JP2005007504A - Positioning device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は位置決め装置に関し、例えば、工作機械のテーブル又はクランプパレットにワークパレットを位置決めするのに好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の位置決め装置には、従来では、特許文献1に開示されたものがある。この従来技術は、ワークパレット(第2ブロック)の下面の周辺部から複数の位置決めピンを下向きに突出して、これら複数の位置決めピンを介して上記ワークパレットを工作機械のテーブル(第1ブロック)の上面に位置決めするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−10468号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1の構成は、前記テーブルに前記ワークパレットをスムーズに装着するには、前記の各位置決めピンと上記テーブルの各接当面との間に水平方向の嵌合隙間が要求されるので、この隙間の存在によって、テーブルに対するワークパレットの位置決め精度が低くなってしまうという不具合があった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、テーブル又はクランプパレット等の第1ブロックにワークパレット等の第2ブロックをスムーズかつ精密に位置決めできる構成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、例えば図3又は図10に示すように、位置決め装置を次のように構成した。
即ち、第1ブロック1と第2ブロック2とを位置決めする位置決め装置であって、前記第2ブロック2に開口された位置決め孔23と、この位置決め孔23へ挿入されるように前記第1ブロック1から突出させたプラグ部27と、前記プラグ部27に支持され、当該プラグ部27の軸線方向に沿って移動自在とされるとともに、前記位置決め孔23に対してテーパ係合が可能なテーパ面33を形成した、径方向へ拡大及び縮小可能な中間部材30と、前記テーパ係合を緊密にする方向に前記中間部材30を押動するために前記の第1ブロック(1)側に設けられた、押動体29と、この押動体29に備えられる、圧力流体の圧力を受ける受圧面29aと、を備えることを特徴とする。
【0007】
この請求項1の発明は、次の作用効果を奏する。
即ち、第1ブロックと第2ブロックとを互いに接近させることで、中間部材のテーパ面のガイド作用によって位置決め孔が自動的に調心移動し、最終的には、中間部材のテーパ面は、位置決め孔に対しテーパ係合する。そして、上記の位置決め孔が、上記のテーパ係合によって縮径された中間部材を介して前記のプラグ部に拘束される。この結果、第2ブロックと第1ブロックとをスムーズかつ精密に位置決めできる。
また、圧力流体の圧力を調節することで、前記テーパ係合を緊密にする方向に中間部材を押動して進出させる力を調節することができる。なお、第1ブロック側に中間部材および押動体を配設しているので、一つの第1ブロックに対して多数の第2ブロックを着脱する構成の場合には、中間部材および押動体の必要数量(部品点数)を少なくでき、位置決め装置を簡素に構成できる。また、第1ブロック側に押動体を備える結果として、一つの第1ブロック側に圧力流体の給排流路を形成できるので、この意味でも構成を簡素とすることができる。
【0008】
また、請求項2の発明に示すように、請求項1の発明において、前記第1ブロック1と前記第2ブロック2との間の固定が解除されるときには、前記中間部材30の前記テーパ面33を前記テーパ係合させるときに比して、前記押動体29が前記中間部材30を押動する力が弱くなるように前記の圧力流体の圧力が制御されることが望ましい。ここで「弱くなる」とは、押動体29が中間部材30を全く押さない(押す力がゼロである)場合も含む。
【0009】
この請求項2の発明は、第1ブロック−第2ブロック間の固定が解除された際に押動体が中間部材を押す力が弱いので、中間部材が第1ブロック−第2ブロック間を離間させるように押す力も弱くすることができ、固定が解除された瞬間に第1ブロック又は第2ブロックに衝撃が加わることを防止できる。
【0010】
請求項3の発明に示すように、請求項1又は請求項2の発明において、前記第1ブロック1の接触面26と前記第2ブロック2の接触面24とを接触させた後、前記中間部材30の前記テーパ面33を強力にテーパ係合させるように、圧力流体の圧力が制御されるように構成することも可能である。
【0011】
この請求項3の発明では、いわゆる着座調心を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。図1は本発明を適用したクランプシステムの概略立面図、図2(a)は図1におけるa−a線矢視図、図2(b)は図1におけるb−b線矢視図である。
【0013】
図1に示すように、マシニングセンタのテーブルTの上面に、第1ブロックとしてのクランプパレット1が固設される。第2ブロックとしてのワークパレット2は、クランプシステムを介して、クランプパレット1に対し着脱自在に構成されている。
【0014】
図では1個のみしか図示していないが、ワークパレット2は複数個用意されており、必要に応じて交換してクランプパレット1に対し装着可能となっている。このワークパレット2がクランプパレット1に対し装着される際は、図1および図2に示す第1及び第2の位置決め装置11,12によって位置決めされるとともに、二つのクランプ装置10,10によって固定される。クランプシステムは、これら位置決め装置11,12とクランプ装置10,10とによりなる。
【0015】
図2(a),(b)に示すように、第1の位置決め装置11は、クランプパレット1に複数のボルト6によって固定した第1ハウジング11aと、ワークパレット2に複数のボルト7によって固定した第1リング11bと、を備える。図3に示すように、前記第1リング11bにはテーパ状の位置決め孔23が形成されている。第1ハウジング11aにはプラグ部27が上方突出状に形成されており、このプラグ部27に環状の中間部材30が外嵌される。中間部材30の外周面はテーパ面33とされている。
【0016】
以上の構成の第1の位置決め装置11において、中間部材30の前記テーパ面33に対し、第1リング11bの位置決め孔23を基準軸心G(図2(a)に図示)上で精密に嵌合できるようになっている。
【0017】
第2の位置決め装置12は、前記の第1の位置決め装置11とほぼ同様に構成されている。即ち第2の位置決め装置12は、図2(a),(b)に示すように、クランプパレット1にボルト8によって固定した第2ハウジング12aと、ワークパレット2にボルト9によって固定した第2リング12bと、を備える。
【0018】
第2ハウジング12aのプラグ部27には中間部材30が外嵌され、この中間部材30にはテーパ面33が形成されている。
第2リング12bの位置決め孔23’は、第1の位置決め装置11の第1リング11bの位置決め孔23の構成と異なる。即ち図2(a)に示すように、第2リング12bの位置決め孔23’は、テーパ部分が孔の全周にわたって形成されず、一対のテーパ面23bと一対の逃がし面23aが形成されている。
【0019】
以上の構成の第2の位置決め装置12において、二つの前記クランプ装置10,10のクランプ動作に伴い、第2ハウジング12aのプラグ部27に外嵌した中間部材30のテーパ面に対して、上記の第2リング12bの位置決め孔23’を嵌合する。すると、テーパ面23bによって上記ワークパレット2の上記の基準軸心Gに対する周方向の正確な位置決めを行うとともに、前記逃がし面23aの存在によって、上記の基準軸心Gに対する半径方向の誤差を吸収できるようになっている。
【0020】
第1の位置決め装置11の具体的な構成を図3に沿って説明する。なお、第2の位置決め装置12の構成は、位置決め孔23’の形状が上記のように異なるのみであるので、説明を省略し、ここでは第1の位置決め装置11について説明する。
図3は第1の位置決め装置の分離状態を示す縦断面図である。
【0021】
図3の上側に示すように、ワークパレット2の下面には、第1円形穴21が形成される。この第1円形穴21には前記第1リング11bが嵌合され、複数の前記ボルト7(図2(a)参照)によって固定される。図3に示すように、第1リング11bには前記位置決め孔23が形成されている。位置決め孔23は、上に行くに従って窄まるような(位置決め孔23の奥側に行くに従って窄まるような)、テーパ状の孔として形成される。また、位置決め孔23が第1リング11bの下面になす開口を取り囲むようにして、環状突設部が下向きに少量突出するよう形成されており、この環状突設部の下面には、平坦な被支持面(接触面)24が構成されている。
【0022】
第1ハウジング11aにはプラグ部27が、上向き突出状に、即ち前記位置決め孔23へ挿入されるように突出させて、設けられている。このプラグ部27は、前記第1ハウジング11aから上方に突出するように一体形成される筒部27aと、該筒部27aの筒孔に対し上側からネジ止めした蓋ボルト27bと、によって構成される。
【0023】
上記筒部27aには、前記中間部材30が上下移動自在に外嵌される。また、第1ハウジング11aの下面には環状溝28が形成され、当該環状溝28に、環状ピストン(押動体)29が保密状にかつ上下移動自在に設けられる。中間部材30と環状ピストン29との間には、第1ハウジング11aに上下摺動自在に支持された、複数本のピン31が介在される。それぞれのピン31は、下端を前記環状ピストン29に、上端を前記中間部材30に、それぞれ接触させている。また、前記環状ピストン29を上向きに押圧するための圧縮空気(圧力流体)を供給するために、クランプパレット1に空気路50が形成されている。環状ピストン29の下面は、前記空気路50からの圧縮空気の圧力を受けるための、受圧面29aとされている。空気路50は、図示しない適宜の配管を介して図略の圧力制御手段(例えば、圧力調整バルブ)に接続されており、前記受圧面29aに作用する圧縮空気の圧力を制御可能とされている。
【0024】
なお、前記ピン31は、環状ピストン29が圧縮空気から受圧面29aを介して受ける上向きの押圧力を、中間部材30へ伝達させる役割を果たすものである。
【0025】
また、上記の環状ピストン29の下側には、付勢力の小さい進出バネ66が装着される。その進出バネ66が、上記の環状ピストン29とピン31を介して、前記の中間部材30を上方へ常時付勢している。この構成とすることで、環状ピストン29の下側に圧縮空気が供給されていないときでも、進出バネ66の付勢力によって中間部材30を上昇位置に保持できる。このため、その中間部材30の上端面と蓋ボルト27bの頭部の下面との間の隙間を無くすことが可能となる。これにより、上記の中間部材30のストレート面32とプラグ部27の外周面との間に切り粉などの異物が侵入するのを防止できる。
【0026】
中間部材30の具体的な構成を詳しく説明する。環状の中間部材30は、その内周面をストレート面(円柱面)32によって構成するとともに、外周面をテーパ面(円錐面)33によって構成している。図1に示すように、中間部材30には斜めスリット状の切れ目34が形成されている。この切れ目34により、中間部材30が(換言すれば、上記テーパ面33及びストレート面32が)径方向に拡大及び縮小するよう変形できるように構成している。なお、切れ目34は、斜め方向とする代わりに、垂直な方向であっても良い。
【0027】
そして図3に示すように、上記ストレート面32が、前記プラグ部27の筒部27aの外周面に対し摺動自在に嵌合されることで、中間部材30がプラグ部27に支持され、プラグ部27の軸線方向に移動自在とされている。上記テーパ面33は、前記位置決め孔23の形状に対応させて、上側すなわちプラグ部27の先端側に行くに従って細くなるような(位置決め孔23の奥側に行くに従って細くなるような)テーパ形状に構成している。
【0028】
第1リング11bの前記被支持面24に対向するように、前記第1ハウジング11aにも、上向きに少量突出する環状突設部が形成されている。この環状突出部の上面には、平坦な支持面(接触面)26が構成されている。
【0029】
クリーニング用の圧縮空気を供給するために、クランプパレット1には第1縦路36が形成される。この第1縦路36は、第1ハウジング11a内に形成されている第1L字流路37に接続される。第1L字流路37は、第1ハウジング11aに一体形成される前記筒部27aの筒孔内部に通じている。この筒孔に螺入される前記蓋ボルト27bの軸部外周面には、溝状の上向き路38が形成されるとともに、この上向き路38は、蓋ボルト27bの頭部下面に形成される横溝39に接続される。
【0030】
この構成で、クリーニング用の圧縮空気は、第1縦路36から第1L字流路37を経由して筒部27aの筒孔内に至り、ここから上向き路38を経て横溝39から噴出される。また圧縮空気は、前記第1L字流路37の中途から、前記中間部材30のストレート面32の嵌合隙間及びテーパ面33の嵌合隙間を通過して、外部へ噴出される。噴出された圧縮空気は、プラグ部27の周囲の塵挨や切り粉等を吹き飛ばして清掃するようになっている。
【0031】
また、ワークパレット2の着座確認用の圧縮空気を供給するために、クランプパレット1には第2縦路41が形成され、この第2縦路41は、第1ハウジング11a内に形成された第2L字流路42に接続される。第2L字流路42の先端は、第1ハウジング11aに形成される縦路44に接続される。縦路44は第1ハウジング11aの前記支持面26に開口を形成しており、この開口が第1出口ノズル43を構成する。
【0032】
更に、前記ワークパレット2の上面の所定位置には、ワークWが図3の鎖線で示すように着座しているか否かを確認する手段が設けられる。この確認手段は、プラグ部27の中心部分でクランプパレット1側に設けた第1継手77と、前記位置決め孔23の中心部分でワークパレット2側に設けた第2継手78と、を備える。
【0033】
第1継手77の構成を説明する。
前記プラグ部27の前記蓋ボルト27bの筒孔には、スライド筒79が挿入される。このスライド筒79の下部は、前記第1ハウジング11aの筒孔45に上下移動可能に挿入される。筒孔45の内周面とスライド筒79の外周面との間には、両者間を保密とするためのOリング80が介設される。
【0034】
このスライド筒79は、前記筒部27aの筒孔内に収納されている進出バネ81によって、プラグ部27の先端方向である上方に付勢されている。ただし、スライド筒79の所定距離以上の進出は、筒部27aの筒孔内にネジ止めされる前記蓋ボルト27bの下端部によって阻止されている。
【0035】
スライド筒79の筒孔内壁の上端部には、テーパ状の第1弁座83が設けられている。スライド筒79の筒孔の内部には、その長手方向中央部分に、第1バネ受け88が固定される。第1バネ受け88と第1弁座83との間には、第1弁室82が構成されている。
【0036】
前記第1弁室82には、弁体としての第1鋼球86が収納されている。第1鋼球86と第1バネ受け88との間には第1弁バネ87が介在され、この第1弁バネ87は、第1鋼球86を第1弁座83に接当させる方向(閉弁方向)に常時付勢している。なお、第1弁バネ87の付勢力は、前記進出バネ81の付勢力よりも、小さい値に設定してある。前記第1バネ受け88の大径部には、周方向に所定の間隔をあけて、第1貫通孔89を形成している。
【0037】
前記第1ハウジング11aの筒孔45に連通するように、当該筒孔45から下方に向かって中央孔73が形成される。この中央孔73は第1ハウジング11aの下面に開口して、クランプパレット1に形成される第4縦路72に接続する。従って、第4縦路72は、中央孔73、筒孔45、第1貫通孔89を介して、第1弁室82に通じている。
【0038】
前記スライド筒79の上端面は、前記第1弁座83を取り囲むように、平坦な第1先端面84が構成されている。この第1先端面84には環状の封止具85が嵌着され、この封止具85の先端は、上記第1先端面84よりも上方に突出されている。なお、第1弁座83に接当した状態の前記第1鋼球86は、前記第1先端面84及び前記封止具85よりも上方に突出した状態とされている。
【0039】
第2継手78の構成を説明する。
前記位置決め孔23の奥側においてワークパレット2に形成されるネジ穴22に、筒状ボルト91が下側から螺入される。この筒状ボルト91の筒孔内壁の下端部には、テーパ状の第2弁座93が設けられている。筒状ボルト91の下端面において、第2弁座93を取り囲むように平坦な第2先端面94が構成され、この第2先端面94は、第1継手77の前記第1先端面84に対向する。筒状ボルト91の筒孔には、第2バネ受け98が固定される。第2バネ受け98と第2弁座93との間に、第2弁室92が構成されている。第2バネ受け98の大径部には、周方向に所定の間隔をあけて、第2貫通孔99を形成している。
【0040】
ワークパレット2には、前記ネジ穴22の天井面に連通するように、上下方向の通路が形成される。この通路はワークパレット2の上面に開口を形成し、当該開口部を第2出口ノズル74としている。第2出口ノズル74の形成位置は、ワークパレット2の所定位置にワークWが鎖線に示すように着座したときに、そのワークWによって第2出口ノズル74が塞がれるような位置とされる。第2出口ノズル74は、前記第2貫通孔99を介して、前記第2弁室92に通じている。
【0041】
第2弁室92には、弁体としての第2鋼球96が収納されている。第2鋼球96と第2バネ受け98との間には第2弁バネ97が介在され、この第2弁バネ97は、第2鋼球96を第2弁座93へ接当させる方向(閉弁方向)に常時付勢している。第2弁座93に接当した状態の第2鋼球96は、前記第2先端面94よりも下方に突出した状態とされている。
【0042】
次に、前記クランプ装置10の具体的な構造を図6を参照して説明する。図6はクランプ装置の分離状態を示す縦断面図である。
【0043】
図6に示すように、前記ワークパレット2の下面には、第2円形穴46が下向きに開口される。この第2円形穴46には、被駆動リング10bが嵌合され、複数のボルト5(図2(a)参照)によって固定される。図6に示すように、この被駆動リング10bの孔の内周面には、テーパ面を有する環状の被係止部48が、内方突出状に設けられている。被係止部48の下面には、下向きに少量突出する環状突設部が形成されており、この環状突設部の下面には平坦な被支持面49が形成されている。
【0044】
クランプ10aはクランプ用ハウジング51を備え、このクランプ用ハウジング51はクランプパレット1にボルト4(図2(b)参照)にて固定される。図6に示すように、クランプパレット1には円穴状のシリンダ穴60が形成され、このシリンダ穴60にピストン52が、保密状かつ上下移動自在に挿入される。前記クランプ用ハウジング51は、シリンダ穴60を塞ぐようにしながら、クランプパレット1に固定される。シリンダ穴60内において、ピストン52の上側にはクランプ作動室53が、下側にはアンクランプ作動室54が、それぞれ構成されている。
【0045】
クランプパレット1には二つの給排ポート55,56が形成され、第1給排ポート55はクランプ作動室53に対し圧油を給排するためのものとされ、第2給排ポート56はアンクランプ作動室54に対し圧油を給排するためのものとされる。第2給排ポート56は、クランプ用ハウジング51に形成した逆U字状路57を経由して、前記クランプ作動室53に連通している。
【0046】
上記ハウジング51の中央部から環状壁59が上向きに突出され、当該環状壁59は、前記の被駆動リング10bの孔内へ挿入可能に構成している。また、クランプ用ハウジング51の前記環状壁59の根元部周囲において、上向きに少量突出する環状突設部が形成されており、この環状突出部の上面には、平坦な支持面58が構成されている。この支持面58は、前記被駆動リング10bの被支持面49に対向するよう形成されている。
【0047】
前記ピストン52と一体的にプルロッド61が形成され、このプルロッド61は、環状壁59の筒孔に対し保密状に挿入される。この結果、ピストン52とプルロッド61とは、前記環状壁59の軸線方向に移動自在とされている。
【0048】
上記の環状壁59の軸線方向中途の位置には、周方向に所定間隔をあけて、径方向の軸線を有する複数の貫通孔62が放射状に形成されている。貫通孔62のそれぞれには係合鋼球63が支持され、この係合鋼球63は、径方向外側の係合位置と、径方向内側の係合解除位置と、に移動可能とされている。なお、上記貫通孔62の外端には図示しない縮径部が形成されており、この縮径部によって、係合鋼球63が貫通孔62から外れて落下することが防止される。また、上記プルロッド61の外周面の上部には、上記貫通孔62に対応する位置に、押圧面64と退避溝65とが連ねて形成してある。
【0049】
クランプ装置10をクリーニングするために、前記クランプパレット1には第3縦路67が形成される。この第3縦路67は、クランプ用ハウジング51内に形成されている第3L字流路68に接続される。第3縦路67は、環状壁59とプルロッド61との間に形成される、環状隙間69に通じている。環状壁59の上部には噴出孔70が複数形成され、この噴出孔70が前記環状隙間69に連通している。
【0050】
この構成で、クリーニング用の圧縮空気は、第3縦路67から第3L字流路68を経由して環状隙間69に至り、ここから噴出孔70を経て、斜め上向きに噴出される。
【0051】
ワークパレット2には、図2(a)に示すように、前記の二つの位置決め孔23と前記の二つの被係止部48とが、水平方向へ所定の間隔を空けて配置される。また、前記クランプパレット1には、図2(b)に示すように、前記二つのプラグ部27と二つの環状壁59とが、水平方向へ所定の間隔を空けて配置されている。
【0052】
上記構成におけるクランプ動作及び位置決め動作を、以下詳細に説明する。
図4は位置決め装置において図3の状態からワークパレットが下降された様子を示す縦断面図、図5は更にワークパレットが下降して位置決めが行われた様子を示す縦断面図である。
図7はクランプ装置において図6の状態からワークパレットが下降された様子を示す縦断面図、図8は更にワークパレットが下降し、支持面と被支持面同士が接当した様子を示す縦断面図、図9はワークパレットをクランプした様子を示す縦断面図である。
【0053】
図1に示すアンクランプ状態では、クランプ装置10は図6に示す状態とされる。即ち、前記クランプ作動室53の圧油が排出されるとともに前記アンクランプ作動室54に圧油が供給される結果、ピストン52及びプルロッド61が上昇され、前記各係合鋼球63に退避溝65が対面する。このため、各係合鋼球63は内方の係合解除位置へ移動可能である(図6では実際に係合解除位置に移動した様子を示す)。
【0054】
またアンクランプ状態では、第1の位置決め装置11(第2の位置決め装置12)は図3に示す状態とされる。即ち、空気路50に圧縮空気が供給されることによって、環状ピストン29がピン31を介して前記中間部材30を押し上げる結果、当該中間部材30は、蓋ボルト27bの頭部下面に接触する位置(上昇位置)に保持されている。更に、前記スライド筒79が前記進出バネ81によって上昇位置にある。また、第1継手77において前記第1鋼球86が第1弁座83に接当するとともに、第2継手78において第2鋼球96が第2弁座93に接当している。
【0055】
この状態からワークパレット2を下降させていくと、図4及び図7に示す状態とされる。
第1の位置決め装置11においては図4に示すように、プラグ部27が位置決め孔23の内部に差し込まれ始める。このとき、第1縦路36に供給されるクリーニング用の圧縮空気が、位置決め孔23や、前記の中間部材30の外周のテーパ面33や、前記被支持面24や支持面26等を清掃する。
同時に、クランプ装置10,10においては図7に示すように、環状壁59が被駆動リング10bの孔に差し込まれ始める。このとき、第3縦路67に供給されるクリーニング用の圧縮空気が、クランプ装置10の被係止部48や被支持面49や支持面58等を清掃する。
【0056】
ワークパレット2の下降を継続すると、第1の位置決め装置11においては図5に示すように、前記位置決め孔23が、上昇位置にある前記中間部材30の外周のテーパ面33にテーパ係合して調心移動し、その位置決め孔23の軸心(前記基準軸心G;図2(a)参照)がプラグ部27の軸心と精密に合致する。これと同時に、上記中間部材30が前記環状ピストン29の押上げ力に抗して前記上昇位置から僅かに下降し、また、前記の第1リング11bの被支持面24が前記の第1ハウジング11aの支持面26に接当する。
【0057】
上述のように第1の位置決め装置11において被支持面24と支持面26とが接当するのと同時に、クランプ装置10,10において図8に示すように、被駆動リング10bの被支持面49がクランプ用ハウジング51の支持面58に接当することが好ましい。ただし、被支持面49と支持面58との間に僅かな接当隙間が形成される構成であっても良い。
【0058】
第1の位置決め装置11においては、上記の接当とほぼ同時に、図5に示すように、筒状ボルト91の頭部の第2先端面94がスライド筒79の第1先端面84に封止接当するとともに当該スライド筒79を押し下げて下降させ、更に前記の第1鋼球86と第2鋼球96とが接触する。こうして、第1鋼球86が第1弁座83から離間し、第2鋼球96が第2弁座93から離間する。この結果、前記クランプパレット1の第4縦路72が、前記第1ハウジング11aの中央孔73、第1鋼球86の開弁隙間、及び第2鋼球96の開弁隙間を経て、前記ワークパレット2の第2出口ノズル74へ連通される。
【0059】
なお、スライド筒79を上方に付勢する進出バネ81によって第1先端面84が第2先端面94に対し押圧される結果、両先端面84・94間の保密状態は、上記封止具85によって確実に維持されている。
【0060】
クランプ装置10,10は図8においてアンクランプ状態とされているが、これをクランプ状態に切り換える。具体的には、クランプ装置10において、アンクランプ作動室54の圧油を排出するとともにクランプ作動室53へ圧油を供給する。すると、図9に示すように、前記ピストン52が前記プルロッド61を下降させ、そのプルロッド61の押圧面64が係合鋼球63を径方向外側へ押動し、係合鋼球63は貫通孔62から一部突出して、前記被係止部48のテーパ面に接触する。係合鋼球63に加えられる径方向外側への押圧力は、被係止部48のテーパ面を介して下向きの力へ変換され、その下向き力がワークパレット2を押し下げ、クランプパレット1に対しワークパレット2を押圧する。
【0061】
以上により、ワークパレット2は、前記位置決め孔23によって縮径変形された前記中間部材30を介して、前記プラグ部27によって水平方向に拘束されるとともに(図5参照)、前記支持面26(及び前記の支持面58)によって、上下方向に拘束される(図5・図9参照)。その結果、上記ワークパレット2をクランプパレット1に精密に位置決め固定できる。
【0062】
また第1の位置決め装置11においては図5に示すように、前記被支持面24と支持面26とが接当したときに、前記第1出口ノズル43が閉じられるので、前記第2縦路41に供給された着座確認用の圧縮空気の圧力が上昇する。この圧力上昇を図示しない圧力センサによって検出することにより、接当状態を確認できるようになっている。
【0063】
更に、第1の位置決め装置11においては、前記第2出口ノズル74が前記ワークWによって閉じられているので、前記の第4縦路72に供給されたワーク着座確認用の圧縮空気の圧力が上昇する。この圧力上昇を図示しない圧力センサによって検出することにより、ワークWが着座していることを確認できる。
【0064】
上記のクランプ状態からアンクランプ状態へ切り換えるときは、クランプ作動室53から圧油を排出するとともに、アンクランプ作動室54に圧油を供給し、その油圧力によって前記ピストン52を介して前記プルロッド61を上昇させる。すると、前記係合鋼球63が退避溝65に対面するので、係合鋼球63が係合解除位置へ切り換わることが許容される。この状態で、ワークパレット2を上昇(リフト)させれば良い。
【0065】
なお、ワークパレット2を上昇させる際に中間部材30のテーパ面33と位置決め孔23とが強力にテーパ係合していると、係合部分の摩擦力がワークパレット2の上昇に抗するので不都合である。従って、ワークパレット2の上昇前に、中間部材30のテーパ面33と位置決め孔23とのテーパ係合を何らかの方法で解除することが望ましい。例えば、前記ワークパレット2に押しボルト(図略)を予め上下方向に螺合させておき、ワークパレット2の上昇前に押しボルトを回転させて、進出するボルトの端部をクランプパレット1の上面に押し当てて、ワークパレット2をクランプパレット1から少量上昇させることが考えられる。こうすれば、中間部材30と位置決め孔23とのテーパ係合を解除でき、摩擦力を消失させることが可能である。
【0066】
この第1実施形態の効果は、以下のとおりである。
即ち、中間部材30を押動する環状ピストン29に、圧力流体の圧力を受ける受圧面29aが形成されている。言い換えれば、環状ピストン29は、空気路50に供給される圧縮空気の圧力を受圧面29aを介して受けることにより、ピン31を介して中間部材30を上方向(即ち、テーパ面33と位置決め孔23とのテーパ係合を緊密にする方向)に進出させる押動力を加える。
従って、空気路50への圧縮空気の給排を制御することで、中間部材30の上方向への進出力を自在に調整することができる。具体的には、以下のようなメリットを有する。
【0067】
例えば、クランプ装置10をクランプ状態からアンクランプ状態へ切り換えるときに、第1の位置決め装置11において、空気路50の圧縮空気を排出しておく(あるいは、中間部材30のテーパ面33を位置決め孔23にテーパ係合させるとき(図3〜図5)よりも減圧する)。こうすることで、環状ピストン29によって押される中間部材30の上方への進出力をゼロとする(あるいは、図3〜図5に示すときよりも弱める)ことができる。従って、クランプ装置10がアンクランプ状態に切り替わって上下方向の拘束から開放された瞬間にワークパレット2が跳ね上げられ、ワークパレット2や、当該ワークパレット2上のワークWに衝撃が加えられてしまうことを防止できる。
【0068】
更には、環状ピストン29によって押される中間部材30の上方への進出力をゼロとする(あるいは弱める)ことで、中間部材30のテーパ面33と位置決め孔23との間のテーパ係合部分の摩擦力を弱めることができる。従って、このテーパ係合の解除のために必要な力を低減できる。即ち、位置決めを解除してワークパレット2を上昇(リフト)させる動作をスムーズとできる。
【0069】
また、前述のようにワークパレット2を下降させてゆく途中で中間部材30を位置決め孔23にテーパ係合させ調心移動させる態様(空中調心)とするほか、ワークパレット2の下降を完了し支持面26と被支持面24とを接触させ、この状態で初めて中間部材30を進出させて位置決め孔23にテーパ係合させ調心移動させる態様(着座調心)も可能である。
この着座調心は、以下のようにして実現できる。即ち、支持面26と被支持面24とが離間している状態では空気路50を圧抜きした状態としておく。次いで、ワークパレット2を下降させる。すると、前記の位置決め孔23が、前記の進出バネ66の弱い力で上昇されている中間部材30に軽くテーパ係合して、その中間部材30を下降させていく。引き続いて、前記の支持面26と被支持面24とが接触する。その後、空気路50に圧縮空気を供給して圧力を上昇させ、環状ピストン29を介して中間部材30を押動して進出させ、その中間部材30のテーパ面33と位置決め孔23とを強力にテーパ係合させる。これにより、前記ワークパレット2が、上記の位置決め孔23と、上記の強力なテーパ係合によって縮径された中間部材30とを介して、前記プラグ部27に水平方向に拘束される。
【0070】
この第1実施形態においては前述のとおり、前記位置決め孔23をテーパ面によって構成して、この位置決め孔23に前記中間部材30の前記テーパ面33をテーパ係合可能に構成している。また、前記中間部材30の内周面をストレート面32によって構成し、このストレート面32を前記プラグ部27に支持し、前記押動体29は前記第1ブロック1側の第1ハウジング11aに備えられている。
【0071】
このように、第1ブロック1側(クランプパレット1側)に中間部材30および押動体29を配設しているので、本実施形態のように一つのクランプパレット1に対して多数のワークパレット2を交換して着脱する構成の場合には、中間部材30および押動体29の必要数量(部品点数)を少なくでき、位置決め装置を簡素に構成できる。
また、クランプパレット1に押動体を備える結果として、一つのクランプパレット1に圧力流体の給排流路(空気路50)を形成できるので、個々のワークパレット2に空気路50を備える構成よりも簡素とすることができる。
【0072】
更に、第1実施形態は、クランプパレット1上に位置決め装置(11,12)とクランプ装置10,10とが互いに別々に設けられているので、それぞれの全高(プラグ部27や環状壁59の突出高さ)を小さくできる。従って、ワークパレット2の取外し時の必要リフト量を小さくすることができている。加えて、圧力流体を流通させるための継手機能が第1の位置決め装置11に備えられているため、継手を別個に設ける構成に比して装置全体の構成を簡素とすることができている。
【0073】
上記第1実施形態は、次のように変更可能である。
ワークパレット2を下降させたときには、前記の中間部材30が前記の環状ピストン29の上方向進出力に抗して僅かに下降して前記の被支持面24が支持面26に接当するとしたが、これに代えて、上記のように中間部材30が僅かに下降した状態では被支持面24と支持面26との両面間に接当隙間が僅かに形成されるようにしておき、前記クランプ装置10のクランプ動作によって当該接当隙間を消失させ、上記の両接触面24・26同士を強力に接当させるようにしても良い。
【0074】
また、ワークパレット2をクランプパレット1に固定する手段としては、前記のクランプ装置10に限られず、ワークパレット2をクランプパレット1へ引っ張るものであれば十分である。例えば、公知のボルトを単純に用いて、ワークパレット2をクランプパレット1に固定する方法を用いることも可能である。更には、クランプ装置10を、例示した複動式に代えて、単動式に構成することもできる。単動式の場合には、バネ復帰式とバネクランプ式とが考えられる。なお、図10に示す後述の第2実施形態では、皿バネ100によってクランプし、圧油によって復帰する形式のクランプ装置を例示している。
また、クランプ装置10では作動流体として圧油を採用しているが、圧油に代えて、他の種類の液体や圧縮空気等の気体であっても良い。
【0075】
〔第2実施形態〕
図10には、第2実施形態の位置決め装置を示す。この位置決め装置11’は、前記第1実施形態の位置決め装置11において備えられていた継手77・78を省略する代わりに、クランプ機能を持たせたものである。
【0076】
図10に示すように、ワークパレット2の下面に形成した第1円形穴21に、第1リング11b’が固定される。第1リング11b’には、位置決め孔23が、当該位置決め孔23の奥に行くに従って窄まるような、テーパ状の穴として形成されている。位置決め孔23が第1リング11b’の下面になす開口を取り囲むようにして環状突設部が下向きに少量突出するよう形成されており、この環状突出部の下面には、平坦な被支持面24が構成されている。また位置決め孔23の内周面には、テーパ面を有する環状の被係止部48が、内方突出状に設けられている。
【0077】
クランプパレット1の上面には円穴状のシリンダ穴60が形成され、このシリンダ穴60を塞ぐように、クランプパレット1上に第1ハウジング11a’が固定される。前記シリンダ穴60にピストン52が、保密状かつ上下移動自在に挿入される。ピストン52の下側にはアンクランプ作動室54が構成されている。
【0078】
ピストン52の上面と第1ハウジング11a’の下面との間には、複数の皿バネ100が積層され収納される。この皿バネ100はピストン52に対し、下方向(退入方向)の付勢力を常時作用させる。
【0079】
第1ハウジング11a’には、筒状のプラグ部27’が、上向き突出状に一体形成されている。このプラグ部27’には、環状の中間部材30が、上下移動自在に外嵌される。この中間部材30の構成は、図2に示す実施形態における中間部材30と同様である。中間部材30のストロークの上端を規定するために、プラグ部27’には止め輪113が嵌着される。また、プラグ部27’の筒孔内には、前記ピストン52と一体的に形成されたプルロッド61が保密状に挿入される。従って、プルロッド61及びピストン52は、プラグ部27’の軸線方向(上下方向)に沿って移動自在とされている。
【0080】
第1ハウジング11a’の上面には、上記中間部材30の下面に対向する部分(プラグ部27’の根元部分周囲)に、上側を開放させる環状溝28’が形成される。この環状溝28’には、環状ピストン29’が保密状にかつ上下移動自在に設けられる。なお、第2実施形態では、前記第1実施形態において備えられていたピン31が省略されており、前記中間部材30は、この環状ピストン29’の上に直接載置されている。
【0081】
環状ピストン29’を上向きに押圧するための圧縮空気を供給するために、クランプパレット1に空気路50が形成されている。この空気路50は、第1ハウジング11a’に形成された第4L字流路101を介して、前記環状溝28’に連通している。環状ピストン29’の下面には、空気路50を介して供給される圧縮空気の圧力を受ける、受圧面29a’が構成されている。また、上記の環状ピストン29’の下側には、付勢力の小さい進出バネ66が装着される。その進出バネ66が、上記の環状ピストン29’を介して、前記の中間部材30を上方へ常時付勢している。
【0082】
第1リング11b’の前記被支持面24に対向するように、前記第1ハウジング11a’にも、上向きに少量突出する環状突設部が形成されている。環状突設部の上面には、平坦な支持面26が構成されている。
【0083】
プラグ部27’の軸線方向中途の位置には、周方向に所定間隔を空けて、径方向の軸線を有する複数の貫通孔62が放射状に形成されている。貫通孔62のそれぞれには係合鋼球63が支持され、この係合鋼球は、径方向外側の係合位置と、径方向内側の係合解除位置と、に移動可能とされている。また、上記プルロッド61の外周面の上部には、上記貫通孔62に対応する位置に、押圧面64と退避溝65とが連ねて形成してある。
【0084】
クリーニング用の圧縮空気を供給するために、クランプパレット1には第1縦路36が形成される。この第1縦路36は、第1ハウジング11a’内に形成されている第1L字流路37に接続される。前記プラグ部27’の筒孔内に挿入された前記プルロッド61にはリング溝110が形成されており、前記第1L字流路37はこのリング溝110に連通する。プルロッド61の内部には、径方向の第1孔111、軸方向の第2孔112が形成されている。前記リング溝110は、第1孔111、第2孔112を介して、プルロッド61の上端面に連通している。
【0085】
プルロッド61の先端には、カップ状の伝動具102が設置されている。この伝動具102はプラグ部27’の上端に保密状に嵌合され、上下移動自在とされている。伝動具102の上端には噴出孔70が複数形成されている。伝動具102の外周面とプラグ部27’との間には、プラグ部27’の筒孔内部に切り粉等が入り込まないようにするために、シール部材114が設けられる。また、伝動具102の内部には付勢バネ115が収納される。この付勢バネ115は伝動具102とプルロッド61の先端面との間に介在され、プラグ部27’から上方へ突出する方向の弾発力を当該伝動具102に対し常時作用させる。
【0086】
クリーニング用の圧縮空気は、第1縦路36から第1L字流路37、リング溝110、第1孔111、第2孔112を経由して、伝動具102の内部空間に至り、ここから前記噴出孔70を経て斜め上向きに噴出される。
【0087】
上記構成において、クランプ動作は以下のように行われる。
【0088】
アンクランプ状態では、位置決め装置11’は図10に示す状態とされる。即ち、前記アンクランプ作動室54に圧油が供給される結果、ピストン52及びプルロッド61が皿バネ100の弾発力に抗して上昇され、前記各係合鋼球63に退避溝65が対面する。このため、各係合鋼球63は内方の係合解除位置へ移動可能である(図10では実際に移動した状態を図示している)。またアンクランプ状態では、空気路50から第4L字流路101を介して環状溝28’に圧縮空気が供給されることによって、環状ピストン29’が前記中間部材30を押し上げる結果、当該中間部材30は上昇位置に保持されている。
【0089】
この状態からワークパレット2を下降させていくと、第1縦路36に供給されるクリーニング用の圧縮空気が、位置決め孔23や、被係止部48や、前記の中間部材30の外周のテーパ面33や、前記被支持面24や支持面26等を清掃する。
【0090】
更にワークパレット2の下降を継続すると、前記位置決め孔23が前記中間部材30の外周のテーパ面33にテーパ係合して調心移動し、その位置決め孔23の軸心(基準軸心G)がプラグ部27の軸心と精密に合致するとともに、上記中間部材30が前記環状ピストン29’の押上げ力に抗して僅かに下降し、前記の第1リング11b’の被支持面24が前記の第1ハウジング11a’の支持面26に接当する。
【0091】
続いて、アンクランプ状態の位置決め装置11’をクランプ状態に切り換える。即ち、クランプ装置10において、アンクランプ作動室54の圧油を排出する。すると、図11に示すように、前記皿バネ100の作用によって前記ピストン52及び前記プルロッド61が下降し、そのプルロッド61の押圧面64が係合鋼球63を径方向外側へ押動し、係合鋼球63は貫通孔62から一部突出して、前記被係止部48のテーパ面に接触する。係合鋼球63に加えられる径方向外側への押圧力は、被係止部48のテーパ面を介して下向きの力へ変換され、その下向き力がワークパレット2を押し下げ、クランプパレット1に対し押圧する。
【0092】
以上により、ワークパレット2は、前記位置決め孔23によって縮径された前記中間部材30を介して、前記プラグ部27によって水平方向に拘束されるとともに、前記支持面26によって、上下方向に拘束される。その結果、上記ワークパレット2をクランプパレット1に精密に位置決め固定できる。
【0093】
このクランプ状態では、付勢バネ115により上向きに付勢される伝動具102は、図11上側の拡大図に示すように、その上端面が第1円形穴21の内底面に接触し、下向きに少量押し込まれた状態とされる。この状態のとき、プルロッド61の上端面と伝動具102との間に、上下方向の隙間gが形成されている。
【0094】
上記のクランプ状態からアンクランプ状態へ切り換えるときは、アンクランプ作動室54の油圧力によって前記ピストン52を介して前記プルロッド61を上昇させる。すると、前記係合鋼球63が退避溝65に対面するので、係合鋼球63が係合解除位置へ切り換わることが許容される。
またこのとき、プルロッド61の上昇によって前記隙間gが消失し、プルロッド61に接触するとともに押し上げられる伝動具102が、ワークパレット2に形成される第1円形穴21の内底面を押す。この結果、ワークパレット2がクランプパレット1に対し僅かに上昇するので、中間部材30と位置決め孔23とのテーパ係合を解除し、当該テーパ係合部分の摩擦力を消失させることができる。この結果、ワークパレット2をクランプパレット1から上昇させて取り外すことが容易になっている。即ち、第2実施形態の構成は、テーパ係合を解除するための特別な構成(例えば、第1実施形態において備えられていた前記押しボルト等)を不要とできている。
【0095】
なお、クランプ状態において伝動具102とプルロッド61の上端面との間には前述のとおり隙間gが形成されているので、プルロッド61がストローク上端位置にある状態(アンクランプ状態)においても、伝動具102の突出高さは、前記隙間gの分だけ小さくできる。この結果、第1円形穴21の形成深さを浅くでき、位置決め装置11’の全高を小さくしてコンパクトとすることができている。
【0096】
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、空気路50への圧縮空気の圧力やその給排タイミングを制御することで、中間部材30の上方向への進出力や進出タイミングを自在に調整することができる。従って、中間部材30の進出力を弱めることで、クランプ状態からアンクランプ状態に切り換えたときにワークパレット2が中間部材30に押されて跳ね上げられてしまうことを防止できる。また、中間部材30の進出力を弱めれば、中間部材30のテーパ面33と位置決め孔23との間のテーパ係合部分の摩擦力を弱めることができるので、位置決めを解除してワークパレット2を上昇(リフト)させる際に必要な力を低減できる。更には、空気路50への圧縮空気の供給を支持面26と被支持面24との接触後に行うことで、着座調心を行わせることが可能になる。
【0097】
更に第2実施形態では、位置決め装置11’自体にクランプ機能を備えているので、構成を簡素とすることが可能となっている。
【0098】
ワークパレット2のクランプパレット1に対する着脱の方向は、第1・第2実施形態で例示した上下方向(垂直方向)に代えて、水平方向又は斜め方向であっても良い。また、工作機械はマシニングセンタに限定されない。加えて、第1ブロックと第2ブロックは、前記のクランプパレット1とワークパレット2との組み合わせに限定されるものではない。例えば、テーブルとクランプパレットとの組み合わせ等が考えられる。
【0099】
前記中間部材30は、第1・第2実施形態に示す構成に限定されず、直径方向へ拡大及び縮小されるものであればよい。従って、環状であって切れ目34を設けたものに代えて、環状体に上溝と下溝とを周方向へ交互に設けたものや、環状体の内周面(ストレート面32)に上下方向の溝を設けたもの等の各種の構成を採用できる。更に、前記の中間部材30は、例示した環状体に限定されるものでもなく、円弧状の複数の分割体を環状に並べたものであってもよい。
【0100】
前記の進出バネ66は、ゴム等で代替可能である。また、その進出バネ66は、クランプシステムの態様に応じて、省略可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクランプシステムの概略立面図。
【図2】(a)は図1におけるa−a線矢視図、(b)は図1におけるb−b線矢視図。
【図3】第1の位置決め装置の分離状態を示す縦断面図。
【図4】図3の状態からワークパレットが下降された様子を示す縦断面図。
【図5】更にワークパレットが下降して位置決めが行われた様子を示す縦断面図。
【図6】クランプ装置の分離状態を示す縦断面図。
【図7】図6の状態からワークパレットが下降された様子を示す縦断面図。
【図8】更にワークパレットが下降し、支持面と被支持面同士が接当した様子を示す縦断面図。
【図9】ワークパレットをクランプした様子を示す縦断面図。
【図10】第2実施形態の位置決め装置の分離状態を示す縦断面図。
【図11】図10の状態からワークパレットが下降され、位置決めかつクランプが行われた様子を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 クランプパレット(第1ブロック)
2 ワークパレット(第2ブロック)
23 位置決め孔
24 被支持面(接触面)
26 支持面(接触面)
27 プラグ部
29 環状ピストン(押動体)
29a 受圧面
30 中間部材
32 ストレート面
33 テーパ面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a positioning apparatus, for example, an apparatus suitable for positioning a work pallet on a table or a clamp pallet of a machine tool.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of positioning device is disclosed in
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-10468
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the configuration of
[0005]
This invention is made | formed in view of this situation, The objective is to provide the structure which can position 2nd blocks, such as a work pallet, smoothly and precisely to 1st blocks, such as a table or a clamp pallet.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, for example, as shown in FIG. 3 or FIG. 10, the positioning device is configured as follows.
That is, it is a positioning device that positions the
[0007]
The invention of
That is, when the first block and the second block are brought close to each other, the positioning hole is automatically aligned by the guide action of the taper surface of the intermediate member, and finally the taper surface of the intermediate member is positioned. Taper engagement with the hole. And said positioning hole is restrained by the said plug part through the intermediate member diameter-reduced by said taper engagement. As a result, the second block and the first block can be positioned smoothly and precisely.
Further, by adjusting the pressure of the pressure fluid, it is possible to adjust the force of pushing the intermediate member in the direction in which the taper engagement is tightly advanced. In addition, since the intermediate member and the pusher are disposed on the first block side, the required number of intermediate members and pusher is required in the case where a large number of second blocks are attached to and detached from one first block. The (number of parts) can be reduced, and the positioning device can be configured simply. Further, as a result of providing the pusher on the first block side, a pressure fluid supply / discharge flow path can be formed on one first block side, and thus the configuration can be simplified in this sense.
[0008]
Further, as shown in the invention of
[0009]
According to the second aspect of the present invention, since the pusher is weak in the force pushing the intermediate member when the fixing between the first block and the second block is released, the intermediate member separates the first block from the second block. Thus, the pushing force can also be weakened, and an impact can be prevented from being applied to the first block or the second block at the moment when the fixation is released.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the invention, after the
[0011]
In the invention of claim 3, so-called seating alignment can be realized.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 is a schematic elevation view of a clamping system to which the present invention is applied, FIG. 2A is a view taken along the line aa in FIG. 1, and FIG. 2B is a view taken along the line bb in FIG. is there.
[0013]
As shown in FIG. 1, a
[0014]
Although only one piece is shown in the figure, a plurality of
[0015]
2A and 2B, the
[0016]
In the
[0017]
The
[0018]
An
The
[0019]
In the
[0020]
A specific configuration of the
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a separated state of the first positioning device.
[0021]
As shown in the upper side of FIG. 3, a first
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
Further, an advancing
[0026]
A specific configuration of the
[0027]
As shown in FIG. 3, the
[0028]
An annular projecting portion that projects a small amount upward is also formed on the
[0029]
In order to supply compressed air for cleaning, a first
[0030]
With this configuration, the compressed air for cleaning reaches the inside of the cylindrical hole of the
[0031]
Further, in order to supply compressed air for confirming the seating of the
[0032]
Further, a means for confirming whether or not the work W is seated as shown by a chain line in FIG. 3 is provided at a predetermined position on the upper surface of the
[0033]
The configuration of the first joint 77 will be described.
A
[0034]
The
[0035]
A tapered
[0036]
The
[0037]
A
[0038]
A flat
[0039]
The configuration of the second joint 78 will be described.
A
[0040]
A vertical passage is formed in the
[0041]
A
[0042]
Next, a specific structure of the
[0043]
As shown in FIG. 6, a second
[0044]
The
[0045]
Two supply /
[0046]
An
[0047]
A
[0048]
A plurality of through-
[0049]
In order to clean the
[0050]
In this configuration, the compressed compressed air for cleaning reaches the
[0051]
As shown in FIG. 2A, the two
[0052]
The clamping operation and positioning operation in the above configuration will be described in detail below.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is lowered from the state of FIG. 3 in the positioning device, and FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is further lowered and positioning is performed.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is lowered from the state of FIG. 6 in the clamping device, and FIG. FIGS. 9 and 9 are longitudinal sectional views showing a state where the work pallet is clamped.
[0053]
In the unclamped state shown in FIG. 1, the clamping
[0054]
In the unclamped state, the first positioning device 11 (second positioning device 12) is in the state shown in FIG. That is, by supplying compressed air to the
[0055]
When the
In the
At the same time, in the
[0056]
When the
[0057]
As described above, the supported
[0058]
In the
[0059]
In addition, as a result of the
[0060]
Although the
[0061]
As described above, the
[0062]
In the
[0063]
Further, in the
[0064]
When switching from the clamped state to the unclamped state, the pressure oil is discharged from the
[0065]
When the
[0066]
The effects of the first embodiment are as follows.
That is, a
Therefore, by controlling the supply and discharge of the compressed air to and from the
[0067]
For example, when the
[0068]
Furthermore, the frictional force of the taper engagement portion between the
[0069]
Further, as described above, the
This sitting alignment can be realized as follows. That is, when the
[0070]
In the first embodiment, as described above, the
[0071]
As described above, since the
In addition, as a result of providing the
[0072]
Further, in the first embodiment, the positioning devices (11, 12) and the
[0073]
The first embodiment can be modified as follows.
When the
[0074]
The means for fixing the
Moreover, although the pressure oil is employ | adopted as a working fluid in the
[0075]
[Second Embodiment]
FIG. 10 shows a positioning device according to the second embodiment. This
[0076]
As shown in FIG. 10, the
[0077]
A
[0078]
A plurality of disc springs 100 are stacked and housed between the upper surface of the
[0079]
A
[0080]
On the upper surface of the
[0081]
An
[0082]
An annular projecting portion that protrudes a small amount upward is also formed on the
[0083]
A plurality of through
[0084]
In order to supply compressed air for cleaning, a first
[0085]
A cup-shaped
[0086]
Compressed air for cleaning reaches the internal space of the
[0087]
In the above configuration, the clamping operation is performed as follows.
[0088]
In the unclamped state, the
[0089]
When the
[0090]
When the
[0091]
Subsequently, the
[0092]
As described above, the
[0093]
In this clamped state, the
[0094]
When switching from the clamped state to the unclamped state, the
At this time, the gap g disappears as the
[0095]
Since the gap g is formed between the
[0096]
Also in the second embodiment, similarly to the first embodiment, by controlling the pressure of the compressed air to the
[0097]
Furthermore, in the second embodiment, since the
[0098]
The attachment / detachment direction of the
[0099]
The
[0100]
The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic elevation view of a clamping system to which the present invention is applied.
2A is a view taken along the line aa in FIG. 1, and FIG. 2B is a view taken along the line bb in FIG. 1;
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a separated state of the first positioning device.
4 is a longitudinal sectional view showing a state where a work pallet is lowered from the state of FIG. 3;
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is further lowered and positioning is performed.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing a separated state of the clamp device.
7 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is lowered from the state of FIG. 6;
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is further lowered and the support surface and the supported surfaces are in contact with each other.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a state where a work pallet is clamped.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing a separated state of the positioning device of the second embodiment.
11 is a longitudinal sectional view showing a state where the work pallet is lowered from the state shown in FIG. 10 and positioning and clamping are performed.
[Explanation of symbols]
1 Clamp pallet (first block)
2 Work palette (2nd block)
23 Positioning hole
24 Supported surface (contact surface)
26 Support surface (contact surface)
27 Plug part
29 Annular piston (Pushing body)
29a Pressure receiving surface
30 Intermediate member
32 Straight surface
33 Tapered surface
Claims (3)
前記第2ブロック(2)に開口された位置決め孔(23)と、
この位置決め孔(23)へ挿入されるように前記第1ブロック(1)から突出させたプラグ部(27)と、
前記プラグ部(27)に支持され、当該プラグ部(27)の軸線方向に沿って移動自在とされるとともに、前記位置決め孔(23)に対してテーパ係合が可能なテーパ面(33)を形成した、径方向へ拡大及び縮小可能な中間部材(30)と、
前記テーパ係合を緊密にする方向に前記中間部材(30)を押動するために前記の第1ブロック(1)側に設けられた、押動体(29)と、
この押動体(29)に備えられる、圧力流体の圧力を受ける受圧面(29a)と、
を備える、位置決め装置。A positioning device for positioning the first block (1) and the second block (2),
A positioning hole (23) opened in the second block (2);
A plug portion (27) protruding from the first block (1) so as to be inserted into the positioning hole (23);
A tapered surface (33) supported by the plug portion (27) and movable along the axial direction of the plug portion (27) and capable of taper engagement with the positioning hole (23). An intermediate member (30) formed and expandable and contractable in the radial direction;
A pusher (29) provided on the first block (1) side to push the intermediate member (30) in a direction to tighten the taper engagement;
A pressure receiving surface (29a) that is provided in the pusher (29) and receives a pressure fluid pressure;
A positioning device comprising:
前記第1ブロック(1)と前記第2ブロック(2)との間の固定が解除されるときには、前記中間部材(30)の前記テーパ面(33)を前記テーパ係合させるときに比して、前記押動体(29)が前記中間部材(30)を押動する力が弱くなるように前記の圧力流体の圧力が制御されることを特徴とする、位置決め装置。The positioning device according to claim 1,
When the fixation between the first block (1) and the second block (2) is released, as compared with the case where the taper surface (33) of the intermediate member (30) is engaged with the taper. The positioning device is characterized in that the pressure of the pressure fluid is controlled so that the force with which the pusher (29) pushes the intermediate member (30) is weakened.
前記第1ブロック(1)の接触面(26)と前記第2ブロック(2)の接触面(24)とを接触させた後、前記中間部材(30)の前記テーパ面(33)を強力にテーパ係合させるように、前記圧力流体の圧力が制御されることを特徴とする、位置決め装置。The positioning device according to claim 1 or 2,
After contacting the contact surface (26) of the first block (1) and the contact surface (24) of the second block (2), the taper surface (33) of the intermediate member (30) is strengthened. A positioning device, wherein the pressure of the pressure fluid is controlled so as to be tapered.
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