JP2005013765A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技に先だって法的な規制、店内ルール、各種のリスクなどを遊技者に確認させる。
【解決手段】 遊技に関するルール、リスク、遊技の説明等を表示し、またそれらの確認と同意を求めるための表示を行い、その表示中は発射を禁止し、確認と同意の意思表示として同意ボタン16aがオン操作されると、発射禁止が解除されて遊技可能になる。遊技に先だって法的な規制、店内ルール、各種のリスクなどを遊技者に確認させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、遊技機の技術分野に属する。
パチンコ遊技は今や気軽にできる娯楽として老若男女問わず誰もが楽しんでいる。
この背景には、遊技者を楽しませるために例えば液晶を用いた図柄表示装置によって様々な演出(リーチアクションなど)を行ったり、図柄表示装置以外にも音や光、さらには振動(例えば発射ハンドルの振動)などでも演出を行っているからだと考えられる。
そして、このような刺激を遊技者の体や精神に与える演出は、今後ますますエスカレートしていくと考えられる。
また、遊技店は多数存在し、その各々はより多くの客を獲得しようとしてさまざまな方法(店内ルール)を試みている。その例として、ラッキーナンバー制、無制限制、台移動自由、高価交換などがある。
パチンコ遊技は上述のように老若男女が楽しめる。しかし、誰もがパチンコ遊技を行えるわけではなく、例えば18歳に達していない者のパチンコ遊技は法律で禁止されている。ところが、そのことを知らずに遊技する者も若干ではあるがが存在する。
また、疾患を持つ人や老人など、健康上の理由等でパチンコ遊技が好ましくない人も存在する。具体的な例をあげると、大当たりしない苛立ち(ストレス)、突然のリーチやリーチを盛り上げるための演出によるハラハラ感、大当たりの喜びによるショックなどが、遊技者の健康に悪影響を及ぼすおそれがある。
或いは、18歳以上で健康な人でも、あまりにパチンコが楽しくて、高額を費やしたり、借金してまでパチンコをする人いわゆるパチンコ依存症の人が増える傾向もある。
一方、遊技店と客との間でトラブルが発生することもある。例えば、初めて入店した遊技店にて、その店内ルールが今まで遊技したことのある遊技店と違っているために生じる遊技客と遊技店とのトラブルが時々ある。
上記の各種問題はパチンコ遊技を例にしているが、同様の問題は他の遊技機、例えばスロットマシンでも発生する。つまり、各種の遊技機に共通する問題である。
なお、上記のような問題に対処するための技術もいくつか提案されてはいるが、いずれも不十分であったり、問題があった。
例えば特開平10−151264号公報には、遊技の仕様や「お金の使い過ぎに注意しましょう。」などの警告文をシールにて遊技盤面に貼り付けたり、部材に直接記入したり、文字型の部材を使用する技術が開示されている。
しかし、この技術には次のような問題がある。せっかくきれいに作った遊技盤のデザイン(見た目)の印象が損なわれる、遊技中にそれを見たことにより楽しんで遊技している気持ちがさめてしまう、遊技者はただの飾りだと思ってしまい効果が少ない、遊技者が必ず見るとは限らない(見ていない、分からない等と言い張る。)、見たからといって何も変化しないので遊技者が欲求に負ける可能性が大きい、体に異変が起こった後やお金をたくさん使ったあとでは意味がない等である。
特開平10−43417号公報には、カメラにて遊技領域を映し、異常、故障、不正を関知し、マイクやスピーカを設けて遊技者と店員とが話せる構成が記載されている。また、図柄の変動中には表示部の隅に、変動中以外には全体に「お金の使い過ぎにご注意」と表示される技術が開示されている。
この技術においてカメラが遊技者を映すことが可能であれば、遊技者の表情や状態を確認でき、体に異常が起こったことを知ることができ、さらにマイクやスピーカなどを使い声をかけたり、詳しい状態を知ることができ対処も素早くできるが、やはり身体に異常が起こる前に予測可能なことであれば、事前に対処(回避)した方がよい。しかし、この技術ではそのような事前回避はできない。
また、遊技中に「お金の使い過ぎにご注意」と小さく表示されても、遊技者は遊技に夢中で確認できない。かりに確認できたところで、背景画面の一部分ぐらいにしか思わない。特に、負けているときにそのような表示を見た場合には、遊技者が不快に思ったり、逆に自分の勝手だろうという気持ちで余計にお金を使ってしまうおそれすらある。
また、変動中以外で大きく表示されても、遊技球が始動口に入賞して変動が始まれば消えてしまうので、見落とす人もいる。或いは、初めは始動口に入賞させようとするため始動口しか見ない人、他のことを考えながら発射ハンドルを握る人、他人と話しながら発射ハンドルを握る人などもおり、そのような表示を見るとは限らない。さらには、かなりお金を使ってしまった後に表示されても(確認できても)手遅れということもある。
特開平6−269537号公報には、発射ハンドルに設けた身体情報検出手段により、体温、心拍、発汗を検出し、その検出結果を表示する技術が開示されている。
この技術によれば、遊技者が自分の身体情報つまり体調を確認できるので、遊技を続行あるいは止めるといった判断は可能である。しかしながら、遊技内容を知らなければ、突然のリーチや大当たりに驚いて体に異変が起こるかもしれない。また、遊技中は遊技に集中して、あるいは興奮により身体情報の表示を見ない可能性が大きい。つまり、身体情報を表示しても、その効果がどれほどあるかは不確実である。
特開2000−354683号公報には、発射ハンドルに設けた身体情報検出手段により、体温、心拍、発汗を検出し、その検出結果に応じて遊技設備(音響、照明)や遊技内容を変化させる技術が記載されている。
この技術の場合、遊技者の身体に変化が生じた結果として遊技状態などが変わったのか、単に、こういう通常の遊技内容なのかを判別できない。また、遊技者は、この機能により安心しきってしまい、自分の判断が鈍るおそれがある。
特開平10−151264号公報 特開平10−43417号公報 特開平6−269537号公報 特開2000−354683号公報
特許文献1〜4に開示される技術は、上述した問題に対処するには不十分であったり、問題があった。
上記課題を解決するための請求項1記載の遊技機は、
遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(意思確認情報の表示)を行う情報表示手段と、
前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
を備え、
前記意思確認情報の表示は、遊技者が不在と判断される状態が設定時間に達すると開始される
ことを特徴とする。
また、請求項2記載の遊技機は、
遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(以下、これらを「意思確認情報」と総称。)を行う情報表示手段と、
前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
を備え、
前記遊技可否制御手段となる制御回路を遊技盤以外の枠装置に装備した
ことを特徴とする。
そして、請求項3記載の遊技機は、
当たり外れを図柄で表示する図柄表示装置であり、遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(意思確認情報の表示)を行う図柄表示装置と、
前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
遊技機の電源投入後及び前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
を備え、
前記遊技可否制御手段によって一旦遊技可能にされた後は、前記図柄表示装置は、図柄始動信号に起因する表示である図柄画面及び前記図柄始動信号の入力待ち状態の表示であるデモ画面のいずれからでも、前記意思確認情報を表示する意思確認画面に切り替わり可能である
ことを特徴とする。
遊技に関するルールの表示としては、法的な規制(例えば「18歳未満の方は遊技できません」)の表示や店内ルールの表示(例えば「遊技球を持っての台の移動はできません。」、「初回の大当たりで333、555、777の場合は、次に444、999で大当たりするまで連続遊技可能です(高確率時においての444、999での大当たりは除く)。」、「777で大当たりしたら無定量です。」、「今日は女性に限り無定量です。」、「午後10時30分以後の大当たりは無効とします。」、「午後10時30分において高確率中の場合は球2000発を保証します。」、「球60発交換です。」、「遊技台はどんな理由があろうとも衝撃を与えては行けません。」等)が例示される。
また、リスクの表示としては、金銭的な警告(例えば「お金の使い過ぎにはご注意下さい。」)、身体的な警告(例えば「お体の悪い方はご遊技できません。」、「この遊技機は、大当たりを期待させる表示を行うため心臓の病気の方はご遠慮下さい。」、「お体に悪い影響を与える可能性があります。」、「高血圧の方は遊技できません。」等)が例示される。
さらに、意思確認情報の一部として遊技に関する説明等を表示することもできる。遊技に関する説明等は遊技内容や遊技機の動作などの説明、案内であり、例えば「大当たり最終ラウンドは15ラウンドで10カウントです。」、「発射ハンドルが、特定のリーチ時及び大当たり時に振動します。」「リーチの際に光や音によって盛り上げる演出を行います。」、「遊技盤中央の図柄が3個揃うと大当たりになり、遊技盤の下方に設けられた大入賞口が開放します。」等を表示すればよい。
確認と同意を求めるための表示としては、「以上のことに同意しますか。」、「以上のことに同意なさる場合は同意ボタンを押して下さい。」等が例示される。
なお、上記それぞれはあくまでも例であって、これらに限るものではない。また、複数種類の情報を組み合わせて、例えば「リーチの際に光や音によって盛り上げる演出を行いますから、心臓に疾患をお持ちの方はご遠慮下さい。」というような表示をしてもよい。
意思確認情報の内容を例えば遊技者の健康状態などに応じて変化させてもよい。例えば特開2000−354683号公報に記載されている身体情報検出手段等により体温、心拍、発汗を検出して、その検出結果を判定用のデータと照合し、許容範囲であれば「今の貴方の結果は・・・です。遊技しても影響を及ぼす可能性は少ないと考えられますが、ご注意ください。」等を表示し、許容範囲外であれば「今の貴方の結果は・・・です。ご遊技できません。」等と表示するのである。
意思確認情報は、複数種類の情報からなり、また量的にも多くなる可能性があるので、例えば法的な規制に関する確認と同意、店内ルールに関する確認と同意、リスクの確認と同意、遊技遊技に関する説明等の確認と同意というように、複数ステップに分けて行うとよい。つまり、意思確認情報は複数種類の情報からなり、情報表示手段は、前記情報の種類毎に複数のステップに分けて前記意思確認情報を表示して各ステップ毎に前記同意入力手段の操作を求め、遊技可否制御手段は、前記意思確認情報の各ステップの表示毎に前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされて全ての前記ステップについて前記同意を示す入力がなされなければ遊技を可能にしない構成とするとよい。なお、この際に、各ステップ毎に同意入力がなされたなら次のステップに進む構成とするとよい。
また、意思確認情報をページ送り形式で表示する場合には、同意入力手段をページ送りの指示入力手段として用いるとよい。
意思確認情報の内でも遊技機一般に共通する内容、例えば法的な規制に関する情報、金銭的な警告、身体的な警告、確認と同意を求めるための表示等と、その機種に独特な内容例えば遊技内容や動作に関する説明は、遊技機の製造段階で設定しておき遊技店では設定不要にしておけばよい。
一方、意思確認情報の内でも各遊技店毎に異なる内容、例えば店内ルールに関する内容は遊技店で設定したり変更できる方がよい。
このような意思確認情報が表示され、遊技者が、遊技に関するルール及び遊技に関連して遊技者が被り得るリスクを確認した上で遊技を行うことに同意するなら、その同意の意思表示として同意入力手段(例えば同意スイッチ)を操作して同意を示す入力をすればよい。
同意入力手段(例えば同意スイッチ)は、同意入力手段の操作部(例えば同意スイッチのボタン)を遊技機の前面に配すると、遊技者が操作しやすい。
なお、同意入力手段(例えば同意スイッチ)は、他の目的の入力手段(例えば発射停止ボタン、球貸ボタン、発射レバー等)を兼用することもできる。これらのように、通常の遊技機に備わっている他の目的の入力手段を兼用すれば、新たな部品を設けずに済むから遊技機の構造が複雑化するのを防止でき、コストアップも避けることができる。
また、意思確認情報に同意しない意思表示(同意の取り消しを入力する場合も含む。)として遊技者によって操作される不同意入力手段を設けてもよい。そして、この不同意入力手段も、同意入力手段と同様に、他の目的の入力手段(例えば発射停止ボタン、球貸ボタン、精算ボタン、発射レバー等)で兼用することもできる。
遊技可否制御手段は、情報表示手段による意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、意思確認情報の表示に対応して同意入力手段が操作されて同意を示す入力がなされると意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする。
これにより、遊技を法律で禁止されている者(例えば18歳に達していない者)が、規制(遊技に関するルールの表示)を知らずに遊技することを防止できる。
また、疾患を持つ人や老人など、健康上の理由等でパチンコ遊技が好ましくない人に対して予め警告することで、遊技を諦めさせたり、驚きによるショックなどを予防できるので、健康面でのリスクを回避させることができる。同様に、お金を使いすぎることに対する警告もできる。
さらに、店内ルールを表示することで、店内ルールを知らなかったり店内ルールの誤解が原因となって生じる遊技客と遊技店とのトラブルを予防できる。
そして、各種のルール(法規も含む)及びリスクを遊技者に確認させたうえで遊技を開始させるので、遊技店あるいは遊技機メーカーが説明不足、警告不足となるおそれもない。
遊技を不可能にする手法には限定はなく、例えば遊技媒体となる遊技球やメダルの投入を受け付けない(投入できない)状態にしたり、肝心な部品(例えば発射ハンドルやスタートレバー)を操作不能にしたり、それらの操作信号を受け付けない状態になる等で可能である。また、始動口に入賞しても図柄変動を行わない状態にしてもよい。
遊技領域に遊技球を撃ち込んで遊技する弾球遊技機(例えばパチンコ機)の場合には、遊技球を発射できない状態となってしまうのが確実かつ分かりやすい。発射できなくするには、発射制御基板により発射モータを停止させればよい。また、発射モータを稼働させないためのロック機構を設けて、これを発射制御基板にて制御する等も可能である。あるいは、発射球の送出機構を稼働させないで発射装置に遊技球を供給しないことでも発射を禁止できる。
なお、同意入力手段が操作されて同意を示す入力がなされても、条件によっては遊技を可能にしない構成にすることもできる。例えば上述の身体情報検出手段等による検出結果を判定用のデータと照合した結果、これが許容範囲外であった場合には、「今の貴方の結果は・・・です。ご遊技できません。」等と表示した上で、遊技不可能の状態を維持するのである。また、健康状態以外にも遊技不適格となる場合がある。そして、遊技不適格の客なら遊技不可能の状態を維持することで、不適格の客が遊技することに伴うトラブル(例えば病状の急変など)を防止できる。
遊技可否制御手段は、遊技の進行を制御する主制御基板に組み込むとよい。特に、主制御基板のCPUの一機能として遊技可否制御手段を構成するとよい。
また、この遊技可否制御手段となる専用の基板を、枠装置(遊技盤の入れ替え時に交換されない部分)、例えば機構盤、上皿、下皿などに設けてもよい。このように構成すると新台入れ替えに際して新しい台に設ける部品を少なくできる。当然ながら新台入れ替えで廃棄される部品も少なくできる。
上述のように、同意入力手段の操作(同意の意思表示)がなされなければ遊技を行えないのであるから、情報表示手段(請求項1、2)又は図柄表示装置(請求項3)は、前記同意の意思表示がなされなければ遊技を実行できないことも表示する構成とするのが望ましい。これを表示することにより、遊技者がとまどったり困惑するのを防止できる。これにより、例えば店員が遊技者に説明して回る必要もなくなる。
ところで、遊技機には、当たり外れを図柄で表示する図柄表示装置が備わっているのが普通であるから、この図柄表示装置に情報表示手段を兼ねさせれば(請求項3はこの構成を採用した。)、新規の表示装置を設ける必要がなく部品の増加や構造の複雑化を防止できる。当然ながらコストアップも避けられる。もちろん、情報表示手段専用の表示装置を設けても差し支えない。
普通、図柄表示装置は、初期画面、図柄画面及びデモ画面を表示する。初期画面は、電源投入時に表示され、遊技が開始されないときには、例えばデモ画面のように遊技の実行とは直接的に関わりのない画面と切替表示されることはあるにしても、遊技が実行された後には、再度の電源投入が行われるまで表示されることはない。図柄画面は、図柄始動信号、例えば始動入賞信号やスタートレバーの操作によるスタート信号に起因する表示であり、図柄の変動開始から確定表示までの一連の表示だけでなく、次の変動開始まで或いは別の画面に切り替わるまでの期間などに図柄を静止表示する状態も含まれる。デモ画面は、図柄始動信号の入力待ち状態の表示であり、普通は図柄が変動しない時間が設定時間以上継続すると図柄画面からデモ画面に切り替わる。なお、デモ画面は複数種類あってもかまわない。またデモ画面に切り替わるまでの待ち時間も複数設定してよい。
遊技者が着席して遊技を開始するタイミングは一定ではないから、これら初期画面、図柄画面及びデモ画面のいずれからでも、意思確認情報を表示する意思確認画面に切り替わり可能でなければ、不都合である。したがって、図柄表示装置にて意思確認情報を表示する構成では、電源投入時の表示である初期画面、図柄始動信号に起因する表示である図柄画面及び前記図柄始動信号の入力待ち状態の表示であるデモ画面のいずれからでも、前記意思確認情報を表示する意思確認画面に切り替わり可能である構成が望ましい。
初期画面及びデモ画面から意思確認画面への切り替わりは、切替設定時間を経過することによって自動的に行ってもよいし、遊技者の着席を検出(例えばタッチセンサによる検出)した際に行ってもよい。
一方、図柄画面は、遊技者が離席した直後などを除けば、殆どの場合遊技の実行中であるから、例えば図柄が変動しない状態が継続したからといって意思確認画面に切り替わるのは好ましくない。したがって、ここでは他の条件で切り替わるのがよく、例えば遊技者が不在の状態が設定時間を超えたときに切り替わる構成とすればよい。
なお、いわゆる高確率のときに遊技を終了してしまうことは、普通はないと考えられ、一時的に離席したり遊技を中断(休憩)してもほぼ確実に再開する(同じ遊技者が継続的に遊技を行う)と想定できる。したがって、高確率中は、上記のように意思確認画面への切り替わり条件が成立しても意思確認画面に切り替わらない構成とするのが望ましい。
意思確認画面を表示していても、遊技者が着席していない場合もある。つまり、意思確認画面の表示が無意味になっている場合もある。したがって、そのような場合には他の画面に切り替わる方がよく、請求項5記載のように、前記図柄表示装置は、意思確認画面が設定時間以上継続すると、図柄画面またはデモ画面のいずれかに切り替わる構成が好ましい。
請求項5記載の遊技機は、請求項3記載の遊技機において、前記図柄表示装置は、意思確認画面が設定時間以上継続すると前記図柄画面又はデモ画面のいずれかに切り替わり、前記遊技が不可能な状態且つ前記図柄画面又は前記デモ画面が表示されている状態のときに、発射ハンドルに設けられたタッチスイッチがオンになると前記意思確認画面に切り替わることを特徴とする。この遊技機は、遊技領域に遊技球を撃ち込んで遊技する遊技機すなわち弾球遊技機に備わっている発射ハンドルのタッチスイッチを遊技者の存在検出に用いて、そのオン(遊技者が存在する)に呼応して意思確認画面を表示するから、待ち時間無しで、直ぐに意思確認を行える。
次に、本発明の実施例により発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機10は外殻となる外枠11及び前面枠12を備えている。前面枠12には、金枠13に縁取られた窓状の開口が設けられている。この開口には前面枠12に対して開閉可能にガラス枠14が取り付けられている。ガラス枠14には、ガラス板15が二重にはめ込まれており、これらにて覆われた内部には図3に示す遊技盤30が収納されている。
上述の開口の下部すなわちガラス枠14の下方は上皿16が占めており、上皿16もガラス枠14と同様に前面枠12に対して開閉可能に取り付けられている。
この上皿16の左側上面には、図2に拡大して示すとおり、「同意」の文字が付記された同意ボタン16a及び「取消」の文字が付記された取消ボタン16bが設置されている。また貸出ボタン16c及び精算ボタン16dも設置されている。
上皿16の下方においては下皿18が前面枠12に固定されており、下皿18の右側には発射ハンドル20が取り付けられている。この発射ハンドル20には発射レバー20a及び発射停止スイッチ20b(図1には示されない)が装着されており、発射レバー20aが時計回りに回動操作されるとその回動量に応じた回動信号が出力され、発射停止スイッチ20bがオン操作されると発射停止信号が出力される。なお、発射レバー20aは導電性のタッチ部を兼ねている。
図3に示すように、遊技盤30の外形はほぼ矩形で、その前面には内外のガイドレール31a、31bなどで囲まれた略円形の遊技領域33が形成されている。
遊技領域33の中央部にはセンターケース34が装着されており、そのセンターケース34にて取り囲まれるようにして特別図柄表示装置35(全体の図示は省略)の液晶パネル35aが組み付けられている。なお、センターケース34には、周知のものと同様に特別図柄保留記憶用LED35b、ワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース34の左右にはゲート(通過口)36が設置され、ゲート36の横のには、電飾37と普通入賞口39とが一体化されたサイドユニット40が設置されている。
センターケース34の下方にはチューリップ式の可変入賞装置で、始動口となる普通電動役物42が設置されている(図示は、開閉両状態を重ね表示)。この普通電動役物42には、遊技球がゲート36を通過したことに起因して普通図柄を変動した後に停止表示する普通図柄表示器43が付属している。
普通電動役物42は、普通図柄表示器43で当たりの普通図柄が確定表示されると設定時間だけ開放される。本実施例ではこの設定時間は、通常時は約0.3秒であるが、高確率中は約2.6秒とされる。ただし、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。時短については周知であるので説明を省略する。
普通電動役物42の下方には、開閉板45にて開閉される大入賞口46(図示は開閉板45を手前に倒して大入賞口46を開放した状態である。)と左右の普通入賞口47とを備える大入賞装置48が配され、盤面最下部にはアウト穴49が設けられている。
なお、遊技盤30には、多数の遊技釘、ランプ風車、板金風車などが設置されているが、これらは周知であるので図示するのみで説明を省略する。
パチンコ機10の電気的構成は、図4のブロック図に示すように、主制御装置50、賞球制御装置51、特別図柄表示装置35、発射制御装置53、ランプ制御装置54及び音制御装置55等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御装置50は、遊技制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
主制御装置50の入力側には、下皿18の満杯状態を検出するための満タンスイッチ(満タンSW)、球タンクの空状態を検出するための球切れスイッチ(球切れSW)、発射レバー20aに遊技者の手などが接触しているとオンになるタッチスイッチ(タッチSW)20c、普通電動役物42の入賞球を検出するための第1種始動口スイッチ(第1種始動口SW)、ゲート36の通過球を検出するための普通図柄作動スイッチ(普通図柄作動SW)、大入賞口46の内部に設けられている役物連続作動スイッチ(VSW)、大入賞口46への入賞球をカウントするためのカウントスイッチ(カウントSW)、払出装置(図示は省略)から賞球として払出される遊技球を計数するための賞球払出しスイッチ(賞球払い出しSW)、同意ボタン16a、取消ボタン16b等が接続されており、主制御装置50にはこれらからの信号が入力される。なお、本実施例では同意ボタン16a及び取消ボタン16bから直接主制御装置50に入力する構成を採用しているが、例えば発射制御装置53などを経由して主制御装置50に入力する構成としてもよい。
また、出力側には、開閉板45を駆動するための大入賞口ソレノイド、大入賞口46内の特別領域の開閉に使用されるVソレノイド、普通電動役物42の開閉に使用される普通役物ソレノイド、外部接続端子装置等が接続されている。
特別図柄表示装置35は、前述した液晶パネル35aを含む可変表示装置、特別図柄保留記憶用LED35b、これら可変表示装置及び特別図柄保留記憶用LED35bの動作を制御する図柄制御装置60等から構成されている。図柄制御装置60は、前述した主制御装置50と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
賞球制御装置51は、主制御装置50からの指令コマンドに従って払出装置の球切りモータを駆動制御して、入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出す。また、プリペイドカードユニット(いわゆるCRユニット)が付属している場合には、貸球としての遊技球の払出も制御する。その場合には、CR精算表示装置や貸球個数表示装置等も制御する。本実施例では、賞球制御装置51はマイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成してあるが、ディスクリートな回路として構成してもよい。CR精算表示装置や貸球個数表示装置は、通常は上皿16に組み付けられる。
なお、賞球制御装置51は主制御装置50からの指令従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は賞球払出しSWの信号に基づいて主制御装置50で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御装置50及び賞球制御装置51の双方で行ってもよい。
発射制御装置53は、遊技者が操作する発射ハンドル20(発射レバー20a)の回動量及び主制御装置50からの指令に応じて発射装置の発射モータ57を駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ20bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル20に内蔵されたタッチスイッチ20cがオン状態のときタッチランプを点灯させるためのものである。
ランプ制御装置54は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御装置50からの指令を受けて普通図柄表示器43、大当たりランプやエラーランプ等のランプ類及びLED等の各種ランプ類を点灯表示させるためのものである。
音制御装置55は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御装置50の指令を受けてスピーカを駆動制御するためのものである。
前述した特別図柄表示装置35、賞球制御装置51、発射制御装置53、ランプ制御装置54及び音制御装置55への送信は、主制御装置50からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されている。
なお、上記で説明した以外のパチンコ機10の機械的な構成(枠装置など)は公知技術に従っているので、図示と説明は省略する。
本実施例のパチンコ機10の遊技形態は公知の第1種パチンコ機と同様で、遊技領域33に撃ち込まれた遊技球が普通電動役物42に入賞すると、主制御装置50がこれに呼応して抽選用の乱数値を取得し(乱数カウンタの値を読込み)、その値に基づいて大当たりか否かを判定する。主制御装置50の判定結果はコマンドとして特別図柄表示装置35に送られる。このコマンドに従って図柄制御装置60が可変表示装置を制御して、特別図柄の変動表示と停止(確定)表示を行わせる。主制御装置50は、判定結果が大当たりのときは、大当たりを示す特別図柄(例えば777)が確定表示されるのを待ってから、特別遊技を開始する。特別遊技では、規定のラウンド数を上限として大入賞口46が開放される。
こうした遊技形態自体は公知のパチンコ機と変わるところはないが、本実施例のパチンコ機10は遊技の開始に先立つ動作が独特であるので、この点を図5により詳しく説明する。
図5に示すように、パチンコ機10の電源が投入されると(S1)、主制御装置50、賞球制御装置51、特別図柄表示装置35、発射制御装置53、ランプ制御装置54及び音制御装置55は、それぞれの初期設定処理などを行う。そして、主制御装置50は、特別図柄表示装置35に初期画面の表示を指示し、これを受けた特別図柄表示装置35の図柄制御装置60は、可変表示装置を制御して液晶パネル35aに初期画面を表示させる(S2)。本実施例の初期画面は、図6(b)に示すとおり、「1」、「2」、「3」の数字図柄を横並べした表示(123)である。なお、初期画面は電源投入時に表示され、その後も例えばデモ画面などから初期画面に切り替わることがあるが、一度でも図柄変動が行われたら再度電源を投入しない限り表示されない。
また、主制御装置50は、初期画面の表示指示とほぼ同時に、発射制御装置53に発射禁止を指示する。この指示を受けた発射制御装置53は、主制御装置50から禁止解除を指示されるまで、発射装置の発射モータ57への駆動電力の供給を停止する。したがって、遊技者が上皿16に遊技球を投入して発射レバー20aを回したとしても遊技球は発射されず、遊技を行うことができない。
この初期画面の表示から設定時間(本実施例では50秒)経過するまでタッチスイッチ20cがオンにならなければ(初期画面から右分岐)、主制御装置50は、特別図柄表示装置35に意思確認表示画面の表示を指示し、これを受けた特別図柄表示装置35の図柄制御装置60は、可変表示装置を制御して液晶パネル35aに意思確認画面を表示させる(S3)。意思確認画面では、遊技に関するルール(法的な規制及び店内ルール)、リスクに関する情報、遊技に関する説明、確認と同意を求めるためのメッセージ等が表示される。意思確認画面においてメッセージ等を表示するためのデータは図柄制御装置60に記憶されている。これらの個別、具体的な内容を図7、8に例示する。また、課題を解決するための手段の記載も参照されたい。
画面が意思確認画面(S3)に切り替わってから設定時間(本実施例では40秒)経過するまで同意ボタン16aまたは取消ボタン16bがオンにならなければ、主制御装置50は、特別図柄表示装置35にデモ画面の表示を指示し、これを受けた特別図柄表示装置35の図柄制御装置60は、可変表示装置を制御して液晶パネル35aにデモ画面を表示させる(S4、図6(a)参照)。そして、デモ画面(S4)に切り替わってから設定時間(本実施例では30秒)経過するまでタッチスイッチ20cがオンにならなければ、主制御装置50は、特別図柄表示装置35に初期画面の表示を指示し、これを受けた特別図柄表示装置35の図柄制御装置60は、可変表示装置を制御して液晶パネル35aに初期画面を表示させる(S5)。以下、それぞれの設定時間内で同意ボタン16a、取消ボタン16bまたはタッチスイッチ20cがオンにならなければ、意思確認画面(S3)、デモ画面(S4)、初期画面(S5)の順で繰り返される。なお、意思確認画面(S3)からデモ画面(S4)へ、デモ画面(S4)から初期画面(S5)へ、そして初期画面(S5)から意思確認画面(S3)への切り替わりは、図柄制御装置60が時間を計時して自律的に行ってもよい。
これら意思確認画面(S3)、デモ画面(S4)、初期画面(S5)のサイクル中において、デモ画面(S4)または初期画面(S5)でタッチスイッチ20cがオンになった場合、またS2における初期画面の表示から設定時間を経過する以前にタッチスイッチ20cがオンになった場合には、主制御装置50は、特別図柄表示装置35に意思確認表示画面の表示を指示し、これを受けた特別図柄表示装置35の図柄制御装置60は、可変表示装置を制御して液晶パネル35aに意思確認画面を表示させる(S6)。
本実施例の意思確認画面においては、まず法的な規制及び健康面から遊技できないことについての確認と同意を求め、その確認及び同意の意思表示として同意ボタン16aを押すことを促すメッセージが表示される(法規ステップ、図7(a)参照)。ここで遊技者が同意ボタン16aをオン操作すると、店内ルールに関する確認と同意を求め、その確認及び同意の意思表示として同意ボタン16aを押すことを促すメッセージが表示される(店内ルールステップ、図7(b)参照)。なお、各種の店内ルールがページ送り形式で表示されるが、その説明は省略する。
店内ルールに対して遊技者が同意ボタン16aをオン操作すると、遊技に関する説明などの確認と同意を求め、その確認及び同意の意思表示として発射停止スイッチ20bを押すことを促すメッセージが表示される(遊技説明ステップ、図7(c)参照)。
遊技者が同意スイッチ16aをオン操作すると、リスク(警告も含む)に関する情報に関する確認と同意を求め、その確認及び同意の意思表示として同意ボタン16aを押すことを促すメッセージが表示される(リスクステップ、図7(d)参照)。ここでは、同意ボタン16aが押される毎にページ送りされて、図8に例示するようなリスクの説明や警告が表示される。そして、最後に図8(g)に示されるような最終確認画面が表示され、同意ボタン16aの操作または取消ボタン16bの操作が要求される。
これらの全ステップで確認と同意の意思表示となる同意ボタン16aのオン操作がなされれば、通常は、主制御装置50が特別図柄表示装置35に初期画面の表示を指示し、発射制御装置53に禁止解除を指示するので、液晶パネル35aに初期画面が表示され、発射装置の発射モータ57への駆動電力の供給が可能となる(S7)。これにより、遊技者が上皿16に遊技球を投入して発射レバー20aを回せば遊技球が発射されるから遊技を実行できる。
ただし、本実施例の場合、発射ハンドル20に身体情報検出手段が装備されていて、発射ハンドル20を握っている遊技者の体温、心拍及び発汗を検出する。主制御装置50は、身体情報検出手段が検出した値を例えばROMに記憶してある判定用のデータと照合し、検出値が遊技可能範囲(ほぼ健康とみなせる数値範囲)であれば、上記のように発射制御装置53に禁止解除を指示する。一方、身体情報検出手段による検出値が遊技可能範囲から外れているときには、発射制御装置53に対する禁止解除の指示を出さず、特別図柄表示装置35に健康上の理由による遊技禁止メッセージの表示を指示する。これを受けた図柄制御装置60は、例えば「今の貴方は・・・(健康に問題があることの指摘)・・・です。ご遊技できません。」といったメッセージを液晶パネル35aに表示させる。つまり、健康状態の悪い人は、たとえ全ステップで確認と同意の意思表示をしても、遊技できないことがある。
発射の禁止が解除されて遊技が実行されると、普通電動役物42への入賞に呼応して、大当たりか否かを判定、特別図柄の変動表示と停止(確定)表示が行われる(S8〜S11)。S8〜S11に示す数字は停止表示された特別図柄(図6(c)、(d)参照)を示している。なお、このような図柄変動に伴って(123)が停止表示されることがあるが(S10)、ここに至るまでに図柄変動が行われているので初期画面ではなく、ここでタッチスイッチ20cがオンでも意思確認画面には切り替わらない。
判定が大当たりで、大当たりを示す特別図柄(本実施例では111、222、333等の3桁揃い)が表示されると前述の特別遊技が行われ、液晶パネル35aには特別遊技に伴う各種の表示(大当たり画面)がなされる(S12)。そして、特別遊技が終了すれば通常遊技状態に復帰し、普通電動役物42への入賞に起因して特別図柄の変動表示等が行われる(S13)。
上述したとおり、意思確認画面の全ステップで確認と同意の意思表示となる同意ボタン16aのオン操作が必要であるが、途中で取り消すことも可能である。本実施例の場合、意思確認画面の表示中に取消ボタン16bをオン操作すれば、それまでの意思表示入力はすべて取り消しとなる。そして、意思確認画面の初めの画面に戻る(S14)。
新たな意思確認画面の全ステップで確認と同意の意思表示がなされて健康条件もクリアしていれば、上述のように遊技可能となる。
また、新たな意思確認画面になってから設定時間(40秒)を経過するまで同意ボタン16aまたは取消ボタン16bがオンにならなければ、S3〜S4と同様にデモ画面に切り替わる(S15)。そのデモ画面で設定時間(30秒)を経過するまでタッチスイッチ20cがオンにならなければ、S4〜S5と同様に初期画面に切り替わる。つまり、S3、S4、S5と同様のサイクルになる。
例えばデモ画面(S15)でタッチスイッチ20cがオンになったとすると、意思確認画面に切り替わり(S16)、ここで上述のS6におけると同様に全ステップで確認と同意の意思表示がなされて健康条件もクリアしていれば、S7と同様に初期画面に切り替わって遊技可能となり(S17)、遊技が実行される(S18、S19)。
基本的には遊技途中(図柄画面)で保留記憶が存在しない状態においてタッチスイッチ20cのオフ時間が設定時間(本実施例では50秒)に達すると、画面が意思確認画面に切り替わる(S20)。ただし、高確率中であるとき、保留記憶なしでスーパーリーチの場合や大当たりのオープニング等、遊技者が発射レバー20aから手を離しても遊技を継続する可能性が高い状態では、上記条件が成立しても意思確認画面への切り替わりは行われない。この意思確認画面への切り替わりとほぼ同時に、主制御装置50から発射制御装置53に発射禁止が指示されて、遊技が不可能になる。
意思確認画面になってから設定時間(40秒)を経過するまで同意ボタン16aまたは取消ボタン16bがオンにならなければ、S3〜S4と同様にデモ画面に切り替わる(S21)。そのデモ画面で設定時間(30秒)を経過するまでタッチスイッチ20cがオンにならなければ、意思確認画面に切り替わる前に停止表示されていた特別図柄(ここではS19の334)を停止表示した画面に切り替わる(S22)。この特別図柄の停止表示画面になってから、保留記憶が存在しない状態においてタッチスイッチ20cのオフ時間が設定時間(50秒)に達すると、画面は意思確認画面に切り替わる(S23)。
そして、意思確認画面(S23)に切り替わってから設定時間(40秒)経過するまで同意ボタン16aまたは取消ボタン16bがオンにならなければ、デモ画面に切り替わり(S24)、デモ画面でもタッチスイッチ20cのオフが設定時間(30秒)続けば前回停止した特別図柄(ここでは334)を停止表示する画面に切り替わる(S25)。つまり、一旦遊技が実行された後にタッチスイッチ20cのオフが続いた場合には、意思確認画面、デモ画面、前回停止図柄の順で繰り返し表示される。このサイクルは、遊技開始前の意思確認画面(S3)、デモ画面(S4)、初期画面(S5)のサイクルと似ているが、初期画面と前回停止図柄とが入れ替わっている点で違いがある。
遊技が実行されていた状態(S19)から上記のように意思確認画面(S20)に切り替わると遊技が不可能になる。そして、上述のようなサイクルの途中で、デモ画面(例えばS21)に続く前回停止図柄の画面(例えばS22)でタッチスイッチ20cがオンになったとすると、そこで画面は意思確認画面になり(S26)、ここで上述のS6におけると同様に全ステップで確認と同意の意思表示がなされて健康条件もクリアしていれば、画面が前回停止図柄の表示に切り替わって遊技可能となり(S27)、遊技が実行される(S28)。
つまり、遊技が実行されても(S19)、一旦意思確認画面(S20)に切り替わったなら、タッチスイッチ20cがオンになったからといって遊技可能になるのではなく、改めて確認と同意の意思表示がなされて健康条件もクリアしなければ遊技可能とならない。
なお、電源投入後で遊技が未実行のときには、遊技可能となったときに初期画面が表示されるが(S7)、一旦遊技が実行されて中断後に遊技可能とするときには前回停止図柄がが表示される(S27)点で違いがある。
以上のように、このパチンコ機10では、遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示、遊技に関する説明等及びルールとリスクとを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示を特別図柄表示装置35(情報表示手段)が意思確認画面として表示し、少なくとも意思確認画面の表示中は、主制御装置50から発射制御装置53に指示された発射禁止により遊技不可能となる。そして、意思確認画面の表示内容に対する確認と同意の意思表示として、遊技者によって同意ボタン16a(同意入力手段)がオン操作されると、主制御装置50が発射制御装置53に発射禁止の解除を指示するので遊技可能になる。
これにより、遊技を法律で禁止されている者(例えば18歳に達していない者)が、規制(遊技に関するルールの表示)を知らずに遊技することを防止できる。
また、疾患を持つ人や老人など、健康上の理由等でパチンコ遊技が好ましくない人に対して予め警告することで、遊技を諦めさせたり、驚きによるショックなどを予防できるので、健康面でのリスクを回避させることができる。特に、身体情報検出手段による検出結果によっては、同意ボタン16a(同意入力手段)の操作がどうであれ、発射禁止が解除されないことがあり、健康上の理由でパチンコ遊技が好ましくない人には遊技させないから、そのような客が遊技することに伴うトラブル(例えば病状の急変など)を防止できる。
同様に、お金を使いすぎることに対する警告もできる。
さらに、店内ルールを表示することで、店内ルールを知らなかったり店内ルールの誤解が原因となって生じる遊技客と遊技店とのトラブルを予防できる。
そして、各種のルール(法規も含む)及びリスクを遊技者に確認させたうえで遊技を開始させるので、遊技店あるいは遊技機メーカーが説明不足、警告不足となるおそれもない。
当たり外れを特別図柄で表示する特別図柄表示装置35にて情報表示手段を兼ねるので、新規の表示装置を設ける必要がなく部品の増加や構造の複雑化を防止できる。当然ながらコストアップも避けられる。
パチンコ機10が遊技不可能の状態で同意ボタン16aまたは取消ボタン16bのオフが継続しているときには、特別図柄表示装置35は初期画面、図柄画面及びデモ画面のいずれかを表示するが、タッチスイッチ20cがオンになるといずれの画面からでも意思確認画面に切り替わるので、遊技者がいかなるタイミングで着席しても対応できる。
意思確認画面を表示していても遊技者が着席していない場合もあるが、意思確認画面が設定時間以上継続すると、初期画面、図柄画面またはデモ画面のいずれかに切り替わる構成を採用しており、意思確認画面の表示が無意味になっている場合を少なくできる。
タッチスイッチ20cのオンに応じて表示される意思確認画面では、各種の情報が複数ステップに分けて表示され、各ステップ毎に同意ボタン16a(同意入力手段)の操作を求め、同意入力がなされたなら次のステップに進む構成としているので、操作性が良好で、遊技者にも分かりやすい。
同意ボタン16a及び取消ボタン16bは上皿16の手前側上面に設置されているので、遊技者にとって操作しやすい場所である。
また、意思確認画面の途中で同意を取り消したければ取消ボタン16bを押すだけでよいので簡単である。
なお、本実施例では意思確認に同意ボタン16a及び取消ボタン16を使用し、他の画面(例えばデモ画面や図柄画面)から意思確認画面への切り替わりにタッチスイッチ20cを使用しているが、意思確認や画面切替に他のスイッチを用いてもよい。
(変形例)
図9に示すように、遊技可否制御手段となる遊技可否制御装置90を設けた構成とすることができる。なお、遊技可否制御装置90を枠装置(遊技盤30以外)に装備されている。
遊技可否制御装置90は主制御装置50と同様に、制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチェータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。遊技可否制御装置90にはタッチスイッチ20c、同意ボタン16a、取消ボタン16bからの信号が入力される。また主制御装置50から遊技状態などに関する各種の情報が提供される。そして、遊技可否制御装置90は、実施例において主制御装置50が遊技可否制御手段として実行した処理(図5及び図5の説明文参照)を行う。
このように構成しても、実施例と同様の効果が得られる。また、遊技可否制御装置90を枠装置に装備したので、新台入れ替えに際しても交換が不要になる。つまり新しい台に設ける部品を少なくでき、新台入れ替えで廃棄される部品も少なくできる。
以上、実施例及び変形例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
例えば、実施例では主制御装置50を遊技可否制御手段としているが、遊技可否制御手段の機能を発射制御装置53に備えてもよい。
実施例のパチンコ機の正面斜視図。 同意ボタン及び取消ボタンを説明するための拡大図。 実施例の遊技盤の正面図。 実施例のパチンコ機における制御系のブロック図。 実施例のパチンコ機における遊技の開始に先立つ動作を説明するためのツリー図。 図5の動作で表示される画面の説明図。 意思確認画面での表示の説明図。 意思確認画面のリスクステップでの表示の説明図。 変形例の制御系のブロック図。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
16a 同意ボタン(同意入力手段)
16b 取消ボタン(不同意入力手段)
20 発射ハンドル
20c タッチスイッチ
30 遊技盤
33 遊技領域
35a 液晶パネル
35 特別図柄表示装置(情報表示手段)
42 普通電動役物(始動口)
46 大入賞口
50 主制御装置(遊技可否制御手段、主制御基板)
53 発射制御装置
57 発射モータ

Claims (5)

  1. 遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(以下、これらを「意思確認情報」と総称。)を行う情報表示手段と、
    前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
    前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
    を備え、
    前記意思確認情報の表示は、遊技者が不在と判断される状態が設定時間に達すると開始される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(以下、これらを「意思確認情報」と総称。)を行う情報表示手段と、
    前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
    前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
    を備え、
    前記遊技可否制御手段となる制御回路を遊技盤以外の枠装置に装備した
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 当たり外れを図柄で表示する図柄表示装置であり、遊技に関するルールの表示、遊技に関連して遊技者が被り得るリスクの表示及び前記ルールと前記リスクのいずれかを確認した上で遊技を行うことに同意を求めるための表示(以下、これらを「意思確認情報」と総称。)を行う図柄表示装置と、
    前記同意の意思表示として遊技者によって操作される同意入力手段と、
    遊技機の電源投入後及び前記情報表示手段による前記意思確認情報の表示が開始された後は遊技を不可能にし、前記意思確認情報の表示に対応して前記同意入力手段が操作されて前記同意を示す入力がなされると前記意思確認情報の表示を終了させて遊技を可能にする遊技可否制御手段と
    を備え、
    前記遊技可否制御手段によって一旦遊技可能にされた後は、前記図柄表示装置は、図柄始動信号に起因する表示である図柄画面及び前記図柄始動信号の入力待ち状態の表示であるデモ画面のいずれからでも、前記意思確認情報を表示する意思確認画面に切り替わり可能である
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3記載の遊技機において、
    前記図柄表示装置によって表示される当たり外れの判定で当たりとなる確率が通常よりも高確率の状態では、前記図柄表示装置は、前記図柄画面からも前記デモ画面からも前記意思確認画面に切り替わらない
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項3記載の遊技機において、
    前記図柄表示装置は、
    意思確認画面が設定時間以上継続すると前記図柄画面又はデモ画面のいずれかに切り替わり、
    前記遊技が不可能な状態且つ前記図柄画面又は前記デモ画面が表示されている状態のときに、発射ハンドルに設けられたタッチスイッチがオンになると前記意思確認画面に切り替わる
    ことを特徴とする遊技機。
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