JP2004518213A - コックピット交通表示用高度範囲フィルタ - Google Patents
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Abstract
「自機」航空機のコックピット内のディスプレイ画面上の表示から種々のターゲット(例えば地上車両、静止物体、および航空機)をフィルタリングするシステムおよび方法を提供する。本システムおよび方法は、(1)上しきい値高度より高いか、または(2)下しきい値高度より低いか、のいずれかの高度を有する非除外ターゲットの表示を抑制する。上しきい値高度および下しきい値高度は、現在の飛行条件に対応する必要に応じてユーザ指定のカスタム値に設定可能である。さらに、本システムおよび方法は、複数の動作モードで動作するようにも構成可能であり、各動作モードは、異なる上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを特徴とする。本システムおよび方法は、好ましくは、航空機の着陸に応じて、いくつかのしきい値高度を所定のデフォルト高度にリセットするように構成される。
Description
【0001】
[技術分野]
本発明は、航空機のコックピット内のディスプレイ画面に交通関連情報を表示するシステムに関する。特に、本発明は、少なくとも1つのターゲット(例えば、航空機、地上車両、または地上物体)を、ターゲットの高度に基づいてディスプレイ画面に表示するかどうかを決定するシステムに関する。
【0002】
[発明の背景]
航空機のパイロットは、地上車両、固定地上物体、および他の航空機のような「ターゲット」と衝突する脅威に常に直面している。したがって、航空機のコックピットはしばしばコックピット交通情報表示(CDTI)を備えている。CDTIは、関連性のあるターゲットおよびこれらのターゲットに関する有用な情報を表示するアイコンを、CDTIのディスプレイ画面に表示するためのものである。このような情報には、例えば、CDTIに表示される各ターゲットの高度、方向、および識別が含まれ得る。CDTIは、このターゲット関連情報を、交通情報サービス(TIS)(これは地上システムからブロードキャストされる)のような1つまたは複数のソースから、および、さまざまな放送型自動従属監視(ADS−B)信号(これはさまざまなターゲット内に搭載されたトランスポンダからブロードキャストされる)から情報を受信する監視システムから受け取ることが可能である。
【0003】
CDTIシステムは、パイロットの航空機と衝突する差し迫った脅威を与え得るターゲットがあればそれを表示することによって、パイロットが衝突を回避するのを支援する。CDTIシステムを利用する際、パイロットは、CDTIディスプレイをモニタして、自機がCDTIディスプレイに示されるターゲットと衝突する即時の危険があるかどうかを判断する。そのような危険がある場合、パイロットは、CDTIに表示された情報を用いて、脅威のあるターゲットを視覚的に位置決定し、ターゲットとの衝突を回避する。
【0004】
パイロットが自機に差し迫った脅威を与えるターゲットを素早く識別することを支援するため、比較的差し迫った脅威を自機に与えないターゲットがあればそれを表示からフィルタリングして除くCDTIディスプレイを備えるのが好ましい。これによりパイロットは、真に脅威のあるターゲットのみに注意を集中することができる。このため、一部の従来のシステムは、CDTIを含む航空機(すなわち「自機」航空機)と、システムによって検出されたさまざまなターゲットとの間の水平距離に基づいてCDTI上の表示からターゲットをフィルタリングする水平距離フィルタを有する。例えば、これらの従来技術のCDTIのうちの1つを利用するパイロットは、CDTIが自機から水平に10海里よりも離れているいかなるターゲットをも表示しないように指定することが可能である。こうして、仮にシステムが自機の前方15海里にある特定ターゲットを検出したとしても、CDTIはそのターゲットを表示することはない。
【0005】
また一部の従来技術のシステムでは、パイロットが、ターゲットの高度に基づいてCDTIの表示からターゲットをフィルタリングすることも可能である。例えば、一部の従来技術のシステムは、(1)固定した所定上方高度(例えば、「自機」航空機の上方5000フィート)より高い高度を有するか、または、(2)固定した所定下方高度(例えば、自機航空機の下方5000フィート)より低い高度を有するか、のいずれかであるターゲットを表示からフィルタリングするように構成される。さらに、一部の従来技術のシステムでは、パイロットは、3つの異なる動作モードでCDTIを動作させることが可能である。これらの動作モードには、上方探査モード、下方探査モード、および水平探査モードがある。
【0006】
上方探査モードでは、固定所定上方高度は、固定所定下方高度よりも一般に自機航空機から遠方にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方5000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方2000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が上昇中であるため、自機航空機の下方よりも自機航空機の上方のターゲットと衝突する危険のほうが高いときに有用である。
【0007】
下方探査モードでは、固定所定下方高度は、固定所定上方高度よりも一般に自機航空機から遠方にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方2000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方5000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が降下中であるため、自機航空機の上方よりも自機航空機の下方のターゲットと衝突する危険のほうが高いときに有用である。
【0008】
水平探査モードでは、固定所定上方高度と固定所定下方高度とは、一般に自機航空機からほぼ同じ距離にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方5000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方5000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が比較的水平に飛行中であるため、自機航空機の上方のターゲットと衝突する危険が自機航空機の下方のターゲットと衝突する危険と同等であるときに有用である。
【0009】
従来技術のCDTIシステムの1つの欠点は、固定した所定の高度しきい値に基づいて表示から航空機をフィルタリングすることしかできないことである。このため、例えば、水平探査モードでの動作時に、このようなシステムは、(1)自機航空機の上方5000フィートの固定所定上方高度より高いか、または、(2)自機航空機の下方5000フィートの固定所定下方高度より低いか、のいずれかの高度を有するターゲットを表示からフィルタリングすることしかできない。
【0010】
しかし、状況によっては、システムによって固定されたものとは異なる上および下しきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングしたい場合がある。例えば、自機航空機が非常に混雑した区域で水平飛行中であれば、パイロットは、自機航空機に非常に近いターゲットに注意を集中したい場合がある。このため、例えばパイロットは、自機航空機の上方3000フィートより高いか、または、自機航空機の下方3000フィートより低いターゲットを、システムが表示からフィルタリングするよう指定したいと思う場合がある。これは、上記のシステムのような従来技術のシステムを使用するときには不可能である。そのようなシステムでは、CDTIシステムが「水平探査」モードにあるときには、自機航空機の上方5000フィートの上しきい値高度、および、自機航空機の下方5000フィートの下しきい値高度を常に有するように構成されているからである。
【0011】
同様に、同じ航空機が、混雑していない区域を水平飛行中であれば、パイロットは、自機航空機の付近全般にあるすべての航空機をモニタしたい場合がある。このような場合、パイロットは、例えば、システムが自機航空機の上方24,500フィートより高いターゲットおよび自機航空機の下方24,500フィートより低いターゲットを表示からフィルタリングするように指定したいと思う場合がある。これもまた、上記の従来技術システムを使用するときには不可能である。
【0012】
このように、種々の飛行環境を考慮に入れるように調整可能なしきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングすることができるCDTIシステムが必要とされている。
【0013】
[発明の概要]
本発明は、種々の飛行環境を考慮に入れるように調整可能なしきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングすることができるCDTIシステムを提供しようとするものである。本発明は、(1)ユーザから、ユーザ指定上しきい値高度を受け取ること、(2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取ること、(3)高度関連情報を用いてユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別すること、および、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制することを行うシステムおよび方法を提供することにより、これを達成する。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、現在の上しきい値高度をユーザ指定上しきい値高度で置き換えるようにも構成される。本発明のこの好ましい実施形態では、ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される。別法では、ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に相対して規定される。
【0015】
本発明のシステムおよび方法は、好ましくは、現在の下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、ディスプレイ画面への表示を抑制するように構成される。この現在下しきい値高度は、好ましくはユーザによって指定され、本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、ユーザからこの現在下しきい値高度を受け取るように構成される。
【0016】
本発明のこの好ましい実施形態はまた、自機航空機着陸に応答して、現在下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするようにも構成される。本発明の代替実施形態では、現在下しきい値高度はあらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない。本発明のさらなる好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、監視システムによって検出されるターゲットであって、現在下しきい値高度より高くかつユーザ指定上しきい値高度より低い高度を有するいかなるターゲットをもディスプレイ画面に表示するようにも構成される。
【0017】
本発明のさらにもう1つの実施形態では、本システムおよび方法は、(1)ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取ること、および、(2)除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、除外ターゲットの高度がユーザ指定上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、除外ターゲットをディスプレイ画面に表示すること、を行うように構成される。
【0018】
パイロットが高度フィルタの現在の設定を知っていることを保証するため、本システムおよび方法は、好ましくは、ユーザ指定上しきい値高度、下しきい値高度、および(上方探査モード、下方探査モード、または水平探査モードのような)現在のフィルタリングモードをディスプレイ画面に表示するように構成される。さらに、システムおよび方法はまた、好ましくは、自機航空機着陸、または好適な動作制御に応答して、本システムが現在の上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするようにも構成される。
【0019】
本発明のさらにもう1つの好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、ユーザ指定上しきい値高度は「第1」上しきい値高度である。本発明のこの実施形態では、本システムは、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してディスプレイ画面上への表示を抑制すること、を行うように構成される。
【0020】
本発明のこの好ましい実施形態によるシステムおよび方法は、さらに、自機航空機着陸に応答して、システムおよび方法が、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、第1のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、を行うように再構成されるように構成される。
【0021】
本発明の別の好ましい実施形態は、(1)ユーザから、ユーザ指定下しきい値高度を受け取ること、(2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取ること、(3)高度関連情報を用いてユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別すること、および、(4)識別された1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制すること、を行うシステムおよび方法を含む。
【0022】
本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、現在の下しきい値高度をユーザ指定下しきい値高度で置き換えるようにも構成される。本発明のこの好ましい実施形態では、ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される。別法では、ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に相対して規定される。
【0023】
本発明のシステムおよび方法は、好ましくは、現在の上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、ディスプレイ画面上への表示を抑制するように構成される。この現在上しきい値高度は、好ましくはユーザによって指定され、本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、ユーザからこの現在上しきい値高度を受け取るように構成される。本発明の代替実施形態では、現在上しきい値高度はあらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない。本発明のさらなる好ましい実施形態では、システムおよび方法は、監視システムによって検出されるターゲットであって、現在上しきい値高度より低くかつユーザ指定下しきい値高度より高い高度を有するターゲットをディスプレイ画面に表示するようにも構成される。
【0024】
本発明のこの好ましい実施形態はまた、自機航空機着陸に応答して、現在上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするようにも構成される。本発明のさらなる好ましい実施形態では、本システムおよび方法はまた、好ましくは、自機航空機着陸に応答して、システムが現在下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットすることも行うようにも構成される。
【0025】
本発明のさらにもう1つの実施形態では、本システムおよび方法は、(1)上記ユーザ指定下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて上記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取ること、および、(2)除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、除外ターゲットの高度がユーザ指定下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、除外ターゲットをディスプレイ画面に表示すること、を行うように構成される。
【0026】
本発明のさらにもう1つの好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、ユーザ指定下しきい値高度は「第1」下しきい値高度である。本発明のこの実施形態では、本システムは、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してディスプレイ画面上への表示を抑制すること、を行うように構成される。
【0027】
本発明のこの好ましい実施形態によるシステムおよび方法は、さらに、自機航空機着陸に応答して、システムおよび方法が、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、第1のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、を行うように再構成されるように、構成される。
【0028】
本発明のさらにもう1つの実施形態は、(1)上しきい値高度を受け取るステップと、(2)上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)上記上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、(5)少なくとも1つの除外ターゲットがシステムによって検出されたことに応答して、少なくとも1つの除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、少なくとも1つの除外ターゲットをディスプレイ画面に表示するステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0029】
本発明のさらなる実施形態は、(1)下しきい値高度を受け取るステップと、(2)下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)上記下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、(5)少なくとも1つの除外ターゲットがシステムによって検出されたことに応答して、少なくとも1つの除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、少なくとも1つの除外ターゲットをディスプレイ画面に表示するステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0030】
本発明のさらなる実施形態は、(1)上しきい値高度を受け取るステップと、(2)上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数の表示を抑制するステップと、(4)自機航空機着陸に応答して、上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0031】
本発明のもう1つの実施形態は、(1)下しきい値高度を受け取るステップと、(2)下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数の表示を抑制するステップと、(4)自機航空機着陸に応答して、下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0032】
本発明のさらにもう1つの実施形態は、(1)現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、(2)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、(3)現在の動作モードが第1動作モードに対応することに応答して、(A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第1上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(B)ステップAで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(4)現在の動作モードが第2動作モードに対応することに応答して、(C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(D)ステップCで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(5)自機航空機着陸に応答して、第1上しきい値高度をあらかじめ規定された第1デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、(6)自機航空機着陸に応答して、第2上しきい値高度をあらかじめ規定された第2デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0033】
本発明のさらなる実施形態は、(1)現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、(2)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、(3)第1動作モードに対応する現在の動作モードに応答して、(A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第1下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(B)ステップAで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(4)第2動作モードに対応する現在の動作モードに応答して、(C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(D)ステップCで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(5)自機航空機着陸に応答して、第1下しきい値高度をあらかじめ規定された第1デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、(6)自機航空機着陸に応答して、第2下しきい値高度をあらかじめ規定された第2デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0034】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
以上、本発明について一般的に説明した。次に、添付図面を参照して説明する。図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【0035】
以下、本発明について、本発明の好ましい実施形態が示された添付図面を参照してさらに詳細に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施可能であり、以下に記載する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であるように、また、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、提示されるものである。全体を通じて、同じ番号は同じ要素を指す。
【0036】
〔本発明の全般的動作〕
本発明の好ましい実施形態による調整可能高度範囲フィルタは、CDTIとともに使用するように構成され、そのディスプレイを図1に示す。図1に示されているように、このようなディスプレイ5は、CDTIが設置されている航空機を表す「自機」シンボル10を有する。この航空機を「自機」航空機と呼ぶ。CDTIディスプレイはまた、自機航空機10の付近全般にある(他の航空機、地上車両、および静止した地上物体のような)さまざまなターゲット12を表すシンボルも含む。ディスプレイ5はまた、ターゲット12の識別、ターゲット12の高度16、および自機航空機10が上昇中かそれとも降下中かを示す(上向きまたは下向きの矢印のような)シンボル18のような、さまざまなターゲットに関する情報を含むことも可能である。ターゲットの高度は、絶対高度(地表に対するターゲットの高度)として、または、相対高度(自機航空機に対するターゲットの高度)としてのいずれで表されてもよい。パイロットがディスプレイを読みとるのを支援するため、システムは、画面の右下隅に絶対/相対高度インジケータ26を表示してもよい。システムが相対方式で高度を表示しているとき、絶対/相対高度インジケータは文字「R」である。システムが絶対方式で高度を表示しているとき、絶対/相対高度インジケータは文字「P」である。
【0037】
本発明の好ましい実施形態では、毎分500フィート以上の速度で上昇中の任意のターゲット12の左隣に上向き矢印が表示される。同様に、毎分500フィート以上の速度で降下中の任意のターゲット12の左隣に下向き矢印が表示される。毎分500フィート以下の速度で上昇中または降下中のターゲットの隣には、上向き矢印も下向き矢印も表示されない。
【0038】
当業者には理解されるように、特定の航空機が、主要な空港周辺の空域のような混雑した区域にあるとき、CDTI5は、自機航空機の上方または下方に非常に離れているためターゲットと自機航空機との間の衝突の危険がほとんどない多くのターゲットを表示しかねない。このようなターゲットがCDTIディスプレイ上に存在すると、CDTIディスプレイが雑然としてしまい、パイロットが自機航空機に即時の脅威を与えるターゲットを識別し追尾するためにディスプレイを利用することを困難にする。本発明は、(1)上しきい値高度より高いか、または、(2)下しきい値高度より低いか、のいずれかの高度を有するターゲットをCDTIに表示するのを抑制する高度フィルタを提供することによって、CDTIディスプレイを整頓するように作用する。本発明の好ましい実施形態では、この高度フィルタはソフトウェア方式のアプリケーションである。しかし、関連技術の当業者には理解されるように、本発明の高度フィルタは、他の多くの形態でも実施可能である。例えば、高度フィルタは、ファームウェア、ハードウェア、またはプログラムドロジックコントローラ(PLC)の形態でも実施可能である。
【0039】
パイロットが現在の交通条件に対応するように高度フィルタを調整することを可能にするため、上しきい値高度、下しきい値高度、または、上しきい値高度および下しきい値高度の両方、のいずれかが、CDTIのユーザによって指定されることが可能である。このようなユーザには、例えば、自機航空機のパイロットが含まれることが可能である。ユーザは、図6に示される制御パネル620のような入力装置を用いて高度フィルタを調整することが可能である。
【0040】
〔しきい値高度の自動調整〕
本発明の任意選択の特徴において、高度フィルタは、自機航空機の上昇または降下の速度の急激な変化のような、現在の飛行条件に応答して、上しきい値高度、下しきい値高度、または、上しきい値高度および下しきい値高度の両方、のいずれかを自動的に調整することが可能である。特に、高度フィルタは、自機航空機がその上昇速度を増大させていること、その上昇速度を減少させていること、その降下速度を増加させていること、その降下速度を減少させていること、または、その上昇もしくは降下の速度を実質的に増大も減少もさせていないこと、のいずれかに応答して、(1)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を変更しない、(2)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を増大させる、(3)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を減少させる、(4)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を変更しない、(5)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を増大させる、(6)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を減少させる、(7)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を変更しない、(8)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を増大させる、または、(9)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を減少させる、ということが可能である。例えば、高度フィルタは、自機航空機がその上昇速度を増大させていることに応答して、上しきい値高度を(例えば、自機航空機の上方3000フィートから自機航空機の上方4000フィートへ)増大させ、下しきい値高度は変更しないようにプログラムされることが可能である。
【0041】
同様に、高度フィルタは、自機航空機が、一度に、指定個数のターゲット、指定個数より多くのターゲット、または、指定個数より少ないターゲットのいずれかを表示していることに応答して、(1)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を変更しない、(2)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を増大させる、(3)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を減少させる、(4)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を変更しない、(5)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を増大させる、(6)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を減少させる、(7)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を変更しない、(8)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を増大させる、または、(9)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を減少させる、ということが可能である。例えば、高度フィルタは、CDTIが35個より多くのターゲットを一度に表示していることに応答して、自動的に上しきい値高度を(例えば、自機の上方4000フィートから自機の上方3000フィートへ)減少させ、下しきい値高度を(例えば、自機の下方4000フィートから自機の下方3000フィートへ)増大させるようにプログラムされることが可能である。
【0042】
〔除外ターゲットの指示〕
状況によっては、いくつかのターゲットについて、それらのターゲットが下しきい値高度より低い高度、または、上しきい値高度より高い高度を有する場合であっても、それらのターゲットを追尾することが所望される場合がある。このため、本発明の好ましい実施形態では、ユーザは、除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、また、除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、表示される1つまたは複数の「除外」ターゲットを指定することが可能である。本発明の代替実施形態では、ユーザは、特定の除外ターゲットについて、その高度が下しきい値高度より低い場合には表示を抑制すべきであるが、その高度が上しきい値高度より高い場合には抑制すべきでないと指定することが可能である。同様に、ユーザは、特定の除外ターゲットについて、その高度が上しきい値高度より高い場合には表示を抑制すべきであるが、その高度が下しきい値高度より低い場合には抑制すべきでないと指定することが可能である。
【0043】
次に、1つまたは複数の「除外」ターゲットを指定する例について、図5を参照して説明する。この例では、上しきい値高度514は自機航空機510の上方2,500フィートに設定され、下しきい値高度512は自機航空機510の下方9,500フィートに設定されている。図5から理解されるように、第1ターゲット516Aは上しきい値高度514の上に位置し、第2ターゲット516Bは下しきい値高度512の上かつ上しきい値高度514の下に位置し、第3ターゲット516Cは下しきい値高度512の下に位置する。
【0044】
通常、第1、第2、および第3ターゲット516A、516B、516Cのいずれも「除外」ターゲットに指定されていない場合、これらのターゲットは、それらの高度が下しきい値高度512の上かつ上しきい値高度514の下にある場合に表示され、それらの高度が下しきい値高度512の下または上しきい値高度514の上のいずれかにある場合には表示を抑制される。このため、このような状況では、第1および第3ターゲット516A、516CはCDTIディスプレイ5への表示を抑制され、第2ターゲット516BはCDTIディスプレイ5に表示されることになる。しかし、第1ないし第3ターゲット516A〜516Cのいずれかが「除外」ターゲットとして識別されていたとすれば、本発明の好ましい実施形態では、除外として識別されたターゲットは、下しきい値高度512と比べて高いか、低いか、または等しいかのいずれの高度に位置するかにかかわらず、また、上しきい値高度514と比べて高いか、低いか、または等しいかのいずれの高度に位置するかにかかわらず、表示されることになる。こうして、3個のターゲット516A〜516CはすべてCDTIディスプレイ5に表示される。
【0045】
システムはまた、ターゲットの飛行特性に基づいて、1つまたは複数のターゲットを除外として自動的に分類するようにも構成される。例えば、本発明の一実施形態では、システムは、自機航空機と衝突するか、または近くを通過する針路上にあるターゲットを識別して、これらのターゲットを除外ターゲットとして分類するように構成される。本発明の好ましい実施形態では、このような「除外」ターゲットは、除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、また、除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、表示される。本発明の代替実施形態では、このような「除外」ターゲットは、その高度が下しきい値高度より低い場合には表示を抑制されるが、その高度が上しきい値高度より高い場合には抑制されない。本発明のもう1つの代替実施形態では、このような除外ターゲットは、その高度が上しきい値高度より高い場合には表示を抑制されるが、その高度が下しきい値高度より低い場合には抑制されない。
【0046】
〔本発明の好ましい実施形態の諸動作モード〕
パイロットが、異なる上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する2つ以上のあらかじめ設定された高度フィルタ「動作モード」の間を素早く切り替えることができることはしばしば有用である。本発明の好ましい実施形態では、高度フィルタは、第1の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「上方探査」モードと、第2の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「水平探査」モードと、第3の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「下方探査」モードとの間で切り替えられるように構成される。ユーザは、図6に示される制御パネル620のような入力装置を用いて、「上方探査」、「下方探査」、および「水平探査」のモード間を切り替えることが可能である。これらのモードについて以下で詳細に説明する。
【0047】
〈上方探査モード〉
ある状況では、自機航空機のパイロットは、自機航空機の下方よりも自機航空機の上方にあるターゲットについて知ることのほうがより重要となる。例えば、自機航空機が急上昇中のとき、パイロットは自機航空機の上方のターゲットについて知っていることが特に重要である。その理由は、自機航空機は自分と上方のターゲットとの間の距離を詰めているため、自機航空機の下方よりも上方のターゲットと衝突する危険のほうが高いからである。
【0048】
このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「上方探査」動作モードで動作することが可能である。このモードでは、上しきい値高度は一般に、自機航空機が下しきい値高度よりも上しきい値高度から遠方に離れているように、設定される。また、上方探査モードの好ましい実施形態では、下しきい値高度はユーザによって変更され得ないあらかじめ規定された値に設定されるが、ユーザは、現在の飛行条件に対応するために上しきい値高度を調整することが可能である。
【0049】
例えば、本発明の好ましい実施形態では、フィルタが「上方探査」モードにあるとき、下しきい値高度は、自機航空機の機底から鉛直下方2,500フィートの値に自動的に設定される。この下しきい値は、好ましくは、このモードではユーザにより変更可能でない。しかし、上しきい値高度は、可能性のある上しきい値高度の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、自機航空機の上方1,500〜24,500フィートの間にある上しきい値高度を選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって上しきい値高度を指定することが可能である。本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、1,000フィート単位でこの高度範囲にわたりスクロールすることによって、この選択を行うことも可能である。
【0050】
図2に示す一具体例では、パイロットは、高度フィルタが上方探査モードで動作するように指定している。その結果、下しきい値高度212は自機航空機210の下方2,500フィートに自動的に設定されている。さらに、パイロットは、上しきい値高度214を自機航空機210の上方9,500フィートに設定している。この例では、仮にパイロットが自機航空機の上昇速度を急に増大させるとすれば、パイロットは、自機航空機210の上方で現在の上しきい値高度214よりもさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと考えるであろう。このため、例えばパイロットは、上しきい値高度214が自機の上方9,500フィートではなく14,500フィートとなるように高度フィルタを再プログラムするであろう。
【0051】
本発明の代替実施形態では、システムが「上方探査モード」にあるとき、ユーザは、上しきい値高度および下しきい値高度の両方を指定することが可能である。このため、例えば、ユーザは上しきい値高度を自機航空機の上方9,500フィートに、また、下しきい値高度を自機航空機の下方3,500フィートに規定することが可能である。必要であれば、ユーザは、これらの上および下しきい値高度を変更して、例えば、それぞれ自機航空機の上方5,500フィートおよび自機航空機の下方2,500フィートにすることが可能である。
【0052】
〈水平探査モード〉
自機航空機が上昇中でも降下中でもないときのように、状況によっては、自機航空機のパイロットは、自機航空機の上方にあるターゲットについて知っていることも、自機航空機の下方にあるターゲットについて知っていることと同程度に重要である。このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「水平探査」モードで動作することが可能である。このモードでは、上しきい値高度は一般に、自機航空機が上しきい値高度と下しきい値高度から等距離にあるように、規定される。本発明の好ましい実施形態では、システムは、ユーザが現在の飛行条件に対応するために上しきい値高度および下しきい値高度の両方を同時に調整することができるように、構成される。
【0053】
例えば、本発明の一実施形態では、フィルタが「水平探査」モードにあるとき、上しきい値高度および下しきい値高度は両方とも、可能性のある値の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、自機航空機と上しきい値高度および下しきい値高度の両方との間の鉛直距離を1000フィート単位で選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって上しきい値高度および下しきい値高度を同時に規定することが可能である。この鉛直距離は、好ましくは、1,500フィートと24,500フィートの間にある。
【0054】
例えば、図3に示すように、パイロットは、上しきい値高度314および下しきい値高度312の両方を自機航空機310から鉛直2,500フィートであるように規定している。この例では、自機航空機の上方および下方に2,500フィートよりもさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと仮にパイロットが考えるとすれば、パイロットは、例えば、下しきい値高度および上しきい値高度が両方とも自機航空機から7,500フィートであるように、高度フィルタを再プログラムすることが可能である。
【0055】
〈下方探査モード〉
ある状況では、自機航空機のパイロットは、自機航空機の上方よりも自機航空機の下方にあるターゲットについて知ることのほうがより重要となる。例えば、自機航空機が急降下中のとき、パイロットは自機航空機の下方のターゲットについて知っていることが特に重要である。その理由は、自機航空機は自分と下方のターゲットとの間の距離を詰めているため、自機航空機の上方よりも下方のターゲットと衝突する危険のほうが高いからである。
【0056】
このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「下方探査」モードで動作することが可能である。このモードでは、下しきい値高度は一般に、上しきい値高度よりも自機航空機から遠方に離れているように、規定される。また、下方探査モードの好ましい実施形態では、上しきい値高度はユーザによって変更され得ないあらかじめ規定された値に設定されるが、ユーザは、現在の飛行条件に対応するために下しきい値高度を調整することが可能である。
【0057】
例えば、本発明の好ましい実施形態では、フィルタが「下方探査」モードにあるとき、上しきい値高度は、自機航空機の機底から鉛直上方2,500フィートの値に自動的に設定される。本発明の好ましい実施形態では、この値はユーザにより変更可能でない。しかし、下しきい値高度は、可能性のある下しきい値高度の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、1,500〜24,500フィートの間にある下しきい値高度を1,000フィート単位で選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって下しきい値高度を規定することが可能である。
【0058】
図4に示す一具体例では、パイロットは、高度フィルタが下方探査モードで動作するように指定している。その結果、上しきい値高度414は自機航空機410の上方2,500フィートに自動的に設定されている。さらに、パイロットは、下しきい値高度412を自機航空機410の下方9,500フィートであるように指定している。この例では、仮にパイロットが自機航空機410の降下速度を急に増大させるとすれば、パイロットは、自機航空機410の下方でさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと考えるであろう。このため、例えばパイロットは、下しきい値高度414が自機の下方9,500フィートではなく14,500フィートとなるように高度フィルタを再プログラムするであろう。
【0059】
本発明の代替実施形態では、システムが「下方探査モード」にあるとき、ユーザは、上しきい値高度および下しきい値高度の両方を指定することが可能である。このため、例えば、ユーザは下しきい値高度を自機航空機の下方9,500フィートに、また、上しきい値高度を自機航空機の上方3,500フィートに規定することが可能である。必要であれば、ユーザは、これらの下および上しきい値高度を変更して、例えば、それぞれ自機航空機の下方5,500フィートおよび自機航空機の上方2,500フィートにすることが可能である。
【0060】
〔ディスプレイ画面へのモードおよび範囲情報の表示〕
本発明のもう1つの好ましい実施形態では、システムは、CDTI画面の右下隅に、高度フィルタの現在の動作パラメータに関する情報を表示するように構成される。図1に示されるように、この情報は、フィルタの現在のモード20、現在の上しきい値高度22および現在の下しきい値高度24を含む。これらの現在の上および下しきい値高度は、好ましくは、絶対方式または相対方式のいずれでも表示可能である。
【0061】
システムは、CDTI5の右下隅に絶対/相対高度インジケータ26を表示してもよい。システムが現在の上および下しきい値高度を相対方式で表示しているとき、絶対/相対高度インジケータ26は英数字「R」である。システムが現在の上および下しきい値高度を絶対方式で表示しているとき、絶対/相対高度インジケータ26は英数字「P」である。
【0062】
システムは、好ましくは、画面の右下隅に現在モードインジケータ20を表示することによって、フィルタの現在のモードを示す。本発明の好ましい実施形態では、システムが水平探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は文字「LVL」を含む。同様に、システムが上方探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は好ましくは文字「LK↑」を含む。さらに、システムが下方探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は好ましくは文字「LK↓」を含む。本発明の好ましい態様によれば、自機の高度測定値が利用可能でないとき、現在モードインジケータ20は文字「ALT LOST」を含む。
【0063】
システムは、好ましくは、画面の右下隅に上および下しきい値高度インジケータ(それぞれ22および24)を表示することによって、上および下しきい値高度を示す。上および下しきい値高度を表示するためには、当業者に知られているいかなる表記法を用いてもよいが、本発明の好ましい実施形態では、現在のしきい値高度を、千フィート単位で、1個以上の標準的な上付きでない英数字で表し、その1個以上の標準的な英数字の右隣に、現在のしきい値高度のフィート数の百の位を上付きの英数字で表す。さらに、しきい値高度が相対方式で(すなわち、自機航空機の高度に対して相対的に)表示されている場合、上しきい値高度値の左隣には「+」記号が表示され、下しきい値高度の左隣には「−」記号が表示される。しきい値高度が絶対方式で(すなわち、地表に対して)表示されている場合には、下しきい値の左隣には「+」記号も「−」記号も表示されない。こうして、例えば、20,500フィートの絶対上しきい値高度は好ましくは「205」と表示され、自機の上方2,500フィートの相対上しきい値高度は好ましくは「+25」と表示される。同様に、8,500フィートの絶対下しきい値高度は好ましくは「85」と表示され、自機の下方2,500フィートの相対下しきい値高度は好ましくは「−25」と表示される。
【0064】
〔高度フィルタパラメータのリセット〕
本発明の好ましい実施形態はまた、自機航空機の着陸に応答して、高度範囲フィルタのさまざまなパラメータをさまざまなデフォルト値に自動的にリセットするようにも構成される。この好ましい実施形態では、自機航空機着陸に応答して、高度フィルタは、(1)フィルタが上方探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方9,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方2,500フィートであるように、(2)フィルタが水平探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方2,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方2,500フィートであるように、そして、(3)フィルタが下方探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方2,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方9,500フィートであるように、システムを自動的に再設定する。さらに、高度フィルタは、デフォルトの開始モードに設定される。本発明の好ましい実施形態では、このデフォルト開始モードは「水平探査」モードである。
【0065】
〔結論〕
以上の説明および添付図面に提示された教示の助けがあれば、本発明に関係する技術の当業者は、本発明の多くの変形例および他の実施形態に想到するであろう。それゆえ、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変形例および他の実施形態は、本願の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていると理解されるべきである。本明細書では特定の用語を使用したが、それらは総称的かつ説明的意味で使用されているだけであって、限定を目的としたものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
CDTIディスプレイの図である。
【図2】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「上方探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「水平探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図4】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「下方探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図5】
自機航空機と、自機航空機に対して相対的に異なる高度に位置するいくつかのターゲットを示す図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態による制御パネルの図である。
[技術分野]
本発明は、航空機のコックピット内のディスプレイ画面に交通関連情報を表示するシステムに関する。特に、本発明は、少なくとも1つのターゲット(例えば、航空機、地上車両、または地上物体)を、ターゲットの高度に基づいてディスプレイ画面に表示するかどうかを決定するシステムに関する。
【0002】
[発明の背景]
航空機のパイロットは、地上車両、固定地上物体、および他の航空機のような「ターゲット」と衝突する脅威に常に直面している。したがって、航空機のコックピットはしばしばコックピット交通情報表示(CDTI)を備えている。CDTIは、関連性のあるターゲットおよびこれらのターゲットに関する有用な情報を表示するアイコンを、CDTIのディスプレイ画面に表示するためのものである。このような情報には、例えば、CDTIに表示される各ターゲットの高度、方向、および識別が含まれ得る。CDTIは、このターゲット関連情報を、交通情報サービス(TIS)(これは地上システムからブロードキャストされる)のような1つまたは複数のソースから、および、さまざまな放送型自動従属監視(ADS−B)信号(これはさまざまなターゲット内に搭載されたトランスポンダからブロードキャストされる)から情報を受信する監視システムから受け取ることが可能である。
【0003】
CDTIシステムは、パイロットの航空機と衝突する差し迫った脅威を与え得るターゲットがあればそれを表示することによって、パイロットが衝突を回避するのを支援する。CDTIシステムを利用する際、パイロットは、CDTIディスプレイをモニタして、自機がCDTIディスプレイに示されるターゲットと衝突する即時の危険があるかどうかを判断する。そのような危険がある場合、パイロットは、CDTIに表示された情報を用いて、脅威のあるターゲットを視覚的に位置決定し、ターゲットとの衝突を回避する。
【0004】
パイロットが自機に差し迫った脅威を与えるターゲットを素早く識別することを支援するため、比較的差し迫った脅威を自機に与えないターゲットがあればそれを表示からフィルタリングして除くCDTIディスプレイを備えるのが好ましい。これによりパイロットは、真に脅威のあるターゲットのみに注意を集中することができる。このため、一部の従来のシステムは、CDTIを含む航空機(すなわち「自機」航空機)と、システムによって検出されたさまざまなターゲットとの間の水平距離に基づいてCDTI上の表示からターゲットをフィルタリングする水平距離フィルタを有する。例えば、これらの従来技術のCDTIのうちの1つを利用するパイロットは、CDTIが自機から水平に10海里よりも離れているいかなるターゲットをも表示しないように指定することが可能である。こうして、仮にシステムが自機の前方15海里にある特定ターゲットを検出したとしても、CDTIはそのターゲットを表示することはない。
【0005】
また一部の従来技術のシステムでは、パイロットが、ターゲットの高度に基づいてCDTIの表示からターゲットをフィルタリングすることも可能である。例えば、一部の従来技術のシステムは、(1)固定した所定上方高度(例えば、「自機」航空機の上方5000フィート)より高い高度を有するか、または、(2)固定した所定下方高度(例えば、自機航空機の下方5000フィート)より低い高度を有するか、のいずれかであるターゲットを表示からフィルタリングするように構成される。さらに、一部の従来技術のシステムでは、パイロットは、3つの異なる動作モードでCDTIを動作させることが可能である。これらの動作モードには、上方探査モード、下方探査モード、および水平探査モードがある。
【0006】
上方探査モードでは、固定所定上方高度は、固定所定下方高度よりも一般に自機航空機から遠方にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方5000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方2000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が上昇中であるため、自機航空機の下方よりも自機航空機の上方のターゲットと衝突する危険のほうが高いときに有用である。
【0007】
下方探査モードでは、固定所定下方高度は、固定所定上方高度よりも一般に自機航空機から遠方にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方2000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方5000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が降下中であるため、自機航空機の上方よりも自機航空機の下方のターゲットと衝突する危険のほうが高いときに有用である。
【0008】
水平探査モードでは、固定所定上方高度と固定所定下方高度とは、一般に自機航空機からほぼ同じ距離にある。例えば、固定所定上方高度は自機航空機の上方5000フィートであり、固定所定下方高度は自機航空機の下方5000フィートであり得る。このような構成は、自機航空機が比較的水平に飛行中であるため、自機航空機の上方のターゲットと衝突する危険が自機航空機の下方のターゲットと衝突する危険と同等であるときに有用である。
【0009】
従来技術のCDTIシステムの1つの欠点は、固定した所定の高度しきい値に基づいて表示から航空機をフィルタリングすることしかできないことである。このため、例えば、水平探査モードでの動作時に、このようなシステムは、(1)自機航空機の上方5000フィートの固定所定上方高度より高いか、または、(2)自機航空機の下方5000フィートの固定所定下方高度より低いか、のいずれかの高度を有するターゲットを表示からフィルタリングすることしかできない。
【0010】
しかし、状況によっては、システムによって固定されたものとは異なる上および下しきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングしたい場合がある。例えば、自機航空機が非常に混雑した区域で水平飛行中であれば、パイロットは、自機航空機に非常に近いターゲットに注意を集中したい場合がある。このため、例えばパイロットは、自機航空機の上方3000フィートより高いか、または、自機航空機の下方3000フィートより低いターゲットを、システムが表示からフィルタリングするよう指定したいと思う場合がある。これは、上記のシステムのような従来技術のシステムを使用するときには不可能である。そのようなシステムでは、CDTIシステムが「水平探査」モードにあるときには、自機航空機の上方5000フィートの上しきい値高度、および、自機航空機の下方5000フィートの下しきい値高度を常に有するように構成されているからである。
【0011】
同様に、同じ航空機が、混雑していない区域を水平飛行中であれば、パイロットは、自機航空機の付近全般にあるすべての航空機をモニタしたい場合がある。このような場合、パイロットは、例えば、システムが自機航空機の上方24,500フィートより高いターゲットおよび自機航空機の下方24,500フィートより低いターゲットを表示からフィルタリングするように指定したいと思う場合がある。これもまた、上記の従来技術システムを使用するときには不可能である。
【0012】
このように、種々の飛行環境を考慮に入れるように調整可能なしきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングすることができるCDTIシステムが必要とされている。
【0013】
[発明の概要]
本発明は、種々の飛行環境を考慮に入れるように調整可能なしきい値高度に基づいてターゲットをフィルタリングすることができるCDTIシステムを提供しようとするものである。本発明は、(1)ユーザから、ユーザ指定上しきい値高度を受け取ること、(2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取ること、(3)高度関連情報を用いてユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別すること、および、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制することを行うシステムおよび方法を提供することにより、これを達成する。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、現在の上しきい値高度をユーザ指定上しきい値高度で置き換えるようにも構成される。本発明のこの好ましい実施形態では、ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される。別法では、ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に相対して規定される。
【0015】
本発明のシステムおよび方法は、好ましくは、現在の下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、ディスプレイ画面への表示を抑制するように構成される。この現在下しきい値高度は、好ましくはユーザによって指定され、本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、ユーザからこの現在下しきい値高度を受け取るように構成される。
【0016】
本発明のこの好ましい実施形態はまた、自機航空機着陸に応答して、現在下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするようにも構成される。本発明の代替実施形態では、現在下しきい値高度はあらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない。本発明のさらなる好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、監視システムによって検出されるターゲットであって、現在下しきい値高度より高くかつユーザ指定上しきい値高度より低い高度を有するいかなるターゲットをもディスプレイ画面に表示するようにも構成される。
【0017】
本発明のさらにもう1つの実施形態では、本システムおよび方法は、(1)ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取ること、および、(2)除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、除外ターゲットの高度がユーザ指定上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、除外ターゲットをディスプレイ画面に表示すること、を行うように構成される。
【0018】
パイロットが高度フィルタの現在の設定を知っていることを保証するため、本システムおよび方法は、好ましくは、ユーザ指定上しきい値高度、下しきい値高度、および(上方探査モード、下方探査モード、または水平探査モードのような)現在のフィルタリングモードをディスプレイ画面に表示するように構成される。さらに、システムおよび方法はまた、好ましくは、自機航空機着陸、または好適な動作制御に応答して、本システムが現在の上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするようにも構成される。
【0019】
本発明のさらにもう1つの好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、ユーザ指定上しきい値高度は「第1」上しきい値高度である。本発明のこの実施形態では、本システムは、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してディスプレイ画面上への表示を抑制すること、を行うように構成される。
【0020】
本発明のこの好ましい実施形態によるシステムおよび方法は、さらに、自機航空機着陸に応答して、システムおよび方法が、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、第1のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、を行うように再構成されるように構成される。
【0021】
本発明の別の好ましい実施形態は、(1)ユーザから、ユーザ指定下しきい値高度を受け取ること、(2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取ること、(3)高度関連情報を用いてユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別すること、および、(4)識別された1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制すること、を行うシステムおよび方法を含む。
【0022】
本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、現在の下しきい値高度をユーザ指定下しきい値高度で置き換えるようにも構成される。本発明のこの好ましい実施形態では、ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される。別法では、ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に相対して規定される。
【0023】
本発明のシステムおよび方法は、好ましくは、現在の上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、ディスプレイ画面上への表示を抑制するように構成される。この現在上しきい値高度は、好ましくはユーザによって指定され、本発明の好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、ユーザからこの現在上しきい値高度を受け取るように構成される。本発明の代替実施形態では、現在上しきい値高度はあらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない。本発明のさらなる好ましい実施形態では、システムおよび方法は、監視システムによって検出されるターゲットであって、現在上しきい値高度より低くかつユーザ指定下しきい値高度より高い高度を有するターゲットをディスプレイ画面に表示するようにも構成される。
【0024】
本発明のこの好ましい実施形態はまた、自機航空機着陸に応答して、現在上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするようにも構成される。本発明のさらなる好ましい実施形態では、本システムおよび方法はまた、好ましくは、自機航空機着陸に応答して、システムが現在下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットすることも行うようにも構成される。
【0025】
本発明のさらにもう1つの実施形態では、本システムおよび方法は、(1)上記ユーザ指定下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて上記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取ること、および、(2)除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、除外ターゲットの高度がユーザ指定下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、除外ターゲットをディスプレイ画面に表示すること、を行うように構成される。
【0026】
本発明のさらにもう1つの好ましい実施形態では、本システムおよび方法は、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、ユーザ指定下しきい値高度は「第1」下しきい値高度である。本発明のこの実施形態では、本システムは、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してディスプレイ画面上への表示を抑制すること、を行うように構成される。
【0027】
本発明のこの好ましい実施形態によるシステムおよび方法は、さらに、自機航空機着陸に応答して、システムおよび方法が、(1)システムが第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、第1のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、および、(2)システムが第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、第2のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別してその表示を抑制すること、を行うように再構成されるように、構成される。
【0028】
本発明のさらにもう1つの実施形態は、(1)上しきい値高度を受け取るステップと、(2)上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)上記上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、(5)少なくとも1つの除外ターゲットがシステムによって検出されたことに応答して、少なくとも1つの除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、少なくとも1つの除外ターゲットをディスプレイ画面に表示するステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0029】
本発明のさらなる実施形態は、(1)下しきい値高度を受け取るステップと、(2)下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)上記下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、(4)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、(5)少なくとも1つの除外ターゲットがシステムによって検出されたことに応答して、少なくとも1つの除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、少なくとも1つの除外ターゲットをディスプレイ画面に表示するステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0030】
本発明のさらなる実施形態は、(1)上しきい値高度を受け取るステップと、(2)上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数の表示を抑制するステップと、(4)自機航空機着陸に応答して、上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0031】
本発明のもう1つの実施形態は、(1)下しきい値高度を受け取るステップと、(2)下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(3)識別されたターゲットのうちの1つまたは複数の表示を抑制するステップと、(4)自機航空機着陸に応答して、下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0032】
本発明のさらにもう1つの実施形態は、(1)現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、(2)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、(3)現在の動作モードが第1動作モードに対応することに応答して、(A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第1上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(B)ステップAで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(4)現在の動作モードが第2動作モードに対応することに応答して、(C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(D)ステップCで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(5)自機航空機着陸に応答して、第1上しきい値高度をあらかじめ規定された第1デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、(6)自機航空機着陸に応答して、第2上しきい値高度をあらかじめ規定された第2デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0033】
本発明のさらなる実施形態は、(1)現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、(2)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、(3)第1動作モードに対応する現在の動作モードに応答して、(A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第1下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(B)ステップAで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(4)第2動作モードに対応する現在の動作モードに応答して、(C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を用いて第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、(D)ステップCで識別されたターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、を実行するステップと、(5)自機航空機着陸に応答して、第1下しきい値高度をあらかじめ規定された第1デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、(6)自機航空機着陸に応答して、第2下しきい値高度をあらかじめ規定された第2デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、を実行するコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ可読媒体を含む。
【0034】
[好ましい実施形態の詳細な説明]
以上、本発明について一般的に説明した。次に、添付図面を参照して説明する。図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【0035】
以下、本発明について、本発明の好ましい実施形態が示された添付図面を参照してさらに詳細に説明する。しかし、本発明は、多くの異なる形態で実施可能であり、以下に記載する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であるように、また、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように、提示されるものである。全体を通じて、同じ番号は同じ要素を指す。
【0036】
〔本発明の全般的動作〕
本発明の好ましい実施形態による調整可能高度範囲フィルタは、CDTIとともに使用するように構成され、そのディスプレイを図1に示す。図1に示されているように、このようなディスプレイ5は、CDTIが設置されている航空機を表す「自機」シンボル10を有する。この航空機を「自機」航空機と呼ぶ。CDTIディスプレイはまた、自機航空機10の付近全般にある(他の航空機、地上車両、および静止した地上物体のような)さまざまなターゲット12を表すシンボルも含む。ディスプレイ5はまた、ターゲット12の識別、ターゲット12の高度16、および自機航空機10が上昇中かそれとも降下中かを示す(上向きまたは下向きの矢印のような)シンボル18のような、さまざまなターゲットに関する情報を含むことも可能である。ターゲットの高度は、絶対高度(地表に対するターゲットの高度)として、または、相対高度(自機航空機に対するターゲットの高度)としてのいずれで表されてもよい。パイロットがディスプレイを読みとるのを支援するため、システムは、画面の右下隅に絶対/相対高度インジケータ26を表示してもよい。システムが相対方式で高度を表示しているとき、絶対/相対高度インジケータは文字「R」である。システムが絶対方式で高度を表示しているとき、絶対/相対高度インジケータは文字「P」である。
【0037】
本発明の好ましい実施形態では、毎分500フィート以上の速度で上昇中の任意のターゲット12の左隣に上向き矢印が表示される。同様に、毎分500フィート以上の速度で降下中の任意のターゲット12の左隣に下向き矢印が表示される。毎分500フィート以下の速度で上昇中または降下中のターゲットの隣には、上向き矢印も下向き矢印も表示されない。
【0038】
当業者には理解されるように、特定の航空機が、主要な空港周辺の空域のような混雑した区域にあるとき、CDTI5は、自機航空機の上方または下方に非常に離れているためターゲットと自機航空機との間の衝突の危険がほとんどない多くのターゲットを表示しかねない。このようなターゲットがCDTIディスプレイ上に存在すると、CDTIディスプレイが雑然としてしまい、パイロットが自機航空機に即時の脅威を与えるターゲットを識別し追尾するためにディスプレイを利用することを困難にする。本発明は、(1)上しきい値高度より高いか、または、(2)下しきい値高度より低いか、のいずれかの高度を有するターゲットをCDTIに表示するのを抑制する高度フィルタを提供することによって、CDTIディスプレイを整頓するように作用する。本発明の好ましい実施形態では、この高度フィルタはソフトウェア方式のアプリケーションである。しかし、関連技術の当業者には理解されるように、本発明の高度フィルタは、他の多くの形態でも実施可能である。例えば、高度フィルタは、ファームウェア、ハードウェア、またはプログラムドロジックコントローラ(PLC)の形態でも実施可能である。
【0039】
パイロットが現在の交通条件に対応するように高度フィルタを調整することを可能にするため、上しきい値高度、下しきい値高度、または、上しきい値高度および下しきい値高度の両方、のいずれかが、CDTIのユーザによって指定されることが可能である。このようなユーザには、例えば、自機航空機のパイロットが含まれることが可能である。ユーザは、図6に示される制御パネル620のような入力装置を用いて高度フィルタを調整することが可能である。
【0040】
〔しきい値高度の自動調整〕
本発明の任意選択の特徴において、高度フィルタは、自機航空機の上昇または降下の速度の急激な変化のような、現在の飛行条件に応答して、上しきい値高度、下しきい値高度、または、上しきい値高度および下しきい値高度の両方、のいずれかを自動的に調整することが可能である。特に、高度フィルタは、自機航空機がその上昇速度を増大させていること、その上昇速度を減少させていること、その降下速度を増加させていること、その降下速度を減少させていること、または、その上昇もしくは降下の速度を実質的に増大も減少もさせていないこと、のいずれかに応答して、(1)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を変更しない、(2)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を増大させる、(3)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を減少させる、(4)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を変更しない、(5)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を増大させる、(6)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を減少させる、(7)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を変更しない、(8)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を増大させる、または、(9)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を減少させる、ということが可能である。例えば、高度フィルタは、自機航空機がその上昇速度を増大させていることに応答して、上しきい値高度を(例えば、自機航空機の上方3000フィートから自機航空機の上方4000フィートへ)増大させ、下しきい値高度は変更しないようにプログラムされることが可能である。
【0041】
同様に、高度フィルタは、自機航空機が、一度に、指定個数のターゲット、指定個数より多くのターゲット、または、指定個数より少ないターゲットのいずれかを表示していることに応答して、(1)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を変更しない、(2)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を増大させる、(3)上しきい値高度を減少させ、下しきい値高度を減少させる、(4)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を変更しない、(5)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を増大させる、(6)上しきい値高度を増大させ、下しきい値高度を減少させる、(7)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を変更しない、(8)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を増大させる、または、(9)上しきい値高度を変更せず、下しきい値高度を減少させる、ということが可能である。例えば、高度フィルタは、CDTIが35個より多くのターゲットを一度に表示していることに応答して、自動的に上しきい値高度を(例えば、自機の上方4000フィートから自機の上方3000フィートへ)減少させ、下しきい値高度を(例えば、自機の下方4000フィートから自機の下方3000フィートへ)増大させるようにプログラムされることが可能である。
【0042】
〔除外ターゲットの指示〕
状況によっては、いくつかのターゲットについて、それらのターゲットが下しきい値高度より低い高度、または、上しきい値高度より高い高度を有する場合であっても、それらのターゲットを追尾することが所望される場合がある。このため、本発明の好ましい実施形態では、ユーザは、除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、また、除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、表示される1つまたは複数の「除外」ターゲットを指定することが可能である。本発明の代替実施形態では、ユーザは、特定の除外ターゲットについて、その高度が下しきい値高度より低い場合には表示を抑制すべきであるが、その高度が上しきい値高度より高い場合には抑制すべきでないと指定することが可能である。同様に、ユーザは、特定の除外ターゲットについて、その高度が上しきい値高度より高い場合には表示を抑制すべきであるが、その高度が下しきい値高度より低い場合には抑制すべきでないと指定することが可能である。
【0043】
次に、1つまたは複数の「除外」ターゲットを指定する例について、図5を参照して説明する。この例では、上しきい値高度514は自機航空機510の上方2,500フィートに設定され、下しきい値高度512は自機航空機510の下方9,500フィートに設定されている。図5から理解されるように、第1ターゲット516Aは上しきい値高度514の上に位置し、第2ターゲット516Bは下しきい値高度512の上かつ上しきい値高度514の下に位置し、第3ターゲット516Cは下しきい値高度512の下に位置する。
【0044】
通常、第1、第2、および第3ターゲット516A、516B、516Cのいずれも「除外」ターゲットに指定されていない場合、これらのターゲットは、それらの高度が下しきい値高度512の上かつ上しきい値高度514の下にある場合に表示され、それらの高度が下しきい値高度512の下または上しきい値高度514の上のいずれかにある場合には表示を抑制される。このため、このような状況では、第1および第3ターゲット516A、516CはCDTIディスプレイ5への表示を抑制され、第2ターゲット516BはCDTIディスプレイ5に表示されることになる。しかし、第1ないし第3ターゲット516A〜516Cのいずれかが「除外」ターゲットとして識別されていたとすれば、本発明の好ましい実施形態では、除外として識別されたターゲットは、下しきい値高度512と比べて高いか、低いか、または等しいかのいずれの高度に位置するかにかかわらず、また、上しきい値高度514と比べて高いか、低いか、または等しいかのいずれの高度に位置するかにかかわらず、表示されることになる。こうして、3個のターゲット516A〜516CはすべてCDTIディスプレイ5に表示される。
【0045】
システムはまた、ターゲットの飛行特性に基づいて、1つまたは複数のターゲットを除外として自動的に分類するようにも構成される。例えば、本発明の一実施形態では、システムは、自機航空機と衝突するか、または近くを通過する針路上にあるターゲットを識別して、これらのターゲットを除外ターゲットとして分類するように構成される。本発明の好ましい実施形態では、このような「除外」ターゲットは、除外ターゲットの高度が上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、また、除外ターゲットの高度が下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、表示される。本発明の代替実施形態では、このような「除外」ターゲットは、その高度が下しきい値高度より低い場合には表示を抑制されるが、その高度が上しきい値高度より高い場合には抑制されない。本発明のもう1つの代替実施形態では、このような除外ターゲットは、その高度が上しきい値高度より高い場合には表示を抑制されるが、その高度が下しきい値高度より低い場合には抑制されない。
【0046】
〔本発明の好ましい実施形態の諸動作モード〕
パイロットが、異なる上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する2つ以上のあらかじめ設定された高度フィルタ「動作モード」の間を素早く切り替えることができることはしばしば有用である。本発明の好ましい実施形態では、高度フィルタは、第1の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「上方探査」モードと、第2の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「水平探査」モードと、第3の上しきい値高度/下しきい値高度の組合せを有する「下方探査」モードとの間で切り替えられるように構成される。ユーザは、図6に示される制御パネル620のような入力装置を用いて、「上方探査」、「下方探査」、および「水平探査」のモード間を切り替えることが可能である。これらのモードについて以下で詳細に説明する。
【0047】
〈上方探査モード〉
ある状況では、自機航空機のパイロットは、自機航空機の下方よりも自機航空機の上方にあるターゲットについて知ることのほうがより重要となる。例えば、自機航空機が急上昇中のとき、パイロットは自機航空機の上方のターゲットについて知っていることが特に重要である。その理由は、自機航空機は自分と上方のターゲットとの間の距離を詰めているため、自機航空機の下方よりも上方のターゲットと衝突する危険のほうが高いからである。
【0048】
このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「上方探査」動作モードで動作することが可能である。このモードでは、上しきい値高度は一般に、自機航空機が下しきい値高度よりも上しきい値高度から遠方に離れているように、設定される。また、上方探査モードの好ましい実施形態では、下しきい値高度はユーザによって変更され得ないあらかじめ規定された値に設定されるが、ユーザは、現在の飛行条件に対応するために上しきい値高度を調整することが可能である。
【0049】
例えば、本発明の好ましい実施形態では、フィルタが「上方探査」モードにあるとき、下しきい値高度は、自機航空機の機底から鉛直下方2,500フィートの値に自動的に設定される。この下しきい値は、好ましくは、このモードではユーザにより変更可能でない。しかし、上しきい値高度は、可能性のある上しきい値高度の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、自機航空機の上方1,500〜24,500フィートの間にある上しきい値高度を選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって上しきい値高度を指定することが可能である。本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、1,000フィート単位でこの高度範囲にわたりスクロールすることによって、この選択を行うことも可能である。
【0050】
図2に示す一具体例では、パイロットは、高度フィルタが上方探査モードで動作するように指定している。その結果、下しきい値高度212は自機航空機210の下方2,500フィートに自動的に設定されている。さらに、パイロットは、上しきい値高度214を自機航空機210の上方9,500フィートに設定している。この例では、仮にパイロットが自機航空機の上昇速度を急に増大させるとすれば、パイロットは、自機航空機210の上方で現在の上しきい値高度214よりもさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと考えるであろう。このため、例えばパイロットは、上しきい値高度214が自機の上方9,500フィートではなく14,500フィートとなるように高度フィルタを再プログラムするであろう。
【0051】
本発明の代替実施形態では、システムが「上方探査モード」にあるとき、ユーザは、上しきい値高度および下しきい値高度の両方を指定することが可能である。このため、例えば、ユーザは上しきい値高度を自機航空機の上方9,500フィートに、また、下しきい値高度を自機航空機の下方3,500フィートに規定することが可能である。必要であれば、ユーザは、これらの上および下しきい値高度を変更して、例えば、それぞれ自機航空機の上方5,500フィートおよび自機航空機の下方2,500フィートにすることが可能である。
【0052】
〈水平探査モード〉
自機航空機が上昇中でも降下中でもないときのように、状況によっては、自機航空機のパイロットは、自機航空機の上方にあるターゲットについて知っていることも、自機航空機の下方にあるターゲットについて知っていることと同程度に重要である。このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「水平探査」モードで動作することが可能である。このモードでは、上しきい値高度は一般に、自機航空機が上しきい値高度と下しきい値高度から等距離にあるように、規定される。本発明の好ましい実施形態では、システムは、ユーザが現在の飛行条件に対応するために上しきい値高度および下しきい値高度の両方を同時に調整することができるように、構成される。
【0053】
例えば、本発明の一実施形態では、フィルタが「水平探査」モードにあるとき、上しきい値高度および下しきい値高度は両方とも、可能性のある値の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、自機航空機と上しきい値高度および下しきい値高度の両方との間の鉛直距離を1000フィート単位で選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって上しきい値高度および下しきい値高度を同時に規定することが可能である。この鉛直距離は、好ましくは、1,500フィートと24,500フィートの間にある。
【0054】
例えば、図3に示すように、パイロットは、上しきい値高度314および下しきい値高度312の両方を自機航空機310から鉛直2,500フィートであるように規定している。この例では、自機航空機の上方および下方に2,500フィートよりもさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと仮にパイロットが考えるとすれば、パイロットは、例えば、下しきい値高度および上しきい値高度が両方とも自機航空機から7,500フィートであるように、高度フィルタを再プログラムすることが可能である。
【0055】
〈下方探査モード〉
ある状況では、自機航空機のパイロットは、自機航空機の上方よりも自機航空機の下方にあるターゲットについて知ることのほうがより重要となる。例えば、自機航空機が急降下中のとき、パイロットは自機航空機の下方のターゲットについて知っていることが特に重要である。その理由は、自機航空機は自分と下方のターゲットとの間の距離を詰めているため、自機航空機の上方よりも下方のターゲットと衝突する危険のほうが高いからである。
【0056】
このような状況においてパイロットを支援するため、高度範囲フィルタは「下方探査」モードで動作することが可能である。このモードでは、下しきい値高度は一般に、上しきい値高度よりも自機航空機から遠方に離れているように、規定される。また、下方探査モードの好ましい実施形態では、上しきい値高度はユーザによって変更され得ないあらかじめ規定された値に設定されるが、ユーザは、現在の飛行条件に対応するために下しきい値高度を調整することが可能である。
【0057】
例えば、本発明の好ましい実施形態では、フィルタが「下方探査」モードにあるとき、上しきい値高度は、自機航空機の機底から鉛直上方2,500フィートの値に自動的に設定される。本発明の好ましい実施形態では、この値はユーザにより変更可能でない。しかし、下しきい値高度は、可能性のある下しきい値高度の比較的広い範囲内でユーザが指定することができる。例えば、本発明の好ましい実施形態では、パイロットは、1,500〜24,500フィートの間にある下しきい値高度を1,000フィート単位で選択するために、(図6に示される制御パネル620のような)制御パネル620上の英数字キー610を用いることによって下しきい値高度を規定することが可能である。
【0058】
図4に示す一具体例では、パイロットは、高度フィルタが下方探査モードで動作するように指定している。その結果、上しきい値高度414は自機航空機410の上方2,500フィートに自動的に設定されている。さらに、パイロットは、下しきい値高度412を自機航空機410の下方9,500フィートであるように指定している。この例では、仮にパイロットが自機航空機410の降下速度を急に増大させるとすれば、パイロットは、自機航空機410の下方でさらに遠方に位置するターゲットをCDTIが表示するように指定したいと考えるであろう。このため、例えばパイロットは、下しきい値高度414が自機の下方9,500フィートではなく14,500フィートとなるように高度フィルタを再プログラムするであろう。
【0059】
本発明の代替実施形態では、システムが「下方探査モード」にあるとき、ユーザは、上しきい値高度および下しきい値高度の両方を指定することが可能である。このため、例えば、ユーザは下しきい値高度を自機航空機の下方9,500フィートに、また、上しきい値高度を自機航空機の上方3,500フィートに規定することが可能である。必要であれば、ユーザは、これらの下および上しきい値高度を変更して、例えば、それぞれ自機航空機の下方5,500フィートおよび自機航空機の上方2,500フィートにすることが可能である。
【0060】
〔ディスプレイ画面へのモードおよび範囲情報の表示〕
本発明のもう1つの好ましい実施形態では、システムは、CDTI画面の右下隅に、高度フィルタの現在の動作パラメータに関する情報を表示するように構成される。図1に示されるように、この情報は、フィルタの現在のモード20、現在の上しきい値高度22および現在の下しきい値高度24を含む。これらの現在の上および下しきい値高度は、好ましくは、絶対方式または相対方式のいずれでも表示可能である。
【0061】
システムは、CDTI5の右下隅に絶対/相対高度インジケータ26を表示してもよい。システムが現在の上および下しきい値高度を相対方式で表示しているとき、絶対/相対高度インジケータ26は英数字「R」である。システムが現在の上および下しきい値高度を絶対方式で表示しているとき、絶対/相対高度インジケータ26は英数字「P」である。
【0062】
システムは、好ましくは、画面の右下隅に現在モードインジケータ20を表示することによって、フィルタの現在のモードを示す。本発明の好ましい実施形態では、システムが水平探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は文字「LVL」を含む。同様に、システムが上方探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は好ましくは文字「LK↑」を含む。さらに、システムが下方探査モードで動作しているとき、現在モードインジケータ20は好ましくは文字「LK↓」を含む。本発明の好ましい態様によれば、自機の高度測定値が利用可能でないとき、現在モードインジケータ20は文字「ALT LOST」を含む。
【0063】
システムは、好ましくは、画面の右下隅に上および下しきい値高度インジケータ(それぞれ22および24)を表示することによって、上および下しきい値高度を示す。上および下しきい値高度を表示するためには、当業者に知られているいかなる表記法を用いてもよいが、本発明の好ましい実施形態では、現在のしきい値高度を、千フィート単位で、1個以上の標準的な上付きでない英数字で表し、その1個以上の標準的な英数字の右隣に、現在のしきい値高度のフィート数の百の位を上付きの英数字で表す。さらに、しきい値高度が相対方式で(すなわち、自機航空機の高度に対して相対的に)表示されている場合、上しきい値高度値の左隣には「+」記号が表示され、下しきい値高度の左隣には「−」記号が表示される。しきい値高度が絶対方式で(すなわち、地表に対して)表示されている場合には、下しきい値の左隣には「+」記号も「−」記号も表示されない。こうして、例えば、20,500フィートの絶対上しきい値高度は好ましくは「205」と表示され、自機の上方2,500フィートの相対上しきい値高度は好ましくは「+25」と表示される。同様に、8,500フィートの絶対下しきい値高度は好ましくは「85」と表示され、自機の下方2,500フィートの相対下しきい値高度は好ましくは「−25」と表示される。
【0064】
〔高度フィルタパラメータのリセット〕
本発明の好ましい実施形態はまた、自機航空機の着陸に応答して、高度範囲フィルタのさまざまなパラメータをさまざまなデフォルト値に自動的にリセットするようにも構成される。この好ましい実施形態では、自機航空機着陸に応答して、高度フィルタは、(1)フィルタが上方探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方9,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方2,500フィートであるように、(2)フィルタが水平探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方2,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方2,500フィートであるように、そして、(3)フィルタが下方探査モードにあるとき、上しきい値高度は自機の上方2,500フィートであり、下しきい値高度は自機の下方9,500フィートであるように、システムを自動的に再設定する。さらに、高度フィルタは、デフォルトの開始モードに設定される。本発明の好ましい実施形態では、このデフォルト開始モードは「水平探査」モードである。
【0065】
〔結論〕
以上の説明および添付図面に提示された教示の助けがあれば、本発明に関係する技術の当業者は、本発明の多くの変形例および他の実施形態に想到するであろう。それゆえ、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変形例および他の実施形態は、本願の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていると理解されるべきである。本明細書では特定の用語を使用したが、それらは総称的かつ説明的意味で使用されているだけであって、限定を目的としたものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
CDTIディスプレイの図である。
【図2】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「上方探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図3】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「水平探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図4】
本発明の好ましい実施形態による高度範囲フィルタが「下方探査」モードにあるときの、高度範囲フィルタの機能を示す図である。
【図5】
自機航空機と、自機航空機に対して相対的に異なる高度に位置するいくつかのターゲットを示す図である。
【図6】
本発明の好ましい実施形態による制御パネルの図である。
Claims (78)
- 航空情報を表示するシステムであって、
中央処理装置と、
前記中央処理装置に結合したメモリと、
前記中央処理装置に結合したディスプレイ画面と、
を備え
前記中央処理装置は、
1)ユーザから、ユーザ指定上しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するように構成される、航空情報を表示するシステム。 - 前記中央処理装置は、さらに、現在の上しきい値高度を前記ユーザ指定上しきい値高度で置き換えるように構成される、請求項1に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。 - 前記現在の下しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記中央処理装置は、さらに、ユーザから、前記現在の下しきい値高度を受け取るように構成される、請求項3に記載のシステム。
- 前記現在の下しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項3に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、前記システムによって検出されるターゲットであって、前記現在の下しきい値高度より高くかつ前記ユーザ指定上しきい値高度より低い高度を有するターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するように構成される、請求項3に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするように構成される、請求項3に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、
前記ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取り、
前記除外ターゲットが前記システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。 - 前記ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される、請求項1に記載のシステム。
- 前記ユーザ指定上しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に相対して規定される、請求項1に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、前記ユーザ指定上しきい値高度を前記ディスプレイ画面に表示するように構成される、請求項1に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、下しきい値高度を前記ディスプレイ画面に表示するように構成される、請求項11に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、現在のフィルタリングモードを前記ディスプレイ画面に表示するように構成される、請求項12に記載のシステム。
- 前記現在のフィルタリングモードは、上方探査モード、下方探査モード、および水平探査モードからなる群から選択される、請求項13に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、前記ユーザ指定上しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするように構成される、請求項2に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、
前記ユーザ指定上しきい値高度は第1上しきい値高度であり、
前記中央処理装置は、
前記中央処理装置が前記第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、
前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別する前記ステップ3を実行し、
前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する前記ステップ4を実行し、
前記中央処理装置が前記第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、
5)前記高度関連情報を用いて第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。 - 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、
前記中央処理装置が前記第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、
7)前記高度関連情報を用いて、第1のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
8)前記ステップ7で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制し、
前記中央処理装置が前記第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、
9)前記高度関連情報を用いて第2のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
10)前記ステップ9で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成されるように、前記システムを再構成するように構成される、請求項16に記載のシステム。 - 航空情報を表示するシステムであって、
中央処理装置と、
前記中央処理装置に結合したメモリと、
前記中央処理装置に結合したディスプレイ画面と、
を備え、
前記中央処理装置は、
1)ユーザから、ユーザ指定下しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するように構成される航空情報を表示するシステム。 - 前記中央処理装置は、さらに、現在の下しきい値高度を前記ユーザ指定下しきい値高度で置き換えるように構成される、請求項18に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成される、請求項18に記載のシステム。 - 前記現在の上しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記中央処理装置は、さらに、ユーザから、前記現在の上しきい値高度を受け取るように構成される、請求項20に記載のシステム。
- 前記現在の上しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項20に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、前記システムによって検出されるターゲットであって、前記ユーザ指定下しきい値高度より高くかつ前記現在の上しきい値高度より低い高度を有するターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するように構成される、請求項20に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするように構成される、請求項20に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、
前記ユーザ指定下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取り、
前記除外ターゲットが前記システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示する、
ように構成される、請求項18に記載のシステム。 - 前記ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機の高度に相対して規定される、請求項18に記載のシステム。
- 前記ユーザ指定下しきい値高度は、「自機」航空機がその上に位置する地表に対して相対的に規定される、請求項18に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、前記ユーザ指定下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするように構成される、請求項19に記載のシステム。
- 前記中央処理装置は、さらに、第1フィルタリングモードおよび第2フィルタリングモードの両方で動作するように構成され、
前記ユーザ指定下しきい値高度は第1下しきい値高度であり、
前記中央処理装置は、
前記中央処理装置が前記第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、
前記高度関連情報を用いて前記ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別する前記ステップ3を実行し、
前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する前記ステップ4を実行し、
前記中央処理装置が前記第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、
5)前記高度関連情報を用いて第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成される、請求項18に記載のシステム。 - 前記中央処理装置は、さらに、自機着陸に応答して、前記中央処理装置が、
前記中央処理装置が前記第1フィルタリングモードで動作していることに応答して、
7)前記高度関連情報を用いて、第1のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
8)前記ステップ7で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制し、
前記中央処理装置が前記第2フィルタリングモードで動作していることに応答して、
9)前記高度関連情報を用いて、第2のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
10)前記ステップ9で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成されるように、前記システムを再構成するように構成される、請求項29に記載のシステム。 - 1)ユーザから、ユーザ指定上しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて前記ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、現在の上しきい値高度を前記ユーザ指定上しきい値高度で置き換えるためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記現在の下しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記コンピュータ可読媒体は、さらに、ユーザから、前記現在の下しきい値高度を受け取るためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記現在の下しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、監視システムによって検出されるターゲットであって、前記現在の下しきい値高度より高くかつ前記ユーザ指定上しきい値高度より低い高度を有するターゲットをディスプレイ画面に表示するためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の下しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項33に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
前記ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取り、
前記除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の上しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項32に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記ユーザ指定上しきい値高度は第1上しきい値高度であり、
前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
ユーザが第1フィルタリングモードと第2フィルタリングモードの間で選択を行うことを可能にし、
前記ユーザが前記第1フィルタリングモードを選択したことに応答して、
前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別する前記ステップ3を実行し、
前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する前記ステップ4を実行し、
前記ユーザが前記第2フィルタリングモードを選択したことに応答して、
5)前記高度関連情報を用いて、第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項31に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、前記コンピュータ実行可能命令が、
前記ユーザが第1フィルタリングモードを選択したことに応答して、
7)前記高度関連情報を用いて、第1のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
8)前記ステップ7で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制し、
前記ユーザが第2フィルタリングモードを選択したことに応答して、
9)前記高度関連情報を用いて、第2のあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
10)前記ステップ9で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように動作するように、1つまたは複数の現在の上しきい値高度を変更するためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項40に記載のコンピュータ可読媒体。 - 1)ユーザから、ユーザ指定下しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、現在の下しきい値高度を前記ユーザ指定下しきい値高度で置き換えるためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項42に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項42に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記現在の上しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記コンピュータ可読媒体は、さらに、ユーザから、前記現在の上しきい値高度を受け取るためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記現在の上しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、前記コンピュータ可読媒体によって検出されるターゲットであって、前記ユーザ指定下しきい値高度より高くかつ前記現在の上しきい値高度より低い高度を有するターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の上しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
前記ユーザ指定下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取り、
前記除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項42に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の下しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項43に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記ユーザ指定下しきい値高度は第1ユーザ指定下しきい値高度であり、
前記コンピュータ可読媒体は、さらに、
ユーザが第1フィルタリングモードと第2フィルタリングモードの間で選択を行うことを可能にし、
前記ユーザが前記第1フィルタリングモードを選択したことに応答して、
前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別する前記ステップ3を実行し、
前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する前記ステップ4を実行し、
前記ユーザが前記第2フィルタリングモードを選択したことに応答して、
5)前記高度関連情報を用いて、第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項42に記載のコンピュータ可読媒体。 - 前記コンピュータ可読媒体は、さらに、自機着陸に応答して、
前記ユーザが前記第1フィルタリングモードを選択したことに応答して、前記コンピュータ実行可能命令が、
7)前記高度関連情報を用いて、第1のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
8)前記ステップ7で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する
ように構成され、
前記ユーザが前記第2フィルタリングモードを選択したことに応答して、前記コンピュータ実行可能命令が、
9)前記高度関連情報を用いて、第2のあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別し、
10)前記ステップ9で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制する、
ように構成されるように、1つまたは複数の現在の下しきい値高度を変更するためのコンピュータ実行可能命令を含む、請求項51に記載のコンピュータ可読媒体。 - ディスプレイ画面に情報を表示する方法において、
1)ユーザから、ユーザ指定上しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を含むディスプレイ画面に情報を表示する方法。 - 前記方法は、さらに、現在の上しきい値高度を前記ユーザ指定上しきい値高度で置き換えるステップを含む、請求項53に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を含む、請求項53に記載の方法。 - 前記現在の下しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記方法は、さらに、ユーザから、前記現在の下しきい値高度を受け取るステップを含む、請求項55に記載の方法。
- 前記現在の下しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項55に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、監視システムによって検出されるターゲットであって、前記現在の下しきい値高度より高くかつ前記ユーザ指定上しきい値高度より低い高度を有するターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップを含む、請求項55に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の下しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするステップを含む、請求項55に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、
前記ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、
前記除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップと、
を含む、請求項53に記載の方法。 - 前記方法は、さらに、自機着陸に応答して、前記ユーザ指定上しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップを含む、請求項54に記載の方法。
- ディスプレイ画面に情報を表示する方法において、
1)ユーザから、ユーザ指定下しきい値高度を受け取るステップと、
2)1つまたは複数のターゲットに関する高度関連情報を受け取るステップと、
3)前記高度関連情報を用いて、前記ユーザ指定下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
4)前記ステップ3で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を含むディスプレイ画面に情報を表示する方法。 - 前記方法は、さらに、現在の下しきい値高度を前記ユーザ指定下しきい値高度で置き換えるステップを含む、請求項62に記載のコンピュータ可読媒体。
- 前記方法は、さらに、
5)前記高度関連情報を用いて、現在の上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
6)前記ステップ5で識別された前記1つまたは複数のターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を含む、請求項62に記載の方法。 - 前記現在の上しきい値高度は、ユーザによって指定されており、前記方法は、さらに、ユーザから、前記現在の上しきい値高度を受け取るステップを含む、請求項64に記載の方法。
- 前記現在の上しきい値高度は、あらかじめ規定され、実質的にユーザにより変更可能でない、請求項64に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、監視システムによって検出されるターゲットであって、前記ユーザ指定下しきい値高度より高くかつ前記現在の上しきい値高度より低い高度を有するターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップを含む、請求項64に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、自機着陸に応答して、前記現在の上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップを含む、請求項64に記載の方法。
- 前記方法は、さらに、
前記ユーザ指定下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいて前記ディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、
前記除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記除外ターゲットの高度が前記ユーザ指定下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップと、
を含む、請求項62に記載の方法。 - 前記方法は、さらに、自機着陸に応答して、前記ユーザ指定下しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップを含む、請求項63に記載の方法。
- 1)上しきい値高度を受け取るステップと、
2)前記上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
3)前記ユーザ指定上しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、
4)前記ステップ2で識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数を前記ディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
5)前記少なくとも1つの除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記少なくとも1つの除外ターゲットの高度が前記上しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記少なくとも1つの除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 前記除外ターゲット指示は、前記少なくとも1つの除外ターゲットの1つまたは複数の飛行特性に基づいて自動的に形成されている、請求項71に記載のコンピュータ可読媒体。
- 1)下しきい値高度を受け取るステップと、
2)前記下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
3)前記下しきい値高度と除外ターゲットの高度との間の関係に基づいてディスプレイ画面への表示を抑制すべきでない少なくとも1つの前記除外ターゲットを識別する除外ターゲット指示を受け取るステップと、
4)前記ステップ2で識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
5)前記少なくとも1つの除外ターゲットが監視システムによって検出されたことに応答して、前記少なくとも1つの除外ターゲットの高度が前記下しきい値高度と比べて高いか、低いか、それとも等しいかにかかわらず、前記少なくとも1つの除外ターゲットを前記ディスプレイ画面に表示するステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 前記除外ターゲット指示は、前記少なくとも1つの除外ターゲットの1つまたは複数の飛行特性に基づいて自動的に形成されている、請求項73に記載のコンピュータ可読媒体。
- 1)上しきい値高度を受け取るステップと、
2)前記上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
3)前記ステップ2で識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
4)自機着陸に応答して、前記上しきい値高度をあらかじめ規定されたデフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 1)下しきい値高度を受け取るステップと、
2)前記下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
3)前記ステップ2で識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
4)自機着陸に応答して、前記下しきい値高度を、あらかじめ規定されたデフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、
1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、
前記現在の動作モードが第1動作モードに対応することに応答して、
A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する前記情報を用いて、第1上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
B)前記ステップAで識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するステップと、
前記現在の動作モードが第2動作モードに対応することに応答して、
C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する前記情報を用いて、第2上しきい値高度より高い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
D)前記ステップCで識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するステップと、
自機着陸に応答して、前記第1上しきい値高度を、あらかじめ規定された第1デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、
自機着陸に応答して、前記第2上しきい値高度を、あらかじめ規定された第2デフォルト上しきい値高度にリセットするステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。 - 現在の動作モードを示す情報を受け取るステップと、
1つまたは複数のターゲットの高度に関する情報を受け取るステップと、
前記現在の動作モードが第1動作モードに対応することに応答して、
A)1つまたは複数のターゲットの高度に関する前記情報を用いて、第1下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
B)前記ステップAで識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するステップと、
前記現在の動作モードが第2動作モードに対応することに応答して、
C)1つまたは複数のターゲットの高度に関する前記情報を用いて第2下しきい値高度より低い高度を有する1つまたは複数のターゲットを識別するステップと、
D)前記ステップCで識別された前記ターゲットのうちの1つまたは複数をディスプレイ画面に表示するのを抑制するステップと、
を実行するステップと、
自機着陸に応答して、前記第1下しきい値高度を、あらかじめ規定された第1デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、
自機着陸に応答して、前記第2下しきい値高度を、あらかじめ規定された第2デフォルト下しきい値高度にリセットするステップと、
を実行するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体。
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A072 | Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination] |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20040316 |