【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキービンディングでの使用に特に好適な調整・ロック装置に関する。
【０００２】
【関連する背景技術】
現在使用されている公知のスキービンディングは爪先ユニットおよび踵ユニットから構成され、両ユニットは、その下側領域が、ねじ、ボルト、ブラケット、ガイドなどの公知の接続・固定手段により、スキー板やこれに結合した係合要素に結合している。
【０００３】
爪先ユニットおよび踵ユニットは例えば前部および後部顎部によりそれぞれ構成され、両ユニットは、好適な自動装置と共に、スキー靴の先端および踵を一時的にロックするものになっている。
上記公知のスキービンディングは、一般には、踵ユニットをスキー板に関して長手方向に移動可能とすることにより靴寸法に応じて調整可能になっている。この調整は、例えば米国特許４，５２２，４２２に記載のようにねじ・ラック式の調整手段により行われ、調整手段は、踵ユニットの下方に配されると共にスキー板表面のラックと係合するねじにより、踵ユニットの長手方向移動が付勢される。この装置によれば、寸法調整を連続的に行える。
【０００４】
調整装置の別の例、ここでは不連続式の調整装置は、ドイツ国公開公報４，０４１，４０２または欧州公開公報０，７２９，７７０に記載されている。この調整装置では次のようにして調整が行われる。すなわち、踵ユニットに堅固に連結された爪とスキー板に堅固に連結されたラックとの係合を解除し、好適に設けられたガイドに沿って踵ユニットを長手方向に移動させ、踵ユニットを新たな位置に再度位置決めし、さらに、踵ユニットを新たに選択した位置にロックするべく爪をラックに再び係合させる。
【０００５】
この調整では、固定されている爪先ユニットに関して踵ユニットを移動させる必要があるため、スキー板の位置に関してユーザの重心が変位し、この結果、スキー中にスキーヤのバランスを変化させることになる。
また、全ての公知のスキー板、特に最近設計されたものは、スキー板に関してスキー靴を極めて特定の位置にセットして、好適に使用すべきものになっている。
【０００６】
公知の調整装置の主たる欠点は、踵ユニットをスキー板の後尾に向かって短い距離だけ移動させる間に上記調整を行わねばならない点にある。すなわち、踵ユニットを過度に移動させると、ユーザの重心が過度に変位し、その結果、スキー運動に困難を来たしたり、安全度が低下することになる。
ドイツ特許２，２４６，６６８に開示されたスキービンディングは上記の欠点の一部を解消するもので、このスキービンディングを構成する爪先ユニットおよび踵ユニットは、両ユニットの長手方向位置を同時に調整する機構を備えている。そして、上記機構は２つの接続要素を備え、一方の接続要素は爪先ユニットに接続され、他方の接続要素は踵ユニットに接続される。両ユニットは、ラック・ピニオン装置からなる調整装置により相互に接続される。
【０００７】
ユーザは、調整装置を付勢させることにより爪先ユニットおよび踵ユニットの位置を調整可能である。調整装置は、ピニオンにより２つのラックに同時に作用し、爪先ユニットおよび踵ユニットを互いに反対方向に移動させるようになっている。
調整中、これらの機構は、スキー板の長手方向軸に直交する基準面に関して略一定の所定の比率で上記長手方向運動を爪先ユニットおよび踵ユニットに伝達する。
【０００８】
上記装置の欠点の一つは、調整機構が、全てのタイプのビンディングに使用可能な汎用性を備えず、調整機構との接続機能を備えた専用のビンディングにのみ適用可能であることにある。
更に、上記の調整装置は調整機構をロックする装置を備え、この調整機構は、通常はたとえば、ピニオンすなわちラックを付勢する機構が下方領域に設けられた回転ノブから構成される。
【０００９】
このノブは、部分的に軸方向に滑動可能であって、ピニオンと選択的に相互作用する。
好ましくは、ノブは、例えばスプリングなどの弾性変形可能要素に対して軸方向へ部分的に滑動可能である。
このスプリングは、通常、ノブをピニオンと相互作用しないような位置に維持するのに好適し、スポーツ用具を用いてスキー運動を行えるようにする。
【００１０】
ビンディングの調整が必要な場合、スプリングに対してノブを軸方向に移動させてピニオンと接続可能にする。
ノブの回転後すなわち調整完了後、スプリングはスキー運動位置に戻って、ピニオンを付勢する機構からピニオンを解除する。
別の方法では、ノブの周縁に配された螺旋パターンの第１傾斜面と調整装置に堅固に連結した要素に形成された第２傾斜面との相互作用により、調整装置をロック可能かつ一時的にロック解除可能である。
【００１１】
この様に、ノブの回転により、ノブの回転と同時にノブが軸方向移動し、ノブとピニオンとの連結や連結解除を行えるようになっている。
上記一時ロック装置の主たる欠点は、スポーツ運動中すなわちビンディング調整可能でないときに、スキー運動中に生じる相当に大きな力によってラック・ピニオンシステムの部品間に遊びが生じることである。
【００１２】
このような遊びがあると、爪先ユニットおよび踵ユニットが有効性なしにロックされ、すなわち危険な不安定性をもってロックされることになり、その結果、スキー運動中の安全度が大幅に低減する。
ＤＥ−２，００１，９２９が開示するスキービンディングは、スキー板に固定された第１ベース要素上で長さ方向調整可能に配された第１支持要素と、スキー板に固定された追加ベース要素上で長さ方向調整可能に配された後部支持要素とを備え、更に、両支持装置の調整を同時に行うためのラック・ピニオン機構形式の調整装置を備えている。両支持要素間には２つのラックがあり、両ラックは、支持要素と両ラックに噛み合うピニオンとにそれぞれ接続されている。また、両ラックは手動で付勢可能かつロック可能である。
【００１３】
この解決策は、ピニオンがスキー板上で固定のロック位置を有する点に特徴があり、また、２つのラックが、ピニオンとの噛み合いが生じる領域においてスキー板横断方向の軸線に関して両ラックを方向づけ可能なように配されている点にある。
上記システムには更なる欠点がある。例えば、多数の部品が相互作用する際の遊びを極めて限定的なものにしなければならず、従って、スキー板に相当に大きな応力が加わると多数の部品が誤動作するおそれが生じる。
【００１４】
更に、ピニオンは、スキー板の上方部分に関して高さ方向に上昇して回転可能な位置と、スキー板の上方部分に押圧されるロック位置とを有している。そのため、ピニオンの配設面と略平行な平面上に位置づけられたピニオン付勢レバーが配設されることと相俟って、装置全体の厚さが相当に厚くなってしまう。
最後に、個々の部品が複雑であり、また、ラックに対して傾斜した軸線に沿ってラックと両端で相互作用するレバーはその形状が特殊であるので、ラックとの一時連結中に機構にジャミングや固着が生じ易くなる。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、スキー板の重心に関してユーザの足や身体の位置を変更することなしに、スキービンディングの爪先ユニット及び踵ユニットの位置を簡単、迅速かつ連続的に変更可能とする装置を提供することにより、上述の技術的な問題点を解決して上記従来技術の欠点を解消することにある。
【００１６】
重要な目的は、市販されている如何なるタイプのスキービンディングにも適合可能な装置を提供することにある。
別の重要な目的は、爪先ユニット及び踵ユニットの如何なる機能からも靴寸法調整装置を独立かつ別個にするようにした装置を提供することにある。
別の重要な目的は、調整・ロック装置の高い剛性を担保し、スキー運動中の爪先ユニット及び踵ユニットの振動や遊びを無視できるようにした装置を提供することにある。
【００１７】
別の目的は、スキー板の使用中の撓み自由度を制限せず、また如何なる場合にもスキー板の撓み特性への影響を限定されたものにする装置を提供することにある。
別の目的は、構成が簡易で部品点数が少なく、厚さが薄い装置を提供することにある。
【００１８】
別の目的は、変形が少なくかつ製造コストが低廉な装置を提供することにある。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
上記の目的および下記から明らかになる別の目的は、特にスキービンディング用の調整・ロック装置により達成される。この調整・ロック装置は、爪先ユニットおよび踵ユニットをそれぞれ支持するための第１前部プレートおよび第２後部プレートを備えるものにおいて、前記第１及び第２プレート間に第３プレートが介在し、また、前記第３プレートが、前記第１および第２プレートの互いに反対方向への軸方向移動を協調させるのに好適な機構への一時的なロックのための手段を備え、当該手段はユーザが付勢可能であることを特徴とする。
【００２０】
本発明の更なる特徴および利点は、非限定的な例として図示した特定の実施形態についての詳細な説明から明らかになろう。
【００２１】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照すると、参照符号１は、特にスキービンディングに使用可能な調整・ロック装置を示す。この調整・ロック装置は、第１前部プレート２ａと第２後部プレート２ｂとを備える。両プレートは横断面が逆Ｃ字状であり、また、第３プレート４の第１及び第２端部３ａ、３ｂにそれぞれ滑動可能に結合可能になっている。第３プレートの第１，第２端部は、第１、第２プレートの下側に配されると共に両プレートと相補的な形状を有している。
【００２２】
第１、第２プレートと第３プレート４の第１及び第２端部３ａ、３ｂとのガイド付き接続を確実なものにするために図示しない一対のウイングが設けられ、両ウイングは第１及び第２プレート２ａ、２ｂの下方で内方へ突出している。
第１及び第２端部３ａ、３ｂには複数の孔５０が設けられ、両該端部はその下側に配される図示しないスキー板表面に対して複数のねじ５１により離脱自在に接続される。
【００２３】
第１及び第２プレート２ａ、２ｂは、爪先ユニット及び踵ユニットの支持体として作用する。爪先ユニット及び踵ユニットは、図示を省略するが公知のタイプのものであり、スキー靴の爪先および踵を一時的にロックするのに好適する。
第３プレート４の第１及び第２端部３ａ、３ｂに沿う第１及び第２プレート２ａ、２ｂのストロークは、第１及び第２当接面５ａ、５ｂにより限定される。両該当接面は、例えば第３プレート４の中央体６に対して第１及び第２端部３ａ、３ｂにテーパをつけることにより設けられる。
【００２４】
中央体６には区画７が形成され、第１及び第２プレート２ａ、２ｂの互いに反対方向への軸方向移動を協調させるのに好適な機構８をこの区画内に収容するようにしている。また、下方及び上方カバーパネル６ａ、６ｂにより、この区画を閉鎖できるようになっている。
本発明の上記特定の実施形態において、第１及び第２当接面５ａ、５ｂは、図３に示すように、上方カバーパネル６ｂの自由端に設けられている。
【００２５】
図４ないし図６は、第１及び第２プレート２ａ、２ｂの互いに反対方向への軸方向移動を協調させるのに好適な機構８に、上方ピニオン９ａおよびこれよりも小さい下方ピニオン９ａ、９ｂがどの様に設けられているのかを示す。上方および下方ピニオンは互いに重ねられて堅固に結合され、あるいは互いにモノリシックにされ、また、ピニオンを回転可能とする第１ピボット１５に係合する第１孔１４が中央に設けられている。
【００２６】
第１ピボット１５は垂直方向軸線を有し、中央体６の中央に配される。好ましくは第３下方端１５ａの接続により、第１ピボットは、中央体６に形成された相補形状の第１座１６内に配される。
第１ピボットの上方領域には第１ヘッド１５ｂが設けられる。上方カバーパネル６ｂが第１ヘッドに載置されるので、第１ヘッドは一対のピニオン９ａ、９ｂの抜け止めになる。
【００２７】
下方ピニオン９ｂは第１及び第２要素１０ａ、１０ｂに係合し、第１及び第２プレート２ａ、２ｂとの接続を構成している。
第１及び第２接続要素１０ａ、１０ｂの各々は、略Ｓ字状のブレードにより構成されている。これらのブレードの第１自由端１１ａ、１１ｂは第１及び第２プレート２ａ、２ｂにそれぞれ接続されている。特定の実施形態において、この接続には、参照符号１３ａ、１３ｂで示す第１及び第２リベットが用いられる。
【００２８】
第１および第２接続要素１０ａ、１０ｂの第２自由端１２ａ、１２ｂには、下方ピニオン９ｂの歯との相互作用に好適な側方ラックが設けられている。
ユーザが第１および第２プレート２ａ、２ｂ（あるいはこれらに接続されている爪先ユニットおよび踵ユニット）の一方または双方を運動させると、前記相互接続により、ラック形状の側部を有した第２自由端１２ａ、１２ｂが運動して下方ピニオン９ｂが回転する。
【００２９】
下方ピニオン９ｂは第２自由端１２ａ、１２ｂ間で相互作用するが、この下方ピニオン９ｂが存在するので、第１、第２プレート２ａ、２ｂが強制的に滑動され、両プレートは第３プレート４の第１、第２端部３ａ、３ｂに沿って互いに同じだけ反対方向に滑動する。
企図した調整を行うと、下方ピニオン９ｂに堅固に結合された上方ピニオン９ａがロックされることにより、爪先ユニットおよび踵ユニットを正しい位置にロックすることができる。
【００３０】
上記ロックは、第１および第２爪１７ａ、１７ｂから構成される一時ロック手段により実施される。爪１７ａ、１７ｂは、略三角形または涙滴状またはカム状の平面形状を有して、中央には、第２、第３ピボット１９ａ、１９ｂとの接続用の第２および第３孔１８ａ、１８ｂが設けられている。
第１および第２爪１７ａ、１７ｂは水平面上に配され、好ましくは互いに鏡面対称位置に配され、第２および第３ピボット１９ａ、１９ｂまわりで反対方向に回転可能である。
【００３１】
参照符号２０で一般的に示した一つ以上の歯が存在するので、２つの爪の相互回転は協調したものになる。歯は、第１および第２爪１７ａ、１７ｂのそれぞれから半径方向に突出し、ロック状態では互いに隣り合う。
歯２０は互いに相互作用することにより、２つの爪の一方に与えられた回転運動を調整し垂直長手方向面に関して対称にする。
【００３２】
第３ピボット１９は好ましくは円筒状であって、円形状の第３孔１８ｂに対して相補形状になっており、第３ピボットまわりで第２爪１７ｂを回転可能にする。
上記第３ピボット１９ｂの第４下方端２１ａは、中央体６に形成された相補形状の第２座２２内に収容可能になっている。また、第３ピボット１９ｂの上方領域には、第３ピボットからの第２爪１７ｂの逸脱を防止する第２ヘッド２１ｂが設けられている。
【００３３】
図８に示すように、第２ピボット１９ａの形状の特徴は第５下方端２３ａにある。第５下方端は円筒状であって、中央体６に形成された相補形状の第３座２４内に回転可能に結合されている。
第５端２３ａの上方で、第２ピボット１７ａは、第１爪１７ａとの非回転式接続用の角柱状領域２５を有している。第１爪の第２孔１８ａは、角柱状領域２に対して相補形状になっている。
【００３４】
第２ピボット１９ａは好ましくは角柱状の第６上方端２３ｂを有し、第６上方端は、レバー２７の下方面に形成された相補形状の第４座２６に非回転式に係合可能である。
レバー２７は、上方カバーパネル６ｂに形成された開口２８内に収容可能である。開口２８は、調整・ロック装置１を組み立てたときに第２ピボット１９ａからレバー２７が直ぐに分離しないような形状になっている。
【００３５】
レバー２７からはタブ２９が側方へ突出しており、ユーザがレバー２７を回転できるようになっている。この様に、タブ２９に作用を加えることにより第２ピボット１９ａが回転され、従って、第１爪１９ａも角柱形状領域２５での非回転式接続によって回転される。
歯２０によって、第１爪１７ａの回転に伴って第２爪１７ｂが第１爪の回転と同じだけ且つ反対方向に回転する。
【００３６】
両爪の協調した運動は、例えばワイヤスプリングなどの弾性変形可能要素３０の存在によって影響を受ける。弾性変形可能要素の自由端は第４および第５孔３１ａ、３１ｂに関連づけられている。両孔は相補形状であって、第２および第３孔１８ａ、１８ｂの近くに形成されている。
図４および図５は、上方ピニオン９ａ近くの第１、第２爪１９ａ、１９ｂがピニオンとどの様に半径方向に相互作用可能であって、自由端の側方近くに突出する第１、第２の組の歯３２ａ、３２ｂによりピニオンをどの様にロックするのかを示す。
【００３７】
第１、第２爪１７ａ、１７ｂにより構成されるロック装置は、弾性変形可能要素３０と反対方向にレバー２７に作用を加え、次に、両爪を図４の位置にまで回転させることにより開き、第１および第２の組の歯３２ａ、３２ｂを上方ピニオン９ａから連結解除する。
これと同時に弾性変形可能要素３０にはセット荷重が加えられ、タブ２９が押圧されたときに第１、第２爪１７ａ、１７ｂが閉じて両爪の歯の組を上方ピニオン９ａに固定する。
【００３８】
弾性変形可能要素２０には予めセット荷重が加えられているので、図５に示す位置では、一対のピニオンのロックを維持するのに好適な弾性力が発生し、装置が偶発的に開くことがない。
図９は、第１、第２爪１７ａ、１７ｂと協働するワイヤスプリング３０を示し、その上方に図示しない保護要素を配置することができる。保護要素は随意には中央体６に結合可能であり、全体構造を堅固にし、損傷から適正に保護する。
【００３９】
本装置の作用は次のとおりである。添付図面を参照すると、ユーザはレバー２７を図４に示した位置に回転させて調整・ロック装置１を付勢することにより、爪先ユニットと踵ユニット間の距離を調節可能である。
レバー２７を回転すると、第１、第２爪１７ａ、１７ｂが外方に回転して上方ピニオン９ａから連結解除され、機構８を解放する。
【００４０】
従って、下方領域で第１、第２プレート２ａ、２ｂに連結された爪先ユニットおよび踵ユニットは、スキー板の長手方向軸線に沿って反対方向に移動可能になる。
ユーザが爪先ユニットまたは踵ユニットに対して好適方向に単に圧力を手で加えると、第３プレート４の第１および第２端部に沿って爪先ユニットおよび踵ユニットが滑動する。
【００４１】
企図した調整が完了した後で調整装置をロックするにはタブ２９に作用を加えれば良く、これによりレバー２７が当初位置（図５）に戻り、上方ピニオン９ａ上で爪１７ａ、１７ｂの第１、第２の組の歯３２ａ、３２ｂが再度互いに接続される。
企図した目的が本発明により達成されることが明らかになった。また、スキー板の重心に関してユーザの足および身体の位置を変更することなしに、スキービンディングの爪先ユニットおよび踵ユニットの位置を容易、迅速かつ連続的に変更可能とする調整・ロック装置が提供されることが明らかになった。
【００４２】
本発明の装置は、爪先ユニットおよび踵ユニットの形状とは無関係であるので、市販されている如何なるタイプのスキービンディングにも適合する。更に、調整・ロック装置は、その形状によって非常に堅固であり、スキー運動中の爪先ユニットおよび踵ユニットの振動や遊びが無視できるものになる。
更に、本発明の装置は、固定式のプレートと滑動式のプレートから構成され、ビンディングを支持するという従来の機能に加えてビンディングの靴寸法調整機能を備えて、スキー板の撓み能力を不変にする。これは、ビンディングおよびその全ての調整が、スキー板の中央領域からプレートへ移されているからである。
【００４３】
本発明の装置は、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々に変形可能である。
例えば、爪１７ａ、１７ｂの上方に接続要素１０ａ、１０ｂを配して上方ピニオン９ａの直径を下方ピニオンのものよりも小さくした装置を提供可能である。
また、第２ピボット１９ａの形状は実施形態に記載のものと異なるものでよく、特に、中央体６に対して第２ピボットが回転可能であると共にレバー２７および第１爪１７ａに対して同ピボットが回転不能であれば、第６端２３ｂと角柱状領域２５との間の領域では第２ピボットの形状を変更可能である。
【００４４】
本発明の個々の部品を構成する使用材料および寸法は、特定の要件に最適なもので良い。
本願で優先権を主張したイタリア特許願ＴＶ２０００Ａ０００１４７の開示をここに引用して合体することとする。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の装置を下方カバーパネルを除去して示す底面図である。
【図２】
本発明の装置を下方カバーパネルを除去して示す平面図である。
【図３】
本発明に係る装置の分解斜視図である。
【図４】
２つの異なる位置すなわち調整用位置とスキー運動用位置とに配されたロック手段および同ロック手段と相互作用する機構の底面図である。
【図５】
上記２つの異なる位置に配されたロック手段および同ロック手段と相互作用する機構の底面図である。
【図６】
スキー運動位置に配されたロック手段の斜視図である。
【図７】
一対のピニオンの底面斜視図である。
【図８】
第２ピボットの斜視図である。
【図９】
ロック手段の断面正面図である。
【符号の説明】
１ 調整・ロック装置
２ａ 第１プレート
２ｂ 第２プレート
３ａ 第３プレートの第１端
３ｂ 第３プレートの第２端
４ 第３プレート
５ａ 第１当接面
５ｂ 第２当接面
６ 中央体
６ａ 下方カバーパネル
６ｂ 上方カバーパネル
７ 区画
８ 機構
９ａ 上方ピニオン
９ｂ 下方ピニオン
１０ａ 第１要素
１０ｂ 第２要素
１１ａ、１１ｂ 第１自由端
１２ａ、１２ｂ 第２自由端
１４ 第１孔
１５ 第１ピボット
１５ａ 第３下方端
１６ 第１座
１７ａ 第１爪
１７ｂ 第２爪
１８ａ 第２孔
１８ｂ 第３孔
１９ａ 第２ピボット
１９ｂ 第３ピボット
２０ 歯
２２ 第２座
２３ａ 第５下方端
２３ｂ 第６上方端
２５ 角柱形状領域
２６ 第４座
２７ レバー
２８ 開口
２９ タブ
３０ 弾性変形可能要素
３１ａ 第４孔
３１ｂ 第５孔
３２ａ 第１の組の歯
３２ｂ 第２の組の歯[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an adjusting and locking device particularly suitable for use in ski bindings.
[0002]
[Related background art]
Known ski bindings currently in use are comprised of a toe unit and a heel unit, both of which have a lower area in which the skis and / or the skis are secured by known connecting and fixing means such as screws, bolts, brackets and guides. Is connected to the engagement element connected to.
[0003]
The toe unit and the heel unit are each constituted, for example, by a front and a rear jaw, respectively, which together with a suitable automatic device, temporarily lock the tip and the heel of the ski boot.
The known ski bindings are generally adjustable according to the size of the shoe by allowing the heel unit to move longitudinally with respect to the ski. This adjustment is made by means of a screw and rack type adjusting means, for example as described in U.S. Pat. No. 4,522,422, which is arranged below the heel unit and engages a rack on the ski surface. The screw urges the heel unit to move in the longitudinal direction. According to this device, dimensional adjustment can be performed continuously.
[0004]
Further examples of adjusting devices, here discontinuous adjusting devices, are described in German Offenlegungsschrift 4,041,402 or European Offenlegungsschrift 0,729,770. In this adjusting device, adjustment is performed as follows. That is, the engagement between the claw firmly connected to the heel unit and the rack firmly connected to the ski is released, the heel unit is moved in the longitudinal direction along a suitably provided guide, and the heel unit is moved. Reposition to the new position and re-engage the pawl with the rack to lock the heel unit in the newly selected position.
[0005]
This adjustment requires moving the heel unit with respect to the fixed toe unit, thus displacing the center of gravity of the user with respect to the position of the ski, thereby changing the skier's balance during skiing.
Also, all known skis, especially those recently designed, have ski boots set in a very specific position with respect to the ski and are to be used favorably.
[0006]
A major drawback of the known adjusting device is that the adjustment has to be performed while the heel unit is moved a short distance towards the rear of the ski. That is, when the heel unit is moved excessively, the center of gravity of the user is excessively displaced, and as a result, it becomes difficult to perform skiing exercises, and the safety level is reduced.
The ski binding disclosed in German Patent 2,246,668 overcomes some of the above disadvantages, and the toe unit and the heel unit constituting the ski binding are mechanisms for simultaneously adjusting the longitudinal positions of both units. It has. The mechanism comprises two connecting elements, one of which is connected to the toe unit and the other of which is connected to the heel unit. The two units are interconnected by an adjusting device consisting of a rack and pinion device.
[0007]
The user can adjust the positions of the toe unit and the heel unit by urging the adjusting device. The adjusting device acts on the two racks at the same time by the pinion, and moves the toe unit and the heel unit in directions opposite to each other.
During adjustment, these mechanisms transmit the longitudinal movement to the toe unit and the heel unit at a substantially constant predetermined ratio with respect to a reference plane perpendicular to the longitudinal axis of the ski.
[0008]
One of the drawbacks of the device is that the adjustment mechanism does not have the versatility that can be used for all types of bindings, but can only be applied to dedicated bindings with a connection to the adjustment mechanism.
Furthermore, the adjusting device described above comprises a device for locking the adjusting mechanism, which usually comprises, for example, a rotary knob provided in the lower region with a mechanism for biasing the pinion or rack.
[0009]
The knob is partially axially slidable and selectively interacts with the pinion.
Preferably, the knob is partially slidable in the axial direction with respect to an elastically deformable element such as a spring.
The spring is generally suitable for maintaining the knob in a position that does not interact with the pinion, and allows for skiing with sports equipment.
[0010]
If the binding needs to be adjusted, the knob is moved axially relative to the spring to allow connection with the pinion.
After rotation of the knob, i.e., after the adjustment is completed, the spring returns to the skiing position and releases the pinion from the mechanism that biases the pinion.
Alternatively, the adjustment device can be locked and temporarily locked by the interaction of a first ramp of a helical pattern arranged on the periphery of the knob with a second ramp formed on an element rigidly connected to the adjustment device. Can be unlocked.
[0011]
In this way, the rotation of the knob causes the knob to move in the axial direction at the same time as the rotation of the knob, so that the knob and the pinion can be connected or disconnected.
A major drawback of the temporary locking device is that during sporting exercises, i.e. when the binding is not adjustable, play can occur between the components of the rack and pinion system due to the considerable forces generated during skiing.
[0012]
Such play results in the toe unit and the heel unit being locked without effectiveness, i.e. with dangerous instability, resulting in a greatly reduced safety during skiing exercises.
DE-2,001,929 discloses a ski binding comprising a first support element arranged in a longitudinally adjustable manner on a first base element fixed to the ski, and an additional base element fixed to the ski. A rear support element, which is arranged longitudinally adjustable above, and further comprises an adjusting device in the form of a rack and pinion mechanism for simultaneously adjusting the two supporting devices. There are two racks between the support elements, which are respectively connected to the support elements and to the pinions which mesh with the racks. Both racks can be manually biased and locked.
[0013]
This solution is characterized in that the pinion has a fixed locking position on the ski and the two racks can be oriented with respect to the transverse axis of the ski in the region where the engagement with the pinion occurs. The point is that they are arranged like this.
The above system has further disadvantages. For example, the play when a number of parts interact must be very limited, so that a considerable amount of stress on the ski can cause a number of parts to malfunction.
[0014]
Furthermore, the pinion has a position in which it can be raised and rotated in the height direction with respect to the upper part of the ski, and a locked position which is pressed against the upper part of the ski. Therefore, in combination with the arrangement of the pinion urging lever positioned on a plane substantially parallel to the arrangement surface of the pinion, the thickness of the entire apparatus becomes considerably thick.
Finally, the levers that interact with the rack at both ends along an axis that is inclined with respect to the rack, due to the complexity of the individual parts, and the special shape of the lever, cause the mechanism to jam during the temporary connection with the rack. And sticking easily occur.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a device that allows the position of a toe unit and a heel unit of a ski binding to be easily, quickly and continuously changed without changing the position of a user's foot or body with respect to the center of gravity of a ski. Accordingly, it is an object of the present invention to solve the above-mentioned technical problems and to eliminate the above-mentioned drawbacks of the prior art.
[0016]
An important object is to provide a device that is adaptable to any type of ski binding available on the market.
Another important object is to provide a device that makes the shoe size adjustment device independent and separate from any function of the toe unit and the heel unit.
Another important object is to provide a device that ensures the high rigidity of the adjusting and locking device and allows the vibration and play of the toe unit and heel unit during skiing to be ignored.
[0017]
Another object is to provide a device which does not limit the degree of freedom of flexing during use of the ski and which in any case has a limited effect on the flexing properties of the ski.
Another object is to provide a device having a simple configuration, a small number of parts, and a small thickness.
[0018]
Another object is to provide a device that has less deformation and lower manufacturing costs.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
The above object and other objects which will become apparent hereinafter are achieved, in particular, by an adjusting and locking device for ski bindings. This adjusting / locking device includes a first front plate and a second rear plate for supporting a toe unit and a heel unit, respectively, wherein a third plate is interposed between the first and second plates, , Said third plate comprising means for temporary locking to a mechanism suitable for coordinating axial movement of said first and second plates in opposite directions, said means being provided by a user. It is characterized in that it can be activated.
[0020]
Further features and advantages of the present invention will become apparent from the detailed description of particular embodiments illustrated by way of non-limiting example.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
With reference to the accompanying drawings, reference numeral 1 indicates an adjusting and locking device which can be used, in particular, for ski binding. This adjusting / locking device includes a first front plate 2a and a second rear plate 2b. Both plates have an inverted C-shaped cross section and can be slidably coupled to the first and second ends 3a, 3b of the third plate 4, respectively. The first and second ends of the third plate are disposed below the first and second plates and have shapes complementary to the two plates.
[0022]
A pair of wings (not shown) is provided to secure the guided connection between the first and second plates and the first and second ends 3a and 3b of the third plate 4, both of which are the first and second wings. It protrudes inward below the second plates 2a, 2b.
A plurality of holes 50 are provided in the first and second ends 3a and 3b, and both ends are detachably connected to a surface of a ski (not shown) disposed therebelow by a plurality of screws 51. You.
[0023]
The first and second plates 2a, 2b act as supports for the toe unit and the heel unit. The toe unit and the heel unit are of a known type, not shown, and are suitable for temporarily locking the toe and heel of the ski boot.
The stroke of the first and second plates 2a, 2b along the first and second ends 3a, 3b of the third plate 4 is limited by the first and second contact surfaces 5a, 5b. The corresponding contact surfaces are provided, for example, by tapering the first and second ends 3a, 3b with respect to the central body 6 of the third plate 4.
[0024]
A section 7 is formed in the central body 6 and accommodates therein a mechanism 8 suitable for coordinating axial movement of the first and second plates 2a, 2b in opposite directions. The compartment can be closed by the lower and upper cover panels 6a, 6b.
In the above specific embodiment of the present invention, the first and second contact surfaces 5a, 5b are provided at the free ends of the upper cover panel 6b, as shown in FIG.
[0025]
FIGS. 4 to 6 show that a suitable mechanism 8 for coordinating axial movements of the first and second plates 2a, 2b in opposite directions includes an upper pinion 9a and a smaller lower pinion 9a, 9b. Shows how it is provided. The upper and lower pinions are superimposed and rigidly connected to each other or monolithic with each other and have a centrally located first bore 14 which engages a first pivot 15 which allows the pinion to rotate.
[0026]
The first pivot 15 has a vertical axis and is arranged at the center of the central body 6. Preferably, by connection of the third lower end 15a, the first pivot is arranged in a complementary first seat 16 formed in the central body 6.
A first head 15b is provided in a region above the first pivot. Since the upper cover panel 6b is mounted on the first head, the first head prevents the pair of pinions 9a and 9b from coming off.
[0027]
The lower pinion 9b engages the first and second elements 10a, 10b and forms a connection with the first and second plates 2a, 2b.
Each of the first and second connection elements 10a and 10b is constituted by a substantially S-shaped blade. The first free ends 11a, 11b of these blades are connected to first and second plates 2a, 2b, respectively. In certain embodiments, this connection uses first and second rivets, indicated by reference numerals 13a, 13b.
[0028]
The second free ends 12a, 12b of the first and second connecting elements 10a, 10b are provided with side racks suitable for interaction with the teeth of the lower pinion 9b.
When the user moves one or both of the first and second plates 2a, 2b (or the toe unit and the heel unit connected thereto), the interconnection results in a second free having rack-shaped sides. The ends 12a, 12b move to rotate the lower pinion 9b.
[0029]
The lower pinion 9b interacts between the second free ends 12a, 12b, but due to the presence of the lower pinion 9b, the first and second plates 2a, 2b are forcibly slid and both plates are moved to the third plate 4 Slide along the first and second ends 3a, 3b in the same and opposite directions.
With the intended adjustment, the toe unit and the heel unit can be locked in the correct position by locking the upper pinion 9a, which is firmly connected to the lower pinion 9b.
[0030]
The locking is performed by temporary locking means including the first and second claws 17a and 17b. The claws 17a, 17b have a substantially triangular, teardrop-like or cam-like planar shape, and have, in the center, second and third holes 18a, 18b for connection with the second and third pivots 19a, 19b. Is provided.
The first and second pawls 17a, 17b are disposed on a horizontal plane, preferably in mirror-symmetrical positions with respect to each other, and are rotatable in opposite directions about the second and third pivots 19a, 19b.
[0031]
Due to the presence of one or more teeth, generally indicated by the reference numeral 20, the mutual rotation of the two claws is coordinated. The teeth protrude radially from each of the first and second claws 17a, 17b and are adjacent to each other in the locked state.
The teeth 20 interact with each other to adjust the rotational movement imparted to one of the two claws to be symmetric about a vertical longitudinal plane.
[0032]
The third pivot 19 is preferably cylindrical and complementary to the circular third hole 18b, allowing the second pawl 17b to rotate about the third pivot.
The fourth lower end 21a of the third pivot 19b can be accommodated in a complementary second seat 22 formed in the central body 6. Further, a second head 21b for preventing the second claw 17b from deviating from the third pivot is provided in a region above the third pivot 19b.
[0033]
As shown in FIG. 8, the feature of the shape of the second pivot 19a is at the fifth lower end 23a. The fifth lower end is cylindrical and rotatably coupled to a complementary third seat 24 formed in the central body 6.
Above the fifth end 23a, the second pivot 17a has a prismatic region 25 for non-rotatable connection with the first pawl 17a. The second hole 18 a of the first claw has a complementary shape to the prismatic region 2.
[0034]
The second pivot 19a has a preferably prismatic sixth upper end 23b which is non-rotatably engageable with a complementary fourth seat 26 formed on the lower surface of the lever 27. is there.
The lever 27 can be housed in an opening 28 formed in the upper cover panel 6b. The opening 28 is shaped so that the lever 27 does not immediately separate from the second pivot 19a when the adjusting / locking device 1 is assembled.
[0035]
A tab 29 projects laterally from the lever 27 so that the user can rotate the lever 27. In this way, by exerting an action on the tab 29, the second pivot 19a is rotated, and thus the first claw 19a is also rotated by the non-rotational connection in the prism-shaped region 25.
Due to the teeth 20, the rotation of the first claw 17a causes the second claw 17b to rotate in the same direction as the rotation of the first claw and in the opposite direction.
[0036]
The coordinated movement of the claws is affected by the presence of an elastically deformable element 30, for example a wire spring. The free ends of the elastically deformable elements are associated with the fourth and fifth holes 31a, 31b. Both holes have complementary shapes and are formed near the second and third holes 18a, 18b.
FIGS. 4 and 5 show how the first and second pawls 19a, 19b near the upper pinion 9a can interact radially with the pinion, projecting near the side of the free end. It shows how the pinion is locked by two sets of teeth 32a, 32b.
[0037]
The locking device constituted by the first and second pawls 17a, 17b exerts an action on the lever 27 in a direction opposite to the elastically deformable element 30, and then opens by rotating both pawls to the position of FIG. , Disconnect the first and second sets of teeth 32a, 32b from the upper pinion 9a.
At the same time, a set load is applied to the elastically deformable element 30, and when the tab 29 is pressed, the first and second claws 17a and 17b close to fix the set of teeth of both claws to the upper pinion 9a.
[0038]
Since a set load is applied to the elastically deformable element 20 in advance, in the position shown in FIG. 5, an elastic force suitable for maintaining the lock of the pair of pinions is generated, and the device may be accidentally opened. Absent.
FIG. 9 shows a wire spring 30 cooperating with the first and second claws 17a, 17b, above which a protection element, not shown, can be arranged. The protective element is optionally connectable to the central body 6 to make the overall structure firm and adequately protected from damage.
[0039]
The operation of this device is as follows. Referring to the accompanying drawings, the user can adjust the distance between the toe unit and the heel unit by rotating the lever 27 to the position shown in FIG.
When the lever 27 is rotated, the first and second claws 17a, 17b rotate outward to be disconnected from the upper pinion 9a and release the mechanism 8.
[0040]
Thus, the toe unit and the heel unit connected to the first and second plates 2a, 2b in the lower region are movable in opposite directions along the longitudinal axis of the ski.
When the user simply applies pressure on the toe unit or heel unit in a preferred direction, the toe unit and heel unit slide along the first and second ends of the third plate 4.
[0041]
To lock the adjusting device after the intended adjustment has been completed, the tab 29 can be acted upon, whereby the lever 27 returns to its initial position (FIG. 5) and the first of the claws 17a, 17b on the upper pinion 9a. , The second set of teeth 32a, 32b are again connected to one another.
It has been found that the intended purpose is achieved by the present invention. Further, there is provided an adjusting / locking device which enables the positions of the toe unit and the heel unit of the ski binding to be easily, quickly and continuously changed without changing the position of the user's foot and body with respect to the center of gravity of the ski. It became clear that.
[0042]
The device of the present invention is independent of the shape of the toe unit and the heel unit and is therefore compatible with any type of ski binding available on the market. Furthermore, the adjusting and locking device is very stiff due to its shape, so that the vibration and play of the toe unit and the heel unit during skiing are negligible.
Further, the device of the present invention is composed of a fixed plate and a sliding plate, and has a function of adjusting the shoe size of the binding in addition to the conventional function of supporting the binding, so that the flexing ability of the ski is unchanged. I do. This is because the binding and all its adjustments have been transferred from the central area of the ski to the plate.
[0043]
The device of the present invention can be variously modified within the scope of the claims.
For example, it is possible to provide a device in which the connecting elements 10a, 10b are arranged above the claws 17a, 17b and the diameter of the upper pinion 9a is smaller than that of the lower pinion.
The shape of the second pivot 19a may be different from that described in the embodiment. In particular, the second pivot 19a is rotatable with respect to the central body 6, and the same pivot is used with respect to the lever 27 and the first claw 17a. If is unable to rotate, the shape of the second pivot can be changed in the region between the sixth end 23b and the prismatic region 25.
[0044]
The materials used and the dimensions that make up the individual components of the invention may be optimal for the particular requirements.
The disclosure of Italian Patent Application TV2000A000147, for which priority is claimed in the present application, is incorporated herein by reference.
[Brief description of the drawings]
FIG.
It is a bottom view which shows the apparatus of this invention with the lower cover panel removed.
FIG. 2
FIG. 3 is a plan view showing the device of the present invention with the lower cover panel removed.
FIG. 3
1 is an exploded perspective view of the device according to the present invention.
FIG. 4
FIG. 7 is a bottom view of the locking means and the mechanism interacting with the locking means arranged in two different positions, the adjusting position and the skiing position.
FIG. 5
FIG. 5 is a bottom view of the locking means disposed at the two different positions and a mechanism interacting with the locking means.
FIG. 6
It is a perspective view of the lock means arranged in the ski exercise position.
FIG. 7
It is a bottom perspective view of a pair of pinions.
FIG. 8
It is a perspective view of a 2nd pivot.
FIG. 9
It is sectional front view of a lock means.
[Explanation of symbols]
Reference Signs List 1 Adjustment / lock device 2a First plate 2b Second plate 3a First end 3b of third plate Second end 4 of third plate Third plate 5a First contact surface 5b Second contact surface 6 Central body 6a Below Cover panel 6b Upper cover panel 7 Section 8 Mechanism 9a Upper pinion 9b Lower pinion 10a First element 10b Second element 11a, 11b First free end 12a, 12b Second free end 14 First hole 15 First pivot 15a Third lower End 16 First seat 17a First claw 17b Second claw 18a Second hole 18b Third hole 19a Second pivot 19b Third pivot 20 Teeth 22 Second seat 23a Fifth lower end 23b Sixth upper end 25 Prismatic area 26 Fourth seat 27 Lever 28 Opening 29 Tab 30 Elastically deformable element 31a Fourth hole 31b Fifth hole 32a First set of teeth 32b Second set of teeth