JP2004519165A

JP2004519165A - オーディオビジュアル信号を出力する方法及び装置

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Publication number: JP2004519165A
Application number: JP2002565194A
Authority: JP
Inventors: ルーカスジェイエフゲウルツ
Original assignee: Koninklijke Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 2001-02-12
Filing date: 2002-01-10
Publication date: 2004-06-24
Also published as: WO2002065338A1; CN1269063C; US20020122116A1; KR20020093908A; CN1461447A; EP1362306A1

Abstract

所定の基準に基づく自動化された方法によってローカル入力部（１２、１２’、１２”、１８）とネットワーク入力部とから選択された入力部を選択するステップ（１３）を含む、クライアントシステム（１）上にオーディオビジュアル信号を出力する方法。前記ネットワーク入力部（１１）が選択された入力部として選択された場合、前記ネットワーク入力部において、前記オーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データが受信され、前記オーディオビジュアル信号は出力部（１５）において人間が知覚可能な形式で出力される。ローカル入力部（１２、１２’、１２”、１８）が前記選択された入力部として選択された場合、前記オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データがローカル信号データベース（１２、１２’、１２”）から選択され、前記オーディオビジュアル信号は出力部（１５）において人間が知覚可能な形式で出力される。例えば前記所定の基準は、ローカルデータ及びネットワークデータの量に関連するパラメータ又は前記ネットワークデータの代金に基づくものであっても良い。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも１つのローカル入力部と少なくとも１つのネットワーク入力部とから選択された入力部を選択するステップを含み、前記ネットワーク入力部が前記選択された入力部として選択された場合には、前記ネットワーク入力部においてオーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データを受信するステップと、出力部において前記オーディオビジュアル信号を人間に知覚可能な形式で出力するステップと、を含み、前記ローカル入力部が前記選択された入力部として選択された場合には、前記オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データをローカル信号データベースから選択するステップと、前記出力部において前記オーディオビジュアル信号を人間に知覚可能な形式で出力するステップと、を含む、クライアントシステム上でオーディオビジュアル信号を出力する方法に関する。
【０００２】
更に本発明は、請求項１５の前段に記載の装置に関する。
【０００３】
【従来の技術】
Ｒ．ｄｅＧｒａａｆによる「Ｇｅａｖａｎｃｅｅｒｄｅｍｕｚｉｅｋｓｐｅｌｅｒ，ＭｕｓｉｃｍａｔｃｈＪｕｋｅｂｏｘ５．１」（「ＣｏｍｐｕｔｅｒＴｏｔａａｌ」、２０００年１１月、９２頁）と題されたオランダの刊行物は、クライアントコンピュータ上で動作する場合に、ローカル入力部から来るオーディオ信号（例えば前記クライアントコンピュータシステム上に保存されたデータからの音楽）を出力すること、又はネットワーク入力部から来るオーディオ信号（例えば前記クライアントシステムに接続されたインターネットサーバシステムから送信されたインターネットデータパケット）を出力することが可能なコンピュータプログラムを開示している。前記クライアントコンピュータシステムのユーザは、前記ネットワーク入力部と前記ローカル入力部との間の切り換えを制御する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有利な信号の出力を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
それ故本発明は、前記選択された入力部を選択するステップが少なくとも１つの所定の基準に基づいて自動化された方法で実行されることを特徴とする、上述のようなオーディオビジュアルデータの出力を提供する。
【０００６】
所定の基準に基づいた自動された方法による前記選択された入力部の選択は例えば、前記ローカル信号データによって表されるオーディオビジュアル信号と何らかの類似点を持つオーディオビジュアル信号を供給するネットワーク入力部へ切り換えることを可能とする。従って、ネットワークから来るオーディオビジュアル信号は、前記ユーザの満足するようなものになる見込みが高い。その上、交替する方式によって前記ネットワーク入力部と前記ローカル入力部とを選択することが可能であり、従ってユーザはある程度の量のネットワークから来る信号と、ある程度の量のローカル入力部から来る信号を感知する。このことは、出力されるオーディオビジュアル信号の変動を増加することを可能にする。なぜなら、ネットワークからのデータのオーディオビジュアルな変動は通常ローカルデータにおけるものより大きいからである。
【０００７】
先行技術の装置においては、ネットワーク上で利用可能な大量の及び多様なオーディオデータのため、ユーザの好みへのオーディオ信号の選択はクライアントシステムのユーザにとって困難な作業である。その上、ローカルに保存される音楽の量は制限されているため、このローカル入力の知覚者は、複数回音楽のようなオーディオビジュアル作品を知覚し、このことはユーザに不快なものとして体験され得る。
【０００８】
ユーザはしばしばネットワーク入力部から来るオーディオ信号に対して料金を支払う必要がある。この代金は例えば、映画若しくは音楽の作品のような前記オーディオ信号により表された情報に、又は例えばユーザがネットワークの利用に対して加入料金などを介して料金を支払う必要があるため接続自体に関連していても良い。これらの出費は当初ユーザが費やしたかった最大量を容易に超え得る。
【０００９】
本発明の実施例による自動化された選択は、ユーザがネットワーク接続に所定の量のお金を費やした場合に、ローカル入力へ自動的に切り換えることも可能にし、これにより前記ユーザの出費を抑える。
【００１０】
本発明の実施例による、オーディオビジュアル信号を出力するクライアントシステムは、利用時にオーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データを前記ネットワーク入力部に送信する少なくとも１つのサーバシステムと利用時に通信で接続された少なくとも１つのネットワーク入力部と、前記オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データを備えるメモリ手段と、ローカルモードにおいては第１のスイッチ入力端子によって前記メモリ手段に通信で接続され、ネットワークモードにおいては他のスイッチ入力端子によって少なくとも１つのネットワーク入力部に接続される、スイッチ出力端子を更に持つスイッチ装置と、前記スイッチ出力端子と通信で接続された、利用時に人間に知覚可能な形式で前記オーディオビジュアル信号を出力する出力装置と、を含む、オーディオビジュアル信号を出力するクライアントシステムを含む。本発明の実施例によれば、かような装置は、前記スイッチ装置は、少なくとも１つの所定の基準に依存した前記スイッチ装置の自動的な切り換えのために制御装置によって制御されるように構成されることを特徴とする。
【００１１】
本発明は、コンピュータシステム上で動作する場合に本発明による方法のステップを実行するコード部分を含むコンピュータプログラムにも関する。
【００１２】
本発明の各実施例は従属請求項において明らかにされる。
【００１３】
本発明の更なる目的、説明、変更、効果及び詳細は、添付された図面中の図への参照が為されている以下の説明より明白である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
図１を参照すると、本発明の実施例によるオーディオビジュアル信号を出力するシステム１は、サーバシステム２、２’、２”に接続されたネットワーク入力部１１を含む。システム１は更に、オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データを備えるローカル信号データベース１２、１２’１２”を含む。オーディオビジュアル信号は音若しくは画像又はその両方を表しても良い。これらの信号は例えば音楽のようなオーディオ信号若しくは映画のようなビデオ信号又は音楽クリップのようなこれらの組み合わせであっても良い。前記ネットワーク入力部１１及びローカル信号データベース１２、１２’、１２”に接続されるものは、本実施例においては第１の入力端子１３’、他の入力端子１３”及び出力端子１３’’’を持つスイッチ装置１３である。
【００１５】
図２において示されるように、図１の装置によって実行される方法は入力部選択ステップＩから開始される。この入力部選択ステップＩにおいて、スイッチ装置１３はネットワーク（ＮＷ）入力部とローカル（Ｌ）入力部とから選択された入力部を選択する。ここで図１に示された装置においては前記ローカル入力部はローカル信号データベース１２、１２’、１２”である。受信ステップＩＩ又はＩＶにおいて、信号データが前記選択された入力部において受信される。ネットワーク入力部１１が前記選択された入力部である場合、前記受信ステップはネットワーク受信ステップＩＩである。前記選択された入力部が前記ローカル入力部である場合、前記受信ステップはローカル信号データ受信ステップＩＶである。受信ステップＩＩ、ＩＶにおいて受信された信号データによって表されるオーディオビジュアル信号は、出力ステップＩＩＩにおいて出力される。システム１においては、この出力ステップＩＩＩは出力装置１５によって実行される。この出力装置１５は、音若しくは画像又はその両方のような、人間の知覚に適したいずれのタイプのデータによって表されるオーディオビジュアル信号を出力しても良い。出力装置１５は、例えば音信号のためのラウドスピーカ及びビジュアル信号のためのコンピュータモニタ又はテレビジョンセットのような、特定の信号に適切ないずれのタイプのものであっても良い。
【００１６】
スイッチ装置１３は制御装置１４によって制御される。この制御装置１４は所定の基準に基づきスイッチ装置１３を自動的に切り換える。該所定の基準はいずれの適切な基準であっても良い。
【００１７】
前記基準は例えば、前記ローカル信号データによって表されるオーディオビジュアル信号のタイプに基づいたものであっても良い。前記タイプは、前記ローカル信号データベース中のデータフィールドに保存されても良い。例えば、前記ローカル信号データがオーディオ信号を表す場合、前記データフィールドは音楽のタイプを示し、「クラシック」、「カントリー」又は「ロックンロール」のような値を持っても良い。例えば前記ローカル信号データが映画を表す場合、前記データフィールドは映画のタイプを示し、「アクション」、「サイエンス・フィクション」又は「コメディー」のような値を持っても良い。前記所定の基準が信号のタイプに基づくものである場合、ネットワーク信号データのタイプがローカル信号データのタイプに合致しない場合は前記ローカル入力部が選択されても良く、ネットワーク信号データのタイプが前記ローカル信号データのタイプに合致する場合は前記ネットワーク入力部が選択されても良い。
【００１８】
前記切り換えの基準がローカル信号のタイプに基づくものである場合、前記基準は前記クライアントシステム上に保存されたローカル信号データのタイプに基づくものであっても良い。これにより、ユーザの全体的な好みは満足される見込みが高い。従って、例えば前記ローカル信号データが、クラシック音楽、ジャズ音楽及びアイルランド民謡のみを表す場合、ユーザはこれら３つのタイプの音楽を最も好むという見込みが高い。前記所定の基準は、特定の時点に出力されているオーディオビジュアル信号のタイプに基づくものであっても良い。これにより、ユーザの現在の好みが満足される見込みが高い。例えば前記ユーザが特定の時点においてベートーベンの交響曲第５番を聴いており、一方で前記クライアントシステム上に保存されたローカル信号データはクラシック音楽、ジャズ音楽及びアイルランド民謡を表している場合、その特定の時点において前記ユーザはアイルランド民謡よりもクラシック音楽の方を好んでいる見込みが高い。
【００１９】
前記所定の基準は更に、サーバシステムから来るオーディオビジュアル信号に費やされたお金の量に基づくものであっても良い。この費用は例えば、映画若しくは音楽の作品のようなオーディオ信号によって表される情報に、又は例えば前記ユーザがネットワークの利用に対して加入料金などを介して料金を支払う必要があるため接続自体に関連しても良い。例えば、前記ユーザはしばしばネットワーク入力に対して料金を支払う必要があるため、システム１のユーザが前記ネットワーク入力に対して特定の量のお金を費やした場合に、制御装置１４はネットワーク入力部からローカル入力部へスイッチ装置１３を切り換えるように設定されても良い。これによって、望ましくない出費が防止される。
【００２０】
前記所定の基準は、オーディオビジュアル信号として受信、送信又は出力されたローカル信号データの量及び／又はネットワークデータの量に基づくものであっても良い。例えば、切り換え基準としてローカル信号データとネットワークデータとの比率が利用されても良い。同様に、ローカル信号データからのオーディオビジュアル信号が出力されている間の時間、及びネットワークデータからの信号が出力されている間の時間を基準として利用することも可能である。このことは例えば図４に示されるようなオーディオビジュアル信号のシーケンスに帰着し得る。
【００２１】
図４の例によれば、最初に前記ローカル入力部が前記選択された入力部であり、ローカル信号データベースからの音楽の作品Ａ１が開始時間ｔ_０から時間ｔ_１まで再生される。その後、ネットワーク入力部１１が選択され、サーバシステム２、２’、２”からの作品Ｂ１、Ｂ２が時間ｔ_１から時間ｔ_３まで出力される。時間ｔ_３において、出力されたローカル信号データと出力されたネットワークデータとの間の比率は、前記切り換え基準を満たすようなものであり、スイッチ１３は再び前記ローカル入力部に切り換えられる。時間ｔ_３からローカルの音楽作品Ａ３が、時間ｔ_４において前記比率が前記切り換え基準を満足しネットワーク入力部１１が選択されるまで再生され、その後サーバシステム２、２’、２”の１つから来る音楽の作品Ｂ３が出力される。
【００２２】
出力されたローカル信号データの量と出力されたネットワークデータの量との間の比率に基づく切り換え基準の利用は、システム１のユーザに、ある程度の量のユーザによって既知の（及び恐らく認識された）ローカル信号データから来るオーディオビジュアル信号と、ある程度の量のネットワークデータから来る新たなオーディオビジュアル信号とを保証する。しかしながら、本発明はこれらの切り換え基準の例に限定されるものではない。他の基準が当業者には明確であろう。例えば同じオーディオビジュアル信号の出力の繰り返しの数が切り換え基準として利用されても良い。その上、基準の組み合わせが利用されても良い。例えば、基本基準はネットワークデータ（時間）とローカルデータ（時間）との間の比率であっても良く、優先基準がユーザによる出費限度であっても良い。かくして、前記ユーザが特定の量のお金を費やした場合は、前記基本基準にかかわらず前記ローカル入力部への自動的な切り換えが実行されても良い。他の例として、前記ユーザが特定の全体で最大限の時間の間前記ローカル（又はネットワーク）信号により表されるオーディオビジュアル信号を知覚した場合、基本基準にかかわらず前記ローカル入力部から前記ネットワーク入力部へ（又はその逆）の自動的な切り換えが実行されても良い。
【００２３】
図１において示されるようなタイプのシステムは、例として図３に示される方法を実行することができる。本方法においては、前記ローカル入力部が前記選択された入力部である場合、第２のネットワーク受信ステップＶＩが、ローカル受信ステップＩＶと同時に実行されても良い。図１に示されたクライアントシステムにおいては制御装置１４が、ネットワーク受信ステップＩＩ及びＶＩを実行する検索及びダウンロード装置１６と接続される。
【００２４】
ユーザのオーディオビジュアルの好みを示すユーザの好みは、該検索及びダウンロード装置１６のメモリ手段Ｍに保存される。検索及びダウンロード装置１６は、前記ユーザの好みを満足するネットワークデータを探してシステム１に接続されたサーバシステム２、２’、２”を検索し、これによりネットワーク受信ステップＶＩの前に検索ステップＶを実行する。前記ユーザの好みは前記ユーザによってメモリ手段Ｍに保存されても良いし、又は上述したようにローカル信号データのタイプに基づき自動的に決定されても良い。かようなネットワークデータが見つかった場合、それぞれの前記ネットワークデータはシステム１に送信され、保存しステップＶＩＩにおいてバッファメモリ手段１７に保存される。上述したように、ステップＶ、ＶＩ及びＶＩＩは、前記ローカル入力部が前記選択された入力部であっても実行されても良い。その後選択ステップＩが実行されスイッチ装置１３がローカル入力部からネットワーク入力部１１へ切り換えられた場合、前記バッファ手段にデータが存在していれば（決定ステップＶＩＩＩ）、バッファ出力ステップＩＸにおいて、バッファ手段１７に保存されたデータがネットワーク信号データとして利用される。このことは、前記ネットワーク入力部への切り換えのすぐ後に、ユーザの好みに対応するネットワークデータが見つかるまで待つことなく、ネットワークから来るオーディオビジュアル信号をユーザが知覚できるようにする。バッファ手段１７に保存されたデータがバッファ出力ステップＩＸ及び出力ステップＩＩＩにおいて利用されている間、ネットワーク受信ステップＸＩ及び保存ステップＸＩＩ並びに任意に検索ステップＸが、ステップＶ乃至ＶＩＩと同様に実行されても良く、これによりネットワークデータが装置１６によって検索されダウンロードされる。これにより、前記ユーザの好みに対応するネットワーク入力部からの略連続的なオーディオビジュアル信号の出力が保証される。
【００２５】
同様に、かような検索及びダウンロード機能なしにオーディオビジュアル信号を出力するシステムを提供することも可能である。例えば前記制御装置はスイッチ装置１３のみを制御し、装置１６及びバッファ１７が存在しないようなシステムである。その上、検索及びダウンロード装置の代わりに検索装置のみを利用することも可能である。かような装置は前記ユーザの好みを満足するネットワークデータを送信するサーバシステムを検索するが、バッファ手段にこれらのデータを保存する代わりにオーディオビジュアル信号を直接出力する。前記検索装置はシステム１の代わりにサーバシステム２、２’、２”のうちの１つ以上のものに実装されても良い。前記サーバシステムはこのとき、保存されたユーザの好みを満足するデータを探して前記サーバシステムに接続されたデータベースを検索し、該データをシステム１に送信する。ここでシステム１では、該データは略即座に出力されても良いし、又は受信後のどこかの時点で出力するためにバッファ手段１７に保存されても良い。
【００２６】
サーバシステム２、２’、２”はネットワークデータをシステム１に送信する。前記ネットワークデータはネットワークデータを備えるデータベース２１乃至２５の幾つかから選択されても良い。図１の例においては、データベース２１乃至２５はサーバシステム２に接続される。サーバシステム２’、２”もかようなデータベースに接続されているが、簡単のためこれは図１には示されていない。データベース２１乃至２５は、サーバシステム２と同じ物理システムの一部であっても良いし、又はサーバシステム２に接続された異なる物理的な装置に配置されても良い。これらのデータベースはリモートな位置にあっても良く、会社の集合又は例えば同じ好みを持つ個人の集団の集合のような個人の集合であっても良い。本発明は図示されたサーバシステムの数に限定されるものではなく、図示された数の前記サーバシステムに接続されたデータベースにも、図示された数のローカル信号データベースにも限定されるものではない。その上データベースは、例えばインターネットネットワーク構造におけるような間接的な接続を用いてシステム１に接続されても良い。
【００２７】
オーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データの他に、メタデータ受信ステップＸＩＩＩにおいてメタデータが受信され、メタデータ出力ステップＸＩＶにおいて出力されても良い。図１に示されたシステムにおいて、前記メタデータはネットワーク入力部１１において受信され、オーディオビジュアル信号と同じ出力部１５を用いて出力される。しかしながら異なる出力部が利用されても良い。例えば前記メタデータは、オーディオ信号がラウドスピーカを用いて出力されている間、コンピュータモニタのスクリーン上に表示されても良い。
【００２８】
前記メタデータは、ニュースの見出し、又は曲のタイトル若しくは映画のタイトルのようなネットワーク信号データ若しくはオーディオビジュアル信号の情報のような、付加的な情報を有しても良い。前記メタデータはサーバシステム２、２’、２”からのシステム１のユーザへのメッセージ、又はデータベース２１乃至２５の所有者からの広告メッセージであっても良い。前記メタデータが前記オーディオビジュアル信号に関連する価格及び販売情報を含む場合、該システムのユーザは受信されたオーディオビジュアル信号の複製を注文しても良い。例えば音楽の場合はコンパクトディスク又はＭＰ３ファイルであり、映画の場合はデジタル・バーサタイル・ディスク（ＤＶＤ）又はビデオカセットである。前記メタデータは、例えば映画又は音楽の作品の始まり及び終わりの示唆といったような、コヒーレントな信号データの始まり及び終わりの示唆を含んでも良く、このことは前記スイッチ基準が満足された場合に、前記コヒーレントな信号データによって表されるオーディオビジュアル信号の全体が出力装置１５によって出力されるまで、切り換え操作を延期することを可能とする。
【００２９】
ネットワーク入力部１１は接続２９、２９’、２９”を介してサーバシステム２、２’、２”に接続される。前記接続は例えば無線接続、ケーブル接続又は光ファイバのような、いずれの適切な種類のものであっても良い。前記サーバシステムはいずれの適切なタイプのものであっても良い。しかしながら、サーバシステム及びシステム１が、殆どのオペレーティングシステムに含まれる標準的なソフトウェアを介して通信することを可能とするため、前記サーバシステムがＴＣＰ／ＩＰプロトコルを介してシステム１と通信するワールドワイドウェブサーバである場合は有利である。
【００３０】
システム１はローカル信号データベース１２、１２’、１２”を含む。これらのデータベースは適切なメモリ手段に保存される。これらのメモリ手段は種々の異なるタイプのものであっても良い。例えばデータベース１２はコンパクトディスクに保存されても良く、一方でデータベース１２’はハードディスク上にＭＰ３ファイルの集合として保存され、データベース１２”はシステム１と無線方式で通信するビデオレコーダ上に保存されても良い。選択装置１８はデータベース１２、１２’、１２”からローカル信号データを選択するように構成される。
【００３１】
図１に示されるスイッチ装置１３は、２つの異なる入力端子１３’、１３”の間を切り換えることができるが、同様に前記ローカル入力部と前記ネットワーク入力部との間を選択することのみでなく、前記ローカル信号データベースの特定の１つ及び／又は前記ネットワークデータベース２１乃至２５の特定の１つ又はサーバシステム２、２’、２”の１つを更に選択することも可能であるスイッチ１３を提供することも可能である。かようなスイッチ装置１３は、少なくとも部分的に選択装置１８を組み入れ、図１の実施例において、３つのローカル入力端子及び／又は複数のネットワーク入力端子を持つことができる。その上、前記ネットワーク入力部はサーバシステム２、２’、２”の１つを選択するスイッチを備える。
【００３２】
本発明は物理システムにおける応用に限定されるものではなく、より抽象的な種類の論理システムにおいても同様に適用されることができる。例えば本発明は、コード命令を実行可能な装置にロードされるソフトウェアコード命令において実施化されることができる。該装置は例えば、前記コード命令の実行のときに上述した装置の機能を実行する汎用コンピュータであっても良い。その上、本発明は方法に限定されるというものではなく、本発明による方法のステップを実行するコード部分を含むコンピュータプログラムにおいて同様に実施化されることができる。
【００３３】
上述した実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は添付された請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替実施例を設計することができるであろうことに留意されたい。請求項において、括弧内に配置されたいずれの参照記号も請求を制限するものとして解釈されるべきではない。「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」という語は請求項に列記されたものの他の要素又はステップの存在を除外するものではない。本発明は幾つかの別個の要素を有するハードウェア、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実施化されることができる。幾つかの手段を列挙している装置請求項において、これら手段の幾つかは１つの及び同一のハードウェア要素によって実施化されることができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に引用されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが効果的に利用されることができないことを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるオーディオビジュアル信号を出力するシステムの実施例を図示する。
【図２】本発明による方法の第１の例のステップを図示する。
【図３】本発明による方法の第２の例のステップを図示する。
【図４】本発明の実施例による方法に従って出力されるオーディオビジュアル信号のシーケンスを示す。

Claims

少なくとも１つのローカル入力部と少なくとも１つのネットワーク入力部とから選択された入力部を選択するステップを含み、
前記ネットワーク入力部が前記選択された入力部として選択された場合には、
前記ネットワーク入力部においてオーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データを受信するステップと、
出力部において前記オーディオビジュアル信号を人間に知覚可能な形式で出力するステップと、
を含み、前記ローカル入力部が前記選択された入力部として選択された場合には、
前記オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データをローカル信号データベースから選択するステップと、
前記出力部において前記オーディオビジュアル信号を人間に知覚可能な形式で出力するステップと、
を含む、クライアントシステム上でオーディオビジュアル信号を出力する方法であって、前記選択された入力部を選択するステップは、少なくとも１つの所定の基準に基づく自動化された方法により実行されることを特徴とする方法。
前記少なくとも１つの所定の基準の少なくとも１つは前記ローカル信号データの属性に基づくものである、請求項１に記載の方法。
前記ローカル入力部が選択された場合、前記所定の基準は出力されている前記オーディオビジュアル信号の属性に基づくものである、請求項２に記載の方法。
前記少なくとも１つの所定の基準の少なくとも１つは、送信されたローカル信号データの量に関連するパラメータと送信されたネットワーク信号データの量に関連するパラメータとの間の所定の関係に基づくものである、請求項１に記載の方法。
前記所定の関係は、送信されたローカル信号データの量と送信されたネットワーク信号データの量との比率である、請求項４に記載の方法。
前記少なくとも１つの所定の基準は、前記ネットワーク信号データの代金に関連するパラメータに基づくものである、請求項１に記載の方法。
送信されたローカル信号データの量に関連するパラメータと送信されたネットワーク信号データの量に関連するパラメータとの間の所定の関係に基づく少なくとも１つの第１の所定の基準、及び前記ネットワーク信号データの代金に関連するパラメータに基づく少なくとも１つの第２の基準が利用され、前記第１の基準にかかわらず前記少なくとも１つの第２の所定の基準が満たされるとすぐに前記ローカル入力部が選択された入力部として選択される、請求項４に記載の方法。
前記ローカル入力部が前記選択された入力部として選択された場合、前記ネットワーク信号データの受信が更に同時に実行され、前記ネットワーク信号データがバッファされたデータとしてバッファメモリ手段に保存される、請求項１に記載の方法。
前記ローカル入力部が選択された後に選択された入力部を選択する第２のステップが実行され、前記選択する第２のステップにおいて前記ネットワーク入力部が前記選択された入力部として選択された場合、前記バッファされたデータがネットワーク信号データを供給するために利用される、請求項８に記載の方法。
ネットワーク信号データを受信する前記ステップと同時に、メタデータを受信するメタデータ受信ステップが実行され、前記方法は更に人間に知覚可能な形式で前記メタデータを出力するメタデータ出力ステップを含む、請求項１に記載の方法。
前記メタデータは前記オーディオビジュアル信号に関連する価格及び販売情報を表す価格データを含む、請求項１０に記載の方法。
前記メタデータは視覚的な出力手段上に表示される、請求項１０に記載の方法。
前記ネットワーク信号データは前記ネットワーク入力部に通信で接続されたサーバコンピュータシステムから取得され、前記方法はクライアントコンピュータシステム上で実行される、請求項１に記載の方法。
前記オーディオビジュアル信号はオーディオ信号である、請求項１に記載の方法。
利用時にオーディオビジュアル信号を表すネットワーク信号データを前記ネットワーク入力部に送信する少なくとも１つのサーバシステムと利用時に通信で接続された少なくとも１つのネットワーク入力部と、
前記オーディオビジュアル信号を表すローカル信号データを備えるメモリ手段と、
ローカルモードにおいては第１のスイッチ入力端子によって前記メモリ手段に通信で接続され、ネットワークモードにおいては他のスイッチ入力端子によって少なくとも１つのネットワーク入力部に接続される、スイッチ出力端子を持つスイッチ装置と、
前記スイッチ出力端子と通信で接続された、利用時に人間に知覚可能な形式で前記オーディオビジュアル信号を出力する出力装置と、
を含む、オーディオビジュアル信号を出力するクライアントシステムであって、前記スイッチ装置は、少なくとも１つの所定の基準に依存した前記スイッチ装置の自動的な切り換えのために制御装置によって制御されるように構成されることを特徴とするクライアントシステム。
前記少なくとも１つの所定の基準の少なくとも１つは前記ローカル信号データの属性に基づくものである、請求項１５に記載のクライアントシステム。
前記スイッチ装置が前記ローカルモードである場合、前記所定の基準は出力されている前記オーディオビジュアル信号の属性に基づくものである、請求項１６に記載のクライアントシステム。
前記少なくとも１つの所定の基準は、送信されたローカル信号データの量に関連するパラメータと送信されたネットワーク信号データの量に関連するパラメータとの間の所定の関係に基づくものである、請求項１５に記載のクライアントシステム。
前記所定の関係は、送信されたローカル信号データの量と送信されたネットワーク信号データの量との比率である、請求項１８に記載のクライアントシステム。
前記少なくとも１つの所定の基準は、前記ネットワーク信号データの代金に関連するパラメータに基づくものである、請求項１５に記載のクライアントシステム。
送信されたローカル信号データの量に関連するパラメータと送信されたネットワーク信号データの量に関連するパラメータとの間の所定の関係に基づく少なくとも１つの第１の所定の基準、及び前記ネットワーク信号データの代金に関連するパラメータに基づく少なくとも１つの第２の基準が有効であり、前記制御装置は、少なくとも１つの前記第２の所定の基準が満足されるとすぐに、前記第１の基準にかかわらず前記スイッチ装置を前記ローカル入力部に切り換えるように構成される、請求項１８に記載のクライアントシステム。
前記ネットワーク入力部は、ネットワーク信号データをバッファされたデータとして保存するバッファメモリに接続され、前記バッファメモリは前記スイッチ装置に接続されたバッファ出力部を持つ、請求項１５に記載のクライアントシステム。
ローカル信号データベースからローカル信号データを選択する選択装置を更に含み、前記選択装置は前記ローカル信号データベース及び前記スイッチ装置に通信で接続される、請求項１５に記載のクライアントシステム。
複数のサーバシステムの１つを選択するネットワーク選択装置を更に含み、前記選択装置は前記少なくとも１つのサーバシステム及び前記スイッチ装置に通信で接続される、請求項１５に記載のクライアントシステム。
前記少なくとも１つのサーバシステムは、利用時にメタデータを更に送信し、前記クライアントシステムは更に前記ネットワーク入力部に通信で接続されたメタデータ出力装置を含む、請求項１５に記載のクライアントシステム。
前記メタデータは前記オーディオビジュアル信号に関する価格及び販売情報を表す、請求項２０に記載のクライアントシステム。
前記メタデータ出力装置は視覚的な表示装置である、請求項２５に記載のクライアントシステム。
コンピュータシステム上で動作するコンピュータプログラムであって、コンピュータシステム上で動作する場合に、請求項１に記載の方法のステップを実行するコード部分を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
請求項２８に記載のコンピュータプログラムを表すデータを含むデータ担体。