JP2005008559A - Anthracene compound, and organic electroluminescent device containing the same - Google Patents

Anthracene compound, and organic electroluminescent device containing the same Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a new anthracene compound, more specifically an anthracene compound suitably usable as a luminescent material for organic electroluminescent devices. <P>SOLUTION: The new anthracene compound is represented by the general formula(1)[ wherein, R<SB>1</SB>to R<SB>4</SB>are each H, a straight-chain, branched or cyclic alkyl, a substituted or unsubstituted aralkyl or a substituted or unsubstituted aryl; Y<SB>1</SB>to Y<SB>20</SB>are each H or a substituent; and Z is a substituted or unsubstituted phenylene group ]. Organic electroluminescent devices containing the new anthracene compound are also provided. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なアントラセン化合物、および該アントラセン化合物を含有してなる有機電界発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無機電界発光素子は、例えば、バックライトなどのパネル型光源として使用されてきたが、該発光素子を駆動させるには、交流の高電圧が必要である。最近になり、発光材料に有機材料を用いた有機電界発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子:有機EL素子)が開発された〔例えば、非特許文献1参照〕。
有機電界発光素子は蛍光性有機化合物を含む薄膜を、陽極と陰極間に挟持した構造を有し、該薄膜に電子および正孔(ホール)を注入して、再結合させることにより励起子(エキシントン)を生成させ、この励起子が失活する際に放出される光を利用して発光する素子である。有機電界発光素子は、数V〜数十V程度の直流の低電圧で発光が可能であり、また、蛍光性有機化合物の種類を選択することにより、種々の色(例えば、赤色、青色、緑色)の発光が可能である。このような特徴を有する有機電界発光素子は種々の発光素子、表示素子等への応用が期待されている。しかしながら、一般に、発光輝度が低く、実用上充分ではない。
発光輝度を向上させる方法として、発光層に、ホスト材料としてトリス(8−キノリノラート)アルミニウム等を使用し、ゲスト化合物(ドーパント)としてクマリン誘導体、ピラン誘導体を使用した有機電界発光素子が提案されている[非特許文献2参照]。また、発光層の材料として、アントラセン誘導体を用いた有機電界発光素子が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また、発光層のゲスト化合物として、アントラセン誘導体を使用した有機電界発光素子が提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
しかしながら、これらの発光素子も充分な発光輝度、発光寿命を有しているとは言いがたい。
現在では、さらなる高輝度化、長寿命化が望まれていおり、高輝度発光する発光材料および輝度の減衰が少ない発光材料が望まれている。
【0003】
【非特許文献1】Appl.Phys.lett.,51,913(1987)
【非特許文献2】J.Appl.Phys.,65,3610(1989)
【非特許文献3】J.Am.Chem.Soc.,124,11576(2002)
【特許文献1】特開平8−12600号公報
【特許文献2】特開平11−111458号公報
【特許文献3】特開平10−36832号公報
【特許文献4】特開平10−294179号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、新規なアントラセン化合物を提供することである。さらに詳しくは、有機電界発光素子の発光材料として、好適に使用することができるアントラセン化合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、種々のアントラセン化合物、特に、有機電界発光素子の発光材料に好適に使用できるアントラセン化合物に関して鋭意検討を行った結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は、▲1▼一般式(1)で表されるアントラセン化合物、
【0006】
【化2】

Figure 2005008559
【0007】
〔式中、R〜Rは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアラルキル基、あるいは置換または未置換のアリール基を表し、Y〜Y20は水素原子または置換基を表し、Zは置換または未置換のフェニレン基を表す〕
▲2▼一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Zが置換または未置換の1,4−フェニレン基である▲1▼記載のアントラセン化合物、
▲3▼一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Zが置換または未置換の1,3−フェニレン基である▲1▼記載のアントラセン化合物、
▲4▼一対の電極間に、一般式(1)で表されるアントラセン化合物を少なくとも1種含有する層を少なくとも一層挟持してなる有機電界発光素子、
▲5▼一般式(1)で表されるアントラセン化合物を含有する層が、発光層である▲4▼記載の有機電界発光素子、
▲6▼一般式(1)で表されるアントラセン化合物を含有する層が、正孔注入輸送層である▲4▼記載の有機電界発光素子、
▲7▼一対の電極間に、さらに、正孔注入輸送層を有する▲4▼、▲5▼または▲6▼に記載の有機電界発光素子、
▲8▼一対の電極間に、さらに、電子注入輸送層を有する▲4▼〜▲7▼のいずれかに記載の有機電界発光素子、
に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関し詳細に説明する。
本発明のアントラセン化合物は一般式(1)で表される化合物である。
【0009】
【化3】
Figure 2005008559
【0010】
〔式中、R〜Rは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアラルキル基、あるいは置換または未置換のアリール基を表し、Y〜Y20は水素原子または置換基を表し、Zは置換または未置換のフェニレン基を表す〕
一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、R〜Rは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアラルキル基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。好ましくは、水素原子、炭素数1〜12の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数7〜15の置換または未置換のアラルキル基、あるいは炭素数6〜20の置換または未置換のアリール基を表し、より好ましくは、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数7〜12の置換または未置換のアラルキル基、あるいは炭素数6〜15の置換または未置換のアリール基を表す。
〜Rの直鎖、分岐または環状のアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、n−ノニル基、2,2−ジメチルヘプチル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、1−エチルオクチル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、1−ヘキシルヘプチル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、1−ヘプチルオクチル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、1−オクチルノニル基、n−オクタデシル基、1−ノニルデシル基、1−デシルウンデシル基、n−エイコシル基、n−ドコシル基、n−テトラコシル基、シクロヘキシルメチル基、(1−イソプロピルシクロヘキシル)メチル基、2−シクロヘキシルエチル基、ボルネル基、イソボルネル基、1−ノルボルニル基、2−ノルボルナンメチル基、1−ビシクロ〔2.2.2〕オクチル基、1−アダマンチル基、3−ノルアダマンチル基、1−アダマンチルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−メチルシクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、2,3−ジメチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチルシクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基、3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、2,4,6−トリメチルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル基、2,6−ジイソプロピルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、3−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−フェニルシクロヘキシル基、2−フェニルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基、シクロドデシル基、シクロテトラデシル基、
【0011】
メトキシメチル基、エトキシメチル基、n−ブトキシメチル基、n−ヘキシルオキシメチル基、(2−エチルブチルオキシ)メチル基、n−オクチルオキシメチル基、n−デシルオキシメチル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−n−プロポキシエチル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、2−(2’−エチルブチルオキシ)エチル基、2−n−ヘプチルオキシエチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−(2’−エチルヘキシルオキシ)エチル基、2−n−デシルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、2−n−テトラデシルオキシエチル基、2−シクロヘキシルオキシエチル基、2−メトキシプロピル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシプロピル基、3−イソプロポキシプロピル基、3−(n−ブトキシ)プロピル基、3−(n−ペンチルオキシ)プロピル基、3−(n−ヘキシルオキシ)プロピル基、3−(2’−エチルブトキシ)プロピル基、3−(n−オクチルオキシ)プロピル基、3−(2’−エチルヘキシルオキシ)プロピル基、3−(n−デシルオキシ)プロピル基、3−(n−ドデシルオキシ)プロピル基、3−(n−テトラデシルオキシ)プロピル基、3−シクロヘキシルオキシプロピル基、4−メトキシブチル基、4−エトキシブチル基、4−n−プロポキシブチル基、4−イソプロポキシブチル基、4−n−ブトキシブチル基、4−n−ヘキシルオキシブチル基、4−n−オクチルオキシブチル基、4−n−デシルオキシブチル基、4−n−ドデシルオキシブチル基、5−メトキシペンチル基、5−エトキシペンチル基、5−n−プロポキシペンチル基、6−エトキシヘキシル基、6−イソプロポキシヘキシル基、6−n−ブトキシヘキシル基、6−n−ヘキシルオキシヘキシル基、6−n−デシルオキシヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、7−エトキシヘプチル基、7−イソプロポキシヘプチル基、8−メトキシオクチル基、10−メトキシデシル基、10−n−ブトキシデシル基、12−エトキシドデシル基、12−イソプロポキシドデシル基、テトラヒドロフルフリル基、
【0012】
2−(2’−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−エトキシエトキシ)エチル基、2−(2’−n−ブトキシエトキシ)エチル基、3−(2’−エトキシエトキシ)プロピル基、2−アリルオキシエチル基、2−(4’−ペンテニルオキシ)エチル基、3−アリルオキシプロピル基、3−(2’−ヘキセニルオキシ)プロピル基、3−(2’−ヘプテニルオキシ)プロピル基、3−(1’−シクロヘキセニルオキシ)プロピル基、4−アリルオキシブチル基、
【0013】
ベンジルオキシメチル基、2−ベンジルオキシエチル基、2−フェネチルオキシエチル基、2−(4’−メチルベンジルオキシ)エチル基、2−(2’−メチルベンジルオキシ)エチル基、2−(4’−フルオロベンジルオキシ)エチル基、2−(4’−クロロベンジルオキシ)エチル基、3−ベンジルオキシプロピル基、3−(4’−メトキシベンジルオキシ)プロピル基、4−ベンジルオキシブチル基、2−(ベンジルオキシメトキシ)エチル基、2−(4’−メチルベンジルオキシメトキシ)エチル基、
【0014】
フェニルオキシメチル基、4−メチルフェニルオキシメチル基、3−メチルフェニルオキシメチル基、2−メチルフェニルオキシメチル基、4−メトキシフェニルオキシメチル基、4−フルオロフェニルオキシメチル基、4−クロロフェニルオキシメチル基、2−クロロフェニルオキシメチル基、2−フェニルオキシエチル基、2−(4’−メチルフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−エチルフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−メトキシフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−クロロフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−ブロモフェニルオキシ)エチル基、2−(1’−ナフチルオキシ)エチル基、2−(2’−ナフチルオキシ)エチル基、3−フェニルオキシプロピル基、3−(2’−ナフチルオキシ)プロピル基、4−フェニルオキシブチル基、4−(2’−エチルフェニルオキシ)ブチル基、5−(4’−tert−ブチルフェニルオキシ)ペンチル基、6−(2’−クロロフェニルオキシ)ヘキシル基、8−フェニルオキシオクチル基、10−フェニルオキシデシル基、10−(3’−クロロフェニルオキシ)デシル基、2−(2’−フェニルオキシエトキシ)エチル基、3−(2’−フェニルオキシエトキシ)プロピル基、4−(2’−フェニルオキシエトキシ)ブチル基、
【0015】
n−ブチルチオメチル基、n−ヘキシルチオメチル基、2−メチルチオエチル基、2−エチルチオエチル基、2−n−ブチルチオエチル基、2−n−ヘキシルチオエチル基、2−n−オクチルチオエチル基、2−n−デシルチオエチル基、3−メチルチオプロピル基、3−エチルチオプロピル基、3−n−ブチルチオプロピル基、4−エチルチオブチル基、4−n−プロピルチオブチル基、4−n−ブチルチオブチル基、5−エチルチオペンチル基、6−メチルチオヘキシル基、6−エチルチオヘキシル基、6−n−ブチルチオヘキシル基、8−メチルチオオクチル基、2−(2’−メトキシエチルチオ)エチル基、4−(3’−エトキシプロピルチオ)ブチル基、2−(2’−エチルチオエチルチオ)エチル基、2−アリルチオエチル基、2−ベンジルチオエチル基、3−(4’−メチルベンジルチオ)プロピル基、4−ベンジルチオブチル基、2−(2’−ベンジルオキシエチルチオ)エチル基、3−(3’−ベンジルチオプロピルチオ)プロピル基、
2−フェニルチオエチル基、2−(4’−メトキシフェニルチオ)エチル基、2−(2’−フェニルオキシエチルチオ)エチル基、3−(2’−フェニルチオエチルチオ)プロピル基、
【0016】
2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基、6−ヒドロキシヘキシル基、5−ヒドロキシヘプチル基、8−ヒドロキシオクチル基、10−ヒドロキシデシル基、12−ヒドロキシドデシル基、2−ヒドロキシシクロヘキシル基などの直鎖、分岐または環状のアルキル基を挙げることができる。
【0017】
〜Rの置換または未置換のアラルキル基の具体例としては、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α−エチルベンジル基、フェネチル基、α−メチルフェネチル基、β−メチルフェネチル基、α,α−ジメチルベンジル基、α,α−ジメチルフェネチル基、4−メチルフェネチル基、4−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、2−メチルベンジル基、4−エチルベンジル基、2−エチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、2−tert−ブチルベンジル基、4−tert−ペンチルベンジル基、4−シクロヘキシルベンジル基、4−n−オクチルベンジル基、4−tert−オクチルベンジル基、4−アリルベンジル基、4−ベンジルベンジル基、4−フェネチルベンジル基、4−フェニルベンジル基、4−(4’−メチルフェニル)ベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−メトキシベンジル基、2−エトキシベンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、4−n−ヘプチルオキシベンジル基、
4−n−デシルオキシベンジル基、4−n−テトラデシルオキシベンジル基、4−n−ヘプタデシルオキシベンジル基、
【0018】
3,4−ジメトキシベンジル基、4−メトキシメチルベンジル基、4−イソブトキシメチルベンジル基、4−アリルオキシベンジル基、4−ビニルオキシメチルベンジル基、4−ベンジルオキシベンジル基、4−フェネチルオキシベンジル基、4−フェニルオキシベンジル基、3−フェニルオキシベンジル基、
4−ヒドロキシベンジル基、3−ヒドロキシベンジル基、2−ヒドロキシベンジル基、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル基、4−フルオロベンジル基、2−フルオロベンジル基、4−クロロベンジル基、3−クロロベンジル基、2−クロロベンジル基、3,4−ジクロロベンジル基、2−フルフリル基、ジフェニルメチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基などの置換基を有していてもよいアラルキル基を挙げることができる。
【0019】
〜Rの置換または未置換のアリール基の具体例としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−アントラセニル基、9−アントラセニル基、フルオレニル基、4−キノリル基、5−ピリジル基、4−ピリジル基、3−ピリジル基、2−ピリジル基、2−ピリミジル基、4−ピリミジン基、5−ピリミジル基、2−ピリダジニル基、2−ピラジニル基、3−フリル基、2−フリル基、3−チエニル基、2−チエニル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチオフェニル基、2−ベンゾフリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基、
4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、4−sec −ブチルフェニル基、2−sec −ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、3−tert−ブチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペンチルフェニル基、4−tert−ペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−(2’−エチルヘキシル)フェニル基、4−tert−オクチルフェニル基、4−n−ノニルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−n−テトラデシルフェニル基、4−n−ヘキサデシルフェニル基、4−n−オクタデシルフェニル基、4−シクロペンチルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)フェニル基、4−(4’−メチルシクロヘキシル)フェニル基、3−シクロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル基、
4−エチル−1−ナフチル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、
【0020】
2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、2,6−ジイソブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、3,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジネオペンチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ペンチルフェニル基、4,6−ジ−tert−ブチル−2−メチルフェニル基、5−tert−ブチル−2−メチルフェニル基、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、
5−インダニル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ナフチル基、
【0021】
4−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、3−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、2−イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、2−イソブトキシフェニル基、2−sec −ブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−イソペンチルオキシフェニル基、2−イソペンチルオキシフェニル基、2−ネオペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオキシフェニル基、2−(2’−エチルブチル)オキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、4−n−ヘキサデシルオキシフェニル基、4−n−オクタデシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフェニル基、2−シクロヘキシルオキシフェニル基、
2−メトキシ−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブトキシ−1−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−エトキシ−2−ナフチル基、6−n−ブトキシ−2−ナフチル基、6−n−ヘキシルオキシ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフチル基、7−n−ブトキシ−2−ナフチル基、
【0022】
2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、3,5−ジ−n−ブトキシフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、3−エチル−5−メトキシフェニル基、2−メトキシ−4−エトキシフェニル基、2−メトキシ−6−エトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、
【0023】
4−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−ブロモフェニル基、4−クロロ−1−ナフチル基、4−クロロ−2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,5−ジブロモフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2,3,6−トリブロモフェニル基、3,4,5−トリフルオロフェニル基、2,4−ジクロロ−1−ナフチル基、1,6−ジクロロ−2−ナフチル基、
【0024】
2−フルオロ−4−メチルフェニル基、2−フルオロ−5−メチルフェニル基、3−フルオロ−2−メチルフェニル基、3−フルオロ−4−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、5−フルオロ−2−メチルフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、2−クロロ−5−メチルフェニル基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、3−クロロ−2−メチルフェニル基、4−クロロ−2−メチルフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェニル基、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル基、2−フルオロ−4−メトキシフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−エトキシフェニル基、5−クロロ−2−メトキシフェニル基、6−クロロ−3−メトキシフェニル基、5−クロロ−2,4−ジメトキシフェニル基、2−クロロ−4−ニトロフェニル基、4−クロロ−2−ニトロフェニル基、
4−トリフルオロメチルフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、
4−トリフルオロメチルオキシフェニル基、
【0025】
4−アリルフェニル基、2−アリルフェニル基、2−イソプロペニルフェニル基、4−ベンジルフェニル基、2−ベンジルフェニル基、4−(4’−メチルベンジル)フェニル基、4−クミルフェニル基、4−(4’−メトキシクミル)フェニル基、
4−フェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェニルフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)フェニル基、4−(4’−エチルフェニル)フェニル基、4−(4’−イソプロピルフェニル)フェニル基、4−(4’−tert−ブチルフェニル)フェニル基、4−(4’−n−ヘキシルフェニル)フェニル基、4−(4’−n−オクチルフェニル)フェニル基、
4−(4’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−エトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−n−ブトキシフェニル)フェニル基、2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−フルオロフェニル)フェニル基、4−(4’−クロロフェニル)フェニル基、3−メチル−4−フェニル基、2−メトキシ−5−フェニルフェニル基、3−メトキシ−4−フェニルフェニル基、
【0026】
4−メトキシメチルフェニル基、4−エトキシメチルフェニル基、4−n−ブトキシメチルフェニル基、3−メトキシメチルフェニル基、4−(2’−メトキシエチル)フェニル基、4−(2’−エトキシエチルオキシ)フェニル基、4−(2’−n−ブトキシエチルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシプロピルオキシ)フェニル基、4−ビニルオキシフェニル基、4−アリルオキシフェニル基、3−アリルオキシフェニル基、4−(4’−ペンテニルオキシ)フェニル基、4−アリルオキシ−1−ナフチル基、
4−アリルオキシメチルフェニル基、4−(2’−アリルオキシエチルオキシ)フェニル基、
【0027】
4−ベンジルオキシフェニル基、2−ベンジルオキシフェニル基、4−フェネチルオキシフェニル基、4−(4’−クロロベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メチルベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシベンジルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシベンジルオキシ)フェニル基、4−ベンジルオキシ−1−ナフチル基、5−(4’−メチルベンジルオキシ)−1−ナフチル基、6−ベンジルオキシ−2−ナフチル基、6−(4’−メチルベンジルオキシ)−2−ナフチル基、7−ベンジルオキシ−2−ナフチル基、4−(ベンジルオキシメチル)フェニル基、4−(2’−ベンジルオキシエチルオキシ)フェニル基、
【0028】
4−フェニルオキシフェニル基、3−フェニルオキシフェニル基、2−フェニルオキシフェニル基、4−(4’−メチルフェニルオキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニルオキシ)フェニル基、4−(4’−クロロフェニルオキシ)フェニル基、4−フェニルオキシ−1−ナフチル基、6−フェニルオキシ−2−ナフチル基、7−フェニルオキシ−2−ナフチル基、4−フェニルオキシメチルフェニル基、4−(2’−フェニルオキシエチルオキシ)フェニル基、4−〔2’−(4’−メチルフェニルオキシ)エチルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−クロロフェニルオキシ)エチルオキシ〕フェニル基、
4−アセチルフェニル基、3−アセチルフェニル基、2−アセチルフェニル基、4−エチルカルボニルフェニル基、2−エチルカルボニルフェニル基、4−n−ブチルカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシルカルボニルフェニル基、4−n−オクチルカルボニルフェニル基、4−シクロヘキシルカルボニルフェニル基、4−アセチル−1−ナフチル基、6−アセチル−2−ナフチル基、6−n−ブチルカルボニル−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルフェニル基、4−ベンジルカルボニルフェニル基、4−(4’−メチルベンジル)カルボニルフェニル基、4−フェニルカルボニルフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)カルボニルフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カルボニルフェニル基、4−フェニルカルボニル−1−ナフチル基、
【0029】
4−メトキシカルボニルフェニル基、2−メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4−n−プロポキシカルボニルフェニル基、4−n−ブトキシカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシルオキシカルボニルフェニル基、4−n−デシルオキシカルボニルフェニル基、4−シクロヘキシルオキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニル−1−ナフチル基、6−メトキシカルボニル−2−ナフチル基、6−n−ブトキシカルボニル−2−ナフチル基、4−アリルオキシカルボニルフェニル基、4−ベンジルオキシカルボニルフェニル基、4−(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルフェニル基、4−フェネチルオキシカルボニルフェニル基、6−ベンジルオキシカルボニル−2−ナフチル基、4−フェニルオキシカルボニルフェニル基、4−(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルフェニル基、4−(4’−エトキシフェニル)オキシカルボニルフェニル基、6−フェニルオキシカルボニル−2−ナフチル基、
【0030】
4−アセチルオキシフェニル基、3−アセチルオキシフェニル基、2−アセチルオキシフェニル基、4−エチルカルボニルオキシフェニル基、2−エチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−プロピルカルボニルオキシフェニル基、4−n−ペンチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−オクチルカルボニルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルカルボニルオキシフェニル基、3−シクロヘキシルカルボニルオキシフェニル基、4−アセチルオキシ−1−ナフチル基、4−n−ブチルカルボニルオキシ−1−ナフチル基、5−アセチルオキシ−1−ナフチル基、6−エチルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−アセチルオキシ−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルオキシフェニル基、4−ベンジルカルボニルオキシフェニル基、4−フェネチルカルボニルオキシフェニル基、6−ベンジルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、
4−フェニルカルボニルオキシフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(2’−メチルフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(2’−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−フェニルカルボニルオキシ−1−ナフチル基、6−フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、
【0031】
4−メチルチオフェニル基、2−メチルチオフェニル基、2−エチルチオフェニル基、3−エチルチオフェニル基、4−n−プロピルチオフェニル基、2−イソプロピルチオフェニル基、4−n−ブチルチオフェニル基、2−イソブチルチオフェニル基、2−ネオペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルチオフェニル基、4−n−オクチルチオフェニル基、4−シクロヘキシルチオフェニル基、
4−ベンジルチオフェニル基、3−ベンジルチオフェニル基、2−ベンジルチオフェニル基、4−(4’−クロロベンジルチオ)フェニル基、4−フェニルチオフェニル基、3−フェニルチオフェニル基、2−フェニルチオフェニル基、4−(4’−メチルフェニルチオ)フェニル基、4−(3’−メチルフェニルチオ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニルチオ)フェニル基、4−(4’−クロロフェニルチオ)フェニル基、2−エチルチオ−1−ナフチル基、4−メチルチオ−1−ナフチル基、6−エチルチオ−2−ナフチル基、6−フェニルチオ−2−ナフチル基、
【0032】
4−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、2−ニトロフェニル基、3,5−ジニトロフェニル基、4−ニトロ−1−ナフチル基、4−ホルミルフェニル基、3−ホルミルフェニル基、2−ホルミルフェニル基、4−ホルミル−1−ナフチル基、1−ホルミル−2−ナフチル基、
【0033】
4−ピロリジノフェニル基、4−ピペリジノフェニル基、4−モルフォリノフェニル基、4−(N−エチルピペラジノ)フェニル基、4−ピロリジノ−1−ナフチル基、
【0034】
4−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、2−アミノフェニル基、
4−(N−メチルアミノ)フェニル基、3−(N−メチルアミノ)フェニル基、4−(N−エチルアミノ)フェニル基、2−(N−イソプロピルアミノ)フェニル基、4−(N−n−ブチルアミノ)フェニル基、2−(N−n−ブチルアミノ)フェニル基、4−(N−n−オクチルアミノ)フェニル基、4−(N−n−ドデシルアミノ)フェニル基、4−(N−ベンジルアミノ)フェニル基、4−(N−フェニルアミノ)フェニル基、2−(N−フェニルアミノ)フェニル基、
【0035】
4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、3−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、2−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル基、2−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジ−n−ブチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジ−n−ヘキシルアミノ)フェニル基、4−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)−1−ナフチル基、4−(N−ベンジル−N−フェニルアミノ)フェニル基、4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、4−〔N−フェニル−N−(4−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(3’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−メチルフェニル)アミノ〕フェニル基、4−〔N,N−ジ(4’−メトキシフェニル)アミノ〕フェニル基、2−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル基、
【0036】
4−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、4−メチル−3−ヒドロキシフェニル基、6−メチル−3−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシ−1−ナフチル基、8−ヒドロキシ−1−ナフチル基、4−ヒドロキシ−1−ナフチル基、1−ヒドロキシ−2−ナフチル基、6−ヒドロキシ−2−ナフチル基、4−シアノフェニル基、2−シアノフェニル基、4−シアノ−1−ナフチル基、6−シアノ−2−ナフチル基などの置換または未置換のアリール基を挙げることができる。
【0037】
一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Y〜Y20は水素原子または置換基を表し、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換または未置換のアミノ基、エステル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数7〜20の置換または未置換のアラルキル基、炭素数7〜20の置換または未置換のアラルキルオキシ基、炭素数2〜20の置換または未置換の直鎖、分岐または環状のアルケニル基、炭素数4〜20の置換または未置換のアリール基または炭素数4〜20の置換または未置換のアリールオキシ基を表し、より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換または未置換のアミノ基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数7〜16の置換または未置換のアラルキル基、炭素数7〜16の置換または未置換のアラルキルオキシ基、炭素数2〜10の置換または未置換の直鎖、分岐または環状のアルケニル基、炭素数4〜16の置換または未置換のアリール基または炭素数4〜16の置換または未置換のアリールオキシ基を表す。
また、Y〜Y20の隣合う基は、それぞれ隣接する基と共に環を形成していてもよい。
〜Y20のハロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等を挙げることができる。
〜Y20の置換または未置換のアミノ基の具体例としては、例えば、アミノ基、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−n−プロピルアミノ基、N−iso−プロピルアミノ基、N−n−ブチルアミノ基、N−iso−ブチルアミノ基、N−sec−ブチルアミノ基、N−tert−ブチルアミノ基、N−n−ペンチルアミノ基、N−シクロペンチルアミノ基、N−n−ヘキシルアミノ基、N−シクロヘキシルアミノ基、N−ベンジルアミノ基、N−フェネチルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−(1−ナフチル)アミノ基、N−(2−ナフチル)アミノ基、N−(4−フェニルフェニル)アミノ基、N−(3−フェニルフェニル)アミノ基、N−(2−フェニルフェニル)アミノ基、N−(4−メチルフェニル)アミノ基、N−(2−メチルフェニル)アミノ基、N−(2−アントラニル)アミノ基、N−(9−アントラニル)アミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジ−n−プロピルアミノ基、N,N−ジ−iso−プロピルアミノ基、N,N−ジ−n−ブチルアミノ基、N,N−ジ−iso−ブチルアミノ基、N,N−ジ−sec−ブチルアミノ基、N,N−ジ−n−ペンチルアミノ基、N,N−ジシクロペンチルアミノ基、N,N−ジシクロヘキシルアミノ基、N,N−ジベンジルアミノ基、N,N−ジフェネチルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N−メチル−N−n−プロピルアミノ基、N−メチル−N−iso−プロピルアミノ基、N−メチル−N−n−ブチルアミノ基、N−メチル−N−tert−ブチルアミノ基、N−メチル−N−シクロペンチルアミノ基、N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−メチル−N−ベンジルアミノ基、N−メチル−N−フェネチルアミノ基、N−エチル−N−tert−ブチルアミノ基、N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−エチル−N−ベンジルアミノ基、N−iso−プロピル−N−シクロペンチルアミノ基、N−iso−プロピル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−iso−プロピル−N−ベンジルアミノ基、N−tert−ブチルーN−シクロヘキシルアミノ基、N−tert−ブチル−N−ベンジルアミノ基、N−シクロペンチル−N−ベンジルアミノ基、N−シクロヘキシル−N−ベンジルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N−エチル−N−フェニルアミノ基、N−シクロヘキシル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(1−ナフチル)アミノ基、N,N−ジ(2−ナフチル)アミノ基、N,N−ジ(4−フェニルフェニル)アミノ基、N,N−(4−メチルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(3−メチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(1−ナフチル)アミノ基、N−フェニル−N−(2−ナフチル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−フェニルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−メチルフェニル)アミノ基、N−(1−ナフチル)−N−(4’−フェニルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−tert−ブチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(3−tert−ブチルフェニル)基を挙げることができる。Y〜Yのエステル基としては、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、iso−プロピルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、iso−ブチルオキシカルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基、n−ペンチルオキシカルボニル基、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェニルオキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、
アセチルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基、ベンジルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、1−ナフチルカルボニルオキシ基、2−ナフチルカルボニルオキシ基を挙げることができる。
【0038】
〜Y20の直鎖、分岐または環状のアルキル基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基を挙げることができる。
【0039】
〜Y20の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基から誘導される直鎖、分岐または環状のアルコキシ基を挙げることができる。
【0040】
〜Y20の置換または未置換のアラルキル基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた置換または未置換のアラルキル基を挙げることができる。
【0041】
〜Y20の置換または未置換のアラルキルオキシ基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた置換または未置換のアラルキル基から誘導される置換または未置換のアラルキルオキシ基を挙げることができる。
〜Y20の置換または未置換の直鎖、分岐または環状のアルケニル基の具体例としては、ビニル基、2−フェニルビニル基、2,2−ジフェニルビニル基、2,2,1−トリフェニルビニル基、2−(4’−N,N−ジメチルアミノフェニル)ビニル基、2,2−ビス(4’−N,N−ジメチルアミノフェニル)ビニル基、2−(4’−N,N−ジフェニルアミノフェニル)ビニル基、2−(4’−メトキシフェニル)ビニル基、2−(4’−メチルフェニル)ビニル基、2−(3’−メチルフェニル)ビニル基、2−n−プロペニル基、2−n−ブテニル基、2−メチル−2−ヘキセニル基、1−シクロヘキセニル基などの置換または未置換の直鎖、分岐鎖または環状のアルケニル基を挙げることができる。
【0042】
〜Y20の置換または未置換のアリール基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた置換または未置換のアリール基を挙げることができる。
【0043】
〜Y20の置換または未置換のアリールオキシ基の具体例としては、R〜Rの具体例として挙げた置換または未置換のアリール基から誘導される置換または未置換のアリールオキシ基を挙げることができる。
【0044】
一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Y17〜Y20の置換位置は特に限定されるものではないが、Y17およびY20は好ましくは、フルオレン環の5位、6位あるいは7位であり、Y18およびY19は好ましくはフルオレン環の3位または4位であり、Y17およびY20はより好ましくは、フルオレン環の7位であり、Y18およびY19はより好ましくはフルオレン環の4位である。
【0045】
一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Zは置換または未置換のフェニレン基を表し、好ましくは、置換または未置換の1,4−フェニレン基、あるいは置換または未置換の1,3−フェニレン基を表す。また、置換基を有するフェニレン基における置換基としては、Y〜Y20の具体例として挙げた、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、置換または未置換のアミノ基、エステル基、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアラルキル基、置換または未置換のアラルキルオキシ基、置換または未置換の直鎖、分岐または環状のアルケニル基、置換または未置換のアリール基、または、置換または未置換のアリールオキシ基を挙げることができる。
【0046】
本発明の一般式(1)で表されるアントラセン化合物の具体例としては、例えば、以下に示す化合物(化4〜化17)を挙げることができるが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
尚、例示化合物中、異性体が存在する化合物もあるが、本発明においては、これら異性体の混合物でも、単体でもどちらも好適に使用することができる。
【0047】
【化4】
Figure 2005008559
【0048】
【化5】
Figure 2005008559
【0049】
【化6】
Figure 2005008559
【0050】
【化7】
Figure 2005008559
【0051】
【化8】
Figure 2005008559
【0052】
【化9】
Figure 2005008559
【0053】
【化10】
Figure 2005008559
【0054】
【化11】
Figure 2005008559
【0055】
【化12】
Figure 2005008559
【0056】
【化13】
Figure 2005008559
【0057】
【化14】
Figure 2005008559
【0058】
【化15】
Figure 2005008559
【0059】
【化16】
Figure 2005008559
【0060】
【化17】
Figure 2005008559
本発明の一般式(1)で表されるアントラセン化合物は例えば、以下に示す工程により製造することができる。
一般式(1)で表されるアントラセン化合物の製造(化18)
【0061】
【化18】
Figure 2005008559
〔式中、R〜R、Y〜Y20およびZは一般式(1)と同様の意味を示し、LおよびLはハロゲン原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基等の脱離基を表す〕
すなわち、一般式(A)および/または(A’)で表される化合物に、一般式(B)で表されるボロン酸誘導体を、塩基(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ピリジン、トリエチルアミン等の有機塩基)および、パラジウム触媒〔例えば、パラジウム/炭素、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム)の存在下に反応させる方法により製造することができる。
【0062】
次に本発明の有機電界発光素子について説明する。本発明の有機電界発光素子は、一対の電極間に、一般式(1)で表されるアントラセン化合物を少なくとも1種含有する層を少なくとも一層挟持してなるものである。有機電界発光素子は、通常一対の電極間に少なくとも1種の発光成分を含有する発光層を少なくとも一層挟持してなるものである。発光層に使用する化合物の正孔注入および正孔輸送、電子注入および電子輸送の各機能レベルを考慮し、所望に応じて、正孔注入成分を含有する正孔注入輸送層および/または電子注入輸送成分を含有する電子注入輸送層を設けることもできる。
例えば、発光層に使用する化合物の正孔注入機能、正孔輸送機能および/または電子注入機能、電子輸送機能が良好な場合には、発光層が正孔注入輸送層および/または電子注入輸送層を兼ねた型の素子構成として一層型の素子構成とすることができる。また、発光層が正孔注入機能および/または正孔輸送機能に乏しい場合には発光層の陽極側に正孔注入輸送層を設けた二層型の素子構成、発光層が電子注入機能および/または電子輸送機能に乏しい場合には発光層の陰極側に電子注入輸送層を設けた二層型の素子構成とすることができる。さらには発光層を正孔注入輸送層と電子注入輸送層で挟み込んだ構成の三層型の素子構成とすることも可能である。
また、正孔注入輸送層、電子注入輸送層および発光層のそれぞれの層は、一層構造であっても多層構造であってもよく、正孔注入輸送層および電子注入輸送層は、それぞれの層において、注入機能を有する層と輸送機能を有する層を別々に設けて構成することもできる。
本発明の有機電界発光素子において、一般式(1)で表されるアントラセン化合物は、正孔注入輸送層および/または発光層の構成成分として使用することが好ましく、発光層の構成成分として使用することがより好ましい。
本発明の有機電界発光素子において、一般式(1)で表されるアントラセン化合物は、単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。
【0063】
本発明の有機電界発光素子の構成としては、特に限定されるものではないが、例えば、(EL−1)陽極/正孔注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図1)、(EL−2)陽極/正孔注入輸送層/発光層/陰極型素子(図2)、(EL−3)陽極/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図3)、(EL−4)陽極/発光層/陰極型素子(図4)、などを挙げることができる。さらには、発光層を電子注入輸送層で挟み込んだ形の(EL−5)陽極/正孔注入輸送層/電子注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図5)とすることもできる。また、(EL−4)の型の素子構成としては、発光層として発光成分を一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子、(EL−6)発光層として正孔注入輸送成分、発光成分および電子注入成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図6)、(EL−7)発光層として正孔注入輸送成分および発光成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図7)、(EL−8)発光層として発光成分および電子注入成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図8)のいずれであってもよい。
【0064】
本発明の有機電界発光素子は、これらの素子構成に限定されるものではなく、それぞれの型の素子において、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層を複数設けることも可能である。また、それぞれの型の素子において、正孔注入輸送層を発光層との間に、正孔注入輸送成分と発光成分の混合層および/または発光層と電子注入輸送層との間に、発光成分と電子注入輸送成分の混合層を設けることもできる。
【0065】
好ましい有機電界発光素子の構成は、(EL−1)型素子、(EL−2)型素子、(EL−5)型素子、(EL−6)型素子または(EL−7)型素子であり、より好ましくは、(EL−1)型素子、(EL−2)型素子または(EL−7)型素子である。
【0066】
以下、本発明の有機電界発光素子の構成要素に関し、詳細に説明する。なお、例として(図1)に示す(EL−1)陽極/正孔注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子を取り上げて説明する。
【0067】
(図1)において、1は基板、2は陽極、3は正孔注入輸送層、4は発光層、5は電子注入輸送層、6は陰極、7は電源を示す。
本発明の有機電界発光素子は基板1に支持されていることが好ましく、基板としては、特に限定されるものではないが、透明ないし半透明である基板が好ましく、材質としては、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等のガラスおよびポリエステル、ポリカーボネート、、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の透明性高分子が挙げられる。また、半透明プラスチックシート、石英、透明セラミックスあるいはこれらを組み合わせた複合シートからなる基板を使用することもできる。さらに、基板に、例えば、カラーフィルター膜、色変換膜、誘電体反射膜を組み合わせて、発光色をコントロールすることもできる。
陽極2としては、仕事関数の比較的大きい金属、合金または導電性化合物を電極材料として使用することが好ましい。陽極に使用する電極材料としては、例えば、金、白金、銀、銅、コバルト、ニッケル、パラジウム、バナジウム、タングステン、酸化インジウム(In)、酸化錫(SnO)、酸化亜鉛、ITO(インジウム・チン・オキサイド:Indium Tin Oxide)、ポリチオフェン、ポリピロールなどを挙げることができる。これらの電極材料は単独で使用してもよく、あるいは複数併用してもよい。
陽極は、これらの電極材料を、例えば、蒸着法、スパッタリング法等の方法により、基板の上に形成することができる。
また、陽極は一層構造であってもよく、あるいは多層構造であってもよい。陽極のシート電気抵抗は、好ましくは、数百Ω/□以下、より好ましくは、5〜50Ω/□程度に設定する。
陽極の厚みは使用する電極材料の材質にもよるが、一般に、5〜1000nm程度、より好ましくは、10〜500nm程度に設定する。
正孔注入輸送層3は、陽極からの正孔(ホール)の注入を容易にする機能、および注入された正孔を輸送する機能を有する化合物を含有する層である。
正孔注入輸送層は、一般式(1)で表されるアントラセン化合物、または他の正孔注入輸送機能を有する化合物(例えば、フタロシアニン誘導体、トリアリールアミン誘導体、トリアリールメタン誘導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールなど)を少なくとも1種使用して形成することができる。
正孔注入輸送機能を有する化合物は、単独で使用してもよく、または複数併用してもよい。
【0068】
本発明の有機電界発光素子は、好ましくは、正孔注入輸送層に一般式(1)で表されるアントラセン化合物を含有する。本発明の有機電界発光素子において使用することができる本発明の一般式(1)で表されるアントラセン化合物以外の正孔注入輸送機能を有する化合物としては、トリアリールアミン誘導体(例えば、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(4”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メトキシフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(1”−ナフチル)アミノ〕ビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、1,1−ビス〔4’−[N,N−ジ(4”−メチルフェニル)アミノ]フェニル〕シクロヘキサン、9,10−ビス〔N−(4’−メチルフェニル)−N−(4”−n−ブチルフェニル)アミノ〕フェナントレン、3,8−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)−6−フェニルフェナントリジン、4−メチル−N,N−ビス〔4”、4”’−ビス[N’,N’−ジ(4−メチルフェニル)アミノ]ビフェニル−4−イル〕アニリン、N,N’−ビス〔4−(ジフェニルアミノ)フェニル〕−N,N’−ジフェニル−1,3−ジアミノベンゼン、N,N’−ビス〔4−(ジフェニルアミノ)フェニル〕−N,N’−ジフェニル−1,4−ジアミノベンゼン、5,5”−ビス〔4−(ビス[4−メチルフェニル]アミノ〕フェニル−2,2’:5’,2”−ターチオフェン、1,3,5−トリス(ジフェニルアミノ)ベンゼン、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリイル)トリフェニルアミン、4,4’,4”−トリス〔N,N−ビス(4”’−tert−ブチルビフェニル−4””−イル)アミノ〕トリフェニルアミン、1,3,5−トリス〔N−(4’−ジフェニルアミノ〕ベンゼンなど、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体がより好ましい。
一般式(1)で表されるアントラセン化合物と他の正孔注入機能を有する化合物を併用する場合、正孔注入輸送層中に占める一般式(1)で表されるアントラセン化合物の含有量は、好ましくは、0.1重量%以上、より好ましくは、0.5〜99.9重量%、さらに好ましくは3〜97重量%である。
発光層4は、正孔および電子の注入機能、それらの輸送機能、正孔と電子の再結合により励起子を生成させる機能を有する化合物を含有する層である。
発光層は、一般式(1)で表されるアントラセン化合物をホスト材料として、一般式(1)で表されるアントラセン化合物以外の発光機能を有する化合物を少なくとも1種ゲスト材料として使用して形成することができ、また、一般式(1)で表されるアントラセン化合物以外の発光機能を有する化合物を少なくとも1種ホスト材料として、一般式(1)で表されるアントラセン化合物をゲスト材料として使用して形成することもできる。
一般式(1)で表されるアントラセン化合物以外の発光機能を有する化合物(ゲスト材料・ホスト材料)としては、例えば、アクリドン誘導体、キナクリドン誘導体、ジケトピロロピロール誘導体、多環芳香族化合物〔例えば、ルブレン、アントラセン、テトラセン、ピレン、ペリレン、クリセン、デカサイクレン、コロネン、テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、9,10−ジフェニルアントラセン、9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、1,4−ビス(9’−エチニルアントセニル)ベンゼン、4,4’−ビス(9”−エチニルアントラセニル)ビフェニル、ジベンゾ[f,f]ジインデノ[1,2,3−cd:1’,2’,3’−lm]ペリレン誘導体〕、トリアリールアミン誘導体(例えば、正孔注入輸送機能を有する化合物として前述した化合物を挙げることができる)、有機金属錯体〔例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(10−ベンゾ[h]キノリノラート)ベリリウム、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾールの亜鉛塩、4−ヒドロキシアクリジンの亜鉛塩、3−ヒドロキシフラボンの亜鉛塩、5−ヒドロキシフラボンのベリリウム塩、5−ヒドロキシフラボンのアルミニウム塩〕、スチルベン誘導体〔例えば、1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル、4,4’−ビス[(1,1,2−トリフェニル)エテニル]ビフェニル〕、クマリン誘導体(例えば、クマリン1、クマリン6、クマリン7、クマリン30、クマリン106、クマリン138、クマリン151、クマリン152、クマリン153、クマリン307、クマリン311、クマリン314、クマリン334、クマリン338、クマリン343、クマリン500)、ピラン誘導体(例えば、DCM1、DCM2)、オキサゾン誘導体(例えば、ナイルレッド)、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体、ピラジン誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフェニレンおよびその誘導体、ポリフルオレンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリビフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリターフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリナフチレンビニレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体等を挙げることができる。一般式(1)で表されるアントラセン化合物以外の発光機能を有する化合物(ゲスト材料・ホスト材料)としては、アクリドン誘導体、キナクリドン誘導体、多環芳香族化合物、トリアリールアミン誘導体、有機金属錯体およびスチルベン誘導体が好ましく、多環芳香族化合物、有機金属錯体がより好ましい。
本発明の有機電界発光素子は、好ましくは、発光層に一般式(1)で表されるアントラセン化合物をホスト材料として含有する。
一般式(1)で表されるアントラセン化合物をホスト材料として、他の発光機能を有する化合物(ゲスト材料)と併用する場合、発光層中に占める一般式(1)で表されるアントラセン化合物の含有率は、好ましくは、99.9〜80重量%であり、より好ましくは、99.9〜90重量%である。
ホスト材料は、単独で使用してもよく、複数併用してもよい。
また、ゲスト材料は単独で使用してもよく、複数併用してもよい。
ホスト材料を複数併用する場合、本発明の一般式(1)で表されるアントラセン化合物のホスト材料全体に占める割合は、好ましくは、99〜10重量%であり、より好ましくは90〜20重量%である。
電子注入輸送層5は、陰極からの電子の注入を容易にする機能および/または注入された電子を輸送する機能を有する化合物を含有する層である。
電子注入輸送層に使用される電子注入機能を有する化合物としては、例えば、有機金属錯体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、トリアジン誘導体、ペリレン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレノン誘導体、チオピランジオキサイド誘導体などを挙げることができる。また、有機金属錯体としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム等の有機アルミニウム錯体、ビス(10−ベンゾ[h]キノリノラート)ベリリウム等の有機ベリリウム錯体、5−ヒドロキシフラボンのベリリウム塩、5−ヒドロキシフラボンのアルミニウム塩等を挙げることができる。好ましくは、有機アルミニウム錯体であり、より好ましくは、置換または未置換の8−キノリノラート配位子を有する有機アルミニウム錯体である。置換または未置換の8−キノリラート配位子を有する有機アルミニウム錯体としては、例えば、一般式(a)〜一般式(c)で表される化合物を挙げることができる。
【0069】
(Q)−Al (a)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表す)
(Q)−Al−O−L’ (b)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表し、O−L’はフェノラート配位子を表し、L’はフェニル基を有する炭素数6〜24の炭化水素基を表す)
(Q)−Al−O−Al−(Q) (c)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表す)
置換または未置換の8−キノリノラート配位子を有する有機アルミニウム錯体の具体例としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(5−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(3,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4,5−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4,6−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、
ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(フェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(4−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(4−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,3−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,6−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,4−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,5−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,5−ジ−tert−ブチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,6−ジフェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,6−トリフェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,6−トリメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,5,6−テトラメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(1−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(2−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(4−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3,5−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3,5−ジ−tert−ブチルフェノラート)アルミニウム、
ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−4−エチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−4−エチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−4−メトキシ−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−4−メトキシ−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)アルミニウムを挙げることができる。
電子注入機能を有する化合物は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。
陰極6としては、比較的仕事関数の小さい金属、合金または導電性化合物を電極材料として使用することが好ましい。陰極に使用する電極材料としては、例えば、リチウム、リチウム−インジウム合金、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、カルシウム、マグネシウム、マグネシウム−銀合金、マグネシム−インジウム合金、インジウム、ルテニウム、チタニウム、マンガン、イットリウム、アルミニウム、アルミニウム−リチウム合金、アルミニウム−カルシウム合金、アルミニウム−マグネシウム合金、グラファイト薄を挙げることができる。これらの電極材料は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。
陰極はこれらの電極材料を、例えば、蒸着法、スパッタリング法、イオン蒸着法、イオンプレーティング法、クラスターイオンビーム法により電子注入輸送層の上に形成することができる。
また、陰極は一層構造であってもよく、多層構造であってもよい。陰極のシート電気抵抗は数百Ω/□以下とするのが好ましい。陰極の厚みは、使用する電極材料にもよるが、通常5〜1000nm、好ましくは、10〜500nmとする。本発明の有機電界発光素子の発光を高率よく取り出すために、陽極または陰極の少なくとも一方の電極は、透明ないし半透明であることが好ましく、一般に、発光光の透過率が70%以上となるように陽極または陰極の材料、厚みを設定することが好ましい。
また、本発明の有機電界発光素子は、正孔注入輸送層、発光層および電子注入輸送層の少なくとも一層中に、一重項酸素クエンチャーを含有していてもよい。一重項酸素クエンチャーとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ルブレン、ニッケル錯体、ジフェニルイソベンゾフランが挙げられ、好ましくは、ルブレンである。
一重項酸素クエンチャーが含有されている層としては、特に限定されるものではないが、好ましくは、発光層または正孔注入輸送層であり、より好ましくは、正孔注入輸送層である。尚、正孔注入輸送層に一重項酸素クエンチャーを含有させる場合、正孔注入輸送層中に均一に含有させてもよく、正孔注入輸送層と隣接する層(例えば、発光層、発光機能を有する電子注入輸送層)の近傍に含有させてもよい。
一重項酸素クエンチャーの含有量としては、含有される層(例えば、正孔注入輸送層)を構成する全体量の0.01〜50重量%、好ましくは、0.05〜30重量%、より好ましくは、0.1〜20重量%である。
正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層の形成方法に関しては、特に限定されるものではなく、例えば、真空蒸着法、イオン化蒸着法、溶液塗布法(例えば、スピンコート法、キャスト法、デイップコート法、バーコート法、ロールコート法、ラングミュア・ブロジェット法、インクジェット法)を使用することができる。真空蒸着法により正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を形成する場合、真空蒸着の条件は。、特に限定されるものではないが、通常、10−4Pa程度以下の真空下で、50〜500℃程度のボート温度(蒸着源温度)、−50〜300℃程度の基板温度で、0.005〜50nm/sec程度の蒸着速度で実施することが好ましい。この場合、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層は、真空下で、連続して形成することが好ましい。連続で形成することにより諸特性に優れた有機電界発光素子を製造することが可能となる。真空蒸着法により、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を、複数の化合物を使用して形成する場合、化合物を入れた各ボートを個別に温度制御して、共蒸着することが好ましい。
溶液塗布法により各層を形成する場合、各層を形成する成分あるいはその成分とバインダー樹脂等とを、溶媒に溶解または分散させて塗布液とする。溶媒としては、例えば、有機溶媒(ヘキサン、オクタン、デカン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、1−メチルナフタレン等の炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、乳酸エチル等のエステル系溶媒、メタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール等のアルコール系溶媒、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、アニソール等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒)、水を挙げることができる。溶媒は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層の各層の成分を溶媒に分散させる場合には、分散方法として、例えば、ボールミル、サンドミル、ペイントシェーカー、アトライター、ホモジナイザー等を使用して微粒子状に分散する方法を使用することができる。
また、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層に使用しうるバインダー樹脂としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアリーレート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリパラキシレン、ポリエチレン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルスルホン、ポリアニリンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリフルオレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体などの高分子化合物を挙げることができる。バインダー樹脂は単独で使用してもよく、また、複数併用してもよい。塗布液の濃度は、特に限定されるものではないが、実施する塗布法により所望の厚みを作製するに適した濃度範囲に設定することができ、通常、0.1〜50重量%、好ましくは、1〜30重量%に設定する。バインダー樹脂を使用する場合、その使用量は特に限定されるものではないが、通常、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を形成する成分とバインダー樹脂の総量に対してバインダー樹脂の含有率が(一層型の素子を形成する場合には各成分の総量に対して)、5〜99.9重量%、好ましくは、10〜99重量%となるように使用する。
正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層の膜圧は、特に限定されるものではないが、通常、5nm〜5μmとする。
また、上記の条件で作製した本発明の有機電界発光素子は、酸素や水分等との接触を防止する目的で、保護層(封止層)を設けたり、また、素子を不活性物質中(例えば、パラフィン、流動パラフィン、シリコンオイル、フルオロカーボン油、ゼオライト含有フルオロカーボン油)に封入して保護することができる。保護層に使用する材料としては、例えば、有機高分子材料(例えば、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリパラキシレン、ポリエチレン、ポリフェニレンオキサイド)、無機材料(例えば、ダイアモンド薄膜、アモルファスシリカ、電気絶縁性ガラス、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物)、さらには、光硬化性樹脂を挙げることができる。保護層に使用する材料は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。保護層は一層構造であってもよく、また多層構造であってもよい。
また、本発明の有機電界発光素子は、電極に保護膜として金属酸化物膜(例えば、酸化アルミニウム膜)、金属フッ化膜を設けることもできる。
本発明の有機電界発光素子は、陽極の表面に界面層(中間層)を設けることもできる。界面層の材質としては、有機リン化合物、ポリシラン、芳香族アミン誘導体、フタロシアニン誘導体等を挙げることができる。
さらに、電極、例えば、陽極はその表面を、酸、アンモニア/過酸化水素、あるいはプラズマで処理して使用することもできる。
【0070】
本発明の有機電界発光素子は、通常、直流駆動型の素子として使用することができるが、交流駆動型の素子としても使用することができる。また、本発明の有機電界発光素子は、セグメント型、単純マトリック駆動型等のパッシブ駆動型であってもよく、TFT(薄膜トランジスタ)型、MIM(メタル−インスレーター−メタル)型等のアクティブ駆動型であってもよい。駆動電圧は通常、2〜30Vである。本発明の有機電界発光素子は、パネル型光源(例えば、時計、液晶パネル等のバックライト)、各種の発光素子(例えば、LED等の発光素子の代替)、各種の表示素子〔例えば、情報表示素子(パソコンモニター、携帯電話・携帯端末用表示素子)〕、各種の標識、各種のセンサーなどに使用することができる。
【0071】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
【0072】
実施例1:例示化合物A−21の製造
▲1▼9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)アントラセンの製造
9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸69g(0.29mol)、9−ブロモアントラセン75g(0.29mol)、炭酸ナトリウム30g(0.29mol)、水120g、トルエン240gよりなる混合物に、アルゴン雰囲気下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム2.6gを添加し、90℃で8時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、トルエン相を分離、水洗した後、トルエン相からトルエンを減圧下に留去した。残渣をトルエンで熱スラッジし、目的とする9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)アントラセン92gを得た。
▲2▼9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセンの製造
9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)アントラセン70.3g(0.19モル)およびテトラヒドロフラン600gよりなる混合物にN−ブロモスクシンイミド41g(0.23mol)を添加し、35℃で4時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下にテトラヒドロフランを留去した。残渣にメタノールを添加し、80℃で30分加熱攪拌を行い、冷却した後に生成した結晶をろ別した。得られた結晶をトルエンより再結晶し、目的とする9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン65gを得た。
▲2▼例示化合物A−21の製造
9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)、1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)、炭酸ナトリウム18.8g、水55mlおよびジメチルスルホキシド150mlよりなる混合物にアルゴン雰囲気下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム830mgを添加し、130℃で5時間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温に冷却し、メタノールを添加し、熱スラッジし、生成した固体をろ取した。この固体をトルエンに加熱溶解し、熱ろ過を行い、ろ液を結晶が析出するまで濃縮し、そのまま放置した。生成した結晶をろ別し、さらに、トルエンで熱スラッジを2回行い、例示化合物A−21の化合物を無色結晶として3.6g得た。さらにこの化合物を450℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0073】
実施例2:例示化合物A−22の製造
実施例1の▲1▼において、9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸69g(0.29mol)を使用する代わりに、9−メチル−9−シクロペンチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸84.7g(0.29mol)を使用した以外は、実施例1の▲1▼、▲2▼および▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物A−22の化合物を無色結晶として2.8g得た。さらにこの化合物を450℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0074】
実施例3:例示化合物A−25の製造
実施例1の▲1▼において、9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸69g(0.29mol)を使用する代わりに、9,9−ジシクロヘキシル−9H−フルオレン−2−ボロン酸108g(0.29mol)を使用した以外は、実施例1の▲1▼、▲2▼および▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物A−25の化合物を無色結晶として4.2g得た。さらにこの化合物を450℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0075】
実施例4:例示化合物A−27の製造
実施例1の▲1▼において、9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸69g(0.29mol)を使用する代わりに、9,9−ジフェニル−9H−フルオレン−2−ボロン酸105g(0.29mol)を使用した以外は、実施例1の▲1▼、▲2▼および▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物A−27の化合物を無色結晶として3.9g得た。さらにこの化合物を470℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0076】
実施例5:例示化合物A−31の製造
実施例1の▲1▼において、9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−ボロン酸69g(0.29mol)を使用する代わりに、9,9−ビス(4’−N,N−ジメチルアミノフェニル)−9H−フルオレン−2−ボロン酸129.9g(0.29mol)を使用した以外は、実施例1の▲1▼、▲2▼および▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物A−31の化合物を無色結晶として4.8g得た。さらにこの化合物を450℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0077】
実施例6:例示化合物B−7の製造
実施例1の▲3▼において、1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用する代わりに、1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−7の化合物を無色結晶として3.5g得た。さらにこの化合物を400℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0078】
実施例7:例示化合物B−11の製造
実施例1の▲3▼において、9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)および、1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用する代わりに、9−(9’,9’−ジシクロヘキシル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン25.74g(44mmol)および1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−11の化合物を無色結晶として3.1g得た。さらにこの化合物を420℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0079】
実施例8:例示化合物B−13の製造
実施例1の▲3▼において、9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)および1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用する代わりに、9−(9’,9’−ジフェニル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン25.21g(44mmol)および1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−13の化合物を無色結晶として4.2g得た。さらにこの化合物を400℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0080】
実施例9:例示化合物B−30の製造
実施例1の▲3▼において、9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)および1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mol)を使用する代わりに、9−(7’−N,N−ジフェニルアミノー9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン30.45g(44mmol)および1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−30の化合物を無色結晶として4.9g得た。さらにこの化合物を420℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0081】
実施例10:例示化合物B−31の製造
実施例1の▲3▼において、9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)および1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用する代わりに、9−(7’−N−カルバゾリル−9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン27.02g(44mmol)および1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−31の化合物を無色結晶として5.2g得た。さらにこの化合物を430℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0082】
実施例11:例示化合物B−32の製造
実施例1の▲3▼において、9−(9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン19.75g(44mmol)および1,4−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用する代わりに、9−(7’−N−フェニル−N−(1”−ナフチル)アミノ−9’,9’−ジメチル−9’H−フルオレン−2’−イル)−10−ブロモアントラセン29.30g(44mmol)および1,3−フェニレンビスボロン酸3.65g(22mmol)を使用した以外は、実施例1の▲3▼に記載の操作に従い、例示化合物B−32の化合物を4.2g得た。さらにこの化合物を450℃、4×10−4Paで昇華精製した。
【0083】
実施例12:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、4,4’−ビス(N−フェニル−N−1”−ナフチルアミノ)−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.2nm/secで75nmの厚さに蒸着し、正孔注入輸送層を形成した。次に、正孔注入輸送層の上に発光層として、例示化合物A−21の化合物を蒸着速度0.2nm/secで40nmの厚さに蒸着し発光層を形成した、さらに、発光層の上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで15nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、室温、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。初期には、電圧値は4.9Vであり、輝度1550cd/mの青色の発光が確認された。輝度の半減期は2600時間であった。
【0084】
実施例13〜22:有機電界発光素子の作製
実施例12において、発光層の形成に際して、例示化合物A−21の化合物を使用する代わりに、例示化合物A−22(実施例13)、例示化合物A−25(実施例14)、例示化合物A−27(実施例15)、例示化合物A−31(実施例16)、例示化合物B−7(実施例17)、例示化合物B−11(実施例18)、例示化合物B−13(実施例19)、例示化合物B−30(実施例20)、例示化合物B−31(実施例21)、例示化合物B−32(実施例22)の化合物を使用した以外は、実施例12に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、室温、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。結果を第1表(表1)に示した。また、各素子は100℃で1時間放置した後でも発光特性に大きな変化は観察されなかった。
【0085】
比較例1:
実施例12において、発光層の形成に際して、例示化合物A−21の化合物を使用する代わりに、4,4’−ビス(2”,2”−ジフェニルビニル)ビフェニルを使用した以外は、実施例12に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、室温、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。素子からは青色の発光が確認された。結果を第1表(表1)に示した。該素子は100℃で1時間放置した後、顕著な発光輝度の低下及び、駆動電圧の上昇を示した。
【0086】
比較例2:
実施例12において、発光層の形成に際して、例示化合物A−21の化合物を使用する代わりに、9,10−ジフェニルアントラセンを使用した以外は、実施例12に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、室温、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。素子からは青色の発光が確認された。結果を第1表(表1)に示した。該素子は100℃で1時間放置した後、顕著な発光輝度の低下および駆動電圧の上昇を示した。
【0087】
【表1】
Figure 2005008559
【0088】
実施例23:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。
先ず、ITO透明電極上に、ポリ(チオフェン−2,5−ジイル)を蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。次いで、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(1’−ナフチル)アミノ〕−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに蒸着し、第2正孔注入輸送層を形成した。次に、正孔注入輸送層の上に4,4’−ビス(2”,2”−ジフェニルビニル)−1,1’−ビフェニルと例示化合物A−31の化合物をそれぞれ蒸着速度0.2nm/secと0.02nm/secで40nmの厚さに蒸着し、発光層を形成した、さらに、発光層の上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.5V、輝度1550cd/mの緑色の発光が確認された。輝度の半減期は2200時間であった。
【0089】
実施例24:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、4,4’,4”−トリス〔N−(3”−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ〕トリフェニルアミンを蒸着速度0.1nm/secで、50nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。次いで、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(1−ナフチル)アミノ〕、蒸着速度0.2nm/secで20nmの厚さに蒸着し、、第2正孔注入輸送層を形成した。さらに、その上に例示化合物B−13で表される化合物を0.1nm/secで40nmの厚さに蒸着して発光層を形成した。次いで、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.3V、輝度1500cd/mの青色の発光が確認された。輝度の半減期は2100時間であった。
【0090】
実施例25:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、ポリ(チオフェン−2,5−ジイル)を蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。蒸着槽を大気圧下に戻した後、再び蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。次いで、例示化合物B−32の化合物とルブレンを、異なる蒸着源から、蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)し、第2正孔注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。減圧状態を保ったまま、次に、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。減圧状態を保ったまま、さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.8V、輝度1600cd/mの黄色の発光が確認された。輝度の半減期は2700時間であった。
【0091】
実施例26:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を1×10−5Paに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、例示化合物B−32を蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。蒸着槽を大気圧下に戻した後、再び蒸着槽を2×10−5Paに減圧した。次いで、例示化合物A−21の化合物とルブレンを、異なる蒸着源から、蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)し、第2正孔注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。次に、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cmの定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.8V、輝度1300cd/mの黄色の発光が確認された。輝度の半減期は2900時間であった。
【0092】
実施例27:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した。次に、ITO透明電極上に、ポリカーボネート(重量平均分子量39000)と例示化合物B−11の化合物を重量比100:50の割合で含有する3重量%ジクロロエタン溶液を用いてスピンコート法により、40nmの正孔注入輸送層を形成した。次にこの正孔注入輸送層を有するガラス基板を、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着層を1×10−5Paに減圧した。次に、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に乾燥雰囲気下、10Vの直流電圧を印加したところ、89mA/cmの電流が流れた。輝度1100cd/mの青緑色の発光が確認された。輝度の半減時間500時間であった。
【0093】
実施例28:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した。次に、ITO透明電極上に、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量25000)、例示化合物B−30の化合物、トリス(8−キノリノラート)アルミニウムをそれぞれ重量比100:50:0.5の割合で含有する3重量%ジクロロエタン溶液を用いてスピンコート法により、100nmの発光層を形成した。次にこの発光層を有するガラス基板を、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着層を3×10−6Torrに減圧した。発光層の上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に乾燥雰囲気下、15Vの直流電圧を印加したところ、88mA/cmの電流が流れた。輝度1550cd/mの青緑色の発光が確認された。輝度の半減期は650時間であった。
【0094】
【発明の効果】
本発明により、新規なアントラセン化合物、および発光寿命が長く、耐久性に優れた有機電界発光素子を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図2】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図3】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図4】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図5】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図6】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図7】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図8】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【符号の説明】
1:基板
2:陽極
3:正孔注入輸送層
3a:正孔注入輸送成分
4:発光層
4a:発光成分
5:電子注入輸送層
5”:電子注入輸送層
5a:電子注入輸送成分
6:陰極
7:電源[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a novel anthracene compound and an organic electroluminescent device containing the anthracene compound.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an inorganic electroluminescent element has been used as a panel-type light source such as a backlight. However, in order to drive the light emitting element, an alternating high voltage is required. Recently, an organic electroluminescence element (organic electroluminescence element: organic EL element) using an organic material as a luminescent material has been developed [see, for example, Non-Patent Document 1].
An organic electroluminescent device has a structure in which a thin film containing a fluorescent organic compound is sandwiched between an anode and a cathode. By injecting electrons and holes into the thin film and recombining them, an exciton (Exington) ) And emits light using light emitted when the exciton is deactivated. The organic electroluminescent element can emit light at a low direct current voltage of several volts to several tens of volts, and various colors (for example, red, blue, green) can be selected by selecting the type of the fluorescent organic compound. ) Can be emitted. The organic electroluminescent device having such characteristics is expected to be applied to various light emitting devices, display devices and the like. However, in general, the luminance is low, which is not sufficient for practical use.
As a method for improving the light emission luminance, an organic electroluminescent element using tris (8-quinolinolato) aluminum as a host material and a coumarin derivative or a pyran derivative as a guest compound (dopant) has been proposed as a light emitting layer. [See Non-Patent Document 2]. In addition, organic electroluminescent elements using anthracene derivatives as the material of the light emitting layer have been proposed (see, for example, Patent Document 1 and Patent Document 2). In addition, organic electroluminescent elements using anthracene derivatives as guest compounds in the light emitting layer have been proposed (see, for example, Patent Document 3 and Patent Document 4).
However, it cannot be said that these light emitting elements also have sufficient light emission luminance and light emission lifetime.
At present, further higher luminance and longer life are desired, and a light emitting material that emits light with high luminance and a light emitting material with less attenuation of luminance are desired.
[0003]
[Non-Patent Document 1] Appl. Phys. lett. , 51 913 (1987)
[Non-Patent Document 2] Appl. Phys. , 65 3610 (1989)
[Non-patent Document 3] Am. Chem. Soc. , 124 , 11576 (2002)
[Patent Document 1] JP-A-8-12600
[Patent Document 2] JP-A-11-111458
[Patent Document 3] JP-A-10-36832
[Patent Document 4] Japanese Patent Laid-Open No. 10-294179
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a novel anthracene compound. More specifically, it is to provide an anthracene compound that can be suitably used as a light-emitting material of an organic electroluminescence device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have intensively studied various anthracene compounds, in particular, anthracene compounds that can be suitably used as a light-emitting material of an organic electroluminescent device, and as a result, the present invention has been completed. It was. That is, the present invention provides (1) an anthracene compound represented by the general formula (1),
[0006]
[Chemical 2]
Figure 2005008559
[0007]
[In the formula, R 1 ~ R 4 Represents a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group; 1 ~ Y 20 Represents a hydrogen atom or a substituent, and Z represents a substituted or unsubstituted phenylene group.
(2) The anthracene compound represented by the general formula (1), wherein Z is a substituted or unsubstituted 1,4-phenylene group,
(3) Anthracene compound represented by the general formula (1), wherein Z is a substituted or unsubstituted 1,3-phenylene group,
(4) An organic electroluminescence device comprising at least one layer containing at least one anthracene compound represented by the general formula (1) between a pair of electrodes,
(5) The organic electroluminescent device according to (4), wherein the layer containing the anthracene compound represented by the general formula (1) is a light emitting layer,
(6) The organic electroluminescent device according to (4), wherein the layer containing the anthracene compound represented by the general formula (1) is a hole injection transport layer,
(7) The organic electroluminescent device according to (4), (5) or (6), further comprising a hole injection / transport layer between a pair of electrodes,
(8) The organic electroluminescent device according to any one of (4) to (7), further comprising an electron injecting and transporting layer between the pair of electrodes.
It is about.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The anthracene compound of the present invention is a compound represented by the general formula (1).
[0009]
[Chemical 3]
Figure 2005008559
[0010]
[In the formula, R 1 ~ R 4 Represents a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group; 1 ~ Y 20 Represents a hydrogen atom or a substituent, and Z represents a substituted or unsubstituted phenylene group.
In the anthracene compound represented by the general formula (1), R 1 ~ R 4 Represents a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group. Preferably, a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyl group having 7 to 15 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms And more preferably a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyl group having 7 to 12 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryl group having 6 to 15 carbon atoms. Represents a group.
R 1 ~ R 4 Specific examples of the linear, branched or cyclic alkyl group include methyl group, ethyl group, n-propyl group, isopropyl group, n-butyl group, isobutyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, n- Pentyl group, isopentyl group, neopentyl group, tert-pentyl group, n-hexyl group, 1-methylpentyl group, 4-methyl-2-pentyl group, 2-ethylbutyl group, n-heptyl group, 1-methylhexyl group, n-octyl group, 1-methylheptyl group, 2-ethylhexyl group, 2-propylpentyl group, n-nonyl group, 2,2-dimethylheptyl group, 2,6-dimethyl-4-heptyl group, 3,5,5 5-trimethylhexyl group, n-decyl group, 1-ethyloctyl group, n-undecyl group, 1-methyldecyl group, n-dodecyl group, n-tridecyl group, -Hexylheptyl group, n-tetradecyl group, n-pentadecyl group, 1-heptyloctyl group, n-hexadecyl group, n-heptadecyl group, 1-octylnonyl group, n-octadecyl group, 1-nonyldecyl group, 1-decylundecyl Group, n-eicosyl group, n-docosyl group, n-tetracosyl group, cyclohexylmethyl group, (1-isopropylcyclohexyl) methyl group, 2-cyclohexylethyl group, bornel group, isobornyl group, 1-norbornyl group, 2-norbornane Methyl group, 1-bicyclo [2.2.2] octyl group, 1-adamantyl group, 3-noradamantyl group, 1-adamantylmethyl group, cyclobutyl group, cyclopentyl group, 1-methylcyclopentyl group, cyclohexyl group, 4- Methylcyclohexyl group, 3-methyl Cyclohexyl group, 2-methylcyclohexyl group, 2,3-dimethylcyclohexyl group, 2,5-dimethylcyclohexyl group, 2,6-dimethylcyclohexyl group, 3,4-dimethylcyclohexyl group, 3,5-dimethylcyclohexyl group, 2 , 4,6-trimethylcyclohexyl group, 3,3,5-trimethylcyclohexyl group, 2,6-diisopropylcyclohexyl group, 4-tert-butylcyclohexyl group, 3-tert-butylcyclohexyl group, 4-phenylcyclohexyl group, 2 -Phenylcyclohexyl group, cycloheptyl group, cyclooctyl group, cyclodecyl group, cyclododecyl group, cyclotetradecyl group,
[0011]
Methoxymethyl group, ethoxymethyl group, n-butoxymethyl group, n-hexyloxymethyl group, (2-ethylbutyloxy) methyl group, n-octyloxymethyl group, n-decyloxymethyl group, 2-methoxyethyl group 2-ethoxyethyl group, 2-n-propoxyethyl group, 2-isopropoxyethyl group, 2-n-butoxyethyl group, 2-n-pentyloxyethyl group, 2-n-hexyloxyethyl group, 2- (2′-ethylbutyloxy) ethyl group, 2-n-heptyloxyethyl group, 2-n-octyloxyethyl group, 2- (2′-ethylhexyloxy) ethyl group, 2-n-decyloxyethyl group, 2-n-dodecyloxyethyl group, 2-n-tetradecyloxyethyl group, 2-cyclohexyloxyethyl group, 2-methoxypropyl 3-methoxypropyl group, 3-ethoxypropyl group, 3-n-propoxypropyl group, 3-isopropoxypropyl group, 3- (n-butoxy) propyl group, 3- (n-pentyloxy) propyl group, 3 -(N-hexyloxy) propyl group, 3- (2'-ethylbutoxy) propyl group, 3- (n-octyloxy) propyl group, 3- (2'-ethylhexyloxy) propyl group, 3- (n- Decyloxy) propyl group, 3- (n-dodecyloxy) propyl group, 3- (n-tetradecyloxy) propyl group, 3-cyclohexyloxypropyl group, 4-methoxybutyl group, 4-ethoxybutyl group, 4-n -Propoxybutyl group, 4-isopropoxybutyl group, 4-n-butoxybutyl group, 4-n-hexyloxybutyl group, 4-n-octyl Xylbutyl, 4-n-decyloxybutyl, 4-n-dodecyloxybutyl, 5-methoxypentyl, 5-ethoxypentyl, 5-n-propoxypentyl, 6-ethoxyhexyl, 6-iso Propoxyhexyl group, 6-n-butoxyhexyl group, 6-n-hexyloxyhexyl group, 6-n-decyloxyhexyl group, 4-methoxycyclohexyl group, 7-ethoxyheptyl group, 7-isopropoxyheptyl group, 8 -Methoxyoctyl group, 10-methoxydecyl group, 10-n-butoxydecyl group, 12-ethoxydodecyl group, 12-isopropoxide decyl group, tetrahydrofurfuryl group,
[0012]
2- (2′-methoxyethoxy) ethyl group, 2- (2′-ethoxyethoxy) ethyl group, 2- (2′-n-butoxyethoxy) ethyl group, 3- (2′-ethoxyethoxy) propyl group, 2-allyloxyethyl group, 2- (4′-pentenyloxy) ethyl group, 3-allyloxypropyl group, 3- (2′-hexenyloxy) propyl group, 3- (2′-heptenyloxy) propyl group, 3 -(1'-cyclohexenyloxy) propyl group, 4-allyloxybutyl group,
[0013]
Benzyloxymethyl group, 2-benzyloxyethyl group, 2-phenethyloxyethyl group, 2- (4′-methylbenzyloxy) ethyl group, 2- (2′-methylbenzyloxy) ethyl group, 2- (4 ′) -Fluorobenzyloxy) ethyl group, 2- (4'-chlorobenzyloxy) ethyl group, 3-benzyloxypropyl group, 3- (4'-methoxybenzyloxy) propyl group, 4-benzyloxybutyl group, 2- (Benzyloxymethoxy) ethyl group, 2- (4′-methylbenzyloxymethoxy) ethyl group,
[0014]
Phenyloxymethyl group, 4-methylphenyloxymethyl group, 3-methylphenyloxymethyl group, 2-methylphenyloxymethyl group, 4-methoxyphenyloxymethyl group, 4-fluorophenyloxymethyl group, 4-chlorophenyloxymethyl group Group, 2-chlorophenyloxymethyl group, 2-phenyloxyethyl group, 2- (4′-methylphenyloxy) ethyl group, 2- (4′-ethylphenyloxy) ethyl group, 2- (4′-methoxyphenyl) Oxy) ethyl group, 2- (4′-chlorophenyloxy) ethyl group, 2- (4′-bromophenyloxy) ethyl group, 2- (1′-naphthyloxy) ethyl group, 2- (2′-naphthyloxy) ) Ethyl group, 3-phenyloxypropyl group, 3- (2′-naphthyloxy) propyl group, 4-phenyloxy Sibutyl group, 4- (2′-ethylphenyloxy) butyl group, 5- (4′-tert-butylphenyloxy) pentyl group, 6- (2′-chlorophenyloxy) hexyl group, 8-phenyloxyoctyl group, 10-phenyloxydecyl group, 10- (3′-chlorophenyloxy) decyl group, 2- (2′-phenyloxyethoxy) ethyl group, 3- (2′-phenyloxyethoxy) propyl group, 4- (2 ′ -Phenyloxyethoxy) butyl group,
[0015]
n-butylthiomethyl group, n-hexylthiomethyl group, 2-methylthioethyl group, 2-ethylthioethyl group, 2-n-butylthioethyl group, 2-n-hexylthioethyl group, 2-n-octyl Thioethyl group, 2-n-decylthioethyl group, 3-methylthiopropyl group, 3-ethylthiopropyl group, 3-n-butylthiopropyl group, 4-ethylthiobutyl group, 4-n-propylthiobutyl group 4-n-butylthiobutyl group, 5-ethylthiopentyl group, 6-methylthiohexyl group, 6-ethylthiohexyl group, 6-n-butylthiohexyl group, 8-methylthiooctyl group, 2- (2 ′ -Methoxyethylthio) ethyl group, 4- (3'-ethoxypropylthio) butyl group, 2- (2'-ethylthioethylthio) ethyl group, 2-allylthioethyl group, 2- N-dithioethyl group, 3- (4′-methylbenzylthio) propyl group, 4-benzylthiobutyl group, 2- (2′-benzyloxyethylthio) ethyl group, 3- (3′-benzylthiopropylthio) propyl group ,
2-phenylthioethyl group, 2- (4′-methoxyphenylthio) ethyl group, 2- (2′-phenyloxyethylthio) ethyl group, 3- (2′-phenylthioethylthio) propyl group,
[0016]
2-hydroxyethyl group, 2-hydroxypropyl group, 3-hydroxypropyl group, 3-hydroxybutyl group, 4-hydroxybutyl group, 6-hydroxyhexyl group, 5-hydroxyheptyl group, 8-hydroxyoctyl group, 10- Examples thereof include linear, branched or cyclic alkyl groups such as a hydroxydecyl group, 12-hydroxydodecyl group, and 2-hydroxycyclohexyl group.
[0017]
R 1 ~ R 4 Specific examples of the substituted or unsubstituted aralkyl group include benzyl group, α-methylbenzyl group, α-ethylbenzyl group, phenethyl group, α-methylphenethyl group, β-methylphenethyl group, α, α-dimethylbenzyl. Group, α, α-dimethylphenethyl group, 4-methylphenethyl group, 4-methylbenzyl group, 3-methylbenzyl group, 2-methylbenzyl group, 4-ethylbenzyl group, 2-ethylbenzyl group, 4-isopropylbenzyl Group, 4-tert-butylbenzyl group, 2-tert-butylbenzyl group, 4-tert-pentylbenzyl group, 4-cyclohexylbenzyl group, 4-n-octylbenzyl group, 4-tert-octylbenzyl group, 4- Allylbenzyl group, 4-benzylbenzyl group, 4-phenethylbenzyl group, 4-phenylbenzyl group 4- (4′-methylphenyl) benzyl group, 4-methoxybenzyl group, 2-methoxybenzyl group, 2-ethoxybenzyl group, 4-n-butoxybenzyl group, 4-n-heptyloxybenzyl group,
4-n-decyloxybenzyl group, 4-n-tetradecyloxybenzyl group, 4-n-heptadecyloxybenzyl group,
[0018]
3,4-dimethoxybenzyl group, 4-methoxymethylbenzyl group, 4-isobutoxymethylbenzyl group, 4-allyloxybenzyl group, 4-vinyloxymethylbenzyl group, 4-benzyloxybenzyl group, 4-phenethyloxybenzyl Group, 4-phenyloxybenzyl group, 3-phenyloxybenzyl group,
4-hydroxybenzyl group, 3-hydroxybenzyl group, 2-hydroxybenzyl group, 4-hydroxy-3-methoxybenzyl group, 4-fluorobenzyl group, 2-fluorobenzyl group, 4-chlorobenzyl group, 3-chlorobenzyl An aralkyl group which may have a substituent such as a group, 2-chlorobenzyl group, 3,4-dichlorobenzyl group, 2-furfuryl group, diphenylmethyl group, 1-naphthylmethyl group, 2-naphthylmethyl group; Can be mentioned.
[0019]
R 1 ~ R 4 Specific examples of the substituted or unsubstituted aryl group include: phenyl group, 1-naphthyl group, 2-naphthyl group, 2-anthracenyl group, 9-anthracenyl group, fluorenyl group, 4-quinolyl group, 5-pyridyl group, 4-pyridyl group, 3-pyridyl group, 2-pyridyl group, 2-pyrimidyl group, 4-pyrimidine group, 5-pyrimidyl group, 2-pyridazinyl group, 2-pyrazinyl group, 3-furyl group, 2-furyl group, 3-thienyl group, 2-thienyl group, 2-oxazolyl group, 2-thiazolyl group, 2-benzothiophenyl group, 2-benzofuryl group, 2-benzoxazolyl group, 2-benzothiazolyl group, 2-benzoimidazolyl group,
4-methylphenyl group, 3-methylphenyl group, 2-methylphenyl group, 4-ethylphenyl group, 3-ethylphenyl group, 2-ethylphenyl group, 4-n-propylphenyl group, 4-isopropylphenyl group, 2-isopropylphenyl group, 4-n-butylphenyl group, 4-isobutylphenyl group, 4-sec-butylphenyl group, 2-sec-butylphenyl group, 4-tert-butylphenyl group, 3-tert-butylphenyl Group, 2-tert-butylphenyl group, 4-n-pentylphenyl group, 4-isopentylphenyl group, 4-tert-pentylphenyl group, 4-n-hexylphenyl group, 4-n-heptylphenyl group, 4 -N-octylphenyl group, 4- (2'-ethylhexyl) phenyl group, 4-tert-octylpheny Group, 4-n-nonylphenyl group, 4-n-decylphenyl group, 4-n-dodecylphenyl group, 4-n-tetradecylphenyl group, 4-n-hexadecylphenyl group, 4-n-octadecylphenyl Group, 4-cyclopentylphenyl group, 4-cyclohexylphenyl group, 4- (4'-tert-butylcyclohexyl) phenyl group, 4- (4'-methylcyclohexyl) phenyl group, 3-cyclohexylphenyl group, 2-cyclohexylphenyl Group,
4-ethyl-1-naphthyl group, 6-n-butyl-2-naphthyl group,
[0020]
2,3-dimethylphenyl group, 2,4-dimethylphenyl group, 2,5-dimethylphenyl group, 3,4-dimethylphenyl group, 3,5-dimethylphenyl group, 2,6-dimethylphenyl group, 2, 3,5-trimethylphenyl group, 3,4,5-trimethylphenyl group, 2,4-diethylphenyl group, 2,3,6-trimethylphenyl group, 2,4,6-trimethylphenyl group, 2,6- Diethylphenyl group, 2,6-diisopropylphenyl group, 2,6-diisobutylphenyl group, 2,4-di-tert-butylphenyl group, 2,5-di-tert-butylphenyl group, 3,5-di- tert-butylphenyl group, 2,4-dineopentylphenyl group, 2,5-di-tert-pentylphenyl group, 4,6-di-tert-butyl-2-methylphenol Le group, 5-tert-butyl-2-methylphenyl group, 4-tert-butyl-2,6-dimethylphenyl group, 2,3,5,6-tetramethyl-phenyl group,
5-indanyl group, 1,2,3,4-tetrahydro-5-naphthyl group, 1,2,3,4-tetrahydro-6-naphthyl group,
[0021]
4-methoxyphenyl group, 3-methoxyphenyl group, 2-methoxyphenyl group, 4-ethoxyphenyl group, 2-ethoxyphenyl group, 3-n-propoxyphenyl group, 4-isopropoxyphenyl group, 2-isopropoxyphenyl Group, 4-n-butoxyphenyl group, 4-isobutoxyphenyl group, 2-isobutoxyphenyl group, 2-sec-butoxyphenyl group, 4-n-pentyloxyphenyl group, 4-isopentyloxyphenyl group, 2 -Isopentyloxyphenyl group, 2-neopentyloxyphenyl group, 4-n-hexyloxyphenyl group, 2- (2'-ethylbutyl) oxyphenyl group, 4-n-octyloxyphenyl group, 4-n-decyl Oxyphenyl group, 4-n-dodecyloxyphenyl group, 4-n-tetradecyloxy Eniru group, 4-n-hexadecyl oxyphenyl group, 4-n-octadecyloxyphenyl group, 4-cyclohexyloxy-phenyl group, 2-cyclohexyloxy-phenyl group,
2-methoxy-1-naphthyl group, 4-methoxy-1-naphthyl group, 4-n-butoxy-1-naphthyl group, 5-ethoxy-1-naphthyl group, 6-ethoxy-2-naphthyl group, 6-n -Butoxy-2-naphthyl group, 6-n-hexyloxy-2-naphthyl group, 7-methoxy-2-naphthyl group, 7-n-butoxy-2-naphthyl group,
[0022]
2,3-dimethoxyphenyl group, 2,4-dimethoxyphenyl group, 2,5-dimethoxyphenyl group, 2,6-dimethoxyphenyl group, 3,4-dimethoxyphenyl group, 3,5-dimethoxyphenyl group, 3, 5-diethoxyphenyl group, 3,5-di-n-butoxyphenyl group, 2-methoxy-4-methylphenyl group, 2-methoxy-5-methylphenyl group, 2-methyl-4-methoxyphenyl group, 3 -Methyl-4-methoxyphenyl group, 3-methyl-5-methoxyphenyl group, 3-ethyl-5-methoxyphenyl group, 2-methoxy-4-ethoxyphenyl group, 2-methoxy-6-ethoxyphenyl group, 3 , 4,5-trimethoxyphenyl group,
[0023]
4-fluorophenyl group, 3-fluorophenyl group, 2-fluorophenyl group, 4-chlorophenyl group, 3-chlorophenyl group, 2-chlorophenyl group, 4-bromophenyl group, 2-bromophenyl group, 4-chloro-1 -Naphthyl group, 4-chloro-2-naphthyl group, 6-bromo-2-naphthyl group, 2,3-difluorophenyl group, 2,4-difluorophenyl group, 2,5-difluorophenyl group, 2,6- Difluorophenyl group, 3,4-difluorophenyl group, 3,5-difluorophenyl group, 2,3-dichlorophenyl group, 2,4-dichlorophenyl group, 2,5-dichlorophenyl group, 2,6-dichlorophenyl group, 3, 4-dichlorophenyl group, 3,5-dichlorophenyl group, 2,5-dibromophenyl group, 2,4,6-trichloroph Group, 2,3,6-bromophenyl group, 3,4,5-trifluorophenyl group, 2,4-dichloro-1-naphthyl group, 1,6-dichloro-2-naphthyl group,
[0024]
2-fluoro-4-methylphenyl group, 2-fluoro-5-methylphenyl group, 3-fluoro-2-methylphenyl group, 3-fluoro-4-methylphenyl group, 4-fluoro-2-methylphenyl group, 5-fluoro-2-methylphenyl group, 2-chloro-4-methylphenyl group, 2-chloro-5-methylphenyl group, 2-chloro-6-methylphenyl group, 3-chloro-2-methylphenyl group, 4-chloro-2-methylphenyl group, 4-chloro-3-methylphenyl group, 2-chloro-4,6-dimethylphenyl group, 2-fluoro-4-methoxyphenyl group, 2-fluoro-6-methoxyphenyl Group, 3-fluoro-4-ethoxyphenyl group, 5-chloro-2-methoxyphenyl group, 6-chloro-3-methoxyphenyl group, 5-chloro-2,4- Methoxyphenyl group, 2-chloro-4-nitrophenyl group, 4-chloro-2-nitrophenyl group,
4-trifluoromethylphenyl group, 3-trifluoromethylphenyl group, 2-trifluoromethylphenyl group, 3,5-bis (trifluoromethyl) phenyl group,
4-trifluoromethyloxyphenyl group,
[0025]
4-allylphenyl group, 2-allylphenyl group, 2-isopropenylphenyl group, 4-benzylphenyl group, 2-benzylphenyl group, 4- (4′-methylbenzyl) phenyl group, 4-cumylphenyl group, 4- (4′-methoxycumyl) phenyl group,
4-phenylphenyl group, 3-phenylphenyl group, 2-phenylphenyl group, 4- (4′-methylphenyl) phenyl group, 4- (4′-ethylphenyl) phenyl group, 4- (4′-isopropylphenyl) ) Phenyl group, 4- (4′-tert-butylphenyl) phenyl group, 4- (4′-n-hexylphenyl) phenyl group, 4- (4′-n-octylphenyl) phenyl group,
4- (4′-methoxyphenyl) phenyl group, 4- (4′-ethoxyphenyl) phenyl group, 4- (4′-n-butoxyphenyl) phenyl group, 2- (2′-methoxyphenyl) phenyl group, 4- (4′-fluorophenyl) phenyl group, 4- (4′-chlorophenyl) phenyl group, 3-methyl-4-phenyl group, 2-methoxy-5-phenylphenyl group, 3-methoxy-4-phenylphenyl Group,
[0026]
4-methoxymethylphenyl group, 4-ethoxymethylphenyl group, 4-n-butoxymethylphenyl group, 3-methoxymethylphenyl group, 4- (2′-methoxyethyl) phenyl group, 4- (2′-ethoxyethyl) Oxy) phenyl group, 4- (2′-n-butoxyethyloxy) phenyl group, 4- (3′-ethoxypropyloxy) phenyl group, 4-vinyloxyphenyl group, 4-allyloxyphenyl group, 3-allyl An oxyphenyl group, a 4- (4′-pentenyloxy) phenyl group, a 4-allyloxy-1-naphthyl group,
4-allyloxymethylphenyl group, 4- (2′-allyloxyethyloxy) phenyl group,
[0027]
4-benzyloxyphenyl group, 2-benzyloxyphenyl group, 4-phenethyloxyphenyl group, 4- (4′-chlorobenzyloxy) phenyl group, 4- (4′-methylbenzyloxy) phenyl group, 4- ( 4′-methoxybenzyloxy) phenyl group, 4- (3′-ethoxybenzyloxy) phenyl group, 4-benzyloxy-1-naphthyl group, 5- (4′-methylbenzyloxy) -1-naphthyl group, 6 -Benzyloxy-2-naphthyl group, 6- (4'-methylbenzyloxy) -2-naphthyl group, 7-benzyloxy-2-naphthyl group, 4- (benzyloxymethyl) phenyl group, 4- (2 ' -Benzyloxyethyloxy) phenyl group,
[0028]
4-phenyloxyphenyl group, 3-phenyloxyphenyl group, 2-phenyloxyphenyl group, 4- (4′-methylphenyloxy) phenyl group, 4- (4′-methoxyphenyloxy) phenyl group, 4- ( 4′-chlorophenyloxy) phenyl group, 4-phenyloxy-1-naphthyl group, 6-phenyloxy-2-naphthyl group, 7-phenyloxy-2-naphthyl group, 4-phenyloxymethylphenyl group, 4- ( 2′-phenyloxyethyloxy) phenyl group, 4- [2 ′-(4′-methylphenyloxy) ethyloxy] phenyl group, 4- [2 ′-(4′-methoxyphenyloxy) ethyloxy] phenyl group, 4 -[2 '-(4'-chlorophenyloxy) ethyloxy] phenyl group,
4-acetylphenyl group, 3-acetylphenyl group, 2-acetylphenyl group, 4-ethylcarbonylphenyl group, 2-ethylcarbonylphenyl group, 4-n-butylcarbonylphenyl group, 4-n-hexylcarbonylphenyl group, 4-n-octylcarbonylphenyl group, 4-cyclohexylcarbonylphenyl group, 4-acetyl-1-naphthyl group, 6-acetyl-2-naphthyl group, 6-n-butylcarbonyl-2-naphthyl group, 4-allylcarbonyl Phenyl group, 4-benzylcarbonylphenyl group, 4- (4′-methylbenzyl) carbonylphenyl group, 4-phenylcarbonylphenyl group, 4- (4′-methylphenyl) carbonylphenyl group, 4- (4′-chlorophenyl) ) Carbonylphenyl group, 4-phenylcarbonyl-1-na Methyl group,
[0029]
4-methoxycarbonylphenyl group, 2-methoxycarbonylphenyl group, 4-ethoxycarbonylphenyl group, 3-ethoxycarbonylphenyl group, 4-n-propoxycarbonylphenyl group, 4-n-butoxycarbonylphenyl group, 4-n- Hexyloxycarbonylphenyl group, 4-n-decyloxycarbonylphenyl group, 4-cyclohexyloxycarbonylphenyl group, 4-ethoxycarbonyl-1-naphthyl group, 6-methoxycarbonyl-2-naphthyl group, 6-n-butoxycarbonyl 2-naphthyl group, 4-allyloxycarbonylphenyl group, 4-benzyloxycarbonylphenyl group, 4- (4′-chlorobenzyl) oxycarbonylphenyl group, 4-phenethyloxycarbonylphenyl group, 6-benzyloxycal Bonyl-2-naphthyl group, 4-phenyloxycarbonylphenyl group, 4- (4′-ethylphenyl) oxycarbonylphenyl group, 4- (4′-chlorophenyl) oxycarbonylphenyl group, 4- (4′-ethoxyphenyl) ) Oxycarbonylphenyl group, 6-phenyloxycarbonyl-2-naphthyl group,
[0030]
4-acetyloxyphenyl group, 3-acetyloxyphenyl group, 2-acetyloxyphenyl group, 4-ethylcarbonyloxyphenyl group, 2-ethylcarbonyloxyphenyl group, 4-n-propylcarbonyloxyphenyl group, 4-n -Pentylcarbonyloxyphenyl group, 4-n-octylcarbonyloxyphenyl group, 4-cyclohexylcarbonyloxyphenyl group, 3-cyclohexylcarbonyloxyphenyl group, 4-acetyloxy-1-naphthyl group, 4-n-butylcarbonyloxy -1-naphthyl group, 5-acetyloxy-1-naphthyl group, 6-ethylcarbonyloxy-2-naphthyl group, 7-acetyloxy-2-naphthyl group, 4-allylcarbonyloxyphenyl group, 4-benzylcarbonyloxy Phenyl group 4- phenethyl carbonyloxy phenyl group, 6-benzyloxy carbonyloxy-2-naphthyl group,
4-phenylcarbonyloxyphenyl group, 4- (4′-methylphenyl) carbonyloxyphenyl group, 4- (2′-methylphenyl) carbonyloxyphenyl group, 4- (4′-chlorophenyl) carbonyloxyphenyl group, 4 -(2'-chlorophenyl) carbonyloxyphenyl group, 4-phenylcarbonyloxy-1-naphthyl group, 6-phenylcarbonyloxy-2-naphthyl group, 7-phenylcarbonyloxy-2-naphthyl group,
[0031]
4-methylthiophenyl group, 2-methylthiophenyl group, 2-ethylthiophenyl group, 3-ethylthiophenyl group, 4-n-propylthiophenyl group, 2-isopropylthiophenyl group, 4-n-butylthiophenyl group 2-isobutylthiophenyl group, 2-neopentylphenyl group, 4-n-hexylthiophenyl group, 4-n-octylthiophenyl group, 4-cyclohexylthiophenyl group,
4-benzylthiophenyl group, 3-benzylthiophenyl group, 2-benzylthiophenyl group, 4- (4′-chlorobenzylthio) phenyl group, 4-phenylthiophenyl group, 3-phenylthiophenyl group, 2- Phenylthiophenyl group, 4- (4'-methylphenylthio) phenyl group, 4- (3'-methylphenylthio) phenyl group, 4- (4'-methoxyphenylthio) phenyl group, 4- (4'- Chlorophenylthio) phenyl group, 2-ethylthio-1-naphthyl group, 4-methylthio-1-naphthyl group, 6-ethylthio-2-naphthyl group, 6-phenylthio-2-naphthyl group,
[0032]
4-nitrophenyl group, 3-nitrophenyl group, 2-nitrophenyl group, 3,5-dinitrophenyl group, 4-nitro-1-naphthyl group, 4-formylphenyl group, 3-formylphenyl group, 2-formyl Phenyl group, 4-formyl-1-naphthyl group, 1-formyl-2-naphthyl group,
[0033]
4-pyrrolidinophenyl group, 4-piperidinophenyl group, 4-morpholinophenyl group, 4- (N-ethylpiperazino) phenyl group, 4-pyrrolidino-1-naphthyl group,
[0034]
4-aminophenyl group, 3-aminophenyl group, 2-aminophenyl group,
4- (N-methylamino) phenyl group, 3- (N-methylamino) phenyl group, 4- (N-ethylamino) phenyl group, 2- (N-isopropylamino) phenyl group, 4- (Nn) -Butylamino) phenyl group, 2- (Nn-butylamino) phenyl group, 4- (Nn-octylamino) phenyl group, 4- (Nn-dodecylamino) phenyl group, 4- (N -Benzylamino) phenyl group, 4- (N-phenylamino) phenyl group, 2- (N-phenylamino) phenyl group,
[0035]
4- (N, N-dimethylamino) phenyl group, 3- (N, N-dimethylamino) phenyl group, 4- (N, N-diethylamino) phenyl group, 2- (N, N-dimethylamino) phenyl group 2- (N, N-diethylamino) phenyl group, 4- (N, N-di-n-butylamino) phenyl group, 4- (N, N-di-n-hexylamino) phenyl group, 4- (N N-cyclohexyl-N-methylamino) phenyl group, 4- (N, N-diethylamino) -1-naphthyl group, 4- (N-benzyl-N-phenylamino) phenyl group, 4- (N, N-diphenyl) Amino) phenyl group, 4- [N-phenyl-N- (4-methylphenyl) amino] phenyl group, 4- [N, N-di (3′-methylphenyl) amino] phenyl group, 4- [N, N-di (4′-methylphenol ) Amino] phenyl group, 4- [N, N-di (4'-methoxyphenyl) amino] phenyl group, 2-(N, N-diphenylamino) phenyl group,
[0036]
4-hydroxyphenyl group, 3-hydroxyphenyl group, 2-hydroxyphenyl group, 4-methyl-3-hydroxyphenyl group, 6-methyl-3-hydroxyphenyl group, 2-hydroxy-1-naphthyl group, 8-hydroxy -1-naphthyl group, 4-hydroxy-1-naphthyl group, 1-hydroxy-2-naphthyl group, 6-hydroxy-2-naphthyl group, 4-cyanophenyl group, 2-cyanophenyl group, 4-cyano-1 -A substituted or unsubstituted aryl group such as a naphthyl group and a 6-cyano-2-naphthyl group can be exemplified.
[0037]
In the anthracene compound represented by the general formula (1), Y 1 ~ Y 20 Represents a hydrogen atom or a substituent, preferably a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group, a nitro group, a substituted or unsubstituted amino group, an ester group, a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 10 carbon atoms. A linear, branched or cyclic alkoxy group having 1 to 10 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyl group having 7 to 20 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyloxy group having 7 to 20 carbon atoms, and 2 to 2 carbon atoms 20 represents a substituted or unsubstituted linear, branched or cyclic alkenyl group, a substituted or unsubstituted aryl group having 4 to 20 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryloxy group having 4 to 20 carbon atoms, more preferably Is a hydrogen atom, a halogen atom, a cyano group, a nitro group, a substituted or unsubstituted amino group, a straight chain having 1 to 8 carbon atoms, a branched or cyclic alkyl group, a straight chain having 1 to 8 carbon atoms, Or a cyclic alkoxy group, a substituted or unsubstituted aralkyl group having 7 to 16 carbon atoms, a substituted or unsubstituted aralkyloxy group having 7 to 16 carbon atoms, a substituted or unsubstituted straight chain or branched chain having 2 to 10 carbon atoms Alternatively, it represents a cyclic alkenyl group, a substituted or unsubstituted aryl group having 4 to 16 carbon atoms, or a substituted or unsubstituted aryloxy group having 4 to 16 carbon atoms.
Y 1 ~ Y 20 The adjacent groups may form a ring together with the adjacent groups.
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the halogen atom include a fluorine atom, a chlorine atom and a bromine atom.
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted amino group are, for example, amino group, N-methylamino group, N-ethylamino group, Nn-propylamino group, N-iso-propylamino group, Nn -Butylamino group, N-iso-butylamino group, N-sec-butylamino group, N-tert-butylamino group, Nn-pentylamino group, N-cyclopentylamino group, Nn-hexylamino group N-cyclohexylamino group, N-benzylamino group, N-phenethylamino group, N-phenylamino group, N- (1-naphthyl) amino group, N- (2-naphthyl) amino group, N- (4- Phenylphenyl) amino group, N- (3-phenylphenyl) amino group, N- (2-phenylphenyl) amino group, N- (4-methylphenyl) amino group, N- (2- Tilphenyl) amino group, N- (2-anthranyl) amino group, N- (9-anthranyl) amino group, N, N-dimethylamino group, N, N-diethylamino group, N, N-di-n-propylamino Group, N, N-di-iso-propylamino group, N, N-di-n-butylamino group, N, N-di-iso-butylamino group, N, N-di-sec-butylamino group, N, N-di-n-pentylamino group, N, N-dicyclopentylamino group, N, N-dicyclohexylamino group, N, N-dibenzylamino group, N, N-diphenethylamino group, N-methyl -N-ethylamino group, N-methyl-Nn-propylamino group, N-methyl-N-iso-propylamino group, N-methyl-Nn-butylamino group, N-methyl-N-tert -Butylami Group, N-methyl-N-cyclopentylamino group, N-methyl-N-cyclohexylamino group, N-methyl-N-benzylamino group, N-methyl-N-phenethylamino group, N-ethyl-N-tert- Butylamino group, N-ethyl-N-cyclohexylamino group, N-ethyl-N-benzylamino group, N-iso-propyl-N-cyclopentylamino group, N-iso-propyl-N-cyclohexylamino group, N- iso-propyl-N-benzylamino group, N-tert-butyl-N-cyclohexylamino group, N-tert-butyl-N-benzylamino group, N-cyclopentyl-N-benzylamino group, N-cyclohexyl-N-benzyl Amino group, N-methyl-N-phenylamino group, N-ethyl-N-phenylamino group, N-silane Chlohexyl-N-phenylamino group, N, N-diphenylamino group, N, N-di (1-naphthyl) amino group, N, N-di (2-naphthyl) amino group, N, N-di (4- Phenylphenyl) amino group, N, N- (4-methylphenyl) amino group, N, N-di (3-methylphenyl) amino group, N-phenyl-N- (1-naphthyl) amino group, N-phenyl -N- (2-naphthyl) amino group, N-phenyl-N- (4-phenylphenyl) amino group, N-phenyl-N- (4-methylphenyl) amino group, N- (1-naphthyl) -N Examples include-(4'-phenylphenyl) amino group, N-phenyl-N- (4-tert-butylphenyl) amino group, and N-phenyl-N- (3-tert-butylphenyl) group. Y 1 ~ Y 6 Examples of the ester group include methoxycarbonyl group, ethoxycarbonyl group, n-propyloxycarbonyl group, iso-propyloxycarbonyl group, n-butyloxycarbonyl group, iso-butyloxycarbonyl group, tert-butyloxycarbonyl group. N-pentyloxycarbonyl group, cyclopentyloxycarbonyl group, cyclohexyloxycarbonyl group, benzyloxycarbonyl group, phenyloxycarbonyl group, 1-naphthyloxycarbonyl group, 2-naphthyloxycarbonyl group,
Acetyloxy group, ethylcarbonyloxy group, n-propylcarbonyloxy group, n-butylcarbonyloxy group, tert-butylcarbonyloxy group, cyclohexylcarbonyloxy group, benzylcarbonyloxy group, phenylcarbonyloxy group, 1-naphthylcarbonyloxy And 2-naphthylcarbonyloxy group.
[0038]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the linear, branched or cyclic alkyl group of R 1 ~ R 4 The linear, branched or cyclic alkyl group mentioned as a specific example can be mentioned.
[0039]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the linear, branched or cyclic alkoxy group of R 1 ~ R 4 As specific examples, linear, branched or cyclic alkoxy groups derived from linear, branched or cyclic alkyl groups may be mentioned.
[0040]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted aralkyl group of R include 1 ~ R 4 The substituted or unsubstituted aralkyl group mentioned as a specific example of can be mentioned.
[0041]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted aralkyloxy group of 1 ~ R 4 Specific examples thereof include substituted or unsubstituted aralkyloxy groups derived from the substituted or unsubstituted aralkyl groups.
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted linear, branched or cyclic alkenyl groups include vinyl group, 2-phenylvinyl group, 2,2-diphenylvinyl group, 2,2,1-triphenylvinyl group, 2 -(4'-N, N-dimethylaminophenyl) vinyl group, 2,2-bis (4'-N, N-dimethylaminophenyl) vinyl group, 2- (4'-N, N-diphenylaminophenyl) Vinyl group, 2- (4′-methoxyphenyl) vinyl group, 2- (4′-methylphenyl) vinyl group, 2- (3′-methylphenyl) vinyl group, 2-n-propenyl group, 2-n- Examples thereof include a substituted or unsubstituted linear, branched or cyclic alkenyl group such as a butenyl group, a 2-methyl-2-hexenyl group, and a 1-cyclohexenyl group.
[0042]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted aryl group of R include R 1 ~ R 4 The substituted or unsubstituted aryl group mentioned as a specific example of can be mentioned.
[0043]
Y 1 ~ Y 20 Specific examples of the substituted or unsubstituted aryloxy group of R include R 1 ~ R 4 Specific examples thereof include substituted or unsubstituted aryloxy groups derived from the substituted or unsubstituted aryl groups mentioned above.
[0044]
In the anthracene compound represented by the general formula (1), Y 17 ~ Y 20 The substitution position of is not particularly limited, but Y 17 And Y 20 Is preferably the 5th, 6th or 7th position of the fluorene ring; 18 And Y 19 Is preferably the 3- or 4-position of the fluorene ring; 17 And Y 20 Is more preferably the 7-position of the fluorene ring and Y 18 And Y 19 Is more preferably the 4-position of the fluorene ring.
[0045]
In the anthracene compound represented by the general formula (1), Z represents a substituted or unsubstituted phenylene group, preferably a substituted or unsubstituted 1,4-phenylene group, or a substituted or unsubstituted 1,3-phenylene group. Represents a phenylene group. Moreover, as a substituent in the phenylene group having a substituent, 1 ~ Y 20 Specific examples of halogen atom, cyano group, nitro group, substituted or unsubstituted amino group, ester group, linear, branched or cyclic alkyl group, linear, branched or cyclic alkoxy group, substituted or unsubstituted Name a substituted aralkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyloxy group, a substituted or unsubstituted linear, branched or cyclic alkenyl group, a substituted or unsubstituted aryl group, or a substituted or unsubstituted aryloxy group Can do.
[0046]
Specific examples of the anthracene compound represented by the general formula (1) of the present invention include the compounds shown below (Chemical Formula 4 to Chemical Formula 17), but the present invention is limited to these specific examples. It is not something.
In addition, although there are compounds in which isomers exist among the exemplified compounds, in the present invention, either a mixture of these isomers or a simple substance can be preferably used.
[0047]
[Formula 4]
Figure 2005008559
[0048]
[Chemical formula 5]
Figure 2005008559
[0049]
[Chemical 6]
Figure 2005008559
[0050]
[Chemical 7]
Figure 2005008559
[0051]
[Chemical 8]
Figure 2005008559
[0052]
[Chemical 9]
Figure 2005008559
[0053]
Embedded image
Figure 2005008559
[0054]
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Figure 2005008559
[0055]
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[0056]
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[0057]
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Figure 2005008559
[0058]
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Figure 2005008559
[0059]
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Figure 2005008559
[0060]
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Figure 2005008559
The anthracene compound represented by the general formula (1) of the present invention can be produced, for example, by the steps shown below.
Production of anthracene compound represented by general formula (1)
[0061]
Embedded image
Figure 2005008559
[In the formula, R 1 ~ R 4 , Y 1 ~ Y 20 And Z have the same meaning as in general formula (1), and L 1 And L 2 Represents a leaving group such as a halogen atom or a trifluoromethanesulfonyloxy group.
That is, the boronic acid derivative represented by the general formula (B) is added to the compound represented by the general formula (A) and / or (A ′) with a base (for example, sodium carbonate, potassium carbonate, sodium hydroxide, water A method of reacting in the presence of an inorganic base such as potassium oxide, an organic base such as pyridine or triethylamine) and a palladium catalyst (for example, palladium / carbon, tetrakis (triphenylphosphine) palladium, tris (dibenzylideneacetone) dipalladium). Can be manufactured.
[0062]
Next, the organic electroluminescent element of the present invention will be described. The organic electroluminescent element of the present invention comprises at least one layer containing at least one anthracene compound represented by the general formula (1) between a pair of electrodes. An organic electroluminescent element is usually formed by sandwiching at least one light emitting layer containing at least one light emitting component between a pair of electrodes. A hole injection / transport layer and / or an electron injection containing a hole injection component as desired, considering the functional level of the hole injection and hole transport, electron injection and electron transport of the compound used in the light emitting layer. An electron injecting and transporting layer containing a transporting component can also be provided.
For example, when the hole injection function, the hole transport function and / or the electron injection function, and the electron transport function of the compound used in the light emitting layer are good, the light emitting layer is a hole injection transport layer and / or an electron injection transport layer. As a type of element configuration that also serves as a single layer type element configuration. Further, when the light emitting layer is poor in the hole injection function and / or the hole transport function, a two-layer device configuration in which a hole injection transport layer is provided on the anode side of the light emitting layer, the light emitting layer has an electron injection function and / or Alternatively, when the electron transport function is poor, a two-layer device structure in which an electron injection transport layer is provided on the cathode side of the light emitting layer can be obtained. Furthermore, a three-layer device structure in which the light-emitting layer is sandwiched between a hole injecting and transporting layer and an electron injecting and transporting layer can be used.
In addition, each of the hole injecting and transporting layer, the electron injecting and transporting layer, and the light emitting layer may have a single layer structure or a multilayer structure, and the hole injecting and transporting layer and the electron injecting and transporting layer The layer having an injection function and the layer having a transport function can be separately provided.
In the organic electroluminescent element of the present invention, the anthracene compound represented by the general formula (1) is preferably used as a component of the hole injection transport layer and / or the light emitting layer, and is used as a component of the light emitting layer. It is more preferable.
In the organic electroluminescent element of the present invention, the anthracene compound represented by the general formula (1) may be used alone or in combination.
[0063]
The configuration of the organic electroluminescent device of the present invention is not particularly limited. For example, (EL-1) anode / hole injection transport layer / light emitting layer / electron injection transport layer / cathode type device (FIG. 1). ), (EL-2) anode / hole injection transport layer / light emitting layer / cathode type device (FIG. 2), (EL-3) anode / light emitting layer / electron injection transport layer / cathode type device (FIG. 3), EL-4) Anode / light emitting layer / cathode type element (FIG. 4), and the like. Further, an EL (EL-5) anode / hole injection / transport layer / electron injection / transport layer / light-emitting layer / electron injection / transport layer / cathode-type device (FIG. 5) in which the light-emitting layer is sandwiched between electron injection / transport layers. You can also. The (EL-4) type element structure includes an element of a type in which a light emitting component is sandwiched between a pair of electrodes as a light emitting layer, (EL-6) a hole injection transport component as a light emitting layer, A device of a type in which a light emitting component and an electron injection component are mixed and sandwiched between a pair of electrodes (FIG. 6), (EL-7) a layer in which a hole injection transport component and a light emitting component are mixed as a light emitting layer Type element sandwiched between a pair of electrodes in a form (FIG. 7), (EL-8) type element sandwiched between a pair of electrodes in a single layer form in which a light emitting component and an electron injection component are mixed as a light emitting layer Any of (FIG. 8) may be sufficient.
[0064]
The organic electroluminescent device of the present invention is not limited to these device configurations, and each type of device can be provided with a plurality of hole injection / transport layers, light emitting layers, and electron injection / transport layers. Further, in each type of device, the hole injection / transport layer is disposed between the light emitting layer, the hole injection / transport component and the light emitting component mixed layer and / or the light emitting layer and the electron injection / transport layer between the light emitting component and the light emitting component. And a mixed layer of electron injecting and transporting components can be provided.
[0065]
A preferred organic electroluminescent element is an (EL-1) type element, an (EL-2) type element, an (EL-5) type element, an (EL-6) type element or an (EL-7) type element. More preferably, it is an (EL-1) type element, an (EL-2) type element or an (EL-7) type element.
[0066]
Hereinafter, the components of the organic electroluminescence device of the present invention will be described in detail. As an example, (EL-1) anode / hole injection / transport layer / light emitting layer / electron injection / transport layer / cathode type device shown in FIG. 1 will be described.
[0067]
In FIG. 1, 1 is a substrate, 2 is an anode, 3 is a hole injecting and transporting layer, 4 is a light emitting layer, 5 is an electron injecting and transporting layer, 6 is a cathode, and 7 is a power source.
The organic electroluminescent element of the present invention is preferably supported by the substrate 1, and the substrate is not particularly limited, but is preferably a transparent or translucent substrate, and the material is soda lime glass, Examples thereof include glass such as borosilicate glass and transparent polymers such as polyester, polycarbonate, polysulfone, polyethersulfone, polyacrylate, polymethylmethacrylate, polypropylene, and polyethylene. A substrate made of a translucent plastic sheet, quartz, transparent ceramics, or a composite sheet combining these can also be used. Furthermore, for example, a color filter film, a color conversion film, and a dielectric reflection film can be combined with the substrate to control the emission color.
As the anode 2, it is preferable to use a metal, an alloy or a conductive compound having a relatively large work function as an electrode material. Examples of the electrode material used for the anode include gold, platinum, silver, copper, cobalt, nickel, palladium, vanadium, tungsten, and indium oxide (In 2 O 3 ), Tin oxide (SnO) 2 ), Zinc oxide, ITO (Indium Tin Oxide), polythiophene, polypyrrole, and the like. These electrode materials may be used alone or in combination.
For the anode, these electrode materials can be formed on the substrate by a method such as vapor deposition or sputtering.
Further, the anode may have a single layer structure or a multilayer structure. The sheet electrical resistance of the anode is preferably set to several hundred Ω / □ or less, more preferably about 5 to 50 Ω / □.
The thickness of the anode is generally about 5 to 1000 nm, more preferably about 10 to 500 nm, although it depends on the material of the electrode material used.
The hole injection transport layer 3 is a layer containing a compound having a function of facilitating the injection of holes from the anode and a function of transporting the injected holes.
The hole injecting and transporting layer is formed of an anthracene compound represented by the general formula (1) or other compounds having a hole injecting and transporting function (for example, phthalocyanine derivatives, triarylamine derivatives, triarylmethane derivatives, oxazole derivatives, hydrazones). Derivatives, stilbene derivatives, pyrazoline derivatives, polysilane derivatives, polyphenylene vinylene and derivatives thereof, polythiophene and derivatives thereof, poly-N-vinylcarbazole and the like).
The compounds having a hole injecting and transporting function may be used alone or in combination.
[0068]
The organic electroluminescent element of the present invention preferably contains an anthracene compound represented by the general formula (1) in the hole injection transport layer. Examples of the compound having a hole injecting and transporting function other than the anthracene compound represented by the general formula (1) of the present invention that can be used in the organic electroluminescent device of the present invention include triarylamine derivatives (for example, 4,4 '-Bis [N-phenyl-N- (4 "-methylphenyl) amino] biphenyl, 4,4'-bis [N-phenyl-N- (3" -methylphenyl) amino] biphenyl, 4,4'- Bis [N-phenyl-N- (3 ″ -methoxyphenyl) amino] biphenyl, 4,4′-bis [N-phenyl-N- (1 ″ -naphthyl) amino] biphenyl, 3,3′-dimethyl-4 , 4'-bis [N-phenyl-N- (3 "-methylphenyl) amino] biphenyl, 1,1-bis [4 '-[N, N-di (4" -methylphenyl) amino] phenyl] cyclohexane , 9,10-bis [N- (4′-methylphenyl) -N- (4 ″ -n-butylphenyl) amino] phenanthrene, 3,8-bis (N, N-diphenylamino) -6-phenylphenant Lysine, 4-methyl-N, N-bis [4 ", 4"'-bis[N',N'-di (4-methylphenyl) amino] biphenyl-4-yl] aniline, N, N'-bis [4- (Diphenylamino) phenyl] -N, N′-diphenyl-1,3-diaminobenzene, N, N′-bis [4- (diphenylamino) phenyl] -N, N′-diphenyl-1,4 -Diaminobenzene, 5,5 "-bis [4- (bis [4-methylphenyl] amino] phenyl-2,2 ': 5', 2" -terthiophene, 1,3,5-tris (diphenylamino) Benzene, 4,4 ', 4 "-Tris (N-Cal Zoliyl) triphenylamine, 4,4 ′, 4 ″ -tris [N, N-bis (4 ″ ′-tert-butylbiphenyl-4 ″ ″-yl) amino] triphenylamine, 1,3,5-tris More preferred are polythiophene and its derivatives, such as [N- (4′-diphenylamino] benzene, and poly-N-vinylcarbazole and its derivatives.
When the anthracene compound represented by the general formula (1) and another compound having a hole injection function are used in combination, the content of the anthracene compound represented by the general formula (1) in the hole injection transport layer is as follows: Preferably, it is 0.1% by weight or more, more preferably 0.5 to 99.9% by weight, still more preferably 3 to 97% by weight.
The light emitting layer 4 is a layer containing a compound having a function of injecting holes and electrons, a function of transporting them, and a function of generating excitons by recombination of holes and electrons.
The light emitting layer is formed using an anthracene compound represented by the general formula (1) as a host material and at least one compound having a light emitting function other than the anthracene compound represented by the general formula (1) as a guest material. In addition, at least one compound having a light emitting function other than the anthracene compound represented by the general formula (1) is used as a host material, and the anthracene compound represented by the general formula (1) is used as a guest material. It can also be formed.
As a compound (guest material / host material) having a light emitting function other than the anthracene compound represented by the general formula (1), for example, an acridone derivative, a quinacridone derivative, a diketopyrrolopyrrole derivative, a polycyclic aromatic compound [for example, Rubrene, anthracene, tetracene, pyrene, perylene, chrysene, decacyclene, coronene, tetraphenylcyclopentadiene, pentaphenylcyclopentadiene, 9,10-diphenylanthracene, 9,10-bis (phenylethynyl) anthracene, 1,4-bis ( 9′-ethynylanthcenyl) benzene, 4,4′-bis (9 ″ -ethynylanthracenyl) biphenyl, dibenzo [f, f] diindeno [1,2,3-cd: 1 ′, 2 ′, 3 '-Lm] perylene derivatives], triarylamine derivatives (eg Examples of the compound having a hole injecting and transporting function include the compounds described above), organometallic complexes [for example, tris (8-quinolinolato) aluminum, bis (10-benzo [h] quinolinolato) beryllium, 2- ( 2′-hydroxyphenyl) benzothiazole zinc salt, 4-hydroxyacridine zinc salt, 3-hydroxyflavone zinc salt, 5-hydroxyflavone beryllium salt, 5-hydroxyflavone aluminum salt], stilbene derivatives [eg, 1,1,4,4-tetraphenyl-1,3-butadiene, 4,4′-bis (2,2-diphenylvinyl) biphenyl, 4,4′-bis [(1,1,2-triphenyl) Ethenyl] biphenyl], coumarin derivatives (eg, coumarin 1, coumarin 6, coumarin 7, coumarin 30 , Coumarin 106, Coumarin 138, Coumarin 151, Coumarin 152, Coumarin 153, Coumarin 307, Coumarin 311, Coumarin 314, Coumarin 334, Coumarin 338, Coumarin 343, Coumarin 500), pyran derivatives (eg, DCM1, DCM2), oxazone derivatives (Eg Nile Red), benzothiazole derivatives, benzoxazole derivatives, benzimidazole derivatives, pyrazine derivatives, cinnamic acid ester derivatives, poly-N-vinylcarbazole and derivatives thereof, polythiophene and derivatives thereof, polyphenylene and derivatives thereof, polyfluorene And derivatives thereof, polyphenylene vinylene and derivatives thereof, polybiphenylene vinylene and derivatives thereof, polyterphenylene vinylene and derivatives thereof, Rina border vinylene and its derivatives, and polythienylenevinylene and derivatives thereof. Compounds having a light emitting function other than the anthracene compound represented by the general formula (1) (guest material / host material) include acridone derivatives, quinacridone derivatives, polycyclic aromatic compounds, triarylamine derivatives, organometallic complexes, and stilbenes. Derivatives are preferred, and polycyclic aromatic compounds and organometallic complexes are more preferred.
The organic electroluminescent element of the present invention preferably contains an anthracene compound represented by the general formula (1) as a host material in the light emitting layer.
When the anthracene compound represented by the general formula (1) is used as a host material in combination with another compound having a light emitting function (guest material), the inclusion of the anthracene compound represented by the general formula (1) in the light emitting layer The rate is preferably 99.9-80% by weight, more preferably 99.9-90% by weight.
A host material may be used independently and may be used together.
Moreover, a guest material may be used independently and may be used together.
When a plurality of host materials are used in combination, the ratio of the anthracene compound represented by the general formula (1) of the present invention to the entire host material is preferably 99 to 10% by weight, more preferably 90 to 20% by weight. It is.
The electron injection / transport layer 5 is a layer containing a compound having a function of facilitating injection of electrons from the cathode and / or a function of transporting injected electrons.
Examples of the compound having an electron injecting function used in the electron injecting and transporting layer include organometallic complexes, oxadiazole derivatives, triazole derivatives, triazine derivatives, perylene derivatives, quinoline derivatives, quinoxaline derivatives, diphenylquinone derivatives, nitro-substituted fluorenones. Derivatives, thiopyrandioxide derivatives and the like. Examples of the organometallic complex include organoaluminum complexes such as tris (8-quinolinolato) aluminum, organic beryllium complexes such as bis (10-benzo [h] quinolinolato) beryllium, beryllium salts of 5-hydroxyflavone, 5- Examples thereof include an aluminum salt of hydroxyflavone. An organoaluminum complex is preferable, and an organoaluminum complex having a substituted or unsubstituted 8-quinolinolato ligand is more preferable. Examples of the organoaluminum complex having a substituted or unsubstituted 8-quinolylate ligand include compounds represented by general formula (a) to general formula (c).
[0069]
(Q) 3 -Al (a)
(Wherein Q represents a substituted or unsubstituted 8-quinolinolate ligand)
(Q) 2 -Al-OL '(b)
(In the formula, Q represents a substituted or unsubstituted 8-quinolinolate ligand, OL ′ represents a phenolate ligand, and L ′ represents a hydrocarbon group having 6 to 24 carbon atoms having a phenyl group. )
(Q) 2 -Al-O-Al- (Q) 2 (C)
(Wherein Q represents a substituted or unsubstituted 8-quinolinolate ligand)
Specific examples of the organoaluminum complex having a substituted or unsubstituted 8-quinolinolato ligand include, for example, tris (8-quinolinolato) aluminum, tris (4-methyl-8-quinolinolato) aluminum, tris (5-methyl- 8-quinolinolato) aluminum, tris (3,4-dimethyl-8-quinolinolato) aluminum, tris (4,5-dimethyl-8-quinolinolato) aluminum, tris (4,6-dimethyl-8-quinolinolato) aluminum,
Bis (2-methyl-8-quinolinolato) (phenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2-methylphenolato) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (3-methylphenolate) ) Aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (4-methylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2-phenylphenolato) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) ) (3-phenylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (4-phenylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2,3-dimethylphenolate) aluminum, Bis (2-methyl-8-quinolinolate) ( , 6-Dimethylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (3,4-dimethylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (3,5-dimethylphenolate) aluminum Bis (2-methyl-8-quinolinolato) (3,5-di-tert-butylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2,6-diphenylphenolato) aluminum, bis (2 -Methyl-8-quinolinolato) (2,4,6-triphenylphenolate) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2,4,6-trimethylphenolato) aluminum, bis (2-methyl- 8-quinolinolato) (2,4,5,6-tetramethylphenolate) alumini Bis (2-methyl-8-quinolinolato) (1-naphtholato) aluminum, bis (2-methyl-8-quinolinolato) (2-naphtholato) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) (2 -Phenylphenolate) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) (3-phenylphenolate) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) (4-phenylphenolate) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) (3,5-dimethylphenolate) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) (3,5-di-tert-butylphenolate) aluminum,
Bis (2-methyl-8-quinolinolato) aluminum-μ-oxo-bis (2-methyl-8-quinolinolato) aluminum, bis (2,4-dimethyl-8-quinolinolato) aluminum-μ-oxo-bis (2, 4-dimethyl-8-quinolinolato) aluminum, bis (2-methyl-4-ethyl-8-quinolinolato) aluminum-μ-oxo-bis (2-methyl-4-ethyl-8-quinolinolato) aluminum, bis (2- Methyl-4-methoxy-8-quinolinolato) aluminum-μ-oxo-bis (2-methyl-4-methoxy-8-quinolinolato) aluminum, bis (2-methyl-5-cyano-8-quinolinolato) aluminum-μ- Oxo-bis (2-methyl-5-cyano-8-quinolinolato) aluminum, bi (2-methyl-5-trifluoromethyl-8-quinolinolato) aluminum-μ-oxo-bis (2-methyl-5-trifluoromethyl-8-quinolinolato) aluminum.
A compound having an electron injection function may be used alone or in combination.
As the cathode 6, it is preferable to use a metal, an alloy or a conductive compound having a relatively small work function as an electrode material. Examples of the electrode material used for the cathode include lithium, lithium-indium alloy, sodium, sodium-potassium alloy, calcium, magnesium, magnesium-silver alloy, magnesium-indium alloy, indium, ruthenium, titanium, manganese, yttrium, and aluminum. , Aluminum-lithium alloys, aluminum-calcium alloys, aluminum-magnesium alloys, and graphite thin films. These electrode materials may be used alone or in combination.
For the cathode, these electrode materials can be formed on the electron injecting and transporting layer by, for example, vapor deposition, sputtering, ion vapor deposition, ion plating, or cluster ion beam.
The cathode may have a single layer structure or a multilayer structure. The sheet electrical resistance of the cathode is preferably several hundred Ω / □ or less. The thickness of the cathode is usually 5 to 1000 nm, preferably 10 to 500 nm, although it depends on the electrode material used. In order to take out light emitted from the organic electroluminescence device of the present invention with high efficiency, at least one of the anode and the cathode is preferably transparent or translucent, and generally has a transmittance of emitted light of 70% or more. Thus, it is preferable to set the material and thickness of the anode or cathode.
The organic electroluminescent device of the present invention may contain a singlet oxygen quencher in at least one of the hole injection transport layer, the light emitting layer, and the electron injection transport layer. Although it does not specifically limit as a singlet oxygen quencher, For example, rubrene, a nickel complex, diphenylisobenzofuran is mentioned, Preferably it is rubrene.
The layer containing the singlet oxygen quencher is not particularly limited, but is preferably a light emitting layer or a hole injection transport layer, and more preferably a hole injection transport layer. When a singlet oxygen quencher is contained in the hole injecting and transporting layer, it may be uniformly contained in the hole injecting and transporting layer, and a layer adjacent to the hole injecting and transporting layer (for example, a light emitting layer, a light emitting function) May be contained in the vicinity of the electron injecting and transporting layer).
The content of the singlet oxygen quencher is 0.01 to 50% by weight, preferably 0.05 to 30% by weight, based on the total amount constituting the layer to be contained (for example, hole injection transport layer). Preferably, it is 0.1 to 20% by weight.
The formation method of the hole injection transport layer, the light emitting layer, and the electron injection transport layer is not particularly limited. For example, a vacuum deposition method, an ionization deposition method, a solution coating method (for example, a spin coating method, a casting method, A dip coat method, a bar coat method, a roll coat method, a Langmuir-Blodget method, an ink jet method) can be used. When forming each layer such as a hole injecting and transporting layer, a light emitting layer, and an electron injecting and transporting layer by vacuum deposition, the conditions for vacuum deposition are as follows. Although not particularly limited, usually 10 -4 It is preferable to carry out under a vacuum of about Pa or less at a boat temperature (deposition source temperature) of about 50 to 500 ° C., a substrate temperature of about −50 to 300 ° C., and a deposition rate of about 0.005 to 50 nm / sec. . In this case, each layer such as a hole injecting and transporting layer, a light emitting layer, and an electron injecting and transporting layer is preferably formed continuously under vacuum. It becomes possible to manufacture an organic electroluminescent element excellent in various characteristics by forming continuously. When each layer such as hole injection transport layer, light emitting layer, electron injection transport layer, etc. is formed using a plurality of compounds by vacuum deposition, the temperature of each boat containing the compounds is individually controlled and co-evaporated. It is preferable to do.
When each layer is formed by a solution coating method, the component forming each layer or the component and a binder resin are dissolved or dispersed in a solvent to obtain a coating solution. Examples of the solvent include organic solvents (hydrocarbon solvents such as hexane, octane, decane, toluene, xylene, ethylbenzene, and 1-methylnaphthalene, ketone solvents such as acetone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, and cyclohexanone, dichloromethane, and chloroform. , Halogenated hydrocarbon solvents such as tetrachloromethane, dichloroethane, trichloroethane, tetrachloroethane, chlorobenzene, dichlorobenzene, chlorotoluene, ester solvents such as ethyl acetate, butyl acetate, amyl acetate, ethyl lactate, methanol, propanol, butanol Alcohol solvents such as pentanol, hexanol, cyclohexanol, methyl cellosolve, ethyl cellosolve, ethylene glycol, dibutyl ether, tetrahydro Ether solvents such as ethylene, dioxane, dimethoxyethane, anisole, N, N-dimethylformamide, N, N-dimethylacetamide, 1-methyl-2-pyrrolidone, 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone, dimethyl sulfoxide And polar solvents) and water. A solvent may be used independently and may be used together. When the components of the hole injecting and transporting layer, the light emitting layer, and the electron injecting and transporting layer are dispersed in a solvent, for example, a ball mill, a sand mill, a paint shaker, an attritor, a homogenizer or the like is used as a dispersion method. Can be used.
Examples of binder resins that can be used in each layer such as a hole injecting and transporting layer, a light emitting layer, and an electron injecting and transporting layer include poly-N-vinylcarbazole, polyarylate, polystyrene, polyester, polysiloxane, polymethyl methacrylate, poly Methyl acrylate, polyether, polycarbonate, polyamide, polyimide, polyamideimide, polyparaxylene, polyethylene, polyphenylene oxide, polyethersulfone, polyaniline and derivatives thereof, polythiophene and derivatives thereof, polyphenylene vinylene and derivatives thereof, polyfluorene and derivatives thereof, Examples thereof include polymer compounds such as polythienylene vinylene and its derivatives. Binder resins may be used alone or in combination. The concentration of the coating solution is not particularly limited, but can be set to a concentration range suitable for producing a desired thickness by the coating method to be carried out, usually 0.1 to 50% by weight, preferably 1 to 30% by weight. When a binder resin is used, the amount used is not particularly limited, but it is usually based on the total amount of components and binder resin that form each layer such as a hole injection transport layer, a light emitting layer, and an electron injection transport layer. It is used such that the content of the binder resin is 5 to 99.9% by weight, preferably 10 to 99% by weight (relative to the total amount of each component in the case of forming a single-layer element).
The film pressure of each layer such as the hole injecting and transporting layer, the light emitting layer, and the electron injecting and transporting layer is not particularly limited, but is usually 5 nm to 5 μm.
The organic electroluminescent device of the present invention produced under the above conditions is provided with a protective layer (sealing layer) for the purpose of preventing contact with oxygen, moisture, etc. For example, it can be protected by enclosing it in paraffin, liquid paraffin, silicon oil, fluorocarbon oil, zeolite-containing fluorocarbon oil). Examples of the material used for the protective layer include organic polymer materials (for example, fluorine resin, epoxy resin, silicone resin, epoxy silicone resin, polystyrene, polyester, polycarbonate, polyamide, polyimide, polyamideimide, polyparaxylene, polyethylene, Polyphenylene oxide), inorganic materials (for example, diamond thin film, amorphous silica, electrically insulating glass, metal oxide, metal nitride, metal carbide, metal sulfide), and photocurable resin. The material used for the protective layer may be used alone or in combination. The protective layer may have a single layer structure or a multilayer structure.
Moreover, the organic electroluminescent element of this invention can also provide a metal oxide film (for example, aluminum oxide film) and a metal fluoride film as a protective film in an electrode.
The organic electroluminescent element of the present invention can also be provided with an interface layer (intermediate layer) on the surface of the anode. Examples of the material for the interface layer include organic phosphorus compounds, polysilanes, aromatic amine derivatives, and phthalocyanine derivatives.
Furthermore, the surface of an electrode, for example, an anode, can be used by treating the surface with acid, ammonia / hydrogen peroxide, or plasma.
[0070]
The organic electroluminescent element of the present invention can be usually used as a DC drive type element, but can also be used as an AC drive type element. Further, the organic electroluminescence device of the present invention may be a segment type, a passive drive type such as a simple matrix drive type, or an active drive type such as a TFT (thin film transistor) type or an MIM (metal-insulator-metal) type. It may be. The driving voltage is usually 2 to 30V. The organic electroluminescent element of the present invention includes a panel-type light source (for example, a backlight for a clock, a liquid crystal panel, etc.), various light-emitting elements (for example, an alternative to a light-emitting element such as an LED), and various display elements [for example, information display Element (PC monitor, mobile phone / mobile terminal display element)], various signs, various sensors, and the like.
[0071]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated further in detail, this invention is not limited to a following example.
[0072]
Example 1: Production of Exemplified Compound A-21
(1) Production of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) anthracene
In a mixture consisting of 69 g (0.29 mol) of 9,9-dimethyl-9H-fluorene-2-boronic acid, 75 g (0.29 mol) of 9-bromoanthracene, 30 g (0.29 mol) of sodium carbonate, 120 g of water and 240 g of toluene In an argon atmosphere, 2.6 g of tetrakis (triphenylphosphine) palladium was added, and the mixture was stirred with heating at 90 ° C. for 8 hours. Thereafter, the reaction mixture was cooled to room temperature, the toluene phase was separated and washed with water, and then toluene was distilled off from the toluene phase under reduced pressure. The residue was heat sludged with toluene to obtain 92 g of the intended 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) anthracene.
(2) Production of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene
To a mixture consisting of 7-0.3 g (0.19 mol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) anthracene and 600 g of tetrahydrofuran was added 41 g (0.23 mol) of N-bromosuccinimide. The mixture was added and stirred at 35 ° C. for 4 hours. Thereafter, the reaction mixture was cooled to room temperature, and tetrahydrofuran was distilled off under reduced pressure. Methanol was added to the residue, and the mixture was heated and stirred at 80 ° C. for 30 minutes. After cooling, crystals formed were filtered off. The obtained crystals were recrystallized from toluene to obtain 65 g of the intended 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene.
(2) Production of exemplary compound A-21
9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene 19.75 g (44 mmol), 1,4-phenylenebisboronic acid 3.65 g (22 mmol), carbonic acid Under a argon atmosphere, 830 mg of tetrakis (triphenylphosphine) palladium was added to a mixture of 18.8 g of sodium, 55 ml of water and 150 ml of dimethyl sulfoxide, and the mixture was heated and stirred at 130 ° C. for 5 hours. Thereafter, the reaction mixture was cooled to room temperature, methanol was added, heat sludge was formed, and the resulting solid was collected by filtration. This solid was heated and dissolved in toluene, filtered hot, and the filtrate was concentrated until crystals were deposited, and left as it was. The produced crystals were filtered off, and further heat sludge was performed twice with toluene to obtain 3.6 g of the compound of Exemplary Compound A-21 as colorless crystals. Furthermore, this compound was subjected to 450 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0073]
Example 2: Production of Exemplified Compound A-22
Instead of using 69 g (0.29 mol) of 9,9-dimethyl-9H-fluorene-2-boronic acid in (1) of Example 1, 9-methyl-9-cyclopentyl-9H-fluorene-2-boron Except that 84.7 g (0.29 mol) of the acid was used, 2.8 g of the compound of Exemplified Compound A-22 as colorless crystals was obtained according to the procedures described in (1), (2) and (3) of Example 1. Obtained. Furthermore, this compound was subjected to 450 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0074]
Example 3: Production of Exemplified Compound A-25
Instead of using 69 g (0.29 mol) of 9,9-dimethyl-9H-fluorene-2-boronic acid in (1) of Example 1, 108 g of 9,9-dicyclohexyl-9H-fluorene-2-boronic acid Except that (0.29 mol) was used, 4.2 g of Compound of Exemplified Compound A-25 was obtained as colorless crystals according to the procedures described in (1), (2) and (3) of Example 1. Furthermore, this compound was subjected to 450 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0075]
Example 4: Production of Exemplified Compound A-27
In Example 1, (1), instead of using 69 g (0.29 mol) of 9,9-dimethyl-9H-fluorene-2-boronic acid, 105 g of 9,9-diphenyl-9H-fluorene-2-boronic acid Except that (0.29 mol) was used, 3.9 g of Compound of Exemplified Compound A-27 was obtained as colorless crystals according to the procedures described in (1), (2) and (3) of Example 1. Further, this compound was 470 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0076]
Example 5: Production of exemplary compound A-31
Instead of using 69 g (0.29 mol) of 9,9-dimethyl-9H-fluorene-2-boronic acid in (1) of Example 1, 9,9-bis (4′-N, N-dimethylamino) Except for using 129.9 g (0.29 mol) of (phenyl) -9H-fluorene-2-boronic acid, according to the procedures described in (1), (2) and (3) of Example 1, Exemplified Compound A- 4.8 g of 31 compounds were obtained as colorless crystals. Furthermore, this compound was subjected to 450 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0077]
Example 6: Production of Exemplified Compound B-7
Example 3 was carried out except that 3.65 g (22 mmol) of 1,3-phenylenebisboronic acid was used instead of 3.65 g (22 mmol) of 1,4-phenylenebisboronic acid. According to the operation described in (3) of Example 1, 3.5 g of Compound of Exemplary Compound B-7 was obtained as colorless crystals. Further, this compound was added at 400 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0078]
Example 7: Production of exemplary compound B-11
In (3) of Example 1, 9.75 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,4-phenylenebis Instead of using 3.65 g (22 mmol) of boronic acid, 25.74 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dicyclohexyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1, Except for using 3.65 g (22 mmol) of 3-phenylenebisboronic acid, 3.1 g of Compound of Illustrative Compound B-11 was obtained as colorless crystals according to the procedure described in (3) of Example 1. Furthermore, this compound was 420 ° C., 4 × 10 4 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0079]
Example 8: Production of Exemplified Compound B-13
In (3) of Example 1, 9.75 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,4-phenylenebisboron Instead of using 3.65 g (22 mmol) of acid, 25.21 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-diphenyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,3 Except for using 3.65 g (22 mmol) of -phenylenebisboronic acid, 4.2 g of Compound of Exemplified Compound B-13 was obtained as colorless crystals according to the procedure described in (3) of Example 1. Further, this compound was added at 400 ° C., 4 × 10 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0080]
Example 9: Production of Exemplified Compound B-30
In (3) of Example 1, 9.75 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,4-phenylenebisboron Instead of using 3.65 g (22 mol) of acid, 9- (7′-N, N-diphenylamino-9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene Except for using 30.45 g (44 mmol) and 3.65 g (22 mmol) of 1,3-phenylenebisboronic acid, the compound of Exemplified Compound B-30 was converted to colorless crystals according to the procedure described in (3) of Example 1. As a result, 4.9 g was obtained. Furthermore, this compound was 420 ° C., 4 × 10 4 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0081]
Example 10: Production of Exemplified Compound B-31
In (3) of Example 1, 9.75 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,4-phenylenebisboron Instead of using 3.65 g (22 mmol) of acid, 27.02 g of 9- (7′-N-carbazolyl-9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene (44 mmol) and 1.65 g (22 mmol) of 1,3-phenylenebisboronic acid were used in the same manner as described in (3) of Example 1, except that the compound of Exemplified Compound B-31 was treated as colorless crystals. 2 g was obtained. Furthermore, this compound is 430 degreeC, 4x10. -4 Purification by sublimation with Pa.
[0082]
Example 11: Production of Exemplified Compound B-32
In (3) of Example 1, 9.75 g (44 mmol) of 9- (9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluoren-2′-yl) -10-bromoanthracene and 1,4-phenylenebisboron Instead of using 3.65 g (22 mmol) of acid, 9- (7′-N-phenyl-N- (1 ″ -naphthyl) amino-9 ′, 9′-dimethyl-9′H-fluorene-2′- Yl) -10-Bromoanthracene 29.30 g (44 mmol) and 1,3-phenylenebisboronic acid 3.65 g (22 mmol) were used according to the procedure described in Example 3 (3), except that Exemplified Compound B -32 compound of -32 was obtained, which was further obtained at 450 ° C., 4 × 10 4 -4 Purification by sublimation with Pa.
[0083]
Example 12: Preparation of organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas, further UV / ozone cleaned, then fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition tank was 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa. First, 4,4′-bis (N-phenyl-N-1 ″ -naphthylamino) -1,1′-biphenyl was deposited on the ITO transparent electrode to a thickness of 75 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec. Next, a compound of Exemplary Compound A-21 was vapor-deposited to a thickness of 40 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec as a light-emitting layer on the hole injection-transport layer. Further, tris (8-quinolinolato) aluminum was deposited on the light emitting layer at a deposition rate of 0.2 nm / sec to a thickness of 15 nm to form an electron injecting and transporting layer. As a cathode, an organic electroluminescent device was manufactured by co-evaporating magnesium and silver to a thickness of 200 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec (weight ratio 10: 1). It was carried out while keeping Ltd. was a direct voltage to the organic light emitting device was applied was, at room temperature, under a dry atmosphere, 10 mA / cm 2 Was continuously driven at a constant current density of. Initially, the voltage value is 4.9 V and the luminance is 1550 cd / m. 2 Blue emission was confirmed. The half life of luminance was 2600 hours.
[0084]
Examples 13 to 22: Preparation of organic electroluminescent elements
In Example 12, instead of using the compound of Exemplified Compound A-21 when forming the light emitting layer, Exemplified Compound A-22 (Example 13), Exemplified Compound A-25 (Example 14), Exemplified Compound A- 27 (Example 15), Example Compound A-31 (Example 16), Example Compound B-7 (Example 17), Example Compound B-11 (Example 18), Example Compound B-13 (Example 19) Except for using the compounds of Exemplified Compound B-30 (Example 20), Exemplified Compound B-31 (Example 21), Exemplified Compound B-32 (Example 22), according to the procedure described in Example 12, An organic electroluminescent element was produced. A direct current voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and at room temperature and in a dry atmosphere, 10 mA / cm. 2 Was continuously driven at a constant current density of. The results are shown in Table 1 (Table 1). Further, even after each element was left at 100 ° C. for 1 hour, no significant change in the light emission characteristics was observed.
[0085]
Comparative Example 1:
In Example 12, Example 12 except that 4,4′-bis (2 ″, 2 ″ -diphenylvinyl) biphenyl was used in place of the compound of Exemplary Compound A-21 in forming the light emitting layer. An organic electroluminescent element was produced according to the operation described in 1. A direct current voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and at room temperature and in a dry atmosphere, 10 mA / cm. 2 Was continuously driven at a constant current density of. Blue light emission was confirmed from the device. The results are shown in Table 1 (Table 1). After leaving the device at 100 ° C. for 1 hour, it showed a significant decrease in light emission luminance and an increase in driving voltage.
[0086]
Comparative Example 2:
In Example 12, in the formation of the light emitting layer, an organic electroluminescent device was prepared according to the procedure described in Example 12 except that 9,10-diphenylanthracene was used instead of using the compound of Exemplary Compound A-21. Produced. A DC voltage was applied to the produced organic electroluminescence device, and the organic electroluminescence device was continuously driven at a constant current density of 10 mA / cm 2 in a dry atmosphere at room temperature. Blue light emission was confirmed from the device. The results are shown in Table 1 (Table 1). After leaving the device at 100 ° C. for 1 hour, it showed a significant decrease in light emission luminance and an increase in driving voltage.
[0087]
[Table 1]
Figure 2005008559
[0088]
Example 23: Preparation of organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas, further UV / ozone cleaned, then fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition tank was 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa.
First, poly (thiophene-2,5-diyl) was deposited on the ITO transparent electrode at a deposition rate of 0.1 nm / sec to a thickness of 20 nm to form a first hole injection transport layer. Next, 4,4′-bis [N-phenyl-N- (1′-naphthyl) amino] -1,1′-biphenyl was deposited to a thickness of 55 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec. A hole injection transport layer was formed. Next, 4,4′-bis (2 ″, 2 ″ -diphenylvinyl) -1,1′-biphenyl and the compound of exemplary compound A-31 are deposited on the hole injecting and transporting layer at a deposition rate of 0.2 nm / A light-emitting layer was formed by vapor deposition at a rate of 40 nm at 0.02 nm / sec, and tris (8-quinolinolato) aluminum was deposited on the light-emitting layer to a thickness of 50 nm at a vapor deposition rate of 0.2 nm / sec. Evaporation was performed to form an electron injecting and transporting layer. Further, magnesium and silver were co-deposited as a cathode at a deposition rate of 0.2 nm / sec to a thickness of 200 nm (weight ratio 10: 1) to form an organic electroluminescent device. In addition, vapor deposition was implemented, maintaining the pressure reduction state of a vapor deposition tank. A DC voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and 10 mA / cm in a dry atmosphere. 2 Was continuously driven at a constant current density of. Initially 5.5V, brightness 1550 cd / m 2 Was confirmed to emit green light. The luminance half-life was 2200 hours.
[0089]
Example 24: Preparation of organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas, further UV / ozone cleaned, then fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition tank was 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa. First, 4,4 ′, 4 ″ -tris [N- (3 ″ -methylphenyl) -N-phenylamino] triphenylamine is deposited on an ITO transparent electrode at a deposition rate of 0.1 nm / sec and a thickness of 50 nm. To form a first hole injection transport layer. Next, 4,4′-bis [N-phenyl-N- (1-naphthyl) amino] was deposited to a thickness of 20 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec to form a second hole injecting and transporting layer. . Further, a compound represented by exemplary compound B-13 was deposited thereon to a thickness of 40 nm at 0.1 nm / sec to form a light emitting layer. Next, tris (8-quinolinolato) aluminum was vapor-deposited thereon to a thickness of 50 nm at a vapor deposition rate of 0.2 nm / sec to form an electron injecting and transporting layer. Further, magnesium and silver were co-deposited as a cathode at a deposition rate of 0.2 nm / sec to a thickness of 200 nm (weight ratio 10: 1) to form an organic electroluminescent device. A DC voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and 10 mA / cm in a dry atmosphere. 2 Was continuously driven at a constant current density of. Initially 5.3V, brightness 1500 cd / m 2 Blue emission was confirmed. The half life of luminance was 2100 hours.
[0090]
Example 25: Preparation of an organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas, further UV / ozone cleaned, then fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition tank was 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa. First, poly (thiophene-2,5-diyl) was deposited on the ITO transparent electrode at a deposition rate of 0.1 nm / sec to a thickness of 20 nm to form a first hole injection transport layer. After returning the vapor deposition tank to atmospheric pressure, the vapor deposition tank is again 1 × 10 -5 The pressure was reduced to Pa. Next, the compound of Exemplified Compound B-32 and rubrene were co-deposited from different deposition sources to a thickness of 55 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec (weight ratio 10: 1), and the second hole injecting and transporting layer was formed. A combined light emitting layer was formed. Next, while maintaining the reduced pressure state, tris (8-quinolinolato) aluminum was deposited thereon to a thickness of 50 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec to form an electron injecting and transporting layer. While maintaining the reduced pressure state, magnesium and silver were further co-deposited as a cathode to a thickness of 200 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec (weight ratio 10: 1) to form a cathode, and an organic electroluminescent device Was made. A DC voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and 10 mA / cm in a dry atmosphere. 2 Was continuously driven at a constant current density of. Initially 5.8V, brightness 1600cd / m 2 Yellow emission was confirmed. The half life of luminance was 2700 hours.
[0091]
Example 26: Preparation of an organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas, further UV / ozone cleaned, then fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition tank was 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa. First, Exemplified Compound B-32 was deposited on the ITO transparent electrode at a deposition rate of 0.1 nm / sec to a thickness of 20 nm to form a first hole injection transport layer. After returning the vapor deposition tank to atmospheric pressure, the vapor deposition tank is again 2 × 10 -5 The pressure was reduced to Pa. Next, the compound of Exemplified Compound A-21 and rubrene were co-deposited from different vapor deposition sources to a thickness of 55 nm at a vapor deposition rate of 0.2 nm / sec (weight ratio 10: 1), and the second hole injection transport layer was formed. A combined light emitting layer was formed. Next, tris (8-quinolinolato) aluminum was deposited thereon to a thickness of 50 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec to form an electron injecting and transporting layer. Further, magnesium and silver were co-deposited as a cathode at a deposition rate of 0.2 nm / sec to a thickness of 200 nm (weight ratio 10: 1) to form an organic electroluminescent device. In addition, vapor deposition was implemented, maintaining the pressure reduction state of a vapor deposition tank. A DC voltage was applied to the produced organic electroluminescent device, and 10 mA / cm in a dry atmosphere. 2 Was continuously driven at a constant current density of. Initially 5.8V, brightness 1300cd / m 2 Yellow emission was confirmed. The luminance half-life was 2900 hours.
[0092]
Example 27: Preparation of an organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas and further UV / ozone cleaned. Next, on an ITO transparent electrode, a spin coat method is used to spin-coat 40 nm by using a 3 wt% dichloroethane solution containing a compound of polycarbonate (weight average molecular weight 39000) and exemplary compound B-11 at a weight ratio of 100: 50. A hole injection transport layer was formed. Next, the glass substrate having the hole injecting and transporting layer is fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition layer is 1 × 10 × 10. -5 The pressure was reduced to Pa. Next, tris (8-quinolinolato) aluminum was vapor-deposited to a thickness of 50 nm at a vapor deposition rate of 0.2 nm / sec to form a light-emitting layer that also served as an electron injecting and transporting layer. Further, magnesium and silver were co-deposited as a cathode at a deposition rate of 0.2 nm / sec to a thickness of 200 nm (weight ratio 10: 1) to form an organic electroluminescent device. When a DC voltage of 10 V was applied to the produced organic electroluminescent element in a dry atmosphere, 89 mA / cm 2 Current flowed. Luminance 1100 cd / m 2 Of blue-green was confirmed. The luminance half-life was 500 hours.
[0093]
Example 28: Preparation of organic electroluminescent device
A glass substrate having an ITO transparent electrode (anode) having a thickness of 200 nm was subjected to ultrasonic cleaning using a neutral detergent, Semico Clean (manufactured by Furuuchi Chemical), ultrapure water, acetone, and ethanol. The substrate was dried using nitrogen gas and further UV / ozone cleaned. Next, polymethylmethacrylate (weight average molecular weight 25000), the compound of exemplary compound B-30, and tris (8-quinolinolato) aluminum are contained on the ITO transparent electrode in a weight ratio of 100: 50: 0.5, respectively. A 100 nm light emitting layer was formed by spin coating using a 3 wt% dichloroethane solution. Next, the glass substrate having the light emitting layer is fixed to the substrate holder of the vapor deposition apparatus, and the vapor deposition layer is 3 × 10 5. -6 The pressure was reduced to Torr. On the light emitting layer, magnesium and silver were co-deposited to a thickness of 200 nm at a deposition rate of 0.2 nm / sec (weight ratio 10: 1) as a cathode to prepare an organic electroluminescent device. When a DC voltage of 15 V was applied to the produced organic electroluminescent element in a dry atmosphere, 88 mA / cm was obtained. 2 Current flowed. Brightness 1550 cd / m 2 Of blue-green was confirmed. The half life of luminance was 650 hours.
[0094]
【The invention's effect】
According to the present invention, it has become possible to provide a novel anthracene compound and an organic electroluminescence device having a long emission lifetime and excellent durability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of an example of an organic electroluminescent element.
[Explanation of symbols]
1: Substrate
2: Anode
3: Hole injection transport layer
3a: Hole injection transport component
4: Light emitting layer
4a: Luminescent component
5: Electron injection transport layer
5 ": electron injection transport layer
5a: Electron injection transport component
6: Cathode
7: Power supply

Claims (8)

一般式(1)で表されるアントラセン化合物。
Figure 2005008559
〔式中、R〜Rは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアラルキル基、あるいは置換または未置換のアリール基を表し、Y〜Y20は水素原子または置換基を表し、Zは置換または未置換のフェニレン基を表す〕
An anthracene compound represented by the general formula (1).
Figure 2005008559
[Wherein R 1 to R 4 represent a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group, a substituted or unsubstituted aralkyl group, or a substituted or unsubstituted aryl group, and Y 1 to Y 20 represent a hydrogen atom. Or represents a substituent, and Z represents a substituted or unsubstituted phenylene group.
一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Zが置換または未置換の1,4−フェニレン基である請求項1記載のアントラセン化合物。The anthracene compound according to claim 1, wherein Z is a substituted or unsubstituted 1,4-phenylene group in the anthracene compound represented by the general formula (1). 一般式(1)で表されるアントラセン化合物において、Zが置換または未置換の1,3−フェニレン基である請求項1記載のアントラセン化合物。The anthracene compound according to claim 1, wherein Z is a substituted or unsubstituted 1,3-phenylene group in the anthracene compound represented by the general formula (1). 一対の電極間に、一般式(1)で表されるアントラセン化合物を少なくとも1種含有する層を少なくとも一層挟持してなる有機電界発光素子。An organic electroluminescence device comprising at least one layer containing at least one anthracene compound represented by the general formula (1) between a pair of electrodes. 一般式(1)で表されるアントラセン化合物を含有する層が、発光層である請求項4記載の有機電界発光素子。The organic electroluminescent element according to claim 4, wherein the layer containing the anthracene compound represented by the general formula (1) is a light emitting layer. 一般式(1)で表されるアントラセン化合物を含有する層が、正孔注入輸送層である請求項4記載の有機電界発光素子。The organic electroluminescent element according to claim 4, wherein the layer containing the anthracene compound represented by the general formula (1) is a hole injection transport layer. 一対の電極間に、さらに、正孔注入輸送層を有する請求項4、5または6に記載の有機電界発光素子。The organic electroluminescent element according to claim 4, further comprising a hole injecting and transporting layer between the pair of electrodes. 一対の電極間に、さらに、電子注入輸送層を有する請求項4〜7のいずれかに記載の有機電界発光素子。The organic electroluminescent element according to claim 4, further comprising an electron injecting and transporting layer between the pair of electrodes.
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