JP2004520907A - 診断用超音波画像形成のための差動パルス発生による高調波ゴレイ符号化励起 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基本信号と第二高調波信号とを符号化する高調波ゴレイ符号化励起を使用する高調波画像形成は、基本パルスの1/4周期循環回転又はシフトとして実行されるQPSKを使用して符号化された送信シーケンスを利用する。これは、「1」又は「−1」符号シンボルで符号化されたチップに対して、中心周波数において1/4の分数周期だけ「j」又は「−j」符号シンボルで符号化された送信シーケンスのチップを時間シフトさせることにより実行される。4つの送信A、B、C、及びDの各々に対して異なるQPSK送信符号が使用される。送信符号は、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとはゴレイ符号対を形成している。
【選択図】図7
Description
【0001】
本発明は、超音波画像形成システムに関し、より具体的には、符号化励起を用いた高調波超音波画像形成のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の超音波画像形成システムは、超音波ビームを送信して、被検体からの反射ビームを受信する超音波トランスデューサ素子の配列(アレイ)を含む。そのような動作は、合焦超音波が送信され、短い時間間隔の後にシステムが受信モードに切り換わり、反射された超音波が受信され、ビーム形成され、表示のために処理されるという一連の測定を含む。典型的には、各々の測定の間に送信と受信とは同一方向に合焦されて、音響ビームすなわち走査線に沿った一連の点からデータが取得される。反射された超音波が受信される時、受信装置は、走査線に沿った逐次の範囲において動的に合焦される。
【0003】
超音波画像形成においては、アレイは、典型的には1つ又はそれ以上の列に配列され、個別の電圧で駆動される多数のトランスデューサ素子を有する。印加電圧の時間遅延(又は位相)と振幅とを選択することにより、所与の列内の個々のトランスデューサ素子を制御して、好ましいベクトル方向に沿って伝搬しかつビームに沿った選択点において合焦される正味超音波を形成するように組み合わされた超音波を発生させることができる。各発射のビーム形成パラメータを変化させることにより、各発射における最大焦点の変更、あるいは、例えば各ビームの焦点が先行ビームの焦点に対してシフトされた状態で同一走査線に沿って逐次ビームを送信することによるなどの受信データの内容についてその他の変更を行うことができる。ステアード・アレイの場合には、印加電圧の時間遅延と振幅とを変えることによって、被検体を走査する平面内で、ビームをその焦点と共に移動させることができる。線形アレイの場合には、各発射毎に開口を該アレイにわたり平衡移動させることによって、該アレイに対して垂直に向けられた合焦ビームを、被検体を横切るように走査させる。
【0004】
受信モードにおいてトランスデューサ・プローブを用いて反射音波を受信する場合にも、同じ原理が適用される。受信トランスデューサ素子において生じる電圧は、正味信号が被検体の単一焦点から反射された超音波を表すように、加算される。送信モードにおけるのと同様に、この超音波エネルギーの合焦された受信は、各受信トランスデューサ素子からの信号に個別の時間遅延(及び/又は位相シフト)と利得とを与えることにより達成される。
【0005】
超音波画像は、多数の画像走査線で構成される。単一走査線(又は走査線の局所的な小グループ)は、関心領域内のある点に合焦超音波エネルギーを送信し、次いで反射エネルギーをある時間にわたり受信することにより取得される。合焦送信エネルギーは、送信ビームと呼ばれる。送信後の時間の間に、1つ又はそれ以上の受信ビーム形成器が、各チャンネルにより受信されたエネルギーを、位相回転又は時間遅延を動的に変化させながらコヒーレントに加算して、経過時間に比例した範囲において所望の走査線に沿ったピーク感度を生み出す。得られた合焦感度パターンは、受信ビームと呼ばれる。走査線の分解能は、関連する送信ビームと受信ビームの対の指向性の結果である。
【0006】
ビーム形成器チャンネルの出力信号は、コヒーレントに加算されて、被検体の関心領域又は関心体積内の各サンプル・ボリュームについてのそれぞれのピクセル輝度値を形成する。これらのピクセル輝度値は、対数圧縮され、走査変換され、その後、走査されている解剖学的構造の画像として表示される。
【0007】
従来の超音波トランスデューサでは、基本周波数f0を中心とした広帯域信号が送信されており、この広帯域信号は、それぞれのパルス発生器により、送信開口を構成する各トランスデューサ素子に個別的に供給される。パルス発生器は、特定の送信焦点位置において送信ビームを所望の状態に合焦させるように時間遅延を伴って活性化される。送信ビームが組織内を伝播する時、密度の異なる領域間の境界から超音波が散乱又は反射された際にエコーが作り出される。トランスデューサ・アレイは、これらの超音波エコーを電気信号に変換するために使用され、これらの電気信号は、処理されて組織の画像を生成する。これらの超音波画像は、基本(線形)信号成分と高調波(非線形)信号成分の組合せから形成されており、該高調波信号成分は、組織又は造影剤を含んだ血流のような非線形媒質内で発生する。線形信号の散乱の場合、受信信号は、送信信号が時間シフトされまた振幅低下された信号となる。このことは、非線形超音波を散乱する音響媒質には当てはまらない。
【0008】
高レベルの信号送信からのエコーは、線形信号成分と非線形信号成分との両方を含む。一部の場合には、超音波画像は、基本信号を抑制し、高調波(非線形)信号成分を強調することにより改善されることができる。送信された中心周波数がf0である場合には、組織/造影剤の非線形性により、kf0の高調波とf0/kの低調波とが発生することになる。ここで、kは2より大きいか又は2に等しい整数である。(「高長波又は低調波」という用語は、高調波及び/又は低調波信号成分を意味している。)高調波信号の画像形成は、第二高調波周波数f0の狭帯域信号を送信し、周波数2f0を中心とした帯域において受信し、その後、受信信号を処理することにより行われてきた。
【0009】
組織生成の高調波画像形成は、画像形成が難しい患者におけるBモード画像品質を大幅に改善することができる。組織生成の高調波画像形成が直面している基本的問題の1つは、高調波信号はその振幅が基本信号よりも少なくとも一桁小さい振幅であるので、高調波対ノイズ比(HNR)が低いことである。第2の問題は、低い高調波対基本比(HFR)により測定するので、高調波信号の基本信号からの分離が不十分であることである。
【0010】
符号化励起は、画像のSNR及び/又は分解能を改善するために、長い符号化パルスシーケンスの送信と、受信信号を復号することとである。長い送信パルスシーケンスに含まれたエネルギーは、符号の効果により受信時に短い時間間隔内に圧縮される。符号化励起は、医用超音波画像形成においてよく知られた技術である。例えば、ゴレイ符号の使用については、1999年11月6日に付与され、本出願人に譲渡されている米国特許第5,984,869号に開示されている。
【0011】
同様に、組織の高調波画像形成と造影剤を使用する高調波画像形成とに関する技術も、公知である。高調波画像形成は、体内で生成された非線形信号成分を画像化するが、これらの非線形信号成分は、組織を画像形成する場合にはクラッタを減少させるため、また血流を画像形成する場合には造影剤信号を強調するための両方に使用される。組織の高調波画像形成技術は、Proc.1997 IEEE Ultrasonic Symp.の1561〜1566頁(1998)に「組織の非線形特性に基づく新しい画像形成技術」と題してAverkiouらにより発表されており、一方、造影剤を使用する高調波画像形成は、Proc.1996 IEEE Int’l Ultrasonic Symp.の1449〜1458頁(1997)に「造影剤の特性と二次元画像形成」と題してde Jongらにより発表されている。組織高調波は、画像形成が難しい患者におけるBモード画像品質を大幅に改善でき、一方、造影剤高調波は、血管検査を大幅に改善することができる。
【0012】
180°の位相シフトを有する2つの送信を使用する高調波画像形成が、開示されている。2つの送信間のパルス反転は、基本信号を抑制し、高調波信号を残して画像を形成する。0°と90°の位相シンボル(例えば、「1」及び「j」、ここでj2=−1)を有するパルスシーケンスを使用する高調波符号化励起が、TakeuchiによりProc.1996 IEEE Int’l Ultrasonic Symp.の1433〜1436頁(1997)に「高調波画像形成のための符号化励起」と題して発表されており、またChiaoらによる2000年1月31日出願の米国特許出願第09/494,465号に開示されている。しかしながら、受信時に基本信号を抑制する方法は、それらの文献には開示されていない。受信時に基本信号を抑制する横軸位相シフト変調(QPSK)(すなわち、シンボル1、−1、j、−j)を使用する高調波符号化励起が、2000年4月18日に付与され本出願人に譲渡された米国特許第6,050,947号に開示されている。
【特許文献1】米国特許第5,984,869号(1999年11月6日に付与)
【特許文献2】米国特許出願第09/494,465号(Chiaoらによる2000年1月31日出願)
【特許文献3】米国特許第6,050,947号(2000年4月18日に付与)
【非特許文献1】Averkiouらによる「組織の非線形特性に基づく新しい画像形成技術」と題する論文(Proc.1997 IEEE Ultrasonic Symp.の1561〜1566頁(1998))
【非特許文献2】de Jongらによる「造影剤の特性と二次元画像形成」と題する論文(Proc.1996 IEEE Int’l Ultrasonic Symp.の1449〜1458頁(1997))
【非特許文献3】Takeuchiによる「高調波画像形成のための符号化励起」と題する論文(Proc.1996 IEEE Int’l Ultrasonic Symp.の1433〜1436頁(1997))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
位相を180°離間させた送信を使用せず、かつ「プラス」の高調波パルスと「マイナス」の高調波パルスとの間のスペクトル不整合(特に広帯域パルスにおいて)に起因して完全なパルス圧縮が阻止されることがない高調波画像形成技術に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
高調波ゴレイ符号化励起を使用する高調波画像形成は、基本信号と第二高調波信号とを符号化し、次いで受信時に基本信号を抑制しかつ第二高調波信号を圧縮するように、復号を行う。この技術を使用することにより、SNR及び/又は第二高調波画像の分解能を改善することができる。本発明の好ましい実施形態によれば、受信時に2つの基本パルスシーケンスと2つの第二高調波ゴレイ符号化パルスシーケンスとを発生させるために、4つの符号化シーケンスが送信される。これらの受信シーケンスの復号時に、基本信号は抑制され、第二高調波信号は圧縮される。
【0015】
より具体的に言うと、送信されるパルスシーケンスの振幅は、組織の非線形性から高調波信号を発生させるのに十分な高さに設定される。各々の送信焦点区域において、4つの個別的に符号化されたシーケンスが、送信され、受信され、フィルタ処理され、かつ組み合わされて、基本成分が抑制されている復号化された(圧縮された)第二高調波信号を形成する。画像フレーム全体を形成するために、残りの焦点区域に対してこのプロセスが反復される。
【0016】
好ましい実施形態によれば、送信シーケンスは、基本パルスの1/4周期循環回転又はシフトとして実行されるQPSKを使用して符号化される。これは、「j」又は「−j」符号シンボルで復号された送信シーケンスのチップを、「1」又は「−1」符号シンボルで符号化されたチップに対して、中心周波数において1/4の分数周期だけ時間シフトさせることにより実行される。(QPSK送信符号シンボルは、「1」、「−1」、「j」、「−j」である。)第二高調波信号については、符号化送信シーケンスのチップの位相は、90°離間しており、これは、送信シーケンス・メモリ内で1つのチップを1/4周期だけ循環シフトさせることにより実行される。(ここで使用される「循環シフト」という用語は、シフトされたチップの前端において脱落させた時間サンプルが、シフトされたチップの後端において追加されることを意味する。)
【0017】
4つの送信A、B、C、及びDのそれぞれに対して、異なるQPSK送信符号が使用される。これらの送信符号は、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xによって符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYによって符号化されるように選択される。ここで、XとYとは、ゴレイ符号対を形成している。Xは、X=x(n),n=0,1,2,・・・,(N−1)であるようなシーケンスであり、Xは、X=x(N−1−n),n=0,1,2,・・・,(N−1)で与えられるXの反転を表す。このことはYとYにも当てはまる。ゴレイ符号対X及びYは、相補性特性X*X+Y*Y=δ(n)を満たし、ここで、「*」シンボルはコンボリューション(コンボルビングすること)を表し、δ(n)はクロネッカー(Kronecker)デルタ関数である。
【0018】
ここに開示した符号化及び復号技術は、所与のゴレイ符号対X、Yにおける基本波抑制と第二高調波圧縮とを達成する。第2の送信からの受信信号は、第1の送信からの受信信号から減算され、第4の送信からの受信信号は、第3の送信からの受信信号から減算されて、ゴレイ符号化基本信号とゴレイ符号化第二高調波信号とを形成する。2つの受信信号の差から符号化高調波信号を形成することは、「プラス」及び「マイナス」符号シンボルを表している第二高調波信号のスペクトルを均等化するために必要である。何故なら、異なるQPSK送信パルスから発生される第二高調波信号は、正確には位相が反転されない(例えば、「j」パルスの第二高調波応答は、「1」パルスの負の第二高調波応答に等しくない場合がある)可能性があるからである。ゴレイ符号化高調波信号は、次に整合フィルタ処理され、該フィルタ出力を加算することによって圧縮され、それによって基本信号が削除されて画像形成のための第二高調波信号が残る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1には、その中に本発明を組込むことのできる超音波画像形成システムが示されている。このシステムは、個別的に駆動される複数のトランスデューサ素子12で構成されたトランスデューサ・アレイ10を含み、各々のトランスデューサ素子12は、送信装置14により発生されたパルス波形により励起された時、超音波エネルギーのバーストを発生する。検査中の被検体からトランスデューサ・アレイ10に反射された超音波エネルギーは、各受信トランスデューサ素子12により電気信号に変換され、一組の送信/受信切換え(T/R)スイッチ18を介して個別的に受信装置16に供給される。T/Rスイッチ18は、典型的には、送信電子機器により発生される高電圧から受信電子機器を保護するダイオードである。送信信号により、ダイオードは受信装置への信号を遮断又は制限する。送信装置14と受信装置16とは、オペレータ・インターフェース(図示せず)を介してオペレータにより与えられる命令に応答する主制御装置(例えば、ホストコンピュータ)20の制御下で作動する。一回の完全な走査は、一連のエコーを取得することによって行なわれ、この場合送信装置14は、各々のトランスデューサ素子12を励起するために一時的にゲートオンされ、その結果各々のトランスデューサ素子12により発生されたエコー信号が受信装置16に供給される。あるチャンネルは、別のチャンネルが未だ送信をしている間に受信を開始することができる。受信装置16は、各トランスデューサ素子12からの個別のエコー信号を組み合わせて、単一のエコー信号を生成し、このエコー信号を用いて表示モニタ22上に画像の1本の線を作り出す。
【0020】
主制御装置20の指令の下で、送信装置14は、超音波エネルギーが方向付けられた合焦ビームとして送信されるように、トランスデューサ・アレイ10を駆動する。これを達成するために、それぞれの時間遅延が送信ビーム形成器26により多数のパルス発生器24に与えられる。主制御装置20は、音響パルスが送信される条件を決定する。この情報により、送信ビーム形成器26は、パルス発生器24により発生されるべき各々の送信パルスのタイミングと振幅とを決定する。各送信パルスの振幅は、アポディゼーション(apodization)発生回路(図示せず)により作り出される。次にパルス発生器24は、トランスデューサ・アレイに生じる可能性がある高電圧から時間利得制御(TGC)増幅器28を保護するT/Rスイッチ18を介して、トランスデューサ・アレイ10の各々の素子12に送信パルスを送る。従来の方法で送信合焦時間遅延とアポディゼーション重み付けとを適切に調節することにより、超音波ビームを方向付け及び合焦させて、送信ビームを形成することができる。
【0021】
超音波エネルギーの各バーストにより発生したエコー信号は、各送信ビームに沿った逐次範囲に位置する被検体から反射される。このエコー信号は、各トランスデューサ素子12により個別的に感知されて、ある特定時点におけるエコー信号の大きさのサンプルにより、特定範囲において起る反射の量が表される。反射点と各トランスデューサ素子12との間の伝搬路の差により、エコー信号は同時には検知されず、又それらの振幅も等しくない。受信装置16は、各受信チャンネル内のそれぞれのTGC増幅器28により個別のエコー信号を増幅する。TGCは、深さの関数として利得を増加又は減少させることにより実行される。TGC増幅器によりなされる増幅量は、TGC回路(図示せず)により駆動される制御線(図示せず)によって制御されており、該TGC回路は、ホストコンピュータとポテンショメータの手動操作とにより設定される。アナログエコー信号は、次に受信ビーム形成器30へ送られる。
【0022】
主制御装置20の指令の下で、受信ビーム形成器30は、送信されたビームの方向を追跡して、各ビームに沿った逐次範囲においてエコー信号をサンプリングする。受信ビーム形成器30は、適正な時間遅延とアポディゼーション重み付けとを各々の増幅されたエコー信号に与え、それらの信号を加算して、1つの超音波ビームに沿った特定範囲に位置する点から反射された総超音波エネルギーを正確に表すエコー信号を形成する。受信合焦時間遅延は、専用のハードウエアを使用してリアルタイムに計算されるか、又は参照用テーブルから読み出される。受信チャンネルはまた、受信パルスをフィルタ処理するための回路を有する。次に、時間遅延された受信信号が加算される。
【0023】
図1に示すシステムにおいては、ビーム形成器の出力周波数は、復調器31によりベースバンドにシフトされる。これを達成する1つの方法は、入力信号に複素正弦ei2 π fdtを乗算することであり、ここで、fdは、信号スペクトルをベースバンドに移動させるために必要な周波数シフトである。復調された信号は、次に信号処理装置32に供給される。信号処理装置32は、復調された信号を表示データに変換する。Bモード(グレースケール)においては、表示データは、エッジ強調及び対数圧縮のような何等かの追加的処理を施した信号の包絡線となる。
【0024】
別の従来のシステムにおいては、RF信号が、ベースバンドに復調される工程を介することなく、加算され、均等化され、かつ包絡線検知される。そのようなシステムを作り出すためには、図1から復調器31を除去して、信号処理装置32の入力側にビーム形成器30の出力側を接続することが必要である。本発明は、RFシステムにおいてもベースバンドシステムにおいても使用可能であるということを理解されたい。
【0025】
一般に、表示データは、走査変換器34によりビデオ表示のためのX−Yフォーマットに変換される。走査変換されたフレームは、表示サブシステム22内に組込まれたビデオ処理装置(図示せず)へ送られる。ビデオ処理装置は、表示のためにビデオデータをマッピングし、このマッピングされた画像フレームを表示サブシステムへ送る。
【0026】
表示サブシステム22のビデオモニタ(図示せず)により表示される画像は、データによる画像フレームから生成されるが、この画像フレームにおいては、各データが表示におけるそれぞれのピクセルの強度すなわち輝度を表す。画像フレームは、例えば、各強度データがピクセル輝度を表す8ビット2進数になっている400x500のデータ配列を含むことができる。表示モニタ上の各ピクセルの輝度は、よく知られた方法でデータ配列中の対応する素子の値を読み取ることにより連続的に更新される。各ピクセルは、呼掛け超音波パルスに応答したそれぞれのサンプル・ボリュームの後方散乱断面積の関数である強度値を有する。
【0027】
図2は、高調波画像を表示するために符号化励起を使用する本発明の好ましい実施形態を示す。このシステムにおいては、送信開口内の各トランスデューサ素子は、符号化送信シーケンスを使用してパルス化されており、シーケンス内の各パルスは、一般にチップと呼ばれる。符号化送信シーケンスは、基本シーケンス(+1と−1要素のシーケンスを含む)がオーバーサンプル符号化シーケンス(各ディジットが2つの符号シンボル+1と−1のいずれかであるn−ディジット符号を含む)とコンボルビングされることにより形成される。具体的には、基本シーケンスは、n−ディジット符号シーケンスを使用して位相符号化されて、n−チップ符号化送信シーケンスを作り出す。好ましい実施形態においては、4つの異なるn−チップ符号化送信シーケンスが、送信シーケンス・メモリ36内に格納されている。
【0028】
本発明の好ましい実施形態による高調波画像形成に使用するための例示的な符号化送信シーケンスの生成が、図3乃至図6に示されている。図5は、第1のチップに対して第2のチップが180°だけ位相シフトされた符号化送信シーケンスを示す。図6は、第1のチップに対して第2のチップが90°だけ位相シフトされた符号化送信シーケンスを示す。いずれの場合においても、符号シーケンスは直接送信されるのではなく、始めにオーバーサンプリング(典型的には、40MHz又はdt=0.025μsecの時間サンプルで)され、次いでオーバーサンプル符号シーケンス(図4に示す)が基本シーケンス(図3に示す)とコンボルビングされて符号化送信シーケンスを形成することにより送信される。符号シーケンスの第2の符号シンボルで符号化されたチップの開始位置は、図5及び図6において文字「A」で表されている。符号化送信シーケンスは、そのスペクトルが基本シーケンスを適正に選択することによりトランスデューサ通過帯域と一層良く整合しているから、一層効率良く送信されることができる。
【0029】
バーカー(Baker)符号及びゴレイ符号のような従来の二相符号は、+1及び−1のような2つの位相反転されたシンボルを有する。しかしながら、図4に示す符号シーケンスの符号シンボルを使用して第N高調波信号が得られるように送信波形を符号化するためには、第2の符号シンボル(すなわち、−1)で符号化された送信波形のチップは、第1の符号シンボル(すなわち、+1)で符号化されたチップに対して180°/Mだけ位相シフトされる必要がある。その理由は、送信された信号が位相項exp[jθ]を有する場合には、受信される第N高調波信号が位相項exp[jNθ]を有するからである。具体的には、第二(N=2)高調波信号が得られるように送信波形を符号化するためには、2つの符号シンボル+1及び−1に対応するそれぞれのチップは、それぞれの第二高調波受信信号が180°離れるようにするために90度だけ離間されなくてはならない。
【0030】
第2の符号要素に対応する符号化送信シーケンスにおける位相シフトは、対応するチップを時間的にT=1/(2Nfo)μsecだけ循環シフトすることにより実行される。ここで、Nは高調波次数であり、foはMHzで表した基本(すなわち、送信)中心周波数である。例えば、N=2(第二高調波)でfo=3.33MHzの場合、時間シフトは、T=0.075μsecであって、これはT/dt=3つの時間サンプルに相当する。90°位相シフトに対応する符号化送信シーケンスのチップは、次に3つの時間サンプル分だけ時間的に循環シフトされ、3つ分シフトされた時間サンプルの最初が、図6に陰影付けされている。このことは、送信シーケンス・メモリ内で第2のチップを1/4周期だけ循環シフトさせることにより実行される。
【0031】
図2のシステムにおいては、送信シーケンス・メモリ36から読み出された各符号化送信シーケンスにより、それぞれの送信発射の間に多数の両極性パルス発生器24’の活性化が制御される。所与の焦点位置に対する符号化送信シーケンスは、高調波信号が組織内における非線形伝播により生成されるような十分な振幅で送信される。パルス発生器24’は、発生された超音波エネルギーが各送信発射におけるビーム内で合焦されるように、送信開口を構成するトランスデューサ素子12を駆動する。これを達成するために、参照用テーブル38内に格納された送信合焦時間遅延が、パルス発生器により発生されたそれぞれのパルス波形に与えられる。送信合焦時間遅延を従来の方法で適正に調節することにより、超音波ビームを多数の送信焦点位置で合焦させて、画像平面内で走査を行うことができる。各発射時に、両極性パルス発生器24’は、送信シーケンス・メモリ36又は専用ハードウエアから提供される符号化送信シーケンスにより励起されることができる。
【0032】
各送信毎に、トランスデューサ素子12からのエコー信号は、受信ビーム形成器のそれぞれの受信チャンネル40に供給される。各受信チャンネルは、TGC増幅器とアナログ・デジタル変換器(図2には図示せず)とを有する。主制御装置20(図1)の指令の下で、受信ビーム形成器は、送信されたビームの方向を追跡する。受信ビーム形成器メモリ42は、適正な受信合焦時間遅延を受信エコー信号に与え、それらの信号を加算して、特定の送信焦点位置から反射される総超音波エネルギーを正確に表しているエコー信号を取得する。時間遅延された受信信号は、各送信発射について受信ビーム加算器44内で加算される。
【0033】
4送信符号化励起の場合、各送信発射に続いて取得されたビーム加算された受信信号は、ビーム加算された各受信信号をそれぞれの受信符号とコンボルビングする整合フィルタ46に供給される。整合フィルタ46は、有限インパルス応答フィルタを含むのが好ましい。適当なフィルタ係数がメモリ48に格納されており、整合フィルタ46に適時供給される。
【0034】
本発明の好ましい実施形態によると、第1乃至第4の逐次発射からの加算された受信信号は、整合フィルタ46に供給され、該整合フィルタは、第1の加算された受信信号を第1の送信発射のための第1の受信符号とコンボルビングし、第2の加算された受信信号を第2の送信発射のための第2の受信符号とコンボルビングし、以下同様にコンボルビングする。同一の送信焦点位置において合焦された第1乃至第4の送信発射から引き出された、整合フィルタ処理後の信号は、ベクトル加算器50内で加算される。整合フィルタ46とベクトル加算器50とは、協働して高調波信号のパルス圧縮と基本信号の抑制とを行う。
【0035】
フィルタ処理されかつ加算された受信信号は、復調器31により復調されて、信号処理装置32(図1)に供給される。Bモードにおいて、信号処理は、包絡線検波、エッジ強調、及び対数圧縮を含む。信号処理と走査変換の後に、表示モニタ上に走査線が表示される。各送信焦点位置(各ビーム角度に対して送信焦点位置が1つの場合)について、又は各ベクトル(各ビーム角度に対して送信焦点位置が多数ある場合)について、それぞれ1本の走査線が表示されるようにこの手順が反復され、それによって所望の次数の高調波画像が形成される。
【0036】
本発明の好ましい実施形態による4送信符号化励起の場合には、送信シーケンスは、基本パルスの1/4周期循環回転又はシフトとして実行されるQPSKを使用して生成される。QPSK送信符号シンボルは、「1」、「−1」、「j」、及び「−j」である。QPSKは、図6に示すように、符号シンボル「1」又は「−1」で符号化されたチップに対して、符号シンボル「j」又は「−j」で符号化された送信シーケンスのチップを、中心周波数において1/4の分数周期だけ時間シフトさせることにより実行される。例えば、符号シンボル「1」の場合、基本パルス[1,1,−1,−1]を送信でき、これは、位相反転された基本パルス[−1,−1,1,1]がシンボル「−1」に対応することになることを意味している。更に、基本パルス[−1,1,1,−1]の右方向の1/4周期回転には、シンボル「j」が割り当てられることができ、これは、シンボル「−j」が左方向の1/4周期回転の[1,−1,−1,1]であることを意味する。
【0037】
本発明の好ましい実施形態によれば、4つの送信A、B、C、及びDのそれぞれに対して異なるQPSK送信符号が使用される。送信符号は、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xによって符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYによって符号化されるように選択される。ここで、XとYとは、ゴレイ符号対を形成し、Xは、X=x(n),ここでn=0,1,2,・・・,(N−1)であるようなシーケンスであり、Xは、X=x(N−1−n),ここでn=0,1,2,・・・,(N−1)で与えられるXの反転を表す。このことは、YとYについても当てはまる。
【0038】
図7は、所与のゴレイ符号対X及びYにおける基本波抑制及び第二高調波圧縮を達成するための符号化及び復号方法を示す。第2の送信Bによりもたらされる受信信号54は、加算器/減算器60において、第1の送信Aによりもたらされる受信信号52から減算され、また第4の送信Dによりもたらされる受信信号58は、加算器/減算器62において、第3の送信Cによりもたらされる受信信号56から減算されて、ゴレイ符号化基本信号64とゴレイ符号化第二高調波信号66とを形成する。2つの受信信号の差から符号化高調波信号を形成することは、異なるQPSK送信パルスから生成される第二高調波信号が、正確には位相反転されない(例えば、「j」パルスの第二高調波応答は、「1」パルスの負の第二高調波応答に等しくない場合がある)ので、「プラス」及び「マイナス」符号シンボルを表している第二高調波信号のスペクトルを均等化するために必要である。ゴレイ符号化高調波信号は、次に整合フィルタ処理68及び70され、加算器76においてフィルタ出力72及び74を加算することにより圧縮される。上記の基本信号についてのゴレイ符号を特別に選択することにより、この同一のフィルタ処理及び加算により、基本信号が削除されて、画像形成のための第二高調波信号が残る。
【0039】
開示された符号化方法を実行するために、4つのQPSK送信シーケンスA、B、C、及びDが、所与のゴレイ符号対X及びYにより次のように生成される(ここで、A→Bは、全ての「A」の生起が「B」で置き換えられることを表し、また三重積が要素毎に行われる)。
【0040】
A=XYX(−1→j) (1)
B=XYX({1→j},{−1→1}) (2)
C=−XYY(−1→j) (3)
D=−XYY({1→j},{−1→1}) (4)
線形系の原理を使用することにより、図7に示す全ての必要な信号差、フィルタ、及び和は、効率的な実行のために図8に示す符号化及び復号体系にまとめることができる。図8を参照すると、第1の送信Aからの受信信号52は、X(フィルタ68)で整合フィルタ処理され、第2の送信Bからの受信信号54は、−X(フィルタ68’)で整合フィルタ処理され、第3の送信Cからの受信信号56は、Y(フィルタ70)で整合フィルタ処理され、第4の送信Dからの受信信号58は、−Y(フィルタ70’)で整合フィルタ処理される。最後に、フィルタ処理後の4つの信号全ては、ベクトル加算器80において加算されて、基本信号が抑制された状態の圧縮された第二高調波信号が生成される。
【0041】
開示したアルゴリズムは、例を用いて説明することができる。この例において使用される表記法は次の通りである。添字「1」及び「2」は、それぞれ得られた基本信号と第二高調波信号とを表し、一方、u及びvは、それぞれ「1」及び「j」パルスから得られた第二高調波信号を表す。第二高調波信号は、基本信号の2乗に相関しており、「1」及び「j」基本送信パルスによって生成される第二高調波信号間には差が存在するものと仮定する。
【0042】
この例において、ゴレイ対X=[1,1,1,−1]とY=[1,1,−1,1]とが使用され、ここで、−X=[1,―1,―1,−1]及びY=[1,―1,1,1]である。等式(1)乃至(4)を使用して、送信シーケンスA乃至Dは、A=[1,−1,1,−j]、B=[j,−j,j,−1]、C=[1,−1,j,−1]、及びD=[j,−j,1,−j]のように生成されることができる。これらの送信符号を使用することにより、受信時に以下の基本信号及び第二高調波信号、
A=[1,−1,1,−j]→A1=[1,−1,1,−j],A2=[u,u,u,v]
B=[j,−j,j,−1]→B1=[j,−j,j,−1],B2=[v,v,v,u]
C=[1,−1,j,−1]→C1=[1,−1,j,−1],C2=[u,u,v,u]
D=[j,−j,1,−j]→D1=[j,−j,1,−j],D2=[v,v,u,v]
が生成される。
【0043】
受信時に、第二高調波成分は、X、−X、Y、−Yで整合フィルタ処理され、次いで加算されて、十分に圧縮された第二高調波信号、
(A2−B2)*X+(C2−D2)*Y
=(u−v)[1,1,1,−1]*[−1,1,1,1]+(u−v)[1,1,−1,1]*[1,−1,1,1]
=(u−v)[0,0,0,8,0,0,0]
が生成され、この信号は、
SNR(信号対ノイズ比)利得=10log(2L|u−v|)を有しており、ここで長さL=4インチである。基本信号に対する同一のフィルタ処理及び加算は、ゼロの結果、
(A1−B1)*X+(C1−D1)*Y
=(1−j)[1,−1,1,1]*[−1,1,1,1]+(1−j)[1,−1,−1,−1]*[1,−1,1,1]
=0
を生じる。
【0044】
図8に示す構造を組み込んだ画像形成システムは、更に、RFエコー信号をベースバンドに復調させかつビーム加算の前又は後でダウンサンプリングすることによって作動させることができる。この場合には、オーバーサンプリングされたシーケンスも、ベースバンドに復調されかつダウンサンプリングされることになる。
【0045】
整合フィルタは、図2に示すようなビーム形成器の出力側又は復調器の出力側(図示せず)においてソフトウエア又はハードウエア内に実装されることができる。後者の場合には、フィルタ係数は、復調された信号に整合されなくてはならない。離散周波数fd=k/2tb(kは任意の正の整数、tbは符号化送信シーケンスの持続時間)により復調器がシフトされる状況においては、正弦値は実数となり、I成分用整合フィルタ及びQ成分用整合フィルタの両方に対して同一のフィルタ係数の組が供給され、従ってこれらの整合フィルタが実数フィルタを形成する。fd≠k/2tbの状況においては、I成分用整合フィルタ及びQ成分用整合フィルタは、異なるフィルタ係数の組を受信し、従って複素フィルタを形成する。後者の状況においては、フィルタ係数は、それぞれの復調された信号成分に整合される。
【0046】
本発明の幾つかの好ましい特徴のみを図示し説明してきたが、当業者には多くの修正及び変更が考えられるであろう。従って、特許請求の範囲は、そのような修正及び変更全てを本発明の技術思想及び技術的範囲に含まれるものとして保護することを意図していることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来の超音波画像形成システムのブロック図。
【図2】本発明の1つの好ましい実施形態による超音波画像形成システムを示すブロック図。
【図3】基本シーケンスを示すパルス図。
【図4】オーバーサンプル符号シーケンスを示すパルス図。
【図5】基本画像形成のための符号化送信シーケンスを示すパルス図。
【図6】高調波画像形成のための符号化送信シーケンスを示すパルス図。
【図7】本発明の1つの好ましい一実施形態によるゴレイ符号対(X、Y)における符号化及び復号体系を説明するブロック図。
【図8】本発明の別の好ましい実施形態によるゴレイ符号対(X、Y)における符号化及び復号体系の実行を示すブロック図。
【符号の説明】
【0048】
52 送信A
54 送信B
56 送信C
58 送信D
60、62、76 加算器/減算器
64 符号 基本=Y 第二高調波=X
66 符号 基本=−X 第二高調波=Y
68 フィルタ X
70 フィルタ Y
72 基本=Y*X 第二高調波=X*X
74 基本=−X*Y 第二高調波=Y*Y
78 基本=0 第二高調波=δ(n)
Claims (24)
- 波動エネルギーのビームを送信するためのシステムであって、
多数のトランスデューサ素子(12)を含むトランスデューサ・アレイ(10)と、
前記トランスデューサ・アレイのそれぞれのトランスデューサ素子に結合された多数のパルス発生器(24)と、
第1乃至第4の送信発射の間に、一組の送信合焦遅延とそれぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDとにより前記パルス発生器の各々を活性化させるようにプログラムされた送信ビーム形成器(26)と、
を含み、
前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、
ことを特徴とするシステム。 - 前記トランスデューサ素子が、圧電トランスデューサ素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
- 前記送信シーケンスが、横軸位相シフト変調を使用して符号化されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
- X=[1,1,1,−1]及びY=[1,1,−1,1]であることを特徴とする、請求項1に記載のシステム。
- トランスデューサ・アレイを作動させて波動エネルギーのビームを送信するための方法であって、
同一焦点位置において合焦される第1乃至第4の送信発射の間に、それぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDにより、送信開口を形成する前記トランスデューサ・アレイの各トランスデューサ素子を駆動するステップを含み、
前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、
ことを特徴とする方法。 - 前記送信シーケンスが、横軸位相シフト変調を使用して符号化されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- X=[1,1,1,−1]及びY=[1,1,−1,1]であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
- 電気的活性化に応答して波動エネルギーを送信しかつ反射された波動エネルギーを電気信号に変換するための多数のトランスデューサ素子(12)を含むトランスデューサ・アレイ(10)と、
前記トランスデューサ・アレイに結合され、送信開口を形成する選択トランスデューサ素子を活性化させて、第1乃至第4の送信発射の間に、それぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDにより符号化された合焦波動エネルギーを送信するようにプログラムされており、前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、送信装置(14)と、
各送信発射の後に、受信開口を形成する選択トランスデューサ素子から供給される電気信号からそれぞれの受信ベクトルを形成するようにプログラムされた受信装置(16)と、
前記それぞれの受信ベクトルを前記ゴレイ対の関数としてフィルタ処理するようにプログラムされた整合フィルタ(46)と、
前記第1乃至第4の送信発射から取得された前記フィルタ処理後の受信ベクトルを加算するためのベクトル加算器(50)と、
前記加算されたフィルタ処理後の受信ベクトルの関数である画像部分を有する画像を表示するためのサブシステム(22、32、34)と、
を含むことを特徴とする画像形成システム。 - 前記整合フィルタが、前記それぞれの受信ベクトルを整合フィルタ処理するための複数組のフィルタ係数をもつようにプログラムされており、前記フィルタ係数の組が、X、−X、Y、及び−Yを含むことを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
- 前記送信シーケンスが、横軸位相シフト変調を使用して符号化されることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
- X=[1,1,1,−1]及びY=[1,1,−1,1]であることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
- 前記整合フィルタが、有限インパルス応答フィルタであることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
- 前記サブシステムが、
前記加算されたフィルタ処理後の受信ベクトルから画像信号を形成するようにプログラムされた処理サブシステムと、
前記画像信号の関数である画像部分を有する画像を表示するようにプログラムされた表示サブシステムと、
を含むことを特徴とする、請求項8に記載のシステム。 - 前記トランスデューサ素子が、電気的活性化に応答して超音波を送信しかつ反射された超音波を電気信号に変換するための圧電トランスデューサ素子を含むことを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
- 電気的活性化に応答して波動エネルギーを送信しかつ反射された波動エネルギーを電気信号に変換するための多数のトランスデューサ素子(12)を含むトランスデューサ・アレイ(10)と、
前記トランスデューサ・アレイに結合され、送信開口を形成する選択トランスデューサ素子を活性化させて、第1乃至第4の送信発射の間に、それぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDにより符号化された合焦波動エネルギーを送信するようにプログラムされており、前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、送信装置(14)と、
各送信発射の後に、受信開口を形成する選択トランスデューサ素子から供給される電気信号からそれぞれの受信ベクトルを形成するようにプログラムされた受信装置(16)と、
前記受信ベクトルの高調波信号成分を復号しかつ該受信ベクトルの基本信号成分を抑制するための手段(46、48、50)と、
前記受信ベクトルの前記復号された高調波信号成分の関数である画像部分を有する画像を表示するためのサブシステム(22、32、34)と、
を含むことを特徴とする画像形成システム。 - 前記復号する手段が、
前記それぞれの受信ベクトルを前記ゴレイ対の関数としてフィルタ処理するようにプログラムされた整合フィルタ(46)と、
前記第1乃至第4の送信発射から取得された前記フィルタ処理後の受信ベクトルを加算するためのベクトル加算器(50)と、
を含むことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。 - 前記整合フィルタが、前記それぞれの受信ベクトルを整合フィルタ処理するための複数組のフィルタ係数をもつようにプログラムされており、前記フィルタ係数の組が、X、−X、Y、及び−Yを含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
- X=[1,1,1,−1]及びY=[1,1,−1,1]であることを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
- 前記復号する手段が、
前記第1及び第2の送信発射から取得された前記受信ベクトルの第1の差と、前記第3及び第4の送信発射から取得された前記受信ベクトルの第2の差とを形成するためのベクトル減算器(60、62)と、
前記第1及び第2の差を前記ゴレイ対の関数としてフィルタ処理するようにプログラムされた整合フィルタ(68、70)と、
前記フィルタ処理後の第1及び第2の差を加算するためのベクトル加算器(76)と、
を含むことを特徴とする、請求項15に記載のシステム。 - 前記整合フィルタが、前記第1及び第2の差を整合フィルタ処理するための複数組のフィルタ係数をもつようにプログラムされており、前記フィルタ係数の組が、X及びYを含むことを特徴とする、請求項16に記載のシステム。
- 電気的活性化に応答して波動エネルギーを送信しかつ反射された波動エネルギーを電気信号に変換するための多数のトランスデューサ素子を含むトランスデューサ・アレイ(10)と、
画像信号の関数である画像部分を有する画像を表示するための表示モニタ(22)と、
コンピュータ(14、16、24、32、34)と、
を含み、該コンピュータ(14、16、24、32、34)が、
(a)複数の前記トランスデューサ素子を活性化させて、第1乃至第4の送信発射の間に、それぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDにより符号化され、前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、合焦波動エネルギーを送信するステップと、
(b)各送信発射の後に、受信開口を形成する選択トランスデューサ素子から供給される電気信号から受信ベクトルを形成するステップと、
(c)前記受信ベクトルの高調波信号成分を復号しかつ該受信ベクトルの基本信号成分を抑制するステップと、
(d)前記受信ベクトルの前記復号された高調波信号から画像信号を形成するステップと、
(e)前記画像信号を前記表示モニタへ送るステップと、
を実行するようにプログラムされている、
ことを特徴とする画像形成システム。 - 前記復号するステップが、
前記それぞれの受信ベクトルを前記ゴレイ対の関数として整合フィルタ処理するステップと、
前記第1乃至第4の送信発射から取得された前記フィルタ処理後の受信ベクトルをベクトル加算するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項21に記載のシステム。 - 前記復号するステップが、
前記第1及び第2の送信発射から取得された前記受信ベクトルの第1の差を形成するステップと、
前記第3及び第4の送信発射から取得された前記受信ベクトルの第2の差を形成するステップと、
前記第1及び第2の差を前記ゴレイ対の関数として整合フィルタ処理するステップと、
前記フィルタ処理後の第1及び第2の差をベクトル加算するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項21に記載のシステム。 - 電気的活性化に応答して波動エネルギーを送信しかつ反射された波動エネルギーを電気信号に変換するための多数のトランスデューサ素子と、画像信号の関数である画像部分を有する画像を表示するための表示モニタとを含む画像形成システムを作動させる方法であって、
(a)複数の前記トランスデューサ素子を活性化させて、第1乃至第4の送信発射の間に、それぞれの符号化送信シーケンスA、B、C、及びDにより符号化され、前記符号化送信シーケンスが、それぞれの送信符号とコンボルビングされた基本シーケンスを含み、前記送信符号が、(A−B)及び(C−D)がそれぞれY及び−Xにより符号化され、一方、(A2−B2)及び(C2−D2)がそれぞれX及びYにより符号化されるように選択され、ここでXとYとがゴレイ符号対を形成している、合焦波動エネルギーを送信するステップと、
(b)各送信発射の後に、受信開口を形成する選択トランスデューサ素子から供給される電気信号から受信ベクトルを形成するステップと、
(c)前記受信ベクトルの高調波信号成分を復号しかつ該受信ベクトルの基本信号成分を抑制するステップと、
(d)前記受信ベクトルの前記復号された高調波信号から画像信号を形成するステップと、
(e)前記画像信号を前記表示モニタへ送るステップと、
を含むことを特徴とする方法。
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