JP2004519481A - 移植前のインビトロでの後腎の保存 - Google Patents

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Abstract

本発明は、移植前に胎児後腎を保存する方法を示すものである。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明の分野は概して、移植前に胎児後腎組織を保存する方法に関する。
(政府援助)
本発明は、National Institute of Health Grant/Contact Nos. DK45181およびDK53487からの政府援助にてなされた。合衆国政府が本発明に対して所定の権利を有し得る。
【0002】
(発明の背景)
慢性腎不全の末期症状には米国においてだけでも300,000名もの人々が悩まされており、これらの人々のほとんどは、かなり割合で少なからぬ病的症状を伴う処置である透析(U.S.Renal Data System, (1999) Am. J. Kidney Dis., 34: S40−S50)または腎臓同種移植を用いた治療を受けているが、この同種移植は、移植のために入手可能な臓器数により、制限される(U.S.Renal Data System, (1999) Am. J. Kidney Dis., 34: S74−S86)。
【0003】
臓器の入手可能性の低さという問題に対する解決策のひとつは、発達期の腎臓の移植(後腎同種移植または異種移植)を行うことである。同種移植(または異種移植)後腎の成体動物への移植が腎臓移植よりも有利である理由には少なくとも2つある。まず、その形成後数日間は後腎は血管構造を持たず(Saxon L and Sariola H, (1987) Pediatr. Nephrol., 1: 385−392)、それゆえ循環に由来する抗原提示細胞をほとんど、または全く含まない。抗原提示細胞がないことにより、同種移植後腎の免疫原性が低下されることが期待される(Lacy PE, et al., (1981) Diabetes, 30: 285−291)。第二に、移植された後腎は宿主由来の血管により部分的に血管化される点でキメラ臓器となる。内皮細胞表面上の抗原に対する抗体により開始される拒絶は、移植された臓器が宿主血管により供給される程度まで回避される。
【0004】
腎臓機能が腎臓内または腹部内への同種後腎の移植による機能ネフロンの付加により亢進され得る可能性が調べられている(Abrahamson DR, et al., (1991) Lab. Invest., 64:629−639; Robert B, et al., (1996) Am. J. Physiol., 271:F744−F753; Woolf AS, et al., (1990) Kidney Int., 38:991−997; Barakat TL and Harrison RG (1971) J. Anat., 110: 393−407; Koseki C, et al., (1991) Am. J. Physiol., 261:C550−C556)。しかし、これらの研究の結果は、成体ホストへの後腎の移植が移植拒絶により、困難となることを示す(Abrahamson DR, et al., (1991) Lab. Invest., 64: 629−639)。
【0005】
成長因子も移植片拒絶を減少させ、移植片の機能を向上させるために用いられている。Czarnieckiらの米国特許第5135915号は、移植片を移植前の数分から数日の間、形質転換成長因子を含有する処方中に浸すことを開示する。TGF−βによる前処理も移植片の拒絶を減少させるとの評判である。Halloranの米国特許第5728676号はインシュリン様成長因子(IFG)を臓器移植の前、最中および後に、移植拒絶を抑制するために投与することを開示している。イヌの腎臓自家移植モデルにおいては、IGF−Iを添加した保存液に取り出した腎臓を移植の前24時間浸け、その後同じイヌに戻した場合に、移植後最初の5日間で、腎機能が顕著に改善された(Petrinec et al. (1996), Surgery 120(2):221−226)。
【0006】
移植拒絶を回避する他の手段には、胎児の後腎を腎臓または網に、被膜下移植することが含まれる(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR, (1998) Kidney International 54: 27−37)。移植後の後腎の生存、成長、分化、血管化および機能化は、腎臓の臓器形成が起こり、血管化された機能キメラ腎臓が生じることを示す。移植された後腎の成長および機能化は、後腎を成長因子に暴露した場合に高まった(Rogers SA, Powell−Braxton L. and Hammerman MR, (1999) Developmental Genetics 24: 293−298, Hammerman MR, (2000) Kidney International 57: 742−755)。
【0007】
発達した腎臓の移植と比べ、移植された後腎はホストによりいっそう血管化され、および免疫反応が抑制されるという点において、後腎は、ヒト腎臓同種移植の使用に対する魅力的な代替法であり得る。従って、腎臓同種移植に用いられるもの同様の、移植前の期間、後腎をインビトロで保存するための方法を開発することが有用である。
【0008】
発明の概要
前に概説した目的に従い、本発明により胎児後腎組織(EMT)保存溶液中に胎児後腎組織を保存する方法が提供される。このように保存された組織は、移植されると機能キメラ腎臓へと発達する。
【0009】
本発明により、保存溶液中での保存による損傷を最少に抑える薬剤、および/または移植後の組織の機能を高める薬剤の添加または置換により変更されたEMT保存溶液中に、胎児後腎組織を保存するための方法も提供される。特に、成長因子をEMT保存溶液に添加してもよい。後腎を保存するための最適温度および時間も開示する。
【0010】
(発明の詳細な説明)
本発明により、レシピエントへの移植前の胎児後腎の保存が可能となる。手術により取り出した後、後腎を保存溶液に入れる。保存溶液は、保存中の損傷を最少に抑え、レシピエントへの移植後に機能キメラ腎臓が後腎から発達するように設計する。
【0011】
後腎の保存と腎臓の保存が直接類似することはあり得ないが、後腎を保存するのに用いられる保存溶液の組成は、ヒトの腎臓同種移植に対して保存中の傷害を最少に抑えることが公知の原理に基づく(McKay DB, Milford EL,and Sayegh MH. Clinical aspects of renal transplantation. In: The Kidney: Physiology and Pathophysiology. Edited by B.M. Brenner Philadelphia. W.B. Saunders, 1996, p. 2602−2652)。
米国特許第5,976,524号および米国出願第09/222,460号に開示されている胎児後腎を単離および移植する方法がここで適用でき、その全容を引用により組み込む。
【0012】
従って、本発明は「胎児後腎組織」(EMT)保存溶液中に後腎を保存する方法に関する。後腎を保存するのに用いられるEMT保存溶液は、保存中の傷害を最少に抑えるべきである。好ましくは、EMT保存溶液の組成には、移植後の後腎からの機能キメラ腎臓の発達に寄与する因子が含まれる。
【0013】
保存による傷害は、EMT保存溶液を設計することにより最少に抑えることができる。構成成分の最初の選択は、既存の保存溶液中に提供されるものにならって設計されてよい。例えば、ウィスコンシン(University of Wisconsin)(UW)保存液は、多数の構成成分を含む。これらの構成成分は、臓器の保存に有益な特性を持つと提案されている(例えば、Brennan, DC and Lowell, JA.:死体提供/臓器調達に関する移植前調製。Brennan, DC and Lowell, JA. Pre−transplant preparation of the cadaver donor/organ procurement. In: Primer on Transplantation. Edited by DJ Norman and WN Suki, Am. Soc. Transplant Physicians Press, Thorofare, 1998, pp. 197−204を参照されたい。)。低体温誘導性浸透膨張(osmotic swelling)およびナトリウムポンプ麻痺を最小に抑えるよう提案されたUW溶液中に提供される成分には、ラクトビオネート、ラフィノースおよびヒドロキシエチルスターチが含まれる。間質空間の拡張を最小に抑えるのに提案されている成分には、ヒドロキシエチルスターチが含まれる。酸素を含まないラジカルの発生を低下すると考えられているがゆえに含まれる成分には、アロプリノールおよび/またはグルタチオンがある。高エネルギーリン酸化合物の消耗を低下させるまたは防止するために、UW溶液はアデノシンを成分として含む。
【0014】
別法として、好ましくは所定の成分が除かれる。例えば、グルコースは、細胞内アシドーシスを最小に抑えるために、UW溶液には好ましくは含まれない。
好ましい具体例では、EMT保存溶液はUW溶液、pH7.4(DuPont Parmaceuticals、ViaSpan(登録商標)の名称下に販売されている)であり、表1に示す組成を有する。
【0015】
表1.EMT保存溶液の組成
【表1】
Figure 2004519481
【0016】
EMT保存溶液は、その「保存性」を改良するために、化合物を省略、置換または添加することにより変更されてもよい。本明細書中、「保存性」は移植後の後腎の発達および分化を高める要素をいう。一般に化合物は、胎児の後腎が移植前にEMT保存溶液に保存され得る時間の長さを延長する特性に基づいて選択される。
【0017】
例えば、いくつかの具体例において、ポリエチレングリコールなどの剤を、表1のEMT保存溶液中のヒドロキシエチルスターチに代えてよい。他の具体例では、電解質、トリヨードチロニン、およびコルチゾールなどの化合物を、EMT溶液の保存性を改良するために添加してよい。
【0018】
EMT溶液に対するそのような変更は、表1に示す組成を有するEMT溶液、例えば、UW溶液中に保存した後腎の腎機能および/または発達を、成分の添加または削除により変更されたEMT溶液に保存された後腎と比較することにより試験することができる。好ましくは、変更により、EMT溶液の保存性が改良される。
【0019】
EMT保存溶液は、また、レシピエントへ移植した場合に胎児後腎の機能を高めるべく設計される。言いかえれば、レシピエントへの移植後に腎臓の発達および/または機能を促進する化合物をEMT保存溶液に添加してもよい。腎臓の発達は、腎臓の重量、血管化および腎臓組織、例えば糸球体、細管、腎乳頭および尿管の形成により判断してよい。腎機能は、イヌリンまたはクレアチニンのクリアランスにより測定することができる。
【0020】
好ましい具体例では、EMT保存溶液は成長因子の添加により変更される。本明細書中に用いられる、後腎の保存に用いる「成長因子」なる語句は、移植した場合に後腎組織の腎発達または機能を促進するあらゆる分子をいう。つまり、該語句は、後腎組織の成長、増殖、および/または分化を促進する成長因子を包含する。
【0021】
好ましい成長因子には、タムホースフォール(Tamm Horsfall)糖タンパク質(THG)、形質転換成長因子アルファ(TGFα)、インシュリン様成長因子(IGFs)、特にIGF−IおよびIGF−IIなどのEGFレセプターのリガンド;繊維芽細胞成長因子、特に塩基性繊維芽細胞成長因子(bFGF)、ビタミンAおよび例えばレチノイン酸などのその誘導体;血管内皮細胞成長因子(VEGF);肝細胞成長因子(HGF)、神経成長因子(NGF)、トランスフェリン、プロスタグランジンE(PGE)、ヒト組換えインターロイキン10、およびコルチコトロピン放出ホルモン(CRH)が含まれる。
【0022】
後腎成長因子を定義するのに用いられる語のそれぞれには、所定のファミリーの全メンバーが含まれる。例えば、繊維芽細胞成長因子ファミリーは、少なくとも15の構造的に関連したポリペプチド成長因子から成る(Szebenyi and Fallon (1999) Int. Rev. Cytol., 185:45−106)。
【0023】
含まれてよい他の成長因子は、上皮細胞成長因子(EGF)およびアンフィレグリン;成長ホルモン、血小板誘導性成長因子、白血病阻害因子(LIF)、アンジオポエチン1および2、および骨形成タンパク質(BMP)、TGF−βおよびTGF−βファミリーの他のメンバーなどのサイトカイン(Atrisano et al. (1994), J. Biochemica et Biophysica Acta 1222:71−80を参照されたい)、成長ホルモン(GH)(Hammerman, M.R. (1995), Seminars in Nephrologyを参照されたい)およびセレン化ナトリウムである。
【0024】
好ましい具体例では、以下の成長因子の1またはそれ以上をEMT保存溶液に添加する:IGF I;IGF II;TGFα;HGF;VEGF;bFGF;NGF;RA;CRH;THG;プロスタグランジンE1および鉄飽和トランスフェリン。約1ng/mlから10μg/mlの濃度が、ほとんどの成長因子に関して、通常十分である。所定の成長因子の濃度は、滴定実験を用いて最適化することができる。
【0025】
公知の方法を用いて、化合物の添加、置換または省略が、レシピエントに移植した際の保存された後腎の腎機能を維持および/または促進することができる時間を増すことができるかどうかを容易に決定することができる。例えば、組織分化の範囲および程度の比較を、直接移植した後腎とEMT保存溶液に保存した後腎との間で成すことができる。ある場合には、保存された後腎と直接移植された後腎の間の腎機能における違いは、イヌリンクリアランスおよび尿容量を測定することにより検出することができる。
【0026】
加えて、保存後の固定した後腎においてTUNEL染色を用いて、所定の成長因子が後腎の発達および分化を高める効果を測定してもよい(Sorenson, et al. (1995) Am. J. Physiol., 268:F73−F81)。
本発明の方法を用いて胎児後腎を保存すると、レシピエントへの移植後に機能キメラ腎臓が発達する。本明細書中「保存された」は、移植前のある期間、単離した胎児後腎を保存することを意味する。保存につき重要な条件には、温虚血および冷虚血の持続時間が含まれる。
【0027】
一般に、後腎を手術により取り出すのに必要とされる時間として本明細書中に定義する「後腎温虚血」の持続時間は、20分未満であろう。好ましい具体例において、温虚血の持続時間は、温虚血の継続を15分未満に維持することにより最小にする。
【0028】
同様に、後腎をEMT保存溶液中に保存してよい期間として本明細中に定義する「後腎の冷虚血」の持続時間は、14日未満である。好ましい具体例では、冷虚血の持続時間は3日である。
胎児後腎を保存するのに用いられるEMT保存溶液の温度は冷温であることが重要である。好ましい具体例では、EMT保存溶液の温度は0〜4℃の間に維持する。特に好ましい具体例では、EMT保存溶液は氷冷温度である。氷冷EMT溶液は、EMT保存溶液を氷浴中に置くことにより得られる。
【0029】
保存前に、後腎組織を胎児の発達の適当な段階において1またはそれ以上の適当な哺乳動物ドナーから取り出す。好ましくは、後腎組織は、後腎が形成を開始した後すぐか、および後腎内部に生じるか、後腎内または後腎外から生じるかする血管が存在する前に採取する。後腎の発達に関し、非常に後期に採取した組織、例えば、目で認識できる血管を有する組織は多くの抗原提示細胞および細胞表面抗原を含む可能性があり、および従って、レシピエントによる拒絶の脅威の多くを示す。好ましくは、採取された後腎は後腎芽、尿管芽のセグメントおよびネフロンプレカーサーを含み、糸球体を含まない。
【0030】
後腎を採取するのに好ましい発達段階は、ドナーの種により変わる。一般には、後腎は好ましくは後腎の形成後1〜5日で採取する。好ましくは、後腎は後腎の形成後1〜4日で、およびより好ましくは後腎の形成後約2〜4日で採取する。ラットでは、後腎は22日の妊娠期間の12.5日目に、マウスにおいては19日の妊娠期間の11日目に形成される。これらの種において、マウスまたはラットのドナーの後腎を採取するために適当な期間は、典型的には後腎が形成を開始してから2〜4日の間である。好ましくは、後腎は後腎の形成開始後3日以内に採取する。
【0031】
もっと長い妊娠期間を有する種では、後腎をその形成後に採取する好ましい期間はもっと長くあり得る。一般に、後腎を採取する期間はドナーの全妊娠期間の約4分の1未満、好ましくはドナーの全妊娠期間の約7分の1未満、およびより好ましくはドナーの全妊娠期間の約10分の1未満である。表2は、いくつかの脊椎動物における後腎の発達の時間経過(日にて)および妊娠期間を示す。
【0032】
【表2】
Figure 2004519481
【0033】
ブタは、同等の臓器サイズおよび入手可能性のために、ヒトにとって好ましい異種ドナーである。さらに、ブタの消化、循環、呼吸および腎臓生理はヒトのものと非常に類似している。腎機能の場合、ミニブタの最大の腎臓濃縮能力(1080mOsml−1)、全腎臓血流(3.0−4.4ml分−1−1)および腎糸球体濾過速度(126−175ml分−170kg)は、ヒトのものと実質上同一である(Sachs DH (1994), Veterinary Immunology and Immunopathology 43:185−191を参照されたい。)。移植拒絶の可能性を減じるべく「ヒト化された」トランスジェニックブタ由来の後腎を使用することにより、更なる利点が得られる(例えば、Pierson et al. (1997), J. Heart Lung Transplant 16:231−239を参照されたい)。ブタの後腎は、約10mmの段階で採取する。これは、約20日胚と30日胚の間で生じる。ヒトの組織を移植のための同種源として用いることが可能であった。
【0034】
後腎を、既に開示されているように手術により取り出し(Rogers et al. (1998), Kidney Int., 54:27−37を参照されたい。)、移植するまでEMT保存溶液に入れる。移植のためには、全後腎を無傷の腎被膜と共に用いることが好ましい。レシピエントが必要とするネフロン量の増大に依存して、レシピエント当たり1またはそれ以上の後腎を用いてよい。
後腎組織を移植するために、レシピエントを手術して1または両方の腎臓を露出した。後腎移植のための手術法は、当該分野で周知である(例えば、Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR, (1998) Kidney International 54:27−37; Rogers SA, Powell−Braxton L. and Hammerman MR, (1999) Developmental Genetics 24:293−298, Hammerman MR, (2000) Kidney International 57: 742−755)。
【0035】
以下の実施例により、前記発明を用いる方法をより完全に記載し、ならびに発明の種々の態様を遂行するための最良の様式を示す。これらの実施例は、決して本発明の範囲を制限するものではなく、むしろ説明上の目的のために示すものである。本明細書に示す全引用文献は、引用により組み込む。
【0036】
実施例
実施例1
胎児後腎の保存
方法
手術で切開してE15Spraque−Dawleyラット胎児から解剖顕微鏡下で既に開示されている方法(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998) Kidney International 54:27−37)を用いて後腎を取り出し、氷冷にてUW溶液中に入れた。特に示す場合には、移植された後腎の機能を高めることがすでに示されている以下の成長因子(Hammerman MR., (2000) Kidney International 57: 742−755; Hammerman MR., (2000) Pediatric Nephrology 14:513−517; Rogers SA, Powell−Braxton L., and Hammerman MR., (1999) Developmental Genetics 24:293−298)をUW溶液に添加した(UW+成長因子):組換えヒトインシュリン様成長因子I(IGF I)(Genentech Inc. S. San Francisco CA)、10−7M;組換えヒトIGF II(Bachem Inc., Torrance CA)10−7M;組換えヒト形質転換成長因子α(TGFα)(Upstate Biotechnology Inc. Lake Placid NY)、10−8M;組換えヒト肝細胞成長因子(HGF)(R&D Systems, Minneapolis MN)、10−8M;組換えヒト血管内皮細胞成長因子(VEGF)(Genentech Inc.)、5μg/ml;組換えヒト塩基性繊維芽細胞成長因子(bFGF)(R&D Systems)、5μg/ml;組換えヒト神経成長因子(NGF)(Boehringer Mannheim, Indianapolis IN)、5μg/ml;レチノイン酸(RA)(Sigma Chemicals, St. Louis MO)、10−6M;コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)(Sigma Chemicals)、1μg/ml;タムホースフォールタンパク質(THP)(Biomedical Technologies Inc. Stoughton, MA)、1μg/ml;25mMプロスタグランジンE1、および鉄飽和トランスフェリン(5μg/ml)。
【0037】
いくつかの後腎を、氷上にてUV溶液またはUW溶液+成長因子中にて45分間インキュベートした後、麻酔した6週齢の雌の(ホスト)Sprague Dawleyラットの網に直接移植した。他の後腎は、1mlの氷冷UW溶液またはUW+成長因子入りの2mlのねじぶた付き滅菌プラスチックマイクロ遠心チューブ(Fisher, Houston TX)中に保存した3日後に移植した。同手術中、ホストラットから1の腎臓を取り除いた。
【0038】
特に示す場合には、移植後4週目に、網に移植された後腎の尿管と、取り出した腎臓の尿管の間で顕微鏡下微細血管手術(エンド−ツー−エンドの尿管管造瘻(断続10−0縫合)術を施した。8週間後、残る全てのラット本来の腎臓組織(反対側の腎臓)をホストラットから取り出し、この後、意識のあるラットにおいて、膀胱留置カテーテルおよび静脈ラインを先の研究通りに置いた後、イヌリンクリアランスを測定した(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998) Kidney International 54:27−37)。
【0039】
イヌリンに関するベースライン測定は、イヌリン注入開始前に採取した尿および血液サンプルで行った。これらの「バックグラウンド値」を、イヌリン注入開始後に行った測定値から差し引いた。注入は、残る全てのラット本来の腎臓組織を取り出し、次いで膀胱中に残っている全ての尿(10−20μl)を排出した後にのみ開始した。留っている移植後腎のみが膀胱につながっている。先の研究同様、ラットは免疫抑制剤を投与されなかった(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998) Kidney International 54:27−37)。
【0040】
後腎を固定し、パラフィン包埋し、切片化し、次いでヘマトキシリンおよびエオシンをまさに先の研究のように用いて染色した(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998) Kidney International 54:27−37)。E13後腎の臓器培養をダルベッコの変更イーグル媒地:HamsF12(DMEM:HF12)溶液中ですでに記載されている通りに行った(Rogers SA, Ryan G, and Hammerman MR., (1991) J. Cell. Biol., 113:1447−1454, Rogers SA, Ryan G, and Hammerman MR., (1992) Am. J. Physiol. Renal Fluid Electrolyte Physiology 262:F533−F539)。
表3に示すデータに関する多重比較を、Student−Newman−Keuls多重比較試験を用いて行った。
【0041】
結果
図1a、c、eおよびgには、ラットの後腎のヘマトキシリンおよびエオシン染色切片の顕微鏡写真を示す。図1a、c、eおよびgそれぞれに示す後腎に関して、図1b、d、fおよびhではより高倍率の視野を示す。図1aおよびbは未分化の後腎芽(MB)および尿管芽(UB)の分枝から主として成るE15後腎を示す。腎形成ゾーンを矢印で示す。図1cおよびdは、氷冷UW溶液中での保存3日後のE15後腎を示す。保存3日後のE15後腎のサイズ(正中矢状面の径)は、非保存E15後腎のもの(図1a)とほぼ同じである。1日年齢が高い胎児由来であるがゆえに予想されるように、E16後腎(図1e)はE15後腎(図1a)よりも大きい。しかし、E16後腎(図1e)は、3日間保存されたE15後腎(図1c)よりも大きく、E15後腎(図1b)またはE15保存後腎(図1d)のいずれよりも広い腎形成ゾーン(図1f矢印)を有する。
【0042】
図1bに示すE15後腎同様、図1dに示すE15保存後腎は未分化の後腎芽(MB)および尿管芽の分枝から主として成る。これに対して、E16後腎においては、もっと発達したネフロン構造、例えばS型体(S)を示すことができる(図1f)。
【0043】
図1gおよびhに、臓器培養3日後のE13ラット後腎の顕微鏡写真を示す。そのサイズは図1aおよび1cに示す後腎のものとほぼ同じであるが、ネフロン構造の分化状態、例えば図1hに示すS型体などは、先の研究(Hammerman MR, Rogers, SA and Ryan G, (1992), Am. J. Physiol. Renal Fluid Electrolyte Physiology 262:F523−F532, 1992; Rogers SA, Padanilam BJ, Hruska KA, Giachelli CM, and Hammerman MR., (1997), Am. J. Physiol. Renal Fluid Electrolyte Physiology 272:F469−F476)に報告されているものに匹敵し、E15後腎(図1b)またはインビトロでの保存3日後のE15後腎(図1d)に関して示すものよりも進んでいる。
【0044】
UW+成長因子に保存したE15後腎は、UW溶液に保存したE15後腎から組織学的に区別することができた(示していない)。
図1に示すデータでは、氷上UW溶液中での保存の3日(18日の暦年齢)の間にE15後腎が多少発達する可能性があることは除外されない。しかし、生じた発達はいずれも、低い年齢の後腎、臓器培養3日後のE13後腎(16日の暦年齢)(図1gおよびh)またはE16後腎(16日の暦年齢)(図1eおよびf)などにおいて認められるよりもかなり小さい。
【0045】
図2には、ホストラットの腹膜に移植4週後の発達したE15後腎のヘマトキシリン&エオシン染色切片の顕微鏡写真である。後腎は移植前の3日間、UW溶液(成長因子なし)に保存した。
移植前にインビトロで保存していないE15後腎に関してすでに示されているように(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998), Kidney International 54:27−37)、移植された発達した保存後腎は腎臓の形をしている(図2a)。尿管(u)が存在する。皮質は、分化したように見える糸球体(g)および近位尿細管(pt)および遠位尿細管(dt)を含む(図2b)。髄質は分化した集合管(cd)を含む(図2c)。
直接、または成長因子含有UW溶液若しくは不含UW溶液に保存した3日後に移植した後腎において、重量、尿容量およびイヌリンクリアランスを、移植12週後に測定した。
【0046】
UW溶液に成長因子を添加した場合(成長因子を含まない場合と比較して)、直接移植された後腎に関しては重量が増加したが、保存の3日後に移植した後腎においては増加しなかった(表3)。イヌリンクリアランスの際に測定された尿容量は、保存された後腎に関し、全他のグループと比較して、UW溶液へ成長因子を添加することにより有意に増加した。
【0047】
イヌリンクリアランスは、μl/分/100gラット体重として示した。ラットの体重はイヌリンクリアランス測定時、グループ間で異ならなかった(表3)。直接移植された発達した後腎のクリアランス(0.43±0.06μl/分/100g)または成長因子不含UW溶液に保存した3日後のクリアランス(0.38±0.08μl/分/100g)は、SD−SD移植腎臓に対して既に測定されているクリアランス(Rogers SA, Lowell JA, Hammerman NA, and Hammerman MR., (1998) Kidney International 54:27−37; Rogers SA, Powell−Braxton L. and Hammerman MR., (1999) Developmental Genetics 24:293−298; Rogers SA, Liapis H, and Hammerman MR., (2001) Am. J. Physiol. Regulatory Integrative Comparative Physiology 280: R132−R136)に匹敵した。UW溶液に成長因子を添加することで、直接移植された発達した後腎において測定されたイヌリンクリアランス(1.1±0.2μl/分/100g)または保存3日後に移植された後腎において測定されたイヌリンクリアランス(1.2±0.2μl/分/100g)は、成長因子に暴露しなかった後腎の全グループにおいて測定されたクリアランスと比較して増加した(表3)。
【0048】
【表3】
Figure 2004519481
【0049】
実施例2
胎児後腎の保存における成長因子の効果
方法
実施例1に記載するように、後腎を手術にて摘出し、次いで成長因子含有または成長因子不含氷冷UW溶液中に入れた。添加濃度および成長因子は実施例1に示すもの同様であった。保存の1、5または7日後、後腎を実施例1に記載したように移植した。機能キメラ腎臓への後腎の発達は、実施例1に示したように測定した。
【0050】
結果
表4に示すように、成長因子不含UW溶液において5または7日間保存した後腎はいずれも移植がおこらなかった。これに対して、UW溶液+成長因子に5または7日間保存された5の後腎の1つは機能腎臓へと発達した。
【0051】
【表4】
Figure 2004519481

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、E15ラット胎児起源(a、b);UW溶液中の保存3日後のE15ラット胎児起源(c、d);E16ラット胎児起源(e、f);または3日間の臓器培養物中で生育させたE13後腎起源(g、h)の後腎のヘマトキシリンおよびエオシン染色正中矢状面切片の顕微鏡写真を示す。後腎芽(MB)、尿管芽(UB)の分枝セグメントおよび発達期のネフロンS型体を示す。矢印は腎臓組織を形成するゾーンを示す。顕微鏡写真は10を越す実験の典型例である。倍率は、a、c、eおよびgは(a)、およびb、d、fおよびhは(b)。
【図2】図2はホスト腹腔に移植した4週間後の発達したE15後腎のヘマトキシリンおよびエオシン染色切片の顕微鏡写真を示す。後腎を移植前の3日間、UW溶液に保存した。a)尿管(u)を示す。b)糸球体(g)、(矢先で)輪郭をたどった刷子縁膜を有する近位尿細管(pt)および遠位尿細管(dt)を示す。c)分化した集合管を示す(cd)。
顕微鏡写真は10を越す実験の典型例である。倍率は、(a)および(b)および(c)に記載している。

Claims (12)

  1. 胎児後腎組織をEMT保存溶液と接触させることを含む、胎児後腎組織を保存する方法。
  2. 該保存溶液の温度が0〜4℃の間である、請求項1記載の方法。
  3. 保存溶液が1またはそれ以上の成長因子を含む、請求項1記載の方法。
  4. 成長因子が、組換えヒトインシュリン様成長因子I、組換えヒトインシュリン様成長因子II、組換えヒト形質転換成長因子α、組換えヒト肝細胞成長因子、組換えヒト血管内皮細胞成長因子、組換えヒト塩基性繊維芽細胞成長因子、組換えヒト神経成長因子、レチノイン酸、コルチコトロピン放出ホルモン、タムホースフォールタンパク質、プロスタグランジンE1、および鉄飽和トランスフェリンから成る群から選択される、請求項3記載の方法。
  5. EMT保存溶液と接触させた後に胎児後腎組織を移植する、請求項1記載の方法。
  6. EMT保存溶液が1またはそれ以上の成長因子をさらに含む、請求項5記載の方法。
  7. 接触時間が約1時間未満〜7日である、請求項5または6記載の方法。
  8. 1またはそれ以上の成長因子と組み合わせてEMT保存溶液を含む組成物。
  9. 成長因子が、組換えヒトインシュリン様成長因子I、組換えヒトインシュリン様成長因子II、組換えヒト形質転換成長因子α、組換えヒト肝細胞成長因子、組換えヒト血管内皮細胞成長因子、組換えヒト塩基性繊維芽細胞成長因子、組換えヒト神経成長因子、レチノイン酸、コルチコトロピン放出ホルモン、タムホースフォールタンパク質、プロスタグランジンE1、および鉄飽和トランスフェリンから成る群から選択される、請求項8記載の組成物。
  10. EMT保存溶液が、少なくとも2の成長因子を含むウィスコンシン保存液である、請求項9記載の組成物。
  11. 胎児後腎およびEMT保存溶液を含む組成物。
  12. EMT保存溶液が1またはそれ以上の成長因子をさらに含む、請求項11記載の組成物。
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