JP2005018103A - 性能向上サービス提供システムおよび性能向上サービス提供方法 - Google Patents

性能向上サービス提供システムおよび性能向上サービス提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】性能向上処置の実施に関するユーザシステム側の負担を軽減し、適切かつ柔軟な性能向上処置を実現する。
【解決手段】応答監視モジュール51は、ネットワーク100を介し一定期間毎に一般のエンドユーザと同様の方式でユーザシステム20にアクセスを行い、その応答時間の時系列データを収集ログとして格納する。情報蓄積モジュール52は、ネットワーク100を介して一定期間毎にユーザシステム20の構成要素の監視を行い、その監視結果を示すリソース情報の時系列データを収集ログとして格納する。マネージャモジュール53は、上記の収集ログに基づく分析によりユーザシステム20の性能劣化を検知した際に、当該分析および過去の性能向上処置の実施状況をふまえた上で適切な性能向上処置を決定して当該性能向上処置を実施し、その実施状況を示す履歴を保存する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンドユーザ端末(クライアントの端末)およびユーザシステム(ネットワーク上に公開され情報公開や売買取引等のサービスを提供しているサーバシステム。本発明における性能向上サービスのユーザに該当するので本明細書では「ユーザシステム」と呼ぶ)がインターネット等のネットワーク上に接続されているネットワークシステムにおいて各ユーザシステムの性能向上処置の実施(チューニング)を実現する性能向上サービス提供システムおよび性能向上サービス提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のネットワークを用いて、サーバ(本発明におけるユーザシステム)がクライアント(エンドユーザ)等に対して情報提供や売買取引等のサービス提供を行うネットワークシステム(サービス提供システム)が存在する。
【0003】
従来のこの種のネットワークシステム(サービス提供システム)においては、エンドユーザが各ユーザシステムにアクセスした場合の応答時間が劣化することを避けるために、各ユーザシステムを構成するWebサーバ(インターネット以外のネットワークにおける場合も含むときには「サービス提供サーバ」という表現が適切である),業務DB(Data Base。データベース),AP(Application Program。アプリケーションプログラム)サーバ,DBサーバ,およびこれらのサーバ上で動作するプログラムモジュール(ソフトウェア)等のリソース情報を監視し、その監視結果を基にユーザシステム内のエキスパートがそれぞれのDBやサーバおよびソフトウェアの最適化を実施することで、ユーザシステム全体の性能の向上が図られていた。
【0004】
また、各種のネットワークシステムにおいて、Webサーバやクライアントコンピュータの性能の監視を実施する従来技術は存在したが(例えば、特許文献1および特許文献2参照)、それらの従来技術においては性能監視の結果を解析して当該監視に基づく適切な性能向上(改善)処置の実施(チューニング)を、遠隔操作で施すには至っていなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−325162号公報(第2頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−304332号公報(第2頁、図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術(ネットワークシステムにおいてユーザシステムの性能向上を実現する技術)には、次のような問題点があった。
【0007】
第1の問題点は、ユーザシステム内でリソース情報を監視し、その監視結果を基に最適化(性能向上)を実施するエキスパートが、各ユーザシステム毎に必要となり、そのエキスパートの保有コストがユーザシステムの運用コストとして大きな負担となっていたという点である。
【0008】
第2の問題点は、エンドユーザはネットワークを経由してユーザシステムに接続していたため、ユーザシステム以外にネットワークに接続するシステムを持たないエンドユーザでは、ネットワークを経由することによる遅延時間やネットワークとユーザシステムとの接続点(例えば、ルータ)に関する情報が取得できないために、実際のエンドユーザの応答時間を正しく把握することができず、必ずしもエンドユーザからの応答時間の向上が実現されていなかったという点である。
【0009】
第3の問題点は、技術の進歩やサーバの劣化等によりユーザシステムの構成要素(機器(ハードウェア)やソフトウェア)が新しいものに置き換わった場合に、その構成要素に対する性能向上処置の実施例(性能向上に関するノウハウ)が存在しないため、改めて多くの処置方法を試行する必要があったという点である。
【0010】
本発明の目的は、上述の点に鑑み、インターネット等のネットワークに接続されている性能向上サービス提供者システムの監視サーバから、同じくネットワーク上に公開されているユーザシステムに対して、ネットワークを介した応答時間の測定やリソース情報の収集という性能監視を行い、その結果を解析することで適切なチューニングを遠隔操作等で実施してユーザシステムの性能を向上させることにより、性能向上処置の実施に関するユーザシステム側の負担(エキスパート保有コスト等)を軽減し、適切かつ柔軟な(技術の進歩やサーバの劣化等に対処可能な)性能向上処置を実現できる性能向上サービス提供システムおよび性能向上サービス提供方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の性能向上サービス提供システムは、エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムにおいて、ネットワークを経由して一定時間間隔毎に一般のエンドユーザ(クライアント)と同様の方式でユーザシステムにアクセスを行い、その応答時間(レスポンス時間)の時系列データを収集ログとして格納する応答監視モジュールと、ネットワークを経由して一定時間間隔毎にユーザシステムの構成要素の監視を行い、その監視結果を示すリソース情報の時系列データを収集ログとして格納する情報蓄積モジュールと、前記応答監視モジュールおよび前記情報蓄積モジュールによって格納された収集ログに基づく分析によりユーザシステムの性能劣化を検知(認識)した際に、当該分析および過去の性能向上処置の実施状況をふまえた上で適切な性能向上処置(優先度の高低等を考慮した性能向上処置)を決定して当該性能向上処置を実施し、その実施状況を示す履歴を保存するマネージャモジュールとを有する。
【0012】
なお、本発明の性能向上サービス提供システムは、より具体的には、エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムにおいて、ユーザシステム側との合意に基づいて当該ユーザシステムに対する監視サーバの動作内容に関する定義内容を格納する動作定義DBと、監視サーバが監視して測定・収集したユーザシステムに関する応答時間やリソース情報を保持する収集ログ格納部と、リソース情報に関連付けてユーザシステムの性能向上を施すための処置内容とその優先度との対応情報である処置規則情報(監視結果から性能を向上させるための処置を決めるための規則を示す情報)を保持するルールDBと、ユーザシステムに対して性能向上処置を実施した際に施した処置内容を示す情報を履歴として保持する指示ログ格納部と、前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステム側に定期的にアクセス要求(例えば、URL(Uniform Resource Locator)でアクセス対象のWebページを特定するアクセス要求)を送信してそのアクセスに対する応答時間を監視しその監視結果(例えば、URLと応答時間との対応情報)を前記収集ログ格納部に記録する監視サーバ内の応答監視モジュールと、前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステムから定期的に各構成要素(機器やソフトウェア)に対するリソース情報を収集してその収集結果を前記収集ログ格納部に格納する監視サーバ内の情報蓄積モジュールと、前記収集ログ格納部および前記ルールDBの内容に基づき、定期的にユーザシステムの性能分析を行い、性能が劣化したユーザシステムに対して施す性能向上処置内容(チューニング内容)を決定してその処置の実施を制御(指示)し、その処置内容の履歴を前記指示ログ格納部に格納する監視サーバ内のマネージャモジュールとを有すると表現することができる。
【0013】
ここで、さらに具体的には、上記の性能向上サービス提供システムは、以下のa〜eに示すような特徴を有するように構成することが考えられる。
【0014】
a.ユーザシステムの性能向上処置を実施した後にその性能向上効果が得られたか否かを判定し、性能向上効果が得られなかった場合(性能が向上しなかった場合)には指示ログ格納部内の履歴情報を検索して当該ユーザシステムの設定内容を性能向上処置を実施する以前の設定内容に戻してルールDB内の当該性能向上処置に対する優先度を下げ、性能向上効果が得られた場合にはルールDB内の当該性能向上処置に対する優先度を上げるマネージャモジュールを有することを特徴とする。
【0015】
b.情報蓄積モジュールやマネージャモジュールの処理を実現する上で、ネットワークを経由して実施可能な処置に関しては性能向上サービス提供者システムからユーザシステムに対して直接的に性能向上処置を実施するとともに、ユーザシステム内に内部処理用エージェントモジュールを設け、ネットワークを経由して実施不可能な処置に関しては性能向上サービス提供者システムから当該内部処理用エージェントモジュールに指示を出して当該内部処理用エージェントモジュールによりユーザシステムに対して間接的に性能向上処置を実施することを特徴とする。
【0016】
c.情報蓄積モジュールやマネージャモジュールの処理を実現する上で、改ざんや監視サーバ以外の指示による設定値変更といった不正アクセスが行われないようにするためにサービス提供者システムとユーザシステムとの間の通信を暗号化された電文によって行い、ユーザシステム内に復号化用エージェントモジュールを設け、ユーザシステム側における暗号化電文の復号化処理を当該復号化用エージェントモジュールに行わせることを特徴とする。
【0017】
d.性能向上処置を実施する前に、あらかじめ承認の必要性を登録したユーザシステムの管理者宛に実施の可否を問い合わせ、当該ユーザシステムの管理者の承認を得てから当該性能向上処置を実施するマネージャモジュールを有することを特徴とする。
【0018】
e.性能向上処置を実施すべき性能向上処置を決定した場合に、自己の制御によりその性能向上処置を実施せずに、性能劣化の旨および実施すべき性能向上処置内容をユーザシステムの管理者に通知してその実施を当該ユーザシステム側に任せるマネージャモジュールを有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、性能向上サービス提供者システムがユーザシステムに対してサービス内容を提示して当該ユーザシステムがそのサービス内容を理解する第1のステップと、当該ユーザシステムの顧客(利用者・管理者)からの性能向上サービスの申込みを性能向上サービス提供者システムが受け付ける第2のステップと、性能向上サービス提供者システムと当該ユーザシステムとの間でサービス実施内容を協議して合意を形成する第3のステップと、前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する性能向上サービスの動作内容の定義内容を動作定義DBに登録する第4のステップと、前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する処置規則情報をルールDBに登録する第5のステップと、性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対する応答時間の監視を行う第6のステップと、性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対するリソース情報の収集を行う第7のステップと、前記第6のステップにおいて監視した応答時間および前記第7のステップにおいて収集したリソース情報に基づいて当該ユーザシステムの性能の分析を行う第8のステップと、直前の前記第6のステップ,前記第7のステップ,および前記第8のステップの処理が性能向上処置の適用後の処理であるか否かを判定する第9のステップと、前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理ではない」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて当該ユーザシステムの性能の劣化があるか否かを判定する第10のステップと、前記第10のステップで「ある構成要素を主要因として性能の劣化がある」と判定した場合にマネージャモジュールが当該構成要素に対する最大の優先度を持つ性能向上処置を検索・認識して当該ユーザシステムに対して当該性能向上処置を実施(適用)する第11のステップと、マネージャモジュールが前記第11のステップにおける「当該ユーザシステムに対する性能向上処置内容」を示す情報を指示ログ格納部に記録する第12のステップと、前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理である」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて「当該性能向上処置の効果があるか否か(性能が向上したか否か)を判定する第13のステップと、前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果がない」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置(直前に適用した性能向上処置)に対する優先度を下げる第14のステップと、前記第14のステップの処理の後に当該ユーザシステムの設定内容を当該性能向上処置の適用(実施)以前の設定内容に戻す第15のステップと、前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果があった」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置に対する優先度を上げる第16のステップとを有する性能向上サービス提供方法として実現することも可能である。
【0020】
さらに、本発明は、エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムを、ネットワークを経由して一定時間間隔毎に一般のエンドユーザと同様の方式でユーザシステムにアクセスを行い、その応答時間の時系列データを収集ログとして格納する応答監視モジュール,ネットワークを経由して一定時間間隔毎にユーザシステムの構成要素の監視を行い、その監視結果を示すリソース情報の時系列データを収集ログとして格納する情報蓄積モジュール,ならびに前記応答監視モジュールおよび前記情報蓄積モジュールによって格納された収集ログに基づく分析によりユーザシステムの性能劣化を検知した際に、当該分析および過去の性能向上処置の実施状況をふまえた上で適切な性能向上処置を決定して当該性能向上処置を実施し、その実施状況を示す履歴を保存するマネージャモジュールとして機能させるためのプログラムの態様で実現することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
(1) 第1の実施の形態
【0023】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【0024】
図1を参照すると、本実施の形態に係る性能向上サービス提供システムは、複数のエンドユーザ端末10と、ユーザシステム20を含む複数のユーザシステム(以下では、ユーザシステム20で代表させて説明する)と、性能向上サービス提供者システム40と、これらを相互に接続するインターネット等のネットワーク(通信ネットワーク)100とを含んで構成されている。なお、以降の説明では、ネットワーク100はインターネットであるものとする(したがって、「Webサーバ」や「URL」とったインターネット関連の用語を使用する)。
【0025】
エンドユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ等の情報通信装置である。エンドユーザ端末10は、例えばWebブラウザのように、ユーザシステム20がネットワーク100上に提供している製品情報,企業情報,時事情報,および取引情報等の公開情報にアクセスし、当該公開情報を画面に表示する機能を備えている。また、エンドユーザ端末10は、URL(より一般的には、「アクセス対象を特定するためのネットワーク100上の識別情報」と表現できる)を含むアクセス要求(URLによって入手したい公開情報を特定して当該公開情報にアクセスするための要求)をユーザシステム20に送信する機能を有する。
【0026】
ユーザシステム20は、本発明によって提供される性能向上サービスの顧客である公開情報の発信者により使用され、情報を公開するためのWebサーバ21と、公開する情報内容を作成するためのAPサーバ22と、DB(データベース)の制御を行うDBサーバ23と、公開する情報に関するデータを蓄積するための業務DB24と、ユーザシステム20全体の振る舞いを制御するための管理コンソール25とを含んで構成されており、ネットワーク100上に複数存在するエンドユーザ端末10向けに情報を公開している。なお、先にも述べたように、ユーザシステム20と同等の構成を持った他のユーザシステムは、ネットワーク100上に複数存在しうる。また、より一般的には、本発明におけるユーザシステムは、Webサーバで代表されるサービス提供サーバと、それに付随するハードウェア(機器)およびソフトウェアとを有する構成であると表現できる。
【0027】
性能向上サービス提供者システム40は、性能向上サービスのサービス提供者により使用され、ユーザシステム20を監視して適切な性能向上処置を施す監視サーバ41と、監視サーバ41の動作内容に関する定義内容を格納するための動作定義DB42と、監視サーバ41が監視して測定・収集したユーザシステム20に関する応答時間やリソース情報を格納するための収集ログ格納部43と、リソース情報に関連付けてユーザシステム20の性能向上を施すための処置内容とその優先度との対応情報(処置規則情報)を格納するためのルールDB44と、ユーザシステム20に対して性能向上処置を実施した際に施した処置内容を示す情報を履歴として格納するための指示ログ格納部45と、サービス提供者システム40の全体の振る舞いの制御を行うことや動作定義DB42およびルールDB44への情報登録を行うことのために使用される入力コンソール46とを含んで構成されている。このような構成により、性能向上サービス提供者システム40は、サービス提供者と契約した複数のユーザシステム(その1つがユーザシステム20である)の性能向上処置(監視・チューニング処理)を実施している。
【0028】
監視サーバ41は、動作定義DB42に格納されている定義内容に従ってユーザシステム20側に定期的にURLを有するアクセス要求を送信してそのURLによって特定されるWebページを受信するまでの応答時間を監視しその監視結果(当該URLと当該応答時間との対応情報)を収集ログ格納部43に記録する応答監視モジュール51と、動作定義DB42に格納されている定義内容に従ってユーザシステム20から定期的に各構成要素(機器やソフトウェア)に対するリソース情報を収集してその監視結果(ユーザシステム20における各構成要素のリソース情報)を収集ログ格納部43に格納する情報蓄積モジュール52と、動作定義DB42に格納されている定義内容に従って定期的に収集ログ格納部43およびルールDB44の内容に基づいてユーザシステムに対して施す性能向上処置内容(チューニング内容)を決定してその処置の実施を制御(指示)してその処置内容の履歴を指示ログ格納部45に格納するマネージャモジュール53とを含んで構成されている。
【0029】
情報蓄積モジュール52は、原則として、ユーザシステム20に直接要求を出すことによってリソース情報の収集を行う。また、マネージャモジュール53は、原則として、ネットワーク100を経由してユーザシステム20に対する性能向上処置を直接実施する。
【0030】
ここで、後述のように、リソース情報の収集のために行われる通信を暗号化することや、性能向上処置の指示内容を暗号化して通信することも可能であるが、そのような場合の復号化を実施する目的のために、Webサーバ21の内部に性能向上サービス提供者から提供されるエージェントモジュール(復号化用エージェントモジュール)を組み込むことができる。
【0031】
また、ユーザシステム20の内部でのみ行うことができる情報収集(ネットワーク100を経由して行うことのできない情報収集)を実施するという目的や、ユーザシステム20の内部でのみ行うことができる性能向上処置を実施するという目的のために、Webサーバ21の内部に性能向上サービス提供者から提供されるエージェントモジュール(内部処理用エージェントモジュール)を組み込むこともできる。
【0032】
なお、情報蓄積モジュール52に関する復号化用エージェントモジュール,マネージャモジュール53に関する復号化用エージェントモジュール,情報蓄積モジュール52に関する内部処理用エージェントモジュール,およびマネージャモジュール53に関する内部処理用エージェントモジュールは各々異なるものであってもよいし、同一のモジュールとしてもよい。
【0033】
ちなみに、Webサーバ21の内部に性能向上サービス提供者から提供されるエージェントモジュールを組み込むことは、本発明において、必ずしも必須な内容ではない。ただし、本実施の形態においては、図1の構成に示すように、上記のような内容(情報蓄積モジュール52に関する復号化用エージェントモジュール,マネージャモジュール53に関する復号化用エージェントモジュール,情報蓄積モジュール52に関する内部処理用エージェントモジュール,およびマネージャモジュール53に関する内部処理用エージェントモジュールの内容)を有するエージェントモジュール31がWebサーバ21の内部に組み込まれているものとする。
【0034】
ここで、本実施の形態のようにエージェントモジュールが使用される場合には、そのエージェントモジュールのバージョンアップ等による置換は、リソース情報の収集のための通信において性能向上サービス提供者システム40から各エージェントモジュール側に通知することによって自動的に行われる。
【0035】
図2は、本実施の形態に係る性能向上サービス提供システムにおける性能向上サービス提供準備処理を示す流れ図である。この処理は、サービス内容提示・理解ステップA1と、申込み受付けステップA2と、サービス実施内容協議・合意ステップA3と、動作定義DB登録ステップA4と、ルールDB登録ステップA5とからなる。
【0036】
図3は、本実施の形態に係る性能向上サービス提供システムにおける監視・チューニング処理を示す流れ図である。この処理は、応答時間監視ステップB1と、リソース情報収集ステップB2と、性能分析ステップB3と、処置適用後判定ステップB4と、性能劣化判定ステップB5と、高優先度性能向上処置適用ステップB6と、指示ログ格納部記録ステップB7と、性能向上判定ステップB8と、優先度低下ステップB9と、設定内容処置実施前変更ステップB10と、優先度上昇ステップB11とからなる。
【0037】
次に、図1〜図3を参照して、上記のように構成された本実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの全体の動作について詳細に説明する。
【0038】
第1に、性能向上サービス提供準備処理時の動作について説明する(図2参照)。
【0039】
性能向上サービスのサービス提供者(性能向上サービス提供者システム40の利用者)は、メール(電子メール),電話,および紹介等の直接的手段または広告およびサービス提供者のWebページ等の間接的手段によって、本性能向上サービスを顧客に対して提示する。顧客(例えば、ユーザシステム20の利用者・管理者)は、上記の直接的手段または間接的手段によって、当該性能向上サービスの存在を認識するとともにその内容を理解する(ステップA1)。
【0040】
本サービス(性能向上サービス)の享受を希望する顧客は、サービス提供者に対して、メール,電話,または申込み書等によって、当該サービスの申込みを行う。性能向上サービスのサービス提供者は、当該申込みを受け付ける(ステップA2)。
【0041】
また、サービス提供者は、当該顧客との間で、「監視の方法」,「性能向上処置の実施期間」,および「性能向上処置の実施方法」等のサービス実施内容について協議し、当該顧客の合意を得る(ステップA3)。
【0042】
その上で、サービス提供者は、当該顧客と合意した性能向上サービスのサービス実施内容に基づいて、性能向上サービス実施対象のユーザシステム(ユーザシステム20であるものとする)に関するURL(複数のURLの登録も可能である),応答監視時の操作内容,応答監視を実施する時間間隔,応答監視時に性能が劣化したと判断するための応答時間のしきい値,ユーザシステム20内のリソース情報収集対象となる構成要素(機器やソフトウェア、すなわち図1中の21〜24という符号で示される構成要素等)を示す情報,リソース情報収集を実施する時間間隔,性能向上の際の構成要素(機器およびソフトウェア)毎の処置の実施可否,ならびにエージェントモジュールの組込み可否等の動作内容の定義内容を動作定義DB42に登録する(ステップA4)。
【0043】
さらに、当該サービス提供者は、当該顧客のユーザシステム20内の構成要素(機器やソフトウェア)毎に、ユーザシステム20の性能向上を施すための処置内容とその優先度(各構成要素についての処置内容群の優先順位を示す情報)との対応情報(処置規則情報)をルールDB44に登録する(ステップA5)。
【0044】
第2に、性能向上サービスのサービス提供が行われる際における監視・チューニング処理時の動作について説明する(図3参照)。
【0045】
顧客(ここでは、ユーザシステム20の利用者・管理者)と合意した性能向上サービス実施期間内の任意の時間帯において、性能向上サービス提供者システム40内の監視モジュール41中の応答監視モジュール51は、動作定義DB42内の定義内容に基づいて、一定の時間間隔で、当該顧客のユーザシステム20へのURL送信と一連の操作とを行い、ユーザシステム20からの応答時間(URLを有するアクセス要求に対する応答時間)を測定して、その測定値(応答時間)を当該URLと共に収集ログ格納部43に格納する(ステップB1)。
【0046】
同様に、当該顧客と合意した性能向上サービス実施期間内の任意の時間帯において、性能向上サービス提供者システム40内の監視サーバ41中の情報蓄積モジュール52は、動作定義DB42内の定義内容に基づいて、一定の時間間隔で、当該顧客のユーザシステム20を構成する構成要素(機器やソフトウェア)のリソース情報を収集して、その測定値をユーザシステム名および構成要素名と共に収集ログ格納部43に格納する(ステップB2)。
【0047】
以上のようなステップB1およびステップB2の処理により、収集ログ格納部43には、以下のaおよびbに示すような情報が蓄積されていくことになる。
【0048】
a.性能向上サービスの提供を契約した各ユーザシステムについての、URLと応答時間の時系列情報との対応情報
【0049】
b.性能向上サービスの提供を契約した各ユーザシステムについての、各構成要素とリソース情報群の時系列情報との対応情報(例えば、構成要素「OS」とそのリソース情報群であるCPU使用量,メモリ使用量,および物理I/O回数等の時系列情報との対応情報)
【0050】
ここで、先にも述べたように、リソース情報の収集に使用される通信は暗号化してもよい。そのような暗号化が行われる場合には、エージェントモジュール31中のモジュールのような復号化用エージェントモジュールによって復号化処理が行われる。
【0051】
また、原則的には、リソース情報の収集は情報蓄積モジュール52がユーザシステム20に直接要求を出すことによって行われるが、Webサーバ21の内部に組み込んだエージェントモジュール31を使用することによって実施することもできる。これにより、ユーザシステム20の内部でのみ行うことができる情報収集(ネットワーク100を経由して行うことのできない情報収集)を実施することが可能になる。
【0052】
マネージャモジュール53は、上記のステップB1およびステップB2における動作(処理)によって今回収集した応答時間およびリソース情報と収集ログ格納部43に過去に蓄積されているそれらの時系列データとを基に(動作定義DB42内の情報(性能劣化判定のための応答時間のしきい値等)も参照される)、ユーザシステム20の性能の分析(性能が劣化しているか否かや、直前に適用した性能向上処置によって性能向上の効果があるか否かについての分析)を実施する(ステップB3)。
【0053】
次に、マネージャモジュール53は、今回のステップB1〜ステップB3の処理が性能向上処置の適用後の処理であるか否かを判定する(ステップB4)。
【0054】
マネージャモジュール53は、ステップB4で「今回のステップB1〜ステップB3の処理が性能向上処置の適用後の処理ではない」と判定した場合には、上記のステップB1およびステップB2における動作(処理)に基づくステップB3の分析の結果によって、ユーザシステム20の性能の劣化があるか否かを判定する(ステップB5)。すなわち、まず、今回収集した応答時間が一定のしきい値や過去の時系列データ等に照らして大きくなっているか否かを判定し、応答時間が大きくなっていない場合には、性能の劣化がないと判断する。また、上記の判定で応答時間が大きくなっている場合には、性能の劣化があると判断し、さらに、各構成要素のリソース情報の今回の内容と過去の時系列データとに基づき、どの構成要素が最も大きな要因として上記の「性能の劣化」が生じているかを判断する。
【0055】
ステップB5で「性能の劣化がある」と判定した場合には、次の2つの動作(ステップB6およびステップB7の動作)を実施する。
【0056】
すなわち、マネージャモジュール53は、「ある構成要素を主要因として性能の劣化がある」という事象の発生に応じて、ルールDB44に格納されている処置規則情報に従って、当該事象に係る構成要素に対する最大の優先度を持つ性能向上処置を検索・認識し、ユーザシステム20に対して当該性能向上処置を実施(適用)する(ステップB6)。
【0057】
なお、先にも述べたように、ステップB6における性能向上処置に使用される通信は暗号化してもよい(その場合のユーザシステム20側における復号化処理はエージェントモジュール31によって行われる)。
【0058】
また、マネージャモジュール53は、ステップB6の処理を実行する際に、ユーザシステム20に直接命令を出すことによって性能向上処置を行うことが通常であるが、Webサーバ21の内部に組み込んだエージェントモジュール31を使用することによって実施することもできる。これによって、ユーザシステム20の内部でのみ行うことができる処置(ネットワーク100を経由して行うことのできない処置)を実施することが可能になる。
【0059】
マネージャモジュール53は、上記のような性能向上処置が終了すると、ステップB6における「ユーザシステム20に対する性能向上処置内容」を示す情報を指示ログ格納部45に記録する(ステップB7)。
【0060】
一方、マネージャモジュール53は、ステップB5で「性能の劣化がない」と判定した場合またはステップB7の処理が終了した後に、再び、応答時間の監視(ステップB1)以降の処理を繰り返す。
【0061】
そのような繰り返しの過程における応答時間およびリソース情報の分析(ステップB3)の後におけるステップB4の判定で、マネージャモジュール53が、「今回のステップB1〜ステップB3の処理が性能向上処置の適用後の処理である」と判定した場合には、上記のステップB1およびステップB2における動作(処理)に基づくステップB3の分析の結果によって、「当該性能向上処置の効果があるか否か(性能が向上したか否か)を判定する(ステップB8)。すなわち、今回収集した応答時間が一定のしきい値や当該性能向上処置の適用前に収集した応答時間等に照らして適正な値となるまで小さくなっているか否かを判定し、そうなっている場合には、性能が向上したと判断する。
【0062】
マネージャモジュール53は、ステップB8で「性能が向上していない(当該性能向上処置の効果がない)」と判定した場合には、ルールDB44内に保有されている当該性能向上処置(直前に適用した性能向上処置)に対する優先度を下げ(ステップB9)、ユーザシステム20の設定内容を当該性能向上処置の適用(実施)以前の設定内容に戻し(ステップB10)、ステップB5の判定に制御を移す。なお、ステップB10の処理は、当該性能向上処置の実施時に指示ログ格納部45に保存した当該性能向上処置の内容を示す情報を検索して、その処置を実施する以前の設定内容に戻すこと等によって実現される。
【0063】
逆に、マネージャモジュール53は、ステップB8で「性能が向上した(当該性能向上処置の効果があった)」と判定した場合には、ルールDB44内に保有されている当該性能向上処置に対応する優先度を上げて(ステップB11)、ステップB5の判定に制御を移す。
【0064】
顧客(ユーザシステム20の利用者・管理者)と合意した性能向上サービス実施期間内の任意の時間帯において、上記の一連の動作(ステップB1〜ステップB11の動作)は、性能向上サービス提供者システム40によって繰り返される。
【0065】
なお、性能向上サービス提供者システム40は、動作定義DB42に設定した定義内容や、ルールDB44に格納した処置規則情報(性能向上処置の内容とその優先度との対応情報)の格納内容を、入力コンソール46からの指示によって、任意の時点で追加・変更・削除することができる。
【0066】
また、エージェントモジュール31を置換する場合には、エージェントモジュール31の置換内容は、入力コンソール46からの指示によって、任意の時点で動作定義DB42内に登録することができる。そして、リソース情報の収集のための通信において性能向上サービス提供者システム40から各ユーザシステム側に通知されることにより、ユーザシステム20を含む各ユーザシステム(エージェントモジュール31が関与するユーザシステム)において、エージェントモジュール31の自動的な置換が行われる。
【0067】
(2) 第2の実施の形態
【0068】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【0069】
図4を参照すると、本実施の形態に係る性能向上サービス提供システムは、複数のエンドユーザ端末10と、ユーザシステム20を含む複数のユーザシステム(以下では、ユーザシステム20で代表させて説明する)と、サービス提供者システム40と、ユーザシステム管理端末60と、これらを相互に接続するインターネット等のネットワーク(通信ネットワーク)100とを含んで構成されている。なお、以降の説明では、ネットワーク100はインターネットであるものとする。
【0070】
ユーザシステム管理端末60は、パーソナルコンピュータ等の情報通信装置である。ユーザシステム管理端末60は、ユーザシステム20とは異なる場所に設置されるか、または移動端末としてユーザシステム20の管理者に携帯され、ユーザシステム20内の管理コンソール25と同等の操作をユーザシステム20の外からネットワーク100を介して実施する機能を有する。なお、ユーザシステム管理端末60が存在しなくても、本発明は成立しうる。
【0071】
本実施の形態(第2の実施の形態)は、ユーザシステム管理端末60の存在以外については、第1の実施の形態と同様の構成を有している(しかも、上記のように、ユーザシステム管理端末60は本実施の形態においても必須なものではない)。本実施の形態(第2の実施の形態)では、このように構成上は第1の実施の形態と異なる点はないが、性能向上処置の適用処理(図3のステップB6参照)の内容が、第1の実施の形態とな異なったものとなっている。
【0072】
すなわち、第1の実施の形態では、マネージャモジュール53は、自己の制御によって(エージェントモジュール31を使用する場合も「自己の制御」に含むものとする)、性能向上処置を実施していたのに対して、本実施の形態では、マネージャモジュール53は、ユーザシステム20の管理者に電話またはメール等を用いて「性能劣化の旨」と「推奨する性能向上処置内容」とを通知し、実際の処置の実施はユーザシステム20に任せている。
【0073】
これにより、ユーザシステム20の管理者は、自らの判断によって、例えばユーザシステム管理端末60の遠隔操作によって、性能向上処置を実施することができるようになる。
【0074】
この場合に、性能向上サービス提供者システム40側における性能向上処置適用後の動作(図3中のステップB4およびステップB8〜ステップB11参照)については、ユーザシステム20の管理者との間の連絡(電話またはメール等を用いた連絡)によって実現することができる(ユーザシステム20からの連絡内容に基づき優先度の変更登録等が入力コンソール46を使用して行われる)。
【0075】
(3) 第3の実施の形態
【0076】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムについて説明する。
【0077】
本実施の形態(第3の実施の形態)は、第1の実施の形態と同様の構成を有し、同様の動作を行うが、第1の実施の形態における応答監視モジュール51が性能向上サービスの実施対象のユーザシステム20における固有のクライアントに相当するアクセスを行ってその応答時間の監視を行う点で、第1の実施の形態と異なっている。ちなみに、第1の実施の形態においては、応答監視モジュール51は、Webシステムに対するブラウザのような多くのエンドユーザに共通のクライアントに相当するアクセス(URLの送信等)を行ってその応答時間の監視を行っている。
【0078】
このような実施の形態(第3の実施の形態)の存在によって、Webシステムに対するブラウザのような共通のクライアントのエンドユーザとそのクライアントに対するサーバであるユーザシステムとからなるクライアントサーバシステムだけではなく、独自のクライアントとサーバとからなるクライアントサーバシステムについても、本発明を適用することができるようになる。
【0079】
(4) 第4の実施の形態
【0080】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムについて説明する。
【0081】
本実施の形態(第4の実施の形態)は、第1の実施の形態と同様の構成を有し、ほぼ同様の動作を行うが、第1の実施の形態におけるマネージャモジュール53によるステップB6の処理内容が第1の実施の形態とは異なったものとなっている。
【0082】
すなわち、ステップB6の「高優先度の性能向上処置の適用」を行う際に、性能向上サービス提供者システム40内の監視サーバ41中のマネージャモジュール53は、自己の制御により当該性能向上処置を実施する前に、所定のユーザシステム(あらかじめ本実施の形態における制御を行うことに合意した旨が動作定義DB42に登録されているユーザシステム)の管理者に対して、その性能向上処置を実施してよいかの承認をとるための問い合わせを行う。そして、当該ユーザシステムから承認の旨を受け取った場合にのみ、ステップB6およびステップB7の処理を実行する(承認を受ければこれらの処理は性能向上サービス提供者システム40側の制御によって実現される)。
【0083】
(5) 第5の実施の形態
【0084】
次に、本発明の第5の実施の形態に係る性能向上サービス提供方法について説明する。
【0085】
本実施の形態に係る性能向上サービス提供方法は、性能向上サービス提供者システムがユーザシステムに対してサービス内容を提示して当該ユーザシステムがそのサービス内容を理解する第1のステップと、当該ユーザシステムの顧客(利用者・管理者)からの性能向上サービスの申込みを性能向上サービス提供者システムが受け付ける第2のステップと、性能向上サービス提供者システムと当該ユーザシステムとの間でサービス実施内容を協議して合意を形成する第3のステップと、前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する性能向上サービスの動作内容の定義内容を動作定義DBに登録する第4のステップと、前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する処置規則情報をルールDBに登録する第5のステップと、性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対する応答時間の監視を行う第6のステップと、性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対するリソース情報の収集を行う第7のステップと、前記第6のステップにおいて監視した応答時間および前記第7のステップにおいて収集したリソース情報に基づいて当該ユーザシステムの性能の分析を行う第8のステップと、直前の前記第6のステップ〜前記第8のステップの処理が性能向上処置の適用後の処理であるか否かを判定する第9のステップと、前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理ではない」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて当該ユーザシステムの性能の劣化があるか否かを判定する第10のステップと、前記第10のステップで「ある構成要素を主要因として性能の劣化がある」と判定した場合にマネージャモジュールが当該構成要素に対する最大の優先度を持つ性能向上処置を検索・認識して当該ユーザシステムに対して当該性能向上処置を実施(適用)する第11のステップと、マネージャモジュールが前記第11のステップにおける「当該ユーザシステムに対する性能向上処置内容」を示す情報を指示ログ格納部に記録する第12のステップと、前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理である」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて「当該性能向上処置の効果があるか否か(性能が向上したか否か)を判定する第13のステップと、前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果がない」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置(直前に適用した性能向上処置)に対する優先度を下げる第14のステップと、前記第14のステップの処理の後に当該ユーザシステムの設定内容を当該性能向上処置の適用(実施)以前の設定内容に戻す第15のステップと、前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果があった」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置に対する優先度を上げる第16のステップとからなる。
【0086】
ここで、上記の図2および図3は、本発明の第5の実施の形態に係る性能向上サービス提供方法の処理手順を示す流れ図にも該当する。
【0087】
この場合に、上記の第1のステップ〜第5のステップは図2中のステップA1〜ステップA5に該当し、上記の第6のステップ〜第16のステップは図3中のステップB1〜ステップB11に該当する。
【0088】
なお、本実施の形態に係る性能向上サービス提供方法の動作は、上記の第1の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの説明で述べた図2および図3に示す動作(処理)の内容と同様のものになる。
【0089】
(6) 第6の実施の形態
【0090】
図5は、本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0091】
図5を参照すると、本発明の第5の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対して、性能向上サービス提供制御プログラム500を備える点が異なっている。
【0092】
性能向上サービス提供制御プログラム500は、監視サーバ41,動作定義DB42,収集ログ格納部43,ルールDB44,指示ログ格納部45,および入力コンソール46を含む性能向上サービス提供者システム40に読み込まれ、当該性能向上サービス提供者システム40の動作を、動作定義DB42,収集ログ格納部43,ルールDB44,指示ログ格納部45,および入力コンソール46が存在することを前提とした上で、監視サーバ41(応答監視モジュール51,情報蓄積モジュール52,およびマネージャモジュール53)として制御する。性能向上サービス提供制御プログラム500の制御による性能向上サービス提供者システム40(応答監視モジュール51,情報蓄積モジュール52,およびマネージャモジュール53を有する監視サーバ41)の動作は、第1の実施の形態における性能向上サービス提供者システム40の動作と全く同様になるので、その詳しい説明を割愛する。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、以下に示すような効果が生じる。
【0094】
第1の効果は、ユーザシステムを保有する顧客が、システム(自己のユーザシステムを含むコンピュータシステムや情報処理システム)に関する多くの機器やソフトウェアの性能向上に関するノウハウを知らなくても、本発明に関する性能向上サービスの提供者と契約することで、当該ユーザシステムの性能向上を実現できるということにある。
【0095】
このような効果が生じる理由は、性能向上サービス提供者が既知のルールをルールDBに登録しておくことで、サービス提供者システムによって、契約した全ての顧客のユーザシステムの機器(ハードウェア)やソフトウェアのリソース情報の内容から、適切な性能向上を施すことが可能になるためである。
【0096】
第2の効果は、ユーザシステムの存在する場所以外の場所(エンドユーザの存在する場所と想定できる場所)からのネットワークを経由したユーザシステムへの応答時間を測定することができるということにある。特に、ネットワークに接続したユーザシステムを1つしか持たない顧客にとっては、ネットワークを経由した他の場所からの測定を実施することができないので、本発明により提供されるサービスの効果は大きなものとなる。
【0097】
このような効果が生じる理由は、性能向上サービス提供者システムがネットワークを経由してユーザシステムに定期的なアクセスを実施することができるようにしたためである。
【0098】
第3の効果は、顧客が使用する機器やソフトウェア等の構成要素が新しいものであっても、性能向上を実現することができるということにある(これにより、技術の進歩やサーバの劣化等に対処することが可能になる)。
【0099】
このような効果が生じる理由は、新しい機器やソフトウェア等に対する性能向上処置の規則は、専門家である性能向上サービス提供者によって随時性能向上サービス提供者システムに登録され、また、ユーザシステムに対する性能向上処置による効果は、ルールDBにフィードバックされることから、より効果的な処置規則がルールDBに蓄積されることになり、これらの蓄積された処置規則によって、それぞれのユーザシステムに対して性能向上処置が実施されるためである。ルールDBに蓄積される性能向上処置の規則は、より多くのユーザシステムに対して性能向上監視サービスを実施すればするほど増えてくるため、その効果は顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す性能向上サービス提供システムのサービス提供準備処理を示す流れ図であり、本発明の第5の実施の形態に係る性能向上サービス提供方法の処理手順を示す流れ図でもある。
【図3】図1に示す性能向上サービス提供システムの監視・チューニング処理を示す流れ図であり、本発明の第5の実施の形態に係る性能向上サービス提供方法の処理手順を示す流れ図でもある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る性能向上サービス提供システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第6の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 エンドユーザ端末
20 ユーザシステム
21 Webサーバ
22 APサーバ
23 DBサーバ
24 業務DB
25 管理コンソール
31 エージェントモジュール
40 性能向上サービス提供者システム
41 監視サーバ
42 動作定義DB
43 収集ログ格納部
44 ルールDB
45 指示ログ格納部
46 入力コンソール
51 応答監視モジュール
52 情報蓄積モジュール
53 マネージャモジュール
60 ユーザシステム管理端末
100 ネットワーク
500 性能向上サービス提供制御プログラム
A1 サービス内容提示・理解ステップ
A2 申込み受付けステップ
A3 サービス実施内容協議・合意ステップ
A4 動作定義DB登録ステップ
A5 ルールDB登録ステップ
B1 応答時間監視ステップ
B2 リソース情報収集ステップ
B3 性能分析ステップ
B4 処置適用後判定ステップ
B5 性能劣化判定ステップ
B6 高優先度性能向上処置適用ステップ
B7 指示ログ格納部記録ステップ
B8 性能向上判定ステップ
B9 優先度低下ステップ
B10 設定内容処置実施前変更ステップ
B11 優先度上昇ステップ

Claims (14)

  1. エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムにおいて、
    ネットワークを経由して一定時間間隔毎に一般のエンドユーザと同様の方式でユーザシステムにアクセスを行い、その応答時間の時系列データを収集ログとして格納する応答監視モジュールと、
    ネットワークを経由して一定時間間隔毎にユーザシステムの構成要素の監視を行い、その監視結果を示すリソース情報の時系列データを収集ログとして格納する情報蓄積モジュールと、
    前記応答監視モジュールおよび前記情報蓄積モジュールによって格納された収集ログに基づく分析によりユーザシステムの性能劣化を検知した際に、当該分析および過去の性能向上処置の実施状況をふまえた上で適切な性能向上処置を決定して当該性能向上処置を実施し、その実施状況を示す履歴を保存するマネージャモジュールと
    を有することを特徴とする性能向上サービス提供システム。
  2. エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムにおいて、
    ユーザシステム側との合意に基づいて当該ユーザシステムに対する監視サーバの動作内容に関する定義内容を格納する動作定義DBと、
    監視サーバが監視して測定・収集したユーザシステムに関する応答時間やリソース情報を保持する収集ログ格納部と、
    リソース情報に関連付けてユーザシステムの性能向上を施すための処置内容とその優先度との対応情報である処置規則情報を保持するルールDBと、
    ユーザシステムに対して性能向上処置を実施した際に施した処置内容を示す情報を履歴として保持する指示ログ格納部と、
    前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステム側に定期的にアクセス要求を送信してそのアクセスに対する応答時間を監視しその監視結果を前記収集ログ格納部に記録する監視サーバ内の応答監視モジュールと、
    前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステムから定期的に各構成要素に対するリソース情報を収集してその収集結果を前記収集ログ格納部に格納する監視サーバ内の情報蓄積モジュールと、
    前記収集ログ格納部および前記ルールDBの内容に基づき、定期的にユーザシステムの性能分析を行い、性能が劣化したユーザシステムに対して施す性能向上処置内容を決定してその処置の実施を制御し、その処置内容の履歴を前記指示ログ格納部に格納する監視サーバ内のマネージャモジュールと
    を有することを特徴とする性能向上サービス提供システム。
  3. ユーザシステムの性能向上処置を実施した後にその性能向上効果が得られたか否かを判定し、性能向上効果が得られなかった場合には指示ログ格納部内の履歴情報を検索して当該ユーザシステムの設定内容を性能向上処置を実施する以前の設定内容に戻してルールDB内の当該性能向上処置に対する優先度を下げ、性能向上効果が得られた場合にはルールDB内の当該性能向上処置に対する優先度を上げるマネージャモジュールを有することを特徴とする請求項2記載の性能向上サービス提供システム。
  4. 情報蓄積モジュールやマネージャモジュールの処理を実現する上で、ネットワークを経由して実施可能な処置に関しては性能向上サービス提供者システムからユーザシステムに対して直接的に性能向上処置を実施するとともに、ユーザシステム内に内部処理用エージェントモジュールを設け、ネットワークを経由して実施不可能な処置に関しては性能向上サービス提供者システムから当該内部処理用エージェントモジュールに指示を出して当該内部処理用エージェントモジュールによりユーザシステムに対して間接的に性能向上処置を実施することを特徴とする請求項2または請求項3記載の性能向上サービス提供システム。
  5. 情報蓄積モジュールやマネージャモジュールの処理を実現する上で、改ざんや監視サーバ以外の指示による設定値変更といった不正アクセスが行われないようにするためにサービス提供者システムとユーザシステムとの間の通信を暗号化された電文によって行い、ユーザシステム内に復号化用エージェントモジュールを設け、ユーザシステム側における暗号化電文の復号化処理を当該復号化用エージェントモジュールに行わせることを特徴とする請求項2,請求項3,または請求項4記載の性能向上サービス提供システム。
  6. エージェントモジュールの更新を行う場合に、サービス提供者システム側に新エージェントモジュールを登録し、サービス提供者システムから各ユーザシステム上に自動的に当該新エージェントモジュールを配布して当該更新を実現することを特徴とする請求項4または請求項5記載の性能向上サービス提供システム。
  7. 性能向上処置を実施する前に、あらかじめ承認の必要性を登録したユーザシステムの管理者宛に実施の可否を問い合わせ、当該ユーザシステムの管理者の承認を得てから当該性能向上処置を実施するマネージャモジュールを有することを特徴とする請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,または請求項6記載の性能向上サービス提供システム。
  8. 性能向上処置を実施すべき性能向上処置を決定した場合に、自己の制御によりその性能向上処置を実施せずに、性能劣化の旨および実施すべき性能向上処置内容をユーザシステムの管理者に通知してその実施を当該ユーザシステム側に任せるマネージャモジュールを有することを特徴とする請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,または請求項6記載の性能向上サービス提供システム。
  9. ユーザシステム内の管理コンソールと同等の操作をユーザシステムの外からネットワークを介して実施する機能を有するユーザシステム管理端末を設け、当該ユーザシステムの管理者が当該ユーザシステム管理端末を使用して性能向上処置の実施を制御することを特徴とする請求項8記載の性能向上サービス提供システム。
  10. 応答監視モジュールが性能向上サービスの実施対象のユーザシステムにおける固有のクライアントに相当するアクセスを行ってその応答時間の監視を行うことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,または請求項9記載の性能向上サービス提供システム。
  11. ネットワークがインターネットであることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9,または請求項10記載の性能向上サービス提供システム。
  12. 性能向上サービス提供者システムがユーザシステムに対してサービス内容を提示して当該ユーザシステムがそのサービス内容を理解する第1のステップと、
    当該ユーザシステムの顧客からの性能向上サービスの申込みを性能向上サービス提供者システムが受け付ける第2のステップと、
    性能向上サービス提供者システムと当該ユーザシステムとの間でサービス実施内容を協議して合意を形成する第3のステップと、
    前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する性能向上サービスの動作内容の定義内容を動作定義DBに登録する第4のステップと、
    前記第3のステップにおける合意に基づいて性能向上サービス提供者システムが当該ユーザシステムに対する処置規則情報をルールDBに登録する第5のステップと、
    性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対する応答時間の監視を行う第6のステップと、
    性能向上サービス提供者システムが動作定義DBの内容に基づいて一定時間毎に当該ユーザシステムに対するリソース情報の収集を行う第7のステップと、
    前記第6のステップにおいて監視した応答時間および前記第7のステップにおいて収集したリソース情報に基づいて当該ユーザシステムの性能の分析を行う第8のステップと、
    直前の前記第6のステップ,前記第7のステップ,および前記第8のステップの処理が性能向上処置の適用後の処理であるか否かを判定する第9のステップと、
    前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理ではない」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて当該ユーザシステムの性能の劣化があるか否かを判定する第10のステップと、
    前記第10のステップで「ある構成要素を主要因として性能の劣化がある」と判定した場合にマネージャモジュールが当該構成要素に対する最大の優先度を持つ性能向上処置を検索・認識して当該ユーザシステムに対して当該性能向上処置を実施する第11のステップと、
    マネージャモジュールが前記第11のステップにおける「当該ユーザシステムに対する性能向上処置内容」を示す情報を指示ログ格納部に記録する第12のステップと、
    前記第9のステップで「性能向上処置の適用後の処理である」と判定した場合にマネージャモジュールが前記第8のステップの分析の結果に基づいて「当該性能向上処置の効果があるか否かを判定する第13のステップと、
    前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果がない」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置に対する優先度を下げる第14のステップと、
    前記第14のステップの処理の後に当該ユーザシステムの設定内容を当該性能向上処置の適用以前の設定内容に戻す第15のステップと、
    前記第13のステップで「当該性能向上処置の効果があった」と判定した場合にマネージャモジュールがルールDB内に保有されている当該性能向上処置に対する優先度を上げる第16のステップと
    を有することを特徴とする性能向上サービス提供方法。
  13. エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムを、ネットワークを経由して一定時間間隔毎に一般のエンドユーザと同様の方式でユーザシステムにアクセスを行い、その応答時間の時系列データを収集ログとして格納する応答監視モジュール,ネットワークを経由して一定時間間隔毎にユーザシステムの構成要素の監視を行い、その監視結果を示すリソース情報の時系列データを収集ログとして格納する情報蓄積モジュール,ならびに前記応答監視モジュールおよび前記情報蓄積モジュールによって格納された収集ログに基づく分析によりユーザシステムの性能劣化を検知した際に、当該分析および過去の性能向上処置の実施状況をふまえた上で適切な性能向上処置を決定して当該性能向上処置を実施し、その実施状況を示す履歴を保存するマネージャモジュールとして機能させるためのプログラム。
  14. エンドユーザ端末およびユーザシステムが接続されているネットワークシステム上の性能向上サービス提供者システムを、
    ユーザシステム側との合意に基づいて当該ユーザシステムに対する監視サーバの動作内容に関する定義内容を格納する動作定義DB,監視サーバが監視して測定・収集したユーザシステムに関する応答時間やリソース情報を保持する収集ログ格納部,リソース情報に関連付けてユーザシステムの性能向上を施すための処置内容とその優先度との対応情報である処置規則情報を保持するルールDB,およびユーザシステムに対して性能向上処置を実施した際に施した処置内容を示す情報を履歴として保持する指示ログ格納部が存在することを前提として、
    前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステム側に定期的にアクセス要求を送信してそのアクセスに対する応答時間を監視しその監視結果を前記収集ログ格納部に記録する監視サーバ内の応答監視モジュール,前記動作定義DBに格納されている定義内容に従ってユーザシステムから定期的に各構成要素に対するリソース情報を収集してその収集結果を前記収集ログ格納部に格納する監視サーバ内の情報蓄積モジュール,ならびに前記収集ログ格納部および前記ルールDBの内容に基づき、定期的にユーザシステムの性能分析を行い、性能が劣化したユーザシステムに対して施す性能向上処置内容を決定してその処置の実施を制御し、その処置内容の履歴を前記指示ログ格納部に格納する監視サーバ内のマネージャモジュールとして機能させるためのプログラム。
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