JP2004518654A - 鬱病の治療法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、カッパオピオイドレセプターアンタゴニストを用いた鬱病の治療法を特徴とする。

Description

【背景技術】
【0001】
発明の背景
中脳辺縁系ドーパミンシステムは、腹側被蓋野から始まって中隔側坐核(NAc)へ突出しており、薬の乱用、食物、性行動を含む、種々の基質の快楽および報酬効果に関与している。薬の乱用はこのシステムにおける複合神経適応を引き起こし、中には薬物感受性の変化を伴うものがある。ある神経適応は、cAMP応答性因子結合タンパク質(CREB)が関係している。CREBは、線条体領域において覚醒剤によって活性化される転写因子である。NAc中のCREBは、コカインの報酬効果と嫌悪効果を制御すると考えられている。CREBを活性化させるcAMP依存性プロテインキナーゼA(PKA)の刺激により、NAc中ではコカイン報酬が減少する。同様に、NAc中のCREB発現の上昇は、コカイン報酬を減少させ、低用量のコカインを不快なものとする。反対に、PKA活性の阻害、またはCREBのアンタゴニストとして機能するドミナントネガティブCREBの過剰発現は、NAc中でコカイン報酬を増加させる。これらの知見は、NAc中のCREB活性がNAc中で薬剤報酬を妨害し、薬剤嫌悪を増強することを示唆している。
【0002】
コカインは神経細胞の興奮性や、脳中の、特に中脳辺縁系ドーパミンシステムにおける神経伝達物質レベルを変化させる。コカインの休薬は、ヒトでは鬱病および他の気分の障害の徴候を伴う。鬱病のような気分の障害の生物学的根拠は理解されていないが、遺伝的および環境的要因によって引き起こされる可能性がある。物理的および感情的にストレスの多い出来事は、遺伝子発現において微妙な脳の変化を引き起こす可能性があり、鬱病の原因に影響を与え得る。このように鬱病は、環境や経験に応じた神経適応によって引き起こされる、重要な後天的要素を有している場合がある。
【0003】
抗鬱剤の治療作用には、神経適応が関与していると思われる。多くの抗鬱剤療法(三環系および非定型抗鬱剤、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、電気痙攣療法を含む)は、cAMP経路の構成要素に対し共通の効果を有する。共通の効果には、PKAの活性化、および感情と関連する脳領域である海馬中の転写因子CREBの活性化が含まれる。CREBは多くの遺伝子の発現において重要な役割を果たしている。CREBの機能、遺伝子発現、および抗鬱剤の治療効果における因果関係を理解することにより、なぜ抗鬱剤が有効性のために持続した処置を必要とするのかについての説明が得られる。加えて、CREBによって制御される遺伝子には病態生理学的なものがある一方で治療学的なものもあるため、行動におけるCREBの役割をより一般的に理解することが、鬱病症候群の生理学的基礎を解明する手助けとなり得る。
【0004】
鬱病を研究している研究者の多くは、海馬に注目している。多くの抗鬱剤は海馬中のCREB濃度を上昇させる。CREBは脳中のいくつかの成長因子(例、BDNF)を制御しているため、この領域では、CREB活性を上昇させることが有効だと信じられている。しかしながら、海馬でのCREBの増加が抗鬱剤の治療効果と結びつくことについての証拠はない。
【0005】
鬱病および抗鬱剤作用の分子機構に関する多くの研究が海馬に集中しているが、NAcも関係があるかもしれない。この前脳基底部は、ノルアドレナリンやセロトニン入力によるのと同様に、腹側被蓋野のドーパミン神経細胞によって神経支配されている。NAcは食物、性行動、目新しさ、および薬物中毒の快感効果に対し、重要に寄与している。
【0006】
最新の抗鬱剤は、主にノルアドレナリンまたはセロトニンの脳中レベルに対して作用する。ドーパミンシステムが鬱病に関与しているかもしれないことを示す証拠がある。脳中のドーパミン受容体を遮断すると、鬱病を定義付ける特徴の一つである快感消失症(快感を感じる能力の低下)を引き起こす。ドーパミン再取り込み阻害剤であるノミフェンジンは、臨床上効果的な抗鬱剤であったが、さらにドーパミン作動性の機能障害を鬱病と共に併発させてしまう。ノミフェンジンは、一部の人々に致死的なアレルギー反応を起こすことがあったため、市場から撤収された。
【発明の開示】
【0007】
発明の概要
本発明は、鬱病および鬱病の徴候を伴う他の精神病の治療法を提供する。本発明は、部分的には、ラットにおいて鬱病の徴候を生じさせるストレッサーが中隔側坐核におけるCREBの活性化を増大させるという知見に基づく。CREB活性化は、オピオイドペプチドのダイノルフィンをコードするプロダイノルフィン遺伝子の活性化につながる。ダイノルフィンは、脳内のカッパオピオイドレセプターのアゴニストであり、鬱病の徴候を増大させる。カッパレセプターアンタゴニストであるnorBNIおよびGNTIは、ラットにおいて抗鬱効果を示した。これらは、中隔側坐核におけるドーパミン遊離の脱抑制により調節されている。
【0008】
一つの局面において、本発明は、鬱病性障害の治療法、すなわちカッパレセプターアンタゴニストの有効量を投与することにより、例えばヒト患者などの哺乳類においてcAMP応答性因子結合タンパク質(CREB)の活性化を低下させる方法を特徴とする。カッパレセプターアンタゴニストは、大鬱病、気分変調、双極性障害(躁鬱病)、および心的外傷後ストレス症候群の治療に特に有用である。しかしながら、鬱病を含む症状を呈する心理学的または精神医学的疾病であれば、本方法による治療は有効である。カッパレセプターアンタゴニストは可逆的にも非可逆的にも結合しうる。
【0009】
カッパレセプターアンタゴニストは、例えば静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、経口によって、全身的に投与することができる。または、カッパレセプターアンタゴニストが有効性を保ちながら血液―脳関門を通過することができれば、局所的もしくは経皮的適用でも全身投与が可能である。あるいは、カッパレセプターアンタゴニストは髄腔内注射、脳室内注射、または実質内注射によって中枢的に投与することもできる。有用なカッパレセプターアンタゴニストには、例えば、ノル―ビナルトルフィミン(norBNI)、GNTI(5´―グアニジニル―17―(シクロプロピルメチル)―6,7―デヒドロ―4,5α―エポキシ―3,14―ジヒドロキシ―6,7―2´,3´―インドロモルフィナン)、およびDIPPA(2―(3,4―ジクロロフェニル)―N―メチル―N―[(1S)―1―(3―イソチオシアネートフェニル)―2―(1―ピロリジニル)エチル]アセタミド)が含まれる。
【0010】
「鬱病性疾患」とは、鬱病の徴候を伴う心理学的または精神医学的疾病のすべてを意味する。治療可能な鬱病性疾患は、中隔側坐核におけるドーパミン作動性機能の阻害または低下によって特徴付けられ、例えば、大鬱病、気分変調、双極性障害(躁鬱病)、および心的外傷後ストレス症候群がある。
【0011】
「カッパアンタゴニスト」とは、カッパオピオイドレセプターに対する親和性を有し、ダイノルフィン結合と関連する生理反応または結合を減弱または妨害するすべての化合物を意味する。本発明により使用しうるカッパアンタゴニストは、ダイノルフィン結合の競合的または非競合的阻害剤になりうる。アゴニストと反対の効果を引き起こす化合物であるインバースアゴニストは、本発明の方法のいずれにおいても、カッパアンタゴニストの代わりに使用し得る。好ましくは、カッパアンタゴニスト(またはインバースアゴニスト)は、10―7、10―8、10―9、10―10、10―11、10―12、または10―15モル/Lさえよりも小さい解離定数で結合する。
【0012】
詳細な説明
中隔側坐核(NAc)は、食物、性行動、および依存性薬の快感(快楽)効果に関与する辺縁系領域である。快感を感じる能力の低下(快感消失症)は臨床的鬱病の徴候であるが、気分の障害におけるNAcの関与については殆ど知られていない。我々は、この領域でのCREB発現の増加がラットにおいて快感消失症および絶望の徴候を引き起こすことを見出した。徴候は、CREB機能の部分的破壊により、またはCREBによって制御される神経ペプチドであるダイノルフィンの脳レセプターの遮断により、軽減される。本研究は、カッパレセプターアンタゴニストを使用して、中隔側坐核におけるCREB活性化を減少させ、結果として鬱病の徴候を緩和させられることを証明する。したがって、カッパレセプターアンタゴニストは鬱病、双極性障害、および鬱病の徴候を伴う他の症状の治療に有用である。
【0013】
ウイルスベクター介在遺伝子導入
CREB、mCREB、及びLacZのcDNAを単純ヘルペスウイルス(HSV)アンプリコンであるHSV―PrpUCに挿入し、Neveらの方法(Neuroscience79:435―447,1997)に従って、ヘルパーSld1.2を用いてウイルスにパッケージングした。最終的なベクターストックの力価は約4.0×10units/mlであった。これらのベクターによる導入遺伝子は、処理後最長3〜4日で発現し、実質的に10日目までに発現が消失する。mCREBベクターは、ドミナントネガティブとして作用するCREBタンパク質の変異体をコードする。
【0014】
HSV―CREB、HSV―mCREB、またはHSV―LacZのマイクロインジェクションにより、遺伝子導入後3日目に各NAcにおいて、導入遺伝子で標識された約2000の細胞が生産された。これは5日目(図1A)または行動試験が終わる11日目までに減少し、HSVベクターによる導入遺伝子発現が一過性の性質であることを示している。導入遺伝子の発現は、直径約1.5mmの領域に限られ、ニューロンのみに起こった。CREBとmCREBの免疫反応は、細胞核にのみ限定された。ベクターによる損傷はごくわずかであり、10%ショ糖である溶媒のマイクロインジェクションと区別ができなかった(図1C)。
【0015】
コカイン場所条件付け
NAc中のCREBがラットにおけるコカインの快感効果に与える影響を調べるために、本発明者らは単純ヘルペスウイルス(HSV)介在の遺伝子導入法を用い、この脳領域の機能を増加または遮断した。NAc中のCREB発現の上昇は、CREBにより制御される遺伝子、例えばプロダイノルフィンの転写を増加させる。
【0016】
場所条件付けは、3区画の装置内で実施した。スクリーニング(0日)の間は、ラットは小さな(12×18×33cm)中央の区画に置かれ、30分の間、装置全体を自由に動きまわることが許された。区画には、床の質感、壁の縞模様、および照明に違いが設けられた。ベースライン的嗜好を示さないラットを本実験に使用した。ラットには、両側マイクロインジェクション(片側あたり2.0μl)を、AP+1.7mm、Lat±2.3mm、DV6.8mmに施した。インジェクションは、26ゲージの針を用い10分間にわたり行った。
【0017】
ベクターインジェクション後3日目に、行動試験を開始した。各日の最初の条件付け試験では、ラットに生理食塩水を投与し(1ml/kg、腹腔内)、装置の大きな側の区画(24×18×33cm)の一つに閉じ込めた。3時間後、ラットにコカインを投与し(1.25ml/kg、腹腔内)、逆側の区画に閉じ込めた。3種の条件付けセッションを用いた:1時間の処置後、直ちに動物を装置に直接入れて行う1時間のペアリングセッション;15分間の処置後、直ちに動物を装置に直接入れて行う15分間のペアリングセッション;薬剤曝露から15分遅れて、動物を1時間装置に入れて行う遅延ペアリングセッション。
【0018】
場所条件付けアッセイ法において、ラットは報酬薬剤効果に関連する環境に近づき、嫌悪薬剤効果または休薬と関連する環境を避ける傾向があった。コカインの閾値(1.25mg/kg)において、コカイン関連環境で過ごす時間の変化は、ウイルスベクター処置および条件付けの方法に依存した(図2)。1時間の条件付けセッションにおいて、NAcにmCREBを注入されたラットは、HSV―CREBまたは溶媒で同様に処置されたラットよりもコカイン関連環境で過ごす時間が多かった。これらのデータは、NAcにおけるCREB機能の破壊がコカインの快感(報酬)効果を増強させていることを示唆している。
【0019】
CREBとmCREBの効果について理解を深めるため、条件付けセッションを15分に短縮し、コカイン効果のピークとの一致を図った。条件付けセッションを15分に短縮すると、対照ラットのコカイン関連環境で過ごす時間が増加したことから、この時間はコカイン報酬がピークであったことが示唆される。これらの条件において、HSV―mCREB投与ラットにおける場所快感はそれ以上増加しなかった。このことは、場所快感の大きさに上限があるという観察と一致する。これらの最適な条件下でさえも、NAc中のCREBが上昇したラットでは、コカインは報酬的ではなかった。15分遅れの条件付けセッションは、ピークのコカイン報酬期間の関連性が装置と関連することを妨げた。対照およびHSV―CREBラットでは、コカインは嫌悪であるように思われた。さらにコカイン用量を増しても(5.0mg/kg)、NAc中のCREB発現が増強したラットには、快感的ではなかった。遅延措置は、mCREBグループのコカイン関連を逆戻りさせなかった。全体として、これらのデータは、NAc中のCREB発現の増強が快感消失症を引き起こすことを示している。
【0020】
強制水泳試験(FST)
ラットでモデル化しうる臨床上の鬱病の他の徴候は、希望のない感情である、絶望である。絶望の徴候は、強制水泳試験(FST)を用いてラットに誘導できる。強制水泳試験は、抗鬱剤治療の研究で使われる、非常に有効なモデルである。
【0021】
FSTは、逃れられない状況下でラットが泳ぐ、2日間の方法である。初日において、ラットは強制的に15分間泳がされる。ラットは初めのうち、水からの逃げ道を探す。しかし、ついに不動の姿勢をとって、頭を水面に維持するのに必要な動きのみをするようになる。1日後の再試験では、不動になるまでの潜在時間−ラットが慣れたストレス要因に反応してどれほど早くあきらめるかの指標−は減少する。これは絶望であると推測される。デシプラミン(DMI)およびフルオキセチン(FLX)といった標準的な抗鬱剤は、不動になる潜在時間を延長させた。この動物モデルにおける薬物効果は、ヒトにおける抗鬱効果の予測となる。
【0022】
自発運動における遺伝子導入と抗鬱剤治療の効果を試験するために、グループ化したラットを、最初のFSTの24時間後、自動化活動チャンバー中で1時間試験した。
【0023】
HSV―CREBをマイクロインジエクションしたラットが不動になるまでの潜在時間は、対照ラットよりも有意に短く(図4A)、デシプラミンまたはフルオキセチンのいずれかを用いた標準的な抗鬱剤治療の効果とは対照的であった(図3)。逆に、HSV―mCREBをマイクロインジェクションしたラットの潜在時間は、対照ラットよりも有意に長く、抗鬱剤治療と一致した。全てのグループは活動チャンバー内では同程度の成績であるため、これらの違いは、自発運動の非特異的低下によるものではない(図4B)。
【0024】
CREB機能の変化は、3日目と4日目の間に観察された行動性の効果に関係があった。導入遺伝子の発現が減少してから10日目および11日目にFST試験を受けた動物群では、違いは観察されなかった。予期したように、CREB活性の変化が行動にあたえる効果は一過性でしかなく、細胞内シグナル伝達経路における役割と一致する。
【0025】
処置しないラットを用いて、NAc内および背側線条体内のCREBのリン酸化に与えるFSTの効果を試験した。初日にFSTを受け、P―CREBすなわちリン酸化活性型CREBのレベルを測定した動物を、適当な脳領域から採取した組織穿孔についてウエスタンブロットにより解析した。FSTはP―CREBをNAc中では有意に増加させたが、尾状核被殻では増加させなかった(図3C)。
【0026】
同時にこれらの知見は、CREBの活性化が、脳の快感システムの遺伝子発現について、水泳の非特異的(運動の)結果ではなく、水泳ストレスの特異的な効果であることを示している。これはまた、NAc中のCREBが鬱病の徴候の「分子トリガー」であることを示唆している。
【0027】
カッパリセプターアンタゴニスト:FSTにおけるパフォーマンス
NAc内のダイノルフィン発現におけるCREB介在性の増加が、場所条件付けパラダイムにおけるコカイン快楽効果の減少の根底にある。脳カッパオピオイドレセプター(ダイノルフィン作用部位)の遮断により、コカインへのCREB誘導嫌悪が排除される。ダイノルフィン機能の中断もFSTでのCREB誘導の絶望を排除するかどうかを調べるため、norBNI(ノルビナルトルフィミン)またはGNTI(5´―グアニジニル―17―(シクロプロピルメチル)―6,7―デヒドロ―4,5α―エポキシ―3,14―ジヒドロキシ―6,7―2´,3´―インドロモルフィナン)のいずれかを用いて脳カッパレセプターを遮断した。norBNIおよびGNTIはどちらも全身投与後の血液脳関門を通過することができないため、脳室内注射により投与した。norBNIを用量依存的に用いた処置では、不動になるまでの潜在時間が増加し、抗鬱剤様効果を示した(図5)。FSTでの不動潜在時間の延長については、GNTIはnorBNIとほぼ等効力であった(図6A)。どちらの化合物も非特異的運動機能には影響しなかった(図6B)。総合するとこれらの知見は、NAc中におけるCREB活性化が、鬱病の特定の徴候を制御する分子適応のトリガーとなることを示している。CREB誘導の快感消失症と同様に、ダイノルフィンはCREB誘導の絶望に重大に関与している。さらにこれらは、この領域でのCREB機能の破壊が抗鬱作用を持つかもしれないことを示している。
【0028】
カッパレセプターアンタゴニストを用いた抗鬱剤療法
ヒトでは、コカインの休薬は不快気分および鬱病の徴候を引き起こす。ラットでは、コカインの休薬は中脳辺縁系の機能低下と関連する。抗鬱剤はコカイン休薬の徴候を減弱することができることから、この徴候は鬱病の徴候に関与していることが示唆される。それゆえに、CREBの発現または機能のダウンレギュレーションをもたらす治療薬は、コカインまたは他の乱用薬物の休止によって起こる休薬徴候の軽減に有用である。
【0029】
CREBは、カッパレセプターアゴニストとして作用する神経ペプチドのダイノルフィンを含む多くの遺伝子を制御している。合成カッパアゴニストは、ヒトにおいて不快気分を引き起こし、これら薬剤のNAc内マイクロインジェクションは、ラットにおいて場所嫌悪を引き起こす。上述の実験において、norBNIおよびGNTIのどちらも用量依存的に、NAc中にCREB活性化を引き起こすとして知られるパラダイムであるFSTにおいて、不動になるまでの潜在時間を増加させた。総合すると、これらのデータから、カッパレセプターアンタゴニストがNAc中のCREB活性化の減少および鬱病に関連した徴候の軽減に有効であることが示される。
【0030】
norBNIおよびGNTIはともに全身投与後の血液脳関門を通過することができないため、脳室内注射(i.c.v)により投与した。ヒトにおいて、他の薬物のこの注射による投与が知られているため、この薬物を脳に注射することは可能である。あるいは、他の薬剤で成されているように、脳血液関門を容易に通過する既知の薬剤と共にこの薬物を剤形化することができる。さらに、鬱病を患うとともに一時的に脳血液関門が損なわれている患者、例えば最近に脳卒中になった患者は、本薬剤が循環血中へ投与、例えば静脈内注射または注入された後に、脳へ入ると予測される。
【0031】
本薬剤は、滅菌水または生理食塩水溶液のような薬学的に許容される担体と混合され、本明細書に記載されたようにラットで有効であることが判明している用量から推定される用量においてヒトに投与される。
【0032】
本発明の方法において有用である他のカッパアンタゴニストは、例えば、Spanglerら(Neurosci.Lett.153:232,1993)によって記載されたように、カッパレセプター遮断能力に対するスクリーニング試験を実施することにより同定しうる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1A〜1Cは遺伝子導入後のNAcの顕微鏡写真である。(A)左NAc殻へのHSV―CREBのマイクロインジェクション後4日目のCREB発現(X40)(5)。矢印は注射位置を示す。(B)より高い倍率(X200)による(A)における注射部位であり、CREB発現の核局在が確認できる。mCREB(ドミナントネガティブCREB)の発現は、CREBの発現と区別ができない(5)。(C)同じ脳からの隣接部位のニッスル染色切片。ACは、前交連を表す。
【図2】図2Aおよび図2Bはコカイン関連の場所条件付けにおけるCREB遺伝子導入の快感消失効果を示す棒グラフである。(A)コカインの閾値用量(1.25mg/kg,腹腔内)におけるコカイン関連環境(平均値±SEM、1グループあたりラット6〜9匹)で過ごす時間は、ウイルスベクター処理(F2,56=3.38,P<0.05)および条件付け方法(F2,56=14.6,P<0.01)に応じて変化した。1時間の条件付けでは、NAc(殻)内にHSV―mCREBのマイクロインジェクションを受けたラットは、溶媒(10%ショ糖)またはHSV―CREBの同様なマイクロインジェクションを受けたラットよりも、コカイン関連環境でより多くの時間を過ごした。条件付け時間を15分に短縮すると、HSV―mCREBグループと溶媒グループ間の差のみが消滅した。1時間の条件付けを15分遅らせたときは、差が持続した。フィッシャーのt検定により、P<0.05、**P<0.01でHSV―mCREBグループと比較した。(B)より高いコカイン用量(5.0mg/kg、IP)では、HSV―mCREBグループと溶媒グループにおいて、最大の場所嗜好性(〜600秒)が形成された。しかしながら、HSV―CREBグループ(処理×日数相互作用:F2,24=4.42,P<0.05)では効果がなかった。データは、コカイン関連環境(平均値±SEM、1グループあたりラット8〜11匹)で過ごした時間として表される。フィッシャーのt検定により、**P<0.01で条件付け前と比較した。
【図3】図3A〜3Cは、強制水泳試験(FST)の薬理学的および分子的特徴を示す棒グラフである。(A)FSTの再試験日において不動になるまでの潜在時間(平均値±SEM)はDMI(F3,47=5.67,P<0.01)およびFLX(F3,44=3.38,P<0.01)で増加した。(B)活性(平均値±SEM)は高用量のDMI(F3,36=7.92,P<0.01)およびFLX(F3,25=10.6,P<0.01)で減少した。フィッシャーのt検定により、溶媒グループ(0mg/kg)とP<0.05、**p<0.01で比較した。1グループあたりのラットは8〜14匹である。(C)15分の強制水泳後(Sw)のNAc(殻)および線条体(STR)におけるP―CREBのウエスタンブロット。対照のラットには水泳をさせていない(Swなし)。強制水泳はNAc中のP―CREB発現を有意に増加させたが、STRにおいては効果がなかった(t10=2.48,P<0.05)。データは、各領域についてSwグループとSwなしグループにおけるP―CREB発現の比(平均値±SEM、1グループあたりラット6匹)として表している。P<0.05でステューデントのt検定を行った。
【図4】図4A〜4Dは、CREB遺伝子導入後のFSTにおける成績を示す棒グラフである。(A)導入遺伝子の発現が最大(3〜4日目)であるときは、FSTで不動になるまでの潜在時間は、ウイルスベクター処理(F3,43=8.83,P<0.01)に依存していた。潜在時間は、HSV―CREB処理したラットでは減少し、HSV―mCREB処理したラットでは増加した。HSV―LacZは効果がなかった。データは、4日目の5分間再試験での潜在時間(平均値±SEM、秒)として表している。フィッシャーのt検定により、**p<0.01で偽群と比較している。(B)再試験において、水泳ではなく活動を測定した場合、または(C)導入遺伝子発現が減少した後(10〜11日目)にFSTを実施した場合は、グループ差はなかった。(C)中のデータは、11日目の5分間再試験での潜在時間(平均値±SEM、秒)として表している。(D)遺伝子導入はラットの体重に影響を与えなかったが、11日目に再試験を受けたラットは4日目に再試験を受けたラットよりも重かった(t73=10.6、P<0.01)。
【図5】FST成績におけるnorBNI(5.0または20μg,ICV)の効果を示すグラフである。norBNI処理では、各グループの不動になるまでの潜在時間(平均値±SEM)は用量依存的に増加した(主な用量効果:F2,69=14.1,P<0.01;主なベクター効果:F2,69=11.7,P<0.01)。フィッシャーのt検定で、各処理についてP<0.05、**P<0.01でICV無処理群と比較した。
【図6】図6Aは、強制水泳試験におけるnorBNIおよびGNTIの効果を比較するグラフである。GNTIは、FSTで不動になるまでの潜在時間の増加効果について、norBNIと等効力であった。両方の処理グループでは、潜在時間が対照グループよりも有意に延長された。図6Bは、カッパレセプターアンタゴニストまたは溶媒(対照)のいずれかをICV注射した後の運動効果を比較するグラフである。統計的に有意な差は観察されなかった。

Claims (21)

  1. 哺乳類における鬱病性障害を治療する方法であって、カッパレセプターアンタゴニストの有効量を該哺乳類に投与することを含む方法。
  2. 哺乳類がヒトである、請求項1記載の方法。
  3. 鬱病性障害が大鬱病である、請求項2記載の方法。
  4. 鬱病性障害が双極性障害である、請求項2記載の方法。
  5. 鬱病性障害が気分変調である、請求項2記載の方法。
  6. 鬱病性障害が心的外傷後ストレス症候群である、請求項2記載の方法。
  7. カッパレセプターアンタゴニストが全身的に投与される、請求項2記載の方法。
  8. カッパレセプターアンタゴニストが脳室内または髄腔内注射により投与される、請求項2記載の方法。
  9. カッパレセプターアンタゴニストが可逆的に結合する、請求項2記載の方法。
  10. カッパレセプターアンタゴニストが不可逆的に結合する、請求項2記載の方法。
  11. カッパレセプターアンタゴニストがノルビナルトルフィミンである、請求項2記載の方法。
  12. カッパレセプターアンタゴニストがGNTIである、請求項2記載の方法。
  13. カッパレセプターアンタゴニストがDIPPAである、請求項2記載の方法。
  14. カッパレセプターアンタゴニストを投与することを含む、患者の脳中のcAMP応答性因子結合タンパク質(CREB)活性を低減させる方法。
  15. カッパレセプターアンタゴニストが全身的に投与される、請求項14記載の方法。
  16. カッパレセプターアンタゴニストが脳室内または髄腔内注射により投与される、請求項14記載の方法。
  17. カッパレセプターアンタゴニストが可逆的に結合する、請求項14記載の方法。
  18. カッパレセプターアンタゴニストが非可逆的に結合する、請求項14記載の方法。
  19. カッパレセプターアンタゴニストがノルビナルトルフィミンである、請求項14記載の方法。
  20. カッパレセプターアンタゴニストがGNTIである、請求項14記載の方法。
  21. カッパレセプターアンタゴニストがDIPPAである、請求項14記載の方法。
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