JP2004533164A - 非常事態パケットデータサービス - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は一般にパケットデータネットワークに係り、とりわけ非常事態パケットデータサービスに関する。
【背景技術】
【0002】
パケットデータトランザクションの発信を許可される前に、パケットデータ装置は「アタッチ」されていなければならない(すなわち、移動管理の目的のために登録されていなければならない)。これは一般に数秒の時間を消費するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
また、パケットデータトランザクションの発信が許可される前に、パケットデータ装置は、アクティブなパケットデータプロトコル(PDP)のコンテクストを保持していなければならない(すなわちパケットデータのインフラストラクチャーによって正式に認識され、かつ受け入れられていなければならない)。これは一般に非常に多くの時間(例えば数十秒)を消費する動作であり、パケットデータのユーザーが何れかの種類のパケットデータを送信したいと考え電源を投入するときは、常に前もって実行されなければならない動作でもある。
【0004】
したがって、非常事態パケットの通信を発信するためには、ユーザーのパケットデータ装置は、これらの予備的な動作が完了するのを待たなければならないため、それによって、パケットデータの実際の送信が遅延してしまうのである。さらに、ユーザーは、所望の非常事態サービスを供給する機能を有した受信側装置の宛先アドレスを含んだ送信用の非常事態パケットデータを生成しなければならない。これによって、非常事態メッセージを発信および送信するためのプロセスにさらなる時間が累積されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで総括的かつ広範囲にわたり説明される本発明によれば、移動端末からパケットデータを受信するネットワーク・サポート・インフラストラクチャーに、パケットデータを処理するための方法が提供される。当該方法は、移動端末から非常事態の表示(インディケーション)を含むパケットチャネルのリクエストメッセージを受信し、移動端末にパケットの上り回線割り当てメッセージを送信することを含む。当該方法は、同様にパケットデータチャネルの上り回線を介して非常事態パケットデータを受信し、宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティを識別できるようにパケットデータの宛先アドレスを決定することを含む。当該方法は、さらに、宛先アドレスによって識別された非常事態サービスエンティティに非常事態パケットデータを転送することを含む。
【0006】
本発明に係る他の実施態様によれば、非常事態パケットデータを受信して転送するシステムには、移動端末から非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信し、移動端末へと上り回線の割り当てメッセージを送信する基地局が含まれる。当該システムは、同様に、パケットデータチャネルの上り回線を介して非常事態パケットデータを受信し、当該非常事態パケットデータと非常事態の表示とを転送する第1のノードを含んでいる。さらに当該システムは、第1のノードから非常事態パケットデータと非常事態の表示とを受信し、宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティが識別されるよう当該非常事態パケットデータ用の宛先アドレスを決定する第2のノードを含んでいる。当該第2のノードは、同様に、宛先アドレスによって識別される非常事態サービスエンティティにパケットデータを転送する。
【0007】
本発明に係るさらに他の実施態様において移動端末が提供される。移動端末は、非常事態の表示を含んだパケットチャネル・リクエスト・メッセージを送信する送信装置を含んでいる。移動端末は、同様に、パケットデータチャネルの上り回線上の少なくとも1つの無線ブロックを移動端末に割り当てるためのパケット上り回線割り当てを受信する受信装置を含む。現在と同じ数の上り回線の無線ブロックを使用する必要をなくすため、パケット上り回線の割り当てが動的な割り当てを示してもよい。さらに、移動端末は、非常事態パケットデータを当該送信装置に転送するための処理ロジックを含んでもよい。当該送信装置は、論理リンク制御層プロトコルのデータユニットを使用して、非常事態パケットデータを送信する。
【0008】
さらに本発明に係る他の実施態様では、インストラクションのシーケンスを備えたコンピュータ可読媒体が提供される。インストラクションは、少なくとも1つのプロセッサーによって実行されると、当該プロセッサーに非常事態パケットデータを処理するための方法を実行させる。当該方法は、移動端末から非常事態の表示を含むパケットチャネルのリクエストメッセージを受信し、移動端末への上り回線割り当てメッセージを送信することを含む。当該方法は、同様に、非常事態パケットデータおよび非常事態の表示を受信し、複数の非常事態サービスエンティティと関連付けられた複数の宛先アドレスを含んだデータベースにアクセスすることを含む。さらに、当該方法は、データベースから非常事態パケットデータのための宛先アドレスを選択し、宛先アドレスによって識別される非常事態サービスエンティティに非常事態パケットデータと非常事態の表示を送信することを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の以下の詳細な説明では添付図面を参照する。異なる図面において同一の参照符号が用いられている場合、それらは同一または類似の要素を指し示している。また、以下の詳細な説明は本発明を限定するものではない。その代わりに、本発明の範囲は添付の請求項とその均等物によって定義される。
【0010】
本発明に係るシステムおよび方法によって、非常事態の優先度にて処理されるパケットデータのトランザクションを移動端末のユーザーが速やかに発信できるようにするものである。非常事態パケットデータは、指定された非常事態急報センターへと自動的に経路制御(ルーティング)されうる。
【0011】
図1は、本発明に係るシステムおよび方法を実施可能な例示的なネットワーク100を示している。当該ネットワーク100は、移動端末(MT)110、基地局(BS)120、在圏一般パケット無線サービス(GPRS)のサポートノード(SGSN)130、ゲートウェイGPRSのサポートノード(GGSN)140、GPRSのホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)150、パケットデータネットワーク(PDN)160、および非常事態サービスセンター(ESC)170を含むことができる。図1において例示された構成要素の数は簡略化されている。見て分かるように、典型的なネットワーク100は、図1に例示されている数よりも多くの構成要素を含んでもよいし、より少ない数の構成要素を含んでもよい。
【0012】
移動端末110は、移動端末のユーザーがPDN160を介して他の装置と相互に動作することを可能にしている。以後では、PDN160を介してデータを送信および受信する際に、拡張一般パケット無線サービス(EGPRS)/EGPRS−136のプロトコルにしたがって移動端末110が通信を実行するものとする。ここで説明されるように、移動端末110には、マルチライン表示装置を搭載または非搭載のセルラー無線電話機;セルラー無線電話機に、データ処理機能、ファクシミリ機能およびデータ通信機能を組み合わせたようなパーソナル通信システム(PCS);無線電話機、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス機能、ウェブブラウザ、オーガナイザー、カレンダー、および/またはグローバル位置情報システム(GPS)の受信機を含むことができる携帯情報端末(PDA);並びにラップトップ受信機および/またはパームトップ受信機、または無線電話通信機を含む他の家電製品が含まれうる。移動端末は、また、「広く普及した情報処理」装置と呼ぶこともできよう。
【0013】
基地局120によって、他の装置は移動端末110と通信することが可能になる。基地局120は、例えば、200kHzのチャネル上で移動端末110にパケットデータサービスを提供することができる。基地局120は、一以上の無線基地局装置(不図示)と基地局制御装置(不図示)を含んでもよい。無線基地局装置は、移動端末110からの無線信号を受信したり、移動端末110に無線信号を送信したりすることができる。基地局制御装置は、SGSN130に複数の無線基地局装置を相互接続することができる。
【0014】
SGSN130は、移動端末110と他の装置間のパケットデータセッションを制御するための電気回路を含んでもよい。SGSN130は、それらのセッションをGGSN140に接続することができる。GPRS HLR150は、加入者のパケットデータサービス用の加入者データを記憶して管理するための1以上のデータベースを含んでもよい。SGSN 130による問合せの際に、GPRS HLR150は、パケットデータの加入者関連情報を提供してもよい。GGSN 140による問合せの際に、GPRS HLR 150は、示された加入者に経路制御情報を提供してもよい。
【0015】
GGSN 140は、移動端末110とPDN 160の間のパケットデータセッションを接続するための電気回路を含んでもよい。PDN 160は、経路制御データパケットのための一以上の伝統的なネットワークを含んでもよい。ESC 170は、PDN 160を介して送信される非常事態データを受信するために指定されたエンティティを含んでもよい。以下で詳細に説明するように、例えば、ESC 170は、PDN160を介して非常事態パケットデータメッセージを受信し、当該受信したメッセージに応答する急報センターを含んでもよい。
【0016】
図2は、本発明に係る移動端末110の例示的な構成を示している。図示されているように、移動端末110は、アンテナ205、通信装置210、等化器215、エンコーダ/デコーダ220、処理ユニット225、記憶装置230、出力装置235、入力装置240、クロック245およびバス250を含んでもよい。
【0017】
アンテナ205は、情報を送信したり受信したりする機能を有する伝統的なアンテナを含んでもよい。通信装置210は、アンテナ205を介してネットワーク100のようなネットワーク内で、データバーストの送信またはデータバーストの受信の少なくとも一方を行なう、よく知られた通信回路を含んでもよい。通信装置210は、同様に、移動端末110がネットワーク100内における自己の位置を決定する際に役立つ、GPS受信機212を含んでもよい。
【0018】
等価器215は、受信したシンボルシーケンスを評価して符号間干渉を除去する伝統的なビダビトレリスの実現デバイスのような装置を含んでもよい。エンコーダ/デコーダ220は、受信したシンボルシーケンスを復号したり、送信するためのシンボルシーケンスを符号化したりするための伝統的な電気回路を含んでもよい。
【0019】
処理ユニット225は、インストラクションを解釈して実行する伝統的なプロセッサーあるいはマイクロプロセッサーの何れかのタイプを含んでもよい。処理ユニット225は、データの入力、データの出力、およびデータの処理のための全てのデータ処理機能を実行することができる。メモリ230は、処理機能を実行する際に処理ユニット225により使用されるデータやインストラクションの永久的な記憶領域、半永久的な記憶領域、あるいは一時的な作業の記憶領域を提供してもよい。メモリ230には、磁気および光学の少なくとも一方による記録媒体とその対応するドライブのような大容量記憶装置が含まれてもよい。
【0020】
出力装置235は、オペレーターに情報を出力する一以上の従来の機構を含んでもよく、表示装置、プリンタ、スピーカーおよびその他などが含まれてもよい。入力装置240は、オペレーターに移動端末110への情報入力を可能ならしめる一以上の従来の機構を含んでもよく、キーパッド、マウス、マイクロホン、ペン、音声認識および生体測定などの少なくとも一つを含んでもよい。出力装置235および入力装置240は、受信した情報を第1のフォーマットからの第2のフォーマットに変換するための他の付加的な装置(不図示)を含んでもよい。
【0021】
クロック245は、移動端末110によって実行される1以上の機能に関係するタイミング関連の動作を実行する伝統的な電気回路を含んでもよい。クロック245は、例えば、1以上のカウンターを含んでもよい。バス250は、移動端末110に含まれる種々の構成要素を相互接続して各構成要素が相互に通信できるようにする一以上の伝統的なバスを含んでもよい。
【0022】
図2に示された移動端末110の構成は、図解目的のためにだけ提供している。当業者であれば他の構成が使用されてもよいことを理解できよう。しかも、当業者であれば、典型的な移動端末110が、データの受信、送信または処理を手助けするような他のデバイスを含んでもよいことを理解できよう。
【0023】
本発明に係る移動端末110は、パケットデータトランザクションの設定時に、パケットデータトランザクションが非常事態用であることの明瞭な表示を提供することができる(例えば、非常事態ではないパケットデータトランザクションについて一般に示されるサービス品質よりも高いサービス品質をユーザーが示してもよい。)。この表示は、パケットチャネルのリソース割り当てに関する優先扱いを確固ならしめるために使用されてもよい。例えば、EGPRS/EGPRS−136のシステムにおいて、これは「非常事態チャネルリクエスト」のような新しいタイプのパケットチャネル・リクエスト・メッセージを定義することによって達成されてもよい。
【0024】
さらに、もしパケットデータインフラストラクチャーにまだアタッチされておらず、かつアクティブになっているPDPコンテクストを所有していな違場合には、非常事態パケットデータのトランザクションを発信する移動端末110が、これらの動作を通じたオーバヘッドに時間を割いてもよい。本発明の例示的な実施形態によれば、移動端末110は、自身を正式にインフラストラクチャーへとアタッチさせることを回避してもよい。さらに、移動端末110は、GGSN140内においてインターネットプロトコル(IP)アドレスの特別なプールをサポートすることによって、PDPコンテクストをアクティブにする必要性を回避してもよい。これらの特別なIPアドレスは、またアクティブなPDPコンテクストを有していない移動端末110から発信される非常事態パケットデータのトランザクションのために排他的に使用されてもよい(すなわち、これらはアクティブにされる前のパケットデータのコンテクストを表すことになる)。GGSN 140は、これらの特別なIPアドレスの1つを割り当て、それを、非常事態パケットデータトランザクションを発信した移動端末110の識別情報(例えば、国際移動電話加入者ID(IMSI))と関連づけてもよい。このアプローチを使用して、移動端末110は電源が投入されてから最小の遅延でもって、非常事態パケットデータのトランザクションを送信することが可能になろう。
【0025】
本発明に係るネットワーク100は、同様に、非常事態ではないパケットデータのトランザクションを、最善の取り扱いにより受信することを希望しているユーザーによって、この機能が濫用されることを防止するために、非常事態パケットのトランザクションが本当に非常事態に関係するかどうかを検証してもよい。本発明の例示的な実施形態では、エアインタフェースのアクセス階層(例えば、媒体アクセス制御(MAC)層)内の処理によって、非常事態パケットデータのトランザクションが試行中であることを示す明瞭な表示を提供する。一度、無線アクセスネットワークによって受信されると、非常事態のステータス情報は、非常事態パケットデータ自身とともにネットワークインフラストラクチャー上へに受け渡される。ネットワークインフラストラクチャーでは、宛先IPアドレスが、非常事態IPアドレスのデータベースにしたがって提供される。なお、宛先IPアドレスは、非常事態パケットデータのトランザクションを送信するときに、移動端末110によって使用されている無線アクセスネットワークの部分に基づいて選択されてもよい。ネットワークインフラストラクチャーに宛先IPアドレスを決定させることで、非常事態パケットデータのトランザクション機能が、例えば、インターネットサーフィンなどの通常のパケットサービスに濫用されることがないように保証される。
【0026】
移動端末110が、上述の処理手続や、以下でより詳細に説明するようなメモリ230のようなコンピュータ可読媒体に記憶されているインストラクションのシーケンスを実行する処理ユニット225に応じた処理を実行してもよい。コンピュータ可読媒体には、1以上のメモリ要素が含まれることは理解されなければならない。インストラクションは、他のコンピュータ可読媒体から、あるいは通信装置210を介して他の装置から、メモリ230へと読み出されてもよい。メモリ230に搭載されているインストラクションシーケンスを実行することによって、後述のステップを処理ユニット225により実行させることができる。代替的な実施形態において、本発明を実現するためのソフトウェアインストラクションと組み合わせて、あるいはそれと置換してハードワイヤードの電気回路が使用されてもよい。このように、本発明は、ハードウェア電気回路とソフトウエアの特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0027】
図3ないし図5は、本発明の例示的な実施形態による非常事態パケットデータトランザクションの発信処理と実行処理を示している。移動端末の電源が投入されると(図3のステップ310)処理が開始される。移動端末110のユーザーが非常事態パケットデータのトランザクションを発信したいと希望しているものと仮定する。
【0028】
例えば、聴覚障害のある移動端末110のユーザーが、ESC170のようなESCに関連する2ウェイのパケットデータトランザクションによって最良のサービスを提供されるであろう非常事態に遭遇するかもしれない。他の状況では、移動端末110のユーザーが、パケットデータサービスだけが利用可能な(すなわちサービスエリア内に利用可能な音声サービスがないような)非常事態に遭遇するかもしれない。パケットデータサービスと音声サービスの双方とも利用可能であるが、非常事態の性質がESCへとデータ(例えば、GPSの位置情報、医療情報およびその他のデータ)を転送する必要があるような非常事態に移動端末110のユーザーが遭遇したときに発生しうる他の状態もありうる。パケットデータの送信を使用することで、最もよくサポート可能な非常事態サービスを、移動末端110のユーザーが必要とするような他のいくつかのシナリオも発生するかもしれない。
【0029】
何れかのイベントにおいて、移動端末110は、パケットランダムアクセスチャネル(PRACH)上でコンテンションベースのアクセスを確立し、「非常事態」示すパケットチャネル・リクエスト・メッセージを送信する[ステップ320]。BS120(図1)は、当該パケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信する。本発明に係るBS120は、移動端末110へのパケット上り回線割り当てメッセージを送信することが可能である。パケット上り回線割り当てメッセージが、1以上のパケットデータチャネル(PDCH)の上り回線上の無線ブロックを移動端末110に割り当ててもよい。これは一時的なブロックフロー(TBF)の確立処理として知られているかもしれない。
【0030】
移動端末110は、パケット上り回線割り当てメッセージを受信し、それによってコンテンションベースのアクセスが承認される[ステップ340]。そして移動端末110は、上り回線のTBFを使用するとともに、論理リンク制御(LLC)層プロトコルのデータユニット(PDU)を利用して、非常事態パケットデータをSGSN130へと転送する[ステップ340]。SGSN 130は、「非常事態」の表示を伴うLLCのPDUを受信し[ステップ350]、図4で示すように処理を継続する。「非常事態」の表示がBS120からSGSN 130へと伝達する処理についてはまだ説明していないが、これは本発明の要点が不明瞭とならないよう、ここでは省略することにする。しかしながら、そのようなトランザクションを実行するために必要とされるプロシージャや手段は、当業者にとって明白であろう。さらに、そのようなトランザクションをサポートするには、基地局システムのGPRSプロトコル(BSSGP)に修正が必要とされてもよい。
【0031】
移動端末110からLLC PDUを受信した後で、SGSN 130は、関連するIMSI(すなわち、IMSIは移動端末110を識別している。)を、GPRS移動管理(GMM)の「レディ」状態に配置させることで「アタッチ」したものとしてマークする。GMMのレディ状態は、移動端末110がネットワーク関連サービスを利用してパケットデータを受信できることを示している。SGSN 130は、同様に、「非常事態サービス」タイマー(すなわち非常事態サービスに特化した固有のタイマーTES)を開始することできる[ステップ410]。タイマーTESには、特定のシステム要求に基づいて、いずれかの特定の期間を設定することができる。本発明に係る例示的な実施形態では、ESC 170からのパケットデータの応答がSGSN 130によって受信されるまで、タイマーTESがカウントを実行してもよい。パケットデータがESC 170から受信されると、タイマーTESをリセットしてもよい。
【0032】
SGSN 130が、同様に、LLC層のPDU(すなわちIP層のPDU)からペイロードを取り出して、それらを「非常事態」の表示とともにGGSN 140へと転送する[ステップ420]。GGSN 140への「非常事態」の表示を伝達するためのプロセスは、本発明の要点が不明瞭とならないようにここでは省略する。しかしながら、そのようなトランザクションを実行するために必要とされるプロシージャと手段は、当業者であれば明白であろう。さらに、そのようなトランザクションをサポートするには、GPRSのトンネル化プロトコル(GTP)への修正が必要とされうるとは理解できよう。
【0033】
何れかのイベントにおいて、タイマーTESが"タイムアウトすると"(すなわち、TESがリセットされることなく、予め定められた期間に達すると)、SGSN 130は、関連するIMSIについての「満了」通知をGGSN 140に供給し、このIMSIについてGMMの状態を「アイドル」に変更してもよい[ステップ430]。
【0034】
もし、SGSN 130が、移動端末110からこのIMSIに関連し、かつ、「非常事態」の表示を有する追加のLLC層のPDUを受信したならば、SGSN 130は、IP層PDUとして、関連するペイロードをGGSN 140に送信し、タイマーTESをリスタートさせる[ステップ440]。あるいは、SGSN 130は、移動端末110からのこの追加の非常事態パケットの送信について、新たなタイマーTESをスタートさせてもよい。しかしながら、もしSGSN 130がこのIMSに関係する移動端末110から、追加のLLC層PDUであって「非常事態」の表示を有さないものを受信したならば、SGSN 130は、非・非常事態の処理ルールにしたがってそれらを処理する(例えば、PDPのコンテクストは保持されていなければならないし、かつ、移動端末110はGPRSにアタッチされていなければならない)[ステップ450]。いずれかのイベントにおいて、GGSN140は、SGSN130から「非常事態」の表示を伴うIP層のPDUを受信し[ステップ460]、図5に示されるような処理を継続する。
【0035】
SGSN 130から「非常事態」の表示を伴うIP層PDUを受信した後に、GGSN 140は、SGSN 130(あるいはセルサイト)に基づいて、ESC170に関係している宛先IPアドレスを選択する [図5のステップ510]。なお、SGSN 130(あるいはセルサイト)から「非常事態」の表示を有しているIP PDUを受信したものとする。
【0036】
例えば、GGSN140が、様々なESCに関係しているIPアドレスのデータベースにアクセスしてもよく、ESC170(図1)に関係している宛先IPアドレスを選択してもよい。その際には、パケットデータトランザクションを発信した移動端末110の位置に基づくか、あるいはGGSN140へとパケットデータを転送しているSGSN 130の位置に基づいて選択してもよい。ESCに関係しているアドレスのデータベースは、GGSN 140の内部に配置されていてもよいし、その外部に配置されていてもよい。GGSN 140は、同様に、発信元IPアドレスを、非常事態のパケットトランザクションを発信した移動端末110のIMSIに割り当ててもよい[ステップ520]。これは、ESC 170が移動端末110へとIP PDUを返信できるようにするためである。
【0037】
GGSN 140は、PDN160(図1)を介してESC 170のような適切なESCへとIP PDUを送信することができる[ステップ530]。SGSN 130から「満了」の表示を受信するまで、GGSN 140は、同様に、割り当てられた宛先IPアドレスおよび割り当てられた発信元IPアドレスに対するIMSIの関連付けを保持し、当該表示が受信されると当該関連付けが取り消される[ステップ540]。前述したように、タイマーTESがタイムアウトすると、満了の表示が生成されてもよい。
【0038】
ESC 170(当該ESC 170を宛先ESCと仮定する)は、IP PDUを受信し、適切な動作実行する[ステップ550]。例えば、ESC 170は、非常事態応答メッセージを生成し、非常事態パケットトランザクションを発信した移動端末110へと生成されたメッセージを送信してもよい。このケースで、ESC 170は、適切なメッセージを生成し、ESC 170に対応する発信元IPアドレスと、移動端末110に対応する宛先アドレスとを有するIP層のPDUを送信する。GGSN 140は、PDN160を介してESC170からIP層のPDUを受信する[ステップ560]。これらのIP層のPDUは、IPトンネリング(例えば、GPRSインフラストラクチャーのために定義されているようなGTP)を使用して関連するSGSN130へと転送されてもよい[ステップ560]。SGSN 130は、IP層PDU受信して、それらを移動端末110へと送信する[ステップ570]SGSN 130は、同様に、GGSN 140からIP層のPDUを受信した後、タイマーTESをリスタートさせてもよい[ステップ570]。
【0039】
IMSIが現在関連付けられているESCに対応する発信元IPアドレスと、当該IMSIに関連付けられている宛先IPアドレスとを有する、GGSN140によってPDN160から受信された追加のIP層PDUは、当該IMSIをサポートしている移動端末110へと伝達すべく、関連するSGSN130へと転送されてもよい。しかしながら、IMSIが現在関連付けられていないESCに対応する発信元IPアドレスと、当該IMSIに関連付けられていない宛先IPアドレスとを有する、PDN160から受信された何れかのIP層PDUは、廃棄されてもよい。
【0040】
本発明は、同一のESCにおいて進行している同時並行的な非常事態パケットのトランザクションを複数の移動端末110が有している状況を取り扱ってもよい。このケースでは、非常事態パケットトランザクションの初期設定の際にGGSN140によって各異動端末10へと割り当てられたそれぞれの宛先IPアドレスにより、ESCによって生成された連続のIP層PDUを正しい移動端末110へと経路制御することができる。
【0041】
本発明の実施形態に係る上述の説明は、図解と説明を提供するものであるが、これらは精緻に記載することを意図したものではないし、開示されたそのものの形式に限定することを意図してはいない。上述の開示の観点から変更や修正を行なうことは可能であり、これらの変更や修正は本発明の実施のために必要とされてもよい。
【0042】
例えば、EGPRSまたはEGPRS−136にしたがって動作するシステムのようなパケットデータシステムにおける、移動端末とネットワーク・サポート・インフラストラクチャーの記述の中で本発明を説明してきた。本発明は、同様に、他のパケットデータネットワークにおいても使用可能である。例えば、本発明は、GPRSシステム、セルラーデジタルパケットデータ(CDPD)システム、あるいはグローバルな革新のための拡張データレート(EDGE)システムにおいて使用されてもよい。さらに、様々な処理を実行するBS、SGSN、およびGGSNについて説明してきた。本発明の他の実施形態において、BS、SGSN、およびGGSNによって実行されるものとして説明してきた機能の1以上について、他の装置によって実行されてもよい。さらに、本発明の他の実施形態において、BS、SGSN、およびGGSNによって実行されるものとして説明してきた機能は、単一の装置によって実行されてもよい。さらに、図3ないし図5に関連付けて一連のステップを説明してきたが、本発明に係る他の実施形態においては、ステップの順序を変更してもよい。本発明の説明において用いられた要素、ステップまたはインストラクションは、明確に必須または重要と記述したものを除き、必須または重要なものと解釈すべきではない。
【0043】
さらに、パケットデータネットワークを利用する移動通信用の統合システム(GSM)のセルラー通信環境の記述において本発明を説明してきた。本発明は、GSMのセルラーネットワークのパフォーマンスを改善するために特に役立つかもしれないが、一方で、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、あるいは周波数分割多元接続(FDMA)のような他のエアインタフェースを利用してい何れのセルラーシステムまたは無線システムにおいても本発明の技術思想は適用可能であることは理解されなければならない。さらに、上述のエアインタフェースを2以上組み合わせてなるハイブリッドシステムにおいても本発明の技術思想が適用可能であることは理解されなければならない。さらに、本発明に係る移動端末は、GSM、TDMA、CDMA、FDMA、これらのような標準または他の標準のハイブリッドに基づいた何れかの規格を使用して、基地局通信装置と通信するように設計されてもよい。
【0044】
さらに、本発明は、セルラー通信システム、方法、およびコンピュータプログラムプロダクトの少なくとも一つとして実現可能である。それゆえ、本発明は、ハードウェアおよびソフトウエア(ファームウェア、搭載ソフトウエア、マイクロコード、その他などを含む)の少なくとも一つにおいて実現可能である。さらに、本発明は、インストラクション実行システムと関連して、または当該システムによって使用される媒体内で具現化された、コンピュータ使用可能プログラムコードまたはコンピュータ可読プログラムコードを有するコンピュータ使用可能記憶媒体またはコンピュータ可読記憶媒体上で、コンピュータプログラムプロダクトの形式をとってもよい。この文書の記述において、コンピュータで使用可能な記憶媒体もしくはコンピュータ可読媒体は、インストラクションを実行するシステム、装置もしくはデバイスによって、または当該システム、装置もしくはデバイスと関連して使用されるプログラムを含み、記憶可能であり、通信可能であり、頒布可能であり、配送可能である。コンピュータで使用可能な記憶媒体もしくはコンピュータ可読媒体は、以下のものに限定されないが、例えば、電気、磁気、光、電磁気、赤外線もしくは半導体のシステム、装置、デバイス、もしくは頒布媒体などであろう。コンピュータで使用可能な記憶媒体もしくはコンピュータ可読媒体についてのより具体例は、一以上のワイヤーを有する電気的な接続、持ち運び可能なコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去およびプログラム可能なリードオンリーメモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバー、持ち運び可能なコンパクトディスク・リードオンリーメモリ(CD−ROM)などであろう。なお、コンピュータで使用可能な記憶媒体もしくはコンピュータ可読媒体には、プログラムが印刷された紙や他の適宜の媒体も含まれよう。これらは、例えば紙や他の媒体の光学読み取りによって電気的に取り込み、コンパイル、解釈または他の適切な手法により処理し、必要であれば、コンピュータのメモリに記憶される。
【0045】
本発明の範囲は、請求項とそれらの均等物によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
この明細書の一部を構成するとともに当該明細書に組み込まれている添付図面は、本発明を図解したものであり、明細書の記述とともに本発明を説明するものである。
【図1】図1は、本発明に係るシステムおよび方法を実行可能な例示的ネットワークを示す図である。
【図2】図2は、本発明を実現可能な図1における移動端末の例示的な構成を示す図である。
【図3】、
【図4】、
【図5】図3ないし図5は、本発明の実施態様において、非常事態パケットデータのトランザクションを開始して完了するための例示的な処理手続を示す図である。
Claims (30)
- 移動端末からパケットデータを受信するネットワーク・サポート・インフラストラクチャーにおいてパケットデータを処理する方法であって、
移動端末から非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信するステップと、
前記移動端末へとパケット上り回線割り当てメッセージを送信するステップと、
パケットデータチャネルの上り回線を介してパケットデータを受信するステップと、
前記パケットデータ用に、非常事態サービスエンティティを識別するための宛先アドレスを決定するステップと、
前記宛先アドレスによって識別される前記非常事態サービスエンティティに前記パケットデータを転送するステップと、を含む方法。 - 前記宛先アドレスを決定するステップは、
複数の非常事態サービスエンティティと関連づけられた複数の宛先アドレスを含むデータベースにアクセスするステップと、
前記データベースから宛先アドレスを選択するステップと、を含む請求項1に記載の方法。 - 前記データベースから宛先アドレスを選択するステップは、さらに、
前記パケットデータを送信している前記移動端末の位置に関連する情報に基づいて前記宛先アドレスを選択するステップを含む、請求項2に記載の方法。 - 前記移動端末は、前記ネットワーク・サポート・インフラストラクチャーに移動管理情報が記憶されておらず、前記ネットワーク・サポート・インフラストラクチャーによってアクティブなパケットデータプロトコルのコンテクストを保持されることなく、前記パケットデータを送信する、請求項1に記載の方法。
- 前記移動端末から受信された、非常事態の表示を含まない付加的なパケットデータについて、非・非常事態用の処理ルールにしたがって処理するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記非常事態サービスエンティティからパケットデータを受信するステップと、
前記パケットデータを前記移動端末に転送するステップと
をさらに含む請求項1に記載の方法。 - 非常事態のパケットデータを受信して転送するシステムであって、
移動端末から非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信し、前記移動端末へと上り回線割り当てメッセージを送信する基地局と、
パケットデータチャネルの上り回線を介して前記非常事態のパケットデータを受信し、該非常事態パケットデータと前記非常事態の表示とを転送する第1のノードと、
前記第1のノードから前記非常事態のパケットデータと前記非常事態の表示を受信し、前記非常事態のパケットデータ用に非常事態サービスエンティティを識別する宛先アドレスを決定し、前記宛先アドレスによって識別される前記非常事態サービスエンティティに前記非常事態のパケットデータを転送する第2のノードとを含む、システム - 複数の非常事態サービスエンティティと関連づけられた複数の宛先アドレスを含むデータベースをさらに含み、前記非常事態のパケットデータ用に前記宛先アドレスを決定する際に、前記第2のノードは、前記データベースにアクセスし、該データベースから宛先アドレスを選択する、請求項7に記載のシステム。
- 前記データベースから前記宛先アドレスを選択する際に、前記第2のノードは、前記パケットデータを送信している前記移動端末の位置に関連する情報に基づいて前記宛先アドレスを選択する、請求項8に記載のシステム。
- 前記第2のノードは、前記非常事態サービスエンティティからパケットデータを受信し、前記移動端末に該パケットデータを転送する、請求項7に記載のシステム。
- 前記第1のノードは、在圏一般パケット無線サービス(GPRS)のサポートノード(SGSN)を含み、前記第2のノードは、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)を含む、請求項7に記載のシステム。
- 前記第1のノードは、前記非常事態のパケットデータを受信したあとで、前記移動端末と関連づけられた国際移動体加入者識別情報を、レディ状態にあるものとして識別する、請求項7に記載のシステム。
- 前記第1のノードは、前記非常事態のパケットデータを受信すると、前記非常事態のパケットデータの処理に関係付けられた期間を設定されたタイマーをスタートさせ、
前記期間が満了すると、前記第2のノードへと通知を送信し、
前記移動端末と関係付けられたIMSIがアイドル状態にあるものとして識別する、請求項12に記載のシステム。 - 移動端末であって、
非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを送信する送信デバイスと、
前記移動端末に、パケットデータチャネルの上り回線上の少なくとも1つの無線ブロックを割り当てるためのパケット上り回線割り当てを受信する受信デバイスと、
非常事態のパケットデータを前記送信デバイスに転送する処理ロジックと
を含み、前記送信デバイスは、論理リンク制御層のプロトコルデータユニットを使用して前記非常事態のパケットデータを送信する、移動端末。 - 前記受信デバイスは、前記非常事態のパケットデータの送信に応じ、非常事態サービスエンティティからパケットデータを受信する、請求項14に記載の移動端末。
- 前記移動端末は、前記ネットワーク・サポート・インフラストラクチャーに移動管理情報が記憶されておらず、前記ネットワーク・サポート・インフラストラクチャーによってアクティブなパケットデータプロトコルのコンテクストを保持することなく、前記パケットデータを送信する、請求項14に記載の移動端末。
- 非常事態のパケットデータを受信して転送するシステムであって、
移動端末から非常事態パケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信し、該移動端末へと上り回線割り当てメッセージを送信する基地局と、
パケットデータチャネルの上り回線を介してパケットデータを受信し、該パケットデータのペイロード部分と非常事態の表示とを転送する在圏一般パケット無線サービス(GPRS)のサポートノード(SGSN)と、
前記SGSNから前記パケットデータのペイロード部分と非常事態の表示を受信し、宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティが識別されるよう、該パケットデータ用の宛先アドレスを決定し、該パケットデータを該宛先アドレスによって識別される非常事態サービスエンティティに転送するGGSNと、を含むシステム。 - 前記移動端末は、論理リンク制御(LLC)層のプロトコルデータユニット(PDU)を使用して前記SGSNに前記パケットデータを送信し、前記SGSNは、インターネットプロトコル(IP)層のPDUを使用して前記GGSNに前記ペイロード部分と前記非常事態の表示とを送信する、請求項17に記載のシステム。
- 前記GGSNは、IP層のPDUを使用しているネットワークを介して、前記ペイロード部分を前記非常事態サービスエンティティに送信する、請求項18に記載のシステム。
- 前記GGSNは、前記非常事態サービスエンティティからパケットデータを受信し、前記SGSNを介して該パケットデータを前記移動端末に転送する、請求項17に記載のシステム。
- 前記SGSNは、前記パケットデータのペイロード部分と前記非常事態の表示とを受信したあとで、前記移動端末がレディ状態にあるものと識別し、
前記レディ状態は、前記移動端末がネットワーク関連サービスを使用してパケットデータを受信できることを示している、請求項17に記載のシステム。 - 前記SGSNは、前記パケットデータのペイロード部分と前記非常事態の表示とを受信したあとで、タイマーをスタートさせ、前記非常事態サービスエンティティからのパケットデータが前記SGSNによって受信されると、前記タイマーをリスタートさせる、請求項21に記載のシステム。
- 前記SGSNは、前記タイマーが予め定められた値に達すると、前記移動端末がアイドル状態にあるものと識別する、請求項22に記載のシステム。
- 複数の非常事態サービスエンティティと関連づけられた複数の宛先アドレスを含むデータベースをさらに含み、前記パケットデータ用の宛先アドレスが決定されると、前記GGSNは、前記パケットデータと前記関連する非常事態の表示とを送信してきた前記SGSNの位置に基づいて前記データベースから宛先アドレスを選択する、請求項17に記載のシステム。
- 移動端末と、基地局と、少なくとも2つのネットワークサポートノードと、少なくとも1つの非常事態サービスエンティティとを含むネットワークにおいて、非常事態のパケットトランザクションを処理する方法であって、
前記移動端末から前記基地局に非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを送信するステップと、
前記パケットチャネル・リクエスト・メッセージの受信に応じて、前記基地局から前記移動端末にパケット上り回線割り当てメッセージを送信するステップと、
パケットデータチャネルの上り回線上でパケットデータを送信するステップと、
第1のネットワークサポートノードにおいて前記パケットデータを受信するステップと、
前記パケットデータが非常事態のメッセージに関連するかどうかを決定するステップと、
前記パケットデータが非常事態のメッセージに関連するときは、前記パケットデータと前記非常事態の表示とを第2のネットワークサポートノードに送信するステップと、
宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティが識別されるよう、前記パケットデータ用の宛先アドレスを決定するステップと、
前記宛先アドレスによって識別される非常事態サービスエンティティに前記パケットデータを送信するステップと、を含む方法。 - 前記非常事態サービスエンティティからパケットデータを受信するステップと、
前記第1および第2のネットワークサポートノードを介して前記移動端末に前記パケットデータを転送するステップと、をさらに含む請求項25に記載の方法。 - パケットデータと該パケットデータに関連する非常事態の表示とを送信する移動端末と、
前記パケットデータと前記非常事態の表示とを受信し、該パケットデータと該非常事態の表示とを転送する第1のノードと、
前記第1のノードから前記パケットデータと前記非常事態の表示とを受信し、宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティが識別されるよう、前記パケットデータ用の宛先アドレスを決定し、前記宛先アドレスによって識別される前記非常事態サービスエンティティに前記パケットデータを転送する第2のノードと、を含むシステム。 - 少なくとも一つのプロセッサー上で実行されると、該プロセッサーにパケットデータの処理方法を実行させる複数のインストラクションのシーケンスを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、該処理方法は、
移動端末から非常事態の表示を含むパケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信するステップと、
前記移動端末へとパケット上り回線割り当てメッセージを送信するステップと、
パケットデータチャネルの上り回線を介してパケットデータを受信するステップと、
複数の非常事態サービスエンティティと関連づけた複数の宛先アドレスを含むデータベースにアクセスするステップと、
前記データベースから宛先アドレスを選択するステップと、
前記パケットデータと前記非常事態の識別とを、前記選択された宛先アドレスによって識別される前記非常事態サービスエンティティに転送するステップとを含む、コンピュータ可読記憶媒体。 - 前記パケットデータ用の宛先アドレスを選択するステップは、
前記移動端末の位置に関連する情報に基づいて前記宛先アドレスを選択するステップを含む、請求項28に記載のコンピュータ可読記憶媒体。 - パケットデータを受信して転送するネットワークデバイスであって、
非常事態のパケットデータを処理するためのインストラクションを記憶するメモリと、
移動端末から非常事態パケットチャネル・リクエスト・メッセージを受信し、該移動端末へと上り回線割り当てメッセージを送信し、パケットデータチャネルの上り回線を介して非常事態のパケットデータを受信し、宛先アドレスによって非常事態サービスエンティティが識別されるよう、前記非常事態パケットデータ用の宛先アドレスを決定し、該非常事態のパケットデータを該非常事態サービスエンティティに転送する処理デバイスと、を含むネットワークデバイス。
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