JP2004525388A - 光ファイバの後方散乱偏光分析 - Google Patents

光ファイバの後方散乱偏光分析 Download PDF

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    • G01M11/3181Reflectometers dealing with polarisation

Abstract

光ファイバ(1)の偏光特性の空間分布を決定するための方法および装置。光のパルス(7)が光ファイバ(1)に沿って伝送されて、光ファイバ(1)の部分eおよび要素Rから後方散乱した光の偏光状態が検出される。直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンス軸の空間分布を正確に決定することができる。これは、特に、光ファイバを用いた歪み、応力、温度、電流および電圧の測定に加え、電気通信における偏光モード分散(PMD)の分析に適用される。

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、光ファイバの偏光分析に関し、特定的には光ファイバの導波路の偏光特性の空間分布を決定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
導波路の偏光特性を知っておくと、さまざまな使用方法がある。たとえば、信号を伝送するために用いられる、電気通信システムの光ファイバ等の導波路の或る偏光特性は、伝送される信号の劣化を招くおそれがある。このような信号は、光の超短パルスを含む傾向がある。光パルスが光ファイバに沿って進むにつれて、これらの光パルスの偏光状態が、光ファイバの偏光特性によって変化する。偏光のこの変化により、互いに判別しにくい光パルスが生じる傾向があり、数10キロ等の長距離にわたる40Gbit/秒等の高い伝送速度では、光パルスの判別ができなくなってしまうおそれがある。この問題は、偏光モード分散(Polarisation Mode Dispersion)(PMD)として公知であり、信号を送信することのできる光ファイバの長さだけでなく、光ファイバを介して信号を送信することのできる速度を制限する主な要因であると、現在考えられている。したがって、光ファイバの偏光特性を測定すると、高いPMDを有する伝送システムの光ファイバまたは光ファイバの部分を特定して、それらをたとえば取換えるか、または迂回させるのに有用である。同様に、製造中または製造後に光ファイバの偏光特性を測定することにより、たとえば製造プロセスまたは品質管理を改善することができる。
【0003】
光導波路の偏光特性を決定することが有用であるという他の理由は、外部要因によって影響を受ける、光ファイバの偏光特性によって生じる。たとえば、光ファイバの偏光特性は、光導波路が電界または磁界を通過すると変化し得る。したがって、光ファイバの偏光特性または偏光特性の変化を知っておくと、外部の電界または磁界、したがって、電流または電圧を測定することができる。同様に、光ファイバの偏光特性は、光ファイバに加わる物理的な力によっても影響を受ける。たとえば、光ファイバをねじるか、または曲げること等の応力または歪みによって光ファイバの偏光特性が変化するため、光ファイバの偏光特性を知っておくと、応力または歪みの測定を行なうことができる。実際に、光ファイバの偏光特性の変化によって温度を測定することも可能である。なぜなら、たとえば熱膨張および熱収縮下で歪みを受けるように光ファイバを配置することができるためである。
【0004】
エレクトロニクス・レターズ(Electronics Letters)、1980年6月19日、第16巻、第13号、489〜490頁の、ロジャーズA.J.(Rogers A. J.)による「偏光光学時間領域反射計測法(Polarisation Optical Time Domain Reflectometry)」では、光ファイバの偏光特性を分析するための技術が論じられている。この技術は、偏光光学時間領域反射計測法(POTDR)として公知である。
【0005】
POTDRは、光ファイバに沿って偏光のパルスを伝送することを含む。この光パルスが光ファイバに沿って進むにつれて、光ファイバ内の小さな欠陥および不均質な部分により、光の一部が散乱する。このような散乱は、ほとんどが、レイリーの法則(Rayleigh's Law)によって、すなわち、光ファイバに沿って伝搬する光の波長よりも小さな欠陥および不均質な部分によって生じ、この散乱自体は、光の偏光を一般に変化させない。したがって、光ファイバに沿って、光パルスが伝送された光ファイバの端部に後方へ散乱した光(後方散乱光)は、光ファイバの偏光特性に関する情報を導出するのに用いることのできる偏光状態を有する。
【0006】
光ファイバの偏光特性は、3つの量、すなわち、直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpによって完全に説明することができる。直線リターダンスδおよび直線リターダンスの軸方位δは、光が光ファイバに沿って進む方向とは無関係だが、光ファイバに沿って反対方向に進む光に対する円リターダンスpは、等しくかつ逆である。このことは、従来のPOTDRにおいて、後方散乱光で円リターダンスpが打消され、後方散乱光の偏光状態から直線リターダンスδおよび直線リターダンスの軸方位qしか決定されないことを意味する。したがって、POTDRは、光ファイバの偏光特性に関する情報を部分的にしか提供しない。したがって、POTDRは一定の適用例を有するものの、その有用性は限られる。
【0007】
OFMC’97紀要、1997年9月、126〜129頁の、ロジャーズA.J.、チョウ,Y.R.(Zhou, Y. R.)およびハンドレック,U.A.(Handreck, U. A.)による「光ファイバにおけるPMDの空間分布を測定するための、計算による偏光光学時間領域反射計測法(Computational Polarisation-Optical Time Domain Reflectometry for Measurement of the Spatial Distribution of PMD in Optical Fibres)」では、POTDRに対する改良点が論じられている。この改良された技術は、計算による偏光光学時間領域反射計測法(Computational Polarisation Optical Time Domain Reflectometry)(CPOTDR)として公知である。
【0008】
CPOTDRは、光ファイバを、事実上、光パルスが伝送されるファイバの端部から始まる一連の隣接する要素に分割することを含む。各要素は、均質な、すなわち、要素全体で一定の、偏光特性を有すると考えられ、事実上、さらに2つの部分に分割される。各要素の各部分で後方散乱した光の偏光状態を別個に決定し、これらの偏光状態から、次いで、光ファイバの各要素に対する完全な偏光特性、すなわち、直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpを決定することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、CPOTDRによる光ファイバの各要素の偏光特性の決定は、先行する要素の決定済みの偏光特性に依存し、これは、次いで、次に先行する要素の決定済みの偏光特性に依存し、以下同様となる。したがって、CPOTDRは、累積エラーを被る。すなわち、或る要素の、決定済みの偏光特性のエラーが、光ファイバに沿った次の要素の偏光特性の決定に影響を及ぼし、以下同様となる。このことがCPOTDRの精度を制限し、偏光特性を決定することのできる光ファイバの長さに制限を課す。制限は、また、そこから光パルスがファイバに伝送される光ファイバの端部の要素に始まって、光ファイバに沿った要素に対して順に光ファイバの偏光特性を決定しなければならない点においても生じる。先行する要素すべての偏光特性が分かるまで、光ファイバに沿った途中の光ファイバの要素の偏光特性の決定を開始することができない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、これらの問題を克服することを望んでおり、この発明の一局面に従い、光導波路の偏光特性の空間分布を決定する方法を提供する。この方法は、
(a) 光導波路の端部から光導波路に沿って偏光のパルスを伝送するステップと、
(b) 光導波路の端部と光導波路の要素との間での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第1の偏光状態を検出するステップと、
(c) 光導波路の要素の第1の部分での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第2の偏光状態を検出するステップと、
(d) 光導波路の要素の第2の部分での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第3の偏光状態を検出するステップと、
(e) 第1の偏光状態から、光導波路の端部と要素との間における光導波路の直線リターダンスδeおよび直線リターダンスの軸方位qeを導出するステップと、
(f) 第2の偏光状態、第3の偏光状態、導出した線形リターダンスδe、および導出した線形リターダンスの軸方位qeから、要素の偏光特性を決定するステップと、
(g) 光導波路の偏光特性の空間分布を照合するために、光導波路の複数の要素に対してステップ(a)から(f)を繰返すステップとを含む。
【0011】
この発明の別の局面に従い、光導波路の偏光特性の空間分布を決定するための装置が提供される。この装置は、
光導波路の端部から光導波路に沿って偏光のパルスを伝送するための光源と、
光導波路の端部と光導波路の要素との間での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第1の偏光状態、光導波路の要素の第1の部分での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第2の偏光状態、および光導波路の要素の第2の部分での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光の第3の偏光状態を検出するための検出器と、
第1の偏光状態から、光導波路の端部と要素との間における光導波路の直線リターダンスδeおよび直線リターダンスの軸方位qeを導出し、第1の偏光状態、第2の偏光状態、導出した直線リターダンスδe、および導出した直線リターダンスの軸方位qeから、要素の偏光特性を決定し、光導波路の複数の要素に対して伝送および検出を繰返すために光源および検出器を制御し、光導波路の複数の要素に対して導出および決定を繰返し、複数の要素の決定済みの偏光特性から、光導波路の偏光特性の空間分布を照合するためのプロセッサとを含む。
【0012】
すなわち、本出願人は、光導波路から後方散乱した光の、分離させたこれらの偏光状態から、光導波路の任意の要素の完全な偏光特性を決定することができると認識している。より具体的に、光導波路の端部と要素との間における光導波路の直線リターダンスδeおよび直線リターダンスの軸方位qeは、第1の偏光状態からのみ導出することができる。同様に、光導波路の各要素の偏光特性は、それぞれの要素に対する第2の偏光状態、第3の偏光状態、導出した直線リターダンスδe、および導出した直線リターダンスの軸方位qeからのみ決定することができる。
【0013】
これにより、著しい累積エラーもなく、光導波路のすべてまたは一部の偏光特性の空間分布を、CPOTDRに比べて直接に決定することができる。したがって、この発明の方法および装置を成功裡に適用することのできる光導波路の全長は、CPOTDRを成功裡に適用することのできる光導波路の全長よりも、著しく大きくなる。実際に、偏光特性の空間分布を決定することのできる光導波路の長さは、事実上、光導波路内における後方散乱光の減衰によってのみ制限される。
【0014】
この発明をさまざまな光導波路に適用することができる。しかしながら、光導波路は、適切には光ファイバであり得る。特に、光導波路は、単一モードの光ファイバであり得る。
【0015】
光源は、現在論じている特定の光導波路での伝送に適切な特性を有する光のパルスを伝送することができる。一般に、パルスの光は、実質的に単色およびコヒーレントであり得、直線偏光され得る。光の典型的な波長は、約1550mm、または1500mm〜1560mmの範囲であり得る。したがって、光源がレーザを含むことは都合がよいと考えられる。伝送される光を光導波路内に方向付けるために、Al光結合器を用いることができる。
【0016】
光導波路の要素の偏光特性を完全に決定することができる。たとえば、要素の、決定される偏光特性は、直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpを含み得る。代替的に、光導波路の要素の偏光特性または偏光特性の空間分布は、1つまたは複数の行列またはグラフ等の他の形式で表わすことができる。したがって、要素の偏光特性を必ずしもすべて計算する必要はない。この発明の利点は、光導波路または光導波路の要素の任意の所望の偏光特性を、累積エラーなしに決定し得ることにある。
【0017】
要素の偏光特性の決定を、便利で効率よく、所望の偏光特性を抽出するように適合させることができる。たとえば、所望しない偏光特性にのみ関する計算を省略することにより、適合させることができる。しかしながら、直線リターダンスの軸方位qを決定することが所望される場合には、
異なる波長を有する光のパルスで(a)から(d)を繰返すステップと、
異なる波長を有する光のパルスに対し、光ファイバの端部と各要素との間における光導波路の円リターダンスからそれぞれの要素の直線リターダンスの軸方位を引いた、pe−qの値を導出するステップと、
直線リターダンスの軸方位qに対する値を得るために、増大する波長に対してpeが0に向かうにつれ計算された値pe−qを各要素に対して外挿するステップとによって、このことを達成することが好ましい。
【0018】
すなわち、光源は、異なる波長を有する光のパルスを伝送し、
検出器は、異なる波長を有する光のパルスに対する第1、第2および第3の偏光状態を検出し、
プロセッサは、異なる波長を有する光のパルスに対して、光導波路の端部と各要素との間における光導波路の円リターダンスからそれぞれの要素の直線リターダンスの軸方位を引いた、pe−qの値を導出して、直線リターダンスの軸方位qに対する値を得るために、増大する波長に対してpeが0に向かうにつれ計算された値pe−qを各要素に対して外挿することが好ましい。
【0019】
このことは便利である。なぜなら、光導波路の端部と各要素との間における光導波路の円リターダンスpeと、それぞれの要素の直線リターダンスの軸方位qとの間に物理的な違いがないためである。したがって、光の異なる波長に対し、光導波路の端部と各要素との間における光導波路の円リターダンスからそれぞれの要素の直線リターダンスの軸方位を引いたもの、すなわちpe−qを決定することにより、直線リターダンスの軸方位qは、より直接に外挿される。
【0020】
光パルスの光の異なる波長は、所望のとおり選択することができる。好ましくは、正確な外挿を行なうために、少なくともこれらの異なる波長、または光の異なる波長を有する3つのパルスが各要素に対して伝送される。特に、1500mm〜1560mmで変動する光の波長を有するパルスを各要素に対して伝送することができる。したがって、光源は、同調可能レーザを適宜含むことができる。
【0021】
第1の偏光状態は、光導波路の端部と要素との間における実質的な中間点での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光のそれであり得る。代替的に、第1の偏光状態は、光パルスが伝送される光導波路の端部に最も近い要素の実質的な端部での後方散乱によって光導波路の端部から出現する光のそれであり得る。
【0022】
第1および第2の部分は、実質的に隣接し得る。それらは、光導波路の主軸に沿った長さが実質的に等しいと考えられる。実際に、要素の第1および第2の部分は、その要素をともに規定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施例を、例示としてのみ説明する。
【0024】
この発明は、さまざまな種類の導波路、特に、光の単一モード伝送を行なう、どのような光導波路にも適用することができる。以下の例は、光ファイバを参照して説明されているが、適用可能であれば、これらの例を他の光導波路の適用例に拡大してもよい。
【0025】
図1から図3を参照すると、光ファイバ1は、円筒形であってシリカ(すなわちガラス)または別の、よく光を透過させる材料で形成され得るコア2と、一般に光導波路1の長さに沿ってコア2の周囲を取巻くクラッディング3とを含む。光ファイバ1に対する典型的な直径Dは、100μmであり得る。コア2の屈折率はncrであり、クラッディング3の屈折率はnclである。コア2の屈折率ncrは、一般にコア2の長さに沿って進む光がコア2内のコア2とクラッディング3との間の境界4で内面全反射されるように、クラッディング3の屈折率nclよりも大きく、すなわち、ncr>nclである。
【0026】
この例において、コア2およびクラッディング3の形状寸法ならびに反射率ncrおよびnclは、コア2とクラッディング3との間の境界4における唯一の反射角θが、光ファイバ1に沿って波長λの光の伝搬を生じるように選択される。より具体的には、
【0027】
【数1】
Figure 2004525388
【0028】
である。
【0029】
このような光ファイバ1は、「シングルモード」または「単一モード」で波長λの光を伝送すると言われている。このことは、当該技術では周知のため、これらのファイバの特徴は詳細に説明しない。
【0030】
光のこのような単一モード伝搬の特徴の1つは、光ファイバ1の長さに沿ったどのような地点においても、光が1つの偏光状態しか有さないことである。すなわち、光ファイバ1の伝搬特性により、光ファイバ1の長さに沿った一地点から、光ファイバ1の長さに沿った別の地点に進む光は、実質的に同じ距離を進む。その結果、光ファイバ1に沿った任意の所望の地点における光の偏光状態が、複数の偏光状態を含む場合よりも、特異的で明確なものとなる。
【0031】
しかしながら、光の偏光状態は、光ファイバ1の偏光特性により、光ファイバ1の長さに沿った地点ごとに変化する。理想的な光ファイバでは、光がファイバに沿って進む際の光の偏光の変化が一定であり得る。実際には、光が光ファイバ1に沿って進む際の光の偏光の変化は一様ではなく、多数の要因に依存する。特に、光ファイバ1における曲げ、ねじれおよび不均質性、ならびに、特にコア2の形状により、偏光の変化にばらつきが生じる。応力、磁界、電界および放射等の外部の作用によっても、光ファイバ1に沿って進む光の偏光の変化に影響を及ぼすおそれがある。
【0032】
より詳細には、光は、2つの偏光モードを有する単一モード光ファイバに沿って伝搬し、これらの偏光モードは、たとえば図4に示されるような直交する楕円5および6と考えることができる。各楕円5および6は、事実上、単一波長の光を超えてそれぞれのモードで伝搬する光の電界ベクトルによってマッピングされた点の軌跡である。光が単一モード光ファイバ1に沿って伝搬するにつれて、これらの楕円の形状は、光ファイバ1の偏光特性によって変化する。
【0033】
光ファイバ1によって呈示される偏光特性の1つが、直線複屈折である。直線複屈折は、特に、完全に円形ではないコア2から生じ得る。すなわち、コア2のわずかな楕円率が直線複屈折を生じ得る。直線複屈折は、楕円5および6の主軸、すなわち各偏光モードの直線偏光成分を異なる速度で伝搬させることと考えることができる。これにより、所望の長さの光ファイバ1上において、各偏光モードの直線偏光成分間で位相差が生じ、この位相差を、直線リターダンスδと呼ぶ。光ファイバ1の直線複屈折を完全に規定するために、楕円5および6の少なくとも1つの主軸または偏光モードの直線偏光成分が、所望の長さの光ファイバ1上でどれだけ回転しているかも考慮する必要があり、これを直線リターダンスの軸方位qと呼ぶ。
【0034】
光ファイバ1によって呈示される別の偏光特性が、円複屈折である。円複屈折は、特に、コア2における軸方向のねじれから生じ得る。円複屈折は、楕円5および6の楕円率、すなわち各偏光モードの円成分を異なる速度で光ファイバに沿って伝搬させることと考えることができる。各偏光モードの円成分の伝搬の速度差を、円リターダンスpと呼ぶ。
【0035】
直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpは、所望の長さの光ファイバ1の偏光特性を完全に規定する。したがって、光ファイバ1の偏光特性を評価するために、これらのパラメータを決定できることが望ましい。
【0036】
先行技術では、単一モード光ファイバの偏光特性を測定するために、偏光光学時間領域反射計測法(POTDR)が用いられ、多少の成功を収めてきた。このような方法は、エレクトロニクス・レターズ、1980年6月19日、第16巻、第13号、489〜490頁の、ロジャーズ、A.J.による「偏光光学時間領域反射計測法」に記載されている。
【0037】
簡潔には、図5を参照すると、光のパルス7を光ファイバ1の端部8において光ファイバ内に伝送することによって、光のパルス7が光ファイバ1に沿って(前方方向に)伝送される。光のパルス7が光ファイバ1に沿って進むにつれて、光ファイバ1の小さな欠陥または不均質性により、光はレイリーの法則に従って反射または散乱される。この散乱光の一部が光ファイバ1に沿って戻り、光ファイバ1の端部8から出現して検出され得る。レイリー散乱が光の偏光に影響を及ぼさないために、ファイバに沿って戻った光は、散乱が生じた地点までの光ファイバ1の偏光特性に関する情報を運ぶ。
【0038】
光ファイバ1に沿った第1の軸方向の位置Aで後方散乱した光は、第1の時点t1に光ファイバ1の端部8に戻る。光ファイバ1に沿った第2の軸方向の位置Bで反射した光は、より後の第2の時点t2に光ファイバ1の端部8に戻る。したがって、第1および第2の時点t1およびt2において光ファイバ1の端部8から出現する光の偏光状態を分析することにより、地点AとBとの間の光ファイバ1の偏光特性に関する情報を求めることができる。
【0039】
しかしながら、直線複屈折は光ファイバ1に沿って光が進む方向とは無関係であるものの、円複屈折はそうではない。実際に、光ファイバ1に沿った一方向の円複屈折は、光ファイバ1に沿った反対方向の円複屈折と等しくかつ逆である。その結果、光ファイバ1に沿った任意の地点で後方散乱した光に作用する円複屈折は、その地点に入射する光に作用する円複屈折を打消す。したがって、POTDRは、単一モード光ファイバの直線複屈折に関するパラメータしか識別することができず、すなわち、直線リターダンスδおよび直線リターダンスの軸方位qしか識別することができない。
【0040】
この限界を克服するために、計算による偏光光学時間領域反射計測法(CPOTDR)が開発された。CPOTDRは、たとえば、OFMC’97紀要、1997年9月、126〜129頁の、ロジャーズA.J.、ズーY.R.(Zoo Y. R.)およびハンドラックV.A.(Handrack, V. A.)による「光ファイバにおけるPMDの空間分布を測定するための、計算による偏光光学時間領域反射計測法」に記載されている。
【0041】
簡潔には、図6を参照すると、CPOTDRにおいて、光ファイバ1は図6で一連の要素Z1〜Ziと考えられ、要素Z1は光ファイバ1の端部8に隣接している。要素Z1〜Ziの各々は、光ファイバ1に沿って同じ軸方向の長さを有し、互いに隣接する。各要素9は、直線リターダンスδi直線リターダンスの軸方位qi、および円リターダンスpiを有する。光のパルス7は、光ファイバ1に沿って(前方方向に)伝送されて、後方散乱した光がPOTDRと同様に分析される。
【0042】
CPOTDRでは、要素Z1〜Ziが、事実上2つの等しい部分10および11に分割される。各要素Z1〜Ziの各部分で後方散乱した光の偏光状態は、図6に示されるように、光導波路1の端部8で検出される。光導波路1の各要素Z1〜Ziの偏光特性を説明するために、ジョーンズ(Jones)行列を用いることができる。前方に伝搬して、その後、各要素Z1〜Ziの各部分10および11を介して後方散乱した光の偏光の変化は、関連するジョーンズ行列の積によって決定される。光の部分1の端部8から始まって、これらの連続する積は以下のようになる。
【0043】
【数2】
Figure 2004525388
【0044】
ここで、Miは各要素Ziの第1の部分10のジョーンズ行列であり、Mi Tは、その転置行列であり、Mi’は各要素Ziの第2の部分11のジョーンズ行列であり、MiTは、その転置行列である。これらの行列積は、光ファイバ1の端部8から出現する後方散乱光の偏光特性を検出することによって導出することができる。直線および円の複屈折をともに有する、要素Z1〜Ziに対するジョーンズ行列は、以下の形をとる。
【0045】
【数3】
Figure 2004525388
【0046】
積の形MTMのは、直線リターダーと等価であり、以下の一般形をとる。
【0047】
【数4】
Figure 2004525388
【0048】
式(3)では、3つの未知数に対する独立した式が2つだけ存在することが分かる。しかしながら、以前に述べたように、各要素は事実上2つの部分10および11に分割されている。要素Ziの、第1の部分に対する積Mi Tiと第2の部分11に対するMiTi’が既知であると、式(3)は、3つのパラメータδi、qiおよびpiに対して4つの独立した式が利用できることを示す。これらの式を解くことにより、要素Ziのジョーンズ行列を見つけることができる。すなわち、δi、qiおよびpiを決定することができる。
【0049】
しかしながら、式(1)から、第1の要素Z1に対してのみ、積M1 T1および(M11’)T(M11’)が直接得られることが分かる。後続の要素Ziに関し、各要素Ziに対する積は、先行する要素Z1〜Zi-1に対して計算されたジョーンズ行列を用いることによって得られる。したがって、計算されたパラメータδi、qiおよびpiの精度は、先行する要素Z1〜Zi-1に対するパラメータの計算精度に依存する。
【0050】
図7を参照すると、この発明に従った、光ファイバ1の偏光特性の空間分布を決定する方法において、光ファイバ1は、光ファイバ1の偏光特性が均質であると考えられる一連の離散した要素Rと考えられる。各要素Rは、次いで、サイズが等しい2つの隣接する部分R1およびR2と考えられるが、他の例において、要素Rを所望のとおり、異なる数の部分または他のサイズの部分に分割してもよい。要素Rは、決定すべき偏光特性を有すると考えられ、その偏光特性は、直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpを含む。加えて、光ファイバ1の端部8と現在論じている要素Rとの間の光ファイバの部分e、すなわち、より具体的には、光ファイバ1の端部8と光ファイバ1の端部8に最も近い要素Rの境界との間の光ファイバの部分eは、直線リターダンスδe、直線リターダンスの軸方位qe、および円リターダンスpeを有すると考えられる。
【0051】
便利にも、光ファイバ1の部分eをリターダー−回転子の対として考えることができる。すなわち、部分eの半分は、直線リターダンスδeおよび直線リターダンスの軸方位qeのみを含む偏光特性を有していると考えることができ、部分eの他の半分は、円リターダンスpeのみを含む偏光特性を有していると考えることができる。さらに、経路ACに沿って要素Rまで進む光は、経路ABAに沿って進む光、すなわち、部分eに沿った中間点Bにおいて後方散乱された光と等価の直線リターダンスδeおよび直線リターダンスの軸方位qeを有すると考えることができる。したがって、部分eの直線リターダンスδeおよび部分eの直線リターダンスの軸方位qeは、光ファイバ1の地点Bから端部8に後方散乱した光の偏光状態から直接測定することができる。別の例において、位置eの直線リターダンスδeおよび部分eの直線リターダンスの領域方位qeは、光ファイバ1の地点eから端部8に後方散乱した光の偏光状態から直接導出することができる。
【0052】
したがって、部分eの円リターダンスpeに加え、部分eの直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpが決定されるべきものとして残っている。CPOTDRでは、光導波路1の端部から出現する後方散乱光の偏光状態を検出することによって、ジョーンズ行列の積MR1 TR1およびMR2 TR2を導出することが可能である。したがって、式(3)は、MR1 TR1およびMR2 TR2から、4つのパラメータδ、q、pおよびpeに対する4つの独立した式が得られることを示す。これらの式を解くことにより、要素Rのジョーンズ行列MR、ならびにδ、q、pおよびpeを見出すことができる。
【0053】
しかしながら、円リターダンスpeと直線リターダンスの軸方位qとの間に物理的な違いはなく、Q=(pe−q)は、直接計算することのできるパラメータであり、一方、他の例では、(pe+q)を計算することができる。円リターダンスpeは光の波長λに依存するが、直線リターダンスの軸方位qは依存しない。さらに、円リターダンスpe(λ)は、波長λが無限大に増大するにつれて、0まで減少する。したがって、図8を参照すると、異なる波長λの光パルスに対するQ(λ)を計算して、直線リターダンスの軸方位qに対する値を外挿することができる。
【0054】
図9を参照すると、光ファイバの偏光特性の空間分布を決定するための装置100は、光源12を含み、光源12は、この例において1550mm〜1560mmの任意の所望の波長の、偏光されたコヒーレント光を伝送することのできる同調可能レーザである。光源12によって伝送された光は、ビームスプリッタ13内に方向付けられる。ビームスプリッタ13は、光源12からそれ自体に入射した光の一部を、この例ではその光をビームスプリッタ13に真っ直ぐ通過させることによって光結合器14に伝送する。光源12から入射した光の一部はまた、この例では光を90°の角度で反射させることによって偏光分析器15に伝送する。
【0055】
光結合器14は、ビームスプリッタ13からそれ自体に入射した光を、光ファイバ1の端部8を介して光ファイバ1内に通す。光結合器14はまた、たとえば光ファイバ1内で後方散乱することによって光ファイバ1の端部8から放射された光を、ビームスプリッタ13に伝送する。この放射された、たとえば後方散乱された光は、ビームスプリッタ13によって偏光分析器15に再び方向付けられる。
【0056】
偏光分析器15は、ストークス(Stokes)分析器を含む。より具体的に、偏光分析器15は、ビームスプリッタ13から再び方向付けられた光の経路に配置された4つの光学素子を有する。これらの光学素子は、連続して、第1の直線偏光子、第1の直線偏光子に対して45°で配置された第2の直線偏光子、四分の一波長板、すなわち波長の四分の一だけ光を遅延させる光学素子、および第2の直線偏光子と同じ配向で配置された第3の直線偏光子を含む。直線偏光子の各々から出現する光は、フォトダイオードアレイ等の光検出器16に入射する。したがって、直線偏光子によって分離された各偏光状態の光の強度は、光検出器16によって検出される。
【0057】
この強度の情報は、光検出器16により、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)(PC)の中央処理装置(Central Processing Unit)(CPU)等のプロセッサ17に出力される。プロセッサ17は、光ファイバ1の端部8から放射された光の偏光状態を表わすストークスの形式(Stokes Formalism)において、光検出器16の出力を公式化することができる。このストークスの形式は、一般形のミューラー(Mueller)行列を可能にする。
【0058】
【数5】
Figure 2004525388
【0059】
上述のように、光ファイバ1内で後方散乱した光のミューラー行列から、ジョーンズ行列、直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpを決定することができる。
【0060】
プロセッサ17が、光源12を制御するための光源コントローラ18に接続される。光源コントローラ18は、光源12によって伝送される光の波長と、光パルス7のタイミングおよび持続時間とを選択するように作動することができる。光源12によって伝送される光パルス7のタイミングおよび持続時間は、光源12からビームスプリッタ13に入射した光のうち、ビームスプリッタ13から偏光分析器15に伝送された光に相当する光検出器16の出力から、プロセッサ17によって確認され得る。
【0061】
光源18によって放射された光のパルス7のタイミングおよび持続時間は、光検出器16の出力が分析される時間とともに制御されて、上述のように、光ファイバ1の適切な部分で後方散乱した光を分解する。したがって、光ファイバ1の異なった要素Rを解明することができる。
【0062】
プロセッサ17の出力は、この例ではオシロスコープまたは他の陰極線管(Cathode Ray Tube)(CRT)モニタ等の表示画面である出力装置19に伝送される。この出力は、光ファイバ1で決定された偏光特性を示す。
【0063】
第1の例において、装置100は、電気通信システムの偏光モード分散を測定するように適合される。光結合器14は、現場でまたは製造中もしくは製造後のいずれかに、試験用に電気通信用の光ファイバに光を伝送するように適合される。この出力は、試験中のファイバに沿ったPMDの空間分布を示し、異常に大きなPMDを有するファイバまたはファイバの部分を識別して、たとえば廃棄することを可能にする。
【0064】
第2の例では、図10を参照すると、光ファイバ1が巻き回されて均一なつる巻き線となっている。したがって、光ファイバ1の長さに沿った歪みは、実質的に均一である。装置100は、時間ごとに光ファイバ1の偏光特性の空間分布を測定するように適合される。光ファイバ1の偏光特性の分布の変化は、ファイバのそれぞれの部分での歪みの変化を示し、このことは、次いで、光ファイバの熱膨張または熱収縮を生じる、それらの部分での温度変化を示す。したがって、装置100は、較正後に光ファイバ1の長さに沿った温度の空間分布を出力することができる。
【0065】
光ファイバ1の曲げの変化は、一般に、直線リターダンスδおよび直線リターダンスの軸方位qの変化を生じる。光ファイバ1のねじれの変化は、一般に、円リターダンスpの変化を生じる。したがって、別の例において、装置100は直線リターダンスδおよび直線リターダンスの軸方位qを円リターダンスに相関させて、光ファイバ1の長さに沿った、より正確な温度の空間分布をもたらす。
【0066】
チャップマン・アンド・ホール(Chapman and Hall)のオプティカル・ファイバ・センシング・テクノロジー(Optical-Fibre Sensing Technology)(グラッタン・アンド・メギット(Grattan and Meggitt)編集)、1995年、第13B章、421〜440頁の、ロジャーズ、A.J.による「光ファイバの電流測定(Optical-Fibre Current Measurement)」では、光ファイバのループを流れる電流を測定する方法が記載されている。この発明の別の例において、装置100はこの技術を改良するように適合される。
【0067】
この例において、光ファイバ1は、ループに形成されて、測定されるべき電流が、そのループを軸方向に流れる。この構成により、光ファイバ1のループに沿って軸方向に流れる電流によって形成される磁界が生じる。これにより、ファラデー(Faraday)の磁気光学効果によって、光ファイバ1内で互いに相反しない円リターダンスpが誘発される。
【0068】
したがって、円リターダンスpを測定することにより、電流の測定値がもたらされる。しかしながら、先行技術では、振動によって誘発される直線リターダンスδと直線リターダンスの軸方位qとが、円リターダンスpの測定に干渉する。装置100によって出力された偏光特性の空間分布により、円リターダンスpから直線リターダンスδと直線リターダンスの軸方位qとを分離させることができ、それにより、電流のより正確な測定値が取り出される。
【0069】
さらに別の例において、光ファイバ1は、電界がこの光ファイバ1に直線複屈折を誘発するように配置される。装置100は、ファイバに作用する電界を示す、光ファイバ1の偏光特性の空間分布を決定する。ファイバに沿った2つの地点間の電界を積分することにより、これらの2つの地点間の電圧の測定値が生じる。振動の作用は、電界方向の知識または周波数の弁別によって区別することができる。上述の例と組合せて、装置100によって電流および電圧を両方とも測定することができる。
【0070】
別の例において、光ファイバ1は、構造体として、それを受けた状態で測定されることが望ましい、同じ歪みを受けるように配置される。たとえば、光ファイバ1は、ビルディングまたは橋の鉄筋コンクリートスラブ内に埋込まれ得る。光ファイバ1上の歪みが変化するにつれて、装置100によって測定される、光ファイバ1の偏光特性の空間分布が変化する。したがって、構造物にかかる歪みまたは応力の空間分布を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】光導波路の斜視図である。
【図2】図1の光導波路の長手方向の断面図である。
【図3】図1の光導波路の横断面図である。
【図4】光の2つの偏光モードを示す図である。
【図5】偏光光学時間領域反射計測法を示す、光導波路の長手方向の断面図である。
【図6】計算による偏光光学時間領域反射計測法を示す、光導波路の長手方向の断面図である。
【図7】この発明に従った、光ファイバの偏光特性の空間分布を決定する方法を示す、光ファイバの長手方向の断面図である。
【図8】この発明に従った、直線リターダンスの軸方位qの決定値を示すグラフである。
【図9】この発明に従った、光ファイバの偏光特性の空間分布を決定するための装置の概略図である。
【図10】この発明に従った、温度測定用に配置された光ファイバの図である。

Claims (18)

  1. 光導波路の偏光特性の空間分布を決定する方法であって、
    (a) 光ファイバの端部から前記光導波路に沿って偏光のパルスを伝送するステップと、
    (b) 前記光導波路の端部と前記光導波路の要素との間における前記光導波路での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第1の偏光状態を検出するステップと、
    (c) 前記光導波路の前記要素の第1の部分での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第2の偏光状態を検出するステップと、
    (d) 前記光導波路の前記要素の第2の部分での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第3の偏光状態を検出するステップと、
    (e) 前記第1の偏光状態から、前記光導波路の端部と前記要素との間における前記光導波路の直線リターダンスeおよび直線リターダンスの軸方位qeを導出するステップと、
    (f) 前記第2の偏光状態、第3の偏光状態、導出した直線リターダンスe、および導出した直線リターダンスの軸方位qeから、前記要素の偏光特性を決定するステップと、
    (g) 前記光導波路の偏光特性の空間分布を照合するために、前記光導波路の複数の要素に対してステップ(a)から(f)を繰返すステップとを含む、方法。
  2. 前記要素の前記決定された偏光特性は、前記要素の直線リターダンスδ、直線リターダンスの軸方位q、および円リターダンスpを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記光導波路は光ファイバである、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記光導波路は単一モード光ファイバである、請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記要素の偏光特性の決定は、
    各々が異なる波長を有する光のパルスで(a)、(b)、(c)および(d)を繰返すステップと、
    異なる波長を有する光の前記パルスに対し、前記光導波路の前記端部と各要素との間における前記光導波路の円リターダンスからそれぞれの要素の直線リターダンスの軸方位を引いた、pe−qの値を導出するステップと、
    各要素の直線リターダンスの軸方位qに対する値を得るために、増大する波長に対してpeが0に向かうにつれ前記計算された値pe−qを外挿するステップとによる、前記要素の直線リターダンスの軸方位qの決定を含む、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記第1の検出された偏光状態は、前記光導波路の前記端部と前記要素との間の実質的な中間点で後方散乱した光のそれである、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記第1の検出された偏光状態は、前記光導波路の前記端部に最も近い前記要素の実質的な端部において後方散乱した光のそれである、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の方法。
  8. 前記要素の前記第1および第2の部分は実質的に隣接する、請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 前記要素の前記第1および第2の部分は、前記光導波路の主軸に沿った長さが実質的に等しい、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 前記要素の前記第1および第2の部分は、前記要素をともに規定する、請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 光導波路の偏光特性の空間分布を決定するための装置であって、
    前記光導波路の端部から前記光導波路に沿って偏光のパルスを伝送するための光源と、
    前記光導波路の前記端部と前記光導波路の要素との間における前記光導波路での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第1の偏光状態、前記光導波路の前記要素の第1の部分での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第2の偏光状態、および前記光導波路の前記要素の第2の部分での後方散乱によって前記光導波路の前記端部から出現する光の第3の偏光状態を検出するための検出器と、
    前記第1の偏光状態から、前記光導波路の端部と前記要素との間における前記光導波路の直線リターダンスpeおよび直線リターダンスの軸方位qeを導出し、前記第1の偏光状態、第2の偏光状態、導出した直線リターダンスpe、および導出した直線リターダンスの軸方位qeから、前記要素の偏光特性を決定し、前記光導波路の複数の要素に対して伝送および検出を繰返すために前記光源および検出器を制御し、前記光導波路の前記複数の要素に対して導出および決定を繰返し、前記光導波路の偏光特性の空間分布を照合するためのプロセッサとを含む、装置。
  12. 前記光源は、各々が異なる波長を有する光のパルスを伝送し、
    前記検出器は、異なる波長の光の前記パルスに対する第1、第2および第3の偏光を検出し、
    前記プロセッサは、各々が異なる波長の光の前記パルスに対して、前記光ファイバの前記端部と前記要素との間における前記光ファイバの円リターダンスから前記要素の直線リターダンスの軸方位を引いた、pe−qの値を導出して、各要素の直線リターダンスの軸方位qに対する値を得るために、増大する波長に対してpeが0に向かうにつれ前記計算された値pe−qを外挿する、請求項9に記載の装置。
  13. 光ファイバにおいて偏光モード分散(PMD)を決定する方法であって、請求項1から請求項10のいずれか1つの方法を含む、方法。
  14. 光ファイバにおいて偏光モード分散を決定するための装置であって、請求項11または請求項12の装置を含む、装置。
  15. 外部の影響による光ファイバの偏光特性の変化を決定する方法であって、請求項1から請求項10のいずれか1つの方法を含む、方法。
  16. 外部の影響による光ファイバの偏光特性の変化を決定するための装置であって、請求項11または請求項12の装置を含む、装置。
  17. 請求項1から請求項10、請求項13または請求項15のいずれか1つの方法を実施するために採用される、コンピュータソフトウェア。
  18. 添付の図面のうち、図1から図4、または図7から図10のいずれか1つを参照して実質的に説明される、装置。
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