【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉開放装置を備えた冷蔵庫に係り、特に扉開放機構の安全構成を効率的におこなうようにした冷蔵庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫は食生活の多様化とともに収納量も大型化傾向にあり、特に家庭用冷蔵庫においては収納内容積が４００リットルを超えるクラスが主流になり、冷蔵庫本体の高さや幅寸法も大きくなる傾向にある。
【０００３】
これにともなって、冷蔵室や冷凍室、野菜収納室の扉も大型化しており、特に貯蔵容積の大きい冷蔵室の扉内側における収納ポケットは、高さと幅寸法の拡大とともに奥行き寸法も増大して多くの食品を収納する傾向にあり、扉自体が大きいこともあって、開扉のために大きな力を必要とし、非力な女性や高齢者の場合は負担が大きくなり改善が求められていた。
【０００４】
上記問題に対応する構成として、近年、使用者のタッチスイッチ操作によってソレノイド等が駆動され、本体側からノックピンが突出することで扉面を押圧して開扉する自動扉開放機構を備えた冷蔵庫が市場に供されており、扉の開放に負担を要しない商品として評価されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００５】
この扉開放機構は、図６に示すように、円筒状のボビンの外周にコイルを巻装し、これを樹脂でモールドしたソレノイド（５２）への通電によって磁性体製のプランジャー（５３）を軸方向に移動させ、プランジャー（５３）の一端部に取り付けたノックピン（５６）を扉（４７）方向へ突出させることによって、その押圧力によって扉（４７）を回動させ、冷蔵室の開口部を開放する構成であり、冷蔵庫本体上面の凹部（５５）に配設した扉開放機構（５１）の表面はソレノイドカバーによって被覆保護されている。
【０００６】
この構成により、扉表面の表示パネル部の近傍に設けた開扉スイッチにタッチすることで、ソレノイド（５２）に通電され、プランジャー（５３）の移動でノックピン（５６）が扉側へ突出し、扉を開放するものである。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００１−５６１７６公報（第３〜４頁、図１、図４、図５ ）
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
一方、冷蔵庫においては、外気温度による温度制御もおこなっており、一例として、外気温度、すなわち冷蔵庫の周囲雰囲気温度が５℃以下の場合には、ヒータに通電して野菜室内を加熱し、野菜室温度の補償をおこなっている。
【０００９】
この場合の温度センサー（６５）は、図７に示すように、通常冷蔵庫本体上部に設けられた冷蔵室扉の枢支部である上部ヒンジ（５０）近傍の前記扉開放機構（５１）用のリード線（５２ｂ）のハウジング（６６）部に配置され、ビニルチューブで保護するとともにテープによって本体天井面に貼り付け、その上部をヒンジカバー（７０）で覆うことで固定されていた。
【００１０】
そして、前記ソレノイド（５１）への電気配線は、図６に示すように、本体天井面の断熱壁に埋設したリード線（５２ｂ）の一端を扉開放機構（５１）近傍の天井面から引き出してソレノイド（５１）側のリード線（５２ａ）とハウジング（６２）で結合し、他端は扉表面の開扉スイッチから上部扉ヒンジ（５０）の開口を経由して引き出したリード線（５２ｂ）とハウジング（６２）で結合しており、これら各束線はハウジング結合した組立状態で断熱壁内を通って本体背部の電源基板に接続されている。
【００１１】
ソレノイド（５１）の近傍には、リレーが接点溶着してオン、オフされず、ソレノイドに連続通電されて異常加熱した場合などに、溶断することで回路を遮断する温度ヒューズ（５０）が設置されているが、温度ヒューズ（５０）が溶断するまでに周辺部品が熱変形してしまう可能性があった。
【００１２】
また、温度ヒューズ（５０）が溶断すると、サービス修理時にこのソレノイド（５１）をも交換する必要があり、熱変形したヒューズカバーを含め修理費が高価になる欠点があった。
【００１３】
本発明はこれらの点に着目してなされたもので、冷蔵庫の扉を使用者のタッチ操作で自動的に開放できる使い勝手のよい機構を提供するとともに、扉開閉機構のソレノイド異常時の安全対応を効率的構成により部品数を少なくして安価におこない、且つ信頼性を向上した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明における冷蔵庫は、本体貯蔵室の前面開口部に開閉自在に設けた扉と、スイッチ操作により突出部材を突き出して前記扉面を押圧し開扉する扉開放機構を設けた冷蔵庫において、冷蔵庫の周囲雰囲気温度を検出する温度センサを前記扉開放装置の突出部材収納部に熱検知可能に設置したことを特徴とするものである。
【００１５】
この構成により、冷蔵庫の扉を開扉スイッチへのタッチ操作で自動的に開放させることができるとともに、貯蔵室の温度制御をおこなう周囲温度センサーを扉開放装置におけるソレノイドの安全器として使用することで、発火や熱変形を防ぐことができ、また、部品数を削減して低価格化をはかることができ、さらに、サービス交換作業を簡易にして修理費の低減をはかることができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の１実施形態について説明する。図１は本発明に係る冷蔵庫の外観を示す正面図であり、外箱と内箱とこれら内外箱間に断熱材を発泡充填した断熱箱体で形成された冷蔵庫本体（１）は、内箱内部に貯蔵空間として最上部に冷蔵室（２）、その下方には野菜室（３）、続いて、断熱仕切壁を介して製氷貯氷室（４）と温度切替室とを左右に区分して併置しており、最下部には冷凍室（５）を独立して配置し、各貯蔵室の前面開口には各々専用の扉を設けて開閉自在に閉塞している。
【００１７】
最も大きな収納容積を有する冷蔵室（２）の開口部前面には、これを開閉すべく冷蔵室扉（６）が設置されており、冷蔵室扉（６）周縁の前記開口部に対応する部位には、マグネットガスケット（８）を取着して熱漏洩を防止している。
【００１８】
冷蔵室（２）の下部に配置した野菜室（３）、製氷貯氷室（４）や温度切替室、および冷凍室（５）は、扉に取り付けられ貯蔵室内の奥方向に延出する図示しない枠体と庫内壁面とのレール機構により、枠体に載置した各収納容器とともに、それぞれが前後方向に庫外に引き出す引出し扉方式としている。
【００１９】
冷蔵室扉（６）は、一側を枢軸側として水平方向に回動して前面開口を開閉する構成であるが、さらに、これを自動開放するように構成しており、以下その詳細を、図２により説明する。
【００２０】
図２中、（１１）は冷蔵庫本体（１）上面の扉の反枢支側に設置された扉開放機構であり、円筒状のボビンの外周にコイルを巻装し、これを樹脂でモールドしたソレノイド（１２）と、ソレノイドへの通電によって軸方向に移動する磁性体製のプランジャー（１３）とから構成されており、この扉開放機構（１１）をゴムブッシュ（１４）を介して冷蔵庫本体上部に設けた凹部（１５）に一部を埋め込んで配設している。
【００２１】
前記プランジャー（１３）の一端部には、冷蔵室扉（６）方向へのノックピン（１６）を取り付けており、ソレノイド（１２）への通電時には、プランジャー（１３）の水平移動によって、ノックピン（１６）の先端部が扉（６）側へ突出するよう構成されており、ノックピン（１６）の押圧力によって扉（６）を回動させ冷蔵室（２）の開口部を開放するものである。
【００２２】
プランジャー（１３）の他端には、コイルバネ（１７）を設け、プランジャーを常時ソレノイド（１２）による突出方向とは逆方向へ付勢しており、ソレノイドへの通電が停止した後は、ノックピン（１６）を再びコイルバネ（１７）によりユニット内に収納する。
【００２３】
ノックピン（１６）は、閉扉時にはその先端を扉（６）裏面に押し当てた状態にすることにより、扉開放機構（１１）の動作時のノックピン（１６）の突出による叩き音が出ないようにしているが、先端には、衝撃吸収用のゴムキャップ（１８）を取り付けており、さらにノックピンが突出した際に当接する扉側の面にも緩衝体（１９）を取り付けることにより、ノックピンが扉面に当接した際の衝撃音の発生を防止している。
【００２４】
扉開放機構（１１）の基本構成は上述したとおりであり、この構成により冷蔵室扉（６）を開放する場合は、扉表面の表示パネル部（８）の近傍に設けた開扉スイッチ（９）にタッチすることで、ソレノイド（１２）に通電されプランジャー（１３）の移動でノックピン（１６）が扉側へ突出し、扉を開放するものである。
【００２５】
なお、前記開扉スイッチ（９）は、扉の開閉を検知して図示しない庫内灯や冷却ファンの駆動を制御するドアスイッチと連動させ、扉が開いているときには前記開扉スイッチ（９）をタッチ操作しても扉開放機構（１１）を動作させないようにしている。これは、開扉状態でユニットが動作すると、押圧対象である扉（６）がない状態で強い力で勢いよくノックピン（１６）が突出することになり、大きな衝撃音の発生や危険を防止するためである。
【００２６】
図３に示すように、冷蔵庫本体（１）上面の凹部（１５）に配設したソレノイド（１２）の後部のプランジャー（１３）およびコイルバネ（１７）の表面はハウジングカバー（２１）で覆われており、ソレノイド（１２）を含む扉開放機構（１１）の外面はソレノイドカバー（２０）によって被覆保護されている。
【００２７】
ハウジングカバー（２１）は、合成樹脂で形成されており、図４に斜視図で示すように、その外方には下端縁を逆Ｌ字状に延出して一端にソレノイドハウジング（２２）の保持片（２３）を形成し、この保持片（２３）によってソレノイド（１２）からのリード線（１２ａ）と本体側からのリード線（１２ｂ）とのハウジング（２２）の接続部を保持し、他端には周囲雰囲気温度を検出する室温センサー（２５）の保持部（２６）を一体に形成している。
【００２８】
保持部（２６）は断面を図５に示すように、円弧上の受けリブ（２６ａ）を形成するとともに、側壁からの弾性係止爪（２６ｂ）によって円筒状の室温センサー（２５）を嵌入保持することで、ソレノイドカバー（１１）に掛かった外力の影響を室温センサー（２５）が直接受けないように保護している。また、室温センサー（２５）のリード線（２５ａ）は、センサー保持部（２６）の近傍に形成されたガイド溝（２６ｃ）に保持することによってセンサー（２５）の根本部で屈曲せず応力を受けないように構成されている。
【００２９】
室温センサー（２５）のリード線（２５ａ）は、扉開放機構（１１）のソレノイド（１２）からのリード線（１２ｂ）とともに本体天井の凹部（１５）の側壁に形成した透孔（１５ａ）から外箱裏面側に導出され、本体内を通って上部ヒンジ（１０）近傍に穿設した引出口から抽出され、扉（６）側からのリード線と接続して電源部に導かれる。
【００３０】
この室温センサー（２５）は、冷蔵庫の周囲雰囲気温度が−５℃以下の低室温時には、これを検知して野菜室（３）に配設した加熱ヒータに通電し加熱するよう制御されており、通常は他の貯蔵室に比べて比較的高温度に保持されている野菜室（３）の温度を補償するものであるが、同時に、室温が−５℃より高い場合、すなわち前記扉開放機構（１１）のソレノイド（１２）の制御回路に異常が発生することで、温度上昇によってソレノイドカバー（２０）部分の温度が１００℃を越える状態になった場合は、ソレノイドリレーへの通電を強制的に遮断するように制御する。さらに、前記リレーへの通電遮断の際は、扉（６）表面に設けたコントロールパネル（８）に異常表示をおこなうように構成している。
【００３１】
なお、前記室温センサー（２５）は、上記のように野菜室（３）の温度補償用に使用されるだけでなく、低外気温時の冷凍室温補償制御や高外気温時の製氷能力補償制御など種々の制御に使用することができるものである。
【００３２】
以上の構成により、従来より使用していた温度制御用の室温センサー（２５）を、ソレノイド（１２）の安全装置として利用することにより、扉開閉機構（１１）の異常過熱による冷蔵庫からの発火、発煙あるいは熱変形などを未然に防止することができるものである。
【００３３】
また、従来安全装置として使用していたソレノイド（１２）内部の温度ヒューズを不要とすることができるため、コストの低減に繋がるとともに、ソレノイドあるいはソレノイドリレーの異常時にソレノイド内部の温度ヒューズが溶断した場合は、従来は、そのサービス修理においてソレノイド自体を交換するため修理費が高価となるものであったが、その懸念もなくすことができる。
【００３４】
そしてまた、室温センサー（２５）は、扉開放機構（１１）のハウジングカバー（２１）の側部に一体に形成した保持部（２６）に嵌合して熱検知可能に保持されており、さらにソレノイドハウジング（２２）も同様に保持片（２３）で確実に保持固定されているため、ソレノイド（１２）部分の異常過熱を的確に検出できるとともに外力の影響を受けにくく、従来室温センサー固定用として使用していた保護チューブやテープなどの付属部品を必要としないため、取り付け作業の煩雑さを防いで製造工程を簡略化することができる。
【００３５】
なお、扉開放機構（１１）の駆動装置としては、前記ソレノイド（１２）の移動量に限らず、ステッピングモータの回転力をカム機構で直線運動に変換して利用する方法もある。この場合、室温センサー（２５）の保持部は、ステッピングモータ用のハウジングカバー部分に設けるようにする。
【００３６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の発明によれば、冷蔵庫の扉を開扉スイッチへのタッチ操作で自動的に開放させることができるとともに、貯蔵室の温度制御をおこなう周囲温度センサーを扉開放装置におけるソレノイドの安全器として使用することで、発火や熱変形を防ぐことができ、また、部品数を削減して低価格化をはかることができ、さらに、サービス交換作業を簡易にして修理費の低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施形態を示す冷蔵庫の正面図である。
【図２】図１における扉開放装置を示す縦断面図である。
【図３】図２のソレノイドカバーを取り除いた平面図である。
【図４】図３におけるハウジングカバーを示す斜視図である。
【図５】図４の室温センサー保持部の断面図である。
【図６】従来の扉開放装置の概略を示す斜視図である。
【図７】従来の室温センサー設置状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１…冷蔵庫本体 ２…冷蔵室 ３…野菜室
６…冷蔵室扉 ８…表示パネル ９…開扉スイッチ
１０…上部ヒンジ １１…扉開放機構 １２…ソレノイド
１２ａ、１２ｂ…リード線 １３…プランジャー １４…ゴムブッシュ
１５…凹部 １５ａ…透孔 １６…ノックピン
１７…コイルバネ １８…ゴムキャップ １９…緩衝体
２０…ソレノイドカバー ２１…ハウジングカバー
２２…ハウジング ２３…保持片 ２５…室温センサー
２５ａ…リード線 ２６…保持部 ２６ａ…受けリブ
２６ｂ…弾性係止片 ２６ｃ…ガイド溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a refrigerator provided with a door opening device, and more particularly, to a refrigerator that efficiently performs a safety configuration of a door opening mechanism.
[0002]
[Prior art]
In recent years, refrigerators have a tendency to increase the amount of storage along with the diversification of eating habits, especially in household refrigerators, the class in which the storage volume exceeds 400 liters has become mainstream, and the height and width dimensions of the refrigerator body tend to increase It is in.
[0003]
Along with this, the doors of refrigeration rooms, freezer rooms, and vegetable storage rooms have also become larger, and the storage pockets inside the doors of refrigeration rooms, especially those with large storage volumes, have increased depth and depth as the height and width are increased. There is a tendency to store a lot of foods, and the door itself is large, so a large force is required to open the door, and in the case of powerless women and elderly people, the burden has increased and improvement has been demanded.
[0004]
As a configuration corresponding to the above problem, in recent years, a refrigerator equipped with an automatic door opening mechanism that opens a door by pressing a door surface by driving a solenoid or the like by a user's touch switch operation and a knock pin protruding from the main body side. It is offered to the market and is evaluated as a product that does not require a burden to open the door (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
As shown in FIG. 6, this door opening mechanism has a magnetic body plunger (53) that is energized by energizing a solenoid (52) in which a coil is wound around a cylindrical bobbin and molded with resin. The door (47) is rotated by the pressing force by causing the dowel pin (56) attached to one end of the plunger (53) to protrude in the direction of the door (47) by moving in the axial direction, thereby opening the refrigerator compartment. The surface of the door opening mechanism (51) disposed in the recess (55) on the top surface of the refrigerator main body is covered and protected by a solenoid cover.
[0006]
With this configuration, the solenoid (52) is energized by touching the opening switch provided near the display panel on the door surface, and the knock pin (56) protrudes to the door side by the movement of the plunger (53). Open the door.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-56176 A (3rd to 4th pages, FIG. 1, FIG. 4, FIG. 5)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, in the refrigerator, temperature control is also performed based on the outside air temperature. As an example, when the outside air temperature, that is, the ambient atmosphere temperature of the refrigerator is 5 ° C. or less, the vegetable room is heated by energizing the heater. Compensation for temperature.
[0009]
In this case, as shown in FIG. 7, the temperature sensor (65) is a lead for the door opening mechanism (51) in the vicinity of the upper hinge (50) which is a pivotal support portion of a refrigerator compartment door usually provided at the upper part of the refrigerator body. It was arranged in the housing (66) portion of the wire (52b), protected with a vinyl tube, attached to the ceiling surface of the main body with a tape, and covered with a hinge cover (70) to fix the upper part.
[0010]
Then, as shown in FIG. 6, the electrical wiring to the solenoid (51) is such that one end of the lead wire (52b) embedded in the heat insulating wall of the main body ceiling surface is drawn from the ceiling surface near the door opening mechanism (51). The lead wire (52a) on the solenoid (51) side is connected to the housing (62), and the other end is connected to the lead wire (52b) drawn from the door opening switch on the door surface via the opening of the upper door hinge (50). They are coupled by a housing (62), and these bundled wires are connected to the power supply board at the back of the main body through the heat insulating wall in an assembled state coupled to the housing.
[0011]
In the vicinity of the solenoid (51), there is a temperature fuse (50) that cuts off the circuit by fusing when the relay is welded and the relay is not turned on and off, but the solenoid is energized and heated abnormally. However, there is a possibility that the peripheral parts are thermally deformed before the thermal fuse (50) is melted.
[0012]
In addition, when the thermal fuse (50) is blown, it is necessary to replace the solenoid (51) at the time of service repair, and there is a disadvantage that the repair cost including the thermally deformed fuse cover becomes expensive.
[0013]
The present invention has been made paying attention to these points, and provides an easy-to-use mechanism capable of automatically opening a refrigerator door by a user's touch operation, and also provides a safety response when the door opening / closing mechanism has a solenoid malfunction. An object of the present invention is to provide a refrigerator that has an efficient structure, reduces the number of parts, is inexpensive, and has improved reliability.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a refrigerator according to the present invention includes a door that can be freely opened and closed at a front opening of a main body storage room, and a door opening mechanism that pushes the door surface by protruding a protruding member by a switch operation to open the door. The temperature sensor which detects the ambient temperature of a refrigerator is installed in the protrusion member accommodating part of the said door opening apparatus so that heat detection is possible.
[0015]
With this configuration, the refrigerator door can be automatically opened by touching the door opening switch, and the ambient temperature sensor that controls the temperature of the storage room can be used as a solenoid safety device in the door opening device. In addition, ignition and thermal deformation can be prevented, the number of parts can be reduced, the price can be reduced, and service replacement can be simplified to reduce repair costs.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a front view showing the appearance of a refrigerator according to the present invention, and a refrigerator main body (1) formed of an outer box, an inner box, and a heat insulating box body in which a heat insulating material is foam-filled between the inner and outer boxes is an inner box. The refrigerator compartment (2) at the top as the storage space inside, the vegetable compartment (3) below it, and then the ice making storage compartment (4) and the temperature switching chamber are divided into left and right through a heat insulating partition wall. The freezer compartment (5) is independently arranged at the bottom, and a dedicated door is provided at the front opening of each storage compartment so as to be freely opened and closed.
[0017]
A refrigeration room door (6) is installed in front of the opening of the refrigerating room (2) having the largest storage volume so as to open and close the opening, and the part corresponding to the opening on the periphery of the refrigerating room door (6) The magnet gasket (8) is attached to prevent heat leakage.
[0018]
A vegetable room (3), an ice making room (4), a temperature switching room, and a freezer room (5) arranged in the lower part of the refrigerator room (2) are attached to the door and extend in the back direction of the storage room (not shown). With the rail mechanism between the frame and the inner wall surface, the drawer door system is used in which each storage container placed on the frame is pulled out of the store in the front-rear direction.
[0019]
The refrigerator compartment door (6) is configured to open and close the front opening by rotating horizontally with one side as the pivot side, and further configured to automatically open the opening. This will be described with reference to FIG.
[0020]
In FIG. 2, (11) is a door opening mechanism installed on the side of the refrigerator main body (1) that is on the upper pivot side of the door. A coil is wound around the outer periphery of the cylindrical bobbin, and this is molded with resin. It consists of a solenoid (12) and a magnetic plunger (13) that moves in the axial direction when energized to the solenoid. This door opening mechanism (11) is connected to the refrigerator main body via a rubber bush (14). A part of the recess (15) provided in the upper part is embedded in the recess.
[0021]
A knock pin (16) in the direction of the refrigerator door (6) is attached to one end of the plunger (13), and when the solenoid (12) is energized, the knock pin is moved horizontally by the plunger (13). The tip of (16) is configured to protrude toward the door (6), and the door (6) is rotated by the pressing force of the knock pin (16) to open the opening of the refrigerator compartment (2). is there.
[0022]
A coil spring (17) is provided at the other end of the plunger (13), and the plunger is constantly urged in a direction opposite to the protruding direction by the solenoid (12). After the energization of the solenoid is stopped, The knock pin (16) is again housed in the unit by the coil spring (17).
[0023]
When the door is closed, the tip of the knock pin (16) is pressed against the back surface of the door (6) so that the knocking sound due to the protrusion of the knock pin (16) during operation of the door opening mechanism (11) does not occur. However, a rubber cap (18) for absorbing impact is attached to the tip, and a shock absorber (19) is also attached to the door side surface that comes into contact when the knock pin protrudes, so that the knock pin is attached to the door. Generation of impact sound when contacting the surface is prevented.
[0024]
The basic structure of the door opening mechanism (11) is as described above. When the refrigerator door (6) is opened by this structure, the door opening switch (9) provided near the display panel (8) on the door surface. ), The solenoid (12) is energized, and the plunger (13) moves to cause the knock pin (16) to protrude toward the door, thereby opening the door.
[0025]
The door opening switch (9) is interlocked with a door switch that detects the opening / closing of the door and controls the driving of an interior lamp and a cooling fan (not shown), and when the door is open, the door opening switch (9). The door opening mechanism (11) is not operated even if a touch operation is performed. This means that when the unit is operated in the open state, the knock pin (16) protrudes vigorously with a strong force in the absence of the door (6) to be pressed, thereby preventing the generation and danger of a large impact sound. Because.
[0026]
As shown in FIG. 3, the surface of the plunger (13) and the coil spring (17) at the rear of the solenoid (12) disposed in the recess (15) on the upper surface of the refrigerator body (1) is covered with the housing cover (21). The outer surface of the door opening mechanism (11) including the solenoid (12) is covered and protected by the solenoid cover (20).
[0027]
The housing cover (21) is made of synthetic resin. As shown in the perspective view of FIG. 4, the lower end edge extends in an inverted L shape on the outer side and the solenoid housing (22) is held at one end. A piece (23) is formed, and the holding piece (23) holds the connecting portion of the housing (22) between the lead wire (12a) from the solenoid (12) and the lead wire (12b) from the main body side, and the like. A holding part (26) of a room temperature sensor (25) for detecting the ambient temperature is integrally formed at the end.
[0028]
As shown in FIG. 5, the holding portion (26) forms a receiving rib (26 a) on the circular arc, and the cylindrical room temperature sensor (25) is fitted and held by an elastic locking claw (26 b) from the side wall. This protects the room temperature sensor (25) from being directly affected by the external force applied to the solenoid cover (11). Further, the lead wire (25a) of the room temperature sensor (25) is held in a guide groove (26c) formed in the vicinity of the sensor holding portion (26), so that the stress does not bend at the base portion of the sensor (25). It is configured not to receive.
[0029]
The lead wire (25a) of the room temperature sensor (25) is connected to the lead wire (12b) from the solenoid (12) of the door opening mechanism (11) through a through hole (15a) formed in the side wall of the concave portion (15) of the main body ceiling. It is led out to the back side of the outer box, extracted from the outlet formed in the vicinity of the upper hinge (10) through the inside of the main body, connected to the lead wire from the door (6) side, and led to the power supply unit.
[0030]
This room temperature sensor (25) is controlled so as to detect and detect the ambient temperature of the refrigerator at a low room temperature of −5 ° C. or less and to energize and heat the heater disposed in the vegetable room (3). Usually, it compensates for the temperature of the vegetable compartment (3), which is maintained at a relatively high temperature compared to other storage compartments. At the same time, when the room temperature is higher than −5 ° C., that is, the door opening mechanism ( 11) If the temperature of the solenoid cover (20) exceeds 100 ° C due to a rise in temperature due to an abnormality in the control circuit of the solenoid (12), forcibly energize the solenoid relay. Control to shut off. Furthermore, when the energization of the relay is cut off, an abnormality is displayed on the control panel (8) provided on the surface of the door (6).
[0031]
The room temperature sensor (25) is used not only for temperature compensation of the vegetable room (3) as described above, but also for freezing room temperature compensation control at low outside air temperature and ice making capacity compensation control at high outside air temperature. It can be used for various controls.
[0032]
With the above configuration, by using the temperature control room temperature sensor (25) that has been used conventionally as a safety device for the solenoid (12), ignition from the refrigerator due to abnormal overheating of the door opening / closing mechanism (11), Smoke or thermal deformation can be prevented in advance.
[0033]
In addition, the temperature fuse inside the solenoid (12), which has been used as a safety device in the past, can be eliminated, leading to cost reduction and when the temperature fuse inside the solenoid blows when the solenoid or solenoid relay is abnormal In the past, since the solenoid itself was replaced in the service repair, the repair cost was high, but the concern can be eliminated.
[0034]
The room temperature sensor (25) is fitted to a holding part (26) formed integrally with the side of the housing cover (21) of the door opening mechanism (11) and is held so as to be able to detect heat. Similarly, since the solenoid housing (22) is also securely held and fixed by the holding piece (23), abnormal overheating of the solenoid (12) portion can be accurately detected and is not easily affected by external force. Since the attached parts such as the protective tube and the tape that have been used are not required, the manufacturing process can be simplified while preventing the complicated installation work.
[0035]
The drive device for the door opening mechanism (11) is not limited to the amount of movement of the solenoid (12), and there is a method in which the rotational force of the stepping motor is converted into a linear motion by a cam mechanism. In this case, the holding portion of the room temperature sensor (25) is provided in the housing cover portion for the stepping motor.
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the invention of the present invention, the door of the refrigerator can be automatically opened by touching the opening switch, and the ambient temperature sensor for controlling the temperature of the storage room is provided with the door opening device. By using it as a solenoid safety device, it is possible to prevent ignition and thermal deformation, to reduce the number of parts and to reduce the price, and to simplify service replacement work and reduce repair costs. Reduction can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a refrigerator showing an embodiment of the present invention.
2 is a longitudinal sectional view showing the door opening device in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a plan view with the solenoid cover of FIG. 2 removed.
4 is a perspective view showing a housing cover in FIG. 3. FIG.
5 is a cross-sectional view of the room temperature sensor holding part of FIG.
FIG. 6 is a perspective view schematically showing a conventional door opening device.
FIG. 7 is a perspective view showing a conventional room temperature sensor installation state.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Refrigerator body 2 ... Refrigeration room 3 ... Vegetable room 6 ... Refrigeration room door 8 ... Display panel 9 ... Opening switch 10 ... Upper hinge 11 ... Door opening mechanism 12 ... Solenoid 12a, 12b ... Lead wire 13 ... Plunger 14 ... Rubber bush 15 ... Recess 15a ... Through hole 16 ... Knock pin 17 ... Coil spring 18 ... Rubber cap 19 ... Buffer 20 ... Solenoid cover 21 ... Housing cover 22 ... Housing 23 ... Holding piece 25 ... Room temperature sensor 25a ... Lead wire 26 ... Holding part 26a ... receiving rib 26b ... elastic locking piece 26c ... guide groove
