JP2005017563A - マスクおよびこのマスクを用いて作製した光拡散フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】樹脂層の厚み方向に屈折率が異なる柱状の微小領域を形成し、光の入射角度によって散乱性が変化する光拡散フィルムを、光を透過する領域からなるパターンと、光を遮断するパターンを有し、かつ発生した黒欠陥を部分的に除去したマスクを用いることにより解決した。
【選択図】図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスク製作中に発生した黒欠陥を修正したマスク、およびこのマスクを使用して作製した光拡散フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置等に使用される光拡散フィルムは、無欠陥であることが必須条件である。
しかし、この光拡散フィルムは、作製工程においてマスクを使用するが、このマスクは、空気中の塵等により黒欠陥が発生する恐れがある。
このような欠陥の生じたマスクをそのまま使用して製品を製造すると、製品にマスクの欠陥が表れ不良品となる。このため生産性を向上させるには、欠陥部を修正しあマスクを使用する必要がある。
【0003】
ここで、前記マスクの黒欠陥修正技術として、一般にレーザー欠陥修正装置や集束イオンビームマスク修正装置が使用されている。
レーザー欠陥修正装置を用いた方法としては、レーザ光上にスリットなどのパターンを配置し、金属薄膜上にパターンを転写する方法がある。(特許文献1、2参照)
しかしながら、このような固定したパターンの転写法を使用した場合、加工した部分の基板上に金属が残ることがあるという問題点がある。
この問題を解決する方法として、長方形の可変スリットを透過させたレーザー光をマスク上に転写し、転写した像をフォトマスク面内で移動させながらレーザー光を照射するという方法等が提案されている。(特許文献3参照)
また、集束イオンビームマスク修正装置による欠陥修正も、レーザー欠陥修正装置と同様に行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開昭56−093323号公報
【特許文献2】
特開平04−29585454号公報
【特許文献3】
特開2000−347387号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記で挙げたマスク修正方法は、全て半導体を生産する際に用いるフォトマスクの欠陥修正方法であり、フォトマスク上に金属の残渣を残すことなく金属薄膜だけを除去することで目的が達成できる。
一方、光拡散フィルム用のマスクの欠陥を前記のフォトマスクと同様に修正してしまうと、光散乱特性が損なわれてしまうので、本発明は、この光散乱特性を損なわない修正を施したマスクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明の請求項1の発明は、樹脂層の厚み方向に屈折率の異なる柱状の微小な領域を形成し、光の入射方向の角度によって散乱性が変化する光拡散フィルムを作製するために用いるマスクで、光を透過する領域からなるパターンと光を遮断する領域からなるパターンを有し、かつ、発生した黒欠陥を部分的に除去してことを特徴とするマスクである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記黒欠陥の大きさが300μm以内であることを特徴とする請求項1に記載のマスクである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、前記部分的に除去する形状が線状であることを特徴とする請求項1または2に記載のマスクである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、黒欠陥の部分的な除去を、線幅が3μm以下のビームで行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマスクである。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のマスクを用い、該マスクに略平行の紫外線又は電子線を照射して、前記マスクのパターンに対応したパターンを、樹脂層に転写することによって作製したことを特徴とする光拡散フィルムである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る光拡散フィルム用のマスクについて、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、光拡散フィルム用のマスクを示す説明図である。
このマスクとしては、具体的には、ガラス(ソーダガラス、石英ガラス等)にクロム膜がパターニングされているものを用いるのが一般的である。
前記マスクは、表面を研磨したガラスにクロム膜を蒸着し、さらにクロム膜の上にパターニングの際、光の反射を抑制するための酸化膜を設け、さらにパターニングのためのフォトレジスト層を形成したマスクブランクスを用い、このマスクブランクのフォトレジスト層に、白黒パターンデータを描画する事により作製する事ができる。
そして、露光(描画)後、アルカリ溶液で現像すると、露光された部分のみが溶解することにより、描画パターンが記録される。
次に、フォトレジスト層をマスクとして、クロム膜を選択的にエッチング除去した後、レジストを除去する。このような工程により、パターンニングされた通りのクロム膜のパターンが生成されたマスクを作製することができる。
予め用意されたデータのパターン通り、クロムが残った領域とクロムの無い領域があるマスクができる。このマスクを用い、パターン通り光拡散フィルムを作製することができる。
【0012】
図2は、上記工程によって作製されたマスクを利用して光拡散フィルムを記録する光学系の説明図である。
まず、紫外線光源(以下UV光源)7から出た紫外光(以下UV光)は、コリメート光学系6によって平行UV光5とし、マスク1を照射する。
ここで、マスク1のUV光照射側と反対の面には感光材料4を密着して配置しており、マスク1のパターンを感光材料4に露光照射する。
このとき、図示のようにUV光5とマスク1は所定角度θだけ傾いて配置されているため、パターン露光は感光樹脂層4中で所定角度傾いて露光されることになる。
この角度が、光拡散フィルム中の屈折率の異なる部分の傾斜角度に相当し、若いては入射角度依存性の散乱ピーク角度θとなる。
以上の工程でマスクと同じパターンの光拡散フィルムを作製することができる。
【0013】
しかしながら上記の一連の工程において、図3に示すように、マスク1上に異物の混入等が原因による黒欠陥8が生じてしまうことがある。
このような黒欠陥8を残したマスク1を使用し、前述の図2のような光学系で光拡散フィルムを作製すると、黒欠陥の箇所は白抜けの欠陥として光拡散フィルム上に記録されてしまう。
そのため、このようなマスク1上の黒欠陥8を修正しなければならなかった。
【0014】
この具体的な方法を図4に示す。一般的に前記黒欠陥の修正は、レーザー欠陥修正装置を用いて修正を行っており、レーザーのビームを細く絞ってライン状にし、該黒欠陥8を部分的に除去していく。
上記手段により修正した修正黒欠陥9は、マスクの、他の部分のスペックルとほぼ同程度の密度(透過部と遮光部の比率)とすることが可能である。
その結果、修正後のマスクを用いて複製される光拡散フィルムにおいて、黒欠陥修正部分の散乱性と、マスクパターンの散乱性とがほぼ似た形状となり、黒欠陥が認識されることがなくなる。
【0015】
この時、レーザービームの線幅を3μm以下に設定して修正を行うことが重要である。
例えば、線幅を5μmとして、前記黒欠陥の修正を行った場合、このマスクを用いて複製された光拡散フィルムは、黒欠陥修正部分において十分な拡散性を得ることができない。
レーザービームの線幅は、3μm以下で細いほど有効である。しかし、欠陥修正装置の限界があるため、それを考慮した線幅とすることが必要である。
【0016】
なお、図4で示した形状は、一定のラインで等間隔にラインを並べているが、線幅が3μm以下であれば、必ずしも等間隔で並べたり、同じ線幅にする必要はない。
また、図4ではライン形状を格子状に並べているが、図5に示すように斜めに並べたり、図6に示すようにランダムに並べたりすることも可能である。
【0017】
本発明では、黒欠陥の修正を行った部分が肉眼で識別できない程度とすることが重要でがある。
そこで、部分的な除去による修正を行う黒欠陥の大きさを定めることが重要である。
まず、例えば、視力0.7の人が、70cm離れて欠陥修正部分を視覚する場合について以下に考える。
視力が0.7の人の眼の分解能は、1.44分(=1.4°/60)であり、70cm離れて300μm以上の欠陥を識別することができる。
従って、修正された欠陥を70cm離れて視覚する場合に、サイズが300μm以下のものについては、その存在を認識することができない。
【0018】
更に、上記のケースよりも視力の良い人が近づいて欠陥を視覚する場合を例に挙げて、以下に考察する。
a、視力が1.0の人の眼の分解能は、1.0分(=1.0°/60)であり、50cm離れて、150μm以上の欠陥を識別することができる。
b、視力が1.5の人の眼の分解能は、0.66分(=0.66°/60)であり、30cm離れて、58μm上の欠陥を識別することができる。
上記aのケースでは、150μm以下、上記bのケースでは、58μm以下とすれば、観察者には欠陥を識別することができない。
【0019】
このように、一般的に58μm以下の黒欠陥は見えないと判断でき、この判断に基づき、前記数値以下の黒欠陥の修正を行う必要はない。
また58μm〜300μmの黒欠陥に関しては、複製を行った際、欠陥の輪郭は認識されないが、欠陥部と非欠陥部との散乱度の相違によって、観測者に欠陥が認識されてしまう。
そこで、上述のように黒欠陥の散乱度をマスクパターンに似せることで、欠陥を認識できなくすることが可能である。そこで、300μm以下の黒欠陥について修正を行うことは有効である。
しかし、300μm以上の欠陥に関しては、修正を行って散乱度を似せても欠陥の輪郭が認識されてしまい、有効性は無い。
【0020】
次に、光散乱フィルムについて説明する。
図6は、本発明の光拡散フィルムの一例を示す断面説明図である。
図6に示すように、光拡散フィルムの内部では、屈折率の異なる部分が不規則な形状・厚さで分布し、屈折率の高低からなる濃淡(同図では、白−黒で表現する)を形成している。
【0021】
また、光の回折による色付きを抑制するため、フィルム表面では屈折率の異なる部分は不規則なパターンであるが、周期性はない。また、そのサイズは規則的であり、その空間周波数は、どの場所をとっても、略一定となっている。
図6に示されるように、フィルム断面では、屈折率の異なる部分が略柱状で方向を揃えて分布している。また、この柱状構造の角度は、観察する角度等により、適時設定されるものである。
【0022】
図6において、白で示した部分は屈折率n1であり、黒で示した部分は屈折率n2であると、その屈折率差Δn=|n1−n2|に応じた光路間の位相差に伴って回折現象が発生し、入射光が拡散して伝播するものである。
出射角度指向性である拡散する範囲は、図6における白黒(屈折率の高低)パターンの細かさによって決定され、パターンは細かい場合、広い範囲に拡散し、パターンが粗い場合には狭い範囲に拡散する。
【0023】
屈折率の異なる部分の表面での形状は、概ね円形もしくは楕円形となっている。 また、大きさは、小さいと散乱範囲は広くなり、逆に大きいと散乱範囲は狭くなる。
縦横方向での散乱特性を制御するべく、縦横の長さ比は、30:1〜1:30程度の間で選ばれ、大きさは、1μmから100μmの範囲内で、所望の散乱性や散乱角度となるよう選ばれる。
【0024】
また、散乱の分布は、屈折率の異なる部分のフィルム表面上の形状が横長(あるいは、縦長)であると、その部分に入射する光が散乱出射する場合には、それぞれの部分からの出射光の光散乱特性が、縦長(あるいは、横長)となるような指向性を持つ。例えば、形状が横長であると、光拡散フィルムからの散乱出射光は、縦長の楕円形となるような分布となる。
さらに、屈折率の異なる部分のフィルム表面上の形状が等方的例えば、円形であると、その部分に入射する光が散乱出射する場合には、それぞれの部分からの出射光の光散乱特性が、等方性となるよう散乱分布となる。
【0025】
次に、拡散する度合い(ヘイズ)は、前記屈折率差Δnとフィルム内を通過する近接する2光路の光路長Lとによって決まり、ΔnとLの積が、入射光の半波長の奇数倍となる場合に、屈折率n1の部分を透過する光と屈折率n2の部分を透過する光とが打ち消し合うように干渉し、最もヘイズが高くなる。
逆に、Δn×Lが、入射光の波長の整数倍(半波長の偶数倍)となる場合に、屈折率n1の部分を透過する光と屈折率n2の部分を透過する光とが強め合うように干渉し、最もヘイズが低くなり、入射光は拡散することなく透過する。
【0026】
正面方向に向けるの散乱の性質は、特定のフィルム断面を表す図7においては、前記帯状の濃淡の伸びる方向が、フィルムの厚みほうに対して略垂直方向にそろって、屈折率の異なる領域が分布している。
図6の光拡散フィルム12の光学特性について考えると、反射でも透過でも明るいディスプレイを得られる拡散層としては、垂直方向からの光に対しては明るく、斜め方向からの光に関しては、散乱するようなフィルムが望ましい。
このようなフィルムを得る為に、屈折率の異なった領域の屈折率差をその層との厚みとの関係において、
Δnxd=λ/2
となるようにする事により、柱状構造に沿った光の散乱性は高く、それと異なった方向からの光に対しては、散乱性が低くなるような拡散層を得る事ができた。
【0027】
本発明による光拡散フィルムでは、図6における白黒パターンの細かさに関しては、適用する応用分野・機器に応じて任意に変更可能とし、一方で、前記Δn×Lを、可視光波長の整数倍の範囲とする。
前記Δn×Lの実用的な範囲は、等倍の400nmから600nmである。
図6の場合、フィルム内の柱状構造に沿って入射する光に対するΔn×Lの値を、可視光の半波長の等倍とすることで、上記の説明のように、散乱性を高くして、特定方向から入射してくる光に対してのみ光を散乱するフィルムとして機能するものとしている。
垂直方向から一定の範囲を外して入射する光(例えば、フィルムに斜めに入射する光)は、フィルム中を通過する際の光路長が長くなるため、自ずとΔn×Lの値が大きくなり、上記「可視光の半波長の等倍」の値からは外れ、散乱性が下がる。
【0028】
また、垂直方向から一定の範囲を外して入射する光のうちの近接する2光路は、それぞれ一定の屈折率の媒体内のみを通過するわけではなく、フィルム内で種々の屈折率の部分を、微視的な反射,屈折を受けながら通過するため、透明フィルム中の通過とは異なる結果(何らかの散乱が生じる)となる。
散乱が生じる度合いは、フィルム内で屈折率の異なる部分の、周囲との屈折率差や、そのサイズや形状にも影響される。
【0029】
このように、フィルム中の柱状向上に沿って入射する光13aに対しては、単なる透明フィルムとして機能し、入射光は散乱されずに出射する(矢印13b)。
一方、フィルムに斜めに入射する光14aに対しては、光散乱が生じ、入射光を所望の範囲に広げて出射する(矢印14b)ことになる。
また、屈折率の異なる部分は、フィルム表面では周期性がなく、そのため、光の回折現象によって引き起こされる色分散や、レンズアレイのようなモアレが生じない。従って、本発明の光拡散フィルムによれば観察位置による出射光の色変化は生じず、理想的な白色を呈し、液晶等と組み合わせた際に不要なパターンを生じない。
【0030】
次に、本発明の光拡散フィルムの構造について、更に詳細に説明する。上述したように、本発明の光拡散フィルムの内部には、屈折率の異なる部分が不規則な形状・厚さで分布することにより、屈折率の高低からなる濃淡模様が形成されている。
この屈折率の差異は、小さすぎると散乱性が悪くなり、逆に大きすぎるとどのような角度で光が入射しても光散乱が生じてしまうことになり、入射角選択性の特性を持たせることが困難となる。そのため、表面上の屈折率差だけでは光散乱が生じず、フィルム1に厚みがあることで十分な散乱性を持つような最適な屈折率差である必要がある。
【0031】
本発明では、上記条件に適合するように、屈折率差は0.001から0.2の範囲で適宜選択し、フィルム厚みは屈折率差に応じて1000μmから1μmの範囲で適宜選択している。
記録できる屈折率差は、フィルムの作製方法や記録材料などにより制限を受けるため、大きな屈折率差を持つ場合はフィルムを薄く、小さな屈折率差を持つ場合はフィルムを厚くすることで、本発明の光拡散フィルムを実現することが可能である。
【0032】
一例を挙げると、平均屈折率が1.52で厚みが20μmのフィルム中に、屈折率が1.56(屈折率差0.04)の部分を分布させて、濃淡模様を形成することで、十分な散乱性と入射角度選択性を持つ光拡散フィルムを得ることができた。
【0033】
屈折率の異なる部分の大きさは、光散乱を生じさせるためにランダムで規則性はないが、必要な散乱性を持たせるために、その平均の大きさは直径で0.1μmから300μmの範囲内で、それぞれの用途での必要な散乱性に応じて適宜選択される。
一例として、12μmの平均の大きさを持つ屈折率の高低からなる濃淡模様とすることで、約±40°程度の散乱広がりをもつ散乱性が得られた。
【0034】
また、光散乱に指向性を持たせるために、フィルムの縦方向と横方向とでは、屈折率の異なる部分の平均の大きさを異ならせている。一例として、縦方向に伸びた楕円状に光散乱を生じさせるために、縦方向での平均サイズは12μmであるが、横方向での平均サイズは50μmという横長の形状とすることで、縦方向に約±40°,横方向には約±10°という散乱指向性を持つ光拡散フィルムが得られた。
また、本発明の光拡散フィルムは、本明細書中ではフィルムという用語で統一して述べたが、例えば、ガラス基板や樹脂基板のような硬質基板上に形成されたシートであっても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、光拡散フィルム用のマスクにおいて、原版上の黒欠陥を部分的に除去することで欠陥の修正を行うことができる。
この際、黒欠陥の大きさは300μm以下であるとすることで、修正が有効な黒欠陥を修正したフォトマスクとすることができる。
また修正を行う際、線幅を3μm以下とし、マスクに記録されているスペックルと同等の密度になるようにして欠陥の部分的な除去を行うことで、光拡散フィルムへのパターン転写時には欠陥そのものが転写されることがなく、欠陥部分と非欠陥部分における拡散性の相違に関しても、上記規定内の大きさである限りは観測者に識別されないため、無欠陥の光拡散フィルムを得ることができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光拡散フィルム用マスクの説明図。
【図2】マスクを用いて散乱性の異なる拡散フィルムを作製する作製方法を説明する光学系の説明図。
【図3】本発明のマスクに係る黒欠陥の説明図。
【図4】本発明のマスク修正パターンの一例を示す説明図。
【図5】本発明のマスク修正パターンの他の例を示す説明図。
【図6】本発明のマスク修正パターンの他の例を示す説明図。
【図7】本発明の光拡散フィルムの断面説明図。
【符号の説明】
1…マスク
2…ガラス基板
3…クロムパターン
4…感光材料
5…平行光
6…コリメート光学系
7…UV光源
8…黒欠陥
9…修正後の黒欠陥
10…修正後の黒欠陥
11…修正後の黒欠陥
12…光拡散フィルム
13a…垂直入射光
13bb…垂直に入射した光の射出光
14a…斜めからの入射光
14b…斜めからの入射した光の射出光
Claims (5)
- 樹脂層の厚み方向に屈折率の異なる柱状の微小な領域を形成し、光の入射方向の角度によって散乱性が変化する光拡散フィルムを作製するために用いるマスクで、光を透過する領域からなるパターンと光を遮断する領域からなるパターンを有し、かつ、発生した黒欠陥を部分的に除去したことを特徴とするマスク。
- 前記黒欠陥の大きさが300μm以内であることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
- 前記部分的に除去する形状が線状であることを特徴とする請求項1または2に記載のマスク。
- 黒欠陥の部分的な除去を、線幅が3μm以下のビームで行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のマスク。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のマスクを用い、該マスクに略平行の紫外線又は電子線を照射して、前記マスクのパターンに対応したパターンを、樹脂層に転写することによって作製したことを特徴とする光拡散フィルム。
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