JP2004522126A - 震動式熱交換装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、冷媒と蓄熱流体間の熱交換により前記蓄熱流体の氷スラリーを形成する熱交換装置に関する。本発明の熱交換装置1は、前記冷媒が通過する冷媒チェンバー10と,前記冷媒が熱を吸収するように前記冷媒チェンバー10により包囲された状態で前記蓄熱流体が通過する一つ以上の熱伝達管20と、前記熱伝達管20に挿入装着された状態で震動して前記熱伝達管20の内壁に形成された前記蓄熱流体の凍結被膜を離脱させる震動部材30と,前記震動部材30を震動させる震動手段40とを含む。前記震動部材30としては、螺旋形震動部材30A、スプリング形震動部材30B、螺旋翼形震動部材30C、円板翼形震動部材30D、または上下翼形震動部材30Eを使用することができる。前記震動手段40は、震動モーター41、前記震動モーター41に連結され震動を伝達する多数の震動伝達ロッド42、及び前記震動部材30が装着され前記震動伝達ロッド42の震動を前記震動部材30に伝達する震動板43を含む。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱交換装置に関し、より詳しくは深夜時間の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを形成し、電力負荷の大きい昼間に上記氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムに適用できる震動式熱交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、加熱器、冷却器、蒸発器、凝縮器などには、互いに隔離された二つ以上の流体間で熱を交換して、目的とする流体を冷却または加熱する熱交換装置を包含している。かかる熱交換装置は、その使用目的によって極めて多様な構造を有するが、基本的に蓄熱流体が循環される部分と前記蓄熱流体から熱を奪ったり熱を加える冷媒または熱媒が循環される部分とを含む。蓄熱流体と,冷媒または熱媒は熱伝導率の高い素材(例えば、銅の熱伝達管など)を境にして循環する構造になっている。
【0003】
このような熱交換装置を使用するシステムの一つとして、電気料が低廉な深夜時間帯の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを生成して蓄熱槽に貯蔵し、電気料が高く電力負荷も大きい時間帯に蓄熱槽の氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムが開発されている。かかる氷蓄熱システムはエネルギー費用節減の対策の一つとして広く関心の対象となっている。
【0004】
図9は、従来の基本的な氷蓄熱システムの概略図である。図示の通り、氷蓄熱システム100は冷却塔110、冷却器120、熱交換機130、蓄熱槽140、熱交換機150及び室内機160などを含む構成になっている。本氷蓄熱システム100の稼働には深夜電力と昼間の一般電力が交互に使用される。
【0005】
即ち、電気料金が低い深夜時間には冷却器120と熱交換機130を稼働させ熱交換機130のコイル131に冷媒を循環させ蓄熱流体の氷スラリーを形成して蓄熱槽140に貯蔵する。そして、電気料金の高い昼間には熱交換機150と室内機160を稼働させて氷スラリーを解氷して室内機160で冷房をする。
【0006】
かかる氷蓄熱システム100における問題点の一つは、コイル131の外部表面に蓄熱流体の凍結被膜が生成され、該凍結被膜の断熱作用により熱伝達効率が低くなり、結果として氷スラリーの生成効率が低下するということである。
【0007】
図10は、凍結被膜による熱伝達効率低下を改善した従来の熱交換機の概略図であり、図11は図10の断面図である。図示の通り、熱交換機200は冷媒が通過する外管210、蓄熱流体が通過する内管220及び内管220の内面に生成された凍結被膜を掻き出すワイパー230を包含する。このような構成によれば,外管210を循環する冷媒が蒸発しながら内管220を循環する蓄熱流体が氷スラリーになる。この際、内管220の内面に形成された凍結被膜はワイパー230の回転で除去され、したがって、凍結被膜による熱伝達効率の低下を減らすことができる。しかし、図10と図11の熱交換機200の場合、凍結被膜による熱伝達効率低下をある程度減らせるが、構造的に外管210内に多数の内管220を装着し難いため大容量化が困難でありその性能に限界がある。
【0008】
他の従来の熱交換機として、軌道(orbital)運動するホイップロッド(whip rod)を備えた図12に示した熱交換機300がある。本熱交換機300は、蒸発管310、多数の熱伝達管320、多数のカウンタークランク(counter crank)330とホイップロッド340、駆動板350、偏心クランク360及び駆動モーター370を包含する構成になっている。
【0009】
本熱交換機300において、低温の冷媒が蒸発管310を通じて移動しながら蒸発する間、熱伝達管320を通過する蓄熱流体が冷却される。このとき、駆動モーター370の作動、偏心クランク360の回動、駆動板350の軌道運動、駆動板350の孔351とカウンタークランク330の突出部331の結合を通じたカウンタークランク330の回転を経て、カウンタークランク330の偏心位置にかかっているそれぞれのホイップロッド340が所定の軌跡に沿って軌道運動をする。軌道運動をするホイップロッド340は熱伝達管320の内壁を掻き出すことになり、結局、各熱伝達管310の内壁に凍りついた蓄熱流体は熱伝達管320から離脱して氷スラリー状態で内壁を沿って流下する。
【0010】
このような図12の熱交換機300は一つの蒸発管310に多数の熱伝達管310を装着しているため、熱伝達性能が向上し生成される氷スラリーの量も従来のものに比して増加するメリットがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、図12の熱交換機300は多数の熱伝達管320内に位置した多数のホイップロッド340を同時に軌道運動させるため、駆動モーター370、偏心クランク360、駆動板350、多数のカウンタークランク330及び多数のホイップロッド340に繋がる極めて複雑で精巧なホイップロッド駆動手段を備えなければならないので、熱交換機の構造が極めて複雑で関連部品等の故障が頻繁に起こるという問題点があった。
【0012】
特に、ホイップロッド340はプラスチック合成樹脂になったカウンタークランク330にぶら下がっている状態でカウンタークランク330の回動により軌道運動し、駆動板350の駆動力がその孔351とカウンタークランク330の突出部331の結合を通じてカウンタークランク330の円運動に伝達されるので、カウンタークランク330に大きな荷重がかかる。したがって、カウンタークランク330と駆動板350の破損による作動中断が頻繁に発生し、最終的に生産される蓄熱流体の氷スラリーの品質にも問題がある場合があった。
【0013】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,深夜時間帯の低価の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを生成して蓄熱槽に貯蔵しておいて、電力負荷が大きく電気料も高い昼間に蓄熱槽の氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムに適合な熱交換装置の提供にある。
【0014】
本発明の別の目的は、熱伝達管の内壁に形成される蓄熱流体の凍結被膜を効果的に除去するのは勿論、関連部品に無理な荷重を与えずに部品破損による作動中断の問題も著しく減らせる氷蓄熱システムに特に適合な熱交換装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,本発明の熱交換装置は熱伝達管の内壁に凍結された蓄熱流体の被膜を震動する部材により離脱、破砕及び流下させ、熱伝達管の熱伝達効率を高めることを特徴とする。
【0016】
具体的に、本発明の熱交換装置は、冷媒が通過する冷媒チェンバー(chamber)と、前記冷媒が熱を吸収していくように前記冷媒チェンバーにより取り囲まれた状態で蓄熱流体が通過する一つ以上の熱伝達管と、前記熱伝達管に挿入装着された状態で震動して前記熱伝達管の内壁に形成された前記蓄熱流体の凍結被膜を離脱させる震動部材と、前記震動部材を震動させる震動手段と,を包含する。氷スラリーは冷媒と蓄熱流体との間の熱交換に基づいて形成される。
【0017】
前記震動部材としては、螺旋形震動部材、スプリング形震動部材、螺旋翼形震動部材、円板翼形震動部材、または上下翼形震動部材を適用することができる。
【0018】
望ましくは前記震動手段は、震動モーター、前記震動モーターに連結され震動を伝達する震動伝達ロッド(rod)、及び前記震動伝達ロッドの震動を前記震動部材に伝達する震動板を包含する。
【0019】
望ましくは前記震動部材は、前記熱伝達管の上段に装着される連結スリーブを媒介して前記震動板に連結することができる。
【0020】
望ましくは前記螺旋形震動部材及び前記スプリング形震動部材の内部には補強ボルトが挿入されて前記震動部材の伸縮を防止させてもよい。また。前記補強ボルトには少なくとも一つの水遮断板が含まれてもよい。
【0021】
望ましくは、前記熱伝達管の内壁には前記蓄熱流体氷スラリーの凍結を最少化するための非粘着性素材を塗布することができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば,冷媒と蓄熱流体間の熱交換により蓄熱流体の氷スラリーを形成する熱交換装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
以下の実施形態は本発明の震動式熱交換装置を例示的に説明するものであって本発明の範囲を制限するものではない。
【0025】
図1と図2に示した通り、本実施形態にかかる熱交換装置1は、冷媒チェンバー10、冷媒チェンバー10に収容する多数の熱伝達管20、前記熱伝達管20に対応する複数の震動部材30、及び前記震動部材30を震動させる震動手段40を基本的に包含する。
【0026】
冷媒チェンバー10は、冷媒が通過しながら相変化(例えば、蒸発など)を起こすチェンバーである。望ましくは冷媒チェンバー10は、図1及び図2に例示した通り、上下が閉鎖された円筒形になっている。冷媒チェンバー10の下側には冷媒入口11が形成されていて、その上側には冷媒出口12が形成されている。
【0027】
低温の冷媒は冷媒入口11から流入され冷媒チェンバー10の中で蒸発(相変化)を起こしながら周辺の熱気を吸収し、冷媒出口12を通じて排出する。例示した図面で冷媒入口11を冷媒出口12の下側に配置するのは冷媒が冷媒チェンバー10に留まる時間を延長して熱交換時間を延長するためである。
【0028】
冷媒チェンバー10の内部には多数の熱伝達管20が装着されており、冷媒チェンバー10の上側には蓄熱流体を熱伝達管20に流入する上部チェンバー2が装着されている。冷媒チェンバー10の下側には蓄熱流体氷スラリーが集まる下部チェンバー3が装着されている。下部チェンバー3に集まった蓄熱流体氷スラリーは蓄熱漕(図示せず)に流れていく。
【0029】
熱伝達管20は冷媒チェンバー10を上下に横切って上板13と下板14の間に装着され冷媒チェンバー10により囲まれている。熱伝達管20は熱伝導率が高い材質(例えば、銅管など)で形成されている。図7で熱伝達管20の外壁に形成された屈曲は冷媒との接触面積を増加させ熱伝達効率を高めるためのものである。
【0030】
蓄熱流体は熱伝達管20の上段を通じて流入され、熱伝達管20を通じて流下して熱伝達管20の下段を通じて流下する。この過程で熱伝達管20を囲んでいる冷媒チェンバー10の冷媒に熱を奪われ冷却される。冷却された蓄熱流体は氷スラリーの形態で熱伝達管20を流下し、該氷スラリーが蓄熱漕に送られ冷房に使われる。
【0031】
上部チェンバー2は、冷媒チェンバー10の上板13の上に設置することができる。上部チェンバー2は内部を観察しえるように透明な素材(例えばアクリルなど)で形成された円筒形のシェル4とトッププレート5とで構成することができる。上部チェンバー2は、多数の装着ボルト6によってトッププレート5と上板13が連結さた内部であって,上板13上に設置される。シェル4と上板13及びシェル4とトッププレート5の間は漏水を防止するためパッキング2aが挿入される。前記トッププレート5には蓄熱流体を上部チェンバー2に供給するための蓄熱流体供給口7が形成されていて、ここに蓄熱流体供給管8が結合される。
【0032】
下部チェンバー3は、例えば冷媒チェンバー10の下板14にフランジ(flange)連結することができる。下部チェンバー3の下側には排出口9が形成されていて、排出口9を通じて蓄熱流体氷スラリーが蓄熱槽に排出される。下部チェンバー3の底面を上記排出口9の側に傾斜させたのは氷スラリーの排出を容易とするためである。
【0033】
図2では、容易に説明するため冷媒チェンバー10にただ一つの熱伝達管20が設置された例を図示したが、冷媒チェンバー10には図1に図示したように数十個から百個以上まで熱伝達管20を装着することができる。
【0034】
上記それぞれの熱伝達管20には震動部材30が挿入される。本発明に適用可能な震動部材30としては、上記震動手段40により震動させられたときに周りの熱伝達管20の内壁を反復的に打撃して熱伝達管20の内壁に凍結した蓄熱流体凍結被膜を離脱及び破砕させて下に流せるものであれば別に限らない。
【0035】
望ましくは震動部材30は熱伝達管20の全長に亘るサイズを有する。また、震動部材30の外周面は熱伝達管20の内壁に密着しないが、前記震動手段により震動するとき熱伝達管20の内壁を打撃し得る程度の直径を有する。
【0036】
震動部材30としては、図1、図2、図7及び図8に示したような螺旋形震動部材30Aを使用することができる。ここで螺旋形震動部材30Aというのは、例えば一般的なコイルスプリング(coil spring)のような線形の素材を螺旋に巻いたヘリカル構造(helicalまたはspiral structure)の部材であって、内部は空洞になっており螺旋間の空間を通じて内部と外部の間に蓄熱流体の移動が自在な構造を意味する。即ち、螺旋形震動部材30Aは、その構造がコイルスプリングと類似するが、機能的には弾性を与えるためのものではないのでスプリングの特性である伸縮性(螺旋の上下変位)はできるだけ排除したヘリカル構造である。
【0037】
望ましくは螺旋形震動部材30Aの外側面は熱伝達管20の内壁の輪郭に対応する輪郭を有するように形成される。かかる構成により熱伝達管20の内壁を打撃するとき蓄熱流体の凍結皮膜を離脱させる性能を向上させえる。また、熱伝達管20の内壁に対する効果的な打撃のため螺旋形震動部材30Aの外側面に凹凸を形成しえる。
【0038】
以上のような螺旋形震動部材30Aが後述する震動手段40によって震動するにつれ熱伝達管20の内壁に形成された蓄熱流体の凍結皮膜は螺旋形震動部材30Aの反復的な打撃により離脱及び破砕され下に流れ、この際、螺旋形震動部材30Aの螺旋構造は蓄熱流体氷スラリーの流下を誘導する。
【0039】
前記震動部材30としては、図3に図示した通り、スプリング形震動部材30B、螺旋翼形震動部材30C、円板翼形震動部材30D、上下翼形震動部材30Eを使用することができる。
【0040】
図3Aの前記スプリング形震動部材30Bは、一般的なコイルスプリングを震動部材30に適用したもので、その外形においては螺旋形震動部材30Aと殆ど差がない。螺旋形震動部材30Aとスプリング形震動部材部材30Bの差異点は、前者は螺旋形構造の基本特徴である上下の伸縮性を最大限排除したもので、後者は通常のスプリングをそのまま使用して上下伸縮性を排除しなかったという点である。したがって、スプリング形震動部材30Bが震動手段40により震動するときには、その伸縮性により上下震動が随伴されえる。
【0041】
図3Bの前記螺旋翼形震動部材30Cはロッド31の周りに螺旋形翼32を突出形成した震動部材30であって、前記螺旋形震動部材30Aと比較するとき、その内部が空洞ではなくロッド31になっている点の差がある。
【0042】
図3Cの前記円板翼形震動部材30Dは、ロッド33の外周に円板状の翼34を所定の間隔に突出形成した震動部材30であって、前記螺旋翼形震動部材30Cとは翼が螺旋形ではなく水平した円板形であることが異なる。前記円板翼34は蓄熱流体の流れを熱伝達管20側に誘導するように下広上狭の形状に形成するのが望ましい。
【0043】
図3Dの前記上下翼形震動部材30Eは、ロッド35の外周に上下方向の翼36を突出形成した震動部材30であって、翼36がロッド35の全長にかけて上下に形成されている点に特徴がある。
【0044】
以上で例示したような震動部材30は震動手段40により震動される。本発明に適用可能な震動手段40としては,震動部材30が熱伝達管20の内壁を反復的に打撃するように震動部材30を震動させえるものであれば構わない。
【0045】
使用可能な震動手段40としては、震動部材30の上側、例えば、上部チェンバー2の上側に設置された震動モーター41、震動モーター41に連結され震動を伝達する震動伝達ロッド42と、前記震動伝達ロッド42と震動部材30の間に連結され震動伝達ロッド42の震動を震動部材30に伝達する震動板43を包含するように構成することができるし、望ましくは震動モーター41の震動が前記震動部材30以外に伝達されることを防止する防震手段44(例えば、防震スプリングなど)を包含することができる。
【0046】
震動モーター41はモーターベース41aに装着され、モーターベース41aには震動伝達ロッド42(例えば4個)の上段が締結される。震動伝達ロッド42は前記トッププレート5への震動伝達がないようにトッププレート5をそのまま貫通してその下段が前記震動板43に締結される。図面符号45は外部に露出された震動伝達ロッドを被覆する伸縮カバーである。
【0047】
震動板43は、その強度を維持する範囲内で、蓄熱流体が上部チェンバー2に最小限の抵抗で滑らかに流入され,多数の熱伝達管20に対して均等に分配されうる構造で形成されるのが好ましい。
【0048】
図1、図2及び図4に例示された本実施形態において震動板43は、上部チェンバー2内に収容できるサイズの円板になっており、ここでは熱伝達管20に対応する数の熱伝達管装着口43aが貫通形成されている。震動部材30は前記熱伝達管装着口43aに装着される。
【0049】
震動部材30は震動板43の熱伝達管装着口43aに直接装着することもあるが、連結スリーブ50を媒介して装着するのが好ましい。連結スリーブ50としては、図5と図7及び図8に図示した通り、本体51の下側に震動部材結合突起52を形成し上側に震動板係止53を形成したものを適用することができる。連結スリーブ50は震動板43と熱伝達管20の間に装着され、このとき震動部材結合突起52には震動部材30が結合され震動板係止53は震動板43に形成された熱伝達管装着口43aに掛止される。
【0050】
連結スリーブ50の本体51は熱伝達管20の内部輪郭に対応する外部輪郭を有する円筒状になっている。本体51の直径はその周りの熱伝達管20の内壁の間に蓄熱流体が流れる隙間を形成できる程度の直径を有する。本体51中に流入された蓄熱流体はその下段周りに形成された排出孔54(例えば4個)から排出される。
【0051】
震動部材30として前記螺旋形震動部材30Aと前記スプリング形震動部材30Bを適用する場合、震動部材結合突起52の周りに形成されたネジに震動部材30A、30Bを螺合固定することができる。また震動部材30として前記螺旋翼形震動部材30C、円板翼形震動部材30D及び上下翼形震動部材30Eを適用する場合、その上段の雄ネジ31a、33a、35aをこれに対応するように形成された連結スリーブ50の雌ネジ(図示せず)に螺合固定することができる。
【0052】
螺旋形震動部材30 Aは上下の伸縮を排除して製作するとしても、その構造的な特性上スプリングのような上下伸縮を起こすことがある。螺旋形震動部材30Aの上下伸縮はその下段部に巻数を増加して螺旋と螺旋間の間隔を狭くし,氷スラリーの排出を妨害する可能性があり、かかる氷スラリー排出妨害は熱伝達管20の下側に蓄熱流体の氷スラリー塊を蓄積して氷スラリーの円滑な排出を妨害することもある。
【0053】
かかる理由で、螺旋形震動部材30Aには補強ボルト37を挿入固定してその上下伸縮を防止するのが望ましく、スプリング形震動部材30Bの場合も同様である。
【0054】
図2、図7及び図8に図示した例を参照すれば、補強ボルト37は連結スリーブ50に形成されたボルト孔55に挿入され、補強ボルト37の下段は維持構60により螺旋形震動部材30Aの下段に固定される。このため維持構60の中心には補強ボルト37が挿入されるボルト孔61が形成されている。
【0055】
したがって、ボルト孔55に補強ボルト37を挿入し維持構60のボルト孔61に補強ボルト37の下段を挿入したあと、維持構60の周りのネジに螺旋形震動部材30Aの下段を結合したあと、ナット38を締結すれば、螺旋形震動部材30Aが連結スリーブ50と維持構60の間で補強ボルト37により拘束されるので望ましくない上下伸縮を制限することができる。
【0056】
前記補強ボルト37には図2に図示の漏斗状(即ち、下広上狭の形状)の水遮断板39を形成することができる。水遮断板39を形成すれば蓄熱流体の下降移動に抵抗を与えその流下速度を遅くすることができるし、また蓄熱流体のながれを熱伝達管20側に誘導して熱伝達効率を高めることができる。
【0057】
本実施形態にかかる熱交換装置1に使用される熱伝達管20の内壁には蓄熱流体の凍結付着を最小化する非粘着性素材を塗布して被膜を形成することができる。被膜を形成するために使用可能な非粘着性素材としては、ディュポン社(Dupont)の商標名TeflonTMで広く市販されているフッ素樹脂(PTFE;Polytetrafluoroethylene、FEP;Fluqrinated ethylene propylene重合体等)などがある。これらフッ素樹脂は熱伝達管20の内壁にコーテイングしたあと焼成することで耐久性をよくして被覆することができる。かかる非粘着性素材の被膜によって熱伝達管20に形成される蓄熱流体の凍結被膜形成は最小化し,凍結された蓄熱流体被膜は先に説明した震動部材30により継続的に除去される。
【0058】
以上で説明した本実施形態にかかる熱交換装置1の作用について説明する。冷媒は、冷媒入口11から流入し冷媒チェンバー10を通過して冷媒出口12から排出される。この過程で冷媒が蒸発して熱伝達管20から熱が吸収される。
【0059】
蓄熱流体は蓄熱流体供給管8を通じて上部チェンバー2に流入され、熱伝達管装着口43aを通じて連結スリーブ50内に流れ込む。その後,蓄熱流体は震動板43周りの隙間43bを通じて下に流れ、続いて連結スリーブ50の排出孔54及び連結スリーブ50と熱伝達管20間の隙間を通じて熱伝達管20の中に流入される。熱伝達管20に流入した蓄熱流体は流下しなから漸次冷却され氷スラリーを形成し,一部の蓄熱流体は熱伝達管20の内壁に凍結され被膜を形成する。
【0060】
熱伝達管20の内壁に形成された蓄熱流体の凍結被膜は震動手段40により震動する震動部材30により継続的に打撃され熱伝達管20から離脱し破砕され下に流れる。したがって、熱伝達管20に付着された蓄熱流体の凍結被膜が継続的に除去され凍結被膜による熱伝達効率低下を減らすことができる。
【0061】
熱伝達管20から排出され下部チェンバー3に至った蓄熱流体の氷スラリーは排出口9を通じて蓄熱槽に送られ,最終的に冷房に使われる。
【0062】
以上で説明した本実施形態にかかる震動式熱交換装置1は、熱伝達管の内壁に形成される蓄熱流体の凍結被膜が震動部材30の震動打撃により効果的に離脱され細かく破砕されるので、蓄熱流体の凍結被膜による熱伝達管20の熱伝達効率低下を最小にするばかりでなく,上記過程により,最終的に生産された蓄熱流体の氷スラリーからは塊状の氷スラリーが除去されるため氷スラリーの品質を向上させる効果がある。
【0063】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は,震動式熱交換装置に適用可能であり,特に熱伝達管の内面から望ましくない凍結した蓄熱流体を除去して熱伝達管の熱伝達効率を向上しえる熱交換装置として、望ましくは冷媒と蓄熱流体間の熱交換により蓄熱流体の氷スラリーを形成する氷蓄熱システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態にかかる震動式熱交換装置の分解斜視図である。
【図2】同実施の形態における震動式熱交換装置の断面図である。
【図3】同実施の形態における震動部材の概略図である。
【図4】同実施の形態における震動板の平面図である。
【図5】同実施の形態における連結スリーブの斜視図である。
【図6】同実施の形態における維持構の斜視図である。
【図7】同実施の形態における連結スリーブの使用状態の断面図である。
【図8】同実施の形態における補強ボルトの例示的な装着状態を示す斜視図である。
【図9】従来の氷蓄熱システムのブロック図である。
【図10】従来の熱交換機の斜視図である。
【図11】従来の熱交換機の断面図である。
【図12】従来の他の例示的な熱交換機の分解斜視図である。
【0001】
本発明は、熱交換装置に関し、より詳しくは深夜時間の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを形成し、電力負荷の大きい昼間に上記氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムに適用できる震動式熱交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、加熱器、冷却器、蒸発器、凝縮器などには、互いに隔離された二つ以上の流体間で熱を交換して、目的とする流体を冷却または加熱する熱交換装置を包含している。かかる熱交換装置は、その使用目的によって極めて多様な構造を有するが、基本的に蓄熱流体が循環される部分と前記蓄熱流体から熱を奪ったり熱を加える冷媒または熱媒が循環される部分とを含む。蓄熱流体と,冷媒または熱媒は熱伝導率の高い素材(例えば、銅の熱伝達管など)を境にして循環する構造になっている。
【0003】
このような熱交換装置を使用するシステムの一つとして、電気料が低廉な深夜時間帯の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを生成して蓄熱槽に貯蔵し、電気料が高く電力負荷も大きい時間帯に蓄熱槽の氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムが開発されている。かかる氷蓄熱システムはエネルギー費用節減の対策の一つとして広く関心の対象となっている。
【0004】
図9は、従来の基本的な氷蓄熱システムの概略図である。図示の通り、氷蓄熱システム100は冷却塔110、冷却器120、熱交換機130、蓄熱槽140、熱交換機150及び室内機160などを含む構成になっている。本氷蓄熱システム100の稼働には深夜電力と昼間の一般電力が交互に使用される。
【0005】
即ち、電気料金が低い深夜時間には冷却器120と熱交換機130を稼働させ熱交換機130のコイル131に冷媒を循環させ蓄熱流体の氷スラリーを形成して蓄熱槽140に貯蔵する。そして、電気料金の高い昼間には熱交換機150と室内機160を稼働させて氷スラリーを解氷して室内機160で冷房をする。
【0006】
かかる氷蓄熱システム100における問題点の一つは、コイル131の外部表面に蓄熱流体の凍結被膜が生成され、該凍結被膜の断熱作用により熱伝達効率が低くなり、結果として氷スラリーの生成効率が低下するということである。
【0007】
図10は、凍結被膜による熱伝達効率低下を改善した従来の熱交換機の概略図であり、図11は図10の断面図である。図示の通り、熱交換機200は冷媒が通過する外管210、蓄熱流体が通過する内管220及び内管220の内面に生成された凍結被膜を掻き出すワイパー230を包含する。このような構成によれば,外管210を循環する冷媒が蒸発しながら内管220を循環する蓄熱流体が氷スラリーになる。この際、内管220の内面に形成された凍結被膜はワイパー230の回転で除去され、したがって、凍結被膜による熱伝達効率の低下を減らすことができる。しかし、図10と図11の熱交換機200の場合、凍結被膜による熱伝達効率低下をある程度減らせるが、構造的に外管210内に多数の内管220を装着し難いため大容量化が困難でありその性能に限界がある。
【0008】
他の従来の熱交換機として、軌道(orbital)運動するホイップロッド(whip rod)を備えた図12に示した熱交換機300がある。本熱交換機300は、蒸発管310、多数の熱伝達管320、多数のカウンタークランク(counter crank)330とホイップロッド340、駆動板350、偏心クランク360及び駆動モーター370を包含する構成になっている。
【0009】
本熱交換機300において、低温の冷媒が蒸発管310を通じて移動しながら蒸発する間、熱伝達管320を通過する蓄熱流体が冷却される。このとき、駆動モーター370の作動、偏心クランク360の回動、駆動板350の軌道運動、駆動板350の孔351とカウンタークランク330の突出部331の結合を通じたカウンタークランク330の回転を経て、カウンタークランク330の偏心位置にかかっているそれぞれのホイップロッド340が所定の軌跡に沿って軌道運動をする。軌道運動をするホイップロッド340は熱伝達管320の内壁を掻き出すことになり、結局、各熱伝達管310の内壁に凍りついた蓄熱流体は熱伝達管320から離脱して氷スラリー状態で内壁を沿って流下する。
【0010】
このような図12の熱交換機300は一つの蒸発管310に多数の熱伝達管310を装着しているため、熱伝達性能が向上し生成される氷スラリーの量も従来のものに比して増加するメリットがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、図12の熱交換機300は多数の熱伝達管320内に位置した多数のホイップロッド340を同時に軌道運動させるため、駆動モーター370、偏心クランク360、駆動板350、多数のカウンタークランク330及び多数のホイップロッド340に繋がる極めて複雑で精巧なホイップロッド駆動手段を備えなければならないので、熱交換機の構造が極めて複雑で関連部品等の故障が頻繁に起こるという問題点があった。
【0012】
特に、ホイップロッド340はプラスチック合成樹脂になったカウンタークランク330にぶら下がっている状態でカウンタークランク330の回動により軌道運動し、駆動板350の駆動力がその孔351とカウンタークランク330の突出部331の結合を通じてカウンタークランク330の円運動に伝達されるので、カウンタークランク330に大きな荷重がかかる。したがって、カウンタークランク330と駆動板350の破損による作動中断が頻繁に発生し、最終的に生産される蓄熱流体の氷スラリーの品質にも問題がある場合があった。
【0013】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,深夜時間帯の低価の剰余電気を利用して蓄熱流体の氷スラリーを生成して蓄熱槽に貯蔵しておいて、電力負荷が大きく電気料も高い昼間に蓄熱槽の氷スラリーを利用して冷房をする氷蓄熱システムに適合な熱交換装置の提供にある。
【0014】
本発明の別の目的は、熱伝達管の内壁に形成される蓄熱流体の凍結被膜を効果的に除去するのは勿論、関連部品に無理な荷重を与えずに部品破損による作動中断の問題も著しく減らせる氷蓄熱システムに特に適合な熱交換装置の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,本発明の熱交換装置は熱伝達管の内壁に凍結された蓄熱流体の被膜を震動する部材により離脱、破砕及び流下させ、熱伝達管の熱伝達効率を高めることを特徴とする。
【0016】
具体的に、本発明の熱交換装置は、冷媒が通過する冷媒チェンバー(chamber)と、前記冷媒が熱を吸収していくように前記冷媒チェンバーにより取り囲まれた状態で蓄熱流体が通過する一つ以上の熱伝達管と、前記熱伝達管に挿入装着された状態で震動して前記熱伝達管の内壁に形成された前記蓄熱流体の凍結被膜を離脱させる震動部材と、前記震動部材を震動させる震動手段と,を包含する。氷スラリーは冷媒と蓄熱流体との間の熱交換に基づいて形成される。
【0017】
前記震動部材としては、螺旋形震動部材、スプリング形震動部材、螺旋翼形震動部材、円板翼形震動部材、または上下翼形震動部材を適用することができる。
【0018】
望ましくは前記震動手段は、震動モーター、前記震動モーターに連結され震動を伝達する震動伝達ロッド(rod)、及び前記震動伝達ロッドの震動を前記震動部材に伝達する震動板を包含する。
【0019】
望ましくは前記震動部材は、前記熱伝達管の上段に装着される連結スリーブを媒介して前記震動板に連結することができる。
【0020】
望ましくは前記螺旋形震動部材及び前記スプリング形震動部材の内部には補強ボルトが挿入されて前記震動部材の伸縮を防止させてもよい。また。前記補強ボルトには少なくとも一つの水遮断板が含まれてもよい。
【0021】
望ましくは、前記熱伝達管の内壁には前記蓄熱流体氷スラリーの凍結を最少化するための非粘着性素材を塗布することができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように本発明によれば,冷媒と蓄熱流体間の熱交換により蓄熱流体の氷スラリーを形成する熱交換装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
以下の実施形態は本発明の震動式熱交換装置を例示的に説明するものであって本発明の範囲を制限するものではない。
【0025】
図1と図2に示した通り、本実施形態にかかる熱交換装置1は、冷媒チェンバー10、冷媒チェンバー10に収容する多数の熱伝達管20、前記熱伝達管20に対応する複数の震動部材30、及び前記震動部材30を震動させる震動手段40を基本的に包含する。
【0026】
冷媒チェンバー10は、冷媒が通過しながら相変化(例えば、蒸発など)を起こすチェンバーである。望ましくは冷媒チェンバー10は、図1及び図2に例示した通り、上下が閉鎖された円筒形になっている。冷媒チェンバー10の下側には冷媒入口11が形成されていて、その上側には冷媒出口12が形成されている。
【0027】
低温の冷媒は冷媒入口11から流入され冷媒チェンバー10の中で蒸発(相変化)を起こしながら周辺の熱気を吸収し、冷媒出口12を通じて排出する。例示した図面で冷媒入口11を冷媒出口12の下側に配置するのは冷媒が冷媒チェンバー10に留まる時間を延長して熱交換時間を延長するためである。
【0028】
冷媒チェンバー10の内部には多数の熱伝達管20が装着されており、冷媒チェンバー10の上側には蓄熱流体を熱伝達管20に流入する上部チェンバー2が装着されている。冷媒チェンバー10の下側には蓄熱流体氷スラリーが集まる下部チェンバー3が装着されている。下部チェンバー3に集まった蓄熱流体氷スラリーは蓄熱漕(図示せず)に流れていく。
【0029】
熱伝達管20は冷媒チェンバー10を上下に横切って上板13と下板14の間に装着され冷媒チェンバー10により囲まれている。熱伝達管20は熱伝導率が高い材質(例えば、銅管など)で形成されている。図7で熱伝達管20の外壁に形成された屈曲は冷媒との接触面積を増加させ熱伝達効率を高めるためのものである。
【0030】
蓄熱流体は熱伝達管20の上段を通じて流入され、熱伝達管20を通じて流下して熱伝達管20の下段を通じて流下する。この過程で熱伝達管20を囲んでいる冷媒チェンバー10の冷媒に熱を奪われ冷却される。冷却された蓄熱流体は氷スラリーの形態で熱伝達管20を流下し、該氷スラリーが蓄熱漕に送られ冷房に使われる。
【0031】
上部チェンバー2は、冷媒チェンバー10の上板13の上に設置することができる。上部チェンバー2は内部を観察しえるように透明な素材(例えばアクリルなど)で形成された円筒形のシェル4とトッププレート5とで構成することができる。上部チェンバー2は、多数の装着ボルト6によってトッププレート5と上板13が連結さた内部であって,上板13上に設置される。シェル4と上板13及びシェル4とトッププレート5の間は漏水を防止するためパッキング2aが挿入される。前記トッププレート5には蓄熱流体を上部チェンバー2に供給するための蓄熱流体供給口7が形成されていて、ここに蓄熱流体供給管8が結合される。
【0032】
下部チェンバー3は、例えば冷媒チェンバー10の下板14にフランジ(flange)連結することができる。下部チェンバー3の下側には排出口9が形成されていて、排出口9を通じて蓄熱流体氷スラリーが蓄熱槽に排出される。下部チェンバー3の底面を上記排出口9の側に傾斜させたのは氷スラリーの排出を容易とするためである。
【0033】
図2では、容易に説明するため冷媒チェンバー10にただ一つの熱伝達管20が設置された例を図示したが、冷媒チェンバー10には図1に図示したように数十個から百個以上まで熱伝達管20を装着することができる。
【0034】
上記それぞれの熱伝達管20には震動部材30が挿入される。本発明に適用可能な震動部材30としては、上記震動手段40により震動させられたときに周りの熱伝達管20の内壁を反復的に打撃して熱伝達管20の内壁に凍結した蓄熱流体凍結被膜を離脱及び破砕させて下に流せるものであれば別に限らない。
【0035】
望ましくは震動部材30は熱伝達管20の全長に亘るサイズを有する。また、震動部材30の外周面は熱伝達管20の内壁に密着しないが、前記震動手段により震動するとき熱伝達管20の内壁を打撃し得る程度の直径を有する。
【0036】
震動部材30としては、図1、図2、図7及び図8に示したような螺旋形震動部材30Aを使用することができる。ここで螺旋形震動部材30Aというのは、例えば一般的なコイルスプリング(coil spring)のような線形の素材を螺旋に巻いたヘリカル構造(helicalまたはspiral structure)の部材であって、内部は空洞になっており螺旋間の空間を通じて内部と外部の間に蓄熱流体の移動が自在な構造を意味する。即ち、螺旋形震動部材30Aは、その構造がコイルスプリングと類似するが、機能的には弾性を与えるためのものではないのでスプリングの特性である伸縮性(螺旋の上下変位)はできるだけ排除したヘリカル構造である。
【0037】
望ましくは螺旋形震動部材30Aの外側面は熱伝達管20の内壁の輪郭に対応する輪郭を有するように形成される。かかる構成により熱伝達管20の内壁を打撃するとき蓄熱流体の凍結皮膜を離脱させる性能を向上させえる。また、熱伝達管20の内壁に対する効果的な打撃のため螺旋形震動部材30Aの外側面に凹凸を形成しえる。
【0038】
以上のような螺旋形震動部材30Aが後述する震動手段40によって震動するにつれ熱伝達管20の内壁に形成された蓄熱流体の凍結皮膜は螺旋形震動部材30Aの反復的な打撃により離脱及び破砕され下に流れ、この際、螺旋形震動部材30Aの螺旋構造は蓄熱流体氷スラリーの流下を誘導する。
【0039】
前記震動部材30としては、図3に図示した通り、スプリング形震動部材30B、螺旋翼形震動部材30C、円板翼形震動部材30D、上下翼形震動部材30Eを使用することができる。
【0040】
図3Aの前記スプリング形震動部材30Bは、一般的なコイルスプリングを震動部材30に適用したもので、その外形においては螺旋形震動部材30Aと殆ど差がない。螺旋形震動部材30Aとスプリング形震動部材部材30Bの差異点は、前者は螺旋形構造の基本特徴である上下の伸縮性を最大限排除したもので、後者は通常のスプリングをそのまま使用して上下伸縮性を排除しなかったという点である。したがって、スプリング形震動部材30Bが震動手段40により震動するときには、その伸縮性により上下震動が随伴されえる。
【0041】
図3Bの前記螺旋翼形震動部材30Cはロッド31の周りに螺旋形翼32を突出形成した震動部材30であって、前記螺旋形震動部材30Aと比較するとき、その内部が空洞ではなくロッド31になっている点の差がある。
【0042】
図3Cの前記円板翼形震動部材30Dは、ロッド33の外周に円板状の翼34を所定の間隔に突出形成した震動部材30であって、前記螺旋翼形震動部材30Cとは翼が螺旋形ではなく水平した円板形であることが異なる。前記円板翼34は蓄熱流体の流れを熱伝達管20側に誘導するように下広上狭の形状に形成するのが望ましい。
【0043】
図3Dの前記上下翼形震動部材30Eは、ロッド35の外周に上下方向の翼36を突出形成した震動部材30であって、翼36がロッド35の全長にかけて上下に形成されている点に特徴がある。
【0044】
以上で例示したような震動部材30は震動手段40により震動される。本発明に適用可能な震動手段40としては,震動部材30が熱伝達管20の内壁を反復的に打撃するように震動部材30を震動させえるものであれば構わない。
【0045】
使用可能な震動手段40としては、震動部材30の上側、例えば、上部チェンバー2の上側に設置された震動モーター41、震動モーター41に連結され震動を伝達する震動伝達ロッド42と、前記震動伝達ロッド42と震動部材30の間に連結され震動伝達ロッド42の震動を震動部材30に伝達する震動板43を包含するように構成することができるし、望ましくは震動モーター41の震動が前記震動部材30以外に伝達されることを防止する防震手段44(例えば、防震スプリングなど)を包含することができる。
【0046】
震動モーター41はモーターベース41aに装着され、モーターベース41aには震動伝達ロッド42(例えば4個)の上段が締結される。震動伝達ロッド42は前記トッププレート5への震動伝達がないようにトッププレート5をそのまま貫通してその下段が前記震動板43に締結される。図面符号45は外部に露出された震動伝達ロッドを被覆する伸縮カバーである。
【0047】
震動板43は、その強度を維持する範囲内で、蓄熱流体が上部チェンバー2に最小限の抵抗で滑らかに流入され,多数の熱伝達管20に対して均等に分配されうる構造で形成されるのが好ましい。
【0048】
図1、図2及び図4に例示された本実施形態において震動板43は、上部チェンバー2内に収容できるサイズの円板になっており、ここでは熱伝達管20に対応する数の熱伝達管装着口43aが貫通形成されている。震動部材30は前記熱伝達管装着口43aに装着される。
【0049】
震動部材30は震動板43の熱伝達管装着口43aに直接装着することもあるが、連結スリーブ50を媒介して装着するのが好ましい。連結スリーブ50としては、図5と図7及び図8に図示した通り、本体51の下側に震動部材結合突起52を形成し上側に震動板係止53を形成したものを適用することができる。連結スリーブ50は震動板43と熱伝達管20の間に装着され、このとき震動部材結合突起52には震動部材30が結合され震動板係止53は震動板43に形成された熱伝達管装着口43aに掛止される。
【0050】
連結スリーブ50の本体51は熱伝達管20の内部輪郭に対応する外部輪郭を有する円筒状になっている。本体51の直径はその周りの熱伝達管20の内壁の間に蓄熱流体が流れる隙間を形成できる程度の直径を有する。本体51中に流入された蓄熱流体はその下段周りに形成された排出孔54(例えば4個)から排出される。
【0051】
震動部材30として前記螺旋形震動部材30Aと前記スプリング形震動部材30Bを適用する場合、震動部材結合突起52の周りに形成されたネジに震動部材30A、30Bを螺合固定することができる。また震動部材30として前記螺旋翼形震動部材30C、円板翼形震動部材30D及び上下翼形震動部材30Eを適用する場合、その上段の雄ネジ31a、33a、35aをこれに対応するように形成された連結スリーブ50の雌ネジ(図示せず)に螺合固定することができる。
【0052】
螺旋形震動部材30 Aは上下の伸縮を排除して製作するとしても、その構造的な特性上スプリングのような上下伸縮を起こすことがある。螺旋形震動部材30Aの上下伸縮はその下段部に巻数を増加して螺旋と螺旋間の間隔を狭くし,氷スラリーの排出を妨害する可能性があり、かかる氷スラリー排出妨害は熱伝達管20の下側に蓄熱流体の氷スラリー塊を蓄積して氷スラリーの円滑な排出を妨害することもある。
【0053】
かかる理由で、螺旋形震動部材30Aには補強ボルト37を挿入固定してその上下伸縮を防止するのが望ましく、スプリング形震動部材30Bの場合も同様である。
【0054】
図2、図7及び図8に図示した例を参照すれば、補強ボルト37は連結スリーブ50に形成されたボルト孔55に挿入され、補強ボルト37の下段は維持構60により螺旋形震動部材30Aの下段に固定される。このため維持構60の中心には補強ボルト37が挿入されるボルト孔61が形成されている。
【0055】
したがって、ボルト孔55に補強ボルト37を挿入し維持構60のボルト孔61に補強ボルト37の下段を挿入したあと、維持構60の周りのネジに螺旋形震動部材30Aの下段を結合したあと、ナット38を締結すれば、螺旋形震動部材30Aが連結スリーブ50と維持構60の間で補強ボルト37により拘束されるので望ましくない上下伸縮を制限することができる。
【0056】
前記補強ボルト37には図2に図示の漏斗状(即ち、下広上狭の形状)の水遮断板39を形成することができる。水遮断板39を形成すれば蓄熱流体の下降移動に抵抗を与えその流下速度を遅くすることができるし、また蓄熱流体のながれを熱伝達管20側に誘導して熱伝達効率を高めることができる。
【0057】
本実施形態にかかる熱交換装置1に使用される熱伝達管20の内壁には蓄熱流体の凍結付着を最小化する非粘着性素材を塗布して被膜を形成することができる。被膜を形成するために使用可能な非粘着性素材としては、ディュポン社(Dupont)の商標名TeflonTMで広く市販されているフッ素樹脂(PTFE;Polytetrafluoroethylene、FEP;Fluqrinated ethylene propylene重合体等)などがある。これらフッ素樹脂は熱伝達管20の内壁にコーテイングしたあと焼成することで耐久性をよくして被覆することができる。かかる非粘着性素材の被膜によって熱伝達管20に形成される蓄熱流体の凍結被膜形成は最小化し,凍結された蓄熱流体被膜は先に説明した震動部材30により継続的に除去される。
【0058】
以上で説明した本実施形態にかかる熱交換装置1の作用について説明する。冷媒は、冷媒入口11から流入し冷媒チェンバー10を通過して冷媒出口12から排出される。この過程で冷媒が蒸発して熱伝達管20から熱が吸収される。
【0059】
蓄熱流体は蓄熱流体供給管8を通じて上部チェンバー2に流入され、熱伝達管装着口43aを通じて連結スリーブ50内に流れ込む。その後,蓄熱流体は震動板43周りの隙間43bを通じて下に流れ、続いて連結スリーブ50の排出孔54及び連結スリーブ50と熱伝達管20間の隙間を通じて熱伝達管20の中に流入される。熱伝達管20に流入した蓄熱流体は流下しなから漸次冷却され氷スラリーを形成し,一部の蓄熱流体は熱伝達管20の内壁に凍結され被膜を形成する。
【0060】
熱伝達管20の内壁に形成された蓄熱流体の凍結被膜は震動手段40により震動する震動部材30により継続的に打撃され熱伝達管20から離脱し破砕され下に流れる。したがって、熱伝達管20に付着された蓄熱流体の凍結被膜が継続的に除去され凍結被膜による熱伝達効率低下を減らすことができる。
【0061】
熱伝達管20から排出され下部チェンバー3に至った蓄熱流体の氷スラリーは排出口9を通じて蓄熱槽に送られ,最終的に冷房に使われる。
【0062】
以上で説明した本実施形態にかかる震動式熱交換装置1は、熱伝達管の内壁に形成される蓄熱流体の凍結被膜が震動部材30の震動打撃により効果的に離脱され細かく破砕されるので、蓄熱流体の凍結被膜による熱伝達管20の熱伝達効率低下を最小にするばかりでなく,上記過程により,最終的に生産された蓄熱流体の氷スラリーからは塊状の氷スラリーが除去されるため氷スラリーの品質を向上させる効果がある。
【0063】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は,震動式熱交換装置に適用可能であり,特に熱伝達管の内面から望ましくない凍結した蓄熱流体を除去して熱伝達管の熱伝達効率を向上しえる熱交換装置として、望ましくは冷媒と蓄熱流体間の熱交換により蓄熱流体の氷スラリーを形成する氷蓄熱システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態にかかる震動式熱交換装置の分解斜視図である。
【図2】同実施の形態における震動式熱交換装置の断面図である。
【図3】同実施の形態における震動部材の概略図である。
【図4】同実施の形態における震動板の平面図である。
【図5】同実施の形態における連結スリーブの斜視図である。
【図6】同実施の形態における維持構の斜視図である。
【図7】同実施の形態における連結スリーブの使用状態の断面図である。
【図8】同実施の形態における補強ボルトの例示的な装着状態を示す斜視図である。
【図9】従来の氷蓄熱システムのブロック図である。
【図10】従来の熱交換機の斜視図である。
【図11】従来の熱交換機の断面図である。
【図12】従来の他の例示的な熱交換機の分解斜視図である。
Claims (7)
- 冷媒と蓄熱流体の間の熱交換により氷スラリーを形成する熱交換装置において、
前記冷媒が通過する冷媒チェンバーと,
前記冷媒が熱を吸収するように前記冷媒チェンバーにより囲まれた状態で前記蓄熱流体が通過する一つ以上の熱伝達管と,
前記熱伝達管に挿入装着された状態で震動して前記熱伝達管の内壁に形成された前記蓄熱流体の凍結被膜を離脱する震動部材と,
前記震動部材を震動させる震動手段と,
を含むことを特徴とする震動式熱交換装置。 - 前記震動手段は、
外力による上下の変位がないように形成された螺旋形震動部材、上下方向の弾性を有するスプリング形震動部材、ロッドの外周に螺旋形翼が形成された螺旋翼形震動部材、ロッドの外周に円板形翼が形成された円板翼形震動部材、またはロッドの上下方向に上下翼が形成された上下翼形震動部材のいづれかであることを特徴とする請求項1に記載の震動式熱交換装置。 - 前記震動手段は、
震動モーターと、
前記震動モーターに連結されて震動を伝達する多数の震動伝達ロッドと、
前記震動伝達ロッドの震動を前記震動部材に伝達する震動板と,
を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の震動式熱交換装置。 - 前記震動部材は、前記熱伝達管の上段に装着された連結スリーブを媒介して前記震動板に連結されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の震動式熱交換装置。
- 前記螺旋形震動部材および前記スプリング形震動部材の内部に補強ボルトが装着され前記震動部材の伸縮を減少させることを特徴とする請求項2に記載の震動式熱交換装置。
- 前記補強ボルトには、少なくとも一つの水遮断板が装着されていることを特徴とする請求項5に記載の震動式熱交換装置。
- 前記熱伝達管の内壁に前記蓄熱流体氷スラリーの凍結を最小化するための非粘着性素材が塗布されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の震動式熱交換装置。
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