JP2005007027A

JP2005007027A - 靴収納箱

Info

Publication number: JP2005007027A
Application number: JP2003176347A
Authority: JP
Inventors: Hidefumi Koba; 秀文木場
Original assignee: Midori Anzen Co Ltd
Current assignee: Midori Anzen Co Ltd
Priority date: 2003-06-20
Filing date: 2003-06-20
Publication date: 2005-01-13

Abstract

【課題】ゴキブリ等の侵入を防止することができる靴収納箱を提供する。
【解決手段】防水処理を施した紙製の略直方体の靴箱本体１の前面及び後面の開口部３には開閉可能な開閉部４がそれぞれ設けられており、開閉部４の周縁部６は二重壁構造となっており、この二重壁構造は奥部において封止され袋状の隙間８が形成されている。開閉部４の三辺には挿込片５が付設されており、開閉部４の閉止時には挿込片５を二重壁構造の隙間８に挿入して開閉部４を密閉する。これにより、ゴキブリ等は靴箱本体１内へ侵入することができない。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、靴を収納、保管をするための靴収納箱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
例えば、多数の従業員を要するレストラン、工場等において作業靴等を購入した際には、大量の空の靴収納箱が発生し、これらの空箱を処分するだけでも廃棄のための費用を要する。また、大規模な工場やレストランでは、全ての従業員の作業靴用の下駄箱を用意するには、多額の費用とスペースを要するため、作業靴を入れて納品した靴収納箱を下駄箱の代りとし、積み上げて作業靴の収納に利用する場合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レストランの厨房や食品加工工場で使用した作業靴の靴底には、飯粒等の食材が付着していることが多く、食材が付着した作業靴をそのまま靴収納箱に収納すると、開閉部の僅かな隙間からでも餌を求めてゴキブリ等の虫が侵入して繁殖し、衛生管理上好ましくない。
【０００４】
また、靴箱本体と蓋部が分離可能な重箱形式の高価な靴収納箱もあり、この型式の靴収納箱は靴箱本体の上縁部が蓋部内側に密着するため、ゴキブリ等の侵入を防止できるが、複数の靴収納箱を積み重ねた場合に、下段の靴収納箱を使用する際には、蓋部を開ける都度、上に積み重ねた靴収納箱を移動する必要があり、下駄箱として利用することは煩わしい。
【０００５】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、下駄箱代りに使用でき、ゴキブリ等の侵入を防止することができる靴収納箱を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る靴収納箱は、厚紙から成る略角筒状の靴箱本体の少なくとも一方の開口部を開閉する開閉部を前記靴箱本体の開口部の一縁部から延在し、前記開閉部の三辺に前記靴箱本体内に差し込む挿込片を付設し、前記靴箱本体の開口部の縁部内側に別体の厚紙を枠部状に配置して二重壁構造とし、前記開閉部の閉止時に前記挿込片を前記二重壁構造の隙間に挿入するようにしたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図１は靴収納箱の上方から見た斜視図、図２は靴収納箱を下方から見た斜視図を示しており、靴箱本体１は防水処理を施した厚紙を裁断、折曲して、側部２において貼り合わせて角筒状に形成されている。靴箱本体１の前部及び後部の開口部３には、底面から延在して屈曲した開閉可能な開閉部４がそれぞれ設けられており、この開閉部４の周辺三辺には折曲した挿込片５が付設されており、各挿込片５は開閉部４から離れるにつれて幅が狭くなる台形状とされている。
【０００８】
靴箱本体１の前後の開口部３の周縁部６の内側には、所定幅の厚紙による枠紙７が取り付けられて二重壁構造となっており、枠紙７は靴箱本体１に奥部において接着され、靴箱本体１との隙間８が袋状に形成されている。なお、枠紙７の四隅の入口側には切欠部９が設けられ、挿込片５の出し入れが容易とされている。また、開閉部４には靴箱本体１の通気性を確保するために通気孔１０が穿けられ、通気孔１０は通気性を有するメッシュ地１１等により閉塞されている。
【０００９】
更に、枠紙７により二重壁構造とされた靴箱本体１の底面１２の両角部には切り込み１３が設けられており、この切り込み１３は下方に向けて折り戻されて鉛直係止片１４とされ、また側部２の下部角部にも同様の切り込み１５が設けられて折り戻され、一方側にのみ向けて水平係止片１６とされている。
【００１０】
更に、この靴収納箱１を積み重ねた際に、上部の靴収納箱１の鉛直係止片１４を挿入するために、上部角部の二重壁構造部分にスリット１７が設けられている。また、靴収納箱１を横に並べた場合に、隣接した水平係止片１６を挿入するための図示しないスリットが、反対側の二重構造部分の下部角部に設けられている。
【００１１】
開閉部４を開いて、開口部３から靴箱本体１内に作業靴を収納した後に、開閉部４を閉止しながら、図３に示すように挿込片５を二重壁構造部分の隙間８に挿入することにより、開口部３の間隙は殆どなくなり、ゴキブリ等は靴収納箱１内へ侵入することができない。
【００１２】
また、開閉部４に設けた通気孔１０にメッシュ地１１を用いて通気性を確保したため、この個所からゴキブリ等は侵入できず、またメッシュ地１１に抗菌性を持たせれば、悪臭の発生や細菌の繁殖も抑制できる。更に、このメッシュ地１１をカーボン繊維等の混入したものを用いることにより、脱臭効果を向上させることができる。
【００１３】
更には、靴箱本体１の底面１２及び側部２に設けた鉛直係止片１４、水平係止片１６により、靴箱本体１を積重したり、隣接した場合に、スリット１７等を介して、二重壁構造部分にそれぞれ挿入することにより、靴箱本体１の崩れ落ちを防止できる。スリット１７等は二重壁構造部分に設けているので、この部分からはゴキブリの侵入を防止できる。
【００１４】
本実施の形態においては、開閉部４に通気孔１０を穿けたが、通気孔１０は靴箱本体１の他の個所に穿けてもよい。或いは、通気孔１０を開閉部４から完全に切り取るのではなく、外側に折り返すことにより取っ手に兼用することもできる。
【００１５】
なお、開閉部４は靴箱本体１の両側に設けずに片側のみとし、他側は常時閉塞するようにしてもよい。また、二重壁構造以外の位置に、切り込み、スリットを設ける場合には、靴箱本体１に別体の外壁部材を貼り付け、この外壁部材を利用して切り込み、スリットを形成することができる。
【００１６】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る靴収納箱は、開閉部に付設した挿込片を開口部の二重構造部分の隙間に挿入することにより、ゴキブリなどの内部への侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】靴収納箱の斜視図である。
【図２】靴収納箱の斜視図である。
【図３】開口部を閉じた状態の開閉部の説明図である。
【符号の説明】
１靴箱本体
２側部
３開口部
４開閉部
５挿込片
６周縁部
７枠紙
８隙間
９切欠部
１０通気口
１１メッシュ地
１２底面
１３、１５切り込み
１４鉛直係止片
１６水平係止片
１７スリット

Claims

厚紙から成る略角筒状の靴箱本体の少なくとも一方の開口部を開閉する開閉部を前記靴箱本体の開口部の一縁部から延在し、前記開閉部の三辺に前記靴箱本体内に差し込む挿込片を付設し、前記靴箱本体の開口部の縁部内側に別体の厚紙を枠部状に配置して二重壁構造とし、前記開閉部の閉止時に前記挿込片を前記二重壁構造の隙間に挿入するようにしたことを特徴とする靴収納箱。
前記二重壁構造において、前記枠部状の厚紙は奥部において前記靴箱本体に接着し、前記靴箱本体との隙間を袋状に閉止した請求項１に記載の靴収納箱。
前記開閉部に通気孔を設け、該通気孔に通気性部材を取り付けた請求項１に記載の靴収納箱。
前記靴箱本体の二重壁構造の底面角部の一部を切欠して下方に折り戻した係止片を設け、該係止片の位置に相当する上面角部にスリットを設け、前記靴箱本体を積重した場合に前記係止片が下側の前記靴箱本体の前記スリットに挿入するようにした請求項１に記載の靴収納箱。
前記靴箱本体の二重壁構造の側面下部角部の一部を切欠して水平方向に折り戻した係止片を設け、該係止片の位置に相当する反対側の側面の下部角部にスリットを設け、前記靴箱本体を横方向に隣接した場合に前記係止片が隣接した前記靴箱本体の前記スリットに挿入するようにした請求項１に記載の靴収納箱。