JP2005005371A - Magnetic catcher - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、永久磁石の吸着力を利用した止め具に関し、永久磁石を内蔵した吸着側と、該吸着側に前記吸着力により着脱自在に吸着される被吸着側とからなり、例えばキャビネット等の扉などを閉状態に保持するマグネットキャッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図14および図15に示す構造のマグネットキャッチが知られている。図14は、従来のマグネットキャッチの吸着部を示す斜視図であり、図2ないし図10に沿って後述する実施形態のものと同一の材料により、ほぼ同一の外形寸法である。
【0003】
図15は、図14に示したマグネットキャッチが鉄板を吸着したとき、中央部における幅方向の断面に磁力線43を描いた模式説明図である。
図14および図15において、マグネットキャッチ200の外形は、取付金具兼用の磁気ヨーク15により形成されている。磁気ヨーク15はコ字状の断面であり、コ字状の凹部に直方体の永久磁石26を1個だけ嵌装している。
【0004】
直方体の永久磁石26には、厚み方向に着磁されており、マグネットキャッチ200の前方(図15では上方)には、永久磁石26の正面27が第2磁極Nを形成し、吸着すべき鉄板2と対面するように配設されている。永久磁石26の背面28は、断面をコ字状に折り曲げ加工された磁気ヨーク15に覆われている。
【0005】
永久磁石26の背面28に形成された第1磁極Sの磁束は、コ字状の磁気ヨーク15を通って中央から両端に向かい、正面27の周辺部に導かれている。
そして、正面27のN極と、磁気ヨーク15の外縁に第1磁極Sとして形成された磁極41により生じる磁束が磁力線43で示すように、鉄板2を経由する最短距離の磁気回路を形成することにより、磁気吸着力が得られる。
【0006】
マグネットキャッチ200は、取付穴7aに挿入して取り付けた取付ねじ8(図1,3参照)により、用途に応じて例えば、キャビネットの棚枠等に取り付けられる。使用時には、閉状態で係着して保持したい扉などに貼り付けた鉄板2を、吸着と開放の区別を明確にすることにより開閉の便宜を図る。
【0007】
磁気ヨーク15のコ字状に曲げられた両端(図15参照)、すなわち両方の外縁は、それぞれが第1磁極Sによる磁極41,41となり、吸着部40(図14)を形成している。これらの磁極41,41の突き当たり面を永久磁石26の正面27上から僅かに突出させた理由は、マグネットキャッチ200の使用に伴って、永久磁石26の正面27が、鉄板2を吸着する衝撃により破損することを防止するためである。
【0008】
そのため、衝撃に強い金属材料である例えば鉄製の磁気ヨーク15の磁極41,41だけで鉄板2に接触し、鉄板2との磁気吸着を保つことにより、脆くて崩れやすいフェライト磁石等の磁性材料を保護する。すなわち、永久磁石26の正面27に対峙する鉄板2は常に隙間29を保持し、非接触状態を保つので、永久磁石26の破損が避けられる。
【0009】
なお、ハンドバッグ等の蓋を係止する磁気係止具の場合も、永久磁石が直接外部に露出することは、外観上好ましくないばかりか、磁気係止具に内蔵するフェライト磁石等が割れて欠損する障害もあるので、これらの欠点を除去し、かつ見栄え良くするために、金属性のカバー、一般的には、真鍮板などの薄い非磁性材料による被覆を備えた被吸着側で構成した構造のものがある(例えば特開平6−84633号)。
【0010】
【特許文献1】
特開平6−84633号公報(段落[0003〜0006])
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
マグネットキャッチ200は、例えばドアを備えたキャビネット等に取り付けてドアの閉状態を保持する。通常の利用形態において、ドアを閉じる際、吸着部40に対し、鉄板2が吸着する瞬間に、吸着部40に鉄板2が毎回ぶつかる衝撃は避けられず、図15に示すように、たとえカバー9(図14では省略)で被覆したとしても隙間29を設けて、フェライト製の永久磁石26が割れたり欠損したりすることを防止している。
【0012】
図14に示す隙間29は空気なので、鉄等の磁性材料に比べて磁気抵抗が極端に大きな磁気ギャップとなり、隙間29を磁力線43が通過する際に、磁力が減少して弱められるので破線で図示する6本の磁力線43は、6本分に相当する磁気吸着力を100%発揮することができないという欠点があった。
【0013】
永久磁石26を覆ったカバー9は、吸着部40(図14参照)において吸着力を阻害する磁気ギャップとなるので、強い吸着力を得るためには、可能なかぎり薄い材料で構成する必要があったが、カバーとしての強度を確保する必要上、ある一定の厚さ以上の材料でカバー9を構成しなければならなかった。
また、マグネットキャッチ200を大型にすれば、必然的にカバー9も大型となるが、薄い材料で大型のカバーを製造することは困難であった。
【0014】
そこで、本発明の第1の課題は、図15で示す隙間29のような磁気ギャップをなくすと共に、永久磁石26を破損させず、かつ全体的に簡素で作りやすい構造のマグネットキャッチを提供することである。
【0015】
そして、図14,15に示したような構造のマグネットキャッチにおいても、吸着力の強化・向上の要請に応じる目的があるとしても、むやみに永久磁石を大きくできない制約条件がある中で、磁束密度の高い材質を用いて残留磁束と保持力を増大し、強力な永久磁石を構成することが考えられる。
【0016】
そこで、現在一般に入手容易な磁性材料の中で、ネオジウムと鉄、ボロンを主成分として最高の磁力を発揮できるとされるネオジウム磁石を採用すれば、その最大エネルギー積BHmax=残留磁束密度Br×保持力HcJ=390KJ/m3程度の磁気特性であり、現時点で実用化された永久磁石において、体積対磁力の点でネオジウム磁石に勝る磁性材料はなく、最強の永久磁石によるマグネットキャッチを構成できる。
【0017】
しかし、ネオジウム磁石は最小の体積で最大の磁力を発揮できる長所がある反面、錆びやすく、高価格である外、磁性材料の配合によっては熱に弱く、規定の温度を超えると磁力を喪失してしまう欠点がある。
従ってこのような欠点を補完するために、体積対磁力の点ではネオジウム磁石に劣るネオジウム磁石以外の磁性材料を利用する必要がある。
【0018】
例えば、ネオジウム磁石よりも2〜3割低い磁力を発揮するサマリウム−コバルト磁石も磁性材料の選択肢にのぼる。また、費用対効果の点で優れているフェライト磁石の場合、その中でも最高性能とされる湿式異方性フェライト磁石であっても、最大エネルギー積BHmax=38KJ/m3前後である。すなわち、ネオジウム磁石の1割程度の磁力を最大限に生かして、所望の吸着力を発揮することが求められている。
ここで、永久磁石の体積を10倍に大きくすることは、マグネットキャッチ全体の大型化を招き、解決手段として採用することは難しかった。
【0019】
本発明の第2の課題は、体積対磁力の点でネオジウム磁石ほどの高性能の磁性材料に限定することなく、永久磁石の材質や大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、吸着力を向上できるマグネットキャッチを提供することである。
【0020】
この発明は、前記のような第1、第2の課題を解決するためになされたものであり、磁気ギャップを小さくすると共に、永久磁石を破損させず、かつ簡素で作りやすい構造であり、永久磁石の材質、大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、吸着力を向上したマグネットキャッチを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、直方体または板状に形成された磁性材料の6面のうち最大面積を占める一対の面20がそれぞれ第1磁極Sおよび第2磁極Nを形成する厚み方向に着磁された複数の永久磁石21,22と、介挿された前記永久磁石21,22の前記一対の面20にそれぞれ密着する実質合計3枚以上の磁気ヨーク14,23,14と、前記磁気ヨーク14,23,14の外縁にそれぞれ形成される合計3極以上の磁極31,32,31と、前記磁気ヨーク14,23,14のうち少なくとも外側の実質2枚と一体結合して取付金具12に兼用する磁気ヨーク10の中央部に穿設されて前記永久磁石21,22の背面25を磁気的に絶縁可能な窓穴11と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
なお、これら第1磁極Sおよび第2磁極Nに関し、全部を逆転し、第1磁極Nおよび第2磁極Sとしてもかまわない。
【0023】
請求項1の発明によれば、厚み方向に着磁された直方体または板状の永久磁石21,22の最大面積を占める一対の面20がそれぞれ第1磁極Sおよび第2磁極Nを形成するので、前記一対の面20にそれぞれ密着して配設された磁気ヨーク14,23,14において、前記永久磁石21,22との密着面に前記永久磁石21,22と反対の磁極が生じ、前記密着面から遠いところには前記永久磁石21,22の密着面と同一の磁極が生じる。
【0024】
このようにして、前記磁気ヨーク14,23,14に生じた第1磁極Sと第2磁極Nとのそれぞれの磁束は、ベクトルの総和が0になって均衡するので、最大面積を占める一対の面20に密着した磁気ヨークの面に生じた、例えば第1磁極Sの磁束と同一総量の磁束が、狭い断面積の外縁に第2磁極Nとして形成され、単位断面積あたりの磁束、すなわち磁束密度を高められた第1磁極Sおよび第2磁極Nが交互に3極以上を配設された吸着部30は、各極当りでも強化された磁極の数が増えるので、従来からある2極以下のものよりも磁気吸着力を高めることができる。
【0025】
このように複数の永久磁石21,22と、磁気ヨーク23とを挿嵌したマグネットキャッチ100において、前記永久磁石21,22の背面25には窓穴11が対応するので、背面25は空中に露出し、その背面25から前記磁気ヨーク14,23,14に対する磁気回路の接続は断絶される。
【0026】
従って、吸着に寄与しない背面25で漏洩する磁力線36,36を最小限にするので、永久磁石21,22の保有する磁力は無駄なく、鉄板1を吸着するための磁極31,32に集中できる。
【0027】
その結果、永久磁石の材質、大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、簡素で作りやすい構造であり、吸着力を向上できる。
【0028】
請求項2の発明は、前記磁極31,32,31を前記永久磁石21,22の正面24から僅かに突出させたことを特徴とする請求項1に記載のマグネットキャッチである。
【0029】
請求項3の発明は、前記磁気ヨーク14,23,14の外縁を前記永久磁石21,22の背面25から僅かに窪ませたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネットキャッチである。
【0030】
請求項2および請求項3の発明によれば、前記磁気ヨーク14,23,14の外縁のうち、吸着部30を形成する磁極31,32部分のみを前記永久磁石21,22の正面24上から僅かに突出させ、吸着部30の反対側では前記永久磁石21,22の背面25から僅かに窪ませたことにより、突出部に磁極が集中する性質を生かして、吸着部30を形成する磁極31,32部分のみに磁束を集中させやすくなる。
【0031】
このようにして磁束を集中させた第1磁極Sおよび第2磁極Nによる3極以上を、交互に配設された吸着部30において、前記第1磁極Sと前記第2磁極Nで発生してつながる磁束は、その磁気回路内に磁気ギャップの介在がなく、磁気ギャップによる磁力の減少は最小限に維持される。
【0032】
その結果、従来例のように、永久磁石26の正面27を破損から守る必要があって設けた隙間29が、磁気ギャップになって磁気吸着力を低下させるようなこともないので、吸着部30に鉄板1を近づけると、従来以上の強力な磁気吸着力を得られる。
【0033】
しかも、体積対磁力の点でネオジウム磁石ほどの高性能の磁性材料に限定することなく、永久磁石の材質や大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、吸着力を向上できる簡素で作りやすい構造のマグネットキャッチを提供できる。
【0034】
すなわち、採用する永久磁石の磁性材料の選択範囲が広げられ、例えば高温多湿環境でも錆たり磁力低下させないような製品ニーズに適合させやすく、コストダウンも可能となる。
【0035】
請求項4の発明は、前記磁気ヨーク10は十文字形の中央部に窓穴11が穿孔された磁性材料の平板を折り曲げて構成され、前記磁気ヨーク10が兼用する前記取付金具12の両脇にそれぞれ折り目13を介して展開する外縁に磁気ヨーク14が延設され、前記折り目13により前記磁気ヨーク14,14を直角に曲げ起こして形成した凹部に前記複数の永久磁石21,22および中仕切りの磁気ヨーク23を挿嵌して固定する固定カバー4と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち何れか1項に記載のマグネットキャッチである。
【0036】
請求項4の発明によれば、1枚の磁性材料による板金を直角に曲げて形成した凹部に、複数の永久磁石21,22と、中仕切りの磁気ヨーク23とを挿嵌したマグネットキャッチ100において、前記永久磁石21,22の背面25には窓穴11が対応するので、背面25は空中に露出し、その背面25から前記磁気ヨーク14,23,14に対する磁気回路の接続は断絶される。
【0037】
従って、吸着に寄与しない背面25で漏洩する磁力線36,36を最小限にするので、永久磁石21,22の保有する磁力は無駄なく、鉄板1を吸着するための磁極31,32に集中できる。
【0038】
その結果、永久磁石の材質、大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、簡素で作りやすい構造であり、吸着力を向上できる。
すなわち、最小限の部品点数により構成され、接着剤を用いずに組み立て完成するので製造コストも下げられる。さらに、組み立て作業員には有機溶剤等による有毒ガスを含む接着剤の使用も不要となり、当然に、接着剤が経年劣化して剥離する事もなく、長期にわたって品質を維持することができる。
【0039】
請求項5の発明は、前記中仕切りの磁気ヨーク23には、両側から同一極性の磁極N−Nを対面させるように前記複数の永久磁石21,22を配設したことを特徴とする請求項4に記載のマグネットキャッチである。
【0040】
請求項5の発明によれば、極性の異なる磁極S−Nにより吸着する磁場よりも、前記複数の永久磁石21,22を同一極性の磁極S−SまたはN−Nにより反発させることにより強い磁場を発生し、磁束をより効率良く前方の磁極32まで押し出せるので、磁極32では相当の磁気吸着力を発揮できる。
【0041】
請求項5の発明における、マグネットキャッチ100の中仕切りの磁気ヨーク23には、両側から同極N−Nを反発されながら付与されるので、より効率良く磁力を前方の磁極32まで、押し出せるものと推測される。
【0042】
【実施形態】
以下、本発明の実施形態を図に沿って説明する。なお、図14および図15に基づいて説明した従来例との相違点を明確にするため、図14および図15の内容を適宜に引用ながら、従来例の欄において説明の済んだ箇所も含めて、全図にわたって同一効果の部位に関しては、同一符号を付すなどして重複する説明を省略する。
【0043】
図1は本発明のマグネットキャッチをキャビネット本体に取り付けて使用した実施形態を示す斜視図である。図1において、磁気吸着力を備えたマグネットキャッチ100は、キャビネット50の棚枠51に取付ねじ8で固定され、人の手53により開閉される扉52の開放端の近くで、マグネットキャッチ100に対面する位置に配設された鉄板1を、マグネットキャッチ100が吸着して保持した閉状態と、吸着力を超える手53の力により吸着状態から離脱して開放した状態とを、明確に区別することにより開閉の便宜を図る。
【0044】
図2は、本発明のマグネットキャッチ100の吸着部30を示す斜視図であり、図14に示した従来のマグネットキャッチ200による磁気作用および吸着力と一対比較するために、同一の材料により、ほぼ同一の外形寸法で製作されている。
【0045】
図3〜8は、図2に示したマグネットキャッチ100を多方面から見た図であり、図3はその平面図、図4はその正面図、図5はその背面図、図6はその側面図であり、図7は図3に示すA−A線の断面図、図8は図6に示すB−B線の断面図である。
【0046】
図9はマグネットキャッチ100を構成する取付金具兼用の磁気ヨーク10の展開図である。
図10は、図7に示したマグネットキャッチ100が鉄板1を吸着したときの磁力線を描いた模式図である。
【0047】
以下、マグネットキャッチ100に関して、図1〜10を用いて説明する。
図10に示すように、磁極31,32,31でなる吸着部30は固定カバー4の表面よりも約0.5mm突出した磁極31,32で構成され、平板状の鉄板1を吸着したとき鉄板1の表面に磁極31,32以外は接触しない(図2,7,10)。
【0048】
また、固定カバー4は薄くて堅牢な金属板を曲げ加工したものであり、取り付け金具兼用の磁気ヨーク10の凹部に内蔵された永久磁石21,22、および永久磁石21,22に挟持された磁気ヨーク23を、前方から凹部の内部へ押し込めるように固定している。固定手段は磁気ヨーク14(10)の両端部に刻設された切欠き状の鉤部5に、固定カバー4の凸部6を係止することで接着剤を不要として、堅牢に形状を維持している(図2,7,8,10)。
【0049】
吸着部30の表面では、磁気ヨーク23の厚みに相当する長方形のスリットが、固定カバー4の中央の長手方向に穿設され、スリットから磁気ヨーク23の外縁をなす一旦を突出させることにより、磁極32の全面を露出し、第2磁極Nを形成している。永久磁石21,22の正面24は固定カバー4により拘束されるように被覆されているので、平板状の鉄板1を吸着しても傷つかず、品質が保持できる(図2,6,7,10)。
【0050】
また、図7に示すように、磁極32の表面と吸着部平面Xとの間には隙間3が空いていることもある。そして、永久磁石21,22の狭間で磁気ヨーク23が矢印16,17方向に微摺動を可能とする余裕を持たせてあり、図10に示す鉄板1との吸着の際は、鉄板1の表面に多少のうねりがあっても、磁気ギャップとなる隙間を完全になくすように柔軟に磁気吸着できる。
【0051】
何故ならば、後述する理由により、磁極32が鉄板1に吸着する力は、他のどの吸着面より強力であり、磁極32と鉄板1の表面がよほど不自然に離れていない限りは、磁極31に先駆けて吸着するからである。
【0052】
なお、磁気ヨーク10は、図9に示す展開形状になるように、透磁性のステンレス板金(以下「板金」と略す)を金型プレス等により断裁し、折り曲げ加工して一体に成形される。すなわち、請求項4にいうように、十文字形の中央部に窓穴11が穿孔された磁性材料の平板を折り曲げて形成され、磁気ヨーク10が兼用する取付金具12の両脇にそれぞれ折り目13を介して展開する外縁に磁気ヨーク14が延設され、折り目13により磁気ヨーク14,14を直角に曲げ起こして形成した凹部に複数の永久磁石21,22および中仕切りの磁気ヨーク23を挿嵌して固定カバー4により固定している。
【0053】
図10において、2個の永久磁石21,22は、磁性材料の一例として湿式異方性フェライトを、直方体または板状に形成して、その厚み方向に着磁されている。これら永久磁石21,22各々の6面のうち最大面積を占める一対の面20がそれぞれ第1磁極Sおよび第2磁極Nを形成している。
【0054】
前記一対の面20において、直方体の永久磁石21,22と、板金による磁気ヨーク14,23,14が、それぞれ面20に対して密着するように交互に積層されている。
【0055】
磁気ヨーク14,23,14のうち、磁気ヨーク14,14を含む取付金具兼用の磁気ヨーク10は、図9に示す展開形状になるように板金を金型プレス等により断裁し、折り曲げ加工して磁気ヨーク14,14の外縁によりそれぞれ形成された第1磁極Sおよびね磁気ヨーク23による第2磁極Nが交互に並べて配設された3極の磁極31,32,31により吸着部30が構成されている。
【0056】
なお、この実施形態で採用した3極に限定する必要もなく、請求項1に記載のとおり、「合計3極以上の磁極」を備えた構成、例えば、取付金具兼用であり両端の2枚を含む5枚の磁気ヨークの外縁にそれぞれ形成した合計5極の磁極と、それらの狭間に挿入するように4枚の小さな体積の永久磁石を積層した構成(図示せず)であっても強力な吸着力を得る効果がある。
【0057】
図1〜10に示す本発明のマグネットキャッチに用いた直方体の永久磁石21,22は各々が長さ20.5mm、幅7.0mm、厚さ5.0mmであり、これら2本の永久磁石21,22それぞれの最大面積を占める一対の面20のうち、同一極性の第1磁極Sどうしまたは第2磁極Nどうしを対峙させて磁気反発力を高めるように配設している。そして、請求項5に記載のとおり、中仕切りの磁気ヨーク23には、両側から同一極性の磁極を対面させるように複数の永久磁石21,22を配設している。
【0058】
これら2本の永久磁石21,22の間に挟まれて第2磁極Nを形成する中仕切りの磁気ヨーク23の板面には、永久磁石21,22の両方の磁極から同一極性の磁気反発力を高めて倍増した磁束が付与され、中仕切りの磁気ヨーク23の端面により磁極32を形成する第2磁極Nから高密度の磁束を発生することは、図11〜13に沿って後述する。
【0059】
しかも、中仕切りの磁気ヨーク23は永久磁石21,22それぞれの最大面積の一対の面20と、ほぼ形状が一致する磁性材料の金属板であるが、永久磁石21,22を並べて揃えた面に対して、背面25では窪ませ、正面24では突出するように、わざと0.5mm程度に前方へのズレを設けるように、挟持している。
【0060】
このことは請求項2にいう、「前記磁極31,32,31を前記永久磁石21,22の正面24から僅かに突出させたこと」および、請求項3にいう、「前記磁気ヨーク14,23,14の外縁を前記永久磁石21,22の背面25から僅かに窪ませたこと」を説明している。
【0061】
以下、図10に戻って、永久磁石21,22の磁力によって磁化された磁気ヨーク14,23,14には、磁力を付与する永久磁石21,22の磁極に最も近接する所に反対の磁極を生じ、他方の磁極は一般に当該磁気ヨークの長手方向の最も遠い突端に同一の磁極が形成される。
【0062】
ここで、吸着部30を構成する3極の磁極31,32,31に跨って、同時に接触するように鉄板1が吸着された場合、3極の磁極31,32,31に集中した磁束、すなわち磁力線34,34の大半が、第1磁極Sと第2磁極Nの間を最も磁気抵抗の少ない磁気回路を、最短距離で結ばれるように、磁極31,32,31に鉄板1を介在させた磁路を形成して維持する。
【0063】
便宜的な説明としては、磁力線34,34を最短距離で結ぼうとする現象が磁気吸着作用であり、磁力線34,34の本数により磁束密度を表示し、磁束密度に磁力が比例するものと考える。ここでは、永久磁石21,22に対して中仕切りの構造である磁気ヨーク23の外縁で、永久磁石21,22の正面24上から僅かに突出させた磁極32において6本の磁力線が通過しているので、この6本に相当する磁気吸着力で磁極32が鉄板1を吸着する。
【0064】
また、永久磁石21,22に対し、それらを磁気ヨーク23とともに積層した両側を固定する1枚の板金により挟持する取付金具兼用の磁気ヨーク10をコ字状に折り曲げて形成した磁気ヨーク14の両端をなす外縁で、永久磁石21,22の正面24上から僅かに突出させ磁極31,31においては、それぞれ3本ずつの磁力線が通過しているので、これら3本ずつに相当する磁気吸着力で磁極31,31が鉄板1を吸着する。
【0065】
このように、吸着部30を構成する磁極31,32,31における、鉄板1に対する磁力線の通過本数はそれぞれ3本、6本、3本で、合計12本になるので、この12本に相当する磁気吸着力で吸着部30が鉄板1を吸着する。
【0066】
また、請求項3に記載されている「前記磁気ヨーク14,23,14の外縁を前記永久磁石21,22の背面25から僅かに窪ませた」ことにより、永久磁石21,22の背面25に沿って不要な磁気回路が形成され難く、漏洩する磁力線36,36は僅かであるため、永久磁石21,22の磁力を効率良く正面に集中できて、吸着力に寄与する。
【0067】
以上の構成による実施形態のマグネットキャッチ100では、従来品と同程度の磁気吸着力を得るのに必要な永久磁石21,22の体積を少なくできる。
また、同様の作用効果により、採用する永久磁石21,22の磁性材料の選択範囲が広げられ、例えば、高温多湿環境でも錆たり磁力低下させないような製品ニーズに適合させやすく、コストダウンも可能となる。
【0068】
ここで、図10と図15を用いて、吸着状態のマグネットキャッチ100,200の中央部における幅方向の断面図における、それぞれの磁力線の作用を模式的に説明する。図10は本発明の実施形態であるマグネットキャッチ100、図15は従来例のマグネットキャッチ200を示しており、これらは同一材料・同一寸法により一対比較するものである。
【0069】
マグネットキャッチ100,200の相違点は以下の通りである。
一方のマグネットキャッチ100には中仕切りの磁気ヨーク23を設け、取付金具兼用の磁気ヨーク10の背面に窓穴11を穿設している(図1,2,3,5,8,9,10参照)。
他方のマグネットキャッチ200(図14,15)には中仕切りの磁気ヨーク23および背面の窓穴11がない。
【0070】
これら、中仕切りの磁気ヨーク23と、窓穴11以外に関し、永久磁石21,22の合計体積に対応する永久磁石26の寸法をはじめ、永久磁石21,22,26および磁気ヨーク10,15の材料は同一としている。
以下に、これらを一対比較する。
【0071】
このような一対比較の試料を1個ずつ2種類用意し、これらに対して被吸着側の鉄板として、No.1〜No.5(図中の符号とは異なる)までの5個を準備し、異種のマグネットキャッチに対して同一の被吸着鉄板を吸着させ、それぞれ吸着力の測定を行なったところ、以下の測定データが得られた。
【0072】
【0073】
このように、図14,15に示す従来例のマグネットキャッチ200に対して、図1〜10に示す本発明の実施形態によるマグネットキャッチ100では約1.8倍の吸着力を得られる効果が立証された。
【0074】
なお、被吸着側の鉄板1の寸法は、長さ21.0mm、幅11.0mm、厚さ1.6mmであり、測定機器はIMADA製PPゲージDPX−20Rにより、マグネットキャッチ100,200に鉄板が吸着された状態から引き離すために必要とする力をkgで表示している。
【0075】
請求項5に記載のとおり、磁気ヨーク23には、両側から同一極性の磁極を対面させるように複数の永久磁石21,22を配設している。
すなわち、2本の永久磁石21,22の間に挟まれて第2磁極Nを形成する中仕切りの磁気ヨーク23の板面には、2個の永久磁石21,22の両方の磁極から同一極性N−Nの磁気反発力を高めて倍増した磁束が付与され、中仕切りの磁気ヨーク23の端面により磁極32から高密度の磁束を発生する。このことを、図11〜13に沿って説明する。
【0076】
図11は磁気吸着力または磁気反発力を測定するプッシュプルゲージ60の外観図であり、水平の床に定設された固定盤66上に、工作機械のボール盤のような、垂直の支柱61に嵌合されたガイドを有する秤の本体62があり、本体62には直下に懸垂された計量盤64があり、固定盤66との間隔を、ハンドル63の操作により、本体62を矢印68方向に上下移動し、計量盤64を所望の高さに設定する。なお、計量盤64および固定盤66はいずれも非磁性体であり、磁気的な測定誤差の原因を除去している。
【0077】
計量盤64は、固定盤66とともに、測定治具を形成し、それぞれ試料65,67を貼付固定して、試料65,67に相互作用する磁気反発または吸着の応力を本体62に配設された、表示部69に表示された数字から読み取る。試料65,67は10×8×3mmの外形寸法で板状の厚み方向に着磁されたネオジウム磁石である。周知の通りフェライト製の永久磁石に対して概ね10倍の磁力を備えている。
【0078】
なお、図11〜13に沿って説明する実験は、材料・寸法・磁力が同一の永久磁石を同一の雰囲気で対峙させるならば、吸着する磁場と反発する磁場のいずれを用いる方が、磁力を効率良く作用させられるかを、判定する一対比較実験である。従って、永久磁石の材料は何でも構わないので、とりあえず、最強の磁力から大きな計測値を得て、実験精度を高めている。
【0079】
図12,図13は永久磁石どうしを約5mmと定めた至近距離で対峙させ、磁気吸着力および磁気反発力をプッシュプルゲージ60で測定する際の説明図であり、計量盤64には試料65を貼付固定し、固定盤66には試料67を貼付固定している。図12および図13においては、図11に示したプッシュプルゲージ60を省略しているが、試料65,67に相互作用する磁気反発または吸着の応力を表示部69に表示された数字から読み取るものとする。
【0080】
図12は永久磁石どうしの磁気吸着力および磁気反発力をプッシュプルゲージ60で測定する際の説明図であり、計量盤64には試料65のN極を上向きに、S極を下向きに貼付固定し、固定盤66の試料67もN極を上向きに、S極を下向きに貼付固定している。従って、試料65と試料67の対峙する面には磁気吸着力が相互作用し、測定結果は約0.38kgであった。
【0081】
図13は永久磁石どうしの磁気反発力をプッシュプルゲージで測定する際の説明図であり、計量盤64には試料65のN極を上向きに、S極を下向きに貼付固定し、固定盤66の試料67はS極を上向きに、N極を下向きに貼付固定している。従って、試料65と試料67の対峙する面には磁気反発力が相互作用し、測定結果は約0.70kgであった。
【0082】
これらの測定結果より、異なる磁極N−Sによる吸着力の測定結果は約0.38kgであったことに対して、同磁極N−NまたはS−Sによる反発力の測定結果は約0.70kgであり、吸着する磁場よりも反発する磁場の方が2倍近く強いという事実である。このことから結論づけられることは、材料・寸法・磁力が同一の永久磁石を同一の雰囲気で対峙させるならば、反発する磁場を用いる方が、磁力を効率良く作用させられことがわかる。
【0083】
図1〜10で示した本発明の実施形態のマグネットキャッチ100における、磁気ヨーク23には、両側から同極N−Nを反発されながら付与されるので、より効率良く磁力を前方の磁極32まで、押し出せるものと推測される。
【発明の効果】
【0084】
請求項1および請求項4の発明によれば、磁束密度を高められた第1磁極Sおよび第2磁極Nが交互に3極以上を配設された吸着部は、各極当りでも磁力の強化された磁極の数が増えるので、従来からある2極以下のマグネットキャッチよりも磁気吸着力を高めることができる。
【0085】
さらに、永久磁石の背面には窓穴が対応するので、背面は空中に露出し、その背面から磁気ヨークに対する磁気回路の接続は断絶され、吸着に寄与しない背面で漏洩する磁力線を最小限にし、永久磁石の保有する磁力は無駄なく、鉄板を吸着するための磁極にのみ集中できる。
【0086】
その結果、永久磁石の材質、大きさ、コストを従来からある普及品のままとして、簡素で作りやすい構造であり、吸着力を向上できる。
さらに、組み立て作業員には有機溶剤等による有毒ガスを含む接着剤の使用も不要となり、当然に、接着剤が経年劣化して剥離する事もなく、長期にわたって品質を維持することができる。
【0087】
請求項2および請求項3の発明によれば、従来例において、永久磁石の正面を破損から守る必要があって設けた隙間が、磁気ギャップになって磁気吸着力を低下させたような不具合もないので、従来以上に強力な磁気吸着力を得られる。
【0088】
請求項5発明によれば、極性の異なる磁極S−Nにより吸着する磁場よりも、複数の永久磁石を同一極性の磁極S−SまたはN−Nにより反発させることにより強い磁場を発生し、磁束をより効率良く前方の磁極にまで押し出せるので、当該磁極では相当の磁気吸着力を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネットキャッチをキャビネット本体に取り付けて使用した実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明のマグネットキャッチの吸着部を示す斜視図である。
【図3】本発明のマグネットキャッチの平面図である。
【図4】本発明のマグネットキャッチの正面図である。
【図5】本発明のマグネットキャッチの背面図である。
【図6】本発明のマグネットキャッチの側面図である。
【図7】図3に示すA−A線の断面図である。
【図8】図6に示すB−B線の断面図である。
【図9】本発明のマグネットキャッチを構成する取付金具兼用の磁気ヨークの展開図である。
【図10】図7に示す本発明のマグネットキャッチが鉄板を吸着したときの磁力線を描いた模式図である。
【図11】磁気吸着力または磁気反発力を測定するプッシュプルゲージの外観図である。
【図12】永久磁石どうしの磁気吸着力をプッシュプルゲージで測定する際の説明図である。
【図13】永久磁石どうしの磁気反発力をプッシュプルゲージで測定する際の説明図である。
【図14】従来のマグネットキャッチの吸着部を示す斜視図であり、図10のものと同一材料で、ほぼ同一寸法による。
【図15】図15は、図14に示したマグネットキャッチが鉄板を吸着したとき、中央部における幅方向の断面に磁力線を描いた模式図である。
【符号の説明】
1,2 鉄板
3,18,29 隙間
4 固定カバー
5 鉤部
6 凸部
7,7a 取付穴
8 取付ねじ
9 カバー
10 取付金具兼用の磁気ヨーク
11 窓穴
12 取付金具
13 折り目
14,15,23 磁気ヨーク
16,17,68 矢印
20 最大面積を占める一対の面
21,22,26 永久磁石
24 永久磁石21,22の正面
25 永久磁石21,22の背面
30,40 吸着部
31,32,41 磁極
34,36,43 磁力線
50 キャビネット
51 棚枠
52 扉
53 手
60 プッシュプルゲージ
61 支柱
62 本体
63 ハンドル
64 計量盤
65,67 試料
66 固定盤
69 表示部
100,200 マグネットキャッチ
S 第1磁極
N 第2磁極
X 吸着部平面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stopper using the attracting force of a permanent magnet, and includes a attracting side having a built-in permanent magnet and a attracted side detachably attracted to the attracting side by the attracting force. The present invention relates to a magnet catch that holds a door or the like in a closed state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a magnet catch having a structure shown in FIGS. 14 and 15 is known. FIG. 14 is a perspective view showing an attracting portion of a conventional magnet catch, and has substantially the same outer dimensions by the same material as that of the embodiment described later along FIGS. 2 to 10.
[0003]
FIG. 15 is a schematic explanatory diagram in which lines of
14 and 15, the outer shape of the magnet catch 200 is formed by a
[0004]
The rectangular parallelepiped
[0005]
The magnetic flux of the first magnetic pole S formed on the back surface 28 of the
Then, a magnetic circuit of the shortest distance passing through the
[0006]
The magnet catch 200 is attached to, for example, a shelf frame of a cabinet or the like according to a use by an attaching screw 8 (see FIGS. 1 and 3) attached by being inserted into the attaching
[0007]
Both ends of the
[0008]
For this reason, a magnetic material such as a ferrite magnet that is brittle and easily collapsed can be obtained by contacting the
[0009]
In the case of a magnetic locking device that locks the lid of a handbag or the like, it is not preferable in terms of appearance that the permanent magnet is directly exposed to the outside, but the ferrite magnet or the like built in the magnetic locking device is cracked and missing. In order to eliminate these drawbacks and improve the appearance, a structure composed of an adsorbed side with a metallic cover, generally a thin non-magnetic material such as a brass plate, is provided. (For example, JP-A-6-84633).
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-6-84633 (paragraphs [0003 to 0006])
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The magnet catch 200 is attached to, for example, a cabinet provided with a door, and holds the door closed. In a normal usage mode, when the
[0012]
Since the
[0013]
The cover 9 covering the
Further, if the magnet catch 200 is made large, the cover 9 will inevitably become large, but it is difficult to produce a large cover with a thin material.
[0014]
Accordingly, a first problem of the present invention is to provide a magnet catch having a structure that is simple and easy to make as a whole without damaging the
[0015]
14 and 15, even if there is a purpose to meet the demand for strengthening / improvement of the attractive force, the magnetic flux density is limited while there is a restriction condition that the permanent magnet cannot be increased unnecessarily. It is conceivable to form a strong permanent magnet by increasing the residual magnetic flux and holding force using a high-quality material.
[0016]
Therefore, if a neodymium magnet, which is considered to be able to exert the highest magnetic force with neodymium, iron, and boron as the main components among the magnetic materials that are generally readily available, the maximum energy product BH can be obtained. max = Residual magnetic flux density Br × holding force HcJ = 390 KJ / m 3 There is no magnetic material superior to neodymium magnets in terms of volume versus magnetic force among the permanent magnets that are practically used at present, and can form a magnet catch with the strongest permanent magnets.
[0017]
However, neodymium magnets have the advantage that they can exert the maximum magnetic force in the smallest volume, but they are easily rusted and expensive, and depending on the composition of the magnetic material, they are vulnerable to heat. There is a drawback.
Therefore, in order to compensate for such drawbacks, it is necessary to use magnetic materials other than neodymium magnets, which are inferior to neodymium magnets in terms of volume versus magnetic force.
[0018]
For example, a samarium-cobalt magnet that exhibits a
Here, enlarging the volume of the
[0019]
The second problem of the present invention is that the permanent magnet material, size and cost are not limited to high performance magnetic materials as high as neodymium magnets in terms of volume versus magnetic force. It is to provide a magnet catch that can improve power.
[0020]
The present invention has been made to solve the first and second problems as described above, and has a simple and easy-to-make structure that reduces the magnetic gap and does not damage the permanent magnet. The object is to provide a magnet catch with improved attracting power while keeping the material, size, and cost of the magnet as a conventional product.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the pair of
[0022]
Note that the first magnetic pole S and the second magnetic pole N may be reversed so as to be the first magnetic pole N and the second magnetic pole S.
[0023]
According to the first aspect of the present invention, the pair of
[0024]
In this way, the respective magnetic fluxes of the first magnetic pole S and the second magnetic pole N generated in the
[0025]
Thus, in the
[0026]
Therefore, since the magnetic lines of
[0027]
As a result, the material, size, and cost of the permanent magnet remain the same as conventional products, and the structure is simple and easy to make, and the attractive force can be improved.
[0028]
The invention according to
[0029]
According to a third aspect of the present invention, the outer edges of the
[0030]
According to the second and third aspects of the invention, only the
[0031]
Three or more poles by the first magnetic pole S and the second magnetic pole N in which the magnetic flux is concentrated in this way are generated by the first magnetic pole S and the second magnetic pole N in the alternately arranged attracting
[0032]
As a result, unlike the conventional example, it is necessary to protect the front surface 27 of the
[0033]
In addition, it is not limited to high-performance magnetic materials as high as neodymium magnets in terms of volume versus magnetic force, but it can be made simply to improve the attractive force while keeping the material, size, and cost of permanent magnets as conventional products. An easily structured magnet catch can be provided.
[0034]
That is, the selection range of the magnetic material of the permanent magnet to be employed is expanded, and it is easy to adapt to the product needs that do not rust or reduce the magnetic force even in a high temperature and high humidity environment, and the cost can be reduced.
[0035]
According to a fourth aspect of the present invention, the
[0036]
According to the invention of
[0037]
Therefore, since the magnetic lines of
[0038]
As a result, the material, size, and cost of the permanent magnet remain the same as conventional products, and the structure is simple and easy to make, and the attractive force can be improved.
That is, it is configured with a minimum number of parts, and the assembly is completed without using an adhesive, so that the manufacturing cost can be reduced. Furthermore, it is not necessary for an assembly worker to use an adhesive containing a toxic gas such as an organic solvent. Naturally, the adhesive can be maintained over a long period of time without causing the adhesive to deteriorate due to aging.
[0039]
The invention according to
[0040]
According to invention of
[0041]
In the invention of
[0042]
Embodiment
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In order to clarify the difference from the conventional example described with reference to FIGS. 14 and 15, the contents of FIGS. 14 and 15 are cited as appropriate, and the portions already described in the column of the conventional example are also included. In the drawings, parts having the same effect are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0043]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment in which the magnet catch of the present invention is attached to a cabinet body. In FIG. 1, a
[0044]
FIG. 2 is a perspective view showing the attracting
[0045]
3 to 8 are views of the
[0046]
FIG. 9 is a development view of the
FIG. 10 is a schematic diagram depicting lines of magnetic force when the
[0047]
Hereinafter, the
As shown in FIG. 10, the attracting
[0048]
The fixed
[0049]
On the surface of the attracting
[0050]
Further, as shown in FIG. 7, there may be a
[0051]
This is because, for reasons that will be described later, the force that the
[0052]
The
[0053]
In FIG. 10, two
[0054]
In the pair of
[0055]
Of the
[0056]
In addition, it is not necessary to limit to the 3 poles employed in this embodiment. As described in claim 1, a configuration including “a total of 3 or more magnetic poles”, for example, a mounting bracket that is also used as two mounting brackets. Even in a configuration (not shown) in which a total of five magnetic poles respectively formed on the outer edges of five magnetic yokes including the four permanent magnets having a small volume so as to be inserted between them are powerfully stacked. There is an effect of obtaining adsorption power.
[0057]
The rectangular parallelepiped
[0058]
A magnetic repulsive force of the same polarity from both magnetic poles of the
[0059]
Moreover, the
[0060]
This means that the
[0061]
Hereinafter, returning to FIG. 10, the
[0062]
Here, when the iron plate 1 is attracted so as to be in contact with the three
[0063]
As a convenient explanation, the phenomenon of trying to connect the magnetic lines 34, 34 at the shortest distance is the magnetic adsorption action, and the magnetic flux density is displayed by the number of the magnetic lines 34, 34, and the magnetic force is proportional to the magnetic flux density. . Here, six magnetic lines of force pass through a
[0064]
Further, both ends of the
[0065]
As described above, the
[0066]
In addition, since the outer edges of the
[0067]
In the
In addition, the same operational effects expand the selection range of magnetic materials for the
[0068]
Here, the action of each line of magnetic force in the cross-sectional view in the width direction at the central portion of the attracted magnet catches 100 and 200 will be schematically described with reference to FIGS. 10 and 15. FIG. 10 shows a
[0069]
Differences between the magnet catches 100 and 200 are as follows.
One
The other magnet catch 200 (FIGS. 14 and 15) does not have the partition
[0070]
The material of the
In the following, these are compared in pairs.
[0071]
Two types of such paired comparison samples were prepared one by one, and as an iron plate on the suction side, no. 1-No. 5 (different from the reference numerals in the figure) were prepared, the same iron plate was attracted to different types of magnet catches, and the attraction force was measured. The following measurement data was obtained. It was.
[0072]
[0073]
As described above, the
[0074]
The iron plate 1 on the attracting side has a length of 21.0 mm, a width of 11.0 mm, and a thickness of 1.6 mm. The measuring instrument is an iron plate attached to the magnet catches 100 and 200 by the PP gauge DPX-20R made by IMADA. The force required to pull away from the state where the is adsorbed is displayed in kg.
[0075]
As described in
In other words, the plate surface of the partition
[0076]
FIG. 11 is an external view of a push-pull gauge 60 for measuring magnetic attraction force or magnetic repulsion force. On a fixed
[0077]
The measuring
[0078]
In addition, in the experiment described along FIGS. 11 to 13, if a permanent magnet having the same material, size, and magnetic force is confronted in the same atmosphere, it is preferable to use either the adsorbing magnetic field or the repelling magnetic field. It is a paired comparison experiment for determining whether or not it can be efficiently operated. Therefore, any material can be used for the permanent magnet, and for the time being, a large measurement value is obtained from the strongest magnetic force, thereby improving the experimental accuracy.
[0079]
FIGS. 12 and 13 are explanatory diagrams when the permanent magnets are opposed to each other at a close distance of about 5 mm and the magnetic attraction force and the magnetic repulsion force are measured by the push-pull gauge 60. The
[0080]
FIG. 12 is an explanatory diagram when measuring the magnetic attraction force and the magnetic repulsion force between the permanent magnets with the push-pull gauge 60, and is fixed to the weighing
[0081]
FIG. 13 is an explanatory diagram for measuring the magnetic repulsion force between the permanent magnets with a push-pull gauge. The
[0082]
From these measurement results, the measurement result of the attractive force by the different magnetic pole NS was about 0.38 kg, whereas the measurement result of the repulsive force by the same magnetic pole N-N or S-S was about 0.70 kg. The fact is that the repelling magnetic field is nearly twice as strong as the adsorbing magnetic field. From this, it can be concluded that if a permanent magnet of the same material, size, and magnetic force is confronted in the same atmosphere, the magnetic force can be applied more efficiently by using a repulsive magnetic field.
[0083]
In the
【The invention's effect】
[0084]
According to the first and fourth aspects of the present invention, the attracting portion in which the first magnetic pole S and the second magnetic pole N having the increased magnetic flux density are alternately arranged with three or more poles enhances the magnetic force even for each pole. Since the number of magnetic poles increased, the magnetic attraction force can be increased as compared with a conventional magnet catch having two or less poles.
[0085]
Furthermore, since the window hole corresponds to the back of the permanent magnet, the back is exposed in the air, the connection of the magnetic circuit from the back to the magnetic yoke is disconnected, and the magnetic field lines that leak on the back that do not contribute to adsorption are minimized, The magnetic force possessed by the permanent magnet can be concentrated only on the magnetic pole for attracting the iron plate.
[0086]
As a result, the material, size, and cost of the permanent magnet remain the same as conventional products, and the structure is simple and easy to make, and the attractive force can be improved.
Furthermore, it is not necessary for an assembly worker to use an adhesive containing a toxic gas such as an organic solvent. Naturally, the adhesive can be maintained over a long period of time without causing the adhesive to deteriorate due to aging.
[0087]
According to the invention of
[0088]
According to the invention, a magnetic field stronger than the magnetic field attracted by the magnetic poles S-N having different polarities is generated by repelling a plurality of permanent magnets by the magnetic poles S-S or N-N having the same polarity. Can be pushed out to the front magnetic pole more efficiently, so that the magnetic attraction force can be exerted with the magnetic pole.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment in which a magnet catch of the present invention is attached to a cabinet body.
FIG. 2 is a perspective view showing an attracting portion of the magnet catch of the present invention.
FIG. 3 is a plan view of a magnet catch according to the present invention.
FIG. 4 is a front view of the magnet catch of the present invention.
FIG. 5 is a rear view of the magnet catch of the present invention.
FIG. 6 is a side view of the magnet catch of the present invention.
7 is a cross-sectional view taken along line AA shown in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along line BB shown in FIG.
FIG. 9 is a development view of a magnetic yoke serving also as a mounting bracket constituting the magnet catch of the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram depicting lines of magnetic force when the magnet catch of the present invention shown in FIG. 7 attracts an iron plate.
FIG. 11 is an external view of a push-pull gauge for measuring magnetic attraction force or magnetic repulsion force.
FIG. 12 is an explanatory diagram when the magnetic attraction force between permanent magnets is measured with a push-pull gauge.
FIG. 13 is an explanatory diagram when measuring the magnetic repulsion force between permanent magnets with a push-pull gauge.
14 is a perspective view showing an attracting portion of a conventional magnet catch, which is made of the same material and substantially the same dimensions as those of FIG.
FIG. 15 is a schematic diagram in which lines of magnetic force are drawn on a cross section in the width direction at the center when the magnet catch shown in FIG. 14 attracts an iron plate.
[Explanation of symbols]
1, 2 Iron plate
3, 18, 29 Clearance
4 Fixed cover
5 Buttocks
6 Convex
7, 7a Mounting hole
8 Mounting screws
9 Cover
10 Magnetic yoke for mounting bracket
11 Window hole
12 Mounting bracket
13 Crease
14, 15, 23 Magnetic yoke
16, 17, 68 arrows
20 A pair of surfaces occupying the largest area
21, 22, 26 Permanent magnet
24 Front of
25 Back of
30, 40 adsorption part
31, 32, 41 magnetic pole
34, 36, 43 Magnetic field lines
50 cabinets
51 shelf frame
52 doors
53 hands
60 Push-pull gauge
61 prop
62 Body
63 Handle
64 Weighing panel
65,67 samples
66 Fixed platen
69 Display
100, 200 Magnet catch
S 1st magnetic pole
N 2nd magnetic pole
X Suction plane
Claims (5)
介挿された前記永久磁石の前記一対の面にそれぞれ密着する実質合計3枚以上の磁気ヨークと、
前記磁気ヨークの外縁にそれぞれ形成される合計3極以上の磁極と、
前記磁気ヨークのうち少なくとも外側の実質2枚と一体結合して取付金具に兼用する磁気ヨークの中央部に穿設されて前記永久磁石の背面を磁気的に絶縁可能な窓穴と、を備えたことを特徴とするマグネットキャッチ。A plurality of permanent magnets magnetized in the thickness direction in which a pair of surfaces occupying the maximum area among the six surfaces of the magnetic material formed in a rectangular parallelepiped or plate form a first magnetic pole and a second magnetic pole,
A total of three or more magnetic yokes in close contact with the pair of surfaces of the inserted permanent magnet,
A total of three or more magnetic poles respectively formed on the outer edge of the magnetic yoke;
A window hole that is integrally coupled to at least two outer magnetic yokes and is formed in the central portion of the magnetic yoke that is also used as a mounting bracket so as to magnetically insulate the back surface of the permanent magnet. Magnetic catch characterized by that.
前記磁気ヨークが兼用する前記取付金具の両脇にそれぞれ折り目を介して展開する外縁に磁気ヨークが延設され、
前記折り目により前記磁気ヨークを直角に曲げ起こして形成した凹部に前記複数の永久磁石および中仕切りの磁気ヨークを挿嵌して固定する固定カバーと、を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち何れか1項に記載のマグネットキャッチ。The magnetic yoke is formed by bending a flat plate made of a magnetic material having a hole in the center of a cross shape,
Magnetic yokes are extended on the outer edges of the mounting brackets that are also used by the magnetic yoke, and are spread out through folds.
2. A fixing cover for inserting and fixing the plurality of permanent magnets and the magnetic yoke of the partition in a recess formed by bending and raising the magnetic yoke at a right angle by the crease. The magnet catch of any one of Claim 3.
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