JP2004528621A - リモート・デバイス間のデータ同期のためのシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、リモート・デバイスのデータの同期を提供するためのシステムと方法を提供する。その構成において、このシステムは、デバイス・データを有するリモート・デバイス、元のデータ及び元のデータの改変されたデータを含むサーバ・デバイス、及び元のデータと改変されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを含む。また、本発明は、サーバ内の変更されているデータをリモート・デバイスに送信するための方法としても見なされることができる。この方法は、（１）元のデータを提供するステップと、（２）元のデータの更新されたデータを作成するステップと、（３）元のデータと更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成するステップと、（４）デルタ・データをリモート・デバイスに送信するステップと、によって動作する。
Description
【技術分野】
【０００１】
関連する出願に対する参照
この出願は、２００１年１月３日出願の「レディーシンクゴー（READYSYNCGO）」と題された、米国仮特許出願第６０／２５９，５２８号の利益を主張する。
【０００２】
技術分野
本発明は、ファイルを更新するための方法及びシステムに関し、詳しくは、複数のリモート・デバイスのデータを効率よく同期させるための方法とシステムに関する。
【背景技術】
【０００３】
多くの企業環境において、企業の多数の従業員やリモート・ユーザに関するデータを格納するためにサーバが使われている。サーバは通常、リモート・ユーザが情報を利用しやすいように、リモート・コンピュータ・デバイス（「クライアント」）によりアクセスできるようになっている。リモート・コンピュータ・デバイスがアクセスできるファイルをサーバ上に提供することにより、その会社を通じた情報の頒布性が高められる。データに対するリモート・アクセスは、販売員又は多数の従業員が会社から離れて営業活動する環境においては一層重要である。一例として、社外にいる従業員が、在庫の変化、価格データ、及び会社の催し事などについて知らされるべき最新の情報を利用する。サーバに接続されたままで通信料金をかさませるか又は電話線を占用するよりむしろ、リモート・ユーザはサーバのデータにアクセスするために彼等のコンピュータをサーバに間欠的に接続する。これらの環境においては、リモート・コンピュータ・デバイスは通常サーバのデータをローカルに記憶して、そのクライアントがサーバに接続されていないときもリモート・アプリケーションをサポートする。また、この間欠接続は、クライアント・アプリケーションによってなされた変更だけをサーバに、また、関係する１セットの変更だけをサーバからクライアントに送信するために使われる。このタイプのリモート・コンピュータ・システム環境は、間欠接続（ＩＣ）環境と呼ばれる。ＩＣは、販売員のための自動化、保険金請求の自動化、及び移動ユーザが存在する移動従業員一般において、多種多様な用途を有する。
【０００４】
このタイプのコンピュータ環境のための１つの重要な通信問題は、クライアントとサーバの間の時宜を得た効果的な情報の交換である。「データ転送」という語が、サーバのファイルとクライアントのファイルの間のデータの整合性及び完全性を維持するプロセスを説明するためにしばしば使われる。整合性を維持するための多くの同期方式がある。いくつかの知られているファイル転送方式では、いろいろなプロトコルや方法、例えばファイルを効率的に転送するための圧縮、が使用される。
【０００５】
したがって、この業界において、リモート・コンピュータ・デバイスに高速で効率的にダウンロードされるデータの同期における前述の問題に取り組むという、今まで取り上げられていない必要性が存在する。
【０００６】
発明の開示
この発明は、リモート・デバイスにダウンロードされたデータを効率的に同期させるためのシステムと方法を提供する。この発明は、デバイス・データを有するリモート・デバイス、元のデータ及び元のデータを改変されたデータを含むサーバ・デバイス、及び元のデータと改変データの間の変更点だけを示すデルタ・データを含むリモート・デバイスのデータ同期システムとして概念的に説明できるであろう。
【０００７】
また、本発明は、リモート・デバイスにダウンロードされたデータを効率的に同期させるための方法であって、（１）元のデータを提供するステップと、（２）元のデータの更新されたデータを作成するステップと、（３）元のデータと更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成するステップと、（４）デルタ・データをリモート・デバイスに送信するステップと、を含む方法としても概念的に説明されるであろう。
【０００８】
発明の詳細な説明
以下で説明する発明は、リモート・デバイスに最新のデータを維持するため、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを利用するすべてのデータ転送に適用できる。以下では単一のコンピュータに関して説明されているが、リモート・デバイス・データ同期システムのためのシステムと方法は、代表的に、複数のコンピュータ・デバイスがローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）、又はＬＡＮ及びＷＡＮの両方の組合せを通じて通信する、ネットワークで接続されたコンピュータ構成において実施される。
【０００９】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、２つの主要な目的を達成する。すなわち、（１）きわめて重要な個人情報をユーザの個人のコンピュータ・デバイスの間で同じにしておくこと、（２）モーバイル・ユーザに、移動中に、特に状況に即したそして個人化された情報（一般的に、これはある特定の時及び／場所に関係した情報である）を配信することである。
【００１０】
移動する専門家は、複数のモーバイル・コンピュータ・デバイスを持ち運ぶであろう。それらのすべてが特定の用途と接続特性を有し、各デバイスをある特定のモーバイル使用状況に対して特別に適したものにしている。デバイスのこの多様性を考えると、明らかなユーザの問題は、これらのリモート・デバイスの情報の同期である。本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、リモート・デバイスのすべてにわたるユーザのコンタクト、カレンダ、しなければならないこと、及びメモの同期を提供する。これらのタイプの情報は、ある特定のデバイスの最高の能力に対して同期させられる。例えば、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、次の通りである。
【００１１】
・オフィスＰＣ（アウトルック、他の個人情報マネージャ（ＰＩＭ）、その他）
・ホームＰＣ（アウトルック、及び他のＰＩＭ、その他）
・パームＯＳデバイス（生来のＰＩＭアプリケーション、その他）
・ＷｉｎＣＥ ＯＳデバイス（生来のＰＩＭアプリケーション、その他）
・ＷＡＰを基本にした電話（全ＰＩＭ情報、その他）
・非ＷＡＰ電話（ＳＭＳサポート、その他）
また、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ユーザのデバイスに適切なモーバイル情報を配信する。次の３つの広い指針が配信される情報のタイプを説明するのに役立つ。
【００１２】
・ユーザの約束によって決まる情報
・ユーザの旅行によって決まる情報
・ユーザがいつ、どこにいても必要とする情報
ユーザのコンタクトデータベースと一緒に働く、カレンダに基づく情報が、モーバイル情報のインテリジェントな配信を駆動する。約束及び旅行の各件名を作成するためのウィザード・タイプのインターフェースによって、ユーザは、適切なタイプの時／場所の情報を指定することができる。この情報に基づいて、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、いろいろなコンテンツ提供業者からの重要な関係するデータを収集整理したり監視したりすることができ、また、それをユーザのリモート・デバイスに配信することができる。例えば、一人のユーザがシアトルに旅行する予定になっているとき、その旅行の数週間前から、ユーザのリモート・デバイスは、天気、フライト情報、指示、ホテル情報、カー・レンタル情報、タクシなどについての情報を配信されることができる。旅行の後、このシアトルに関する情報はデバイスから削除できる。同様に、カレンダ中の約束に基づいて、ユーザは、その約束を成功させるのに役に立つ指示、会社情報などを受け取ることができる。すべてのコンテンツは、ユーザの異なるデバイスに、デバイスの能力及び異なるユーザのコンフィギュレーション設定に基づいて、インテリジェントに配信される。株価情報や競争相手の会社の情報のような情報も、ユーザのモーバイル・デバイスに同期せしめるように設定することもできる。警告条件を設定して、フライト状況、株価、約束情報、日々の旅行情報などのような関係する項目を監視することもできる。
【００１３】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、階層構造（すなわち、クライアント、ビジネス・ロジック・サービス、及びデータ格納のために別々の層）であってもよいが、これに限定されない。この階層構造は、拡張性（スケーラビリティー）と共に、中央データベース内のデータと同期を取ったり相互作用したりする複数の方法を提供する。アプリケーションは１つの単一サーバ、又は拡張性及び信頼性のため１クラスタのサーバにおくことができる。
【００１４】
各デバイスは中央データ記憶装置を直接にブラウザで閲覧するか、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムによりそれのローカル・データ記憶装置を中央データ記憶装置と同期させる。
【００１５】
コンテンツはサードパーティの供給業者から送信され、中央データベースに記憶され、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムによってフォーマットされる。特定のユーザのためのコンテンツは、例えばウェブ・サイトにおけるように直接に利用でき、また、オフラインで見るために、個人情報に関して同じセッション中にユーザのデバイスに対して同期がなされる。
【００１６】
同期を提供するために、同期されるリモート・デバイスの各々にソフトウェアがインストールされる。このソフトウェアは、サーバのデータベースの上位機能版のパーソナル・インフォメーション・マネージャ（ＰＩＭ）のフォーマットを、同期させられる特定のＰＩＭの特定のフォーマットに変換しマップする。さらに、クライアントは、サーバからのコンテンツの同期と、もはや不必要になったら古くなったオフライン・コンテンツの排除を行う。同期セッション中のクライアント／サーバ通信は。ファイアウォールの問題を解消するために、ＨＴＴＰにより行うことができる。本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ＩＳＰ又は他の安全でないインターネットへの接続により同期を行うユーザのために、ＨＴＴＰＳ（ＳＳＬ）をサポートしてもよい。
【００１７】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、中央データベース１２のような保管庫を含んでもよい。これらの保管庫は、例えば、マイクロソフトＳＱＬサーバ７．０のように拡張可能であってもよいが、これに限定されない。保管庫に対するすべてのアクセスは１組のデータ・アクセスＡＰＩで行われる。これらのデータ・アクセスＡＰＩは、リモート・デバイス・データ同期システムの構成要素とサービスをデータベースから切り離す働きをする。この構造は、データベースへのアクセスを制御しかつプールすることにより拡張性と堅牢性を高め、中核をなす構成要素やサービスに対する変更を行うことなく保管庫を他のＲＤＢＭＳプラットフォームに移植するための柔軟性を与える。
【００１８】
このリモート・デバイス・データ同期システムは、同期させられているデバイスと保管庫の間のデータの変更を照合調整しながら、ユーザの同期セッションを管理する。各リモート・クライアント・デバイスは、同期のためにそのデバイスのために書かれたクライアント・ソフトウェアを使う。クライアントの機能は、パーム（Palm）、ＯＳ、マイクロソフト・アウトルック（MS-Outlook）などを含むが、これらに限定されない、クライアント・デバイスの特有のデータ・フォーマットとのインターフェースを行い、リモート・デバイス・データ同期システムとデータの変更を通知する。この通信は、それが安全でありかつファイアウォールの構成に影響を及ぼさないように、ＨＴＴＰ又はＨＴＴＰｓで行うことができる（ユーザが選択可能）。デバイスのデータ・フォーマットとのインターフェイシングはサーバの介入なしに行われるので、パーソナル・インフォメーション・マネージャＰＩＭアプリケーション又はデバイスの追加は、サーバに対する変更を必要とせずに、新しいクライアントの生成により行われる。
【００１９】
また、ＷＡＰ及びウェブ・サービスもデータ・アクセスＡＰＩにより中央保管庫に接続し、ユーザが中央保管庫に格納されているデータに対して直接に手を加えることを可能にする。ユーザが閲覧している間に保管庫内のデータに対してなされた変更は待ち行列に入れられ、すべての同期させられているデバイスに送られる。ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル（ＷＡＰ）サービスは、無線ハンドセット内のＷＡＰブラウザと共に、ユーザのために働く。リモート・デバイス・データ同期システムはＷＡＰゲートウェイを提供しない、これはユーザの無線キャリヤによって提供される。
【００２０】
警告エンジン（通知サービス）は、ユーザのカレンダのデータを監視し、ある警告条件が満たされたときは１つの警告が待ち行列に入れられ、ユーザに送られる。現在、リモート・デバイス・データ同期システムは、毎日の約束及び旅行日程項目の摘要と共に、約束とフライトのための警告を提供する。警告はＳＭＴＰサーバにより電子メール・メッセージとして送信されることができ、ショート・メッセージ・サービス（ＳＭＳ）メッセージとしてフォーマットとされる。これは、リモート・デバイス・データ同期システムが、標準の電子メール・クライアントに加えて、電子メールでアドレス指定可能な無線電話やポケットベルにも警告を送ることを可能にする。
【００２１】
また、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ユーザが同期を行っているときに新しいバージョンが入手可能な場合には、クライアント・ソフトウェアの自動的な更新を提供する。サーバは、新しいソフトウェアを送信し、同期プロセスの１部としてそれをクライアント・デバイスにインストールする。ユーザ又は管理者による介入は必要でない。
【００２２】
リモート・デバイス・データ同期システムはｎ層構造を採ることができ、それにおいてはデータ層（データベース）、ビジネス・ロジック層、及びウェブ・サーバ層が、クラスタリング及び負荷均等化によって、独立に拡張可能である。これは、ハードウェアを、ある与えられた構成のためにそれが必要とされる層にだけ追加することを可能にする。さらに、これは、層がボトルネックになっているように見える経験的な測定値に基づいて、ハードウェアがいつでも追加できるので、かなり容易な拡張の方法を用意している。
【００２３】
次に図面を参照して、図１は、本発明の好ましい実施例に関して使用されるリモート・デバイス・データ同期システムを用いるシステム１０の基本的な構成要素を示すものとする。いくつかの図面を通して類似の数字は類似の構成要素を示す、システム１０は、リモート・クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３を含む。各クライアントはアプリケーションを有し、ローカル・ファイル１６を有することができる。コンピュータ・サーバ１１及び２１はアプリケーションを含み、サーバ１１はさらにネットワーク１３を通してそれぞれ間欠的な接続１４（ａ〜ｄ）によりクライアント・システム１５、１７、１８、及び２３によりアクセスされるサーバ・データベース１２を含む。サーバ１１はコンピュータ・ネットワークのための管理ソフトウェアを動作させており、ネットワーク及びそのデバイスの一部及び全部に対するアクセスを管理する。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はデータベース１２に格納されているサーバ・データを共有し、モデムを使って電話線で又は他の似た類似のネットワークで、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）のようなネットワーク１３を通してサーバ１１にアクセスしてもよいが、これらに限定されない。サーバ１１は組織内のローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）に接続されていてもよい。
【００２４】
リモート・デバイス・データ同期システム１０の構成と動作は、サーバ１１とそれに付属するデータベース１２が、既知のシステムより効率的にクライアントを処理することを可能にする。特に、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、サーバ・ファイルのデータを、リモート・クライアント・システムがそれのリモート・ファイルをより効率的に更新することを可能にする更新に組織化する１つのやり方を提供する。周期的に、前回の変更ファイル作成以来のすべての関係する変更を含む変更（「デルタ」又は「更新」）ファイルが、各クライアントのために作成される。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３がサーバ１１に接続したとき、クライアントに属する変更ファイルが、各クライアントのファイルを更新するために使うために、クライアントに送信される。
【００２５】
クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はそれぞれリモート・サイトに置かれていてもよい。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はＰＣ、ワークステーション、ラップトップ、ＰＤＡ、ポケットベル、ＷＡＰデバイス、非ＷＡＰデバイス、携帯電話、パーム（Palm）デバイスなどを含むが、これらに限定されない。したがって、リモート・クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３のうちの１つのユーザがサーバ１１にある共有ファイルからの最新の情報で更新されることを望むとき、クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３は、ＷＡＮ、インターネット、又は電話線のようなネットワーク１３を通して通信し、サーバ１１にアクセスするが、これらに限定されない。好都合にも、本発明は、クライアント・システムを更新するためにサーバ１１内の彼等のリモート・ファイルを最も効率的に転送するためのシステム及び方法を提供する。周期的に、サーバは、前回の評価以来変更があった各クライアントのためのデータを決定し、変更ファイルにそれらの変更を記録する。クライアントがサーバに接続したとき、クライアントはそのクライアントのための変更ファイルを要求し、ダウンロードされた変更ファイルを生成し、それのローカル・ファイルを更新する。
【００２６】
サードパーティのベンダのコンピュータ・システム２１とデータベース２２は、リモート・デバイスに配信するための更新情報を得るために、リモート・デバイス・データ同期システムのサーバ１１によってアクセスされることができる。サードパーティのベンダのコンピュータ・システム２２とデータベース２３から得られるデータは、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８、及び２１に対して後でアクセスを提供するために、リモート・デバイス・データ同期システムのサーバ１１に格納できる。ある特定のタイプのデータに対しては、リモート・ユーザ・デバイス１５、１７、１８、及び２３はネットワーク１３を使ってサードパーティのベンダのデータに直接にアクセスすることができることも考えられている。
【００２７】
一般的に、図２に示されるような、ハードウェアの構成に関しては、コンピュータ及びデバイス１１、２１及び２３は、プロセッサ４１、記憶装置４２メモリ４２、及びローカル・インターフェース４３を介して通信可能に接続されている１つ又はそれ以上の入力及び／又は出力（Ｉ／Ｏ）デバイス（周辺装置）を含む。ローカル・インターフェース４３は、この分野で知られているように、１つ又はそれ以上のバス又はそれ以外の配線又は無線による接続であってもよいが、これに限定されない。ローカル・インターフェース４３は、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ（キャッシュ）、ドライバ、中継器、及び受信器などの、簡単化のために省略されている追加の構成要素を含んでもよい。さらに、ローカル・インターフェース４３は、前述した構成要素の間の適当な通信を可能にするために、アドレス、コントロール及び／又はデータ接続を含んでもよい。
【００２８】
プロセッサ４１は、メモリ４２に記憶されることができるソフトウェアを実行するためのハードウェア・デバイスである。プロセッサ４１は実質的にカスタム・メイド又は市販品のプロセッサ、中央処理ユニット（ＣＰＵ）又はコンピュータ１１及び１２に付属するいくつかのコンピュータのうちの１つの補助プロセッサ、及び半導体ベースのマイクロプロセッサ（マイクロチップの形をしたもの）又はマクロプロセッサのどれでもよい。適当な市販品のマイクロプロセッサの例は次のとおりである。すなわち、米国のインテル社からの８０ｘ８６又はペンティアム（Pentium）シリーズのマイクロプロセッサ、米国のＩＢＭ社からパワーＰＣ（PowerPC）マイクロプロセッサ、サン マイクロシステムズ社からのスパーク（Sparc）マイクロプロセッサ、米国のヒューレット・パッカード社からのピーエー−リスク（PA-RISC）シリーズのマイクロプロセッサ、又は米国のモトローラ社からの６８ｘｘｘシリーズのマイクロプロセッサである。
【００２９】
メモリ４２は、揮発メモリ要素（例えば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ（ＤＲＡＭ）、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ（ＳＲＡＭ）などのようなＲＡＭ）及び不揮発メモリ要素（例えば、ＲＯＭ、消去書き込み可能読み出し専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去書き込み可能読み出し専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、書き込み可能読み出し専用メモリ（ＰＲＯＭ）、テープ、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセットなど）のどれでもよいどれか１つ又はそれらの組合せを含むことができる。さらに、メモリ４２は電子、磁気、光学、及び／又はさらに他のタイプの記憶メディアを含んでもよい。メモリ４２は、いろいろな構成要素が互いに離れているが、プロセッサ４１によってアクセスされ得る、分散された構造を有することもできる。
【００３０】
メモリ４２内のソフトウェアは、それぞれが論理関数を実現するための実行可能な命令の順番がつけられたリストを含む、１つ又はそれ以上の別々のプログラムを含むことができる。図２の例では、メモリ４２内のソフトウェアは適当なオペレーティング・システム（Ｏ／Ｓ）５１と本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００を含む。
【００３１】
適当な市販のオペレーティング・システム５１の例の完全に網羅的でないリストは次のとおりである。すなわち、米国のマイクロソフト社からのウィンドウズ（Windows）オペレーティング・システム、米国のノベル社から入手可能なネットウェア（Netware）オペレーティング・システム、米国のＩＢＭ社から入手可能なオペレーティング・システム、多くのベンダから入手可能などれかのリヌクス（ＬＩＮＵＸ）オペレーティング・システム、又は米国のヒューレット・パッカード社、サンマイクロシステムズ社、及びＡＴ＆Ｔ社などの多くのベンダから入手可能なユニックス（ＵＮＩＸ）である。オペレーティング・システム５１は本質的にリモート・デバイス・データ同期システム１００のような他のコンピュータ・プログラムの実行を制御し、また、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータ管理、メモリ管理、及び通信制御及び関連サービスなどを行う。しかしながら、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００はすべての他の市販のオペレーティング・システム上で使用できるということが、発明者により考えられている。
【００３２】
リモート・デバイス・データ同期システムは、ソース・プログラム、実行可能なプログラム（オブジェクト・コード）、スクリプト、又は実行されるべき１組の命令を含むどんな他の実体であってもよい。ソース・プログラムである場合は、プログラムは通常コンパイラ、アセンブラ、インタプリタなどによって翻訳される、そしてＯ／Ｓとの関係において正しく動作するために、メモリ４２内に含まれていてもいなくてもよい。さらに、リモート・デバイス・データ同期システム１００は（ａ）データのクラスやメソッドを有する、オブジェクト指向のプログラミング言語、又は（ｂ）ルーチン、サブルーチン、及び／又は関数を有する手続き型のプログラミング言語Ｃ、Ｃ＋＋、Ｐａｓｃａｌ、ＢＡＳＩＣ、ＦＯＲＴＲＡＮ、ＣＯＢＯＬ、Ｐｅｒｌ、Ｊａｖａ、及びＡｄａとして書くことができるが、これらに限定されない。
【００３３】
Ｉ／Ｏデバイスは入力デバイス、キーボード４５、マウス４４、スキャナ（図示されていない）、マイクロフォン（図示されてない）ディスプレイなどを含んでもよい。さらに、Ｉ／Ｏデバイスは出力デバイス、例えば、プリンタ（図示されていない）、ディスプレイ４６などを含んでもよいが、これらに限定されない。最後に、Ｉ／Ｏデバイスはさらに入力及び出力の両方を行うことができるデバイスとして、ＮＩＣ又は変調器／復調器４７（他のファイル、デバイス、システム、又はネットワークにアクセスするため）、無線周波数（ＲＦ）又は他の送受信機（図示されていない）、電話インターフェース（図示されていない）、ブリッジ（図示されていない）、ルータ（図示されていない）などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【００３４】
コンピュータ１１及び１２はＰＣ、ワークステーション、インテリジェント・デバイスなどであり、メモリ４２内のソフトウェアはさらに基本入出力システム（ＢＩＯＳ）を含んでもよい。ＢＩＯＳは、スタートアップ時にハードウェアを初期化してテストを行い、Ｏ／Ｓ５２を起動させ、ハードウェア・デバイスの間のデータの転送をサポートする、不可欠のソフトウェアのルーチンのセットである。ＢＩＯＳは、コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３が起動されるとき実行できるように、ＲＯＭ内に格納されている。
【００３５】
コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３が動作しているときは、プロセス４１は、メモリ４２内に記憶されているソフトウェアを実行し、メモリ４２とデータをやりとりし、そしてソフトウェアに従ってコンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３の動作を制御する。リモート・デバイス・データ同期システム１００及びＯ／Ｓ５２はプロセッサ４１によって全部又は一部が読まれ、多分プロセッサ４１内でバッファされ、そして実行される。
【００３６】
リモート・デバイス・データ同期システム１００が、図３Ａ及び３Ｂに示されているように、ソフトウェアで実現されるときは、リモート・デバイス・データ同期システム１００は、コンピュータに関係するシステム又は方法により又はそれらに関係して使用されるために、実際上すべてのコンピュータが可読な媒体に記憶させることができることは留意されるべきである。この文書の内容から、コンピュータが可読な媒体は、電子、磁気、光、又は他の物理的なデバイス、又はコンピュータに関係するシステム又は方法により又はそれらに関連して使用されるためにコンピュータ・プログラムを含むか又は記憶できる手段である。リモート・デバイス・データ同期システム１００は、命令実行システム、装置、又はデバイス、例えば、コンピュータをベースにしたシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置、又はデバイスから命令を取り込んでその命令を実行することができるその他のシステムにより、又はそれらと関連して使用されるためのあらゆるコンピュータが可読な媒体に具現化されることができる。
【００３７】
この文書の内容との関係においては、「コンピュータが可読な媒体」は、命令実行システム、装置、又はデバイスにより又はそれらと関連して使用されるための、プログラムを記憶し、伝達し、複製し、又は持ち運ぶことができるすべての手段であることができる。コンピュータが読むことができる媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置、デバイス又は複製媒体であってもよいが、これらに限定されない。コンピュータが読むことができる媒体のより具体的な例（全てを網羅したリストではない）は次のものを含むであろう。すなわち、１つ又は複数の配線を有する電気的な接続（電子）、可搬コンピュータ・ディスケット（磁気）、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）（電子）、リード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）（電子）、消去可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリ（ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ又はフラッシュ・メモリ）（電子）、光ファイバ（光）、及び可搬コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ（ＣＤＲＯＭ）（光）である。コンピュータが読むことができる媒体は、プログラムが印刷できる紙又は他の適宜な媒体でさえもよいことに注意されたい。プログラムは、例えば紙又は他の媒体の光学走査により電子的に取り込まれ、翻訳され、解釈され、又は必要に応じて適宜な方法で他の処理をされ、それからコンピュータのメモリに記憶されることができるからである。
【００３８】
リモート・デバイス・データ同期システム１００がハードウェアで実現される別の実施例では、それぞれこの分野でよく知られている次の技術のどれか１つ又はそれらの組合せで実現できる。すなわち、データ信号に論理関数を実行するための論理ゲートを有する個別論理回路、適当な組合せ論理回路を有する特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、プログラマブル・ゲート・アレイ（ＰＧＡ）、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ（ＰＧＡ）などである。
【００３９】
図３Ｂに示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００を利用するリモート・デバイスの一例である。リモート・デバイス１５、１７、１８及び２３は、ＰＣ、ワークステーション、ラップトップ、ＰＤＡ、ポケットベル、ＷＡＰデバイス、非ＷＡＰデバイス、携帯電話、パーム（Palm）デバイスなどを含むが、これらに限定されない。リモート・デバイス１５、１７、１８及び２３の構成要素はほとんどサーバ１１（図２）の説明のそれと同じである。しかしながら、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８及び２３内の構成要素の多くがさらに制限されたものであり得ることは考えられる。
【００４０】
図４に示されているのは、リモート・デバイスとサーバ１１内の本発明の同期システム１００の相互作用においてユーザが行うプロセスのフローのフローチャートの一例である。ステップ８１において、ユーザは個別化された情報を含むページに到達する。このページの情報は、例えば、ウェブ・ページを含む既知のネットワークを使ってアクセスできるが、これに限定されない。
【００４１】
ステップ８２において、ユーザはウェブ・ブラウザを使って、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００からページを要求する。ステップ８３において、リモート・デバイスは同期サーバ１００に対して要求された個別化情報を計算してフォーマットする。個別化情報を計算しフォーマットするための流れ図は、図６及び７に関して、さらに詳しく説明される。
【００４２】
ステップ８４において、ステップ８２で要求されたフォーマットされた個別化情報は、ステップ８４においてユーザにより使用されているウェブ・ブラウザに戻される。ステップ８５において、プロセスは、ユーザがサーバから要求されるべき個別化情報をさらにまだ有しているか否か判断する。ステップ８５においてユーザに対して要求されるべき情報はそれ以上ないことが判断されたら、プロセスはステップ８９において抜け出す。しかしながら、ステップ８５においてユーザがまだ終わっていないと判断されたときは、プロセスは戻ってステップ８２から８５を繰り返す。
【００４３】
図５に示されているのは、リモート・データ同期システムのプロセス１００の動作を示すフローチャートの一例である。まず、リモート・デバイス・データ同期１００は、ステップ１０１において初期化される。
【００４４】
ステップ１０２において、リモート・デバイス・データ同期システム１００は、ユーザがユーザのリモート・デバイスの同期ボタンを押したとき、ユーザからの入力を受け入れる。ステップ１０３において、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００は、中央サーバ１１から個別化情報の変更を要求する。
【００４５】
ステップ１０４において、リモート・デバイス・データ同期サーバ１１は、現在及び来るべき約束及び旅行日程情報のための個別化情報を、デバイスのタイプに合わせて計算しフォーマットする。この約束及び旅行日程情報は図６及び７に関して、さらに詳しく説明される。ステップ１０５において、サーバは次に新しい個別化情報と現在リモート・ユーザ・デバイスに在る情報の間の相違を計算する。
【００４６】
ステップ１０６において、その相違は、ユーザのリモート・デバイスのデータを更新するために、リモート・ユーザ・デバイスのクライアントに戻される。そのリモート・デバイス内にある本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００は、ステップ１０７において、要求されたとおりに、その相違を使って個別化された約束及び旅行日程情報を更新する。プロセスは１０９において抜け出す。
【００４７】
図６に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００において使われている、約束の個別化情報を生成するためのプロセスのフローチャートの一例である。
【００４８】
ステップ１２１において、サーバ１１は約束の個別化情報に対する要求を受け取る。ステップ１２２において、リモート・デバイス・データ同期サーバ１１は次に、ステップ１２２における彼等のカレンダ内の約束又は旅行日程のどちらかに基づいて、前の約束の前のユーザの場所を計算する。
【００４９】
ステップ１２３において、同期サーバ１１は、マップ・コンテンツ・サービス提供業者から約束のための指示を取り出す。マップ・サービス提供業者は、例えば、マップクエスト（MapQuest）であってもよいが、これに限定されない。ステップ１２４において、個別化された約束情報は、適当なリモート・デバイスのタイプのためにフォーマットされる。約束個別化情報プロセス１２０はステップ１２９で抜け出す。
【００５０】
図７に示されているのは、旅行日程個別化情報プロセス１４０の一例である。まず、個別化された旅行日程情報プロセス１４０は、ステップ１４１において、旅行日程個別化情報に対する要求を受け取る。
【００５１】
ステップ１４２において、個別化された旅行日程情報プロセス１４０は、ユーザの構成要素アクセサリ内の他の約束及び旅行日程に基づいて、そのセグメントの前のユーザの場所を決定する。これらの構成要素アクセサリには、カレンダ、スケジューラ、アウトルック（Outlook）、イーメイル（Email）又は他の電子メールをベースとするシステムが含まれるが、これらに限定されない。ステップ１４３において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、ステップ１４２において決定された場所の各々のための指示を取り出す。指示は、マップクエストを含むが、これに限定されずにどんなタイプのマップ・サービスから得手もよい。ステップ１４４において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、その旅行日程に含まれる各都市の天気を取り出す。この天気データは、同期サーバ１１又は集中化されたデータベース１２又はサードパーティのベンダ２３から直接に要求されてもよい。サードパーティのベンダには、アキュウェザー（Accuweather）、マップクエスト（Map Quest）、ザ・ナショナル・ウェザー・サービス（the National Weather Service）、ウェザー．コム（Weather.com）、ザ・ウェザー・チャンネル（The Weather Channel）、インテリキャスト（Intellicast）などが含まれるが、これらに限定されない。ステップ１４５において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、その旅行日程の個別化データを、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８又は２３のために適切なフォーマットにフォーマットする。次に、個別化旅行日程情報プロセス１４０はステップ１４９において抜け出す。
【００５２】
図８に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用されるウェザー・エージェント１６０の一例である。まず、ウェザー・エージェントはステップ１６１において初期化される。ステップ１６２において、ウェザー・エージェントは、天気の更新が起きる時であるか否かを判断する。この天気の更新は、スケジュールされたプロセスであることもできるし、ユーザ及び／又はサーバ・システムの管理者によって設定された、予め決められたタイム・スケジュールに基づいてもよい。ステップ１６２おいてまだ更新の時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェントは、ユーザの旅行日程に選択されている都市の天気状態を更新すべき時であるかどうかチェックする。ステップ１６１においてまだウェザー・旅行日程を更新する時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェント１６２は適切な時に対する待ちを返す。待ち時間はステップ１６２で実行される。ウェザー・エージェントは次にステップ１６２に戻り、天気の更新が起きるべき時か否か判断する。
【００５３】
しかしながら、ステップ１６２おいて天気の更新が起きるべき時であるとの時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェントは、現在利用されている世界中の数千の都市の天気データを含む天気テキスト・ファイルを取り出す。例えば、ウェザー・エージェントは、世界中の主な都市のテキスト・ファイルを取り出すか、又は別の実施例として、データベース１２（図１）の旅行日程・データをスキャンしてどの都市が現在更新された天気情報を必要としているが決定することができる。ステップ１６４で天気テキストを取り出した後、ウェザー・エージェント１６０は、ステップ１６５においてその天気データ・ファイルを解析し、ステップ１６６においてリモート・ユーザがその後利用できるようにデータベース１２（図１）内の天気データを更新する。ウェザー・エージェントは次にステップ１６２に戻り、次の天気の更新が起きるべき時かどうかチェックする。
【００５４】
図９に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用される旅行日程・エージェント１８０を説明するフローチャートの一例である。まず、旅行日程・エージェント１８０はステップ１８１において初期化される。ステップ１８２において、旅行日程・プロセスを更新すべき時か否かチェックする。ステップ１８２おいてまだ旅行日程を更新する時でないと判断されたときは、旅行日程・エージェント１８０は旅行日程を更新すべき時か否かチェックするためにステップ１８２に戻る前に、ステップ１８３において予めきめられた時間待つ。
【００５５】
ステップ１８２おいて旅行日程の更新を行うべき時であると判断されたときは、旅行日程・エージェント１８０は、ステップ１８４においてＸＭＬフォーマットの１つの旅行日程を受け取る。ステップ１８５において、旅行日程・エージェント１８０はその旅行日程を処理し、その情報を旅行日程・エージェントの内部旅行日程・フォーマットに変換する。
【００５６】
ステップ１８６において、旅行日程・エージェントは次に、ユーザによるその後のアクセスのために、リモート・デバイス・データ同期システムのデータベース１２（図１）内のそのリモート・ユーザのカレンダ内の旅行日程を更新する。旅行日程・エージェントは次に最初に戻ってステップ１８２から１８６を繰り返す。
【００５７】
図１０Ａから１０Ｃに示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用されるリモート・デバイス・データ同期システム・サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【００５８】
まずステップ２０１において、リモート・デバイス・データ同期システム・サーバ１１は、ユーザのリモート・デバイスのアドレス帳に対するコンタクトを同期させる。ステップ２０２において、リモート・デバイス・データ同期システム・サーバ１１は次にステップ２０３において電話フィールド・タイプの総数を有するコンタクトを調べる。
【００５９】
ステップ２０４において、同期サーバ１１は５より多くの電話フィールド・タイプがあるか判断する。ステップ２０４において電話フィールド・タイプの数が５を越えないと判断されたときは、同期コンタクト・プロセス２００は最小化された同期プロセスを実行する。最小化された同期プロセスは図１１Ｂに関してさらに詳しく説明される。最小化されたコンタクト同期プロセス２２０を実行した後、コンタクト同期プロセス２００はステップ２０９において抜け出す。
【００６０】
しかしながら、ステップ２０４において、５より多くの電話フィールド・タイプがあると判断されたときは、同期コンタクト・プロセス２００は最大化された同期プロセス２４０を実行する。最大化された同期プロセス２４０は、図１１Ｃに関してさらに詳しく説明される。最大化されたコンタクト同期プロセス２４０を実行した後、コンタクト同期プロセス２００はステップ２０９において抜け出す。
【００６１】
図１０Ｂに示されているのは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０である。まず、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、ステップ２２１において、各フィールド・タイプのためのステップを取得する。
【００６２】
ステップ２２２において、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、各フィールド・タイプに対して、電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。ステップ２２３において、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあるかどうか判断する。ステップ２２３において現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあると判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は現在のフィールド・タイプに復帰記号を付加し、ステップ２２３及びステップ２２５において同じタイプの次の電話フィールド。ステップ２２５において同じタイプの次の電話フィールドを得た後、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２２に戻り、次の電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。
【００６３】
しかしながら、ステップ２２３において現在のフィールド・タイプに対してもうそれ以上電話フィールドないと判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、ステップ２２６において何か他のフィールド・タイプが残っていないかどうか判断する。ステップ２２６において他のフィールド・タイプが残っていると判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２２から２２６を繰り返す。しかしながら、ステップ２２６において他のフィールド・タイプが残っていないと判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２９において抜け出す。
【００６４】
図１０Ｃに示されているのは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０の一例である。まず、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、ステップ２４１において、最初の４スロットにそれら自身のフィールド・タイプを指定する。ステップ２４２において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。
【００６５】
ステップ２４３において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあるかどうか判断する。ステップ２４３において現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあると判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４４を実行して現在のフィールド・タイプに復帰区切り記号を付加し、同じタイプの次の電話フィールド得る。ステップ２４４において復帰区切り記号を付加しさらに同じタイプの次の電話フィールド得た後、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４２を繰り返すために戻る。
【００６６】
しかしながら、ステップ２４３において現在のフィールド・タイプに対してもうそれ以上電話フィールドないと判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、ステップ２４５において他のフィールド・タイプが残っていないかどうか判断する。ステップ２４５において他のフィールド・タイプが残っていると判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４６において残っているフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプであるか否か判断する。ステップ２４６において次のフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプでないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は戻ってステップ２４２を繰り返す。
【００６７】
しかしながら、ステップ２４６において次のフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプでないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５１においてその５番目のスロットに他として指定する。
【００６８】
ステップ２５２において、現在のスロットのフィールド・タイプに基づいてラベルが付けられる。ステップ２５３において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は電話フィールドを「他」スロットに割当て、ステップ２５４において処理されるべき他の残っている電話フィールドがあるか否か判断する。ステップ２５４において他の電話フィールドが残っているときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５５において復帰区切り記号を付加し、次の電話フィールドを得る。最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５２から２５５を繰り返すために戻る。
【００６９】
しかしながら、ステップ２５４においてもう他のフィールド・タイプが残っていないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５９において抜け出す。
【００７０】
この分野における専門家には、上に説明された本発明の実施例に対して、本発明の原理から実質的に逸脱することなく、多くの部分変更や変形を加えることができることは明らかであろう。すべてのそのような部分変更や変形は、添付された特許請求範囲に記載された本発明の範囲に含められるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【００７１】
特許請求の範囲に規定される本発明は、次の図面を参照することでより良く理解されることができる。図面中の構成要素は必ずしも互いに同じ縮率になっておらず、その代わりに本発明の原理を明瞭に説明することに重点が置かれている。
【図１】図１はサーバ・コンピュータ・システムのためのネットワーク環境及び本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するリモート・デバイスの一例を示すブロック図である。
【図２】図２は本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するサーバの一例を示すブロック図である。
【図３】図３は本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するリモート・デバイスの一例を示すブロック図である。
【図４】図４は、図１〜３に示されるような、リモート・デバイス・データ同期システムのプロセスの流れの一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、図１〜３に示されるような、リモート・デバイス・データ同期システムの動作を示すフローチャートである。
【図６】図６は、図５に示されるような、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムに利用される約束個別化情報を生成するためのフローチャートの一例である。
【図７】図７は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作する旅行日程個人化情報プロセスの一例である。
【図８】図８は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作するウェザー・エージェントの一例である。
【図９】図９は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作する旅行日程・エージェントを説明するフローチャートの一例である。
【図１０Ａ】図１０Ａは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図１０Ｂ】図１０Ｂは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図１０Ｃ】図１０Ｃは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【０００１】
関連する出願に対する参照
この出願は、２００１年１月３日出願の「レディーシンクゴー（READYSYNCGO）」と題された、米国仮特許出願第６０／２５９，５２８号の利益を主張する。
【０００２】
技術分野
本発明は、ファイルを更新するための方法及びシステムに関し、詳しくは、複数のリモート・デバイスのデータを効率よく同期させるための方法とシステムに関する。
【背景技術】
【０００３】
多くの企業環境において、企業の多数の従業員やリモート・ユーザに関するデータを格納するためにサーバが使われている。サーバは通常、リモート・ユーザが情報を利用しやすいように、リモート・コンピュータ・デバイス（「クライアント」）によりアクセスできるようになっている。リモート・コンピュータ・デバイスがアクセスできるファイルをサーバ上に提供することにより、その会社を通じた情報の頒布性が高められる。データに対するリモート・アクセスは、販売員又は多数の従業員が会社から離れて営業活動する環境においては一層重要である。一例として、社外にいる従業員が、在庫の変化、価格データ、及び会社の催し事などについて知らされるべき最新の情報を利用する。サーバに接続されたままで通信料金をかさませるか又は電話線を占用するよりむしろ、リモート・ユーザはサーバのデータにアクセスするために彼等のコンピュータをサーバに間欠的に接続する。これらの環境においては、リモート・コンピュータ・デバイスは通常サーバのデータをローカルに記憶して、そのクライアントがサーバに接続されていないときもリモート・アプリケーションをサポートする。また、この間欠接続は、クライアント・アプリケーションによってなされた変更だけをサーバに、また、関係する１セットの変更だけをサーバからクライアントに送信するために使われる。このタイプのリモート・コンピュータ・システム環境は、間欠接続（ＩＣ）環境と呼ばれる。ＩＣは、販売員のための自動化、保険金請求の自動化、及び移動ユーザが存在する移動従業員一般において、多種多様な用途を有する。
【０００４】
このタイプのコンピュータ環境のための１つの重要な通信問題は、クライアントとサーバの間の時宜を得た効果的な情報の交換である。「データ転送」という語が、サーバのファイルとクライアントのファイルの間のデータの整合性及び完全性を維持するプロセスを説明するためにしばしば使われる。整合性を維持するための多くの同期方式がある。いくつかの知られているファイル転送方式では、いろいろなプロトコルや方法、例えばファイルを効率的に転送するための圧縮、が使用される。
【０００５】
したがって、この業界において、リモート・コンピュータ・デバイスに高速で効率的にダウンロードされるデータの同期における前述の問題に取り組むという、今まで取り上げられていない必要性が存在する。
【０００６】
発明の開示
この発明は、リモート・デバイスにダウンロードされたデータを効率的に同期させるためのシステムと方法を提供する。この発明は、デバイス・データを有するリモート・デバイス、元のデータ及び元のデータを改変されたデータを含むサーバ・デバイス、及び元のデータと改変データの間の変更点だけを示すデルタ・データを含むリモート・デバイスのデータ同期システムとして概念的に説明できるであろう。
【０００７】
また、本発明は、リモート・デバイスにダウンロードされたデータを効率的に同期させるための方法であって、（１）元のデータを提供するステップと、（２）元のデータの更新されたデータを作成するステップと、（３）元のデータと更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成するステップと、（４）デルタ・データをリモート・デバイスに送信するステップと、を含む方法としても概念的に説明されるであろう。
【０００８】
発明の詳細な説明
以下で説明する発明は、リモート・デバイスに最新のデータを維持するため、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを利用するすべてのデータ転送に適用できる。以下では単一のコンピュータに関して説明されているが、リモート・デバイス・データ同期システムのためのシステムと方法は、代表的に、複数のコンピュータ・デバイスがローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）、又はＬＡＮ及びＷＡＮの両方の組合せを通じて通信する、ネットワークで接続されたコンピュータ構成において実施される。
【０００９】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、２つの主要な目的を達成する。すなわち、（１）きわめて重要な個人情報をユーザの個人のコンピュータ・デバイスの間で同じにしておくこと、（２）モーバイル・ユーザに、移動中に、特に状況に即したそして個人化された情報（一般的に、これはある特定の時及び／場所に関係した情報である）を配信することである。
【００１０】
移動する専門家は、複数のモーバイル・コンピュータ・デバイスを持ち運ぶであろう。それらのすべてが特定の用途と接続特性を有し、各デバイスをある特定のモーバイル使用状況に対して特別に適したものにしている。デバイスのこの多様性を考えると、明らかなユーザの問題は、これらのリモート・デバイスの情報の同期である。本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、リモート・デバイスのすべてにわたるユーザのコンタクト、カレンダ、しなければならないこと、及びメモの同期を提供する。これらのタイプの情報は、ある特定のデバイスの最高の能力に対して同期させられる。例えば、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、次の通りである。
【００１１】
・オフィスＰＣ（アウトルック、他の個人情報マネージャ（ＰＩＭ）、その他）
・ホームＰＣ（アウトルック、及び他のＰＩＭ、その他）
・パームＯＳデバイス（生来のＰＩＭアプリケーション、その他）
・ＷｉｎＣＥ ＯＳデバイス（生来のＰＩＭアプリケーション、その他）
・ＷＡＰを基本にした電話（全ＰＩＭ情報、その他）
・非ＷＡＰ電話（ＳＭＳサポート、その他）
また、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ユーザのデバイスに適切なモーバイル情報を配信する。次の３つの広い指針が配信される情報のタイプを説明するのに役立つ。
【００１２】
・ユーザの約束によって決まる情報
・ユーザの旅行によって決まる情報
・ユーザがいつ、どこにいても必要とする情報
ユーザのコンタクトデータベースと一緒に働く、カレンダに基づく情報が、モーバイル情報のインテリジェントな配信を駆動する。約束及び旅行の各件名を作成するためのウィザード・タイプのインターフェースによって、ユーザは、適切なタイプの時／場所の情報を指定することができる。この情報に基づいて、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、いろいろなコンテンツ提供業者からの重要な関係するデータを収集整理したり監視したりすることができ、また、それをユーザのリモート・デバイスに配信することができる。例えば、一人のユーザがシアトルに旅行する予定になっているとき、その旅行の数週間前から、ユーザのリモート・デバイスは、天気、フライト情報、指示、ホテル情報、カー・レンタル情報、タクシなどについての情報を配信されることができる。旅行の後、このシアトルに関する情報はデバイスから削除できる。同様に、カレンダ中の約束に基づいて、ユーザは、その約束を成功させるのに役に立つ指示、会社情報などを受け取ることができる。すべてのコンテンツは、ユーザの異なるデバイスに、デバイスの能力及び異なるユーザのコンフィギュレーション設定に基づいて、インテリジェントに配信される。株価情報や競争相手の会社の情報のような情報も、ユーザのモーバイル・デバイスに同期せしめるように設定することもできる。警告条件を設定して、フライト状況、株価、約束情報、日々の旅行情報などのような関係する項目を監視することもできる。
【００１３】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、階層構造（すなわち、クライアント、ビジネス・ロジック・サービス、及びデータ格納のために別々の層）であってもよいが、これに限定されない。この階層構造は、拡張性（スケーラビリティー）と共に、中央データベース内のデータと同期を取ったり相互作用したりする複数の方法を提供する。アプリケーションは１つの単一サーバ、又は拡張性及び信頼性のため１クラスタのサーバにおくことができる。
【００１４】
各デバイスは中央データ記憶装置を直接にブラウザで閲覧するか、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムによりそれのローカル・データ記憶装置を中央データ記憶装置と同期させる。
【００１５】
コンテンツはサードパーティの供給業者から送信され、中央データベースに記憶され、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムによってフォーマットされる。特定のユーザのためのコンテンツは、例えばウェブ・サイトにおけるように直接に利用でき、また、オフラインで見るために、個人情報に関して同じセッション中にユーザのデバイスに対して同期がなされる。
【００１６】
同期を提供するために、同期されるリモート・デバイスの各々にソフトウェアがインストールされる。このソフトウェアは、サーバのデータベースの上位機能版のパーソナル・インフォメーション・マネージャ（ＰＩＭ）のフォーマットを、同期させられる特定のＰＩＭの特定のフォーマットに変換しマップする。さらに、クライアントは、サーバからのコンテンツの同期と、もはや不必要になったら古くなったオフライン・コンテンツの排除を行う。同期セッション中のクライアント／サーバ通信は。ファイアウォールの問題を解消するために、ＨＴＴＰにより行うことができる。本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ＩＳＰ又は他の安全でないインターネットへの接続により同期を行うユーザのために、ＨＴＴＰＳ（ＳＳＬ）をサポートしてもよい。
【００１７】
本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、中央データベース１２のような保管庫を含んでもよい。これらの保管庫は、例えば、マイクロソフトＳＱＬサーバ７．０のように拡張可能であってもよいが、これに限定されない。保管庫に対するすべてのアクセスは１組のデータ・アクセスＡＰＩで行われる。これらのデータ・アクセスＡＰＩは、リモート・デバイス・データ同期システムの構成要素とサービスをデータベースから切り離す働きをする。この構造は、データベースへのアクセスを制御しかつプールすることにより拡張性と堅牢性を高め、中核をなす構成要素やサービスに対する変更を行うことなく保管庫を他のＲＤＢＭＳプラットフォームに移植するための柔軟性を与える。
【００１８】
このリモート・デバイス・データ同期システムは、同期させられているデバイスと保管庫の間のデータの変更を照合調整しながら、ユーザの同期セッションを管理する。各リモート・クライアント・デバイスは、同期のためにそのデバイスのために書かれたクライアント・ソフトウェアを使う。クライアントの機能は、パーム（Palm）、ＯＳ、マイクロソフト・アウトルック（MS-Outlook）などを含むが、これらに限定されない、クライアント・デバイスの特有のデータ・フォーマットとのインターフェースを行い、リモート・デバイス・データ同期システムとデータの変更を通知する。この通信は、それが安全でありかつファイアウォールの構成に影響を及ぼさないように、ＨＴＴＰ又はＨＴＴＰｓで行うことができる（ユーザが選択可能）。デバイスのデータ・フォーマットとのインターフェイシングはサーバの介入なしに行われるので、パーソナル・インフォメーション・マネージャＰＩＭアプリケーション又はデバイスの追加は、サーバに対する変更を必要とせずに、新しいクライアントの生成により行われる。
【００１９】
また、ＷＡＰ及びウェブ・サービスもデータ・アクセスＡＰＩにより中央保管庫に接続し、ユーザが中央保管庫に格納されているデータに対して直接に手を加えることを可能にする。ユーザが閲覧している間に保管庫内のデータに対してなされた変更は待ち行列に入れられ、すべての同期させられているデバイスに送られる。ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル（ＷＡＰ）サービスは、無線ハンドセット内のＷＡＰブラウザと共に、ユーザのために働く。リモート・デバイス・データ同期システムはＷＡＰゲートウェイを提供しない、これはユーザの無線キャリヤによって提供される。
【００２０】
警告エンジン（通知サービス）は、ユーザのカレンダのデータを監視し、ある警告条件が満たされたときは１つの警告が待ち行列に入れられ、ユーザに送られる。現在、リモート・デバイス・データ同期システムは、毎日の約束及び旅行日程項目の摘要と共に、約束とフライトのための警告を提供する。警告はＳＭＴＰサーバにより電子メール・メッセージとして送信されることができ、ショート・メッセージ・サービス（ＳＭＳ）メッセージとしてフォーマットとされる。これは、リモート・デバイス・データ同期システムが、標準の電子メール・クライアントに加えて、電子メールでアドレス指定可能な無線電話やポケットベルにも警告を送ることを可能にする。
【００２１】
また、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、ユーザが同期を行っているときに新しいバージョンが入手可能な場合には、クライアント・ソフトウェアの自動的な更新を提供する。サーバは、新しいソフトウェアを送信し、同期プロセスの１部としてそれをクライアント・デバイスにインストールする。ユーザ又は管理者による介入は必要でない。
【００２２】
リモート・デバイス・データ同期システムはｎ層構造を採ることができ、それにおいてはデータ層（データベース）、ビジネス・ロジック層、及びウェブ・サーバ層が、クラスタリング及び負荷均等化によって、独立に拡張可能である。これは、ハードウェアを、ある与えられた構成のためにそれが必要とされる層にだけ追加することを可能にする。さらに、これは、層がボトルネックになっているように見える経験的な測定値に基づいて、ハードウェアがいつでも追加できるので、かなり容易な拡張の方法を用意している。
【００２３】
次に図面を参照して、図１は、本発明の好ましい実施例に関して使用されるリモート・デバイス・データ同期システムを用いるシステム１０の基本的な構成要素を示すものとする。いくつかの図面を通して類似の数字は類似の構成要素を示す、システム１０は、リモート・クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３を含む。各クライアントはアプリケーションを有し、ローカル・ファイル１６を有することができる。コンピュータ・サーバ１１及び２１はアプリケーションを含み、サーバ１１はさらにネットワーク１３を通してそれぞれ間欠的な接続１４（ａ〜ｄ）によりクライアント・システム１５、１７、１８、及び２３によりアクセスされるサーバ・データベース１２を含む。サーバ１１はコンピュータ・ネットワークのための管理ソフトウェアを動作させており、ネットワーク及びそのデバイスの一部及び全部に対するアクセスを管理する。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はデータベース１２に格納されているサーバ・データを共有し、モデムを使って電話線で又は他の似た類似のネットワークで、インターネット、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）、ワイド・エリア・ネットワーク（ＷＡＮ）のようなネットワーク１３を通してサーバ１１にアクセスしてもよいが、これらに限定されない。サーバ１１は組織内のローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）に接続されていてもよい。
【００２４】
リモート・デバイス・データ同期システム１０の構成と動作は、サーバ１１とそれに付属するデータベース１２が、既知のシステムより効率的にクライアントを処理することを可能にする。特に、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムは、サーバ・ファイルのデータを、リモート・クライアント・システムがそれのリモート・ファイルをより効率的に更新することを可能にする更新に組織化する１つのやり方を提供する。周期的に、前回の変更ファイル作成以来のすべての関係する変更を含む変更（「デルタ」又は「更新」）ファイルが、各クライアントのために作成される。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３がサーバ１１に接続したとき、クライアントに属する変更ファイルが、各クライアントのファイルを更新するために使うために、クライアントに送信される。
【００２５】
クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はそれぞれリモート・サイトに置かれていてもよい。クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３はＰＣ、ワークステーション、ラップトップ、ＰＤＡ、ポケットベル、ＷＡＰデバイス、非ＷＡＰデバイス、携帯電話、パーム（Palm）デバイスなどを含むが、これらに限定されない。したがって、リモート・クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３のうちの１つのユーザがサーバ１１にある共有ファイルからの最新の情報で更新されることを望むとき、クライアント・システム１５、１７、１８、及び２３は、ＷＡＮ、インターネット、又は電話線のようなネットワーク１３を通して通信し、サーバ１１にアクセスするが、これらに限定されない。好都合にも、本発明は、クライアント・システムを更新するためにサーバ１１内の彼等のリモート・ファイルを最も効率的に転送するためのシステム及び方法を提供する。周期的に、サーバは、前回の評価以来変更があった各クライアントのためのデータを決定し、変更ファイルにそれらの変更を記録する。クライアントがサーバに接続したとき、クライアントはそのクライアントのための変更ファイルを要求し、ダウンロードされた変更ファイルを生成し、それのローカル・ファイルを更新する。
【００２６】
サードパーティのベンダのコンピュータ・システム２１とデータベース２２は、リモート・デバイスに配信するための更新情報を得るために、リモート・デバイス・データ同期システムのサーバ１１によってアクセスされることができる。サードパーティのベンダのコンピュータ・システム２２とデータベース２３から得られるデータは、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８、及び２１に対して後でアクセスを提供するために、リモート・デバイス・データ同期システムのサーバ１１に格納できる。ある特定のタイプのデータに対しては、リモート・ユーザ・デバイス１５、１７、１８、及び２３はネットワーク１３を使ってサードパーティのベンダのデータに直接にアクセスすることができることも考えられている。
【００２７】
一般的に、図２に示されるような、ハードウェアの構成に関しては、コンピュータ及びデバイス１１、２１及び２３は、プロセッサ４１、記憶装置４２メモリ４２、及びローカル・インターフェース４３を介して通信可能に接続されている１つ又はそれ以上の入力及び／又は出力（Ｉ／Ｏ）デバイス（周辺装置）を含む。ローカル・インターフェース４３は、この分野で知られているように、１つ又はそれ以上のバス又はそれ以外の配線又は無線による接続であってもよいが、これに限定されない。ローカル・インターフェース４３は、通信を可能にするために、コントローラ、バッファ（キャッシュ）、ドライバ、中継器、及び受信器などの、簡単化のために省略されている追加の構成要素を含んでもよい。さらに、ローカル・インターフェース４３は、前述した構成要素の間の適当な通信を可能にするために、アドレス、コントロール及び／又はデータ接続を含んでもよい。
【００２８】
プロセッサ４１は、メモリ４２に記憶されることができるソフトウェアを実行するためのハードウェア・デバイスである。プロセッサ４１は実質的にカスタム・メイド又は市販品のプロセッサ、中央処理ユニット（ＣＰＵ）又はコンピュータ１１及び１２に付属するいくつかのコンピュータのうちの１つの補助プロセッサ、及び半導体ベースのマイクロプロセッサ（マイクロチップの形をしたもの）又はマクロプロセッサのどれでもよい。適当な市販品のマイクロプロセッサの例は次のとおりである。すなわち、米国のインテル社からの８０ｘ８６又はペンティアム（Pentium）シリーズのマイクロプロセッサ、米国のＩＢＭ社からパワーＰＣ（PowerPC）マイクロプロセッサ、サン マイクロシステムズ社からのスパーク（Sparc）マイクロプロセッサ、米国のヒューレット・パッカード社からのピーエー−リスク（PA-RISC）シリーズのマイクロプロセッサ、又は米国のモトローラ社からの６８ｘｘｘシリーズのマイクロプロセッサである。
【００２９】
メモリ４２は、揮発メモリ要素（例えば、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ（ＤＲＡＭ）、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ（ＳＲＡＭ）などのようなＲＡＭ）及び不揮発メモリ要素（例えば、ＲＯＭ、消去書き込み可能読み出し専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）、電気的に消去書き込み可能読み出し専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）、書き込み可能読み出し専用メモリ（ＰＲＯＭ）、テープ、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ（ＣＤ−ＲＯＭ）、ディスク、ディスケット、カートリッジ、カセットなど）のどれでもよいどれか１つ又はそれらの組合せを含むことができる。さらに、メモリ４２は電子、磁気、光学、及び／又はさらに他のタイプの記憶メディアを含んでもよい。メモリ４２は、いろいろな構成要素が互いに離れているが、プロセッサ４１によってアクセスされ得る、分散された構造を有することもできる。
【００３０】
メモリ４２内のソフトウェアは、それぞれが論理関数を実現するための実行可能な命令の順番がつけられたリストを含む、１つ又はそれ以上の別々のプログラムを含むことができる。図２の例では、メモリ４２内のソフトウェアは適当なオペレーティング・システム（Ｏ／Ｓ）５１と本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００を含む。
【００３１】
適当な市販のオペレーティング・システム５１の例の完全に網羅的でないリストは次のとおりである。すなわち、米国のマイクロソフト社からのウィンドウズ（Windows）オペレーティング・システム、米国のノベル社から入手可能なネットウェア（Netware）オペレーティング・システム、米国のＩＢＭ社から入手可能なオペレーティング・システム、多くのベンダから入手可能などれかのリヌクス（ＬＩＮＵＸ）オペレーティング・システム、又は米国のヒューレット・パッカード社、サンマイクロシステムズ社、及びＡＴ＆Ｔ社などの多くのベンダから入手可能なユニックス（ＵＮＩＸ）である。オペレーティング・システム５１は本質的にリモート・デバイス・データ同期システム１００のような他のコンピュータ・プログラムの実行を制御し、また、スケジューリング、入出力制御、ファイル及びデータ管理、メモリ管理、及び通信制御及び関連サービスなどを行う。しかしながら、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００はすべての他の市販のオペレーティング・システム上で使用できるということが、発明者により考えられている。
【００３２】
リモート・デバイス・データ同期システムは、ソース・プログラム、実行可能なプログラム（オブジェクト・コード）、スクリプト、又は実行されるべき１組の命令を含むどんな他の実体であってもよい。ソース・プログラムである場合は、プログラムは通常コンパイラ、アセンブラ、インタプリタなどによって翻訳される、そしてＯ／Ｓとの関係において正しく動作するために、メモリ４２内に含まれていてもいなくてもよい。さらに、リモート・デバイス・データ同期システム１００は（ａ）データのクラスやメソッドを有する、オブジェクト指向のプログラミング言語、又は（ｂ）ルーチン、サブルーチン、及び／又は関数を有する手続き型のプログラミング言語Ｃ、Ｃ＋＋、Ｐａｓｃａｌ、ＢＡＳＩＣ、ＦＯＲＴＲＡＮ、ＣＯＢＯＬ、Ｐｅｒｌ、Ｊａｖａ、及びＡｄａとして書くことができるが、これらに限定されない。
【００３３】
Ｉ／Ｏデバイスは入力デバイス、キーボード４５、マウス４４、スキャナ（図示されていない）、マイクロフォン（図示されてない）ディスプレイなどを含んでもよい。さらに、Ｉ／Ｏデバイスは出力デバイス、例えば、プリンタ（図示されていない）、ディスプレイ４６などを含んでもよいが、これらに限定されない。最後に、Ｉ／Ｏデバイスはさらに入力及び出力の両方を行うことができるデバイスとして、ＮＩＣ又は変調器／復調器４７（他のファイル、デバイス、システム、又はネットワークにアクセスするため）、無線周波数（ＲＦ）又は他の送受信機（図示されていない）、電話インターフェース（図示されていない）、ブリッジ（図示されていない）、ルータ（図示されていない）などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【００３４】
コンピュータ１１及び１２はＰＣ、ワークステーション、インテリジェント・デバイスなどであり、メモリ４２内のソフトウェアはさらに基本入出力システム（ＢＩＯＳ）を含んでもよい。ＢＩＯＳは、スタートアップ時にハードウェアを初期化してテストを行い、Ｏ／Ｓ５２を起動させ、ハードウェア・デバイスの間のデータの転送をサポートする、不可欠のソフトウェアのルーチンのセットである。ＢＩＯＳは、コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３が起動されるとき実行できるように、ＲＯＭ内に格納されている。
【００３５】
コンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３が動作しているときは、プロセス４１は、メモリ４２内に記憶されているソフトウェアを実行し、メモリ４２とデータをやりとりし、そしてソフトウェアに従ってコンピュータ１１、１５、１６、１８、２１及び２３の動作を制御する。リモート・デバイス・データ同期システム１００及びＯ／Ｓ５２はプロセッサ４１によって全部又は一部が読まれ、多分プロセッサ４１内でバッファされ、そして実行される。
【００３６】
リモート・デバイス・データ同期システム１００が、図３Ａ及び３Ｂに示されているように、ソフトウェアで実現されるときは、リモート・デバイス・データ同期システム１００は、コンピュータに関係するシステム又は方法により又はそれらに関係して使用されるために、実際上すべてのコンピュータが可読な媒体に記憶させることができることは留意されるべきである。この文書の内容から、コンピュータが可読な媒体は、電子、磁気、光、又は他の物理的なデバイス、又はコンピュータに関係するシステム又は方法により又はそれらに関連して使用されるためにコンピュータ・プログラムを含むか又は記憶できる手段である。リモート・デバイス・データ同期システム１００は、命令実行システム、装置、又はデバイス、例えば、コンピュータをベースにしたシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置、又はデバイスから命令を取り込んでその命令を実行することができるその他のシステムにより、又はそれらと関連して使用されるためのあらゆるコンピュータが可読な媒体に具現化されることができる。
【００３７】
この文書の内容との関係においては、「コンピュータが可読な媒体」は、命令実行システム、装置、又はデバイスにより又はそれらと関連して使用されるための、プログラムを記憶し、伝達し、複製し、又は持ち運ぶことができるすべての手段であることができる。コンピュータが読むことができる媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置、デバイス又は複製媒体であってもよいが、これらに限定されない。コンピュータが読むことができる媒体のより具体的な例（全てを網羅したリストではない）は次のものを含むであろう。すなわち、１つ又は複数の配線を有する電気的な接続（電子）、可搬コンピュータ・ディスケット（磁気）、ランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）（電子）、リード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）（電子）、消去可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリ（ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ又はフラッシュ・メモリ）（電子）、光ファイバ（光）、及び可搬コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ（ＣＤＲＯＭ）（光）である。コンピュータが読むことができる媒体は、プログラムが印刷できる紙又は他の適宜な媒体でさえもよいことに注意されたい。プログラムは、例えば紙又は他の媒体の光学走査により電子的に取り込まれ、翻訳され、解釈され、又は必要に応じて適宜な方法で他の処理をされ、それからコンピュータのメモリに記憶されることができるからである。
【００３８】
リモート・デバイス・データ同期システム１００がハードウェアで実現される別の実施例では、それぞれこの分野でよく知られている次の技術のどれか１つ又はそれらの組合せで実現できる。すなわち、データ信号に論理関数を実行するための論理ゲートを有する個別論理回路、適当な組合せ論理回路を有する特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、プログラマブル・ゲート・アレイ（ＰＧＡ）、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ（ＰＧＡ）などである。
【００３９】
図３Ｂに示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００を利用するリモート・デバイスの一例である。リモート・デバイス１５、１７、１８及び２３は、ＰＣ、ワークステーション、ラップトップ、ＰＤＡ、ポケットベル、ＷＡＰデバイス、非ＷＡＰデバイス、携帯電話、パーム（Palm）デバイスなどを含むが、これらに限定されない。リモート・デバイス１５、１７、１８及び２３の構成要素はほとんどサーバ１１（図２）の説明のそれと同じである。しかしながら、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８及び２３内の構成要素の多くがさらに制限されたものであり得ることは考えられる。
【００４０】
図４に示されているのは、リモート・デバイスとサーバ１１内の本発明の同期システム１００の相互作用においてユーザが行うプロセスのフローのフローチャートの一例である。ステップ８１において、ユーザは個別化された情報を含むページに到達する。このページの情報は、例えば、ウェブ・ページを含む既知のネットワークを使ってアクセスできるが、これに限定されない。
【００４１】
ステップ８２において、ユーザはウェブ・ブラウザを使って、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００からページを要求する。ステップ８３において、リモート・デバイスは同期サーバ１００に対して要求された個別化情報を計算してフォーマットする。個別化情報を計算しフォーマットするための流れ図は、図６及び７に関して、さらに詳しく説明される。
【００４２】
ステップ８４において、ステップ８２で要求されたフォーマットされた個別化情報は、ステップ８４においてユーザにより使用されているウェブ・ブラウザに戻される。ステップ８５において、プロセスは、ユーザがサーバから要求されるべき個別化情報をさらにまだ有しているか否か判断する。ステップ８５においてユーザに対して要求されるべき情報はそれ以上ないことが判断されたら、プロセスはステップ８９において抜け出す。しかしながら、ステップ８５においてユーザがまだ終わっていないと判断されたときは、プロセスは戻ってステップ８２から８５を繰り返す。
【００４３】
図５に示されているのは、リモート・データ同期システムのプロセス１００の動作を示すフローチャートの一例である。まず、リモート・デバイス・データ同期１００は、ステップ１０１において初期化される。
【００４４】
ステップ１０２において、リモート・デバイス・データ同期システム１００は、ユーザがユーザのリモート・デバイスの同期ボタンを押したとき、ユーザからの入力を受け入れる。ステップ１０３において、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００は、中央サーバ１１から個別化情報の変更を要求する。
【００４５】
ステップ１０４において、リモート・デバイス・データ同期サーバ１１は、現在及び来るべき約束及び旅行日程情報のための個別化情報を、デバイスのタイプに合わせて計算しフォーマットする。この約束及び旅行日程情報は図６及び７に関して、さらに詳しく説明される。ステップ１０５において、サーバは次に新しい個別化情報と現在リモート・ユーザ・デバイスに在る情報の間の相違を計算する。
【００４６】
ステップ１０６において、その相違は、ユーザのリモート・デバイスのデータを更新するために、リモート・ユーザ・デバイスのクライアントに戻される。そのリモート・デバイス内にある本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００は、ステップ１０７において、要求されたとおりに、その相違を使って個別化された約束及び旅行日程情報を更新する。プロセスは１０９において抜け出す。
【００４７】
図６に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００において使われている、約束の個別化情報を生成するためのプロセスのフローチャートの一例である。
【００４８】
ステップ１２１において、サーバ１１は約束の個別化情報に対する要求を受け取る。ステップ１２２において、リモート・デバイス・データ同期サーバ１１は次に、ステップ１２２における彼等のカレンダ内の約束又は旅行日程のどちらかに基づいて、前の約束の前のユーザの場所を計算する。
【００４９】
ステップ１２３において、同期サーバ１１は、マップ・コンテンツ・サービス提供業者から約束のための指示を取り出す。マップ・サービス提供業者は、例えば、マップクエスト（MapQuest）であってもよいが、これに限定されない。ステップ１２４において、個別化された約束情報は、適当なリモート・デバイスのタイプのためにフォーマットされる。約束個別化情報プロセス１２０はステップ１２９で抜け出す。
【００５０】
図７に示されているのは、旅行日程個別化情報プロセス１４０の一例である。まず、個別化された旅行日程情報プロセス１４０は、ステップ１４１において、旅行日程個別化情報に対する要求を受け取る。
【００５１】
ステップ１４２において、個別化された旅行日程情報プロセス１４０は、ユーザの構成要素アクセサリ内の他の約束及び旅行日程に基づいて、そのセグメントの前のユーザの場所を決定する。これらの構成要素アクセサリには、カレンダ、スケジューラ、アウトルック（Outlook）、イーメイル（Email）又は他の電子メールをベースとするシステムが含まれるが、これらに限定されない。ステップ１４３において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、ステップ１４２において決定された場所の各々のための指示を取り出す。指示は、マップクエストを含むが、これに限定されずにどんなタイプのマップ・サービスから得手もよい。ステップ１４４において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、その旅行日程に含まれる各都市の天気を取り出す。この天気データは、同期サーバ１１又は集中化されたデータベース１２又はサードパーティのベンダ２３から直接に要求されてもよい。サードパーティのベンダには、アキュウェザー（Accuweather）、マップクエスト（Map Quest）、ザ・ナショナル・ウェザー・サービス（the National Weather Service）、ウェザー．コム（Weather.com）、ザ・ウェザー・チャンネル（The Weather Channel）、インテリキャスト（Intellicast）などが含まれるが、これらに限定されない。ステップ１４５において、個別化旅行日程情報プロセス１４０は、その旅行日程の個別化データを、ユーザのリモート・デバイス１５、１７、１８又は２３のために適切なフォーマットにフォーマットする。次に、個別化旅行日程情報プロセス１４０はステップ１４９において抜け出す。
【００５２】
図８に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用されるウェザー・エージェント１６０の一例である。まず、ウェザー・エージェントはステップ１６１において初期化される。ステップ１６２において、ウェザー・エージェントは、天気の更新が起きる時であるか否かを判断する。この天気の更新は、スケジュールされたプロセスであることもできるし、ユーザ及び／又はサーバ・システムの管理者によって設定された、予め決められたタイム・スケジュールに基づいてもよい。ステップ１６２おいてまだ更新の時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェントは、ユーザの旅行日程に選択されている都市の天気状態を更新すべき時であるかどうかチェックする。ステップ１６１においてまだウェザー・旅行日程を更新する時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェント１６２は適切な時に対する待ちを返す。待ち時間はステップ１６２で実行される。ウェザー・エージェントは次にステップ１６２に戻り、天気の更新が起きるべき時か否か判断する。
【００５３】
しかしながら、ステップ１６２おいて天気の更新が起きるべき時であるとの時でないと判断されたときは、ウェザー・エージェントは、現在利用されている世界中の数千の都市の天気データを含む天気テキスト・ファイルを取り出す。例えば、ウェザー・エージェントは、世界中の主な都市のテキスト・ファイルを取り出すか、又は別の実施例として、データベース１２（図１）の旅行日程・データをスキャンしてどの都市が現在更新された天気情報を必要としているが決定することができる。ステップ１６４で天気テキストを取り出した後、ウェザー・エージェント１６０は、ステップ１６５においてその天気データ・ファイルを解析し、ステップ１６６においてリモート・ユーザがその後利用できるようにデータベース１２（図１）内の天気データを更新する。ウェザー・エージェントは次にステップ１６２に戻り、次の天気の更新が起きるべき時かどうかチェックする。
【００５４】
図９に示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用される旅行日程・エージェント１８０を説明するフローチャートの一例である。まず、旅行日程・エージェント１８０はステップ１８１において初期化される。ステップ１８２において、旅行日程・プロセスを更新すべき時か否かチェックする。ステップ１８２おいてまだ旅行日程を更新する時でないと判断されたときは、旅行日程・エージェント１８０は旅行日程を更新すべき時か否かチェックするためにステップ１８２に戻る前に、ステップ１８３において予めきめられた時間待つ。
【００５５】
ステップ１８２おいて旅行日程の更新を行うべき時であると判断されたときは、旅行日程・エージェント１８０は、ステップ１８４においてＸＭＬフォーマットの１つの旅行日程を受け取る。ステップ１８５において、旅行日程・エージェント１８０はその旅行日程を処理し、その情報を旅行日程・エージェントの内部旅行日程・フォーマットに変換する。
【００５６】
ステップ１８６において、旅行日程・エージェントは次に、ユーザによるその後のアクセスのために、リモート・デバイス・データ同期システムのデータベース１２（図１）内のそのリモート・ユーザのカレンダ内の旅行日程を更新する。旅行日程・エージェントは次に最初に戻ってステップ１８２から１８６を繰り返す。
【００５７】
図１０Ａから１０Ｃに示されているのは、本発明のリモート・デバイス・データ同期システム１００より使用されるリモート・デバイス・データ同期システム・サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【００５８】
まずステップ２０１において、リモート・デバイス・データ同期システム・サーバ１１は、ユーザのリモート・デバイスのアドレス帳に対するコンタクトを同期させる。ステップ２０２において、リモート・デバイス・データ同期システム・サーバ１１は次にステップ２０３において電話フィールド・タイプの総数を有するコンタクトを調べる。
【００５９】
ステップ２０４において、同期サーバ１１は５より多くの電話フィールド・タイプがあるか判断する。ステップ２０４において電話フィールド・タイプの数が５を越えないと判断されたときは、同期コンタクト・プロセス２００は最小化された同期プロセスを実行する。最小化された同期プロセスは図１１Ｂに関してさらに詳しく説明される。最小化されたコンタクト同期プロセス２２０を実行した後、コンタクト同期プロセス２００はステップ２０９において抜け出す。
【００６０】
しかしながら、ステップ２０４において、５より多くの電話フィールド・タイプがあると判断されたときは、同期コンタクト・プロセス２００は最大化された同期プロセス２４０を実行する。最大化された同期プロセス２４０は、図１１Ｃに関してさらに詳しく説明される。最大化されたコンタクト同期プロセス２４０を実行した後、コンタクト同期プロセス２００はステップ２０９において抜け出す。
【００６１】
図１０Ｂに示されているのは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０である。まず、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、ステップ２２１において、各フィールド・タイプのためのステップを取得する。
【００６２】
ステップ２２２において、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、各フィールド・タイプに対して、電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。ステップ２２３において、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあるかどうか判断する。ステップ２２３において現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあると判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は現在のフィールド・タイプに復帰記号を付加し、ステップ２２３及びステップ２２５において同じタイプの次の電話フィールド。ステップ２２５において同じタイプの次の電話フィールドを得た後、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２２に戻り、次の電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。
【００６３】
しかしながら、ステップ２２３において現在のフィールド・タイプに対してもうそれ以上電話フィールドないと判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０は、ステップ２２６において何か他のフィールド・タイプが残っていないかどうか判断する。ステップ２２６において他のフィールド・タイプが残っていると判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２２から２２６を繰り返す。しかしながら、ステップ２２６において他のフィールド・タイプが残っていないと判断されたときは、最小化されたコンタクト同期プロセス２２０はステップ２２９において抜け出す。
【００６４】
図１０Ｃに示されているのは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０の一例である。まず、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、ステップ２４１において、最初の４スロットにそれら自身のフィールド・タイプを指定する。ステップ２４２において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、電話フィールドを適当なフィールド・タイプに割り当てる。
【００６５】
ステップ２４３において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあるかどうか判断する。ステップ２４３において現在のフィールド・タイプに対してまだ電話フィールドがあると判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４４を実行して現在のフィールド・タイプに復帰区切り記号を付加し、同じタイプの次の電話フィールド得る。ステップ２４４において復帰区切り記号を付加しさらに同じタイプの次の電話フィールド得た後、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４２を繰り返すために戻る。
【００６６】
しかしながら、ステップ２４３において現在のフィールド・タイプに対してもうそれ以上電話フィールドないと判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は、ステップ２４５において他のフィールド・タイプが残っていないかどうか判断する。ステップ２４５において他のフィールド・タイプが残っていると判断されたときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２４６において残っているフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプであるか否か判断する。ステップ２４６において次のフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプでないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は戻ってステップ２４２を繰り返す。
【００６７】
しかしながら、ステップ２４６において次のフィールド・タイプが５番目のフィールド・タイプでないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５１においてその５番目のスロットに他として指定する。
【００６８】
ステップ２５２において、現在のスロットのフィールド・タイプに基づいてラベルが付けられる。ステップ２５３において、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０は電話フィールドを「他」スロットに割当て、ステップ２５４において処理されるべき他の残っている電話フィールドがあるか否か判断する。ステップ２５４において他の電話フィールドが残っているときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５５において復帰区切り記号を付加し、次の電話フィールドを得る。最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５２から２５５を繰り返すために戻る。
【００６９】
しかしながら、ステップ２５４においてもう他のフィールド・タイプが残っていないときは、最大化されたコンタクト同期プロセス２４０はステップ２５９において抜け出す。
【００７０】
この分野における専門家には、上に説明された本発明の実施例に対して、本発明の原理から実質的に逸脱することなく、多くの部分変更や変形を加えることができることは明らかであろう。すべてのそのような部分変更や変形は、添付された特許請求範囲に記載された本発明の範囲に含められるように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【００７１】
特許請求の範囲に規定される本発明は、次の図面を参照することでより良く理解されることができる。図面中の構成要素は必ずしも互いに同じ縮率になっておらず、その代わりに本発明の原理を明瞭に説明することに重点が置かれている。
【図１】図１はサーバ・コンピュータ・システムのためのネットワーク環境及び本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するリモート・デバイスの一例を示すブロック図である。
【図２】図２は本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するサーバの一例を示すブロック図である。
【図３】図３は本発明のリモート・デバイス・データ同期システムを使用するリモート・デバイスの一例を示すブロック図である。
【図４】図４は、図１〜３に示されるような、リモート・デバイス・データ同期システムのプロセスの流れの一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、図１〜３に示されるような、リモート・デバイス・データ同期システムの動作を示すフローチャートである。
【図６】図６は、図５に示されるような、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムに利用される約束個別化情報を生成するためのフローチャートの一例である。
【図７】図７は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作する旅行日程個人化情報プロセスの一例である。
【図８】図８は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作するウェザー・エージェントの一例である。
【図９】図９は、図５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムと一緒に動作する旅行日程・エージェントを説明するフローチャートの一例である。
【図１０Ａ】図１０Ａは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図１０Ｂ】図１０Ｂは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
【図１０Ｃ】図１０Ｃは、図２〜５に示される、本発明のリモート・デバイス・データ同期システムにおいて使用される、リモート・デバイス・データ同期サーバからリモート・デバイスへのコンタクトを同期させるためのプロセスを説明するフローチャートである。
Claims (20)
- サーバ内の変更されたデータをリモート・デバイスに送信する方法であって、
元のデータを提供するステップと、
前記元のデータの更新されたデータを作成するステップと、
前記元のデータと前記更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成するステップと、
前記デルタ・データをリモート・デバイスに送信するステップと、
を含む方法。 - 前記デルタ・データを生成するステップが、
前記元のデータと前記更新されたデータの間の変更点を示す２分木を生成するステップ
をさらに含む請求項１記載の方法。 - 前記デルタ・データを生成するステップが、
前記デルタ・データを生成するために、個別化されたデータを使い、前記個別化されたデータは、約束データ、旅行日程データ、地図データ、天気データ、カレンダ・データ、フライト・データ、ホテル・データ、タクシー・データ、レンタ・カー・データ及びコンタクト・データを含む一群から選択されるステップ
をさらに含む請求項１記載の方法。 - 前記コンタクト・データが電話データを含む請求項３記載の方法。
- 前記デルタ・データとデバイスの元のデータだけを使って前記リモート・デバイスに前記更新されたデータを再生成するステップ
をさらに含む請求項４記載の方法。 - サーバ・デバイス内の変更されたデータをリモート・デバイスに送信するシステムであって、
デバイス・データを有するリモート・デバイスと、
元のデータと前記元のデータの改変データを含むサーバ・デバイスと、
前記元のデータと前記改変されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データと、
を含むシステム。 - 前記リモート・デバイスが、
前記デルタ・データと前記デバイス・データを使って前記リモート・デバイス上で前記改変されたデータを生成する同期モジュール
をさらに含む請求項６記載のシステム。 - 前記サーバ・デバイスが、
前記リモート・デバイスが前記改変されたデータを再生成することができるように前記デルタ・データを前記リモート・デバイスに送信する送信モジュール
をさらに含む請求項６記載のシステム。 - 前記サーバ・デバイスが、
前記元のデータ中の各ブロックのデータを前記改変されたデータ中の各ブロックのデータと比較する比較モジュール
をさらに含む請求項６記載のシステム。 - 前記比較モジュールが、前記デルタ・データを生成するために、個別化されたデータを使い、前記前記個別化されたデータは、約束データ、旅行日程データ、地図データ、天気データ、カレンダ・データ、フライト・データ、ホテル・データ、タクシー・データ、レンタ・カー・データ及びコンタクト・データを含む一群から選択される請求項６記載のシステム。
- サーバ内の変更されているデータをリモート・デバイスに送信するロジックのためのコンピュータが可読な媒体であって、
元のデータを供給するロジックと、
前記元のデータの更新されたデータを生成するロジックと、
前記元のデータと前記更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成するロジックと、
前記デルタ・データをリモート・デバイスに送信するロジックと、
を含む媒体。 - 前記生成するロジックが、
前記元のデータと前記更新されたデータの間の相違点を示す２分木を生成するロジック
をさらに含む請求項１１記載のコンピュータが可読な媒体。 - 前記生成するロジックが、前記デルタ・データを生成するために、個別化されたデータを使い、前記個別化されたデータは、約束データ、旅行日程データ、地図データ、天気データ、カレンダ・データ、フライト・データ、ホテル・データ、タクシー・データ、レンタ・カー・データ及びコンタクト・データを含む一群から選択される請求項１１記載のコンピュータが可読な媒体。
- 前記コンタクト・データが電話データを含む請求項１３記載のコンピュータが可読な媒体。
- 前記生成するロジックが、
前記デルタ・データと前記リモート・デバイス内のデータだけを使って前記リモート・デバイス内に前記更新されたデータを再生成するロジックをさらに含む請求項１１記載のコンピュータが可読な媒体。 - サーバ内の変更されたデータをリモート・デバイスに送信するシステムであって、
元のデータを供給する手段と、
前記元のデータの更新されたデータを生成する手段と、
前記元のデータと前記更新されたデータの間の変更点だけを示すデルタ・データを生成する手段と、
前記デルタ・データをリモート・デバイスに送信する手段と、
を含むシステム。 - 前記生成するロジックが
前記元のデータと前記更新されたデータの間の変更点を示す２分木を生成する手段
をさらに含む請求項１６記載のシステム。 - 前記生成する手段が、前記デルタ・データを生成するために、個別化されたデータを使い、前記個別化されたデータは、約束データ、旅行日程データ、地図データ、天気データ、カレンダ・データ、フライト・データ、ホテル・データ、タクシー・データ、レンタ・カー・データ及びコンタクト・データを含む一群から選択される請求項１６記載のシステム。
- 前記コンタクト・データが電話データを含む請求項１８記載のシステム。
- 前記デルタ・データと前記リモート・デバイス内のデータだけを使って前記リモート・デバイス内に前記更新されたデータを再生成する手段をさらに含む請求項１６記載のシステム。
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