JP2005002480A - 糸送り装置 - Google Patents

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昇 中山
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Abstract

【課題】糸送りする対象となる糸品種や糸番手等が変更されても、一対の糸送りローラによる糸の把持力を容易に大きくすることができる糸送りローラを提供することである。
【解決手段】待機位置と送り位置との間で移動自在な移載アーム10と、該移載アームの移動する側の先端部に配設される駆動ローラと弾性の従動ローラとで構成される一対の糸送りローラ1Aと、前記従動ローラを駆動ローラに接離自在とするワイヤー体5とを備えていると共に、該ワイヤー体5を操作する駆動源を前記移載アームの移動範囲外に配設する構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移載アームの先端に駆動ローラと従動ローラとで構成される一対の糸送りローラを備える糸送り装置に関するものであり、さらに詳しくは、前記従動ローラを駆動ローラに対して接離自在とする構成の糸送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紡績機の糸継の際に、紡出側の上糸と巻取側の下糸とを引き出し、糸継装置にて糸継を行うようにしたピーシング方法が公知である。
【0003】
また、旋回空気流を利用して紡績糸を製造する空気紡績機において、巻取側の下糸を親糸として紡績部へ送り込んで、前記下糸と紡出側の上糸とを合流させるようにて行うピーシング方法も公知である。
【0004】
前記空気紡績機の糸継装置において、親糸となる下糸を移送する移載アームを移動(回動)自在に構成し、該移載アームの先端に1対の糸送りローラを設け、該糸送りローラにより下糸を挟持捕捉し、前記移載アームを回動させて、糸継位置まで搬送するようにした構成が公開されている。
【0005】
前記1対の糸送りローラは、駆動ローラと、該駆動ローラに接触して回転する従動ローラより構成されており、移載アーム先端には、該1対の糸送りローラと共に、駆動ローラを駆動するモータと従動ローラを前記駆動ローラと接離自在に移動するシリンダー部材とが取付けられている。そして、従動ローラと駆動ローラ間に糸を挟持し、駆動ローラを回転駆動することで、挟持した糸を送り出すように構成している。さらには、挟持した糸を紡績部に正確に送るために、前記一対の送りローラを首振り自在に構成した糸送り装置も既に公開されている。(例えば、特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】
特開平10−237729号公報(第1−5頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
糸継の際に一対の送りローラで糸を挟持(ニップともいう)するには、従動ローラと駆動ローラとを強く圧接する必要があり、そのために、従動ローラをシリンダー部材により駆動ローラに押し付ける構成としていた。
【0008】
前記特許文献1に記載されている移載アームは、駆動ローラと従動ローラとを一体的にその先端部に装着していると共に、前記駆動ローラの駆動モータと、従動ローラを前記駆動ローラに接離自在とするシリンダー部材とを一体的に装着している。
【0009】
そのために、移載アーム先端部に装着する前記駆動モータやシリンダー部材等の大きさには限度があり、容易に大きくすることはできない。従って、シリンダー部材による駆動力に限界が生じる。
【0010】
そこで、紡績機にて紡績する糸品種や糸番手等が変更された場合には、前記一対の送りローラにて糸を挟持する際の糸の把持力が弱い場合があり、ニップしている糸が緩んだり、正常な糸送りができなくなるという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、糸送りする対象となる糸品種や糸番手等が変更されても、一対の糸送りローラによる糸の把持力を容易に大きくすることができる糸送りローラを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、待機位置と送り位置との間で移動自在な移載アームと、該移載アームの移動端に配設される駆動ローラと従動ローラとで構成される一対の糸送りローラと、前記従動ローラを駆動ローラに接離自在に駆動する駆動源とを備えていると共に、該駆動源の駆動力を従動ローラに伝達する長尺状駆動伝達体を配設したことを特徴としている。
【0013】
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、長尺状駆動伝達体を介して駆動力を伝達することで、駆動源を移載アームから分離して配設することができるので、駆動源の大きさを自由に設定することができる。従って糸の把持力の自由度が増加する。
【0014】
請求項2に係る発明は、前記駆動源が、前記移載アームの移動範囲から外れた位置に配置されていることを特徴としている。
【0015】
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、移載アームの移動を邪魔することなく大きな駆動源を設置することができる。
【0016】
請求項3に係る発明は、前記移載アーム内部に空洞部を設け、前記長尺状駆動伝達体は前記空洞部を貫通して前記駆動源に接続されることを特徴としている。
【0017】
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、長尺状駆動伝達体を、移載アームの移動を邪魔することなく配置することができる。
【0018】
請求項4に係る発明は、前記糸送り装置が、旋回気流を作用させて紡績糸を紡出する空気紡績部を備える紡績機の糸継台車に装着されていると共に、該糸継台車による糸継の際に、巻取パッケージ側の下糸を前記空気紡績部に移送する糸送り装置であることを特徴としている。
【0019】
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、糸継の際に、巻取パッケージ側の下糸を確実に紡績部に送り込むことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る糸送り装置の実施の形態について、図1から図6に基づいて説明する。
【0021】
先ず、本発明が適用される紡績機Mについて、紡績機の全体を示す正面図である図6により説明する。本紡績機Mは紡績ユニットUが多数配列された構成となっており、スライバLがドラフト装置DRに送られ紡績部Spにより紡績糸Yに形成された後、該紡績糸Yは引き出しローラRn及びスラブキャッチャーZ等を経て巻取部WRに巻き取られ、巻取パッケージPWを形成する。Pは糸継ぎを行う糸継台車であり、紡績機Mの長手方向に沿って紡績機Mの内部下方を走行するように構成されている。
【0022】
また、図5に示すように各紡績ユニットUは、機台後部に配置されたケンスK内に収納されているスライバLがトランペットTを挿通し、ドラフト装置DRに搬送された後、配置位置が下流側になるに従って段々送り速度が速くなる複数のローラ対により構成されるローラドラフト部を通過して所定太さに牽伸される。前記ドラフト装置DRは、スライバ送り方向に所定間隔を有してバックローラRb,サードローラRt,エプロンベルトEを有するミドルローラRm、及びフロントローラRfが配置され構成されるドラフト装置であって、それぞれトップローラとボトムローラとの上下一対のローラから成る。
【0023】
前記紡績部Spは高速紡績が可能な、旋回流を発生する紡績ノズルSpaと中空ガイド軸体Spbとを備える空気紡績部である。また、糸切れが発生すると、バックローラRbの駆動が停止されると共に紡績ノズルSpaからの圧縮空気噴射が停止されて紡績停止となり、前記糸継台車Pにより糸継を行う。また、紡績停止の際には図3に示すように、前記紡績ノズルSpaから中空ガイド軸体Spbが分離され離反した状態となっており、後述する糸送り装置1により、巻取パッケージPWから引き出された下糸Y1を、前記中空ガイド軸体Spb内を紡績方向とは逆方向に挿通して、ドラフト装置DRから送り出されてくるスライバLと紡績部Spにて合流させて糸継するピーシングが実施される。
【0024】
次に図2、図3より糸継動作について詳細に説明する。糸切れが生じると、バックローラRbの駆動が停止されると共に紡績ノズルSpaからの圧縮空気噴射が停止されて紡績を停止すると共に、巻取パッケージPWが巻取ドラム13から離反し巻取を停止する。同時に引き出しローラRnを構成する一方の従動ローラであるニップローラRnbが駆動ローラであるデリベリーローラRnaから離反した状態となっている。
【0025】
糸切れとなり紡績停止状態の紡績ユニットに糸継台車Pが停止して糸継動作を開始する。糸吸引部材11が支軸11aを中心として回動して、図中の実線に示すように、巻取パッケージPW表面に接近する。この時に逆転ローラ14が前記巻取パッケージPWに当接して、該パッケージPWを巻取時とは逆方向に低速回転させて、巻き取られた糸Yを吸引し、糸継時の下糸Y1とする。下糸Y1を吸引した前記糸吸引部材11は図中の想像線に示す位置に倒立状態に戻る。
【0026】
その後、巻取パッケージPWから倒立した糸吸引部材11に吸引された下糸Y1を、図中の実線に示す位置にて、駆動ローラ2と従動ローラ3とから成る糸送りローラ1Aが挟持し、該下糸Y1を挟持したまま図中の想像線に示す位置まで移動(移載アーム10が支軸10aを中心として回動する)し、分離状態の中空ガイド軸体Spbの後部側に案内する。
【0027】
図2に示すように、糸吸引部材11の吸引口11bに吸引された前記下糸Y1は糸カット装置12の上ガイド12aと下ガイド12bとに案内されて、前記上ガイド12aの上面に装着されたカッター12cの両刃の間を挿通した状態の糸道に規制されている。この状態で、糸送り装置1が矢印X3方向に水平移動し、離反状態の駆動ローラ2と従動ローラ3との間に前記糸Y1を挿入する。
【0028】
前記駆動ローラ2と従動ローラ3との間に下糸Y1を挟持した後で、前記カッター12cを駆動して前記吸引口11bに吸引された側の糸を切断する。切断された糸端は前記吸引口11bに吸引され、前記糸送りローラ1Aに挟持されている側の下糸Y1を、上述したように中空ガイド軸体Spbの後部側に案内するものである。
【0029】
糸送り装置1は図1に示すように、移載アーム10の一端である移動端側に設けられるローラ支持部材1Bに、駆動モータ2Aを備える駆動ローラ2と従動ローラ3とから構成される糸送りローラ1Aを配設した構成である。前記従動ローラ3は、支軸4aを中心として回動自在な支持部材4に回転自在に装着されていると共に、ワイヤー体5の押引操作により、前記駆動ローラ2と接離自在に構成されている。つまり糸送りローラ1Aは、前記駆動ローラ2と該駆動ローラ2に接離自在な従動ローラ3とで構成されている。
【0030】
ワイヤー体5は、ピアノ線等からなるインナワイヤー5Aを可撓性のアウターチューブ5Bに挿通した所謂プッシュ・プルケーブルであって、保持具6に配設されるシリンダー部材7により前記インナワイヤー5Aを押引操作する構成である。そのために、前記インナワイヤー5Aの駆動端側の一端を固定具8に装着し、該固定具8を駆動源としてのシリンダー部材7のロッド7Aに固着している。また、前記インナワイヤー5Aの作用端側の他端をピン5Cを介して支持部材4に固着する構成としている。そのために、シリンダー部材7によりインナワイヤー5Aを押したり引いたりして、前記従動ローラ3を前記駆動ローラ2と接離自在にするよう操作することができる。
【0031】
また、前記ワイヤー体5は、パイプ状の移載アーム10の中空状内部である空洞部10b内を挿通するように配設されており、前記移載アーム10の移動端側から前記支軸10aまでの空洞部10bを貫通して、前記支軸10a部から外に出て、駆動源であるシリンダー部材7まで延設されている。
【0032】
そのために、ワイヤー体5自身が剥き出しとはならずに、移載アーム10に保護された構成となるので、前記移載アーム10が回動移動しても、ワイヤー体5が傷むことがない。
【0033】
しかし、前記移載アームが中実の部材であって、空洞部がない場合には、該移載アームの外表面上に沿ってアウターチューブ5Bを締結して、インナワイヤー5Aが前記移載アーム外表面に沿って摺動自在となる取付構成としてもよい。
【0034】
尚、本実施例ではプッシュ・プルケーブル型のワイヤー体5を長尺状駆動伝達体として採用しているが、駆動力を伝達するにはワイヤー体5に限定されず、ベルト等の帯状体であってもよい。
【0035】
前記ピン5Cは前記支持部材4のU溝4Aに嵌め込まれてその位置を固定されている。そのために、インナワイヤー5Aがシリンダー部材7により引き込まれると前記支持部材4が支軸4aを中心として矢印X2方向に回動し、従動ローラ3が図中の想像線に示す位置3aまで駆動ローラ2から離反する。
【0036】
また、シリンダー部材7のロッド7Aを伸長して、インナワイヤー5Aを押し込むと、前記支持部材4が矢印X1方向に回動し、従動ローラ3を駆動ローラ2に当接させ、さらに押圧することになる。
【0037】
この時に、アウターチューブ5Bは、その両端部に装着する係止部5Baにより、それぞれ、保持具6とローラ支持部材1Bとに固定されている。つまり、シリンダー部材7により押引操作されるインナワイヤー5Aのみが前記アウターチューブ5B内を摺動移動して、前記従動ローラ3を駆動ローラ2に対して接離自在としている。
【0038】
前記ワイヤー体5はそれ自身の柔軟性により、配線経路を曲線状に配置することができ、固定位置にあるシリンダー部材7と移動する移載アーム10の先端部に位置する糸送りローラ1Aとを連結しても、前記移載アーム10の回動移動を妨げることはない。そのために、ワイヤー体5の駆動源である前記シリンダー部材7を移載アーム10から遠く離れた位置に配設することができ、待機位置と送り位置との間で移動自在な移載アーム10の移動範囲外に前記シリンダー部材7を配設することが可能であると共に、該シリンダー部材7のサイズも大きくすることができる。つまり、前記従動ローラ3を操作する力を自由に設定することができ、駆動ローラ2に対する押圧力を大きくすることができる。
【0039】
つまり、移載アーム10は、図3に示すように、二点鎖線に示す待機位置10Aから送り位置10Bまでを移動範囲として回動し移動するが、保持具6をその移動範囲から外れた位置に配置して、ワイヤー体5を移載アームの支軸10a部から移動端となる先端部まで移載アーム10内を貫通するように配設した。
【0040】
駆動ローラ2と弾性の従動ローラ3とで構成される一対の糸送りローラ1Aにより、下糸Y1を把持した後で、移載アーム10が回動上昇し、前記中空ガイド軸体Spbの紡績糸出口部に案内して、把持している前記下糸Y1を前記中空ガイド軸体Spb内に送り出すものであり、前記中空ガイド軸体Spb内に所定長さの下糸Y1を正確に挿入して、ドラフト装置DRから送り出されて紡績ノズルSpaを通過してくるスライバLと前記中空ガイド軸体Spb先端部付近にて正確に合流させることで糸継(ピーシング)を行い、糸継台車Pによる糸継動作を完了する。
【0041】
そのために、下糸Y1をしっかり把持してスリップすることなく送り出すためには、ゴムローラである従動ローラ3を駆動ローラ2に強く押圧してやることが大事であり、前記シリンダー部材7のボア径を大きくして、インナワイヤー5Aを押圧する力を強くする構成とした。
【0042】
前記下糸Y1を中空ガイド軸体Spbの後部に案内した後で、中空ガイド軸体Spbの糸通路に設けられている上流側に向かって圧縮空気を噴射する手段(不図示)と、糸送りローラ1Aの糸送りとの協働により、前記下糸Y1を所定長さ送り出して、中空ガイド軸体Spbの前部方向に移送する。その後、中空ガイド軸体Spbを紡績ノズルSpaに接合させて、スライバLを送り出し紡績を開始する。すると、ドラフト装置DRを介して紡績部Spに送り込まれてくるスライバLと前記下糸Y1とが紡績部Spにて合流し、一本の紡績糸Yを形成してピーシングが完成する。
【0043】
上記の中空ガイド軸体Spbの前部とは、紡績糸Yが流れてくる方向が前であり、紡績糸Yが出て行く方向が後部である。
【0044】
ここでは、紡績ノズルSpaと中空ガイド軸体Spbとを分離する構成として該中空ガイド軸体Spb先端部付近にて合流させてピーシングする方法について説明したが、紡績ノズルSpaと中空ガイド軸体Spbとを分離し、紡績ノズル前方に別の吸引部材(不図示)を配設して、前記下糸Y1を、糸送りローラ1Aと前記圧縮空気噴射手段と前記吸引部材の協働によって、前記中空ガイド軸体Spb内を挿通させ、前記紡績ノズル前方に配設した吸引部材にまで送り込んだ後で、紡績を開始してピーシングする方法でもよく、ピーシング方法について特に限定するものではない。
【0045】
スラックチューブSCは、巻取パッケージPWから巻き戻された下糸Y1を所定長さ貯留するためのものであり、各紡績ユニット毎に配設されている。また、デリベリーローラRnaの直下に位置しており、略水平方向に延設した後端が図示せぬ空気吸引源に接続されている。
【0046】
図4には糸継が完了し、通常の紡績状態に戻ったところを示しており、ドラフト装置DRと紡績部Spとを経由して、ニップローラRnbとデリベリーローラRna間にニップされて送り出され、巻取パッケージPWとして巻き取られている。
【0047】
前記糸送り装置1、シリンダー部材7、糸吸引部材11、糸カット装置12、逆転ローラ14等は全て糸継台車Pに装着された装置であって、糸切れして紡績を停止している紡績ユニットUに、走行している前記糸継台車Pが停止して糸継動作を行い、糸継が完了すると次の糸切れして紡績を停止しているユニットまで走行する構成である。
【0048】
また、ワイヤー体5を操作する駆動源となるシリンダー部材7は、前述したように、待機位置10Aと送り位置10Bとの間を移動する移載アーム10から離れた別の位置に配設する保持具6に装着し、移載アーム10の先端に配設する支持部材4に装着するピン5Cまでワイヤー体5を延設する構成としている。これは、ワイヤー体5が、前述したように、ピアノ線等からなるインナワイヤー5Aを可撓性のアウターチューブ5Bに挿通したものであって、移載アーム10が回動移動しても、ワイヤー体5の経路形状を自由に曲げられるからである。
【0049】
そのために、前記シリンダー部材7を大きなサイズのシリンダーに変更しても、移載アーム10の移動には影響せず、糸送りローラ1Aに所望される下糸Y1の把持力に応じたシリンダー部材7を選択することができる。
【0050】
上記のように構成することで、紡績する糸種や糸番手が変わっても、糸送りローラ1Aの把持力を適当とする最適なシリンダー部材7とすることができ、少量多品種となってきている最近の紡績業界にとって有効な糸送り装置を提供することができる。
【0051】
また、本発明に係る糸送り装置を紡績機以外の巻取機や編機等の他の機種に適用することも可能であり、従動ローラと駆動ローラとが接離自在であると共に、任意の接圧で把持することができる糸送り装置として好適に使用可能である。
【0052】
【発明の効果】
上記説明したように本発明によれば、待機位置と送り位置との間で移動自在な移載アームの先端に装着される糸送りローラにより糸継時に巻取側の下糸を把持する際に、前記糸送りローラを構成する従動ローラの移動を制御するために長尺状駆動伝達体を配設して、前記従動ローラの駆動ローラに対する押圧力を駆動源により制御する構成としたので、駆動源の大きさを自由に設定することができ、種々の糸種や糸番手に応じた把持力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸送り装置の概略説明図である。
【図2】糸継ぎ動作中に下糸を把持しようとしている糸送り装置の模式図である。
【図3】糸継ぎ動作を示す概略説明図である。
【図4】糸継後に通常の紡績状態を示す概略説明図である。
【図5】紡績機の1ユニットを示す斜視図である。
【図6】紡績機の全体を示す正面図である。
【符号の説明】
1 糸送り装置
1A 糸送りローラ
2 駆動ローラ
3 従動ローラ
5 ワイヤー体(長尺状駆動伝達体)
7 シリンダー部材(駆動源)
10 移載アーム
10b 空洞部
M 紡績機
P 糸継台車
Sp 紡績部
Y 紡績糸
Y1 下糸

Claims (4)

  1. 待機位置と送り位置との間で移動自在な移載アームと、該移載アームの移動端に配設される駆動ローラと従動ローラとで構成される一対の糸送りローラと、前記従動ローラを駆動ローラに接離自在に駆動する駆動源とを備えていると共に、該駆動源の駆動力を従動ローラに伝達する長尺状駆動伝達体を配設したことを特徴とする糸送り装置。
  2. 前記駆動源が、前記移載アームの移動範囲から外れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の糸送り装置。
  3. 前記移載アーム内部に空洞部を設け、前記長尺状駆動伝達体は前記空洞部を貫通して前記駆動源に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の糸送り装置。
  4. 前記糸送り装置が、旋回気流を作用させて紡績糸を紡出する空気紡績部を備える紡績機の糸継台車に装着されていると共に、該糸継台車による糸継の際に、巻取パッケージ側の下糸を前記空気紡績部に移送する糸送り装置であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の糸送り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109335874A (zh) * 2018-12-03 2019-02-15 广州赫伽力智能科技有限公司 一种移动式纱架下纱装置

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