JP2004522938A - データリンクの監視レシーバへの統合 - Google Patents
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Abstract
モードSトランスポンダから拡張スキッタを受信し、該スキッタをUATフォーマットのADS−B状態ベクトルに変換し、ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)データリンクを使用して上記ADS−B状態ベクトルを送信する監視トランシーバシステムを提供する。該監視トランシーバシステムは、複数のデータリンクを使用することによって別装備の航空機により生じる隙間を埋め、シームレスなADS−B監視を提供する。拡張スキッタを処理するモジュールは、1090MHzレシーバと、UATプロセッサと通信してスキッタを分解し、同報通信用のUATフォーマットのADS−B状態ベクトルを組み立てるコンピュータプロセッサと、を備える。
Description
【0001】
[技術分野]
本発明は、包括的に航空電子工学および監視トランシーバシステムの分野に関する。特に、本発明は、ユニバーサルアクセストランシーバを使用してADS−Bメッセージを受信し、モードSフォーマットから同報通信用のUATフォーマットに変換する方法、装置、システム、およびコンピュータソフトウェア製品に関する。
【0002】
[発明の背景]
歴史的に見て、航空交通管制システムは、地上ベースのレーダ基地および各航空機搭載のトランスポンダのネットワークに依拠している。地上基地からのレーダビーコン質問に応答して、トランスポンダが応答を同報通信する。トランスポンダ信号は、航空交通管制官に航空機について非常に基本的な情報を提供する。トランスポンダは、4桁8進数コードおよび自機高度を送信する。航空機位置は、レーダ用パラボラアンテナの受信時間および角度位置を測定することによって推測される。
【0003】
ICAO航空機アドレスと呼ばれる一意の識別子をレーダビーコン質問およびトランスポンダの応答信号に加えるモード選択ビーコン(モードS)システムが開発された。ICAOとは国際民間航空機関のことであり、民間航空の標準を公表する団体である。モードS質問は特定の航空機を対象としているため、その特定の航空機に搭載されているモードSトランスポンダしか応答しない。モードSシステムは、モードSデータリンクと呼ばれることもある。
【0004】
地上ベースのレーダ質問を使用することなく、衛星をベースとする全地球測位システム(GPS)を利用して航空機の緯度および経度を直接送信する放送型自動従属監視(ADS−B)システムが開発された。GPSベースの位置データは常に更新され、非常に高精度であり、通常のトランスポンダ質問を必要としない。ADS−Bを装備した航空機は、デジタル信号を自動的かつ周期的に他のすべてのADS−B装備航空機に同報通信する。ADS−B信号は、航空機の位置および機首方位、ならびにかかる情報の完全性についての幅広い情報を含む。
【0005】
連邦航空局は、民間航空の安全および効率をGPSベースの航空電子工学およびデータリンク通信の使用を通して向上させるように設計されたプロジェクトであるキャップストーンプログラム(Capstone Program)を開始した。キャップストーンプログラム下では、アラスカ試験領域における特定の商用航空機および政府航空機にADS−Bシステムを装備させた。ADS−B信号を送受信可能な地上ベースのトランシーバのネットワークも試験領域に設置した。
【0006】
内部信号プロセッサを備える地上ベースおよび移動体のトランシーバを使用して、ADS−B信号を送受信する。トランシーバは、信号の受信および送信の双方を行うことが可能である。ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)とは、ADS−Bおよび他の同報通信サービスをサポートする無線データリンクシステムである。UATデータリンクは、ADS−B装備の航空機と地上基地との間での通信を提供する。
【0007】
航空機からADS−B信号を送受信することに加えて、UATデータリンクシステムは、2つのモード、すなわちFIS−B(飛行情報サービス−同報通信)モードおよびTIS−B(交通情報サービス−同報通信)モードで固定地上レーダ基地からデータをアップリンクし同報通信することが可能である。FIS−Bデータは、気象同報通信(グラフィックおよびテキスト)、空港状態報告、一時的な空域制限、およびNOTAMと呼ばれる公式の航空情報を含め、広範な情報を含む。TIS−Bデータは、地上ベースのレーダシステムから集められる航空交通についての情報を含む。
【0008】
共通見解に基づく航空標準を公表する機関であるRTCAは、UATデータリンクシステムを介して送信されるメッセージの標準フォーマットを開発している。このUATフォーマットでは、データを特定の順序にする必要がある。ADS−B信号は、標準UATフォーマットで配置されている場合にUATデータリンクシステムで同報通信することができる。
【0009】
ADS−B信号は、モードSデータリンクでも同報通信することができる。モードSデータリンクからのADS−B信号は、モードS拡張スキッタ(Mode S extended squitter)と呼ばれる。しかし、UATデータリンクは、モードS拡張スキッタを受信または送信するように装備されていない。
【0010】
多くの小型飛行機およびコミュータージェット機には、レーダトランスポンダが装備されているが、モードS拡張スキッタを同報通信するような装備はなされていない。同様に、大半の商用旅客機にはモードSトランスポンダが装備されているが、UATフォーマットで信号を同報通信するような装備はなされていない。したがって、搭載機器の異なる航空機が入り交じっていることは、依然として航空交通管制および監視システムにとって難問である。
【0011】
したがって、モードS拡張スキッタを受信し、スキッタ内に含まれるデータをUATフォーマットでADS−B装備航空機、輸送手段、および基地に送信することが可能なトランシーバシステムが必要とされる。これに関連して、モードS拡張スキッタを送信可能なUATフォーマットADS−B信号に変換するコンピュータソフトウェアが必要とされる。
【0012】
また、今日使用されている様々な種類の航空電子工学通信機器間での相互運用性を高める装置も必要とされる。
【0013】
モードS拡張スキッタを航空機から、また交通データを固定地上レーダ基地から受信することが可能であり、またさらに、ユニバーサルアクセストランシーバ無線データリンクシステムを使用してADS−B互換フォーマットでデータを送信することが可能な単一の監視装置もさらに必要とされる。
【0014】
[発明の概要]
上記および他の必要性は、一実施形態では、モードSトランスポンダから拡張スキッタを受信し、スキッタをADS−B状態ベクトルに変換し、トランシーバシステムを使用してADS−B状態ベクトルを送信する装置、方法、およびシステムを一般に提供する本発明によって満たされる。トランシーバシステムは、トランスポンダデータリンク技術とADS−Bデータリンク技術とを単一の監視レシーバに統合する。
【0015】
本発明の一態様では、スキッタを処理する装置は、輸送手段から第1のフォーマットのスキッタを受信可能なレシーバと、スキッタを第2のフォーマットの新しい送信可能ADS−B信号に変換するように構成されるプロセッサと、トランスミッタと、を備える。一実施形態では、スキッタは、モードSトランスポンダによって同報通信されるいくつかのセグメントから構成される拡張スキッタである。一実施形態では、送信可能ADS−B信号は、既存の規格に従って組み立てられる、UATフォーマットのADS−B状態ベクトルである。
【0016】
一実施形態では、プロセッサは、互いに接続されるとともに、レシーバおよびトランスミッタに接続されるいくつかのプロセッサを備えることができる。プロセッサ(1つまたは複数)は、固定地上レーダ基地からの交通データの送受信を制御するようにも構成し得る。
【0017】
一実施形態では、トランスミッタは、第2のフォーマットの信号を送受信可能なトランシーバである。かかるトランシーバが存在する場合、プロセッサは、ターゲットから受信したスキッタの変換を、第2のフォーマットを有する信号も同じターゲットから受信する場合に延期するように構成される。一実施形態では、トランスミッタはユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)であり、プロセッサは、UATフォーマットの入力信号の変換を延期する。
【0018】
本発明の別の態様では、スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換する装置は、スキッタレシーバと、プロセッサと、を備える。プロセッサは、スキッタをその構成要素データに分解してから、そのデータを使用してADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される。一実施形態では、分解されたデータをトラックファイルに格納することができる。
【0019】
別の態様では、スキッタを処理する方法は、レシーバを介して輸送手段からスキッタを受信するステップと、プロセッサを使用してスキッタを送信可能ADS−B信号に変換するステップと、トランスミッタを介してUATフォーマットのADS−B信号を送信するステップと、を一般に含む。一実施形態では、変換するステップは、スキッタを構成要素データに分解し、そのデータを使用して新しいADS−B信号を組み立てることを含む。一実施形態では、スキッタを分解するステップは、データをトラックファイルに格納することを含む。
【0020】
トランスミッタが、UAT信号を送受信可能なトランシーバである実施形態では、本発明の方法は、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた同じターゲットから受信する場合に延期するステップも含む。
【0021】
別の態様では、トランシーバシステム内でスキッタを変換する方法は、スキッタを受信するステップと、スキッタを構成要素データに分解するステップと、そのデータから新しいADS−B信号を組み立てるステップと、ADS−B信号を送信するステップと、を含む。分解するステップおよび組み立てるステップは、単独で、または互いに協働して、1つまたは複数のプロセッサで実現することができる。
【0022】
本発明の別の態様では、スキッタを処理するシステムは、搭載トランスミッタを装備した輸送手段と、搭載トランスミッタからスキッタを受信するように構成されるレシーバと、コンピュータ処理装置と、トランスミッタと、を備える。コンピュータ装置は、スキッタを構成要素データに分解する第1の処理部分と、そのデータを使用して新しいADS−B信号を組み立てる第2の部分と、を含む。
【0023】
一実施形態では、本システムは、提携して動作して第1および第2の処理部分を実行可能ないくつかのコンピュータ装置を含む。一実施形態では、コンピュータ装置は、UATフォーマットで新しいADS−B信号を組み立てる第3の処理部分を含む。トランスミッタがトランシーバである実施形態では、コンピュータ装置は、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号も上記ターゲットから受信する場合に延期する第4の処理部分も含む。
【0024】
本システムの別の実施形態では、コンピュータ装置はまた、固定地上レーダ基地から交通データを受信する交通処理部分、およびトランスミッタに上記交通データを送信するように指示する同報通信処理部分も含む。
【0025】
別の態様では、本発明は、スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換するコンピュータソフトウェアを含む。本ソフトウェアは、トランシーバコンポーネントを有するシステム内で動作するように設計される。本ソフトウェアは、スキッタを構成要素データに分解する第1の実行可能部分と、そのデータからADS−B信号を組み立てる第2の部分と、を含む。
【0026】
一実施形態では、第1の実行可能部分は、データをトラックファイルに格納する下位部分を含む。トランスミッタがトランシーバである一実施形態では、本ソフトウェアは、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号も上記ターゲットから受信する場合に延期する第3の実行可能部分も含む。
【0027】
本発明のさらに別の態様では、スキッタ変換機構が既存のトランシーバシステムに統合される。スキッタ変換機構は、スキッタレシーバおよびスキッタプロセッサを備える。スキッタプロセッサは、第1のフォーマットのスキッタが、トランシーバシステムによる同報通信に適した第2のフォーマットのADS−B信号に変換されるように、トランシーバシステムにリンクされる。
【0028】
別の態様では、本発明は、既存のトランシーバシステムと併用するための変換モジュールを含む。本モジュールは、レシーバおよびスキッタプロセッサを備える。スキッタプロセッサは、データ通信のためにトランシーバシステムに接続されるように設計される。スキッタプロセッサは、第1のフォーマットのスキッタを、トランシーバと互換性がある第2のフォーマットの新しいADS−B信号に変換する。一実施形態では、スキッタプロセッサは、スキッタを構成要素データに分解してから、そのデータを使用してADS−B信号を組み立てる。
【0029】
したがって、本発明の目的は、モードS拡張スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換する装置を提供することにある。これに関連する本発明の目的は、スキッタをトランスポンダから受信して、スキッタをADS−B状態ベクトルに変換し、UATデータリンクシステムを使用してADS−B状態ベクトルをUATフォーマットで送信するシステムを提供することにある。
【0030】
本発明のさらなる目的は、モードS拡張スキッタを受信し、スキッタ内に含まれるデータをADS−B装備航空機に互換性のあるフォーマットで送信することができる装置およびトランシーバシステムを提供することにある。関連する本発明の目的は、モードSスキッタをUATフォーマットで送信可能なADS−B信号に変換するプロセッサおよびコンピュータソフトウェアを提供することにある。
【0031】
また、本発明の目的は、モードSスキッタ、ADS−B信号、および交通データを固定地上レーダ基地から受信することが可能であり、またさらにユニバーサルアクセストランシーバ無線データリンクシステムを使用してADS−B互換フォーマットでデータを送信可能な単一の監視装置を提供することにある。関連する本発明の目的は、様々な種類の航空電子工学通信機器間での相互運用性を高めることにある。
【0032】
本発明によって実現されるこれらおよび他の目的は、添付図面と併せて以下の好ましい一実施形態の詳細な説明から明らかになろう。
【0033】
[好適な実施形態の説明]
これより、同様の符号がいくつかの図面全体を通して同様の要素を指す図面をより詳細に参照すると、図1は、本発明の一実施形態による、ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)システム210およびモジュール10からなる地上ベーストランシーバシステム110を示す。UATシステム210は、ADS−B信号、FIS−B信号、およびTIS−B信号のための無線データリンクを提供する。モジュール10が設置されると、本発明のトランシーバシステム110は、モードS拡張スキッタ信号内に含まれるデータを、UATデータリンクシステム装備の輸送手段に送信する無線データリンクを提供することもさらに可能である。本願では、位置信号を一般に航空機に対して送受信されるものとして説明するが、本発明は、あらゆる種類の輸送手段または基地からの信号の処理、およびあらゆる種類の適宜装備された輸送手段または基地への信号の同報通信に使用できることを理解されたい。
【0034】
図1は、地上ベースのトランシーバシステム110を示すが、本発明は航空機搭載トランシーバシステムを利用することも可能なことを理解されたい。
【0035】
〔ユニバーサルアクセストランシーバシステム210〕
UATシステム210は、航空機からADS−B信号を送受信することが可能である。本発明は、UATフォーマットとは別のトランシーバフォーマットを有するトランシーバを使用しても実施し得ることを理解されたい。
【0036】
UATシステム210は、直列接続37によって第1のプロセッサ100に接続されるトランシーバ115を一般に含む。直列接続37は、トランシーバ115が第1のプロセッサ100と通信できるようにする。トランシーバ115は、信号を送受信するように構成されるアンテナ112を備える。Rxとラベルのある矢印は、受信中の信号を指す。Txとラベルのある矢印は、送信中の信号を表す。
【0037】
UATシステム210は、固定地上レーダ基地から2つの既知のモード、すなわちFIS−B(飛行情報サービス−同報通信)モードおよびTIS−B(交通情報サービス−同報通信)モードでデータをアップリンクし同報通信することも可能である。UATシステム210の第1のプロセッサ100は、1つまたは複数の中間コンピュータサーバ200を備える場合もあり、または備えない場合もあるリンクを介して1つまたは複数の航空交通管制センタ300と通信する。FAA気象処理システム、飛行情報局、および航空交通管制の気象専門家から受信する情報は、総称してFIS−Bと呼ばれる。本願にて用いる「固定地上レーダ基地からの交通データ」なる語句は、FIS−BおよびTIS−Bの双方を含む。
【0038】
第1のプロセッサ100は、TIS−B信号を航空交通管制センタ300からTIS−Bリンク47を介して受信する。TIS−Bモードで同報通信される信号は、地上ベースのレーダ315からの航空交通についての情報を含む。TIS−Bは、航空交通管制官が使用するすべてのデータを一般に含む。
【0039】
さらに、第1のプロセッサ100は、FIS−Bリンク57を介してFIS−B信号を航空交通管制センタ300から受信する。FIS−Bモードで同報通信される信号は、気象放送(グラフィックおよびテキスト)、空港状態報告、一時的な空域制限、未知の障害物、および公式の航空情報(NOTAM)を含め、広範な情報を含む。
【0040】
〔モジュール10〕
本発明の一態様では、モジュール10は、一方向直接メモリアクセス接続17により第2のプロセッサ20に接続されるレシーバ15を備える。接続17は、レシーバ15が第2のプロセッサ20と通信できるようにする。レシーバ15は、トランスポンダから拡張スキッタを受信するように構成される受信専用の1090MHzアンテナ12を備える。本発明のモジュール10の第2のプロセッサ20は、直接メモリアクセス接続27により第1のプロセッサ100に接続される。接続27は、第1のプロセッサ100が第2のプロセッサ20と通信できるようにする。
【0041】
一実施形態では、図1に示すように、本発明のモジュール10は、UATシステム210内に設置されるように構成される。本実施形態でのモジュール10は、スキッタ変換機構または変換モジュールと呼ぶこともできる。モジュール10およびUATシステム210は併せて、ADS−B信号、FIS−B信号、およびTIS−B信号のための無線データリンクを提供することができるトランシーバシステム110を形成する。
【0042】
本発明の実施での使用に適した構成要素は、オレゴン州Salemに所在のUPS Aviation Technologies, Inc.から入手可能であり、AT7000モードSデータリンクトランスポンダ、Apollo GBT2000 ADS−Bデータリンク地上基地、ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)、AT2000多機能交通情報コックピットディスプレイ(CDTI)、およびAT9000リンク・表示処理ユニット(LDPU)を含む。さらに、本発明の実施での使用に適した技術は、搭載ADS−Bシステム、搭載コックピットディスプレイ、および地上ベーストランシーバシステムを含め、FAAキャップストーンプログラムの一環として開発されている。
【0043】
〔別装備の航空機〕
本発明の別の態様では、トランシーバシステム110は、別装備を有する航空機間での通信を可能にする。図1に示すUATシステム210は、それ自体では、トランスポンダを装備した航空機によって同報通信されるモードS拡張スキッタを受信または送信するような装備はなされていない。
【0044】
UATデータリンクシステム30およびモードSトランスポンダ40(図2参照)は、異なる情報を含む信号を異なるフォーマットで同報通信することに留意されたい。たとえば、モードS拡張スキッタ50は、1090MHzの周波数で同報通信され得るが、UATフォーマットADS−B信号35は978MHzで同報通信される場合がある。モードS拡張スキッタ50は、複数のセグメントで送信されるADS−Bメッセージを含むことができるが、UATフォーマットADS−B信号35は単一のセグメント化されていないメッセージで送信され得る。
【0045】
図2に示すように、本発明のトランシーバシステム110は、UAT装備航空機60からUATフォーマットADS−B信号35を処理することが可能である。トランシーバ115のアンテナ112(図1に示す)は、UATフォーマットADS−B信号35を受信するように構成される。
【0046】
民間のパイロットが操縦する多くの小型飛行機は、経済的な理由からUATデータリンクシステム30を装備し得る。一方、多くのコミュータージェット機および新しい小型飛行機は、UATデータリンクシステム30およびモードSスキッタトランスポンダ40の双方を採用し得る。これら二重装備航空機65は、UATフォーマットADS−B信号35およびモードS拡張スキッタ50を同報通信する。本発明のトランシーバシステム110は、双方の種類の信号を処理することが可能である。レシーバ15の1090MHzアンテナ12(図1に示す)は、拡張スキッタ50を受信するように構成される。
【0047】
本発明のトランシーバシステム110は、商用旅客ジェット機等トランスポンダ装備航空機70からの拡張スキッタ50を処理することも可能である。レシーバ15の1090MHzアンテナ12(図1に示す)は、拡張スキッタ50を受信するように構成される。多くの商用ジェット機は、拡張スキッタ性能についてアップグレードされたモードSトランスポンダ40を装備している。
【0048】
図1に示すように、トランシーバ115は、信号の受信および送信の双方が可能なアンテナ112を備える。受信中の信号はRxとラベルされる。送信中の信号はTxとラベルされる。
【0049】
〔ADS−B信号のモードSフォーマットからUATフォーマットへの変換〕 図3に示す別の態様では、本発明のトランシーバシステム110は、第1のフォーマット(モードSフォーマット等)の拡張スキッタ50を、ADS−B装備航空機に同報通信するために、第2のフォーマット(UATフォーマット等)のADS−B状態ベクトル56に変換する。本発明は、第1のフォーマットの入力信号を受信し、トランスミッタと互換性のある第2のフォーマットの出力信号に変換する。出力信号は、本発明をユニバーサルアクセストランシーバと併せて使用する場合、UATフォーマットに変換することができる。あるいは、出力信号は、別の既知のトランシーバシステムと互換性のある別の第2のフォーマットに変換することもできる。
【0050】
送信可能であり、またUATデータリンクシステムによる同報通信可能なADS−B信号は、UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を一般に含む。「UATフォーマットの」という語句は、RTCA機関によって公表された標準等、UATデータリンクシステムを介して送信されるメッセージの標準フォーマットに準拠するようにフォーマットされたADS−B信号を指す。
【0051】
本発明の方法の一態様では、拡張スキッタ50がレシーバ15によって受信され(81)、トラックファイル55に分解され(82)、UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56に構成され(83)、これがトランシーバ115によって送信される(84)。「スキッタ処理」なる語句は、受信から送信までの、入力スキッタを処理するすべてのステップを一般に含む。
【0052】
一般に、ADS−B状態ベクトル56の構成に必要なデータを得るには、モードS拡張スキッタ50の少なくとも4つのセグメントが必要である。必要な最初の2つのセグメントは位置データを含み、偶数スキッタ51および奇数スキッタ52を使用して送信される。3番目のスキッタセグメントは、飛行速度53(サブタイプ1)を含む。4番目のセグメントは、フライト識別子54を含み、また信号を同報通信している航空機の種類を含む。
【0053】
完全なADS−B状態ベクトル56を組み立てるには、これら4つのモードS拡張スキッタセグメント51、52、53、54が必要である。かなりの程度の干渉がある環境では、4つのセグメント51、52、53、54をすべて受信するには数秒かかる場合がある。本発明の方法の一態様では、拡張スキッタ50は、位置スキッタ51、52の双方が時間制限以内に受信されない場合には拒絶されることになる。換言すれば、拡張スキッタ50は、偶数スキッタ51および奇数スキッタ52が時間制限以内に受信される場合にのみ、トランシーバシステム110による変換を許可される。一実施形態では、この時間制限は10秒であることができ、これは、国際民間航空機関(ICAO)によって公表されたモードS業務規格に記載される制限である。
【0054】
図3に示す受信ステップ81、分解ステップ82、構成ステップ83、および送信ステップ84は、一実施形態では、図1に示すトランシーバシステム110により行うことができる。本発明の方法の一態様では、レシーバ15(アンテナ12を通して)は、拡張スキッタ50を受信する(81)。スキッタ50内に含まれるデータビットは、一方向直接メモリアクセス(DMA)接続17を通して第2のプロセッサ20と共有することができる。当業者は、DMA接続によって提供される共有メモリアーキテクチャを認識し理解しよう。
【0055】
第2のプロセッサ20は、拡張スキッタ50を構成要素データに分解する(82)ように構成される。各スキッタセグメントは、データビットを含む。本願にて用いる「分解」なる語は、スキッタ50をその構成要素部分に分割し、これらの部分をアクセス可能なフォーマットに維持することを意味する。アクセス可能なフォーマットは、データを含むトラックファイル55であることができる。したがって、「分解」なる語は、抜き出したビットのそれぞれをトラックファイル55に格納することを含み得る。トラックファイル55は、特定のターゲット、すなわち追跡中の航空機について集められたデータを含む。トラックファイル55は一時的なものであってもよい。いくつかのトラックファイル55が同時に存在してもよい。
【0056】
第2のプロセッサ20(スキッタプロセッサと呼ばれることもある)は、直接メモリアクセス(DMA)接続27によって第1のプロセッサ100に接続することができる。DMA接続27は、データおよび情報を共有するために、2つのプロセッサ20、100の間にオープンリンクを提供する。プロセッサ20、100は、トラックファイル55に格納されているビットを使用してUATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を組み立てる(83)ように構成される。一実施形態では、第2のプロセッサ20は、スキッタ50を分解する(82)ことができ、また格納されたトラックファイル55を収容することができる一方で、第1のプロセッサは状態ベクトル56を組み立てる。
【0057】
代替の実施形態では、第2のプロセッサ20はスキッタ50を分解し、状態ベクトル56を構成し、DMA接続27を通してこの状態ベクトル56を第1のプロセッサ100と共有することができる。ADS−B状態ベクトル56の作成は、プロセッサ20、100のうちの一方で行っても、または双方で行ってもよい。
【0058】
UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を組み立てる(83)ために、本発明の方法は、RTCAおよび/または国際民間航空機関(ICAO)によって公表されるものなど、UAT信号でのデータの順序およびフォーマット化を支配するプロトコルおよび規格に従う。組立ステップ83は、トラックファイル55からのデータビットを適切な順序に、また標準UATフォーマットにパッキングして、UATデータリンクシステム30に認識可能であり、また互換性のあるADS−B状態ベクトル56を作成することを含む。
【0059】
UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56の送信は、UATシステム210内のトランシーバ115への直列接続37によって促進される。直列接続37は、第1のプロセッサ100とトランシーバ115との間の高速リンクとして動作する。当業者は、この文脈では直列接続37の有用性を理解し認識しよう。本方法の送信ステップ84はトランシーバ115により、アンテナ112を通して実現される。
【0060】
〔冗長信号〕
図2に示すように、二重装備航空機65は、UATフォーマット信号35およびモードS拡張スキッタ50の双方を同報通信する。UATフォーマットADS−B信号35および拡張スキッタ50は双方とも航空機識別子54を含むため、信号を受信するとすぐに、トランシーバシステム110は、双方の信号が同じ二重装備航空機65から発信されたものであると認識することを理解されたい。
【0061】
本発明の方法の別の態様では、プロセッサ100、20は、航空機から受信したスキッタ50の変換を、UATフォーマットADS−B信号35を同じ航空機から受信した場合には延期するように構成される。「延期」なる語は、スキッタの航空機識別子54がADS−B信号の航空機識別子54と一致する限り、その特定のスキッタの変換プロセスを一時的に中止すなわち停止することを意味するものと理解されたい。スキッタ50からADS−B状態ベクトル56を組み立てると、チャネル帯域内で競合し得る冗長信号が作成されるであろう。この態様では、本発明は、冗長信号の同報通信をなくし、混乱およびクラッタを最小化する。
【0062】
本明細書に記載のトランシーバシステム110は、本発明の精神および範囲に一致した多くの異なる様式で実現し得ることが当業者により認識されよう。したがって、本明細書に記載のトランシーバシステム110は、対応する装置および方法論をサポートすることがさらに認識されよう。加えて、トランシーバシステム110は、当業者には理解されるように、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせで実施することができ、当業者はまた、システム110が、コンピュータ装置および関連するコンピュータソフトウェアに基づく、対応するシステムをサポートすることを認識しよう。
【0063】
当業者が上記説明および関連する図面に提示される教示の恩恵を受ける場合、本発明の多くの変更および代替の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されず、変更および他の実施形態は併記の特許請求の範囲内に包含されるよう意図されることを理解されたい。本明細書において特定の用語を使用し詳細を示したが、総称的かつ説明的な意味でのみ用いられたものであり、限定として用いられたものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトランシーバシステムの線図である。
【図2】本発明の一実施形態によるトランシーバシステムに関連する別装備の航空機の線図である。
【図3】本発明の一実施形態による、一連の入力モードS拡張スキッタの、UATデータリンクシステムを介して送信するADS−B状態ベクトルへの変換を示すフローチャートである。
[技術分野]
本発明は、包括的に航空電子工学および監視トランシーバシステムの分野に関する。特に、本発明は、ユニバーサルアクセストランシーバを使用してADS−Bメッセージを受信し、モードSフォーマットから同報通信用のUATフォーマットに変換する方法、装置、システム、およびコンピュータソフトウェア製品に関する。
【0002】
[発明の背景]
歴史的に見て、航空交通管制システムは、地上ベースのレーダ基地および各航空機搭載のトランスポンダのネットワークに依拠している。地上基地からのレーダビーコン質問に応答して、トランスポンダが応答を同報通信する。トランスポンダ信号は、航空交通管制官に航空機について非常に基本的な情報を提供する。トランスポンダは、4桁8進数コードおよび自機高度を送信する。航空機位置は、レーダ用パラボラアンテナの受信時間および角度位置を測定することによって推測される。
【0003】
ICAO航空機アドレスと呼ばれる一意の識別子をレーダビーコン質問およびトランスポンダの応答信号に加えるモード選択ビーコン(モードS)システムが開発された。ICAOとは国際民間航空機関のことであり、民間航空の標準を公表する団体である。モードS質問は特定の航空機を対象としているため、その特定の航空機に搭載されているモードSトランスポンダしか応答しない。モードSシステムは、モードSデータリンクと呼ばれることもある。
【0004】
地上ベースのレーダ質問を使用することなく、衛星をベースとする全地球測位システム(GPS)を利用して航空機の緯度および経度を直接送信する放送型自動従属監視(ADS−B)システムが開発された。GPSベースの位置データは常に更新され、非常に高精度であり、通常のトランスポンダ質問を必要としない。ADS−Bを装備した航空機は、デジタル信号を自動的かつ周期的に他のすべてのADS−B装備航空機に同報通信する。ADS−B信号は、航空機の位置および機首方位、ならびにかかる情報の完全性についての幅広い情報を含む。
【0005】
連邦航空局は、民間航空の安全および効率をGPSベースの航空電子工学およびデータリンク通信の使用を通して向上させるように設計されたプロジェクトであるキャップストーンプログラム(Capstone Program)を開始した。キャップストーンプログラム下では、アラスカ試験領域における特定の商用航空機および政府航空機にADS−Bシステムを装備させた。ADS−B信号を送受信可能な地上ベースのトランシーバのネットワークも試験領域に設置した。
【0006】
内部信号プロセッサを備える地上ベースおよび移動体のトランシーバを使用して、ADS−B信号を送受信する。トランシーバは、信号の受信および送信の双方を行うことが可能である。ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)とは、ADS−Bおよび他の同報通信サービスをサポートする無線データリンクシステムである。UATデータリンクは、ADS−B装備の航空機と地上基地との間での通信を提供する。
【0007】
航空機からADS−B信号を送受信することに加えて、UATデータリンクシステムは、2つのモード、すなわちFIS−B(飛行情報サービス−同報通信)モードおよびTIS−B(交通情報サービス−同報通信)モードで固定地上レーダ基地からデータをアップリンクし同報通信することが可能である。FIS−Bデータは、気象同報通信(グラフィックおよびテキスト)、空港状態報告、一時的な空域制限、およびNOTAMと呼ばれる公式の航空情報を含め、広範な情報を含む。TIS−Bデータは、地上ベースのレーダシステムから集められる航空交通についての情報を含む。
【0008】
共通見解に基づく航空標準を公表する機関であるRTCAは、UATデータリンクシステムを介して送信されるメッセージの標準フォーマットを開発している。このUATフォーマットでは、データを特定の順序にする必要がある。ADS−B信号は、標準UATフォーマットで配置されている場合にUATデータリンクシステムで同報通信することができる。
【0009】
ADS−B信号は、モードSデータリンクでも同報通信することができる。モードSデータリンクからのADS−B信号は、モードS拡張スキッタ(Mode S extended squitter)と呼ばれる。しかし、UATデータリンクは、モードS拡張スキッタを受信または送信するように装備されていない。
【0010】
多くの小型飛行機およびコミュータージェット機には、レーダトランスポンダが装備されているが、モードS拡張スキッタを同報通信するような装備はなされていない。同様に、大半の商用旅客機にはモードSトランスポンダが装備されているが、UATフォーマットで信号を同報通信するような装備はなされていない。したがって、搭載機器の異なる航空機が入り交じっていることは、依然として航空交通管制および監視システムにとって難問である。
【0011】
したがって、モードS拡張スキッタを受信し、スキッタ内に含まれるデータをUATフォーマットでADS−B装備航空機、輸送手段、および基地に送信することが可能なトランシーバシステムが必要とされる。これに関連して、モードS拡張スキッタを送信可能なUATフォーマットADS−B信号に変換するコンピュータソフトウェアが必要とされる。
【0012】
また、今日使用されている様々な種類の航空電子工学通信機器間での相互運用性を高める装置も必要とされる。
【0013】
モードS拡張スキッタを航空機から、また交通データを固定地上レーダ基地から受信することが可能であり、またさらに、ユニバーサルアクセストランシーバ無線データリンクシステムを使用してADS−B互換フォーマットでデータを送信することが可能な単一の監視装置もさらに必要とされる。
【0014】
[発明の概要]
上記および他の必要性は、一実施形態では、モードSトランスポンダから拡張スキッタを受信し、スキッタをADS−B状態ベクトルに変換し、トランシーバシステムを使用してADS−B状態ベクトルを送信する装置、方法、およびシステムを一般に提供する本発明によって満たされる。トランシーバシステムは、トランスポンダデータリンク技術とADS−Bデータリンク技術とを単一の監視レシーバに統合する。
【0015】
本発明の一態様では、スキッタを処理する装置は、輸送手段から第1のフォーマットのスキッタを受信可能なレシーバと、スキッタを第2のフォーマットの新しい送信可能ADS−B信号に変換するように構成されるプロセッサと、トランスミッタと、を備える。一実施形態では、スキッタは、モードSトランスポンダによって同報通信されるいくつかのセグメントから構成される拡張スキッタである。一実施形態では、送信可能ADS−B信号は、既存の規格に従って組み立てられる、UATフォーマットのADS−B状態ベクトルである。
【0016】
一実施形態では、プロセッサは、互いに接続されるとともに、レシーバおよびトランスミッタに接続されるいくつかのプロセッサを備えることができる。プロセッサ(1つまたは複数)は、固定地上レーダ基地からの交通データの送受信を制御するようにも構成し得る。
【0017】
一実施形態では、トランスミッタは、第2のフォーマットの信号を送受信可能なトランシーバである。かかるトランシーバが存在する場合、プロセッサは、ターゲットから受信したスキッタの変換を、第2のフォーマットを有する信号も同じターゲットから受信する場合に延期するように構成される。一実施形態では、トランスミッタはユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)であり、プロセッサは、UATフォーマットの入力信号の変換を延期する。
【0018】
本発明の別の態様では、スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換する装置は、スキッタレシーバと、プロセッサと、を備える。プロセッサは、スキッタをその構成要素データに分解してから、そのデータを使用してADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される。一実施形態では、分解されたデータをトラックファイルに格納することができる。
【0019】
別の態様では、スキッタを処理する方法は、レシーバを介して輸送手段からスキッタを受信するステップと、プロセッサを使用してスキッタを送信可能ADS−B信号に変換するステップと、トランスミッタを介してUATフォーマットのADS−B信号を送信するステップと、を一般に含む。一実施形態では、変換するステップは、スキッタを構成要素データに分解し、そのデータを使用して新しいADS−B信号を組み立てることを含む。一実施形態では、スキッタを分解するステップは、データをトラックファイルに格納することを含む。
【0020】
トランスミッタが、UAT信号を送受信可能なトランシーバである実施形態では、本発明の方法は、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた同じターゲットから受信する場合に延期するステップも含む。
【0021】
別の態様では、トランシーバシステム内でスキッタを変換する方法は、スキッタを受信するステップと、スキッタを構成要素データに分解するステップと、そのデータから新しいADS−B信号を組み立てるステップと、ADS−B信号を送信するステップと、を含む。分解するステップおよび組み立てるステップは、単独で、または互いに協働して、1つまたは複数のプロセッサで実現することができる。
【0022】
本発明の別の態様では、スキッタを処理するシステムは、搭載トランスミッタを装備した輸送手段と、搭載トランスミッタからスキッタを受信するように構成されるレシーバと、コンピュータ処理装置と、トランスミッタと、を備える。コンピュータ装置は、スキッタを構成要素データに分解する第1の処理部分と、そのデータを使用して新しいADS−B信号を組み立てる第2の部分と、を含む。
【0023】
一実施形態では、本システムは、提携して動作して第1および第2の処理部分を実行可能ないくつかのコンピュータ装置を含む。一実施形態では、コンピュータ装置は、UATフォーマットで新しいADS−B信号を組み立てる第3の処理部分を含む。トランスミッタがトランシーバである実施形態では、コンピュータ装置は、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号も上記ターゲットから受信する場合に延期する第4の処理部分も含む。
【0024】
本システムの別の実施形態では、コンピュータ装置はまた、固定地上レーダ基地から交通データを受信する交通処理部分、およびトランスミッタに上記交通データを送信するように指示する同報通信処理部分も含む。
【0025】
別の態様では、本発明は、スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換するコンピュータソフトウェアを含む。本ソフトウェアは、トランシーバコンポーネントを有するシステム内で動作するように設計される。本ソフトウェアは、スキッタを構成要素データに分解する第1の実行可能部分と、そのデータからADS−B信号を組み立てる第2の部分と、を含む。
【0026】
一実施形態では、第1の実行可能部分は、データをトラックファイルに格納する下位部分を含む。トランスミッタがトランシーバである一実施形態では、本ソフトウェアは、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号も上記ターゲットから受信する場合に延期する第3の実行可能部分も含む。
【0027】
本発明のさらに別の態様では、スキッタ変換機構が既存のトランシーバシステムに統合される。スキッタ変換機構は、スキッタレシーバおよびスキッタプロセッサを備える。スキッタプロセッサは、第1のフォーマットのスキッタが、トランシーバシステムによる同報通信に適した第2のフォーマットのADS−B信号に変換されるように、トランシーバシステムにリンクされる。
【0028】
別の態様では、本発明は、既存のトランシーバシステムと併用するための変換モジュールを含む。本モジュールは、レシーバおよびスキッタプロセッサを備える。スキッタプロセッサは、データ通信のためにトランシーバシステムに接続されるように設計される。スキッタプロセッサは、第1のフォーマットのスキッタを、トランシーバと互換性がある第2のフォーマットの新しいADS−B信号に変換する。一実施形態では、スキッタプロセッサは、スキッタを構成要素データに分解してから、そのデータを使用してADS−B信号を組み立てる。
【0029】
したがって、本発明の目的は、モードS拡張スキッタをUATフォーマットのADS−B信号に変換する装置を提供することにある。これに関連する本発明の目的は、スキッタをトランスポンダから受信して、スキッタをADS−B状態ベクトルに変換し、UATデータリンクシステムを使用してADS−B状態ベクトルをUATフォーマットで送信するシステムを提供することにある。
【0030】
本発明のさらなる目的は、モードS拡張スキッタを受信し、スキッタ内に含まれるデータをADS−B装備航空機に互換性のあるフォーマットで送信することができる装置およびトランシーバシステムを提供することにある。関連する本発明の目的は、モードSスキッタをUATフォーマットで送信可能なADS−B信号に変換するプロセッサおよびコンピュータソフトウェアを提供することにある。
【0031】
また、本発明の目的は、モードSスキッタ、ADS−B信号、および交通データを固定地上レーダ基地から受信することが可能であり、またさらにユニバーサルアクセストランシーバ無線データリンクシステムを使用してADS−B互換フォーマットでデータを送信可能な単一の監視装置を提供することにある。関連する本発明の目的は、様々な種類の航空電子工学通信機器間での相互運用性を高めることにある。
【0032】
本発明によって実現されるこれらおよび他の目的は、添付図面と併せて以下の好ましい一実施形態の詳細な説明から明らかになろう。
【0033】
[好適な実施形態の説明]
これより、同様の符号がいくつかの図面全体を通して同様の要素を指す図面をより詳細に参照すると、図1は、本発明の一実施形態による、ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)システム210およびモジュール10からなる地上ベーストランシーバシステム110を示す。UATシステム210は、ADS−B信号、FIS−B信号、およびTIS−B信号のための無線データリンクを提供する。モジュール10が設置されると、本発明のトランシーバシステム110は、モードS拡張スキッタ信号内に含まれるデータを、UATデータリンクシステム装備の輸送手段に送信する無線データリンクを提供することもさらに可能である。本願では、位置信号を一般に航空機に対して送受信されるものとして説明するが、本発明は、あらゆる種類の輸送手段または基地からの信号の処理、およびあらゆる種類の適宜装備された輸送手段または基地への信号の同報通信に使用できることを理解されたい。
【0034】
図1は、地上ベースのトランシーバシステム110を示すが、本発明は航空機搭載トランシーバシステムを利用することも可能なことを理解されたい。
【0035】
〔ユニバーサルアクセストランシーバシステム210〕
UATシステム210は、航空機からADS−B信号を送受信することが可能である。本発明は、UATフォーマットとは別のトランシーバフォーマットを有するトランシーバを使用しても実施し得ることを理解されたい。
【0036】
UATシステム210は、直列接続37によって第1のプロセッサ100に接続されるトランシーバ115を一般に含む。直列接続37は、トランシーバ115が第1のプロセッサ100と通信できるようにする。トランシーバ115は、信号を送受信するように構成されるアンテナ112を備える。Rxとラベルのある矢印は、受信中の信号を指す。Txとラベルのある矢印は、送信中の信号を表す。
【0037】
UATシステム210は、固定地上レーダ基地から2つの既知のモード、すなわちFIS−B(飛行情報サービス−同報通信)モードおよびTIS−B(交通情報サービス−同報通信)モードでデータをアップリンクし同報通信することも可能である。UATシステム210の第1のプロセッサ100は、1つまたは複数の中間コンピュータサーバ200を備える場合もあり、または備えない場合もあるリンクを介して1つまたは複数の航空交通管制センタ300と通信する。FAA気象処理システム、飛行情報局、および航空交通管制の気象専門家から受信する情報は、総称してFIS−Bと呼ばれる。本願にて用いる「固定地上レーダ基地からの交通データ」なる語句は、FIS−BおよびTIS−Bの双方を含む。
【0038】
第1のプロセッサ100は、TIS−B信号を航空交通管制センタ300からTIS−Bリンク47を介して受信する。TIS−Bモードで同報通信される信号は、地上ベースのレーダ315からの航空交通についての情報を含む。TIS−Bは、航空交通管制官が使用するすべてのデータを一般に含む。
【0039】
さらに、第1のプロセッサ100は、FIS−Bリンク57を介してFIS−B信号を航空交通管制センタ300から受信する。FIS−Bモードで同報通信される信号は、気象放送(グラフィックおよびテキスト)、空港状態報告、一時的な空域制限、未知の障害物、および公式の航空情報(NOTAM)を含め、広範な情報を含む。
【0040】
〔モジュール10〕
本発明の一態様では、モジュール10は、一方向直接メモリアクセス接続17により第2のプロセッサ20に接続されるレシーバ15を備える。接続17は、レシーバ15が第2のプロセッサ20と通信できるようにする。レシーバ15は、トランスポンダから拡張スキッタを受信するように構成される受信専用の1090MHzアンテナ12を備える。本発明のモジュール10の第2のプロセッサ20は、直接メモリアクセス接続27により第1のプロセッサ100に接続される。接続27は、第1のプロセッサ100が第2のプロセッサ20と通信できるようにする。
【0041】
一実施形態では、図1に示すように、本発明のモジュール10は、UATシステム210内に設置されるように構成される。本実施形態でのモジュール10は、スキッタ変換機構または変換モジュールと呼ぶこともできる。モジュール10およびUATシステム210は併せて、ADS−B信号、FIS−B信号、およびTIS−B信号のための無線データリンクを提供することができるトランシーバシステム110を形成する。
【0042】
本発明の実施での使用に適した構成要素は、オレゴン州Salemに所在のUPS Aviation Technologies, Inc.から入手可能であり、AT7000モードSデータリンクトランスポンダ、Apollo GBT2000 ADS−Bデータリンク地上基地、ユニバーサルアクセストランシーバ(UAT)、AT2000多機能交通情報コックピットディスプレイ(CDTI)、およびAT9000リンク・表示処理ユニット(LDPU)を含む。さらに、本発明の実施での使用に適した技術は、搭載ADS−Bシステム、搭載コックピットディスプレイ、および地上ベーストランシーバシステムを含め、FAAキャップストーンプログラムの一環として開発されている。
【0043】
〔別装備の航空機〕
本発明の別の態様では、トランシーバシステム110は、別装備を有する航空機間での通信を可能にする。図1に示すUATシステム210は、それ自体では、トランスポンダを装備した航空機によって同報通信されるモードS拡張スキッタを受信または送信するような装備はなされていない。
【0044】
UATデータリンクシステム30およびモードSトランスポンダ40(図2参照)は、異なる情報を含む信号を異なるフォーマットで同報通信することに留意されたい。たとえば、モードS拡張スキッタ50は、1090MHzの周波数で同報通信され得るが、UATフォーマットADS−B信号35は978MHzで同報通信される場合がある。モードS拡張スキッタ50は、複数のセグメントで送信されるADS−Bメッセージを含むことができるが、UATフォーマットADS−B信号35は単一のセグメント化されていないメッセージで送信され得る。
【0045】
図2に示すように、本発明のトランシーバシステム110は、UAT装備航空機60からUATフォーマットADS−B信号35を処理することが可能である。トランシーバ115のアンテナ112(図1に示す)は、UATフォーマットADS−B信号35を受信するように構成される。
【0046】
民間のパイロットが操縦する多くの小型飛行機は、経済的な理由からUATデータリンクシステム30を装備し得る。一方、多くのコミュータージェット機および新しい小型飛行機は、UATデータリンクシステム30およびモードSスキッタトランスポンダ40の双方を採用し得る。これら二重装備航空機65は、UATフォーマットADS−B信号35およびモードS拡張スキッタ50を同報通信する。本発明のトランシーバシステム110は、双方の種類の信号を処理することが可能である。レシーバ15の1090MHzアンテナ12(図1に示す)は、拡張スキッタ50を受信するように構成される。
【0047】
本発明のトランシーバシステム110は、商用旅客ジェット機等トランスポンダ装備航空機70からの拡張スキッタ50を処理することも可能である。レシーバ15の1090MHzアンテナ12(図1に示す)は、拡張スキッタ50を受信するように構成される。多くの商用ジェット機は、拡張スキッタ性能についてアップグレードされたモードSトランスポンダ40を装備している。
【0048】
図1に示すように、トランシーバ115は、信号の受信および送信の双方が可能なアンテナ112を備える。受信中の信号はRxとラベルされる。送信中の信号はTxとラベルされる。
【0049】
〔ADS−B信号のモードSフォーマットからUATフォーマットへの変換〕 図3に示す別の態様では、本発明のトランシーバシステム110は、第1のフォーマット(モードSフォーマット等)の拡張スキッタ50を、ADS−B装備航空機に同報通信するために、第2のフォーマット(UATフォーマット等)のADS−B状態ベクトル56に変換する。本発明は、第1のフォーマットの入力信号を受信し、トランスミッタと互換性のある第2のフォーマットの出力信号に変換する。出力信号は、本発明をユニバーサルアクセストランシーバと併せて使用する場合、UATフォーマットに変換することができる。あるいは、出力信号は、別の既知のトランシーバシステムと互換性のある別の第2のフォーマットに変換することもできる。
【0050】
送信可能であり、またUATデータリンクシステムによる同報通信可能なADS−B信号は、UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を一般に含む。「UATフォーマットの」という語句は、RTCA機関によって公表された標準等、UATデータリンクシステムを介して送信されるメッセージの標準フォーマットに準拠するようにフォーマットされたADS−B信号を指す。
【0051】
本発明の方法の一態様では、拡張スキッタ50がレシーバ15によって受信され(81)、トラックファイル55に分解され(82)、UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56に構成され(83)、これがトランシーバ115によって送信される(84)。「スキッタ処理」なる語句は、受信から送信までの、入力スキッタを処理するすべてのステップを一般に含む。
【0052】
一般に、ADS−B状態ベクトル56の構成に必要なデータを得るには、モードS拡張スキッタ50の少なくとも4つのセグメントが必要である。必要な最初の2つのセグメントは位置データを含み、偶数スキッタ51および奇数スキッタ52を使用して送信される。3番目のスキッタセグメントは、飛行速度53(サブタイプ1)を含む。4番目のセグメントは、フライト識別子54を含み、また信号を同報通信している航空機の種類を含む。
【0053】
完全なADS−B状態ベクトル56を組み立てるには、これら4つのモードS拡張スキッタセグメント51、52、53、54が必要である。かなりの程度の干渉がある環境では、4つのセグメント51、52、53、54をすべて受信するには数秒かかる場合がある。本発明の方法の一態様では、拡張スキッタ50は、位置スキッタ51、52の双方が時間制限以内に受信されない場合には拒絶されることになる。換言すれば、拡張スキッタ50は、偶数スキッタ51および奇数スキッタ52が時間制限以内に受信される場合にのみ、トランシーバシステム110による変換を許可される。一実施形態では、この時間制限は10秒であることができ、これは、国際民間航空機関(ICAO)によって公表されたモードS業務規格に記載される制限である。
【0054】
図3に示す受信ステップ81、分解ステップ82、構成ステップ83、および送信ステップ84は、一実施形態では、図1に示すトランシーバシステム110により行うことができる。本発明の方法の一態様では、レシーバ15(アンテナ12を通して)は、拡張スキッタ50を受信する(81)。スキッタ50内に含まれるデータビットは、一方向直接メモリアクセス(DMA)接続17を通して第2のプロセッサ20と共有することができる。当業者は、DMA接続によって提供される共有メモリアーキテクチャを認識し理解しよう。
【0055】
第2のプロセッサ20は、拡張スキッタ50を構成要素データに分解する(82)ように構成される。各スキッタセグメントは、データビットを含む。本願にて用いる「分解」なる語は、スキッタ50をその構成要素部分に分割し、これらの部分をアクセス可能なフォーマットに維持することを意味する。アクセス可能なフォーマットは、データを含むトラックファイル55であることができる。したがって、「分解」なる語は、抜き出したビットのそれぞれをトラックファイル55に格納することを含み得る。トラックファイル55は、特定のターゲット、すなわち追跡中の航空機について集められたデータを含む。トラックファイル55は一時的なものであってもよい。いくつかのトラックファイル55が同時に存在してもよい。
【0056】
第2のプロセッサ20(スキッタプロセッサと呼ばれることもある)は、直接メモリアクセス(DMA)接続27によって第1のプロセッサ100に接続することができる。DMA接続27は、データおよび情報を共有するために、2つのプロセッサ20、100の間にオープンリンクを提供する。プロセッサ20、100は、トラックファイル55に格納されているビットを使用してUATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を組み立てる(83)ように構成される。一実施形態では、第2のプロセッサ20は、スキッタ50を分解する(82)ことができ、また格納されたトラックファイル55を収容することができる一方で、第1のプロセッサは状態ベクトル56を組み立てる。
【0057】
代替の実施形態では、第2のプロセッサ20はスキッタ50を分解し、状態ベクトル56を構成し、DMA接続27を通してこの状態ベクトル56を第1のプロセッサ100と共有することができる。ADS−B状態ベクトル56の作成は、プロセッサ20、100のうちの一方で行っても、または双方で行ってもよい。
【0058】
UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56を組み立てる(83)ために、本発明の方法は、RTCAおよび/または国際民間航空機関(ICAO)によって公表されるものなど、UAT信号でのデータの順序およびフォーマット化を支配するプロトコルおよび規格に従う。組立ステップ83は、トラックファイル55からのデータビットを適切な順序に、また標準UATフォーマットにパッキングして、UATデータリンクシステム30に認識可能であり、また互換性のあるADS−B状態ベクトル56を作成することを含む。
【0059】
UATフォーマットのADS−B状態ベクトル56の送信は、UATシステム210内のトランシーバ115への直列接続37によって促進される。直列接続37は、第1のプロセッサ100とトランシーバ115との間の高速リンクとして動作する。当業者は、この文脈では直列接続37の有用性を理解し認識しよう。本方法の送信ステップ84はトランシーバ115により、アンテナ112を通して実現される。
【0060】
〔冗長信号〕
図2に示すように、二重装備航空機65は、UATフォーマット信号35およびモードS拡張スキッタ50の双方を同報通信する。UATフォーマットADS−B信号35および拡張スキッタ50は双方とも航空機識別子54を含むため、信号を受信するとすぐに、トランシーバシステム110は、双方の信号が同じ二重装備航空機65から発信されたものであると認識することを理解されたい。
【0061】
本発明の方法の別の態様では、プロセッサ100、20は、航空機から受信したスキッタ50の変換を、UATフォーマットADS−B信号35を同じ航空機から受信した場合には延期するように構成される。「延期」なる語は、スキッタの航空機識別子54がADS−B信号の航空機識別子54と一致する限り、その特定のスキッタの変換プロセスを一時的に中止すなわち停止することを意味するものと理解されたい。スキッタ50からADS−B状態ベクトル56を組み立てると、チャネル帯域内で競合し得る冗長信号が作成されるであろう。この態様では、本発明は、冗長信号の同報通信をなくし、混乱およびクラッタを最小化する。
【0062】
本明細書に記載のトランシーバシステム110は、本発明の精神および範囲に一致した多くの異なる様式で実現し得ることが当業者により認識されよう。したがって、本明細書に記載のトランシーバシステム110は、対応する装置および方法論をサポートすることがさらに認識されよう。加えて、トランシーバシステム110は、当業者には理解されるように、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせで実施することができ、当業者はまた、システム110が、コンピュータ装置および関連するコンピュータソフトウェアに基づく、対応するシステムをサポートすることを認識しよう。
【0063】
当業者が上記説明および関連する図面に提示される教示の恩恵を受ける場合、本発明の多くの変更および代替の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本発明は、開示した特定の実施形態に限定されず、変更および他の実施形態は併記の特許請求の範囲内に包含されるよう意図されることを理解されたい。本明細書において特定の用語を使用し詳細を示したが、総称的かつ説明的な意味でのみ用いられたものであり、限定として用いられたものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトランシーバシステムの線図である。
【図2】本発明の一実施形態によるトランシーバシステムに関連する別装備の航空機の線図である。
【図3】本発明の一実施形態による、一連の入力モードS拡張スキッタの、UATデータリンクシステムを介して送信するADS−B状態ベクトルへの変換を示すフローチャートである。
Claims (39)
- 輸送手段から受信するスキッタを処理する装置であって、
輸送手段からスキッタを受信するように構成されるレシーバと、
該レシーバと通信し、前記スキッタを送信可能なADS−B信号に変換するように構成されるプロセッサと、
該プロセッサと通信し、前記ADS−B信号を送信するように構成されるトランスミッタと、
を備える装置。 - 前記スキッタはモードSトランスポンダからの拡張スキッタである請求項1記載の装置。
- 前記送信可能なADS−B信号は、UATフォーマットのADS−B状態ベクトルを含む請求項1記載の装置。
- 前記プロセッサは、前記レシーバおよび前記トランスミッタと通信する1つまたは複数のプロセッサを含む請求項1記載の装置。
- 前記プロセッサは、固定地上レーダ基地から交通データを受信するようにさらに構成され、前記トランスミッタは、前記交通データを送信するようにさらに構成される請求項1記載の装置。
- 前記トランスミッタは、UATフォーマットのADS−B信号を送受信するように構成されるユニバーサルアクセストランシーバである請求項1記載の装置。
- 前記プロセッサは、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた前記ターゲットから受信される場合に延期するようにさらに構成される請求項6記載の装置。
- モードS拡張スキッタをADS−B状態ベクトルに変換する装置において、トランシーバシステムと通信し、なおトランシーバおよび第1のプロセッサを特徴とする装置であって、
輸送手段から拡張スキッタを受信するように構成されるレシーバと、
該レシーバおよび前記第1のプロセッサと通信する第2のプロセッサであって、前記スキッタを構成要素データに分解し、該データを使用してADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される第2のプロセッサと、
を備える装置。 - 前記第1のプロセッサは、前記第2のプロセッサと協働して前記スキッタを構成要素データに分解するように構成される請求項8記載の装置。
- 前記第1のプロセッサは、前記第2のプロセッサと協働して、前記データを使用して前記ADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される請求項8記載の装置。
- 前記拡張スキッタは複数のセグメントを含む請求項8記載の装置。
- 前記第2のプロセッサは前記構成要素データをトラックファイルに格納する請求項8記載の装置。
- 前記第2のプロセッサはUATフォーマットで前記ADS−B状態ベクトルを組み立てる請求項8記載の装置。
- 輸送手段から受信するスキッタを処理する方法であって、
レシーバを介して輸送手段からスキッタを受信することと、
前記レシーバと通信するプロセッサを使用して、前記スキッタを送信可能なADS−B信号に変換することと、
前記プロセッサと通信するトランスミッタを介して前記ADS−B信号を送信することと、
を含む方法。 - 前記スキッタを変換するステップは、
前記スキッタを構成要素データに分解することと、
前記データから送信可能なADS−B信号を組み立てることと、
をさらに含む請求項14記載の方法。 - 前記スキッタを分解するステップは、前記データをトラックファイルに格納することをさらに含む請求項15記載の方法。
- 前記送信可能なADS−B信号を組み立てるステップは、UATフォーマットで前記ADS−B信号を組み立てることをさらに含む請求項15記載の方法。
- ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号も前記ターゲットから受信する場合に延期することをさらに含む請求項17記載の方法。
- モードS拡張スキッタをADS−B状態ベクトルにトランシーバシステム内で変換する方法であって、前記トランシーバシステムはレシーバ、プロセッサ、およびトランスミッタを特徴とし、該方法は、
前記レシーバを介して輸送手段からスキッタを受信することと、
前記プロセッサを使用して前記スキッタを構成要素データに分解することと、
前記プロセッサを使用して前記データからADS−B状態ベクトルを組み立てることと、
前記プロセッサと通信するトランスミッタを介して前記ADS−B状態ベクトルを送信することと、
を含む方法。 - 前記スキッタを分解するステップは、前記データをトラックファイルに格納することをさらに含む請求項19記載の方法。
- 前記ADS−B状態ベクトルを組み立てるステップは、UATフォーマットで前記ADS−B状態ベクトルを組み立てることをさらに含む請求項19記載の方法。
- 前記プロセッサは1つまたは複数のプロセッサを含む請求項19記載の方法。
- 前記プロセッサは、協働して前記スキッタを構成要素データに分解するように構成される請求項22記載の方法。
- 前記プロセッサは、協働して前記データを使用して前記ADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される請求項22記載の方法。
- 前記トランスミッタは、UATフォーマットのADS−B信号を送受信するように構成されるユニバーサルアクセストランシーバである請求項19記載の方法。
- ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた前記ターゲットから受信される場合に延期することをさらに含む請求項25記載の方法。
- 輸送手段から受信するスキッタを処理するシステムであって、
搭載トランスミッタを装備した輸送手段と、
前記搭載トランスミッタからスキッタを受信するように構成されるレシーバと、
該レシーバと通信するコンピュータ処理装置であって、
前記スキッタを構成要素データに分解するように構成される第1の処理部分、および
前記データを使用して送信可能なADS−B信号を組み立てるように構成される第2の処理部分を含むコンピュータ処理装置と、
前記プロセッサと通信し、前記ADS−B信号を送信するように構成されるトランスミッタと、
を備えるシステム。 - 前記コンピュータ処理装置は、前記レシーバおよび前記トランスミッタと通信する1つまたは複数のコンピュータ処理装置を含む請求項27記載のシステム。
- 前記コンピュータ処理装置は、協働して前記第1および第2の処理部分を実行するように構成される請求項28記載のシステム。
- 前記トランスミッタは、UATフォーマットのADS−B信号を送受信するように構成されるユニバーサルアクセストランシーバである請求項27記載のシステム。
- 前記コンピュータ処理装置は、ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた前記ターゲットから受信される場合に延期するように構成される第3の処理部分をさらに含む請求項30記載のシステム。
- 前記コンピュータ処理装置は、固定地上レーダ基地から交通データを受信するように構成される交通処理部分と、
前記トランスミッタに前記交通データを送信させるように構成される同報通信処理部分と、
をさらに含む請求項27記載のシステム。 - レシーバ、プロセッサ、およびトランスミッタを特徴とするトランシーバコンポーネントを有するシステムにおいて、モードS拡張スキッタをADS−B状態ベクトルに変換するコンピュータソフトウェアプログラム製品であって、
前記スキッタを構成要素データに分解するように構成される第1の実行可能部分と、
前記データからADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される第2の実行可能部分と、
を含むコンピュータソフトウェアプログラム製品。 - 前記第1の実行可能部分は、前記データをトラックファイルに格納するように構成される下位部分をさらに含む請求項33記載のコンピュータソフトウェアプログラム製品。
- UATフォーマットで前記ADS−B状態ベクトルを組み立てるように構成される第3の実行可能部分をさらに含む請求項33記載のコンピュータソフトウェアプログラム製品。
- ターゲットから受信したスキッタの変換を、UAT信号もまた前記ターゲットから受信される場合に延期するように構成される第4の実行可能部分をさらに含む請求項33記載のコンピュータソフトウェアプログラム製品。
- スキッタ変換機構をトランシーバシステムに統合する方法であって、
輸送手段から、第1のフォーマットのスキッタを受信するように構成されるレシーバを追加することと、
前記レシーバと通信するスキッタプロセッサを追加することと、
前記スキッタが構成要素データに分解され、前記データを使用して、前記トランシーバシステムと互換性のある第2のフォーマットでADS−B信号が組み立てられるように、前記スキッタプロセッサを前記トランシーバシステムにリンクすることと、
を含む方法。 - トランシーバシステムを併せて使用するための変換モジュールであって、
輸送手段から、第1のフォーマットのスキッタを受信するように構成されるレシーバと、
該レシーバと通信し、前記トランシーバシステムにデータを通信するために接続されるように構成されるリンクを含むスキッタプロセッサであって、前記スキッタを、前記トランシーバシステムと互換性のある第2のフォーマットのADS−B信号に変換するように構成されるスキッタプロセッサと、
を備える変換モジュール。 - 前記スキッタプロセッサは、前記スキッタを構成要素データに分解し、前記データを使用して前記ADS−B信号を組み立てるようにさらに構成される請求項38記載のモジュール。
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