【0001】
従来技術
例えば異方性磁気抵抗(AMR)薄膜に基づく角度センサの一義性領域(Eindeutigkeitsbereich)はAMR効果の必然的な180°対称性によって0°〜180°に限定される。このように限定されたAMR角度センサの例はフィリップスのKMZ41(特許EP0671605A1)、HL−PLANARのKMT31又はInstitut fuer Mikrostruktur und Optelektronik IMOのLK15(特許番号DE19839450A1)である。このようなセンサは通常は2つのフルブリッジを有し、これら2つのフルブリッジの一方はコサイン信号を供給し、これら2つオンフルブリッジのもう一方はサイン信号を供給し、これらの信号からアークタンジェント形成によって角度が決定される。これらの及び類似のAMR180°角度センサに特徴的なことは、これらの角度センサがとりわけセンサ薄膜構造の横方向の大きさに亘って方向均一な外部磁界の方向を測定することである。これに相応してこのようなセンサはシャフト端部での角度測定に適している。このために通常は端面のシャフト端部に面状に磁化された丸い又は矩形状の磁石が取り付けられ、この磁石がシャフトと共に回転する。この磁石に対して通常は固定式に角度センサが取り付けられる。とりわけシャフト端部の方向均一な磁界及びアプリケーションを用いる角度測定のこのケースに対して保護権出願番号R33984において180°への上記の必然的な一義性領域の限定を克服し、0°〜360°に拡張された一義性領域を提供する方法及び装置が記述された。電子信号処理に関して最適化された評価方法は保護権出願DE−P19947761に記述されている。
【0002】
シャフト中央での角度測定の方法はシャフトに同心状に取り付けられた磁気マルチポールホイールの側面走査によって与えられる。N−S磁極対のそれぞれの個数がちょうど1磁極対だけ異なるポールホイールの使用によって及びノギス原理乃至は修正されたノギス原理の適用によって(保護権出願DE−P19506938、DE−P10041095)、角度位置(シャフト角度)の一義的な測定が全回転に亘って原理的には可能である。これに対する前提条件はもちろんポールホイール走査に使用される2つのセンサがそれぞれ全磁極対周期に亘って一義的な位相信号乃至は角度信号を供給することである。
【0003】
磁気スケールとりわけ磁気マルチポールホイールの走査による一般的な位置測定は特別なAMR角度センサによって可能である。これらのセンサにとって特徴的なのは、外部磁界がセンサ構造全体に亘って方向均一的ではなく、磁界方向が個々の抵抗の位置において互いに異なることである。このために磁界方向が通常は4つのブリッジ抵抗の各々において、ハーフブリッジ内の少なくとも2つの抵抗において90°だけ異なるように、各フルブリッジの個々の抵抗が配置されるのが一番良い。さらにセンサの2つのフルブリッジがスケールに沿ってずれて配置されており、この結果一方のブリッジがコサイン信号を供給し、他方のブリッジがサイン信号を供給する。よって、このようなセンサはそれぞれの磁気スケールに適合されている。アークタンジェント形成によってこれら2つのセンサ信号から角度が決定され、この角度は今や磁極周期内の位相に対する尺度である。しかしまたこの場合周知のAMRセンサではAMR効果の180°対称性及びこの対称性から結果的に生ずるセンサ信号の180°周期性によって0°〜180°への一義性領域の限定が発生してしまう。磁極対周期の走査の際にAMRセンサ信号は既に2つの全周期を超える。よって、これらのセンサは半磁極対周期に亘ってのみ一義的な信号を供給する。従って、これらのセンサによっては全磁極対周期内で位相を一義的に決定することができない。このような限定された商業的に入手可能なセンサの例はIMOのLK16(特許番号DE4438715C1)である。
【0004】
本発明の課題及び利点
磁気スケールを走査するための周知のAMRセンサによっては、原理的に、シャフトの角度位置を2つのマルチポールホイールの側面走査によって一義的に1つの全シャフト回転(0°〜360°)に亘って決定することは不可能である。この原因は、2.1節のこれらの周知のセンサが位相を全磁極対周期に亘ってではなく半磁極対周期に亘ってのみ一義的に決定できることに帰着する。後者は既に言及したようにAMRセンサ信号の180°周期性に基づく。これに相応してこの場合ノギス原理乃至は修正されたノギス原理によるシャフト位置の決定も半シャフト回転(0°〜180°)に亘ってのみ一義的に可能である。
【0005】
本発明では位相を磁気スケールの全磁極対周期内で決定することを可能にするAMRセンサ、方法及び装置の解決策を提示する。ここで提示されるAMRセンサの一義性領域は周知のAMRセンサに比べて2倍である。これによってとりわけ今やAMRセンサ及び修正されたノギス原理の適用を用いて2つの磁気ポールホイールの側面走査によって全360°回転に亘ってシャフト位置の一義的な検出も可能となる。
【0006】
本発明の核心
本発明の核心は補助磁界を用いる磁界方向変調による180°から360°への一義性領域の拡張である。周知の解決策は専らセンサ面に亘って均一な磁界によるシャフト端部での角度測定に適している。これに対して本発明はとりわけセンサに亘って方向非均一的な磁界による磁気スケールの走査のためのAMR角度センサを対象とする。これによってこれらのセンサはとりわけ磁気ポールホイールの走査に、従ってシャフト中央での角度測定に適している。この場合基本となる機能を決定する改良点は、本発明のAMR360°スケールセンサでは既に2つのハーフブリッジ乃至はフルブリッジの各々の中で少なくとも2つの異なる補助磁界方向が実現されることである。AMR360°スケールセンサの原理は、簡潔に言えば、磁気スケールに由来する外部磁界に例えばセンサ内で発生された補助磁界を重畳することによって、周知のAMR180°スケールセンサの基礎となる対称性を破壊することである。フルブリッジ内で局所的に異なる方向を有するこの補助磁界によって磁界方向の変調が喚起され、この変調は2つのセンサ信号(COS,SIN)の変化をもたらす。これらの信号変化(変調信号)は180°周期性ではなく360°周期性を有する。さらにこれらの信号変化は局所的な補助磁界方向の適切な選択によって相互位相シフトを有する。これらの相互に位相シフトされた変調信号の正負の符号の観察によって、第1の磁極対半周期(位相0°〜180°)と第2の磁極対半周期(位相180°〜360°)との間の問題のない論理的な領域区別が可能になる。従って、従来の周知のAMR180°スケールセンサに対する決定的な利点及び基本的な改良点は、絶対的な精度に関する損害を甘受する必要なしに、一義性領域を2倍化することである。これらの新しいAMR360°スケールセンサの使用は、初めて、AMR角度センサによって、2つの磁気マルチポールホイールの側面走査及びノギス原理の適用によって1つの全回転(0°〜360°)に亘ってシャフトの角度位置の一義的な検出を可能にする。しかしまた変位乃至は位置測定のためのリニアなスケールの走査によっても一義的に検出可能な縦領域の2倍化は可能である。
【0007】
本発明の詳細な記述
1. 適合されたAMRフルブリッジを用いる局所的磁界方向の検出による位相測定(従来技術)
磁気スケールに基づく絶対的な位置測定のために以下に記述される本発明のAMR360スケールセンサではこのスケールに亘る磁界分布の強度ではなく、磁界分布の方向だけを測定する。磁気スケールの1磁極対周期lambdaに亘る磁界分布は図1において磁力線に基づいて概略的に図示されている。周期は1つの磁極から次の同一の磁極まで延びている(磁極対周期N−N)。磁界分布の方向変化を明瞭に示すために、局所的な位置に依存する磁界方向は磁力線の上の矢印によって示されている。磁極対周期内では磁界方向乃至は位相Phiは360°乃至は2*piだけ変化する。この場合、位置xに対する磁界方向乃至は位相Phiの依存性は基本的に線形の関係式Phi(x)=2*pi/lambda*xによって記述される。代替的に、スケール平面に存在する、スケールの長手方向において周期的に交番する磁化を有するスケールも使用できる。
【0008】
磁気スケールの位相Phiを検出するために、本発明のAMR360スケールセンサは周知のAMR180スケールセンサに相応して2つのホイートストーンブリッジを有する。AMRセンサに対する相対的なスケールのシフトすなわちこのスケールの位相の変化において、一方のブリッジはコサイン状の信号電圧を供給し、他方のブリッジはサイン状の信号電圧を供給する。図2は並列に接続され電圧Vccが給電される2つのフルブリッジを有するAMRスケールセンサの等価回路図を示す。代替的に2つのブリッジを直列に接続することもできる。さらに、フルブリッジの代わりに原理的にはハーフブリッジを使用することもできる。AMR抵抗シンボルの各々に書き込まれているストライプ群は、それぞれの抵抗を流れる電流の実現すべき方向を示す。各フルブリッジのAMR抵抗は磁気スケールに沿って配置されており、スケール磁界の方向はこの等価回路においてそれぞれ対角線上に存在するブリッジ抵抗C1及びC4乃至はC2及びC3において及び相応してSINブリッジにおいて平行を又は反平行を向く。図2では例として対角線上に配置された抵抗における反平行な磁界方向を有する変形実施形態が図示されている。AMR抵抗CR1〜CR4を有するフルブリッジがコサイン信号を供給し、AMR抵抗SR1〜SR4を有するフルブリッジがサイン信号を供給するように、これら2つのブリッジの抵抗は互いにずらされて配置されており、スケール磁界の局所的な方向は相応のCOSブリッジ抵抗における磁界方向に対してSINブリッジの抵抗においては45°だけ回転されている。抵抗が例えば図3に図示されているように配置される場合にこれが保証される。すなわち、x=lambda/4にCR1があり、x=0にCR2があり、x=lambda/2にCR3があり、x=lambda*3/4にCR4があり、x=lambda*3/8にSR1があり、x=lambda/8にSR2があり、x=lambda*5/8にSR3があり、x=lambda*7/8にSR4がある。これに対して代替的に、2つのブリッジの抵抗を例えば空間的に離れて異なる磁極対周期でスケールに沿って配置することもできる。代替的に、対角線ブリッジ抵抗において平行な磁界方向を有する1つのブリッジ及び対角線ブリッジ抵抗において反平行な磁界方向を有するもう1つのブリッジが実現されるように抵抗を配置することもできる。従って、スケール毎に最適な配置が見つけだせる。磁気スケールの位相Phiの変化(シフト)によって各AMR抵抗においてB磁界方向が変化し、図4aに図示されているようにブリッジCR1〜CR4がコサイン信号Ucos=A*cos(2*Phi)及びブリッジSR1〜SR4がサイン信号Usin=A*sin(2*Phi)を信号振幅Aで供給する。位相Phiは2つのセンサ信号からPhi=0.5*arctan(Usin/Ucos)によってもとめられる。この場合、係数0.5は2倍の位相角度に対するAMR信号電圧の依存性を考慮しており、これによって自然にAMR効果の180°対称性が、従って180°一義性領域への限定が図4b)のように表現される。
【0009】
さらに磁界方向の上記の線形の位置依存性からの偏差に起因する高調波信号成分をフィルタリングアウトするために、個々のAMR抵抗CR1〜CR4乃至はSR1〜SR4は例えば次のように分散配置される。すなわち、周期長lambda(k)=lambda/(2*k)ただしlambda=磁極対周期を有するAMR信号における第k高調波を抑圧するために、それぞれのAMR抵抗の2つの半分部分が互いにlambda(k)/2だけ間隔をおいてかつ磁界方向の全く線形な位置依存性における位置に対して対称的に配置される。個々の抵抗の半分部分のこれに相応する更に別の分散によって付加的にさらに高い信号高調波がフィルタリングアウトされる。
【0010】
2. 360°周期変化信号の発生のための磁界方向変調
半磁極対周期(180°位相領域)から全磁極対周期(360°位相領域)への一義性領域の本発明による拡張は2つの位相領域0°〜180°及び180°〜360°を区別することによって達成される。このために、この磁気スケールに起因する外部のB磁界に付加的に絶対値としては比較的小さい補助磁界Hを重畳する。この補助磁界のオン及びオフ又は方向転換によって磁界方向は変調される。これによって2.4.1節から既知の180°周期COSセンサ信号及びSINセンサ信号に対してさらに2つの360°周期変化信号乃至は変調信号が発生される。この場合重要なことは、SINブリッジで発生される変化信号がCOSブリッジで発生される変化信号に対して位相シフトされているように補助磁界は局所的に配向されていることであり、しかもこの場合、1つの変化信号が絶対値としては小さい位相領域においてもう1つの変化信号は絶対値としては大きい。例えば、補助磁界方向がスケール磁界の位相Phi=0において局所的なスケール磁界の方向に対して相対的にCOSブリッジの場合にはそれぞれ90°だけ回転された方向に向き、SINブリッジの場合にはそれぞれ45°回転された方向に向くように、補助磁界方向は選択される。局所的な補助磁界のこの有利な配向は、上記の位相シフトを保証し、図5に例として対角線ブリッジ抵抗における反平行なスケール磁界方向を有する変形実施形態に対して図示されている。この例の局所的な補助磁界方向alpha(H)は、CR1及びSR1ではalpha(H)=180°であり、CR2及びSR2ではalpha(H)=90°であり、CR3及びSR3ではalpha(H)=270°であり、CR4及びSR4ではalpha(H)=0°である。それぞれの補助磁界方向alpha(H)は一定であり、すなわち磁気スケールの位相の変化(シフト)には依存しない。ここに記述された例のAMR360スケールセンサにおいて局所的に有利に実現すべき補助磁界方向を明瞭にするために、これらの補助磁界方向が図6に磁気スケールに沿ったAMR抵抗の相応の配置において矢印によって図示されている。さらに、2つの変化信号のここに記述された位相シフトを保証する限りにおいて他の補助磁界方向も可能である。図7には対角線ブリッジ抵抗において平行に配向されたスケール磁界を有する変形実施形態に対する有利な補助磁界方向が提示されている。
【0011】
3. 信号評価及び論理的な位相領域判定
上記の位相領域区別に関して位相値決定毎に少なくとも2つの測定が実施される。すなわち、印加された補助磁界なしの測定と印加された補助磁界を有する測定である。補助磁界なしの測定からはアークタンジェント形成によってAMR180°角度Alpha(AMR180)がAlpha(AMR180)=0.5*arctan(Usin/Ucos)によって決定され、従ってまず最初に180°周期性を有する位相つまり180°に限定された一義性を有する位相が決定される。2つの測定の差から変化信号DeltaUcos=Ucos(H)−Ucos(H=0)乃至はDeltaUsin=Usin(H)−Usin(H=0)が得られる。これに基づいて正負の符号の観察によって、補助磁界なしの測定から決定されたAMR180_位相角度にさらに180°を加算しなくてならないか否かが、すなわちスケールの位相は領域0°〜180°にあるのか又は領域180°〜360°にあるのかが識別される。明瞭にするために、例として図5乃至は図6の補助磁界方向の有利な選択に対して図8a)にCOS及びSINセンサ信号の曲線経過を図示し、図8b)にCOS及びSIN変化信号を図示する。これらの変化信号はCOS乃至はSIN信号とは対照的に180°周期性ではなく360°周期性を有する。COS変化信号DeltaUcosは領域0°〜180°において≦0であり、領域180°〜360°において≧0である。位相0°、90°、180°及び270°のゼロ位置から見て取れるように、既にただ図8c)のこのCOS変化信号の正負の符号によって、両方の180°領域のうちのどちらにスケールの位相があるかが判定できる。これらのゼロ位置の領域において領域識別を実施するために、位相シフトされたSIN変化信号DeltaUsinを参考にする。この位相シフトは、図5、6及び7に例として図示された補助磁界方向の有利な選択によって達成され、SIN変化信号がCOS変化信号のゼロ位置の領域において絶対値として最大であることを惹起する。またこれらの領域では位相領域区別のためには当然SIN変化信号の正負の符号の観察で十分である。このSIN変化信号の正負の符号の曲線経過が図8d)に図示されている。結局のところ、それぞれ絶対値として最も強い、すなわち最も重要な変化信号の正負の符号だけが瞬時の位相領域を決定する。従って、確実な領域判定には、変化信号の絶対値及び正負の符号ならびにAMR180角度Alpha(AMR180)を次のような表現によって論理的に互いに結合させれば十分である。すなわち、COS変化信号が絶対値としてSIN変化信号より大きいか又は等しくかつCOS変化信号が正である場合、位相は領域180°〜360°にある。同様にSIN変化信号が絶対値としてCOS変化信号よりも大きくかつSIN変化信号の正負の符号が負でありかつAMR180°角度が135°よりも小さい場合には、位相は領域180°〜360°にある。さらに、SIN変化信号が絶対値としてCOS変化信号よりも大きくかつSIN変化信号の正負の符号が正でありかつAMR180°角度が135°よりも大きいか又は等しい場合には、位相は領域180°〜360°にある。その他の場合には位相は領域0°〜180にある。
【0012】
形式的にはこの表現は次のような論理変数の導入によって構造化できる。すなわち、
L1=1、DeltaUcosの正負の符号>0の場合
=0、そうでない場合
L2=1、DeltaUsinの正負の符号>0の場合
=0、そうでない場合
L3=1,DeltaUcosの絶対値≧DeltaUsinの絶対値
=0、そうでない場合
L4=1、Alpha(AMR180)≧135°の場合
=0、そうでない場合
領域変数Lのための変数L1、L2、L3及びL4の論理結合は次式による。
すなわち、
L=(L3 AND L1)OR ( NOT(L3) AND L4 AND L2 ) OR
( NOT(L3) AND NOT(L4) AND NOT(L2) )
さらに位相領域判定は、
位相領域=0°〜180°、L=0の場合
位相領域=180°〜360°、L=1の場合
である。
【0013】
論理的な領域変数Lに基づいて、0°〜180°に限定された一義性領域を有するAMR180角度Alpha(AMR180)(図9a)にさらに180°を加算しなくてはならない否か(図9b)が判定される。図9c)に示された全位相領域0°〜360°に亘って、すなわち1磁極対周期に亘って一義的なAMR360°出力角度Alpha(AMR360°)は次式により得られる。
【0014】
Alpha(AMR360)=Alpha(AMR180)+L*180°
これにより一義性領域は従来のAMRスケールセンサの0°〜180°から0°〜360°に2倍化される。
【0015】
この判定論理においてそれぞれまさに絶対値として最大の変化信号の正負の符号だけが評価されることによって、この領域区別は問題なく、安定している。明瞭にするために、図10において強い雑音成分が重畳された信号が図示されている。信号雑音はとりわけ図10b)の絶対値として非常に小さい変化信号において顕著である。従って、これらの変化信号の正負の符号の変化は図10c)及び図10d)において強いジッタによって特徴付けられている。それにもかかわらず、図10e)に図示された領域変数及びこの領域変数の基礎である論理結合による領域識別は明確で安定している。重要なのは先に言及したこれら2つの変化信号の位相シフトである。この位相シフトによって次のことが保証される。すなわち一方の変化信号の正負の符号のジッタはそれぞれもう一方の変化信号の確実な正負の符号領域にある。
【0016】
4. 代替的な信号評価:
4.1 和及び差変化信号
簡略化された電子信号処理の点で、変化信号における絶対値形成を回避することは望ましい(4.3の論理変数L3を参照)。これは本来のCOS及びSIN変化信号から出発して次式による和形成及び差形成によって行われる。
【0017】
Usumm=DeltaUsin+DeltaUcos
Udiff=DeltaUsin−DeltaUcos
これは既に保護権出願番号 に記述されている。
【0018】
図11a)に図示されたこれらの新しい変化信号から出発すれば、領域識別には次の関係のようなこれらの変化信号の正負の符号((図11b)及び(図11c))及びAMR180角度だけの論理結合で十分である。すなわち、AMR180角度Alpha(AMR180)が135°より小さくかつ差変化信号Udiffが負である場合、位相は領域180°〜360°にある。同様に、AMR180角度Alpha(AMR180)が135°より大きいか又は等しくかつ和信号Usummが正である場合、位相は領域180°〜360°にある。論理変数の定義によってこの表現は次のように構造化される。すなわち、
L1=1、Udiffの正負の符号<0の場合
=0、そうでない場合
L2=1、Usummの正負の符号>0の場合
=0、そうでない場合
L3=1、Alpha(AMR180)≧135°の場合
=0、そうでない場合
領域変数L(図11d)のための変数L1、L2及びL3の論理結合は次式による。すなわち、
L=(NOT(L3) AND L1)OR(L3 AND L2)
これにより4.3に相応して位相領域判定は
位相領域=0°〜180°、L=0の場合
位相領域=180°〜360°、L=1の場合
である。全位相領域0°〜360°に亘る一義的なAMR360出力角度Alpha(AMR360)の決定は次式による。すなわち、
Alpha(AMR360)=Alpha(AMR180)+L*180°
本来のCOS及びSIN変化信号の位相シフトは次のことを保証する。すなわち、和及び差変化信号でも一方の信号の正負の符号の変化はもう一方の信号の確実で安定した正負の符号領域の内部で行われる。これについては図11b)及び11c)を参照のこと。これによってこの代替的な信号処理においても安定かつ問題のない領域識別が保証される。
【0019】
4.2 代替的な補助磁界方向における一般化された論理的な領域判定
4.2の記述に対する一般化として、Alpha(H,COS)はCOSブリッジ抵抗の場合にスケール磁界の位相Phi=0における局所的な補助磁界方向とスケール磁界の局所的な方向との間の角度を表し、相応してSINブリッジ抵抗に対してAlpha(H,SIN)はスケール磁界の位相Phi=0における局所的な補助磁界方向とスケール磁界の局所的な方向との間の角度を表すならば、新しい論理変数L4及びL5によって論理的な位相領域判定の次のような一般的な定式化が成り立つ。すなわち、
L1=1、DeltaUcosの正負の符号>0の場合
=0、そうでない場合
L2=1、DeltaUsinの正負の符号>0の場合
=0、そうでない場合
L3=1,DeltaUcosの絶対値≧DeltaUsinの絶対値
=0、そうでない場合
L4=1、Alpha(AMR180)>180°−Alpha(H,SIN) =0、そうでない場合
L5=1、Alpha(AMR180)<90°−Alpha(H,COS)
=0、そうでない場合
領域変数Lのための変数L1、L2、L3、L4及びL5の論理結合は、
L=(L3 AND NOT(L1) AND L5)OR (L3 AND L1 AND
NOT(L5)) OR(NOT(L3) AND L2 AND L4)OR
(NOT(L3) AND NOT(L2) AND NOT(L4))
である。位相領域判定は
位相領域=0°〜180°、L=0の場合
位相領域=180°〜360°、L=1の場合
である。これによりAMR360出力角度Alpha(AMR360)の決定は次式による。すなわち、
Alpha(AMR360)=Alpha(AMR180)+L*180°
図5に図示され4.2節に記述された補助磁界方向Alpha(H,COS)=90°及びAlpha(H,SIN)=45°の場合には、L5=0であり、領域変数Lに対する論理表現は2.4.3節に記載された表現に簡略化される。ここで提示された一般化された論理変数は原理的に任意の補助磁界方向Alpha(H,COS)及びAlpha(H,SIN)に対する位相領域判定論理を記述する。しかし、(現実の雑音の混じった変化信号における)問題のない位相領域判定は、COS及びSIN変化信号が互いに位相シフトされており、一方の変化信号が絶対値として小さい場所でもう一方の変化信号が絶対値として大きいような補助磁界方向においてのみ可能となる。スケールの各々任意の位相Phiにおいて有意味な変化信号が自由に使用できることが保証されている。問題のない安定した領域区別を有する、図5乃至は図7に記載された補助磁界方向に対して代替的な補助磁界方向は、例えばAlpha(H,COS)=90°及びAlpha(H,SIN)=135°である。
【0020】
4.3 交番する補助磁界
電子信号処理の点では4.3に記述された補助磁界のオンオフの代わりに補助磁界の方向転換が有利である。絶えず交番する補助磁界(絶え間ない方向転換)の場合には、少なくとも1つの全方向転換サイクルに亘って平均化されたCOS乃至はSIN信号電圧からアークタンジェント形成によって0°〜180°に限定された一義性領域だけを有するスケールの瞬時の位相が得られる。位相選択的整流作用によってCOS及びSIN変化信号乃至は変調信号が抽出される。この場合、有利には、交番する補助磁界において変化信号の振幅は、補助磁界を単にオンオフする場合の2倍の大きさになる。有利には、磁界方向転換において、場合によっては補助磁界と共に発生される熱的信号変化寄与成分が除去される。というのも、補助磁界の方向転換により全く磁気的に発生された変化信号の正負の符号は変化するが、熱的に発生された変化信号の正負の符号は変化しないからである。従って、差形成によって熱的な寄与成分は除去され、他方で磁気的な寄与成分は2倍化される。
【0021】
4.5 薄膜テクノロジにおける実現
ここに記述された本発明のAMR360°スケールセンサの実現において重要なことはブリッジ抵抗の使用である。これらのブリッジ抵抗は抵抗の長手方向と外部スケール磁界の方向との間の角度にCOS^2依存性を有する。これに応じてここに記述された2つのフルブリッジは180°周期COS乃至はSIN信号を供給する。有利な実現は、例えばニッケル鉄合金Ni81Fe19(パーマロイ)のような異方性磁気抵抗(AMR)材料を使用した薄膜テクノロジの方法によって行われる。個々のブリッジ抵抗はこの場合約40nmの典型的な層厚を有する薄いAMRストリップによって製造され、これらのAMRストリップのうち複数のストリップが1つの抵抗にまとめられる。変化信号乃至は変調信号を発生するための上述の補助磁界はこれらのAMR抵抗ストリップの平面にある。この補助磁界は例えばセンサ内で周知のように次のことによって発生される。すなわち、AMR抵抗ストリップに亘って絶縁層により間隔をとって電流導通導体ストリップを取り付け、この電流導通導体ストリップが通電の際には磁界によって囲まれ、こうしてその下にあるAMR抵抗ストリップにおいて図12に従って局所的に磁界を発生する。この磁界は外部からスケールによって発生される磁界に重畳される。図13はAMR360°スケールセンサの可能な実施形態の概略的な図を示す。COSブリッジのAMR抵抗CR1〜CR4及びSINブリッジのSR1〜SR4はそれぞれ4つのストリップによって図示されている。これらのストリップのそれぞれの位置は同様に図示された磁気スケールのN−N磁極対周期に適合されており、この実施例では図5乃至は図6の配置に相応している。これらの抵抗は概略的に図5の等価回路図に相応して導線でつながれてフルブリッジとなっている。正方形の面を介して接続が行われ、それぞれの表示に従って電圧給電(Vcc、GND)の供給及び信号電圧(Ucos+,Ucos−乃至はUsin+,Usin−)のタップが行われる。図5の局所的配向を有する補助磁界はセンサ内でコンタクト面Icoil+からコンタクト面Icoil−までの概略的に図示された導体路によって発生される。この導体路は図12に相応してAMR抵抗ストリップの上に存在し、通電によって局所的に図5乃至は図6に相応して配向された補助磁界を発生する。
【0022】
図14はAMR360°スケールセンサの相応の具体的なレイアウトを示す。個々のAMRブリッジ抵抗はメアンダ状に構成されており、ストリップ幅は10μmである。補助磁界のセンサ内での発生のためにAMR抵抗メアンダの上に存在する導体構造が見て取れる。ブリッジ抵抗はこの具体的な実施例では5.12mmの磁極対周期に適合されている。これに応じて、隣り合う抵抗メアンダの間隔はlambda/8=0.64mmである。付加的な高調波フィルタリングを有する実施例のレイアウトが図15に図示されている。各々個別のAMR抵抗メアンダが直列に接続された2つのより小さいメアンダに分割されることによって第3高調波が抑圧される。これらのより小さいメアンダは高調波フィルタリングがない場合の各AMR抵抗の位置に対して対称的に配置されかつlambda/12=0.43mmの相互の間隔を有する。更に別のレイアウトの洗練化が可能である。すなわち、例えばポールホイール(円形状のスケール)の磁界歪みが、個々のAMRメアンダの位置に応じたポールホイールの半径方向に相応して個々のAMRメアンダを軽くねじ曲げることによって考慮される。代替的に、改良されたポールホイール走査に関して、AMRメアンダをこのメアンダの相応に半径方向の配向を有する部分円上に配置する。部分円半径はAMR抵抗メアンダまでの間隔にポールホイール半径を加算した長さに相応する。この場合、有利には、全てのAMR抵抗がポールホイール表面まで同じ間隔を有し、円形状のスケールの磁界歪みが考慮される。
【0023】
図1:磁極対周期を有する磁気スケール(N−S−N)に亘る磁界分布。
【0024】
図2:180°一義性領域を有するAMR180°スケールセンサの等価回路図。AMR抵抗C1〜C4乃至はS1〜S4はそれぞれ接続されてフルブリッジを形成し、これらのフルブリッジは共通に電圧給電される。各抵抗シンボルの内部のストライプ群は抵抗を流れる電流の方向を示す。これらの抵抗シンボルの横の矢印はスケールの位相Phi=0°におけるこのスケールに由来する外部磁界Bの局所的な方向を記述する。
【0025】
図3:磁気スケールの位相Phi=0°におけるこの磁気スケールに沿ったAMR抵抗CR1〜CR4(COSブリッジ)乃至はSR1〜SR4(SINブリッジ)の配置のための概略図。AMR抵抗内部のストライプ群は電流方向を象徴している。
【0026】
図4:a)磁気スケールの位相の変化(シフト)における180°周期COS及びSIN−AMRブリッジ信号の曲線経過。b)180°に限定された一義性領域を有するAMR180°スケールセンサの出力角度。
【0027】
図5:360°一義性領域を有するAMR360°スケールセンサの等価回路図。AMR180スケールセンサ(図2)の拡張において、スケールに由来する外部磁界Bextに補助磁界Hが重畳される。補助磁界方向が位相Phi=0°におけるスケール磁界の各方向とはCOSブリッジ抵抗ではそれぞれ90°だけ異なり、SINブリッジ抵抗ではそれぞれ45°だけ異なることによって、両方のブリッジにおいて発生される変化信号は互いに位相シフトされている。
【0028】
図6:図5のAMR360°スケールセンサにおけるAMR抵抗及び各補助磁界方向の配置のための概略図。
【0029】
図7:それぞれ対角線上にあるブリッジ抵抗において平行に配向されたスケール磁界及びこれに相応して適合された補助磁界方向を有するAMR360°スケールセンサの変形実施形態の等価回路図。
【0030】
図8:1磁極対周期に亘るAMR360°スケールセンサの信号経過:
a)COS及びSINセンサ信号。b)図5、6及び7の磁界変調によるCOS及びSIN変化乃至は変調信号DeltaUcos及びDeltaUsin。c)COS変化信号の正負の符号。d)SIN変化信号の正負の符号。e)論理的な領域変数L。
【0031】
図9:論理的な領域変数Lに基づく0°〜180°から0°〜360°への一義性領域拡張。
【0032】
図10:強く雑音が混ざった変化信号における安定した問題のない領域判定。
【0033】
図11:和及び差変化信号の形成による代替的な信号処理。和及び差変化信号の正負の符号及びAMR180°角度の論理結合としての領域区別。
【0034】
図12:補助磁界BHの発生のための導体配置の概略的な断面図。導体の通電によってその下にあるAMRストリップにおいて補助磁界Hが発生される。
【0035】
図13:磁極対周期λを有する磁気スケール(N−S−N)に亘って位置決めされたAMR360°スケールセンサの概略図。CR1〜CR4及びSR1〜SR4のAMR抵抗はそれぞれフルブリッジに接続されている。両方のブリッジ(COS,SIN)は並列に接続されており、共にVcc及びGNDを介して電圧給電される。Icoil+とIcoil−との間の導体路は図5及び図6に相応する局所的補助磁界発生に使用される。
【0036】
図14:5.12mmの磁極対周期に適合されたAMR360°スケールセンサのレイアウト。COS及びSINフルブリッジのAMR抵抗はメアンダ状に構成され、10μmのストリップ幅を有する。I+からI−までの導体路の通電による補助磁界発生。
【0037】
図15:図14のようなAMR360°スケールセンサのレイアウト。しかし、第3高調波の付加的なフィルタリングを有する。高調波フィルタリングのために、個々のブリッジ抵抗は、磁極対周期の1/12に相応して0.43mmの相互間隔を有する2つのメアンダ半分部分に分割されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
磁極対周期を有する磁気スケール(N−S−N)に亘る磁界分布である。
【図2】
180°一義性領域を有するAMR180°スケールセンサの等価回路図である。
【図3】
磁気スケールの位相Phi=0°におけるこの磁気スケールに沿ったAMR抵抗CR1〜CR4(COSブリッジ)乃至はSR1〜SR4(SINブリッジ)の配置のための概略図である。
【図4】
a)磁気スケールの位相の変化(シフト)における180°周期のCOS及びSIN−AMRブリッジ信号の曲線経過。b)180°に限定された一義性領域を有するAMR180°スケールセンサの出力角度。
【図5】
360°一義性領域を有するAMR360°スケールセンサの等価回路図である。
【図6】
図5のAMR360°スケールセンサにおけるAMR抵抗及び各補助磁界方向の配置のための概略図である。
【図7】
それぞれ対角線上にあるブリッジ抵抗において平行に配向されたスケール磁界及びこれに相応して適合された補助磁界方向を有するAMR360°スケールセンサの変形実施形態の等価回路図である。
【図8】
1磁極対周期に亘るAMR360°スケールセンサの信号経過である。
【図9】
論理的な領域変数Lに基づく0°〜180°から0°〜360°への一義性領域拡張である。
【図10】
強く雑音が混ざった変化信号における安定した問題のない領域判定である。
【図11】
和及び差変化信号の形成における代替的な信号処理である。
【図12】
補助磁界BHの発生のための導体配置の概略的な断面図である。
【図13】
磁極対周期λを有する磁気スケール(N−S−N)に亘って位置決めされたAMR360°スケールセンサの概略図である。
【図14】
5.12mmの磁極対周期に適合されたAMR360°スケールセンサのレイアウトである。
【図15】
図13のようなAMR360°スケールセンサのレイアウト。しかし、第3高調波の付加的なフィルタリングを有する。
【符号の説明】
C1〜C4及びS1〜S4 AMR抵抗
CR1〜CR4及びSR1〜SR4 AMR抵抗
B スケールの磁界方向
H 補助磁界
Bext 外部磁界
L 領域変数
BH 補助磁界[0001]
Conventional technology
For example, the unique region of an angle sensor based on an anisotropic magnetoresistive (AMR) thin film is limited to 0 ° to 180 ° by the necessary 180 ° symmetry of the AMR effect. Examples of such limited AMR angle sensors are Philips KMZ41 (Patent EP 0 716 605 A1), HL-PLANAR KMT 31 or LK15 of the Institute for Mikrostruktur and Optelektronik IMO (Patent No. DE 198 39 450 A1). Such sensors typically have two full bridges, one of which provides a cosine signal, the other of which provides a sine signal, from which an arc is derived. The angle is determined by tangent formation. What is characteristic of these and similar AMR 180 ° angle sensors is that they measure the direction of the external magnetic field which is directionally uniform, especially over the lateral dimensions of the sensor membrane structure. Correspondingly, such sensors are suitable for measuring angles at the shaft end. For this purpose, a round or rectangular magnet magnetized in the form of a sheet is usually mounted on the end of the shaft at the end face, and this magnet rotates with the shaft. An angle sensor is usually attached to the magnet in a fixed manner. Especially for this case of angle measurement using a directionally uniform magnetic field and application at the end of the shaft, in the right of protection application no. R33984 the above-mentioned limitation of the inherent ambiguity region to 180 ° is overcome, 0 ° to 360 ° A method and apparatus for providing an extended unambiguous region has been described. An evaluation method optimized for electronic signal processing is described in the protection application DE-P 194 7761.
[0002]
The method of angle measurement at the center of the shaft is provided by a side scan of a magnetic multipole wheel mounted concentrically on the shaft. By using a pole wheel in which the number of each of the NS pole pairs differs by exactly one pole pair and by applying the caliper principle or a modified caliper principle (protection applications DE-P19506938, DE-P10041095), the angular position ( An unambiguous measurement of the shaft angle) is possible in principle over the entire revolution. The prerequisite for this is, of course, that the two sensors used for pole-wheel scanning each provide a unique phase or angle signal over the entire pole pair period.
[0003]
A general position measurement by scanning a magnetic scale, in particular a magnetic multipole wheel, is possible with a special AMR angle sensor. Characteristic for these sensors is that the external magnetic field is not directionally uniform throughout the sensor structure, and the magnetic field directions differ from each other at the individual resistance locations. To this end, it is best to arrange the individual resistors of each full bridge such that the direction of the magnetic field typically differs by 90 ° in at least two of the resistors in each of the four bridge resistors. Furthermore, the two full bridges of the sensor are staggered along the scale, so that one bridge supplies a cosine signal and the other bridge supplies a sine signal. Thus, such sensors are adapted to the respective magnetic scale. The arc tangent formation determines the angle from these two sensor signals, which is now a measure for the phase within the pole period. However, also in this case, in the known AMR sensor, the 180.degree. Symmetry of the AMR effect and the 180.degree. Periodicity of the sensor signal resulting from this symmetry limit the unique range from 0.degree. To 180.degree. . During a pole-pair period scan, the AMR sensor signal already exceeds two full periods. Thus, these sensors provide a unique signal only over the half pole pair period. Therefore, the phase cannot be uniquely determined within the entire magnetic pole pair period by these sensors. An example of such a limited commercially available sensor is IMO's LK16 (Patent No. DE 4438715 C1).
[0004]
Problems and advantages of the present invention
With known AMR sensors for scanning magnetic scales, in principle, the angular position of the shaft is uniquely determined over one full shaft rotation (0 ° to 360 °) by side scanning of two multipole wheels. It is impossible to decide. The cause of this is that these known sensors in section 2.1 can unambiguously determine the phase not only over the full pole pair period, but only over the half pole pair period. The latter is based on the 180 ° periodicity of the AMR sensor signal, as already mentioned. Correspondingly, in this case, the determination of the shaft position according to the caliper principle or a modified caliper principle is also possible only uniquely over a half shaft rotation (0 ° to 180 °).
[0005]
The present invention provides an AMR sensor, method and apparatus solution that allows the phase to be determined within the total pole pair period of the magnetic scale. The unique region of the AMR sensor presented here is twice as large as that of the known AMR sensor. This also allows unambiguous detection of the shaft position over a full 360 ° rotation, inter alia, by means of the AMR sensor and the application of the modified caliper principle, by a side scan of the two magnetic pole wheels.
[0006]
The heart of the invention
At the heart of the present invention is the extension of the unambiguous region from 180 ° to 360 ° by magnetic field direction modulation using an auxiliary magnetic field. The known solution is suitable exclusively for measuring the angle at the shaft end with a uniform magnetic field over the sensor surface. In contrast, the present invention is directed, inter alia, to an AMR angle sensor for scanning a magnetic scale with a non-uniform magnetic field across the sensor. As a result, these sensors are particularly suitable for scanning a magnetic pole wheel and therefore for measuring the angle at the center of the shaft. The improvement which determines the basic function in this case is that in the AMR 360 ° scale sensor of the invention, at least two different auxiliary magnetic field directions are already realized in each of the two half bridges or full bridges. The principle of the AMR 360 ° scale sensor, in short, is to destroy the underlying symmetry of the well-known AMR 180 ° scale sensor by superimposing an auxiliary magnetic field, for example generated in the sensor, on an external magnetic field originating from the magnetic scale. It is to be. This auxiliary magnetic field having locally different directions in the full bridge causes a modulation of the magnetic field direction, which leads to a change of the two sensor signals (COS, SIN). These signal changes (modulated signals) have a 360 ° periodicity instead of a 180 ° periodicity. Furthermore, these signal changes have a mutual phase shift due to the appropriate choice of the local auxiliary field direction. By observing the positive and negative signs of these mutually phase-shifted modulated signals, the first pole pair half period (phase 0 ° to 180 °) and the second pole pair half period (phase 180 ° to 360 °) Between the logical regions without any problem. Thus, a decisive advantage and fundamental improvement over the prior known AMR 180 ° scale sensor is to double the unambiguous region without having to suffer from absolute accuracy penalties. The use of these new AMR 360 ° scale sensors is, for the first time, achieved by AMR angle sensors with the side scanning of two magnetic multipole wheels and the application of the caliper principle to the shaft angle over one full rotation (0 ° to 360 °). Enables unambiguous detection of position. However, it is also possible to double the vertical region that can be uniquely detected by scanning a linear scale for displacement or position measurement.
[0007]
Detailed description of the invention
1. Phase measurement by local field direction detection using adapted AMR full bridge (prior art)
For an absolute position measurement based on a magnetic scale, the AMR 360 scale sensor of the present invention described below measures only the direction of the magnetic field distribution, not the strength of the magnetic field distribution over this scale. The magnetic field distribution over one pole pair period lambda of the magnetic scale is schematically illustrated in FIG. 1 based on the magnetic field lines. The period extends from one pole to the next identical pole (pole pair period N-N). To clearly show the change in direction of the magnetic field distribution, the direction of the magnetic field depending on the local position is indicated by an arrow above the field lines. Within the pole pair period, the magnetic field direction or phase Phi changes by 360 ° or 2 * pi. In this case, the dependence of the magnetic field direction or phase Phi on the position x is basically described by a linear relation Phi (x) = 2 * pi / lambda * x. Alternatively, a scale that is present in the scale plane and has periodically alternating magnetization in the longitudinal direction of the scale can be used.
[0008]
In order to detect the phase Phi of the magnetic scale, the AMR360 scale sensor of the present invention has two Wheatstone bridges corresponding to the well-known AMR180 scale sensor. On a scale shift relative to the AMR sensor, ie a change in the phase of this scale, one bridge supplies a cosine signal voltage and the other bridge supplies a sine signal voltage. FIG. 2 shows an equivalent circuit diagram of an AMR scale sensor having two full bridges connected in parallel and supplied with the voltage Vcc. Alternatively, two bridges can be connected in series. In addition, half bridges can in principle be used instead of full bridges. The stripe group written in each of the AMR resistance symbols indicates the direction in which the current flowing through each resistance should be realized. The AMR resistance of each full bridge is located along the magnetic scale, and the direction of the scale field is in this equivalent circuit at the bridge resistors C1 and C4 or C2 and C2 and C3, respectively, which are diagonally located and correspondingly at the SIN bridge. Orient parallel or anti-parallel. FIG. 2 shows by way of example a variant embodiment with antiparallel magnetic field directions in diagonally arranged resistors. The resistances of these two bridges are offset from each other such that a full bridge with AMR resistors CR1 to CR4 supplies a cosine signal and a full bridge with AMR resistors SR1 to SR4 supplies a sine signal, The local direction of the scale field is rotated by 45 ° in the resistance of the SIN bridge with respect to the field direction in the corresponding COS bridge resistance. This is ensured if the resistors are arranged, for example, as shown in FIG. That is, x = lambda / 4 has CR1, x = 0 has CR2, x = lambda / 2 has CR3, x = lambda * 3/4 has CR4, and x = lambda * 3/8. There is SR1, x = lambda / 8 has SR2, x = lambda * 5/8 has SR3, and x = lambda * 7/8 has SR4. Alternatively, however, the resistances of the two bridges can be arranged along the scale, e.g., spatially separated with different pole pair periods. Alternatively, the resistors can be arranged such that one bridge with a parallel magnetic field direction at the diagonal bridge resistance and another bridge with an antiparallel magnetic field direction at the diagonal bridge resistance are realized. Therefore, the optimum arrangement can be found for each scale. A change (shift) in the phase Phi of the magnetic scale causes a change in the B magnetic field direction at each AMR resistor, and as shown in FIG. 4a, the bridges CR1 to CR4 generate cosine signals Ucos = A * cos (2 * Phi) and a bridge. SR1 to SR4 supply the sine signal Usin = A * sin (2 * Phi) with the signal amplitude A. The phase Phi is determined from the two sensor signals by Phi = 0.5 * arctan (Usin / Ucos). In this case, a factor of 0.5 takes into account the dependence of the AMR signal voltage on twice the phase angle, which naturally limits the 180 ° symmetry of the AMR effect and thus limits it to the 180 ° unambiguous region. 4b).
[0009]
In order to further filter out harmonic signal components due to the deviation of the direction of the magnetic field from the linear position dependence, the individual AMR resistors CR1 to CR4 or SR1 to SR4 are distributed and arranged, for example, as follows. . That is, in order to suppress the k-th harmonic in the AMR signal having the cycle length lambda (k) = lambda / (2 * k), where lambda = pole pair period, the two halves of each AMR resistor are mutually lambda ( k) / 2 spaced and symmetrically with respect to the position in a completely linear position dependence of the magnetic field direction. Due to the corresponding further dispersion of the individual resistor halves, additionally higher signal harmonics are filtered out.
[0010]
2. Modulation of magnetic field direction for generation of 360 ° periodic change signal
The inventive extension of the uniqueness region from a half pole pair period (180 ° phase region) to a full pole pair period (360 ° phase region) distinguishes the two phase regions 0 ° -180 ° and 180 ° -360 °. Is achieved by: For this purpose, an auxiliary magnetic field H having a relatively small absolute value is superimposed on the external B magnetic field caused by the magnetic scale. The direction of the magnetic field is modulated by turning on and off or turning the auxiliary magnetic field. This generates two more 360 ° period change signals or modulation signals for the known 180 ° period COS sensor signal and the SIN sensor signal from section 2.4.1. What is important here is that the auxiliary field is locally oriented such that the change signal generated at the SIN bridge is phase shifted with respect to the change signal generated at the COS bridge. In this case, in a phase region where one change signal has a small absolute value, the other change signal has a large absolute value. For example, when the auxiliary magnetic field direction is rotated by 90 ° in the case of the COS bridge relative to the direction of the local scale magnetic field at the phase Phi = 0 of the scale magnetic field, and in the case of the SIN bridge, The auxiliary magnetic field directions are selected so that they are each oriented in a direction rotated by 45 °. This advantageous orientation of the local auxiliary magnetic field guarantees the above-mentioned phase shift and is illustrated in FIG. 5 by way of example for a variant with antiparallel scale field direction at the diagonal bridge resistance. The local auxiliary magnetic field direction alpha (H) in this example is alpha (H) = 180 ° for CR1 and SR1, alpha (H) = 90 ° for CR2 and SR2, and alpha (H) for CR3 and SR3. ) = 270 °, and alpha (H) = 0 ° for CR4 and SR4. Each auxiliary magnetic field direction alpha (H) is constant, that is, independent of a change (shift) in phase of the magnetic scale. In order to clarify the auxiliary magnetic field directions to be advantageously realized locally in the example AMR360 scale sensor described here, these auxiliary magnetic field directions are shown in FIG. 6 in a corresponding arrangement of the AMR resistance along the magnetic scale. This is illustrated by the arrows. Furthermore, other auxiliary magnetic field directions are possible as long as the phase shift described here of the two change signals is guaranteed. FIG. 7 presents advantageous auxiliary magnetic field directions for a variant embodiment having a scale field oriented parallel in a diagonal bridge resistor.
[0011]
3. Signal evaluation and logical phase domain determination
At least two measurements are performed for each phase value determination with respect to the phase region discrimination described above. The measurement without the applied auxiliary magnetic field and the measurement with the applied auxiliary magnetic field. From the measurement without auxiliary magnetic field, the AMR 180 ° angle Alpha (AMR 180) is determined by Alpha (AMR 180) = 0.5 * arctan (Usin / Ucos) by arc tangent formation, and thus the phase with 180 ° periodicity first A phase having uniqueness limited to 180 ° is determined. The change signal DeltaUcos = Ucos (H) -Ucos (H = 0) or DeltaUsin = Usin (H) -Usin (H = 0) is obtained from the difference between the two measurements. Based on this, whether the additional 180 ° must be added to the AMR180_phase angle determined from the measurement without the auxiliary magnetic field by observing the positive and negative signs, that is, the phase of the scale is in the range of 0 ° to 180 °. Whether they are or are in the region 180 ° -360 °. For the sake of clarity, the curves of the COS and SIN sensor signals are shown in FIG. 8a) and the COS and SIN change signals in FIG. Is illustrated. These change signals have a 360 ° periodicity instead of a 180 ° periodicity, in contrast to the COS or SIN signals. The COS change signal DeltaUcos is ≦ 0 in the range of 0 ° to 180 ° and ≧ 0 in the range of 180 ° to 360 °. As can be seen from the zero positions of the phases 0 °, 90 °, 180 ° and 270 °, the sign of the COS change signal in FIG. Can be determined. In order to perform area identification in these zero-position areas, the phase-shifted SIN change signal DeltaUsin is referred to. This phase shift is achieved by the advantageous selection of the auxiliary field direction illustrated by way of example in FIGS. 5, 6 and 7, which causes the SIN change signal to be maximum in absolute value in the region of the zero position of the COS change signal. I do. Observation of the positive / negative sign of the SIN change signal is sufficient for distinguishing the phase region in these regions. The curve progression of the sign of this SIN change signal is shown in FIG. 8d). After all, only the sign of the strongest, ie the most important, change signal in each case determines the instantaneous phase region. Therefore, it is sufficient to logically combine the absolute value and the sign of the change signal and the AMR180 angle Alpha (AMR180) with the following expression for reliable area determination. That is, if the COS change signal is greater than or equal to the SIN change signal in absolute value and the COS change signal is positive, the phase is in the region 180 ° -360 °. Similarly, when the SIN change signal is larger in absolute value than the COS change signal, the sign of the SIN change signal is negative, and the AMR 180 ° angle is smaller than 135 °, the phase is in the range of 180 ° to 360 °. is there. Furthermore, if the SIN change signal is greater in absolute value than the COS change signal and the sign of the SIN change signal is positive and the AMR 180 ° angle is greater than or equal to 135 °, the phase will be in the region 180 ° At 360 °. Otherwise, the phase is in the range 0 ° -180.
[0012]
Formally, this expression can be structured by introducing the following logical variables. That is,
L1 = 1, DeltaUcos positive / negative sign> 0
= 0, otherwise
L2 = 1, DeltaUsin positive / negative sign> 0
= 0, otherwise
L3 = 1, absolute value of DeltaUcos ≧ absolute value of DeltaUsin
= 0, otherwise
L4 = 1, Alpha (AMR180) ≧ 135 °
= 0, otherwise
The logical combination of the variables L1, L2, L3 and L4 for the domain variable L is according to the following equation.
That is,
L = (L3 AND L1) OR (NOT (L3) AND L4 AND L2) OR
(NOT (L3) AND NOT (L4) AND NOT (L2))
Furthermore, the phase region determination
Phase region = 0 ° to 180 °, L = 0
Phase domain = 180 ° -360 °, L = 1
It is.
[0013]
Based on the logical domain variable L, it is necessary to add an additional 180 ° to the AMR180 angle Alpha (AMR180) (FIG. 9a) having a unique range limited to 0 ° to 180 ° (FIG. 9b). ) Is determined. The unique AMR 360 ° output angle Alpha (AMR 360 °) over the entire phase range 0 ° -360 °, ie over one pole pair period, shown in FIG.
[0014]
Alpha (AMR360) = Alpha (AMR180) + L * 180 °
Thereby, the unique region is doubled from 0 ° to 180 ° of the conventional AMR scale sensor from 0 ° to 360 °.
[0015]
Since only the positive and negative signs of the maximum change signal are evaluated as absolute values in this determination logic, this area distinction is stable without any problem. For clarity, FIG. 10 shows a signal on which a strong noise component is superimposed. The signal noise is particularly pronounced in very small change signals as absolute values in FIG. 10b). Therefore, the sign change of these change signals is characterized by strong jitter in FIGS. 10c) and 10d). Nevertheless, the region variables illustrated in FIG. 10 e) and the region identification by the logical combination underlying these region variables are clear and stable. What is important is the phase shift of these two change signals mentioned above. This phase shift ensures that: That is, the positive and negative sign jitters of one change signal are in the positive and negative sign areas of the other change signal, respectively.
[0016]
4. Alternative signal evaluation:
4.1 Sum and difference change signals
In terms of simplified electronic signal processing, it is desirable to avoid the formation of absolute values in the change signal (see logical variable L3 in 4.3). This is done starting from the original COS and SIN change signals by summation and difference formation according to:
[0017]
Usumm = DeltaUsin + DeltaUcos
Udiff = DeltaUsin−DeltaUcos
This is already described in the protection right application number.
[0018]
Starting from these new change signals illustrated in FIG. 11 a), the area identification can be performed only by the sign of these change signals ((FIG. 11 b) and (FIG. 11 c)) and the AMR 180 angle, such that A logical combination of is sufficient. That is, if the AMR180 angle Alpha (AMR180) is less than 135 ° and the difference change signal Udiff is negative, the phase is in the region 180 ° -360 °. Similarly, if the AMR180 angle Alpha (AMR180) is greater than or equal to 135 ° and the sum signal Ussumm is positive, the phase is in the region 180 ° -360 °. This expression is structured as follows by the definition of the logical variable. That is,
When L1 = 1 and the sign of Udiff <0
= 0, otherwise
L2 = 1, positive / negative sign of Usumm> 0
= 0, otherwise
L3 = 1, Alpha (AMR180) ≧ 135 °
= 0, otherwise
The logical combination of variables L1, L2 and L3 for the domain variable L (FIG. 11d) is That is,
L = (NOT (L3) AND L1) OR (L3 AND L2)
As a result, the phase region determination corresponding to 4.3
Phase region = 0 ° to 180 °, L = 0
Phase domain = 180 ° -360 °, L = 1
It is. The determination of the unambiguous AMR360 output angle Alpha (AMR360) over the entire phase range 0 ° to 360 ° is according to the following equation. That is,
Alpha (AMR360) = Alpha (AMR180) + L * 180 °
The phase shift of the original COS and SIN change signals ensures that: That is, even in the sum and difference change signals, the change of the positive / negative sign of one signal is performed inside the reliable and stable positive / negative sign area of the other signal. See FIGS. 11b) and 11c) for this. This guarantees stable and problem-free region identification even in this alternative signal processing.
[0019]
4.2 Generalized logical domain determination in alternative auxiliary field directions
As a generalization to the description of 4.2, Alpha (H, COS) is the angle between the local auxiliary field direction and the local direction of the scale field at the phase Phi = 0 of the scale field for the COS bridge resistance. Correspondingly, for the SIN bridge resistance, Alpha (H, SIN) represents the angle between the local auxiliary field direction and the local direction of the scale field at the scale field phase Phi = 0. , New logical variables L4 and L5 establish the following general formulation of logical phase domain determination. That is,
L1 = 1, DeltaUcos positive / negative sign> 0
= 0, otherwise
L2 = 1, DeltaUsin positive / negative sign> 0
= 0, otherwise
L3 = 1, absolute value of DeltaUcos ≧ absolute value of DeltaUsin
= 0, otherwise
L4 = 1, Alpha (AMR180)> 180 ° −Alpha (H, SIN) = 0, otherwise
L5 = 1, Alpha (AMR180) <90 ° -Alpha (H, COS)
= 0, otherwise
The logical combination of the variables L1, L2, L3, L4 and L5 for the domain variable L is
L = (L3 AND NOT (L1) AND L5) OR (L3 AND L1 AND
NOT (L5)) OR (NOT (L3) AND L2 AND L4) OR
(NOT (L3) AND NOT (L2) AND NOT (L4))
It is. Phase domain judgment
Phase region = 0 ° to 180 °, L = 0
Phase domain = 180 ° -360 °, L = 1
It is. Thus, the output angle Alpha (AMR360) of the AMR360 is determined by the following equation. That is,
Alpha (AMR360) = Alpha (AMR180) + L * 180 °
For the auxiliary field directions Alpha (H, COS) = 90 ° and Alpha (H, SIN) = 45 ° illustrated in FIG. 5 and described in section 4.2, L5 = 0, and The logical expression is simplified to the expression described in section 2.4.3. The generalized logic variables presented here in principle describe the phase domain decision logic for any auxiliary magnetic field direction Alpha (H, COS) and Alpha (H, SIN). However, the problem-free phase domain determination (in a real noise mixed change signal) is that the COS and SIN change signals are phase shifted with respect to each other, and where one change signal is small in absolute value and the other change signal Is possible only in the auxiliary magnetic field direction in which is large as an absolute value. At each arbitrary phase Phi of the scale, a meaningful change signal is guaranteed to be freely available. Alternative auxiliary magnetic field directions with respect to the auxiliary magnetic field directions described in FIGS. 5 to 7 which have a stable region discrimination without problems are, for example, Alpha (H, COS) = 90 ° and Alpha (H, SIN). ) = 135 °.
[0020]
4.3 Alternating auxiliary magnetic field
In terms of electronic signal processing, the reversal of the auxiliary field is advantageous instead of the turning on and off of the auxiliary field described in 4.3. In the case of a constantly alternating auxiliary field (continuous turning), the COS or SIN signal voltage averaged over at least one full turning cycle was limited to 0 ° to 180 ° by arctangent formation. An instantaneous phase of the scale with only the unambiguous region is obtained. The COS and SIN change signals or modulation signals are extracted by the phase-selective rectification. In this case, the amplitude of the change signal in the alternating auxiliary magnetic field is advantageously twice as great as when the auxiliary magnetic field is simply turned on and off. Advantageously, in the magnetic field redirection, thermal signal change contributing components, possibly generated with the auxiliary magnetic field, are eliminated. This is because the sign of the change signal generated completely magnetically by the direction change of the auxiliary magnetic field changes, but the sign of the change signal generated thermally does not change. Thus, the thermal contribution is removed by the difference formation, while the magnetic contribution is doubled.
[0021]
4.5 Realization in thin film technology
An important aspect of the implementation of the AMR 360 ° scale sensor of the present invention described herein is the use of bridge resistors. These bridge resistors have a COS ^ 2 dependence on the angle between the longitudinal direction of the resistor and the direction of the external scale magnetic field. Accordingly, the two full bridges described herein provide a 180 ° period COS or SIN signal. An advantageous realization is made by a method of thin-film technology using an anisotropic magnetoresistive (AMR) material, for example a nickel-iron alloy Ni81Fe19 (Permalloy). The individual bridge resistors are manufactured in this case by thin AMR strips having a typical layer thickness of about 40 nm, of which several strips are combined into one resistor. The above-mentioned auxiliary magnetic field for generating the change signal or the modulation signal is in the plane of these AMR resistance strips. This auxiliary magnetic field is generated, for example, in a sensor, as is well known, by: That is, a current conducting conductor strip is attached across the AMR resistive strip by an insulating layer, which current conducting conductor strip is surrounded by a magnetic field when energized, and thus in the underlying AMR resistive strip according to FIG. Generates a magnetic field locally. This magnetic field is superimposed on the magnetic field generated by the scale from the outside. FIG. 13 shows a schematic diagram of a possible embodiment of an AMR 360 ° scale sensor. The AMR resistors CR1 to CR4 of the COS bridge and SR1 to SR4 of the SIN bridge are each illustrated by four strips. The position of each of these strips is likewise adapted to the N-N pole pair period of the magnetic scale shown, and in this embodiment corresponds to the arrangement of FIGS. These resistors are connected by wires in a schematic manner according to the equivalent circuit diagram of FIG. 5 to form a full bridge. Connections are made via the square faces, voltage supply (Vcc, GND) is supplied and signal voltages (Ucos +, Ucos- or Usin +, Usin-) are tapped according to the respective indications. The auxiliary magnetic field having the local orientation of FIG. 5 is generated in the sensor by the schematically illustrated conductor tracks from the contact surface Icoil + to the contact surface Icoil-. This conductor track lies on the AMR resistance strip according to FIG. 12 and generates an auxiliary magnetic field which is locally energized according to FIG. 5 or FIG. 6 when energized.
[0022]
FIG. 14 shows a corresponding specific layout of the AMR 360 ° scale sensor. The individual AMR bridge resistors are configured in a meander shape, and the strip width is 10 μm. The conductor structure present on the AMR resistance meander for the generation of the auxiliary magnetic field in the sensor can be seen. The bridge resistance is adapted in this particular embodiment to a pole pair period of 5.12 mm. Accordingly, the distance between the adjacent resistance meanders is lambda / 8 = 0.64 mm. The layout of an embodiment with additional harmonic filtering is illustrated in FIG. The third harmonic is suppressed by dividing each individual AMR resistance meander into two smaller meanders connected in series. These smaller meanders are arranged symmetrically with respect to the location of each AMR resistor without harmonic filtering and have a mutual spacing of lambda / 12 = 0.43 mm. Still other layout refinements are possible. Thus, for example, the magnetic field distortion of the pole wheel (circular scale) is taken into account by slightly twisting the individual AMR meanders in the radial direction of the pole wheel according to the position of the individual AMR meanders. Alternatively, for an improved pole wheel scan, the AMR meander is placed on a sub-circle of this meander with a corresponding radial orientation. The partial circle radius corresponds to the length obtained by adding the pole wheel radius to the distance to the AMR resistance meander. In this case, advantageously, all AMR resistors have the same distance to the pole wheel surface, taking into account the field distortion of the circular scale.
[0023]
FIG. 1: Magnetic field distribution over a magnetic scale (NSN) having a pole pair period.
[0024]
FIG. 2 is an equivalent circuit diagram of an AMR 180 ° scale sensor having a 180 ° unambiguous region. The AMR resistors C1 to C4 to S1 to S4 are respectively connected to form a full bridge, and these full bridges are commonly supplied with voltage. The stripe group inside each resistance symbol indicates the direction of the current flowing through the resistance. The arrows beside these resistance symbols describe the local direction of the external magnetic field B originating from this scale at the phase Phi = 0 ° of the scale.
[0025]
FIG. 3: Schematic diagram for the arrangement of AMR resistors CR1 to CR4 (COS bridge) or SR1 to SR4 (SIN bridge) along the magnetic scale at phase Phi = 0 ° of the magnetic scale. The stripe group inside the AMR resistor symbolizes the current direction.
[0026]
FIG. 4: a) Curve course of 180 ° period COS and SIN-AMR bridge signal in phase change (shift) of the magnetic scale. b) The output angle of an AMR 180 ° scale sensor having a unique region limited to 180 °.
[0027]
FIG. 5 is an equivalent circuit diagram of an AMR 360 ° scale sensor having a 360 ° unique region. In extension of the AMR180 scale sensor (FIG. 2), the external magnetic field B originating from the scale ext Is superimposed on the auxiliary magnetic field H. Since the direction of the auxiliary magnetic field differs from each direction of the scale magnetic field at the phase Phi = 0 ° by 90 ° for the COS bridge resistor and 45 ° for the SIN bridge resistor, the change signals generated in both bridges are mutually different. Phase shifted.
[0028]
FIG. 6: Schematic diagram for AMR resistance and arrangement of each auxiliary magnetic field direction in the AMR 360 ° scale sensor of FIG. 5.
[0029]
FIG. 7: Equivalent circuit diagram of a variant embodiment of the AMR 360 ° scale sensor with the scale field oriented in parallel at the bridge resistances respectively diagonally and the auxiliary field direction adapted accordingly.
[0030]
Figure 8: Signal progression of the AMR 360 ° scale sensor over one pole pair period:
a) COS and SIN sensor signals. b) COS and SIN changes or modulation signals DeltaUcos and DeltaUsin due to magnetic field modulation in FIGS. c) The sign of the COS change signal. d) The sign of the SIN change signal. e) Logical domain variable L.
[0031]
FIG. 9: Unique region expansion from 0 ° to 180 ° based on the logical region variable L from 0 ° to 360 °.
[0032]
FIG. 10: Stable, problem-free region determination in a change signal with strong noise.
[0033]
FIG. 11: Alternative signal processing by forming sum and difference change signals. Region discrimination as a logical combination of the sign of the sum and difference change signals and the AMR 180 ° angle.
[0034]
Figure 12: Auxiliary magnetic field B H FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of a conductor arrangement for occurrence of a phenomena. Auxiliary magnetic field H is generated in the underlying AMR strip by energization of the conductor.
[0035]
FIG. 13: Schematic illustration of an AMR 360 ° scale sensor positioned over a magnetic scale (NSN) having a pole pair period λ. The AMR resistors CR1 to CR4 and SR1 to SR4 are each connected to a full bridge. Both bridges (COS, SIN) are connected in parallel and both are powered via Vcc and GND. The conductor track between Icoil + and Icoil- is used for generating a local auxiliary magnetic field corresponding to FIGS.
[0036]
FIG. 14: Layout of AMR 360 ° scale sensor adapted to 5.12 mm pole pair period. The AMR resistors of the COS and SIN full bridges are meandered and have a 10 μm strip width. An auxiliary magnetic field is generated by energizing the conductor path from I + to I-.
[0037]
FIG. 15: Layout of AMR 360 ° scale sensor as in FIG. However, it has additional filtering of the third harmonic. For harmonic filtering, the individual bridge resistors are divided into two meander halves having a mutual spacing of 0.43 mm, corresponding to 1/12 of the pole pair period.
[Brief description of the drawings]
FIG.
It is a magnetic field distribution over the magnetic scale (NSN) which has a magnetic pole pair period.
FIG. 2
FIG. 3 is an equivalent circuit diagram of an AMR 180 ° scale sensor having a 180 ° unambiguous region.
FIG. 3
FIG. 5 is a schematic diagram for the arrangement of AMR resistors CR1 to CR4 (COS bridge) or SR1 to SR4 (SIN bridge) along the magnetic scale at the phase Phi = 0 ° of the magnetic scale.
FIG. 4
a) 180 ° period COS and SIN-AMR bridge signal curve progression in phase change (shift) of the magnetic scale. b) The output angle of an AMR 180 ° scale sensor having a unique region limited to 180 °.
FIG. 5
FIG. 3 is an equivalent circuit diagram of an AMR 360 ° scale sensor having a 360 ° unique region.
FIG. 6
FIG. 6 is a schematic diagram illustrating the arrangement of the AMR resistance and each auxiliary magnetic field direction in the AMR 360 ° scale sensor of FIG. 5.
FIG. 7
FIG. 7 is an equivalent circuit diagram of a variant embodiment of the AMR 360 ° scale sensor with the scale field oriented parallel in the diagonal bridge resistors and the auxiliary field direction adapted accordingly.
FIG. 8
5 shows the signal course of the AMR 360 ° scale sensor over one pole pair period.
FIG. 9
This is an unambiguous area expansion from 0 ° to 180 ° based on the logical area variable L from 0 ° to 360 °.
FIG. 10
This is a stable and problem-free region determination in a change signal in which noise is strongly mixed.
FIG. 11
Alternative signal processing in the formation of sum and difference change signals.
FIG.
Auxiliary magnetic field B H FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of a conductor arrangement for occurrence of a stagnation.
FIG. 13
FIG. 3 is a schematic diagram of an AMR 360 ° scale sensor positioned over a magnetic scale (NSN) having a pole pair period λ.
FIG. 14
5 is a layout of an AMR 360 ° scale sensor adapted to a 5.12 mm pole pair period.
FIG.
The layout of the AMR 360 ° scale sensor as shown in FIG. However, it has additional filtering of the third harmonic.
[Explanation of symbols]
C1-C4 and S1-S4 AMR resistance
CR1-CR4 and SR1-SR4 AMR resistance
B Scale magnetic field direction
H auxiliary magnetic field
B ext External magnetic field
L region variable
B H Auxiliary magnetic field