JP2004538024A - 吸収性物品用の吸収性コア層 - Google Patents
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Abstract
流体の収集および保持を向上した特性をもつ吸収性ウエブが記載されている。本発明はさらに、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びに(例えば吸収性コア用の)このようなウエブを取入れたこれらに類似するものに関する。本発明の吸収性ウエブは、(ユーカリ繊維のような)硬材パルプ繊維および(南方の軟材パルプ繊維のような)軟材パルプ繊維の実質的に均一の添加剤を含むエアーレイドの繊維状ウエブである。繊維状吸収性ウエブにはさらにウエブに超吸収性材料を取入れることが好ましい。繊維状ウエブ層には、上述の繊維の均一の添加剤に複合形結合剤繊維のような結合剤材料を取入れてもよい。本発明のウエブは、使い捨て吸収性物品の吸収性コアから作られる。さらに加えて、エアーレイドの性質のために、ウエブ全体に超吸収性材料を取入れ、従来のウエブと比較して生成されたウエブ上での向上した剛性制御を達成することができる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、流体を収集して、保持する向上した特性をもつ吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、(例えば、吸収性コアに)このようなウエブを取入れた、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにこれらに類似するものに関する。
【0002】
従来の技術
繊維の縺れ合った塊、すなわち繊維状吸収性ウエブを含む吸収性ウエブは、この技術においてよく知られている。このような吸収性ウエブはあらゆるやり方で種々の使い捨て吸収性物品、例えばおむつ、生理用ナプキン、パンティライナ、失禁用パッドおよびブリーフ、タンポン、並びにこれらに類似するものに使用されている。典型的な使い捨て吸収性物品には、液体透過性の身体側のライナおよびその下に位置する吸収性コアを含むことが多い。吸収性コアは、身体側のライナと液体不透過性バックシートとの間に挟まれており、このバックシートは衣類および皮膚を吸収された身体の排出物と接触することから保護するのに役立つ。一般的に、身体側のライナは、孔を形成されたフィルムまたは不織布のトップシート層のようなトップシートを含んでもよい。身体側のライナは多層構造から構成され、トップシートは第2のトップシート(これは配送層、サージ処理層、吸い上げ層、または類似の用語で呼ばれることもある)へ液体を通す。
【0003】
上述の典型的な吸収性物品のコアには、2つの基本的な要件、すなわち流体が付着した身体側ライナを排出し、これらの流体を吸収用の吸収性コアへ吸い込んで吸収するといった要件と、コアまたは物品上に全体的に圧力を加え、既に吸収した流体が後で放出されるのを防ぐ(すなわち、コアの“搾り出し(スクイーズアウト)”を避ける)といった要件がある。他の考慮すべき事項、例えば吸収性コアの全体的な容量、厚さ、および剛性も、優れた吸収性物品の設計に対して重要である。
【0004】
上述のような吸収性物品の身体側のライナは、付着した流体がライナ表面を迅速に通り抜ける(ライナがしみ通し(strike−through)が高いことを示す)のが好ましい。加えて、流体は、いったんライナを通り抜けると、ライナ表面に逆流しない(すなわち、ライナは再び湿れにくいことを示す)。身体側のライナは、加えて、可能な限り柔軟で、快適で、ユーザの皮膚に刺激を与えないことが好ましい。
【0005】
身体側のライナおよび吸収性コアの所望の特徴は、ある程度関連している。例えば、コアがその毛管圧が高いことを示しているとき、流体は身体側のライナから流出しやすく、身体側のライナが再び湿れにくいのを証明するのを助けている。その結果、全ての吸収性物品の設計は、設計を検討する際に幾つかのトレードオフを含む。本発明の開発中に、再び湿れることに関して他のコアと比較して身体側ライナの性能を向上した吸収性コアを設計することによって、トップシートの柔軟性の向上を達成できることが分かった。言い換えると、本発明のコアを利用することによって、身体側ライナ、とくにトップシートは圧力のかかった状態で厚み(caliper)を低減して作られるが、これに対応して全ての吸収性物品が再び湿れやすくはなっていない。本発明の吸収性コアは、他のタイプの吸収性コアと比較して、剛性について向上した確実な制御を可能にしている。このような剛性の制御は、全ての使い捨て吸収性物品の剛性の制御に大きな融通性を与える。
【0006】
本発明の吸収性ウエブは、エアーレイド(airlaid)の繊維状ウエブに硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維を組合せたものを利用する。上述の組合せにおいて硬材の繊維を取入れることによって、このような繊維の内容をもたなくても、吸収性ウエブと比較して、毛管圧を高め、かつ流体の配送を向上することができる。加えて、このようなウエブをエアーレイド構造にすることによって、超吸収性材料をウエブ全体に取り入れて、従来の吸収性ウエブと比較して、生成されたウエブに対する剛性(スティフネス)制御の向上を達成することができる。その結果、本発明の吸収性ウエブは、吸収手段(例えば、超吸収材料)が流体収容部を使用することによる大きい容量と、剛性および他の物理的特性に対する高い制御とによって、使い捨て吸収性物品の吸収性コアとして使用するのに、とくによく適している。
【0007】
この技術において多様な繊維状ウエブ構造が知られており、これらの多くは高吸収性および他の所望の特性を備えることが試行されている。例えば、Horney、他によって発行された米国特許第5,549,589号は、化学的に剛性にされ、捩じられ、カールされ、かさのある繊維(chemically stiffened, twisted, and curled bulking fibers);表面積の大きい繊維;ユーカリ繊維;および熱可塑性結合剤繊維を記載している。それにも関わらず、Horneyのデバイスは、ここに記載したエアーレイド構造における硬材と軟材パルプ繊維の独特の組み合わせを用意していない。加えて、Horneyのデバイスは、本発明の吸収性ウエブの場合のようにウエブに超吸収性微粒子材料を容易に組合せることができない。
【0008】
別の吸収性構造は、Bernardinに発行された米国特許第5,009,650号および第4,669,619号に記載されている。Bernardinのデバイスは、本質的に硬材パルプ繊維の層上に本質的に軟材パルプ繊維の層を取入れている。しかしながら、Bernardinのデバイスは、本発明によって示されている繊維の均一な添加剤の長所を実現していない。加えて、Bernardinのデバイスは、層全体に超吸収性の微粒子を取入れていない。ウエブ層を接着するために複合繊維を使用することも記載されていない。
【0009】
発明が解決しようとする課題
本発明は、流体を収集して、保持する特性を向上した吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにそれに類似するもののような吸収性物品に使用することができる吸収性コアのようなウエブを取入れた吸収性物品に関する。
【0010】
本発明の実施形態においては、本発明の吸収性ウエブは、多数の硬材パルプ繊維、多数の軟材パルプ繊維、および超吸収性材料を含む。硬材および軟材の繊維および超吸収性材料は、エアーレイドのウエブ構造のウエブにおいて、実質的に均一な添加剤内に存在している。硬材パルプ繊維はユーカリ繊維(eucalyptus)を含むことが好ましく、軟材パルプ繊維は南方の軟材(southern softwood)のクラフト(kraft)繊維を含むことが好ましい。軟材および硬材の繊維は、約4:1ないし約1:2、より好ましくは約3:1ないし約1:1の割合でウエブ内に存在していることが好ましい。
【0011】
追加の実施形態においては、本発明の吸収性ウエブは多数の硬材パルプ繊維、多数の軟材パルプ繊維、および結合剤材料を含む。硬材パルプ、軟材パルプ、および結合剤材料は、エアーレイドの熱接着された繊維状ウエブ内において実質的に均一の添加剤に取入れられている。硬材パルプ繊維にはユーカリ繊維を含むのが好ましく、軟材パルプ繊維には南方の軟材のクラフト繊維を含むのが好ましい。軟材繊維および硬材繊維は、約3:1ないし約1:1の割合で存在していることが好ましい。ウエブにはさらに、全体的に超吸収性材料を取入れることが好ましい。
【0012】
本発明の吸収性ウエブは、液体透過性トップシート、トップシートに接合された液体不透過性バックシート、およびトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアとを含む使い捨て吸収性物品に取入れられることが好ましい。本発明の吸収性ウエブは、このような使い捨て吸収性物品の吸収性コアとして働く。このような吸収性物品の液体透過性トップシートは、不織布ウエブまたは孔を形成されたフィルムを含むことが好ましい。
【0013】
本発明の追加の実施形態において、本発明の吸収性ウエブは、多数の硬材パルプ繊維および多数の軟材パルプ繊維を含む。硬材および軟材のパルプ繊維は、エアーレイドの繊維状ウエブ、すなわち約3未満のテーバー剛性ユニットのテーバー剛性をもつウエブ内に実質的に均一の添加剤に取入れられる。繊維状吸収性ウエブはさらに、ウエブに取入れられた超吸収性材料を含む。繊維状の吸収性ウエブはさらに、ウエブ内の実質的に均一な添加剤の中に取入れられた多数の複合繊維を含むことが好ましい。好ましい実施形態において、軟材パルプ繊維は南方の軟材のクラフト繊維を含む。好ましい実施形態において、硬材パルプ繊維はユーカリ繊維を含む。
【0014】
本発明の吸収性ウエブはさらに、(例えば、ダスティング(dusting)を制御するのを補助するプロセスとして)ラテックスの表面コーティングを含む。本発明の吸収性ウエブはさらに、本発明の2つのウエブ層が吸収性コアとして働いている使い捨て吸収性物品へ取入れられる。超吸収性材料は、このような実施形態において、このような2つのウエブ層間に配置される。
【0015】
発明の実施の形態
本発明は、流体を収集して、保持する特性を向上した吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにそれに類似するもののような吸収性物品に使用することができる吸収性コアのようなウエブを取入れた吸収性物品に関する。
【0016】
本発明の吸収性ウエブは、尿、汗、月経、および身体の排出物内の水のような、相当な量の身体の流体を吸収することができる使い捨て物品に利用することができる。このような物品は、使い捨ておむつ、月経用パッド、成人の失禁用ブリーフ、タンポン、使い捨てタオルおよび拭取り用の布、並びにこれらに類似するものの形態で用意される。本発明のウエブは、このような吸収性製品の吸収性コアとして使用するのにとくに適している。
【0017】
ここでは吸収性物品は全体的にみて、3つの基本的な構造的な構成要素を含む。1つのこのような構成要素は、実質的に液体不透過性のバックシートである。このバックシートの上部には、ここに記載した本発明の繊維状の吸収性ウエブのような吸収性コアが配置されている。この吸収性コアの上部には、液体透過性トップシートがあり、バックシートに接合されている。選択的に、少なくとも1つの収集用構成要素(流体配送層と呼ばれることもある)を、トップシートと吸収性コアとの間に配置してもよい。
【0018】
本発明の単一の使い捨て物品の好ましい実施形態は、月経用パッド、すなわち生理用ナプキン20であり、図1および2に示した。ここで使用されているように、“生理用ナプキン(sanitary napkin)”という用語は、女性が外陰部、尿生殖部の概ね外側に隣接して着用し、着用者の身体から月経の流体(menstrual fluids)および他の腔の排出物(vaginal discharges)(例えば、血液、月経、および尿)を吸収し、封じ込めることを意図された吸収性物品を指す。着用者の前庭の、一部は内部に、一部は外部に位置する生理用ナプキンも本発明の技術的範囲に含まれる。ここで使用されているように、“外陰部(pudendal)”という用語は、外側から見える女性生殖器を指す。しかしながら本発明はさらに、パンティライナ(pantiliner)のような他の生理または月経用パッド、内唇用デバイス(interlabial device)、または失禁用パッド、タンポン、およびそれに類似するもののような他の吸収性物品に応用できることが分かるであろう。
【0019】
図1は、本発明の生理用ナプキン20の平らに広げた状態の平面図であり、構造の一部は生理用ナプキン20の構成をより明らかに示すために切り取られている。着用者に向いている、または接触している生理用ナプキン20の一部は、観察者へ向けられている。図2は、図1の線2−2に沿って採った断面図であり、生理用ナプキン20の内部構造をより明らかに示している。
【0020】
図1および2に示されているように、生理用ナプキン20は液体透過性トップシート22、トップシート22に接合された液体不透過性バックシート23、およびトップシート22とバックシート23との間に位置する本発明の吸収性コア25とを含むことが好ましい。図1および2に示した生理用ナプキン20は、着用者の下着上に位置付けられる前の生理用ナプキンを表わす簡単な吸収性物品である。しかしながら、本発明は、図1および2に示した生理用ナプキンの特定のタイプまたは構成に制限されないことが分かるであろう。
【0021】
生理用ナプキン20は2つの表面、すなわち身体に接触している表面20Aまたは“身体側表面”と、衣類側表面20Bとをもつ。図1には身体側表面から見た生理用ナプキン20が示されている。身体側表面20Aは着用者の身体に隣接して着用されることを意図されており、一方で衣類側表面20Bは反対側にあり、生理用ナプキン20が着用されたときに、着用者の衣類に隣接して位置付けられることを意図されている。
【0022】
生理用ナプキン20には2つの中心線、すなわち長手方向の中心線“L”および横方向の中心線“T”をもつ。ここで使用されているように“長手方向”という用語は平面状の生理用ナプキン20内の線、軸、または方向を指しており、この方向は、生理用ナプキン20が着用されたときに、起立している着用者を身体の左側および右側の両半分に二等分する垂直面とほぼ整列する(例えば、この垂直面とほぼ並行する)。ここで使用されているように“横断方向(transverse)”または“横方向(lateral)”という用語は相互に交換可能であり、生理用ナプキン20の平面内に位置し、長手方向に対してほぼ垂直な線、軸、または方向を指している。
【0023】
図1にはさらに、生理用ナプキン20の主要な身体側部分は、生理用ナプキン20の主要な身体側部分の外側縁部によって確定された周囲部30をもっていて、長手方向縁部(または“側縁部”)には参照符号31、端縁部(または“縁部”)には参照符号32が付されていることが示されている。図1に示した実施形態において、生理用ナプキン20は、長手方向および横断方向の両中心線に関して対称である。生理用ナプキン20は、着用者のショーツの股部分の周りに折り曲げられたサイドフラップまたは“羽根”34を含むことが好ましい。サイドフラップ34は、着用者のショーツが汚れるのを保護すること、および生理用ナプキンを着用者のショーツに固定して維持することを含むが、これらに制限されない多数の目的に役立つ。トップシート22、バックシート23、および吸収性コア25は、(いわゆる、“チューブ(tube)”製品またはサイドフラップ製品を含む)種々の周知の構成にアセンブルされ、好ましい生理用ナプキンの構成は、発明の名称が“Thin, Flexible Sanitary Napkin”であり、1990年8月21日にOsbornに発行され米国特許第4,950,264号:発明の名称が“Compound Sanitary Napkin”であり、1984年1月10日にDesMaraisに発行された米国特許第4,425,130号:発明の名称が“Bordered Disposable Absorbent Article”であり、1982年3月30日にAhrに発行された米国特許第4,321,924号:発明の名称が“Shaped Sanitary Napkin With Flaps”であり、1987年8月18日にVan Tiburgに発行された米国特許第4,589,876号に概ね記載されている。
【0024】
図1は、生理用ナプキン20の好ましい実施形態を示しており、トップシート22およびバックシート23の長さおよび幅の寸法は、吸収性コア25よりも全体的に大きい。トップシート22およびバックシート23は吸収性コア25の縁部を越えて延在し、周囲部31の一部だけでなく、サイドフラップ34も形成している。バックシート23およびトップシート22は、生理用ナプキン20の衣類側表面20Bおよび身体側表面20Aとそれぞれ隣接して位置付けられていて、互いに接合されて、周囲部30を形成していることが好ましい。例えば、バックシート23およびトップシート22は接着剤の均一の連続する層、接着剤のパターン化された層、または別々のラインのアレイ、または接着剤のスポットによって互いに固定することができる。適切であることが分かっている接着剤は、H. B. Fuller Company(St. Paul, Minn.)によってHL−1258またはH−2031の名称のもとで製造されている。その代わりに、トップシート22およびバックシート23は互いに熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、またはこの技術において知られているトップシートおよびバックシートを接合するための他の適切な方法によって、互いに接合することができる。
【0025】
図2は、本発明の吸収性のウエブ層を取入れた生理用ナプキン20の個々の構成要素を示している。生理用ナプキン20は、少なくとも3つの主要な構成要素を含むことが好ましい。これらは、液体透過性トップシート22、液体不透過性バックシート23、およびトップシート22とバックシート23との間に位置付けられた吸収性コア25を含む。生理用ナプキン20はさらに、少なくとも1つのオプションの収集用構成要素44も含んでいる。収集用構成要素44はトップシート22と吸収性コア25との間に位置付けられた別々の構成要素か、あるいは複合形トップシートの一部または吸収性コア25の一部を含む。本発明のウエブを取入れた使い捨ての吸収性物品は、既に記載した構成要素の全てを必ずしも取入れる必要はない。例えば、タンポンは本発明のウエブ層のみを取入れるか、または液体透過性トップシートおよび本発明のウエブ層を含む吸収性コアを取入れてもよい。
【0026】
図に示された生理用ナプキン20の実施形態において、トップシート22は液体透過性の構成要素であり、液体(例えば、月経または尿、あるいはこの両者)はその厚さを容易に通り抜けることができる。トップシート22は、可能な限り規格に準拠していて、感触が柔らかく、かつ着用者の皮膚を刺激しないものであることが好ましい。適切なトップシート22は、織布および不織布材料;ポリマ材料、例えば孔を形成された熱可塑性フィルム、孔を形成されたプラスチックフィルム、およびハイドロフォーム形熱可塑性フィルム;多孔質フォーム;網状フォーム;網状熱可塑性フィルム;並びに熱可塑性スクリムのような幅広い範囲の材料から製造される。適切な織布および不織布材料は、少なくとも部分的に天然繊維(例えば、木材または木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン繊維のようなポリマ繊維)、または天然繊維と合成繊維の組合せを含む。
【0027】
現在使用されている好ましいトップシートは、かさばる不織布トップシートおよび孔を形成されたフィルムトップシートから選択される。孔を形成されたフィルムは、身体の滲出物を通り抜けるが、非吸収性であり、流体を逆戻りさせて、着用者の皮膚を再び濡らす傾向を低減するので、トップシートにとくに好ましい。したがって、身体と接触している形成されたフィルムの表面は乾燥したままであり、身体が汚れるのを低減し、着用者に対してより快適な感触を生成する。適切に形成されたフィルムは、発明の名称が“Absorptive Structures Having Tapered Capillaries”であり1975年12月30日にThompsonに発行された米国特許第3,929,135号;発明の名称が“Disposable Absorbent Article Having A Stain Resistant Topsheet”であり、1982年4月13日にMullane、他に発行された米国特許第4,324,246号;発明の名称が“Resilient Plastic Web Exhibiting Fiber−Like Properties”であり、1982年8月3日にRadel、他に発行された米国特許第4,342,314号;発明の名称が“Macroscopically Expanded Three−Dimensional Plastic Web Exhibiting Non−Glossy Visible Surface and Cloth−Like Tactile Impression”であり、1984年7月31日にAhr、他に発行された米国特許第4,463,045号;発明の名称が“Covering Structure For Absorbent Hygienic Sanitary Products, and an Absorbent Product Having Such A Covering”であり、1988年10月25日にPalumboへ発行された米国特許第4,780,352号;発明の名称が“Multilayer Polymeric Film”であり、1991年4月9日にBairdに発行された米国特許第5,006,394号に記載されている。
【0028】
本発明の好ましい実施形態においては、トップシート22の身体側表面は親水性であり、液体はトップシートをより容易に通り抜ける。これは、月経の流体が吸収性コアへ流れて、吸収されるのではなく、トップシートを流れて離れる可能性を低減している。トップシート22の身体側表面は、それを界面活性剤で処理することによって親水性にされる。界面活性剤でトップシートを処理する適切な方法は、Osbornへ発行された米国特許第4,950,254号および米国特許第5,520,875号に記載されている。
【0029】
好ましい実施形態において、トップシート22は、Radel、他へ発行された米国特許第4,342,314号およびAhr、他へ発行された米国特許第4,463,045号にしたがって作られた孔を形成されたフィルムを含んでおり、これはThe Procter & Gamble Company(Cincinnati, OH)によってDRI−WEAVEトップシートとして生理用ナプキン上に付されて販売されている。このような孔を形成されたフィルムは、Tredegar Film Products(Terre Haute, IN)から製品番号X−5652として得られることが好ましい。この好ましい実施形態では、製造中に、孔を形成されたフィルムを作るために使用される樹脂は、Aziz、他の名前で1997年7月1日に公開されたシリアル番号H1670に記載されているように、ここで取入れられた界面活性剤を供給されることが好ましい。
【0030】
とくに好ましい実施形態では、トップシート22は、孔を形成されたフィルムのランドエリア(land area)上の微小な表面収差を含む孔を形成されたフィルムである。フィルムはさらに、小さい表面エネルギー材料の微小な付着を含み、少なくともその付着の一部分は、微小な表面収差間のランドエリア上に位置している。このような好ましい孔を形成されたフィルムは、1997年4月11日にOuellette、他の名前で出願され、発明の名称が“Fluid Transport Webs Exhibiting Surface Energy Gradients”である、許可された米国特許出願第08/826,508号(1996年1月11日に公開されたPCT公開番号WO 96/00548号)により完全に記載されている。吸収性コアのような本発明の吸収性ウエブと、生理用ナプキンまたは同様の吸収性物品内の、この段落に記載されているトップシートとの組み合わせは、柔軟さの特徴と(再び濡れる振舞いによって測定された)乾燥度の特徴の独特な組み合わせを与えた。このような組み合わせの長所は、Walker, IIIの名前で、1999年4月8日に出願された、審査中の米国特許シリアル番号第60/128267号により完全に記載されている。
【0031】
バックシート23は、吸収性コア25内に吸収されて、閉じ込められた滲出物が、パンツ、パジャマ、および下着のような生理用ナプキン20と接触している物品を濡らすのを防ぐ。バックシート23は液体の流れに負けないのが好ましく、液体(例えば、月経または尿、あるいはこの両者)に対して不透過性であることがより好ましい。バックシート23はフレキシブルな材料から製造されることg好ましい。ここで使用されているように、“フレキシブル”という用語は、規格に準拠して、人間の身体の全体的な形状および輪郭に容易に一致する材料を指す。バックシート23は、織布または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマ材料、あるいはフィルムコートされた不織布材料のような複合材料を含む。バックシート23は、約0.012ミリメートル(0.5ミル)ないし約0.051ミリメートル(2.0ミル)の厚さをもつポリエチレンフィルムであることが好ましい。バックシート23はエンボスまたはマット仕上げ、あるいはこの両者を行われて、より衣服のような外見を与えられる。さらに、バックシート23は吸収性コア25から蒸発して逃げることができる(すなわち、通気性がある)が、依然として滲出物がバックシートを通り抜けるのを防ぐ。適切なバックシート材料は、Clopay Corporation (Cincinnati, Ohio)から製品番号18−1401として得られる。適切な通気性のあるバックシート材料は、Thompsonへ発行された米国特許第3,929,135号に記載されている、孔を形成されたフィルムの積層体であり、これは逆さにされて、テーパを付けられた毛細管のより小さい開口部は吸収性コア25と向かい合って、Exxon’sの米国特許第4,777,073号に記載されているもののようなマイクロポーラスフィルムに接着して積層される。
【0032】
吸収性コア25は、本発明の繊維状吸収性ウエブ層40を含む。吸収性コア25は多様な大きさおよび形状(例えば、長方形、楕円形、砂時計形、犬の骨形、非対称形、など)で製造される。吸収性コア25の構成および組立ても多様であり(例えば、吸収性コアは多様な厚みの領域をもつ(例えば、中心部がより厚い輪郭をもつ))か、または1以上の層または構造を含む。しかしながら、吸収性コアの全吸収量は、生理用ナプキンの設計荷重および意図された使用と適合している。さらに、吸収性コアの大きさおよび吸収容量は、失禁用パッド、パンティライナ、標準形の生理用ナプキン、または夜用の生理用ナプキンのような種々の使用に順応するように多様である。
【0033】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40は、硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維の実質的に均一な添加剤を含むエアーレイドの繊維状ウエブである。繊維状吸収性ウエブはさらに、ウエブ全体に超吸収性材料を取入れることが好ましい。さらに加えて、繊維状ウエブ層40は、上述の繊維の均一な添加剤内に複合形結合剤繊維のような結合剤材料も取入れることができる。
【0034】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40に加えて、吸収性コア25は他の吸収層を取入れる。このような他の層には、このような製品の技術において知られている他の適切な吸収性材料を含んでもよい。さらに加えて、図3に示したように、吸収性コア25は、本発明の2以上の繊維状吸収性ウエブ40を取入れている。このような層40は、本発明の技術的範囲から逸脱せずに、本明細書および請求項に記載されているように変更することができる。図3に示した実施形態においては、2つの繊維状ウエブ層40は、その間に超吸収性材料50を配置している。望むのであれば、超吸収性材料を、図3に示した繊維状ウエブ層40の一方または両方へ均一に、または不均一に取入れてもよい。図3に示した実施形態において、吸収性コア25を含む繊維状吸収性ウエブ層40の各々は、熱接着されたエアーレイド構造内に硬材パルプ繊維、軟材パルプ繊維、および(複合形結合繊維または粉末状結合剤のような)結合剤材料の実質的に均一な混合物を含む。
【0035】
別途記載しない限りは、以下で与えられる全ての割合は、検討される量の重さに関して表わされている。本発明の繊維状吸収性ウエブ40は軟材パルプ繊維対硬材パルプ繊維の割合を約4:1:ないし約2:1、より好ましくは約3:1ないし1:1の範囲で、最も好ましくは約2:1で含むことが好ましい。とくに好ましい硬材パルプ繊維はユーカリ繊維である。とくに適切なユーカリ繊維はユーカリグランディス(grandis)種のユーカリ繊維を含む。硬材パルプ繊維、とくにユーカリ繊維は高い表面領域をもち、それによって高い毛管圧(capillary pressure)を吸収性ウエブに与える。しかしながら硬材パルプ繊維がウエブ内に多くなり過ぎると全体的な吸収剤量を低減する。さらに加えて、余分な硬材パルプ繊維の存在はウエブの流体処理速度を許容できない程低いレベルに下げる。本発明の繊維状ウエブ層40内の硬材パルプ繊維として使用するための他の適切な繊維には、アカシア、樫、メープル、またはサクラの繊維を含んでもよい。
【0036】
硬材パルプ繊維は繊維状吸収性ウエブ40内で多数の軟材パルプ繊維と混ぜ合わされる。軟材パルプ繊維は、上述の比率でウエブに混ぜ合わされることが好ましい。とくに好ましい軟材パルプ繊維は、南方の軟材のクラフト繊維である。他の適切な軟材の繊維には、西方および北方の軟材のクラフト繊維を含む。
【0037】
硬材パルプ繊維と軟材パルプ繊維との混合は、全体に取入れられた異なる大きさの繊維をウエブに与える。したがって、繊維表面領域に適切に配送される。既に記載したように、硬材繊維の使用には、毛管圧、容量、および/または流体処理速度間のトレードオフを含む。本発明の繊維状ウエブ40はエアーレイドであるので、これらは超吸収性材料を含むように容易に変更することができる。このような超吸収性材料は、ウエブの全体的な容量を向上し、それによって高容量および高い毛管圧を都合よく組合せる。
【0038】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40は、複合形結合繊維または超吸収性材料、あるいはこの両者を取入れることが好ましい。より好ましい実施形態では、複合繊維および超吸収性材料の両者は、ウエブ内に存在しており、ウエブの厚さ全体に実質的にわたって均一な混合物に混ぜ合わされている。
【0039】
複合繊維を加えることは、全体的な層の確実な剛性の制御を可能にする。ウエブの剛性は、ウエブの剛性は、複合繊維の量および熱接着プロセスの時間および温度のパラメータを調節することによって制御される。とくに好ましい実施形態では、ウエブの約5%ないし約30%、より好ましくは約15%ないし約25%が複合繊維である。好ましい繊維は、ポリプロピレンコアがポリエチレンのシースによって取り囲まれているポリエチレン/ポリプロピレンの繊維を含む。このような適切な50%/50%の同心複合繊維はDanaklon (Varde, Denmark)から販売されている。
【0040】
他の結合剤(バインダ)材料も、同様にウエブ構造内に含まれている。ポリエチレンの粉末結合剤またはラテックス結合剤材料、あるいはこの両者は、ウエブ構造に取入れてもよいが、必ずしも取入れる必要はない。ポリエチレンのような粉末の結合剤を使用すると、上述の複合形結合剤繊維の場合のように、ウエブを熱接着構造にすることができる。ラテックス、または類似の結合剤を使用するとき、ラテックスは結合剤として働き、構造は“ラテックスで接着された(ラテックスボンデッド)”と記載される。
【0041】
種々の超吸収性粒子材料を、本発明の繊維状吸収性ウエブへ取入れてもよい。1つのとくに好ましい材料は、Stockhausen Louisiana, Ltd, (Garyville, LA)から販売されているSAB 960である。他のとくに好ましい超吸収性材料は、Chemdal, Corp. (Palatine, IL)から販売されているASAP 2300のような表面架橋ポリアクリラート、およびHird、他の名前で1999年3月1日に出願された、審査中の、一緒に譲渡された米国特許出願シリアル番号第09/258,890号に記載された混合ベッド材料(mixed bed materials)を含む。Camelot Superabsorbents, Ltd. (Calgary, Alberta)から販売されている“FIBERDRI”として知られている超吸収性繊維も適している。超吸収性材料は、繊維、フレーク、または小さい離散粒子を含む適切な形態をとる。ここで使用されているように、“粒子”という用語は、これらの形態の超吸収性材料を意味することを意図されている。好ましい実施形態において、超吸収性材料は、ウエブ40に取入れられた小さいフレークまたは離散粒子を含む。このような超吸収性材料は、全繊維状吸収性ウエブの約10%ないし約50%を含むことが好ましい。このような超吸収性材料の量が増すと、ウエブ層40の全体的な容量が増加する。しかしながら、余分な超吸収性材料はゲルのブロッキングまたは類似の作用によってウエブ層40の透過率を低減する。
【0042】
本発明の繊維状吸収性ウエブは、この技術において知られている適切なエアレイイング技術によって作られる。エアレイング(airlaying)を使用すると、構造全体に粒子の超吸収性材料の取入れ、さらに加えて、他のウエブ形成技術で可能であったものよりもウエブの物理的特性に確実な制御を行うことができる。
【0043】
ウエブが複合繊維を取入れるとき、ウエブは、上述のように熱接着されたエアーレイド技術を使用して形成されることが好ましい。このような構成では、粉末状結合剤またはラテックスのような追加の結合剤材料の使用は必要とされていない。それにも関わらず、このような追加の材料は多数の接着されたエアーレイドエブを形成するために含まれる。さらに加えて、ウエブは複合繊維を取入れる必要はないが、既に記載したように超吸収性微粒子、硬材および軟材パルプ繊維と組合せてラテックスを使用して、ラテックスで接着されたエアーレイド構造を形成する。このようなエアーレイド構造を形成する適切な方法は、この技術においてよく知られている。別の代わりの例ではポリエチレンのような粉末状結合剤を、多数の硬材パルプおよび軟材パルプの繊維と一緒に使用して、熱接着されたエアーレイドウエブを形成することを含む。
【0044】
米国特許第5,445,777号は、粒子状超吸収性材料または粉末状結合剤材料(例えば、上述のポリエチレン結合剤)、あるいはこの両者を繊維状吸収性ウエブへ加える好ましい方法を記載する。このような技術は、本発明の繊維状エアーレイドウエブ40の構成に適している。
【0045】
エアーレイドウエブは、利用される物品の適切な坪量および厚さで作られる。生理用ナプキンにおいて使用するための好ましいウエブは、約60ないし約400グラム/平方メートルの全坪量(total basis weight)および約0.05ないし約0.2グラム/立方センチの好ましい密度をもつ。適切な厚さを使用することができる。図1および2に示した生理用ナプキンにおいて、本発明のウエブ20の厚さは約1.5ミリメートルである。
【0046】
既に記載したように、本発明の吸収性のウエブ層40は高い毛管圧を与え、それを取入れた吸収性物品の全体的な融通性の特徴に対する制御を向上する。とくに好ましい実施形態において、本発明の繊維状ウエブ40は、エアーレイドの繊維状ウエブ内に硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維の既に記載した組み合わせを含む。ウエブの剛性特性を上述のように制御して、3以下のテーバー剛性ユニットのテーバー剛性をもつ層を得る。テーバー剛性は、米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials, ASTM, (West Conshohocken, PA))から得られる、ASTM標準D5650−97、“Standard Test Method for Resistance to Bending of Paper of Low Bending Stiffness(Taber−Type Tester in 0 to 10 Taber Stiffness Unit Configuration)”に記載されたテーバー剛性試験を使用して測定される。
【0047】
収集用構成要素(acquisition component)(または“収集層”または“配送層”)44は、使用されるときは、トップシート22の下に位置するのが好ましい。ここに使用されているように、“層(layer)”または“ウエブ(web)”という用語は、単一の折り畳まれていないシート、折り畳まれたシート、材料のストリップ、ルーズなまたは接着された繊維、材料の多数の層または積層体、あるいはこのような材料の他の組み合わせを含むが、これらにに制限されない。したがって、これらの2つの用語は材料の単一の折り畳まれていない層またはシートに制限されない。収集用構成要素44は、トップシート22の下に空隙率(void volume)を与え、トップシート22を通る液体を吸い込む生理用ナプキンの能力を向上する。ここに記載した好ましい実施形態では、収集要素44は横方向の圧縮力に対して弾性を与えて、生理用ナプキン20はバンチングに対する抵抗力を向上する。
【0048】
収集層44は、排出された身体の流体を迅速に収集し、一時的に保持するのに役立ち、さらに加えて、収集層44および吸収コア25の他の部分に対する最初の流体接触点から流体を移送を促す。滲出物の移送の向上が重要である幾つかの理由には、滲出物を吸収性コア全体により均等に配送し、生理用ナプキン20を比較的に薄くすることを含む。ここで参照される移送には、1、2、または全方向(すなわち、x−y面またはz方向、あるいはこの両者)における液体の移送を含む。収集層44は、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレンを含む合成繊維、木綿またはセルロースを含む天然繊維、このような繊維の混紡、または同等の材料あるいは材料の組み合わせの不織布または織布ウエブを含む幾つかの異なる材料の組み合わせを含む。収集層44およびトップシート22をもつ生理用ナプキンの例は、Osbornに対して発行された米国特許第4,950,264号および発明の名称が“Absorbent Article Having Fused Layers”であり、Cree、他の名前で1991年12月17日に出願された米国特許出願シリアル番号第07/810,774号により詳しく記載されている。これらの参考文献の各々はここで参考用に取り上げている。好ましい実施形態において、収集層は、ウエブを一緒に接合するための従来の手段によって、より好ましくは既に参照したCreeの特許出願第07/810,774号により詳しく記載されている融着によって、トップシートと接合される。
【0049】
収集用構成要素44は液体透過性である。収集用構成要素44も、規格に準拠していて、感触が柔らかく、着用者の皮膚を可能な限り刺激しないものが好ましい。収集用構成要素44は、身体側の面(または側面)、および衣類側の面をもつ。収集用構成要素44は、適切な大きさおよび形状をもつことができる。図1に示した実施形態において、収集用構成要素44は、生理用ナプキン20の主本体部分に重なり合うトップシート22の部分のような、僅かに凹形の側縁部をもつ協議用トラックの形状である。しかしながら、収集用構成要素44の寸法はトップシート22ほど大きくないことが好ましい。
【0050】
収集用構成要素44は、上述の目的に適した、トップシート22を融着することができる材料から作られることが好ましい。収集用構成要素44は、例えば織布または不織布材料から構成される。これらの材料の繊維または他の構成要素は合成繊維か、または一部が合成繊維で一部が天然繊維野茂のであってもよい。適切な合成繊維には、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、粘性レーヨン、またはセルロースアセテート繊維を含む。適切な天然繊維には、木綿、セルロース、または他の天然繊維を含む。また、収集用構成要素44は、架橋セルロース繊維を少なくとも部分的に含んでいてもよい。収集用構成要素44は、不織布であるときは、多数の異なるプロセスによって作ることができる。これらは:エアーレイド(air laid)、ウエットレイド(wet laid)、メルトブローン(melt blown)、スパンボンデッド(spunbonded)、カーデッド(carded)、熱接着(thermally bonded)、エアスルー接着(air−through bonded)、粉末接着(powder bonded)、ラックス接着(latex bonded)、溶剤接着(solvent bonded)、スパンレースド(spunlaced)、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに制限されない。
【0051】
収集用構成要素44は、ここに記載した配送層に関して、Horney、他の名前で1996年8月27日に発行された米国特許第5,549,589号に記載されたやり方で構成される。収集用構成要素44に対する別の好ましい構成は、2つの不織布材料の積層体である。この積層体の最上層(または“第2のトップシート”)には、Fiberweb(North America of Washougal, WA)から得られる製品番号065MLPV60U(または“P−9”)と呼ばれる19グラム/平方ヤード(22.5グラム/平方メートル)のスパンボンデッドポリプロピレン不織布材料を含むことが好ましい。積層体の基礎となる層(または“第3のトップシート”)は、粉末接着およびラテックス接着を使用して熱接着されたマルチボンデッドエアーレイド不織布材料を含むことが好ましい。好ましい実施形態において、このマルチボンデッドエアーレイド不織布材料は、約77%のセルロース繊維、約20%の粉末結合剤、および約3%(そのうちの1.5%がウエブの両側に吹き付けられた)ラテックス結合剤を含み、約50グラム/平方ヤード(約60グラム/平方メートル)の坪量をもつ。(上述とは異なり、ここでは全ての割合は重量である)。このようなマルチボンデッドエアーレイド不織布は、Merfin Hygienic Products, Ltd.(Delta, British Columbia)から製品番号90830X312として得られることが好ましい。これらの2つの不織布層は、スパンボンデッドポリプロピレン不織布材料上にマルチボンデッドエアーレイド不織布材料を付着させることによって一緒に積層されることが好ましい。スパンボンデッド材料は、この積層体を形成するプロセスにおいて加工を助けるもの(助剤)またはキャリアウエブとして使用される。
【0052】
別の実施形態では、スパンボンデッドポリプロピレン不織布材料は、より大きいまたはより低い坪量をもつか、エアーレイドティシュー、ウエットレイドティシュー、または上述の材料の何れかと置換されてもよい。ポリプロピレンの不織布材料の代わりにウエットレイドティシューが使用されるとき、積層体の方向は逆にされ、仕上がった製品において、マルチボンデッドエアーレイド不織布材料は、ウエットレイドティシュー層の上に位置する。より厚い生理用ナプキンの場合に、上述の収集用構成要素をに使用することができる。さらに加えて、1つの好ましいより厚い生理用ナプキンの実施形態では、低密度のラテックスで接着されたエアーレイド材料を全収集用構成要素に使用することができる(したがって、第3のトップシートは必要ない)。この目的に適した低密度のラテックスで接着されたエアーレイド材料は、Walkisoft(Mt. Holly, NC USA)から得られる製品番号FG413MHBとして知られている約80グラム/平方メートルの坪量をもつ材料である。
【0053】
ここに記載されたトップシート22は、収集用構成要素44または吸収性コア25、またはこの両者に融着されることが好ましい。別々の場所にトップシートを基礎となる構成要素に融着する適切なやり方は、Daniels、他によって1998年5月8日に出願された米国特許出願シリアル番号第09/074,909号およびLynard、他によって1996年12月20日に出願され、米国を指定した国際特許出願シリアル番号PCT/US96/2087号に記載されている。上述の出願第09/074,909号およびPCT/US96/2087号に記載されているように、トップシートの基礎となる層への接着は、別個に行われることが好ましく、物品の中心部には“非接着ウインドウ(un−bonded winodow)”が与えられる。
【0054】
トップシート22、含まれるときは、収集用構成要素44、バックシート23、および吸収性コア25は、この技術において知られている(層形または“サンドイッチ”形構成、および外装形(wrapped)または“管”形構成を含む)種々の構成でアセンブルされる。図1および2は、サンドイッチ形構成でアセンブルされた生理用ナプキン20の好ましい実施形態を示している。図1および2において、トップシート22およびバックシート23の長さおよび幅の寸法は吸収性コア25よりも全体的に大きい。トップシート22およびバックシート23は吸収性コア25の縁部を越えて延在し、周囲部30の一部分を形成する。トップシート22の衣類側の側面は、上述のように収集用構成要素44の身体側の側面に接合されることが好ましい。収集用構成要素は、所望であれば、吸収性コア25の身体側側部に接合される。これらの構成要素を接合するときは、トップシート22を収集用構成要素44へ接合するための、ここに記載したやり方で接合することができる。しかしながら、図に示した実施形態において、収集用構成要素44は吸収性コア25に直接に接合されない。バックシート23は、吸収性コアの衣類側の側面へ接着剤によって接合されることが好ましい。
【0055】
吸収性コア25および収集用構成要素44の縁部を越えて延在するトップシートおよびバックシート23の部分も、互いに接合されることが好ましい。トップシート22およびバックシート23のこれらの部分は、この技術において知られている適切なやり方で接合することができる。本明細書において使用されている“接合された(joined)”という用語は、一方の要素を他方の要素に直接に貼り付けることによって、一方の要素を他方の要素に直接に固定する構成;一方の要素を中間の部材に張り付け、中間の部材を他方の要素に貼り付けることによって、一方の要素を他方の要素に間接的に固定する構成;および一方の要素が他方の要素と一体である、すなわち一方の要素が本質的に他方の要素の一部である構成を含む。示された実施形態において、トップシート22およびバックシート23のこれらの部分は、トップシート22およびバックシート23が圧力または熱圧を加えることによって緻密にされるとき、主本体部分の端縁部32において吸収性コア25およびクリンプシールの縁部を越えて延在する実質的に全ての部分上に接着剤を使用して接合されることが好ましい。
【0056】
既に記載したように図1および2に示した生理用ナプキン20は、主本体部分に接合されたオプションの対のフラップ34を含むことが好ましい。フラップ34は、近縁部から遠縁部(または“自由端”)へ主本体部分の長手方向の側縁部を越えて横方向外側へ延在する。フラップ34は、主本体部分の少なくとも中心領域から外方向に延在する。
【0057】
フラップ34は、主本体部分に適切なやり方で接合することができる。図1および2に示した実施形態において、フラップ34は主本体部分と一体構成である(すなわち、フラップ34はトップシート22およびバックシート23の一体構成の延在部を含む)ことが好ましい。別の代わりの実施形態では、フラップ34は、主本体部分に接合される別個の構成要素を含むことができる。
【0058】
フラップ34は、適切な構成をとることができる。適切なフラップは、発明の名称が“Sanitary Napkin”であり、Van Tilburgに対して発行され、1993年4月27日に再審査証明(Certificate of Reexamination)が発行された再審査された特許第B1 4,589,876号;発明の名称が“Shaped Sanitary Napkin With Flaps”であり、1987年8月18日にVan Tilburgへ発行された米国特許第4,687,478号;発明の名称が“Absorbent Article Having Flaps and Flaps of Differential Extensibility”であり、1995年2月14日にLavadh、他に発行された米国特許第5,389,094号;発明の名称が“Absorbent Article Having Undergarment Covering Components With Zones of Extensibility”であり、1996年9月24日にWeinberger、他へ発行された米国特許第5,558,663号(これは、着用者によって適用されるフラップの代わりを記載している);発明の名称が“Absorbent Article Having Flaps With Step Configuration and Zones of Extensiblity”であり、Lash、他の名前で、1996年10月3日に発行された国際特許出願シリアル番号PCT US 96/15957号に記載されている。ヒンジおよび伸長性をもつ区域または異なる伸長性をもつ区域を形成している変形領域を含むフラップ34についての他の好ましい特徴は、Daniels、他によって1998年5月8日に発行された米国特許出願シリアル番号09/074,909号およびLynard、他の名前で、1996年12月20日に発行され、米国を指定した国際特許出願シリアル番号PCT/US96/2087号に記載されている。
【0059】
生理用ナプキン20の衣類側表面20Bは、着用者の下着に生理用ナプキンを取付ける固定具を含んでもよく、また含むことが好ましい。図2は、生理用ナプキンの主本体部分を下着の股部に固定するように適合された中央のパッド固定具82を示している。接着剤形固定具および機械形固定具のような、この技術において知られているタイプの固定具を使用することができる。接着剤を含む固定具は、感圧接着剤が好ましいとき、この目的に対して適切に働くことが分かっている。好ましい実施形態では、中央のパッド固定具82は、長手方向の中心線Lを中心として、間隔を空けて長手方向に方向付けられた1対のストリップまたは区域を含む。
【0060】
フラップ34の遠位縁部に隣接するフラップ34の外側表面には、フラップ接着剤84を与えられていることが好ましい。フラップ接着剤84は、フラップ34をショーツの股部縁部の周りで折り返した後で、フラップ34を適所に維持するのを補助するのに使用される。適切な接着剤形固定具は、米国特許第4,917,697号により詳しく記載されている。フラップ34を下着、または反対側のフラップに取付けることによって、フラップ34を適所に維持することができる。
【0061】
本発明で使用している固定具は、接着剤形取り付け手段に制限されない。この技術ににおいて使用されているタイプの固定具は、この目的に使用することができる。例えば、生理用ナプキン20は、VELCROのような機械形固定具、または発明の名称が“Pressure−Sensitive Adhesive Fastener and Method of Making the Same”であり、Battrellに、1990年8月7日に発行された米国特許第4,946,527号、あるいは発明の名称が“Non−Abrasive Skin Friendly Mechanical Fastening System”であり、Goulait、他に、1995年2月28日に発行された米国特許第5,392,498号に記載されている固定具によって着用者の下着に固定される。しかしながら、固定具を簡単にするために、接着剤形取付け手段の観点から記載することにする。
【0062】
接着剤取付け手段は、取り外し可能な剥離(レリーズ)ライナ、すなわち中央パッド剥離ライナおよびフラップ剥離ライナ(両者とも参照符号86が付されている)によって、それぞれカバーされている。感圧接着剤は剥離ライナ86でカバーされ、接着剤が使用前に粘着するのを避けている。適切な剥離ライナは米国特許第4,917,697号に記載されている。好ましい剥離ライナは、生理用ナプキンを包むための個別のパッケージとしても役立ち、Swanson、他に発行された米国特許第4,556,146号に記載されている。
【0063】
生理用ナプキンの数多くの他の実施形態も可能である。例えば、生理用ナプキンの主本体部分は、向上した一体性および収集性についてここに記載されたように構成要素を接着した複合形生理用ナプキンの形態で与えられる。複合形生理用ナプキンは、発明の名称が“Compound Sanitary Napkin”であり、DesMarais、他によって、1984年1月10日に発行された、P&Gの米国特許第4,425,130号、および“Body Fitting Compound Sanitary Napkin”という名称で、Mayer、他の名前で1996年11月5日に公開されたStautory Invention Registration H1614に概ね記載されている。複合形の生理用ナプキンを形成するために、ここに記載されたような生理用ナプキンは、ショーツ保護カバー(panty protector)(または“ベースパッド”)として働き、トップシートによって包まれた管状の吸収性材料が生理用ナプキンの上部に置かれ、両端部においてそれに取付けられている。ベースパッドへの融着は、ここで図示したのと同じやり方で配送されることが好ましい。管の生理用ナプキンへの取り付けは、管の両端部においてトップシート材料をベースパッドへ融着することによって達成されることが好ましい。このような複合形生理用ナプキンの幾つかの好ましい実施形態では、吸収性材料の管の両端部とベースパッドとの間に取付けてもよい。複合形生理用ナプキンの管は、接着剤のような適切な取り付け手段によってその両端部の間のベースパッドに取り付けることができる。
【0064】
本発明の生理用ナプキン20は、剥離ライナ86を取外し、ショーツ内に生理用ナプキンを配置することによって使用される。主本体部分22はショーツの股部内に置かれ、主本体部分22の一方の端部はショーツの前部へ向かって延在し、他方の端部はショーツの後部へ向かって延在する。バックシート23はショーツ股部の中央の内側表面と接触して配置される。中央パッド接着剤形固定具82は主本体部分を適所に維持する。フラップ34の末端部はショーツの側縁部の周りに折り曲げられる。フラップ形接着剤84はフラップ34をショーツの裏側または反対側フラップに固定する。
【0065】
本発明の吸収性ウエブ層は、パンティライナ、失禁用パッド、おむつ、またはタンポンのような、他のタイプの使い捨て吸収性物品にも取入れられる。
【0066】
この特許出願において記載した全ての特許、特許出願(およびそれについて発行する特許、並びに対応して公開された外国の特許出願)、および公開は、ここでは参考用に取り上げている。しかしながらここで参考用に取り上げた文書は本発明を教示および開示していると、はっきりとは認められない。ここに記載した市販の材料または製品も本発明を教示および開示していると、はっきりと認められない。
【0067】
本発明の特定の実施形態を示し、記載したが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく種々の他の変更および変形が可能であることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の吸収性コアを含む生理用ナプキンの形態をとる吸収性物品の好ましい実施形態の、部分的に断面図を含む斜視図。
【図2】
本発明の吸収性コアを含む図1の生理用ナプキンの内側層を示す図1の線2−2に沿って採られた断面図。
【図3】
本発明の2つの吸収性ウエブと、これらの間に配置された超吸収性材料とを取入れた吸収性コアを含む生理用ナプキンの断面図。
発明の属する技術分野
本発明は、流体を収集して、保持する向上した特性をもつ吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、(例えば、吸収性コアに)このようなウエブを取入れた、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにこれらに類似するものに関する。
【0002】
従来の技術
繊維の縺れ合った塊、すなわち繊維状吸収性ウエブを含む吸収性ウエブは、この技術においてよく知られている。このような吸収性ウエブはあらゆるやり方で種々の使い捨て吸収性物品、例えばおむつ、生理用ナプキン、パンティライナ、失禁用パッドおよびブリーフ、タンポン、並びにこれらに類似するものに使用されている。典型的な使い捨て吸収性物品には、液体透過性の身体側のライナおよびその下に位置する吸収性コアを含むことが多い。吸収性コアは、身体側のライナと液体不透過性バックシートとの間に挟まれており、このバックシートは衣類および皮膚を吸収された身体の排出物と接触することから保護するのに役立つ。一般的に、身体側のライナは、孔を形成されたフィルムまたは不織布のトップシート層のようなトップシートを含んでもよい。身体側のライナは多層構造から構成され、トップシートは第2のトップシート(これは配送層、サージ処理層、吸い上げ層、または類似の用語で呼ばれることもある)へ液体を通す。
【0003】
上述の典型的な吸収性物品のコアには、2つの基本的な要件、すなわち流体が付着した身体側ライナを排出し、これらの流体を吸収用の吸収性コアへ吸い込んで吸収するといった要件と、コアまたは物品上に全体的に圧力を加え、既に吸収した流体が後で放出されるのを防ぐ(すなわち、コアの“搾り出し(スクイーズアウト)”を避ける)といった要件がある。他の考慮すべき事項、例えば吸収性コアの全体的な容量、厚さ、および剛性も、優れた吸収性物品の設計に対して重要である。
【0004】
上述のような吸収性物品の身体側のライナは、付着した流体がライナ表面を迅速に通り抜ける(ライナがしみ通し(strike−through)が高いことを示す)のが好ましい。加えて、流体は、いったんライナを通り抜けると、ライナ表面に逆流しない(すなわち、ライナは再び湿れにくいことを示す)。身体側のライナは、加えて、可能な限り柔軟で、快適で、ユーザの皮膚に刺激を与えないことが好ましい。
【0005】
身体側のライナおよび吸収性コアの所望の特徴は、ある程度関連している。例えば、コアがその毛管圧が高いことを示しているとき、流体は身体側のライナから流出しやすく、身体側のライナが再び湿れにくいのを証明するのを助けている。その結果、全ての吸収性物品の設計は、設計を検討する際に幾つかのトレードオフを含む。本発明の開発中に、再び湿れることに関して他のコアと比較して身体側ライナの性能を向上した吸収性コアを設計することによって、トップシートの柔軟性の向上を達成できることが分かった。言い換えると、本発明のコアを利用することによって、身体側ライナ、とくにトップシートは圧力のかかった状態で厚み(caliper)を低減して作られるが、これに対応して全ての吸収性物品が再び湿れやすくはなっていない。本発明の吸収性コアは、他のタイプの吸収性コアと比較して、剛性について向上した確実な制御を可能にしている。このような剛性の制御は、全ての使い捨て吸収性物品の剛性の制御に大きな融通性を与える。
【0006】
本発明の吸収性ウエブは、エアーレイド(airlaid)の繊維状ウエブに硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維を組合せたものを利用する。上述の組合せにおいて硬材の繊維を取入れることによって、このような繊維の内容をもたなくても、吸収性ウエブと比較して、毛管圧を高め、かつ流体の配送を向上することができる。加えて、このようなウエブをエアーレイド構造にすることによって、超吸収性材料をウエブ全体に取り入れて、従来の吸収性ウエブと比較して、生成されたウエブに対する剛性(スティフネス)制御の向上を達成することができる。その結果、本発明の吸収性ウエブは、吸収手段(例えば、超吸収材料)が流体収容部を使用することによる大きい容量と、剛性および他の物理的特性に対する高い制御とによって、使い捨て吸収性物品の吸収性コアとして使用するのに、とくによく適している。
【0007】
この技術において多様な繊維状ウエブ構造が知られており、これらの多くは高吸収性および他の所望の特性を備えることが試行されている。例えば、Horney、他によって発行された米国特許第5,549,589号は、化学的に剛性にされ、捩じられ、カールされ、かさのある繊維(chemically stiffened, twisted, and curled bulking fibers);表面積の大きい繊維;ユーカリ繊維;および熱可塑性結合剤繊維を記載している。それにも関わらず、Horneyのデバイスは、ここに記載したエアーレイド構造における硬材と軟材パルプ繊維の独特の組み合わせを用意していない。加えて、Horneyのデバイスは、本発明の吸収性ウエブの場合のようにウエブに超吸収性微粒子材料を容易に組合せることができない。
【0008】
別の吸収性構造は、Bernardinに発行された米国特許第5,009,650号および第4,669,619号に記載されている。Bernardinのデバイスは、本質的に硬材パルプ繊維の層上に本質的に軟材パルプ繊維の層を取入れている。しかしながら、Bernardinのデバイスは、本発明によって示されている繊維の均一な添加剤の長所を実現していない。加えて、Bernardinのデバイスは、層全体に超吸収性の微粒子を取入れていない。ウエブ層を接着するために複合繊維を使用することも記載されていない。
【0009】
発明が解決しようとする課題
本発明は、流体を収集して、保持する特性を向上した吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにそれに類似するもののような吸収性物品に使用することができる吸収性コアのようなウエブを取入れた吸収性物品に関する。
【0010】
本発明の実施形態においては、本発明の吸収性ウエブは、多数の硬材パルプ繊維、多数の軟材パルプ繊維、および超吸収性材料を含む。硬材および軟材の繊維および超吸収性材料は、エアーレイドのウエブ構造のウエブにおいて、実質的に均一な添加剤内に存在している。硬材パルプ繊維はユーカリ繊維(eucalyptus)を含むことが好ましく、軟材パルプ繊維は南方の軟材(southern softwood)のクラフト(kraft)繊維を含むことが好ましい。軟材および硬材の繊維は、約4:1ないし約1:2、より好ましくは約3:1ないし約1:1の割合でウエブ内に存在していることが好ましい。
【0011】
追加の実施形態においては、本発明の吸収性ウエブは多数の硬材パルプ繊維、多数の軟材パルプ繊維、および結合剤材料を含む。硬材パルプ、軟材パルプ、および結合剤材料は、エアーレイドの熱接着された繊維状ウエブ内において実質的に均一の添加剤に取入れられている。硬材パルプ繊維にはユーカリ繊維を含むのが好ましく、軟材パルプ繊維には南方の軟材のクラフト繊維を含むのが好ましい。軟材繊維および硬材繊維は、約3:1ないし約1:1の割合で存在していることが好ましい。ウエブにはさらに、全体的に超吸収性材料を取入れることが好ましい。
【0012】
本発明の吸収性ウエブは、液体透過性トップシート、トップシートに接合された液体不透過性バックシート、およびトップシートとバックシートとの間に配置された吸収性コアとを含む使い捨て吸収性物品に取入れられることが好ましい。本発明の吸収性ウエブは、このような使い捨て吸収性物品の吸収性コアとして働く。このような吸収性物品の液体透過性トップシートは、不織布ウエブまたは孔を形成されたフィルムを含むことが好ましい。
【0013】
本発明の追加の実施形態において、本発明の吸収性ウエブは、多数の硬材パルプ繊維および多数の軟材パルプ繊維を含む。硬材および軟材のパルプ繊維は、エアーレイドの繊維状ウエブ、すなわち約3未満のテーバー剛性ユニットのテーバー剛性をもつウエブ内に実質的に均一の添加剤に取入れられる。繊維状吸収性ウエブはさらに、ウエブに取入れられた超吸収性材料を含む。繊維状の吸収性ウエブはさらに、ウエブ内の実質的に均一な添加剤の中に取入れられた多数の複合繊維を含むことが好ましい。好ましい実施形態において、軟材パルプ繊維は南方の軟材のクラフト繊維を含む。好ましい実施形態において、硬材パルプ繊維はユーカリ繊維を含む。
【0014】
本発明の吸収性ウエブはさらに、(例えば、ダスティング(dusting)を制御するのを補助するプロセスとして)ラテックスの表面コーティングを含む。本発明の吸収性ウエブはさらに、本発明の2つのウエブ層が吸収性コアとして働いている使い捨て吸収性物品へ取入れられる。超吸収性材料は、このような実施形態において、このような2つのウエブ層間に配置される。
【0015】
発明の実施の形態
本発明は、流体を収集して、保持する特性を向上した吸収性ウエブに関する。本発明はさらに、生理用ナプキン、おむつ、成人の失禁用パッドおよびブリーフ、パンティライナ、タンポン、並びにそれに類似するもののような吸収性物品に使用することができる吸収性コアのようなウエブを取入れた吸収性物品に関する。
【0016】
本発明の吸収性ウエブは、尿、汗、月経、および身体の排出物内の水のような、相当な量の身体の流体を吸収することができる使い捨て物品に利用することができる。このような物品は、使い捨ておむつ、月経用パッド、成人の失禁用ブリーフ、タンポン、使い捨てタオルおよび拭取り用の布、並びにこれらに類似するものの形態で用意される。本発明のウエブは、このような吸収性製品の吸収性コアとして使用するのにとくに適している。
【0017】
ここでは吸収性物品は全体的にみて、3つの基本的な構造的な構成要素を含む。1つのこのような構成要素は、実質的に液体不透過性のバックシートである。このバックシートの上部には、ここに記載した本発明の繊維状の吸収性ウエブのような吸収性コアが配置されている。この吸収性コアの上部には、液体透過性トップシートがあり、バックシートに接合されている。選択的に、少なくとも1つの収集用構成要素(流体配送層と呼ばれることもある)を、トップシートと吸収性コアとの間に配置してもよい。
【0018】
本発明の単一の使い捨て物品の好ましい実施形態は、月経用パッド、すなわち生理用ナプキン20であり、図1および2に示した。ここで使用されているように、“生理用ナプキン(sanitary napkin)”という用語は、女性が外陰部、尿生殖部の概ね外側に隣接して着用し、着用者の身体から月経の流体(menstrual fluids)および他の腔の排出物(vaginal discharges)(例えば、血液、月経、および尿)を吸収し、封じ込めることを意図された吸収性物品を指す。着用者の前庭の、一部は内部に、一部は外部に位置する生理用ナプキンも本発明の技術的範囲に含まれる。ここで使用されているように、“外陰部(pudendal)”という用語は、外側から見える女性生殖器を指す。しかしながら本発明はさらに、パンティライナ(pantiliner)のような他の生理または月経用パッド、内唇用デバイス(interlabial device)、または失禁用パッド、タンポン、およびそれに類似するもののような他の吸収性物品に応用できることが分かるであろう。
【0019】
図1は、本発明の生理用ナプキン20の平らに広げた状態の平面図であり、構造の一部は生理用ナプキン20の構成をより明らかに示すために切り取られている。着用者に向いている、または接触している生理用ナプキン20の一部は、観察者へ向けられている。図2は、図1の線2−2に沿って採った断面図であり、生理用ナプキン20の内部構造をより明らかに示している。
【0020】
図1および2に示されているように、生理用ナプキン20は液体透過性トップシート22、トップシート22に接合された液体不透過性バックシート23、およびトップシート22とバックシート23との間に位置する本発明の吸収性コア25とを含むことが好ましい。図1および2に示した生理用ナプキン20は、着用者の下着上に位置付けられる前の生理用ナプキンを表わす簡単な吸収性物品である。しかしながら、本発明は、図1および2に示した生理用ナプキンの特定のタイプまたは構成に制限されないことが分かるであろう。
【0021】
生理用ナプキン20は2つの表面、すなわち身体に接触している表面20Aまたは“身体側表面”と、衣類側表面20Bとをもつ。図1には身体側表面から見た生理用ナプキン20が示されている。身体側表面20Aは着用者の身体に隣接して着用されることを意図されており、一方で衣類側表面20Bは反対側にあり、生理用ナプキン20が着用されたときに、着用者の衣類に隣接して位置付けられることを意図されている。
【0022】
生理用ナプキン20には2つの中心線、すなわち長手方向の中心線“L”および横方向の中心線“T”をもつ。ここで使用されているように“長手方向”という用語は平面状の生理用ナプキン20内の線、軸、または方向を指しており、この方向は、生理用ナプキン20が着用されたときに、起立している着用者を身体の左側および右側の両半分に二等分する垂直面とほぼ整列する(例えば、この垂直面とほぼ並行する)。ここで使用されているように“横断方向(transverse)”または“横方向(lateral)”という用語は相互に交換可能であり、生理用ナプキン20の平面内に位置し、長手方向に対してほぼ垂直な線、軸、または方向を指している。
【0023】
図1にはさらに、生理用ナプキン20の主要な身体側部分は、生理用ナプキン20の主要な身体側部分の外側縁部によって確定された周囲部30をもっていて、長手方向縁部(または“側縁部”)には参照符号31、端縁部(または“縁部”)には参照符号32が付されていることが示されている。図1に示した実施形態において、生理用ナプキン20は、長手方向および横断方向の両中心線に関して対称である。生理用ナプキン20は、着用者のショーツの股部分の周りに折り曲げられたサイドフラップまたは“羽根”34を含むことが好ましい。サイドフラップ34は、着用者のショーツが汚れるのを保護すること、および生理用ナプキンを着用者のショーツに固定して維持することを含むが、これらに制限されない多数の目的に役立つ。トップシート22、バックシート23、および吸収性コア25は、(いわゆる、“チューブ(tube)”製品またはサイドフラップ製品を含む)種々の周知の構成にアセンブルされ、好ましい生理用ナプキンの構成は、発明の名称が“Thin, Flexible Sanitary Napkin”であり、1990年8月21日にOsbornに発行され米国特許第4,950,264号:発明の名称が“Compound Sanitary Napkin”であり、1984年1月10日にDesMaraisに発行された米国特許第4,425,130号:発明の名称が“Bordered Disposable Absorbent Article”であり、1982年3月30日にAhrに発行された米国特許第4,321,924号:発明の名称が“Shaped Sanitary Napkin With Flaps”であり、1987年8月18日にVan Tiburgに発行された米国特許第4,589,876号に概ね記載されている。
【0024】
図1は、生理用ナプキン20の好ましい実施形態を示しており、トップシート22およびバックシート23の長さおよび幅の寸法は、吸収性コア25よりも全体的に大きい。トップシート22およびバックシート23は吸収性コア25の縁部を越えて延在し、周囲部31の一部だけでなく、サイドフラップ34も形成している。バックシート23およびトップシート22は、生理用ナプキン20の衣類側表面20Bおよび身体側表面20Aとそれぞれ隣接して位置付けられていて、互いに接合されて、周囲部30を形成していることが好ましい。例えば、バックシート23およびトップシート22は接着剤の均一の連続する層、接着剤のパターン化された層、または別々のラインのアレイ、または接着剤のスポットによって互いに固定することができる。適切であることが分かっている接着剤は、H. B. Fuller Company(St. Paul, Minn.)によってHL−1258またはH−2031の名称のもとで製造されている。その代わりに、トップシート22およびバックシート23は互いに熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、またはこの技術において知られているトップシートおよびバックシートを接合するための他の適切な方法によって、互いに接合することができる。
【0025】
図2は、本発明の吸収性のウエブ層を取入れた生理用ナプキン20の個々の構成要素を示している。生理用ナプキン20は、少なくとも3つの主要な構成要素を含むことが好ましい。これらは、液体透過性トップシート22、液体不透過性バックシート23、およびトップシート22とバックシート23との間に位置付けられた吸収性コア25を含む。生理用ナプキン20はさらに、少なくとも1つのオプションの収集用構成要素44も含んでいる。収集用構成要素44はトップシート22と吸収性コア25との間に位置付けられた別々の構成要素か、あるいは複合形トップシートの一部または吸収性コア25の一部を含む。本発明のウエブを取入れた使い捨ての吸収性物品は、既に記載した構成要素の全てを必ずしも取入れる必要はない。例えば、タンポンは本発明のウエブ層のみを取入れるか、または液体透過性トップシートおよび本発明のウエブ層を含む吸収性コアを取入れてもよい。
【0026】
図に示された生理用ナプキン20の実施形態において、トップシート22は液体透過性の構成要素であり、液体(例えば、月経または尿、あるいはこの両者)はその厚さを容易に通り抜けることができる。トップシート22は、可能な限り規格に準拠していて、感触が柔らかく、かつ着用者の皮膚を刺激しないものであることが好ましい。適切なトップシート22は、織布および不織布材料;ポリマ材料、例えば孔を形成された熱可塑性フィルム、孔を形成されたプラスチックフィルム、およびハイドロフォーム形熱可塑性フィルム;多孔質フォーム;網状フォーム;網状熱可塑性フィルム;並びに熱可塑性スクリムのような幅広い範囲の材料から製造される。適切な織布および不織布材料は、少なくとも部分的に天然繊維(例えば、木材または木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン繊維のようなポリマ繊維)、または天然繊維と合成繊維の組合せを含む。
【0027】
現在使用されている好ましいトップシートは、かさばる不織布トップシートおよび孔を形成されたフィルムトップシートから選択される。孔を形成されたフィルムは、身体の滲出物を通り抜けるが、非吸収性であり、流体を逆戻りさせて、着用者の皮膚を再び濡らす傾向を低減するので、トップシートにとくに好ましい。したがって、身体と接触している形成されたフィルムの表面は乾燥したままであり、身体が汚れるのを低減し、着用者に対してより快適な感触を生成する。適切に形成されたフィルムは、発明の名称が“Absorptive Structures Having Tapered Capillaries”であり1975年12月30日にThompsonに発行された米国特許第3,929,135号;発明の名称が“Disposable Absorbent Article Having A Stain Resistant Topsheet”であり、1982年4月13日にMullane、他に発行された米国特許第4,324,246号;発明の名称が“Resilient Plastic Web Exhibiting Fiber−Like Properties”であり、1982年8月3日にRadel、他に発行された米国特許第4,342,314号;発明の名称が“Macroscopically Expanded Three−Dimensional Plastic Web Exhibiting Non−Glossy Visible Surface and Cloth−Like Tactile Impression”であり、1984年7月31日にAhr、他に発行された米国特許第4,463,045号;発明の名称が“Covering Structure For Absorbent Hygienic Sanitary Products, and an Absorbent Product Having Such A Covering”であり、1988年10月25日にPalumboへ発行された米国特許第4,780,352号;発明の名称が“Multilayer Polymeric Film”であり、1991年4月9日にBairdに発行された米国特許第5,006,394号に記載されている。
【0028】
本発明の好ましい実施形態においては、トップシート22の身体側表面は親水性であり、液体はトップシートをより容易に通り抜ける。これは、月経の流体が吸収性コアへ流れて、吸収されるのではなく、トップシートを流れて離れる可能性を低減している。トップシート22の身体側表面は、それを界面活性剤で処理することによって親水性にされる。界面活性剤でトップシートを処理する適切な方法は、Osbornへ発行された米国特許第4,950,254号および米国特許第5,520,875号に記載されている。
【0029】
好ましい実施形態において、トップシート22は、Radel、他へ発行された米国特許第4,342,314号およびAhr、他へ発行された米国特許第4,463,045号にしたがって作られた孔を形成されたフィルムを含んでおり、これはThe Procter & Gamble Company(Cincinnati, OH)によってDRI−WEAVEトップシートとして生理用ナプキン上に付されて販売されている。このような孔を形成されたフィルムは、Tredegar Film Products(Terre Haute, IN)から製品番号X−5652として得られることが好ましい。この好ましい実施形態では、製造中に、孔を形成されたフィルムを作るために使用される樹脂は、Aziz、他の名前で1997年7月1日に公開されたシリアル番号H1670に記載されているように、ここで取入れられた界面活性剤を供給されることが好ましい。
【0030】
とくに好ましい実施形態では、トップシート22は、孔を形成されたフィルムのランドエリア(land area)上の微小な表面収差を含む孔を形成されたフィルムである。フィルムはさらに、小さい表面エネルギー材料の微小な付着を含み、少なくともその付着の一部分は、微小な表面収差間のランドエリア上に位置している。このような好ましい孔を形成されたフィルムは、1997年4月11日にOuellette、他の名前で出願され、発明の名称が“Fluid Transport Webs Exhibiting Surface Energy Gradients”である、許可された米国特許出願第08/826,508号(1996年1月11日に公開されたPCT公開番号WO 96/00548号)により完全に記載されている。吸収性コアのような本発明の吸収性ウエブと、生理用ナプキンまたは同様の吸収性物品内の、この段落に記載されているトップシートとの組み合わせは、柔軟さの特徴と(再び濡れる振舞いによって測定された)乾燥度の特徴の独特な組み合わせを与えた。このような組み合わせの長所は、Walker, IIIの名前で、1999年4月8日に出願された、審査中の米国特許シリアル番号第60/128267号により完全に記載されている。
【0031】
バックシート23は、吸収性コア25内に吸収されて、閉じ込められた滲出物が、パンツ、パジャマ、および下着のような生理用ナプキン20と接触している物品を濡らすのを防ぐ。バックシート23は液体の流れに負けないのが好ましく、液体(例えば、月経または尿、あるいはこの両者)に対して不透過性であることがより好ましい。バックシート23はフレキシブルな材料から製造されることg好ましい。ここで使用されているように、“フレキシブル”という用語は、規格に準拠して、人間の身体の全体的な形状および輪郭に容易に一致する材料を指す。バックシート23は、織布または不織布材料、ポリエチレンまたはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのようなポリマ材料、あるいはフィルムコートされた不織布材料のような複合材料を含む。バックシート23は、約0.012ミリメートル(0.5ミル)ないし約0.051ミリメートル(2.0ミル)の厚さをもつポリエチレンフィルムであることが好ましい。バックシート23はエンボスまたはマット仕上げ、あるいはこの両者を行われて、より衣服のような外見を与えられる。さらに、バックシート23は吸収性コア25から蒸発して逃げることができる(すなわち、通気性がある)が、依然として滲出物がバックシートを通り抜けるのを防ぐ。適切なバックシート材料は、Clopay Corporation (Cincinnati, Ohio)から製品番号18−1401として得られる。適切な通気性のあるバックシート材料は、Thompsonへ発行された米国特許第3,929,135号に記載されている、孔を形成されたフィルムの積層体であり、これは逆さにされて、テーパを付けられた毛細管のより小さい開口部は吸収性コア25と向かい合って、Exxon’sの米国特許第4,777,073号に記載されているもののようなマイクロポーラスフィルムに接着して積層される。
【0032】
吸収性コア25は、本発明の繊維状吸収性ウエブ層40を含む。吸収性コア25は多様な大きさおよび形状(例えば、長方形、楕円形、砂時計形、犬の骨形、非対称形、など)で製造される。吸収性コア25の構成および組立ても多様であり(例えば、吸収性コアは多様な厚みの領域をもつ(例えば、中心部がより厚い輪郭をもつ))か、または1以上の層または構造を含む。しかしながら、吸収性コアの全吸収量は、生理用ナプキンの設計荷重および意図された使用と適合している。さらに、吸収性コアの大きさおよび吸収容量は、失禁用パッド、パンティライナ、標準形の生理用ナプキン、または夜用の生理用ナプキンのような種々の使用に順応するように多様である。
【0033】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40は、硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維の実質的に均一な添加剤を含むエアーレイドの繊維状ウエブである。繊維状吸収性ウエブはさらに、ウエブ全体に超吸収性材料を取入れることが好ましい。さらに加えて、繊維状ウエブ層40は、上述の繊維の均一な添加剤内に複合形結合剤繊維のような結合剤材料も取入れることができる。
【0034】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40に加えて、吸収性コア25は他の吸収層を取入れる。このような他の層には、このような製品の技術において知られている他の適切な吸収性材料を含んでもよい。さらに加えて、図3に示したように、吸収性コア25は、本発明の2以上の繊維状吸収性ウエブ40を取入れている。このような層40は、本発明の技術的範囲から逸脱せずに、本明細書および請求項に記載されているように変更することができる。図3に示した実施形態においては、2つの繊維状ウエブ層40は、その間に超吸収性材料50を配置している。望むのであれば、超吸収性材料を、図3に示した繊維状ウエブ層40の一方または両方へ均一に、または不均一に取入れてもよい。図3に示した実施形態において、吸収性コア25を含む繊維状吸収性ウエブ層40の各々は、熱接着されたエアーレイド構造内に硬材パルプ繊維、軟材パルプ繊維、および(複合形結合繊維または粉末状結合剤のような)結合剤材料の実質的に均一な混合物を含む。
【0035】
別途記載しない限りは、以下で与えられる全ての割合は、検討される量の重さに関して表わされている。本発明の繊維状吸収性ウエブ40は軟材パルプ繊維対硬材パルプ繊維の割合を約4:1:ないし約2:1、より好ましくは約3:1ないし1:1の範囲で、最も好ましくは約2:1で含むことが好ましい。とくに好ましい硬材パルプ繊維はユーカリ繊維である。とくに適切なユーカリ繊維はユーカリグランディス(grandis)種のユーカリ繊維を含む。硬材パルプ繊維、とくにユーカリ繊維は高い表面領域をもち、それによって高い毛管圧(capillary pressure)を吸収性ウエブに与える。しかしながら硬材パルプ繊維がウエブ内に多くなり過ぎると全体的な吸収剤量を低減する。さらに加えて、余分な硬材パルプ繊維の存在はウエブの流体処理速度を許容できない程低いレベルに下げる。本発明の繊維状ウエブ層40内の硬材パルプ繊維として使用するための他の適切な繊維には、アカシア、樫、メープル、またはサクラの繊維を含んでもよい。
【0036】
硬材パルプ繊維は繊維状吸収性ウエブ40内で多数の軟材パルプ繊維と混ぜ合わされる。軟材パルプ繊維は、上述の比率でウエブに混ぜ合わされることが好ましい。とくに好ましい軟材パルプ繊維は、南方の軟材のクラフト繊維である。他の適切な軟材の繊維には、西方および北方の軟材のクラフト繊維を含む。
【0037】
硬材パルプ繊維と軟材パルプ繊維との混合は、全体に取入れられた異なる大きさの繊維をウエブに与える。したがって、繊維表面領域に適切に配送される。既に記載したように、硬材繊維の使用には、毛管圧、容量、および/または流体処理速度間のトレードオフを含む。本発明の繊維状ウエブ40はエアーレイドであるので、これらは超吸収性材料を含むように容易に変更することができる。このような超吸収性材料は、ウエブの全体的な容量を向上し、それによって高容量および高い毛管圧を都合よく組合せる。
【0038】
本発明の繊維状吸収性ウエブ40は、複合形結合繊維または超吸収性材料、あるいはこの両者を取入れることが好ましい。より好ましい実施形態では、複合繊維および超吸収性材料の両者は、ウエブ内に存在しており、ウエブの厚さ全体に実質的にわたって均一な混合物に混ぜ合わされている。
【0039】
複合繊維を加えることは、全体的な層の確実な剛性の制御を可能にする。ウエブの剛性は、ウエブの剛性は、複合繊維の量および熱接着プロセスの時間および温度のパラメータを調節することによって制御される。とくに好ましい実施形態では、ウエブの約5%ないし約30%、より好ましくは約15%ないし約25%が複合繊維である。好ましい繊維は、ポリプロピレンコアがポリエチレンのシースによって取り囲まれているポリエチレン/ポリプロピレンの繊維を含む。このような適切な50%/50%の同心複合繊維はDanaklon (Varde, Denmark)から販売されている。
【0040】
他の結合剤(バインダ)材料も、同様にウエブ構造内に含まれている。ポリエチレンの粉末結合剤またはラテックス結合剤材料、あるいはこの両者は、ウエブ構造に取入れてもよいが、必ずしも取入れる必要はない。ポリエチレンのような粉末の結合剤を使用すると、上述の複合形結合剤繊維の場合のように、ウエブを熱接着構造にすることができる。ラテックス、または類似の結合剤を使用するとき、ラテックスは結合剤として働き、構造は“ラテックスで接着された(ラテックスボンデッド)”と記載される。
【0041】
種々の超吸収性粒子材料を、本発明の繊維状吸収性ウエブへ取入れてもよい。1つのとくに好ましい材料は、Stockhausen Louisiana, Ltd, (Garyville, LA)から販売されているSAB 960である。他のとくに好ましい超吸収性材料は、Chemdal, Corp. (Palatine, IL)から販売されているASAP 2300のような表面架橋ポリアクリラート、およびHird、他の名前で1999年3月1日に出願された、審査中の、一緒に譲渡された米国特許出願シリアル番号第09/258,890号に記載された混合ベッド材料(mixed bed materials)を含む。Camelot Superabsorbents, Ltd. (Calgary, Alberta)から販売されている“FIBERDRI”として知られている超吸収性繊維も適している。超吸収性材料は、繊維、フレーク、または小さい離散粒子を含む適切な形態をとる。ここで使用されているように、“粒子”という用語は、これらの形態の超吸収性材料を意味することを意図されている。好ましい実施形態において、超吸収性材料は、ウエブ40に取入れられた小さいフレークまたは離散粒子を含む。このような超吸収性材料は、全繊維状吸収性ウエブの約10%ないし約50%を含むことが好ましい。このような超吸収性材料の量が増すと、ウエブ層40の全体的な容量が増加する。しかしながら、余分な超吸収性材料はゲルのブロッキングまたは類似の作用によってウエブ層40の透過率を低減する。
【0042】
本発明の繊維状吸収性ウエブは、この技術において知られている適切なエアレイイング技術によって作られる。エアレイング(airlaying)を使用すると、構造全体に粒子の超吸収性材料の取入れ、さらに加えて、他のウエブ形成技術で可能であったものよりもウエブの物理的特性に確実な制御を行うことができる。
【0043】
ウエブが複合繊維を取入れるとき、ウエブは、上述のように熱接着されたエアーレイド技術を使用して形成されることが好ましい。このような構成では、粉末状結合剤またはラテックスのような追加の結合剤材料の使用は必要とされていない。それにも関わらず、このような追加の材料は多数の接着されたエアーレイドエブを形成するために含まれる。さらに加えて、ウエブは複合繊維を取入れる必要はないが、既に記載したように超吸収性微粒子、硬材および軟材パルプ繊維と組合せてラテックスを使用して、ラテックスで接着されたエアーレイド構造を形成する。このようなエアーレイド構造を形成する適切な方法は、この技術においてよく知られている。別の代わりの例ではポリエチレンのような粉末状結合剤を、多数の硬材パルプおよび軟材パルプの繊維と一緒に使用して、熱接着されたエアーレイドウエブを形成することを含む。
【0044】
米国特許第5,445,777号は、粒子状超吸収性材料または粉末状結合剤材料(例えば、上述のポリエチレン結合剤)、あるいはこの両者を繊維状吸収性ウエブへ加える好ましい方法を記載する。このような技術は、本発明の繊維状エアーレイドウエブ40の構成に適している。
【0045】
エアーレイドウエブは、利用される物品の適切な坪量および厚さで作られる。生理用ナプキンにおいて使用するための好ましいウエブは、約60ないし約400グラム/平方メートルの全坪量(total basis weight)および約0.05ないし約0.2グラム/立方センチの好ましい密度をもつ。適切な厚さを使用することができる。図1および2に示した生理用ナプキンにおいて、本発明のウエブ20の厚さは約1.5ミリメートルである。
【0046】
既に記載したように、本発明の吸収性のウエブ層40は高い毛管圧を与え、それを取入れた吸収性物品の全体的な融通性の特徴に対する制御を向上する。とくに好ましい実施形態において、本発明の繊維状ウエブ40は、エアーレイドの繊維状ウエブ内に硬材パルプ繊維および軟材パルプ繊維の既に記載した組み合わせを含む。ウエブの剛性特性を上述のように制御して、3以下のテーバー剛性ユニットのテーバー剛性をもつ層を得る。テーバー剛性は、米国材料試験協会(American Society for Testing and Materials, ASTM, (West Conshohocken, PA))から得られる、ASTM標準D5650−97、“Standard Test Method for Resistance to Bending of Paper of Low Bending Stiffness(Taber−Type Tester in 0 to 10 Taber Stiffness Unit Configuration)”に記載されたテーバー剛性試験を使用して測定される。
【0047】
収集用構成要素(acquisition component)(または“収集層”または“配送層”)44は、使用されるときは、トップシート22の下に位置するのが好ましい。ここに使用されているように、“層(layer)”または“ウエブ(web)”という用語は、単一の折り畳まれていないシート、折り畳まれたシート、材料のストリップ、ルーズなまたは接着された繊維、材料の多数の層または積層体、あるいはこのような材料の他の組み合わせを含むが、これらにに制限されない。したがって、これらの2つの用語は材料の単一の折り畳まれていない層またはシートに制限されない。収集用構成要素44は、トップシート22の下に空隙率(void volume)を与え、トップシート22を通る液体を吸い込む生理用ナプキンの能力を向上する。ここに記載した好ましい実施形態では、収集要素44は横方向の圧縮力に対して弾性を与えて、生理用ナプキン20はバンチングに対する抵抗力を向上する。
【0048】
収集層44は、排出された身体の流体を迅速に収集し、一時的に保持するのに役立ち、さらに加えて、収集層44および吸収コア25の他の部分に対する最初の流体接触点から流体を移送を促す。滲出物の移送の向上が重要である幾つかの理由には、滲出物を吸収性コア全体により均等に配送し、生理用ナプキン20を比較的に薄くすることを含む。ここで参照される移送には、1、2、または全方向(すなわち、x−y面またはz方向、あるいはこの両者)における液体の移送を含む。収集層44は、ポリエステル、ポリプロピレン、またはポリエチレンを含む合成繊維、木綿またはセルロースを含む天然繊維、このような繊維の混紡、または同等の材料あるいは材料の組み合わせの不織布または織布ウエブを含む幾つかの異なる材料の組み合わせを含む。収集層44およびトップシート22をもつ生理用ナプキンの例は、Osbornに対して発行された米国特許第4,950,264号および発明の名称が“Absorbent Article Having Fused Layers”であり、Cree、他の名前で1991年12月17日に出願された米国特許出願シリアル番号第07/810,774号により詳しく記載されている。これらの参考文献の各々はここで参考用に取り上げている。好ましい実施形態において、収集層は、ウエブを一緒に接合するための従来の手段によって、より好ましくは既に参照したCreeの特許出願第07/810,774号により詳しく記載されている融着によって、トップシートと接合される。
【0049】
収集用構成要素44は液体透過性である。収集用構成要素44も、規格に準拠していて、感触が柔らかく、着用者の皮膚を可能な限り刺激しないものが好ましい。収集用構成要素44は、身体側の面(または側面)、および衣類側の面をもつ。収集用構成要素44は、適切な大きさおよび形状をもつことができる。図1に示した実施形態において、収集用構成要素44は、生理用ナプキン20の主本体部分に重なり合うトップシート22の部分のような、僅かに凹形の側縁部をもつ協議用トラックの形状である。しかしながら、収集用構成要素44の寸法はトップシート22ほど大きくないことが好ましい。
【0050】
収集用構成要素44は、上述の目的に適した、トップシート22を融着することができる材料から作られることが好ましい。収集用構成要素44は、例えば織布または不織布材料から構成される。これらの材料の繊維または他の構成要素は合成繊維か、または一部が合成繊維で一部が天然繊維野茂のであってもよい。適切な合成繊維には、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、粘性レーヨン、またはセルロースアセテート繊維を含む。適切な天然繊維には、木綿、セルロース、または他の天然繊維を含む。また、収集用構成要素44は、架橋セルロース繊維を少なくとも部分的に含んでいてもよい。収集用構成要素44は、不織布であるときは、多数の異なるプロセスによって作ることができる。これらは:エアーレイド(air laid)、ウエットレイド(wet laid)、メルトブローン(melt blown)、スパンボンデッド(spunbonded)、カーデッド(carded)、熱接着(thermally bonded)、エアスルー接着(air−through bonded)、粉末接着(powder bonded)、ラックス接着(latex bonded)、溶剤接着(solvent bonded)、スパンレースド(spunlaced)、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに制限されない。
【0051】
収集用構成要素44は、ここに記載した配送層に関して、Horney、他の名前で1996年8月27日に発行された米国特許第5,549,589号に記載されたやり方で構成される。収集用構成要素44に対する別の好ましい構成は、2つの不織布材料の積層体である。この積層体の最上層(または“第2のトップシート”)には、Fiberweb(North America of Washougal, WA)から得られる製品番号065MLPV60U(または“P−9”)と呼ばれる19グラム/平方ヤード(22.5グラム/平方メートル)のスパンボンデッドポリプロピレン不織布材料を含むことが好ましい。積層体の基礎となる層(または“第3のトップシート”)は、粉末接着およびラテックス接着を使用して熱接着されたマルチボンデッドエアーレイド不織布材料を含むことが好ましい。好ましい実施形態において、このマルチボンデッドエアーレイド不織布材料は、約77%のセルロース繊維、約20%の粉末結合剤、および約3%(そのうちの1.5%がウエブの両側に吹き付けられた)ラテックス結合剤を含み、約50グラム/平方ヤード(約60グラム/平方メートル)の坪量をもつ。(上述とは異なり、ここでは全ての割合は重量である)。このようなマルチボンデッドエアーレイド不織布は、Merfin Hygienic Products, Ltd.(Delta, British Columbia)から製品番号90830X312として得られることが好ましい。これらの2つの不織布層は、スパンボンデッドポリプロピレン不織布材料上にマルチボンデッドエアーレイド不織布材料を付着させることによって一緒に積層されることが好ましい。スパンボンデッド材料は、この積層体を形成するプロセスにおいて加工を助けるもの(助剤)またはキャリアウエブとして使用される。
【0052】
別の実施形態では、スパンボンデッドポリプロピレン不織布材料は、より大きいまたはより低い坪量をもつか、エアーレイドティシュー、ウエットレイドティシュー、または上述の材料の何れかと置換されてもよい。ポリプロピレンの不織布材料の代わりにウエットレイドティシューが使用されるとき、積層体の方向は逆にされ、仕上がった製品において、マルチボンデッドエアーレイド不織布材料は、ウエットレイドティシュー層の上に位置する。より厚い生理用ナプキンの場合に、上述の収集用構成要素をに使用することができる。さらに加えて、1つの好ましいより厚い生理用ナプキンの実施形態では、低密度のラテックスで接着されたエアーレイド材料を全収集用構成要素に使用することができる(したがって、第3のトップシートは必要ない)。この目的に適した低密度のラテックスで接着されたエアーレイド材料は、Walkisoft(Mt. Holly, NC USA)から得られる製品番号FG413MHBとして知られている約80グラム/平方メートルの坪量をもつ材料である。
【0053】
ここに記載されたトップシート22は、収集用構成要素44または吸収性コア25、またはこの両者に融着されることが好ましい。別々の場所にトップシートを基礎となる構成要素に融着する適切なやり方は、Daniels、他によって1998年5月8日に出願された米国特許出願シリアル番号第09/074,909号およびLynard、他によって1996年12月20日に出願され、米国を指定した国際特許出願シリアル番号PCT/US96/2087号に記載されている。上述の出願第09/074,909号およびPCT/US96/2087号に記載されているように、トップシートの基礎となる層への接着は、別個に行われることが好ましく、物品の中心部には“非接着ウインドウ(un−bonded winodow)”が与えられる。
【0054】
トップシート22、含まれるときは、収集用構成要素44、バックシート23、および吸収性コア25は、この技術において知られている(層形または“サンドイッチ”形構成、および外装形(wrapped)または“管”形構成を含む)種々の構成でアセンブルされる。図1および2は、サンドイッチ形構成でアセンブルされた生理用ナプキン20の好ましい実施形態を示している。図1および2において、トップシート22およびバックシート23の長さおよび幅の寸法は吸収性コア25よりも全体的に大きい。トップシート22およびバックシート23は吸収性コア25の縁部を越えて延在し、周囲部30の一部分を形成する。トップシート22の衣類側の側面は、上述のように収集用構成要素44の身体側の側面に接合されることが好ましい。収集用構成要素は、所望であれば、吸収性コア25の身体側側部に接合される。これらの構成要素を接合するときは、トップシート22を収集用構成要素44へ接合するための、ここに記載したやり方で接合することができる。しかしながら、図に示した実施形態において、収集用構成要素44は吸収性コア25に直接に接合されない。バックシート23は、吸収性コアの衣類側の側面へ接着剤によって接合されることが好ましい。
【0055】
吸収性コア25および収集用構成要素44の縁部を越えて延在するトップシートおよびバックシート23の部分も、互いに接合されることが好ましい。トップシート22およびバックシート23のこれらの部分は、この技術において知られている適切なやり方で接合することができる。本明細書において使用されている“接合された(joined)”という用語は、一方の要素を他方の要素に直接に貼り付けることによって、一方の要素を他方の要素に直接に固定する構成;一方の要素を中間の部材に張り付け、中間の部材を他方の要素に貼り付けることによって、一方の要素を他方の要素に間接的に固定する構成;および一方の要素が他方の要素と一体である、すなわち一方の要素が本質的に他方の要素の一部である構成を含む。示された実施形態において、トップシート22およびバックシート23のこれらの部分は、トップシート22およびバックシート23が圧力または熱圧を加えることによって緻密にされるとき、主本体部分の端縁部32において吸収性コア25およびクリンプシールの縁部を越えて延在する実質的に全ての部分上に接着剤を使用して接合されることが好ましい。
【0056】
既に記載したように図1および2に示した生理用ナプキン20は、主本体部分に接合されたオプションの対のフラップ34を含むことが好ましい。フラップ34は、近縁部から遠縁部(または“自由端”)へ主本体部分の長手方向の側縁部を越えて横方向外側へ延在する。フラップ34は、主本体部分の少なくとも中心領域から外方向に延在する。
【0057】
フラップ34は、主本体部分に適切なやり方で接合することができる。図1および2に示した実施形態において、フラップ34は主本体部分と一体構成である(すなわち、フラップ34はトップシート22およびバックシート23の一体構成の延在部を含む)ことが好ましい。別の代わりの実施形態では、フラップ34は、主本体部分に接合される別個の構成要素を含むことができる。
【0058】
フラップ34は、適切な構成をとることができる。適切なフラップは、発明の名称が“Sanitary Napkin”であり、Van Tilburgに対して発行され、1993年4月27日に再審査証明(Certificate of Reexamination)が発行された再審査された特許第B1 4,589,876号;発明の名称が“Shaped Sanitary Napkin With Flaps”であり、1987年8月18日にVan Tilburgへ発行された米国特許第4,687,478号;発明の名称が“Absorbent Article Having Flaps and Flaps of Differential Extensibility”であり、1995年2月14日にLavadh、他に発行された米国特許第5,389,094号;発明の名称が“Absorbent Article Having Undergarment Covering Components With Zones of Extensibility”であり、1996年9月24日にWeinberger、他へ発行された米国特許第5,558,663号(これは、着用者によって適用されるフラップの代わりを記載している);発明の名称が“Absorbent Article Having Flaps With Step Configuration and Zones of Extensiblity”であり、Lash、他の名前で、1996年10月3日に発行された国際特許出願シリアル番号PCT US 96/15957号に記載されている。ヒンジおよび伸長性をもつ区域または異なる伸長性をもつ区域を形成している変形領域を含むフラップ34についての他の好ましい特徴は、Daniels、他によって1998年5月8日に発行された米国特許出願シリアル番号09/074,909号およびLynard、他の名前で、1996年12月20日に発行され、米国を指定した国際特許出願シリアル番号PCT/US96/2087号に記載されている。
【0059】
生理用ナプキン20の衣類側表面20Bは、着用者の下着に生理用ナプキンを取付ける固定具を含んでもよく、また含むことが好ましい。図2は、生理用ナプキンの主本体部分を下着の股部に固定するように適合された中央のパッド固定具82を示している。接着剤形固定具および機械形固定具のような、この技術において知られているタイプの固定具を使用することができる。接着剤を含む固定具は、感圧接着剤が好ましいとき、この目的に対して適切に働くことが分かっている。好ましい実施形態では、中央のパッド固定具82は、長手方向の中心線Lを中心として、間隔を空けて長手方向に方向付けられた1対のストリップまたは区域を含む。
【0060】
フラップ34の遠位縁部に隣接するフラップ34の外側表面には、フラップ接着剤84を与えられていることが好ましい。フラップ接着剤84は、フラップ34をショーツの股部縁部の周りで折り返した後で、フラップ34を適所に維持するのを補助するのに使用される。適切な接着剤形固定具は、米国特許第4,917,697号により詳しく記載されている。フラップ34を下着、または反対側のフラップに取付けることによって、フラップ34を適所に維持することができる。
【0061】
本発明で使用している固定具は、接着剤形取り付け手段に制限されない。この技術ににおいて使用されているタイプの固定具は、この目的に使用することができる。例えば、生理用ナプキン20は、VELCROのような機械形固定具、または発明の名称が“Pressure−Sensitive Adhesive Fastener and Method of Making the Same”であり、Battrellに、1990年8月7日に発行された米国特許第4,946,527号、あるいは発明の名称が“Non−Abrasive Skin Friendly Mechanical Fastening System”であり、Goulait、他に、1995年2月28日に発行された米国特許第5,392,498号に記載されている固定具によって着用者の下着に固定される。しかしながら、固定具を簡単にするために、接着剤形取付け手段の観点から記載することにする。
【0062】
接着剤取付け手段は、取り外し可能な剥離(レリーズ)ライナ、すなわち中央パッド剥離ライナおよびフラップ剥離ライナ(両者とも参照符号86が付されている)によって、それぞれカバーされている。感圧接着剤は剥離ライナ86でカバーされ、接着剤が使用前に粘着するのを避けている。適切な剥離ライナは米国特許第4,917,697号に記載されている。好ましい剥離ライナは、生理用ナプキンを包むための個別のパッケージとしても役立ち、Swanson、他に発行された米国特許第4,556,146号に記載されている。
【0063】
生理用ナプキンの数多くの他の実施形態も可能である。例えば、生理用ナプキンの主本体部分は、向上した一体性および収集性についてここに記載されたように構成要素を接着した複合形生理用ナプキンの形態で与えられる。複合形生理用ナプキンは、発明の名称が“Compound Sanitary Napkin”であり、DesMarais、他によって、1984年1月10日に発行された、P&Gの米国特許第4,425,130号、および“Body Fitting Compound Sanitary Napkin”という名称で、Mayer、他の名前で1996年11月5日に公開されたStautory Invention Registration H1614に概ね記載されている。複合形の生理用ナプキンを形成するために、ここに記載されたような生理用ナプキンは、ショーツ保護カバー(panty protector)(または“ベースパッド”)として働き、トップシートによって包まれた管状の吸収性材料が生理用ナプキンの上部に置かれ、両端部においてそれに取付けられている。ベースパッドへの融着は、ここで図示したのと同じやり方で配送されることが好ましい。管の生理用ナプキンへの取り付けは、管の両端部においてトップシート材料をベースパッドへ融着することによって達成されることが好ましい。このような複合形生理用ナプキンの幾つかの好ましい実施形態では、吸収性材料の管の両端部とベースパッドとの間に取付けてもよい。複合形生理用ナプキンの管は、接着剤のような適切な取り付け手段によってその両端部の間のベースパッドに取り付けることができる。
【0064】
本発明の生理用ナプキン20は、剥離ライナ86を取外し、ショーツ内に生理用ナプキンを配置することによって使用される。主本体部分22はショーツの股部内に置かれ、主本体部分22の一方の端部はショーツの前部へ向かって延在し、他方の端部はショーツの後部へ向かって延在する。バックシート23はショーツ股部の中央の内側表面と接触して配置される。中央パッド接着剤形固定具82は主本体部分を適所に維持する。フラップ34の末端部はショーツの側縁部の周りに折り曲げられる。フラップ形接着剤84はフラップ34をショーツの裏側または反対側フラップに固定する。
【0065】
本発明の吸収性ウエブ層は、パンティライナ、失禁用パッド、おむつ、またはタンポンのような、他のタイプの使い捨て吸収性物品にも取入れられる。
【0066】
この特許出願において記載した全ての特許、特許出願(およびそれについて発行する特許、並びに対応して公開された外国の特許出願)、および公開は、ここでは参考用に取り上げている。しかしながらここで参考用に取り上げた文書は本発明を教示および開示していると、はっきりとは認められない。ここに記載した市販の材料または製品も本発明を教示および開示していると、はっきりと認められない。
【0067】
本発明の特定の実施形態を示し、記載したが、本発明の技術的範囲から逸脱することなく種々の他の変更および変形が可能であることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の吸収性コアを含む生理用ナプキンの形態をとる吸収性物品の好ましい実施形態の、部分的に断面図を含む斜視図。
【図2】
本発明の吸収性コアを含む図1の生理用ナプキンの内側層を示す図1の線2−2に沿って採られた断面図。
【図3】
本発明の2つの吸収性ウエブと、これらの間に配置された超吸収性材料とを取入れた吸収性コアを含む生理用ナプキンの断面図。
Claims (10)
- 多数の硬材パルプ繊維、好ましくはユーカリ繊維と、
多数の軟材パルプ繊維、好ましくは南方の軟材のクラフト繊維とを含む繊維状吸収性ウエブ層であって、
前記硬材パルプ繊維と前記軟材パルプ繊維とは、エアーレイドの繊維状ウエブ内で実質的に均一な添加剤内に取入れられ、
前記エアーレイドの繊維状ウエブは、前記繊維状ウエブ層全体に取入れられた超吸収性材料をさらに含む繊維状吸収性ウエブ層。 - 前記軟材パルプ繊維対前記硬材パルプ繊維の比率は、約4:1ないし約1:2の範囲内、好ましくは約3:1ないし約1:1の範囲内である請求項1記載の繊維状吸収性ウエブ。
- 多数の硬材パルプ繊維、好ましくはユーカリ繊維と、
多数の軟材パルプ繊維、好ましくは南方の軟材のクラフト繊維と、
結合剤材料、好ましくはポリエチレン粉末状結合剤、より好ましくは複合形結合剤繊維、さらにより好ましくはラテックスとを含む繊維状吸収性ウエブ層であって、
前記硬材パルプ繊維、前記軟材パルプ繊維、および前記結合剤材料は、熱結合されたエアーレイドの繊維状ウエブ内に実質的に均一に取入れられている繊維状吸収性ウエブ層。 - 前記軟材パルプ繊維対前記硬材パルプ繊維の比率は、約3:1ないし約1:1の範囲内である請求項3記載の繊維状吸収性ウエブ。
- 液体不透過性バックシートと、
前記バックシートに接合されていて、好ましくは不織布ウエブ、より好ましくは孔が形成されているフィルムから成る液体透過性トップシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収された流体を収容するための吸収性コアとを含む使い捨て吸収性物品であって、前記吸収性コアは、
多数の硬材パルプ繊維、好ましくはユーカリ繊維と、
多数の軟材パルプ繊維、好ましくは南方の軟材のクラフト繊維とを含み、
前記硬材パルプ繊維と前記軟材パルプ繊維とは、エアーレイドの繊維状ウエブ内で実質的に均一な添加剤内に取入れられ、
前記エアーレイドの繊維状ウエブは、前記繊維状ウエブ層に取入れられた超吸収性材料を含む使い捨て吸収性物品。 - 多数の硬材パルプ繊維、好ましくはユーカリ繊維と、
多数の軟材パルプ繊維、好ましくは南方の軟材のクラフト繊維とを含む繊維状吸収性ウエブ層であって、
前記硬材パルプ繊維と前記軟材パルプ繊維とは、エアーレイドの繊維状ウエブ内で実質的に均一な添加剤内に取入れられ、
前記エアーレイドの繊維状ウエブは3未満のテーバー剛性ユニットをもつ繊維状吸収性ウエブ層。 - 前記繊維状ウエブ内において実質的に均一の添加剤に取入れられた多数の複合形結合剤繊維をさらに含む請求項8記載の繊維状吸収性ウエブ。
- 液体不透過性バックシートと、
前記バックシートに接合された液体不透過性トップシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収された液体を収容するための吸収性コアとを含む使い捨て吸収性物品であり、前記吸収性コアは、
第1の繊維状ウエブ層と、
第2の繊維状ウエブ層と、
前記第1および第2の繊維状ウエブ層との間に配置された吸収性材料の層を含み、
前記第1および第2の繊維状ウエブ層の各々は、多数の硬材パルプ繊維、多数の軟材パルプ繊維、および結合剤材料を含む熱接着されたエアーレイドの繊維状ウエブである使い捨て吸収性物品。 - 多数の南方の軟材のクラフト繊維と、
多数のユーカリ繊維と、
多数の複合形結合繊維とを含む繊維状吸収性ウエブ層であって、
前記南方の軟材のクラフト繊維、前記多数のユーカリ繊維、および前記多数の複合形結合繊維は、エアーレイド繊維状ウエブ内において実質的に均一の添加剤に取入れられており、
前記エアーレイドの繊維状ウエブはラテックスの表面コーティングをさらに含んでいる繊維状吸収性ウエブ層。 - 前記繊維状ウエブが超吸収性材料をさらに含み、好ましくは、前記超吸収性材料が前記ウエブ全体に実質的に均一に取入れられている繊維状吸収性ウエブ。
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