JP2005000301A - 身体の姿勢診断支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】身体の姿勢を的確に分析し,診断するための身体の姿勢診断支援システムをすること。
【解決手段】身体の姿勢診断支援システム1は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラ331を接続したスレーブ端末30と,双方向通信を可能とする通信ネットワーク20を介してスレーブ端末30と接続された姿勢診断サーバー40と,姿勢診断サーバー40にアクセス可能な状態で接続した管理端末50とを有してなるシステムである。姿勢診断サーバー40は,姿勢画像を格納する画像データベースと,姿勢画像を基にした診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,診断知識を参照して診断画像に対する診断結果を生成する診断結果生成手段とを有してなる。
【選択図】 図1
【解決手段】身体の姿勢診断支援システム1は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラ331を接続したスレーブ端末30と,双方向通信を可能とする通信ネットワーク20を介してスレーブ端末30と接続された姿勢診断サーバー40と,姿勢診断サーバー40にアクセス可能な状態で接続した管理端末50とを有してなるシステムである。姿勢診断サーバー40は,姿勢画像を格納する画像データベースと,姿勢画像を基にした診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,診断知識を参照して診断画像に対する診断結果を生成する診断結果生成手段とを有してなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は,例えば,整体治療(カイロプラクティック療法)や,運動によって身体バランスを回復する運動療法,運動処方等を的確に行うために必要な姿勢診断を,容易かつ精度良く実施するための身体の姿勢診断支援システムに関する。
【0002】
【従来技術】
近年,ワープロ入力オペレータやCADオペレータ等,オフィス作業に従事する作業者の増大やその作業時間の長時間化に伴って,筋力のアンバランス等に起因した身体の歪み等,整体的な身体バランスを欠く人が増加傾向にある。
このような身体的なアンバランスの問題は,整体矯正治療具(例えば,特許文献1参照。)を用いた整体療法や運動療法などにより治療することができる。
ここで,上記の整体療法や運動療法や運動処方を的確に処方するためには,身体の姿勢を的確に分析し,診断することが基本となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−340417号公報(明細書の段落番号「0019」〜「0023」,第1図)
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の身体の姿勢診断には,次のような問題がある。すなわち,姿勢の分析や診断では,診断者の経験や知識等が重要な要素をなし,診断者によって診断結果が一定しないおそれがある。
そのため,上記整体療法や運動療法や運動処方等によって得られる効果は,身体の姿勢を分析し,診断する診断者の優劣や,経験の多少によって大きく相違していた。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,身体の姿勢を的確に分析し,診断するための身体の姿勢診断支援システムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
第1の発明は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,上記姿勢診断サーバーから診断結果を受信する診断結果受信手段と,上記診断結果を表示する診断結果表示手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を参照して上記診断画像に対する上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記診断結果を上記スレーブ端末に送信する診断結果送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記診断データベースに格納した上記診断知識を編集するための知識編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システムにある(請求項1)。
【0007】
上記第1の発明の身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末は,該スレーブ端末に接続した上記カメラを用いて撮影した上記姿勢画像を,上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
そして,この姿勢診断サーバーは,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成し,上記通信ネットワークを介して,上記診断結果を上記スレーブ端末に送信するように構成してある。
【0008】
そのため,オペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末を操作することで,上記姿勢診断サーバが生成した上記診断結果を取得することができる。
それ故,上記スレーブ端末のオペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末に表示された上記診断結果に基づいて,被験者に対して適切なアドバイスをすることができる。
すなわち,上記身体の姿勢診断支援システムでは,姿勢分析官は,スレーブ端末を操作する手順を知っており,該スレーブ端末を操作できれば十分である。
なお,ここで,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するに当たっては,上記姿勢画像から抽出した中間的な情報を介して間接的に生成しても良く,上記姿勢画像から直接的に生成することもできる。
【0009】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するように構成してある。
そのため,上記姿勢診断サーバーは,上記診断知識を参照することで,上記姿勢画像を基にして均一性高く上記診断結果を生成することができる。
【0010】
一方,上記管理端末は,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を取得可能に構成してあると共に,上記診断データベースに格納した上記診断知識を編集可能なように構成してある。
そのため,上記管理端末のオペレータ(管理者)は,例えば,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーにアップロードされた上記姿勢画像等の解析や研究を通じて新たな知見を得ることができる。
そして,この知見を反映するよう上記診断知識を編集し,該診断知識の精度を高くすることで,生成する上記診断結果の品質をさらに向上することができる。
【0011】
したがって,上記身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末では,最新の上記診断知識に基づく,品質の高い上記診断結果を得ることができる。
つまり,本発明の身体の姿勢診断支援システムは,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を基にして,上位スレーブ端末に提示する上記診断結果の品質を向上し得る発展性の高い姿勢診断支援システムである。
【0012】
第2の発明は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,診断結果を表示する診断結果表示手段と,上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を更新するための更新データを上記姿勢診断サーバーから受信する更新データ受信手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記スレーブ端末が有する上記診断知識を更新するための更新データを送信する更新データ送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記更新データ送信手段により送信する上記更新データを編集するための更新データ編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システムにある(請求項4)。
【0013】
上記第2の発明の身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末は,該スレーブ端末に接続した上記カメラを用いて撮影した上記姿勢画像を,上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
さらに,このスレーブ端末は,上記診断知識を参照して,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成する上記診断結果生成手段を有してなる。
【0014】
そのため,オペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末を操作することで,該スレーブ端末が生成した上記診断結果を取得することができる。
なお,ここで,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するに当たっては,上記姿勢画像から抽出した中間的な情報を介して間接的に生成しても良く,上記姿勢画像から直接的に生成することもできる。
【0015】
一方,上記管理端末は,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を取得可能に構成してある。
そのため,上記管理端末のオペレータ(管理者)は,例えば,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーにアップロードされた上記姿勢画像等の解析や研究を通じて新たな知見を得ることができる。
【0016】
さらに,上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記更新データ送信手段から送信する上記更新データを編集する上記更新データ編集手段を有してなる。
そのため,上記の知見に基づいて編集した上記更新データを,上記更新データ送信手段を介して,上記各スレーブ端末に送信することができる。
それ故,各スレーブ端末は,上記知見が反映された最新の上記診断知識を取得することができる。
【0017】
したがって,上記身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末では,最新の上記診断知識に基づいて品質の高い上記診断結果を生成することができる。
つまり,本発明の身体の姿勢診断支援システムは,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を基にして,上位スレーブ端末に提示する上記診断結果の品質を向上し得る発展性の高い姿勢診断支援システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記第1及び第2の発明の身体の姿勢診断支援システムでは,上記通信ネットワークとしては,周知のインターネットや,イントラネット等のネットワークを利用することができる。
また,上記姿勢診断サーバーには,上記姿勢画像を基にして上記診断結果を生成するための周知のエキスパートシステム(エキスパートたる専門家の判断手法を模した人工知能的な計算手法)を構築することもできる。
この場合には,上記エキスパートシステムにより,上記姿勢画像を基にした姿勢の分析,診断を効率良く実施することができる。
【0019】
なお,上記エキスパートシステムのほか,遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm),ニューラルネットワークなど種々の人工知能的な計算手法を適用することができる。これらの計算手法によれば,上記姿勢画像の画像情報から直接的に,上記診断結果を生成することもできる。
【0020】
上記第1の発明においては,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記スレーブ端末を操作するオペレータ(姿勢分析官)は,上記抽出支援手段を利用して,精度の高い上記姿勢情報を効率良く形成することができる。
そして,上記姿勢画像から抽出した中間情報としての上記姿勢情報に基づけば,上記診断結果を効率良く生成することができる。
【0021】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記画像処理手段により,効率良く上記姿勢情報を取得することができる。
【0022】
なお,上記画像処理手段としては,何ら作為を施していない上記姿勢画像に基づいて画像処理する手段の他,作為的に撮影した姿勢画像を基にして画像処理する手段がある。例えば,スリット光を投光しながら撮影した上記被写体の姿勢画像を,上記スリット光による縞模様を利用して画像処理する手段や,所定のマーキングを貼付した上記被写体の姿勢画像を,上記マーキングを利用して画像処理する手段などがある。
【0023】
その他,撮影位置が相違する2枚或いは3枚一組のステレオ画像としての姿勢画像を撮影し,該姿勢画像を上記姿勢診断サーバーに送信するように上記姿勢診断支援システムを構成することもできる。
この場合には,姿勢診断サーバーは,2枚或いは3枚一組のステレオ画像としての上記姿勢画像を基にして,撮影された被験者の立体情報を復元し,該立体情報に基づいて上記姿勢情報を生成することができる。
【0024】
上記第2の発明においては,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなり,
上記スレーブ端末の上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記スレーブ端末を操作するオペレータ(姿勢分析官)は,上記抽出支援手段を利用して,精度の高い上記姿勢情報を効率良く形成することができる。
そして,上記姿勢画像から抽出した中間情報としての上記姿勢情報に基づけば,上記診断結果生成手段を用いて,上記診断結果を効率良く生成することができる。
【0025】
また,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には,上記画像処理手段により,効率良く上記姿勢情報を取得することができる。
【0026】
上記第1及び第2の発明においては,上記姿勢診断サーバーと上記管理端末とは,上記通信ネットワークを介して接続してあることが好ましい(請求項7)。
この場合には,上記姿勢診断サーバーとは別の場所に設置した上記管理端末により,上記姿勢診断サーバーの有する上記画像データベースや上記診断データベースへのアクセスが可能になる。
【0027】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記画像データベース内に格納したデータを検索する検索手段を有してなることが好ましい(請求項8)。
この場合には,上記検索手段を利用して,上記画像データベースから特定の情報を効率良く検索することができる。
【0028】
また,上記管理端末の上記画像アクセス手段は,上記姿勢診断サーバーの上記検索手段の機能を特定するための検索条件を入力する検索条件入力手段と,上記検索条件を上記姿勢診断サーバーに送信する検索条件送信手段と,上記姿勢診断サーバーから上記検索条件に適合したデータを受信する検索データ受信手段とを有してなることが好ましい(請求項9)。
この場合には,上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記検索手段を遠隔操作して,上記画像データベースのデータ中から必要なデータを収集することができる。
【0029】
また,上記診断結果は,筋肉及び経絡のうち問題のある部位の名称と,該問題のある部位を改善するために適切な運動療法又は,上記被験者に適切な運動処方の運動メニューとを有してなることを特徴とすることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記スレーブ端末のオペレータ(姿勢分析官)は,上記診断結果に基づいて,適切かつ有効なアドバイスを上記被験者に提示することができる。
ここで,上記運動療法とは,積極的に運動を実施して,筋肉や経絡等,問題のある部位を改善する治療方法である。そして,運動療法の運動メニューとは,運動療法で実施する運動の種類,実施する方法等を含む情報である。
また,上記運動処方とは,健常者が,その健全な状態を維持するために運動を実施することをいう。そして,運動処方の運動メニューとは,運動処方で実施する運動の種類,実施する方法等を含む情報である。
【0030】
また,上記通信ネットワークは,不特定の者が利用可能な電気通信回線よりなることが好ましい(請求項11)。
この場合には,公衆の上記通信ネットワークを介して,効率良く上記身体の姿勢診断支援システムを構築することができる。
【0031】
また,上記通信ネットワークは,特定の者のみ利用可能な電気通信回線よりなることが好ましい(請求項12)。
この場合には,セキュリティ面での安全性高く上記身体の姿勢診断支援システムを構築することができる。また,該姿勢診断支援システムに特化して上記通信ネットワークを構成することで,上記システムの最適設計を実現することができる。
【0032】
また,上記スレーブ端末は,上記被験者のカルテ情報を管理するカルテ管理手段を有してなることが好ましい(請求項13)。
この場合には,上記スレーブ端末を利用して診断した上記被験者のカルテを,上記カルテ管理手段を用いて一元管理することができる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)
本例は,身体の姿勢診断支援システム1を説明する例である。この内容について,図1〜図7を用いて説明する。
本例の身体の姿勢診断支援システム1は,図1に示すごとく,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラ331を接続したスレーブ端末30と,双方向通信を可能とする通信ネットワーク20を介してスレーブ端末30と接続された姿勢診断サーバー40と,該姿勢診断サーバー40にアクセス可能な状態で接続した管理端末50とを有してなるシステムである。
【0034】
上記スレーブ端末30は,図2に示すごとく,カメラ331から姿勢画像を入力する画像データ入力手段33と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段32と,少なくとも姿勢画像及び属性情報を姿勢診断サーバー40に送信する画像送信手段31と,上記姿勢診断サーバー40から診断結果を受信する診断結果受信手段34と,上記診断結果を表示する診断結果表示手段35とを有してなる。
【0035】
上記姿勢診断サーバー40は,図3に示すごとく,少なくとも姿勢画像及び属性情報をスレーブ端末30から受信するデータ受信手段43と,上記属性情報と関連付けした姿勢画像を格納する画像データベース431と,姿勢画像を基にした診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベース451と,診断知識を参照して診断画像に対する診断結果を生成する診断結果生成手段45と,上記診断結果をスレーブ端末30に送信する診断結果送信手段44とを有してなる。
【0036】
上記管理端末50は,図4に示すごとく,姿勢診断サーバー40の画像データベース431に格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段51と,診断データベース451に格納した診断知識を編集するための知識編集手段52とを有してなる。
この内容について,以下に詳しく説明する。
【0037】
本例の身体の姿勢診断支援システム1では,図1に示すごとく,通信ネットワーク20としては,周知のインターネット回線を利用している。
そして,本例の姿勢診断支援システム1は,この通信ネットワーク20を介して,複数のスレーブ端末30と,姿勢診断サーバー40と,管理端末50とを相互に通信可能なように接続してなるシステムである。
【0038】
上記スレーブ端末30は,図1に示すごとく,整体療法を実施する治療院,接骨院,病院等の治療機関や,運動療法や運動処方を実施するスポーツクラブ,会社組織の健康管理室,学校などの検診所等,さまざまな施設に設置する端末である。
さらに,ホテル等の施設におけるサービス拡充の一環として,宿泊客の健康管理を実施するサービスを提供するために本例のスレーブ端末30を設置することもできる。
なお,スレーブ端末30は,固定設置するように構成しても良いが,手持ち可能に構成しても良い。この場合には,姿勢分析官による出張診断や,本例のシステムのプレゼンテーションが可能になる。
【0039】
そして,このスレーブ端末30は,所定のトレーニングを受けた姿勢分析官が,端末オペレータとして操作するように構成してある。
スレーブ端末30は,図2に示すごとく,画像データ入力手段33,属性情報入力手段32,画像送信手段31,診断結果受信手段34,診断結果表示手段35のほか,被験者の個人情報データを格納したカルテデータベース360と,該カルテデータベース360内に格納したカルテを管理するためのカルテ管理手段36と,姿勢画像から姿勢情報を抽出する作業負担を低減する抽出支援手段37とを有している。
【0040】
画像データ入力手段33は,例えば,USBポートを介して接続したカメラ331で採取した画像データを入力する手段である。
この画像入力手段33は,スレーブ端末30のオペレータである姿勢分析官が入力するキャプチャ信号をトリガーとして,カメラ331から受信したデジタル画像データを取り込むように構成してある。
【0041】
なお,本例では,カメラ331としては,CCD撮像素子を利用したカメラを利用したが,これに代えて,CMOS撮像素子よりなるカメラを利用することもできる。
また,本例では,姿勢画像としては,被験者ひとりに対して,それぞれ正面画像,側面画像,背面画像よりなる3枚の画像を撮影した。
【0042】
ここで,スレーブ端末30から姿勢診断サーバー40に送信する姿勢画像としては,被験者の顔をマスク処理した画像とすることもできる。
この場合には,被験者のプライバシーを確実に保護することができる。
上記マスク処理の方法としては,例えば,スレーブ端末30を操作する姿勢分析官が指定した領域を塗り潰す方法や,画像処理により特定された被験者の顔領域を塗り潰す方法などがある。
【0043】
さらに,上記スレーブ端末30から上記姿勢分析サーバー40に送信する姿勢画像は,JPEG画像等,離散コサイン変換(DCT)等を利用してデータサイズを圧縮した圧縮画像とするのが良い。
この場合には,送信する情報量を抑制して,姿勢画像を送信するのに要する時間を短縮することができる。
【0044】
また,上記姿勢画像としては,1次元又は2次元のローパスフィルタを通過して得た画像を利用することもできる。
この場合には,上記離散コサイン変換によるデータ圧縮効率をさらに高くできる。さらに,姿勢画像のうち,空間周波数が高い顔領域の情報を抑制することで,被験者のプライバシーを保護するという効果を得ることができる。
【0045】
上記属性情報入力手段32は,スレーブ端末30のオペレータである姿勢分析官が操作するキーボードを介して,被験者の体重や身長や年齢や性別等,属性に関わる情報を入力する手段である。
ここで,本例では,姿勢診断サーバー40に送信する属性情報としては,スレーブ端末30(同図)で入力された被験者の個人情報のうち,個人を特定し得る名前,住所,電話番号等,個人のプライバシーに関わる情報を除く情報としてある。
そして,本例では,各被験者の年齢,性別,体重,身長,職業等の各情報より,姿勢診断サーバー40へ送信する属性情報を構成してある。
【0046】
上記画像送信手段31及び上記診断結果受信手段34は,図2に示すごとく,周知のTCP/IPプロトコルを利用して姿勢診断サーバー40(図1)との間でデータを送信又は受信するための手段である。
本例のスレーブ端末30は,まず,姿勢診断サーバー40によりユーザIDの認証を受けた後,画像送信手段31及び診断結果受信手段34を介して,姿勢診断サーバー40にアクセスするように構成してある。
【0047】
なお,スレーブ端末30に付与されるユーザIDは,本例の姿勢診断支援システム1の利用ユーザとして契約した使用者に付与されるIDである。
一方,利用ユーザが契約を終了した後には,該利用ユーザのユーザIDは無効となり,そのスレーブ端末30から姿勢診断サーバー40へのアクセスは制限されることになる。
【0048】
画像送信手段31は,図2に示すごとく,画像入力手段33を介して接続したカメラ331で撮影して得た姿勢画像と,その被写体の属性を表す属性情報と,後述する抽出支援手段37を用いて姿勢画像から抽出した姿勢情報とを姿勢診断サーバー40(図1)に送信するように構成してある。
診断結果受信手段34は,上記姿勢診断サーバー40から診断結果を受信するように構成してある。
【0049】
上記診断結果表示手段35は,スレーブ端末30に接続したCRT等のディスプレイ上に表示する表示ウィンドウを介して,姿勢分析官に上記診断結果を提示する手段である。
そのため,スレーブ端末30を操作する姿勢分析官は,表示ウィンドウに表示された上記診断結果に基づいて,被験者を診断し,適切なアドバイスをすることができる。
【0050】
上記カルテ管理手段36は,図2に示すごとく,姿勢分析官が入力した被験者の個人情報を格納するローカルデータベース361を管理する機能を有している。
そして,このカルテ管理手段36は,姿勢分析官が入力した検索条件に基づいてローカルデータベース361に格納した各種データを検索可能に構成してある。
【0051】
ここで,本例のローカルデータベース361は,被験者IDによって特定される個々の被験者について,姿勢画像及び診断結果,適用した治療内容の履歴等の個人情報データを格納するように構成してある。
このカルテ管理手段36は,例えば,入力された被験者IDによって特定される被験者の姿勢画像及び診断結果,適用した治療内容の履歴等の個人情報データを収集して,操作画面上に提示するように構成してある。
【0052】
上記抽出支援手段37(図2)は,姿勢画像を基にして上記姿勢情報を抽出する姿勢分析官の作業負担を低減するための手段である。
ここで,上記姿勢情報とは,肩,首,腰,膝等の各部位について,その状態(例えば,肩であれば右肩上がり等の状態,腰であれば左回旋等の状態)を表す情報をいう。
【0053】
この抽出支援手段37は,図5に示すごとく,スレーブ端末30(図2)の操作画面330上の画像表示エリア335に表示した姿勢画像に,縦グリッド線332及び,横グリッド線331を重ね合わせて表示するように構成してある。
この抽出支援手段37では,操作画面330上に表示された操作スイッチ333を,マウス等のポインティングデバイスを用いて操作することにより,縦グリッド線332の水平位置及び横グリッド線331の垂直位置を任意に設定できる。
また,画像表示エリア335は,選択スイッチ334の操作により,正面画像と背面画像と側面画像とを選択的に表示するように構成してある。
【0054】
姿勢分析官は,例えば,図5に示すごとく,操作スイッチ333の操作により横グリッド線331を,被験者(図5では正面画像を表示。)の肩付近に移動させることができる。
そのため,姿勢分析官は,横グリッド線331を基準にして,被験者の肩の部分に右肩上がりや左肩あがり等の症状があるか否かを容易に判断できる。
【0055】
本例の抽出支援手段37を用いれば,姿勢分析官は,画像表示エリア335に表示する画像の選択と,縦グリッド線332或いは横グリッド線331の位置の調整とにより,首頭,肩,肋骨,腕,腰,骨盤,股,膝,足の各部についての状態,例えば,肩について右上がりとか左上がり等の状態を容易に判断することができる。
【0056】
さらに,本例の抽出支援手段37によれば,図5に示すごとく,操作画面330上において,項目336毎に設定した状態チェックボックス337を,適宜,選択することにより,姿勢診断サーバー40に送信する姿勢情報を自動生成することができる。
ここで,同図に示す各項目336は,肩,首,腰等の各部位に対応して設定した項目である。そして,同図に示す状態チェックボックス337は,上記の各部位についての状態(例えば,肩であれば右上がりの状態や,左上がりの状態等)を表すチェックボックスである。
【0057】
なお,上記の姿勢分析官による判断を支援するための方法としては,本例の抽出支援手段37に限定されるものではない。
これに代えて,例えば,姿勢画像の左肩や右肩や右肘等の各部位の位置を,マウス等のポインティングデバイスを用いて順次,指定していき,その指定した座標位置を随時,記憶するように抽出支援手段を構成しても良い。
この場合には,各部位の座標位置を比較演算することにより,上記姿勢情報を生成することができる。
【0058】
上記姿勢診断サーバー40は,図3に示すごとく,データ受信手段43,画像データベース431,診断データベース451,診断結果生成手段45及び診断結果送信手段44のほか,画像データベース431内のデータを検索する検索手段47を有している。
該検索手段47は,通信手段471を介して通信ネットワーク20に接続してある。
【0059】
上記データ受信手段43は,スレーブ端末30が送信する姿勢画像,姿勢情報及び属性情報を受信する手段である。
上記画像データベース431は,被験者の正面,側面,背面を撮影して得た3種類の姿勢画像を,上記属性情報及び上記姿勢情報と関連付けて格納するように構成してある。
さらに,本例の画像データベース431では,上記診断結果生成手段45を用いて診断結果を生成した後,当該姿勢画像に関連付けて上記診断結果を格納するように構成してある。
【0060】
上記診断データベース451は,上記姿勢情報に基づいて診断結果を生成するのに必要な知識である診断知識を格納したデータベースである。
つまり,この診断データベース451は,熟練した診断者の有する知識を体系的に構成したものである。
特に,本例の診断データベース451は,通信手段46を介して外部の通信ネットワーク20に接続してあり,外部からのアクセスにより格納した診断知識を編集可能なように構成してある。
【0061】
ここで,上記診断知識の内容について説明する。本例の診断知識は,上記姿勢情報の項目(肩,首,腰等)の数に一致する次元を有する多次元マトリクス上の各マトリクス点毎に記述してなる知識である。
上記多次元マトリクス上におけるマトリクス点は,上記姿勢情報によって特定される各疾患状態を表している。そして,該各マトリクス点には,それぞれのマトリクス点が表す疾患状態に対して出力すべき診断結果を記述してある。
【0062】
ここで,姿勢情報が肩と腰との2項目についての診断知識を,一例として,図6に示すごとく,説明する。
同図の診断知識の構成では,肩について右上がりと,左上がりと水平との3状態を想定し,腰について右回旋と,左回旋と,回旋なしとの3状態を想定している。
【0063】
上記診断知識は,同図に示すごとく,肩及び腰の2項目からなる2次元マトリクス400上に表現される。ここで,同図では,横軸に肩の状態を示し,横軸に腰の状態を示している。
そのため,図6に示すごとく,2次元マトリクス400上には,肩についての右上がり,左上がり,傾斜なしの3状態と,腰についての右回旋,左回線,回旋なしの3状態とを組み合わせてなる9状態を表す9つのマトリクス点41が形成される。
そして,この各マトリクス点41には,それぞれが表現する各疾患状態に対応する診断結果410の内容を記述してある。
【0064】
なお,上記姿勢情報を表す項目が多い場合には,診断知識を構成するマトリクスが多次元化し,上記診断知識が膨大なサイズとなるおそれがある。
この場合には,周知のエキスパートシステム等により上記診断結果を生成できるように,上記診断データベース451を構成することもできる。
エキスパートシステムによれば,断片的な知識の集合として構成した診断知識を基にして,総合的な診断結果を構築可能である。そのため,上記診断知識を効率良く構成して,小規模にすることができる。
さらに,上記のエキスパートシステムのほか,遺伝的アルゴリズムやニューラルネットワークなどによる人工知能的な手法により,上記診断結果を効率良く生成することも考えられる。
【0065】
上記診断結果生成手段45は,上記診断データベース431に格納した診断知識を参照して,診断結果を生成する手段である。
この診断結果生成手段45は,上記診断データベース431に格納した診断知識の中から,姿勢情報に合致した疾患状態を選択し,該疾患状態に割り付けた診断結果を取得するように構成してある。
なお,この診断結果の内容については,後述する。
【0066】
ここで,図6に示す診断知識の構成例にして,診断結果生成手段45の動作について説明する。
例えば,姿勢画像と関連付けられた姿勢情報が,肩の「右上がり」と,腰の「左回旋」を表している場合には,診断結果生成手段45は,同図中,9点のマトリクス点のうち中央のマトリクス点41を選択し,このマトリクス点41に記述された診断結果を取得するように構成してある。
【0067】
上記診断結果送信手段44は,診断結果生成手段45が生成した上記診断結果をスレーブ端末30に送信する手段である。
この診断結果送信手段44は,スレーブ端末30から受信した姿勢画像に対応して診断結果を返信するように構成してある。
【0068】
上記検索手段47は,画像データベース431内のデータを検索する手段であり,任意に設定した検索条件に基づいて画像データベース431内のデータを検索できるように構成してある。
なお,本例の画像データベース431では,上記のごとく,被験者の属性情報と姿勢情報と診断結果とを関連付けしてなる姿勢画像を格納してある。
【0069】
そのため,本例の検索手段47は,例えば,属性情報に基づいて検索条件を設定すれば,身長170cm以上の30代の男性という検索条件に適合する姿勢画像及び被験者を検索可能である。
また,例えば,属性情報と姿勢情報とを組み合わせた検索条件によれば,身長170cm以上の30代の男性で,右肩上がりの症状を呈する姿勢画像及び被験者を検索可能である。
またさらに,例えば,診断結果に基づいて検索条件を設定すれば,画像データベース431に格納したデータに基づいて,被験者の属性と,疾患症状との有意な相関関係を見出すことが可能になる。例えば,身長170cm以上の30代の男性に多く見られる疾患症状の傾向等を調べることが可能になる。
【0070】
さらに,本例の検索手段47は,通信手段471を介して外部の通信ネットワーク20に接続してある。
そのため,本例の検索手段47は,外部の端末等から受信した検索条件に基づいて検索処理を実施し,検索したデータを外部に送信することができる。
【0071】
本例の診断結果は,被験者の身体について問題のある部位の名称と,問題を解消するための運動療法のメニューとから構成した情報である。
上記問題のある部位としては,被験者の身体のなかで筋力が弱くなっている弱化筋,緊張状態にある緊張筋及び,「気」が滞留している等,問題のある経絡(身体のなかで「気(エネルギー)」の流れるルートであって,東洋医学において定義付けされる医学用語)の名称を特定する。
また,上記運動療法のメニューとしては,問題のある部位を改善するための運動の実施方法と,その実施回数等を特定する。
【0072】
そして,上記姿勢診断サーバー40は,上記診断結果送信手段44を介して,弱化筋,緊張筋,問題のある経絡と,これらの問題箇所を改善するのに適切な運動療法のメニューとから構成した診断結果をスレーブ端末30に出力するように構成してある。
なお,上記診断結果としては,弱化筋,緊張筋,経絡のほか,関節や腱などの部位に関する情報を含めることもできる。
さらになお,上記診断結果には,上記運動療法のメニューのほか,温熱療法や牽引療法など,適切な治療方法のメニューを含めることもできる。
【0073】
上記管理端末50は,図4に示すごとく,上記画像アクセス手段51と,上記知識編集手段52とを有してなる。
画像アクセス手段51は,姿勢診断サーバー40の検索手段47に送信する検索条件を入力する検索条件入力手段511と,検索条件を姿勢診断サーバー40に送信する検索条件送信手段512と,上記姿勢診断サーバー40から検索条件に適合したデータを受信する検索データ受信手段513とを有してなる手段である。
【0074】
検索条件入力手段511は,管理端末50のオペレータである管理者が検索条件を任意に入力できるように構成した操作画面と,入力デバイスとしてのキーボード或いはマウスよりなる手段である。
検索条件送信手段512は,管理者が設定した検索条件を,外部の通信ネットワーク20を介して姿勢診断サーバー40に送信する手段である。
さらに,検索データ受信手段513は,姿勢診断サーバー40の画像データベース431(図3)から検索されたデータを姿勢診断サーバー40から受信する手段である。
ここで,本例の姿勢診断支援システム1では,セキュリティを確保するため,ID認証できたことを条件として,管理端末50から姿勢診断サーバー30へのアクセスを可能としてある。
【0075】
なお,本例の管理端末50は,図1に示すごとく,姿勢診断サーバー30から受信した検索データを,管理者が自由に閲覧できるように構成してある。
さらに,この管理端末50は,受信した検索データを自己の記憶手段(図示略)に格納し,自己の検索手段を用いて適宜,検索できるように構成してある。
【0076】
なお,本例の姿勢診断支援システム1では,管理端末50にインストールした専用ソフトにより上記画像アクセス手段51を構成してある。
これに代えて,姿勢診断サーバー40をWebサーバーとして構成すると共に,管理端末50に汎用のインターネットブラウザーソフトをインストールすることもできる。
この場合には,管理端末50を操作して,画像データベース431にリンクするホームページ(HTML)にアクセスし,画像データベース431の情報を参照することができる。
【0077】
知識編集手段52は,図7に示すごとく,上記姿勢分析サーバー40の診断データベース451(図3)に格納した診断知識を遠隔的に編集する手段である。
この知識編集手段52は,管理者が操作する操作画面500を有してなる。該操作画面500は,同図に示すごとく,選択部51と,編集表示部52とよりなる。
【0078】
選択部51は,肩や腰など各部位に対応する項目516と,各項目516の状態(肩についての右上がり,腰についての右回旋など)を表す状態チェックボックス517とを配置してなる。
編集表示部52は,表示エリア521を配置してなり,該表示エリア521には,選択部51において特定される疾患状態に対応する診断結果を,編集可能な状態で表示するように構成してある。
【0079】
管理端末50のオペレータ(管理者)は,図7に示すごとく,姿勢診断サーバー40の診断知識を編集するに当たっては,まず,選択部51の状態チェックボックス517を適宜,チェックして,編集したい疾患状態を特定する。
そうすると,姿勢診断サーバー40の診断データベース451(図3)の中で,特定した疾患状態に対応して記述した診断結果を,通信手段46を介してダウンロードできる。
そして,上記管理者は,上記表示エリア521に表示された診断結果の内容を加筆,修正した後,修正後の診断結果をアップロードすることにより,姿勢診断サーバー40の診断データベース451(図3)の内容を更新することができる。
【0080】
以上の操作によれば,管理端末50からの遠隔操作により,姿勢診断サーバー40の診断データベース451の診断知識を随時,変更することができる。
そして,本例の姿勢診断支援システム1では,診断データベース451の診断知識を更新すると,各スレーブ端末30に送信する診断結果の内容を,直ちに最新の内容に修正することができる。
【0081】
特に,本例の身体の姿勢診断支援システム1は,図1に示すごとく,管理端末50は,姿勢画像を蓄積する画像データベース431(図3)にアクセス可能なように構成してある。
そのため,管理端末50によれば,多数の姿勢画像を解析することで,診断内容の精度を向上できると共に,診断に関する新たな知見を獲得できる可能性がある。
【0082】
なお,本例では,管理端末50と姿勢診断サーバー40とは,公衆回線よりなる通信ネットワーク20によって接続したが,これに代えて,両者を,より高速な専用回線によって接続することもできる。
この場合には,姿勢診断サーバー40の画像データベース431から管理端末50への,上記姿勢画像の送信に要する時間をさらに短縮することができる。
【0083】
(実施例2)
本例では,実施例1の身体の姿勢診断支援システムを基にして,上記姿勢情報の抽出方法を変更した例である。本例の内容について,図7〜図9を用いて説明する。
本例の姿勢診断サーバーは,画像処理手段を有してなる。そして,本例の身体の姿勢診断支援システムは,この画像処理手段を用いて,姿勢画像から姿勢情報の抽出を自動的に実施するように構成してある。
【0084】
本例のスレーブ端末では,図7に示すごとく,被験者38の各関節の位置にマーキング39となる円形白色のシールを貼付した状態で,被験者38の姿勢画像を撮影する。
そして,上記スレーブ端末は,このマーキング39付きの姿勢画像390を上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
【0085】
上記画像処理手段は,上記マーキング39付きの姿勢画像390を画像処理することにより,実施例1と同様の姿勢情報を生成するように構成してある。
ここで,この画像処理手段による画像処理内容について,図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0086】
まず,ステップS110では,同図に示すごとく,デジタル画像データとしての上記姿勢画像390(図7)を,姿勢診断サーバーの記憶手段に格納する。
そして,ステップS120では,上記姿勢画像390の各画素について,画素輝度と所定のしきい値との比較による2値化処理を実施する。
【0087】
このステップでは,円形白色であって周囲よりも明るい領域として撮影された上記姿勢画像390中のマーキング39(図7)の領域を形成する画素を,上記2値化処理によって検出する。
そして,図9に示すごとく,マーキング39の領域を形成する画素を画素値1として,それ以外の画素を画素値ゼロとして表した2値画像391(図では,画素値1を黒で示してある。)を形成する。
なお,ここで,2値化処理とは,画像を構成する各画素の画素輝度と,しきい値との大小を比較し,しきい値よりも画素輝度が大きい場合には1を,小さい場合にはゼロを各画素の値(画素値)として割り付ける処理である。
また,なお,図9では,2値画像391が有する情報ではないが,参考のため,被験者の輪郭を点線により示してある。
【0088】
その後,ステップS130では,図9に示すごとく,上記2値化処理によって検出したマーキング39について,左右の肩の位置に貼付したマーキング等,対応関係にあるマーキング領域の位置を比較することにより,右肩上がり,左肩上がり等の上記姿勢情報を抽出する。
なお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【0089】
また,上記スレーブ端末において,上記スリット光を投影してなる姿勢画像を撮影することもできる。この場合には,スリット光付きの姿勢画像を画像処理し,写り込んだスリット光の形状を把握することで,上記姿勢情報を抽出することが可能になる。
【0090】
さらに,位置をずらして設置した2台又は3台のカメラを用いて,2枚又は3枚一組のステレオ画像を撮影するようにスレーブ端末を構成することもできる。この場合には,姿勢診断サーバーでは,画像処理手法の1つであるステレオ視処理を用いて,上記ステレオ画像から被験者の立体的な情報を復元し,該立体的な情報に基づいて上記姿勢情報を自動生成することもできる。
【0091】
(実施例3)
本例は,実施例1を基にして,診断結果を生成する機能を,スレーブ端末に備えた例である。本例の内容について,図11を用いて説明する。
本例のスレーブ端末は,実施例1で示した手段に加えて,診断結果を生成する診断結果生成手段と,診断結果を生成するための診断知識を格納した診断データベースと,姿勢診断サーバーから更新データを受信する更新データ受信手段とを有してなる。
本例の姿勢診断サーバーは,実施例1に示した手段のうち,診断結果生成手段と診断データベースとに代えて,スレーブ端末の診断知識を更新するための更新データを送信する更新データ送信手段を有してなる。
本例の管理端末は,実施例1に示した手段のうち,知識編集手段に代えて,上記更新データを編集するための更新データ編集手段を有してなる。
【0092】
ここで,スレーブ端末の上記診断結果生成手段及び上記診断データベースは,それぞれ,実施例1と同様の機能を有してなる。
また,上記更新データは,旧バージョンの診断知識と,更新後の診断知識との差分を表すデータである。
【0093】
本例の管理端末は,図11に示すごとく,操作画面700を有する更新データ編集手段を有している。
この更新データ編集手段は,上記姿勢分析サーバーに格納した診断知識と,最新の診断知識との差分である更新データを生成し,該更新データを姿勢分析サーバーに送信する手段である。
この更新データ編集手段の操作画面700は,同図に示すごとく,特定の疾患状態を選択する選択部71と,選択された疾患状態に対応する診断結果を編集可能な状態で表示する編集表示部72と,各疾患状態の診断結果の編集内容を記憶する保存スイッチ73と,作業終了時に更新データを生成する終了スイッチ74とを有してなる。
【0094】
選択部71は,肩や腰など各部位に対応する項目716と,各項目716の状態(肩についての右上がり,腰についての右回旋など)を表す状態チェックボックス717とを配置してなる。
編集表示部72は,表示エリア721を配置してなり,該表示エリア721には,選択部71において特定される疾患状態に対応する診断結果を,編集可能な状態で表示するように構成してある。
【0095】
管理端末のオペレータ(管理者)は,図11に示すごとく,更新データを編集するに当たっては,まず,選択部71の状態チェックボックス717を適宜,チェックして,編集したい疾患状態を特定する。
そうすると,姿勢診断サーバーから診断知識をダウンロードでき,上記表示エリア721には,上記特定された疾患状態に対応する診断結果を表示させることができる。
そして,上記管理者は,上記表示エリア721に表示された診断結果の内容を加筆,修正した後,保存スイッチ73を選択して,その修正内容を保存する。
【0096】
管理者は,診断結果を更新する疾患状態ごとに上記の操作を実施したあと,終了スイッチ74を選択する。
そうすると,管理端末は,姿勢診断サーバーからダウンロードした診断知識と,編集後の診断知識との比較に基づいて上記更新データを生成する。そして,該更新データを上記姿勢診断サーバーに送信する。
【0097】
一方,上記姿勢診断サーバーの上記更新データ送信手段は,上記更新データを格納すると共に,上記各スレーブ端末に対して適切な更新データを送信するように構成してある。
特に,本例の姿勢診断サーバーは,スレーブ端末との通信状態を確立した際,当該スレーブ端末に格納されている診断知識のバージョンを参照するように構成してある。
そして,姿勢診断サーバーの更新データ送信手段は,各スレーブ端末が有する診断知識のバージョンに応じて,適切な更新データを選択して送信するように構成してある。
一方,上記スレーブ端末は,受信した上記更新データに基づいて,上記診断データベースに格納した上記診断知識を最新のものに更新するように構成してある。
【0098】
なお,上記姿勢診断サーバーから上記診断知識をダウンロードする構成に代えて,姿勢診断サーバー上の診断知識を直接,編集するように上記更新データ編集手段を構成することもできる。この場合には,併せて,上記姿勢診断サーバーにおいて,上記更新データを生成するように構成するのが良い。
また,上記更新データは,CD−ROMに格納した状態で,各スレーブ端末を操作する姿勢分析官に配布することもできる。
【0099】
さらに,なお,上記姿勢診断サーバーから上記診断知識をダウンロードする構成に代えて,上記管理端末に上記診断知識を格納しておくこともできる。
この場合には,上記管理端末上で,上記診断知識のマスターバージョンを一元的に管理することができる。
【0100】
また,上記姿勢診断サーバーとの間でユーザIDを認証できたときのみ,上記診断結果生成手段が動作するように上記各スレーブ端末を構成することもできる。
或いは,本例の姿勢診断システムのユーザ契約を交わしたユーザーにのみ,ハードウェアキーデバイスを貸与するようにしても良い。
この場合には,該ハードウェアキーデバイスをプリンタポートに接続した場合にのみ,上記診断結果生成手段が動作するようにスレーブ端末を構成することができる。
さらに,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーに上記姿勢画像等を送信した場合にのみ,それに引き替えて,上記診断結果生成手段の動作を許可する許可信号が上記各スレーブ端末に返送されるように構成することもできる。
【0101】
さらに,上記診断データベースに格納した診断知識に対しては,暗号処理を施すことが好ましい。
この場合には,診断ノウハウとしての上記診断知識の漏洩を防止することができる。
なお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,身体の姿勢診断支援システムの構成を示すシステム図。
【図2】実施例1における,スレーブ端末の構成を示すブロック図。
【図3】実施例1における,姿勢診断サーバーの構成を示すブロック図。
【図4】実施例1における,管理端末の構成を示すブロック図。
【図5】実施例1における,スレーブ端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【図6】実施例1における,姿勢診断サーバーの診断データベースに格納する診断知識の構成を示す説明図。
【図7】実施例1における,管理端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【図8】実施例2における,マーキング付きの姿勢画像を示す説明図。
【図9】実施例2における,画像処理フローを説明するフローチャート図。
【図10】実施例2における,2値化処理画像を示す説明図。
【図11】実施例3における,管理端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【符号の説明】
1...身体の姿勢診断支援システム,
20...通信ネットワーク,
30...スレーブ端末,
331...カメラ,
40...姿勢診断サーバー,
431...画像データベース,
451...診断データベース,
50...管理端末,
【技術分野】
本発明は,例えば,整体治療(カイロプラクティック療法)や,運動によって身体バランスを回復する運動療法,運動処方等を的確に行うために必要な姿勢診断を,容易かつ精度良く実施するための身体の姿勢診断支援システムに関する。
【0002】
【従来技術】
近年,ワープロ入力オペレータやCADオペレータ等,オフィス作業に従事する作業者の増大やその作業時間の長時間化に伴って,筋力のアンバランス等に起因した身体の歪み等,整体的な身体バランスを欠く人が増加傾向にある。
このような身体的なアンバランスの問題は,整体矯正治療具(例えば,特許文献1参照。)を用いた整体療法や運動療法などにより治療することができる。
ここで,上記の整体療法や運動療法や運動処方を的確に処方するためには,身体の姿勢を的確に分析し,診断することが基本となる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−340417号公報(明細書の段落番号「0019」〜「0023」,第1図)
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の身体の姿勢診断には,次のような問題がある。すなわち,姿勢の分析や診断では,診断者の経験や知識等が重要な要素をなし,診断者によって診断結果が一定しないおそれがある。
そのため,上記整体療法や運動療法や運動処方等によって得られる効果は,身体の姿勢を分析し,診断する診断者の優劣や,経験の多少によって大きく相違していた。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,身体の姿勢を的確に分析し,診断するための身体の姿勢診断支援システムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
第1の発明は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,上記姿勢診断サーバーから診断結果を受信する診断結果受信手段と,上記診断結果を表示する診断結果表示手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を参照して上記診断画像に対する上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記診断結果を上記スレーブ端末に送信する診断結果送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記診断データベースに格納した上記診断知識を編集するための知識編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システムにある(請求項1)。
【0007】
上記第1の発明の身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末は,該スレーブ端末に接続した上記カメラを用いて撮影した上記姿勢画像を,上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
そして,この姿勢診断サーバーは,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成し,上記通信ネットワークを介して,上記診断結果を上記スレーブ端末に送信するように構成してある。
【0008】
そのため,オペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末を操作することで,上記姿勢診断サーバが生成した上記診断結果を取得することができる。
それ故,上記スレーブ端末のオペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末に表示された上記診断結果に基づいて,被験者に対して適切なアドバイスをすることができる。
すなわち,上記身体の姿勢診断支援システムでは,姿勢分析官は,スレーブ端末を操作する手順を知っており,該スレーブ端末を操作できれば十分である。
なお,ここで,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するに当たっては,上記姿勢画像から抽出した中間的な情報を介して間接的に生成しても良く,上記姿勢画像から直接的に生成することもできる。
【0009】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するように構成してある。
そのため,上記姿勢診断サーバーは,上記診断知識を参照することで,上記姿勢画像を基にして均一性高く上記診断結果を生成することができる。
【0010】
一方,上記管理端末は,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を取得可能に構成してあると共に,上記診断データベースに格納した上記診断知識を編集可能なように構成してある。
そのため,上記管理端末のオペレータ(管理者)は,例えば,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーにアップロードされた上記姿勢画像等の解析や研究を通じて新たな知見を得ることができる。
そして,この知見を反映するよう上記診断知識を編集し,該診断知識の精度を高くすることで,生成する上記診断結果の品質をさらに向上することができる。
【0011】
したがって,上記身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末では,最新の上記診断知識に基づく,品質の高い上記診断結果を得ることができる。
つまり,本発明の身体の姿勢診断支援システムは,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を基にして,上位スレーブ端末に提示する上記診断結果の品質を向上し得る発展性の高い姿勢診断支援システムである。
【0012】
第2の発明は,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,診断結果を表示する診断結果表示手段と,上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を更新するための更新データを上記姿勢診断サーバーから受信する更新データ受信手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記スレーブ端末が有する上記診断知識を更新するための更新データを送信する更新データ送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記更新データ送信手段により送信する上記更新データを編集するための更新データ編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システムにある(請求項4)。
【0013】
上記第2の発明の身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末は,該スレーブ端末に接続した上記カメラを用いて撮影した上記姿勢画像を,上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
さらに,このスレーブ端末は,上記診断知識を参照して,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成する上記診断結果生成手段を有してなる。
【0014】
そのため,オペレータ(姿勢分析官)は,上記スレーブ端末を操作することで,該スレーブ端末が生成した上記診断結果を取得することができる。
なお,ここで,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するに当たっては,上記姿勢画像から抽出した中間的な情報を介して間接的に生成しても良く,上記姿勢画像から直接的に生成することもできる。
【0015】
一方,上記管理端末は,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を取得可能に構成してある。
そのため,上記管理端末のオペレータ(管理者)は,例えば,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーにアップロードされた上記姿勢画像等の解析や研究を通じて新たな知見を得ることができる。
【0016】
さらに,上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記更新データ送信手段から送信する上記更新データを編集する上記更新データ編集手段を有してなる。
そのため,上記の知見に基づいて編集した上記更新データを,上記更新データ送信手段を介して,上記各スレーブ端末に送信することができる。
それ故,各スレーブ端末は,上記知見が反映された最新の上記診断知識を取得することができる。
【0017】
したがって,上記身体の姿勢診断支援システムにおいては,上記スレーブ端末では,最新の上記診断知識に基づいて品質の高い上記診断結果を生成することができる。
つまり,本発明の身体の姿勢診断支援システムは,上記画像データベースに格納した上記姿勢画像を基にして,上位スレーブ端末に提示する上記診断結果の品質を向上し得る発展性の高い姿勢診断支援システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記第1及び第2の発明の身体の姿勢診断支援システムでは,上記通信ネットワークとしては,周知のインターネットや,イントラネット等のネットワークを利用することができる。
また,上記姿勢診断サーバーには,上記姿勢画像を基にして上記診断結果を生成するための周知のエキスパートシステム(エキスパートたる専門家の判断手法を模した人工知能的な計算手法)を構築することもできる。
この場合には,上記エキスパートシステムにより,上記姿勢画像を基にした姿勢の分析,診断を効率良く実施することができる。
【0019】
なお,上記エキスパートシステムのほか,遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm),ニューラルネットワークなど種々の人工知能的な計算手法を適用することができる。これらの計算手法によれば,上記姿勢画像の画像情報から直接的に,上記診断結果を生成することもできる。
【0020】
上記第1の発明においては,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記スレーブ端末を操作するオペレータ(姿勢分析官)は,上記抽出支援手段を利用して,精度の高い上記姿勢情報を効率良く形成することができる。
そして,上記姿勢画像から抽出した中間情報としての上記姿勢情報に基づけば,上記診断結果を効率良く生成することができる。
【0021】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記画像処理手段により,効率良く上記姿勢情報を取得することができる。
【0022】
なお,上記画像処理手段としては,何ら作為を施していない上記姿勢画像に基づいて画像処理する手段の他,作為的に撮影した姿勢画像を基にして画像処理する手段がある。例えば,スリット光を投光しながら撮影した上記被写体の姿勢画像を,上記スリット光による縞模様を利用して画像処理する手段や,所定のマーキングを貼付した上記被写体の姿勢画像を,上記マーキングを利用して画像処理する手段などがある。
【0023】
その他,撮影位置が相違する2枚或いは3枚一組のステレオ画像としての姿勢画像を撮影し,該姿勢画像を上記姿勢診断サーバーに送信するように上記姿勢診断支援システムを構成することもできる。
この場合には,姿勢診断サーバーは,2枚或いは3枚一組のステレオ画像としての上記姿勢画像を基にして,撮影された被験者の立体情報を復元し,該立体情報に基づいて上記姿勢情報を生成することができる。
【0024】
上記第2の発明においては,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなり,
上記スレーブ端末の上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記スレーブ端末を操作するオペレータ(姿勢分析官)は,上記抽出支援手段を利用して,精度の高い上記姿勢情報を効率良く形成することができる。
そして,上記姿勢画像から抽出した中間情報としての上記姿勢情報に基づけば,上記診断結果生成手段を用いて,上記診断結果を効率良く生成することができる。
【0025】
また,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には,上記画像処理手段により,効率良く上記姿勢情報を取得することができる。
【0026】
上記第1及び第2の発明においては,上記姿勢診断サーバーと上記管理端末とは,上記通信ネットワークを介して接続してあることが好ましい(請求項7)。
この場合には,上記姿勢診断サーバーとは別の場所に設置した上記管理端末により,上記姿勢診断サーバーの有する上記画像データベースや上記診断データベースへのアクセスが可能になる。
【0027】
また,上記姿勢診断サーバーは,上記画像データベース内に格納したデータを検索する検索手段を有してなることが好ましい(請求項8)。
この場合には,上記検索手段を利用して,上記画像データベースから特定の情報を効率良く検索することができる。
【0028】
また,上記管理端末の上記画像アクセス手段は,上記姿勢診断サーバーの上記検索手段の機能を特定するための検索条件を入力する検索条件入力手段と,上記検索条件を上記姿勢診断サーバーに送信する検索条件送信手段と,上記姿勢診断サーバーから上記検索条件に適合したデータを受信する検索データ受信手段とを有してなることが好ましい(請求項9)。
この場合には,上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記検索手段を遠隔操作して,上記画像データベースのデータ中から必要なデータを収集することができる。
【0029】
また,上記診断結果は,筋肉及び経絡のうち問題のある部位の名称と,該問題のある部位を改善するために適切な運動療法又は,上記被験者に適切な運動処方の運動メニューとを有してなることを特徴とすることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記スレーブ端末のオペレータ(姿勢分析官)は,上記診断結果に基づいて,適切かつ有効なアドバイスを上記被験者に提示することができる。
ここで,上記運動療法とは,積極的に運動を実施して,筋肉や経絡等,問題のある部位を改善する治療方法である。そして,運動療法の運動メニューとは,運動療法で実施する運動の種類,実施する方法等を含む情報である。
また,上記運動処方とは,健常者が,その健全な状態を維持するために運動を実施することをいう。そして,運動処方の運動メニューとは,運動処方で実施する運動の種類,実施する方法等を含む情報である。
【0030】
また,上記通信ネットワークは,不特定の者が利用可能な電気通信回線よりなることが好ましい(請求項11)。
この場合には,公衆の上記通信ネットワークを介して,効率良く上記身体の姿勢診断支援システムを構築することができる。
【0031】
また,上記通信ネットワークは,特定の者のみ利用可能な電気通信回線よりなることが好ましい(請求項12)。
この場合には,セキュリティ面での安全性高く上記身体の姿勢診断支援システムを構築することができる。また,該姿勢診断支援システムに特化して上記通信ネットワークを構成することで,上記システムの最適設計を実現することができる。
【0032】
また,上記スレーブ端末は,上記被験者のカルテ情報を管理するカルテ管理手段を有してなることが好ましい(請求項13)。
この場合には,上記スレーブ端末を利用して診断した上記被験者のカルテを,上記カルテ管理手段を用いて一元管理することができる。
【0033】
【実施例】
(実施例1)
本例は,身体の姿勢診断支援システム1を説明する例である。この内容について,図1〜図7を用いて説明する。
本例の身体の姿勢診断支援システム1は,図1に示すごとく,被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラ331を接続したスレーブ端末30と,双方向通信を可能とする通信ネットワーク20を介してスレーブ端末30と接続された姿勢診断サーバー40と,該姿勢診断サーバー40にアクセス可能な状態で接続した管理端末50とを有してなるシステムである。
【0034】
上記スレーブ端末30は,図2に示すごとく,カメラ331から姿勢画像を入力する画像データ入力手段33と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段32と,少なくとも姿勢画像及び属性情報を姿勢診断サーバー40に送信する画像送信手段31と,上記姿勢診断サーバー40から診断結果を受信する診断結果受信手段34と,上記診断結果を表示する診断結果表示手段35とを有してなる。
【0035】
上記姿勢診断サーバー40は,図3に示すごとく,少なくとも姿勢画像及び属性情報をスレーブ端末30から受信するデータ受信手段43と,上記属性情報と関連付けした姿勢画像を格納する画像データベース431と,姿勢画像を基にした診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベース451と,診断知識を参照して診断画像に対する診断結果を生成する診断結果生成手段45と,上記診断結果をスレーブ端末30に送信する診断結果送信手段44とを有してなる。
【0036】
上記管理端末50は,図4に示すごとく,姿勢診断サーバー40の画像データベース431に格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段51と,診断データベース451に格納した診断知識を編集するための知識編集手段52とを有してなる。
この内容について,以下に詳しく説明する。
【0037】
本例の身体の姿勢診断支援システム1では,図1に示すごとく,通信ネットワーク20としては,周知のインターネット回線を利用している。
そして,本例の姿勢診断支援システム1は,この通信ネットワーク20を介して,複数のスレーブ端末30と,姿勢診断サーバー40と,管理端末50とを相互に通信可能なように接続してなるシステムである。
【0038】
上記スレーブ端末30は,図1に示すごとく,整体療法を実施する治療院,接骨院,病院等の治療機関や,運動療法や運動処方を実施するスポーツクラブ,会社組織の健康管理室,学校などの検診所等,さまざまな施設に設置する端末である。
さらに,ホテル等の施設におけるサービス拡充の一環として,宿泊客の健康管理を実施するサービスを提供するために本例のスレーブ端末30を設置することもできる。
なお,スレーブ端末30は,固定設置するように構成しても良いが,手持ち可能に構成しても良い。この場合には,姿勢分析官による出張診断や,本例のシステムのプレゼンテーションが可能になる。
【0039】
そして,このスレーブ端末30は,所定のトレーニングを受けた姿勢分析官が,端末オペレータとして操作するように構成してある。
スレーブ端末30は,図2に示すごとく,画像データ入力手段33,属性情報入力手段32,画像送信手段31,診断結果受信手段34,診断結果表示手段35のほか,被験者の個人情報データを格納したカルテデータベース360と,該カルテデータベース360内に格納したカルテを管理するためのカルテ管理手段36と,姿勢画像から姿勢情報を抽出する作業負担を低減する抽出支援手段37とを有している。
【0040】
画像データ入力手段33は,例えば,USBポートを介して接続したカメラ331で採取した画像データを入力する手段である。
この画像入力手段33は,スレーブ端末30のオペレータである姿勢分析官が入力するキャプチャ信号をトリガーとして,カメラ331から受信したデジタル画像データを取り込むように構成してある。
【0041】
なお,本例では,カメラ331としては,CCD撮像素子を利用したカメラを利用したが,これに代えて,CMOS撮像素子よりなるカメラを利用することもできる。
また,本例では,姿勢画像としては,被験者ひとりに対して,それぞれ正面画像,側面画像,背面画像よりなる3枚の画像を撮影した。
【0042】
ここで,スレーブ端末30から姿勢診断サーバー40に送信する姿勢画像としては,被験者の顔をマスク処理した画像とすることもできる。
この場合には,被験者のプライバシーを確実に保護することができる。
上記マスク処理の方法としては,例えば,スレーブ端末30を操作する姿勢分析官が指定した領域を塗り潰す方法や,画像処理により特定された被験者の顔領域を塗り潰す方法などがある。
【0043】
さらに,上記スレーブ端末30から上記姿勢分析サーバー40に送信する姿勢画像は,JPEG画像等,離散コサイン変換(DCT)等を利用してデータサイズを圧縮した圧縮画像とするのが良い。
この場合には,送信する情報量を抑制して,姿勢画像を送信するのに要する時間を短縮することができる。
【0044】
また,上記姿勢画像としては,1次元又は2次元のローパスフィルタを通過して得た画像を利用することもできる。
この場合には,上記離散コサイン変換によるデータ圧縮効率をさらに高くできる。さらに,姿勢画像のうち,空間周波数が高い顔領域の情報を抑制することで,被験者のプライバシーを保護するという効果を得ることができる。
【0045】
上記属性情報入力手段32は,スレーブ端末30のオペレータである姿勢分析官が操作するキーボードを介して,被験者の体重や身長や年齢や性別等,属性に関わる情報を入力する手段である。
ここで,本例では,姿勢診断サーバー40に送信する属性情報としては,スレーブ端末30(同図)で入力された被験者の個人情報のうち,個人を特定し得る名前,住所,電話番号等,個人のプライバシーに関わる情報を除く情報としてある。
そして,本例では,各被験者の年齢,性別,体重,身長,職業等の各情報より,姿勢診断サーバー40へ送信する属性情報を構成してある。
【0046】
上記画像送信手段31及び上記診断結果受信手段34は,図2に示すごとく,周知のTCP/IPプロトコルを利用して姿勢診断サーバー40(図1)との間でデータを送信又は受信するための手段である。
本例のスレーブ端末30は,まず,姿勢診断サーバー40によりユーザIDの認証を受けた後,画像送信手段31及び診断結果受信手段34を介して,姿勢診断サーバー40にアクセスするように構成してある。
【0047】
なお,スレーブ端末30に付与されるユーザIDは,本例の姿勢診断支援システム1の利用ユーザとして契約した使用者に付与されるIDである。
一方,利用ユーザが契約を終了した後には,該利用ユーザのユーザIDは無効となり,そのスレーブ端末30から姿勢診断サーバー40へのアクセスは制限されることになる。
【0048】
画像送信手段31は,図2に示すごとく,画像入力手段33を介して接続したカメラ331で撮影して得た姿勢画像と,その被写体の属性を表す属性情報と,後述する抽出支援手段37を用いて姿勢画像から抽出した姿勢情報とを姿勢診断サーバー40(図1)に送信するように構成してある。
診断結果受信手段34は,上記姿勢診断サーバー40から診断結果を受信するように構成してある。
【0049】
上記診断結果表示手段35は,スレーブ端末30に接続したCRT等のディスプレイ上に表示する表示ウィンドウを介して,姿勢分析官に上記診断結果を提示する手段である。
そのため,スレーブ端末30を操作する姿勢分析官は,表示ウィンドウに表示された上記診断結果に基づいて,被験者を診断し,適切なアドバイスをすることができる。
【0050】
上記カルテ管理手段36は,図2に示すごとく,姿勢分析官が入力した被験者の個人情報を格納するローカルデータベース361を管理する機能を有している。
そして,このカルテ管理手段36は,姿勢分析官が入力した検索条件に基づいてローカルデータベース361に格納した各種データを検索可能に構成してある。
【0051】
ここで,本例のローカルデータベース361は,被験者IDによって特定される個々の被験者について,姿勢画像及び診断結果,適用した治療内容の履歴等の個人情報データを格納するように構成してある。
このカルテ管理手段36は,例えば,入力された被験者IDによって特定される被験者の姿勢画像及び診断結果,適用した治療内容の履歴等の個人情報データを収集して,操作画面上に提示するように構成してある。
【0052】
上記抽出支援手段37(図2)は,姿勢画像を基にして上記姿勢情報を抽出する姿勢分析官の作業負担を低減するための手段である。
ここで,上記姿勢情報とは,肩,首,腰,膝等の各部位について,その状態(例えば,肩であれば右肩上がり等の状態,腰であれば左回旋等の状態)を表す情報をいう。
【0053】
この抽出支援手段37は,図5に示すごとく,スレーブ端末30(図2)の操作画面330上の画像表示エリア335に表示した姿勢画像に,縦グリッド線332及び,横グリッド線331を重ね合わせて表示するように構成してある。
この抽出支援手段37では,操作画面330上に表示された操作スイッチ333を,マウス等のポインティングデバイスを用いて操作することにより,縦グリッド線332の水平位置及び横グリッド線331の垂直位置を任意に設定できる。
また,画像表示エリア335は,選択スイッチ334の操作により,正面画像と背面画像と側面画像とを選択的に表示するように構成してある。
【0054】
姿勢分析官は,例えば,図5に示すごとく,操作スイッチ333の操作により横グリッド線331を,被験者(図5では正面画像を表示。)の肩付近に移動させることができる。
そのため,姿勢分析官は,横グリッド線331を基準にして,被験者の肩の部分に右肩上がりや左肩あがり等の症状があるか否かを容易に判断できる。
【0055】
本例の抽出支援手段37を用いれば,姿勢分析官は,画像表示エリア335に表示する画像の選択と,縦グリッド線332或いは横グリッド線331の位置の調整とにより,首頭,肩,肋骨,腕,腰,骨盤,股,膝,足の各部についての状態,例えば,肩について右上がりとか左上がり等の状態を容易に判断することができる。
【0056】
さらに,本例の抽出支援手段37によれば,図5に示すごとく,操作画面330上において,項目336毎に設定した状態チェックボックス337を,適宜,選択することにより,姿勢診断サーバー40に送信する姿勢情報を自動生成することができる。
ここで,同図に示す各項目336は,肩,首,腰等の各部位に対応して設定した項目である。そして,同図に示す状態チェックボックス337は,上記の各部位についての状態(例えば,肩であれば右上がりの状態や,左上がりの状態等)を表すチェックボックスである。
【0057】
なお,上記の姿勢分析官による判断を支援するための方法としては,本例の抽出支援手段37に限定されるものではない。
これに代えて,例えば,姿勢画像の左肩や右肩や右肘等の各部位の位置を,マウス等のポインティングデバイスを用いて順次,指定していき,その指定した座標位置を随時,記憶するように抽出支援手段を構成しても良い。
この場合には,各部位の座標位置を比較演算することにより,上記姿勢情報を生成することができる。
【0058】
上記姿勢診断サーバー40は,図3に示すごとく,データ受信手段43,画像データベース431,診断データベース451,診断結果生成手段45及び診断結果送信手段44のほか,画像データベース431内のデータを検索する検索手段47を有している。
該検索手段47は,通信手段471を介して通信ネットワーク20に接続してある。
【0059】
上記データ受信手段43は,スレーブ端末30が送信する姿勢画像,姿勢情報及び属性情報を受信する手段である。
上記画像データベース431は,被験者の正面,側面,背面を撮影して得た3種類の姿勢画像を,上記属性情報及び上記姿勢情報と関連付けて格納するように構成してある。
さらに,本例の画像データベース431では,上記診断結果生成手段45を用いて診断結果を生成した後,当該姿勢画像に関連付けて上記診断結果を格納するように構成してある。
【0060】
上記診断データベース451は,上記姿勢情報に基づいて診断結果を生成するのに必要な知識である診断知識を格納したデータベースである。
つまり,この診断データベース451は,熟練した診断者の有する知識を体系的に構成したものである。
特に,本例の診断データベース451は,通信手段46を介して外部の通信ネットワーク20に接続してあり,外部からのアクセスにより格納した診断知識を編集可能なように構成してある。
【0061】
ここで,上記診断知識の内容について説明する。本例の診断知識は,上記姿勢情報の項目(肩,首,腰等)の数に一致する次元を有する多次元マトリクス上の各マトリクス点毎に記述してなる知識である。
上記多次元マトリクス上におけるマトリクス点は,上記姿勢情報によって特定される各疾患状態を表している。そして,該各マトリクス点には,それぞれのマトリクス点が表す疾患状態に対して出力すべき診断結果を記述してある。
【0062】
ここで,姿勢情報が肩と腰との2項目についての診断知識を,一例として,図6に示すごとく,説明する。
同図の診断知識の構成では,肩について右上がりと,左上がりと水平との3状態を想定し,腰について右回旋と,左回旋と,回旋なしとの3状態を想定している。
【0063】
上記診断知識は,同図に示すごとく,肩及び腰の2項目からなる2次元マトリクス400上に表現される。ここで,同図では,横軸に肩の状態を示し,横軸に腰の状態を示している。
そのため,図6に示すごとく,2次元マトリクス400上には,肩についての右上がり,左上がり,傾斜なしの3状態と,腰についての右回旋,左回線,回旋なしの3状態とを組み合わせてなる9状態を表す9つのマトリクス点41が形成される。
そして,この各マトリクス点41には,それぞれが表現する各疾患状態に対応する診断結果410の内容を記述してある。
【0064】
なお,上記姿勢情報を表す項目が多い場合には,診断知識を構成するマトリクスが多次元化し,上記診断知識が膨大なサイズとなるおそれがある。
この場合には,周知のエキスパートシステム等により上記診断結果を生成できるように,上記診断データベース451を構成することもできる。
エキスパートシステムによれば,断片的な知識の集合として構成した診断知識を基にして,総合的な診断結果を構築可能である。そのため,上記診断知識を効率良く構成して,小規模にすることができる。
さらに,上記のエキスパートシステムのほか,遺伝的アルゴリズムやニューラルネットワークなどによる人工知能的な手法により,上記診断結果を効率良く生成することも考えられる。
【0065】
上記診断結果生成手段45は,上記診断データベース431に格納した診断知識を参照して,診断結果を生成する手段である。
この診断結果生成手段45は,上記診断データベース431に格納した診断知識の中から,姿勢情報に合致した疾患状態を選択し,該疾患状態に割り付けた診断結果を取得するように構成してある。
なお,この診断結果の内容については,後述する。
【0066】
ここで,図6に示す診断知識の構成例にして,診断結果生成手段45の動作について説明する。
例えば,姿勢画像と関連付けられた姿勢情報が,肩の「右上がり」と,腰の「左回旋」を表している場合には,診断結果生成手段45は,同図中,9点のマトリクス点のうち中央のマトリクス点41を選択し,このマトリクス点41に記述された診断結果を取得するように構成してある。
【0067】
上記診断結果送信手段44は,診断結果生成手段45が生成した上記診断結果をスレーブ端末30に送信する手段である。
この診断結果送信手段44は,スレーブ端末30から受信した姿勢画像に対応して診断結果を返信するように構成してある。
【0068】
上記検索手段47は,画像データベース431内のデータを検索する手段であり,任意に設定した検索条件に基づいて画像データベース431内のデータを検索できるように構成してある。
なお,本例の画像データベース431では,上記のごとく,被験者の属性情報と姿勢情報と診断結果とを関連付けしてなる姿勢画像を格納してある。
【0069】
そのため,本例の検索手段47は,例えば,属性情報に基づいて検索条件を設定すれば,身長170cm以上の30代の男性という検索条件に適合する姿勢画像及び被験者を検索可能である。
また,例えば,属性情報と姿勢情報とを組み合わせた検索条件によれば,身長170cm以上の30代の男性で,右肩上がりの症状を呈する姿勢画像及び被験者を検索可能である。
またさらに,例えば,診断結果に基づいて検索条件を設定すれば,画像データベース431に格納したデータに基づいて,被験者の属性と,疾患症状との有意な相関関係を見出すことが可能になる。例えば,身長170cm以上の30代の男性に多く見られる疾患症状の傾向等を調べることが可能になる。
【0070】
さらに,本例の検索手段47は,通信手段471を介して外部の通信ネットワーク20に接続してある。
そのため,本例の検索手段47は,外部の端末等から受信した検索条件に基づいて検索処理を実施し,検索したデータを外部に送信することができる。
【0071】
本例の診断結果は,被験者の身体について問題のある部位の名称と,問題を解消するための運動療法のメニューとから構成した情報である。
上記問題のある部位としては,被験者の身体のなかで筋力が弱くなっている弱化筋,緊張状態にある緊張筋及び,「気」が滞留している等,問題のある経絡(身体のなかで「気(エネルギー)」の流れるルートであって,東洋医学において定義付けされる医学用語)の名称を特定する。
また,上記運動療法のメニューとしては,問題のある部位を改善するための運動の実施方法と,その実施回数等を特定する。
【0072】
そして,上記姿勢診断サーバー40は,上記診断結果送信手段44を介して,弱化筋,緊張筋,問題のある経絡と,これらの問題箇所を改善するのに適切な運動療法のメニューとから構成した診断結果をスレーブ端末30に出力するように構成してある。
なお,上記診断結果としては,弱化筋,緊張筋,経絡のほか,関節や腱などの部位に関する情報を含めることもできる。
さらになお,上記診断結果には,上記運動療法のメニューのほか,温熱療法や牽引療法など,適切な治療方法のメニューを含めることもできる。
【0073】
上記管理端末50は,図4に示すごとく,上記画像アクセス手段51と,上記知識編集手段52とを有してなる。
画像アクセス手段51は,姿勢診断サーバー40の検索手段47に送信する検索条件を入力する検索条件入力手段511と,検索条件を姿勢診断サーバー40に送信する検索条件送信手段512と,上記姿勢診断サーバー40から検索条件に適合したデータを受信する検索データ受信手段513とを有してなる手段である。
【0074】
検索条件入力手段511は,管理端末50のオペレータである管理者が検索条件を任意に入力できるように構成した操作画面と,入力デバイスとしてのキーボード或いはマウスよりなる手段である。
検索条件送信手段512は,管理者が設定した検索条件を,外部の通信ネットワーク20を介して姿勢診断サーバー40に送信する手段である。
さらに,検索データ受信手段513は,姿勢診断サーバー40の画像データベース431(図3)から検索されたデータを姿勢診断サーバー40から受信する手段である。
ここで,本例の姿勢診断支援システム1では,セキュリティを確保するため,ID認証できたことを条件として,管理端末50から姿勢診断サーバー30へのアクセスを可能としてある。
【0075】
なお,本例の管理端末50は,図1に示すごとく,姿勢診断サーバー30から受信した検索データを,管理者が自由に閲覧できるように構成してある。
さらに,この管理端末50は,受信した検索データを自己の記憶手段(図示略)に格納し,自己の検索手段を用いて適宜,検索できるように構成してある。
【0076】
なお,本例の姿勢診断支援システム1では,管理端末50にインストールした専用ソフトにより上記画像アクセス手段51を構成してある。
これに代えて,姿勢診断サーバー40をWebサーバーとして構成すると共に,管理端末50に汎用のインターネットブラウザーソフトをインストールすることもできる。
この場合には,管理端末50を操作して,画像データベース431にリンクするホームページ(HTML)にアクセスし,画像データベース431の情報を参照することができる。
【0077】
知識編集手段52は,図7に示すごとく,上記姿勢分析サーバー40の診断データベース451(図3)に格納した診断知識を遠隔的に編集する手段である。
この知識編集手段52は,管理者が操作する操作画面500を有してなる。該操作画面500は,同図に示すごとく,選択部51と,編集表示部52とよりなる。
【0078】
選択部51は,肩や腰など各部位に対応する項目516と,各項目516の状態(肩についての右上がり,腰についての右回旋など)を表す状態チェックボックス517とを配置してなる。
編集表示部52は,表示エリア521を配置してなり,該表示エリア521には,選択部51において特定される疾患状態に対応する診断結果を,編集可能な状態で表示するように構成してある。
【0079】
管理端末50のオペレータ(管理者)は,図7に示すごとく,姿勢診断サーバー40の診断知識を編集するに当たっては,まず,選択部51の状態チェックボックス517を適宜,チェックして,編集したい疾患状態を特定する。
そうすると,姿勢診断サーバー40の診断データベース451(図3)の中で,特定した疾患状態に対応して記述した診断結果を,通信手段46を介してダウンロードできる。
そして,上記管理者は,上記表示エリア521に表示された診断結果の内容を加筆,修正した後,修正後の診断結果をアップロードすることにより,姿勢診断サーバー40の診断データベース451(図3)の内容を更新することができる。
【0080】
以上の操作によれば,管理端末50からの遠隔操作により,姿勢診断サーバー40の診断データベース451の診断知識を随時,変更することができる。
そして,本例の姿勢診断支援システム1では,診断データベース451の診断知識を更新すると,各スレーブ端末30に送信する診断結果の内容を,直ちに最新の内容に修正することができる。
【0081】
特に,本例の身体の姿勢診断支援システム1は,図1に示すごとく,管理端末50は,姿勢画像を蓄積する画像データベース431(図3)にアクセス可能なように構成してある。
そのため,管理端末50によれば,多数の姿勢画像を解析することで,診断内容の精度を向上できると共に,診断に関する新たな知見を獲得できる可能性がある。
【0082】
なお,本例では,管理端末50と姿勢診断サーバー40とは,公衆回線よりなる通信ネットワーク20によって接続したが,これに代えて,両者を,より高速な専用回線によって接続することもできる。
この場合には,姿勢診断サーバー40の画像データベース431から管理端末50への,上記姿勢画像の送信に要する時間をさらに短縮することができる。
【0083】
(実施例2)
本例では,実施例1の身体の姿勢診断支援システムを基にして,上記姿勢情報の抽出方法を変更した例である。本例の内容について,図7〜図9を用いて説明する。
本例の姿勢診断サーバーは,画像処理手段を有してなる。そして,本例の身体の姿勢診断支援システムは,この画像処理手段を用いて,姿勢画像から姿勢情報の抽出を自動的に実施するように構成してある。
【0084】
本例のスレーブ端末では,図7に示すごとく,被験者38の各関節の位置にマーキング39となる円形白色のシールを貼付した状態で,被験者38の姿勢画像を撮影する。
そして,上記スレーブ端末は,このマーキング39付きの姿勢画像390を上記姿勢診断サーバーに送信するように構成してある。
【0085】
上記画像処理手段は,上記マーキング39付きの姿勢画像390を画像処理することにより,実施例1と同様の姿勢情報を生成するように構成してある。
ここで,この画像処理手段による画像処理内容について,図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0086】
まず,ステップS110では,同図に示すごとく,デジタル画像データとしての上記姿勢画像390(図7)を,姿勢診断サーバーの記憶手段に格納する。
そして,ステップS120では,上記姿勢画像390の各画素について,画素輝度と所定のしきい値との比較による2値化処理を実施する。
【0087】
このステップでは,円形白色であって周囲よりも明るい領域として撮影された上記姿勢画像390中のマーキング39(図7)の領域を形成する画素を,上記2値化処理によって検出する。
そして,図9に示すごとく,マーキング39の領域を形成する画素を画素値1として,それ以外の画素を画素値ゼロとして表した2値画像391(図では,画素値1を黒で示してある。)を形成する。
なお,ここで,2値化処理とは,画像を構成する各画素の画素輝度と,しきい値との大小を比較し,しきい値よりも画素輝度が大きい場合には1を,小さい場合にはゼロを各画素の値(画素値)として割り付ける処理である。
また,なお,図9では,2値画像391が有する情報ではないが,参考のため,被験者の輪郭を点線により示してある。
【0088】
その後,ステップS130では,図9に示すごとく,上記2値化処理によって検出したマーキング39について,左右の肩の位置に貼付したマーキング等,対応関係にあるマーキング領域の位置を比較することにより,右肩上がり,左肩上がり等の上記姿勢情報を抽出する。
なお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【0089】
また,上記スレーブ端末において,上記スリット光を投影してなる姿勢画像を撮影することもできる。この場合には,スリット光付きの姿勢画像を画像処理し,写り込んだスリット光の形状を把握することで,上記姿勢情報を抽出することが可能になる。
【0090】
さらに,位置をずらして設置した2台又は3台のカメラを用いて,2枚又は3枚一組のステレオ画像を撮影するようにスレーブ端末を構成することもできる。この場合には,姿勢診断サーバーでは,画像処理手法の1つであるステレオ視処理を用いて,上記ステレオ画像から被験者の立体的な情報を復元し,該立体的な情報に基づいて上記姿勢情報を自動生成することもできる。
【0091】
(実施例3)
本例は,実施例1を基にして,診断結果を生成する機能を,スレーブ端末に備えた例である。本例の内容について,図11を用いて説明する。
本例のスレーブ端末は,実施例1で示した手段に加えて,診断結果を生成する診断結果生成手段と,診断結果を生成するための診断知識を格納した診断データベースと,姿勢診断サーバーから更新データを受信する更新データ受信手段とを有してなる。
本例の姿勢診断サーバーは,実施例1に示した手段のうち,診断結果生成手段と診断データベースとに代えて,スレーブ端末の診断知識を更新するための更新データを送信する更新データ送信手段を有してなる。
本例の管理端末は,実施例1に示した手段のうち,知識編集手段に代えて,上記更新データを編集するための更新データ編集手段を有してなる。
【0092】
ここで,スレーブ端末の上記診断結果生成手段及び上記診断データベースは,それぞれ,実施例1と同様の機能を有してなる。
また,上記更新データは,旧バージョンの診断知識と,更新後の診断知識との差分を表すデータである。
【0093】
本例の管理端末は,図11に示すごとく,操作画面700を有する更新データ編集手段を有している。
この更新データ編集手段は,上記姿勢分析サーバーに格納した診断知識と,最新の診断知識との差分である更新データを生成し,該更新データを姿勢分析サーバーに送信する手段である。
この更新データ編集手段の操作画面700は,同図に示すごとく,特定の疾患状態を選択する選択部71と,選択された疾患状態に対応する診断結果を編集可能な状態で表示する編集表示部72と,各疾患状態の診断結果の編集内容を記憶する保存スイッチ73と,作業終了時に更新データを生成する終了スイッチ74とを有してなる。
【0094】
選択部71は,肩や腰など各部位に対応する項目716と,各項目716の状態(肩についての右上がり,腰についての右回旋など)を表す状態チェックボックス717とを配置してなる。
編集表示部72は,表示エリア721を配置してなり,該表示エリア721には,選択部71において特定される疾患状態に対応する診断結果を,編集可能な状態で表示するように構成してある。
【0095】
管理端末のオペレータ(管理者)は,図11に示すごとく,更新データを編集するに当たっては,まず,選択部71の状態チェックボックス717を適宜,チェックして,編集したい疾患状態を特定する。
そうすると,姿勢診断サーバーから診断知識をダウンロードでき,上記表示エリア721には,上記特定された疾患状態に対応する診断結果を表示させることができる。
そして,上記管理者は,上記表示エリア721に表示された診断結果の内容を加筆,修正した後,保存スイッチ73を選択して,その修正内容を保存する。
【0096】
管理者は,診断結果を更新する疾患状態ごとに上記の操作を実施したあと,終了スイッチ74を選択する。
そうすると,管理端末は,姿勢診断サーバーからダウンロードした診断知識と,編集後の診断知識との比較に基づいて上記更新データを生成する。そして,該更新データを上記姿勢診断サーバーに送信する。
【0097】
一方,上記姿勢診断サーバーの上記更新データ送信手段は,上記更新データを格納すると共に,上記各スレーブ端末に対して適切な更新データを送信するように構成してある。
特に,本例の姿勢診断サーバーは,スレーブ端末との通信状態を確立した際,当該スレーブ端末に格納されている診断知識のバージョンを参照するように構成してある。
そして,姿勢診断サーバーの更新データ送信手段は,各スレーブ端末が有する診断知識のバージョンに応じて,適切な更新データを選択して送信するように構成してある。
一方,上記スレーブ端末は,受信した上記更新データに基づいて,上記診断データベースに格納した上記診断知識を最新のものに更新するように構成してある。
【0098】
なお,上記姿勢診断サーバーから上記診断知識をダウンロードする構成に代えて,姿勢診断サーバー上の診断知識を直接,編集するように上記更新データ編集手段を構成することもできる。この場合には,併せて,上記姿勢診断サーバーにおいて,上記更新データを生成するように構成するのが良い。
また,上記更新データは,CD−ROMに格納した状態で,各スレーブ端末を操作する姿勢分析官に配布することもできる。
【0099】
さらに,なお,上記姿勢診断サーバーから上記診断知識をダウンロードする構成に代えて,上記管理端末に上記診断知識を格納しておくこともできる。
この場合には,上記管理端末上で,上記診断知識のマスターバージョンを一元的に管理することができる。
【0100】
また,上記姿勢診断サーバーとの間でユーザIDを認証できたときのみ,上記診断結果生成手段が動作するように上記各スレーブ端末を構成することもできる。
或いは,本例の姿勢診断システムのユーザ契約を交わしたユーザーにのみ,ハードウェアキーデバイスを貸与するようにしても良い。
この場合には,該ハードウェアキーデバイスをプリンタポートに接続した場合にのみ,上記診断結果生成手段が動作するようにスレーブ端末を構成することができる。
さらに,上記スレーブ端末から上記姿勢診断サーバーに上記姿勢画像等を送信した場合にのみ,それに引き替えて,上記診断結果生成手段の動作を許可する許可信号が上記各スレーブ端末に返送されるように構成することもできる。
【0101】
さらに,上記診断データベースに格納した診断知識に対しては,暗号処理を施すことが好ましい。
この場合には,診断ノウハウとしての上記診断知識の漏洩を防止することができる。
なお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,身体の姿勢診断支援システムの構成を示すシステム図。
【図2】実施例1における,スレーブ端末の構成を示すブロック図。
【図3】実施例1における,姿勢診断サーバーの構成を示すブロック図。
【図4】実施例1における,管理端末の構成を示すブロック図。
【図5】実施例1における,スレーブ端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【図6】実施例1における,姿勢診断サーバーの診断データベースに格納する診断知識の構成を示す説明図。
【図7】実施例1における,管理端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【図8】実施例2における,マーキング付きの姿勢画像を示す説明図。
【図9】実施例2における,画像処理フローを説明するフローチャート図。
【図10】実施例2における,2値化処理画像を示す説明図。
【図11】実施例3における,管理端末に表示する操作画面の一部を示す説明図。
【符号の説明】
1...身体の姿勢診断支援システム,
20...通信ネットワーク,
30...スレーブ端末,
331...カメラ,
40...姿勢診断サーバー,
431...画像データベース,
451...診断データベース,
50...管理端末,
Claims (13)
- 被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,上記姿勢診断サーバーから診断結果を受信する診断結果受信手段と,上記診断結果を表示する診断結果表示手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を参照して上記診断画像に対する上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記診断結果を上記スレーブ端末に送信する診断結果送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記診断データベースに格納した上記診断知識を編集するための知識編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 請求項1において,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 請求項1において,上記姿勢診断サーバーは,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなると共に,上記画像送信手段を介して,上記姿勢情報を送信するように構成してあり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 被験者を撮影して姿勢画像を取得するカメラを接続したスレーブ端末と,双方向通信を可能とする通信ネットワークを介して上記スレーブ端末と接続された姿勢診断サーバーと,該姿勢診断サーバーにアクセス可能な状態で接続した管理端末とを有してなり,
上記スレーブ端末は,上記カメラから上記姿勢画像を入力する画像データ入力手段と,上記被験者の属性を表す属性情報を入力する属性情報入力手段と,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記姿勢診断サーバーに送信する画像送信手段と,診断結果を表示する診断結果表示手段と,上記診断結果を生成する診断結果生成手段と,上記姿勢画像を基にした上記診断結果を生成するための知識である診断知識を格納した診断データベースと,上記診断知識を更新するための更新データを上記姿勢診断サーバーから受信する更新データ受信手段とを有してなり,
上記姿勢診断サーバーは,少なくとも上記姿勢画像及び上記属性情報を上記スレーブ端末から受信するデータ受信手段と,上記属性情報と関連付けした上記姿勢画像を格納する画像データベースと,上記スレーブ端末が有する上記診断知識を更新するための更新データを送信する更新データ送信手段とを有してなり,
上記管理端末は,上記姿勢診断サーバーの上記画像データベースに格納したデータにアクセスするための画像アクセス手段と,上記更新データ送信手段により送信する上記更新データを編集するための更新データ編集手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 請求項4において,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する作業を支援する抽出支援手段を有してなり,
上記スレーブ端末の上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 請求項4において,上記スレーブ端末は,上記診断結果の生成に利用する姿勢情報を,上記姿勢画像から抽出する画像処理手段を有してなり,
上記姿勢診断サーバーの上記診断結果生成手段は,上記姿勢情報に基づいて上記診断データベースに格納した上記診断知識を参照して上記診断結果を生成するように構成してあることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項において,上記姿勢診断サーバーと上記管理端末とは,上記通信ネットワークを介して接続してあることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項1〜7のいずれか1項において,上記姿勢診断サーバーは,上記画像データベース内に格納したデータを検索する検索手段を有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項8において,上記管理端末の上記画像アクセス手段は,上記姿勢診断サーバーの上記検索手段の機能を特定するための検索条件を入力する検索条件入力手段と,上記検索条件を上記姿勢診断サーバーに送信する検索条件送信手段と,上記姿勢診断サーバーから上記検索条件に適合したデータを受信する検索データ受信手段とを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項1〜9のいずれか1項において,上記診断結果は,筋肉及び経絡のうち問題のある部位の名称と,該問題のある部位を改善するために適切な運動療法又は,上記被験者に適切な運動処方の運動メニューとを有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項1〜10のいずれか1項において,上記通信ネットワークは,不特定の者が利用可能な電気通信回線よりなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項1〜10のいずれか1項において,上記通信ネットワークは,特定の者のみ利用可能な電気通信回線よりなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
- 請求項1〜12のいずれか1項において,上記スレーブ端末は,上記被験者のカルテ情報を管理するカルテ管理手段を有してなることを特徴とする身体の姿勢診断支援システム。
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