JP2005005924A - 固体電子撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

固体電子撮像装置およびその制御方法 Download PDF

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Masaya Tamaru
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Abstract

【目的】画像処理の速度を迅速化する。
【構成】メモリ・カードに記録する画像の記録画素数がCCDの実画素数の半分を超える場合には,実画素の間に虚画素を挿入し(ステップ71),虚画素に色成分を付加するポスト・フィルタ処理が行われる(ステップ73)。記録画素数がCCDの実画素数の半分以下の場合には,画素数増加のための虚画素挿入は行われず(ステップ63),サンプリングが行われる(ステップ64)。記録画素数がCCDの実画素数の半分以下の場合には,画素数増加のための虚画素挿入が行われないので,迅速に処理が終了する。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【技術分野】
この発明は,固体電子撮像装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
ディジタル・スチル・カメラなどに設けられている固体電子撮像素子には,いわゆるハニカム配列のものがある。ハニカム配列は,奇数行には奇数行または偶数行に光電変換素子が配置され,偶数行には偶数行または奇数行に光電変換素子が配置されているものである。光電変換素子が配置されている位置に対応する画素は実画素と呼ばれ,光電変換素子が配置されていない位置に対応する画素は虚画素と呼ばれることがある。
【0003】
ハニカム配列の固体電子撮像素子を用いて被写体を撮像する場合には,虚画素については補間されることがある(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−184386号公報
【0005】
しかしながら,虚画素を常に補間するのでは処理速度が低下してしまうことがある。
【0006】
【発明の開示】
この発明は,処理速度を向上することを目的とする。
【0007】
この発明による固体電子撮像装置は,奇数列には奇数行または偶数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,かつ偶数列には偶数行または奇数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,対象物を撮像することにより対象画像を表す実画素画像データを出力する固体電子撮像素子,上記固体電子撮像素子から出力された実画素画像データに,虚画素の画像を表す虚画素画像データを補間する虚画素補間手段,上記固体電子撮像素子の実画素数と記録媒体に記録すべき画像データによって表される画像の記録画素数とにもとづいて,上記虚画素補間手段による補間処理を行うかどうかを判定する判定手段,上記判定手段における判定結果にもとづいて,上記虚画素補間手段による補間処理の実行または停止を制御する虚画素補間制御手段,および上記虚画素補間制御手段による補間処理が実行された画像データまたは補間処理が停止された画像データを記録媒体に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
この発明は,上記固体電子撮像装置に適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,奇数列には奇数行または偶数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,かつ偶数列には偶数行または奇数行に実画素に対応する光電変換素子が配列されている固体電子撮像素子を用いて,対象物を撮像することにより対象画像を表す実画素画像データを得,上記固体電子撮像素子の実画素数と記録媒体に記録すべき画像データによって表される画像の記録画素数とにもとづいて,上記固体電子撮像素子から出力された実画素画像データに,虚画素の画像を表す虚画素画像データを補間する処理を行うかどうかを判定し,判定結果にもとづいて,補間処理が実行された画像データまたは補間処理が停止された画像データを記録媒体に記録するものである。
【0009】
この発明によると,固体電子撮像素子からは実画素画像データが出力される。固体電子撮像素子の実画素の数と記録媒体に記録すべき画像データによって表される画像の記録画素数とにもとづいて,虚画素の補間を実行するか停止するかが判定される。虚画素の補間が実行された画像データまたは虚画素の補間が停止された画像データが記録媒体に記録される。
【0010】
虚画素の補間が常に行われるのではなく,固体電子撮像素子の実画素の数と記録媒体に記録される画像データによって表される画像の記録画素との数とに応じて,虚画素の補間の実行または停止が制御されるので,虚画素の補間が必要なときにその補間処理が行われるようになる。不要な虚画素補間処理が無くなるので,迅速な処理を実現できる。
【0011】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0012】
ディジタル・スチル・カメラの全体の動作は,CPU2によって統括される。
【0013】
ディジタル・スチル・カメラには,操作装置1が含まれている。この操作装置1には,二段ストローク・タイプのシャッタ・レリーズ・ボタン,記録モード・スイッチ,再生モード・スイッチなどが含まれている。記録モードには,高解像度記録モード(たとえば記録画素数 600万画素)および低解像度記録モード(たとえば記録画素数 150万画素)がある。操作装置1から出力される操作信号は,CPU2に入力する。
【0014】
ディジタル・スチル・カメラには,被写体にストロボ光を照射するための発光装置3と被写体からの反射光を受光するための受光装置4とが含まれている。受光装置4から出力される受光信号はCPU2に入力する。受光信号がしきい値レベルとなったことがCPU2において検出されると,発光装置3の発光がCPU2によって停止させられる。
【0015】
ディジタル・スチル・カメラには,ズーム・レンズ8のズーム位置を制御するレンズ駆動回路5,絞り9の絞り量を制御する絞り駆動回路6およびCCD12を制御する撮像素子駆動回路7が含まれている。これらのレンズ駆動回路5,絞り駆動回路6および撮像素子駆動回路7は,CPU2によって制御される。
【0016】
被写体像を表す光線は,ズーム・レンズ8によって集光させられる。光線は,絞り9を通って,赤外線カット・フィルタ10および光学的ロウ・パス・フィルタ11を介してCCD12の受光面に入射する。CCD12から被写体像を表すカラー映像信号が出力され,アナログ信号処理回路13に入力する。アナログ信号処理回路13において,相関二重サンプリングなどの所定のアナログ信号処理が行われる。アナログ信号処理回路13から出力された映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路14においてRGBのシリアルなディジタル・カラー画像データに変換される。
【0017】
ディジタル・カラー画像データは,メモリ制御回路15によってメイン・メモリ16に与えられ,一時的に記憶される。メイン・メモリ16からカラー画像データが読み出され,ディジタル信号処理回路17において所定のディジタル信号処理が行われる。このディジタル信号処理についての詳細は後述する。ディジタル信号処理回路17から出力された画像データは,メイン・メモリ16に与えられ,再び記憶される。画像データは,メイン・メモリ16から読み出され,表示制御回路22によって表示装置23に与えられる。表示装置23の表示画面上に被写体像が表示される。
【0018】
シャッタ・レリーズ・ボタンの第一段階の押下があると,上述のようにアナログ/ディジタル変換回路14から出力されたディジタル画像データは,積算回路19に与えられる。積算回路19において,ディジタル画像データの高周波数成分と輝度レベルとがそれぞれ積算される。高周波数成分の積算値にもとづいて,CCD12の受光面上に被写体像が結像するように,ズーム・レンズ8が制御させられる。また,輝度レベルの積算値にもとづいて,適正露光となるように,絞り9およびCCD12のシャッタ速度(電子シャッタ)がそれぞれ制御される。
【0019】
シャッタ・レリーズ・ボタンの第二段階の押下があると,上述のようにしてディジタル信号処理後の画像データは,圧縮/伸張処理回路18に与えられる。圧縮/伸張処理回路18において,JPEG(joint photographic experts group)などの所定のデータ圧縮処理が行われる。圧縮された画像データが,メモリ制御回路20によってメモリ・カード21に記録される。
【0020】
再生モードが設定されることにより,メモリ・カード21に記録されている圧縮画像データが伸張され,再生処理が行われるが,説明は省略する。
【0021】
図2は,ディジタル信号処理回路17の電気的構成を示すブロック図である。
【0022】
ディジタル信号処理回路17に入力したディジタル・カラー画像データは,オフセット補正回路31においてオフセット補正が行われ,リニア・マトリクス回路32を通ってゲイン補正回路33に入力する。ゲイン補正回路33おにいてゲイン補正された画像データは,ガンマ補正回路34においてガンマ補正される。
【0023】
ガンマ補正されたカラー画像データは,同時化処理回路35において同時化処理が行われ,R,GおよびBのパラレルのカラー画像データが生成される。同時化処理回路35における同時化処理について詳しくは,後述する。
【0024】
同時化処理回路35から出力されたRGBのカラー画像データは,RGB/YC変換回路36に与えられ,輝度データYおよび色差データCが生成される。輝度データYおよび色差データCは,ノイズ低減回路37において所定のノイズ低減処理が行われる。ノイズ低減処理が行われた輝度データは,輪郭補正回路38において輪郭補正が行われ,ノイズ低減処理が行われた色差データは色差マトリクス39において色補正が行われる。輪郭補正回路38から出力された輝度データおよび色差マトリクス39から出力された色差データCがディジタル信号処理回路17の出力となる。
【0025】
図3は,CCD12の受光面上の一部を示すもので,画素配列の一例である。
【0026】
CCD12(たとえば実画素数 300万画素)の受光面上には多数のフォトダイオードPDが配列されている。この実施例においては,奇数行には奇数列にフォトダイオードPDが配置されており,偶数行には偶数列にフォトダイオードPDが配置されている。もっとも,奇数行には偶数列にフォトダイオードPDが配置され,偶数行には奇数列にフォトダイオードPDが配置されるようにしてもよい。
【0027】
フォトダイオードPDの受光面上には,赤色の光成分を透過する特性を有するRフィルタ,緑色の光成分を透過する特性を有するGフィルタまたは青色の光成分を透過する特性を有するBフィルタが形成されている。図3においては,赤色のフィルタが形成されているフォトダイオードPDには,「R」の符号が付加されている。緑色のフィルタが形成されているフォトダイオードPDには,「G」の符号が付されている。青色のフィルタが形成されているフォトダイオードPDには,「B」の符号が付加されている。フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が映像信号としてCCD12から読み出される。
【0028】
CCD12からの映像信号の読み出しは,奇数行のフォトダイオードPDと偶数行のフォトダイオードPDとが各列ごとに交互に行われる。奇数行のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷によって表される映像信号と,偶数行のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷によって表される映像信号とが,1行の映像信号とされる。第1行目と第2行目とについて取り上げると,まず,第1行目第1列のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が映像信号として読み出され,次に第2行目第2列のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が映像信号として読み出される。つづいて,第1行目第3列のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が映像信号として読み出され,次に第2行目第4列のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷が映像信号として読み出される。以下同様に第1行目のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷と第2行目のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷とが交互に読み出される。
【0029】
図4は,CCD12から出力された映像信号によって表される画像(CCD出力画像)の一例である。
【0030】
CCD12の画素配列は,上述したように,いわゆるハニカム配列であり,奇数行には奇数列にフォトダイオードPDが配置されているが,偶数列にはフォトダイオードPDが配置されていず,偶数行には偶数列にフォトダイオードPDが配置されているが,奇数列にはフォトダイオードPDが配置されていない。しかしながら,奇数行のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷によって表される映像信号と,偶数行のフォトダイオードPDに蓄積された信号電荷によって表される映像信号とが,1行の映像信号とされることにより,図4に示すように,CCD出力画像はすべての行および列に画素が存在することとなる。
【0031】
図5は,同時化処理回路35の電気的構成を示すブロック図である。
【0032】
この実施例においては,メモリ・カード21に記録すべき画像データによって表される画像の画素数(記録画素数)によって,同時化処理のやり方が変わる。記録画素数がCCD12の画素数(実画素数)の半分より大きければ,実画素の間に虚画素が挿入され,サンプリング間隔が1でサンプリングされる。さらに,ポスト・フィルタを用いて虚画素にR,GまたはBの色成分が付される。記録画素数がCCD12の実画素数の半分以下であれば,虚画素挿入処理は行われず,サンプリング間隔が2でサンプリングされる。虚画素挿入処理は行われていないので,虚画素への色成分の付加も行われない。
【0033】
同時化処理回路35に入力したRGBのシリアルな画像データは,G/Bマスク処理回路41,R/Bマスク処理回路42およびR/Gマスク処理回路43に入力する。G/Bマスク処理回路41においてG色画像データおよびB色画像データのマスク処理が行われる。R/Bマスク処理回路42においてR色画像データおよびB色画像データのマスク処理が行われる。R/Gマスク処理回路43において,R色画像データおよびG色画像データのマスク処理が行われる。
【0034】
図6は,G/Bマスク処理回路41においてG色画像データのマスク処理およびB色画像データのマスク処理後の画像の一例である。図4と比較することにより,G色成分の画素およびB色成分の画素がマスク(0で表されている)されていることが理解されよう。G/Bマスク処理回路41以外のR/Bマスク処理回路42およびR/Gマスク処理回路43におけるマスク処理により,同様のマスク処理が行われることとなる。
【0035】
図5に戻って,G/Bマスク処理回路41,R/Bマスク処理回路42およびR/Gマスク処理回路43においてそれぞれマスク処理された画像データは,色補間フィルタ回路44内のR補間フィルタ45,G補間フィルタ46およびB補間フィルタ47に入力する。色補間フィルタ44には,CPU2からフィルタ係数を表わすデータが与えられている。与えられたフィルタ係数にもとづく色補間処理が行われる。R補間フィルタ45によって,R補間処理が行われ,マスクされた部分にR画素が生成される。同様に,G補間フィルタ46によってG補間処理が行われ,マスクされた部分にG画素が生成される。B補間フィルタ47によってB補間処理が行われ,マスクされた部分にB画素が生成される。
【0036】
R補間フィルタ45,G補間フィルタ46およびB補間フィルタ47から出力されたR画像データ,G画像データおよびB画像データは,それぞれ虚画素補間回路48内の第1のサブ・サンプラ49,第2のサブ・サンプラ50および第3のサブ・サンプラ51に入力する。虚画補間回路48には,CPU2からサンプリング間隔を示す信号が与えられている。これらのサブ・サンプラ49,50および51において,虚画素挿入およびサンプリング処理が行われる。
【0037】
第1のサブ・サンプラ49,第2のサブ・サンプラ50および第3のサブ・サンプラ51から出力されたR画像データ,G画像データおよびB画像データは,虚画素フィルタ52内の第1のポスト・フィルタ53,第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ55にそれぞれ入力する。虚画素フィルタ52には,CPU2からフィルタ係数が与えられており,与えられているフィルタ係数にもとづいて虚画素フィルタ処理が行われる。第1のポスト・フィルタ53,第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ55において,虚画素補間回路48において挿入された虚画素にR色,G色およびB色がそれぞれ付加される。虚画素フィルタ52の出力が同時化処理回路35の出力となる。
【0038】
次に,記録画素数が実画素数の半分より大きい場合(高解像度記録モードの場合)における同時化処理について述べる。
【0039】
図7(A),(B)および(C)は,R画像データ,G画像データおよびB画像データの色補間処理後の画像ならびに虚画素補間処理後の画像を示している。図8(A)および(B)は,G補間フィルタ46のフィルタ係数を示している。(A)および(B)の右下にある分数はフィルタ係数に乗じられる係数である。また,太枠で囲まれている係数がフィルタリングすべき対象画素に対応するものである。図8(A)は,R画素またはB画素の位置のG補間を行うときに用いられるもので,図8(B)は,G画素の位置のG補間を行うときに用いられるものである。図9(A)および(B)は,R補間フィルタ45およびB補間フィルタ47のフィルタ係数を示している。図9(A)は,R画素またはB画素の位置におけるR画素またはB画素の補間を行うときに用いられるものである。図9(B)は,G画素の位置におけるR画素またはB画素の補間を行うときに用いられるものである。
【0040】
G/Bマスク処理回路41,R/Bマスク処理回路42およびB/Gマスク処理回路43においてそれぞれマスク処理された部分には0が挿入されている(図6参照)。色補間フィルタ44における色補間処理により,マスクされた部分に対して色が付加される。図7(A)の上段に示すように,図9(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてR補間フィルタ45における補間処理により,マスクされた部分についてR色成分が付加される。図7(B)に示すように,図8(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてG補間フィルタ46における補間処理により,マスクされた部分についてG色成分が付加される。同様に,図7(C)の上段に示すように,図9(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてB補間フィルタ47における補間処理により,マスクされた部分についてB色成分が付加される。
【0041】
記録画素数が実画素数の半分より大きい場合においては,色補間フィルタ44において色補間が行われると,虚画素補間回路48において虚画素が挿入される。虚画素の挿入により,図7(A),(B)および(C)の下段に示すように,画素数が増える。虚画素補間回路48におけるサンプリング間隔は1なので,図7(A),(B)および(C)の下段にそれぞれ示されている画像を表すR画像データG画像データおよびB画像データがそれぞれ虚画素フィルタ52内の第1のポスト・フィルタ53,第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ55に入力する。
【0042】
図10は,第1のポスト・フィルタ53から出力されるR画像データによって表される画像の一例である。図11は,第1のポスト・フィルタ53に使用されるフィルタ係数の一例である(第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ54も第1のポスト・フィルタ53に用いられるフィルタ係数と同じフィルタ係数が用いられる)。
【0043】
第1のポスト・フィルタ53によって,図11に示すフィルタ係数を用いたフィルタ処理が行われる。これにより,図7(A)の下段に示すR画像の虚画素にR色成分が付加される。
【0044】
第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ55における処理も同様に行われる。すなわち,図7(B)および(C)のそれぞれの下段に示すG画像およびB画像の虚画素にG色成分およびB色成分がそれぞれ付加される。
【0045】
次に,記録画素数が実画素数の半分以下の場合(低解像度記録モードの場合)における同時化処理について述べる。
【0046】
図12(A),(B)および(C)は,R画像データ,G画像データおよびB画像データの色補間処理後の画像ならびに虚画素補間処理後の画像を示している。図13(A)および(B)は,G補間フィルタのフィルタ係数を示している。図13(A)は,R位置またはB位置のG補間を行うときに用いられるもので,図13(B)は,G位置のG補間を行うときに用いられるものである。図14(A)および(B)は,R補間フィルタおよびB補間フィルタのフィルタ係数を示している。図14(A)は,R画素またはB画素の位置におけるR画素またはB画素の補間を行うときに用いられるもので,図14(B)は,G画素の位置におけるR画素またはB画素の補間を行うときに用いられるものである。
【0047】
上述したのと同様に,G/Bマスク処理回路41,R/Bマスク処理回路42およびB/Gマスク処理回路43においてそれぞれマスク処理された部分には0が挿入されている(図6参照)。色補間フィルタ44における色補間処理により,マスクされた部分に対して色が付加される。図12(A)の上段に示すように,図14(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてR補間フィルタ45における補間処理により,マスクされた部分についてR色成分が付加される。図12(B)の上段に示すように,図13(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてG補間フィルタ46における補間処理により,マスクされた部分についてG色成分が付加される。同様に,図12(C)の上段に示すように,図14(A)または(B)に示すフィルタ係数を用いてB補間フィルタ47における補間処理により,マスクされた部分についてB色成分が付加される。
【0048】
図13(A)および図13(B)に示すフィルタ係数と図8(A)および図8(A)および(B)に示すフィルタ係数とは違っており,また,図14(A)および(B)に示すフィルタ係数と図9(A)および(B)に示すフィルタ係数とは違っているので,補間フィルタ後のR画像,G画像およびB画像の特性は,記録画素数が実画素数の半分以上の場合と記録画素数が実画素数の半分未満の場合とでは異なっている。
【0049】
記録画素数が実画素数の半分以下の場合においては,虚画素補間回路51における虚画素補間は行われずに,サンプリング間隔が2でサンプリングされる。サンプリングされた結果,図12(A),(B)および(C)のそれぞれの下段に示すように,画素数が減少したR画像,G画像およびB画像が得られる。記録画素数が実画素数の半分未満の場合においては,虚画素フィルタ52におけるフィルタ処理は行わない。したがって,画素数が減少したR画像,G画像およびB画像をそれぞれ表す画像データは,虚画素フィルタ52内の第1のポスト・フィルタ53,第2のポスト・フィルタ54および第3のポスト・フィルタ55を単に通過して出力する。記録画素数が実画素数の半分より大きい場合と半分以下の場合とで,同時化処理回路35に与えられるフィルタ係数を表わすデータ,サンプリング間隔を表わすデータが変わるのはいうまでもない。
【0050】
図15は,この実施例による同時化処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
ユーザによる記録モードの設定に応じて,メモリ・カード21に記録する画像データの記録画素数が得られる(ステップ61)。
【0052】
記録画素数が実画素数の半分より大きければ(ステップ62でYES),同時化処理回路35を構成する虚画素補間回路48における虚画素挿入処理を行うように設定される(ステップ71)。また,虚画素補間回路48におけるサンプリング処理のサンプリング間隔が1に設定される(ステップ72)。さらに,虚画素フィルタ52におけるフィルタ処理が「あり」に設定される(ステップ73)。つづいて,色補間フィルタ44におけるフィルタ処理が図8(A)および(B)ならびに図9(A)および(B)に示すフィルタ係数によって行われるようにフィルタが選択される(ステップ74)。
【0053】
記録画素数が実画素数の半分以下であれば(ステップ62でNO),同時化処理回路35を構成する虚画素補間回路48における虚画素挿入処理を行わないように設定される(ステップ63)。また,虚画素補間回路48におけるサンプリング処理のサンプリング間隔が2に設定される(ステップ64)。さらに,虚画素フィルタ52におけるフィルタ処理が「なし」に設定される(ステップ65)。つづいて,色補間フィルタ44におけるフィルタ処理が図13(A)および(B)ならびに図14(A)および(B)に示すフィルタ係数によって行われるようにフィルタが選択される(ステップ66)。
【0054】
同時化処理回路35にシリアルなRGBの画像データが入力すると,G,Bマスク処理回路41,R,Bマスク処理回路42およびR,Gマスク処理回路43においてそれぞれマスク処理が行われる(ステップ67)。つづいて,記録画素数が実画素数の半分より大きいか半分以下であるかに応じたフィルタ係数を用いて色補間フィルタ44において色補間処理が行われる(ステップ68)。
【0055】
虚画素補間処理回路48において,記録画素数が実画素数の半分より大きいか半分以下であるかに応じて虚画素挿入処理およびサンプリング処理が行われる(ステップ69)。さらに,記録画素数が実画素数の半分より大きければ,虚画素フィルタ52においてフィルタ処理が行われる(ステップ70)。
【0056】
記録画素数が実画素数の半分以下のときには,虚画素挿入処理が不要となるので,迅速に同時化処理を実現することができる。
【0057】
上述した実施例においては,記録モードには高解像度記録モードと低解像度記録モードとがあり,高解像度記録モードが設定された場合には,虚画素挿入が行われ, 600万画素の画像を表す画像データがメモリ・カード21に記録され,低解像度記録モードが設定された場合には,虚画素挿入が行われることなく, 150万画素の画像を表す画像データがメモリ・カード21に記録されている。しかしながら,高解像度記録モードと低解像度記録モードとの間に,たとえば, 300万画素の画像を表す画像データをメモリ・カード21に記録する通常解像度記録モードを設けるようにしてもよい。通常解像度記録モードが設定された場合には,虚画素挿入が行われて, 300万画素の画像データが記録されるように,リサイズ処理が必要となろう。もっとも,虚画素補間回路48において行われるサンプリング処理のサンプリング間隔を調整することにより,リサイズ処理に変えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】ディジタル信号処理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】CCDのフォトダイオードの配列の一部を示している。
【図4】CCD出力画像の一例である。
【図5】同時化処理回路の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】G,Bマスク処理後の画像の一例である。
【図7】(A)は,R補間処理後の画像と虚画素挿入後の画像を示し,(B)は,G補間処理後の画像と虚画素挿入後の画像を示し,(C)は,B補間処理後の画像と虚画素挿入後の画像を示している。
【図8】(A)および(B)は,G補間フィルタのフィルタ係数を示している。
【図9】(A)および(B)は,R補間フィルタおよびB補間フィルタのフィルタ係数を示している。
【図10】虚画素フィルタの出力画像の一例である。
【図11】ポスト・フィルタの出力係数の一例である。
【図12】(A)は,R補間処理後の画像とサンプリング後の画像を示し,(B)は,G補間処理後の画像とサンプリング後の画像を示し,(C)は,B補間処理後の画像とサンプリング後の画像を示している。
【図13】(A)および(B)は,G補間フィルタのフィルタ係数を示している。
【図14】(A)および(B)は,R補間フィルタおよびB補間フィルタのフィルタ係数を示している。
【図15】同時化処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 操作装置
2 CPU
7 撮像素子駆動回路
12 CCD
20 メモリ制御回路
21 メモリ・カード
33 同時化処理回路
41 G,Bマスク処理回路
42 R,Bマスク処理回路
43 R,Gマスク処理回路
44 色補間フィルタ
45 R補間フィルタ
46 G補間フィルタ
47 B補間フィルタ
48 虚画素補間回路
49,50,51 サブ・サンプラ
52 虚画素フィルタ
53,54,55 ポスト・フィルタ
PD フォトダイオード(実画素)

Claims (2)

  1. 奇数列には奇数行または偶数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,かつ偶数列には偶数行または奇数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,対象物を撮像することにより対象画像を表す実画素画像データを出力する固体電子撮像素子,
    上記固体電子撮像素子から出力された実画素画像データに,虚画素の画像を表す虚画素画像データを補間する虚画素補間手段,
    上記固体電子撮像素子の実画素数と記録媒体に記録すべき画像データによって表される画像の記録画素数とにもとづいて,上記虚画素補間手段による補間処理を行うかどうかを判定する判定手段,
    上記判定手段における判定結果にもとづいて,上記虚画素補間手段による補間処理の実行または停止を制御する虚画素補間制御手段,および
    上記虚画素補間制御手段による補間処理が実行された画像データまたは補間処理が停止された画像データを記録媒体に記録する記録制御手段,
    を備えた固体電子撮像装置。
  2. 奇数列には奇数行または偶数行に実画素に対応する光電変換素子が配列され,かつ偶数列には偶数行または奇数行に実画素に対応する光電変換素子が配列されている固体電子撮像素子を用いて,対象物を撮像することにより対象画像を表す実画素画像データを得,
    上記固体電子撮像素子の実画素数と記録媒体に記録すべき画像データによって表される画像の記録画素数とにもとづいて,上記固体電子撮像素子から出力された実画素画像データに,虚画素の画像を表す虚画素画像データを補間する処理を行うかどうかを判定し,
    判定結果にもとづいて,補間処理が実行された画像データまたは補間処理が停止された画像データを記録媒体に記録する,
    固体電子撮像装置の制御方法。
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