JP2005017033A - 放射線検出器およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】X線を入射する入射面シート71aと枠体71bとで構成された箱71の内部に反射材格子枠72を配設し、反射材格子枠72よりも薄く、かつ1mmから10mmまでの範囲の厚さで構成されたシンチレータピースを各格子枠72に沿ってそれぞれ挿入して箱72の内部に配設し、シンチレータピースが箱71の内部に配設された状態で、光学的に透明な樹脂を箱71の内部に注入して硬化させ、入射面シート71aが上面になるように、樹脂を硬化させた箱71を光電変換層に積層する。このようにして、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータアレイ70を構成することが可能になる。その結果、検出効率を改善した高感度のFPD(フラットパネル型X線検出器)を簡易に製造することができる。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、医療分野、工業分野、さらには原子力分野等に用いられる放射線検出器およびその製造方法に係り、特に、放射線を光に変換して電荷信号に変換する間接変換型の放射線検出器の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の放射線検出器は、ガラス基板の上に光電変換層(光電変換素子)とシンチレータとが積層されて構成されており、放射線が入射するとシンチレータが入射した放射線を光に変換し、光電変換層がその光を電荷信号に変換し、その電荷信号を読み出すことで放射線を検出する。このように、放射線を光に変換して電荷信号に変換する放射検出器は、「間接変換型」と呼ばれている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−153961号公報(第3頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような放射線検出器ではシンチレータの厚さが薄い。シンチレータの材料としてCsI:Ti(TiがドープされたCsI)を採用した場合には、シンチレータは真空蒸着法で形成されており、その厚さは約600μm程度で薄い。また、シンチレータの材料としてGd2 O2 S増感紙で採用した場合には、その厚さは約200μm程度でさらに薄い。このようなシンチレータを備えた放射線検出器をX線CT装置に適用すると、以下のような問題がある。
【0005】
すなわち、X線CT装置で一般的に用いられている管電圧120kVpで撮影しようとすると、シンチレータの厚さが薄いことからストッピングパワーが不足して検出効率が悪くなり、被検体への被曝線量が多くなるという問題がある。また、シンチレータの厚さが薄いことからシンチレータで発光量が不足し、十分な感度が得られず画質を落とすことにもなる。
【0006】
一方、放射線を直接的に電荷信号に変換する放射線検出器は、「直接変換型」と呼ばれ、放射線を光に変換するシンチレータを備えていない。このような直接変換型の放射検出器でも、光電変換層の厚さはシンチレータと同様に薄く、同じように検出効率が悪くなり、被検体への被曝線量が多くなる。また、光電変換層の厚さが1mm以上と仮に厚く構成できたとしても、厚すぎると電荷がトラップするという問題がある。
【0007】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、検出効率を改善した高感度の放射線検出器およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、入射した放射線を光に変換するシンチレータと、前記シンチレータによって変換された光を電荷信号に変換する光電変換層と、前記光電変換層によって変換された電荷信号を読み出す読出電極とを備え、前記読出電極,光電変換層,シンチレータを下から順に積層して構成された放射線検出器であって、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータを構成することを特徴とするものである。
【0009】
〔作用・効果〕請求項1に記載の発明によれば、放射線が入射するとシンチレータが放射線を光に変換し、シンチレータの下に積層された光電変換層がその光を電荷信号に変換し、光電変換層の下に積層された読出電極がその電荷信号を読み出すことで放射線を検出する。この放射線検出器は、放射線を光に変換して電荷信号に変換する間接変換型である。この放射線検出器において、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータを構成することから、その厚さによって検出効率を改善することができる。また、シンチレータでの発光量を多くすることができ、十分な感度を得ることができる。
【0010】
この発明の放射線検出器において、シンチレータの光電変換層側の面を平坦に構成するのが好ましい(請求項2に記載の発明)。光電変換層上にシンチレータを積層する際に、その積層面の間に光学接着剤を介在させて行うが、シンチレータの光電変換層側の面が平坦で構成されていないと、光学接着剤の厚さを厚くしなければ光電変換層上にシンチレータを安定して積層することができない。かかる面を平坦に構成することで光学接着剤を薄くすることができ、光学接着剤による光の減衰・拡散や、光の減衰・拡散による被曝線量の増大を防止することができる。また、平坦に構成することで光電変換層の表面を傷つけるということも防止することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、入射した放射線を光に変換するシンチレータと、前記シンチレータによって変換された光を電荷信号に変換する光電変換層と、前記光電変換層によって変換された電荷信号を読み出す読出電極とを備え、前記読出電極,光電変換層,シンチレータを下から順に積層して構成された放射線検出器の製造方法であって、(a)放射線を入射する入射面シートと枠体とで構成された箱の内部に格子枠を配設する工程と、(b)前記格子枠よりも薄く構成されたシンチレータピースを各格子枠に沿ってそれぞれ挿入して前記箱の内部に配設する工程と、(c)前記シンチレータピースが箱の内部に配設された状態で、光学的に透明な樹脂を箱の内部に注入して硬化させる工程と、(d)前記入射面シートが上面になるように、前記樹脂を硬化させた箱を光電変換層に積層する工程とを備えることを特徴とするものである。
【0012】
〔作用・効果〕請求項3に記載の発明によれば、(a)の工程では放射線を入射する入射面シートと枠体とで構成された箱の内部に格子枠を配設し、(b)の工程では格子枠よりも薄く構成されたシンチレータピースを各格子枠に沿ってそれぞれ挿入して箱の内部に配設し、(c)の工程ではシンチレータピースが箱の内部に配設された状態で、光学的に透明な樹脂を箱の内部に注入して硬化させ、(d)の工程では入射面シートが上面になるように、樹脂を硬化させた箱を光電変換層に積層する。かかる(a)〜(d)の工程から樹脂を硬化させた箱には格子枠に沿った各シンチレータピースが内部に含まれており、この箱でシンチレータ全体を構成することになる。また、入射面シートが上面になるように、シンチレータに相当する箱を積層しているので、放射線が入射した場合には入射面シートからシンチレータを介して光に変換される。また、箱の面積に相当する大きさのシンチレータを、1mm以上の厚さで構成するのは困難であるが、シンチレータピースと格子枠とを利用することで、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータを構成することが可能になる。その結果、請求項1に記載の発明の放射線検出器を好適に製造することができる。また、検出効率を改善した高感度の放射線検出器を簡易に実現することができる。
【0013】
また、この発明の放射線検出器の製造方法において、(e)の工程では硬化した樹脂を光電変換層側の面で平坦に加工する(請求項4に記載の発明)ことで、光学接着剤を薄くしても、(e)の工程の後の(d)の工程で箱を光電変換層に安定して積層することができ、光電変換層の表面を傷つけるということも防止することができる。また、光学接着剤を薄くすることで被曝線量の増大を防止することができる。ここで、平坦に加工する具体的な方法としては、例えばカットラインに沿って研削する方法や、表面を研磨する方法などが挙げられる。
【0014】
この発明の放射線検出器の製造方法によって得られたものは、シンチレータ内部が格子枠で区切られた構成となっている。従って、格子枠で区切られた各シンチレータピ−スを各々の画素(ピクセル)ごとに対応させればよい。この格子枠を反射材で構成するのが好ましい(請求項5に記載の発明)。格子枠を反射材で構成することで、隣接または近傍のシンチレータピースに電荷や光がリークする、いわゆるクロストークを隣接または近傍のピクセル間において防止することができる。
【0015】
なお、本明細書は、次のような放射線検出器を用いた放射線撮影装置やX線CT装置に係る発明も開示している。
【0016】
(1) 請求項1または請求項2に記載の放射線検出器を用いた放射線撮影装置であって、被検体からの放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線検出器からの検出結果に基づいて画像を処理する画像処理部とを備えることを特徴とするX線撮影装置。
【0017】
前記(1)に記載の発明によれば、この発明の放射線検出器を放射線撮影装置に適用した場合に、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータが構成されていることからシンチレータで発光量が十分なものとなり、画質を落とすこともない。
【0018】
(2) 請求項1または請求項2に記載の放射線検出器を用いたX線CT装置であって、X線を被検体に照射する照射源と、前記被検体に照射されて透過された前記X線を検出する放射線検出器と、少なくとも前記照射源を被検体の周りに回転走査させる走査手段と、前記放射線検出器からの検出結果に基づいて画像を処理する画像処理部とを備えることを特徴とするX線CT装置。
【0019】
前記(2)に記載の発明によれば、この発明の放射線検出器をX線CT装置に適用した場合に、照射源(X線管)からX線を照射するための電圧(管電圧)が、高電圧(例えば120kVp)であっても、ストッピングパワーの不足を回避することができ、被検体への被曝線量が多くなるという問題を回避することができる。また、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータが構成されていることからシンチレータで発光量が十分なものとなり、画質を落とすこともない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
図1は、本実施例に係るX線CT装置の概略構成図であり、図2は、X線CT装置に用いられるフラットパネル型X線検出器の概略断面図であり、図3は、側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図4は、平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路であり、図5は、フラットパネル型X線検出器のシンチレータアレイの概略斜視図である。なお、本実施例ではフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)をX線CT装置に適用して説明する。また、X線CT装置は、例えばマルチスライスX線CT装置やコーンビームCT装置などのように特に限定されない。
【0021】
本実施例に係るX線CT装置は、図1に示すように、被検体Mを載置する天板1と、この天板1を被検体Mごと収容するガントリ2とを備えている。ガントリ2内部には、X線管3とFPD4とを配設しており、被検体Mを挟んで図中の矢印の方向にX線管3とFPD4とを一体に回転走査させるように構成している。ガントリ2はこの発明における走査手段に、X線管3はこの発明における照射源に、FPD4はこの発明における放射線検出器にそれぞれ相当する。
【0022】
X線CT装置は、他に、天板1の昇降および水平移動を制御する天板制御部5や、ガントリ2内部のX線管3やFPD4の回転走査やガントリ2の傾斜を制御するガントリ制御部6や、X線管3の管電圧や管電流を発生させる高電圧発生部7aを有するX線管制御部7や、FPD4から検出された電荷信号をアナログからディジタルに変換するA/D変換部8や、ディジタルに変換された信号に基づいて断層画像に再構成する再構成部9や、これらの各構成部を統括するコントローラ10や、投影画像や再構成された断層画像などを記憶するメモリ部11や、オペレータが入力設定を行う入力部12や、投影画像や断層画像などを表示するモニタ13などを備えている。A/D変換部8および再構成部9は、この発明における画像処理部に相当する。
【0023】
天板制御部5は、天板1を水平移動させてガントリ2内部に被検体Mを収容したり、昇降および水平移動させて被検体Mを所望の位置に設定したり、水平移動させながらCT撮影を行ったり、CT撮影終了後に水平移動させてガントリ2から被検体Mを退避させる制御などを行う。ガントリ制御部6は、X線管3やFPD4の回転走査や、図中のyz方向に関するガントリ2の傾斜の制御などを行う。高電圧発生部7aは、X線を照射させるための管電圧や管電流を発生して、X線管3に与え、X線管制御部7は、X線管3側のコリメータ(図示省略)の照視野の設定の制御などを行う。
【0024】
A/D変換部8は、FPD4から検出された電荷信号をアナログからディジタルに変換して投影画像を作成し、再構成部9は、ディジタルに変換された信号に基づいてフィルタリングなどの処理を行って断層画像に再構成する。コントローラ10は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されており、メモリ部11は、ROM(Read−Only Memory)やRAM(Random−Access Memory)などに代表される記憶媒体などで構成されている。また、入力部12はマウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングディバイスで構成されている。
【0025】
上述したFPD4は、円弧状にチャンネル方向に複数個の検出素子を配列しているとともに、スライス方向(図中のy方向)にも複数の検出素子を配列して構成されている。マルチスライスX線CT装置やコーンビームCT装置の場合には、チャンネル方向に約500〜1000チャンネル程度、スライス方向に約20〜500チャンネル程度の検出素子をそれぞれ配列している。
【0026】
FPD4は、図2に示すように、薄膜トランジスタ(TFT)ガラス基板20上に光電変換層30とゲートドライバ40とを積層しているとともに、光電変換層30,ITO(Indium−Tin Oxide)透明電極50,光学接着剤60,シンチレータアレイ70を下から順に積層して構成されている。このFPD4は、間接変換型の放射線検出器である。シンチレータアレイ70は、この発明におけるシンチレータに相当する。
【0027】
TFTガラス基板20については、例えば230mm×230mm〜430mm×430mm、100mm×500mmなどの所望の大きさに製造することが可能であるので、これに合わせてFPD4の面積サイズを決定する。もちろん、FPD4の面積サイズに合わせてTFTガラス基板20を製造してもよい。
【0028】
TFTガラス基板20は、ガラス基板21と、ガラス基板21上に形成された薄膜トランジスタTFTとから構成されている。薄膜トランジスタTFTについては、図4に示すように、縦・横式2次元マトリックス状配列でスイッチング素子22が多数個(例えば、1024個×1024個)形成されており、キャリア収集電極23(図3参照)ごとにスイッチング素子22が互いに分離形成されている。すなわち、FPD4は、2次元アレイ型放射線検出器でもある。
【0029】
図3に示すようにキャリア収集電極23の上には光電変換層30が積層された形態となっており、図3,図4に示すようにキャリア収集電極23は、スイッチング素子22のソースSに接続されている。ゲートドライバ40からは複数本のゲートバスライン24が接続されているとともに、各ゲートバスライン24はスイッチング素子22のゲートGに接続されている。一方、図4に示すように、電荷信号を収集するデータ収集部25には複数本のデータバスライン26が接続されているとともに、図3,図4に示すように各データバスライン26はスイッチング素子22のドレインDに接続されている。
【0030】
ITO透明電極50(図2参照)にバイアス電圧を印加した状態で、ゲートバスライン24の電圧を印加(または0Vにする)することでスイッチング素子22のゲートGがONされて、キャリア収集電極23は、光電変換層30で変換された電荷信号(キャリア)を、スイッチング素子22のソースSとドレインDとを介してデータバスライン26に読み出す。従って、キャリア収集電極23は、この発明における読出電極に相当する。
【0031】
光電変換層30は、AsやLiFをドープしたアモルファスセレンを主体とした蒸着膜で形成されており、その膜厚は2〜30μmである。ITO透明電極50は100〜500オングストロームの厚さで光電変換層30上に蒸着して形成されており、この電極50からバイアス電圧が印加される。
【0032】
シンチレータアレイ70は、図5に示すように、入射面シート71aと枠体71bとで構成された箱71と、反射材格子枠72と、シンチレータピース73(図2参照)と、樹脂74とを備えて構成されている。反射材格子枠72は、この発明における格子枠に相当する。
【0033】
次に、FPD4の製造工程について、図6,図7を参照して説明する。図6は、シンチレータピース73および樹脂74を挿入しない状態でのシンチレータアレイ70の分解斜視図であり、図7は、シンチレータピース73および樹脂74を挿入した状態でのシンチレータアレイ70の概略断面図であって、(a)は平坦加工前、(b)は上下反転後のときの図である。
【0034】
入射面シート71aと枠体71bとが予め接着された構造の箱71の内部に、図6に示すように反射材格子枠72を配設する。入射面シート71aはX線が入射するためのシートであって、後述するように放射線透過性が大きく光学的に反射特性のよい材料で形成する。この反射材格子枠72は、多数の溝72aが刻み込まれた薄膜状の短冊72bを縦横に組み合わせて構成されており、この短冊72bは光反射材で形成されている。縦の短冊72bと横の短冊72bとを縦横に組み合わせるには、それぞれの溝72aが互い嵌合するように位置を設定する。この反射材格子枠72の配設は、この発明における(a)の工程に相当する。
【0035】
反射材格子枠72を箱71の内部に配設したら、図7に示すように、シンチレータピース73を反射材格子枠72に沿ってそれぞれ挿入して、箱71の内部に配設する。このシンチレータピース73はチップ状(例えば1mm四方×厚さ4mm)に形成されている。このシンチレータピース73の挿入は、この発明における(b)の工程に相当する。
【0036】
かかるシンチレータピース73をチップ状に形成するのは容易であり、また入手可能である。シンチレータピース73の厚さ(例えば4mm)は、反射材格子枠72よりも薄い。また、シンチレータピース73の大きさと反射材格子枠72で囲まれる大きさとはほぼ一致しており、シンチレータピース73を反射材格子枠72に沿わせると隙間なく挿入することができる。シンチレータピース73の大きさが例えば1mm四方の場合には、隣接する反射材枠との間隔は1mm程度になるようにする。シンチレータピース73や反射材格子枠72で囲まれる大きさは、各々の画素(ピクセル)ごとに対応させればよい。
【0037】
また、シンチレータピース73を形成する材料は、光電変換層30(図7(b)参照)を形成するアモルファスセレンの量子効率の最も良い感度波長近傍にピーク発光波長をもち、大きいストッピングパワーや高感度、さらには低コストが実現可能なCsI:Na(NaがドープされたCsI)(発光波長λ=420nm)、LaCl2 (発光波長λ=330,352nm)、LaBr3 (発光波長λ=358,385nm)が望ましい。
【0038】
ここで、シンチレータピース73の具体的な厚さは、上述した材料では、1mm以上であればよい。本実施例のようにX線CT装置に適用する場合には、ストッピングパワーの不足を回避する点を鑑みれば、上述した材料では厚さは2mm以上がより好ましい。また、厚さが10mmを超えると光が透過しなくなる恐れがある。以上より、上述した材料では、シンチレータピース73の厚さは1mmから10mmまでの範囲で、X線CT装置に適用する場合には、より好ましくは、厚さは2mmから10mmまでの範囲である。
【0039】
シンチレータピース73を箱71の内部に配設した状態で、図7(a)に示すように、液体状の樹脂74を箱71の内部に注入する。注入時には、シンチレータピース72は樹脂74よりの比重が大きいので、シンチレータピース72は箱71の底側に、すなわち入射面シート71a側に沈み込んで配置される。また、注入時には、液体状の樹脂74の中に気泡が残らないようにシンチレータアレイ70を真空脱気するのが好ましい。また、このとき、若干加熱しながら注入を行うと、樹脂の粘度が下がって脱泡しやすくなるのでより効果的である。ただし過熱すると樹脂74が注入時点で硬化してしまうので、硬化しない程度に加熱を行う。
【0040】
樹脂74を注入して脱泡したら、加熱を行って樹脂74を硬化させて一体的に成型する。注入から硬化までの一連の動作については、シンチレータ材料は潮解性がある、すなわちシンチレータの結晶が大気中の湿気を吸収して溶けやすいので、ドライボックス、ドライルームなどの乾燥雰囲気中で行うのが好ましい。また、潮解性のことを鑑みて、入射面シート71aと枠体71bとの接着面が気密構造になるようにするのが好ましい。硬化後の状態では、シンチレータアレイ70は外部の湿気から完全に密閉された気密構造を達成しているので、通常の雰囲気中で取り出すことができる。この樹脂74の注入および硬化は、この発明における(c)の工程に相当する。
【0041】
成型後の樹脂74の上面(すなわち光電変換層30側の面)は、粘度や表面張力の影響により平坦でなく、さらに樹脂74の硬化時の収縮によりシンチレータアレイ70全体が反り返って成型されてしまう。そこで、成型後の樹脂74の上面については、シンチレータピース73の気密性が破られない程度の厚さを残して、図7に示すカットラインLで研削して、表面を研磨する。この研削・研磨によって樹脂74を、入射面シート71aと逆側の面、すなわち光電変換層30側の面で平坦に加工する。樹脂の高さを20μmとすると10(=20−10)μm〜30(=20+10)μmの範囲に収まるように平坦に加工する。ここでの平坦度は+−10μmをいう。この樹脂74の平坦加工は、この発明における(e)の工程に相当する。
【0042】
樹脂74の上面を平坦に加工したら、図7(b)に示すように、シンチレータアレイ70全体を上下に反転させて、入射面シート71aが上面になるようにする。このとき、平坦加工された面が下面になって、その面が光電変換層30に当接する形態となる。入射面シート71aを上面にした状態で、光学接着剤60を介在させて、樹脂74を硬化させた箱71、すなわちシンチレータアレイ70をITO透明電極50が蒸着した光電変換層30に積層する。この積層は、この発明における(d)の工程に相当する。
【0043】
以上のような手順でシンチレータアレイ70が構成されて、FPD4が製造されるが、各々の部材の具体的な材料について以下に示す。入射面シート71aは、放射線透過性が大きく光学的に反射特性のよい多層膜フィルム(例えばポリエステルを基台にしてTiO2 とSiO2 とを交互に蒸着したもの)、白色ルミラーフィルムなどが望ましい。枠体71bは、熱膨張係数が小さく、切削性に優れ、寸法精度のよい、加工可能なマシナブルセラミックなどが望ましい。反射材格子枠72は、光学的に反射特性のよい多層膜フィルム、白色ルミラーフィルム、フッ素樹脂コートが望ましい。樹脂74は、吸湿性が小さく光学的に透明なエポキシ樹脂などが望ましい。
【0044】
以上のように構成されたFPD4は、以下の作用・効果を奏する。すなわち、X線が入射するとシンチレータアレイ70はX線を光に変換し、シンチレータアレイ70の下に積層された光電変換層30がその光を電荷信号に変換し、光電変換層30の下に積層されたキャリア収集電極23がその電荷信号を読み出すことでX線を検出する。このFPD4において、1mmから10mmまでの範囲の厚さ(本実施例では4mm)でシンチレータアレイ70を構成することから、その厚さによって検出効率を改善することができる。また、シンチレータアレイ70での発光量を多くすることができ、十分な感度を得ることができる。
【0045】
このようなFPD4の製造工程については、上述したように、X線を入射する入射面シート71aと枠体71bとで構成された箱71の内部に反射材格子枠72を配設し、反射材格子枠72よりも薄く、かつ本実施例では4mmの厚さで構成されたシンチレータピース73を各格子枠72に沿ってそれぞれ挿入して箱72の内部に配設し、シンチレータピース73が箱71の内部に配設された状態で、光学的に透明な樹脂74を箱71の内部に注入して硬化させ、入射面シート71aが上面になるように、樹脂74を硬化させた箱71(シンチレータアレイ70)を光電変換層39に積層する。
【0046】
かかる工程から樹脂74を硬化させた箱71には反射材格子枠72に沿った各シンチレータピース73が内部に含まれており、この箱71でシンチレータアレイ70全体を構成することになる。また、入射面シート71aが上面になるように、シンチレータアレイ70に相当する箱71を積層しているので、X線が入射した場合には入射面シート71aからシンチレータピース73を介して光に変換される。また、箱71aの面積に相当する大きさのシンチレータを、上述した4mmのように1mm以上の厚さで構成するのは困難であるが、1mm四方の大きさをもったチップ状のシンチレータピース73を形成するのは容易であり、入手可能であることから、そのシンチレータピース73と反射材格子枠72とを利用することで、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータアレイ70を構成することが可能になる。その結果、FPD4を好適に製造することができる。また、検出効率を改善した高感度のFPD4を簡易に製造することができる。
【0047】
本実施例では、硬化した樹脂74を光電変換層30側の面で平坦に加工(研削・研磨)している。もし、上述した面が平坦に構成されていないと、光学接着剤60の厚さを厚くしなければ光電変換層30上にシンチレータアレイ70を安定して積層することができない。平坦に構成することで、シンチレータアレイ70と光学変換層30との間に介在する光学接着剤60を薄くしても、箱71を光学変換層30に安定して積層することができ、光学変換層30の表面を傷つけるということも防止することができる。また、光学接着剤60を薄くすることで、光学接着剤60による光の減衰・拡散や、光の減衰・拡散による被曝線量の増大を防止することができる。
【0048】
また、かかる製造工程で得られたFPD4は、シンチレータアレイ70内部が格子枠で区切られた構成となっている。従って、格子枠で区切られた各シンチレータピ−ス73を各々のピクセルごとに対応させればよい。この格子枠を反射材で構成、すなわち反射材格子枠72として構成することで、隣接または近傍のシンチレータピース73に電荷や光がリークする、いわゆるクロストークを隣接または近傍のピクセル間において防止することができる。
【0049】
シンチレータアレイ70の下に積層された光学変換層30は、シンチレータアレイ70のようにピクセルごとに区切られておらず、一様に形成されているが、上述したように光学変換層30としてアモルファスセレンを採用している。このアモルファスセレンは横方向に電荷や光がリークしにくい性質を有するので、一様に形成されていてもクロストークを防止することができる。さらに光学変換層が一様に形成されることで、感度をより一層よくすることができる。
【0050】
本実施例では、かかるFPD4をX線CT装置に適用しているので、X線管3からX線を照射する管電圧が例えば120kVpと高電圧であっても、ストッピングパワーの不足を回避することができ、被検体への被曝線量が多くなるという問題を回避することができる。また、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータアレイ70が構成されていることからシンチレータアレイ70で発光量が十分なものとなり、画質を落とすこともない。
【0051】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0052】
(1)上述した実施例のX線CT装置は、被検体Mの周りをX線管3とFPD4とが一体に回転走査する構成であったが、FPDを被検体の周りに環状に固定して配設し、その環状のFPDの周りにX線管が回転走査する構成(S/R方式)や、環状のFPDの外側にもX線管が回転走査する構成(R/R方式)であってもよい。すなわち、少なくともX線管が被検体の周りを回転走査する構成であればよい。
【0053】
(2)上述した実施例では、FPD4をX線CT装置に適用したが、X線CT装置以外のX線撮影装置(例えばX線透視撮影装置など)に適用してもよい。また、X線以外の放射線撮影装置(例えば核医学診断装置など)であってもよい。
【0054】
(3)上述した実施例では、FPD4におけるスイッチング素子22の配列個数は上述の1024個×1024個であったが、実施形態に応じて配列個数を変更して使用することができる。従って、スイッチング素子22が1個のみの形態であってもよい。
【0055】
(4)上述した実施例では、平坦加工を行ったが、シンチレータアレイ70と光学変換層30との間に介在する光学接着剤60の厚さが厚くても、光学接着剤60による光の減衰・拡散や、光の減衰・拡散による被曝線量の増大がなければ、あるいは被曝線量の増大を考慮しないのであれば、平坦加工を行わずに光学接着剤60の厚さを厚くして積層を行ってもよい。
【0056】
(5)上述した実施例では、格子枠として反射材を用いたが、クロストークが発生しない、あるいはクロストークを考慮しないのであれば、必ずしも格子枠として反射材を用いる必要はない。
【0057】
(6)上述した実施例では、光学変換層としてアモルファスセレンを採用したが、アモルファス(非晶質)に限定されず、また、セレンにも限定されない。また、光学変換層はシンチレータアレイのようにピクセルごとに区切られていなかったが、ピクセルごとに区切られていてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明に係る放射線検出器によれば、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータを構成することから、その厚さによって検出効率を改善することができるとともに、十分な感度を得ることができる。また、この発明に係る放射線検出器の製造方法によれば、検出効率を改善した高感度の放射線検出器を簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るX線CT装置の概略構成図である。
【図2】X線CT装置に用いられるフラットパネル型X線検出器の概略断面図である。
【図3】側面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。
【図4】平面視したフラットパネル型X線検出器の等価回路である。
【図5】フラットパネル型X線検出器のシンチレータアレイの概略斜視図である。
【図6】シンチレータピースおよび樹脂を挿入しない状態でのシンチレータアレイの分解斜視図である。
【図7】シンチレータピースおよび樹脂を挿入した状態でのシンチレータアレイの概略断面図であって、(a)は平坦加工前、(b)は上下反転後のときの図である。
【符号の説明】
2 … ガントリ
3 … X線管
4 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
8 … A/D変換部
9 … 再構成部
23 … キャリア収集電極
30 … 光電変換層
70 … シンチレータアレイ
71 … 箱
71a … 入射面シート
71b … 枠体
72 … 反射材格子枠
73 … シンチレータピース
74 … 樹脂
M … 被検体
Claims (5)
- 入射した放射線を光に変換するシンチレータと、前記シンチレータによって変換された光を電荷信号に変換する光電変換層と、前記光電変換層によって変換された電荷信号を読み出す読出電極とを備え、前記読出電極,光電変換層,シンチレータを下から順に積層して構成された放射線検出器であって、1mmから10mmまでの範囲の厚さでシンチレータを構成することを特徴とする放射線検出器。
- 請求項1に記載の放射線検出器において、前記シンチレータの前記光電変換層側の面が平坦に構成されていることを特徴とする放射線検出器。
- 入射した放射線を光に変換するシンチレータと、前記シンチレータによって変換された光を電荷信号に変換する光電変換層と、前記光電変換層によって変換された電荷信号を読み出す読出電極とを備え、前記読出電極,光電変換層,シンチレータを下から順に積層して構成された放射線検出器の製造方法であって、(a)放射線を入射する入射面シートと枠体とで構成された箱の内部に格子枠を配設する工程と、(b)前記格子枠よりも薄く構成されたシンチレータピースを各格子枠に沿ってそれぞれ挿入して前記箱の内部に配設する工程と、(c)前記シンチレータピースが箱の内部に配設された状態で、光学的に透明な樹脂を箱の内部に注入して硬化させる工程と、(d)前記入射面シートが上面になるように、前記樹脂を硬化させた箱を光電変換層に積層する工程とを備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
- 請求項3に記載の放射線検出器の製造方法において、(e)硬化した前記樹脂を前記光電変換層側の面で平坦に加工する工程とを備えることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
- 請求項3または請求項4に記載の放射線検出器の製造方法において、前記格子枠を反射材で構成することを特徴とする放射線検出器の製造方法。
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-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003179918A patent/JP2005017033A/ja active Pending
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