JP2004511170A - 無線通信システムにおける通話切断を防止するための方法および装置 - Google Patents

無線通信システムにおける通話切断を防止するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

無線通信装置において通話切断を防止するための方法および装置。一実施形態において、本発明は第一のフィンガの特徴を決定するステップを含む方法からなる。次に、本実施形態は第一のフィンガの特徴を特徴スレッショルドと比較する。この実施形態において、第一のフィンガの特徴が特徴スレッショルドを満たしていない場合、本発明は次いで第二のフィンガが存在しているか否かを決定する。第二のフィンガが存在していないと決定された場合、本発明は第一のフィンガが割当解除されることを防ぎ、第一のフィンガのみ存在している場合には第一のフィンガは割当解除されない。そのようにすることにおいて、本実施形態は、第一のフィンガが所与の特徴スレッショルドを満たしていない場合でも第一のフィンガが使用される(すなわち、切断されない)ことを保証する。

Description

【0001】
本特許請求された発明はディジタル通信の分野に関する。具体的には、本特許請求された発明は、マルチパス信号を受信するために使用されるフィンガを管理およびロックするための装置および方法に関する。
【0002】
本特許請求された発明はディジタル通信の分野に関する。具体的には、本特許請求された発明は、マルチパス信号を受信するために使用されるフィンガを管理およびロックするための装置および方法に関する。
【0003】
無線電話、例えばモバイル電話の使用は、今日、広く使用されている通信形態である。符号分割多重アクセス(CDMA)スペクトル拡散システムなどの可変レート通信システムは、最も一般的に広まっている無線技術である。増大しつつある要求および限られたリソースゆえに、それらの容量、忠実性および性能を改良する必要が生じる。
【0004】
従来技術の図1Aを参照すると、従来の基地局と携帯電話の間のマルチパス信号の伝搬の図が示されている。従来の基地局104は信号をモバイル局、例えば電話102に送信する。一般的に、信号は基地局を識別するパイロット情報と、ボイスコンテンツなどのデータ情報を含む。第一信号106aなどの、インタフェースなしでモバイル電話102に直接送信される信号は最強の信号を提供する。しかしながら、基地局104が信号を送信できる電力制限からして、また信号が拾い上げる雑音からして、モバイル電話で受信される信号の電力およびSNRを改良する必要が生じる。
【0005】
従来の方法は、モバイルユニット102まで異なるパスを移動する送信された信号の複数の部分を結合する。オリジナル信号を逸らせる建物108,丘陵110および地表112などの自然のおよび人工の障害物のために、マルチパス信号が生じる。これらの他の信号が移動するパスのために、時間遅延および性能の低下は本来、基地局104からモバイル電話102に送信される同期センシティブおよび雑音センシティブデータにおいて生じる。しかしながら、最強の可能信号をモバイル電話に提供するために、これらの複数のパス、例えばパス106a乃至106dからの信号の2つまたはそれ以上が結合されてもよい。しかしながら、マルチパス信号を効率的に結合および復調するために、モバイル電話に受信されたすべての異なるマルチパスから最も価値のある候補を選択する方法の必要が生じる。
【0006】
送信された信号の悪影響が2つの一般的なカテゴリに分類される。低速変化チャネル障害と高速フェージング変化である。低速変化チャネル障害は、対数正規フェージング、または従来技術の図1Aに例示されるような動きやブロッキングに起因するシャドウイング、または低速フェージングなどの要因から生じる。より低速な変化、例えばサブHzは、事実上チャネルの「有効性」を決定する。これに対して、高速フェージング変化のみが受信された波形構成の詳細およびメッセージ内の複数のエラーの相互関係に悪影響を及ぼす。それゆえ、復調のためのその条件に影響を与える信号の特性を効果的に選択する方法の必要が生じる。
【0007】
次に、従来技術の図1Bを参照すると、時間に対する2つの従来のマルチパス信号の強度のグラフが示されている。グラフ100bは時間の横軸122および信号対雑音比(SNR)、例えばパイロットEc/Io比の縦軸120を有する。第三のマルチパス信号106cおよび第四のマルチパス信号106dはモバイル電話102で受信される例示的マルチパス信号として示される。従来の方法は一般的に、結合のために、最高のSNRを有するマルチパス信号を選択する。従って、タイムスパンA 124aにおいて、両信号が同一の雑音レベルを有しているならば、第四のマルチパス信号106dを示している濃いラインは第三のマルチパス信号106cよりも高いSNRレベルを有している。しかしながら、タイムスパンB 124bにおいて、第三のマルチパス信号106cを示している破線はより高いSNRレベルを有している。これら2つのマルチパス信号のSNR、即ち信号対雑音比の近似からして、いずれの信号が復調器のために選択されるかについての選択は変動する。
【0008】
この変動は「スラッシング」として知られている状態である。スラッシングの欠点は、それは、プロセッサ動作などのかなり大量のシステムリソースを消費することである。スラッシングの間、プロセッサは複数のフィンガを異なるマルチパス信号に一定に割り当てまた割当解除する動作によってオーバーロードされる。更にまた、スイッチングは可聴インタフェースの原因となりえ、あるいはそれはレーテンシに影響を与えるために、スラッシングはモバイル電話102の出力信号の品質を低下させうる。その結果、スラッシングの影響を回避する一方で結合のための最良のマルチパス信号を選択する方法の必要が生じる。
【0009】
更にまた、従来技術の図1Aを再び参照すると、従来の方法は、モバイルユニット102まで異なるパスを移動する送信された信号を結合する。オリジナル信号を逸らせる建物108、丘陵110、および地表112などの自然のおよび人工の障害物によって複数のパスが生じる。これらの他の信号が移動するパスのために、時間遅延および性能の低下が本来、基地局104からモバイルユニット102まで送信された同期センシティブおよび雑音センシティブデータにおいて生じる。最強の可能信号をモバイルユニットに提供するために、これらの複数のパス、例えばパス106a乃至106dからの信号の2つまたはそれ以上が結合されてもよい。
【0010】
送信された信号の悪影響は2つの一般的なカテゴリに分類される。低速変化チャネル障害と高速フェージング変化である。低速変化チャネル障害は対数正規フェージング、または従来技術の図1Aに示されたオブジェクトからの動きまたはブロッキングに起因するシャドウイング、または低速フェージングなどの要因から生じる。より低速な変化、例えばサブHzは、チャネルの「有効性」を事実上決定する。これに対して、高速フェージング変化のみが、受信された波形構成の詳細およびメッセージ内のエラーの相互関係に悪影響を及ぼす。信号への干渉は、従来技術の図1Aの信号106bを干渉する移動オブジェクト113などの、一時的に信号をブロックする移動オブジェクトに起因しうる。これらの信号の特徴的な相違に基づいて、受信ユニットで生じた高速フェージングまたは短期フェージング変化の好ましくない特徴を回避する一方で信号を捕捉する方法の必要が生じる。
【0011】
つぎに、図1Cを参照すると、通信装置におけるフィンガを実行するために使用される従来のプロセスのフローチャートが示されている。フローチャート100cはステップ1002で開始する。ステップ1002において、問い合わせは割り当てられた信号は結合のためのスレッショルドを満たさないのか否かを決定する。割り当てられた信号が信号スレッショルドを満たさない場合、フローチャート100cは終了する。割り当てられた信号がスレッショルドを満たす場合は、フローチャート100cは終了する。ステップ1004において、フィンガ割当は、例えばそれがスレッショルドを満たさないために、即座に割当解除される。ステップ1004に続いて、フローチャートはステップ1006に進む。ステップ1006において、通信装置はサーチャを待機して新しいフィンガを割り当てる。
【0012】
従来技術の図1Cは割り当てられたフィンガの従来の管理に関連するいくつかの問題を示している。第一の問題はスラッシングについて扱っている。第二の問題は不要な待ち時間について扱っている。ステップ1002において、フィンガが割り当てられる唯一の基準は信号を結合するための信号スレッショルドである。この信号スレッショルドはスレッショルド126として従来技術の図1Bに示されている。単一スレッショルドのみを使用することによって、第三のマルチパス信号106cは、それが例えばタイム122aにおいてスレッショルド126を満たさない場合は即座に、ステップ1004で割当解除される。この制限のために、復調フィンガの一つはサーチャを待機して、例えばステップ1006で割り当てられるべき新しいマルチパス信号を識別しなければならない。この待ち時間はタイム122aと122bの間の遅延128として示され、第三のパイロット106cは割当解除され、第二のマルチパス信号106bが割り当てられる。
【0013】
異なる場合において、他のどのマルチパス信号も復調に使用可能でなく、また復調フィンガが使用可能である場合、第二のマルチパス信号106bは、その性能に基づいた所与の復調フィンガに一定に割り当てられ、また割当解除されてもよい。すなわち、第二のマルチパス信号106bはしきい値をしばしばクロスし、それによって通信装置に、他の価値ある候補のマルチパス信号を有していない復調フィンガにマルチパス信号を度々割り当て、割当解除、および再割り当てさせる。度々の割当および割当解除の現象は「スラッシング」と称される。残念なことに、スラッシングは、割当および割当解除などのタスクを一定に遂行することによって、CPU動作などのかなり大量のシステムリソースを消費する。更にまた、スラッシングは、モバイルユニット102からの出力信号の品質を低下させうる。これはフィンガ割当における度々の変化およびそれに関連するレーテンシの影響が、通信装置によってユーザに提供される合成信号における視覚的な品質低下を引き起こしうるからである。その結果として、スラッシングの問題およびそれに関連する二次的影響を回避する割り当てられたフィンガを管理する方法の必要が生じる。
【0014】
更に別の欠点として、いくつかの通信システムは一定の特徴を満たさないフィンガを割当解除または切断する。例えば、所与のスレッショルドの信号強度を有していないフィンガは切断される。同様に、その信号強度が所与の期間に対する一定のスレッショルドを下回るフィンガもまた切断される。残念なことに、フィンガのこのような切断はしばしば通信リンク(例えば、通話)の切断をもたらす。すなわち、このようなしきい値テストは通話の中止または切断をもたらす。
【0015】
従って、装置および方法は、ディジタル通信の容量、忠実性、および性能を改良する必要がある。より具体的には、しきい値との比較のみに基づいてフィンガを割当解除しない方法および装置の必要が生じる。上記の必要を満たし、かつ通信リンクが切断されることを防ぐ方法および装置に対する更に別の必要が存在する。
【0016】
本発明は、ディジタル通信の容量、忠実性および性能を改良する装置および方法を提供する。具体的には、一実施形態において、本発明は、しきい値との比較のみに基づいてフィンガを割当解除しない方法および装置を提供する。本実施形態は上記実行を達成し、かつ通信リンクが切断されることを防ぐ方法および装置を更に提供する。
【0017】
具体的には、一実施形態において、本発明は、第一のフィンガの特徴を決定するステップを含んでいる方法からなる。次に、本実施形態は前記第一のフィンガの特徴を特徴スレッショルドと比較する。この実施形態において、前記第一のフィンガの前記特徴スレッショルドを満たさない場合、本発明は第二のフィンガが存在しているか否かを決定する。第二のフィンガが存在していないと決定された場合、本発明は前記第一のフィンガが割当解除されることを防ぎ、前記第一のフィンガのみ存在している場合には前記第一のフィンガは割当解除されない。そのようにすることによって、本実施形態は、前記第一のフィンガが所与の特徴スレッショルドを満たしていない場合でも前記第一のフィンガが使用される(すなわち切断されない)ことを保証する。
【0018】
本発明のこれらのおよびその他の目的および効果は、様々な図面に図示される好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、通常の当業者には明らかになるであろう。
【0019】
本明細書に含まれその一部を形成する添付図面は本発明の実施形態を図示し、説明と共に、本発明の原理を説明する。
【0020】
この説明で参照される図面は特に記載がない限り、拡大縮小せずに理解されるべきである。
【0021】
【発明の実施の形態】
添付図面に図示された例を参照して、発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。発明は好ましい実施形態に関連して説明される一方で、それらは発明をこれらの実施形態に限定するものではないことが理解されるであろう。一方で、発明は添付のクレームによって規定されるように発明の主旨および範囲内に含まれてよい代替物、変形および同等物をカバーするものである。更にまた、本発明の以下の詳細な説明において、本発明の徹底した理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本発明はこれらの具体的な詳細内で実用化されてよいことは通常の当業者には明らかであろう。その他の例において、本発明の態様を不必要に妨害しないように、公知の方法、手順、構成要素、および回路は説明されていない。
【0022】
以下の詳細な説明のいくつかの部分、例えばプロセスは、コンピュータまたはディジタルシステムメモリ内のデータビット上のあるいは通信装置内の信号上の動作の手順、論理ブロック、処理、および他の記号表記に関して示されている。これらの説明および表記はディジタル通信技術における当業者によって、彼らの作業の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用される手段である。手順、論理ブロック、プロセスなどはここでは一般的に、所望の結果につながるステップまたは命令の首尾一貫したシーケンスであると考えられている。ステップは物理的な数の物理的動作を必要とするものである。通常、必ずというわけではないが、これらの物理的動作は、通信装置またはプロセッサにおいて操作される記憶、転送、結合、比較およびその他が可能な電気または磁気信号の形態をとる。利便性のため、一般的使用を参照すると、これらの信号は本発明を参照して、ビット、値、構成要素、記号、特徴、用語、数字などとして参照される。
【0023】
しかしながら、これらの用語のすべては、参照する物理的動作および数量として解釈され、更に当技術において一般に使用される用語の観点から解釈するための便宜上の表示であることを理解すべきである。以下の議論から明らかなように特に他に記載がなければ、本発明の徹底した議論、「受信する」、「取得する」、「決定する」、「分類する」、「評価する」、「提供する」、「可能にする」などの用語は、データを動作し変換する通信装置や類似の電子計算装置の作用およびプロセスに言及している。データは通信装置の構成要素あるいはコンピュータシステムのレジスタおよびメモリ内の物理的(電子的)数量として示され、通信装置の構成要素、あるいはコンピュータシステムのメモリまたはレジスタ、あるいはその他のそのような情報記憶、送信または表示装置内で物理的数量として同様に示される他のデータへ変換される。
【0024】
次に図2を参照すると、本発明の一実施形態に従って、マルチパス信号を管理するために使用される通信装置のブロック図が示されている。通信装置200、例えばモバイル局または電話はファームウェア210およびハードウェア220という二つの一般的なセクションを含んでいる。ファームウェアセクション210は、バス202を介して相互に接続されているプロセッサ214およびメモリ216を含んでいる。
【0025】
図2のハードウェアセクション220はアンテナ202、トランシーバ204、サーチャ224、およびレーキ受信機226を含んでいる。アンテナは、レーキ受信機226およびサーチャ224に接続されているトランシーバ204に接続されている。サーチャ224およびレーキ受信機226は共にプロセッサ214およびメモリ216に接続されている。レーキ受信機226は、復調フィンガまたは復調器221乃至223としても知られている複数の復調パスを含んでいる。各フィンガ221乃至223はトランシーバ204に接続され、それはその到着時間に基づいてそのそれぞれのマルチパス信号を別個に識別および復調してもよい。レーキ受信機は、信号のさらなる処理については公知である、図2には示されていない以下のハードウェアに接続されている。復調フィンガの出力はダイバーシチ結合器225によってコヒーレントに結合され、最大SNRを生成する。ハードウェア220およびファームウェア210の組み合わせを使用することによって、本発明は、以下により完全に説明するように、復調器の効率的な使用のためのマルチパス信号の効率的で柔軟な管理を提供する。
【0026】
次に図3を参照すると、本発明の一実施形態に従って、タイムスレッショルドおよびSNRスレッショルドが適用される例示的なマルチパス信号のグラフが示されている。グラフ300は、一定の雑音レベルとした場合、信号電力の例ともなりうる、時間の横軸322およびSNRの縦軸320を有する。第四のマルチパス信号106dは期間に対して示された例示的信号として示されている。第一のSNRスレッショルド、マルチパス受容スレッショルド(T_ACCEPT)326は、マルチパス管理が、当該マルチパス信号に対するマルチパスACCEPT動作を考慮するスレッショルドを表す。T_ACCEPT326スレッショルドと関連して、本実施形態もまた、信号の信号対雑音比がT_ACCEPTより大きく維持されていなければならず、その場合マルチパス信号の強度はサーチャ測定のN_ACCEPT連続時間に対してT_ACCEPTよりも大きいタイムスレッショルドを表す受容(N_ACCEPT)322に対する測定の番号スレッショルドを示している。図3に示されるように、第四のマルチパス信号106dはタイムスパン3 343におけるこれらのスレッショルドを両方とも満たしていない。しかしながら、第四のマルチパス信号106dはタイムスパン1 341に示されるようにこれらのスレッショルドの両方を満たしている。本実施形態がSNRスレッショルドおよびタイムスレッショルドの両方を利用し、マルチパス信号に対するマルチパス受容動作を考慮するのに対して、本発明はSNRスレッショルドのみの使用によく適している。
【0027】
図3はまた、マルチパス管理が当該マルチパス信号に対するREJECT動作を考慮するスレッショルドを表す第二のSNRスレッショルド、マルチパス拒絶スレッショルド(T_REJECT)328を示している。T_REJECT328スレッショルドに関連して、本実施形態はまた、信号の強度はマルチパスREJECT動作が進行するためにはT_REJECTよりも小さくなければならないタイムスレッショルドを表す拒絶(N_REJECT)スレッショルド324に対する測定の番号スレッショルドを示している。図3に示すように、第四のマルチパス信号106dはタイムスパン2 342によって示されるこれらのスレッショルドの両方を満たしている。復調および結合動作に関してマルチパス信号を受容および/または拒絶するためのタイムスレッショルドを使用することによって、本発明は実質的に、信号評価に対するローパスフィルタリングを提供する。そのようにすることによって、本発明は、雑音信号への不要な割当、およびスラッシングを引き起こすことなく不安定ではあるが強いマルチパス信号からの復調フィンガの不要な割当解除の割合を制限する。本実施形態はSNRスレッショルドおよびタイムスレッショルドの両方を利用し、マルチパス信号に対するマルチパスACCEPT動作を考慮するのに対して、本発明はSNRスレッショルドのみの使用によく適している。
【0028】
図4は、本発明の一実施形態に従って、マルチパス信号が分類されてもよい状態図である。状態図400は三つの状態を示している:仮の状態402、潜在状態404、および被割当状態406。これらの状態は、仮の状態402が最下位の状態、潜在状態404が次に高い状態、そして被割当状態406が最上位の状態という階層に配置される。本実施形態が三つの状態を示しているのに対して、本発明はいかなる種類の階層配置においてもいくつもの状態を使用することによく適している。本実施形態において、復調フィンガは被割当状態に分類された各マルチパス信号に割り当てられ、マルチパス信号は復調に対して可能にされる。これに対して、被割当状態以外の状態に分類されたマルチパス信号は復調に対して可能にされないが、時間に対する性能を評価するために維持され、従って、復調のさらなる候補を提供する。
【0029】
一時的または潜在状態に関連するより多くのマルチパス信号を有することによって、本発明は復調に使用可能な良品質の信号の迅速な供給を提供する。これは当業において生じる、使用可能な復調フィンガに対する信号を発見するというスケジューリング問題のいくつかを回避する。全般的に、複数の状態のすべてに関連する信号の数はレーキ受信機における使用可能な復調フィンガの数を大きく上回る。このように、本発明は様々な信号問題を補償する使用可能なマルチパス信号のキューのシーケンスを提供する。
【0030】
図4はまた、マルチパス信号がどのように分類されるか、例えば特定の状態に上げられまたは下げられるかを示している。コラム表示プロモーション420は、それによってマルチパス信号がある状態に上げられまたは分類されるプロセスを提供する。逆に、コラム表示デモーション440は、それによってマルチパス信号がある状態から下げられるプロセスを提供する。本実施形態は信号を状態で分類するための具体的なプロセスを提供するのに対して、本発明は具体的なアプリケーションに採用される様々なプロセスおよび方法を使用することによく適している。
【0031】
プロモーションコラム420に示されている、本実施形態のための状態を割り当てるプロセスは、通信装置のハードウェア部分462からサーチャ信号入力420で開始する。図2は、入力420を実行すると、アンテナ202およびトランシーバ204およびサーチャが結合してマルチパス信号(信号)を提供するハードウェアの一実施形態を提供する。
【0032】
本実施形態のステップ422は、信号が、サーチャによって確立された所定のスレッショルドT_USEよりも大きいSNRを有しているか否かを問い合わせる。スレッショルドT_USEは復調のための十分な信号強度を保証する。信号がスレッショルドT_USEよりも大きいSNRを有している場合、プロセスはステップ426に進む。あるいはまた、信号がスレッショルドT_USEよりも大きいSNRを有していない場合、信号はステップ450で拒絶される。サーチャはT_USEより大きい信号強度を有するマルチパス信号の到着時間を測定する。マルチパス信号の到着時間がマルチパスリストに存在しているいずれかのマルチパス信号のそれに整合しない場合は、マルチパス信号は新しいマルチパス信号であると考えられる。
【0033】
本実施形態のステップ424は、新しいマルチパス信号がスレッショルドT_ACCEPTよりも大きいSNRを有しているか否かを問い合わせる。新しいマルチパス信号がスレッショルドT_ACCEPTよりも大きいSNRを有している場合は、プロセスはステップ426に進む。あるいはまた、新しいマルチパス信号がスレッショルドT_ACCEPTよりも大きいSNRを有していない場合、新しいマルチパス信号はステップ450で拒絶される。
【0034】
本実施形態のステップ426は、新しいマルチパス信号は本当に新しいパイロット、例えば新しいパイロット識別を有する新しい基地局からの信号であるか否かを問い合わせる。新しいマルチパス信号が新しいパイロットである場合、プロセスは新しいマルチパス信号を潜在状態404に分類する。新しい基地局に対するこの具体的な処理はよりよいセルダイバーシチ利得を生成する。あるいはまた、新しいマルチパス信号が新しいパイロットでない場合、プロセスは新しいマルチパス信号を仮の状態402に分類する。
【0035】
検索結果におけるマルチパス信号の到着時間がマルチパスリストに存在しているマルチパス信号の一つのそれと整合する場合、マルチパスリストの到着時間および信号対雑音比は更新される。同一基地局からのすべてのマルチパス信号の到着時間およびSNRが更新されるまでこの更新プロセスは継続する。ひとたびこの更新プロセスが終了すると、分類化におけるステップの残りは以下のように進む。
【0036】
本実施形態のステップ428において、仮の状態402に分類された信号は以下のサーチャ動作においてチェックされ、タイムスレッショルドに対して、例えばN_ACCEPT連続SNR測定に対して、それ自体がSNRスレッショルドを満たしているT_ACCEPTより大きいSNRを信号が維持しているか否かを決定する。信号がステップ428でN_ACCEPTスレッショルドを満たしている場合、信号は潜在状態404に分類される。あるいはまた、信号がN_ACCEPTスレッショルドを満たしていない場合、それは仮の状態402に分類されたままである。ステップ432は、一実施形態において、図3の信号性能によって図示される。信号106dのスパン3 343およびスパン1 341の両方ともT_ACCEPT326スレッショルドを満たしているが、スパン1 342のみがN_ACCEPT322スレッショルドを満たしている。従って、スパン3 343に対応する時間において、信号106dは仮の状態402に分類され、一方でスパン1 341に対応する時間において、信号106dは潜在状態404に分類される。
【0037】
本実施形態のステップ430において、問い合わせは、復調フィンガは復調に対して可能にされないのか、または使用可能であるのかを決定する。ステップ430は、一実施形態において、マルチパス信号を復調するのに使用可能な図2のレーキ受信機226における復調フィンガの一つを有することによって実行される。復調フィンガが使用可能である場合、最初に潜在状態404に分類された信号は今度は被割当状態406に分類され、従ってマルチパス信号は復調に使用され、または復調フィンガはマルチパス信号に割り当てられる。しかしながら、復調フィンガが使用可能でない場合、プロセスはステップ432に進む。
【0038】
本実施形態のステップ432において、問い合わせは、信号がT_COMPおよびN_COMPスレッショルドの両方を満たしているか否かを決定する。T_COMPスレッショルドは、被割当状態に上げられるために潜在状態404に分類された一つの信号が被割当状態406の別の信号のSNRを超えなければならない「比較」マージンスレッショルドを表す。比較マージンスレッショルドはまた、T_COMPスレッショルドが満たされるタイムスレッショルド、N_COMP連続SNR測定を含んでいる。潜在状態404に分類された信号が、N_COMP連続測定に対してT_COMPよりも大きい分、被割当状態406における一つの特定のマルチパスのSNRよりも大きい連続SNR性能を有している場合、潜在状態404に分類された信号は被割当状態406に上げられ、被割当状態406に分類された信号は潜在状態に下げられる。2つの信号が被割当および潜在状態の間で切り替わる場合、復調フィンガはあるマルチパス信号からもう一方に再割り当てされる。あるいはまた、信号SNR差異がT_COMPおよびN_COMP要件を満たしていない場合、2つの信号はもとの状態に分類されたままである。これら2つのスレッショルドの目的は、被割当状態406に分類された信号が、時間に対して一貫した方法で、実質的によりよい性能を有する信号によって置き換えられることを許容することのみである。このプロセスは、それらの性能が相互に非常に似ている場合、信号に対する状態の一定のスイッチング、例えばスラッシングを回避する。本発明は、所与のアプリケーションに適しているように、T_COMPおよびN_COMPに対する広範囲の値を使用することによく適している。例えば、T_COMPおよびN_COMPは静的にはT_ACCEPTおよびT_ACCEPTに基づいていてもよく、あるいはそれらは動的には被割当状態406に分類された信号のSNRの実測値に基づいていてもよい。
【0039】
本実施形態に対して、ある状態から下げるというプロセスは、デモーションコラム440に示されるように、状態402乃至406に分類された信号の性能を評価することによって開始する。ステップ442は、信号は、タイムスレッショルドに対して、例えばN_REJECT連続SNR測定に対して、T_REJECT、例えば図2に示されるマルチパスREJECTスレッショルドよりも小さいSNRを有しているか否かを問い合わせる。被割当状態406に分類された信号がN_ACCEPTスレッショルドを満たすT_REJECTよりも小さい連続SNR性能を有している場合、信号は被割当状態406から下げられ、ステップ450で拒絶される。あるいはまた、被割当状態402に分類された信号が、N_REJECT連続測定に対するT_REJECT以上の連続SNR性能を有している場合、信号は被割当状態406に分類されたままである。信号が被割当状態406から下げられた場合、復調フィンガは上げられても、または割当解除されてもよく、ステップ430に、潜在状態404に分類された信号がより高い被割当状態406に分類されうるか否かを決定させる。
【0040】
ステップ444はステップ442のそれに類似のプロセスを提供する。ステップ444において、問い合わせは、信号は、N_REJECT連続SNR測定に対して、T_REJECT、例えばマルチパスREJECTスレッショルドよりも小さいSNRを有しているか否かを決定する。潜在状態404に分類された信号がN_REJECT連続SNR測定に対してT_REJECTスレッショルドよりも小さい連続SNR性能を有している場合、信号は潜在状態404から下げられ、ステップ450で拒絶される。あるいはまた、潜在状態404に分類された信号がN_REJECT連続測定に対して、T_REJECT以上の連続SNR性能を有している場合、信号は潜在状態404に分類されたままである。
【0041】
ステップ446はステップ442のそれに類似しているがタイムスレッショルド基準を有していないプロセスを提供する。ステップ446において、問い合わせは、信号がT_ACCEPTより小さいSNRを有しているか否かを決定する。仮の状態402に分類された信号がT_よりも小さい連続SNR性能を有している場合、信号は仮の状態402から下げられ、ステップ450で拒絶される。あるいはまた、仮の状態402に分類された信号がT_ACCEPT以上の連続SNR性能を有している場合、信号は仮の状態402に分類されたままである。
【0042】
プロセス400で利用されるタイムスレッショルドは、一実施形態において、適切なスレッショルドが満たされる時点で起動される様々なタイマやカウンタを使用することによって実行される。本実施形態は、ステップ442および444に必要とされるように、潜在状態および被割当状態に関連する各マルチパス信号のための分離タイマを維持する。従って、例えば、通信装置200のハードウェア部分220で実装されるマルチパスREJECTタイマは長期フェージングチャンネルのフェージング期間を推定するのに使用されうる。タイマは、マルチパス拒絶しきい値が満たされた場合、例えばマルチパス信号の性能がスレッショルドT_REJECT未満に下がった場合に初期化され、マルチパス信号がスレッショルドT_REJECTを超えた場合にリセットされディセーブルになる。様々なデフォルトおよび有効値は時間に対して確立されゼロスレッショルド設定を収容する。
【0043】
図4において、信号を状態に分類する、例えばそれらを上げたり、またそれらを下げたりするプロセスは、図2に示されているようなファームウェア210による本実施形態によって実行される。すなわち、状態は通信装置200のメモリ216のRAM部分218aに記録される。ファームウェアを使用することによって、復調フィンガを管理する本発明は迅速にかつ容易に変形され、連続展開ディスカバリ(continuing development discoveries)などの特定のアプリケーションに適する。信号を状態に分類することは、フラグの使用や、メモリレジスタを状態に割り当てることなどの様々な方法によって達成される。
【0044】
次に図5を参照すると、本発明の一実施形態に従って、通信装置においてマルチパス信号を管理するために使用されるプロセスのフローチャートが示されている。プロセス5000の実施形態を使用することによって、本発明は、スラッシングの好ましくない影響なしに、以下の復調および結合動作に対してモバイル電話において受信されたすべての異なるマルチパスから最も価値のある候補を選択する方法を提供する。本実施形態がプロセス5000をCDMAディジタル通信システムに適用するのに対して、本発明は時間追跡を必要としているいかなる通信システムにも適用される。また、本発明は電気通信動作に使用されるモバイルユニットおよび基地局の両方に適用可能である。
【0045】
プロセス5000はステップ5002で開始する。本実施形態のステップ5002において、マルチパス信号は通信装置で受信される。ステップ5002は、一実施形態において、図2に示されるハードウェア220によって実行される。一実施形態において、従来技術の図1Aに示されるようなマルチパス信号は図2のアンテナ202およびトランシーバ204によって受信される。ステップ5002に続いて、プロセス5000はステップ5004に進む。
【0046】
本実施形態のステップ5004において、マルチパス信号の一つが到着時間および信号強度に関して取得される。これは、一実施形態において公知である、図2の通信装置200のサーチャ部分224によって実行される。ステップ5004に続いて、プロセス5000はステップ5006に進む。
【0047】
本実施形態のステップ5006において、SNR比は取得されたマルチパス信号に対して決定される。ステップ5006は、一実施形態において、公知の図2の通信装置200のファームウェア部分210に関連するサーチャ部分224によって実行される。本実施形態はSNRを利用して、取得されたマルチパス信号の品質を決定するのに対して、本発明は別の基準によく適している。ステップ5006に続いて、プロセス5000はステップ5008に進む。
【0048】
本実施形態のステップ5008において、取得されたマルチパス信号は複数の状態の1つに分類するために評価される。ステップ5006は、一実施形態において、図2の通信装置200のファームウェア部分210によって実行される。一実施形態において、プロセス400は複数の状態の一つへの信号の分類化を評価するのに使用される。しかしながら、本発明は、ある状態に分類するために信号を評価する様々な方法および基準を使用することによく適している。ステップ5008に続いて、プロセス5000はステップ5010に進む。
【0049】
本実施形態のステップ5010において、問い合わせは、信号の状態が復調を受容可能か否かを決定する。取得されたマルチパス信号の状態が復調を受容可能である場合、プロセス5000はステップ4012に進む。あるいはまた、取得されたマルチパス信号の状態が復調を受容可能でない場合、プロセス5000は終了する。
【0050】
本実施形態のステップ5012において、マルチパス信号は復調動作に対して提供される。ステップ5012は、一実施形態において、図2の通信装置200のファームウェア210およびハードウェア220の部分によって実行される。具体的には、取得されたマルチパス信号に対するタイミング要件は通信装置200のレーキ受信機226において、ファームウェア2120から復調フィンガ、例えば221乃至223の一つに提供され、所与のマルチパス信号の復調を可能にする。ステップ5012に続いて、プロセス5000はステップ5014に進む。
【0051】
プロセス5000は反復され、多数の重要なタイミング要因を収容できる。一実施形態において、復調に使用可能な被割当状態および潜在状態の信号のアクティブ設定におけるパイロットは1回のアクセスでサンプリングされる。別の実施形態において、それらは検索期間において何回もアクセスされ、その都度アクティブ設定のパイロットのすべてまたはいくつかを測定する。アクティブ設定の最小検索レートを保証するために、モバイル局はアクティブ設定に対する期間検索タイマを有し、アクティブ設定におけるすべてのパイロットの強度および擬似雑音(PN)位相は、期間ごとに少なくとも一つである。
【0052】
ステップに対する命令およびプロセス300に対するメモリ222に記憶されたデータの多くはプロセッサ220を使用して実行される。本実施形態のメモリ記憶装置は、ROMあるいはRAMなどの一時的メモリのいずれかによって永久的になる。メモリ216はまた、ハードドライブ、CDROMまたはフラッシュメモリなどの、プログラム命令を含むことができる他のタイプのメモリ記憶装置のいずれの形態でもよい。更にまた、プロセッサ214は既存のシステムプロセッサでもよく、または専用のディジタル信号処理(DSP)プロセッサでもよい。あるいはまた、命令はマイクロコントローラまたは他のステートマシーンを使用して実行されてもよい。
【0053】
プロセス5000によって示されたフィンガ管理プロセスはソフトウェアとして記憶されたデータを使用するため、本発明は動的管理を提供する。例えば、プロセス5000に使用されるスレッショルドはメモリに記憶される。従って、それらの値は一実施形態において変化しうる。しきい値はメモリ216のROM218bまたはRAM218a部分にプログラムされてもよい。しきい値は、装置が製造され、または装置がユーザに使用される一方でそれが装置と通信できる時に、命令やデータを介して、提供されたり変化されたりできる。
【0054】
本実施形態のプロセス5000は具体的なシーケンスおよびステップの数を示しているのに対して、本発明は別の実施形態に適している。例えば、プロセス5000に提供されたステップのすべてが、本発明に必要とされるわけではない。またさらなるステップが示されているものに追加されてもよい。同様に、ステップのシーケンスはアプリケーションによって変形されてもよい。更にまた、プロセス5000が信号シリアルプロセスとして示されるのに対して、それは連続またはパラレルプロセスとして実行されてもよい。例えば、最終ステップに進まずに、プロセス5000は第一のマルチパス信号に対するステップ4012を終了した後に第二のマルチパス信号に対する開始ステップに戻ってもよい。
【0055】
ステップのための命令、およびプロセス5000のステップから入力および出力されるデータの多くは、図2に示されるように、メモリ216を利用することおよびプロセッサ214を利用することによって実行される。本実施形態のメモリ記憶装置216はROM218b、あるいはRAM218aなどの一時的メモリのいずれかによって永久化される。メモリ216は、ハードドライブ、CDROM、またはフラッシュメモリなどの、プログラム命令を含むことができるいかなる形態のメモリ記憶装置であってもよい。更にまた、プロセッサ214は専用コントローラ、既存のシステムプロセッサでもよく、あるいはそれは専用のディジタル信号処理(DSP)プロセッサであってもよい。あるいはまた、命令はステートマシーンのある形態を使用して実行されてもよい。
【0056】
本実施形態は2つの主要部分からなる。具体的には、本実施形態は最初に、(図2乃至5と関連して詳細に上記されたような方法で)無線通信システムのサーチャ部分で受信されたすべての異なるマルチパス(すなわち、フィンガ)から最も価値のある候補を決定する。次に、(図6乃至10と関連し詳細に以下に記載されるように)本実施形態は前のフィンガをロックして、適切に割り当てられたフィンガを維持するための新規の方法および装置を採用する。そのようにすることにおいて、本実施形態は無線通信システムにおけるフィンガを管理(すなわち、最も適切な使用可能なフィンガを選択する)およびロックする(すなわち、最も適切な被割当状態において既に選択されたフィンガを維持する)。
【0057】
次に図6を参照すると、本発明の一実施形態に従って、通信装置においてフィンガ割当に実行される管理機能のブロック図が示されている。ブロック図600は別の装置、例えば基地局104から送信される信号640を受信する。SMCブロック642(セットメンテナンス中央処理装置ソフトウェア(Set Maintenance Central processing unit software)は、チャネル推定、および通信装置用の適切な帯域におけるPNスペースからのマルチパス信号を検索および割り当てするサーチャ機能などの機能を提供する。SMCブロック642の機能は公知である。本実施形態において、SMCブロック642は詳細に上記されたプロセス、例えば図5のプロセス5000に従って機能する。
【0058】
復調ブロック643はSMCブロック642に接続されている。復調ブロック643は、マルチパス復調フィンガを用いてマルチパス信号を復調する機能を実行する。使用されたフィンガの品質は、特定のアプリケーション目的およびその使用可能なリソースに関するフィンガの具体的な品質によって大きく変化しうる。
【0059】
チャネル推定(CHEST)ブロック644は復調ブロック643に接続されている。CHESTブロック644はフィンガ割当の信号強度表示を提供する。一実施形態において、CHESTブロック644は、SMCブロック642によって実行されるチャネル推定器機能から分離された新しい機能である。本実施形態において、CHESTブロック644は割り当てられたフィンガの所与のマルチパス信号に対して、専用チャネル推定およびより精密かつ正確なフィルタリング動作を実行する。CHESTブロック644はE/I比(例えば、全受信スペクトル密度Iで除算された、チップ当たりの受信パイロットエネルギE)を決定し、それまたはフィンガ品質インジケータ(FQI)を次のブロックへの出力データ645として提供する。別の実施形態において、CHESTブロック644はSMCブロック642で実行されたチャネル推定データを使用し、そのデータに対する別のフィルタリング動作を単に実行することができる。チャネル推定器は、信号強度算出を実行する、公知である機能を含んでいる。例えば、CHESTブロックは、直交拡散、加算/余剰動作、無限インパルス応答(IIR)フィルタ機能などの機能を実行する。IIRフィルタは適切な係数、例えばその性能目的および使用可能なリソースによって特定のアプリケーションに対して具体的に決定された忘却要素を有することができる。
【0060】
フィンガロックブロック646はFQIデータ645を受信する復調ブロック643に接続されている。フィンガロックブロック646は、CHESTブロック644から受信されたE/Iデータ645および/またはタイマブロック649から受信されたタイマデータ651を翻訳する論理機能を実行する。フィンガロックブロックは、マルチパス信号が割当解除、ロック、または順次結合されるべきか否かを決定するために、適切な信号強度スレッショルドおよび/またはタイムスレッショルドに対して信号強度データ645およびタイマデータ651を評価する。スレッショルドの品質、タイプおよび値の詳細はより詳細に以下の図面において説明される。フィンガロックブロック646は、結合される次のブロック、例えば結合器ブロック648に、フィンガ結合インジケータ(FCI)出力データ647を提供する。
【0061】
結合器ブロック648は、フィンガロックブロック646からのFCIデータ647によって命令されれば、割り当てられたフィンガによって復調されたマルチパス信号を結合する。FCIデータがフィンガ割当によって復調されたマルチパス信号は結合されるべきではないと示している場合、結合器ブロック648はそれを結合しない。あるいはまた、フィンガロックブロック646からのFCIデータがフィンガ割当によって復調されたマルチパス信号は結合されるべきであると示している場合、結合器ブロック648はそれを結合する。結合器ブロック648は、図示されてはいないが公知である以下の機能ブロックによって復号された合成信号出力650を提供する。
【0062】
信号強度に関するより正確なデータを提供するためにCHESTブロック644を使用することによって、またフィンガロックブロック646およびタイミングブロック649によって実行される論理およびマルチパススレッショルドを使用することによって、本発明は、短期間のフェージング中に割り当てられたフィンガを保持するために正確かつ十分なバッファを提供する。これに対して、従来技術は短期間のフェージング中にフィンガ割当を低下させ、それらが発見されるとそれらを再割り当てし、それによってスラッシングの望ましくない影響を引き起こした。
【0063】
次に図7を参照すると、本発明の一実施形態に従って、割り当てられたフィンガの割当フィンガロック管理のフィンガロック管理に使用される通信装置のブロック図が示されている。通信装置700、例えばモバイルすなわち基地局は2つの一般的セクションを含んでいる:ファームウェア/ソフトウェア710および専用ハードウェア720。ファームウェア/ソフトウェアセクション710は、バス702を介して相互に接続されているプロセッサ714およびメモリ716を含んでいる。ファームウェア/ソフトウェアセクション710は汎用装置、または特殊なディジタル信号処理(DSP)装置であってもよい。あるいはまた、フィームウェア/ソフトウェアセクション710によって実行される機能は特殊なステートマシーンを使用して実行されてもよい。
【0064】
図7のハードウェアセクション720はアンテナ703、トランシーバ704、およびレーキ受信機726を含んでいる。ハードウェアセクション720は通信装置710のファームウェア/ソフトウェア部分710に接続されて、ファームウェア/ソフトウェアセクションがディジタル的に処理される生データを提供する。アンテナ703は、レーキ受信機726に接続されるトランシーバ704に接続されている。
【0065】
バス702は通信システム700における装置の例示的接続構成を提供する。バス702は明瞭性のために単一のバスラインとして示されている。バス702は特定のデータラインおよび/または適切な装置間のコマンドおよびデータの通信用コントロールラインのサブコンポーネントを含んでいることは、当業者によって認められている。更に、バス702は、所与のアプリケーションに適切な多数のゲートウェイ、内部接続、および翻訳器を含んでいることは当業者によって認められている。
【0066】
図7の本実施形態は、レーキ受信機726は三つのフィンガ、例えばフィンガ1 721、フィンガ2 722、およびフィンガ3 723を含んでいることを示している。しかしながら、本発明はレーキ受信機726のいくつものフィンガを使用することによく適している。各フィンガ721乃至723はトランシーバ704に接続され、それはそのそれぞれのマルチパス信号を別個に識別および復調してもよい。ハードウェア720およびファームウェア710の組み合わせを使用することによって、本発明は、以下により完全に説明されるように、マルチパス信号に対するフィンガ割当の効率的でかつ柔軟な管理を提供する。
【0067】
図7のトランシーバ704、プロセッサ714、およびメモリ716は一実施形態において図6のSMCブロック642の機能を実行する。同様にして、図6の復調ブロック643、チャネル推定器ブロック644、フィンガロックブロック646、タイマブロック649、および結合器ブロック648によって実行される機能は、一実施形態において、図7のレーキ受信機726、プロセッサ714、および/またはメモリ716によって実行される。
【0068】
通信システム700は単に例示であり、かつ本発明は多数の異なる通信システム内で作動されることもまた評価される。更にまた、本発明は、例示的な通信システム700と類似のコンポーネントを有しているインテリジェント装置のホストを使用することによく適している。
【0069】
次に図8を参照すると、本発明の一実施形態に従って、複数の性能スレッショルドと比較した時間に対する一つの割り当てられたフィンガの性能のグラフが示されている。以下のフィンガは一例としてこの性能曲線を利用し、機能および本発明のプロセス、例えば割り当てられたフィンガを管理することを図示する。
【0070】
グラフ800は時間の横軸822および信号強度の縦軸820を有している。信号強度は絶対信号電力、すなわち上記のE/Iなどの信号対雑音比(SNR)のいくつかのバージョンを示すことができる。第二のマルチパス信号106bは期間に対して表される例示的信号として示されている。グラフ800は本発明に使用される複数のスレッショルドを図示している。第一の信号強度スレッショルド、スレッショルド結合(T_COMB)826は、本発明の管理プロセスが以下の結合動作のためのフィンガ割当を承認するスレッショルドを表している。
【0071】
T_COMB826スレッショルドと関連して、本実施形態はまたスレッショルドロック(T_LOCK)828の第二の信号強度スレッショルドを含んでいる。本実施形態において、T_LOCK828はT_COMB826よりも低い値を有している。T_LOCKスレッショルド828は、本発明の管理プロセスがフィンガ割当をロックするか割当解除するかを決定するスレッショルドを表している。
【0072】
第三のかつ最終スレッショルドは、マルチパス信号がT_COMB826およびT_LOCK828スレッショルドの間に存在する時間量に関連するタイムスレッショルドN_LOCK824である。本実施形態は、(例えば、以下の結合または割当解除動作に対する)フィンガ割当のマルチパス信号の状態を評価するための三つのすべてのスレッショルドを提供するのに対して、本発明はまた三つより少ないスレッショルドを使用することにも適している。具体値T_LOCK828、T_COMB826、N_LOCK824は、通信システムに使用される特定のアプリケーション、ハードウェア、および/またはプロトコルに対する要件および仮定によって選択される幅広い値にわたっている。
【0073】
更に図8を参照すると、タイムスパン9 849、タイムスパン4 844、タイムスパン5 845、およびタイムスパン7 847はT_COMBスレッショルド826を超えている第二のマルチパス信号106bの性能を示している。これに対して、タイムスパン6 846はT_COMBスレッショルド828を満たしていない第二のマルチパス信号106bの性能を示している。最後に、タイムスパン1 841およびタイムスパン10 850はT_COMBスレッショルド826を超えている第二のマルチパス信号106bの性能を示している。複数のシステムサイクルが図8に記載されるいくつものタイムスパンにわたって生じうる。以下の図はこれらの特定のタイムスパンを参照し、フィンガ割当の本発明の管理の状態およびプロセスを図示する。
【0074】
次に図9Aを参照すると、本発明の一実施形態に従って、フィンガ割当が分類されるフィンガロッキング状態の状態図が示されている。状態図900aはフィンガ割当が本発明によって分類されかつ管理される状態間の仮想相互作用を示している。状態図900aは以下の図面で使用され、本発明のプロセスおよび装置がどのように効果的にこれらの状態のマルチパス信号のフィンガ割当を分類しかつ移動させるかを説明する。図9Aで参照されたスレッショルドは、状態分類および状態移動の明確な例を提供するために、図8の例示的信号の特定のタイムスパンを参照する。
【0075】
図9Aの状態図900aは、SMC(セットメンテナンス中央処理装置(CPU))ソフトウェア、例えば上記の図6のSMCブロック642によって決定されかつ提供されたマルチパス信号に使用可能な状態を示している。マルチパス信号は、図9AのSMCブロック642によって提供された2つの状態のいずれかを有していてもよい。第一の状態は、マルチパス信号のパイロット部分が加算スレッショルド(T_ADD)よりも大きい信号強度、例えばE/Iを有しているという必要条件を有している被割当状態902である。サーチャによって使用されるT_ADDスレッショルドは公知である。明瞭性のためその説明はここでは省略する。本実施形態において、T_ADDはT_LOCKまたはT_COMBのいずれかよりも低い値を有している。
【0076】
図9AのSMCブロック642によって提供された第二の状態は割当解除状態904である。割当解除状態904に既に分類されたマルチパス信号を維持するための一つの条件は、マルチパス信号のパイロット部分が加算スレッショルド(T_ADD)よりも小さい信号強度、例えばE/Iを有しているときである。ロック状態906または結合状態908に分類されたマルチパス信号は以下に説明されるように割当解除状態904に格下げされる。これらの条件は以下に説明される。
【0077】
フィンガロック機能ブロック646はまた状態図900aに示されるマルチパス信号に複数の状態を提供する。本実施形態は2つの状態がフィンガロック機能ブロック646に存在していることを示している。第一の状態は結合状態908である。マルチパス信号が結合状態908に分類される一つの条件は初期条件950である。初期条件950は、マルチパス信号がSMCブロック642によって初期に割り当てられる場合、例えば当該マルチパス信号が管理プロセスの直前のサイクルにおいて結合またはロック状態にない場合に生じる。本実施形態において、FQI、例えばE/Iは、たとえその可能性があっえも、必ずしもT_LOCKまたはT_COMBスレッショルドを満たす必要はない。初期条件はマルチパス信号指定(すなわち、特定PNオフセット)が被割当状態になって初めて生じる。図8のタイムスパン9 849は、マルチパス信号106dがタイムスパン9 849のサーチャによって取得されたばかりと想定される、この状態変化の場合を図示している。図8のタイムスパン4 844もまた、第二マルチパス信号106bはタイムスパン6 846でSMCブロック642によって割当解除され、従ってSMCブロック642からの新しいマルチパス信号割当として現れる状態変化の場合を図示している。
【0078】
マルチパス信号が結合状態908に分類される別の条件はアップグレード条件958である。具体的には、アップグレード条件958は、ロック状態906に既に分類されたマルチパス信号がT_COMBスレッショルドを超えるフィンガ品質インジケータ(FQI)を有している場合に生じる。図8のタイムスパン7 847はマルチパス信号106bが、そのFQI>T_LOCKのためにロック状態にあるが、このFQIでのそのタイムスパンはN_LOCKスレッショルドよりも小さいというこの状態移動の場合を図示している。マルチパス信号が結合状態908に分類されたままであることを許容する一つの条件は、その基準がマルチパス信号のFQIがT_COMBスレッショルドよりも大きいという維持条件952である。図8のタイムスパン5 845はこの状態の場合を図示している。結合状態908に分類されたマルチパス信号は以下の結合動作956に提供される。
【0079】
結合状態908に分類されたマルチパス信号に関して、フィンガ結合インジケータ(FCI)は1に設定され、マルチパス信号が以下の結合動作において結合される状態を示す。FCIは、ディジタル論理回路またはソフトウェアにおいてセットまたはクリアフラグであってもよい実際のバイナリビットを表すことができる。
【0080】
フィンガロック機能646の第二の状態はロック状態906である。マルチパス信号がロック状態906になる一つの条件は上記のダウングレード条件962である。結合状態908に既に分類されたマルチパス信号はダウングレード条件962によってロック状態906にダウングレードされる。ダウングレード条件962は、マルチパス信号がT_COMBよりも小さいがT_LOCKよりは大きいFQIを有している場合に生じる。図8のタイムスパン1 841はこの状態変化の場合を図示している。同様に、結合状態908に既に分類されたマルチパス信号はSMC機能ブロック642にダウングレードされ、そこでダウングレード条件966によって割当解除状態904に分類されてもよい。ダウングレード条件966は、マルチパス信号が期間に対してT_LOCKよりも小さいFQIを有する場合に生じる。図8のタイムスパン6 846はこの状態変化の場合を図示している。
【0081】
ロック状態906に今度分類されたマルチパス信号がロック状態906のままでもよい一つの条件は維持条件960である。維持条件960は、そのFQIがT_COMBよりは小さいがT_LOCKスレッショルドよりは大きく、かつそのタイマはタイムスレッショルドTを超えていない、(例えば、Tはカウントダウンタイマ構成に対してゼロよりも大きい)ロック状態906に既に分類されたマルチパス信号に対して生じる。図8のタイムスパン10 850は、そのタイムスパンが視覚的観察によってN_LOCK824よりも大きくないために、このロック状態変化の場合を図示している。タイムスパン10からの信号106bのリカバリyは、本発明のフィンガ割当管理システムゆえに、通信システムにおいてスラッシングを生成しなかった短期フェージング条件を図示している。
【0082】
ロック状態906に既に分類されたマルチパス信号は、ロック状態906の条件を満たさない場合に、ロック状態906からダウングレードされる。具体的には、第一のダウングレード条件964aは、マルチパス信号が、T_COMBスレッショルドよりは小さいがT_LOCKスレッショルドよりは大きく、かつそのタイマはタイムスレッショルドTを超えているFQIを有する場合に生じる(例えば、図8のタイムスパン2 842は、そのタイムスパンが視覚的観察によってN_LOCK824スレッショルドを超えているために、この状態変化の場合を図示している)。第二のダウングレード条件964bは、マルチパス信号がT_LOCKスレッショルドよりも小さいFQIを有している場合に生じる。図8のタイムスパン6 846は、それがタイムスパン9 849とタイムスパン6 846の間で少なくとも一度ロック状態906に分類されたとして、この状態の場合を図示している。マルチパス信号がロック状態406からダウングレードされると、フィンガのコントロールはSMC機能642に進む。SMCは、それを割当解除状態904に分類するなどの、マルチパス信号のいかなる機能または状態分類も実行し、パイロットE/IがT_ADDよりも小さい限り維持される。
【0083】
ロック状態906に分類されたマルチパス信号は、この状態への初期分類の際に起動されるタイマによってモニタされる。更に、ロック状態906に分類されたマルチパス信号はゼロに設定されたFCIを有し、当該マルチパス信号は以下の結合動作に使用可能ではない。一実施形態において、各マルチパス信号のフィンガ割当は他のマルチパス信号のフィンガ割当とは別個である。このように、一つ以上のマルチパス信号は図9Aに表される状態の一つを独占してもよい。図9Aの本実施形態は、マルチパス信号をある状態に分類するためかつ状態間での移動のために特定の要件を提供するのに対して、本発明は別のスレッショルドまたは条件を使用することによく適している。
【0084】
次に図9Bを参照すると、本発明の一実施形態に従って、フィンガ割当が分類されるタイミング状態の状態図が示されている。図9Bの状態図900bは図9Aの状態図900aに従って作用し、以下の図面においてより完全に説明されるように、状態分類に必要な条件のタイマ状態部分を提供し、また本発明のフィンガ割当プロセスを満たすためにマルチパス信号の結合状態変化を提供する。
【0085】
タイミング図900bはプリロード状態970およびカウントダウン状態972の2つの状態を含んでいる。本実施形態はカウントダウンタイマを使用する。しかしながら、タイマ機能は、適切な表示論理によって、スレッショルドに対して比較されるカウントアップタイマによって収容されてもよい。タイマ機能は図7のタイマクロック728などのハードウェアによって実行される。
【0086】
プリロード状態970はタイムスレッショルドTを図8に示されるN_LOCK824に設定する。マルチパス信号がロック状態にならない場合、それは維持条件973によって未ロックのままである。しかしながら、マルチパス信号がロック状態に変化すると、タイマは条件974で状態を変化させる。マルチパス信号が条件978によって未ロックになる場合、タイマ状態はカウントダウン状態972からプリロード状態970に戻る。
【0087】
カウントダウンタイマ状態972は所与のマルチパス信号に対するカウントダウンタイマをデクリメントする。マルチパス信号は、その信号強度がそれを条件976として示されるようにロック状態のままにする場合、カウントダウン状態にあるままである。カウントダウンタイマのデクリメントは、信号品質が、例えばシステム作動サイクルごとに一回決定されるサンプリング発生である。このデクリメントは所望の具体的時間値に相関される。例えば、タイマスレッショルドは5MHzシステムで10サイクルごとに、または10MHzシステムで20サイクルごとに設定され、短期フェージングの同一期間を得る。タイマ状態はまた、図9Bの条件980として示されるようにタイマが終了すると変化する。タイマ終了はまた図9Aのマルチパス信号のフィンガロッキング状態に変化を引き起こす。
【0088】
本実施形態の図9Aおよび図9Bの状態図900aおよび900bは不等式、例えば「>」または「<」などのオペランドによってスレッショルドを規定するのに対して、本発明は「≧」または「≦」などの他のオペランドを使用してスレッショルドの合格/不合格の基準を規定することによく適している。
【0089】
次に図9Cを参照すると、本発明の一実施形態に従って、通信装置においてフィンガロック状態およびタイミング状態の状態図を実行するプロセスのフローチャートが示されている。フローチャート9000cは実質的に、図9Aおよび9Bの状態分類および状態移動を満たす問い合わせのシーケンスの一実施形態を提供する。しかしながら、本発明は別のシーケンス、問い合わせ、およびプロセスを使用して上記の状態条件を達成することによく適している。フローチャート9000cのステップは図7の通信装置7000の様々なコンポーネントによって実行される。特に、プロセス9000cの問い合わせおよび論理は、ステートマシーンを使用することによって、またはファームウェア/ソフトウェア710を通信装置700のハードウェア720のコンポーネントと共に使用することによって実行される。
【0090】
プロセス9000cはステップ9002で開始する。本実施形態のステップ9002において、フィンガ割当は通信装置で受信される。ステップ9002は、一実施時形態において、図7のレーキ受信機726に示されるフィンガの一つによって実行される。マルチパス信号はフィンガに関してSMCブロック642によって既に決定され割り当てられ、通信装置700のファームウェア/ソフトウェア710において実行されている。ステップ9002に続いて、プロセス9000cはステップ9003に進む。
【0091】
本実施形態のステップ9003において、割り当てられたマルチパス信号はフィンガによって復調される。ステップ9003は、一実施形態において、図7に示される通信装置700のレーキ受信機部分726によって達成される。具体的には、複数のフィンガの一つがレーキ受信機726において信号フィンガ、例えばフィンガ1 721に割り当てられる。復調ステップは当業者によって公知である。ステップ9003に続いて、プロセス9000cはステップ9006に進む。
【0092】
本実施形態のステップ9004において、フィンガ品質インジケータ(FQI)が決定される。ステップ9004は、一実施形態において、通信装置700のソフトウェア/ファームウェア710部分によって達成される。ステップ9004は所与のマルチパス信号に対して連続信号強度インジケータ、例えばE/I算出を提供する。ステップ9004に続いて、プロセス9000cはステップ9006に進む。
【0093】
本実施形態のステップ9006において、問い合わせは、マルチパス信号が新しく割り当てられた信号であるか否か、例えばマルチパス信号がサーチャによって既に割当解除されているか否かを決定する。マルチパス信号が新しく割り当てられた信号である場合、プロセス9000cはステップ9007に進む。あるいはまた、マルチパス信号が新しく割り当てられた信号でない場合、プロセス9000cはステップ9008に進む。ステップ9006は新しく取得された信号を即座に復調するための論理を提供し、それによってプロセス9000cの以下のステップに関連する待ち時間を回避する。ステップ9006は図9Aに示される状態図900aの初期状態条件950を実行するために使用される論理の一つの実装形態である。
【0094】
ステップ9007は、ステップ9006においてマルチパス信号が新しく割り当てられた信号である場合に開始する。本実施形態のステップ9007において、フィンガ結合インジケータ(FCI)は1の値に設定される。設定FCI=1によって、ステップ9007は、本実施形態において割り当てられたマルチパス信号を以下の動作において結合されるようにするビットフラグを提供する。本発明は、例えば図9Aおよび9Bの状態図の条件によって必要な性能条件が満たされる場合、別の論理および別の装置を使用してマルチパス信号が結合されるようにするステップを達成することに適している。ステップ9007に続いて、プロセス9000cはステップ9013に進む。
【0095】
本実施形態のステップ9013において、結合動作が実行される。ステップ9013は、信号は結合動作から生じるすべての合成信号を改良するのに十分な品質であることを示す、FCI=1を有するそれらの信号にのみ実行される。FCI=0の別の状態が以下のステップで説明される。ステップ9013は図9Aに示される状態図900aの結合動作956を実行する。ステップ9013の後、プロセス9000cは終了する。
【0096】
ステップ9008は、割り当てられたマルチパス信号がステップ9006において新しく割り当てられた信号でない場合に開始する。本実施形態のステップ9008において、問い合わせは、FQIがT_COMBスレッショルドより大きいか否かを決定する。マルチパス信号がT_COMBスレッショルドよりも大きいFQIを有する場合、プロセス9000cはステップ9009に進む。あるいはまた、マルチパス信号がT_COMBスレッショルドよりも大きくないFQIを有する場合、プロセス9000cはステップ9010に進む。ステップ9008は、T_COMBスレッショルド826として図8に示される、第一の信号強度スレッショルドT_COMBを評価するための論理を提供する。ステップ9008は、図9Aに示される状態図900aの状態変化条件958、状態変化条件962、および状態維持条件960によって結合状態908とロック状態906を区別するために使用される論理の一つの実装形態である。
【0097】
ステップ9009は、マルチパス信号がステップ9008においてT_COMBスレッショルドよりも大きいFQIを有している場合に開始する。本実施形態のステップ9009において、タイマはクリアされる。この条件は、マルチパス信号が例えばT_COMBスレッショルドより大きい十分な信号強度を有しており、タイマスレッショルドは無関係であるという場合を説明している。従って、タイマはクリアされ、存在していたかもしれない残りの値や状態を解除する。このステップもまた、それが本実施形態の一部でないとしても、ステップ9006において新しく割り当てられた信号に適用可能である。ステップ9009に続いて、上記のようにプロセス9000cはステップ9007に進む。
【0098】
ステップ9010は、マルチパス信号がステップ9008においてT_COMBスレッショルドより大きくないFQIを有する場合に開始する。本実施形態のステップ9010において、問い合わせは、当該マルチパス信号のFQIがT_LOCKスレッショルドよりも小さいか否かを決定する。マルチパス信号がT_LOCKスレッショルドよりも小さいFQIを有する場合、プロセス9000cはステップ9011に進む。この条件は、マルチパス信号が、結合の有力候補を維持するのにさえも、例えばT_LOCK未満という十分な信号強度を有していない場合を説明する。特に、この場合は、ロック状態に値しない割り当てられたマルチパス信号を放棄するのに十分重要な深いフェージングを表している。あるいはまた、マルチパス信号がT_LOCKスレッショルド以上のFQIを有する場合、プロセス9000cはステップ9012に進む。この条件は、マルチパス信号が例えばT_LOCKスレッショルドより大きい十分な信号強度を有し、それは、以下の結合作用に適しているより高い信号強度、例えばT_COMBに即座に戻ってしまう可能性が高い場合を説明する。
【0099】
ステップ9010は、T_LOCKスレッショルド828として図8に示される第二の信号強度スレッショルドT_LOCKを評価するための論理を提供する。ステップ9010は、図9Aに示される状態図900aの状態変化条件964bおよび状態維持条件960によって結合状態908およびロック状態906および割当解除状態904を区別するために使用される論理の一つの実装形態である。
【0100】
ステップ9011は本実施形態においていくつかの条件下に開始される。最初に、ステップ9011は、マルチパス信号がステップ9010においてT_LOCKスレッショルドより小さいFQIを有する場合に開始する。次に、ステップ9011は、マルチパス信号用のタイマがステップ9014においてN_LOCKスレッショルドを超えている場合に開始する。ステップ9011において、フィンガ割当のコントロールは、当該マルチパス信号を最も割当解除しそうなサーチャに続く。しかしながら、本発明はロック状態以外のマルチパス信号の別の配置によく適している。マルチパス信号がロック状態条件から解除されるため、タイマはクリアされ、存在していたかもしれないいかなる残りの値や状態をも解除する。このステップは、それが本実施形態の一部でないとしても、ステップ9006において新しく割り当てられた信号に適用可能である。
【0101】
ステップ9012は、マルチパス信号がステップ9008においてT_COMBスレッショルドより小さいFQIを有し、FQIはステップ9010においてT_LOCKスレッショルドよりも大きい場合に開始する。本実施形態のステップ9012において、タイマは停止する。この条件は、マルチパス信号が、例えばT_LOCKよりも大きい十分な信号強度を有しており、それは、以下の結合動作に適しているより高い信号強度、例えばT_COMBに即座に戻ってしまう可能性が高い場合を説明する。しかしながら、当該割り当てられたマルチパス信号の信号強度の発見速度をモニタするために、タイマは停止され、またはインクリメントされる。タイマは、図6および7で説明されたようにカウントアップタイマまたはカウントダウンタイマのいずれでもよい。ステップ9012はステップ9009の実行と同様に実行される。ステップ9012に続いて、プロセス9000cはステップ9014に進む。
【0102】
本実施形態のステップ9014において、問い合わせは、当該割り当てられたマルチパス信号に対して指定されたタイマがN_LOCKスレッショルドを満たさないか否かを決定する。本実施形態において、N_LOCKスレッショルド824は所与のタイムスパンとして図8に示されている。従って、信号がN_LOCKスレッショルドによって提供される時間量を超える場合、マルチパス信号はスレッショルドを満たさない。マルチパス信号がN_LOCKスレッショルドを超えない場合、プロセス9000cはステップ9011に進む。あるいはまた、マルチパス信号がN_LOCKスレッショルドを超えない場合、プロセス9000cはステップ9016に進む。ステップ9014は信号強度性能についてタイムスレッショルドを評価するための論理を提供する。すなわち、割り当てられたマルチパス信号が所与の期間内でその信号強度、例えばN_LOCKを改良しない場合、それは、そのフェージング条件から戻る可能性は低い。ステップ9014は、図9Aに示される状態図900aの状態変化条件964a、状態維持条件960によって、ロック状態906と割当解除状態904を区別するために使用される論理の一つの実装形態である。ステップ9014はまた、図9Bのタイミング状態図900bを収容するのに使用される論理の一つの実装形態を提供する。
【0103】
ステップ9015は、マルチパス信号がステップ9014においてタイミングスレッショルドN_COMBを満たさない場合に開始する。ステップ9015は、本実施形態において、フィンガ割当をロックする。このステップは、フィンガ割当がステップ9013において結合されることを許容せず、またそれが非常に割当解除される可能性が高いサーチャに割り当てられたフィンガのコントロールを進めずに間接的に達成される。従って、フィンガロックの本実施形態は一時的に実行される。ステップ9015に続いて、プロセス9000cはステップ9016に進む。
【0104】
本実施形態のステップ9016において、フィンガ結合インジケータ(FCI)はゼロの値に設定される。ステップ9007は、対極ではあるが、前述のようにステップ9007に説明されたのと同様の方法で達成される。設定FCI=0によって、ステップ9016は、本実施形態において、割り当てられたマルチパス信号が以下の動作において結合されるのを不可能とするビットフラグを提供する。ステップ9016に続いて、プロセス9000cはステップ9002に戻る。
【0105】
ステップのための命令、およびプロセス9000cのステップから入力および出力されるデータの多くは、図7に示されるようにメモリ716を用いることによって、かつプロセッサ714を用いることによって実行される。本実施形態のメモリ記憶装置はROM、あるいはRAMなどの一時的メモリのいずれかによって永久化される。メモリ716はまた、ハードドライブ、CDROMまたはフラッシュメモリなどの、プログラム命令を含むことができるメモリ記憶装置のいかなる形態であってもよい。更にまた、プロセッサ714は既存のシステムプロセッサであってもよく、あるいは専用のディジタル信号処理(DSP)プロセッサであってもよい。あるいはまた、命令はマイクロコントローラまたはステートマシーンを使用して実行されてもよい。
【0106】
次に図11を参照すると、本発明の一実施形態に従って実行されるステップのフローチャート1100が示されている。詳細に前述されたように、通信装置のいくつかの実施形態において(例えば無線電話)、複数のフィンガは通信システムのサーチャ部分によって得られる。そして通信システムは割当または割当解除する(例えば、一定の特徴を満たさないフィンガを切断する)。例えば、所与のスレッショルドの信号強度を有していないフィンガは切断される。同様に、その信号強度が所与の期間に対して一定のスレッショルドを下回るフィンガもまた切断される。このような手順はすべての使用条件に対して適しているわけではない。具体的には、一定の動作条件の間(例えば、都市部での使用、サービスが充実していない地域での使用など)、単一のフィンガはサーチャ部分によって得られてもよい。いくつかの従来のシステムの下で、単一フィンガは次いで評価され、例えばその信号強度を決定する。信号強度が一定の値を満たしていない場合、フィンガは割当解除される(すなわち切断される)。残念なことに、この唯一の使用可能なフィンガが切断されると、通信リンクもまた消滅する。結果として、通信装置は単一のフィンガに依存していた通話を「切断する」。
【0107】
再び図11を参照すると、本実施形態は、フローチャート1100に説明されるように、既存の通信システムの上記の欠点を解決する。図1100の方法は、例えば図2の通信装置200で実行されるのによく適している。より具体的には、一実施形態において、本発明は、例えばメモリ216に記憶され、通信装置200にここに記載されるステップを実行させるコンピュータ読み取り可能コードからなる。本発明は、例えば図2の通信装置200に追加されてもよいASIC(アプリケーション特定集積回路)などのハードウェアで実装されるのによく適している。
【0108】
ステップ1102において、本実施形態は最初に第一のフィンガの特徴を決定する。一実施形態において、本発明は第一のフィンガの信号強度を決定する。このような特徴(例えば信号強度)は上記の実施形態において記載されているが、本発明はまた、様々な他の特徴が決定される実施形態によく適している。このような他の特徴は、フィンガが所与の信号強度を有している期間、最小および/または最大信号強度、フィンガが特定の信号強度レベルを下回るまたは上回る回数などを含んでいるが、それらに限定されない。更に、本例はフィンガの特徴を決定することを具体的に説明しているが、本発明はまた第一のフィンガの一つ以上の特徴が決定される実施形態によく適している。
【0109】
ステップ1104において、本実施形態は次いで第一のフィンガの特徴を特徴スレッショルドと比較する。例えば、一実施形態において、本発明は第一のフィンガの信号強度を信号強度に対する最小しきい値と比較する。
【0110】
次に図11のステップ1106を参照すると、本実施形態は次いで、第一のフィンガに対してステップ1102で決定された特徴が特徴スレッショルドを満たしているか否かを決定する。満たしていない場合、本実施形態はステップ1108に進む。すなわち、ステップ1104において、例えば第一のフィンガの信号強度はしきい値より小さいと決定された場合(すなわち、第一のフィンガの特徴は特徴スレッショルドを満たしていない場合)、本発明はステップ1108に進む。第一のフィンガが特徴スレッショルドを満たしている場合、本発明は以下に詳細に説明されるステップ1114に進む。
【0111】
ステップ1108において、本発明は第二のフィンガが存在しているか否かを決定する。すなわち、本発明は第一のフィンガが唯一の使用可能なフィンガであるか否かを決定する。第二のフィンガが存在していない場合、本発明はステップ1110に進む。
【0112】
ステップ1110において、本発明は第一のフィンガが割当解除されることを防ぐ。すなわち、一実施形態において、第一のフィンガが唯一の使用可能なフィンガである場合、第一のフィンガが特徴スレッショルドを満たしていない場合でも本実施形態は第一のフィンガが割当解除されることを防ぐ。結果として、本実施形態は、唯一の使用可能な第一のフィンガが切断され、それによって通信リンクが消滅し、また通信装置に単一のフィンガに依存していた通話を「切断させる」という上記の問題を防ぐ。それゆえ、本発明はしきい値との比較のみに基づいてフィンガを割当解除しない。その代わり、本発明は最初に、第一のフィンガを切断する前に第二のフィンガが使用可能であるか否かを決定する。従って、本実施形態は通信装置において切断された通話の原因の一つを排除する。
【0113】
再びステップ1106を参照すると、第一のフィンガが特徴スレッショルドを満たしている場合、本発明はステップ1114に進む。ステップ1114において、一実施形態において、本発明は従来の通信ステップで継続する。このようなステップは使用可能なフィンガの結合、可聴通信信号の最終的な生成を含んでいる。
【0114】
再びステップ1112を参照すると、ステップ1108において第二のフィンガが存在している場合、本実施形態は第一のフィンガが割当解除されることを許容し、ステップ1114に進む。
【0115】
従って、ディジタル通信の容量、忠実性および性能を改良する装置および方法が提供される。具体的には、一実施形態において、本発明は、しきい値との比較のみに基づいてフィンガを割当解除しない方法および装置を提供する。本実施形態は更に上記実行を達成し、かつ通信リンクが切断されることを防ぐ方法および装置を提供する。
【0116】
本発明の具体的な実施形態の前記記載は図示および説明のために表された。それらは発明を説明された正確な形態に固執または限定するものではなく、明らかに多くの修正および変形が上記教示に照らして可能である。発明およびその実際の適用の原理を最もよく説明するために実施形態は選択、記述され、それによって他の当業者が、意図される実際の使用に適したように様々な修正で以って発明および様々な実施形態を最もよく使用できる。発明は添付の特許請求の範囲および同等物によって規定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1A】
従来技術の図1Aは、従来の基地局とセル電話の間のマルチパス信号の伝搬の図である。
【図1B】
従来技術の図1Bは、時間に対する2つの従来のマルチパス信号の強度のグラフである。
【図1C】
従来技術の図1Cは、通信装置においてフィンガを実行するために使用される従来のプロセスのフローチャートである。
【図2】
図2は、本発明の一実施形態による、マルチパス信号を管理するために使用される通信装置のブロック図である。
【図3】
図3は、本発明の一実施形態による、タイムスレッショルドおよびSNRスレッショルドが適用される例示的マルチパス信号のグラフである。
【図4】
図4は、本発明の一実施形態による、マルチパス信号が分類されてもよい状態図である。
【図5】
図5は、本発明の一実施形態による、通信装置においてマルチパス信号を管理するために使用されるプロセスのフローチャートである。
【図6】
図6は、本発明の一実施形態による、通信装置においてフィンガ割当に実行される管理機能のブロック図である。
【図7】
図7は、本発明の一実施形態による、割り当てられたフィンガのフィンガロック管理に使用される通信装置のブロック図である。
【図8】
本発明の一実施形態による、複数の性能スレッショルドと比較した、時間に対する一つの割り当てられたフィンガの性能のグラフである。
【図9A】
図9Aは、本発明の一実施形態による、フィンガ割当が分類されるフィンガロッキング状態の状態図である。
【図9B】
本発明の一実施形態による、フィンガ割当が分類されるタイミング状態の状態図である。
【図9C】
本発明の一実施形態による、通信装置おいてフィンガロッキング状態およびタイミング状態のための状態図を実行するためのプロセスのフローチャートである。
【図10】
図10は、本発明の一実施形態による、通信装置において割り当てられたフィンガのフィンガロック管理に使用されるプロセスのフローチャートである。
【図11】
図11は、本発明の一実施形態による、通信装置において通話切断を防止するために使用されるプロセスのフローチャートである。

Claims (10)

  1. 無線通信装置において通話切断を防止する方法であって、前記方法は、
    a)第一のフィンガの特徴を決定するステップと;
    b)前記第一のフィンガの前記特徴を特徴スレッショルドと比較するステップと;
    c)前記第一のフィンガの前記特徴が前記特徴スレッショルドを満たしていない場合、第二のフィンガが存在しているか否かを決定するステップと;
    d)ステップc)で前記第二のフィンガは存在していないと決定された場合、前記第一のフィンガが割当解除されることを防ぎ、前記第一のフィンガのみが存在している場合には前記第一のフィンガは割当解除されず、また前記第一のフィンガが前記特徴スレッショルドを満たしていない場合でも前記第一のフィンガは使用されるステップと、
    を備える通話切断を防止する方法。
  2. ステップb)が前記第一のフィンガをタイムスレッショルド特徴と比較することを備えている、請求項1に記載の方法。
  3. ステップb)が前記第一のフィンガを信号強度スレッショルド特徴と比較することを備えている、請求項1に記載の方法。
  4. e)ステップc)で前記第二のフィンガが存在しておりまた前記第二のフィンガが前記特徴スレッショルドを満たしていると決定された場合、前記第一のフィンガを割当解除し前記第一のフィンガは使用されないステップを更に備えている、請求項1に記載の方法。
  5. e)ステップc)で前記第二のフィンガが存在していないと決定された場合、ステップd)を実行した後、通信リンクにおいて前記第一のフィンガを使用するステップを更に備えている、請求項1に記載の方法。
  6. 通話切断を防止するのに適合された無線通信装置であって、前記無線通信装置は、
    前記マルチパス信号を走査するのに適合されたサーチャ;
    前記サーチャに接続されたトランシーバ;
    前記サーチャに接続されたプロセッサ;および
    前記プロセッサに接続されたコンピュータ読み取り可能メモリユニットと、を備え、前記コンピュータ読み取り可能メモリユニットは、前記プロセッサを介して実行するプログラム命令を含み、また前記プロセッサに、
    a)第一のフィンガに対する信号強度を決定するステップと;
    b)前記第一のフィンガの前記信号強度を最小スレッショルドと比較するステップと;
    c)前記第一フィンガの前記信号強度が前記最小スレッショルドを満たしていない場合、第二のフィンガが存在しているか否かを決定するステップと;
    d)ステップc)で前記第二のフィンガが存在していないと決定された場合、前記第一のフィンガが割当解除されることを防ぎ、前記第一のフィンガのみが存在している場合に前記第一のフィンガは割当解除されないステップと、
    を実行させることによりなる無線通信装置。
  7. 通信装置に通話切断を防止する方法を実行させるコンピュータ読み取り可能コードを含んでいるコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記方法は、
    a)第一のフィンガに対する信号強度を決定するステップと;
    b)前記第一のフィンガの前記信号強度を最小スレッショルドと比較するステップと;
    c)前記第一のフィンガの前記信号強度が前記最小スレッショルドを満たしていない場合、第二のフィンガが存在しているか否かを決定するステップと;
    d)ステップc)で前記第二のフィンガは存在していないと決定された場合、前記第一のフィンガが割当解除されることを防ぎ、前記第一のフィンガのみが存在している場合に前記第一のフィンガは割当解除されないステップと、
    を備えるコンピュータ読み取り可能媒体。
  8. ステップb)は前記第一のフィンガをタイムスレッショルド特徴と比較することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. ステップb)は前記第一のフィンガを信号強度スレッショルド特徴と比較することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  10. e)ステップc)で前記第二のフィンガが存在しており、また前記第二のフィンガが前記特徴スレッショルドを満たしていると決定された場合、前記第一のフィンガを割当解除し前記第一のフィンガは使用されないステップを更に備えている、請求項7に記載の方法。
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