JP2005002894A - Gear pump - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ギヤポンプに関し、さらに詳しくは、流体の吐出容量を可変できるとともに、流体の吐出容量を可変したときに発生する余剰流量を低減できるギヤポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
ギヤポンプは、油圧機器を動作させるための油圧発生源として用いられ、簡単な構造でコンパクトに設計できるので、自動車やトラック等の車両搭載用の油圧発生源として広く用いられている。自動車やトラック等の車両においては、油圧機器が必要とする油量が変化する場合があり、このような油量変化に対応できる構成が必要である。このような要求に対しては、特許文献1には、駆動ギヤと、これと噛み合う2系統の従動ギヤとからなる2つのポンプを備えたギヤポンプを用い、一方のポンプの吐出口を当該ポンプの吸入口に接続するアンロード通路を設け、このアンロード通路を開閉することによって吐出容量を変化させるギヤポンプが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−70757号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このギヤポンプでは同じ吐出容量のポンプを2個用いるので、1個のポンプのみを使用する時と2個のポンプを使用する時との吐出容量比は1:2にすることしかできない。しかし、実際の運転においては、通常使用時と大流量時とにおける必要流量比が1:2よりも小さい場合がほとんどであり、特許文献1に開示されたギヤポンプでは余剰流量が発生していた。そして、余剰流量が発生してもその分のポンプ駆動エネルギーは必要なので、その分のエネルギー損失が発生していた。
【0005】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、吐出容量を可変でき、かつ吐出容量を可変した際における余剰流量の発生を抑制できるギヤポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明によるギヤポンプは、駆動ギヤと、当該駆動ギヤに駆動される複数の従動ギヤとで構成されるギヤポンプであって、前記各従動ギヤは共通の元ギヤから製造されるとともに、少なくとも一つの従動ギヤを他の従動ギヤとは異なる歯車諸元とすることによって、前記各従動ギヤによって吐出される流体の吐出容量を異ならせることを特徴とする。
【0007】
このギヤポンプは、駆動ギヤと、共通の元ギヤから製造される複数の従動ギヤとからなる外接型のギヤポンプである。そして、複数の従動ギヤのうち少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を、他の従動ギヤとは異ならせることによって、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させる。このように、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各従動ギヤの吐出容量を変更できる。また、従動ギヤの歯車諸元を変更すれば、任意の吐出容量を設定することができるので、歯車諸元を異ならせた従動ギヤ同士を組み合わせて、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することで、全従動ギヤの吐出による流量増大時において発生する余剰流量を低減することができる。さらに、複数の従動ギヤは共通の元ギヤからなるので、従動ギヤを製造する工具や工程を大幅に変更することなく、吐出容量の異なる吐出ポートを持つギヤポンプを簡易に製造することができる。
【0008】
また、次の本発明によるギヤポンプは、上記ギヤポンプにおいて、前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも小さくしたことを特徴とする。
【0009】
このギヤポンプは、少なくとも一つの従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも小さくしてあるので、他の従動ギヤと比較してこの従動ギヤの吐出容量を小さくすることができる。そして、歯先円径の大きさを調整すれば、従動ギヤの吐出容量を容易に小さくすることができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これによって、全従動ギヤによる吐出時において発生する余剰流量を削減できる。また、歯先円径を小さくすることにより、この従動ギヤのトップランド面積を大きくすることができるので、従動ギヤのトップランドによる流体のシール効果を大きくして、ギヤポンプの容積効率を向上させることができる。
【0010】
また、次の本発明によるギヤポンプは、上記ギヤポンプにおいて、前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも大きくしたことを特徴とする。
【0011】
このギヤポンプは、少なくとも一つの従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも大きくしてあるので、他の従動ギヤと比較してこの従動ギヤの吐出容量を大きくすることができる。そして、歯先円径の大きさを調整すれば、従動ギヤの吐出容量を容易に高くすることができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これによって、全従動ギヤによる吐出時において発生する余剰流量を削減できる。また、歯先円径を大きくすることにより、この従動ギヤのトップランド面積を小さくすることができるので、従動ギヤの歯先とケーシング内面との摺動抵抗を小さくして機械効率を向上させることができる。
【0012】
また、次の本発明によるギヤポンプは、第1駆動ギヤと、当該第1駆動ギヤに内接して駆動される第1従動ギヤとで構成される内接型の第1ギヤポンプと、前記第1駆動ギヤと共通の元ギヤから製造される第2駆動ギヤと、前記第1従動ギヤと共通の元ギヤから製造されるとともに前記第2駆動ギヤに内接して駆動される第2従動ギヤとで構成される内接型の第2ギヤポンプと、を有し、前記第2駆動ギヤ又は前記第2従動ギヤの少なくとも一方は、前記第1駆動ギヤ又は前記第1従動ギヤに対して歯車諸元を変更することにより、前記第1ギヤポンプと前記第2ギヤポンプとで吐出する流体の吐出容量を異ならせることを特徴とする。
【0013】
このギヤポンプは、内接型のギヤポンプを複数備え、共通の駆動軸によって各ギヤポンプの駆動ギヤを回転させる。そして、各ギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤは、それぞれ元ギヤが共通しており、各ギヤポンプ間で駆動ギヤ又は従動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元を変更することにより、各ギヤポンプ間における吐出容量を異ならせる。このように、共通の元ギヤからなる従動ギヤ又は駆動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各ギヤポンプ間において吐出容量を容易に変更できる。また、従動ギヤ等の歯車諸元を変更することにより、任意の吐出容量を設定することができるので、このギヤポンプは流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これにより、流量増大時における余剰流量の発生を抑制することができる。さらに、工具や工程を大幅に変更することなく、簡易に吐出容量の異なる吐出容量で吐出可能なギヤポンプを製造できる。また、歯車諸元を変更するだけで任意に吐出容量を変更できるので、ギヤポンプを設計する際の自由度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同1のものが含まれる。なお、この本発明は、吐出容量を変更して使用する要求がある箇所に対して適用でき、特に乗用車、トラック、バスその他の車両においてオイルポンプを使うときに吐出容量を変更する必要がある部分に対して好適である。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプは、駆動ギヤと当該駆動ギヤに駆動される複数の従動ギヤとで構成される複数の吸入/吐出部を有するギヤポンプであって、各従動ギヤは共通の元ギヤを用いるとともに、少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を変更することによって、各吐出ポートの吐出容量を変更する点に特徴がある。次に、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプについて説明する。
【0016】
このギヤポンプ100は、いわゆる外接ギヤポンプであって、ケーシング1内に備えられた駆動ギヤ3と第1従動ギヤ101、及び駆動ギヤ3と第2従動ギヤ102とがそれらの外側で噛み合って流体を吸入し吐出する。また、このギヤポンプ100は、吸入ポート51、52、及び吐出ポート71、72を備えている。そして、吸入ポート51、52から流体を吸入し、吐出ポート71に吐出する第1吸入/吐出部1001と、吸入ポート51、52から流体を吸入し、吐出ポート72に吐出する第2吸入/吐出部1002とから構成される。このように、このギヤポンプ100は、複数の吸入/吐出部を備えるものである。なお、以下の例では吸入/吐出部を2個備えたギヤポンプについて説明するが、吸入/吐出部は2個に限られず、3個以上の吸入/吐出部を備えるギヤポンプに対しても本発明は適用できる。
【0017】
駆動ギヤ3は、エンジンその他の駆動手段(図示せず)によって回転軸Cを中心として図1の矢印方向に回転し、駆動ギヤ3と噛み合う第1従動ギヤ101及び第2従動ギヤ102を、それぞれの回転軸C1及びC2を中心として回転させる。駆動ギヤ3は吸入ポート52から、第1従動ギヤ101は吸入ポート51から流体を吸入し、両吸入ポートから吸入された液体は第1吐出ポート71から吐出される。同様に、第2従動ギヤ102は吸入ポート52から、駆動ギヤ3は吸入ポート51から流体を吸入し、両吸入ポートから吸入された液体は第2吐出ポート72から吐出される。
【0018】
図2は、実施の形態1に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。本発明のギヤポンプ100に係る第1及び第2従動ギヤ101、102は、それぞれ共通の元ギヤから製造される。ここで、共通の元ギヤとは、同じ歯切り工具、すなわち共通の諸元を持つ歯切り工具で製造できることを意味する。このような元ギヤによれば、同じ歯切り工具で元ギヤを切削した後、当該元ギヤに対して簡単な切削加工等を施工することによって、流量を変更させるように歯車諸元を変更した従動ギヤに加工できる。すなわち、従動ギヤの歯車諸元のうち、少なくともピッチ円、歯数、圧力角及び転位係数が同じであればよく、これら以外の歯車諸元を歯切り後の加工によって変更できる余地があればよい。本発明において変更可能な歯車諸元は、同じ歯切り工具を用いた場合に変更可能な歯車諸元である。このような歯車諸元は、例えば歯先円径、歯幅(図面垂直方向の厚さ)であり、これらのうち少なくとも一つを変更することによって、従動ギヤの吐出容量を変更する。
【0019】
実施の形態1に係る本発明においては、変更する歯車諸元として歯先円径を選択し、図2(a)、(b)に示すように、第2従動ギヤ102の歯先円の半径r2と第1従動ギヤ101の歯先円の半径r1とを異ならせている。本実施の形態においては、第1従動ギヤ101と第2従動ギヤ102ギヤ間で、それぞれの歯先円の半径がr1>r2となるようにしてある。なお、歯先円の半径を2倍すれば、歯先円径となる(以下同様)。このとき、第1従動ギヤ101と第2従動ギヤ102ギヤ間において、それぞれの歯丈h1とh2との関係はh1>h2となる。
【0020】
このような構成によって、第2吸入/吐出部1002側におけるケーシング内面12i(図2(a)中、実線で示す部分)の半径R2は、第1吸入/吐出部1001側におけるケーシング内面11i(図2(a)中、点線で示す部分)の半径R1よりも小さくなる。このため、吸入ポート52から吐出ポート72へ運び込まれる流量は、従動ギヤの2枚の歯間当たり、第1従動ギヤ101側よりもq2だけ小さくなる(図2(a))。また、吐出ポート72から吸入ポート52へ戻される流量は、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い空間1個当たり、第1従動ギヤ101側よりもq3だけ大きくなる(図2(b))。そして、駆動ギヤ3によって吸入ポート51から吐出ポート72へ運び込まれる流量はq1で一定である(図1)。その結果、吐出ポート72から吐出される流量は、吐出ポート71から吐出する流量よりも、駆動ギヤ1回転当たりq2+q3の駆動ギヤ歯数倍分だけ小さくすることができる。このように、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプ100では、複数の吸入/吐出部間において、それぞれの吸入/吐出部が吐出する流体の流量を変更することができる。これによって、流体吐出対象の仕様や運転条件に応じて、それぞれの吸入/吐出部における吐出容量を任意の値に設定できるので、余剰流量の発生を抑制することができる。
【0021】
また、第1従動ギヤ101と共通の元ギヤからなる第2従動ギヤ102の歯先円径を小さくすることによって、第2従動ギヤ102のトップランド102tにおける面積S2を、第1従動ギヤ101のトップランド101tにおける面積S1よりも大きくすることができる。これによって、前記トップランド102tとケーシング内面12iとの接触面積を大きくすることができるので、第2吸入/吐出部1002側においては第1吸入/吐出部1001側よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2吸入/吐出部1002側においては、第2吐出ポート72から第2吸入ポート52への流体の漏れを低減できるので、第1吸入/吐出部1001側よりも容積効率を向上させることができる。これにより、低流量時においても流量欠損を小さくできるので、ギヤポンプ100の容積効率を高く維持できる。
【0022】
図3は、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプの使用例を示す説明図である。同図を用いて、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプ100の駆動例を説明する。この例において、ギヤポンプ100の流体吐出対象は自動車やトラック等のオートマチックトランスミッション(以下ATと略称)であり、AT58を制御するためにギヤポンプ100が使用される。一般に、ATは常に同じ流量で運転される訳はなく、エンジンの回転数やATに対する負荷等に応じて、必要とされる流量が変化する。多くの運転条件下においては1個の従動ギヤで十分な流量を供給できるが、ATの負荷が増大したときや、エンジンがアイドリング回転であって単独の従動ギヤでは安定してAT制御油を供給できないときには、複数の従動ギヤを使用する。
【0023】
ギヤポンプ100の第1吸入/吐出部1001の吸入ポート51及び第2吸入/吐出部1002の吸入ポート52へ、流体であるAT制御油が供給される。ギヤポンプ100はエンジン(図示せず)によって駆動されて、第1吸入/吐出部1001の吐出ポート71及び第2吸入/吐出部1002の吐出ポート72の両方からAT制御油を吐出する。吐出されたAT制御油は、吐出用配管541、542の合流部56で合流した後AT58へ供給されて、AT58のギヤを切り替える。
【0024】
この例においては、通常の運転時に第2従動ギヤ102を含む第2吸入/吐出部1002を使用する。これは、上述したように、歯先円径を小さくした方が、従動ギヤのトップランドとケーシングとのシール性を向上させて容積効率を高くできるからである。なお、ギヤポンプ100の流体吐出対象(ここではAT58)の仕様や運転条件によって、吐出容量の大きい第1吸入/吐出部1001を通常の運転時に使用してもよい。吐出容量の大きい第1吸入/吐出部1001を通常の運転時に使用すると、後述するように第1従動ギヤ101のトップランドとケーシングとの摺動抵抗を低減して、エネルギー損失を抑えることができる。
【0025】
通常の運転時に第2吸入/吐出部1002を使用するので、このときには、第1吸入/吐出部1001からAT58へAT制御油を供給する必要はない。したがって、吐出用配管541に備えたリリーフ弁52、及びON/OFF弁50を備えたリターン流路51によって、第1吸入/吐出部1001から吐出されるAT制御油をギヤポンプ100の吸入側へ戻すようにしてある。
【0026】
通常の運転時には、ON/OFF弁50を開くことによってリリーフ弁52に作用するAT制御油の圧力を、リリーフ弁52の開弁圧力よりも低くする。これにより、第2吸入/吐出部1002からのみ、AT制御油をAT58へ供給することができる。一方、AT58に必要なAT制御油の量が増加した場合には、ON/OFF弁50を閉じることによってリリーフ弁52に作用するAT制御油の圧力をリリーフ弁52の開弁圧力よりも高くする。これにより、第1吸入/吐出部1001及び第2吸入/吐出部1002の両方からAT制御油をAT58へ供給することができる。
【0027】
図3(b)は、ギヤポンプの回転数と吐出流量との関係を示す概念図である。ここで、図中Q1は、ギヤポンプ100の第1吸入/吐出部1001による流量を、Q2は第2吸入/吐出部1002から吐出される流量を示す。一般にギヤポンプでは、図3(b)に示すように、ポンプ回転数Xに比例して吐出流量Qも増加する。図3(b)中、吐出流量Qa出示す流量がAT58の制御に最低限必要な流量とした場合、第2吸入/吐出部1002単独でこれをまかなうためには、X2回転以上のポンプ回転数が必要である。
【0028】
ところが、ギヤポンプ100を駆動するエンジンがアイドリング回転であった場合、ポンプ回転数はXa回転となり、第2従動ギヤ102を含む第2吸入/吐出部1002単独では十分な流量のAT制御油を供給できない。したがって、この場合には上記ON/OFF弁50を閉じることによって第1従動ギヤ101を含む第1吸入/吐出部1001からも制御油を供給して、AT58に必要なAT制御油の流量を確保する。一方、自動車等の走行等によりエンジンがある程度の回転数になって、ギヤポンプ100がポンプ回転数X2になれば、第2吸入/吐出部1002単独で十分な量のAT制御油を供給できる。この場合には、ON/OFF弁50を開くことにより、第1吸入/吐出部1001から吐出されるAT制御油をギヤポンプ100の吸入側へ戻して、第2吸入/吐出部1002単独でAT制御油を供給する。
【0029】
このように、ギヤポンプ100のポンプ回転数Xに応じて、吸入/吐出部を切り替えることにより、AT制御油を所望の流量でAT58に供給することができる。また、急ブレーキ時においては、急激にギヤポンプ100の回転数が低下するため、十分な流量でAT58へAT制御油を供給できない場合もある。このような場合も、第1及び第2吸入/吐出部1001、1002を用いる。この場合、ギヤポンプ100の回転数低下が急であるため、ブレーキを踏み込む加速度によって急ブレーキを検知することにより、第1吸入/吐出部1001からもAT制御油を供給させるようにしてもよい。このようにすれば、ギヤポンプ100の回転が落ちる前に、第1及び第2吸入/吐出部1001、1002からAT制御油を吐出させることができる。なお、本発明を適用できるATは、多段式、無段式を問わない。
【0030】
(変形例)
図4は、実施の形態1の変形例に係るギヤポンプを示す説明図である。このギヤポンプ102は、上記実施の形態1に係るギヤポンプと略同1の構成であるが、変更する歯車諸元として歯幅を採用する点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。
【0031】
図4(a)に示すように、このギヤポンプ102では、第1従動ギヤ121と第2従動ギヤ122とで、歯幅を変更してある。このようにすれば歯幅がt1からt2へ小さくなった分、吸入ポートから吐出ポートへ送られる流体の量が少なくなる。これによって第1第2吸入/吐出部1021及び第2吸入/吐出部1022から吐出する流体の流量を変更することができる。
【0032】
以上、実施の形態1に係る本発明では、共通の元ギヤからなる複数の従動ギヤの歯車諸元を異ならせるようにしたので、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させることができる。これにより、各従動ギヤ間で任意の吐出容量を設定することができるので、歯車諸元の異なる従動ギヤ同士を組み合わせて、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することで、流量増大時における余剰流量の発生を抑制することができる。また、複数の従動ギヤは共通の元ギヤから製造できるので、歯切り工具や歯切り工程を大幅に変更することなく、吐出容量の異なる吐出ポートを持つギヤポンプを簡易に製造することができる。さらに、歯車諸元を変更するだけで任意に従動ギヤの吐出容量を変更できるので、ギヤポンプを設計する際の自由度を向上させることができる。なお、実施の形態1で説明した本発明の構成は、以下の実施の形態に対しても適宜適用できる。また、本発明は、上記ATの他にも、車両においてはブレーキ、エンジンの可変吸排気バルブ制御等、制御油の吐出容量を変更して使用する要求がある箇所に対して適用できる。
【0033】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。また、図6は、実施の形態2に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。このギヤポンプは、上記実施の形態1に係る本発明の構成と略同様の構成であるが、共通の元ギヤから製造される各従動ギヤのうち、少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を変更することによって、歯車諸元を変更した従動ギヤによる吐出流量を他の従動ギヤよりも大きくした点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。なお、実施の形態2においても、2個の従動ギヤを有するギヤポンプを例にとって説明するが、従動ギヤは3個以上でもよい。
【0034】
本発明のギヤポンプ100に係る第1及び第2従動ギヤ111、112は、それぞれ共通の元ギヤで構成される。共通の元ギヤについては、上述した通りである。実施の形態2に係る本発明においては、変更する歯車諸元として歯先円径を選択し、図6(a)、(b)に示すように、第1従動ギヤ111と第2従動ギヤ112ギヤ間で、それぞれの歯先円の半径がr1<r2となるようにしてある。このとき、第1従動ギヤ111と第2従動ギヤ112ギヤ間において、それぞれの歯丈h1、h2はh1<h2となる。
【0035】
これによって、第2吸入/吐出部1012側におけるケーシング内面12i(図6(a)中、実線で示す部分)の半径R2は、第1吸入/吐出部1011側におけるケーシング内面11i(図6(a)中、点線で示す部分)の半径R1よりも小さくなる。このため、吸入ポート52から吐出ポート72へ運び込まれる流量は、従動ギヤの2枚の歯間当たり、第1従動ギヤ111側よりもq2だけ大きくなる(図6(a))。また、吐出ポート72から吸入ポート52へ戻される流量は、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い空間1個当たり、第1従動ギヤ111側よりもq3だけ小さくなる(図6(b))。そして、駆動ギヤ3によって吸入ポート51から吐出ポート72へ運び込まれる流量はq1で一定である(図5)。その結果、吐出ポート72から吐出される流量を、吐出ポート71から吐出される流量よりも、駆動ギヤ1回転当たりq2+q3の駆動ギヤ歯数倍分だけ大きくすることができる。このようにして、実施の形態2に係る本発明のギヤポンプ101では、複数の吸入/吐出部間において、それぞれの吸入/吐出部に備えた従動ギヤが吐出する流体の流量を変更することができる。
【0036】
また、第2従動ギヤ102の歯先円径を大きくすることによって、第2従動ギヤ112側ではトップランド112tの面積S2を、第1従動ギヤ111側におけるトップランド111tの面積S1も小さくすることができる(図6(a)、(c))。これによって、前記トップランド112tとケーシング内面12iとの接触面積を、第1従動ギヤ111側よりも小さくすることができるので、第2従動ギヤ112とケーシング内面12iとの摺動抵抗を低減できる。その結果、ギヤポンプ101の駆動損失を低減して機械効率を向上させることができるので、省エネルギー化に貢献しうる。
【0037】
以上、実施の形態2に係る本発明によれば、共通の元ギヤからなる複数の従動ギヤの歯先円径を異ならせ、一方の歯先円径を他方よりも大きくしたので、一方の従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を他方よりも大きくすることができる。これにより、各従動ギヤ間で任意の吐出容量を設定することができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に応じて、このような歯車諸元の異なる従動ギヤ同士を組み合わせて、余剰流量の発生を抑制することができる。また、歯先円径を大きくした従動ギヤとケーシング内面との接触面積を小さくできるので、両者の摺動抵抗を低減できる。その結果、ギヤポンプの駆動損失を低減して機械効率を向上させることができるので、省エネルギー化に寄与しうる。なお、実施の形態2で説明した本発明の構成は、以下の実施の形態に対しても適宜適用できる。
【0038】
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す斜視図である。また、図8は、実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプは、上記実施の形態1に係るギヤポンプと略同1の構成であるが、いわゆる内接型のギヤポンプであって、駆動ギヤ又は従動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元を変更することによって、各吐出ポートの吐出容量を変更する点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。なお、以下の例においては、2個のギヤポンプを組み合わせた例について説明するが、ギヤポンプの数は2個に限定されるものではなく、3個以上であってもよい。
【0039】
このギヤポンプ200は、内接型の第1ギヤポンプ2001と第2ギヤポンプ2002とを同軸上に配列して、駆動軸60によって両ギヤポンプを駆動する。そして、第1ギヤポンプ2001又は第2ギヤポンプ2002の一方のみから、又は両方から同時に流体を吐出させることによって、ギヤポンプ200の流量を可変する。なお、流量可変の方法については、上記実施の形態1で説明した方法が適用できる。
【0040】
第1ギヤポンプ2001及び第2ギヤポンプ2002は、ともに第1従動ギヤ201、第2従動ギヤ202の内部に第1駆動ギヤ301、第2駆動ギヤ302が配置されて構成される。そして、外周にギヤの歯が形成された第1駆動ギヤ301、第2駆動ギヤ302が、内周にギヤの歯が形成された第1従動ギヤ201、第2従動ギヤ202と噛み合う。第1駆動ギヤ301、第2駆動ギヤ302が回転すると、第1従動ギヤ201、第2従動ギヤ202も第1駆動ギヤ301、第2駆動ギヤ302と同じ方向に回転する。
【0041】
第1駆動ギヤ301及び第2駆動ギヤ302は、エンジン等の駆動手段(図示せず)によって駆動軸60を介して駆動されて、回転軸Ciを中心として図8の矢印方向へ回転する。第1従動ギヤ201及び第2従動ギヤ202は第1駆動ギヤ301及び第2駆動ギヤ302によって駆動される。そして、第1駆動ギヤ301、第2駆動ギヤ302の回転軸Ciとは異なる回転軸Coを中心として、図6の矢印方向へ回転する。
【0042】
第1従動ギヤ201と第1駆動ギヤ301との間、及び第2従動ギヤ202と第2駆動ギヤ302との間には、三日月形状の第1クレセント401、及び第2クレセント402が配置されている。第1吸入ポート2001i、第2吸入ポート2002iから吸入された流体は、第1及び第2クレセント401、402と第1及び第2従動ギヤ201、202との間、及び第1及び第2クレセント401、402と第1及び第2駆動ギヤ301、302との間を通る。その後、前記流体は、第1吐出ポート2001o、第2吐出ポート2002oから吐出する。
【0043】
ここでは、従動ギヤの歯車諸元として、歯先円径を変更した例について説明する。なお、歯車諸元については、上記実施の形態1で説明した通りである。第2ギヤポンプ2002の第2従動ギヤ202は、第1ギヤポンプ2001の第1従動ギヤ201よりも歯先円径を小さくしてある。すなわち、第1従動ギヤ201の歯先円の半径をr2、第2従動ギヤ202の歯先円の半径をr2’とすると、r2>r2’となる。これにより、第2従動ギヤ202の歯丈H2は、従動ギヤ201の歯丈H1よりも小さくなっている(H2<H1)。これに対応して、第2ギヤポンプ2002の第2クレセント402の厚さは、第1ギヤポンプ2001の第1クレセント401の厚さよりも大きくなっており、それぞれの最大厚さ同士ではY2>Y1となっている。なお、第1、第2ギヤポンプ2001、2002間では、第1及び第2駆動ギヤの歯先円の半径r1は変化させていない。このような構成によって、第2ギヤポンプ2002における第2従動ギヤ202の歯間と第2クレセント402との間で搬送される流体の量は、第1ギヤポンプ2001における第1従動ギヤ201の歯間と第1クレセント401との間で搬送される流体の量よりもq2だけ少なくなる(図8(b))。
【0044】
一方、第1及び第2従動ギヤ201、202と第1及び第2駆動ギヤ301、302とが、第1及び第2吐出ポート2001o、2002oから第1及び第2吸入ポート2001i、2002iに移行する際には、従動ギヤと駆動ギヤとの間に残留した流体が、吸入ポートへ持ち出される。ここで、第2ギヤポンプ2002の第2従動ギヤ202の歯丈H2を第1ギヤポンプ2001の第1従動ギヤ201の歯丈H1よりも小さくしたので、吸入ポートへ持ち出される流体の量は、第2ギヤポンプの方がq1だけ多くなる(図8(b))。したがって、このギヤポンプ200では、第1ギヤポンプ2001の流量Q1よりも第2ギヤポンプ2002の流量Q2の方がq1+q2の倍数だけ小さくなる。このような構成によって、第1ギヤポンプ2001よりも第2ギヤポンプ2002の方が、吐出する流体の流量は小さくなるように設定されている。
【0045】
第2ギヤポンプ2002における第2従動ギヤ202の歯先円の半径r2’は、第1ギヤポンプ2001における第1従動ギヤ201の歯先円の半径r2よりも小さくしてある。このため、第2ギヤポンプ2002においては第2従動ギヤ202のトップランドと第2クレセント402との接触面積を、第1ギヤポンプ2001よりも大きくできる。これによって、第2ギヤポンプ2002では、第1ギヤポンプ2001よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2ギヤポンプ2002では、第2吸入ポート2002iから第2吐出ポート2002oへの流体の漏れをより低減できるので、第1ギヤポンプ2001よりも容積効率を向上させることができる。
【0046】
(変形例1)
図9は、実施の形態3の第1変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプ201は、実施の形態2に係るギヤポンプ200と略同様の構成であるが、駆動ギヤの歯車諸元を変更することにより吐出する流量を変更した点が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。ここでは、駆動ギヤの歯車諸元のうち、歯先円径を変更した例について説明する。
【0047】
第2ギヤポンプ2012の第2駆動ギヤ312は、第1ギヤポンプ2011の第1駆動ギヤ311よりも歯先円径が小さくなるように切削してある。すなわち、第1駆動ギヤ311の歯先円の半径をr1、第2駆動ギヤ312の歯先円の半径をr1’とすると、r1>r1’となる。これにより、第2駆動ギヤ312の歯丈H2は、第1駆動ギヤ311の歯丈H1よりも小さくなっている(H2<H1)。これに対応して、第2ギヤポンプ2012の第2クレセント412の厚さは、第1ギヤポンプ2011の第1クレセント411の厚さよりも大きくなっており、それぞれの最大厚さ同士の関係は、Z2>Z1となっている。なお、第1、第2ギヤポンプ2011、2012間では、第1及び第2従動ギヤの歯先円の半径r2は変化させていない。このような構成によって、第2ギヤポンプ2012における第2駆動ギヤ312の歯間と第2クレセント412との間で搬送される流体の量は、第1ギヤポンプ2011における第1駆動ギヤ311の歯間と第2クレセント411との間で搬送される流体の量よりもq4だけ少なくなる(図9(b))。
【0048】
一方、第1従動ギヤ211、第2従動ギヤ212と第1駆動ギヤ311、第2駆動ギヤ312とが、第1吐出ポート2011o、第2吐出ポート2012oから第1吸入ポート2011i、第2吸入ポート2012iに移行する際には、従動ギヤと駆動ギヤとの間に残留した流体が、吸入ポートへ持ち出される。ここで、第2ギヤポンプ2012における第2駆動ギヤ312の歯先円の半径r1’は、第1ギヤポンプ2011における第1駆動ギヤ311の歯先円の半径r1よりも小さくしてある。このため、吸入ポートへ持ち出される流体の量は、第2ギヤポンプの方がq3だけ多くなる(図9(b))。したがって、このギヤポンプ201では、第1ギヤポンプ2011の流量Q1よりも第2ギヤポンプ2012の流量Q2の方がq3+q4の倍数だけ小さくなる。このような構成によって、第1ギヤポンプ2011よりも第2ギヤポンプ2012の方が、吐出する流体の流量は小さくなるように設定されている。
【0049】
第2ギヤポンプ2012の第2駆動ギヤ312は、歯丈H2を第1ギヤポンプ2011の第1駆動ギヤ311よりも小さくしてある。これによって、第2ギヤポンプ2012においては第2駆動ギヤ312のトップランドと第2クレセント412との接触面積を、第1ギヤポンプ2011よりも大きくできる。このため、第2ギヤポンプ2012では、第1ギヤポンプ2011よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2ギヤポンプ2012では、第2吸入ポート2012iから第2吐出ポート2012oへの流体の漏れをより低減できるので、第1ギヤポンプ2011よりも容積効率を向上させることができる。なお、実施の形態3及びその変形例1の説明においては、駆動ギヤ又は従動ギヤのうちいずれか一方の歯車諸元を変更したが、駆動ギヤ及び従動ギヤ両方の歯車諸元を同時に変更してもよい。
【0050】
(変形例2)
図10は、実施の形態3の第2変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプ202は、実施の形態2及びその第1変形例に係るギヤポンプ200、201と略同様の構成であるが、歯車諸元のうち歯幅を変更することにより吐出する流量を変更する点が異なる。その他の構成は実施の形態2等と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。
【0051】
第1ギヤポンプ2021と第2ギヤポンプ2022とは、軸方向(駆動軸60と平行方向)に垂直な断面形状は全く同一である。すなわち、第1従動ギヤ221、第2従動ギヤ222、第1駆動ギヤ321、第2駆動ギヤ322、及び第1クレセント421、第2クレセント422の軸方向に垂直な断面形状はそれぞれ同一である。第1ギヤポンプ2021と第2ギヤポンプ2022とは、ギヤの歯幅を変更してあり、第1ギヤポンプ2021の歯幅l1よりも第2ギヤポンプ2022の歯幅l2の方が小さくしてある(l1>l2)。これにより、第2ギヤポンプ2022から吐出される流体の流量Q2を、第1ギヤポンプ2021から吐出される流体の流量Q1よりも小さくすることができる。
【0052】
このギヤポンプ202は、変更する歯車諸元として歯幅を選択し、第1ギヤポンプ2021と第2ギヤポンプ2022とで、歯幅を変更することで吐出する流体の流量を変化させる。このため、従動ギヤや駆動ギヤの歯車諸元を変更するためにこれらを切削する必要がないので、比較的容易に流量を変更することができる。なお、実施の形態3及びその第1変形例で説明した従動ギヤ又は駆動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元の変更と、この第2変形例に係る歯幅の変更とを組み合わせて吐出容量を変更してもよい。このように、実施の形態3及びその変形例に係るギヤポンプ200、201、202では、歯車諸元を変更する対象の組合せのバリエーションが多いので、それだけギヤポンプを設計する際の自由度が向上する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るギヤポンプでは、共通の元ギヤから製造される複数の従動ギヤのうち少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を他の従動ギヤとは異ならせて、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させるようにした。その結果、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各従動ギヤの吐出容量を変更できる。また、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元を変更して任意の吐出容量を設定することができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することができる。これにより、本発明のギヤポンプでは、全従動ギヤの吐出による流量増大時において、余剰流量の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図2】実施の形態1に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。
【図3】実施の形態1に係る本発明のギヤポンプの使用例を示す説明図である。
【図4】実施の形態1の変形例に係るギヤポンプを示す説明図である。
【図5】実施の形態2に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図6】実施の形態2に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。
【図7】実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す斜視図である。
【図8】実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図9】実施の形態3の第1変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。
【図10】実施の形態3の第2変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
3 駆動ギヤ
11i、12i ケーシング内面
51、52 吸入ポート
71、72 吐出ポート
101、111、121、201、211 第1従動ギヤ
102、112、122、202、221 第2従動ギヤ
301、312 第1駆動ギヤ
311、321 第2駆動ギヤ
401、402、411、412、421、421 クレセント
100、101、102、200、201、202 ギヤポンプ
1001、1011、1021 第1吸入/吐出部
1002、1012、1022 第2吸入/吐出部
2001、2011 第1ギヤポンプ
2002、2012 第2ギヤポンプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gear pump, and more particularly, to a gear pump that can change a discharge capacity of a fluid and reduce an excessive flow rate generated when the discharge capacity of the fluid is changed.
[0002]
[Prior art]
The gear pump is used as a hydraulic pressure generation source for operating hydraulic equipment, and can be designed compactly with a simple structure. Therefore, the gear pump is widely used as a hydraulic pressure generation source for mounting on vehicles such as automobiles and trucks. In vehicles such as automobiles and trucks, the amount of oil required by hydraulic equipment may change, and a configuration that can cope with such changes in oil amount is required. In response to such a requirement,
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-70757 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since this gear pump uses two pumps having the same discharge capacity, the discharge capacity ratio between when only one pump is used and when two pumps are used can only be 1: 2. However, in actual operation, the required flow rate ratio between normal use and large flow rate is almost smaller than 1: 2, and the gear pump disclosed in
[0005]
Therefore, the present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a gear pump that can vary the discharge capacity and suppress the generation of an excessive flow rate when the discharge capacity is varied.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a gear pump according to the present invention is a gear pump including a driving gear and a plurality of driven gears driven by the driving gear, and each driven gear is a common original gear. It is manufactured, and at least one driven gear is made to have different gear specifications from other driven gears, whereby the discharge capacity of the fluid discharged by each driven gear is made different.
[0007]
This gear pump is a circumscribed gear pump including a driving gear and a plurality of driven gears manufactured from a common original gear. Then, by making the gear specifications of at least one driven gear out of the plurality of driven gears different from other driven gears, the discharge capacity of the fluid discharged from each driven gear is made different. Thus, the discharge capacity of each driven gear can be changed by changing only the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear. In addition, if the gear specifications of the driven gear are changed, an arbitrary discharge capacity can be set, so that the driven gears with different gear specifications can be combined to suit the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. By setting the discharge capacity, it is possible to reduce the surplus flow rate that occurs when the flow rate increases due to the discharge of all the driven gears. Furthermore, since the plurality of driven gears are formed of a common original gear, a gear pump having discharge ports with different discharge capacities can be easily manufactured without significantly changing tools and processes for manufacturing the driven gear.
[0008]
In the gear pump according to the present invention, in the gear pump, the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is larger than the tip diameter of the other driven gear. Characterized by being made smaller.
[0009]
In this gear pump, the tooth tip circle diameter of at least one driven gear is made smaller than the tooth tip circle diameter of the other driven gear, so that the discharge capacity of the driven gear is made smaller than that of the other driven gear. Can do. And if the size of the tooth tip circle diameter is adjusted, the discharge capacity of the driven gear can be easily reduced, so that the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be easily set. . As a result, it is possible to reduce the excessive flow rate that is generated at the time of discharge by all the driven gears. In addition, the top land area of this driven gear can be increased by reducing the diameter of the tooth tip circle, so the fluid sealing effect by the top land of the driven gear is increased and the volumetric efficiency of the gear pump is improved. Can do.
[0010]
In the gear pump according to the present invention, in the gear pump, the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is larger than the tip diameter of the other driven gear. Characterized by being enlarged.
[0011]
In this gear pump, since the tooth tip circle diameter of at least one driven gear is larger than the tooth tip circle diameter of the other driven gear, the discharge capacity of the driven gear is made larger than that of the other driven gear. Can do. And if the size of the tooth tip circle diameter is adjusted, the discharge capacity of the driven gear can be easily increased, so that the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be easily set. . As a result, it is possible to reduce the excessive flow rate that is generated at the time of discharge by all the driven gears. In addition, since the top land area of the driven gear can be reduced by increasing the diameter of the tooth tip circle, the sliding resistance between the tooth tip of the driven gear and the casing inner surface can be reduced to improve the mechanical efficiency. Can do.
[0012]
The gear pump according to the present invention is an inscribed first gear pump constituted by a first drive gear and a first driven gear driven inscribed in the first drive gear, and the first drive. A second drive gear manufactured from an original gear common to the gear, and a second driven gear manufactured from an original gear common to the first driven gear and driven inscribed in the second drive gear An inscribed-type second gear pump, wherein at least one of the second drive gear or the second driven gear changes gear specifications with respect to the first drive gear or the first driven gear. By doing so, the discharge capacities of the fluid discharged by the first gear pump and the second gear pump are made different.
[0013]
This gear pump includes a plurality of inscribed gear pumps, and the drive gear of each gear pump is rotated by a common drive shaft. The drive gear and the driven gear of each gear pump have the same original gear, and the discharge capacity between the gear pumps can be changed by changing at least one gear specification of the drive gear or the driven gear between the gear pumps. Make them different. In this way, the discharge capacity can be easily changed between the gear pumps by changing only the gear specifications of the driven gear or the drive gear made of a common original gear. In addition, since any discharge capacity can be set by changing the gear specifications such as the driven gear, this gear pump can easily set the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. it can. Thereby, generation | occurrence | production of the excess flow volume at the time of flow volume increase can be suppressed. Furthermore, it is possible to manufacture a gear pump that can easily discharge with different discharge capacities without significantly changing tools and processes. Further, since the discharge capacity can be arbitrarily changed simply by changing the gear specifications, the degree of freedom in designing the gear pump can be improved.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments. In addition, constituent elements in the following embodiments include those that can be easily assumed by those skilled in the art or substantially the same one. The present invention can be applied to places where there is a demand to change the discharge capacity, and in particular, when the oil pump is used in passenger cars, trucks, buses and other vehicles, the discharge capacity needs to be changed. It is suitable for.
[0015]
(Embodiment 1)
1 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the first embodiment of the present invention. This gear pump is a gear pump having a plurality of suction / discharge sections composed of a drive gear and a plurality of driven gears driven by the drive gear, and each driven gear uses a common original gear and at least one of them. It is characterized in that the discharge capacity of each discharge port is changed by changing the gear specifications of the two driven gears. Next, the gear pump according to the first embodiment of the present invention will be described.
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
FIG. 2 is a partially enlarged view showing the driven gear according to the first embodiment of the present invention. 1st and 2nd driven
[0019]
In the present invention according to the first embodiment, the tooth tip circle diameter is selected as the gear specifications to be changed, and the second driven
[0020]
With this configuration, the second suction /
[0021]
The first driven
[0022]
FIG. 3 is an explanatory view showing an example of use of the gear pump according to the first embodiment of the present invention. An example of driving the
[0023]
First suction /
[0024]
In this example, the second driven
[0025]
Second suction /
[0026]
During normal operation, the pressure of the AT control oil acting on the
[0027]
FIG.3 (b) is a conceptual diagram which shows the relationship between the rotation speed of a gear pump, and discharge flow volume. Here, Q1 in the figure is the first suction /
[0028]
However, when the engine driving the
[0029]
As described above, the AT control oil can be supplied to the
[0030]
(Modification)
FIG. 4 is an explanatory view showing a gear pump according to a modification of the first embodiment. The
[0031]
As shown in FIG. 4A, in the
[0032]
As described above, in the present invention according to the first embodiment, since the gear specifications of the plurality of driven gears made of the common original gear are made different, the discharge capacity of the fluid discharged from each driven gear can be made different. it can. As a result, an arbitrary discharge capacity can be set between each driven gear, and by combining driven gears with different gear specifications, a discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be set. Further, it is possible to suppress the generation of an excessive flow rate when the flow rate is increased. Further, since the plurality of driven gears can be manufactured from a common original gear, a gear pump having discharge ports with different discharge capacities can be easily manufactured without significantly changing the gear cutting tool and gear cutting process. Furthermore, since the discharge capacity of the driven gear can be arbitrarily changed simply by changing the gear specifications, the degree of freedom in designing the gear pump can be improved. Note that the configuration of the present invention described in
[0033]
(Embodiment 2)
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the second embodiment of the present invention. FIG. 6 is a partially enlarged view showing the driven gear of the present invention according to the second embodiment. This gear pump has substantially the same configuration as that of the present invention according to the first embodiment, but changes the gear specifications of at least one driven gear among the driven gears manufactured from a common original gear. The difference is that the discharge flow rate of the driven gear with the changed gear specifications is made larger than that of the other driven gears. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals. In the second embodiment, a gear pump having two driven gears will be described as an example, but the number of driven gears may be three or more.
[0034]
First and second driven gears 11 according to the
[0035]
Thus, the second suction /
[0036]
The second driven
[0037]
As described above, according to the present invention according to the second embodiment, the tooth tip circle diameters of a plurality of driven gears made of a common original gear are made different so that one tooth tip circle diameter is larger than the other, so that one driven gear is The discharge capacity of the fluid discharged from the gear can be made larger than the other. As a result, it is possible to set an arbitrary discharge capacity between each driven gear, so according to the specifications and operating conditions of the fluid discharge target, combining such driven gears with different gear specifications, Occurrence can be suppressed. In addition, since the contact area between the driven gear with the enlarged tooth tip diameter and the inner surface of the casing can be reduced, the sliding resistance of both can be reduced. As a result, the drive loss of the gear pump can be reduced and the mechanical efficiency can be improved, which can contribute to energy saving. Note that the configuration of the present invention described in
[0038]
(Embodiment 3)
FIG. 7 is a perspective view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention. FIG. 8 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention. This gear pump has substantially the same configuration as the gear pump according to the first embodiment, but is a so-called inscribed gear pump by changing at least one gear specification of the drive gear or the driven gear. The difference is that the discharge capacity of each discharge port is changed. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals. In the following example, an example in which two gear pumps are combined will be described. However, the number of gear pumps is not limited to two, and may be three or more.
[0039]
The
[0040]
[0041]
[0042]
First driven gear 20 1 And the
[0043]
Here, an example in which the tooth tip circle diameter is changed as the gear specifications of the driven gear will be described. The gear specifications are as described in the first embodiment.
[0044]
Meanwhile, the first and second driven gears 20 1 , 20 2 And the first and second drive gears 30 1 , 30 2 Are the first and
[0045]
[0046]
(Modification 1)
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a gear pump according to a first modification of the third embodiment. The
[0047]
[0048]
On the other hand, the first driven
[0049]
[0050]
(Modification 2)
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a gear pump according to a second modification of the third embodiment. The
[0051]
[0052]
The
[0053]
【The invention's effect】
As described above, in the gear pump according to the present invention, the gear specifications of at least one driven gear among the plurality of driven gears manufactured from the common original gear are different from those of the other driven gears. The discharge capacity of the fluid discharged from the gear is made different. As a result, the discharge capacity of each driven gear can be changed by changing only the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear. In addition, since it is possible to set an arbitrary discharge capacity by changing the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear, it is possible to set a discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. Thereby, in the gear pump of this invention, generation | occurrence | production of an excess flow volume can be suppressed at the time of the flow volume increase by discharge of all the driven gears.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view showing a gear pump of the present invention according to
FIG. 2 is a partially enlarged view showing the driven gear of the present invention according to
FIG. 3 is an explanatory view showing an example of use of the gear pump according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view showing a gear pump according to a modification of the first embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the second embodiment of the present invention.
6 is a partially enlarged view showing a driven gear of the present invention according to
7 is a perspective view showing a gear pump of the present invention according to
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing a gear pump according to a first modification of the third embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a gear pump according to a second modification of the third embodiment.
[Explanation of symbols]
1 casing
3 Drive gear
1 1i 1 2i Casing inner surface
5 1 5 2 Inhalation port
7 1 , 7 2 Discharge port
10 1 , 11 1 , 12 1 , 20 1 , 21 1 1st driven gear
10 2 , 11 2 , 12 2 , 20 2 , 22 1 Second driven gear
30 1 , 31 2 1st drive gear
31 1 , 32 1 Second drive gear
40 1 , 40 2 , 41 1 , 41 2 421, 42 1 Crescent
100, 101, 102, 200, 201, 202 Gear pump
100 1 , 101 1 , 102 1 First suction / discharge unit
100 2 , 101 2 , 102 2 Second suction / discharge unit
200 1 201 1 1st gear pump
200 2 201 2 Second gear pump
Claims (4)
前記各従動ギヤは共通の元ギヤから製造されるとともに、少なくとも一つの従動ギヤを他の従動ギヤとは異なる歯車諸元とすることによって、前記各従動ギヤによって吐出される流体の吐出容量を異ならせることを特徴とするギヤポンプ。A gear pump composed of a drive gear and a plurality of driven gears driven by the drive gear,
Each driven gear is manufactured from a common original gear, and at least one driven gear has different gear specifications from other driven gears, so that the discharge capacity of the fluid discharged by each driven gear is different. A gear pump characterized by
前記第1駆動ギヤと共通の元ギヤから製造される第2駆動ギヤと、前記第1従動ギヤと共通の元ギヤから製造されるとともに前記第2駆動ギヤに内接して駆動される第2従動ギヤとで構成される内接型の第2ギヤポンプと、を有し、
前記第2駆動ギヤ又は前記第2従動ギヤの少なくとも一方は、前記第1駆動ギヤ又は前記第1従動ギヤに対して歯車諸元を変更することにより、前記第1ギヤポンプと前記第2ギヤポンプとで吐出する流体の吐出容量を異ならせることを特徴とするギヤポンプ。An inscribed first gear pump composed of a first drive gear and a first driven gear driven inscribed in the first drive gear;
A second drive gear manufactured from an original gear common to the first drive gear and a second driven gear manufactured from an original gear common to the first driven gear and driven inscribed in the second drive gear An inscribed second gear pump configured with a gear,
At least one of the second drive gear or the second driven gear is changed between the first gear pump and the second gear pump by changing gear specifications with respect to the first drive gear or the first driven gear. A gear pump characterized by varying the discharge capacity of the fluid to be discharged.
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- 2003-06-12 JP JP2003167539A patent/JP2005002894A/en active Pending
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