JP2005012484A - 音声会議システム - Google Patents

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Kazuyoshi Kuboniwa
一嘉 久保庭
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Abstract

【課題】端末装置からの操作によって任意のVLANの生成と開放とを行うことが可能な音声会議システムを提供する。
【解決手段】VLAN認識型スイッチ1〜3はIEEE802.1Qで規定されるVLANのタグのパラメータのVLAN IDに着目し、フレームのフィルタリング等を行う。構内交換機4及びIP電話機5〜7はVLAN認識型スイッチ1〜3によって構成された仮想ブリッジ型ネットワーク上のVLAN認識型エンドステーションである。VLAN認識型スイッチ1〜3と構内交換機4及びIP電話機5〜7との間ではGVRPというプロトコルを用いて情報のやりとりを行う。構内交換機4はVLAN IDを管理し、IP電話機5〜7は構内交換機4との間でVLAN IDを含むVLAN制御情報のやりとりを行い、IP電話機5〜7からの操作によって任意のVLANの生成と開放とを行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は音声会議システムに関し、特に構内交換機に収容するIP(Internet Protocol)電話機において実現される音声会議の実現方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークシステムとしては、端末装置の移動や追加時にVLAN(Virtual Local Area Network)の設定変更を自動的に行うシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このネットワークシステムでは、端末装置がスイッチに接続した際に送信するEthernet(R)フレーム上の送信元MAC(Media AccessControl)アドレスをキーとして、サーバに対して当該MACアドレスに対応するVLANを問い合わせ、その結果によってスイッチ内に保持されているスパニングツリーを更新する。
【0004】
この方法によって、収容されているスイッチの変更を伴う、端末装置の物理的な移動において、VLANの設定を手動によって変更するのではなく、自動的な変更が可能となる。
【0005】
また、他のネットワークシステムとしては、ユーザID(識別情報)にしたがってVLANの設定変更を自動的に行うシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このネットワークシステムでは、端末装置を接続しているスイッチがその端末装置のユーザIDをネットワーク管理装置に通知し、ユーザID毎のVLAN IDを管理している当該ネットワーク管理装置がその通知に対する応答としてVLAN IDを返信することによって、スイッチにてVLANの設定を行う。この方法によって、ユーザIDにしたがってVLANの設定を手動で変更するのではなく、自動的な変更が可能となる。
【0007】
通常、VoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークにおいては、音声会議を実現するための方法として、MCU(Multipoint Control Unit:マルチポイントコントロールユニット)等と呼ばれる音声メディアのミキシングやシグナリングの集中処理を行う会議装置を設置したり、またはエンドユーザミキシング(二者通話のセッションに新しい参加者を加えた場合に現在のセッションのメンバの一人がそれまでのメンバと新しいメンバとから音声メディアを受信し、それをミキシングすること)等の方法がとられている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−53776号公報(第6頁、図1)
【特許文献2】
特開2002−135282号公報(第6〜8頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のネットワークシステムでは、上記の特許文献1,2に記載の技術の場合、VLAN IDを管理しているサーバないしネットワーク管理装置に対するVLAN IDの問い合わせを行う装置がスイッチなので、端末装置がアクセスするVLANの変更を行おうとした場合、端末装置からサーバないしネットワーク管理装置への問い合わせ及び返信手段が存在せず、端末装置からスイッチに対して端末装置が所属するVLANを通知する手段が存在しないため、端末装置またはユーザが属するVLANを変更することができない。
【0010】
従来のネットワークシステムでは、端末装置の物理的な移動並びにユーザの物理的な移動による論理的な移動においても、当該端末装置もしくは当該ユーザが移動前にアクセスしていたVLANへのアクセスを手動の設定変更を必要とせずに継続して行うことを許容している。
【0011】
しかしながら、上記とは逆に、端末装置の物理的もしくは論理的な位置がそのままの位置でアクセス可能なVLANを変更するには、依然として設定を手動で行う必要がある。つまり、従来のネットワークシステムでは、端末装置もしくはユーザの属するVLANがあくまでも固定されているという問題がある。
【0012】
また、特許文献1に記載のシステムの場合には、端末装置の属するVLANがサーバないしネットワーク管理装置で特定できない場合に、端末装置に対して新たなVLAN IDを付与している。
【0013】
しかしながら、付与されたVLANにはネットワーク上いかなるリソースも存在しないため、この端末装置に対してVLANを設定する動作が意味をなさなくなる。そして、付与したVLAN IDを変更するためには、結局、手動で設定を変更する必要があり、上記の問題を解決することはできない。
【0014】
一方、従来のネットワークシステムでは、MCUを使用して音声会議を実現した場合、MCUが音声メディアのミキシングと、各端末装置に対する音声メディアの配信とを行うため、音声メディアのトラヒックがMCUに集中し、MCUに障害が発生した場合に音声会議サービスを使用することができなくなるという問題がある。
【0015】
また、従来のネットワークシステムでは、エンドユーザミキシングを行った場合、音声メディアのミキシング及び配信を行っているユーザが音声会議を抜けると、その役割を他のユーザに変えない限り、音声メディアのミキシング及び配信を行うことができなくなるため、ミキシングをしているメンバが最後まで会議に参加していれば問題ないが、途中で抜ける場合、会議そのものが中断され、メンバが増加した際にユーザの処理能力を超えてしまう可能性があるという問題がある。
【0016】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、端末装置からの操作によって任意のVLANの生成と開放とを行うことができる音声会議システムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による音声会議システムは、VLAN(Virtual Local Area Network)のタグのパラメータであるVLAN IDを使用して少なくともフレームのフィルタリングを行うVLAN認識型スイッチと、前記VLAN認識型スイッチにて構成された仮想ブリッジ型ネットワーク上のVLAN認識型エンドステーションでありかつ前記VLAN IDを管理する主装置と、前記VLAN認識型エンドステーションでありかつ前記VLAN IDを含むVLAN制御情報のやりとりを行う端末装置とを備え、
前記主装置が前記端末装置から要求に基づいて音声会議のセッションの生成と当該セッションへの前記VLAN IDの割り当てとを行っている。
【0018】
すなわち、本発明の音声会議システムは、VLAN(Virtual Local Area Network)のタグを使用したアプリケーションに関して、特に構内交換機に収容するIP(Internet Protocol)電話機において実現される音声会議の実現方式のうち、IP電話機と構内交換機等の主装置とによって構成されたVoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークにおいて、ユーザの操作によって動的なVLANの割り当てを行うことで、音声会議を実現する方式に関する。
【0019】
本発明の音声会議システムでは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1Q標準において規定されているVLAN機能を使用する。
【0020】
より具体的に説明すると、本発明の音声会議システムは、上記のIEEE802.1Q標準にて規定されるVLAN認識型スイッチと、VLAN認識型スイッチに接続される構内交換機及びIP電話機とから構成されている。
【0021】
構内交換機は会議セッション毎に割り当てを行う任意のVLAN IDを主記憶装置上に存在するテーブルへ登録する手段を備えている。主記憶装置上には未使用のVLAN IDを保持するテーブルと、使用中のVLAN IDを保持するテーブルと、設立している会議セッション毎に参加しているIP電話機の情報を保持するテーブルと、使用中のVLAN IDと設立している会議セッションの情報とを関連付けるテーブルとを有する。
【0022】
このほかに、構内交換機はIP電話機との間でメッセージを送受信する手段と、そのメッセージを使用して任意のVLAN IDを含むTCI(Tag Control Information)フィールドの情報をIP電話機へ通知する手段とを有し、また、GVRP[GARP(Generic Attribute Registration Protocol) VLAN Registration Protocol]をサポートしているものとする。
【0023】
IP電話機はユーザの操作によって会議セッションの生成を構内交換機に対して要求する手段と、既に存在する会議セッションへの参加を構内交換機に対して要求する手段と、会議セッションから脱退を構内交換機に対して要求する手段と、それらの要求に対する構内交換機からの返信を受信する手段と、会議セッションのために送信する音声メディアのフレームに対して構内交換機から受信したメッセージ中に含まれる任意のVLAN IDを設定する手段と、同時に受信した音声メディアのミキシングを行うための手段とを有し(但し、自身の送信している音声メディアに関してはミキシングを行わない)、また、GVRPをサポートしているものとする。
【0024】
本発明の音声会議システムでは、ユーザの操作によって会議セッションの生成を行う場合、まずIP電話機が構内交換機に対して会議セッションの生成を要求する。この要求を受信した構内交換機は、主記憶装置上に登録されている使用可能なVLAN IDを保持しているテーブルから任意のVLAN IDを使用中のVLAN IDを保持するテーブルに移動させる。
【0025】
次に、移動させたVLAN IDとこれから設立しようとしている会議セッションとに対して関連付けを行うとともに、設立しようとしている会議セッションに対してリクエストを行ったIP電話機とその通信相手のIP電話機との関連付けを行い、主記憶装置上のテーブルに保存する。
【0026】
構内交換機は上記の動作を行うと、設立しようとしている会議セッションに関連付けされたVLAN IDを同じく関連付けされたIP電話機に対して通知するとともに、該当するVLANの生成をGVRPによってVLAN識別型スイッチに対して送信する。IP電話機も同様に通知されたVLANへの参加をGVRPによってVLAN識別型スイッチに対して送信する。これ以降、IP電話機は対会議セッション向けに送信する音声メディアにVLAN IDの付与を行う。
【0027】
これによって、会議セッション用のブロードキャストドメインがVLAN識別型スイッチによって構成され、IP電話機は会議セッション用の音声メディアを送信する際にブロードキャスト送信を行うことで、該当する会議セッションの参加者に対して音声メディアの送信を行うことが可能となる。また、受信する音声メディアは受信している各IP電話機によってミキシングされるため、会議セッションが成立する。
【0028】
また、この時に送信されるブロードキャストは付与しているVLAN IDにしたがって、VLAN認識型スイッチによってフィルタリングされるため、その会議セッションの参加者のみが受信し、非参加者が受信することはない。
【0029】
ユーザの操作によって会議セッションの終了を行う場合、IP電話機は構内交換機に対して会議セッションからの脱退を要求する。この要求を受信した構内交換機は、要求してきたIP電話機に対して会議セッションからの脱退要求を受信したことを返信する。
【0030】
IP電話機は構内交換機からの返信を受信すると、VLAN識別型スイッチに対してVLANからの脱退をGVRPによって送信し、同時に構内交換機に対してVLANから脱退したことを通知する。
【0031】
構内交換機はIP電話機からの通知を受信すると、主記憶装置上の会議セッションに関連付けをされているIP電話機を保持しているテーブルから脱退したIP電話機を削除する。
【0032】
上記の操作を繰り返し、会議セッションから最後のIP電話機が脱退した際に、主記憶装置上の会議セッションに関連付けをされているIP電話機を保持しているテーブルからIP電話機が全て削除するため、構内交換機はGVRPによってVLAN識別型スイッチに対して会議セッションの開放を送信し、主記憶装置上の会議セッションに関連付けされたVLAN IDを使用中のテーブルから使用可能な未使用のテーブルへ移動し、該当する会議セッションに関連する全てのリソースを開放する。これによって、会議セッション用のブロードキャストドメインは開放される。
【0033】
上述したように、本発明の音声会議システムでは、VLAN認識型スイッチによって構成された仮想ブリッジ型ネットワーク(VLAN認識型スイッチによって構成されているネットワーク)上のVLAN認識型エンドステーション(フレームの送信元及び送信先となるデバイス)であるIP電話機と構内交換機等の主装置とから構成されたVoIPネットワークにおいて、ユーザの操作によって動的なVLANの割り当てを行うことで、MCU(Multipoint Control Unit:音声メディアのミキシングやシグナリングの集中処理を行う会議装置)を設置することなく、また、上記のエンドユーザミキシングの抱える問題を解決し、会議セッションを設立する手段が提供可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による音声会議システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による音声会議システムはVoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークであり、VLAN(Virtual Local Area Network)認識型スイッチ1〜3と、構内交換機等の主装置(以下、構内交換機とする)4と、IP(InternetProtocol)電話機5〜7とから構成されている。
【0035】
構内交換機4及びIP電話機5〜7はVLAN認識型スイッチ1〜3によって構成された仮想ブリッジ型ネットワーク上のVLAN認識型エンドステーションである。
【0036】
本発明の一実施例による音声会議システムでは、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1Q標準において規定されているVLAN機能を使用する。
【0037】
但し、IEEE802.1Q標準はVLAN認識型スイッチ1〜3の動作について規制したものであり、本来はVLAN認識型エンドステーションに関しては規定していない。
【0038】
しかしながら、VLANを使用するためにVLAN認識型エンドステーションが行うべき動作の大部分はIEEE802.1Qに準拠しているVLAN認識型スイッチ1〜3の動作によって決定される。このため、本実施例において使用するIP電話機5〜7と構内交換機4とに関しても、VLAN認識型スイッチ1〜3と同様に、IEEE802.1Qに準拠しているものとする。
【0039】
IEEE802.1Q標準ではEthernet(R)フレームの送信元MAC(Media Access Control)アドレスと長さ/タイプフィールドとの間に4byteのタグが定義されている。このタグはTCI(TagControl Information)フィールドとTPID(Tag Protocol Identifier)フィールドとから構成され、TCIフィールドはVLAN ID、User Priority、CFI(Canonical Format Indicator)フィールドによって構成されている。
【0040】
VLAN認識型スイッチ1〜3は上述したIEEE802.1Qで規定されるVLANのタグのパラメータのVLAN IDに着目し、フレームのフィルタリング等を行うが、VLAN認識型スイッチ1〜3の各ポートがどのVLANに属しているかが判別できないと動作することができないため、VLAN識別型デバイス(スイッチとエンドステーションとを含む)間でGVRP[GARP(Generic Attribute Registration Protocol) VLAN Registration Protocol]というプロトコルを用いてこの情報のやりとりを行う。
【0041】
図2は図1の構内交換機4の構成を示すブロック図である。図2において、構内交換機4はCPU(中央処理装置)41と、主記憶装置42と、補助記憶装置48と、コンソール49と、ネットワークインタフェースカード50とを備えている。
【0042】
CPU41は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能部41bと、これらの機能を制御するとともに、既存の内線相互接続等を制御するための構内交換機4の機能を含むプログラム部41aとから構成されている。
【0043】
主記憶装置42はIPアドレス−内線番号関連付けテーブル43と、未使用VLAN ID保持テーブル44と、使用中VLAN ID保持テーブル45と、VLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46と、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47とを備えている。
【0044】
IPアドレス−内線番号関連付けテーブル43はVoIPネットワークを構成しているIP電話機5〜7のIPアドレスとIP電話機5〜7に割り当てられた内線番号との関連付けを保持している。
【0045】
未使用VLAN ID保持テーブル44は補助記憶装置48から読出し、本実施例で使用することができる未使用VLAN IDを保持している。使用中VLAN ID保持テーブル45は本実施例で使用している使用中VLAN IDを保持している。
【0046】
VLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46は使用中VLAN IDに関連付けられた会議セッションの識別情報を保持している。会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47は本実施例で使用している会議セッションを管理するとともに、その会議セッションに参加しているIP電話機5〜7の情報を保持している。
【0047】
コンソール49はユーザに対して本実施例において使用することができるVLAN IDを主記憶装置42及び補助記憶装置48上に登録するための手段である。ネットワークインタフェースカード50はVLAN識別型スイッチ1〜3に接続可能となっている。
【0048】
図3は図1のIP電話機5〜7の構成を示すブロック図である。図3において、IP電話機5〜7はCPU61と、主記憶装置62と、コンソール65と、音声入出力手段66と、音声メディアのミキシング機能67と、ネットワークインタフェースカード68とから構成されている。
【0049】
CPU61は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bと、音声メディアのミキシング機能67及びそれらの機能を制御するとともに、既存の内線相互接続等を制御するためのIP電話機5〜7の機能を含むプログラム部61aとを備えている。
【0050】
主記憶装置62はIP電話機5〜7が接続する必要のある構内交換機4のIPアドレスを保持する構内交換機IPアドレス保持テーブル63と、構内交換機4から通知されかつ現在使用しているVLAN IDと本実施例において実現される会議セッションとの関連付けを保持するVLAN ID−会議セッション保持テーブル64とを備えている。
【0051】
コンソール65はユーザが会議セッションの生成や参加・脱退等操作を行うための手段である。ネットワークインタフェースカード68はVLAN識別型スイッチ1〜3に接続可能となっている。
【0052】
図4は図1の構内交換機4とIP電話機5〜7との間でVLAN生成のためにやりとりされるメッセージのフォーマットを示す図である。図6においては、会議セッション生成要求メッセージA1、会議セッション参加指示メッセージA2、会議セッション脱退要求メッセージA3、会議セッション脱退指示メッセージA4、会議セッション脱退完了メッセージA5、応答メッセージA6とを示している。
【0053】
構内交換機4とIP電話機5〜7との間でやりとりされるメッセージはIPヘッダと、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダと、データ部分とからなり、上記の各メッセージではデータ部分の内容が異なる。
【0054】
すなわち、会議セッション生成要求メッセージA1のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0002)とからなる。会議セッション参加指示メッセージA2のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0003)と、オプション1(=VLAN ID)とからなる。
【0055】
会議セッション脱退要求メッセージA3のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0004)とからなる。会議セッション脱退指示メッセージA4のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0005)とからなる。
【0056】
会議セッション脱退完了メッセージA5のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0006)とからなる。応答メッセージA6のデータ部分はシーケンスIDと、長さと、メッセージ(=0x0001)と、応答メッセージのシーケンスIDとからなる。
【0057】
上記の各メッセージのシーケンスIDは応答メッセージA6がどのメッセージに対応しているかを判断するためのものであり、構内交換機4及びIP電話機5〜7のプログラム部41a,61aにおいて生成されるユニークなIDであればよい。
【0058】
図5は図1のIP電話機5〜7と構内交換機4とVLAN認識型スイッチ1〜3との間でVLAN生成及びVLAN開放のためにやりとりされるGVRPのフォーマットを示す図である。
【0059】
図5において、GVRPは送信先アドレス(01−80−c2−00−00−21)、送信元アドレス、長さ、DSAP(Destination Service Access Point)(=0x42)、LLC(LogicalLink Control)のSSAP(Source Service Access Point)(=0x42)、制御(=0x03)、2byteのプロトコルID(=0x0001)、メッセージ、1byteのエンドマーカ(=0x00)、4byteのFCS(Frame Check Sequence)とからなる。
【0060】
上記のメッセージは1byteのVLAN識別子(=0x01)、1byteの属性の長さ、1byteの属性イベント、2byteのVLAN ID、エンドマーカ(=0x00)とからなる。
【0061】
図6〜図11は本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。図6〜図8は3台のIP電話機5〜7のうちの二台が通話状態で、そこから新たに一台を召集して会議セッションを生成する処理の流れを示し、図9〜図11は3台のIP電話機5〜7によって構成された会議セッションを開放する処理の流れを示している。これら図1〜図11を参照して本発明の一実施例による音声会議システムの動作について説明する。
【0062】
本実施例では、構内交換機4に対してコンソール49によって事前に使用可能なVLAN IDをnからmまで登録済みとする(但し、1≦n<m≦4095)。
【0063】
また、構内交換機4の主記憶装置42上において、制御を行うIP電話機5〜7のIPアドレスと内線番号との関連付けを保持しているIPアドレス−内線番号関連付けテーブル43にはIP電話機5〜7の情報が登録済みとする。
【0064】
さらに、構内交換機4の主記憶装置42上において、使用可能な未使用VLAN IDを保持する未使用VLAN ID保持テーブル44に対してnからmまでが登録済みとする。
【0065】
一方、構内交換機4の主記憶装置42上において、使用中VLAN IDと使用中VLAN IDに関連付けられた会議セッションの識別情報とを保持しているVLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46には何も登録されていない。
【0066】
また、構内交換機4の主記憶装置42上において、会議セッションを管理するとともに、その会議セッションに参加しているIP電話機5〜7の情報を保持している会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47には何も登録されていない。
【0067】
さらにまた、構内交換機4の既存の機能を含むプログラム部41aでは、IP電話機5とIP電話機6とが二者通話状態であり、IP電話機7が空き状態であることが認識されている。
【0068】
同様に、IP電話機5はIP電話機6と二者通話状態となっており、IP電話機5の主記憶装置62上の構内交換機4のIPアドレスを保持する構内交換機IPアドレス保持テーブル63には構内交換機4のIPアドレスが保持されている。
【0069】
また、IP電話機5の主記憶装置62上の現在使用しているVLAN IDと会議セッションの情報との関連付けを保持しているVLAN ID−会議セッション保持テーブル64には何も登録されていない。さらに、IP電話機5の既存の機能を含むプログラム部61aでは、IP電話機6と二者通話状態であることが認識されている。
【0070】
IP電話機6はIP電話機5と二者通話状態となっており、IP電話機6の主記憶装置62上の構内交換機4のIPアドレスを保持する構内交換機IPアドレス保持テーブル63には構内交換機4のIPアドレスが保持されている。
【0071】
また、IP電話機6の主記憶装置62上の現在使用しているVLAN IDと会議セッションの情報との関連付けを保持しているVLAN ID−会議セッション保持テーブル64には何も登録されていない。さらに、IP電話機6の既存の機能を含むプログラム部61aでは、IP電話機5と二者通話状態であることが認識されている。
【0072】
IP電話機7は空き状態となっており、IP電話機7の主記憶装置62上の構内交換機4のIPアドレスを保持するテーブル63には構内交換機4のIPアドレスが保持されている。
【0073】
IP電話機7の主記憶装置62上の現在使用しているVLAN IDと会議セッションの情報との関連付けを保持しているVLAN ID−会議セッション保持テーブル64には何も登録されていない。さらに、IP電話機7の既存の機能を含むプログラム部61aでは、空き状態であることが認識されている。
【0074】
上述した初期状態から、3台のIP電話機5〜7のうちの二台が通話状態で、そこから新たに一台を召集して会議セッションを生成する処理の流れについて説明する。
【0075】
IP電話機5では構内交換機4に対して会議セッションの生成を要求するためにコンソール65の操作が行われると(図6のa1)、構内交換機4に対して会議セッション生成要求メッセージA1を送信する(図6のa2)。この時、コンソール61の操作にはIP電話機7の会議セッションへの召集操作を含むものとする。
【0076】
構内交換機4は会議セッション生成要求メッセージA1を受信すると、そのメッセージを受信したことを通知するために応答メッセージA6をIP電話機5へ送信する(図6のa3)。構内交換機4はIP電話機5がIP電話機6と二者通話状態であること、IP電話機7を会議セッションへ召集することとを判断する(図6のa4,a5)。構内交換機4はIP電話機5が参加している会議セッションが存在しないことを既存の会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47から判定する(図6のa6)。
【0077】
構内交換機4は未使用VLAN ID保持テーブル44を読出し、新しく生成する会議セッションに割り当てることのできるVLAN IDが存在するかの判定を行い、未使用VLAN ID=Nを使用中VLAN ID保持テーブル45へ移動する(図6のa7)。
【0078】
構内交換機4はVLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46と会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47とを新たに生成する(図6のa8,a9)。構内交換機4は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能41aに対してVLAN ID=Nの登録を指示する(図6のa10)。
【0079】
構内交換機4はネットワークインタフェースカード50に接続されたVLAN認識型スイッチ2に対して、送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x01」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図6のa11)。
【0080】
構内交換機4は会議セッション参加指示メッセージA2をIP電話機5へ送信する(図7のa12)。IP電話機5はVLAN ID−会議セッション保持テーブル64に対して受信した会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nを登録する(図7のa13)。
【0081】
IP電話機5は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bに対して会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nの登録を指示する(図7のa14)。
【0082】
IP電話機5はネットワークインタフェースカード68に接続されたVLAN認識型スイッチ1に対して、送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x02」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図7のa15)。
【0083】
IP電話機5のVLAN認識機能61bは会議セッションへ送信する音声メディアのEthernet(R)フレームへVLANタグ内にVLAN ID=Nを設定し、またVLANタグ内にVLAN ID=Nが設定してあるEthernet(R)フレームのみを会議セッションに対する音声メディアとして受信する(図7のa16)。
【0084】
その後に、IP電話機5は会議セッション参加指示メッセージA2を受信したことを通知するために、応答メッセージA6を構内交換機4へ送信する(図7のa17)。
【0085】
構内交換機4は会議セッション参加指示メッセージA2をIP電話機6へ送信する(図7のa18)。IP電話機6はVLAN ID−会議セッション保持テーブル64に対して受信した会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nを登録する(図7のa19)。
【0086】
IP電話機6は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bに対して会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nの登録を指示する(図7のa20)。
【0087】
IP電話機6はネットワークインタフェースカード68に接続されたVLAN認識型スイッチ1に対して送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x02」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図7のa21)。
【0088】
IP電話機6のVLAN認識機能61bは会議セッションへ送信する音声メディアのEthernet(R)フレームへVLANタグ内にVLAN ID=Nを設定し、またVLANタグ内にVLAN ID=Nが設定してあるEthernet(R)フレームのみを会議セッションに対する音声メディアとして受信する(図7のa22)。
【0089】
その後に、IP電話機6は会議セッション参加指示メッセージA2を受信したことを通知するために応答メッセージA6を構内交換機4へ送信する(図8のa23)。
【0090】
構内交換機4はIP電話機5とIP電話機6とからの応答メッセージA6を受信すると、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47にIP電話機5とIP電話機6とを示す情報を登録する(図8のa24)。
【0091】
構内交換機4はIP電話機7の呼出しを行うとともに、会議セッション参加指示メッセージA2をIP電話機7へ送信する(図8のa25)。呼出されたIP電話機7は構内交換機4からの呼出しに対して応答する(図8のa26)。IP電話機7はVLAN ID−会議セッション保持テーブル64に対して受信した会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nを登録する(図8のa27)。
【0092】
IP電話機7は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bに対して会議セッション参加指示メッセージA2に含まれるVLAN ID=Nの登録を指示する(図8のa28)。
【0093】
IP電話機7はネットワークインタフェースカード68に接続されたVLAN認識型スイッチ3に対して、送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x02」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図8のa29)。
【0094】
IP電話機7のVLAN認識機能61bは会議セッションへ送信する音声メディアのEthernet(R)フレームへVLANタグ内にVLAN ID=Nを設定し、またVLANタグ内にVLAN ID=Nが設定してあるEthernet(R)フレームのみを会議セッションに対する音声メディアとして受信する(図8のa30)。
【0095】
その後に、IP電話機7は会議セッション参加指示メッセージA2を受信したことを通知するために応答メッセージA6を構内交換機4へ送信する(図8のa31)。構内交換機4はIP電話機7からの応答メッセージA6を受信し、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47にIP電話機7の情報を登録する(図8のa32)。
【0096】
これによって、会議セッション用のブロードキャストドメインはVLAN識別型スイッチ1〜3によって構成される。これ以降、IP電話機5〜7は会議セッション用の音声メディアを送信する際にブロードキャスト送信を行うことで、該当する会議セッションの参加者に対して音声メディアの送信を行うことが可能となる。
【0097】
また、IP電話機5〜7が受信する音声メディアは、受信している各IP電話機5〜7の音声メディアのミキシング機能67によってミキシングされるため、会議セッションが成立する。
【0098】
さらに、この時に送信されるブロードキャストは付与しているVLAN IDにしたがって、VLAN認識型スイッチ1〜3によってフィルタリングされるため、該当する会議セッションの参加者のみで受信され、非参加者では受信されない。
【0099】
次に、上述したようにして3台のIP電話機5〜7によって構成された会議セッションを開放する処理の流れについて説明する。
【0100】
この場合、IP電話機5は構内交換機4に対して会議セッション脱退要求メッセージA3を送信する(図9のb1)。構内交換機4は会議セッション脱退要求メッセージA3を受信したことを通知するために、応答メッセージA6をIP電話機5へ送信する(図9のb2)。
【0101】
また、構内交換機4はIP電話機5が参加している会議セッションが存在することを会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47から特定し、IP電話機5に対して会議セッション脱退指示メッセージA4を送信する(図9のb3)。
【0102】
IP電話機5はVLAN ID−会議セッション保持テーブル64から参加している会議セッションに割り当てられたVLAN ID=Nを読出す(図9のb4)。
【0103】
IP電話機5は会議セッション脱退指示メッセージA4を受信すると、ネットワークインタフェースカード68に接続されたVLAN認識型スイッチ1に対して送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x04」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図9のb5)。
【0104】
IP電話機5は会議セッションに対する音声メディアの送信及び受信を停止するとともに、任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bに対してVLANID=Nの削除を指示する(図9のb6)。その後に、IP電話機5は会議セッションからの脱退が完了したことを通知するために会議セッション脱退完了メッセージA5を構内交換機4へ送信する(図9のb7)。
【0105】
構内交換機4は会議セッション脱退完了メッセージA5を受信すると、IP電話機5が参加している会議セッションが存在することを会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47から特定し、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47からIP電話機5の情報の削除を行う(図9のb8)。
【0106】
その後に、構内交換機4は会議セッション脱退完了メッセージA5を受信したことを通知するために、応答メッセージA6をIP電話機5へ送信する(図9のb9)。
【0107】
IP電話機5は応答メッセージA6の受信によってVLAN ID−会議セッション保持テーブル64を開放する(図9のb10)。上記の動作によって、IP電話機5はVLAN ID=Nが割り当てられた会議セッションから脱退を行ったこととなる。
【0108】
上記と同様の手順によってIP電話機6が会議セッションから脱退し、最後にIP電話機7が会議セッションから脱退した場合に、以下の動作によって設立していた会議セッションが開放される。
【0109】
IP電話機7は構内交換機4に対して会議セッション脱退要求メッセージA3を送信する(図10のb11)。構内交換機4は会議セッション脱退要求メッセージA3を受信したことを通知するために、応答メッセージA6をIP電話機7へ送信する(図10のb12)。
【0110】
構内交換機4はIP電話機7が参加している会議セッションが存在することを会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47から特定し、IP電話機7に対して会議セッション脱退指示メッセージA4を送信する(図10のb13)。
【0111】
IP電話機7はVLAN ID−会議セッション保持テーブル64から参加している会議セッションに割り当てられたVLAN ID=Nを読出す(図10のb14)。
【0112】
IP電話機7は会議セッション脱退指示メッセージA4を受信すると、ネットワークインタフェースカード68に接続されたVLAN認識型スイッチ3に対して、送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x04」、属性値としてVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図10のb15)。
【0113】
IP電話機7は会議セッションに対する音声メディアの送信及び受信を停止するとともに、任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能61bに対してVLANID=Nの削除を指示する(図10のb16)。その後に、IP電話機7は会議セッションからの脱退が完了したことを通知するために、会議セッション脱退完了メッセージA5を構内交換機4へ送信する(図10のb17)。
【0114】
構内交換機4は会議セッション脱退完了メッセージA5を受信すると、IP電話機7が参加している会議セッションが存在することを会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47から特定し、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47からIP電話機7の情報の削除を行う(図10のb18)。
【0115】
構内交換機4は会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47からIP電話機7の情報を削除したことで、会議セッションに参加しているIP電話機がいないことを判定し、会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47の開放を行う(図10のb19)。
【0116】
構内交換機4は開放した会議セッション−IP電話機関連付けテーブル47に関連付けられているVLAN IDをVLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46から検索し、VLAN ID=Nを一時的に保持し、VLAN ID−会議セッション関連付けテーブル46の開放を行う(図10のb20)。
【0117】
構内交換機4はネットワークインタフェースカード50に接続されたVLAN認識型スイッチ2に対して、送信元MACアドレスに自身のMACアドレスを設定し、送信先MACアドレスに「0x01−80−c2−00−00−21」を設定し、属性タイプに「0x01」、属性イベントに「0x03」、属性値として一時的に保持しているVLAN ID=Nをそれぞれ設定し、GVRPメッセージを送信する(図10のb21)。
【0118】
構内交換機4は任意のVLANタグの付与やフィルタリングを行うことができるデバイスドライバ等によって構成されたVLAN認識機能41aに対してVLAN ID=Nの削除を指示する(図11のb22)。
【0119】
構内交換機4は使用中VLAN ID保持テーブル45のVLAN ID=Nを未使用VLAN ID保持テーブル44に移動し、VLAN ID=Nを開放する(図11のb23)。
【0120】
構内交換機4は会議セッション脱退完了メッセージA5を受信したことを通知するために、応答メッセージA6をIP電話機7へ送信する(図11のb24)。IP電話機7は応答メッセージA6の受信によってVLAN ID−会議セッション保持テーブル64を開放する(図11のb25)。
【0121】
上記の動作によって、IP電話機7及び構内交換機4はVLAN ID=Nが割り当てられた会議セッションから脱退を行い、会議セッション用のブロードキャストドメインが開放されたこととなる。
【0122】
このように、本実施例では、VLAN IDを管理するためのサーバである構内交換機4とVLAN IDを含むVLAN制御情報のやりとりを行う装置が、VLAN認識型スイッチ1〜3ではなく、IP電話機5〜7(端末装置)であるため、IP電話機5〜7(端末装置)からの操作によって任意のVLANの生成と開放とを行うことができる。
【0123】
尚、本実施例では、VLANの生成と開放とを構内交換機4が行っているが、会議セッションの生成を要求するIP電話機5〜7に対してVLAN IDを返信する際にあわせて生成を行う旨を通知し、この通知をトリガにIP電話機5〜7からVLANの生成をVLAN認識型スイッチ1〜3に対して送信し、また会議セッションからの脱退を最後に要求したIP電話機5〜7に対して返信を行う際に合わせて開放を行う旨を通知し、この通知をトリガにIP電話機5〜7からVLANの開放をVLAN認識型スイッチ1〜3に対して送信を行うことも可能である。この場合には、VLANの生成と開放とを構内交換機4からVLAN認識型スイッチ1〜3へ送信する必要がなくなる。
【0124】
また、本実施例では、構内交換機4がVLAN IDを登録する際に、VLAN IDの範囲さえ、条件を満たすのであれば、任意の値を任意の順番で登録することも可能であり、連番で登録する必要は無い。
【0125】
さらに、本実施例では、3台のIP電話機5〜7、3台のVLAN認識型スイッチ1〜3を用いているが、これらは上記の台数に限らず、任意の台数を使用することが可能である。
【0126】
さらにまた、本実施例では、会議セッションに参加していないIP電話機から会議セッションへの参加を要求することも可能であり、構内交換機4をVLANIDを管理するサーバに置き換えることも可能であり、IP電話機5〜7をメディアストリームを扱うVLAN認識型エンドステーションに置き換えることも可能である。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、端末装置からの操作によって任意のVLANの生成と開放とを行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による音声会議システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の構内交換機の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のIP電話機の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の構内交換機とIP電話機との間でVLAN生成のためにやりとりされるメッセージのフォーマットを示す図である。
【図5】図1のIP電話機と構内交換機とVLAN認識型スイッチとの間でVLAN生成及びVLAN開放のためにやりとりされるGVRPのフォーマットを示す図である。
【図6】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図9】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図10】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【図11】本発明の一実施例による音声会議システムの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
1〜3 VLAN認識型スイッチ
4 構内交換機
5〜7 IP電話機
41,61 CPU
41a,61a プログラム部
41b,61b VLAN認識機能
42,62 主記憶装置
43 IPアドレス−内線番号関連付けテーブル
44 未使用VLAN ID保持テーブル
45 使用中VLAN ID保持テーブル
46 VLAN ID−会議セッション関連付けテーブル
47 会議セッション−IP電話機関連付けテーブル
48 補助記憶装置
49,65 コンソール
50,68 ネットワークインタフェースカード
63 構内交換機IPアドレス保持テーブル
64 VLAN ID−会議セッション保持テーブル
66 音声入出力手段
67 音声メディアのミキシング機能
A1 会議セッション生成要求メッセージ
A2 会議セッション参加指示メッセージ
A3 会議セッション脱退要求メッセージ
A4 会議セッション脱退指示メッセージ
A5 会議セッション脱退完了メッセージ
A6 応答メッセージ

Claims (9)

  1. VLAN(Virtual Local Area Network)のタグのパラメータであるVLAN IDを使用して少なくともフレームのフィルタリングを行うVLAN認識型スイッチと、前記VLAN認識型スイッチにて構成された仮想ブリッジ型ネットワーク上のVLAN認識型エンドステーションでありかつ前記VLAN IDを管理する主装置と、前記VLAN認識型エンドステーションでありかつ前記VLAN IDを含むVLAN制御情報のやりとりを行う端末装置とを有し、
    前記主装置が前記端末装置から要求に基づいて音声会議のセッションの生成と当該セッションへの前記VLAN IDの割り当てとを行うことを特徴とする音声会議システム。
  2. 前記主装置及び前記端末装置は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.1Q標準にて規定されるVLAN機能を使用することを特徴とする請求項1記載の音声会議システム。
  3. 前記音声会議のセッション毎に割り当てを行う任意のVLAN IDを主記憶装置上に存在するテーブルへ登録する手段を前記主装置に含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の音声会議システム。
  4. 前記主記憶装置は、未使用のVLAN IDを保持するテーブルと、使用中のVLAN IDを保持するテーブルと、設立している音声会議のセッション毎に参加している前記端末装置の情報を保持するテーブルと、使用中のVLAN IDと前記設立している音声会議のセッションの情報とを関連付けるテーブルとを含むことを特徴とする請求項3記載の音声会議システム。
  5. 前記端末装置は、外部指示に応答して前記音声会議のセッションの生成を前記主装置に対して要求する手段と、既に存在する音声会議のセッションへの参加を前記主装置に対して要求する手段と、前記音声会議のセッションから脱退を前記主装置に対して要求する手段と、それらの要求に対する前記主装置からの返信を受信する手段と、前記音声会議のセッションのために送信する音声メディアのフレームに対して前記主装置から受信したメッセージ中に含まれる任意のVLAN IDを設定する手段と、同時に受信した音声メディアのミキシングを行う手段とを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の音声会議システム。
  6. 前記主装置及び前記端末装置は、前記VLAN認識型スイッチとの間でGVRP[GARP(Generic Attribute Registration Protocol) VLAN Registration Protocol]にてメッセージを送受信することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の音声会議システム。
  7. 前記主装置は、構内交換機であり、
    前記端末装置は、前記構内交換機に収容されるIP(Internet Protocol)電話機であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか記載の音声会議システム。
  8. 前記IP電話機と前記構内交換機とによって構成されるVoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークであることを特徴とする請求項7記載の音声会議システム。
  9. 前記IP電話機は、前記音声会議のセッション用の音声メディアをブロードキャスト送信にて送信することを特徴とする請求項7または請求項8記載の音声会議システム。
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