JP2005012959A - 携帯型電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯型電源装置1に受電手段1−1と蓄電手段1−2と電気出力制御手段1−3を設ける。受電手段1−1は外部から供給される電気エネルギーを受け取る。蓄電手段1−2は受電手段1−1が受け取った電気エネルギーを蓄積する。電気出力制御手段1−3は蓄電手段1−2に蓄積された電気エネルギーを負荷機器に適応する条件に整えて出力する。負荷機器に適応する条件(電流や電圧)は、例えば、負荷機器と携帯電源装置1とを接続する接続ケーブルのコネクタの形状から認識し、自動設定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話機などの負荷機器に電気エネルギーを供給する携帯型電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、携帯電話機などの負荷機器に電力を供給したり、負荷機器に内蔵された蓄電池に充電する電源装置として、持ち運びが可能な電源装置がある。この電源装置は、電池と携帯電源の2種類に大別できる。前者は、乾電池もしくは蓄電池等であり、その形状および出力電力の仕様はJIS等で規定されている。後者の代表例としては、太陽電池と蓄電池等で構成された電源装置(非特許文献1参照)がある。以下、後者の電源装置を携帯型電源装置と呼ぶ。
【0003】
図7に従来の一般的な携帯型電源装置の要部を示す。この携帯型電源装置100は、発電手段101と蓄電手段102とから構成されている。発電手段101は例えば太陽電池である。発電手段101で発電された電力は蓄電手段102に蓄積される。この携帯型電源装置100では、通常は発電手段101から負荷機器へ直接的に電力を供給するが、夜間など太陽電池が発電しないときは、蓄電手段102に蓄積された電力を負荷機器へ供給する。
【0004】
図8に発電手段101から負荷機器200へ直接的に電力を供給している状況を示す。負荷機器200が携帯電話機の場合には、発電手段101で発電された電力(直流電力)により、負荷機器200(携帯電話機)に内蔵されている蓄電池が充電される。また、負荷機器200が携帯電話機以外の電子機器の場合で、なおかつ供給された電力がその電子機器の動作可能電力条件を満足する場合、負荷機器200(携帯電話機以外の電子機器)は発電手段101から供給される電力を電源として動作する。
【0005】
図9に蓄電手段102から負荷機器200へ電力を供給している状況を示す。負荷機器200が携帯電話機の場合には、蓄電手段102に蓄積された電力(直流電力)により、負荷機器200(携帯電話機)に内蔵されている蓄電池が充電される。また、負荷機器200が携帯電話機以外の電子機器の場合で、なおかつ供給された電力がその電子機器の動作可能電力条件を満足する場合、負荷機器200(携帯電話機以外の電子機器)は蓄電手段102から供給される電力を電源として動作する。
【0006】
以上説明したように、従来の携帯型電源装置100を用いた場合、負荷機器200には、発電手段101から直接的に出力される電力か、あるいは蓄電手段102から出力される電力が供給されるものとなる。
【0007】
【非特許文献1】
「モバイル太陽電池 バイオレッタソーラーギア(商品名)」、インターネット<URL:http://www.vio1etta.com/japanese/seihin/vs01.html>、〔平成15年6月16日検索〕
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の携帯型電源装置100では、発電手段101として例えば太陽電池を用いた場合、直接出力される電力は太陽電池に照射される日射光量に依存して変動することから、負荷機器200が受取る電力は安定しない。このため、従来の携帯型電源装置100では、負荷機器200を連続的に安定して動作させることが困難になる可能性が高い。
また、発電できる環境としては、日中の屋外ないしは、室内の場合は日の当たる窓際に限定される上、さらに天候条件等に依っても発電量が影響されるため、夜間や悪天侯時あるいは日の当たらない屋内等では、実際に負荷機器200に電力を供給したい時に給電できない。
それに加えて、出力電圧も太陽電池の構成でほゞ決定されてしまうため、電源として適用可能な負荷機器200が限定される。
また、従来の携帯型電源装置100は発電手段101と蓄電手段102とで構成されているため、例えば、図8や図9の場合の様に、発電手段101のみ、あるいは蓄電手段102のみの一方だけがあれば用が足りる場合でも、両方とも持ち運ぶことになるため携帯性が犠牲になってしまう。
【0009】
一方、持ち運びが可能な、もう一つの電源装置として電池(乾電池もしくは蓄電池等)について考えてみる。電池の場合、その形状が固定されていること、および出力電力の仕様が1種類に限定されていることから、やはり電源として適用可能な負荷機器が限定される。換言すると、複数の負荷機器を使用するためには、それぞれの機器に対応した複数の種類の電池を携帯する必要があり、持ち運びが不便になる。
【0010】
また、緊急時等の用途に電池を動力源とする携帯型の充電装置が市販されているが、この携帯型の充電装置では、出力電力の仕様が1種類に限定されることに加えて、電力源である乾電池が1回の充電動作だけで電力源としての機能を失ってしまい再使用することができない。このため、充電の都度に新しい乾電池が必要となり、新品の乾電池の購入および使用済み乾電池の廃棄処分のためにコストが掛かる。さらに、地球環境的な見地、即ち資源の有効活用の観点からも好ましくないことは言うまでもない。
【0011】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、屋内でも屋外でも、昼夜を問わず、また、天候条件等にも依存することなく、何時、何処ででも、適応条件が異なる様々な負荷機器に対して電気エネルギーを安定して供給することができ、また、基本的には、廃棄物を出さずに繰返し使用が可能で、経済的でクリーンかつ利便性の高い携帯型電源装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明は、外部から供給される電気エネルギーを受け取る受電手段と、受け取った電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、蓄積された電気エネルギーを負荷機器に適応する条件に整えて出力する電気出力制御手段とを設けたものである。
この発明によれば、外部から供給される電気エネルギーとして、例えば太陽電池が発電し出力する電気エネルギーを受け取り、蓄積する。この蓄積された電気エネルギーは、負荷機器に適応する条件に整えて出力される。
【0013】
この発明において、負荷機器に適応する条件は、例えば負荷機器に適した電流や電圧であり、この条件を負荷機器に応じて手動設定するようにしてもよいし、負荷機器側から得られる識別情報より認識して自動設定するようにしてもよい。
例えば、負荷機器側から得られる識別情報を負荷機器と携帯電源装置とを接続する接続ケーブルのコネクタの形状とし、このコネクタ形状から負荷機器に適した電流や電圧を認識し、自動設定する。
また、負荷機器側から得られる識別情報を負荷機器と携帯電源装置とを接続する接続ケーブルに設けられたディップスイッチのオン/オフの組合せ情報とし、このディップスイッチのオン/オフの組合せ情報から負荷機器に適した電流や電圧を認識して、自動設定する。
【0014】
また、この発明において、外部から供給されるエネルギーとしては、太陽電池で発電される電気エネルギー(直流電力)の他、燃料電池で発電される電気エネルギー(直流電力)、商用電源(交流)を直流に変換して得られる電気エネルギー(直流電力)、乾電池や蓄電池から出力される電気エネルギー(直流電力)などが挙げられる。
【0015】
また、この発明においては、外部から供給される電気エネルギーを受電手段が受け取るが、この受け取る電気エネルギーは、複数のエネルギー供給源の中からどれか1つを選択するようにしてもよいし、同時に複数のエネルギー供給源を選択するようにしてもよい。また、全てのエネルギー供給源を同時に選択するようにしてもよく、電圧の高い順などの優先順位をつけることにより、その時々で最適と判断されるエネルギー供給源を自動的に選択するようにしてもよい。
【0016】
また、この発明において、電気エネルギーの供給源として太陽電池や燃料電池などの発電装置を用いる場合、その発電装置との接続部は着脱可能な構造とすることが望ましい。このような構造とすることにより、必要に応じて発電装置を装着して携帯型電源装置と一体化し、携帯性を高めることができる。また、使用する負荷機器の消費電力に応じて、大面積の太陽電池からなる発電装置を装着したり、小面積の太陽電池からなる発電装置を装着したりするなど、利用シーンに応じた最適な発電装置の装着が可能となる。また、携帯型電源装置へ発電装置をケーブルを介して着脱可能に接続するようにすることも可能であり、発電装置を直射日光下に置きながら、携帯型電源装置は日陰に置くような配置も可能となる。なお、本発明でいう発電装置とは、太陽電池や燃料電池などを言うが、装置によっては太陽電池や燃料電池およびその周辺回路(例えば、昇圧回路)を含む場合もある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る携帯型電源装置の一実施の形態の要部を示すブロック図である。この携帯型電源装置1は、受電手段1−1と蓄電手段1−2と電気出力制御手段1−3とから構成されている。受電手段1−1は、外部から供給される電気エネルギーを受け取る。蓄電手段1−2は、受電手段1−1が受け取った電気エネルギーを蓄積する。電気出力制御手段1−3は、蓄電手段1−2に蓄積された電気エネルギーを負荷機器に適応する条件に整えて出力する。
【0018】
〔携帯型電源装置への給電(電気エネルギー供給装置から携帯型電源装置への電気エネルギーの供給)〕
図2(a)に携帯型電源装置1への給電状況を示す。携帯型電源装置1へ給電する場合、電気エネルギー供給装置2を携帯型電源装置1に接続し、電気エネルギー供給装置2からの電気エネルギー(外部からの電気エネルギー)を受電手段1−1へ与える。受電手段1−1は、電気エネルギー供給装置2からの電気エネルギーを受け取り、受け取った電気エネルギーを蓄電手段1−2に蓄積する。受電手段1−1としては、充電回路や充電制御回路などが用いられる。
【0019】
〔携帯型電源装置からの給電(携帯型電源装置から負荷機器への電気エネルギーの供給)〕
図2(b)に携帯型電源装置1からの給電状況を示す。携帯型電源装置1から給電する場合、負荷機器3に携帯型電源装置1を接続し、蓄電手段1−2に蓄積されている電気エネルギーを電気出力制御手段1−3を介して負荷機器3へ供給する。この際、電気出力制御手段1−3は、蓄電手段1−2に蓄積されている電気エネルギーを負荷機器3に適応する条件に整えて出力する。
【0020】
ここで、負荷機器3に適応する条件とは、例えば負荷機器3に適した電流や電圧である。この例では、携帯型電源装置1を負荷機器3に接続する前に、負荷機器3に適した電流や電圧を携帯型電源装置1にユーザが手動で設定するものとする。例えば、電気出力動作方式(定電流動作、定電圧動作、定電流−定電圧動作など)を選択して、電流値や電圧値を指定する。
【0021】
これにより、電気出力制御手段1−3は、出力電流や出力電圧を負荷機器3に適した値に調整しながら、蓄電手段1−2に蓄積されている電気エネルギーを負荷機器3へ供給する。この場合、負荷機器3に適応する条件は、携帯型電源装置1側でユーザが手動設定することができるので、適応条件が異なる様々な種類の負荷機器3に対して1台の携帯型電源装置1で対応することが可能となる。
【0022】
上述した「携帯型電源装置への給電」を第1工程、携帯型電源装置からの給電」を第2工程とした場合、この第1工程と第2工程とは同時に行うことも可能である。すなわち、外部から供給される電気エネルギーを携帯型電源装置1に蓄積しながら、同時に、携帯型電源装置1に蓄積されている電気エネルギーを負荷機器3へ供給することができる。
【0023】
この時、外部から供給される電気エネルギーが負荷機器3での消費エネルギーを上回る場合には、供給された電気エネルギーの内の余剰分は携帯型電源装置1内に蓄積される。一方、外部から供給される電気エネルギーが負荷機器3での消費エネルギーを下回る場合には、あらかじめ携帯型電源装置1内に蓄積されていた電気エネルギーと供給された電気エネルギーとを足し合わせた電気エネルギーで、負荷機器3の消費エネルギーを供給できなくなる時点まで、負荷機器3に対する給電を行うことができる。
【0024】
〔電気エネルギー供給装置〕
携帯型電源装置1へ電気エネルギーを供給する電気エネルギー供給装置2の一例として、太陽電池で発電される電気エネルギー(直流電力)を出力する発電装置、商用電源(交流)を直流に変換して得られる電気エネルギー(直流電力)を出力する交流−直流変換装置、乾電池や蓄電池からの電気エネルギー(直流電力)を出力する蓄電装置などが挙げられる。
【0025】
図3(a)に電気エネルギー供給装置2として太陽電池による発電装置2−1を用いた例を示す。図3(b)に電気エネルギー供給装置2として交流−直流変換装置2−2を用いた例を示す。図3(c)に電気エネルギー供給装置2として蓄電装置2−3を用いた例を示す。
【0026】
図3(a)の例では、発電装置2−1を携帯型電源装置1に接続し、外部から供給される電気エネルギー、即ち、太陽電池で発電された直流電力、若しくは、太陽電池で発電された電力を昇圧して得られた直流電力を受電手段1−1へ与え、受電手段1−1が受け取った直流電力を蓄電手段1−2へ蓄積する。なお、発電装置2−1として、太陽電池の代わりに燃料電池を用いたものとしてもよい。
【0027】
図3(b)の例では、交流−直流変換装置2−2を携帯型電源装置1に接続し、外部から供給される電気エネルギー、即ち、商用電源(交流)を直流に変換して得られた直流電力を受電手段1−1へ与え、受電手段1−1が受け取った直流電力を蓄電手段1−2へ蓄積する。なお、交流−直流変換装置2−2かの直流電力に代えて、パーソナルコンピュータ(パソコン)のUSB端子から出力される直流電力を用いてもよい。
【0028】
図3(c)の例では、蓄電装置2−3を携帯型電源装置1に接続し、外部から供給される電気エネルギー、即ち、乾電池や蓄電池から出力された直流電力を受電手段1−1へ与え、受電手段1−1が受け取った直流電力を蓄電手段1−2へ蓄積する。なお、蓄電装置2−3に代えて、自動車のシガーライター端子から出力される直流電力を用いてもよい。
【0029】
以上の説明から分かるように、本実施の形態の携帯型電源装置1によれば、前もって蓄電手段1−2に外部から供給される電気エネルギーを蓄積しておくことにより、屋内でも屋外でも、昼夜を問わず、また、天候条件等にも依存することなく、何時、何処ででも、適応条件が異なる様々な負荷機器3に対して電気エネルギーを安定して供給することができる。また、基本的には、廃棄物を出さずに繰返し使用が可能であり、経済的でクリーンかつ利便性の高い携帯型電源装置が得られる。
【0030】
〔電気エネルギー供給装置の複数接続〕
上述した実施の形態では、携帯型電源装置1へ電気エネルギーを供給する電気エネルギー供給装置2として、発電装置2−1、交流−直流変換装置2−2、蓄電装置2−3などを使用することができるが、その内のどれか1つを携帯型電源装置1へ接続して使用することを前提としている。すなわち、携帯型電源装置1には、予め定められた1種類の電気エネルギー供給装置しか接続することができない。
【0031】
電気エネルギー供給装置の携帯型電源装置1への接続は、必ずしもこのような方法をとらなくてもよく、例えば図4に示すように、複数の電気エネルギー供給装置2(2−1〜2−n)を同時に携帯型電源装置1に接続することができるような構成としてもよい。この場合、携帯型電源装置1の受電手段1−1において、接続されている複数の電気エネルギー供給装置2の中から所望の電気エネルギー供給装置を選択するようにする
【0032】
この場合の受電手段1−1の構成例を図5に示す。図5(a)の構成例では、受電手段1−1にロータリスイッチなどの切換手段SEを設け、この切換手段SEとエネルギー供給装置2−1〜2−nとの間の入力ラインL1〜LnにダイオードD1〜Dnを設けている。図5(b)の構成例では、受電手段1−1にロータリスイッチなどの切換手段SEを設け、この切換手段SEと電気エネルギー供給装置2−1〜2−nとの間の入力ラインL1〜Lnに電流制限回路(逆流防止機能も含む)F1〜Fnを設けている。なお、図5(a),(b)の構成例において、切換手段SEの出力側には、受電手段1−1の後段に接続される蓄電手段1−2として用いる蓄電池の種類に適した充電電流制御回路CIを設置している。
【0033】
図5(a),(b)に示した構成例では、切換手段SEを操作することによって、入力ラインL1〜Lnに接続された電気エネルギー供給装置2−1〜2−nの何れか1つを選択する。選択された電気エネルギー供給装置2からの電気エネルギー、すなわち受電手段1−1が受け取った電気エネルギーは、充電電流制御回路CIを介して後段の蓄電手段1−2へ送られる。
【0034】
なお、図5(a),(b)の構成例では、切換手段SEをロータリスイッチとし、入力ラインL1〜Lnに接続された電気エネルギー供給装置2−1〜2−nの何れか1つを選択するようにしたが、入力ラインL1〜Ln毎にオン/オフスイッチ等の手動型スイッチを設置し、この手動型スイッチの操作によって同時に複数の電気エネルギー供給装置を選択するようにしたり、全ての電気エネルギー供給装置を同時に選択するようにしてもよい。また、電圧の高い順、電流の多い順、コストの安い順、充電時間の早い順などの優先順位をつけることにより、その時々で最適と判断される電気エネルギー供給装置を自動的に選択するようにしてもよい。
【0035】
このように、外部から供給される電気エネルギーとして、複数の電気エネルギー供給装置が供給する電気エネルギーのうち少なくとも一つを選択し得る構成をとることにより、携帯型電源装置としての利便性がさらにアップする。
【0036】
例えば、昼間、戸外に居て、晴天の場合、携帯型電源装置1への蓄電は、図3(a)に示したように、外部から供給される電気エネルギーとして太陽電池で発電して出力された直流電力を用いる。また、室内等で、商用電源を利用することができる環境の場合には、携帯型電源装置1への蓄電は、図3(b)に示したように、外部から供給される電気エネルギーとして、商用電源から変換された直流電力を用いる。さらに、夜間、戸外等で、太陽電池も商用電源も利用できない状況の場合には、携帯型電源装置1への蓄電は、図3(c)に示したように、外部から供給される電気エネルギーとして、乾電池あるいは蓄電池から出力された直流電力を用いる。あるいは、燃料電池で発電して出力された直流電力を用いたり、自動車のシガーライターから出力された直流電力などを用いる。
【0037】
このように、携帯型電源装置1に蓄電する方法として、所望の電気エネルギー供給装置を切り換えて使用したり、同時に複数の電気エネルギー供給装置を使用することが可能な構成とすることにより、その時々の環境に応じた最適な電気エネルギー供給装置を選択的に使用して携帯型電源装置1への蓄電を行うことができるようになり、充電時間の短縮、低コストでの充電などが可能となり、携帯型電源装置としての利便性がさらにアップする。
【0038】
なお、電気エネルギー供給装置2として、太陽電池や燃料電池などの発電装置を用いる場合には(装置によっては太陽電池や燃料電池およびその周辺回路(例えば、昇圧回路)を含む場合もある)、携帯型電源装置1と発電装置との接続部は着脱可能な構造とすることが望ましい。
【0039】
携帯型電源装置1と発電装置との接続部を着脱可能な構造とすることにより、必要に応じて発電装置を装着して携帯型電源装置1と一体化し、携帯性を高めることができる。また、例えば太陽電池の場合は、使用する負荷機器3の消費電力に応じて、大面積の太陽電池からなる発電装置を装着したり、小面積の太陽電池からなる発電装置を装着したりするなど、利用シーンに応じた最適な発電装置の装着が可能となる。
【0040】
また、車での移動等、持ち物に余裕がある場合には、大きな発電装置を用いたり、電車による移動等、極力、手荷物を少なくしたい場合には、小さな発電装置を用いるなど、その時々の場面に適した構成を選択することもできる。
【0041】
また、車のダッシュボードの上や、海岸等、直射目光が当たると高温になるような場所で、太陽電池からなる発電装置を用いて携帯型電源装置1に蓄電する場合には、発電装置と携帯型電源装置1とが一体化していると、携帯型電源装置1(例えば、蓄電手段など)に悪影響を及ぼす可能性が想定される。このような場合には、発電装置と携帯型電源装置1とを着脱可能に結ぶ10cmから1m程度の長さのケーブルを使用することにより、発電装置は直射日光下に置きながら、携帯型電源装置1は日陰に置くというような配置が可能となり、携帯型電源装置1に悪影響を及ぼすことなく、携帯型電源装置1に蓄電することが可能となる。
また、発電装置が不要な場合には、携帯型電源装置1のみを携帯することにより、携帯性をさらに高めることも可能なことは言うまでもない。
【0042】
〔負荷機器に適応する条件の自動設定〕
上述した実施の形態では、負荷機器3に適応する条件を携帯型電源装置1に手動設定するようにしたが、負荷機器3側から得られる識別情報より認識して自動設定するようにしてもよい。
【0043】
例えば、図6(a)に示すように、携帯型電源装置1に形状が異なるコネクタ部1−4,1−5,1−6を設け、例えばコネクタ部1−5に専用の接続ケーブル7を使用して負荷機器3が接続された場合、すなわち接続ケーブル7のコネクタ7−1をコネクタ部1−5に結合して負荷機器3が接続された場合、その負荷機器3をA社の負荷機器と判断し、その負荷機器に適した電流や電圧をデータベースから読み出して自動設定する。
【0044】
また、図6(b)に示すように、負荷機器3と携帯型電源装置1とをディップスイッチ8−1が設けられた専用の接続ケーブル8で接続する。ディップスイッチ8−1は接続ケーブル8の途中に埋め込まれている。負荷機器3がA社の負荷機器であった場合、この負荷機器3と携帯型電源装置1とを接続する接続ケーブル8もA社専用のものであり、ディップスイッチ8−1のオン/オフの組合せ情報はA社固有のものとして設定されている。携帯型電源装置1では、専用のケーブル8を用いて負荷機器3が接続された場合、そのケーブル8に埋め込まれているディップスイッチ8−1のオン/オフの組合せ情報からその負荷機器3をA社の負荷機器と判断し、その負荷機器に適した電流や電圧をデータベースから読み出して自動設定する。
【0045】
このように、負荷機器3側から得られる識別情報より負荷機器3に適応する条件を認識して自動設定することにより、負荷機器3への出力電流や出力電圧が誤った値に設定されるということをなくし、負荷機器3を故障させたり、誤動作させてしまうことを未然に防ぐことが可能となる。また、手動による設定操作が不要となり、使い勝手が格段に改善される。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、外部から供給される電気エネルギーを受け取る受電手段と、受け取った電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、蓄積された電気エネルギーを負荷機器に適応する条件に整えて出力する電気出力制御手段とを設けたので、前もって蓄電手段に外部から供給される電気エネルギーを蓄積させておくことにより、屋内でも屋外でも、昼夜を問わず、また、天候条件等にも依存することなく、何時、何処ででも、適応条件が異なる様々な負荷機器に対して電気エネルギーを安定して供給することができる。また、基本的には、廃棄物を出さずに繰返し使用が可能で、経済的でクリーンかつ利便性が高い携帯型電源装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型電源装置の一実施の形態の要部を示すブロック図である。
【図2】この携帯型電源装置へ電気エネルギー供給装置からの電気エネルギーの供給(第1工程)およびこの携帯型電源装置から負荷機器への電気エネルギーの供給(第2工程)を説明する図である。
【図3】電気エネルギー供給装置として発電装置、交流−直流変換装置、蓄電装置を用いた例を示す図である。
【図4】複数の電気エネルギー供給装置を同時に携帯型電源装置へ接続するようにした例を示す図である。
【図5】複数の電気エネルギー供給装置の中からどれか1つを選択する場合の受電手段の構成例を示す図である。
【図6】負荷機器に適応する条件を負荷機器側から得られる識別情報より認識して自動設定するようにした例を説明する図である。
【図7】従来の一般的な携帯型電源装置の要部を示すブロック図である。
【図8】この携帯型電源装置の発電手段から負荷機器へ電力を供給している状況を示す図である。
【図9】この携帯型電源装置の蓄電手段から負荷機器へ電力を供給している状況を示す図である。
【符号の説明】
1…携帯型電源装置、1−1…受電手段、1−2…蓄電手段、1−3…電気出力制御手段、1−4〜1−6…コネクタ部、2(2−1〜2−n)…電気エネルギー供給装置、2−1…発電装置、2−2…交流−直流変換装置、2−3…蓄電装置、3…負荷機器、SE…切換手段、D1〜Dn…ダイオード、L1〜Ln…入力ライン、F1〜Fn…電流制限回路、CI…充電電流制御回路、7,8…接続ケーブル、7−1…コネクタ、8−1…ディップスイッチ。
Claims (6)
- 外部から供給される電気エネルギーを受け取る受電手段と、
受け取った前記電気エネルギーを蓄積する蓄電手段と、
蓄積された前記電気エネルギーを負荷機器に適応する条件に整えて出力する電気出力制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯型電源装置。 - 請求項1に記載された携帯型電源装置において、
前記受電手段は、
前記外部から供給される電気エネルギーとして、複数のエネルギー供給源が供給する電気エネルギーのうち少なくとも一つを選択する選択手段を備えている
ことを特徴とする携帯型電源装置。 - 請求項1に記載された携帯型電源装置において、
前記外部からの電気エネルギーの供給源として発電装置が用いられ、この発電装置との接続部が着脱可能な構造とされていることを特徴とする携帯型電源装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載された携帯型電源装置において、
前記負荷機器に適応する条件をその負荷機器側から得られる識別情報より認識して自動設定する手段を備えたことを特徴とする携帯型電源装置。 - 請求項4に記載された携帯型電源装置において、
前記負荷機器側から得られる識別情報は、前記負荷機器と当該携帯電源装置とを接続する接続ケーブルのコネクタの形状であることを特徴とする携帯型電源装置。 - 請求項4に記載された携帯型電源装置において、
前記負荷機器側から得られる識別情報は、前記負荷機器と当該携帯電源装置とを接続する接続ケーブルに設けられたディップスイッチのオン/オフの組合せ情報であることを特徴とする携帯型電源装置。
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- 2003-06-20 JP JP2003176157A patent/JP2005012959A/ja active Pending
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