JP2004524879A - 閉ループによる酸素吸気濃度制御システムおよび方法 - Google Patents

閉ループによる酸素吸気濃度制御システムおよび方法 Download PDF

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Abstract

動脈ヘモグロビン酸素飽和信号(SpO)の受信に応答して、患者に吸入気酸素(FiO)を供給するためのシステムおよび方法が開示されている。SpOは例えばパルスオキシメータを用いて測定される。アルゴリズムはSpOを示す信号を受信する。アルゴリズムはSpOが酸素正常状態範囲、低酸素状態範囲または高酸素状態範囲にあるかを判定する。アルゴリズムはSpOの秒間変化の勾配を計算することにより傾向を求める。現在のSpOと傾向に基づいて、アルゴリズムは患者に対する適切なFiOを決定し、酸素吸入気または空気酸素ミキサなどの装置に対して、患者に供給すべき適切なFiOについての指示を与える。システムはデフォルト値で様々なパラメータを初期化するが、ユーザ(例えば看護士)もいつでも設定を更新することができる。システムは、高酸素状態または低酸素状態の症状の発生時、FiO調整にもかかわらずこの状態が一定時間(例えば、2分)を超えて持続した場合、ならびに調整によってFiOが一定のレベルに設定された場合など、様々な条件に対して、警告、例えば標準パルスオキシメータアラームや通知を与える。SpO信号が損失した場合にもユーザに対して警告が行われる。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は広義には酸素供給システムに関し、より詳細には吸入気酸素(FiO)を自動的に供給するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
出生時体重が非常に低い幼児には、しばしば低酸素血症の症状が現れる。こうした症状はパルスオキシメトリーによる動脈血酸素飽和度(SPO)のモニタリングによって検出され、通常は、吸入気酸素(FiO)を一時的に増加させることにより補助される。
【0003】
急激な発症であることと低酸素血の症状の大半が発生する頻度とを考えると、個々の症状のあいだにFiOを手動で調整することによりSpOを正常な範囲に維持することは、困難かつ時間を要する作業である。看護士や呼吸療法士は、高/低SpOアラームに応答する。日常的な臨床状態においては、応答時間は様々であり、FiOの調整も十分に明確化されていない。そのため、乳児はある期間、低酸素状態や高酸素状態に晒され、このことが新生児慢性肺疾患や未熟児網膜症の危険を増大させることもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、FiOを自動的に調整することのできるシステムが望まれている。FiOを自動的に調整する従来技術のシステムが知られている。そうした従来のシステムは好ましい結果をもたらしている。しかしながら、既存のシステムは急激なSpO変化には対応しておらず、人手の介入が必要であった。したがって、急激なSpO変化に対応するような、自動化されたFiO調整システムが望まれている。人手の介入を必要としないながらも、必要に応じて人手が介入できるようなシステムでなければならない。また、症状が解消し始め次第、徐々にFiOを削減できるシステムでなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、患者に吸入気酸素(FiO)を供給するためのシステムが提供される。本システムは、動脈ヘモグロビン酸素飽和信号(SpO)を得るためのパルスオキシメータなどの装置を含む。アルゴリズムはSpOを用いて、患者に供給すべき適切なFiOを決定する。アルゴリズムは、人工呼吸器などの酸素供給装置の空気/酸素ミキサのFiOレベルを調整する。
【0006】
本発明の他の態様によれば、目標(酸素正常状態)範囲を含むSpOレベルが規定される。酸素正常状態範囲より高いSpO値は高酸素状態とみなされ、酸素正常状態範囲より低い値は低酸素状態とみなされる。
【0007】
本発明のさらなる態様によれば、SpO信号が有効信号であるかが判定される。SpO信号が有効信号でない場合には、バックアップ値に基づいて患者に供給すべきFiOが決定される。信号が有効信号でありかつ閉ループモードが有効でない場合には、バックアップ値に基づいて患者に供給すべきFiOが決定される。信号が有効でありかつ閉ループモードが有効である場合には、現在のSpOと傾向とに基づいて患者に供給すべきFiOが決定される。傾向は、以前のSPO値を用いて勾配を計算することにより求められる。決定されたFiOは、例えば、呼吸器または空気/酸素ガスミキサーを用いて患者に供給される。
【0008】
本発明のさらに別の態様によれば、ユーザインターフェースが提供される。ユーザインターフェースは状態情報を表示する。ユーザインターフェースは警告も表示する。ユーザインターフェースは、ユーザ設定/パラメータを見たり変更したりするために用いることもできる。
【0009】
本発明の上記ならびに他の特徴は、図面を参照するとより明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
従来、図1に示したように、患者60の動脈ヘモグロビン酸素飽和度を判定するために、パルスメータ50などの装置が用いられている。看護士70がパルスオキシメータ50を監視する。看護士70は、人工呼吸器または空気/酸素ミキサ80を用いて、患者60に供給される吸入気酸素(FiO)を調整する。典型的には、呼吸器装置80が純酸素を空気と混合して、酸素を一定の百分率で有した混合気を患者に与える。例えば、呼吸器80は、患者60に90%酸素/10%空気混合物を供給するようにしてもよい。必要とされる正確な混合気は患者ごとに異なり、患者個人に対しても長い期間の間に変化することがある。患者が受ける酸素が多すぎると、高酸素状態として知られる状態が起こり、患者が十分な酸素を受け取らないと、低酸素状態として知られる状態が起こる。適切な量の酸素が供給されていれば、「酸素正常状態」となる(すなわち、高酸素状態も低酸素状態も起こっていない)。図1に示されるような従来のシステムは、人間が介入(たとえば、看護士70によって)することから、「開システム」である。
【0011】
図2に示すように、本発明は、アルゴリズム90(以下に詳細に説明する)を利用して、動脈ヘモグロビン酸素飽和信号(SpO)の受信に応答してFiOを供給する「閉じたシステム」である。本発明の例示的実施形態において、アルゴリズムはパルスオキシメータ50によって測定される動脈酸素−ヘモグロビン酸素飽和度(SpO)についての情報を取得し、この測定値を入力として用いて、呼吸器80を介して連続的に患者に供給される吸入気酸素濃度(FiO)に対する調整があれば、これを求める。ここで、本明細書中に記載するアルゴリズムは、様々な酸素供給モード、例えば、人工呼吸器、酸素フード、鼻カニュレ、および/または持続的気道陽圧(CPAP)システムまたはインキュベータにも適用することができる。新しいFiO設定と実際の酸素濃度変化の間の遅延は重要である。殆どの酸素供給モードにおいて、遅延は比較的短い(例えば、15秒未満)。しかしながら、大型のフードやインキュベータにおいては、有意に長い遅延が存在する。本発明の閉ループ制御システムは、急速かつ頻繁な低酸素症状に追従するのに十分な速さで、吸入気濃度を変化させることができる。本発明の例示的実施形態において、SpOは、パルスオキシメータのアナログ出力から読み込まれる。しかしながら、他の出力から、例えば、任意のシリアル出力から読み込む代替実施形態も可能である。
【0012】
本発明は人間の介入を必要としないものではあるが、手動で調整や停止を行うことも可能である。本明細書に記載のシステムは、出生時体重が非常に低い乳児である患者に理想的に適している。しかしながら、本発明はこれに限定されることはない。本発明はあらゆる年齢の患者に対して用いることができる。
【0013】
本発明は、患者のSpO情報を連続的に取得し、(例えば、人工呼吸器80を介して)患者に供給されるFiOを調整してユーザ(例えば、看護士)によって設定された特定の範囲内にSpOを維持するアルゴリズム90を含んでいる。例示的実施形態において、アルゴリズム90は、アルゴリズム90と呼吸器の空気/酸素ブレンダ制御との間の直接的な電子インターフェースを用いた「閉ループ」原理に基づいて、1秒に1回、FiOを計算して調整する。
【0014】
アルゴリズム90は、ユーザ指定の目標酸素正常状態範囲に基づいてSpOの範囲を規定する。高酸素状態はSpOが酸素正常状態の目標範囲を超える場合に起こるものとし、低酸素状態はSpOが酸素正常状態の目標範囲を下回ると起こるものとする。FiOにおける患者の多様性変化扱うために、差動制御フィードバック関数を用いるが、この関数は、アルゴリズムのルールと組み合わせて、酸素正常状態の期間において、あるいは高酸素血または低酸素血症状期間において、FiO調整の大きさとタイミングを調節する。調整を決定するために用いられる因子は、現在のSpOレベルと、SpO変化の方向および速度、高酸素血または低酸素血症状の持続の程度、現在のFiO設定、および個々の患者の酸素正常状態時の基礎FiO要求量である。
【0015】
高酸素状態および酸素正常状態時時FiO調整は、低酸素状態時に比べて小規模かつ遅いペースで行われる。しかしながら、アルゴリズム内の規則および制御関数は、アルゴリズムが、安定期間内の遅くて微妙なSpO変化から、急性の低酸素状態期間内の急激なSpO低下への、変化する状態に対する応答を修正できるように設計されている。
【0016】
アルゴリズム90は、SpO情報が見つからない場合のバックアップ機能も有している。バックアップ機能は、短い待機期間の後、SpO情報が再び利用できるようになるまで、ユーザによって予め設定されたバックアップレベル若しくは現在のFiOレベルのいずれか高い方に、FiOをロックする。
【0017】
標準的なパルスオキシメータアラームに加えて、アルゴリズムは、高酸素血または低酸素血の症状が起こった場合と、FiOを調整したにも拘わらずこの状態が一定時間(例えば、2分間)を超えて持続された場合、および調整によってFiOが所定レベル、例えば、低レベルである0.21(大気)および高レベルである1.0(純酸素)に設定された場合に、ユーザに対して警告を発する。SpO信号が失われた場合にもユーザへの警告がなされる。上記警告は、ユーザ(例えば、看護士)に、SpO測定、FiO供給および通信リンクが正常に機能しているかを確認するように知らせることを意図している。
【0018】
図3は、アルゴリズム90によって実行される例示的論理を示した流れ図である。アルゴリズムは、ユーザによって設定された範囲に従ってSpOを分類する。ユーザは酸素正常状態に対する目標範囲(例えば、例示的デフォルト範囲は88%〜96%)を設定する。上記の酸素正常状態に対する範囲を上回るSpO(たとえば、96%より大きい)は高酸素状態とみなされる。上記の酸素正常状態に対する範囲を下回るSpO(たとえば、88%未満)は低酸素状態とみなされる。低酸素状態については、その重要性からさらに細別される。例示的実施形態において、低酸素状態については、以下に示す範囲にさらに細別される。75%未満、75〜85%、85%〜酸素正常状態下限(例えば、例示的デフォルト範囲を用いると、85%〜88%)。FiOは、現在のSpOと、SpOの傾向と、SpOが上記範囲にある時間、ならびに基礎FiOおよび現在のFiO設定に基づいて調整される。
【0019】
図3の論理は、開始ブロックからブロック100に移行し、ここでシステムデフォルトが設定される。図4の表に示されるような、様々なシステムデフォルトまたはパラメータが予め設定される。表4中のパラメータ(変数)については後で詳述する。これらの変数は、アプリケーションおよび/またはユーザによって変更可能である。
【0020】
システムデフォルトの設定後、図3の論理はブロック102に移行し、ここでユーザインターフェースが表示される。例示的なユーザインターフェースが図21に示されており、これについては後述する。
【0021】
次に図3の論理はブロック104に進み、ここでユーザ設定が読み込まれる。図5に示されるようなユーザ設定は、閉ループ実行の開始前(すなわち、制御サイクルに入る前)に設定しておかなければならない。好ましくは、設定は、アルゴリズムの実行中に設定または変更することもできる。好ましくは、適当なユーザインターフェース(図21に示されるようなもの)を設けて、ユーザが上記の値を設定/変更できるようにする。ユーザは上記の値を設定/変更することができるが、好ましくはシステムデフォルト(図5に示されるよなもの)が与えられる。
【0022】
本発明の例示的実施形態において、SpO目標範囲上限およびSpO目標範囲下限によって患者の所望目標範囲が規定される。図5に示した例示的実施形態において、SpO目標範囲下限は、85%〜94%の範囲になければならず、88%のデフォルト値を有しており、SpO目標範囲上限は、94%〜100%の範囲になければならず、96%のデフォルト値を有している。したがって、デフォルト目標範囲は88%〜96%である。
【0023】
FiOベースは、正常なSpOを維持するための患者の基礎酸素要求量である。FiOベースは、ユーザ設定に固定しておいてもよいし、あるいはアルゴリズムによって基礎酸素需要の変化に自動的に調整してもよい。FiOベースは、閉ループがONに切り換えられた時のFiOセットに対する初期レベルでもある。あるいは、FiOベースに対するデフォルト設定は、閉ループをONにする前に用いられていた手動(通常)モード時のユーザ設定から得ることもできる。図5に示した例示的実施形態において、FiOベースは、21%〜60%の範囲になければならず、30%のデフォルト値を有している。
【0024】
FiOバックアップは、システムの起動時、SpO信号のOUT時、あるいは閉ループスイッチのOFF時における、FiOセットに対するデフォルト値である。FiOバックアップは、基礎(FiOベース)よりも低くてはならない。図5に示した例示的実施形態において、FiOバックアップは、21%〜100%の範囲になければならず、40%のデフォルト値を有している。
【0025】
FiO最小値は、FiOセット、FiOベースおよびFiOバックアップを設定できる最低レベルである。図5に示した例示的実施形態において、FiO最小値は21%(大気)のデフォルト値を有している。
【0026】
FiO最大値(図5には示さず)は、デフォルトパラメータである。例えば、FiO最大値は、100%のデフォルト(純酸素)に初期設定されているが、ユーザによって選択可能である。
【0027】
ユーザ設定が読み込まれた後、図3の論理はブロック106に進み、ここで図6に示され以下に詳述するようにして、制御サイクルが実施される。制御サイクルは、ユーザが閉ループをONに切り換えている場合に開始される。閉ループがOFFに設定されていれば、制御サイクルループは継続するが、FiOセットはFiOバックアップレベルに戻る。FiOセットは、空気/酸素ミキサにおいて設定された実際のパラメータである。
【0028】
図6は、本発明に従って制御サイクルを実施するための例示的論理を示す流れ図である。論理は開始ブロックからブロック200に移行し、ここでSpO(例えば、パルスオキシメータ50からのSpO出力信号)が読み込まれる。読値であるSpOは、SpOリードとして格納される。次に、論理は判定ブロック202に移行し、ここで、SpOリードが許容SpO範囲にあるかを判断する判定が行われる。例えば、図4に示されるように、例示的実施形態において、デフォルト範囲は20%〜100%ある。SpOリードが許容範囲内にない場合(ブロック202においてNO)、論理はブロック204に移行し、ここでSpO信号OUT処理が図7に示し後述するようにして実施される。オキシメータとアルゴリズムの間の通信がパルスオキシメータのアナログ出力による場合に、信号がOUTであると、大半のオキシメータは0%の読値を与える。これに代わって、オキシメータとアルゴリズムの間にシリアル通信が存在する場合には、SpO情報を適切な通信ハンドシェークによってモニタすることができる。SpOがSpOOK範囲にあれば(判定ブロック202においてYES)、論理はブロック206に移行し、ここでSpO信号OK処理が図8に示し後述するようにして実施される。SpO信号OUT処理の実施後(ブロック204)またはSpO信号OK処理の実施後(ブロック206)、論理はブロック208に移行し、ユーザ設定が変更されているかをモニタする。ユーザはいつでも様々な設定を変更できることが好ましい。ユーザ設定が変更されている場合には、それに応じて変数が更新される。その後、論理はブロック200に戻り、ここでSpOがもう一度読み込まれて処理される。例示的実施形態において、SpOの読み込みと処理(例えば、これに対応したFiOの調整)は一秒毎に行われる。したがって、SpOはシステムが遮断されるまで毎秒連続的にモニタされる。
【0029】
図7は、本発明に従ってSpO信号OUT(例えば、バックアップモード)処理を実施するための例示的論理を示している。バックアップモード処理において、FiOセット(すなわち、空気/酸素ミキサ側で設定された実際のパラメータ)は、フィードバック情報が再度利用できるようになるまで、FiOバックアップレベル、FiOベースレベルまたは現在のレベル(いずれか高いもの)にロックされる。
【0030】
図7の論理は、開始ブロックからブロック220に移行し、ここでユーザへの警告が行われ、原因がチェックされる。パルスオキシメータが情報を提供できなくなるのには、いくつかの理由があるが、一例としては、運動または低灌流(もしくはその両方)時における不十分な信号の質、プローブのゆるみやプローブが定位置にない、あるいはオキメータとアルゴリズム90の間の通信リンクの破断などがある。次に論理はブロック222に移行し、ここでSpOOUTカウンタがインクリメントされる。SpOOUTカウンタは、信号の損失が一種の一時的変動またはエラーに関係していないことを確認するために使用される。最小インターバルが経過した後にのみ、SpOOUTカウンタはリ設定される。これにより、短いドロップアウト期間があったとしても、動作を正常に再開できることになる。次に、論理は判定ブロック224に移行し、ここで、SpOOUTカウンタがSpOゼロまでの時間(Time to Zero)カウンタに等しいかどうかが判定される。判定結果がYESであれば、論理はブロック226に移行し、ここでSpOOKカウンタがゼロに設定される。例えば、図4に示した例示的実施形態において、デフォルト値は10秒である。したがって、SpOOUTカウンタが10であれば、SpOOKカウンタはゼロにリ設定されることになる。図示した実施形態は、SpOが毎秒読み込まれて処理されることを想定している。しかしながら、アルゴリズムは異なるインターバルでSpO値を読み込んで処理することを許容するように変更することもできる。
【0031】
次に、論理は判定ブロック228に移行し、ここで、SpOOUTカウンタが直近の5秒間の間に設定されたか(例えば、SpOOUTカウンタが5以上である)どうかの判定が行われる。図示した論理は、連続する5秒間にわたって失われたSpO信号に基づいているが、他の時間を用いることもできる。デフォルト値はユーザによって変更可能であることが好ましい。低酸素状態が(しばしば観察される)四肢の動きに伴うものであるならば、短い待機時間で早期に酸素を追加するが、低酸素状態が頻繁ではなく、信号の損失が低酸素状態に伴って起こっていない場合には、一般により長い待機時間が適用される。SpOが一定期間(例えば、5秒)にわたって設定されていない場合には、図7の論理は終了する。
【0032】
しかしながら、SpOが直近の5秒間もしくは他の指定された期間にわたって、損失(OUT)している場合には(判定ブロック228においてYES)、論理はブロック230に移行し、ここで信号損失直前のFiOセットがFiOセットに設定される。FiOがバックアップレベルに設定されると、アルゴリズムは最新のFiO値をメモリに格納する。この信号損失直前のFiO値は、何らかの条件下でSpOが再度利用可能になるとすぐにFiOを設定するために用いられる。次に、論理は判定ブロック232に移行し、ここでFiOバックアップがFiOベース以上であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック234に移行して、ここでFiOセットがFiOバックアップ未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック236に移行して、ここでFiOセットがFiOバックアップに設定される。そして図7の論理は終了し処理は図6に戻る。
【0033】
FiOバックアップがFiOベース未満である場合(判定ブロック232においてNO)、論理は判定ブロック238に移行し、ここで、FiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック240に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。判定結果がNOであれば、FiOセットは変更されない。そして図7の論理は終了し処理は図6に戻る。
【0034】
図8は、本発明に従ってSpO信号OK処理を実施するための例示的論理を示す。各範囲内のSpOに対して経過した時間のカウンタは連続的に更新される。これらのカウンタは、実際のSpOレベルを分類して確認し(酸素正常状態、高酸素状態または低酸素状態)、短い変動と区別するために用いられる。SpOがいずれかの特定範囲に達してから最小時間が経過して初めて、これが新しいSpOレベルであるとみなされる。図4に示した例示的実施形態において、新しいレベルとみなされるまでのデフォルト時間は、3秒にデフォルト設定されている(高/正常/低範囲最小値におけるSpO時間)。この短いインターバルは、短い変動による影響を受け得るため、以前のSpO範囲に対する他のカウンタは長いインターバル(図4に示した例示的実施形態においては10秒にデフォルト設定されている、SpOゼロまでの時間カウンタ)が経過して初めてリ設定される。このように、SpOリードは、より長い時間(例えば、10秒)を経た後にのみ、いずれかの特定範囲から外れたものと確認される。SpOリードは、3秒(あるいは高/正常/低範囲最小値にあるSpO時間の値が設定されている時間)後に、新しい範囲にあると確認されるが、以前の範囲から外れたものと確認されるのは10秒(あるいはゼロまでの時間カウンタが設定されている時間)後である。このようにして、SpOリードが短時間で以前の範囲に戻った場合、その範囲における全ての動作は即座に再開する。
【0035】
図8の論理は開始ブロックからブロック250に移行し、ここでSpOOKカウンタがインクリメントされる。次に、論理は判定ブロック252に移行し、ここでSpOOKカウンタがSpOゼロまでの時間カウンタと等しいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック254に移行し、ここでSpOOUTカウンタはゼロに設定される。次に、SpOリードに基づいて適切なタイミングが行われる。SpOリードが酸素正常状態に対する目標範囲内、例えば88%〜96%にある場合には(判定ブロック256においてYES)、論理はブロック258に移行し、ここで酸素正常状態タイミングが図9に詳細に示し以下に説明するようにして実施される。
【0036】
図9は、本発明に従って酸素正常状態タイミングを実施するための例示的論理を示している。図9に示し後述するように、SpOが目標範囲に入ってから一定時間(例えば、3秒)経過した後に初めて、酸素正常状態が新しいSpOレベルであるとみなされるが、他のSpO範囲に対するカウンタはより長い時間(例えば、10秒)が経過した後にしかリ設定されない。図9の論理は、開始ブロックからブロック300に移行し、ここでSpO酸素正常状態カウンタがインクリメントされる。次に、論理は判定ブロック302に移行し、ここでSpO酸素正常状態カウンタがSpO範囲内最小時間(高/正常/低範囲におけるSpO時間、例えば3秒間)以上であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック304に移行し、ここでSpO酸素正常状態カウンタがSpO範囲内最小時間と等しいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック306に進み、ここで、SpO先行レベルがSpOレベルに設定される。判定ブロック304の結果に係わらず、論理はブロック308に進み、ここでSpOレベルが酸素正常状態に設定される。判定ブロック302の結果に関係無く、論理は判定ブロック310に移行し、ここでSpO酸素正常状態カウンタがSpOゼロまでの時間カウンタよりも大ききかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック312に移行し、ここでカウンタ(SpO高酸素状態カウンタ,SpO低酸素状態カウンタ,SpO低酸素状態85〜下限カウンタ,SpO低酸素状態75〜85カウンタおよびSpO低酸素状態75未満カウンタ)はゼロに設定される。そして図9の論理が終了し、処理は図8に戻る。
【0037】
図8に戻って、SpOリードが目標範囲より大きい場合には(判定ブロック260においてYES)、論理はブロック262に移行して、ここで高酸素状態タイミングが図10に詳細に示し後述するようにして実施される。
【0038】
図10は、本発明に従って高酸素状態タイミングを実施するための例示的論理を示す。図10に示し後述するように、SpOが高酸素状態範囲に入ってから一定時間(例えば、3秒)経過した後に初めて、高酸素状態が新しいSpOレベルであるとみなされるが、他のSpO範囲に対するカウンタはより長い時間(例えば、10秒)が経過した後にしかリ設定されない。図10の論理は、開始ブロックからブロック320に移行し、ここでSpO高酸素状態カウンタがインクリメントされる。次に、論理は判定ブロック322に移行し、ここでSpO高酸素状態カウンタがSpO範囲内最小時間以上であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック324に移行し、ここでSpO高酸素状態カウンタがSpO範囲内最小時間と等しいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック326に進み、ここでSpO先行レベルがSpOレベルに設定される。判定ブロック324の結果に係わらず、論理はブロック328に進み、ここでSpOレベルが高酸素状態に設定される。判定ブロック322の結果に係わらず、論理は判定ブロック330に移行し、ここでSpO高酸素状態カウンタがSpOゼロまでの時間カウンタよりも大ききかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック332に移行し、ここでカウンタ(SpO酸素正常状態カウンタ、SpO低酸素状態カウンタ、SpO低酸素状態85〜下限カウンタ、SpO低酸素状態75〜85カウンタ、およびSpO低酸素状態75未満カウンタ)がゼロに設定される。そして図10の論理が終了し、処理は図8に戻る。
【0039】
図8に戻って、SpOリードが目標範囲未満である場合には(判定ブロック264においてYES)、論理はブロック266に移行して、ここで低酸素状態タイミングが図11に詳細に示し後述するようにして実施される。
【0040】
図11は、本発明に従って低酸素状態タイミングを実施するための例示的論理を示す。図11に示し後述するように、SpOが低酸素状態範囲に入ってから一定時間(例えば、3秒)経過した後に初めて、低酸素状態が新しいSpOレベルとみなされるが、他のSpO範囲に対するカウンタはより長い時間(例えば、10秒)が経過した後にしかリ設定されない。図11の論理は、開始ブロックからブロック340に移行し、ここでSpO低酸素状態カウンタがインクリメントされる。次に、論理は判定ブロック342に移行し、ここでSpO低酸素状態カウンタがSpO範囲内最小時間以上であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック344に移行し、ここでSpO低酸素状態カウンタがSpO範囲内最小時間と等しいかを判定するテストが行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック346に進み、ここで、SpO先行レベルがSpOレベルに設定される。判定ブロック344の結果に係わらず、論理はブロック348に進み、ここでSpOレベルが低酸素状態に設定される。判定ブロック342の結果に係わらず、論理は判定ブロック350に移行し、ここでSpO低酸素状態カウンタがSpOゼロまでの時間カウンタよりも大ききかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック352に移行し、ここでカウンタ(SpO酸素正常状態カウンタおよびSpO高酸素状態カウンタ)がゼロに設定される。
【0041】
上述のように、低酸素状態は例えば、例えば75%未満、75%〜85%、および85%〜酸素正常状態下限という範囲に細分化される。種々のサブ範囲に対する低酸素カウンタは、必要に応じて、SpOリードに基づいて設定される。例えば、SpOリードが85とSpO目標範囲下限の間にある場合、例示的デフォルト範囲として85%〜95%の範囲を用いて(判定ブロック354においてYES)、論理はブロック356に移行し、ここでSpO低酸素状態85〜下限カウンタがインクリメントされる。そして論理は判定ブロック358に移行し、ここで、SpO低酸素状態85〜下限カウンタがゼロまでの時間カウンタよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック360に移行し、ここでカウンタ(SpO低酸素状態75〜85カウンタおよびSpO低酸素状態75未満カウンタ)がゼロに設定される。SpOリードが75と85の間であれば(判定ブロック362においてYES)、論理はブロック364に移行し、ここでSpO低酸素状態75〜85カウンタがインクリメントされる。そして論理は判定ブロック366に移行し、ここでSpO低酸素状態75〜85カウンタがSpOゼロまでの時間カウンタよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック368に移行し、ここでカウンタ(SpO低酸素状態85〜下限カウンタおよびSpO低酸素状態75未満カウンタ)がゼロに設定される。もしSpOリードが75未満であれば(判定ブロック370においてYES)、論理はブロック372に移行し、ここでSpO低酸素状態75未満カウンタがインクリメントされる。そして論理は判定ブロック374に進み、ここでSpO低酸素状態75未満カウンタがSpOゼロまでの時間カウンタより大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック376に移行し、ここでカウンタ(SpO低酸素状態85〜下限カウンタおよびSpO低酸素状態75〜85カウンタ)がゼロに設定される。そして図11の論理が終了し、処理は図8に戻る。
【0042】
適切なタイミング処理が実施された後(例えば、ブロック258における酸素正常状態タイミング、ブロック262における高酸素状態タイミング、またはブロック266における低酸素状態タイミング)の図8に戻り、図8の論理はブロック268に移行し、ここでSpO勾配計算が図12に詳細に示し後述するようにして実施される。
【0043】
図12は、本発明に従ってSpO勾配計算を実施するための例示的論理を示している。SpOは毎秒読み込まれて処理されるので、勾配は毎秒計算される。勾配計算の際には、現在のSpO読値と直前の連続する7秒間のSpO読値に基づいて勾配が計算される。ここで勾配計算の際に用いる直前値の数は7以外であってもよい。勾配を計算するために用いられる全ての読値は、信号がOKとみなされる範囲内になければならない。勾配は各秒の間のSpO変化の平均である。算出された勾配は特定された範囲に限定される。たとえば、図4に示した実施形態においては、範囲は1秒あたり±5%(SpO勾配上限およびSpO勾配下限)にデフォルト設定されている。様々な実施形態において、高速、中速および低速変化を追跡するために複数の勾配を計算することもできる。そしてこの複数の勾配をFiOセット判定手順(図14に示される)内の様々な時間において使用することができる。
【0044】
図12の論理は開始ブロックから判定ブロック380に移行し、ここでSpO信号OKカウンタが連続7秒以上であるかを判断する判定が行われる。判定結果がNOであれば、論理はブロック382に移行して、ここでSpO勾配がゼロに設定され、図12の論理は終了し、処理は図8に戻る。
【0045】
しかしながら、SpO信号OKカウンタが連続した7秒以上であれば(判定ブロック380においてYES)、論理はブロック384に移行して、ここでSpO勾配が直近の7秒間の秒間SpO変化の平均に設定される。次に、勾配が許容限界内にあることを保証するように論理が実施される。判定ブロック386において、SpO勾配がSpO勾配上限(例えば5%を超える変化)を超えると判定された場合には、論理はロック388に移行して、ここでSpO勾配がSpO勾配上限に設定される(例えば、SpO勾配が+5%に設定される)。判定ブロック390において、SpO勾配がSpO勾配下限未満であると判定された場合には、論理はブロック392に移行して、ここでSpO勾配がSpO勾配下限に設定される(例えば、SpO勾配が−5%に設定される)。そして図12の論理は終了し、処理は図8に戻る。
【0046】
勾配を計算した後(ブロック268)の図8に戻り、論理はブロック270に移行し、ここで、図13に詳細に示し、以下に示すようにしてFiO最大値/最小値タイミングが実施される。
【0047】
図13の論理は、本発明に従ってFiO最大値/最小値タイミングを実施するための例示的論理を示している。このアルゴリズムでは、FiO最大限界値および最小限界値にある時間をカウントすることにより、FiOセットに対する実際値をモニタしている。FiOがFiO最大値アラームインターバルよりも長い間にわたって、連続的に最大限界値にあれば、ユーザに警告を行う。FiO最大値および最小値における時間は、後述のようにFiOベースの計算のためにも用いられる(図18)。
【0048】
図13の論理は開始ブロックから判定ブロック400に移行して、ここでFiOセットがFiO最小値に等しいかを判断する判定が行われる。判定結果がNOであれば、論理はブロック402に移行して、ここでFiO最小値カウンタがゼロに設定される。もし等しければ、論理はブロック404に移行して、ここでFiO最小値カウンタがインクリメントされる。次に論理は判定ブロック406に移行して、ここでFiOセットがFiO最大値と等しいかを判断する判定が行われる。判定結果がNOであれば、論理はブロック408に移行して、ここでFiO最大値がゼロに設定され、図13の論理は終了し、図8に戻る。
【0049】
しかしながら、FiOセットがFiO最大値と等しくない場合には、論理は判定ブロック406からブロック410に移行し、ここでFiO最大値がインクリメントされる。そして、論理はブロック412に移行して、ここでこれ(FiO最大値カウンタ)が60秒を超える場合にはユーザへの警告が行われる。この時間は様々な実施形態において60秒以外の値に設定することもできる。そして図13の論理は終了し、処理は図8に戻る。
【0050】
FiO最大値/最小値タイミングが実施された後の図8に戻って、論理は判定ブロック272に移行し、ここで、閉ループ制御が有効にされているかを判断する判定が行われる。有効にされている場合には、論理はブロック273に移行し、ここで図14に詳細に示し、以下に示すようにしてFiOセット判定が実施される。
【0051】
図14の論理は、本発明に従ってFiOセット判定を実施するための例示的論理を示している。SpOリード値は、酸素正常状態、高酸素状態、低酸素状態の3つのレベルに分類される。更新されたFiOセット値は、現在のSpOリードが在する酸素添加範囲(SpOレベル)に応じて様々な方法によって計算される。図14の論理は開始ブロックから判定ブロック450に移行し、ここでSpOレベルの判定が行われる。そして、このSpOレベルに基づいて適切な処理が行われる。SpOレベルが低酸素状態を示す場合には、論理はブロック452に移行して、ここで低酸素状態時FiOセット判定が、図15に詳細に示し、後述するようにして実施される。SpOレベルが高酸素状態を示す場合には、論理はブロック454に移行して、ここで高酸素状態時FiOセット判定が図16に詳細に示し、後述するようにして実施される。SpOが酸素正常状態を示す場合には、論理はブロック456に移行して、ここで酸素正常状態時FiOセット判定が図17に詳細に示し、後述するようにして実施される。
【0052】
図15は、本発明に従って低酸素状態時FiOセット判定を実施するための例示的論理を示している。低酸素状態が起こると、本発明のアルゴリズムは、低酸素状態の初期カスケード効果ならびに供給モードによる吸入気O濃度の変更時のあらゆるラグタイムを相殺するのに十分である有意な大きさを有した、FiOセットの初期増加を判定する。SpOリード値がユーザによって設定された目標範囲の下限未満に降下し、最小要求時間(例えば、3秒)の間維持されるとすぐに、アルゴリズムはFiOセットを増加させる(低酸素状態範囲に降下する度毎に起こる)。同時に、算出されたSpO勾配が負である場合には(SpOが減少する傾向にある)、FiOセットが変化速度に正比例して増加される(例えば、毎秒)。システムならびに吸入気O濃度が変化した時間からSpOが酸素正常状態に戻るまでの固有の遅延によるオーバーシュートを防止するために、SpOが回復の徴候(正の勾配)を示すと直ぐに、FiOセットは実際のFiOセットと比例して段階的に(例えば毎秒)削減される。過剰な吸入気酸素の削減(減少)により、酸素飽和レベルを正常な範囲に保ちながら、動脈への不必要な供給酸素暴露が防止される。SpO勾配が平坦または負である場合には、この削減は停止される。SpOが低酸素状態範囲にあり、回復の徴候を見せない場合(勾配が平坦または負)には、目標範囲とSpOリードの差に比例した大きさの連続インクリメントが行われる。上記のステップが行われるインターバルの継続時間は、低酸素状態の程度に反比例して変化する(SpOリードが低いほど、より短いインターバルでより大きなインクリメントとなる)。
【0053】
図15の論理は開始ブロックから判定ブロック460に移行し、ここで初期FiO増加に対する条件が存在するかを判断する判定が行われる。例示的実施形態において、SpOが範囲未満に降下して直ぐの初期FiO増加に対する条件は以下の通りである。
【0054】
SpO信号が損失していたが、低酸素状態に回復
または
SpOが低酸素状態85〜下限にあり、以前はSpOが酸素正常状態にあった
または
SpOが低酸素状態75〜85%にあり、以前はSpOが酸素正常状態にあった
または
SpOが低酸素状態75%未満にあり、以前はSpOが酸素正常状態もしくはSpOが低酸素状態85〜下限もしくはSpOが75〜85%にあった
初期FiO増加に対する条件(例えば上述のような)が存在する場合には、論理はブロック462に移行して、ここでFiOセットが下記の等式を用いて増加される。
【0055】
FiOセット=FiOセット+6.0×
(SpO下限−SpOリード)×(FiOベース/100) (1)
次に、論理は判定ブロック464に移行し、ここで勾配が負であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック466に移行し、ここで以下の等式を用いて、FiOセットが変化速度と正比例して増加される。
【0056】
FiOセット=FiOセット+
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOベース/100) (2)
その後、論理は判定ブロック468に移行し、ここでFiO削減に対する条件が存在するかを判断する判定が行われる。例示的実施形態においては、SpOが回復し始めた際のFiO削減に対する条件としては、以下のものが挙げられる。
【0057】
SpOリード>75
かつ
SpO勾配>0
かつ
FiOセット>FiOベース
かつ
SpO信号OKカウンタ>SpOOK時間最小値(例えば、5秒間)
削減に対する条件が存在する場合には、論理はブロック470に移行して、ここでFiOセットが以下の等式を用いて減少される。
【0058】
FiOセット=FiOセット−
6.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOセット/100) (3)
次に、論理は判定ブロック472に移行し、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック474に移行して、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。その後、論理はブロック476に移行して、ここで低酸素状態調整インターバルカウンタ(秒)がインクリメントされ、低酸素状態調整インターバルが下記等式を用いて算出される。
【0059】
低酸素状態調整インターバル=SpOリード−65 (4)
低酸素状態調整インターバルは特定範囲内に限られる。論理は判定ブロック478に移行し、ここで低酸素状態調整インターバルが上限(SpO低調整インターバル上限)、例えば40秒を超えるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック480に移行して、ここで低酸素状態調整インターバルが上限、例えば40秒に設定される。論理は判定ブロック482に進み、ここで低酸素状態調整インターバルが下限(SpO低調整インターバル下限)、例えば5秒未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック484に移行し、ここで低酸素状態調整インターバルが下限、例えば5秒に設定される。
【0060】
次に、調整すべき時間であるかを判断する判定を行わなければならない。論理は判定ブロック486に移行し、ここでSpO勾配が負またはゼロであり、かつ低酸素状態調整インターバルカウンタが低酸素状態調整インターバルを超えるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック488に移行し、ここで低酸素状態調整インターバルカウンタがゼロにリ設定され、FiOセットが次式を用いて増加される。
【0061】
FiOセット=FiOセット+3.0×
(SpO下限−SpOリード)×(FiOベース/100) (5)
ここで図15の論理は終了し、処理は図14に戻る。
【0062】
図16は、本発明に従って高酸素状態時FiOセット判定を実施するための例示的論
理を示している。高酸素状態が起こると、システムは有意な大きさを有する適切なFiOセットの初期減少を求める。この減少は、低酸素状態の初期に起こるものよりは小さい。SpOリードがユーザによって設定された目標範囲の限界を超えて、各範囲内の最小要求時間(例えば、3秒)の間維持されると直ぐに、アルゴリズムはFiOセットを減少させる(高酸素状態範囲に達する毎に1回)。SpO信号が損失していて(OUT)、回復時に高酸素状態の値を示す場合、FiOセット値はSpOのドロップアウト時に最後に記録されたFiOセット値に変更される。この新しいFiOセット値はFiOベースレベルを超えてはならない。SpOリード値が高酸素状態範囲に達すると、アルゴリズムは、現在のFiOセット値がFiOベースレベルを超えるか、あるいはSpO勾配が正である(より高酸素状態である)場合にのみ、削減インターバル(例えば、30秒)の間に毎秒起こるFiOセットの削減を可能にする。いずれの状況下においても、FiOセット値はFiOベースレベルにまでしか削減されない。SpOリード値が初期削減インターバル(例えば、30秒)よりも長く高酸素状態範囲にあると、現在のFiOセット値は、正のSpO勾配に比例して減少される(毎秒ではあるが、より小さい調整)。初期削減インターバル(例えば、30秒)が経過した後、FiOセット値は、高酸素状態SpOリード値と、目標SpO範囲と、FiOベースレベルの間の差異に比例した大きさの段階で減少される。しかしながら、これらの調整は、低酸素状態のあいだに観察されるものよりは小さい。これらの調整が行われるインターバルは、高酸素状態の程度に反比例する。したがって、SpO読み取り平均が97%と99%の場合では、97%の方が減少は小さくインターバルは長い。これらの減少により、FiOセットをFiOベースレベル未満に下げることができる。
【0063】
図16の論理は開始ブロックから判定ブロック490に移行し、ここで初期FiO減少に対する条件が存在するかを判断する判定が行われる。本発明の例示的実施形態において、SpOが目標範囲の上限を超えて直ぐの初期FiO減少に対する条件は以下の通りである。
【0064】
SpO高酸素状態カウンタ=範囲内最小時間(例えば、3秒)
かつ
SpOが以前に酸素正常状態にあったか、または、SpOが以前に低酸素状態にあった
かつ
FiOセット>FiOベース
初期FiO減少に対する条件が存在する場合には、論理はブロック492に移行し、ここでFiOセットが下記等式を用いて減少される。
【0065】
FiOセット=FiOセット−3.0×
(SpOリード−SpO上限)×(FiOベース/100) (6)
次に、論理は判定ブロック494に移行し、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック496に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。次に、論理は判定ブロック498に移行し、ここでSpO信号がOUTであったが、高酸素状態に回復されているかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック498から判定ブロック500に移行し、ここでFiOセットが信号損失直前のFiOセットを超えるかを判断する判定が行われる。判定ブロック498および500のいずれの結果もYESであれば、論理はブロック502に移行して、ここでFiOセットが信号損失直前のFiOセットに設定される。判定ブロック498の結果がYESであれば、論理は判定ブロック504に進んで、ここでFiOセットがFiOベースを超えるかどうかが判定される。判定結果がYESであれば、論理はブロック506に移行して、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。
【0066】
判定ブロック498の結果に係わらず、論理は判定ブロック508に進み、ここでSpO高酸素状態カウンタが削減インターバル(例えば、30秒)以下であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック510に移行し、ここでFiOセットがFiOベースを超えるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック512に移行し、ここで下記の等式に従ってFiOセットが減少される。
【0067】
FiOセット=FiOセット−6.0×
(SpOリード−SpO上限)×(FiOセット/100) (7)
論理は判定ブロック514に進み、ここでSpO勾配が正である(例えば、0より大きい)かを判断する判定が行われる。SpO勾配が正であれば、論理はブロック516に移行し、ここで下記の等式を用いてFiOが減少される。
【0068】
FiOセット=FiOセット−
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOセット/100) (8)
判定ブロック514の結果に係わらず、論理は判定ブロック518に進み、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック520に移行して、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。判定ブロック508,510,514,518の結果に係わらず、論理は判定ブロック522に進み、ここでSpO高酸素状態カウンタが削減インターバル(例えば、30秒)より大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック524に進み、ここでSpO勾配が正であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック526に移行し、ここで下記の等式を用いてFiOセットが減少される。
【0069】
FiOセット=FiOセット−
絶対値|SpO勾配|×(FiOベース/100) (9)
判定ブロック524の結果に係わらず、論理はブロック528に進み、ここで高酸素状態インターバルカウンタがインクリメントされ、高酸素状態インターバルが下記の等式を用いて計算される。
【0070】
高酸素状態調整インターバル=
40.0−3.0×(SpOリード−SpO上限) (10)
高酸素状態調整インターバルは特定範囲に限られる。論理は判定ブロック529に進み、ここで高酸素状態調整インターバルがSpO高調整インターバル上限(例えば、60秒)を超えるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック530に移行し、ここで高酸素状態調整インターバルがインターバル上限(例えば、60秒)に設定される。次に、論理は判定ブロック531に移行し、ここで高酸素状態調整インターバルが、SpO高調整インターバル下限(例えば、20秒)未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック532に移行し、ここで高酸素状態調整インターバルがSpO高調整インターバル下限(例えば、20秒)に設定される。その後、論理は判定ブロック534に移行し、ここで調整すべき時間であるかどうか(すなわち、高酸素状態調整インターバルカウンタが高酸素状態調整インターバル以上であるかどうか)を判定する。調整すべき時間であれば、論理はブロック536に移行して、ここでSpO高調整レベルが高酸素状態調整インターバルを超えるSpOの平均として計算される。次に、論理はブロック538に移行し、ここで高酸素状態調整インターバルカウンタがゼロにリ設定され、FiOが下記の等式に従って減少される。
【0071】
FiOセット=FiOセット−
2.0×(SpO高調整レベル−SpO上限)×
(FiOベース/100) (11)
こうして図16の論理が終了し、処理は図14に戻る。
【0072】
図17は、本発明に従って酸素正常状態時FiOセット判定を実施するための例示的論理を示している。SpO信号が損失していたが(OUT)、回復された際に酸素正常状態の値を示し、FiOセット値がSpOのドロップアウト時に最後に記録されたFiOセット値より大きい場合には、FiOセット値はこの記録値に変更される。この新しいFiOセット値はFiOベースレベルを超えてはならない。現在のFiOセット値がFiOセットベースレベルより高く、SpO勾配が減少を見せない(負でない)場合であって、低酸素状態からの回復後、SpOリード値が酸素正常状態範囲に達すると、アルゴリズムはFiOセット値を減少させる(一回)。FiOセット値がFiOベースレベル未満に削減されることはない。SpOリード値が酸素正常状態範囲の下側半分(酸素正常状態範囲の下限とデフォルト中間値SpOベースの間)にあり、これがさらに悪化する徴候を示す(負のSpO勾配)場合には、FiOセット値がSpO勾配およびFiOベースレベルに比例して増加される。このことは、あらゆる低酸素状態の発現を回避するために行われる。SpOリード値が酸素正常状態範囲に達すると、アルゴリズムは削減インターバルの間(例えば、45秒)、毎秒FiOセットの削減を可能にする。この削減は、現在のFiOセット値がFiOベースレベルより高く、SpO勾配が正(高酸素状態に向かっている)の場合に行われる。減少は勾配に比例する。現在のFiOセット値がFiOベース値よりも高いが、SpO勾配が平坦である場合には、減少は実際のFiOセット値にのみ比例する。いずれの条件においても、FiOセット値は、FiOベースレベルよりも低くまで削減されることはない。
【0073】
SpO読値が初期削減インターバル(例えば、45秒間)よりも長い間、酸素正常状態範囲にあり、現在のFiOセット値がFiOベースレベルよりも大きく、正のSpO勾配が存在する場合には、FiOセット値は当該勾配と実際のFiOセット値に比例して減少される(毎秒)。FiOセット値は、FiOベースレベルよりも低くまで削減されることはない。初期削減インターバル(例えば、45秒)の経過後、FiOセット値がFiOベースレベル未満であり、負のSpO勾配が存在する場合には、FiOセット値はSpO勾配および現在のFiOセットレベルに比例して増加される。この増加によってFiOセットレベルがFiOベースレベルより高くなることはない。
【0074】
SpOリード値が初期削減インターバル(例えば、45秒)よりも長い間酸素正常状態にあるか、あるいは以前のSpOレベルが高酸素状態または酸素正常状態にありかつSpOが損失されて回復している場合には(いずれの場合の45秒の初期削減インターバルの前)、アルゴリズムはSpOリード値を平均する。これらの平均化インターバルの持続期間は、酸素正常状態の中間点からのSpOリードの逸脱に比例する(例えば、SpOベース=94%)。平均されたSpO調整値がSpOベースレベル(例えば、94%)を超え、FiOセット値がFiOベースレベルよりも大きい場合には、FiOセット値は基準SpOに対する平均SpOの差およびFiOベースレベルに比例して減少される。平均化されたSpO調整値がSpOベースレベル(例えば、94%)未満であり、FiOセット値がFiOベースレベルよりも小さい場合には、FiOセット値は基準SpOに対する平均SpOの差およびFiOベースレベルに比例して増加される。FiOセット変化の大きさは、平均SpOが中間SpOベースより高く、FiOセットがFiOベースより高い場合の方が、平均SpOが中間SpOベースよりも低く、FiOセットがFiOベースよりも低い場合に比べて大きくなる。この差異が目的とするのは、SpOが酸素正常状態内にある場合に、Oをより低くできるようにすることである。
【0075】
図17の論理は開始ブロックから判定ブロック540に移行し、ここでSpO信号がOUTにあったが、酸素正常状態に回復しているかどうかについての判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック542に移行し、ここでFiOセットが信号損失前FiOよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック544に移行して、ここでFiOセットが信号損失前FiOに設定される。判定ブロック542の結果に係わらず、論理は判定ブロック546に進み、ここでFiOセットがFiOベースよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック548に進み、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。判定ブロック540の結果に係わらず、論理は判定ブロック550に進み、ここで初期FiO減少に対する条件が存在するかを判断する判定が行われる。本発明の例示的実施形態において、SpOが低酸素状態から回復して目標範囲の下限を超えて直ぐの場合における、初期FiO減少に対する条件は以下の通りである。
【0076】
SpO酸素正常状態カウンタ=範囲内最小時間(例えば、3秒)
かつ
SpOは以前に低酸素状態にあった
かつ
FiOセット>FiOベース
かつ
SpO勾配は平坦で(ゼロ)であるか正である。
【0077】
初期FiO減少に対する条件が存在する場合には、論理は判定ブロック550からブロック552に移行し、ここでFiOセットが下記の等式を用いて減少される。
【0078】
FiOセット=FiOセット−6.0×
(SpOリード−SpO下限)×(FiOセット/100) (12)
その後、論理は判定ブロック554に移行し、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック556に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。判定ブロック550の結果に係わらず、論理は判定ブロック558に進み、ここでSpOリードがSpOベース未満であり、SpO勾配が負であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック560に移行し、ここでFiOセットが下記の等式に従って増加される。
【0079】
FiOセット=FiOセット+
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOベース/100) (13)
判定ブロック558の結果に係わらず、論理は判定ブロック562に進み、ここでSpO酸素正常状態カウンタが削減インターバル(例えば、45秒)以下であるかのどうかの判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック564に移行し、ここでFiOセットがFiOベースより大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、FiOは勾配に基づいて減少され得る。SpO勾配が正であれば(判定ブロック566においてYES)、論理はブロック568に移行し、ここでFiOセットが下記の等式を用いて減少される。
【0080】
FiOセット=FiOセット−
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOセット/100) (14)
SpO勾配が平坦、すなわちゼロであれば(ブロック570においてYES)、論理はブロック572に移行し、ここでFiOは下記の等式を用いて減少される。
【0081】
FiOセット=FiOセット−3.0×(FiOセット/100) (15)
その後、論理は判定ブロック574に移行し、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック576に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。
【0082】
判定ブロック562の結果に係わらず、論理は判定ブロック578に進み、ここでSpO酸素正常状態カウンタが削減インターバル(例えば、45秒)よりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック580に移行し、ここでSpO勾配がゼロより大きく、FiOセットがFiOベースよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック582に移行し、ここでFiOセットが下記の等式を用いて減少される。
【0083】
FiOセット=FiOセット−
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOセット/100) (16)
その後、論理は判定ブロック584に移行し、ここでFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック586に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。
【0084】
判定ブロックブロック578の結果に係わらず、論理は判定ブロック588に進み、ここでSpO酸素正常状態カウンタが削減インターバル(例えば、45秒)よりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理は判定ブロック590に移行し、ここでSpO勾配がゼロよりも大きく、FiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック592に移行し、ここでFiOセットが下記の等式を用いて増加される。
【0085】
FiOセット=FiOセット+
3.0×絶対値|SpO勾配|×(FiOセット/100) (17)
その後、論理は判定ブロック594に移行し、ここでFiOセットがFiOベースよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック596に移行し、ここでFiOセットがFiOベースに設定される。
【0086】
判定ブロック588の結果に係わらず、論理は判定ブロック598に進み、ここでSpOカウンタが削減インターバル(例えば、45秒)より大きいかどうか、あるいは以前のレベルが高酸素状態または酸素正常状態であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック600に移行して、ここで酸素正常状態調整インターバルカウンタがインクリメントされ、酸素正常状態調整レベルが下記の等式を用いて計算される。
【0087】
酸素正常状態調整インターバル=
60.0−4.0×絶対値|SpOリード−SpOベース| (18)
酸素正常状態調整インターバルは特定の範囲に限られている。論理は判定ブロック601に移行し、ここで酸素正常状態調整インターバルがSpO正常調整インターバル上限(例えば、60秒)よりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック602に移行し、ここで酸素正常状態調整インターバルがSpO正常調整インターバル上限(例えば、60秒)に設定される。次に、論理は判定ブロック604に移行し、ここで酸素正常状態調整インターバルがSpO正常調整インターバル下限(例えば、20秒)未満であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック606に移行し、ここ酸素正常状態調整インターバルがSpO正常調整インターバル下限(例えば、20秒)に設定される。その後、論理は判定ブロック608に移行し、ここで調整すべき時間(すなわち、酸素正常状態調整インターバルカウンタが酸素正常状態調整インターバル以上である)であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック610に移行し、ここでSpO酸素正常状態調整レベルが酸素正常状態インターバルにわたるSpOの平均として計算される。次に、論理は判定ブロック612に移行し、SpO調整レベルがSpOベースより大きく、かつSpO勾配が0以上であり、かつFiOセットがFiOベースよりも大きいかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば。論理はブロック614に移行し、ここで酸素正常状態調整インターバルカウンタがゼロにリ設定され、FiOセットが下記の等式を用いて減少される。
【0088】
FiOセット=FiOセット−
2.0×(SpO調整レベル−SpOベース)×
(FiOベース/100) (19)
その後、論理は判定ブロック616に移行し、ここでSpO調整レベルがSpOベース未満であり、かつSpO勾配が0以下であり、かつFiOセットがFiOベース未満であるかを判断する判定が行われる、判定結果がYESであれば、論理はブロック618に移行し、ここでFiOセットが下記の等式を用いて増加される。
【0089】
FiOセット=FiOセット+
(SpOベース−SpO調整レベル)×(FiOベース/100) (20)
その後、図17の論理は終了し、処理は図14に戻る。
【0090】
SpOレベル(ブロック452における低酸素状態、ブロック454における高酸素状態、またはブロック456における酸素正常状態)に基づいて適切な処理を実施した後の、図14に戻り、図14の論理を終了して、処理は図8に戻る。
【0091】
図8に戻って、閉ループ制御が有効にされていない場合(判定ブロック272においてNO)、論理はブロック274に移行して、ここでFiOセットはFiOバックアップに設定される。次に、論理はブロック276に移行して、ここでユーザへの警告が行われる。閉ループ制御が有効(判定ブロック272)にされているかどうかに関係なく、論理は判定ブロック278に移行し、ここでFiOベース計算が有効であるかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック280に移行して、ここでFiOベース判定が図18に詳細に示し後述するようにして実施される。
【0092】
図18は本発明に従ってFiOベース判定を実施するための例示的論理を詳細に示している。FiOベース計算が有効にされている場合には、アルゴリズムは、図18に示すように特定の条件が満たされると自動的に基礎酸素を更新する。例示的実施形態において、ユーザによってFiOベース計算が有効にされている場合、アルゴリズムは、特定の条件の間に生じる(必ずしも連続しない)5分間相当のFiOセット値を平均する。算出されたFiOベースに対する平均は、現在のFiOベース値の±10%に限られる。新たに算出されたFiOベース値は現在のFiOベース値と平均される。得られた値が新しいFiOベース値である。平均インターバル継続時間は5分間である。このパラメータは、患者の状態に応じて、システムデフォルトとして、あるいはユーザによって若しくは自動的に変更することができる。
【0093】
図18の論理は開始ブロックから判定ブロック620に移行し、ここでFiOベースに対する条件が存在するかを判断する判定が行われる。現在のFiOセット値をFiOベース判定に含めるための例示的条件は以下の通りである。
【0094】
SpOが酸素正常状態にあり、かつSpO酸素正常状態カウンタ>SpO酸素正常状態ベース最小値(例えば、30秒)
または
SpOが高酸素状態にあり、かつFiOセット=FiO最小値、かつFiO最小値カウンタ>FiOベース最小値(例えば、30秒)
または
SpOが低酸素状態にあり、かつFiOセット=FiO最大値、かつFiO最大値カウンタ>FiOベース最大値(例えば、60秒)
または
SpOが高酸素状態にあり、かつFiOセット<FiOベース、かつSpO高酸素状態カウンタ>SpO高削減インターバル(例えば、30秒)
または
SpOが低酸素状態にあり、かつFiOセット>FiOベース、かつSpO低酸素状態カウンタ>SpO低アラーム限界(例えば、60秒)。
【0095】
例示的実施形態において、特定のFiO値をFiOベースの計算に含めるためには、下記の条件のうちの少なくとも1つが満たされなければならない。
【0096】
(1)現在のSpOは酸素正常状態になければならず、SpOは少なくとも直近の30秒(ベース最小)間、酸素正常状態にある。
【0097】
(2)現在のSpOは高酸素状態になければならず、FiOはFiO最小レベルにあり、FiOは少なくとも直近の30秒(ベース最小)間、FiO最小レベルにある。
【0098】
(3)現在のSpOは低酸素状態になければならず、FiOはFiO最大レベルにあり、FiOは少なくとも直近の60秒(ベース最大)間、FiO最大レベルにある。
【0099】
(4)現在のSpOは高酸素状態にあり、現在のFiOはFiOベースを下回り、SpOは30秒よりも長い時間にわたって高酸素状態にある。
【0100】
(5)現在のSpOは低酸素状態にあり、現在のFiOはFiOベースを上回り、SpOは60秒よりも長い時間にわたって低酸素状態にある。
【0101】
FiOベースに対する条件が存在すると、論理はブロック622に移行して、ここでFiOベースカウンタが下記の等式を用いてインクリメントされる。
【0102】
FiOベース=FiOベース+FiOセット (21)
判定ブロック620の結果に係わらず、論理は判定ブロック624に進み、ここで5分間(あるいは任意の指定値)のFiOデータが存在するかを判断する判定が行われる。判定結果がYESであれば、論理はブロック626に移行し、ここでFiOベースが平均され、現在のFiOベースの特定の限界内(例えば、±10%)に設定される。FiOベースカウンタはゼロにリ設定される。その後、論理はブロック628に移行し、ここで新しいFiOベース値と現在のFiOベース値とが平均され、最大値および最小値の設定の間に収まるように設定される。その後、図18の論理は終了し、処理は図18に戻る。
【0103】
図8に戻って、FiOベース計算が有効である(判定ブロック278)かどうかに関係なく、論理はブロック282に進み、ここでFiOセットの確認が図19に詳細に示し、次に記載するようにして実施される。
【0104】
図19は、本発明に従ってFiOセットの確認を実施するための例示的論理を示している。図19の論理は、FiOセットが確実に許容範囲内にあるようにする。判定ブロック630において、FiOセットがFiO最大値よりも大きいと判定される場合には、ブロック632においてFiOセットはFiO最大値に設定される。判定ブロック634において、FiOセットがFiO最小値未満であると判定されると、ブロック636においてFiOセットはFiO最小値に設定される。その後、図19の論理は終了し、処理は図8に戻る。
【0105】
図8に戻って、論理はブロック284に進み、ここでFiOベース/バックアップの確認が、図20に詳細に示し以下に記載するようにして実施される。
【0106】
図20は本発明に従ってFiOベース/バックアップの確認を実施するための例示的論理を示している。アルゴリズムによって決定されるか若しくはユーザによって設定された新しいFiOベースおよびバックアップ値は、それらの値が確実に最小および最大範囲内に収まるように確認される。範囲内に収まらない場合には、ユーザに警告が行われる。例示的実施形態において、値が許容限度内にない場合には、当該値は適当な値に設定される。図20の論理はユーザに対して、FiOベースが50%より大きいか、若しくはFiOベースが判定ブロック640において判定されるようにFiO最大値と等しい場合に警告を行う(ブロック642)。
【0107】
同様に、判定ブロック644において、FiOバックアップが50%よりも大きいか、あるいはFiOバックアップがFiO最大値と等しいと判定されると、ユーザへの警告が行われる。その後、図20の論理は終了し、処理は図8に戻る。
【0108】
図8に戻って、論理はブロック286に進み、ここでミキサに対するFiOセット出力制御が行われる。新しいFiO値が確認されると、更新されたFiOセット値は、空気−酸素ブレンダを制御する出力ルーチンを通過しなければならない。例示的実施形態において、出力ルーチンは外部ブレンダを駆動する特定の電圧を出力する。様々な実施形態において、さらに別のモニタリングを行って、内蔵FiOアナライザからのモニタリングデータによる正確な混合を確実に行えるようにする。その後、図8の論理は終了し、処理は図6に戻る。
【0109】
図21は例示的グラフィックユーザインターフェース700を示している。図21に示される例示的ユーザインターフェース700は、一定期間にわたってSpOおよびFiOパラメータを表示する。例示的実施形態において、直近の5分間および30分間分のデータが同時に表示されている。ここで、様々な他のユーザディスプレイが可能であり、例えば代替実施形態において、ユーザはデータ表示のための時間インターバルを選択することができる。ユーザインターフェースにより、ユーザは様々なパラメータをインタラクティブに変更することができるようになる。より詳細には、図21に示した例示的ユーザインターフェースは以下のものを表示する。
【0110】
・オキシメータによって読取られた現在のSpO値 702
・60秒分割でのSpOの5分間追跡 704
・ブレンダに設定された現在のFiO 706
・60秒分割でのFiOセット値の5分間追跡 708
・5分分割でのSpOリードおよびFiOセット値の30分間追跡 710
・SpOレベル(例えば、0=酸素正常状態、1=低酸素状態および2=高酸素状態) 712
・先行SpOレベル 714
・算出されたSpO勾配 716
・SpO勾配の大きさに基づいて算出されたSpO傾向 718
・SpO高カウンタ(高酸素状態) 720
・SpO正常カウンタ(酸素正常状態) 722
・SpO低カウンタ(低酸素状態) 724
・85%−SpO下限の範囲に対するSpO低カウンタ 726
・75%−85%の範囲に対するSpO低カウンタ 728
・75%未満の範囲に対するSpO低カウンタ 730
・目標範囲のSpO上限 732
・目標範囲のSpO下限 734
・SpO信号OKカウンタ 736
・SpO信号OUTカウンタ 738
・閉ループ調整を開始するためのメインスイッチである(すなわち、OFF時にFiOはバックアップレベルにある)制御ボタン 744
・特定のパラメータを記録するために用いられる(例えばファイルへの書き込み)記録ボタン 746
・基礎酸素要求量を計算するためにON/OFF切換されるFiOベース計算スイッチ 750
・FiOベース値 752
・FiOベース計算の有効時に用いられるFiOベースカウンタ 754
・FiOバックアップ値 756
・FiO最小値 758
上記検討したように、ユーザはいつでも様々なパラメータを変更することができる。例えば、図21に示した例示的実施形態において、ユーザは矢印を用いて関連したパラメータに対する値を変更することもできる。
【0111】
本発明のさらなる変更および改良は当業者にとって明らかであろう。したがって、本明細書に記載および図示した各部分は本発明の1つの実施形態のみを示すことを意図し、本発明の精神および範囲に含まれる代替装置を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】吸入気酸素分画(FiO)を手動で調整するための従来技術のシステムのブロック図。
【図2】本発明に従うFiOを自動的に調整するための装置のブロック図。
【図3】本発明に従ってFiOを自動的に調整するための例示的論理を説明する流れ図。
【図4】本発明において用いられる例示的変数およびデフォルト値を示した表。
【図5】本発明において用いられる例示的ユーザ設定およびデフォルト値を示した表。
【図6】図3に示した制御サイクルを実行するための例示的論理を示す流れ図。
【図7A】図6に示されるように有効SpO信号が受信されない場合に、バックアップ処理を実行するための例示的論理を示す流れ図。
【図7B】図6に示されるように有効SpO信号が受信されない場合に、バックアップ処理を実行するための例示的論理を示す流れ図。
【図8A】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図8B】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図8C】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図9】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図10】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図11A】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図11B】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図11C】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図11D】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図12】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図13】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図14】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図15A】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図15B】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図15C】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図16A】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図16B】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図16C】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図16D】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図16E】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17A】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17B】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17C】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17D】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17E】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17F】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図17G】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図18】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図19】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図20】図6に示されるような有効SpO信号を処理するための例示的論理を示す流れ図。
【図21】一定の期間にわたるSpOおよびFiO値を示した例示的なグラフィックユーザインターフェース。

Claims (17)

  1. 動脈ヘモグロビン酸素飽和信号を受信したことに応答して、患者への吸入気酸素供給を調整する方法であって、前記方法は、
    a)複数のヘモグロビン酸素飽和レベルを指定することと、
    b)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号を読み込むことと、
    c)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号であるかを判定することと、
    d)ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号でない場合に、バックアップ値に基づいて患者に吸入気酸素を供給するための値を決定することと、
    e)ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号である場合に、
    i)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号に基づいてヘモグロビン酸素飽和レベルを判定することと、
    ii)複数の直近のヘモグロビン酸素飽和信号を用いて勾配を計算することにより、傾向を判定することと、
    iii)閉ループモードが有効にされている場合には、ヘモグロビン酸素飽和レベルおよび傾向に基づいて、患者に供給すべき吸入気酸素を決定することと、
    iv)閉ループモードが有効にされていない場合には、バックアップ値に基づいて、患者に供給すべき吸入気酸素を決定することと、
    f)吸入気酸素を患者に供給することとを含む方法。
  2. 吸入気酸素は、b)〜f)を繰り返すことにより、連続的に患者に供給される請求項1に記載の方法。
  3. ユーザインターフェースを設けることをさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. ユーザインターフェースは状態表示を提供する請求項3に記載の方法。
  5. ユーザインターフェースによってユーザは複数の設定を更新できる請求項3に記載の方法。
  6. ユーザインターフェースはユーザ警告を表示する請求項3に記載の方法。
  7. 複数のヘモグロビン酸素飽和レベルを指定することは、
    a)酸素正常状態目標範囲を指定することと、
    b)高酸素状態範囲を指定することと、
    c)低酸素状態範囲を指定することとをさらに含む請求項1に記載の方法。
  8. 患者に供給すべき吸入気酸素を決定することは、一定の時間の間に酸素正常状態範囲未満の動脈酸素−ヘモグロビン酸素飽和信号値を受信したことに応答して、患者に供給すべき吸入気酸素の量を増加させることを含む請求項7に記載の方法。
  9. 患者に供給すべき吸入気酸素を決定することは、一定の時間の間に酸素正常状態範囲より大きい動脈酸素−ヘモグロビン酸素飽和信号値を受信したことに応答して、患者に供給すべき吸入気酸素の量を減少させることを含む請求項7に記載の方法。
  10. 患者に供給すべき吸入気酸素のためのバックアップ値を判定することは、信号が回復されるまで、患者に供給された吸入気酸素の量を維持することを含む請求項1に記載の方法。
  11. 複数の勾配を同時に計算することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  12. 患者に供給される吸入気酸素を削減することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  13. 閉ループモードはユーザによって選択可能である請求項1に記載の方法。
  14. 患者への吸入気酸素供給を自動的に調整するためのシステムであって、前記システムは、
    a)患者に対する動脈ヘモグロビン酸素飽和度を判定するための装置であって、前記動脈ヘモグロビン酸素飽和度を指定する信号を出力する装置と、
    b)患者に吸入気酸素を供給する装置と、
    c)コンピュータアルゴリズムであって、適切な吸入気酸素値を決定し、該適切な吸入気酸素値を患者に吸入気酸素を供給する装置に連絡するコンピュータアルゴリズムとを含むシステム。
  15. 患者に対する動脈ヘモグロビン酸素飽和度を判定する装置はパルスオキシメータである請求項14に記載のシステム。
  16. 患者に吸入気酸素を供給する装置は人工呼吸器である請求項14に記載のシステム。
  17. 動脈ヘモグロビン酸素飽和信号を受信したことに応答して、患者への吸入気酸素供給を調整するための実行可能な構成要素を有する、コンピュータ読みとり可能な媒体であって、該実行可能な構成要素は、
    a)複数のヘモグロビン酸素飽和レベルを指定することと、
    b)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号を読み込むことと、
    c)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号であるかを判定することと、
    d)ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号でない場合に、バックアップ値に基づいて患者に吸入気酸素を供給するための値を決定することと、
    e)ヘモグロビン酸素飽和信号が有効信号である場合に、
    i)動脈ヘモグロビン酸素飽和信号に基づいてヘモグロビン酸素飽和レベルを判定することと、
    ii)複数の直近のヘモグロビン酸素飽和信号を用いて勾配を計算することにより、傾向を判定することと、
    iii)閉ループモードが有効にされている場合には、ヘモグロビン酸素飽和レベルおよび傾向とに基づいて、患者に供給すべき吸入気酸素を決定することと、
    iv)閉ループモードが有効にされていない場合には、バックアップ値に基づいて、患者に供給すべき吸入気酸素を決定することと、
    f)吸入気酸素を患者に供給することとに対する、コンピュータ実行可能な指示を含む、コンピュータ読みとり可能な媒体。
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