JP2005015031A - Polyester film for lid material - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide, as a base film for a lid in which the base film is used by being laminated with an aluminum foil, an excellent polyester film that eliminates the need for easy-to-cut processing and to provide, as a base film for a plastic lid in which an aluminum foil is not used, a polyester film that has high barrier properties. <P>SOLUTION: A biaxial stretched laminated polyester film for a lid material is such that the lengthwise and widthwise tensile fracture strength are 41 to 170 MPa. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品、工業部品などのプレススルーパック包装(以下、PTP包装という)に用いられる蓋材やストローを突き刺して飲める飲料用カップ容器の蓋材等の破って用いられる蓋材に好適に使用することのできるポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
PTP包装は、塩ビ、ポリオレフィン、ポリエステルのシートを絞り成形して多数の凹部形成し、当該凹部に錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品を収納し、取り出し部として裂けやすい材料よりなる蓋材で覆った構造を有している。凹みをつけたシートは、通常ブリスターボトムと呼ばれているが、ブリスターボトム側から内容物を押すと内容物が裂けやすい材料を破って取り出せる包装形態である。
【0003】
かかる包装形態において、蓋材としては、アルミ箔が通常使用されているが、アルミ箔単体では、裂けやすいため、成形部に不用意な力が掛かったときに破れてしまう等の問題がある。
【0004】
アルミ箔単体の課題を解決する方法として、易カット加工を施したポリエステルフィルムとアルミ箔を積層する方法が提案されている(特許文献1)。しなしながら、ポリエステルフィルムに易カット加工する工程があり、高価な物となる。また、アルミ箔は廃棄物としての問題や、金属探知器が使えない等の問題があり、アルミ箔を使わない方法として、多孔質ポリオレフィンを使う方法が提案されているが、バリアー性が出せないという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−178450号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の問題点を解決しようとするものであり、アルミ箔と積層して用いられるような蓋材については、易カット加工を必要としない優れたポリエステルフィルムをそのベースフィルムとして提供し、また、アルミ箔を使わないプラスチック蓋材については、高度なバリアー性のあるポリエステルフィルムをそのベースフィルムとして提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定構成のポリエステルフィルムによれば、上記課題が解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、二軸延伸積層ポリエステルフィルムであって、縦および横の引張破断強度が41〜170MPaであることを特徴とする蓋材用二軸延伸積層ポリエステルフィルムに存する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の二軸延伸積層ポリエステルフィルムとしては、共重合ポリエチレンテレフタレートおよび共重合ポリブチレンテレフタレートの片方または両方を含むポリエステル原料からなる層(A層)とポリエステル層(B層)とからなる積層フィルムが好ましく、B層の融点がA層の融点より10℃以上大きいことが、さらに好ましい。
【0010】
本発明でいうポリエステルとは、ジカルボン酸と、ジオールとからあるいはヒドロキシカルボン酸とから重縮合によって得られるエステル基を含むポリマーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、ジオールとしては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール等を、ヒドロキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等をそれぞれ例示することができる。その製法としては、例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステル交換反応をさせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させるかして、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下、加熱して 重縮合させる方法が採用される。
【0011】
積層フィルムの引裂性を出すには、フィルムにした時のポリエステル層(B層)の融点を、A層より10℃以上大きくし、具体的には245℃以上とするとよい。
【0012】
かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンー2、6ナフタレート等が例示される。これらのポリマーはホモポリマーであってもよく、また第3成分を共重合させたものでもよい。
【0013】
共重合ポリエチレンテレフタレートとは、酸成分がテレフタル酸およびイソフタル酸、グリコール成分がエチレングリコールからなるポリエステルで代表され、前述の公知の製法で製造することができる。 また、さらに、他の共重合成分を共重合させてもよい。他の共重合成分として酸成分としては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等の芳香族カルボン酸等を例示することができる。またアルコール成分としてはジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコール等を例示することができる。これらは単独あるいは2種以上を使用することができる。
【0014】
A層の共重合体の割合は、A層の融点がB層の融点より10℃以上低くなる様に設計することが好ましい。例えば、共重合ポリエチレンテレフタレートについては、共重合成分の割合は、ポリエステルフィルムにしたときA層の融点が240℃以下、好ましくは195〜235℃の範囲となる割合で、例えばポリエステルフィルムのA層における全ジカルボン成分中のイソフタル酸成分の割合を1〜25モル%、さらには5〜20モル%の範囲にするのがよい。
【0015】
A層のポリエステルとしては、イソフタル酸成分の配合量が多い共重合体をポリエチレンテレフタレートで所定の範囲になるように希釈して用いてもよい。
A層の融点とB層の融点とが10℃未満の範囲の場合、引張破断強度が200Mpaを超え、適切な引き裂け性を得ることができないことがある。
【0016】
本発明におけるポリエステルフィルムには、 微粒子を含有させることが、フィルムの巻上げ工程、塗工工程、蒸着工程等での作業性を向上させる上で望ましい。用いる微粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、リン酸リチウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、フッ化リチウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、カオリン等の無機粒子やアクリル樹脂、グアナミン樹脂等の有機粒子や触媒残差を粒子化させた析出粒子を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これら粒子の粒径や量は目的に応じ適宜決めることができる。含有させる微粒子は、単成分でもよく、また、2成分以上を同時に用いてもよい。
【0017】
原料ポリエステルに対する前記各粒子の配合方法は、特に限定されないが、例えばポリエステルの重合工程に各粒子を添加する方法または原料ポリエステルと各粒子を溶融混練する方法などが好適である。
【0018】
また、適宜、各種安定剤、潤滑剤、帯電防止剤の分散性補助剤等を加えることもできる。
【0019】
本発明のポリエステルフィルムの製造は、例えば、上記した共重合ポリエチレンテレフタレートを含有するポリエステル原料と、ポリエステル原料とを別々のエクストルーダーに代表される周知の溶融押出装置に供給し、当該ポリマーの融点以上の温度に加熱し溶融する。次いでスリット状のダイより溶融ポリマーを押出しながら積層し、回転冷却ドラム状でガラス転移温度以下の温度になるよう急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シートを得る。このシートを2軸方向に延伸してフィルム化し、熱固定を施すことで得られる。この場合、延伸方法は逐次2軸延伸でも同時2軸延伸でもよい。また、必要に応じ、熱固定を施す前または後に再度縦および/または横方向に延伸してもよい。
【0020】
本発明においては、包装材料として十分な寸法安定性、腰を得るため、延伸倍率を面積倍率として9倍以上、さらには12倍以上とし、フィルムの熱収縮率は150℃、30分間における値で10%以下、さらには5%以下であることが好ましい。
【0021】
本発明のポリエステルフィルムは引張破断強度が41〜170MPa、好ましくは、50〜150MPaである。引張破断強度が170MPaを超えるとフィルムの引裂性が損なわれ、引張破断強度が小さすぎると加工時に破断したりして包装材料として適さない。
【0022】
本発明のポリエステルフィルムの厚みは、通常6〜50μm、好ましくは9〜38μmであり、A層の厚みは全体の厚みに対し50〜90%にすることが好ましい。厚みが薄いと腰が弱くなって加工時にシワになったり、破断したりして包装材料として適さないことがある。また、A層の厚みを厚くしすぎると引裂強度が大きくなり、包装材料として適さないことがある。
【0023】
蓋材にバリアー性を要さない場合は、本発明フィルムをそのまま、または、必要に応じ印刷等をして、シーラント層を設け、錠剤等の内容物をいれたブリスターボトムにシールすればよい。一方、内容物の保存性を高めるために、バリアー性を高めた蓋材を使うことも多い。
【0024】
なお、PTP包装のブリスターボトムは平面でないので、内容物に関する情報を印刷しづらく、蓋材に印刷して使うことが多い。ブリスターボトムは透明なシートが使われることが多いので、蓋材への印刷は、内面であっても外面であってもよい。 また、印刷情報を見やすくするために、蓋材用の本発明のフィルムとしては、隠蔽性のある二軸延伸積層フィルムとしてもよい。隠蔽性を出すために、ポリエステルフィルムに、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カーボンブラック等の粒子を添加することができる。 隠蔽性や外観的の良さという観点からは、二酸化チタンを添加することが好ましい。二酸化チタンの平均粒径(dA )は0.20〜0.50μm、その添加量は3%〜30%の範囲がそれぞれ好ましい。
【0025】
本発明の二軸延伸積層ポリエステルフィルムにバリアー性を付与する方法として、バリアー層を積層するが、その方法としては、特に限定されたものではない。アルミ箔とラミネートする方法、高分子化合物の溶液や高分子化合物と無機化合物の混合物の溶液をコート後乾燥して設ける方法、金属または金属酸化物を蒸着して設ける方法を挙げることができる。
【0026】
アルミ箔とラミネートする方法は、接着剤を使って行う。アルミ箔の厚みとしては、9〜25μmの範囲が良く、薄いと破れやすく、厚いと高価となるのでメリットが出ない。接着剤としては、公知の接着剤でよく、例えば、ポリエステル系、エポキシ系、イソシアネート系、ウレタン系、アクリル系のものを挙げることができる。
【0027】
本発明のフィルムのバリアー層として用いる高分子化合物の例としては、ポリビニルアルコール系樹脂や塩化ビニリデン系樹脂のような、パーマコール値が75cal/cc以上の樹脂、特開2000−37822号公報に記載のあるアクリル系樹脂等を挙げることができる。このようなバリアー層を設ける方法としては、フィルムの製膜後に設けてもよいが、フィルム製膜時に設けることもできる。例えば、逐次二軸延伸法においては、縦一軸延伸後のフィルムにバリアー層をコートした後、横に延伸し、その後、熱処理する方法、または、二軸延伸フィルム後にコートし乾燥する方法がある。
【0028】
本発明において、蒸着する金属および/または金属酸化物としては、例えば、アルミニウム、珪素、マグネシウム、パラジウム、亜鉛、錫、ニッケル、銀、銅、金、インジウム、ステンレス鋼、クロム、チタン等の金属、これらの各金属の酸化物またはそれらの混合物が挙げられる。蒸着の方法は、一般には真空蒸着によるが、イオンプレーティング、スパッタリング、CVD等の方法によってもよい。例えば、酸化ケイ素の場合は、ヘキサメチルジシロキサンのような反応性のケイ素化合物の気体と酸素をプラズマ状態へ投入し、反応させてフィルム表面へ設けるというCVD方が知られている。各金属または金属酸化物の蒸着膜の厚さは、蒸着フィルムの最終用途によって適宜選択されるが、通常5〜500nm、好ましくは10〜200nmである。
【0029】
本発明で設けるバリアー層がポリエステルフィルムと良く密着するように、またはバリアー層の性能が十分に発揮できるように、本発明のポリエステルフィルムの表面にあらかじめ下引き層を設け、その上へバリアー層を設けることが好ましい。本発明の下引き層は、フィルムの製膜後に設けてもよいが、コストを勘案するとフィルム製膜時に設けることが好ましい。例えば、逐次二軸延伸法においては、縦一軸延伸後のフィルムに下引き層をコートした後、横に延伸しその後、熱処理する方法、または、二軸延伸フィルム後にコートし乾燥する方法がある。方法に制約はないが、一軸延伸フィルムにコートし、次いで横延伸し、熱処理する方法は、コート層を均一に薄くできる等の特徴があり好ましい。
【0030】
このような下引き層としては、水に溶解、乳化または懸濁する水性高分子が好ましく、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルピロリドンおよびこれらの共重合体等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。また、これらの化合物は、単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
【0031】
また、本発明においては、コート層の耐溶剤性、耐水性、耐ブロッキング性、耐擦傷性を改善するために、コート液の成分として架橋剤を使用することが好ましい。用いる架橋剤としては、メチロール化あるいはアルキロール化した尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド系、アミド系などの化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、ポリイソシアヌレート、ブロックポリイソシアネート、オキサゾリン基含有水溶性ポリマー、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、ジルコ−アルミネートカップリング剤が挙げられる。また、コート液中には、コート性を向上するために、本発明の効果を損なわない範囲で、無機や有機の粒子、潤滑剤、帯電防止剤、消泡剤等を含有させてもよい。
【0032】
ポリエステルフィルムにコート液をコートする方法としては、例えば、原崎勇次著、槙書店、1979年発行、「コーティング方式」に示されるような塗布技術を用いることができる。具体的には、エアドクターコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコーター、含浸コーター、リバースロールコーター、トランスファロールコーター、グラビアコーター、キスロールコーター、キャストコーター、スプレイコーター、カーテンコーター、カレンダコーター、押出コーター、バーコーター等のような技術が挙げられる。
【0033】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例における評価方法やサンプルの処理方法は下記のとおりである。また、実施例および比較例中の「部」は「重量部」を示す。
【0034】
(1)ポリマーの極限粘度[η](dl/g)の測定方法;
ポリマー1gをフェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100ml中に溶解させ、ウベローデ型粘度計にて30℃で測定した。
【0035】
(2)フィルム厚みの測定方法;
フィルムを10枚重ねてマイクロメータ法にて厚さを測定し10で除して平均値を求めフィルム厚みとした。
【0036】
(3)積層ポリエステル層の厚みの測定方法;
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、平均値を積層厚さとした。
【0037】
(4)融点の測定方法;
融点(Tm)の測定はパーキンエルマー性示差走査カロリーメーターDSC7型を用いて測定した。DSC測定条件は以下のとおりである。すなわち、試料フィルム6mgをDSC装置にセットし、300℃の温度で5分間溶融保持した後、液体窒素にて急冷した。急冷試料を0℃より10℃/分の速度で昇温し、融点を検知した。
【0038】
(5)引張破断強度の測定方法;
(株)インテスコ製引張り試験機モデル2001型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節された室内において長さ(チャック間)50mm、幅15mmの試料フィルムを200mm/分の歪み速度で引張り、フィルム破断時の荷重を測定し、下記式により引張破断強度を求めた。
引張破断強度(MPa)=切断時の荷重(N)/試料フィルムの断面積(mm
【0039】
(6)熱収縮率の測定方法;
フィルムを長さ方向および幅方向に35mm幅×1000mm長の短冊状にサンプルを切り出し無張力状態にて150℃に設定されたオーブン(タバイエスペック(株)製:熱風循環炉)中に30分間熱処理を行い、熱処理前後の長さを直尺により測定し、下記式にて熱収縮率を求めた。
熱収縮率(%)=[(a−b)/a]×100
(上記式中、aは熱処理前のサンプルの長さ(mm)、bは熱処理後のサンプルの長さ(mm)を表す)
【0040】
(7)ヘーズの測定方法;
JIS K7105に準じ、日本電色工業社製積分球式濁度計NDH−20Dによりフィルムのヘーズを測定した。
【0041】
(8)透過光濃度(OD);
マクベス濃度計TD−904型を使用し、Gフィルターを透過した光の透過光濃度を測定した。
【0042】
(9)酸素透過率の測定方法;
JIS K−7126に準拠し、等圧法にて 温度25℃、湿度60%にて測定した。
【0043】
(10)PTP包装の蓋材としての評価(開封性評価)方法;
蓋材を作成し、ポリエステル系シーラントを塗布した後、錠剤をセットしたブリスターボトム材と張り合わせてシールした。かくして得られたPTP包装体の内容物(錠剤)を取り出すべく、ボトム材側から錠剤を押し、蓋材の開封性を下記基準で評価した。
評価結果 A:錠剤を良好に取り出せる
評価結果 B:錠剤が飛び出す
評価結果 C:錠剤が取り出せない
【0044】
以下の実施例および比較例にて使うポリエステル原料は次の方法にて製造した。
<ポリエステル1の製造法>
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法にて、平均粒径2.5μmの非晶質シリカを0.18部含有する、融点(Tm)が254℃、極限粘度が0.70のポリエステルチップを得た。
【0045】
<ポリエステル2の製造法>
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は6モル%であった。融点(Tm)は239℃、極限粘度([η])は0.69であった。
【0046】
<ポリエステル3の製造法>
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は15モル%であった。融点(Tm)は220℃、極限粘度([η])は0.69であった。
【0047】
<ポリエステル4の製造法>
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法で製造した。ジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は22モル%であった。融点(Tm)は200℃、極限粘度([η])は0.69であった。
【0048】
<ポリエステル5の製造法>
ポリエステル1を35部とポリエステル4を65部ブレンドして得た。 ポリエステル5に含まれるイソフタル酸の量は14モル%だった。
【0049】
<ポリエステル6の製造法>
ポリエステル1を17部とポリエステル4を83部ブレンドして得た。ポリエステル6に含まれるイソフタル酸の量は18モル%だった。
【0050】
<ポリエステル7の製造法>
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸を使用し、多価アルコール成分として1.4ブタンジオールを使用し、常法の溶融重縮合法で製造した。イソフタル酸含量は11モル%だった。融点(Tm)は218℃、極限粘度([η])は0.80であった。
【0051】
実施例1
ポリエステル1のペレットとポリエステル3のペレットをそれぞれ別の押出機に溶融させて、積層ダイを用い、ポリエステル1(B層)/ポリエステル3(A層)/ポリエステル1(B層)の構成の2種3層積層ポリエステル樹脂を表面温度30℃の冷却ドラムに押出して、急冷し厚さ約180μmの未延伸フィルムを得た。次いで、80℃にて縦方向に3.8倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て90℃で4.0倍、横延伸、230℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ12μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、1.5μm/9μm/1.5μmだった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。このフィルムに、酸化アルミニウムを厚み20nmとなるように蒸着して蒸着フィルムを得た。得られたフィルムの酸素透過率は、4cc/m・day・atmだった。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、良好な開封性を示した。
【0052】
実施例2
ポリエステル1のペレットとポリエステル5のペレットをそれぞれ別の押出機に溶融させて、積層ダイを用い ポリエステル1(B層)/ポリエステル5(A層)/ポリエステル1(B層)の構成の2種3層積層ポリエステル樹脂を表面温度30℃の冷却ドラムに押出して急冷し厚さ約250μmの未延伸フィルムを得た。次いで、80℃にて縦方向に3.8倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て90℃で4.1倍、横延伸、225℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ16μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、2μm/12μm/2μmだった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。重合度200、ケン化度95モル%のポリビニルアルコールを75℃の熱水に攪拌しながら徐々に投入し、均一に分散させたあと、次いで濾過をしてから冷やし、20%のPVA水溶液を調製した。なお、コート性を改善する目的でサーフィノール440(日信化学工業株式会社製)を0.1%配合した。実施例2に記載のフィルムの表面をコロナ処理し、濡れ張力を56ダイン/cm以上とし、その面に、この液をコートし、コート厚 2μmの PVAの膜を設けた。このフィルムの酸素透過率は、10cc/m・day・atmだった。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、良好な開封性を示した。
【0053】
実施例3
ポリエステル1のペレットとポリエステル7のペレットをそれぞれ別の押出機に溶融させて、積層ダイを用い ポリエステル1(B層)/ポリエステル7(A層)/ポリエステル1(B層)の構成の2種3層積層ポリエステル樹脂を表面温度30℃の冷却ドラムに押出して急冷し厚さ約250μmの未延伸フィルムを得た。次いで、80℃にて縦方向に3.8倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て90℃で4.1倍、横延伸、230℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ16μmの積層ポリエステルフィルムを得た。 B層/A層/B層の厚み構成は、2μm/12μm/22μmだった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。このフィルムの片面にポリエステル系接着剤(商品名「バイロン240」東洋紡(株)製)を用いて、厚み10μmのアルミ箔をラミネートして、蓋材を得た。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、良好な開封性を示した。
【0054】
実施例4
ポリエステル3に平均粒径が0.32μmの二酸化チタン(アナターゼ結晶型)を20重量%配合したチップを準備し、そのチップを用いて実施例1と同様にして厚さ12μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、1.5μm/9μm/1.5μmだった。このフィルムの光学濃度は0.4で優れた隠蔽性を示した。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、良好な開封性を示した。
【0055】
比較例1
実施例1のA層としてポリエステル2を用いる以外は、実施例1と同じ操作を繰り返して、厚さ12μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、1.5μm/9μm/1.5μmだった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、錠剤を取り出すのに大きな力が必要であり、取り出す際に勢い良く飛び出してしまうという弊害が発生した。
【0056】
比較例2
実施例1のA層として、ポリエステル1とポリエステル2の1:1混合物を用いる以外は、実施例1と同じ操作を繰り返して、厚さ12μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、1.5μm/9μm/1.5μmだった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。このフィルムをPTP包装の蓋材として評価したところ、蓋材を破ることができず、錠剤を取り出せなかった。
【0057】
比較例3
ポリエステル1のペレットとポリエステル6のペレットをそれぞれ別の押出機に溶融させて、積層ダイを用い ポリエステル1(B層)/ポリエステル6(A層)/ポリエステル1(B層)の構成の2種3層積層ポリエステル樹脂を表面温度30℃の冷却ドラムに押出して急冷し厚さ約250μmの未延伸フィルムを得た。次いで、80℃にて縦方向に3.8倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経て90℃で4.1倍、横延伸、232℃で10秒間の熱処理を行い、厚さ16μmの積層ポリエステルフィルムを得た。B層/A層/B層の厚み構成は、2μm/12μm/2μmだった。製膜時にフィルムは破れやすかった。得られたフィルムの特性を下記表1に示す。
【0058】
【表1】

Figure 2005015031
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、低コストで開封性の良い蓋材を提供することができ、必要に応じ、アルミ箔を用いないでバリアー性が良く、開封性の良い蓋材を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention breaks lids used for press-through pack packaging (hereinafter referred to as PTP packaging) for pharmaceuticals such as tablets and capsules, various foods, and industrial parts (hereinafter referred to as PTP packaging) and lids for cup containers for beverages that can be drunk. It is related with the polyester film which can be used conveniently for the lid | cover used.
[0002]
[Prior art]
PTP packaging is made by drawing a sheet of polyvinyl chloride, polyolefin, and polyester to form a large number of recesses. The recesses contain pharmaceuticals and various foods such as tablets and capsules, and are covered with a lid made of a material that can be easily torn. Have a structure. The sheet with the dent is usually called a blister bottom, but it is a packaging form in which a material that can easily be torn when the content is pushed from the blister bottom side can be broken and taken out.
[0003]
In such a packaging form, an aluminum foil is usually used as a cover material. However, since the aluminum foil itself is easily torn, there is a problem that it is torn when an inadvertent force is applied to the molded part.
[0004]
As a method for solving the problem of a single aluminum foil, a method of laminating a polyester film subjected to easy cutting and an aluminum foil has been proposed (Patent Document 1). However, there is a process of easily cutting the polyester film, resulting in an expensive product. In addition, aluminum foil has problems such as waste and problems such as the inability to use metal detectors. As a method not using aluminum foil, a method using porous polyolefin has been proposed, but barrier properties cannot be achieved. There is a problem.
[0005]
[Patent Document 1] Japanese Patent Laid-Open No. 2002-178450
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is intended to solve the above-mentioned conventional problems, and as a base film, an excellent polyester film that does not require easy-cut processing is used for a cover material that is laminated with an aluminum foil. For the plastic lid material that does not use aluminum foil, a polyester film having a high barrier property is provided as the base film.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies in view of the above problems, the present inventors have found that the above problems can be solved by a polyester film having a specific configuration, and have completed the present invention.
[0008]
That is, the gist of the present invention resides in a biaxially stretched laminated polyester film for a lid material having a longitudinal and lateral tensile breaking strength of 41 to 170 MPa.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
As the biaxially stretched laminated polyester film of the present invention, a laminated film comprising a layer made of a polyester raw material containing one or both of copolymerized polyethylene terephthalate and copolymerized polybutylene terephthalate (A layer) and a polyester layer (B layer) Preferably, the melting point of the B layer is more preferably 10 ° C. or more than the melting point of the A layer.
[0010]
The polyester referred to in the present invention refers to a polymer containing an ester group obtained by polycondensation from a dicarboxylic acid and a diol or from a hydroxycarboxylic acid. Examples of dicarboxylic acids include terephthalic acid, isophthalic acid, adipic acid, azelaic acid, sebacic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid, and diols include ethylene glycol and 1,4-butane. Examples include diol, diethylene glycol, triethylene glycol, neopentyl glycol, 1,4-cyclohexanedimethanol, polyethylene glycol and the like, and examples of hydroxycarboxylic acid include p-hydroxybenzoic acid and 6-hydroxy-2-naphthoic acid. be able to. As the production method, for example, a transesterification reaction is carried out between a lower alkyl ester of an aromatic dicarboxylic acid and a glycol, or an aromatic dicarboxylic acid and a glycol are directly esterified to form a substantially aromatic compound. A method is employed in which a bisglycol ester of a dicarboxylic acid or a low polymer thereof is formed and then polycondensed by heating under reduced pressure.
[0011]
In order to bring out the tearability of the laminated film, the melting point of the polyester layer (B layer) when formed into a film is preferably made 10 ° C. or more higher than the A layer, specifically 245 ° C. or more.
[0012]
Typical examples of such polymers include polyethylene terephthalate and polyethylene-2, 6 naphthalate. These polymers may be homopolymers or may be a copolymer of the third component.
[0013]
Copolymerized polyethylene terephthalate is typified by polyesters in which the acid component is terephthalic acid and isophthalic acid, and the glycol component is ethylene glycol, and can be produced by the above-mentioned known production method. Furthermore, other copolymer components may be copolymerized. Other copolymer components include acid components such as adipic acid, azelaic acid, sebacic acid, decanedicarboxylic acid and other aliphatic dicarboxylic acids, phthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, 1 , 5-naphthalene dicarboxylic acid, diphenoxyethane dicarboxylic acid, diphenyl dicarboxylic acid, diphenyl ether dicarboxylic acid, anthracene dicarboxylic acid, and other aromatic carboxylic acids. Examples of the alcohol component include aliphatic diols such as diethylene glycol, propylene glycol, neopentyl glycol, butanediol, pentanediol and hexanediol, and polyalkylene glycols such as polyethylene glycol, polypropylene glycol and polytetramethylene glycol. . These may be used alone or in combination of two or more.
[0014]
The proportion of the copolymer in the A layer is preferably designed so that the melting point of the A layer is 10 ° C. or lower than the melting point of the B layer. For example, for the copolymerized polyethylene terephthalate, the proportion of the copolymer component is such that when the polyester film is made into a polyester film, the melting point of the A layer is 240 ° C. or less, preferably in the range of 195 to 235 ° C. The proportion of the isophthalic acid component in the total dicarboxylic acid component is preferably in the range of 1 to 25 mol%, more preferably 5 to 20 mol%.
[0015]
As the polyester of the A layer, a copolymer having a large amount of isophthalic acid component may be diluted with polyethylene terephthalate so as to be in a predetermined range.
When the melting point of the A layer and the melting point of the B layer are in the range of less than 10 ° C., the tensile strength at break exceeds 200 MPa, and it may not be possible to obtain appropriate tearability.
[0016]
It is desirable that the polyester film in the present invention contains fine particles in order to improve workability in the film winding process, coating process, vapor deposition process, and the like. The fine particles used include inorganic particles such as calcium carbonate, magnesium carbonate, calcium sulfate, barium sulfate, lithium phosphate, magnesium phosphate, calcium phosphate, lithium fluoride, aluminum oxide, silicon oxide, kaolin, acrylic resin, guanamine resin, etc. Although there may be mentioned organic particles and precipitated particles obtained by making catalyst residuals into particles, the present invention is not limited to these. The particle size and amount of these particles can be appropriately determined according to the purpose. The fine particles to be contained may be a single component, or two or more components may be used simultaneously.
[0017]
The method of blending each particle with the raw material polyester is not particularly limited, and for example, a method of adding each particle to the polyester polymerization step or a method of melt-kneading the raw material polyester and each particle is suitable.
[0018]
In addition, various stabilizers, lubricants, dispersibility aids for antistatic agents, and the like can be added as appropriate.
[0019]
The production of the polyester film of the present invention is performed, for example, by supplying a polyester raw material containing the above-described copolymerized polyethylene terephthalate and a polyester raw material to a well-known melt extrusion apparatus represented by a separate extruder, and the melting point of the polymer or higher. It is heated to the temperature of and melted. Next, the molten polymer is laminated while being extruded from a slit-shaped die, and is rapidly cooled and solidified in a rotating cooling drum shape so as to have a temperature equal to or lower than the glass transition temperature to obtain a substantially amorphous unoriented sheet. This sheet is obtained by stretching in a biaxial direction to form a film and heat-setting. In this case, the stretching method may be sequential biaxial stretching or simultaneous biaxial stretching. Moreover, you may extend | stretch longitudinally and / or a horizontal direction again before or after performing heat setting as needed.
[0020]
In the present invention, in order to obtain sufficient dimensional stability and waist as a packaging material, the draw ratio is 9 times or more, further 12 times or more as the area magnification, and the heat shrinkage rate of the film is a value at 150 ° C. for 30 minutes. It is preferably 10% or less, more preferably 5% or less.
[0021]
The polyester film of the present invention has a tensile strength at break of 41 to 170 MPa, preferably 50 to 150 MPa. If the tensile strength at break exceeds 170 MPa, the tearability of the film is impaired, and if the tensile strength at break is too small, the film is broken during processing and is not suitable as a packaging material.
[0022]
The thickness of the polyester film of the present invention is usually 6 to 50 μm, preferably 9 to 38 μm, and the thickness of the A layer is preferably 50 to 90% with respect to the total thickness. If the thickness is thin, the waist may become weak and may be wrinkled or broken during processing, making it unsuitable as a packaging material. On the other hand, if the thickness of the A layer is too thick, the tear strength increases, which may not be suitable as a packaging material.
[0023]
If the lid material does not require barrier properties, the film of the present invention may be used as it is, or may be printed as necessary to provide a sealant layer and sealed to a blister bottom containing contents such as tablets. On the other hand, in order to improve the storage stability of the contents, a cover material with improved barrier properties is often used.
[0024]
In addition, since the blister bottom of PTP packaging is not flat, it is difficult to print information about the contents, and it is often used by printing on a lid. Since the blister bottom is often a transparent sheet, printing on the lid may be on the inner surface or the outer surface. Moreover, in order to make printing information easy to see, the film of the present invention for a lid material may be a biaxially stretched laminated film having a concealing property. In order to provide concealability, particles such as titanium dioxide, calcium carbonate, barium sulfate, and carbon black can be added to the polyester film. From the viewpoint of concealability and appearance, it is preferable to add titanium dioxide. The average particle diameter (dA) of titanium dioxide is preferably 0.20 to 0.50 μm, and the addition amount is preferably in the range of 3% to 30%.
[0025]
As a method for imparting barrier properties to the biaxially stretched laminated polyester film of the present invention, a barrier layer is laminated, but the method is not particularly limited. Examples thereof include a method of laminating with an aluminum foil, a method of providing a polymer compound solution or a solution of a mixture of a polymer compound and an inorganic compound and drying the coating, and a method of depositing a metal or a metal oxide.
[0026]
Lamination with aluminum foil is done using an adhesive. The thickness of the aluminum foil is preferably in the range of 9 to 25 μm. The adhesive may be a known adhesive, and examples thereof include polyester-based, epoxy-based, isocyanate-based, urethane-based, and acrylic-based adhesives.
[0027]
Examples of the polymer compound used as the barrier layer of the film of the present invention include resins having a permacol value of 75 cal / cc or more, such as polyvinyl alcohol resins and vinylidene chloride resins, and described in JP-A No. 2000-37822. Acrylic resin with a certain amount can be used. As a method of providing such a barrier layer, it may be provided after film formation, but can also be provided at the time of film formation. For example, in the sequential biaxial stretching method, there are a method in which a barrier layer is coated on a film after longitudinal uniaxial stretching and then stretched in the lateral direction, followed by heat treatment, or a method of coating and drying after a biaxially stretched film.
[0028]
In the present invention, examples of the metal and / or metal oxide to be deposited include metals such as aluminum, silicon, magnesium, palladium, zinc, tin, nickel, silver, copper, gold, indium, stainless steel, chromium, and titanium, An oxide of each of these metals or a mixture thereof can be mentioned. The deposition method is generally vacuum deposition, but may be ion plating, sputtering, CVD, or the like. For example, in the case of silicon oxide, a CVD method is known in which a gas of a reactive silicon compound such as hexamethyldisiloxane and oxygen are introduced into a plasma state and reacted to be provided on the film surface. Although the thickness of the vapor deposition film of each metal or metal oxide is suitably selected according to the end use of a vapor deposition film, it is 5-500 nm normally, Preferably it is 10-200 nm.
[0029]
An undercoat layer is provided in advance on the surface of the polyester film of the present invention so that the barrier layer provided in the present invention adheres well to the polyester film or the performance of the barrier layer can be sufficiently exhibited, and the barrier layer is formed thereon. It is preferable to provide it. The undercoat layer of the present invention may be provided after the film is formed, but is preferably provided at the time of film formation in consideration of cost. For example, in the sequential biaxial stretching method, there is a method in which a film after longitudinal uniaxial stretching is coated with an undercoat layer and then stretched laterally and then heat-treated, or a method of coating and drying after a biaxially stretched film. Although the method is not limited, the method of coating a uniaxially stretched film, then laterally stretching, and heat-treating is preferable because it has a feature that the coat layer can be uniformly thinned.
[0030]
Such an undercoat layer is preferably an aqueous polymer which is dissolved, emulsified or suspended in water. For example, polyurethane resin, polyacrylic resin, polyester resin, epoxy resin, polyvinyl alcohol resin, polyvinylidene chloride Resin, polystyrene resin, polyvinyl pyrrolidone and copolymers thereof, but are not limited thereto. Moreover, these compounds can be used individually or in mixture of 2 or more types.
[0031]
In the present invention, it is preferable to use a crosslinking agent as a component of the coating solution in order to improve the solvent resistance, water resistance, blocking resistance and scratch resistance of the coating layer. Cross-linking agents used include methylolated or alkylolated urea-based, melamine-based, guanamine-based, acrylamide-based, amide-based compounds, epoxy compounds, aziridine compounds, polyisocyanurates, block polyisocyanates, water-soluble oxazoline groups Examples include polymers, silane coupling agents, titanium coupling agents, and zirco-aluminate coupling agents. Further, in order to improve the coatability, the coating liquid may contain inorganic or organic particles, a lubricant, an antistatic agent, an antifoaming agent and the like as long as the effects of the present invention are not impaired.
[0032]
As a method for coating the polyester film with a coating solution, for example, a coating technique as shown in “Coating system” published by Yuji Harasaki, Tsuji Shoten, 1979, can be used. Specifically, air doctor coater, blade coater, rod coater, knife coater, squeeze coater, impregnation coater, reverse roll coater, transfer roll coater, gravure coater, kiss roll coater, cast coater, spray coater, curtain coater, calendar coater And techniques such as an extrusion coater and a bar coater.
[0033]
【Example】
The present invention will be described in more detail with reference to the following examples. However, the present invention is not limited to the following examples unless it exceeds the gist. In addition, the evaluation method and the processing method of a sample in an Example and a comparative example are as follows. Further, “parts” in Examples and Comparative Examples represents “parts by weight”.
[0034]
(1) Measuring method of intrinsic viscosity [η] (dl / g) of polymer;
1 g of the polymer was dissolved in 100 ml of a mixed solvent of phenol / tetrachloroethane = 50/50 (weight ratio) and measured at 30 ° C. with an Ubbelohde viscometer.
[0035]
(2) Method for measuring film thickness;
Ten films were stacked and the thickness was measured by a micrometer method and divided by 10 to obtain an average value to obtain the film thickness.
[0036]
(3) Method for measuring the thickness of the laminated polyester layer;
The film piece was fixed with an epoxy resin and then cut with a microtome, and the cross section of the film was observed with a transmission electron micrograph. Two of the cross-sections are observed in parallel with the film surface, and the interface is observed by light and dark. The distance between the two interfaces and the film surface was measured from 10 photographs, and the average value was defined as the laminated thickness.
[0037]
(4) Melting point measurement method;
The melting point (Tm) was measured using a Perkin-Elmer differential scanning calorimeter DSC7 type. The DSC measurement conditions are as follows. That is, 6 mg of the sample film was set in a DSC apparatus, melted and held at 300 ° C. for 5 minutes, and then rapidly cooled with liquid nitrogen. The rapidly cooled sample was heated from 0 ° C. at a rate of 10 ° C./min, and the melting point was detected.
[0038]
(5) Measuring method of tensile strength at break;
Using an Intesco tensile tester model 2001, a sample film having a length (between chucks) of 50 mm and a width of 15 mm in a room adjusted to a temperature of 23 ° C. and a humidity of 50% RH at a strain rate of 200 mm / min. The load at the time of tension and film breakage was measured, and the tensile break strength was determined by the following formula.
Tensile strength at break (MPa) = Cut load (N) / Cross sectional area of sample film (mm 2 )
[0039]
(6) Measurement method of heat shrinkage rate;
The film was cut into a strip of 35 mm width x 1000 mm length in the length direction and width direction, and heat treated for 30 minutes in an oven set at 150 ° C. in a non-tensioned state (Tabi Espec Co., Ltd .: hot air circulating furnace). The length before and after the heat treatment was measured with a straight scale, and the thermal shrinkage rate was obtained by the following formula.
Thermal contraction rate (%) = [(ab) / a] × 100
(In the above formula, a represents the length (mm) of the sample before heat treatment, and b represents the length (mm) of the sample after heat treatment)
[0040]
(7) Haze measurement method;
According to JIS K7105, the haze of the film was measured with an integrating sphere turbidimeter NDH-20D manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd.
[0041]
(8) Transmitted light density (OD);
Using a Macbeth densitometer TD-904, the transmitted light density of the light transmitted through the G filter was measured.
[0042]
(9) Measuring method of oxygen permeability;
Based on JIS K-7126, it was measured by an isobaric method at a temperature of 25 ° C. and a humidity of 60%.
[0043]
(10) Evaluation (opening evaluation) method as a lid for PTP packaging;
A lid was prepared, and after applying a polyester sealant, it was pasted and sealed with a blister bottom material on which tablets were set. In order to take out the contents (tablets) of the PTP package thus obtained, the tablets were pressed from the bottom material side, and the openability of the lid material was evaluated according to the following criteria.
Evaluation result A: The tablet can be taken out well.
Evaluation result B: Tablets pop out
Evaluation result C: The tablet cannot be taken out
[0044]
The polyester raw materials used in the following examples and comparative examples were produced by the following method.
<Method for producing polyester 1>
Using terephthalic acid as the dicarboxylic acid component and ethylene glycol as the polyhydric alcohol component, respectively, 0.18 parts of amorphous silica having an average particle size of 2.5 μm is contained by a conventional melt polycondensation method. A polyester chip having a Tm) of 254 ° C. and an intrinsic viscosity of 0.70 was obtained.
[0045]
<Method for producing polyester 2>
The dicarboxylic acid components were isophthalic acid and terephthalic acid, and the polyhydric alcohol components were ethylene glycol, respectively. The isophthalic acid content in the dicarboxylic acid component was 6 mol%. The melting point (Tm) was 239 ° C., and the intrinsic viscosity ([η]) was 0.69.
[0046]
<Method for producing polyester 3>
The dicarboxylic acid components were isophthalic acid and terephthalic acid, and the polyhydric alcohol components were ethylene glycol, respectively. The isophthalic acid content in the dicarboxylic acid component was 15 mol%. The melting point (Tm) was 220 ° C., and the intrinsic viscosity ([η]) was 0.69.
[0047]
<Method for producing polyester 4>
The dicarboxylic acid components were isophthalic acid and terephthalic acid, and the polyhydric alcohol components were ethylene glycol, respectively. The isophthalic acid content in the dicarboxylic acid component was 22 mol%. The melting point (Tm) was 200 ° C., and the intrinsic viscosity ([η]) was 0.69.
[0048]
<Method for producing polyester 5>
It was obtained by blending 35 parts of polyester 1 and 65 parts of polyester 4. The amount of isophthalic acid contained in the polyester 5 was 14 mol%.
[0049]
<Method for producing polyester 6>
It was obtained by blending 17 parts of polyester 1 and 83 parts of polyester 4. The amount of isophthalic acid contained in polyester 6 was 18 mol%.
[0050]
<Method for producing polyester 7>
It was produced by a conventional melt polycondensation method using isophthalic acid and terephthalic acid as the dicarboxylic acid component and 1.4 butanediol as the polyhydric alcohol component. The isophthalic acid content was 11 mol%. The melting point (Tm) was 218 ° C., and the intrinsic viscosity ([η]) was 0.80.
[0051]
Example 1
Two kinds of polyester 1 (B layer) / polyester 3 (A layer) / polyester 1 (B layer) are prepared by melting polyester 1 pellets and polyester 3 pellets in separate extruders and using a laminated die. The three-layer laminated polyester resin was extruded onto a cooling drum having a surface temperature of 30 ° C. and rapidly cooled to obtain an unstretched film having a thickness of about 180 μm. Next, the film was stretched 3.8 times in the longitudinal direction at 80 ° C., and then subjected to a preheating process in a tenter, 4.0 times at 90 ° C., laterally stretched, and heat-treated at 230 ° C. for 10 seconds to form a laminate having a thickness of 12 μm. A polyester film was obtained. The thickness constitution of B layer / A layer / B layer was 1.5 μm / 9 μm / 1.5 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. On this film, aluminum oxide was deposited to a thickness of 20 nm to obtain a deposited film. The resulting film has an oxygen permeability of 4 cc / m. 2 ・ It was day ・ atm. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, it showed good openability.
[0052]
Example 2
Polyester 1 pellets and polyester 5 pellets are melted in separate extruders, and a laminated die is used. Two types of polyester 1 (layer B) / polyester 5 (layer A) / polyester 1 (layer B) 3 The layer-laminated polyester resin was extruded onto a cooling drum having a surface temperature of 30 ° C. and quenched to obtain an unstretched film having a thickness of about 250 μm. Next, the film was stretched 3.8 times in the longitudinal direction at 80 ° C., and then subjected to a preheating process in a tenter and subjected to a heat treatment of 4.1 times at 90 ° C., lateral stretching at 225 ° C. for 10 seconds, and a laminate having a thickness of 16 μm. A polyester film was obtained. The thickness configuration of the B layer / A layer / B layer was 2 μm / 12 μm / 2 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. Polyvinyl alcohol having a polymerization degree of 200 and a saponification degree of 95 mol% is gradually added to 75 ° C. hot water with stirring and dispersed uniformly, then filtered and cooled to prepare a 20% PVA aqueous solution. did. In addition, 0.1% of Surfinol 440 (manufactured by Nissin Chemical Industry Co., Ltd.) was blended for the purpose of improving the coatability. The surface of the film described in Example 2 was subjected to corona treatment, the wetting tension was set to 56 dynes / cm or more, and this liquid was coated on the surface to provide a PVA film having a coating thickness of 2 μm. The oxygen permeability of this film is 10 cc / m 2 ・ It was day ・ atm. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, it showed good openability.
[0053]
Example 3
Polyester 1 pellets and polyester 7 pellets are melted in separate extruders, and using a laminated die, polyester 1 (B layer) / polyester 7 (A layer) / polyester 1 (B layer) 2 types 3 The layer-laminated polyester resin was extruded onto a cooling drum having a surface temperature of 30 ° C. and rapidly cooled to obtain an unstretched film having a thickness of about 250 μm. Next, the film was stretched 3.8 times in the longitudinal direction at 80 ° C., then subjected to a preheating process in a tenter, subjected to heat treatment of 4.1 times at 90 ° C., lateral stretching, and 230 ° C. for 10 seconds, and a laminate having a thickness of 16 μm. A polyester film was obtained. The thickness configuration of the B layer / A layer / B layer was 2 μm / 12 μm / 22 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. Using a polyester adhesive (trade name “Byron 240” manufactured by Toyobo Co., Ltd.) on one side of this film, an aluminum foil having a thickness of 10 μm was laminated to obtain a lid material. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, it showed good openability.
[0054]
Example 4
A chip in which 20% by weight of titanium dioxide (anatase crystal type) having an average particle size of 0.32 μm was blended with polyester 3 was prepared, and a laminated polyester film having a thickness of 12 μm was obtained using the chip in the same manner as in Example 1. It was. The thickness constitution of B layer / A layer / B layer was 1.5 μm / 9 μm / 1.5 μm. The optical density of this film was 0.4, indicating excellent hiding properties. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, it showed good openability.
[0055]
Comparative Example 1
Except using polyester 2 as A layer of Example 1, the same operation as Example 1 was repeated and the 12-micrometer-thick laminated polyester film was obtained. The thickness constitution of B layer / A layer / B layer was 1.5 μm / 9 μm / 1.5 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, a large force was required to take out the tablet, and a problem that the film popped out vigorously occurred.
[0056]
Comparative Example 2
A laminated polyester film having a thickness of 12 μm was obtained by repeating the same operation as in Example 1 except that a 1: 1 mixture of polyester 1 and polyester 2 was used as the A layer of Example 1. The thickness constitution of B layer / A layer / B layer was 1.5 μm / 9 μm / 1.5 μm. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below. When this film was evaluated as a lid for PTP packaging, the lid could not be broken and the tablets could not be taken out.
[0057]
Comparative Example 3
Polyester 1 pellets and polyester 6 pellets are melted in separate extruders, and using a laminated die, polyester 1 (layer B) / polyester 6 (layer A) / polyester 1 (layer B) 2 types 3 The layer-laminated polyester resin was extruded onto a cooling drum having a surface temperature of 30 ° C. and quenched to obtain an unstretched film having a thickness of about 250 μm. Next, the film was stretched 3.8 times in the longitudinal direction at 80 ° C., and then subjected to a preheating process in a tenter and subjected to a heat treatment of 4.1 times at 90 ° C., lateral stretching at 232 ° C. for 10 seconds, and a thickness of 16 μm. A polyester film was obtained. The thickness configuration of the B layer / A layer / B layer was 2 μm / 12 μm / 2 μm. The film was easily torn during film formation. The properties of the obtained film are shown in Table 1 below.
[0058]
[Table 1]
Figure 2005015031
[0059]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to provide a lid material that is low in cost and has good unsealing properties, and can provide a lid material that has good barrier properties and good unsealing properties without using an aluminum foil, if necessary.

Claims (1)

二軸延伸積層ポリエステルフィルムであって、縦および横の引張破断強度が41〜170MPaであることを特徴とする蓋材用二軸延伸積層ポリエステルフィルム。A biaxially stretched laminated polyester film for a lid material, which is a biaxially stretched laminated polyester film having a longitudinal and lateral tensile breaking strength of 41 to 170 MPa.
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