JP2005010238A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置において使用される転写材は、それぞれの装置によって推奨される転写材がほぼ決められている。これは、複写機等では、紙などの転写材に画像を形成する際、転写材の重さ、つまり重さとの相関関係が知られている転写材の厚さが、画像の品質を決める上で非常に大きなファクタになっているためである。特に、4色のトナー(現像剤)を1枚の転写材上に重ね合わせて1つの画像を形成するカラー複写機にあっては、白黒複写機に比べて転写材上に載せられるトナーの量がかなり多くなるため、転写材の厚さの違いが画質に大きく影響する。すなわち、トナーを溶融させて定着する一般的な加熱方式の定着器にあっては、転写材の厚さが厚い程、定着時に転写材によって奪われる熱量が多くなり、その分、トナーの溶融に供される熱量が少なくなる。このため、トナー量の多いカラー画像にあってはトナーが十分に溶融されずに定着不良を起こしがちとなる。このような定着不良を防止するため、カラー複写機においては、白黒複写機に比して、特に、シビアな温度管理が要求される。
【0003】
また、転写材の厚さ(素材の密度)に応じて、トナー像を転写材に転写するための転写条件(例えば、転写バイアス)を変更することなども、良好な転写を行う上で重要である。
【0004】
上述の定着及び転写を良好に行うべく、カラー複写機をはじめとする画像形成装置においては、従来、ユーザー自身が転写材の厚さについての情報を装置本体上の操作部から入力し、この入力情報に基づいて、制御装置により定着温度や定着速度等の定着条件、また転写バイアス等の転写条件を制御するようにしている。
【0005】
例えば特許文献1においてはユーザーが入力した転写材の厚さについての情報に基づいて定着温度を制御している。
【0006】
また特許文献2においては転写材の厚さについての情報に基いて定着速度を制御している。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−232580号公報 (第5頁、図3)
【特許文献2】
特開2001−324890号公報 (第8−9頁、図3、図5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例によると、ユーザー自身が手入力によって転写材の厚さについての情報を入力するため、ユーザーの誤入力があった場合でも、制御装置はその誤入力に基づいて定着条件、転写条件等の画像形成条件を設定してしまい、不具合が発生するおそれがあった。例えば、定着条件1つをとっても、入力ミスによる定着不良や熱のかけすぎによる転写材の変形等の問題があった。
【0009】
なお、近時、画像形成に使用される転写材の種類は非常に多く、転写材についての情報としては、上述の厚さ以外にも、その大きさ、普通紙か特種紙か、さらには紙かそれ以外の樹脂フィルムか等のさまざまなものがある。これらについて、ユーザーが正確に認識し、装置本体に正しく入力することはほとんど困難であり、また煩雑な作業でもある。
【0010】
そこで、本発明は、転写材の厚さを正確に検知し、
これに基づいて好適な画像形成条件を設定するようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであって、画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する厚さ検出手段と、該厚さ検出手段が出力する厚さについてのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段とを備え、前記厚さ検出手段は、転写材上に当接する位置に配置され当接によって移動自在に位置変位するように設けられた稼動磁性体と、稼動磁性体の周囲に固定され、可動磁性体が作る磁界の大きさを転写材の厚みとして検出する磁界センサを具備し、前記搬送路を搬送されてきた前記転写材が、前記厚さ検出手段に到達する前に、前記可動磁性体が、前記転写材に当接しないように可動磁性体を待避させ、前記転写材が前記厚さ検出手段に到達し、前記転写材の先端が前記可動磁性体の位置を通過した後に、前記可動磁性体を前記転写材に当接させるように、前記可動磁性体の移動を制御することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、デジタルカラーの画像形成装置1の概略構成を示す。
【0014】
まず、同図を参照してその構成及び動作を説明する。
【0015】
同図の画像形成装置1は、装置本体2の上部にリーダ部10を、また中間部にプリント部20を、そして下部に転写材Pの給搬送部50を備えている。
【0016】
リーダ部10は、原稿が載置される原稿台11、載置された原稿を上方から押圧する原稿圧板12、原稿の画像面を照射する光源13、画像面からの反射光を導く複数のミラー14とレンズ15、反射光の光電変換を行うCCD16a、そして種々の画像処理を行う画像処理部16を主要構成部材として構成されている。さらに、画像処理部16は、図2に示すように、CCD16a、A/D&S/H部16b、シェーディング補正部16c、入力マスキング部16d、変倍処理部16e、LOG変換部16f、圧伸部16g、マスキング・UCR部16h、γ補正部16i、そしてエッジ強調部16jを有している。
【0017】
上述構成のリーダ部10の動作は次のとおりである。
【0018】
原稿台11上に原稿を、その画像面が下方を向くようにして載置し、その上から原稿圧板12で押える。光源13は、光を照射しながら矢印K1方向に移動し、原稿の画像面を走査する。画像面からの反射光像は、複数のミラー14及びレンズ15を介して、RGBの3色のフィルタが施されたCCD16上に結像され、ここで、RGBの各色の信号に光電変換される。電気信号となった画像信号は、画像処理部16において、図2に示す流れに従って、以下のように処理される。CCD16aからの信号は、A/D&S/H部16bにおいてデジタルデータに変換され、さらに返還されたデジタルデータはシェーディング補正部16cと入力マスキング部16dとによって修正される。また、変倍動作時には変倍処理部16eで変倍処理を受ける。次に、LOG変換部16fでRGBのデータがCMYのデータに変換され、画像データの圧縮、記憶、伸長を行う圧伸部16gに入力される。格納された画像データは、後述のプリント部20のそれぞれの色に同期して読み出され、マスキング・UCR部16hにてマスキング処理された後、γ補正部16iとエッジ強調部16jとによりYMCKの出力画像データが作られ、次のプリント部20に送出される。
【0019】
プリント部20は、図1に示すように、各色の同期をとる画像制御部21、4つのレーザー素子、すなわちマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色用のレーザー素子22M、22C、22Y、22K、後述の感光ドラム表面をレーザー光によって走査するポリゴンスキャナ23、4つの画像形成部、すなわち転写材Pの搬送方向上流側から下流側に向かって(同図中、右側から左側にかけて)順に配置されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色用の画像形成部30M、30C、30Y、30K、そして最下流側の画像形成部30Kの更に下流側に配設した定着器40を主要構成部材として構成されている。また、上述の最上流側のマゼンタの画像形成部30Mは、矢印方向に回転自在に支持された感光ドラム31、その周囲にその回転方向に沿ってほぼ順に配設された、感光ドラム31表面を帯電する一次帯電器32、感光ドラム31上の静電潜像を現像する現像器33、感光ドラム31上のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器34、感光ドラム31の転写残トナーを除去するクリーナ35、除電を行う補助帯電器36、そして残留電荷を除去する前露光ランプ37とを備えている。さらに、現像器33の現像ローラ33a上の現像剤からの反射光量により現像剤濃度を検出する現像剤濃度センサS1と、感光ドラム31上に形成されたトナー像からの反射光量を検出する現像濃度センサS2とが配置されている。
【0020】
なお、他の色の画像形成部30C、30Y、30Kについては、上述のマゼンタの画像形成部30Mと同様の構成であるのでその説明は省略するものとする。
【0021】
上述構成のプリント部20は、前述のリーダ部10から送出された出力画像データに基づいて、次のようにして転写材P上にトナー像を形成する。
【0022】
マゼンタの画像形成部30Mにおいて、一次帯電器32によって感光ドラム31表面を所定の電位に均一に帯電する。画像制御部21により出力画像データに基づいて他の色との同期をとってマゼンタ用のレーザー素子22Mを駆動し、上述の感光ドラム31表面を走査する。これにより感光ドラム31表面には、原稿画像のうちのマゼンタに対応する静電潜像が形成される。静電潜像は、現像バイアスが印加された現像ローラ33aによってマゼンタのトナーが付着されてトナー像として現像される。このトナー像は、後述の転写ベルトによって搬送されてくる転写材Pの表面に、転写ベルト内側からの転写帯電器34の放電によって転写される。トナー像転写後の感光ドラム31は、表面の転写残トナーがクリーナ35によって除去され、さらに、補助帯電器36による除電を受け、前露光ランプ37によって残留電荷が除去されて、一次帯電器32の帯電から始まる次の画像形成に供される。
【0023】
このマゼンタの画像形成部30Mと同様にして、下流側のシアン、イエロー、ブラックの各色の画像形成部30C、30Y、30Kにおいても、各感光ドラム表面にそれぞれの色のトナー像が形成される。表面にマゼンタのトナー像が転写された転写材Pは、転写ベルトによって下流側のシアン、イエロー、ブラックの画像形成部30C、30Y、30Kに順次に搬送され、それぞれの色のトナー像が次々と転写され、表面に4色のトナー像が重ねられる。こうして4色のトナー像が転写された転写材Pは、後述の定着前ベルトによって定着器40に搬送され、ここで定着ローラ40aと加圧ローラ40bとによる加熱加圧を受けて表面のトナー像が定着される。定着後の転写材Pは、裏面に対する画像形成が行われない場合は、そのまま装置本体2外部に排出され、一方、裏面に画像を形成する場合には、次に説明する給搬送部50によって、再度、画像形成部30M等に供給されて、裏面にトナー像が形成された後、装置本体2外部に排出されることになる。
【0024】
転写材Pの給搬送を行う給搬送部50は、転写材Pの搬送路を有し、その転写材Pの搬送方向についての最上流側に、給紙カセット51a、51b、給紙ローラ52a、52b、搬送ローラ53a、53b等を有する用紙送り装置54を備えている。さらに給紙カセット51a、51bの下方には、これらを装置本体2に装着したときに、これら給紙カセット51a、51bに収納された転写材Pのサイズを検知するための用紙サイズ検出部S3、S4が付設されている。用紙サイズ検出部S3、S4は、給紙カセット51a、51b側に配置された係合部と装置本体2側のサイズ検知スイッチ(いずれも不図示)とを備えており、給紙カセット51a、51bが装着された際に、係合部が転写材Pのサイズに対応したサイズ検知スイッチを作動させ、これによってサイズに対応したコード信号をサイズ情報として装置本体2に対して出力する。この用紙送り装置54のほかに、マルチ用紙送り装置55が設けられている。このマルチ用紙送り装置55からは画像形成部30M等に対して、材質、大きさ等の性状の異なる種々の転写材Pを供給することができる。ここから供給される転写材Pについての情報、例えば、材質、サイズ、厚さ等は、例えば、ユーザーが操作部(不図示)から入力したり、あるいは、厚さについては、後述のように紙厚検出部によって自動的に検出したりする。
【0025】
画像形成部30Mの少し上流側には、搬送されてきた転写材Pを一旦停止させ、また画像形成部30M等に同期させて搬送するレジストローラ56が配置されている。レジストローラ56は、上下一対の上ローラ56a(図7参照)と下ローラ56bとを備えており、これらのローラ56a、56bにより転写材Pを表裏両面から挟み込むようにして搬送する。
【0026】
この時、一旦停止させられて転写材Pの厚さを検出するために、レジストローラ56の上流側に紙厚検出部(厚さ検出手段)S5が構成されている。なお、紙厚検出部S5の詳細な構成及び動作については後に説明する。
【0027】
レジストローラ56の下流側には、前述の各色の画像形成部30M、30C、30Y、30Kの各感光ドラムに下方から接触するようにして矢印K57方向に周回する転写ベルト57が配置されている。転写ベルト57はその表面に転写材Pを担持して、これを各画像形成部30M、30C、30Y、30Kに搬送するように構成されている。
【0028】
転写ベルトの下流側には、定着器40との間に、矢印K58方向に周回可能な定着前ベルト58が配設されている。また、定着器40のすぐ下流側には、定着後の転写材Pの腰付けのための加圧を、切り換え可能な複数の加圧力で行うことができる加圧機構部(湾曲加圧装置)59(後に詳述)が配設されている。加圧機構部59の下流側には、転写材Pの排出か再給紙かを選択する排出フラッパ60、排紙トレイ61が配設され、また、排出フラッパ60の下方には、反転搬送路62、反転フラッパ63が配設され、さらに下流側には、再給紙搬送路64、再給紙装置65が配設されている。
【0029】
上述構成の給搬送装置50は、次のように動作する。用紙送り装置54又はマルチ用紙送り装置55から給紙された転写材Pは、レジストローラ56によって一時停止され、その後、前述の画像形成部30M、30C、30Y、30Kの感光ドラム上に形成された各色のトナー像に同期するようにして、レジストローラ56によって挟持搬送され、さらに転写ベルト57によって担持搬送される。マゼンタの画像形成部30Mを通過する際に、転写帯電器34によって、表面にマゼンタのトナー像が転写される。転写材Pは、その後同様にして、シアン、イエロー、ブラックの各画像形成部30C、30Y、30Kを通過する際に、それぞれの色のトナー像が順次に転写される。4色のトナー像の転写が終了した転写材Pは、定着前ベルト58によって定着器40に運ばれ、ここで加熱、加圧を受けて表面のトナー像が定着される。トナー像定着後の転写材Pは、加圧機構部59によって腰付けが行われる。ここで、片面画像形成時には、排出フラッパ60が排出側にセットされ、転写材Pは排紙トレイ61上に排出される。一方、両面画像形成時には、排出フラッパ60が再給紙側にセットされ、これにより、転写材Pは、反転搬送路62に導かれ、その後端が反転フラッパ63を通過するまで下方に向けて搬送される。その後、反転フラッパ63を切り換え、転写材Pを上方に向けて搬送すると、転写材Pは、反転フラッパ63により再給紙搬送路64に導かれ、再給紙装置65に収納される。これにより、転写材Pは、表裏反転される。転写材Pは、ここから画像形成部30M等に再給紙され、表面に画像形成を行ったときと同様にして、裏面に画像形成が行われ、その後、排紙トレイ61上に排出される。
【0030】
以上で、画像形成装置全体についての構成及び動作の説明を終える。
【0031】
次に、図3に、上述の画像形成装置におけるブロック図を示す。このブロック図は、転写材Pに応じた最適な画像形成を行うためのブロック図である。システムコントローラ71は、画像形成装置の各種制御を行うものであり、内部のCPUによって統括的に制御を行う。同図中、72はリーダ部10の一部を構成する画像入力部、16は画像処理部、21は画像データに基づき半導体レーザーを変調駆動するレーザー駆動回路(画像制御部)、そして22はレーザー駆動回路21によって駆動される半導体レーザー(レーザー素子)である。また、31、33、34は、前述のマゼンタの画像形成部30Mを構成する部材であり、それぞれ31は半導体レーザー22の出力光により静電潜像が形成される感光ドラム、33は感光ドラム31上の潜像に応じた現像を行う現像器、そして34は感光ドラム31上のトナー像を転写材Pに転写する転写帯電器である。さらに、40は転写材P上のトナー像を加熱加圧して定着させる定着器、59は定着後の転写材Pに腰を付けるための加圧機構部である。そしてS6は、画像処理部16から出力される画像データに基づいて画像濃度分布を推定する濃度分布推定回路(以下適宜「推定回路」という、後に詳述)である。
【0032】
つづいて、図3のブロック図を参照して前述構成の画像形成装置において、最適な画像形成を行うための動作について説明する。原稿の画像情報は、画像入力部72を通して電気信号として入力され、画像処理部16において、A/D変換、シェーディング補正、LOG変換、UCR処理、γ補正など画像形成に必要な画像処理が加えられ、出力画像データとして出力される。この出力画像データに基づいて、レーザー駆動回路21が駆動され、半導体レーザー22を変調駆動する。その半導体レーザー22の出力光を帯電済の感光ドラム31上にスキャン露光することにより、感光ドラム31表面には、画像データに対応する電荷分布、すなわち静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器33によってトナーが付着されマゼンタのトナー像として現像される。
【0033】
このマゼンタのトナー像は、前述の給搬送部50によって搬送されてきた転写材P表面に転写される。この転写材Pは、トナー像転写前に、あらかじめ用紙サイズ検出部S3(S4)によってサイズが検出され、また、紙厚検出部S5によって厚さが検知されたものである。またトナー像の転写によって、現像器33内のトナーは転写材P上に転移することになるが、転写材Pではトナー像は、トナーの分布として認識される。推定回路S6は、この転写材P上のトナーの分布、すなわち画像濃度分布を、画像形成に用いたものと同じ画像データを基にして推定する。転写材P上には、さらに、下流側のシアン、イエロー、ブラックの各画像形成部30C、30Y、30Kによって、それぞれの色のトナー像が順次に転写される。これらの転写に際しても、上述の推定回路S6によって、同様に、それぞれの色の画像濃度分布の推定が行われる。
【0034】
転写材P上に4色分のトナー像は、定着器40によって加熱、加圧されて定着される。このトナーを加熱定着するには、最適な定着温度があり、それは、用紙サイズ検出部S3、S4が検出する転写材Pのサイズ、紙厚検出部S5が検出する転写材Pの厚さ、そして推定回路S6が推定する画像濃度分布等に基づいて定着条件を変更することで、実現している。
【0035】
例えば、定着器40の定着ローラ40aと加圧ローラ40bとによって転写材Pを挟持搬送しながら加熱するに際し、転写材Pの厚さに応じて、定着ローラ40aの回転数制御を行って転写材Pの搬送速度(定着速度)を変化させ、これにより、最適な定着条件を実現している。すなわち、転写材Pの厚さが厚い場合には、定着速度を遅くし、反対に転写材Pの厚さが薄い場合には、定着速度を速くして、トナー像に対しこれを溶融するに十分な熱量が与えられるようにしている。
【0036】
また、感光ドラム31から転写材P上にトナー像を転写する際に転写帯電器34に印加する転写バイアスを、転写材Pのサイズ、厚さについての情報に基づいて、決定するようにしている。
【0037】
さらに、転写材Pのサイズ、厚さに応じて、加熱定着後の転写材Pの腰付けを行う加圧機構部59の加圧量を切り換えることにより、最適なカール取りの加圧制御が可能となる。
【0038】
すなわち、図3に示すブロック図においては、用紙サイズ検出部S3、S4、紙厚検出部S5、推定回路S6の出力に基づいて、転写帯電器34、定着器40、加圧機構部59等を適宜に制御し、最適な画像形成を行うようにしている。
【0039】
次に、用紙サイズ検出部S3、S4については前述したので、ここでは、推定回路S6、紙厚検知部S5、加圧機構部59について詳述する。
【0040】
図4に、推定回路S6の詳細な回路図を示す。ここで、現像剤(トナー)使用量は概略としては画像データの積算値に比例すると考えられることから、推定回路S6として一画像中を複数の領域に分け、その各領域での画像データ値の積算を行う回路を考え、本実施の形態では画像を4×4の16領域に分割した、図5に示すC00〜C33を算出する例で説明を行う。ここで、Cmnは各領域の画像濃度値である。
【0041】
図4中、Dataは画像データであり、本実施の形態では8ビットの信号とする。Vclkは画像データの同期信号であり、Vsyncは一画像区間開始を示す副走査同期信号である。Henableは主走査画像有効区間信号であり、Venableは副走査画像有効区間信号である。用紙サイズ検出部S3、S4によって検出された転写材Pのサイズに基づき、システムコントローラ71は画像形成を行う主走査の画素数N、副走査の画素数Mを導き出し、濃度分布の一領域に対応するM/4、N/4の算出を行う。81は主走査の領域を計数するカウンタ、82、85はORゲート、83は主走査の領域を指示する数値を示すアップカウンタ、84は副走査の領域を計数するカウンタ、86は副走査の領域を指示する数値を示すアップカウンタ、87はアップカウンタ83、86の領域を示す数値をエンコードするエンコーダ、88は画像データが入力されるフリップフロップ、89はイネーブル信号を生成するANDゲート、90は画像データと選択された領域の画像データ積算値とを加算する加算器、91、93、95は各領域の画像データ加算値を記憶するフリップフロップ、92、94、96は各領域のイネーブルを生成するANDゲート、97、98、99は各領域の画像データ積算値を加算器に出力する出力イネーブル付きのバッファである。
【0042】
主走査の領域の計数は主走査の領域の画素数N/4を画像形成前にVsyncによりカウンタにロードし、Vclkを計数しダウンカウントし、N/4まで計数した時点でN/4を再ロードするとともにアップカウンタ83にnクロックとなるキャリーを出力し、領域を示すアップカウンタ83の出力をインクリメントしていくこで、N/4画素ごとにアップカウンタ83の出力を増加させることで実現する。副走査の領域に関しても主走査の場合と同様に、HsyncをM/4個ずつカウントすることで、M/4ラインごとの領域信号を生成し、エンコーダ87に出力する。一方、画像データは、HenableとVenableとのANDゲート89によるイネーブル区間の間、フリップロップ88にVclk同期で記憶される。そのフリップロップ88の出力は加算器90の一方の入力に入力される。加算器90の他方の入力には、各領域を示すエンコード信号によって出力制御されたバッファ97、98、99からの所定の領域のデータ出力が入力される。この2つのデータを加算しその出力を、所定の領域に対応するようにイネーブル制御されたフリップロップに記憶することで、エンコーダ87が指示する領域に対応する画像データの積算値C00〜C33が各フリップロップに記憶され、システムコントローラ71に読み込まれた濃度分布が推定される。また、図6にビデオ系の各信号、すなわちVsync、Venable、Hsync、Henable、Data、Cの概略のタイミングを示す。
【0043】
算出された画像濃度データC00〜C33からの画像濃度分布の推定はシステム
コントローラ71での演算によって行う。
【0044】
次に、図7aに本実施の形態で使用した紙厚検出部S5を示す。
【0045】
紙厚検知部S5は、変位量検知手段100とレジストローラ56、転写材検知センサ105、変位量検知手段100の磁性体100a(本装置ではsus304を使用)を上下動させるための検知レバー106とその支持部材103、および検知レバーを駆動して、磁性体100a上下動させるためのソレノイド102とその駆動部104、更に、磁性体100aを常時磁界センサ100b側に位置決めさせるためのスプリング103とを備えている。
【0046】
なお、この磁性体100aは、ソレノイド102が駆動されていない場合、即ち、装置のスタンバイ状態などの通常状態では、スプリング101によって、磁界センサ100b側に固定されており、磁界センサ100b出力が、転写材を挟んでいない状態の信号を出力するように設置されている。
【0047】
また、紙厚検出部S5の制御は、図示しない各種センサ、特に転写材検知センサ105等の出力をもとに、ソレノイド102の駆動、また、磁界センサ100bの信号をA/D変換するためのA/D変換器の制御信号S12(A/Dクロックなど)、およびA/D後の厚さデータS14(本装置では8bit)は、全てシステムコントローラ71上のCPUにより統括的に制御演算される。
【0048】
まず、変位量検知手段100の詳細について説明する。
【0049】
磁界センサ100bは、互いが磁気的に結合しており、可動磁性体100aの位置変化に応じてインダクタンスが変化するように配置されたコイルL1、L2と、既定周波数の発振器OSCの出力信号をコイルL1に出力し、コイルL2との間で共振回路が構成されるコンデンサC1、C2とを備えており、コイルL1とL2により可動磁性体100aが基準位置(転写材Pがなく、可動磁性体100aの下面が磁界センサ100bに当接した状態)で発振周波数に同調するように構成されている。その後、検波回路を経由して、可動磁性体100aが作る磁界の大きさを、電圧として出力させ、アンプAMP1によって、A/D変換器AD1の入力既定電圧まで増幅された後、A/D変換器AD1によって、厚さデータが出力される。
【0050】
ここで、発振周波数は、経済的な理由により数MHz〜数十MHzに選定されている。これは、周波数が低いと、L1、L2、C1、C2の容量を大きくする必要性がある一方、周波数が高いと、回路上の取り扱いが難しくなり、どちらにしても、コストアップを招くためである。また、検波回路は、カップリングコンデンサC3、ダイオードD1、D2、抵抗R1、コンデンサC4、アンプAMP1から構成されている。抵抗R1、コンデンサC4の時定数は、アンプAMP1の入力レベルがリップルによって変動しない程度まで高くすることが望ましい。以上の回路は全て、磁界センサ100bに収められている。
【0051】
具体的に動作を説明する。
【0052】
転写材Pが無く、可動磁性体100aが上記基準位置にある時、共振回路の共振周波数がOSCによる発振周波数と等しくなり、共振回路としてのインピーダンスが最小となり、共振回路から出力される信号レベルは最大となり、アンプAMP1から出力される信号のレベルも最大となる。
【0053】
一方、転写材Pが搬送されてきて、その厚みに応じて可動磁性体100aの位置が変化すると、コイルL1、L2のインダクタンスが変化し、これに伴い、共振回路の共振周波数が発振周波数から外れて小さくなり、共振回路のインピーダンスも高くなる。その結果、共振回路から出力されるレベルは、上記に比較して低下する。即ち、コイルL2を含んだ共振回路の共振周波数の変化は、コイルL1を含んだ共振回路の共振周波数の変化より大きく、この共振周波数の変化を同調の変化として検出している。
【0054】
次に、図8に、加圧機構部59の詳細図を示す。一般に、転写材P上に転写されたトナー像が加熱定着されると、定着後の転写材Pは、トナー像側にカールすることが知られている。こうした状態では排紙トレイ61上での積載性が著しく損なわれると同時に、複写機、プリンタ等で広く使用されているソータ(後処理装置)への排紙性の悪化、さらにはジャム等へも発展する可能性があり、定着後のカール量の管理は非常に重要な問題である。本実施の形態ではカール量の管理方法として、一対のスポンジローラ59aと金属ローラ59bとにより定着後の転写材Pを挟み込むことで実現している。カールは転写材Pの上面にトナー像が形成されていることから、それと反対の方向にカールを加えるべく上側にスポンジローラ59a、下側に金属ローラ59bを配置し、金属ローラ59bがスポンジローラ59aに食い込むことを利用して、カールを抑えている。また、加圧量の調整は、カム59cを駆動することにより、軸59dを中心にして揺動可能な金属ローラ可動板59eを、同図中の矢印方向に上下させて制御している。この加圧量はカム59cの形状に応じて、複数段又は無段階に調整可能である。また、59fは転写材Pの搬送性をよくするために設けられた搬送ローラである。加圧機構部59のカム59c及び金属ローラ可動板59eによる、加圧量の調整は、前述の紙厚検出部S5による転写材Pの厚さ及び推定回路S6による画像濃度分布等のデータを参照して、システムコントローラ71上のCPUにより統括的に制御されている。
【0055】
図9に、本実施の形態による転写材Pの厚さを算出するフローチャートを示す。
【0056】
この転写材Pの厚さ算出もすべてシステムコントローラ71上のCPUにより統括的制御演算される。
【0057】
用紙送り装置54、55(図1参照)から用紙搬送路を通り給紙された転写材Pが紙厚検出部S5に到達し転写材Pの紙厚検知が実行される(S1)。まず、レジストローラ56に転写材Pが到達する前のオフセットデータを収集する(S2)。この際、可動磁性体100aを基準位置に設定するため、ソレノイド駆動回路104を駆動させず、スプリング101のテンションにより、可動磁性体100aと磁界センサ100bが当接される。その後、収集したオフセットデータを、Doffとして一旦保存し、可動磁性体100aに、転写材Pが衝突し、衝突の際に発生する転写材Pの先端の傷、折れ、更には滞留によるジャム発生を防止するために、可動磁性体を待避させる(S4)。可動磁性体の待避は、ソレノイド駆動回路104を駆動させ、ソレノイド102の軸が、図7−aの矢印の方向に移動することで、磁界センサ100bから離れ、転写材Pの移動をスムーズに行えるようにする。可動磁性体100aを待避させた後、転写材Pの給紙を開始し(S5)、転写材Pがレジストローラ56a、56bに到達したか否かを判断する(S6)。これは、転写材検知センサ105の下方を、転写材Pが通過したか否かを検出し、その後センサ105と、レジストローラ56a、56bとの間の距離に相当する、転写材Pの移動時間から判定する。転写材Pがレジストローラ56a、56bに到達したことを確認した後、可動磁性体100aを下降させ、可動磁性体100aと、磁界センサ100bで転写材Pをはさみ込む(S7)。この際も(S2)と同様に、ソレノイド駆動回路104を駆動させず、スプリング101のテンションにより、可動磁性体100aを移動させる。その後、可動磁性体100aと、磁界センサ100bで転写材Pをはさみ込むことによって、転写材Pの厚さデータDonを収集し(S8)、転写材Pの厚さを算出する(S9)。転写材Pの厚さは、S8で得られた厚さデータDonから、S2で得られたオフセットデータDoffを差し引いた値、Dとなる。転写材Pの厚さを算出した後、前述した定着条件の設定、転写材Pの腰付け設定等を行った後、レジストローラ56a、56bを駆動させ(S10)、転写材Pを画像形成処理に進めた後、紙厚検知シーケンスを終了させる(S11)。
【0058】
(実施の形態2)
前述の実施の形態1では、可動磁性体100aの当接させるタイミングを、転写材Pがレジストローラ56a、56bに到達する際に実施していたが、転写材Pが、変位量検知手段100を通過して、レジストローラに到達するまでの間のみとすることも可能である。この場合、転写材Pがレジストローラに到達した時点で、転写材Pの厚さを検出を終了することができ、結果的に、生産性を向上させることが可能となる。
【0059】
具体的に、図10を用いて説明する。
【0060】
用紙送り装置54、55(図1参照)から用紙搬送路を通り給紙された転写材Pが紙厚検出部S5に到達し転写材Pの紙厚検知が実行される(S1)。まず、レジストローラ56に転写材Pが到達する前のオフセットデータを収集する(S2)。この際、可動磁性体100aを基準位置に設定するため、ソレノイド駆動回路104を駆動させず、スプリング101のテンションにより、可動磁性体100aと磁界センサ100bが当接される。その後、収集したオフセットデータを、Doffとして一旦保存し、可動磁性体100aに、転写材Pが衝突し、衝突の際に発生する転写材Pの先端の傷、折れ、更には滞留によるジャム発生を防止するために、可動磁性体を待避させる(S4)。可動磁性体の待避は、ソレノイド駆動回路104を駆動させ、ソレノイド102の軸が、図7−aの矢印の方向に移動することで、磁界センサ100bから離れ、転写材Pの移動をスムーズに行えるようにする。可動磁性体100aを待避させた後、転写材Pの給紙を開始し(S5)、転写材Pがセンサ105を通過したか否かを判断する(S6)。転写材Pがセンサ105を通過し、センサ105と、変位量検知手段100との間の距離に相当する、転写材Pの移動時間を経過した後、可動磁性体100aを下降させ、可動磁性体100aと、磁界センサ100bで転写材Pをはさみ込む(S7)。この際も(S2)と同様に、ソレノイド駆動回路104を駆動させず、スプリング101のテンションにより、可動磁性体100aを移動させる。その後、可動磁性体100aと、磁界センサ100bで転写材Pをはさみ込むことによって、転写材Pの厚さデータDonを収集し(S8)、転写材Pの厚さを算出する(S9)。その後、転写材Pがレジストローラ56a、56bに到達したか否かを判断し(S10)、到達していた場合には、
転写材Pの厚さデータに基づいて、前述した定着条件の設定、転写材Pの腰付け設定等を行った後、レジストローラ56a、56bを駆動させ(S11)、転写材Pを画像形成処理に進めた後、紙厚検知シーケンスを終了させる(S11)。
【0061】
(実施の形態3)
前記可動磁性体100aの当接タイミングは、転写材Pの先端が、前記可動磁性体の位置を通過した時点から、後端が通過するまでとすることも可能である。この場合、可動磁性体100aを転写材Pに当接させている力を必要以上に強く設定しなければ、転写材Pへの、当接による影響は殆ど無く、不要な当接による振動削減が可能となる。
【0062】
また、前記可動磁性体100aの当接タイミングを、転写材Pの先端が、前記可動磁性体の位置を通過した時点から、次に搬送される転写材Pの先端が、前記可動磁性体の位置に到達するまでとすることも可能である。この場合も同様に、転写材Pへの、当接による影響は殆ど無く、不要な当接による振動削減が可能となる。
【0063】
(実施の形態4)
前述の実施の形態1では、画像形成装置がカラー複写機である場合について説明してきたが、本発明は、白黒の複写機等の画像形成装置に対しても適用できるのはもちろんである。
【0064】
白黒機においても転写材Pの種類、特に厚さの違いによる転写条件または定着条件の制御、選択は高精細な画像を形成する場合(特にデジタル複写機)には大きなファクタになっており、今後、更なる高精細な画質を担う場合には必須な技術である。
【0065】
【発明の効果】
画像データに基づいて像担持体上に形成したトナー像を、搬送路を介して供給される転写材に転写した後、転写材上に定着して画像形成を行う画像形成装置において、前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する厚さ検出手段と、該厚さ検出手段が出力する厚さについてのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段とを備え、前記厚さ検出手段は、転写材上に当接する位置に配置され、当接によって移動自在に位置変位するように設けられた可動磁性体と、可動磁性体の周囲に固定され、可動磁性体が作る磁界の大きさを転写材の厚みとして検出する磁界センサを具備し、
前記搬送路を搬送されてきた前記転写材が、前記厚さ検出手段に到達する前に、前記可動磁性体が、前記転写材に当接しないように可動磁性体を待避させ、前記転写材が前記厚さ検出手段に到達し、前記転写材の先端が前記可動磁性体の位置を通過した後に、前記可動磁性体を前記転写材に当接させるようにすることで、転写材への傷、しわ等の発生を抑えると同時に、転写材の厚さを正確に検知し、これに基づいて好適な画像形成条件を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】画像処理部の詳細を示すブロック図である。
【図3】画像形成に供せられる転写材の性状によって画像形成条件を変更する様子を示す図である。
【図4】推定回路の詳細を示すブロック図である。
【図5】推定回路の算出領域を示す図である。
【図6】推定回路を駆動する各制御信号のタイミングチャートである。
【図7】転写材の厚さ検出部の構成の詳細を示す図である。
【図8】加圧機構部の構成の詳細を示す図である。
【図9】実施例1に示す転写材の厚さを検出するフローチャートである。
【図10】実施例2に示す転写材の厚さを検出するフローチャートである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming apparatus such as a copying machine or a laser beam printer.
[0002]
[Prior art]
As a transfer material used in an image forming apparatus such as a copying machine or a laser beam printer, a transfer material recommended by each apparatus is almost determined. This is because, in a copying machine or the like, when an image is formed on a transfer material such as paper, the weight of the transfer material, that is, the thickness of the transfer material, which has a known correlation with the weight, determines the quality of the image. This is because it is a very large factor. In particular, in a color copying machine that forms an image by superimposing four color toners (developers) on one transfer material, the amount of toner placed on the transfer material compared to a black-and-white copying machine. Therefore, the difference in the thickness of the transfer material greatly affects the image quality. That is, in a general heating type fixing device that melts and fixes toner, the thicker the transfer material, the more heat is taken away by the transfer material at the time of fixing. Less heat is provided. For this reason, in a color image having a large amount of toner, the toner is not sufficiently melted and tends to cause a fixing failure. In order to prevent such a fixing failure, a color copier requires particularly severe temperature management as compared with a black and white copier.
[0003]
In addition, changing the transfer conditions (for example, transfer bias) for transferring the toner image to the transfer material according to the thickness of the transfer material (material density) is also important for good transfer. is there.
[0004]
Conventionally, in an image forming apparatus such as a color copying machine, the user himself / herself inputs information about the thickness of the transfer material from the operation unit on the apparatus body in order to perform the above-described fixing and transfer satisfactorily. Based on the information, the control device controls fixing conditions such as fixing temperature and fixing speed, and transfer conditions such as transfer bias.
[0005]
For example, in
[0006]
In
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-10-232580 (5th page, FIG. 3)
[Patent Document 2]
JP 2001-324890 A (page 8-9, FIG. 3, FIG. 5)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above-described conventional example, since the user himself / herself inputs information on the thickness of the transfer material by manual input, even if there is an erroneous input by the user, the control device can fix the fixing condition based on the erroneous input, The image forming conditions such as the transfer conditions are set, and there is a possibility that a problem occurs. For example, even if one fixing condition is used, there are problems such as fixing failure due to an input error and deformation of a transfer material due to excessive heat.
[0009]
Recently, there are a large number of types of transfer materials used for image formation, and information on transfer materials includes the size, plain paper, special paper, and paper as well as the above-mentioned thickness. There are various things such as other resin films. For these, it is almost difficult for the user to accurately recognize and input correctly to the apparatus main body, and it is also a complicated operation.
[0010]
Therefore, the present invention accurately detects the thickness of the transfer material,
An object of the present invention is to provide an image forming apparatus in which suitable image forming conditions are set based on this.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and after transferring a toner image formed on an image carrier based on image data onto a transfer material supplied via a conveyance path, In an image forming apparatus that forms an image by fixing to a thickness, a thickness detection unit that is disposed in the conveyance path and detects the thickness of a transfer material, and a thickness data output by the thickness detection unit A control means for changing the image forming conditions, and the thickness detecting means is disposed at a position where the thickness is in contact with the transfer material, and is disposed so as to be movably displaced by the contact. A magnetic field sensor that is fixed around the magnetic body and detects the magnitude of the magnetic field generated by the movable magnetic body as the thickness of the transfer material, and the transfer material that has been transported through the transport path is used as the thickness detection means. Before reaching the movable magnetic body, The movable magnetic body is retracted so as not to contact the transfer material, and after the transfer material reaches the thickness detecting means and the tip of the transfer material passes the position of the movable magnetic body, the movable magnetic body is The movement of the movable magnetic body is controlled so as to abut on the transfer material.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0013]
(Embodiment 1)
FIG. 1 shows a schematic configuration of a digital color
[0014]
First, the configuration and operation will be described with reference to FIG.
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The operation of the
[0018]
A document is placed on the document table 11 with its image surface facing downward, and is pressed by the
[0019]
As shown in FIG. 1, the
[0020]
The other color
[0021]
The
[0022]
In the magenta
[0023]
Similarly to the magenta
[0024]
The feeding / conveying
[0025]
A
[0026]
At this time, in order to stop and detect the thickness of the transfer material P, a paper thickness detection unit (thickness detection means) S5 is configured on the upstream side of the
[0027]
On the downstream side of the
[0028]
On the downstream side of the transfer belt, a
[0029]
The feeding / conveying
[0030]
This is the end of the description of the configuration and operation of the entire image forming apparatus.
[0031]
Next, FIG. 3 shows a block diagram of the above-described image forming apparatus. This block diagram is a block diagram for performing optimum image formation according to the transfer material P. The
[0032]
Next, an operation for performing optimum image formation in the image forming apparatus having the above-described configuration will be described with reference to the block diagram of FIG. The image information of the document is input as an electrical signal through the
[0033]
The magenta toner image is transferred onto the surface of the transfer material P that has been transported by the feeding and transporting
[0034]
The toner images for four colors are fixed on the transfer material P by being heated and pressed by the fixing
[0035]
For example, when the transfer material P is heated while being nipped and conveyed by the fixing
[0036]
Further, the transfer bias applied to the
[0037]
In addition, depending on the size and thickness of the transfer material P, it is possible to perform optimum curl depressurization control by switching the pressurization amount of the
[0038]
That is, in the block diagram shown in FIG. 3, the
[0039]
Next, since the paper size detection units S3 and S4 have been described above, the estimation circuit S6, the paper thickness detection unit S5, and the
[0040]
FIG. 4 shows a detailed circuit diagram of the estimation circuit S6. Here, since the amount of developer (toner) used is considered to be roughly proportional to the integrated value of the image data, the estimation circuit S6 divides one image into a plurality of areas, and the image data value in each area is determined. Considering a circuit that performs integration, in this embodiment, an example will be described in which C00 to C33 illustrated in FIG. 5 are calculated by dividing an image into 4 × 4 16 regions. Here, Cmn is an image density value of each region.
[0041]
In FIG. 4, Data is image data, which is an 8-bit signal in this embodiment. Vclk is a synchronization signal of image data, and Vsync is a sub-scanning synchronization signal indicating the start of one image section. Enable is a main scanning image effective section signal, and Enable is a sub-scanning image effective section signal. Based on the size of the transfer material P detected by the paper size detectors S3 and S4, the
[0042]
In the main scanning area, the number N / 4 of pixels in the main scanning area is loaded into the counter by Vsync before image formation, Vclk is counted and counted down, and when N / 4 is counted, N / 4 is restarted. This is realized by increasing the output of the up counter 83 for every N / 4 pixels by loading and outputting a carry as n clocks to the up counter 83 and incrementing the output of the up counter 83 indicating the area. As in the case of the main scanning, the sub-scanning area is also incremented by M / 4, thereby generating an area signal for each M / 4 line and outputting it to the
[0043]
The estimation of the image density distribution from the calculated image density data C00 to C33 is a system
The calculation is performed by the
[0044]
Next, FIG. 7a shows the paper thickness detection unit S5 used in the present embodiment.
[0045]
The paper thickness detection unit S5 includes a displacement
[0046]
This magnetic body 100a is fixed to the
[0047]
The control of the paper thickness detection unit S5 is for driving the
[0048]
First, the details of the displacement amount detection means 100 will be described.
[0049]
The
[0050]
Here, the oscillation frequency is selected from several MHz to several tens of MHz for economic reasons. This is because if the frequency is low, it is necessary to increase the capacities of L1, L2, C1, and C2. On the other hand, if the frequency is high, handling on the circuit becomes difficult, and in any case, the cost increases. is there. The detection circuit includes a coupling capacitor C3, diodes D1 and D2, a resistor R1, a capacitor C4, and an amplifier AMP1. It is desirable to increase the time constants of the resistor R1 and the capacitor C4 to such an extent that the input level of the amplifier AMP1 does not fluctuate due to ripples. All the above circuits are housed in the
[0051]
The operation will be specifically described.
[0052]
When there is no transfer material P and the movable magnetic body 100a is at the reference position, the resonance frequency of the resonance circuit is equal to the oscillation frequency by the OSC, the impedance as the resonance circuit is minimized, and the signal level output from the resonance circuit is The signal level output from the amplifier AMP1 is maximum.
[0053]
On the other hand, when the transfer material P is conveyed and the position of the movable magnetic body 100a changes according to the thickness thereof, the inductances of the coils L1 and L2 change, and accordingly, the resonance frequency of the resonance circuit deviates from the oscillation frequency. And the impedance of the resonant circuit also increases. As a result, the level output from the resonance circuit is lower than that described above. That is, the change in the resonance frequency of the resonance circuit including the coil L2 is larger than the change in the resonance frequency of the resonance circuit including the coil L1, and this change in the resonance frequency is detected as a tuning change.
[0054]
Next, FIG. 8 shows a detailed view of the
[0055]
FIG. 9 shows a flowchart for calculating the thickness of the transfer material P according to this embodiment.
[0056]
All of the calculation of the thickness of the transfer material P is also performed by the CPU on the
[0057]
The transfer material P fed from the
[0058]
(Embodiment 2)
In the first embodiment described above, the timing with which the movable magnetic body 100a is brought into contact is implemented when the transfer material P reaches the
[0059]
This will be specifically described with reference to FIG.
[0060]
The transfer material P fed from the
Based on the thickness data of the transfer material P, the setting of the fixing conditions and the setting of the transfer material P are performed, and then the
[0061]
(Embodiment 3)
The contact timing of the movable magnetic body 100a can be from the time when the front end of the transfer material P passes the position of the movable magnetic body to the time when the rear end passes. In this case, unless the force with which the movable magnetic body 100a is brought into contact with the transfer material P is set more strongly than necessary, the transfer material P is hardly affected by the contact, and vibration is reduced by unnecessary contact. It becomes possible.
[0062]
Further, the contact timing of the movable magnetic body 100a is determined from the point in time when the tip of the transfer material P passes the position of the movable magnetic body, and the tip of the transfer material P to be conveyed next is the position of the movable magnetic body. It is also possible to reach until. In this case as well, there is almost no influence on the transfer material P due to contact, and vibration due to unnecessary contact can be reduced.
[0063]
(Embodiment 4)
In the first embodiment described above, the case where the image forming apparatus is a color copying machine has been described, but the present invention is naturally applicable to an image forming apparatus such as a monochrome copying machine.
[0064]
In black-and-white machines, the type of transfer material P, especially the control and selection of transfer conditions or fixing conditions due to differences in thickness, is a big factor when forming high-definition images (especially digital copying machines). This is an indispensable technique when the image quality is higher.
[0065]
【The invention's effect】
In the image forming apparatus in which a toner image formed on an image carrier based on image data is transferred to a transfer material supplied via a conveyance path and then fixed on the transfer material to form an image. A thickness detecting unit disposed in the thickness detecting unit for detecting the thickness of the transfer material, and a control unit for changing image forming conditions based on data about the thickness output from the thickness detecting unit. The detection means is disposed at a position where it abuts on the transfer material, and a movable magnetic body provided so as to be displaceably moved by the abutment, and a magnetic field that is fixed around the movable magnetic body and created by the movable magnetic body. It has a magnetic field sensor that detects the size as the thickness of the transfer material,
Before the transfer material that has been transported through the transport path reaches the thickness detection means, the movable magnetic material is retracted so that the movable magnetic material does not come into contact with the transfer material. After reaching the thickness detection means and after the tip of the transfer material passes through the position of the movable magnetic body, the movable magnetic body is brought into contact with the transfer material, While suppressing the generation of wrinkles and the like, it is possible to accurately detect the thickness of the transfer material and set a suitable image forming condition based on this.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a schematic configuration of an image forming apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating details of an image processing unit.
FIG. 3 is a diagram illustrating a state in which image forming conditions are changed depending on the properties of a transfer material used for image formation.
FIG. 4 is a block diagram showing details of an estimation circuit.
FIG. 5 is a diagram illustrating a calculation area of an estimation circuit.
FIG. 6 is a timing chart of each control signal for driving the estimation circuit.
FIG. 7 is a diagram showing details of the configuration of a transfer material thickness detection unit;
FIG. 8 is a diagram showing details of the configuration of the pressurizing mechanism.
FIG. 9 is a flowchart for detecting the thickness of the transfer material shown in the first embodiment.
10 is a flowchart for detecting the thickness of a transfer material shown in
Claims (5)
前記搬送路中に配置されて転写材の厚さを検出する厚さ検出手段と、
該厚さ検出手段が出力する厚さについてのデータに基づいて画像形成条件を変更する制御手段とを備え、
前記厚さ検出手段は、転写材上に当接する位置に配置され、当接によって移動自在に位置変位するように設けられた可動磁性体と、可動磁性体の周囲に固定され、可動磁性体が作る磁界の大きさを転写材の厚みとして検出する磁界センサを具備し、
前記搬送路を搬送されてきた前記転写材が、前記厚さ検出手段に到達する前に、前記可動磁性体が、前記転写材に当接しないように可動磁性体を待避させ、前記転写材が前記厚さ検出手段に到達し、前記転写材の先端が前記可動磁性体の位置を通過した後に、前記可動磁性体を前記転写材に当接させるように、前記可動磁性体の移動を制御することを特徴とする、画像形成装置。In an image forming apparatus in which a toner image formed on an image carrier based on image data is transferred to a transfer material supplied via a conveyance path and then fixed on the transfer material to form an image.
A thickness detecting means arranged in the transport path for detecting the thickness of the transfer material;
Control means for changing the image forming conditions based on the data about the thickness output by the thickness detection means,
The thickness detecting means is disposed at a position where the thickness detection unit abuts on the transfer material, and is disposed around the movable magnetic body so that the movable magnetic body is movably displaced by the abutment. It has a magnetic field sensor that detects the magnitude of the magnetic field created as the thickness of the transfer material,
Before the transfer material that has been transported through the transport path reaches the thickness detection means, the movable magnetic material is retracted so that the movable magnetic material does not come into contact with the transfer material. The movement of the movable magnetic body is controlled so that the movable magnetic body is brought into contact with the transfer material after reaching the thickness detection means and the tip of the transfer material passes the position of the movable magnetic body. An image forming apparatus.
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-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003171585A patent/JP2005010238A/en not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009093113A (en) * | 2007-10-12 | 2009-04-30 | Fuji Xerox Co Ltd | Image forming apparatus, detecting device for image forming medium, and program |
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US8626051B2 (en) | 2009-12-22 | 2014-01-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with conveying portions having a loop detector with contact portion for contacting the sheet |
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