 is a view of a laminated glass type security glass unit mounted on a sash frame as viewed from the outdoor side. FIG. 3 is a cross-sectional view of a laminated glass type security glass unit. FIG. 4 is a view of a laminated glass type crime prevention glass unit mounted on a sash frame as viewed from the outdoor side. 1 and 3, the left side of the figure is the indoor side, and the right side is the outdoor side.
[0028]
First, a laminated glass type security glass unit will be described. As shown in FIG. 1, a laminated glass type crime prevention glass unit 1 includes a detection glass plate 4 and another glass plate 3 bonded together through an adhesive resin layer 2. The plate 4 is disposed on the outdoor side of the adhesive resin layer 2. The security glass unit 1 remains in a state in which the majority is supported by the adhesive resin layer 2 even when the detection glass plate 4 or the other glass plate 3 is broken. For this reason, it is difficult for a person who attempts illegal intrusion to enter the room even after the destructive action is detected.
[0029]
The laminated glass type crime prevention glass unit 1 of the present embodiment is only one resin layer arranged, but is not limited to this, and it is also preferable that a plurality of resin layers are arranged. . This makes it possible to make the security glass unit more difficult to break. Specifically, it is more preferable to include a hard resin layer such as glass plate / polyurethane / polycarbonate / polyurethane / glass plate.
[0030]
As shown in FIG. 2, the transparent conductor thin film 5 is substantially fixed to the entire surface of the indoor surface of the detection glass plate 4, but the transparent conductor thin film 5 is fixed to the peripheral edge thereof. An exposed portion 6 that is not provided is provided. This is to prevent the transparent conductor thin film 5 and the sash frame 7 from coming into contact with each other when the detection glass plate 4 is attached to the sash frame 7, thereby affecting the resistance value of the transparent conductor thin film 5. is there. When the glass plate for detection 4 is made of tempered glass or super-tempered glass, the exposed portion 6 may be extended to a portion that is not swallowed by the sash frame 7, but when the glass plate 4 is made of float glass or double strength glass. It is preferable that the exposed portion 6 fits in a portion that is swallowed into the sash frame 7 so that breakage of the glass can be reliably detected. The exposed portion 6 may be formed by masking the peripheral portion of the detection glass plate 4 in advance and then fixing the transparent conductor thin film 5, or the transparent conductor thin film 5 may be formed on the indoor side of the detection glass plate 4. It may be formed in advance by adhering to the entire surface of the film, and then physically cutting and polishing or chemical etching.
[0031]
In this embodiment, as the glass plate for detection 4 to which the conductive layer made of the transparent conductive thin film 5 is fixed, the “K glass” manufactured by Pilkington was subjected to a heat treatment and subjected to a tempering treatment. This “K glass” is so-called “Low-E coated glass” and has a low emissivity. Thus, it becomes possible to further improve the heat insulation effect of the glass unit 1 for crime prevention by using the glass with low emissivity. The specifications of the “K glass” are as follows.
・ Substrate glass: Soda lime glass
・ Film: Tin oxide (formed by pyrolysis coating method)
Film thickness: 0.4 to 0.5 μm
・ Surface resistivity: 15Ω / □
・ Thickness: 3.2mm
[0032]
The “K glass” was cut into a desired dimension (700 × 700 mm in this embodiment) with a diamond cutter, and the cut end face was polished. Subsequently, the tin oxide film fixed to the peripheral edge portion was cut and polished over a width of 15 mm to form an exposed portion 6. This cutting and polishing may be performed while attaching a polishing foil (grinding stone) to an NC chamfering machine and cooling with water. The depth for cutting and polishing the tin oxide film is usually 1 to 5 μm. After forming the electrode part described later on the glass plate thus obtained, it was heated. This heating is usually performed at 600 to 700 ° C. in the case of soda lime glass. In this embodiment, the heating was performed at 650 ° C. using a tempered furnace “HTF2448” manufactured by Tamgrass. Thereafter, the glass plate was quenched and strengthened. This rapid cooling was performed by blowing cold air. The surface compression stress of the obtained glass plate was 105 MPa.
[0033]
For the other glass plate 3, any of float glass, double-strength glass, tempered glass, or ultra-tempered glass can be used as well as the detection glass plate, but float glass or double that is not easily crushed at once. It is preferable to use strength glass. In this embodiment, float glass is used.
[0034]
The security glass unit 1 is marked with a mark 14 indicating that it is a security glass unit toward the outdoor side. In this embodiment, a phosphorescent paint is used and the initial “N” of Nakajima Glass Co., Ltd. is used as a motif. Thereby, the mark 14 can be made conspicuous even at night, and a person who attempts illegal intrusion can be restrained regardless of day or night. The mark 14 may be written on either the surface on the indoor side of the glass plate for detection 4 or the surface on the outdoor side of the other glass plate 3, but in this embodiment, the glass for detection is used. It is written on the surface on the indoor side of the plate 4.
[0035]
The phosphorescent paint used here is not particularly limited, and those containing a metal oxide phosphorescent pigment or those containing a metal sulfide phosphorescent pigment may be used. it can. Typical metal sulfide pigments are those obtained by adding copper to zinc sulfide. Further, as the metal oxide pigment, those obtained by adding rare earth elements to aluminate compounds are preferably used. Specifically, SrAl ₂ O ₄ With europium and dysprosium added (green light emission), Sr ₄ Al ₁₄ O ₂₅ With europium and dysprosium added (blue light emission), CaAl ₂ O ₄ A material obtained by adding europium and neodymium to (blue light emission) is preferably used as a representative material.
[0036]
It is preferable to use a ceramic paint in which these pigments are mixed with ceramic (glass) powder. In this case, after forming a pattern on the glass plate by screen printing or the like, it is heated and fired on the glass plate. It can be baked firmly and beautifully. In particular, it is preferable from the viewpoint of simplifying the work process that baking is performed when the glass plate is tempered. When using a conductive particle-containing paint, it is preferable to bake at the same time. Further, the glass strengthening treatment is a heat treatment method in which the glass is heated to a high temperature in a relatively short time and cooled at once, which is preferable from the viewpoint of preventing the phosphorescent pigment from being deteriorated by oxidation at high temperatures.
[0037]
The transparent conductor thin film 5 is provided with a pair of electrode portions 8 as shown in FIG. The electrode portion 8 is preferably arranged so that a uniform current flows easily through the transparent conductor thin film 5. In this embodiment, the electrode portion 8 is formed along the long side of the rectangle formed by the transparent conductor thin film 5. Yes. In order to make the step formed on the mating surfaces small and facilitate the matching process, it is preferable that the thickness of the electrode portion 8 is not too thick. The thickness is preferably 500 μm or less, more preferably 200 μm or less, and most preferably 100 μm or less. Moreover, it is usually 1 μm or more. In this embodiment, the thickness of the electrode part 8 formed by being baked simultaneously with the strengthening was 15 μm.
[0038]
The electrode portion 8 is preferably formed of a material having a low electric resistance, and is preferably formed of a conductive particle-containing film. In this embodiment, the electrode part 8 is formed by applying a silver paste in a strip shape. In this embodiment, the silver paste uses silver powder and glass frit dispersed in a solvent, and “Everyome MG-11” manufactured by Nippon Graphite Trading Co., Ltd. is used. It is also preferable to display characters and figures on the electrode unit 8. As a result, it is possible to make a person who tries illegal intrusion recognize that it is a security glass unit and to check it. It is also preferable to apply a phosphorescent paint around the electrode portion 8 so that it can be recognized at night.
[0039]
An electric wire 9 is connected to the electrode portion 8. It is preferable to use a foil-like wire 9 because it can be compactly accommodated between the mating surfaces. In this embodiment, the electric wire 9 made of solder dip copper foil is soldered to the electrode portion 8. Moreover, it is preferable to wire the electric wire 9 in the state where it is buried in the adhesive resin layer 2 from the viewpoint of short circuit prevention and electric wire protection.
[0040]
The other end of the electric wire 9 is connected to a terminal of a connector 10 provided on the sash frame 7. When the window is closed, the connector 10 is connected to another connector provided on a window frame (not shown). The connector provided on the window frame is electrically connected to a power source (not shown) and a detector that detects a change in electric resistance of the conductive layer. By wiring in this way, it is possible to pass a current through the conductive layer only when the window is closed. This is a preferred mode when the security glass unit is used for a sliding window. The wiring is not limited to the above, and may be one in which the electrode unit 8 and the power source or detector are directly connected by an electric wire.
[0041]
The signal detected when the detection glass plate 4 is broken is preferably transmitted to a security company management computer, a landlord's mobile phone, or the like via a communication line. Thus, it is possible for a person to rush to the site before a person who attempts illegal intrusion enters the room. It is also preferable to issue an alarm by sound or light using this signal as a trigger. This also makes it possible to intimidate those who attempt illegal intrusion. The signal detected when the glass plate 4 for detection is destroyed can be used to activate various other security devices and systems.
[0042]
Next, a laminated glass type crime prevention glass unit will be described. As shown in FIG. 3, the laminated multilayer glass type crime prevention glass unit 11 includes a laminated glass 13 disposed on the indoor side of the detection glass plate 4 via a gas layer 12. This security glass unit 11 is a glass plate for detection 4 and a laminated glass 13 that are arranged independently without being fixed, and even when the glass plate for detection 4 is completely destroyed. The laminated glass 13 can be left in the window frame in an intact state. For this reason, it is possible to further increase the time from when the detection of the glass plate for detection 4 is detected until the glass plate 4 can enter.
[0043]
The laminated glass 13 is not particularly limited as long as the glass plate and the glass plate, or the glass plate and the hard resin plate are bonded to each other via the adhesive resin layer, but includes Low-E coated glass. It is preferable because the heat insulation effect can be enhanced. When the glass plate made of the “K glass” is used, it is preferable that the surface on which the tin oxide is fixed is arranged so as to be in contact with the gas layer 12. Further, examples in which a hard resin layer is provided and the impact resistance and penetration resistance are further improved, such as glass plate / polyurethane / polycarbonate / polyurethane / glass plate, are also exemplified as preferred embodiments.
[0044]
The gas layer 12 is filled with air, but is not limited thereto, and may be filled with argon, krypton, or the like. The gas layer 12 is preferably arranged between the glass plate and the glass plate. Since the resin layer is superior in breathability and water permeability as compared with glass, if the resin layer is disposed so as to be in contact with the gas layer 12, the airtightness and watertightness of the security glass unit 11 are lowered. Because there is a fear. Another reason is that the sealant 18 disposed on the peripheral edge of the gas layer 12 is often used to corrode the resin. Although the thickness of the gas layer 12 is not specifically limited, Usually, it is set to 2-18 mm, and is 6 mm in this embodiment. When it is desired to further enhance the soundproofing effect and the heat insulating effect, it is preferable to set a thicker.
[0045]
In the present embodiment, a soda lime glass plate subjected to a strengthening process was used as the glass plate 4 for detection. The surface compressive stress is 105 MPa, and the plate thickness is 3.2 mm. The method for forming the conductive particle-containing coating 15 is the same as in the case of the laminated glass type described above.
[0046]
As shown in FIG. 4, a conductive layer made of a conductive particle-containing coating 15 is fixed to the indoor surface of the detection glass plate 4. In this embodiment, the conductive particle-containing coating 15 uses a silver paste, and “Everyome MG-11” manufactured by Nippon Graphite Trading Co., Ltd. is used to form a pattern by screen printing. The conductive particle-containing film 15 is fixed to only a part of the surface on the indoor side of the glass plate 4 for detection. The location where the conductive particle-containing coating 15 is fixed is not particularly limited, but when it is not desired to impair the visibility of the glass plate for detection 4, it is preferably the peripheral edge or corner.
[0047]
When it is not desired to expose the detection means of the glass plate for detection 4 to the outside, it is also preferable that the conductive particle-containing film 15 is hidden and fixed in a portion sandwiched in the sash frame 7. Thereby, the visibility of the glass plate for detection 4 can be further improved. As a specific fixing pattern for hiding the conductive particle-containing film 15 in the portion sandwiched in the sash frame 7, it circulates along the four sides of the detection glass plate 4 or on one side of the detection glass plate 4. Examples are those that form elongated loops along. At this time, characters or figures that indicate the glass unit for crime prevention toward the outdoor side are excluded from the outermost surface of the outermost layer and the innermost surface of the innermost layer among the surfaces of the glass plate or the resin layer. If it is written on either surface, it will be possible for a person who attempts illegal invasion to give up the invasion.
[0048]
The pattern for fixing the conductive layer made of the conductive particle-containing coating 15 is not particularly limited as long as each part is electrically connected, but it is preferably a shape that can be drawn with a single stroke. As a result, the conductive particle-containing coating 15 can be functioned as a conductive layer without waste. In this embodiment, it is fixed so as to form a mark similar to the laminated glass type mark 14. Among these, the frame part 17 surrounding "N" is formed of a luminous paint.
[0049]
Electric wires 9 are connected to both ends of the conductive layer made of the conductive particle-containing coating 15. In this embodiment, a copper wire was used as the electric wire 9 and was soldered. In addition, wiring and the like are the same as those of the laminated glass type.
[0050]
In each of the above embodiments, the laminated glass type conductive layer is formed by a transparent conductive thin film, and the laminated multilayer glass type conductive layer is formed by a conductive particle-containing film, but is not limited thereto, The reverse configuration may also be used. Whether the conductive layer is formed of a transparent conductive thin film or a conductive particle-containing coating is determined by comprehensively judging the type of glass plate for detection, the visibility required for the glass plate for detection, and the like. Other specific configurations can also be employed in other embodiments unless it is obvious from the gist of the present invention that the configuration cannot be employed in other embodiments. Is.
[0051]
【The invention's effect】
The glass unit for crime prevention of the present invention has a resin layer arranged on the indoor side of the glass plate for detection, so it is not only difficult to break, but even if there is a person who attempts illegal intrusion, Since it takes a long time to detect the vandalism until the window can enter, it is possible for a person to rush to the scene during that time. In addition, since the conductive layer is fixed to the surface on the indoor side of the detection glass plate, it is possible to accurately detect the breakage of the detection glass plate over a long period of time. Furthermore, even if the destructive action of the detection glass plate is based on a clever trick, it is possible to reliably detect the action.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a laminated glass type crime prevention glass unit.
FIG. 2 is a view of a laminated glass type security glass unit mounted on a sash frame as viewed from the outdoor side.
FIG. 3 is a sectional view of a laminated glass type security glass unit.
FIG. 4 is a view of a laminated glass type security glass unit mounted on a sash frame as viewed from the outdoor side.
[Explanation of symbols]
1 Laminated glass type crime prevention glass unit
2 Adhesive resin layer
3 Other glass plates
4 glass plate for detection
5 Transparent conductor thin film
6 Exposed area
7 Sash frame
8 electrodes
9 Electric wire
10 Connector
11 Laminated glass type crime prevention glass unit
12 Gas layer
13 Laminated glass
14 mark
15 Conductive particle-containing coating
16 Spacer
17 Frame
18 Sealant

Claims

In a security glass unit capable of detecting breakage of the glass plate by a change in the resistance value of the conductive layer fixed to the surface of the glass plate, a detection glass plate is arranged on the outermost layer on the outdoor side, A security glass unit, wherein a resin layer is disposed on the indoor side of the glass plate, and a conductive layer is fixed to the indoor surface of the detection glass plate.

The crime prevention glass unit according to claim 1, wherein another glass plate is disposed on the indoor side of the resin layer, and the other glass plate and the detection glass plate are bonded via the resin layer. .

The security glass unit according to claim 1, wherein a laminated glass is disposed on the indoor side of the detection glass plate via a gas layer.

The security glass unit according to any one of claims 1 to 3, wherein the glass plate for detection is made of tempered glass or super tempered glass.

The glass unit for crime prevention according to any one of claims 1 to 4, wherein the conductive layer is made of a transparent conductor thin film.

6. The crime prevention glass unit according to claim 5, wherein the transparent conductor thin film is fixed to substantially the entire surface on the indoor side of the detection glass plate.

The glass unit for crime prevention according to any one of claims 1 to 6, wherein the conductive layer is made of a conductive particle-containing coating.

The crime prevention glass unit according to claim 7, wherein the conductive particle-containing coating is fixed to only a part of the surface on the indoor side of the glass plate for detection.

The crime prevention glass unit according to claim 7 or 8, wherein the conductive particle-containing coating is provided with a character or a figure for indicating toward the outdoor side that it is a crime prevention glass unit.

A glass unit for crime prevention in which a glass plate is arranged on the outermost layer on the outdoor side, and a resin layer is arranged on the indoor side of the glass plate, indicating that it is a security glass unit toward the outdoor side The glass unit for crime prevention in which the character or figure to do is described in any position except the outer surface of the outermost layer and the inner surface of the innermost layer among the surfaces of the glass plate or the resin layer.

The glass unit for crime prevention according to claim 10, wherein the character or the figure is written by a luminous film.

The glass unit for crime prevention according to claim 11, wherein a ceramic paint is used as the luminous film and the ceramic paint is baked on the glass plate when the glass plate is tempered.