JP2005002894A - Gear pump - Google Patents

Gear pump Download PDF

Info

Publication number
JP2005002894A
JP2005002894A JP2003167539A JP2003167539A JP2005002894A JP 2005002894 A JP2005002894 A JP 2005002894A JP 2003167539 A JP2003167539 A JP 2003167539A JP 2003167539 A JP2003167539 A JP 2003167539A JP 2005002894 A JP2005002894 A JP 2005002894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
driven
gear pump
discharge
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003167539A
Other languages
Japanese (ja)
Inventor
Michio Yoshida
倫生 吉田
Shuji Toyokawa
修司 豊川
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003167539A priority Critical patent/JP2005002894A/en
Publication of JP2005002894A publication Critical patent/JP2005002894A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To change delivery capacity with reducing surplus discharge. <P>SOLUTION: Discharge carried into a delivery port 7<SB>2</SB>from an intake port 5<SB>2</SB>is smaller than that of a first driven gear 10<SB>1</SB>side by q<SB>2</SB>per a space between two teeth of a driven gear. Discharge returned to the intake port 5<SB>2</SB>from the delivery port 7<SB>2</SB>is greater than that of the first driven gear 10<SB>1</SB>side by q<SB>3</SB>per a meshing space of a drive gear and the driven gear as shown in the figure (b). Discharge carried into the delivery port 7<SB>2</SB>from the intake port 5<SB>1</SB>by the drive gear 3 is constant. Consequently, discharge delivered from the delivery port 7<SB>2</SB>by a second driven gear 10<SB>2</SB>can be smaller than discharge delivered from a delivery port 7<SB>1</SB>by the first driven gear 10<SB>1</SB>by drive gear tooth number times of q<SB>2</SB>+q<SB>3</SB>per a revolution of the drive gear. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ギヤポンプに関し、さらに詳しくは、流体の吐出容量を可変できるとともに、流体の吐出容量を可変したときに発生する余剰流量を低減できるギヤポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
ギヤポンプは、油圧機器を動作させるための油圧発生源として用いられ、簡単な構造でコンパクトに設計できるので、自動車やトラック等の車両搭載用の油圧発生源として広く用いられている。自動車やトラック等の車両においては、油圧機器が必要とする油量が変化する場合があり、このような油量変化に対応できる構成が必要である。このような要求に対しては、特許文献1には、駆動ギヤと、これと噛み合う2系統の従動ギヤとからなる2つのポンプを備えたギヤポンプを用い、一方のポンプの吐出口を当該ポンプの吸入口に接続するアンロード通路を設け、このアンロード通路を開閉することによって吐出容量を変化させるギヤポンプが開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−70757号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このギヤポンプでは同じ吐出容量のポンプを2個用いるので、1個のポンプのみを使用する時と2個のポンプを使用する時との吐出容量比は1:2にすることしかできない。しかし、実際の運転においては、通常使用時と大流量時とにおける必要流量比が1:2よりも小さい場合がほとんどであり、特許文献1に開示されたギヤポンプでは余剰流量が発生していた。そして、余剰流量が発生してもその分のポンプ駆動エネルギーは必要なので、その分のエネルギー損失が発生していた。
【0005】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、吐出容量を可変でき、かつ吐出容量を可変した際における余剰流量の発生を抑制できるギヤポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明によるギヤポンプは、駆動ギヤと、当該駆動ギヤに駆動される複数の従動ギヤとで構成されるギヤポンプであって、前記各従動ギヤは共通の元ギヤから製造されるとともに、少なくとも一つの従動ギヤを他の従動ギヤとは異なる歯車諸元とすることによって、前記各従動ギヤによって吐出される流体の吐出容量を異ならせることを特徴とする。
【0007】
このギヤポンプは、駆動ギヤと、共通の元ギヤから製造される複数の従動ギヤとからなる外接型のギヤポンプである。そして、複数の従動ギヤのうち少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を、他の従動ギヤとは異ならせることによって、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させる。このように、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各従動ギヤの吐出容量を変更できる。また、従動ギヤの歯車諸元を変更すれば、任意の吐出容量を設定することができるので、歯車諸元を異ならせた従動ギヤ同士を組み合わせて、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することで、全従動ギヤの吐出による流量増大時において発生する余剰流量を低減することができる。さらに、複数の従動ギヤは共通の元ギヤからなるので、従動ギヤを製造する工具や工程を大幅に変更することなく、吐出容量の異なる吐出ポートを持つギヤポンプを簡易に製造することができる。
【0008】
また、次の本発明によるギヤポンプは、上記ギヤポンプにおいて、前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも小さくしたことを特徴とする。
【0009】
このギヤポンプは、少なくとも一つの従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも小さくしてあるので、他の従動ギヤと比較してこの従動ギヤの吐出容量を小さくすることができる。そして、歯先円径の大きさを調整すれば、従動ギヤの吐出容量を容易に小さくすることができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これによって、全従動ギヤによる吐出時において発生する余剰流量を削減できる。また、歯先円径を小さくすることにより、この従動ギヤのトップランド面積を大きくすることができるので、従動ギヤのトップランドによる流体のシール効果を大きくして、ギヤポンプの容積効率を向上させることができる。
【0010】
また、次の本発明によるギヤポンプは、上記ギヤポンプにおいて、前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも大きくしたことを特徴とする。
【0011】
このギヤポンプは、少なくとも一つの従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも大きくしてあるので、他の従動ギヤと比較してこの従動ギヤの吐出容量を大きくすることができる。そして、歯先円径の大きさを調整すれば、従動ギヤの吐出容量を容易に高くすることができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これによって、全従動ギヤによる吐出時において発生する余剰流量を削減できる。また、歯先円径を大きくすることにより、この従動ギヤのトップランド面積を小さくすることができるので、従動ギヤの歯先とケーシング内面との摺動抵抗を小さくして機械効率を向上させることができる。
【0012】
また、次の本発明によるギヤポンプは、第1駆動ギヤと、当該第1駆動ギヤに内接して駆動される第1従動ギヤとで構成される内接型の第1ギヤポンプと、前記第1駆動ギヤと共通の元ギヤから製造される第2駆動ギヤと、前記第1従動ギヤと共通の元ギヤから製造されるとともに前記第2駆動ギヤに内接して駆動される第2従動ギヤとで構成される内接型の第2ギヤポンプと、を有し、前記第2駆動ギヤ又は前記第2従動ギヤの少なくとも一方は、前記第1駆動ギヤ又は前記第1従動ギヤに対して歯車諸元を変更することにより、前記第1ギヤポンプと前記第2ギヤポンプとで吐出する流体の吐出容量を異ならせることを特徴とする。
【0013】
このギヤポンプは、内接型のギヤポンプを複数備え、共通の駆動軸によって各ギヤポンプの駆動ギヤを回転させる。そして、各ギヤポンプの駆動ギヤ及び従動ギヤは、それぞれ元ギヤが共通しており、各ギヤポンプ間で駆動ギヤ又は従動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元を変更することにより、各ギヤポンプ間における吐出容量を異ならせる。このように、共通の元ギヤからなる従動ギヤ又は駆動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各ギヤポンプ間において吐出容量を容易に変更できる。また、従動ギヤ等の歯車諸元を変更することにより、任意の吐出容量を設定することができるので、このギヤポンプは流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を簡便に設定することができる。これにより、流量増大時における余剰流量の発生を抑制することができる。さらに、工具や工程を大幅に変更することなく、簡易に吐出容量の異なる吐出容量で吐出可能なギヤポンプを製造できる。また、歯車諸元を変更するだけで任意に吐出容量を変更できるので、ギヤポンプを設計する際の自由度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同1のものが含まれる。なお、この本発明は、吐出容量を変更して使用する要求がある箇所に対して適用でき、特に乗用車、トラック、バスその他の車両においてオイルポンプを使うときに吐出容量を変更する必要がある部分に対して好適である。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプは、駆動ギヤと当該駆動ギヤに駆動される複数の従動ギヤとで構成される複数の吸入/吐出部を有するギヤポンプであって、各従動ギヤは共通の元ギヤを用いるとともに、少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を変更することによって、各吐出ポートの吐出容量を変更する点に特徴がある。次に、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプについて説明する。
【0016】
このギヤポンプ100は、いわゆる外接ギヤポンプであって、ケーシング1内に備えられた駆動ギヤ3と第1従動ギヤ10、及び駆動ギヤ3と第2従動ギヤ10とがそれらの外側で噛み合って流体を吸入し吐出する。また、このギヤポンプ100は、吸入ポート5、5、及び吐出ポート7、7を備えている。そして、吸入ポート5、5から流体を吸入し、吐出ポート7に吐出する第1吸入/吐出部100と、吸入ポート5、5から流体を吸入し、吐出ポート7に吐出する第2吸入/吐出部100とから構成される。このように、このギヤポンプ100は、複数の吸入/吐出部を備えるものである。なお、以下の例では吸入/吐出部を2個備えたギヤポンプについて説明するが、吸入/吐出部は2個に限られず、3個以上の吸入/吐出部を備えるギヤポンプに対しても本発明は適用できる。
【0017】
駆動ギヤ3は、エンジンその他の駆動手段(図示せず)によって回転軸Cを中心として図1の矢印方向に回転し、駆動ギヤ3と噛み合う第1従動ギヤ10及び第2従動ギヤ10を、それぞれの回転軸C及びCを中心として回転させる。駆動ギヤ3は吸入ポート5から、第1従動ギヤ10は吸入ポート5から流体を吸入し、両吸入ポートから吸入された液体は第1吐出ポート7から吐出される。同様に、第2従動ギヤ10は吸入ポート5から、駆動ギヤ3は吸入ポート5から流体を吸入し、両吸入ポートから吸入された液体は第2吐出ポート7から吐出される。
【0018】
図2は、実施の形態1に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。本発明のギヤポンプ100に係る第1及び第2従動ギヤ10、10は、それぞれ共通の元ギヤから製造される。ここで、共通の元ギヤとは、同じ歯切り工具、すなわち共通の諸元を持つ歯切り工具で製造できることを意味する。このような元ギヤによれば、同じ歯切り工具で元ギヤを切削した後、当該元ギヤに対して簡単な切削加工等を施工することによって、流量を変更させるように歯車諸元を変更した従動ギヤに加工できる。すなわち、従動ギヤの歯車諸元のうち、少なくともピッチ円、歯数、圧力角及び転位係数が同じであればよく、これら以外の歯車諸元を歯切り後の加工によって変更できる余地があればよい。本発明において変更可能な歯車諸元は、同じ歯切り工具を用いた場合に変更可能な歯車諸元である。このような歯車諸元は、例えば歯先円径、歯幅(図面垂直方向の厚さ)であり、これらのうち少なくとも一つを変更することによって、従動ギヤの吐出容量を変更する。
【0019】
実施の形態1に係る本発明においては、変更する歯車諸元として歯先円径を選択し、図2(a)、(b)に示すように、第2従動ギヤ10の歯先円の半径rと第1従動ギヤ10の歯先円の半径rとを異ならせている。本実施の形態においては、第1従動ギヤ10と第2従動ギヤ10ギヤ間で、それぞれの歯先円の半径がr>rとなるようにしてある。なお、歯先円の半径を2倍すれば、歯先円径となる(以下同様)。このとき、第1従動ギヤ10と第2従動ギヤ10ギヤ間において、それぞれの歯丈hとhとの関係はh>hとなる。
【0020】
このような構成によって、第2吸入/吐出部100側におけるケーシング内面12i(図2(a)中、実線で示す部分)の半径Rは、第1吸入/吐出部100側におけるケーシング内面11i(図2(a)中、点線で示す部分)の半径Rよりも小さくなる。このため、吸入ポート5から吐出ポート7へ運び込まれる流量は、従動ギヤの2枚の歯間当たり、第1従動ギヤ10側よりもqだけ小さくなる(図2(a))。また、吐出ポート7から吸入ポート5へ戻される流量は、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い空間1個当たり、第1従動ギヤ10側よりもqだけ大きくなる(図2(b))。そして、駆動ギヤ3によって吸入ポート5から吐出ポート7へ運び込まれる流量はqで一定である(図1)。その結果、吐出ポート7から吐出される流量は、吐出ポート7から吐出する流量よりも、駆動ギヤ1回転当たりq+qの駆動ギヤ歯数倍分だけ小さくすることができる。このように、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプ100では、複数の吸入/吐出部間において、それぞれの吸入/吐出部が吐出する流体の流量を変更することができる。これによって、流体吐出対象の仕様や運転条件に応じて、それぞれの吸入/吐出部における吐出容量を任意の値に設定できるので、余剰流量の発生を抑制することができる。
【0021】
また、第1従動ギヤ10と共通の元ギヤからなる第2従動ギヤ10の歯先円径を小さくすることによって、第2従動ギヤ10のトップランド102tにおける面積Sを、第1従動ギヤ10のトップランド101tにおける面積Sよりも大きくすることができる。これによって、前記トップランド102tとケーシング内面12iとの接触面積を大きくすることができるので、第2吸入/吐出部100側においては第1吸入/吐出部100側よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2吸入/吐出部100側においては、第2吐出ポート7から第2吸入ポート5への流体の漏れを低減できるので、第1吸入/吐出部100側よりも容積効率を向上させることができる。これにより、低流量時においても流量欠損を小さくできるので、ギヤポンプ100の容積効率を高く維持できる。
【0022】
図3は、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプの使用例を示す説明図である。同図を用いて、実施の形態1に係る本発明のギヤポンプ100の駆動例を説明する。この例において、ギヤポンプ100の流体吐出対象は自動車やトラック等のオートマチックトランスミッション(以下ATと略称)であり、AT58を制御するためにギヤポンプ100が使用される。一般に、ATは常に同じ流量で運転される訳はなく、エンジンの回転数やATに対する負荷等に応じて、必要とされる流量が変化する。多くの運転条件下においては1個の従動ギヤで十分な流量を供給できるが、ATの負荷が増大したときや、エンジンがアイドリング回転であって単独の従動ギヤでは安定してAT制御油を供給できないときには、複数の従動ギヤを使用する。
【0023】
ギヤポンプ100の第1吸入/吐出部100の吸入ポート5及び第2吸入/吐出部100の吸入ポート5へ、流体であるAT制御油が供給される。ギヤポンプ100はエンジン(図示せず)によって駆動されて、第1吸入/吐出部100の吐出ポート7及び第2吸入/吐出部100の吐出ポート7の両方からAT制御油を吐出する。吐出されたAT制御油は、吐出用配管54、54の合流部56で合流した後AT58へ供給されて、AT58のギヤを切り替える。
【0024】
この例においては、通常の運転時に第2従動ギヤ10を含む第2吸入/吐出部100を使用する。これは、上述したように、歯先円径を小さくした方が、従動ギヤのトップランドとケーシングとのシール性を向上させて容積効率を高くできるからである。なお、ギヤポンプ100の流体吐出対象(ここではAT58)の仕様や運転条件によって、吐出容量の大きい第1吸入/吐出部100を通常の運転時に使用してもよい。吐出容量の大きい第1吸入/吐出部100を通常の運転時に使用すると、後述するように第1従動ギヤ10のトップランドとケーシングとの摺動抵抗を低減して、エネルギー損失を抑えることができる。
【0025】
通常の運転時に第2吸入/吐出部100を使用するので、このときには、第1吸入/吐出部100からAT58へAT制御油を供給する必要はない。したがって、吐出用配管54に備えたリリーフ弁52、及びON/OFF弁50を備えたリターン流路51によって、第1吸入/吐出部100から吐出されるAT制御油をギヤポンプ100の吸入側へ戻すようにしてある。
【0026】
通常の運転時には、ON/OFF弁50を開くことによってリリーフ弁52に作用するAT制御油の圧力を、リリーフ弁52の開弁圧力よりも低くする。これにより、第2吸入/吐出部100からのみ、AT制御油をAT58へ供給することができる。一方、AT58に必要なAT制御油の量が増加した場合には、ON/OFF弁50を閉じることによってリリーフ弁52に作用するAT制御油の圧力をリリーフ弁52の開弁圧力よりも高くする。これにより、第1吸入/吐出部100及び第2吸入/吐出部100の両方からAT制御油をAT58へ供給することができる。
【0027】
図3(b)は、ギヤポンプの回転数と吐出流量との関係を示す概念図である。ここで、図中Q1は、ギヤポンプ100の第1吸入/吐出部100による流量を、Q2は第2吸入/吐出部100から吐出される流量を示す。一般にギヤポンプでは、図3(b)に示すように、ポンプ回転数Xに比例して吐出流量Qも増加する。図3(b)中、吐出流量Qa出示す流量がAT58の制御に最低限必要な流量とした場合、第2吸入/吐出部100単独でこれをまかなうためには、X回転以上のポンプ回転数が必要である。
【0028】
ところが、ギヤポンプ100を駆動するエンジンがアイドリング回転であった場合、ポンプ回転数はXa回転となり、第2従動ギヤ10を含む第2吸入/吐出部100単独では十分な流量のAT制御油を供給できない。したがって、この場合には上記ON/OFF弁50を閉じることによって第1従動ギヤ10を含む第1吸入/吐出部100からも制御油を供給して、AT58に必要なAT制御油の流量を確保する。一方、自動車等の走行等によりエンジンがある程度の回転数になって、ギヤポンプ100がポンプ回転数Xになれば、第2吸入/吐出部100単独で十分な量のAT制御油を供給できる。この場合には、ON/OFF弁50を開くことにより、第1吸入/吐出部100から吐出されるAT制御油をギヤポンプ100の吸入側へ戻して、第2吸入/吐出部100単独でAT制御油を供給する。
【0029】
このように、ギヤポンプ100のポンプ回転数Xに応じて、吸入/吐出部を切り替えることにより、AT制御油を所望の流量でAT58に供給することができる。また、急ブレーキ時においては、急激にギヤポンプ100の回転数が低下するため、十分な流量でAT58へAT制御油を供給できない場合もある。このような場合も、第1及び第2吸入/吐出部100、100を用いる。この場合、ギヤポンプ100の回転数低下が急であるため、ブレーキを踏み込む加速度によって急ブレーキを検知することにより、第1吸入/吐出部100からもAT制御油を供給させるようにしてもよい。このようにすれば、ギヤポンプ100の回転が落ちる前に、第1及び第2吸入/吐出部100、100からAT制御油を吐出させることができる。なお、本発明を適用できるATは、多段式、無段式を問わない。
【0030】
(変形例)
図4は、実施の形態1の変形例に係るギヤポンプを示す説明図である。このギヤポンプ102は、上記実施の形態1に係るギヤポンプと略同1の構成であるが、変更する歯車諸元として歯幅を採用する点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。
【0031】
図4(a)に示すように、このギヤポンプ102では、第1従動ギヤ12と第2従動ギヤ12とで、歯幅を変更してある。このようにすれば歯幅がtからtへ小さくなった分、吸入ポートから吐出ポートへ送られる流体の量が少なくなる。これによって第1第2吸入/吐出部102及び第2吸入/吐出部102から吐出する流体の流量を変更することができる。
【0032】
以上、実施の形態1に係る本発明では、共通の元ギヤからなる複数の従動ギヤの歯車諸元を異ならせるようにしたので、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させることができる。これにより、各従動ギヤ間で任意の吐出容量を設定することができるので、歯車諸元の異なる従動ギヤ同士を組み合わせて、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することで、流量増大時における余剰流量の発生を抑制することができる。また、複数の従動ギヤは共通の元ギヤから製造できるので、歯切り工具や歯切り工程を大幅に変更することなく、吐出容量の異なる吐出ポートを持つギヤポンプを簡易に製造することができる。さらに、歯車諸元を変更するだけで任意に従動ギヤの吐出容量を変更できるので、ギヤポンプを設計する際の自由度を向上させることができる。なお、実施の形態1で説明した本発明の構成は、以下の実施の形態に対しても適宜適用できる。また、本発明は、上記ATの他にも、車両においてはブレーキ、エンジンの可変吸排気バルブ制御等、制御油の吐出容量を変更して使用する要求がある箇所に対して適用できる。
【0033】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。また、図6は、実施の形態2に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。このギヤポンプは、上記実施の形態1に係る本発明の構成と略同様の構成であるが、共通の元ギヤから製造される各従動ギヤのうち、少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を変更することによって、歯車諸元を変更した従動ギヤによる吐出流量を他の従動ギヤよりも大きくした点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。なお、実施の形態2においても、2個の従動ギヤを有するギヤポンプを例にとって説明するが、従動ギヤは3個以上でもよい。
【0034】
本発明のギヤポンプ100に係る第1及び第2従動ギヤ11、11は、それぞれ共通の元ギヤで構成される。共通の元ギヤについては、上述した通りである。実施の形態2に係る本発明においては、変更する歯車諸元として歯先円径を選択し、図6(a)、(b)に示すように、第1従動ギヤ11と第2従動ギヤ11ギヤ間で、それぞれの歯先円の半径がr<rとなるようにしてある。このとき、第1従動ギヤ11と第2従動ギヤ11ギヤ間において、それぞれの歯丈h、hはh<hとなる。
【0035】
これによって、第2吸入/吐出部101側におけるケーシング内面12i(図6(a)中、実線で示す部分)の半径Rは、第1吸入/吐出部101側におけるケーシング内面11i(図6(a)中、点線で示す部分)の半径Rよりも小さくなる。このため、吸入ポート5から吐出ポート7へ運び込まれる流量は、従動ギヤの2枚の歯間当たり、第1従動ギヤ11側よりもqだけ大きくなる(図6(a))。また、吐出ポート7から吸入ポート5へ戻される流量は、駆動ギヤと従動ギヤとの噛み合い空間1個当たり、第1従動ギヤ11側よりもqだけ小さくなる(図6(b))。そして、駆動ギヤ3によって吸入ポート5から吐出ポート7へ運び込まれる流量はqで一定である(図5)。その結果、吐出ポート7から吐出される流量を、吐出ポート7から吐出される流量よりも、駆動ギヤ1回転当たりq+qの駆動ギヤ歯数倍分だけ大きくすることができる。このようにして、実施の形態2に係る本発明のギヤポンプ101では、複数の吸入/吐出部間において、それぞれの吸入/吐出部に備えた従動ギヤが吐出する流体の流量を変更することができる。
【0036】
また、第2従動ギヤ10の歯先円径を大きくすることによって、第2従動ギヤ11側ではトップランド11tの面積Sを、第1従動ギヤ11側におけるトップランド11tの面積Sも小さくすることができる(図6(a)、(c))。これによって、前記トップランド112tとケーシング内面12iとの接触面積を、第1従動ギヤ11側よりも小さくすることができるので、第2従動ギヤ11とケーシング内面12iとの摺動抵抗を低減できる。その結果、ギヤポンプ101の駆動損失を低減して機械効率を向上させることができるので、省エネルギー化に貢献しうる。
【0037】
以上、実施の形態2に係る本発明によれば、共通の元ギヤからなる複数の従動ギヤの歯先円径を異ならせ、一方の歯先円径を他方よりも大きくしたので、一方の従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を他方よりも大きくすることができる。これにより、各従動ギヤ間で任意の吐出容量を設定することができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に応じて、このような歯車諸元の異なる従動ギヤ同士を組み合わせて、余剰流量の発生を抑制することができる。また、歯先円径を大きくした従動ギヤとケーシング内面との接触面積を小さくできるので、両者の摺動抵抗を低減できる。その結果、ギヤポンプの駆動損失を低減して機械効率を向上させることができるので、省エネルギー化に寄与しうる。なお、実施の形態2で説明した本発明の構成は、以下の実施の形態に対しても適宜適用できる。
【0038】
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す斜視図である。また、図8は、実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプは、上記実施の形態1に係るギヤポンプと略同1の構成であるが、いわゆる内接型のギヤポンプであって、駆動ギヤ又は従動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元を変更することによって、各吐出ポートの吐出容量を変更する点が異なる。その他の構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。なお、以下の例においては、2個のギヤポンプを組み合わせた例について説明するが、ギヤポンプの数は2個に限定されるものではなく、3個以上であってもよい。
【0039】
このギヤポンプ200は、内接型の第1ギヤポンプ200と第2ギヤポンプ200とを同軸上に配列して、駆動軸60によって両ギヤポンプを駆動する。そして、第1ギヤポンプ200又は第2ギヤポンプ200の一方のみから、又は両方から同時に流体を吐出させることによって、ギヤポンプ200の流量を可変する。なお、流量可変の方法については、上記実施の形態1で説明した方法が適用できる。
【0040】
第1ギヤポンプ200及び第2ギヤポンプ200は、ともに第1従動ギヤ20、第2従動ギヤ20の内部に第1駆動ギヤ30、第2駆動ギヤ30が配置されて構成される。そして、外周にギヤの歯が形成された第1駆動ギヤ30、第2駆動ギヤ30が、内周にギヤの歯が形成された第1従動ギヤ20、第2従動ギヤ20と噛み合う。第1駆動ギヤ30、第2駆動ギヤ30が回転すると、第1従動ギヤ20、第2従動ギヤ20も第1駆動ギヤ30、第2駆動ギヤ30と同じ方向に回転する。
【0041】
第1駆動ギヤ30及び第2駆動ギヤ30は、エンジン等の駆動手段(図示せず)によって駆動軸60を介して駆動されて、回転軸Ciを中心として図8の矢印方向へ回転する。第1従動ギヤ20及び第2従動ギヤ20は第1駆動ギヤ30及び第2駆動ギヤ30によって駆動される。そして、第1駆動ギヤ30、第2駆動ギヤ30の回転軸Ciとは異なる回転軸Coを中心として、図6の矢印方向へ回転する。
【0042】
第1従動ギヤ20と第1駆動ギヤ30との間、及び第2従動ギヤ20と第2駆動ギヤ30との間には、三日月形状の第1クレセント40、及び第2クレセント40が配置されている。第1吸入ポート2001i、第2吸入ポート2002iから吸入された流体は、第1及び第2クレセント40、40と第1及び第2従動ギヤ20、20との間、及び第1及び第2クレセント40、40と第1及び第2駆動ギヤ30、30との間を通る。その後、前記流体は、第1吐出ポート2001o、第2吐出ポート2002oから吐出する。
【0043】
ここでは、従動ギヤの歯車諸元として、歯先円径を変更した例について説明する。なお、歯車諸元については、上記実施の形態1で説明した通りである。第2ギヤポンプ200の第2従動ギヤ20は、第1ギヤポンプ200の第1従動ギヤ20よりも歯先円径を小さくしてある。すなわち、第1従動ギヤ20の歯先円の半径をr、第2従動ギヤ20の歯先円の半径をr’とすると、r>r’となる。これにより、第2従動ギヤ20の歯丈Hは、従動ギヤ20の歯丈Hよりも小さくなっている(H<H)。これに対応して、第2ギヤポンプ200の第2クレセント40の厚さは、第1ギヤポンプ200の第1クレセント40の厚さよりも大きくなっており、それぞれの最大厚さ同士ではY>Yとなっている。なお、第1、第2ギヤポンプ200、200間では、第1及び第2駆動ギヤの歯先円の半径rは変化させていない。このような構成によって、第2ギヤポンプ200における第2従動ギヤ20の歯間と第2クレセント40との間で搬送される流体の量は、第1ギヤポンプ200における第1従動ギヤ20の歯間と第1クレセント40との間で搬送される流体の量よりもqだけ少なくなる(図8(b))。
【0044】
一方、第1及び第2従動ギヤ20、20と第1及び第2駆動ギヤ30、30とが、第1及び第2吐出ポート2001o、2002oから第1及び第2吸入ポート2001i、2002iに移行する際には、従動ギヤと駆動ギヤとの間に残留した流体が、吸入ポートへ持ち出される。ここで、第2ギヤポンプ200の第2従動ギヤ20の歯丈Hを第1ギヤポンプ200の第1従動ギヤ20の歯丈Hよりも小さくしたので、吸入ポートへ持ち出される流体の量は、第2ギヤポンプの方がqだけ多くなる(図8(b))。したがって、このギヤポンプ200では、第1ギヤポンプ200の流量Qよりも第2ギヤポンプ200の流量Qの方がq+qの倍数だけ小さくなる。このような構成によって、第1ギヤポンプ200よりも第2ギヤポンプ200の方が、吐出する流体の流量は小さくなるように設定されている。
【0045】
第2ギヤポンプ200における第2従動ギヤ20の歯先円の半径r’は、第1ギヤポンプ200における第1従動ギヤ20の歯先円の半径rよりも小さくしてある。このため、第2ギヤポンプ200においては第2従動ギヤ20のトップランドと第2クレセント40との接触面積を、第1ギヤポンプ200よりも大きくできる。これによって、第2ギヤポンプ200では、第1ギヤポンプ200よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2ギヤポンプ200では、第2吸入ポート2002iから第2吐出ポート2002oへの流体の漏れをより低減できるので、第1ギヤポンプ200よりも容積効率を向上させることができる。
【0046】
(変形例1)
図9は、実施の形態3の第1変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプ201は、実施の形態2に係るギヤポンプ200と略同様の構成であるが、駆動ギヤの歯車諸元を変更することにより吐出する流量を変更した点が異なる。その他の構成は実施の形態2と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。ここでは、駆動ギヤの歯車諸元のうち、歯先円径を変更した例について説明する。
【0047】
第2ギヤポンプ201の第2駆動ギヤ31は、第1ギヤポンプ201の第1駆動ギヤ31よりも歯先円径が小さくなるように切削してある。すなわち、第1駆動ギヤ31の歯先円の半径をr、第2駆動ギヤ31の歯先円の半径をr’とすると、r>r’となる。これにより、第2駆動ギヤ31の歯丈Hは、第1駆動ギヤ31の歯丈Hよりも小さくなっている(H<H)。これに対応して、第2ギヤポンプ201の第2クレセント41の厚さは、第1ギヤポンプ201の第1クレセント41の厚さよりも大きくなっており、それぞれの最大厚さ同士の関係は、Z>Zとなっている。なお、第1、第2ギヤポンプ201、201間では、第1及び第2従動ギヤの歯先円の半径rは変化させていない。このような構成によって、第2ギヤポンプ201における第2駆動ギヤ31の歯間と第2クレセント41との間で搬送される流体の量は、第1ギヤポンプ201における第1駆動ギヤ31の歯間と第2クレセント41との間で搬送される流体の量よりもqだけ少なくなる(図9(b))。
【0048】
一方、第1従動ギヤ21、第2従動ギヤ21と第1駆動ギヤ31、第2駆動ギヤ31とが、第1吐出ポート2011o、第2吐出ポート2012oから第1吸入ポート2011i、第2吸入ポート2012iに移行する際には、従動ギヤと駆動ギヤとの間に残留した流体が、吸入ポートへ持ち出される。ここで、第2ギヤポンプ201における第2駆動ギヤ31の歯先円の半径r’は、第1ギヤポンプ201における第1駆動ギヤ31の歯先円の半径rよりも小さくしてある。このため、吸入ポートへ持ち出される流体の量は、第2ギヤポンプの方がqだけ多くなる(図9(b))。したがって、このギヤポンプ201では、第1ギヤポンプ201の流量Qよりも第2ギヤポンプ201の流量Qの方がq+qの倍数だけ小さくなる。このような構成によって、第1ギヤポンプ201よりも第2ギヤポンプ201の方が、吐出する流体の流量は小さくなるように設定されている。
【0049】
第2ギヤポンプ201の第2駆動ギヤ31は、歯丈Hを第1ギヤポンプ201の第1駆動ギヤ31よりも小さくしてある。これによって、第2ギヤポンプ201においては第2駆動ギヤ31のトップランドと第2クレセント41との接触面積を、第1ギヤポンプ201よりも大きくできる。このため、第2ギヤポンプ201では、第1ギヤポンプ201よりも流体のシール面積を大きくすることができる。その結果、第2ギヤポンプ201では、第2吸入ポート2012iから第2吐出ポート2012oへの流体の漏れをより低減できるので、第1ギヤポンプ201よりも容積効率を向上させることができる。なお、実施の形態3及びその変形例1の説明においては、駆動ギヤ又は従動ギヤのうちいずれか一方の歯車諸元を変更したが、駆動ギヤ及び従動ギヤ両方の歯車諸元を同時に変更してもよい。
【0050】
(変形例2)
図10は、実施の形態3の第2変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。このギヤポンプ202は、実施の形態2及びその第1変形例に係るギヤポンプ200、201と略同様の構成であるが、歯車諸元のうち歯幅を変更することにより吐出する流量を変更する点が異なる。その他の構成は実施の形態2等と同様なのでその説明を省略するとともに、同1の構成要素には同1の符号を付する。
【0051】
第1ギヤポンプ202と第2ギヤポンプ202とは、軸方向(駆動軸60と平行方向)に垂直な断面形状は全く同一である。すなわち、第1従動ギヤ22、第2従動ギヤ22、第1駆動ギヤ32、第2駆動ギヤ32、及び第1クレセント42、第2クレセント42の軸方向に垂直な断面形状はそれぞれ同一である。第1ギヤポンプ202と第2ギヤポンプ202とは、ギヤの歯幅を変更してあり、第1ギヤポンプ202の歯幅lよりも第2ギヤポンプ202の歯幅lの方が小さくしてある(l>l)。これにより、第2ギヤポンプ202から吐出される流体の流量Qを、第1ギヤポンプ202から吐出される流体の流量Qよりも小さくすることができる。
【0052】
このギヤポンプ202は、変更する歯車諸元として歯幅を選択し、第1ギヤポンプ202と第2ギヤポンプ202とで、歯幅を変更することで吐出する流体の流量を変化させる。このため、従動ギヤや駆動ギヤの歯車諸元を変更するためにこれらを切削する必要がないので、比較的容易に流量を変更することができる。なお、実施の形態3及びその第1変形例で説明した従動ギヤ又は駆動ギヤのうち少なくとも一方の歯車諸元の変更と、この第2変形例に係る歯幅の変更とを組み合わせて吐出容量を変更してもよい。このように、実施の形態3及びその変形例に係るギヤポンプ200、201、202では、歯車諸元を変更する対象の組合せのバリエーションが多いので、それだけギヤポンプを設計する際の自由度が向上する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るギヤポンプでは、共通の元ギヤから製造される複数の従動ギヤのうち少なくとも一つの従動ギヤの歯車諸元を他の従動ギヤとは異ならせて、それぞれの従動ギヤが吐出する流体の吐出容量を相違させるようにした。その結果、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元のみを変更することによって、各従動ギヤの吐出容量を変更できる。また、共通の元ギヤからなる従動ギヤの歯車諸元を変更して任意の吐出容量を設定することができるので、流体吐出対象の仕様や運転条件に適した吐出容量を設定することができる。これにより、本発明のギヤポンプでは、全従動ギヤの吐出による流量増大時において、余剰流量の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図2】実施の形態1に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。
【図3】実施の形態1に係る本発明のギヤポンプの使用例を示す説明図である。
【図4】実施の形態1の変形例に係るギヤポンプを示す説明図である。
【図5】実施の形態2に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図6】実施の形態2に係る本発明の従動ギヤを示す一部拡大図である。
【図7】実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す斜視図である。
【図8】実施の形態3に係る本発明のギヤポンプを示す断面図である。
【図9】実施の形態3の第1変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。
【図10】実施の形態3の第2変形例に係るギヤポンプを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
3 駆動ギヤ
1i、12i ケーシング内面
、5 吸入ポート
、7 吐出ポート
10、11、12、20、21 第1従動ギヤ
10、11、12、20、22 第2従動ギヤ
30、31 第1駆動ギヤ
31、32 第2駆動ギヤ
40、40、41、41、421、42 クレセント
100、101、102、200、201、202 ギヤポンプ
100、101、102 第1吸入/吐出部
100、101、102 第2吸入/吐出部
200、201 第1ギヤポンプ
200、201 第2ギヤポンプ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gear pump, and more particularly, to a gear pump that can change a discharge capacity of a fluid and reduce an excessive flow rate generated when the discharge capacity of the fluid is changed.
[0002]
[Prior art]
The gear pump is used as a hydraulic pressure generation source for operating hydraulic equipment, and can be designed compactly with a simple structure. Therefore, the gear pump is widely used as a hydraulic pressure generation source for mounting on vehicles such as automobiles and trucks. In vehicles such as automobiles and trucks, the amount of oil required by hydraulic equipment may change, and a configuration that can cope with such changes in oil amount is required. In response to such a requirement, Patent Document 1 uses a gear pump including two pumps including a driving gear and two driven gears meshing with the driving gear, and the discharge port of one pump is connected to the pump. A gear pump is disclosed in which an unload passage connected to the suction port is provided and the discharge capacity is changed by opening and closing the unload passage.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2002-70757 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since this gear pump uses two pumps having the same discharge capacity, the discharge capacity ratio between when only one pump is used and when two pumps are used can only be 1: 2. However, in actual operation, the required flow rate ratio between normal use and large flow rate is almost smaller than 1: 2, and the gear pump disclosed in Patent Document 1 generates an excessive flow rate. And even if the surplus flow rate is generated, the pump driving energy corresponding to that amount is necessary, so that the corresponding energy loss has occurred.
[0005]
Therefore, the present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a gear pump that can vary the discharge capacity and suppress the generation of an excessive flow rate when the discharge capacity is varied.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a gear pump according to the present invention is a gear pump including a driving gear and a plurality of driven gears driven by the driving gear, and each driven gear is a common original gear. It is manufactured, and at least one driven gear is made to have different gear specifications from other driven gears, whereby the discharge capacity of the fluid discharged by each driven gear is made different.
[0007]
This gear pump is a circumscribed gear pump including a driving gear and a plurality of driven gears manufactured from a common original gear. Then, by making the gear specifications of at least one driven gear out of the plurality of driven gears different from other driven gears, the discharge capacity of the fluid discharged from each driven gear is made different. Thus, the discharge capacity of each driven gear can be changed by changing only the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear. In addition, if the gear specifications of the driven gear are changed, an arbitrary discharge capacity can be set, so that the driven gears with different gear specifications can be combined to suit the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. By setting the discharge capacity, it is possible to reduce the surplus flow rate that occurs when the flow rate increases due to the discharge of all the driven gears. Furthermore, since the plurality of driven gears are formed of a common original gear, a gear pump having discharge ports with different discharge capacities can be easily manufactured without significantly changing tools and processes for manufacturing the driven gear.
[0008]
In the gear pump according to the present invention, in the gear pump, the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is larger than the tip diameter of the other driven gear. Characterized by being made smaller.
[0009]
In this gear pump, the tooth tip circle diameter of at least one driven gear is made smaller than the tooth tip circle diameter of the other driven gear, so that the discharge capacity of the driven gear is made smaller than that of the other driven gear. Can do. And if the size of the tooth tip circle diameter is adjusted, the discharge capacity of the driven gear can be easily reduced, so that the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be easily set. . As a result, it is possible to reduce the excessive flow rate that is generated at the time of discharge by all the driven gears. In addition, the top land area of this driven gear can be increased by reducing the diameter of the tooth tip circle, so the fluid sealing effect by the top land of the driven gear is increased and the volumetric efficiency of the gear pump is improved. Can do.
[0010]
In the gear pump according to the present invention, in the gear pump, the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is larger than the tip diameter of the other driven gear. Characterized by being enlarged.
[0011]
In this gear pump, since the tooth tip circle diameter of at least one driven gear is larger than the tooth tip circle diameter of the other driven gear, the discharge capacity of the driven gear is made larger than that of the other driven gear. Can do. And if the size of the tooth tip circle diameter is adjusted, the discharge capacity of the driven gear can be easily increased, so that the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be easily set. . As a result, it is possible to reduce the excessive flow rate that is generated at the time of discharge by all the driven gears. In addition, since the top land area of the driven gear can be reduced by increasing the diameter of the tooth tip circle, the sliding resistance between the tooth tip of the driven gear and the casing inner surface can be reduced to improve the mechanical efficiency. Can do.
[0012]
The gear pump according to the present invention is an inscribed first gear pump constituted by a first drive gear and a first driven gear driven inscribed in the first drive gear, and the first drive. A second drive gear manufactured from an original gear common to the gear, and a second driven gear manufactured from an original gear common to the first driven gear and driven inscribed in the second drive gear An inscribed-type second gear pump, wherein at least one of the second drive gear or the second driven gear changes gear specifications with respect to the first drive gear or the first driven gear. By doing so, the discharge capacities of the fluid discharged by the first gear pump and the second gear pump are made different.
[0013]
This gear pump includes a plurality of inscribed gear pumps, and the drive gear of each gear pump is rotated by a common drive shaft. The drive gear and the driven gear of each gear pump have the same original gear, and the discharge capacity between the gear pumps can be changed by changing at least one gear specification of the drive gear or the driven gear between the gear pumps. Make them different. In this way, the discharge capacity can be easily changed between the gear pumps by changing only the gear specifications of the driven gear or the drive gear made of a common original gear. In addition, since any discharge capacity can be set by changing the gear specifications such as the driven gear, this gear pump can easily set the discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. it can. Thereby, generation | occurrence | production of the excess flow volume at the time of flow volume increase can be suppressed. Furthermore, it is possible to manufacture a gear pump that can easily discharge with different discharge capacities without significantly changing tools and processes. Further, since the discharge capacity can be arbitrarily changed simply by changing the gear specifications, the degree of freedom in designing the gear pump can be improved.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Note that the present invention is not limited to the embodiments. In addition, constituent elements in the following embodiments include those that can be easily assumed by those skilled in the art or substantially the same one. The present invention can be applied to places where there is a demand to change the discharge capacity, and in particular, when the oil pump is used in passenger cars, trucks, buses and other vehicles, the discharge capacity needs to be changed. It is suitable for.
[0015]
(Embodiment 1)
1 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the first embodiment of the present invention. This gear pump is a gear pump having a plurality of suction / discharge sections composed of a drive gear and a plurality of driven gears driven by the drive gear, and each driven gear uses a common original gear and at least one of them. It is characterized in that the discharge capacity of each discharge port is changed by changing the gear specifications of the two driven gears. Next, the gear pump according to the first embodiment of the present invention will be described.
[0016]
The gear pump 100 is a so-called external gear pump, and includes a drive gear 3 and a first driven gear 10 provided in the casing 1. 1 , And the driving gear 3 and the second driven gear 10 2 Mesh with each other outside to suck and discharge fluid. The gear pump 100 includes a suction port 5 1 5 2 And discharge port 7 1 , 7 2 It has. And suction port 5 1 5 2 The fluid is sucked from the discharge port 7 1 First inhalation / ejection unit 100 1 And suction port 5 1 5 2 The fluid is sucked from the discharge port 7 2 Second inhalation / ejection unit 100 2 It consists of. Thus, the gear pump 100 includes a plurality of suction / discharge sections. In the following example, a gear pump provided with two suction / discharge sections will be described. However, the number of suction / discharge sections is not limited to two, and the present invention is applicable to a gear pump including three or more suction / discharge sections. Applicable.
[0017]
The drive gear 3 is rotated in the direction of the arrow in FIG. 1 about the rotation axis C by an engine or other drive means (not shown), and is engaged with the drive gear 3. 1 And the second driven gear 10 2 For each rotation axis C 1 And C 2 Rotate around. The drive gear 3 is a suction port 5 2 From the first driven gear 10 1 Is suction port 5 1 Fluid is sucked from the suction port, and the liquid sucked from both suction ports is the first discharge port 7. 1 It is discharged from. Similarly, the second driven gear 10 2 Is suction port 5 2 Therefore, the drive gear 3 is connected to the suction port 5 1 Fluid is sucked from the suction port, and the liquid sucked from both suction ports is the second discharge port 7. 2 It is discharged from.
[0018]
FIG. 2 is a partially enlarged view showing the driven gear according to the first embodiment of the present invention. 1st and 2nd driven gear 10 which concerns on the gear pump 100 of this invention. 1 10 2 Are manufactured from a common original gear. Here, a common base gear means that it can manufacture with the same gear cutting tool, ie, the gear cutting tool which has a common specification. According to such an original gear, after cutting the original gear with the same gear cutting tool, the gear specifications were changed so as to change the flow rate by performing simple cutting or the like on the original gear. Can be processed into a driven gear. That is, among the gear specifications of the driven gear, at least the pitch circle, the number of teeth, the pressure angle, and the shift coefficient need only be the same, and there is only room for other gear specifications to be changed by processing after gear cutting. . The gear specifications that can be changed in the present invention are those that can be changed when the same gear cutting tool is used. Such gear specifications are, for example, the tip diameter and tooth width (thickness in the vertical direction of the drawing), and the discharge capacity of the driven gear is changed by changing at least one of them.
[0019]
In the present invention according to the first embodiment, the tooth tip circle diameter is selected as the gear specifications to be changed, and the second driven gear 10 is selected as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b). 2 Radius of the tip circle 2 And the first driven gear 10 1 Radius of the tip circle 1 Are different. In the present embodiment, the first driven gear 10 1 And second driven gear 10 2 The radius of each tip circle between gears is r 1 > R 2 It is supposed to be. If the radius of the tip circle is doubled, the tip circle diameter is obtained (the same applies hereinafter). At this time, the first driven gear 10 1 And second driven gear 10 2 Each gear height h between gears 1 And h 2 The relationship with 1 > H 2 It becomes.
[0020]
With this configuration, the second suction / discharge unit 100 2 Casing inner surface 1 on the side 2i Radius R of (the part indicated by the solid line in FIG. 2A) 2 The first suction / discharge unit 100 1 Casing inner surface 1 on the side 1i Radius R (portion indicated by dotted line in FIG. 2A) 1 Smaller than. For this reason, the suction port 5 2 From discharge port 7 2 The flow rate carried to the first driven gear 10 is between the two teeth of the driven gear. 1 Q than side 2 (Fig. 2 (a)). Discharge port 7 2 To suction port 5 2 The flow rate returned to the first driven gear 10 is one per meshing space between the drive gear and the driven gear. 1 Q than side 3 (Fig. 2 (b)). The suction port 5 is driven by the drive gear 3. 1 From discharge port 7 2 Q is the flow rate 1 (Fig. 1). As a result, the discharge port 7 2 The flow rate discharged from the discharge port 7 1 Q per rotation of drive gear, rather than the flow rate discharged from 2 + Q 3 The drive gear teeth can be reduced by several times. As described above, in the gear pump 100 according to the first embodiment of the present invention, the flow rate of the fluid discharged from each suction / discharge section can be changed between the plurality of suction / discharge sections. Thereby, the discharge capacity in each suction / discharge section can be set to an arbitrary value in accordance with the specification of the fluid discharge target and the operating conditions, so that the generation of an excessive flow rate can be suppressed.
[0021]
The first driven gear 10 1 Second driven gear 10 composed of a common original gear 2 By reducing the tooth tip circle diameter of the second driven gear 10 2 Top Land 10 2t Area S 2 , The first driven gear 10 1 Top Land 10 1t Area S 1 Can be larger. As a result, the top land 10 2t And casing inner surface 1 2i The second suction / discharge unit 100 can be increased. 2 On the side, the first suction / discharge unit 100 1 The sealing area of the fluid can be made larger than the side. As a result, the second suction / discharge unit 100 2 On the side, the second discharge port 7 2 To second intake port 5 2 Fluid leakage to the first suction / discharge unit 100 can be reduced. 1 Volume efficiency can be improved compared to the side. Thereby, since the flow loss can be reduced even at a low flow rate, the volumetric efficiency of the gear pump 100 can be maintained high.
[0022]
FIG. 3 is an explanatory view showing an example of use of the gear pump according to the first embodiment of the present invention. An example of driving the gear pump 100 according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In this example, the fluid discharge target of the gear pump 100 is an automatic transmission (hereinafter abbreviated as AT) such as an automobile or a truck, and the gear pump 100 is used to control the AT 58. In general, the AT is not always operated at the same flow rate, and the required flow rate varies depending on the engine speed, the load on the AT, and the like. A sufficient amount of flow can be supplied with one driven gear under many operating conditions, but when the AT load increases or when the engine is idling and a single driven gear stably supplies AT control oil. Use multiple driven gears when you cannot.
[0023]
First suction / discharge unit 100 of gear pump 100 1 Inhalation port 5 1 And the second suction / discharge unit 100 2 Inhalation port 5 2 The AT control oil, which is a fluid, is supplied. The gear pump 100 is driven by an engine (not shown), and the first suction / discharge unit 100 is driven. 1 Discharge port 7 1 And the second suction / discharge unit 100 2 Discharge port 7 2 AT control oil is discharged from both. The discharged AT control oil is discharged from a discharge pipe 54. 1 , 54 2 Are joined to the AT 58 and then supplied to the AT 58 to switch the gear of the AT 58.
[0024]
In this example, the second driven gear 10 is operated during normal operation. 2 Second inhalation / discharge unit 100 including 2 Is used. This is because, as described above, reducing the diameter of the tooth tip circle improves the sealing performance between the top land of the driven gear and the casing, thereby increasing the volumetric efficiency. The first suction / discharge unit 100 having a large discharge capacity depends on the specification and operating conditions of the fluid discharge target (here, AT58) of the gear pump 100. 1 May be used during normal operation. First suction / discharge unit 100 having a large discharge capacity 1 Is used during normal operation, the first driven gear 10 will be described later. 1 The sliding resistance between the top land and the casing can be reduced, and energy loss can be suppressed.
[0025]
Second suction / discharge unit 100 during normal operation 2 At this time, the first suction / discharge unit 100 is used. 1 There is no need to supply AT control oil from the AT to the AT 58. Therefore, the discharge pipe 54 1 The first suction / discharge unit 100 is provided by a relief flow path 52 provided in the above and a return channel 51 provided with an ON / OFF valve 50. 1 The AT control oil discharged from the engine is returned to the suction side of the gear pump 100.
[0026]
During normal operation, the pressure of the AT control oil acting on the relief valve 52 is made lower than the valve opening pressure of the relief valve 52 by opening the ON / OFF valve 50. Thus, the second suction / discharge unit 100 2 AT control oil can be supplied to the AT 58 only from. On the other hand, when the amount of AT control oil required for the AT 58 increases, the pressure of the AT control oil acting on the relief valve 52 is made higher than the valve opening pressure of the relief valve 52 by closing the ON / OFF valve 50. . Thus, the first suction / discharge unit 100 1 And the second suction / discharge unit 100 2 The AT control oil can be supplied to the AT 58 from both of them.
[0027]
FIG.3 (b) is a conceptual diagram which shows the relationship between the rotation speed of a gear pump, and discharge flow volume. Here, Q1 in the figure is the first suction / discharge unit 100 of the gear pump 100. 1 Q2 is the second suction / discharge unit 100. 2 The flow rate discharged from is shown. In general, in a gear pump, the discharge flow rate Q increases in proportion to the pump rotation speed X as shown in FIG. In FIG. 3B, when the flow rate indicated by the discharge flow rate Qa is the minimum flow rate required for the control of the AT 58, the second suction / discharge unit 100 is used. 2 To do this alone, X 2 A pump speed higher than the rotation speed is required.
[0028]
However, when the engine driving the gear pump 100 is idling, the pump speed is Xa and the second driven gear 10 is driven. 2 Second inhalation / discharge unit 100 including 2 Alone, it is not possible to supply a sufficient amount of AT control oil. Accordingly, in this case, the first driven gear 10 is closed by closing the ON / OFF valve 50. 1 First suction / discharge unit 100 including 1 The control oil is also supplied from, and the flow rate of the AT control oil necessary for the AT 58 is secured. On the other hand, the engine becomes a certain number of revolutions due to traveling of an automobile or the like, and the gear pump 100 is rotated by a pump revolution number X 2 Then, the second suction / discharge unit 100 2 A sufficient amount of AT control oil can be supplied alone. In this case, the first suction / discharge unit 100 is opened by opening the ON / OFF valve 50. 1 The AT control oil discharged from the pump is returned to the suction side of the gear pump 100, and the second suction / discharge section 100 is returned. 2 Supply AT control oil alone.
[0029]
As described above, the AT control oil can be supplied to the AT 58 at a desired flow rate by switching the suction / discharge section according to the pump rotational speed X of the gear pump 100. Further, at the time of sudden braking, the rotational speed of the gear pump 100 is suddenly reduced, so that the AT control oil may not be supplied to the AT 58 at a sufficient flow rate. In such a case, the first and second suction / discharge units 100 are also used. 1 , 100 2 Is used. In this case, since the speed reduction of the gear pump 100 is steep, the first suction / discharge unit 100 is detected by detecting the sudden brake based on the acceleration at which the brake is depressed. 1 Also, the AT control oil may be supplied. In this way, before the rotation of the gear pump 100 falls, the first and second suction / discharge units 100 are performed. 1 , 100 2 AT control oil can be discharged from the tank. Note that the AT to which the present invention can be applied may be a multistage type or a continuously variable type.
[0030]
(Modification)
FIG. 4 is an explanatory view showing a gear pump according to a modification of the first embodiment. The gear pump 102 has substantially the same configuration as that of the gear pump according to the first embodiment, except that a tooth width is adopted as a gear specification to be changed. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals.
[0031]
As shown in FIG. 4A, in the gear pump 102, the first driven gear 12 is used. 1 And second driven gear 12 2 And the tooth width has been changed. In this way, the tooth width is t 1 To t 2 Therefore, the amount of fluid sent from the suction port to the discharge port is reduced. Accordingly, the first and second suction / discharge sections 102 1 And the second suction / discharge unit 102 2 The flow rate of the fluid discharged from can be changed.
[0032]
As described above, in the present invention according to the first embodiment, since the gear specifications of the plurality of driven gears made of the common original gear are made different, the discharge capacity of the fluid discharged from each driven gear can be made different. it can. As a result, an arbitrary discharge capacity can be set between each driven gear, and by combining driven gears with different gear specifications, a discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target can be set. Further, it is possible to suppress the generation of an excessive flow rate when the flow rate is increased. Further, since the plurality of driven gears can be manufactured from a common original gear, a gear pump having discharge ports with different discharge capacities can be easily manufactured without significantly changing the gear cutting tool and gear cutting process. Furthermore, since the discharge capacity of the driven gear can be arbitrarily changed simply by changing the gear specifications, the degree of freedom in designing the gear pump can be improved. Note that the configuration of the present invention described in Embodiment 1 can be applied to the following embodiments as appropriate. In addition to the AT, the present invention can be applied to places where there is a demand for changing the discharge capacity of the control oil, such as braking and variable intake / exhaust valve control of the engine, in the vehicle.
[0033]
(Embodiment 2)
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the second embodiment of the present invention. FIG. 6 is a partially enlarged view showing the driven gear of the present invention according to the second embodiment. This gear pump has substantially the same configuration as that of the present invention according to the first embodiment, but changes the gear specifications of at least one driven gear among the driven gears manufactured from a common original gear. The difference is that the discharge flow rate of the driven gear with the changed gear specifications is made larger than that of the other driven gears. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals. In the second embodiment, a gear pump having two driven gears will be described as an example, but the number of driven gears may be three or more.
[0034]
First and second driven gears 11 according to the gear pump 100 of the present invention. 1 , 11 2 Are each composed of a common original gear. The common original gear is as described above. In the present invention according to the second embodiment, the tip circle diameter is selected as the gear specifications to be changed, and the first driven gear 11 is shown in FIGS. 6 (a) and 6 (b). 1 And second driven gear 11 2 The radius of each tip circle between gears is r 1 <R 2 It is supposed to be. At this time, the first driven gear 11 1 And second driven gear 11 2 Each gear height h between gears 1 , H 2 Is h 1 <H 2 It becomes.
[0035]
Thus, the second suction / discharge unit 101 2 Casing inner surface 1 on the side 2i Radius R of (the part indicated by the solid line in FIG. 6A) 2 The first suction / discharge unit 101 1 Casing inner surface 1 on the side 1i Radius R of (the part indicated by the dotted line in FIG. 6A) 1 Smaller than. For this reason, the suction port 5 2 From discharge port 7 2 The flow rate carried to the first driven gear 11 is between the two teeth of the driven gear. 1 Q than side 2 It becomes larger only (FIG. 6 (a)). Discharge port 7 2 To suction port 5 2 The flow rate returned to the first driven gear 11 per one meshing space between the drive gear and the driven gear is as follows. 1 Q than side 3 (Fig. 6 (b)). The suction port 5 is driven by the drive gear 3. 1 From discharge port 7 2 Q is the flow rate 1 And constant (FIG. 5). As a result, the discharge port 7 2 The flow rate discharged from the discharge port 7 1 Q per rotation of drive gear than the flow rate discharged from 2 + Q 3 Can be increased by a factor of several times. In this manner, in the gear pump 101 of the present invention according to Embodiment 2, the flow rate of the fluid discharged by the driven gear provided in each suction / discharge section can be changed between the plurality of suction / discharge sections. .
[0036]
The second driven gear 10 2 The second driven gear 11 is increased by increasing the diameter of the tooth tip circle. 2 On the side, Topland 11 2 t area S 2 The first driven gear 11 1 Topland 11 on the side 1 t area S 1 (Figs. 6 (a) and 6 (c)). As a result, the top land 11 2t And casing inner surface 1 2i The contact area with the first driven gear 11 1 The second driven gear 11 can be made smaller than the second driven gear 11. 2 And casing inner surface 1 2i And sliding resistance can be reduced. As a result, the drive loss of the gear pump 101 can be reduced and the mechanical efficiency can be improved, which can contribute to energy saving.
[0037]
As described above, according to the present invention according to the second embodiment, the tooth tip circle diameters of a plurality of driven gears made of a common original gear are made different so that one tooth tip circle diameter is larger than the other, so that one driven gear is The discharge capacity of the fluid discharged from the gear can be made larger than the other. As a result, it is possible to set an arbitrary discharge capacity between each driven gear, so according to the specifications and operating conditions of the fluid discharge target, combining such driven gears with different gear specifications, Occurrence can be suppressed. In addition, since the contact area between the driven gear with the enlarged tooth tip diameter and the inner surface of the casing can be reduced, the sliding resistance of both can be reduced. As a result, the drive loss of the gear pump can be reduced and the mechanical efficiency can be improved, which can contribute to energy saving. Note that the configuration of the present invention described in Embodiment 2 can be applied as appropriate to the following embodiments.
[0038]
(Embodiment 3)
FIG. 7 is a perspective view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention. FIG. 8 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention. This gear pump has substantially the same configuration as the gear pump according to the first embodiment, but is a so-called inscribed gear pump by changing at least one gear specification of the drive gear or the driven gear. The difference is that the discharge capacity of each discharge port is changed. Since other configurations are the same as those of the first embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals. In the following example, an example in which two gear pumps are combined will be described. However, the number of gear pumps is not limited to two, and may be three or more.
[0039]
The gear pump 200 is an inscribed first gear pump 200. 1 And second gear pump 200 2 Are arranged on the same axis, and both gear pumps are driven by the drive shaft 60. The first gear pump 200 1 Or the second gear pump 200 2 The flow rate of the gear pump 200 is varied by discharging fluid from only one of them or simultaneously from both. Note that the method described in Embodiment 1 can be applied to the variable flow rate method.
[0040]
First gear pump 200 1 And the second gear pump 200 2 Are both the first driven gear 20. 1 , Second driven gear 20 2 Inside the first drive gear 30 1 , Second drive gear 30 2 Are arranged and configured. And the 1st drive gear 30 by which the gear tooth was formed in the perimeter 1 , Second drive gear 30 2 However, the first driven gear 20 having gear teeth formed on the inner periphery 1 , Second driven gear 20 2 Mesh with. First drive gear 30 1 , Second drive gear 30 2 Rotates, the first driven gear 20 1 , Second driven gear 20 2 The first drive gear 30 1 , Second drive gear 30 2 Rotate in the same direction as.
[0041]
First drive gear 30 1 And the second drive gear 30 2 Is driven via a drive shaft 60 by drive means (not shown) such as an engine, and rotates in the direction of the arrow in FIG. 8 about the rotation axis Ci. First driven gear 20 1 And the second driven gear 20 2 Is the first drive gear 30 1 And the second drive gear 30 2 Driven by. The first drive gear 30 1 , Second drive gear 30 2 6 is rotated in the direction of the arrow in FIG. 6 around a rotation axis Co different from the rotation axis Ci.
[0042]
First driven gear 20 1 And the first drive gear 30 1 And the second driven gear 20 2 And the second drive gear 30 2 Between the crescent-shaped first crescent 40 1 , And second crescent 40 2 Is arranged. First suction port 200 1i Second suction port 200 2i From the first and second crescents 40. 1 , 40 2 And the first and second driven gears 20 1 , 20 2 And the first and second crescents 40 1 , 40 2 And the first and second drive gears 30 1 , 30 2 Pass between. Thereafter, the fluid is discharged to the first discharge port 200. 1o Second discharge port 200 2o Discharge from.
[0043]
Here, an example in which the tooth tip circle diameter is changed as the gear specifications of the driven gear will be described. The gear specifications are as described in the first embodiment. Second gear pump 200 2 Second driven gear 20 2 The first gear pump 200 1 1st driven gear 20 1 The tip diameter is smaller than that of the tip. That is, the first driven gear 20 1 The radius of the tip circle of r 2 , Second driven gear 20 2 The radius of the tip circle of r 2 'Then r 2 > R 2 Become. Thereby, the second driven gear 20 2 Tooth height H 2 Is driven gear 20 1 Tooth height H 1 Smaller than (H 2 <H 1 ). Correspondingly, the second gear pump 200 2 Second Crescent 40 2 The thickness of the first gear pump 200 1 First Crescent 40 1 It is larger than the thickness of 2 > Y 1 It has become. The first and second gear pumps 200 1 , 200 2 The radius r of the tip circle of the first and second drive gears 1 Has not changed. With this configuration, the second gear pump 200 2 Second driven gear 20 at 2 Interdental and second crescent 40 2 The amount of fluid conveyed between the first gear pump 200 and the first gear pump 200 1 1st driven gear 20 in 1 Interdental and first crescent 40 1 Q than the amount of fluid transported between 2 (Fig. 8 (b)).
[0044]
Meanwhile, the first and second driven gears 20 1 , 20 2 And the first and second drive gears 30 1 , 30 2 Are the first and second discharge ports 200. 1o , 200 2o To first and second suction ports 200 1i , 200 2i When shifting to, the fluid remaining between the driven gear and the drive gear is taken out to the suction port. Here, the second gear pump 200 2 Second driven gear 20 2 Tooth height H 2 The first gear pump 200 1 1st driven gear 20 1 Tooth height H 1 The amount of fluid taken out to the suction port is less for the second gear pump than q. 1 (Fig. 8 (b)). Therefore, in this gear pump 200, the first gear pump 200 1 Flow rate Q 1 Than the second gear pump 200 2 Flow rate Q 2 Is q 1 + Q 2 It becomes smaller by a multiple of. With this configuration, the first gear pump 200 1 Than the second gear pump 200 2 The flow rate of the fluid to be discharged is set to be smaller.
[0045]
Second gear pump 200 2 Second driven gear 20 at 2 Radius of the tip circle 2 'The first gear pump 200 1 1st driven gear 20 in 1 Radius of the tip circle 2 Smaller than Therefore, the second gear pump 200 2 In the second driven gear 20 2 Topland and Second Crescent 40 2 The contact area with the first gear pump 200 1 Can be bigger. Thus, the second gear pump 200 2 Then, the first gear pump 200 1 The seal area of the fluid can be increased. As a result, the second gear pump 200 2 Then, the second suction port 200 2i To second discharge port 200 2o Since the fluid leakage into the first gear pump 200 can be further reduced, 1 Volume efficiency can be improved.
[0046]
(Modification 1)
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a gear pump according to a first modification of the third embodiment. The gear pump 201 has substantially the same configuration as the gear pump 200 according to the second embodiment, except that the flow rate to be discharged is changed by changing the gear specifications of the drive gear. Since other configurations are the same as those of the second embodiment, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals. Here, an example in which the tooth tip circle diameter is changed among the gear specifications of the drive gear will be described.
[0047]
Second gear pump 201 2 Second drive gear 31 2 The first gear pump 201 1 First drive gear 31 of 1 The tip diameter is cut to be smaller than the tip diameter. That is, the first drive gear 31 1 The radius of the tip circle of r 1 , Second drive gear 31 2 The radius of the tip circle of r 1 'Then r 1 > R 1 Become. Thus, the second drive gear 31 2 Tooth height H 2 The first drive gear 31 1 Tooth height H 1 Smaller than (H 2 <H 1 ). Correspondingly, the second gear pump 201 2 Second Crescent 41 2 The thickness of the first gear pump 201 1 First Crescent 41 1 The relationship between each maximum thickness is Z 2 > Z 1 It has become. The first and second gear pumps 201 1 201 2 The radius r of the tip circle of the first and second driven gears 2 Has not changed. With such a configuration, the second gear pump 201 2 Second drive gear 31 in 2 Interdental and second crescent 41 2 The amount of fluid conveyed between the first gear pump 201 and the first gear pump 201 1 First drive gear 31 at 1 Interdental and second crescent 41 1 Q than the amount of fluid transported between 4 (Fig. 9 (b)).
[0048]
On the other hand, the first driven gear 21 1 , Second driven gear 21 2 And the first drive gear 31 1 , Second drive gear 31 2 And the first discharge port 201 1o , Second discharge port 201 2o To the first suction port 201 1i , Second suction port 201 2i When shifting to, the fluid remaining between the driven gear and the drive gear is taken out to the suction port. Here, the second gear pump 201 2 Second drive gear 31 in 2 Radius of the tip circle 1 'Is the first gear pump 201 1 First drive gear 31 at 1 Radius of the tip circle 1 Smaller than For this reason, the amount of fluid taken out to the suction port is q for the second gear pump. 3 Only increase (FIG. 9B). Therefore, in this gear pump 201, the first gear pump 201 1 Flow rate Q 1 Than the second gear pump 201 2 Flow rate Q 2 Is q 3 + Q 4 It becomes smaller by a multiple of. With this configuration, the first gear pump 201 1 Than the second gear pump 201 2 The flow rate of the fluid to be discharged is set to be smaller.
[0049]
Second gear pump 201 2 Second drive gear 31 2 Tooth height H 2 The first gear pump 201 1 First drive gear 31 of 1 Smaller than As a result, the second gear pump 201 2 In the second drive gear 31 2 Topland and Second Crescent 41 2 The contact area with the first gear pump 201 1 Can be bigger. For this reason, the second gear pump 201 2 Then, the first gear pump 201 1 The seal area of the fluid can be increased. As a result, the second gear pump 201 2 Then, the second suction port 201 2i To the second discharge port 201 2o Since the fluid leakage into the first gear pump 201 can be further reduced, 1 Volume efficiency can be improved. In the description of the third embodiment and its modification 1, the gear specifications of either the drive gear or the driven gear are changed, but the gear specifications of both the drive gear and the driven gear are changed simultaneously. Also good.
[0050]
(Modification 2)
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a gear pump according to a second modification of the third embodiment. The gear pump 202 has substantially the same configuration as that of the gear pumps 200 and 201 according to the second embodiment and the first modification thereof, except that the flow rate to be discharged is changed by changing the tooth width of the gear specifications. Different. Since the other configuration is the same as that of the second embodiment and the like, the description thereof is omitted, and the same components are denoted by the same reference numerals.
[0051]
First gear pump 202 1 And the second gear pump 202 2 The cross-sectional shape perpendicular to the axial direction (the direction parallel to the drive shaft 60) is exactly the same. That is, the first driven gear 22 1 , Second driven gear 22 2 , First drive gear 32 1 , Second drive gear 32 2 , And first crescent 42 1 , Second crescent 42 2 The cross-sectional shapes perpendicular to the axial direction are the same. First gear pump 202 1 And the second gear pump 202 2 And the gear tooth width is changed, and the first gear pump 202 is changed. 1 Tooth width l 1 Than the second gear pump 202 2 Tooth width l 2 Is smaller (l 1 > L 2 ). Thus, the second gear pump 202 2 Flow rate Q of fluid discharged from 2 The first gear pump 202 1 Flow rate Q of fluid discharged from 1 Can be made smaller.
[0052]
The gear pump 202 selects a tooth width as a gear specification to be changed, and the first gear pump 202 1 And the second gear pump 202 2 The flow rate of the fluid to be discharged is changed by changing the tooth width. For this reason, since it is not necessary to cut these in order to change the gear specification of a driven gear or a drive gear, a flow rate can be changed comparatively easily. It should be noted that a change in the gear specifications of at least one of the driven gear or the drive gear described in the third embodiment and the first modification thereof is combined with a change in the tooth width according to the second modification to reduce the discharge capacity. It may be changed. As described above, in the gear pumps 200, 201, and 202 according to the third embodiment and the modifications thereof, since there are many variations of combinations of objects to be changed, the degree of freedom in designing the gear pump is improved accordingly.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, in the gear pump according to the present invention, the gear specifications of at least one driven gear among the plurality of driven gears manufactured from the common original gear are different from those of the other driven gears. The discharge capacity of the fluid discharged from the gear is made different. As a result, the discharge capacity of each driven gear can be changed by changing only the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear. In addition, since it is possible to set an arbitrary discharge capacity by changing the gear specifications of the driven gear made up of a common original gear, it is possible to set a discharge capacity suitable for the specifications and operating conditions of the fluid discharge target. Thereby, in the gear pump of this invention, generation | occurrence | production of an excess flow volume can be suppressed at the time of the flow volume increase by discharge of all the driven gears.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view showing a gear pump of the present invention according to Embodiment 1. FIG.
FIG. 2 is a partially enlarged view showing the driven gear of the present invention according to Embodiment 1. FIG.
FIG. 3 is an explanatory view showing an example of use of the gear pump according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view showing a gear pump according to a modification of the first embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the second embodiment of the present invention.
6 is a partially enlarged view showing a driven gear of the present invention according to Embodiment 2. FIG.
7 is a perspective view showing a gear pump of the present invention according to Embodiment 3. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a gear pump according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing a gear pump according to a first modification of the third embodiment.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a gear pump according to a second modification of the third embodiment.
[Explanation of symbols]
1 casing
3 Drive gear
1 1i 1 2i Casing inner surface
5 1 5 2 Inhalation port
7 1 , 7 2 Discharge port
10 1 , 11 1 , 12 1 , 20 1 , 21 1 1st driven gear
10 2 , 11 2 , 12 2 , 20 2 , 22 1 Second driven gear
30 1 , 31 2 1st drive gear
31 1 , 32 1 Second drive gear
40 1 , 40 2 , 41 1 , 41 2 421, 42 1 Crescent
100, 101, 102, 200, 201, 202 Gear pump
100 1 , 101 1 , 102 1 First suction / discharge unit
100 2 , 101 2 , 102 2 Second suction / discharge unit
200 1 201 1 1st gear pump
200 2 201 2 Second gear pump

Claims (4)

駆動ギヤと、当該駆動ギヤに駆動される複数の従動ギヤとで構成されるギヤポンプであって、
前記各従動ギヤは共通の元ギヤから製造されるとともに、少なくとも一つの従動ギヤを他の従動ギヤとは異なる歯車諸元とすることによって、前記各従動ギヤによって吐出される流体の吐出容量を異ならせることを特徴とするギヤポンプ。
A gear pump composed of a drive gear and a plurality of driven gears driven by the drive gear,
Each driven gear is manufactured from a common original gear, and at least one driven gear has different gear specifications from other driven gears, so that the discharge capacity of the fluid discharged by each driven gear is different. A gear pump characterized by
前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載のギヤポンプ。2. The gear pump according to claim 1, wherein the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is smaller than the diameter of the tip of another driven gear. . 前記歯車諸元は歯先円径であって、少なくとも一つの前記従動ギヤの歯先円径を他の従動ギヤの歯先円径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のギヤポンプ。2. The gear pump according to claim 1, wherein the gear specifications have a tip diameter, and the tip diameter of at least one of the driven gears is larger than the tip diameter of another driven gear. . 第1駆動ギヤと、当該第1駆動ギヤに内接して駆動される第1従動ギヤとで構成される内接型の第1ギヤポンプと、
前記第1駆動ギヤと共通の元ギヤから製造される第2駆動ギヤと、前記第1従動ギヤと共通の元ギヤから製造されるとともに前記第2駆動ギヤに内接して駆動される第2従動ギヤとで構成される内接型の第2ギヤポンプと、を有し、
前記第2駆動ギヤ又は前記第2従動ギヤの少なくとも一方は、前記第1駆動ギヤ又は前記第1従動ギヤに対して歯車諸元を変更することにより、前記第1ギヤポンプと前記第2ギヤポンプとで吐出する流体の吐出容量を異ならせることを特徴とするギヤポンプ。
An inscribed first gear pump composed of a first drive gear and a first driven gear driven inscribed in the first drive gear;
A second drive gear manufactured from an original gear common to the first drive gear and a second driven gear manufactured from an original gear common to the first driven gear and driven inscribed in the second drive gear An inscribed second gear pump configured with a gear,
At least one of the second drive gear or the second driven gear is changed between the first gear pump and the second gear pump by changing gear specifications with respect to the first drive gear or the first driven gear. A gear pump characterized by varying the discharge capacity of the fluid to be discharged.
JP2003167539A 2003-06-12 2003-06-12 Gear pump Pending JP2005002894A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003167539A JP2005002894A (en) 2003-06-12 2003-06-12 Gear pump

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003167539A JP2005002894A (en) 2003-06-12 2003-06-12 Gear pump

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005002894A true JP2005002894A (en) 2005-01-06

Family

ID=34093315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003167539A Pending JP2005002894A (en) 2003-06-12 2003-06-12 Gear pump

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005002894A (en)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111059048A (en) * 2020-01-17 2020-04-24 宿迁学院 Floating side plate for counteracting partial radial force by trapped oil force
CN116005200A (en) * 2023-01-04 2023-04-25 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 Gas-liquid supply proportion adjustment type carbon dioxide reduction testing mechanism

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111059048A (en) * 2020-01-17 2020-04-24 宿迁学院 Floating side plate for counteracting partial radial force by trapped oil force
CN111059048B (en) * 2020-01-17 2023-11-10 宿迁学院 Floating side plate for counteracting partial radial force by utilizing trapped oil force
CN116005200A (en) * 2023-01-04 2023-04-25 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 Gas-liquid supply proportion adjustment type carbon dioxide reduction testing mechanism

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4633798B2 (en) Continuously variable transmission device for traveling vehicle and continuously variable transmission method thereof
TWI453342B (en) Vacuum pump
US8632324B2 (en) Optimized helix angle rotors for roots-style supercharger
US7491041B2 (en) Multistage roots-type vacuum pump
US5759013A (en) Oil pump apparatus
JP4888158B2 (en) Electric pump unit and electric oil pump
US8360762B2 (en) Oil pump rotor
CN104500393B (en) Vehicular internal gear type oil pump
US20070092392A1 (en) Internal gear pump
WO2017043478A1 (en) Gear pump
US7699590B2 (en) Oil pump and automatic transmission including the same
JP5278775B2 (en) Oil supply device
US6168391B1 (en) Oil pump apparatus
Kluger et al. A performance comparison of various automatic transmission pumping systems
JP2005002894A (en) Gear pump
JP2008240579A (en) Double-screw type air compressor
JPH0617765A (en) Suction control type ring gear pump
US7819645B2 (en) Internal gear pump
CN1271335C (en) Puming installation
JP2005036656A (en) Gear pump
WO2021152767A1 (en) Gear pump or gear motor
JP3371709B2 (en) Oil pump device
JPH0544651A (en) Internal gear pump
KR101583935B1 (en) Oil pump having two rotors for reducing pulsation of automatic transmission
JP3608688B2 (en) Oil pump device

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090127