JP2004510706A - 治療用アクリドン及びアクリジン化合物 - Google Patents

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Abstract

【化1】
Figure 2004510706

本発明は式(I)のアクリドン及びアクリジン化合物:
[式中、
(a) Kは=O、Lは−H、αは単結合、βは二重結合、γは単結合(アクリドン類);であるか、又は、
(b) Kは9−置換基、Lは無し、αは二重結合、βは単結合、γは二重結合(アクリジン類);
のいずれかであり、ここで、Jは、2−又は3−置換基;Jは、6−又は7−置換基;J及びJはそれぞれ独立に式:−NHCO(CHNRの基(式中、nは1〜5の整数であり;そして、R及びRは、独立に、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基若しくはC5−20アリールか、又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有するヘテロ環式環を形成する。)であり;
そして、Kが9−置換基の場合は、Kは式:−N(R)Qの基(式中、Rはアミノ置換基であって、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであり;そして、QはC1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであって、任意に置換されていてもよい。)である。];並びに、その薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体に関する。また、本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物、並びに、テロメラーゼを阻害し、細胞増殖を制御するためのin vitro及びin vivoでのそのような化合物及び組成物の使用にも関する。

Description

【0001】
関連出願
本出願は、2001年7月7日に出願された米国特許仮出願第60/216,624号に対して優先権を主張するものであり、その全内容は参照により本明細書に組み入れられるものとする。
【0002】
技術分野
本発明は、一般的には、テロメラーゼ阻害剤及び増殖抑制剤の分野に関し、より具体的には、テロメラーゼを阻害し、及び/又は細胞増殖を調節する特定のアクリドン及びアクリジン化合物に関する。本発明はまた、そのような化合物を含む医薬組成物、in vitro及びin vivoの双方において、テロメラーゼを阻害し、細胞増殖を調節するための、並びに癌などの増殖状態の治療における、かかる化合物及び組成物の使用に関する。
【0003】
背景
哺乳動物細胞は通常、器官の構造及び機能を維持するための複製を調節する厳密な制御を受ける。逆に、癌という疾患は、制御されない増殖を特徴とする。細胞周期調節に関与する任意の段階の妥協は、調節機構からの逃避に関与することができ、従って、新生物をもたらす。しかしながら、たとえ細胞が増殖抑制を免れても、安全機構が細胞周期の停止を引き起こす前に進行することができる複製周期数には限定があり、この制限が器官の老化プロセスの構成要素であると考えられる。老化は複雑なプロセスであるが、複製的老化の分子シグナルのための主要な候補は、テロメアの短縮のものである。
【0004】
テロメアは、100〜数千塩基に及ぶ直列に反復した単位に並ぶDNA配列からなる線状染色体の末端にある核タンパク質構造物である。ランダムな破壊によって作製された染色体末端と対照的に、テロメアは分解されにくく、他の染色体末端と融合しにくい安定な構造であり、DNA修復機構を受けない。
【0005】
細胞複製の各周期中、DNAの両方の鎖は分離し、リーディング鎖及びラギング(lagging)鎖上でわずかに異なる様式で娘鎖が合成される。リード鎖は従来のDNAポリメラーゼを用いる連続的な様式で複製するが、ラギング鎖はOkazaki断片を用いる不連続的な様式で複製する。個々のOkazaki断片間のギャップは、通常のDNAポリメラーゼにより充填される。しかしながら、これは潜在的な「末端複製問題」の段階を設定する。Okazaki断片のプライミングはDNAの末端での開始を必要とせず、RNAプライマーは、一度除去されると、一部の未複製3’−DNA(未修復3’−オーバーハング)をもたらすため、これが生じる。これは、体細胞分裂の各周期で50〜200塩基対の損失及び「死亡段階1」(M1)と呼ばれる増殖抑制機構の活性化と同時に起こる長さまでのテロメアの最終的な短縮をもたらし、この段階で、体細胞の老化が起こる。従って、テロメア短縮は「有糸分裂時計」として機能し、体細胞の分裂を約50〜70回に制限し、これにより細胞の老化に寄与する。
【0006】
いくつかの細胞においては、様々な機構により、M1段階が迂回され、細胞は、テロメアが決定的に短縮されるようになるまで(「死亡段階2」、M2)分裂し続けることができる。このM2段階で、多くの不死化細胞において、「テロメラーゼ」と呼ばれる特殊化されたDNAポリメラーゼが出現し、テロメア配列を合成し、不完全な複製に起因するテロメアDNAの損失を相殺するためにその内部RNA鋳型を利用する。これは、テロメアのさらなる短縮を防止し、その長さの得られる安定化は不死化に寄与する。
【0007】
ほとんどの正常な哺乳動物体細胞においては、テロメラーゼは発現されないか、又はたとえされても、その活性が抑制される。この規則の例外としては、雄の生殖細胞及びいくつかの上皮幹細胞(例えば、腸小胞、表皮の基底層、及びヒト髪小胞内のもの)が挙げられる。それにもかかわらず、テロメラーゼ活性及び短縮されたが安定化されたテロメアは共に、試験した腫瘍の大部分において(試験した90%を超える全てのヒト癌において)検出され、その結果として、テロメア及びテロメラーゼは抗新生物(例えば、癌)化学療法の標的であると認識されている。
【0008】
ほとんどの正常細胞におけるテロメラーゼの不在は、この酵素を特に魅力的な標的にしており、その阻害は全患者に対しておそらく最小の損傷しか引き起こさないものと考えられる。腫瘍細胞が、正常な複製細胞集団よりも短いテロメア及び高い増殖速度を有するという事実は、治療的なテロメラーゼ阻害剤が、再生組織に対する損傷が発生する前に腫瘍細胞死を引き起こし、それにより望ましくない副作用を最小化することができることを示唆している。
【0009】
テロメア及びテロメラーゼ、並びに増殖抑制剤としてのそれらの役割に関するより詳細な考察については、例えば、Sharmaら、1997; Urquidiら、1998; Perryら、1998c;Autexier, 1999;及びNeidleら、1999、並びにその引用文献を参照されたい。
【0010】
多環アクリジン、アントラキノン、及びフルオレノンなどのいくつかの多環化合物が、テロメラーゼを阻害し、及び/又はin vitroにおいて抗腫瘍作用を有することが示された。例えば、Bostock−Smithら、1999; Gimenez−Arnauら、1998;Gimenez−Arnauら、1998;Haganら、1997; Haganら、1998;Harrisonら、1999;Julinoら、1998;Perryら、1998a, 1998b, 1999a, 1999b; Sunら、1997を参照されたい。
【0011】
Harrisonら、1999は、テロメラーゼを阻害い、特定の卵巣癌細胞系における細胞増殖を阻害することが示される特定の3,6−二置換アクリジンを記載している。
【0012】
【化25】
Figure 2004510706
Readら、2001年4月は、ヒトテロメラーゼに対する強力なin vitro阻害活性を有することが示されるBR−ACO−19及びBR−ACO−20などの特定の3,6,9−三置換アクリジン(その図1の化合物3及び4を参照)を記載している。
【0013】
多くは知られているが、強力なテロメラーゼ阻害剤及び抗腫瘍剤、特に、さらなる薬理学的利点を提供するそのような化合物が依然として必要である。例えば、特に好ましいテロメラーゼ阻害剤は、以下の特性:
(a) 10〜50μMでTaqポリメラーゼを阻害しないこと(特異性を提供し、広範なスペクトルのポリメラーゼ阻害剤を排除するため)、
(b) 急性毒性濃度よりも5〜10倍の濃度で、無細胞系でテロメラーゼを阻害すること(< 1μMで)、
(c) 急性毒性濃度よりも5〜10倍の濃度で、腫瘍細胞においてテロメアの長さを短縮すること、
(d) ヒト腫瘍異種移植片においてテロメアを短縮すること、及び
(e) 経口生物学的利用能、
の1つ以上を特徴とするものである。
【0014】
発明の概要
本発明の一態様は、本明細書に記載の活性化合物に関する。
【0015】
本発明の別の態様は、本明細書に記載の活性化合物及び薬学上許容される担体又は賦形剤を含む組成物に関する。
【0016】
本発明の別の態様は、ヒト又は動物の体の治療方法における使用のための本明細書に記載の活性化合物に関する。
【0017】
本発明の別の態様は、増殖状態(増殖性疾患)の治療に使用する医薬品の製造のための本明細書に記載の活性化合物の使用に関する。
【0018】
本発明の別の態様は、細胞と、有効量の本明細書に記載の化合物とを接触させることを含む、in vitro又はin vivoにおけるテロメラーゼの阻害方法に関する。
【0019】
本発明の別の態様は、細胞と、有効量の本明細書に記載の化合物とを接触させることを含む、in vitro又はin vivoにおける細胞増殖の制御方法に関する。
【0020】
本発明の別の態様は、前記増殖状態に罹患した被験体に、治療上有効な量の本明細書に記載の活性化合物を投与することを含む、増殖状態の治療方法に関する。
【0021】
当業者であれば理解できる通り、本発明の一態様の特徴及び好ましい実施形態は本発明の他の態様にも関する。
【0022】
発明の詳細な記述
化合物
本発明は、概して、下記一般式:
【化26】
Figure 2004510706
[式中:
(a) Kは=O、Lは−H、αは単結合、βは二重結合、γは単結合(即ち、“アクリドン類”;であるか、又は、
(b) Kは9−置換基、Lは無し、αは二重結合、βは単結合、γは二重結合(即ち、“アクリジン類”);
のいずれかであり、
ここで、
は、2−又は3−置換基;そして、
は、6−又は7−置換基;
である。]
を有し、本明細書で“アクリドン類”及び“アクリジン類”と呼ばれる種類の化合物、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体に関する。
【0023】
当業者には分かるように、上記構造は、同一化合物を示すのに描写可能な多くの可能な共鳴構造のうちの1つである。本明細書で用いられているように、そのような構造の1つへの言及は、全ての可能な対応する共鳴構造への言及とみなされるべきである。
【0024】
このように、一態様では、該化合物は下記式:
【化27】
Figure 2004510706
の“アクリジン類”である。
【0025】
別の態様では、該化合物は下記式:
【化28】
Figure 2004510706
の“アクリドン類”である。
【0026】
1つの好ましい態様では、アクリジン又はアクリドンのいずれにせよ、Jが2−置換基、且つJが6−置換基(即ち、2,6−二置換)である。1つの好ましい態様では、Jが3−置換基、且つJが7−置換基(即ち、3,7−二置換)である。便宜上、これらの態様は“対称”化合物と呼ぶことができる。
【0027】
1つの好ましい態様では、アクリジン又はアクリドンのいずれにせよ、Jが2−置換基、且つJが7−置換基(即ち、2,7−二置換)であるか、又は、同様に、Jが3−置換基、且つJが6−置換基(即ち、3,6−二置換)である。便宜上、これらの態様は“非対称”化合物と呼ぶことができる。
【0028】
本発明の化合物では、J及びJはそれぞれ独立に次式の基:
【化29】
Figure 2004510706
[式中、nは1〜5の整数であり、−NRは末端アミノ基である。]
である。
【0029】
1つの好ましい態様では、nは1〜4の整数である。
1つの好ましい態様では、nは1〜3の整数である。
1つの好ましい態様では、nは1又は2である。
1つの好ましい態様では、nは1である。
1つの好ましい態様では、nは2である。
1つの好ましい態様では、nは3である。
1つの好ましい態様では、nは4である。
1つの好ましい態様では、nは5である。
【0030】
1つの好ましい態様では、nは2であり、且つJ及びJはそれぞれ独立に次式の基:
【化30】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基である。]
である。
【0031】
1つの好ましい態様では、J及びJは同一である。
【0032】
このように、1つの態様では、該化合物はアクリドン類であって、下記式:
【化31】
Figure 2004510706
[式中、nは上記定義のとおりであり、−NRは末端アミノ基である。]
を有する。
【0033】
1つの好ましい態様では、該化合物はアクリドン類であって、下記式:
【化32】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基である。]
を有する。
【0034】
1つの好ましい態様では、該化合物は3,6−二置換アクリドン類であって、下記式:
【化33】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基である。]
を有する。
【0035】
1つの好ましい態様では、該化合物は2,7−二置換アクリドン類であって、下記式:
【化34】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基である。]
を有する。
【0036】
1つの好ましい態様では、該化合物は2,6−二置換アクリドン類(あるいは、3,7−二置換アクリドン類とも呼ばれる)であって、下記式:
【化35】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基である。]
を有する。
【0037】
別の態様では、該化合物はアクリジン類であって、下記式:
【化36】
Figure 2004510706
[式中、nは上記定義のとおりであり、−NRは末端アミノ基であり、Kは9−置換基である。]
を有する。
【0038】
1つの好ましい態様では、該化合物はアクリジン類であって、下記式:
【化37】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基であり、Kは9−置換基である。]
を有する。
【0039】
1つの好ましい態様では、該化合物は3,6,9−三置換アクリジン類であって、下記式:
【化38】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基であり、Kは9−置換基である。]
を有する。
【0040】
1つの好ましい態様では、該化合物は2,7,9−三置換アクリジン類であって、下記式:
【化39】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基であり、Kは9−置換基である。]
を有する。
【0041】
1つの好ましい態様では、該化合物は2,6,9−三置換アクリジン類(あるいは、3,7,9−アクリジン類とも呼ばれる)であって、下記式:
【化40】
Figure 2004510706
[式中、−NRは末端アミノ基であり、Kは9−置換基である。]
を有する。
【0042】
末端アミノ基、 −NR
本明細書で用いられる用語“末端アミノ基”とは、式−NR(式中、R及びRは独立してアミノ置換基、例えば、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであり、それら自身が置換されていてもよい。)に関する。
【0043】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは第二級アミノ基であり、そしてR及びRの1つが−Hである。
【0044】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは第三級アミノ基であり、そしてRもRも−Hではない。
【0045】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは第三級アミノ基であり、そしてRもRも−Hではなく、且つR及びRは同一である。
【0046】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいC1−7アルキルである。
【0047】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよい脂肪族飽和C1−7アルキルである。
【0048】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、脂肪族飽和非置換C1−7アルキルである。
【0049】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、−Me、−Et、−nPr、−iPr、−nBu、又は−tBuである。
【0050】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは、−N(Me)、−N(Et)、−N(nPr)、−N(iPr)、−N(nBu)、又は−N(tBu)である。
【0051】
1つの好ましい態様では、RはHであり、Rは任意に置換されていてもよいC1−7アルキルである。
【0052】
1つの好ましい態様では、RはHであり、Rは任意に置換されていてもよい脂肪族飽和C1−7アルキルである。
【0053】
1つの好ましい態様では、RはHであり、Rは脂肪族飽和非置換C1−7アルキルである。
【0054】
1つの好ましい態様では、RはHであり、Rは−Me、−Et、−nPr、−iPr、−nBu、又は−tBuである。
【0055】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは、−NHMe、−NHEt、−NH(nPr)、−NH(iPr)、−NH(nBu)、又は−NH(tBu)である。
【0056】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいC5−20アリールである。
【0057】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいC5−20カルボアリール(carboアリール)である。
【0058】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいC5−20ヘテロアリールである。
【0059】
1つの好ましい態様では、R及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいフェニルである。
【0060】
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有するヘテロ環式環(heterocyclic ring)を形成してもよく(例えば、C3−8ヘテロ環基)、より好ましくは5〜8環原子(例えば、C5−8ヘテロ環基)であり、該へテロ環式環は飽和、部分的に不飽和、又は完全に不飽和で、且つ任意に置換されていてもよい。
【0061】
1つの好ましいて態様では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有する飽和ヘテロ環式環を形成してもよく(例えば、C3−8ヘテロ環基)、より好ましくは5〜8環原子(例えば、C5−8ヘテロ環基)であり、該へテロ環式環は任意に置換されていてもよい。
【0062】
1つの好ましいて態様では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有する飽和ヘテロ環式環を形成してもよく(例えば、C3−8ヘテロ環基)、より好ましくは5〜8環原子(例えば、C5−8ヘテロ環基)であり、前記環原子の一個のみが窒素でその他の全てが炭素であり、該へテロ環式環は任意に置換されていてもよい。
【0063】
1つの好ましいて態様では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、次式の環状アミノ基:
【化41】
Figure 2004510706
[式中、qは2〜7の整数である。]
を形成し、前記基は任意に置換されていてもよい。
【0064】
1つの好ましい態様では、qは3〜7の整数である。
1つの好ましい態様では、qは4〜7の整数である。
1つの好ましい態様では、qは4〜6の整数である。
1つの好ましい態様では、qは4又は5である。
【0065】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは、任意に置換されていてもよい次の環状アミノ基:
【化42】
Figure 2004510706
のうちの1つである。
【0066】
1つの好ましいて態様では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有するヘテロ環式環を形成してもよく(例えば、C3−8ヘテロ環基)、より好ましくは5〜8環原子(例えば、C3−8ヘテロ環基)であり、前記環は窒素、酸素、及び硫黄から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を有し、該へテロ環式環は部分的に不飽和又は完全に不飽和であってもよく、そして任意に置換されていてもよい。
【0067】
1つの好ましいて態様では、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有する飽和ヘテロ環式環を形成してもよく(例えば、C3−8ヘテロ環基)、より好ましくは5〜8環原子(例えば、C5−8ヘテロ環基)であり、前記環は窒素、酸素、及び硫黄から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を有し、該へテロ環式環は任意に置換されていてもよい。
【0068】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは任意に置換されていてもよい次の基:
【化43】
Figure 2004510706
[式中、Rはアミノ置換基、例えば、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールである。]
のうちの1つである。
【0069】
1つの好ましい態様では、−NRはピペラジノであり、Rは−Me又は−Etである。
【0070】
及びRが、窒素原子と一緒になってヘテロ環式環を形成する場合には、該環は任意に本質的に橋かけ構造、縮合、及び/又はスピロであってもよく、そして任意に置換されていてもよい。そのような末端アミノ基−NRの例を下記に示す。
【化44】
Figure 2004510706
【0071】
上述のように、基R及びR、又はR及びRから形成されるヘテロ環式環及びそれらが結合している窒素原子は任意に置換されていてもよい。
【0072】
例えば、1つの好ましい態様では、R及びR、並びにそれらが結合している窒素原子は環状アミノ基−NRを形成し、それはC1−7アルキル、C3−20アリール−C1−7アルキル、C3−20アリール、C1−7アルキル−C3−20アリール、ヒドロキシC1−7ヒドロキシアルキル、及びC1−7アミノアルキルから選択される1以上の置換基を有する。
【0073】
1つの好ましい態様では、R及びR、並びにそれらが結合している窒素原子は環状アミノ基−NRを形成し、それは−Me、−Et、−CHPh、−OH、−CHOH、−CHCHOH、−CHNH、及び−CHCHNHから選択される1以上の置換基を有する。
【0074】
1つの好ましい態様では、末端アミノ基−NRは以下の置換環状アミノ基:
【化45】
Figure 2004510706
のうちの1つである。
【0075】
9− 置換基、
Kが9−置換基である上記のアクリジン化合物において、Kは次式の基:
【化46】
Figure 2004510706
[式中、Rはアミノ置換基であって、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであり;そして、QはC1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであって、任意に置換されていてもよい。]
である。
【0076】
このように、アクリジン化合物は次式:
【化47】
Figure 2004510706
を有する。
【0077】
そして、上述のように、nが2である1つの好ましい態様では、アクリジン化合物は次式:
【化48】
Figure 2004510706
を有する。
【0078】
窒素置換基、
1つの好ましい態様では、Rは水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールである。
【0079】
1つの好ましい態様では、Rは水素又はC1−7アルキルである。
【0080】
1つの好ましい態様では、Rは水素又は脂肪族飽和C1−7アルキルである。
【0081】
1つの好ましい態様では、Rは−H、−Me、−Et、−nPr、又は−iPrである。
【0082】
1つの好ましい態様では、Rは−Hである。
【0083】
任意に置換されていてもよいアリール基としての部分 (moiety)
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよいC5−20アリール基である。1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよいCアリール基(例えば、Cカルボアリール又はCヘテロアリール)である。
【0084】
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよいアジニル(ピリジル)基であり、Kは次式の基:
【化49】
Figure 2004510706
[式中、mは0〜4の整数であり、各Rは、独立して、本明細書で定義したとおりの置換基である。]
である。
【0085】
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよい置換ジアジニル(例えば、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル)基であり、Kは、例えば、次式:
【化50】
Figure 2004510706
[式中、mは0〜3の整数であり、各Rは、独立して、本明細書で定義したとおりの置換基である。]
のうちの1つである。
【0086】
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよいフェニル基であり、Kは次式の基:
【化51】
Figure 2004510706
[式中、mは0〜5の整数であり、各Rは、独立して、本明細書で定義したとおりの置換基である。]
である。
【0087】
この態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化52】
Figure 2004510706
を有する。
【0088】
nが2である1つの好ましい態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化53】
Figure 2004510706
を有する。
【0089】
1つの好ましい態様では、mは0〜4の整数である。
1つの好ましい態様では、mは0〜3の整数である。
1つの好ましい態様では、mは0〜2の整数である。
1つの好ましい態様では、mは0又は1である。
1つの好ましい態様では、mは1〜5の整数である。
1つの好ましい態様では、mは1〜4の整数である。
1つの好ましい態様では、mは1〜3の整数である。
1つの好ましい態様では、mは1又は2である。
1つの好ましい態様では、mは5である。
1つの好ましい態様では、mは4である。
1つの好ましい態様では、mは3である。
1つの好ましい態様では、mは2である。
1つの好ましい態様では、mは1である。
1つの好ましい態様では、mは0である。
【0090】
該フェニル基が、環置換基Rによる完全置換でない場合は、それらは任意の組み合わせで配置されていてもよい。例えば、mが1であれば、Rは2’−、3’−、4’−、5’−、又は6’−位であってもよい。同様に、mが2であれば、2つのR基は、例えば、2’,3’−、2’,4’−、2’,5’−、2’,6’−、3’,4’−、又は3’,5’−位であってもよい。mが3であれば、3つのR基は、例えば、2’,3’,4’−、2’,3’,5’−、2’,3’,6’−、又は3’,4’,5’−位であってもよい。
【0091】
いくつかの好ましいフェニル置換基の例は、これらに限定されないが、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、エーテル(例えば、C1−7アルコキシ)、チオ、チオエーテル(例えば、C1−7アルキルチオ)、C1−7アルキル、C1−7ハロアルキル、アシル(例えば、C1−7アルキルアシル)、アミド(例えば、C1−7アルキルアミド)、カルボキシ、シアノ、及びアミノアルキルが挙げられる。
【0092】
Qとして好適な置換フェニル基の例は、これらに限定されないが、下記:
モノハロフェニル、例えば、
4’−フルオロフェニル、3’−フルオロフェニル、2’−フルオロフェニル;
4’−クロロフェニル、3’−クロロフェニル、2’−クロロフェニル;
4’−ブロモフェニル、3’−ブロモフェニル、2’−ブロモフェニル。
ジハロフェニル、例えば、
2’,3’−ジフルオロフェニル、2’,3’−ジクロロフェニル;
2’,4’−ジフルオロフェニル、2’,4’−ジクロロフェニル;
2’,5’−ジフルオロフェニル、2’,5’−ジクロロフェニル;
3’,4’−ジフルオロフェニル、3’,4’−ジクロロフェニル;
3’,5’−ジフルオロフェニル、3’,5’−ジクロロフェニル。
モノアミノフェニル、例えば、
4’−アミノフェニル、3’−アミノフェニル、2’−アミノフェニル。
ジアミノフェニル、例えば、
2’,3’−ジアミノフェニル、2’,4’−ジアミノフェニル、2’,5’−ジアミノフェニル,
3’,4’−ジアミノフェニル、3’,5’−ジアミノフェニル。
モノヒドロキシフェニル、例えば、
4’−ヒドロキシフェニル、3’−ヒドロキシフェニル、2’−ヒドロキシフェニル。
モノエトキシフェニル、例えば、
4’−メトキシフェニル、3’−メトキシフェニル、2’−メトキシフェニル。
モノチオフェニル、例えば、
4’−チオフェニル、3’−チオフェニル、2’−チオフェニル。
モノメチルチオフェニル、例えば、
4’−メチルチオフェニル、3’−メチルチオフェニル、2’−メチルチオフェニル。
モノメチルフェニル、例えば、
4’−メチルフェニル、3’−メチルフェニル、2’−メチルフェニル。
モノトリフルオロメチルフェニル、例えば、
4’−トリフルオロメチルフェニル、3’−トリフルオロメチルフェニル、2’−トリフルオロメチルフェニル。
モノアセチルフェニル、例えば、
4’−アセチルフェニル、3’−アセチルフェニル、2’−アセチルフェニル。
モノアミドフェニル、例えば、
4’−アミドフェニル、3’−アミドフェニル、2’−アミドフェニル。
4’−(メチルアミド)フェニル、3’−(メチルアミド)フェニル、2’−(メチルアミド)フェニル。
モノカルボキシフェニル、例えば、
4’−カルボキシフェニル、3’−カルボキシフェニル、2’−カルボキシフェニル。
モノシアノフェニル、例えば、
4’−シアノフェニル、3’−シアノフェニル、2’−シアノフェニル。
モノ(アミノアルキル)フェニル、例えば、
4’−アミノアルキルフェニル、3’−アミノアルキルフェニル、2’−アミノアルキルフェニル;
4’−アミノメチルフェニル、3’−アミノメチルフェニル、2’−アミノメチルフェニル; 4’−アミノエチルフェニル、3’−アミノエチルフェニル、2’−アミノエチルフェニル。
モノハロ−モノ(アミノアルキル)フェニル、例えば、
2’−ハロ−4’−アミノアルキルフェニル、2’−ハロ−3’−アミノアルキルフェニル、3’−ハロ−2’−アミノアルキルフェニル、3’−ハロ−4’−アミノアルキルフェニル、
4’−ハロ−2’−アミノアルキルフェニル、4’−ハロ−3’−アミノアルキルフェニル。
【0093】
1つの好ましい態様では、Qは4’−アミノフェニル基であり、Kは次式の基:
【化54】
Figure 2004510706
[式中、−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。
【0094】
この態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化55】
Figure 2004510706
を有する。
【0095】
nが2である1つの好ましい態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化56】
Figure 2004510706
を有する。
【0096】
1つの好ましい態様では、Qは(アミノ−アルキル−アミド)フェニル基であり、Kは次式の基:
【化57】
Figure 2004510706
[式中、RはC1−10アルキレン基であり、−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。
【0097】
1つの好ましい態様では、Qは4’−(アミノ−アルキル−アミド)フェニル基であり、Kは次式の基:
【化58】
Figure 2004510706
[式中、RはC1−10アルキレン基であり、−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。
【0098】
1つの好ましい態様では、Qは−(CH−[式中、pは1〜10の整数である。]であり、Kは次式の基:
【化59】
Figure 2004510706
である。
【0099】
この態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化60】
Figure 2004510706
を有する。
【0100】
nが2である1つの好ましい態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化61】
Figure 2004510706
を有する。
【0101】
1つの態様では、pは1〜8の整数である。1つの態様では、pは1〜6の整数である。1つの態様では、pは1〜4の整数である。1つの態様では、pは2〜6の整数である。1つの態様では、pは2〜4の整数である。1つの態様では、pは2又は3である。
【0102】
1つの態様では、pは2であり、Kは次式の基:
【化62】
Figure 2004510706
である。
【0103】
1つの態様では、Kは次式の基:
【化63】
Figure 2004510706
である。
【0104】
1つの好ましい態様では、Qはある置換フェニル基であり、Kは次式の基:
【化64】
Figure 2004510706
[式中、
Xは、−N(N)−、−CH−、−O−、又は−S−;
Yは、−OH、−OR、又は−NR
は、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリール;
−NRは、−NRについて上記定義したとおりであり; そして、
pは1〜10の整数であり、前記のように定義されるものである。]
である。
【0105】
1つの好ましい態様では、該置換基はパラ位であり、Kは次式の基:
【化65】
Figure 2004510706
である。
【0106】
1つの態様では、Xは−N(N)−、−CH−、−O−、又は−S−であり、Yは−NRである。
【0107】
1つの態様では、Xは−O−、又は−S−であり、Yは−OH、−OR、又は−NRである。
【0108】
1つの態様では、Xは−O−、又は−S−であり、Yは−NRである。
【0109】
1つの態様では、Xは−O−であり、Yは−NRである。
【0110】
1つの態様では、Xは−N(N)−であり、Yは−OH、−OR、又は−NRである。
【0111】
1つの態様では、Xは−N(N)−であり、Yは−NRである。
【0112】
任意に置換されていてもよいアルキル基としての部分、
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよいC1−7アルキル基である。
【0113】
1つの態様では、Qは置換C1−7アルキル基であり、例えば、1つ以上のアミノ基、1つ以上のヒドロキシ基、1つ以上のエーテル基、1つ以上のカルボキシ基、1つ以上のC3−20ヘテロ環基、1つ以上のC5−20アリール等で置換されたC1−7アルキル基である。
【0114】
1つの態様では、Qはアミノ置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のアミノ基で置換されたC1−7アルキル基である。
【0115】
1つの態様では、Qはヒドロキシ置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のヒドロキシ基で置換されたC1−7アルキル基である。
【0116】
1つの態様では、Qはエーテル置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のエーテル基で置換されたC1−7アルキル基である。例えば、Qは−CHCH−OMeであってもよい。
【0117】
1つの態様では、Qはカルボキシ置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のカルボキシ基で置換されたC1−7アルキル基である。
【0118】
1つの態様では、QはC3−20ヘテロ環基置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のC3−20ヘテロ環で置換されたC1−7アルキル基である。例えば、Qは−CHCH−(N−メチル−ピロリジン−2−イル)であってもよい。
【0119】
1つの態様では、QはC5−20アリール置換C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のC5−20アリールで置換されたC1−7アルキル基である。例えば、Qは−CHCH−(ピリド(pyrid)−3−イル)であってもよい。
【0120】
1つの態様では、Qはアミノ置換脂肪族飽和C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のアミノ基で置換された脂肪族飽和C1−7アルキル基である。
【0121】
1つの態様では、Qはアミノ置換直鎖飽和C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のアミノ基で置換された直鎖飽和C1−7アルキル基である。
【0122】
1つの態様では、Qは末端アミノ置換直鎖飽和C1−7アルキル基、即ち、末端アミノ基で置換された直鎖飽和C1−7アルキル基であり、Kは次式の基:
【化66】
Figure 2004510706
[式中、pは1〜10の整数であり、基−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。
【0123】
この態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化67】
Figure 2004510706
を有する。
【0124】
nが2である1つの好ましい態様では、該アクリジン化合物は次式:
【化68】
Figure 2004510706
を有する。
【0125】
1つの態様では、pは1〜8の整数である。1つの態様では、pは1〜6の整数である。1つの態様では、pは1〜4の整数である。1つの態様では、pは2〜6の整数である。1つの態様では、pは2〜4の整数である。1つの態様では、pは2又は3である。
【0126】
1つの態様では、Qはアミノ置換分枝飽和C1−7アルキル基、即ち、1つ以上のアミノ基で置換された分枝飽和C1−7アルキル基である。
【0127】
1つの態様では、Qはアミノ二置換分枝飽和C1−7アルキル基、即ち、2つのアミノ基で置換された分枝飽和C1−7アルキル基である。
【0128】
1つの態様では、Qはアミノ二置換分枝飽和C1−7アルキル基であり、Kは次式の基:
【化69】
Figure 2004510706
[式中、各基−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。
【0129】
1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよい脂環式飽和C1−7アルキルであるか、またはそれを含む。1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよい脂環式飽和C1−7アルキルである。1つの態様では、Qは任意に置換されていてもよい飽和C1−7シクロアルキル−C1−7アルキル基である。
【0130】
1つの態様では、Qは脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含み、Kは次式の基:
【化70】
Figure 2004510706
[式中、qは上記定義のとおりである。]
であり、式中の環式基は任意に置換されていてもよい。好ましい置換基の例は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及びC1−7アルキルが挙げられる。
【0131】
1つの態様では、Qは脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含み、Kは次式:
【化71】
Figure 2004510706
のうちの1つの基である。
【0132】
1つの態様では、Qは脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含み、Kは次式の基:
【化72】
Figure 2004510706
[式中、p及びqは上記定義のとおりである。]
であり、式中の環式基は任意に置換されていてもよい。好ましい置換基の例は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、及びC1−7アルキルが挙げられる。
【0133】
1つの態様では、Qは脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含み、Kは次式:
【化73】
Figure 2004510706
[式中、pは上記定義のとおりである。]
のうちの1つの基であり、式中の環式基は任意に置換されていてもよい。
【0134】
Qが任意に置換されていてもよい脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含む場合の他の態様の例は、以下のもの:
【化74】
Figure 2004510706
が挙げられる。
【0135】
1つの態様では、Qはアミノ置換ポリアミノアルキレン基であり、Kは次式の基:
【化75】
Figure 2004510706
[式中、pは上記定義のとおりであり、rは1〜4の整数であり、基−NRは−NRについて上記定義したとおりである。]
である。1つの態様では、rは1〜3の整数である。1つの態様では、rは1又は2である。1つの態様では、rは1である。
【0136】
特定の態様の例
本発明のいくつかの個々の態様は以下の化合物を含む。
【化76】
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
Figure 2004510706
化学用語
本明細書で用いられる用語“カルボ(carbo)”、“カルビル”、及び“ヒドロカルビル(hydrocarbyl)”は、炭素及び水素原子のみを有する化合物及び/又は基に関係する。
【0137】
本明細書で用いられる用語“ヘテロ”は、例えば、ホウ素、ケイ素、窒素、リン、酸素、及び硫黄等の多価ヘテロ原子(これは環へテロ原子としても好適である)、並びにフッ素、塩素、臭素、及びヨウ素等の1価ヘテロ原子等の少なくとも1つのヘテロ原子を有する化合物及び/又は基に関係する。
【0138】
本明細書で用いられる用語“飽和”は、炭素−炭素二重結合も炭素−炭素三重結合も1つも有しない化合物及び/又は基に関係する。
【0139】
本明細書で用いられる用語“不飽和”は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合を有する化合物及び/又は基に関係する。
【0140】
本明細書で用いられる用語“脂肪族”は、環式ではなく、直鎖又は分枝(“非環式”又は“開環”基としても知られる)の化合物及び/又は基に関係する。
【0141】
本明細書で用いられる用語“環(式)(cyclic)”は、1つの環又は2つ以上の環(例えば、スピロ、縮合、橋かけ)を有する化合物及び/又は基に関係する。
【0142】
本明細書で用いられる用語“環(ring)”は、3〜10個の共有結合した原子、より好ましくは3〜8個の共有結合した原子による閉じた環に関係する。
【0143】
本明細書で用いられる用語“芳香環”は、3〜10個の共有結合した原子、より好ましくは3〜8個の共有結合した原子による閉じた環であり、該環が芳香族であるものに関係する。
【0144】
本明細書で用いられる用語“ヘテロ環式環”は、3〜10個の共有結合した原子、より好ましくは3〜8個の共有結合した原子による閉じた環であって、その環原子のうちの少なくとも1つが、例えば、窒素、リン、ケイ素、酸素、及び硫黄(より一般的には窒素、酸素、及び硫黄であるが)等の多価環ヘテロ原子であるものに関係する。
【0145】
本明細書で用いられる用語“脂環式”は、1つの環又は2つ以上の環(例えば、スピロ、縮合、橋かけ)を有し、該環が芳香族ではない化合物及び/又は基に関係する。
【0146】
本明細書で用いられる用語“芳香族”は、1つの環又は2つ以上の環(例えば、縮合)を有し、該環が芳香族である化合物及び/又は基に関係する。
【0147】
本明細書で用いられる用語“ヘテロ環(式)基”は、1つのヘテロ環式環、又は2つ以上のヘテロ環式環(例えば、スピロ、縮合、橋かけ)を有し、該環は脂環式又は芳香族であってもよい環式化合物及び/又は基に関係する。
【0148】
本明細書で用いられる用語“ヘテロ芳香族”は、1つのヘテロ環式環、又は2つ以上のヘテロ環式環(例えば、縮合)を有し、該環が芳香族である環式化合物及び/又は基に関係する。
【0149】
置換基
本明細書で用いられるフレーズ“任意に置換されていてもよい(optionallysubstituted)”は、非置換であってもよい母体基(parentgroup)又は置換されていてもよい母体基に関係する。
【0150】
特にことわりがないかぎり、本明細書で用いられる用語“置換(された)(substituted)”は、1つ以上の置換基を有する母体基に関係する。用語“置換基”は、本明細書では慣用的な意味で用いられており、母体基に共有結合するか、付加(appended)するか、又は適当であれば、縮合した化学的部分をいう。広範な種類の置換基が周知であり、それらを形成して種々の母体基に導入する方法も周知である。
【0151】
1つの好ましい態様では、置換基(本明細書ではしばしばRと呼ぶ)は、独立して、ハロゲン;ヒドロキシ;エーテル(例えば、C1−7アルコキシ);ホルミル;アシル(例えば、C1−7アルキルアシル、C5−20アリールアシル);ハロゲン化アシル;カルボキシ;エステル;アシルオキシ;アミド;アシルアミド;チオアミド;テトラゾリル;アミノ;ニトロ;ニトロソ;アジド;シアノ;イソシアノ;シアナート;イソシアナート;チオシアノ;イソチオシアノ;スルフヒドリル;チオエーテル(例えば、C1−7アルキルチオ);スルホン酸;スルホネート;スルホン;スルホニルオキシ;スルフィニルオキシ;スルファミノ;スルホンアミノ;スルフィンアミノ;スルファミル;スルホンアミド;C1−7アルキル(例えば、C1−7ハロアルキル、C1−7ヒドロキシアルキル、C1−7カルボキシアルキル、C1−7アミノアルキル、C5−20アリール−C1−7アルキルが含まれる);C3−20ヘテロ環基;又はC5−20アリール(例えば、C5−20カルボアリール、C5−20ヘテロアリール、C1−7アルキル−C5−20アリール及びC5−20ハロアリールが含まれる)から選択される。
【0152】
1つの好ましい態様では、置換基(本明細書ではしばしばRと呼ぶ)は、独立して、
−F、−Cl、−Br、及び−I;
−OH;
−OMe、−OEt、−O(tBu)、及び−OCHPh;
−SH;
−SMe、−SEt、−S(tBu)、及び−SCHPh;
−C(=O)H;
−C(=O)Me、−C(=O)Et、−C(=O)(tBu)、及び−C(=O)Ph;
−C(=O)OH;
−C(=O)OMe、−C(=O)OEt、及び−C(=O)O(tBu);
−C(=O)NH、−C(=O)NHMe、−C(=O)NMe、及び−C(=O)NHEt;
−NHC(=O)Me、−NHC(=O)Et、−NHC(=O)Ph、スクシンイミジル、及びマレイミジル;
−NH、−NHMe、−NHEt、−NH(iPr)、−NH(nPr)、−NMe、−NEt、−N(iPr)、−N(nPr)、−N(nBu)、及び−N(tBu)
−CN;
−NO
−Me、−Et、−nPr、−iPr、−nBu、−tBu;
−CF、−CHF、−CHF、−CCl、−CBr、−CHCHF、−CHCHF、及び−CHCF
−OCF、−OCHF、−OCHF、−OCCl、−OCBr、−OCHCHF、−OCHCHF、及び−OCHCF
−CHOH、−CHCHOH、及び−CH(OH)CHOH;
−CHNH、−CHCHNH、及び−CHCHNMe;及び、
任意に置換されていてもよいフェニルから選択される。
【0153】
1つの好ましい態様では、置換基(本明細書ではしばしばRと呼ぶ)は、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−OMe、−OEt、−SH、−SMe、−SEt、−C(=O)Me、−C(=O)OH、−C(=O)OMe、−CONH、−CONHMe、−NH、−NMe、−NEt、−N(nPr)、−N(iPr)、−CN、−NO、−Me、−Et、−CF、−OCF、−CHOH、−CHCHOH、−CHNH、−CHCHNH、及び−Phから選択される。
【0154】
1つの好ましい態様では、置換基(本明細書ではしばしばRと呼ぶ)は、独立して、ヒドロキシ;エーテル(例えば、C1−7アルコキシ);エステル;アミド;アミノ;及び、C1−7アルキル(例えば、C1−7ハロアルキル、C1−7ヒドロキシアルキル、C1−7カルボキシアルキル、C1−7アミノアルキル、C5−20アリール−C1−7アルキルが含まれる)から選択される。
【0155】
1つの好ましい態様では、置換基(本明細書ではしばしばRと呼ぶ)は、独立して、
−OH;
−OMe、−OEt、−O(tBu)、及び−OCHPh;
−C(=O)OMe、−C(=O)OEt、及び−C(=O)O(tBu);
−C(=O)NH、−C(=O)NHMe、−C(=O)NMe、及び−C(=O)NHEt;
−NH、−NHMe、−NHEt、−NH(iPr)、−NH(nPr)、−NMe、−NEt、−N(iPr)、−N(nPr)、−N(nBu)、及び−N(tBu)
−Me、−Et、−nPr、−iPr、−nBu、−tBu;
−CF、−CHF、−CHF、−CCl、−CBr、−CHCHF、−CHCHF、及び−CHCF
−CHOH、−CHCHOH、及び−CH(OH)CHOH;及び、
−CHNH,−CHCHNH、及び−CHCHNMeから選択される。
【0156】
置換基をより詳細に以下に記載する。
【0157】
1−7アルキル:本明細書で用いられる用語“C1−7アルキル”は、1〜7個の炭素原子を有するC1−7炭化水素化合物から水素原子を取り除くことにより得られる1価の部分構造(moiety)に関係し、それは脂肪族若しくは脂環式、又はそれらの組み合わせであってもよく、また、飽和、部分的に不飽和、若しくは完全に不飽和であってもよい。
【0158】
(非置換)飽和直鎖C1−7アルキル基の例は、これに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、及びn−ペンチル(アミル)が挙げられる。
【0159】
(非置換)飽和分枝C1−7アルキル基の例は、これに限定されないが、イソ−プロピル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及びネオ−ペンチルが挙げられる。
【0160】
飽和脂環式(カルボ環式:carbocyclic)C1−7アルキル基(“C3−7シクロアルキル”基とも呼ばれる)の例は、これに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル等の非置換の基、並びに置換された基(例えば、そのような基を含む基)であって、メチルシクロプロピル、ジメチルシクロプロピル、メチルシクロブチル、ジメチルシクロブチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、シクロプロピルメチル及びシクロヘキシルメチル等が挙げられる。
【0161】
1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する(非置換)不飽和C1−7アルキル基(“C2−7アルケニル”基とも呼ばれる)の例は、これに限定されないが、エテニル(ビニル、−CH=CH)、2−プロぺニル(アリル、−CH−CH=CH)、イソプロペニル(−C(CH)=CH)、ブテニル、ペンテニル、及びヘキセニルが挙げられる。
【0162】
1つ以上の炭素−炭素三重結合を有する(非置換)不飽和C1−7アルキル基(“C2−7アルキニル”基とも呼ばれる)の例は、これに限定されないが、エチニル(エチニル:ethinyl)及び2−プロピニル(プロパルギル)が挙げられる。
【0163】
1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する不飽和脂環式(カルボ環式)C1−7アルキル基(“C3−7シクロアルケニル”基とも呼ばれる)の例は、これに限定されないが、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、及びシクロヘキセニル等の非置換の基、並びに置換された基(例えば、そのような基を含む基)であって、シクロプロペニルメチル及びシクロヘキセニルメチル等が挙げられる。
【0164】
3−20ヘテロ環基:本明細書で用いられる用語“C3−20ヘテロ環基”は、ヘテロ環式化合物の環原子から水素原子を取り除くことにより得られる1価の部分構造に関係し、該化合物は1つの環又は2つ以上の環(例えば、スピロ、縮合、橋かけ)を有し、且つ3〜20個の環原子を有し、その環原子の1〜10個は環へテロ原子であり、さらに該環の少なくとも1つはヘテロ環式環である。好ましくは、各環はその1〜4個が環へテロ原子である3〜7個の環原子を有する。“C3−20”は、炭素原子であれへテロ原子であれ、環原子を意味する。
【0165】
(非芳香族)単環へテロ環式基の例は、これに限定されないが:
:アジリジン(C)、アゼチジン(C)、ピロリジン(テトラヒドロピロール)(C)、ピロリン(例えば、3−ピロリン、2,5−ジヒドロピロール)(C)、2H−ピロール又は3H−ピロール(イソピロール、イソアゾール)(C)、ピペリジン(C)、ジヒドロピリジン(C)、テトラヒドロピリジン(C)、アゼピン(C);
:オキシラン(C)、オキセタン(C)、オキソラン(テトラヒドロフラン)(C)、オキソール(ジヒドロフラン)(C)、オキサン(テトラヒドロピラン)(C)、ジヒドロピラン(C)、ピラン(C)、オキセピン(C);
:チイラン(C)、チエタン(C)、チオラン(テトラヒドロチオフェン)(C)、チアン(テトラヒドロチオピラン)(C)、チエパン(thiepane)(C);
:ジオキソラン(C)、ジオキサン(C)、及びジオキセパン(C);
:トリオキサン(C);
:イミダゾリジン(C)、ピラゾリジン(ジアゾリジン)(C)、イミダゾリン(C)、ピラゾリン(ジヒドロピラゾール)(C)、ピペラジン(C);
:テトラヒドロオキサゾール(C)、ジヒドロオキサゾール(C)、テトラヒドロイソオキサゾール(C)、ジヒドロイソオキサゾール(C)、モルホリン(C)、テトラヒドロオキサジン(C)、ジヒドロオキサジン(C)、オキサジン(C);
:チアゾリン(C)、チアゾリジン(C)、チオモルホリン(C);
:オキサジアジン(C);
:オキサチオール(C)及びオキサチアン(チオキサン)(C);及び、
:オキサチアジン(C)に由来するものが挙げられる。
【0166】
置換(非芳香族)単環へテロ環式基の例は、環状構造の糖類、例えば、アラビノフラノース、リキソフラノース、リボフラノース、及びキシロフラノース等のフラノース(C)、並びにアロピラノース(allopyranose)、アルトロピラノース(altropyranose)、グルコピラノース、マンノピラノース、グロピラノース、イドピラノース(idopyranose)、ガラクトピラノース、及びタロピラノース(talopyranose)等のピラノース(C)が挙げられる。
【0167】
ヘテロアリール基でもあるヘテロ環式基の例をアリール基とともに下記に示す。
【0168】
5−20アリール:本明細書で用いられる用語“C5−20アリール”は、C5−20芳香族化合物の芳香族環原子から水素原子を取り除いて得られる1価の部分構造に関係し、該化合物は1つの環、又は2つ以上の環(例えば、縮合)を有し、また、5〜20個の環原子を有し、且つ該環の少なくとも1つは芳香環である。好ましくは、各環は5〜7個の環原子を有する。
【0169】
本明細書では、接頭辞(例えば、C3−20、C5−7、C5−6等)は、炭素原子であろうとヘテロ原子であろうと、環原子数又は環原子数の範囲を示す。例えば、本明細書で用いられる用語“C5−6アリール”は、5又は6個の環原子を有するアリール基に関係する。アリール基の例はC3−20アリール、C5−7アリール、C5−6アリールが挙げられる。
【0170】
環原子は、“カルボアリール基”(例えば、C5−20カルボアリール)のように全て炭素原子であってもよい。
【0171】
カルボアリール基の例は、これに限定されないが、ベンゼン(即ち、フェニル)(C)、ナフタレン(C10)、アズレン(C10)、アントラセン(C14)、フェナントレン(C14)、ナフタセン(C18)、及びピレン(C16)に由来するものが挙げられる。
【0172】
その少なくとも1つが芳香環である縮合環を含むアリール基の例は、これに限定されないが、インデン(C)、イソインデン(C)、及びフルオレン(C13)に由来する基が挙げられる。
【0173】
あるいは、ヘテロアリール基のように、環原子は1つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよく、これに限定されないが、酸素、窒素、及び硫黄が挙げられる。この場合、便宜上、該基を“C5−20ヘテロアリール”基と呼ぶことができ、ここで“C5−20”は、炭素原子であろうとヘテロ原子であろうと、環原子を示す。好ましくは、各環は5〜7個の環原子を有し、その0〜4個は環へテロ原子である。
【0174】
単環ヘテロアリール基の例は、これに限定されないが:
:ピロール(アゾール)(C)、ピリジン(アジン)(C);
:フラン(オキソール)(C);
:チオフェン(チオール)(C);
:オキサゾール(C)、イソオキサゾール(C)、イソオキサジン(C);
:オキサジアゾール(フラザン)(C);
:オキサトリアゾール(C);
:チアゾール(C)、イソチアゾール(C);
:イミダゾール(1,3−ジアゾール)(C)、ピラゾール(1,2−ジアゾール) (C)、ピリダジン(1,2−ジアジン)(C)、ピリミジン(1,3−ジアジン)(C)(例えば、シトシン、チミン:thymine、ウラシル)、ピラジン(1,4−ジアジン)(C);
:トリアゾール(C)、トリアジン(C);及び、
:テトラゾール(C)に由来するものが挙げられる。
【0175】
縮合環を含むヘテロ環式基(そのいくつかはヘテロアリール基でもある)の例は、これに限定されないが:
ベンゾフラン(O)、イソベンゾフラン(O)、インドール(N)、イソインドール(N)、プリン(N)(例えば、アデニン、グアニン)、ベンゾイミダゾール(N)、ベンゾオキサゾール(N)、ベンゾイソオキサゾール(N)、ベンゾジオキソール(O)、ベンゾフラザン(N)、ベンゾトリアゾール(N)、ベンゾチオフラン(S)、ベンゾチアゾール(N)、ベンゾチアジアゾール(NS)に由来するCヘテロ環式基(2縮合環を有する);
ベンゾジオキサン(O)、キノリン(N)、イソキノリン(N)、ベンゾオキサジン(N)、ベンゾジアジン(N)、ピリドピリジン(N)、キノキサリン(N)、キナゾリン(N)に由来するC10ヘテロ環式基(2縮合環を有する);
カルバゾール(N)、ジベンゾフラン(O)、ジベンゾチオフェン(S)に由来するC13ヘテロ環式基(3縮合環を有する);及び、
アクリジン(N)、キサンテン(O)、フェノキサチイン(O)、フェナジン(N)、フェノキサジン(N)、フェノチアジン(N)、チアントレン(S)、フェナントリジン(N)、フェナントロリン(N)、フェナジン(N)に由来するC14ヘテロ環式基(3縮合環を有する)が挙げられる。
【0176】
−NH−基の形で窒素環原子を有するヘテロ環式基(ヘテロアリール基を含む)はN−置換、即ち、−NR−であってもよい。例えば、ピロールはN−メチル置換されて、N−メチルピロールであってもよい。N−置換基の例は、これに限定されないが、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環式基、C5−20アリール、及びアシル基が挙げられる。
【0177】
−N=基の形で窒素環原子を有するヘテロ環式基(ヘテロアリール基を含む)は、N−オキシド、即ち、“−N(−>O)=” (“−N(−>O)=”とも記載される。但し、「−>」は右向きの矢印を示す。)の形で置換されていてもよい。例えば、キノリンは置換されてキノリン N−オキシドであってもよく;ピリジンはピリジン N−オキシド;ベンゾフラザンはベンゾフラザン N−オキシド(ベンゾフロキサンとしても知られる)であってもよい。
【0178】
環式基は付加的に1以上のオキソ(=O)基を環炭素原子上に有していてもよい。そのような基の単環式の例は、これに限定されないが:
:シクロペンタノン、シクロペンテノン、シクロペンタジエノン;
:シクロヘキサノン、シクロヘキセノン、シクロヘキサジエノン;
:フラノン(C)、ピロン(C);
:ピロリドン(ピロリジノン)(C)、ピペリジノン(ピペリドン)(C)、ピペリジンジオン(C);
:イミダゾリドン(イミダゾリジノン)(C)、ピラゾロン(ピラゾリノン)(C)、ピペラジノン(C)、ピペラジンジオン(C)、ピリダジノン(C)、ピリミジノン(C)(例えば、シトシン)、ピリミジンジオン(C)(例えば、チミン、ウラシル)、バルビツール酸(C);
:チアゾロン(C)、イソチアゾロン(C);
:オキサゾリノン(C)に由来するものが挙げられる。
【0179】
そのような基の多環式の例は、これに限定されないが:
:インデンジオン;
:オキシインドール(C);
:ベンゾピロン(例えば、クマリン、イソクマリン、クロモン)(C10);
:ベンゾオキサゾリノン(C)、ベンゾオキサゾリノン(C10);
:キナゾリンジオン(C10);
:プリノン(C)(例えば、グアニン)に由来するものが挙げられる。
【0180】
1つ以上のオキソ(=O)基を環炭素原子上に有する環式基のより多くの例として、これに限定されないが:
これに限定されないが、無水マレイン酸(C)、無水コハク酸(C)、及びグルタル酸無水物(C)を含む環状無水物(−C(=O)−O−C(=O)−を環内に含む);
炭酸エチレン(C)及び炭酸1,2−プロピレン(C)等の環式炭酸エステル(−O−C(=O)−O−を環内に含む);
これに限定されないが、スクシンイミド(C)、マレイミド(C)、フタルイミド、及びグルタルイミド(C)を含むイミド(−C(=O)−NR−C(=O)−を環内に含む);
これに限定されないが、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン(2−ピペリドン)、及びε−カプロラクトンを含むラクトン(環状エステル、−O−C(=O)−を環内に含む);
これに限定されないが、β−プロピオラクタム(C)、γ−ブチロラクタム(2−ピロリドン)(C)、δ−バレロラクタム(C)、及びε−カプロラクタム(C)を含むラクタム(環状アミド、−NR−C(=O)−を環内に含む);
2−オキサゾリドン(C)等の環状カルバメート(−O−C(=O)−NR−を環内に含む);
2−イミダゾリドン(C)及びピリミジン−2,4−ジオン(例えば、チミン、ウラシル)(C)等の環状尿素(−NR−C(=O)−NR−を環内に含む)に由来するものが挙げられる。
【0181】
上記C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環式基、及びC5−20アリール基は、単独であろうと他の置換基の一部分であろうと、それ自身及び下記に列挙する追加の置換基から選択される1つ以上によりそれ自身が任意に置換されていてもよい。
【0182】
水素:−H。ある特定の位置の置換基が水素の場合、その化合物をその位置に関して“非置換”であると呼ぶのが便利であるということに注意されたい。
ハロゲン(Halo):−F、−Cl、−Br、及び−I。
ヒドロキシ:−OH。
【0183】
エーテル:−OR(式中、Rはエーテル置換基、例えば、C1−7アルキル基(下記で述べるC1−7アルコキシ基とも呼ばれる)、C3−20ヘテロ環式基(C3−20ヘテロシクリルオキシ基(hetercyclylオキシ group)とも呼ばれる)、又はC5−20アリール基(C5−20アリールオキシ基とも呼ばれる)であり、好ましくはC1−7アルキル基である)。
【0184】
1−7アルコキシ:−OR(式中、RはC1−7アルキル基である。)。C1−7アルコキシ基の例は、これに限定されないが、−OCH(メトキシ)、−OCHCH(エトキシ)及び−OC(CH(tert−ブトキシ)が挙げられる。
【0185】
オキソ(ケト、−オン):=O。オキソ基(=O)を置換基として有する環状化合物及び/又は基の例は、これに限定されないが、シクロペンタノン及びシクロヘキサノン等のカルボ環式化合物;ピロン、ピロリドン、ピラゾロン、ピラゾリノン、ピペリドン、ピペリジンジオン、ピペラジンジオン、及びイミダゾリドン等のヘテロ環式化合物;これに限定されないが、無水マレイン酸及び無水コハク酸を含む環状無水物;炭酸プロピレン等の環状炭酸エステル;これに限定されないが、スクシンイミド、マレイミドを含むイミド;これに限定されないが、β−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、及びε−カプロラクトンを含むラクトン(環状エステル、−O−C(=O)−を環内に含む);及び、これに限定されないが、β−プロピオラクタム、γ−ブチロラクタム、δ−バレロラクタム、及びε−カプロラクタムを含むラクタム(環状アミド、−NH−C(=O)−を環内に含む)が挙げられる。
【0186】
イミノ(イミン):=NR(式中、Rはイミノ置換基であり、例えば、水素、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくは水素又はC1−7アルキル基である。)。エステル基の例は、これに限定されないが、=NH、=NMe、=NEt、及び=NPhが挙げられる。
【0187】
ホルミル(カルボアルデヒド、カルボキシアルデヒド):−C(=O)H。
アシル(ケト):−C(=O)R(式中、Rはアシル置換基であり、例えば、C1−7アルキル基(C1−7アルキルアシル又はC1−7アルカノイルとも呼ばれる)、C3−20ヘテロ環式基(C3−20ヘテロ環式アシルとも呼ばれる)、又はC5−20アリール基(C5−20アリールアシルとも呼ばれる)、好ましくはC1−7アルキル基である。)。アシル基の例は、これに限定されないが、−C(=O)CH(アセチル)、−C(=O)CHCH(プロピオニル)、−C(=O)C(CH(ブチリル)、及び−C(=O)Ph(ベンゾイル、フェノン)が挙げられる。
ハロゲン化アシル(ハロホルミル、ハロカルボニル):−C(=O)X(式中、Xは−F、−Cl、−Br、又は−I、好ましくは−Cl、−Br、又は−Iである。)。
【0188】
カルボキシ(カルボン酸):−COOH。
エステル(カルボキシレート、カルボン酸エステル、オキシカルボニル):−C(=O)OR(式中、Rはエステル置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。エステル基の例は、これに限定されないが、−C(=O)OCH、−C(=O)OCHCH、−C(=O)OC(CH、及び−C(=O)OPhが挙げられる。
アシルオキシ(逆エステル:reverseエステル):−OC(=O)R(式中、Rはアシルオキシ置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。アシルオキシ基の例は、これに限定されないが、−OC(=O)CH(アセトキシ)、−OC(=O)CHCH、−OC(=O)C(CH、−OC(=O)Ph、及び−OC(=O)CHPhが挙げられる。
【0189】
アミド(カルバモイル、カルバミル、アミノカルボニル、カルボキシアミド):−C(=O)NR(式中、R及びRは、独立して、アミノ基について定義したとおりのアミノ置換基である。)。アミド基の例は、これに限定されないが、−C(=O)NH、−C(=O)NHCH、−C(=O)NH(CH、−C(=O)NHCHCH、及び−C(=O)N(CHCH、並びに、RとRとがそれらが結合している窒素原子と一緒になって、例えば、ピペリジノカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、及びピペラジノカルボニルのようなヘテロ環式構造を形成したアミド基が挙げられる。
アシルアミド(アシルアミノ):−NRC(=O)R(式中、Rはアミド置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基、及びRアシル置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。アシルアミド基の例は、これに限定されないが、−NHC(=O)CH 、−NHC(=O)CHCH、及び−NHC(=O)Phが挙げられる。R及びRは一緒になって、例えば、スクシンイミジル、マレイミジル、及びフタルイミジルのような環状構造を形成してもよい:
【化77】
Figure 2004510706
【0190】
チオアミド(チオカルバミル):−C(=S)NR(式中、R及びRは、独立してアミノ基について定義したとおりのアミノ置換基である。)。アミド基の例は、これに限定されないが、−C(=S)NH、−C(=S)NHCH、−C(=S)NH(CH、及び−C(=S)NHCHCHが挙げられる。
テトラゾリル:4個の窒素原子と1個の炭素原子とを有する5員芳香環である:
【化78】
Figure 2004510706
【0191】
アミノ:−NR(式中、R及びRは、独立して、アミノ置換基であり、例えば、水素、C1−7アルキル基(C1−7アルキルアミノ又はジ−C1−7アルキルアミノとも呼ばれる)、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはH又はC1−7アルキル基であり、或いは、“環状”アミノ基の場合では、RとRはそれらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜8個の環原子を有するヘテロ環式環を形成してもよい。)。アミノ基の例は、これに限定されないが、−NH、−NHCH、−NHCH(CH、−N(CH、−N(CHCH、及び−NHPhが挙げられる。環状アミノ基の例は、これに限定されないが、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、及びチオモルホリノが挙げられる。
ニトロ:−NO
ニトロソ:−NO。
アジド:−N
シアノ(ニトリル、カルボニトリル):−CN。
イソシアノ:−NC。
シアナート:−OCN。
イソシアナート:−NCO。
チオシアノ(チオシアナート):−SCN。
イソチオシアノ(イソチオシアナート):−NCS。
スルフヒドリル(チオールl、メルカプト):−SH。
【0192】
チオエーテル(スルフィド):−SR(式中、Rはチオエーテル置換基であり、例えば、C1−7アルキル基(C1−7アルキルチオ基とも呼ばれる)、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。C1−7アルキルチオ基の例は、これに限定されないが、−SCH及び−SCHCHが挙げられる。
【0193】
スルホン酸(スルホ):−S(=O)OH。
スルホネート(スルホン酸エステル):−S(=O)OR(式中、Rはスルホネート置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルホネート基の例は、これに限定されないが、−S(=O)OCH及び−S(=O)OCHCHが挙げられる。
スルホン(スルホニル):−S(=O)R(式中、Rはスルホン置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルホン基の例は、これに限定されないが、−S(=O)CH(メタンスルホニル、メシル)、−S(=O)CF、−S(=O)CHCH、及び4−メチルフェニルスルホニル(トシル)が挙げられる。
【0194】
スルホニルオキシ:−OS(=O)R(式中、Rはスルホニルオキシ置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルホニルオキシ基の例は、これに限定されないが、−OS(=O)CH及び−OS(=O)CHCHが挙げられる。
スルフィニルオキシ:−OS(=O)R(式中、Rはスルフィニルオキシ置換基であり、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルフィニルオキシ基の例は、これに限定されないが、−OS(=O)CH及び−OS(=O)CHCHが挙げられる。
【0195】
スルファミノ:−NRS(=O)OH(式中、Rはアミノ基について定義したとおりのアミノ置換基である。)。スルファミノ基の例は、これに限定されないが、−NHS(=O)OH及び−N(CH)S(=O)OHが挙げられる。
スルホンアミノ:−NRS(=O)R(式中、Rはアミノ基について定義したとおりのアミノ置換基であり、Rはスルホンアミノ置換基、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルホンアミノ基の例は、これに限定されないが、−NHS(=O)CH及び−N(CH)S(=O)が挙げられる。
スルフィンアミノ:−NRS(=O)R(式中、Rはアミノ基について定義したとおりのアミノ置換基であり、Rはスルフィンアミノ置換基、例えば、C1−7アルキル基、C3−20ヘテロ環式基、又はC5−20アリール基、好ましくはC1−7アルキル基である。)。スルフィンアミノ基の例は、これに限定されないが、−NHS(=O)CH及び−N(CH)S(=O)Cが挙げられる。
【0196】
スルファミル:−S(=O)NR(式中、R及びRは、独立して、アミノ基について定義したとおりのアミノ置換基である。)スルファミル基の例は、これに限定されないが、−S(=O)NH、−S(=O)NH(CH)、−S(=O)N(CH、−S(=O)NH(CHCH)、−S(=O)N(CHCH、及び−S(=O)NHPhが挙げられる。
スルホンアミド:−S(=O)NR(式中、R及びRは、独立して、アミノ基について定義したとおりのアミノ置換基である。)。スルホンアミド基の例は、これに限定されないが、−S(=O)NH、−S(=O)NH(CH)、−S(=O)N(CH、−S(=O)NH(CHCH)、−S(=O)N(CHCH、及び−S(=O)NHPhが挙げられる。
【0197】
上述のように、C1−7アルキル基は、例えばヒドロキシ(C1−7ヒドロキシアルキル基とも呼ばれる)、C1−7アルコキシ(C1−7アルコキシアルキル基とも呼ばれる)、アミノ(C1−7アミノアルキル基とも呼ばれる)、ハロゲン(C1−7ハロアルキル基とも呼ばれる)、カルボキシ(C1−7カルボキシアルキル基とも呼ばれる)、及びC5−20アリール(C5−20アリール−C1−7アルキル基とも呼ばれる)で置換されていてもよい。
【0198】
同様に、C5−20アリール基は、例えば、ヒドロキシ(C5−20ヒドロキシアリール基とも呼ばれる)、ハロゲン(C5−20ハロアリール基とも呼ばれる)、アミノ(C5−20アミノアリール基とも呼ばれる、例えばアニリン等)、C1−7アルキル(C1−7アルキル−C5−20アリール基とも呼ばれる、例えばトルエン等)、及びC1−7アルコキシ(C1−7アルコキシ−C5−20アリール基とも呼ばれる、例えば、アニソール等)で置換されていてもよい。
【0199】
これら及びそのような置換された基のその他の特定の例についても下記に示す。
【0200】
1−7ハロアルキル基:本明細書で用いられる用語“C1−7ハロアルキル基”は、少なくとも1個の水素原子(例えば、1、2、3)がハロゲン原子(例えば、F、Cl、Br、I)により置換されたC1−7アルキル基に関係する。1個よりも多い水素原子がハロゲン原子に置換された場合、該ハロゲン原子は、独立して、同一でも又は異なっていてもよい。全ての水素原子がハロゲン原子により置換されてもよく、その場合、該基を便宜上“C1−7ペルハロアルキル基”と呼んでもよい。C1−7ハロアルキル基の例は、これに限定されないが、−CF、−CHF、−CHF、−CCl、−CBr、−CHCHF、−CHCHF、及び−CHCFが挙げられる。
【0201】
1−7ヒドロキシアルキル:本明細書で用いられる用語“C1−7ヒドロキシアルキル基”は、少なくとも1個の水素原子がヒドロキシ基により置換されたC1−7アルキル基に関係する。C1−7ヒドロキシアルキル基の例は、これに限定されないが、−CHOH、−CHCHOH、及び−CH(OH)CHOHが挙げられる。
【0202】
1−7カルボキシアルキル:本明細書で用いられる用語“C1−7カルボキシアルキル基”は、少なくとも1個の水素がカルボキシ基により置換されたC1−7アルキル基に関係する。C1−7カルボキシアルキル基の例は、これに限定されないが、−CHCOOH及び−CHCHCOOHが挙げられる。
【0203】
1−7アミノアルキル:本明細書で用いられる用語“C1−7アミノアルキル基”は、少なくとも1個の水素原子がアミノ基により置換されたC1−7アルキル基に関係する。C1−7アミノアルキル基の例は、これに限定されないが、−CHNH、−CHCHNH、及び−CHCHN(CHが挙げられる。
【0204】
1−7アルキル−C5−20アリール:本明細書で用いられる用語“C1−7アルキル−C5−20アリール”は、C1−7アルキル基により置換されたある一定のC5−20アリール基をいう。そのような基の例は、これに限定されないが、トリル(トルエンから)、キシリル(キシレンから)、メシチル(メシチレンから)、スチリル(スチレンから)、及びクメニル(クメンから)が挙げられる。
【0205】
5−20アリール−C1−7アルキル:本明細書で用いられる用語“C5−20アリール−C1−7アルキル”は、C5−20アリール基で置換されたある一定のC1−7アルキル基をいう。そのような基の例は、これに限定されないが、ベンジル(フェニルメチル)、トリルメチル、フェニルエチル、及びトリフェニルメチル(トリチル)が挙げられる。
【0206】
5−20ハロアリール:本明細書で用いられる用語“C5−20ハロアリール”は、1つ以上のハロゲン基により置換されたある一定のC5−20アリール基をいう。そのような基の例は、これに限定されないが、ハロフェニル(例えば、オルト−、メタ−、又はパラ−置換のいずれでもよく、フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、又はヨードフェニル)、ジハロフェニル、トリハロフェニル、テトラハロフェニル、及びペンタハロフェニルが挙げられる。
【0207】
その他の形態
これらの置換基の周知のイオン、塩、溶媒和物、及び保護体(protected form)が上述のものに含まれる。例えば、カルボン酸(−COOH)への言及は、そのアニオン体(カルボキシレート)(−COO)、その塩又は溶媒和物、並びに慣用の保護体をも含む。同様に、アミノ基への言及は、該アミノ基のプロトン化体(−NHR)、塩又は溶媒和物(例えば、塩酸塩)、並びにアミノ基の慣用の保護体を含む。同様に、ヒドロキシル基への言及は、そのアニオン体(−O)、塩又は溶媒和物、並びにヒドロキシル基の慣用の保護体をも含む。
【0208】
頭字語
便宜上、多くの化学的部分は慣用の略語を用いて表され、これに限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル(nPr)、iso−プロピル(iPr)、n−ブチル(nBu)、tert−ブチル(tBu)、n−ヘキシル(nHex)、シクロヘキシル(cHex)、フェニル(Ph)、ビフェニル(biPh)、ベンジル(Bn)、ナフチル(naph)、メトキシ(MeO)、エトキシ(EtO)、ベンゾイル(Bz)、及びアセチル(Ac)が挙げられる。
【0209】
便宜上、多くの化合物は慣用の略語を用いて表され、これに限定されないが、メタノール(MeOH)、エタノール(EtOH)、iso−プロパノール(iPrOH)、メチル エチル ケトン(MEK)、エーテル又はジエチルエーテル(EtO)、酢酸(AcOH)、ジクロロメタン(メチレンクロライド、DCM)、トリフルオロ酢酸(TFA)、ジメチルホルムアミド(DMF)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、テトラヒドロフラン(THF)、及びジメチルスルホキシド(DMSO)が挙げられる。
【0210】
異性体、塩、溶媒和物、保護体、及びプロドラッグ
ある化合物は1つ以上の特定の幾何異性体、光学異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー異性体、エピマー異性体、立体異性体、互変異性体、配座異性体、又はアノマー異性体で存在し、これに限定されないが、シス−及びトランス−体;E−及びZ−体;c−、t−、及びr−体;エンド−及びエキソ−体;R−、S−、及びmeso−体;D−及びL−体;d−及びl−体;(+)及び(−)体;ケト−、エノール−、及びエノラート−体;シン−及びアンチ−体;シンクリナル(synclinal)−及びアンチクリナル(anticlinal)−体;α−及びβ−体;アキシアル及びエクアトリアル体;舟形−、いす形−、ねじれ形−、封筒形−、及び半いす形−体;及びそれらの組み合わせが挙げられ、下記では集合的に“異性体(isomers、isomeric forms)”と呼ぶ。
【0211】
下記で互変異性体について述べるようなのは別として、本明細書で用いられる用語“異性体”から特に除かれるのは、構造異性体(structural or constitutional isomers)(即ち、単に空間内の原子の位置によるものではなく、原子間の結合に差異がある異性体)であることに注意されたい。例えば、メトキシ基−OCHへの言及は、その構造異性体であるヒドロキシメチル基−CHOHへの言及と解釈されるべきではない。同様に、オルト−クロロフェニルは、その構造異性体であるメタ−クロロフェニルへの言及と解釈されるべきではない。
【0212】
しかしながら、ある構造分類への言及は、その分類の範囲内にある構造的異性体を含む(例えば、C1−7アルキルはn−プロピル及びiso−プロピルを含み;ブチルはn−、iso−、sec−、及びtert−ブチルを含み;メトキシフェニルはオルト−、メタ−、及びパラ−メトキシフェニルを含む)。
【0213】
上記の除外は、例えば、以下の互変異性のペア:ケト/エノール(下図)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エンチオール(enethiol)、N−ニトロソ/ヒドロキシアゾ、及びニトロ/アシ(aci)−ニトロにあるような互変異性体、例えば、ケト−、エノール−、及びエノラート−体には関係ない。
【0214】
【化79】
Figure 2004510706
用語“異性体”は1つ以上の同位体の置換基を有する化合物を特に含むことに注意されたい。例えば、Hはどのような同位体であってもよく、H、H(D)、及びH(T)が挙げられ;Cはどのような同位体であってもよく、12C、13C、及び14Cが挙げられ;Oはどのような同位体であってもよく、16O及び18Oが挙げられる等である。
【0215】
特にことわらない限り、特定の化合物への言及は、(完全又は部分的)ラセミ体及びその他のそれらの混合物を含むそのような全ての異性体を含むものである。そのような異性体の製造方法(例えば、不斉合成)及び分離方法(例えば、分別結晶及びクロマトグラフィ法)は当技術分野で公知であるか、又は本明細書で教示する方法若しくは公知の方法を適用して公知の手順により容易に得られる。
【0216】
特にことわらない限り、特定の化合物への言及も、例えば下記のような、そのイオン、塩、溶媒和物、及び保護体を含む。
【0217】
活性化合物の対応する塩、例えば薬学的に許容される塩を製造し、精製し、及び/又は取り扱うことが便利であり、又は望ましいことがある。薬学的に許容される塩の例はBergeら、1977、”Pharmaceutically Acceptable Salts,” J. Pharm. Sci.、Vol. 66、pp. 1−19に記載されている。
【0218】
例えば、化合物がアニオン性であるか、又はアニオン性になり得る官能基(例えば、−COOHは−COOになり得る)を有するならば、好適なカチオンを用いることにより塩が形成される。好適な無機カチオンの例は、これに限定されないが、Na+及びK+等のアルカリ金属イオン、Ca2+及びMg2+等のアルカリ土類金属カチオン、及Al3+等のその他のカチオンが挙げられる。好適な有機カチオンの例は、これに限定されないが、アンモニウムイオン(即ち、NH )及び置換アンモニウムイオン(例えば、NH、NH 、NHR 、NR )が挙げられる。いくつかの好適な置換アンモニウムイオンの例は:エチルアミン、ジエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジン、ベンジルアミン、フェニルベンジルアミン、コリン、メグルミン(meglumine)、及びトロメタミン(trometh)、並びにリジン及びアルギニン等のアミノ酸に由来するものである。一般的な第四級アンモニウムイオンの例はN(CH である。
【0219】
化合物がカチオン性であるか、又はカチオン性になり得る官能基(例えば、−NHは−NH になり得る)を有するならば、好適なアニオンを用いることにより塩を形成することができる。好適な無機アニオンの例は、これに限定されないが、以下の無機酸:塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、及び亜リン酸に由来するものが挙げられる。好適な有機アニオンの例は、これに限定されないが、以下の有機酸:酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、パルミチン酸、乳酸、リンゴ酸、パモ(pamoic)酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、安息香酸、ケイ皮酸、ピルビン酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、及び吉草酸に由来するものが挙げられる。好適なポリマーアニオン(polymeric anions)の例は、これに限定されないが、以下のポリマー酸(polymeric acids):タンニン酸、カルボキシメチルセルロースに由来するものが挙げられる。
【0220】
活性化合物の対応する溶媒和物を製造し、精製し、及び/又は取り扱うことが便利であり、又は望ましいことがある。用語“溶媒和物”は本明細書では慣用の意味で用いられ、溶質(例えば、活性化合物、活性化合物の塩)と溶媒との複合体(complex)に言及するものである。溶媒が水の場合、溶媒和物は便宜上水和物と呼ばれ、例えば一水和物、二水和物、三水和物等である。
【0221】
化学的に保護した形で活性化合物を製造し、精製し、及び/又は取り扱うことが便利であり、又は望ましいことがある。本明細書で用いられる“化学的に保護した形・化学的保護体(chemically protected form)”とは、1個以上の反応性官能基が望ましくない化学反応から保護された、即ち、保護基(マスク(mask)基、ブロック(block)基としても知られる)の形態にある化合物に関係する。反応性官能基を保護することにより、保護された基に影響を与えることなく、他の未保護の反応性官能基が関与する反応を行うことができる。該保護基は、分子の残りの部分に実質的に影響を与えることなく、通常、後の工程で除去することができる。例えば、Protective Groups in Organic Synthesis(T. Green及びP. Wuts、Wiley、1991)を参照されたい。
【0222】
例えば、ヒドロキシ基は、例えば:t−ブチルエーテル;ベンジル、ベンズヒドリル(ジフェニルメチル)、又はトリチル(トリフェニルメチル)エーテル;トリメチルシリル又はt−ブチルジメチルシリルエーテル;又はアセチルエステル(−OC(=O)CH、−OAc)のようにエーテル(−OR)又はエステル(−OC(=O)R)として保護することができる。
【0223】
例えば、アルデヒド又はケトン基はそれぞれアセタール又はケタールとして保護することができ、カルボニル基(>C=O)は、例えば第一級アルコールとの反応により、ジエーテル(>C(OR))に変換される。アルデヒド又はケトン基は酸の存在下で大過剰の水を用いる加水分解により容易に再生される。
【0224】
例えば、アミン基は、例えばアミド又はウレタンとして、例えば:メチルアミド(−NHCO−CH);ベンジルオキシアミド(−NHCO−OCH、−NH−Cbz);t−ブトキシアミド(−NHCO−OC(CH、−NH−Boc);2−ビフェニル−2−プロポキシアミド(−NHCO−OC(CH、−NH−Bpoc)、9−フルオレニルメトキシアミド(−NH−Fmoc)、6−ニトロベラトリル(veratryl)オキシアミド(−NH−Nvoc)、2−トリメチルシリルエチルオキシアミド(−NH−Teoc)、2,2,2−トリクロロエチルオキシアミド(−NH−Troc)、アリルオキシアミド(−NH−Alloc)、2(−フェニルスルホニル)エチルオキシアミド(−NH−Psec);又は、適切な場合には、N−オキシド(>NO・)として保護することができる。
【0225】
例えば、カルボン酸基は、エステルとして、例えば:C1−7アルキルエステル(例えば、メチルエステル;t−ブチルエステル);C1−7ハロアルキルエステル(例えば、C1−7トリハロアルキルエステル);トリC1−7アルキルシリル−C1−7アルキルエステル;又はC5−20アリール−C1−7アルキルエステル(例えば、ベンジルエステル;ニトロベンジルエステル);又はアミド(例えばメチルアミドとして)として保護することができる。
【0226】
例えば、チオール基はチオエーテル基(−SR)として、例えば:ベンジルチオエーテル;アセトアミドメチルエーテル(−S−CHNHC(=O)CH)として保護することができる。
【0227】
プロドラッグの形態で活性化合物を製造し、精製し、及び/又は取り扱うことが便利であり、又は望ましいことがある。本明細書で使用される用語“プロドラッグ”は、代謝された時(例えば、in vivoで)に、望ましい活性化合物をもたらす化合物に関係する。一般的には、プロドラッグは不活性であるか、又は、活性化合物よりも活性が低いが、都合のよい取り扱い性、投与性、又は代謝物性をもたらすことができる。
【0228】
例えば、いくつかのプロドラッグは活性化合物のエステル(例えば、生理学的に許容され、代謝的に不安定なエステル)である。代謝時に、該エステル基(−C(=O)OR)は開裂して活性薬剤を与える。そのようなエステルは、例えば、母体化合物中の任意のカルボン酸基(−C(=O)OH)のエステル化(適切であれば、母体化合物中に存在する他の反応性基を事前に保護しておく)、次いで必要により脱保護することにより形成することができる。そのような代謝的に不安定なエステルの例は、Rが、C1−7アルキル(例えば、−Me、−Et);C1−7アミノアルキル(例えば、アミノエチル;2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル;2−(4−モルホリノ)エチル);及びアシルオキシ−C1−7アルキル(例えば、アシルオキシメチル;アシルオキシエチル;例えば、ピバロイルオキシメチル;アセトキシメチル;1−アセトキシエチル;1−(1−メトキシ−1−メチル)エチル−カルボニルオキシエチル;1−(ベンゾイルオキシ)エチル;イソプロポキシ−カルボニルオキシメチル;1−イソプロポキシ−カルボニルオキシエチル;シクロヘキシル−カルボニルオキシメチル;1−シクロヘキシル−カルボニルオキシエチル;シクロヘキシルオキシ−カルボニルオキシメチル;1−シクロヘキシルオキシ−カルボニルオキシエチル;(4−テトラヒドロピラニルオキシ)カルボニルオキシメチル;1−(4−テトラヒドロピラニルオキシ)カルボニルオキシエチル;(4−テトラヒドロピラニル)カルボニルオキシメチル;及び1−(4−テトラヒドロピラニル)カルボニルオキシエチル)であるものが挙げられる。
【0229】
いくつかのプロドラッグは酵素的に活性化されて活性化合物を与えるか、又は、さらなる化学反応を経た上で活性化合物をもたらす化合物を与える。例えば、該プロドラッグは糖誘導体、又は他のグリコシド複合体(conjugate)であってもよいし、あるいはアミノ酸エステル誘導体であってもよい。
【0230】
合成
本発明のアクリドン及びアクリジン化合物は、例えば、図1、2、3A、3B、4、5、及び6に図示された方法により、又はこれら若しくは他の周知の方法を周知の手順で適用することにより製造することができる。
【0231】
図1は、本発明のある3,6−二置換アクリドンの化学合成方法を図示したスキームである。図1の工程のための試薬/条件は:(i)KNO / HSO;(ii)CrO、AcOH、還流;(iii)SnCl / HCl、90−100℃;(iv)3−クロロプロピオニルクロリド(3−CPC)、還流;(v)NHR、EtOH、NaI、還流;及び、(vi)HClである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミンを用いることにより、種々の本発明のアクリドン類を得ることができる。
【0232】
図2は、本発明のある2,7−二置換アクリドンの化学合成方法を図示したスキームである。図2の工程のための試薬/条件は:(i)Cu / CuSO / KCO / HO、5時間還流;(ii) ポリリン酸(PPA)、100℃、5時間;(iii)NaS、NaOH、EtOH、HO、還流;(iv)3−クロロプロピオニルクロリド(3−CPC)、還流;(v)NHR、EtOH、NaI;及び(vi)HClである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミンを用いることにより、種々の本発明のアクリドン類を得ることができる。
【0233】
図3Aは、本発明のある2,6−二置換アクリドンの化学合成方法を図示したスキームである。図3Aの工程のための試薬/条件は:(i)Cu、CuSO、KCO、HO;(ii)HSO、HO;(iii)NaS、NaOH;(iv)3−クロロプロピオニルクロリド;(v)EtOH、KI、NHR;及び、(vi)HClである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミンを用いることにより、種々の本発明のアクリドン類を得ることができる。
【0234】
図3Bは、本発明のある2,6−二置換アクリドンの化学合成方法を図示したスキームである。図3Bの工程のための試薬/条件は:(i)無水酢酸、HO、NaCO;(ii)ペンタン−1−オール、KCO、Cu;(iii)HSO、HO;(iv)3−クロロプロピオニルクロリド;(v)EtOH、KI、NHR;及び、(vi)HClである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミンを用いることにより、種々の本発明のアクリドン類を得ることができる。
【0235】
図4は、本発明のある3,6,9−三置換アクリジンの化学合成方法を図示したスキームである。図4の工程のための試薬/条件は:(i)POCl、還流;(ii)HN(PhR)、CHCl、室温;及び、(iii)NH(CHNH、MeOHである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミン、及び適切なアミンQ−NHR(例えば、NH(CHNH、置換アニリン等)を用いることにより、種々の本発明のアクリジン類を得ることができる。
【0236】
図5は、本発明のある2,7,9−三置換アクリジンの化学合成方法を図示したスキームである。図5の工程のための試薬/条件は:(i)POCl、還流;(ii)HN(PhR)、CHCl、室温;及び、(iii)NH(CHNH、MeOHである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミン、及び適切なアミンQ−NHR(例えば、NH(CHNH、置換アニリン等)を用いることにより、種々の本発明のアクリジン類を得ることができる。
【0237】
図6は、本発明のある2,6,9−三置換アクリジンの化学合成方法を図示したスキームである。図6の工程のための試薬/条件は:(i)POCl、還流;(ii)HN(PhR)、CHCl、室温;及び、(iii)NH(CHNH、MeOHである。適切な第一級又は第二級アミン、NHR、好ましくは第二級アミン、及び適切なアミンQ−NHR(例えば、NH(CHNH、置換アニリン等)を用いることにより、種々の本発明のアクリジン類を得ることができる。
【0238】
追加の関連する合成方法は、例えば、Matsumura、1929及びKorolevら、1977、及びその中の引用文献に記載されている。
【0239】
使用
本発明は、本明細書に記載のような活性化合物、特に活性アクリジン及びアクリドンを提供する。本明細書で用いる用語「活性」は、テロメラーゼを阻害及び/又は細胞増殖を制御することができる化合物に関する。
【0240】
当業者であれば、候補化合物がテロメラーゼ活性を阻害するか否かを容易に決定することができる。例えば、特定の化合物によって提供されるテロメラーゼ阻害を評価するために都合よく用いることができるアッセイの一つを、以下の実施例に記載する。
【0241】
従って、本発明は、テロメラーゼを阻害する活性化合物、並びに細胞と、好ましくは、薬学上許容し得る組成物の形態の有効量の活性化合物とを接触させることを含むテロメラーゼの阻害方法を提供する。そのような方法を、in vitro又はin vivoで実施することができる。
【0242】
本発明はさらに、細胞増殖を調節する活性化合物、並びに細胞と、好ましくは、薬学上許容し得る組成物の形態の有効量の活性化合物とを接触させることを含む細胞増殖の制御方法を提供する。そのような方法を、in vitro又はin vivoで実施することができる。
【0243】
例えば、細胞のサンプル(例えば、腫瘍由来)をin vitroで増殖させ、活性化合物を前記細胞と接触させ、その細胞に対する該化合物の効果を観察する。「効果」の例として、細胞の形態学的状態を測定するか、又は細胞周期調節に関連する遺伝子の発現レベルを測定する。活性化合物が細胞に対して影響を及ぼすことが見出された場合、同じ細胞型の細胞を担持する被験体の治療方法において前記化合物の効力の予後又は診断マーカーとして、これを用いることができる。
【0244】
当業者であれば、候補化合物が任意の特定の細胞系について細胞増殖を調節するか否かを容易に測定することができる。例えば、特定の化合物によって提供される活性を評価するのに都合よく用いることができるアッセイの一つを、以下の実施例に記載する。
【0245】
本発明はさらに、増殖抑制剤である活性化合物を提供する。本明細書で用いる用語「増殖抑制剤」は、増殖状態を治療する化合物(すなわち、増殖状態の治療において有用な化合物)に関する。
【0246】
当業者であれば、候補化合物が任意の特定の細胞系について増殖状態を治療するか否かを容易に測定することができる。例えば、特定の化合物によって提供される活性を評価するのに都合よく用いることができるアッセイの一つを、以下の実施例に記載する。
【0247】
用語「細胞増殖」、「増殖状態」、「増殖性障害」及び「増殖性疾患」は、本明細書において互換的に使用され、in vitro又はin vivoにおける、新生物的増殖もしくは過形成的増殖などの、望ましくない過剰もしくは異常な細胞の望ましくないか、又は未制御の細胞増殖に関する。増殖状態の例としては、限定されるものではないが、良性、前悪性、及び悪性の細胞増殖、例えば、限定されるものではないが、新生物及び腫瘍(例えば、組織球腫、神経膠腫、星状細胞腫、骨腫)、癌(例えば、卵巣癌、乳癌、腸癌、結腸癌、腎臓癌、肺癌、小細胞肺癌、精巣癌、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、カポシ肉腫、黒色腫)、白血病、乾癬、骨疾患、線維増殖障害(例えば、結合組織のもの)、及びアテローム性動脈硬化症が挙げられる。限定されるものではないが、結腸、腎臓、乳腺、肺、卵巣、肝臓、膵臓、皮膚、及び脳などの任意の型の細胞を治療することができる。
【0248】
本発明の増殖抑制化合物は癌の治療における用途を有するので、本発明はさらに抗癌剤を提供する。本発明で用いる用語「抗癌剤」は、癌を治療する化合物(すなわち、癌の治療において有用である化合物)に関する。抗癌作用は、限定されるものではないが、細胞増殖の調節、血管新生(新しい血管の形成)の阻害、転移(その起源からの腫瘍の拡散)の阻害、侵入(近隣の正常構造への腫瘍細胞の拡散)の阻害、又はアポトーシス(プログラムされた細胞死)の促進などの1つ以上の機構を介して生じるものであってよい。
【0249】
本発明はさらに、ヒト又は動物の体の治療、例えば、癌などの増殖状態の治療の方法における使用のための活性化合物を提供する。そのような方法は、そのような被験体に、好ましくは医薬組成物の形態の治療上有効な量の活性化合物を投与することを含んでもよい。
【0250】
状態の治療という意味で本明細書で用いる用語「治療」は、一般的には、ヒトであっても動物であっても(例えば、獣医学的用途)、例えば、進行速度の低下、進行速度の停止、状態の緩和、及び状態の治癒を含む状態の進行の阻害などのいくらかの望ましい治療効果が達成される治療及び療法に関する。予防的手段としての治療(すなわち、予防法)も含まれる。
【0251】
本明細書で用いる用語「治療上有効量」は、いくらかの望ましい治療効果をもたらすのに有効であり、合理的な利益/危険比に対応する、活性化合物、又は活性化合物を含む材料、組成物もしくは投与剤形の量に関する。
【0252】
用語「治療」は、2種以上の治療又は療法を、例えば、連続的又は同時的に組合せる組合せ治療及び療法も含む。治療及び療法の例としては、限定されるものではないが、化学療法(例えば、薬剤、抗体(例えば、免疫療法において)、プロドラッグ(例えば、光力学療法、GDEPT、ADEPTなどにおいて)などの活性剤の投与);手術;放射線療法;及び遺伝子療法が挙げられる。
【0253】
本発明はさらに、例えば、増殖状態の治療のための医薬品の製造のための活性化合物の使用を提供する。
【0254】
本発明はさらに、ヒト又は動物の体の治療方法を提供し、該方法は、治療を必要とする被験体に、好ましくは医薬組成物の形態の治療上有効な量の活性化合物を投与することを含む。
【0255】
また、活性化合物を、例えば、in vitroで細胞増殖を調節するために、テロメラーゼを阻害するための細胞培養添加物として用いることができる。
【0256】
また、活性化合物を、例えば、候補宿主が問題の化合物を用いた治療から利益を得られるかどうかを決定するために、in vitroアッセイの一部として用いることもできる。
【0257】
また、活性化合物を、例えば、他の活性化合物、他のテロメラーゼ阻害剤、他の増殖抑制剤などを同定するためのアッセイにおける標準として用いることもできる。
【0258】
キット
本発明の一態様は、(a)好ましくは、好適な容器及び/又は好適な包装で提供される活性成分;並びに(b)例えば、該活性化合物の投与方法についての説明書などの使用のための指示を含むキットに関する。
【0259】
説明書は、活性成分が好適な治療である示唆のリストを含んでもよい。
【0260】
投与
前記活性化合物又は該活性化合物を含む医薬組成物を、全身的/末梢的にも又は所望の作用部位でも、任意の都合がよい投与経路により、被験体に投与することができ、限定されるものではないが、経口(例えば、摂取による);局所(例えば、経皮、経鼻、点眼、経頬、及び舌下など);経肺(例えば、エアロゾルを用いる、例えば、口又は鼻を介した吸入又は通気療法による);直腸;経膣;例えば、皮下、皮内、筋肉内、静脈内、動脈内、心臓内、鞘内、脊髄内、被膜内、被膜下、眼窩内、腹腔内、気管内、表皮下、関節内、クモ膜下、及び胸骨下などの注入による非経口;例えば、皮下もしくは筋肉内へのデポットの埋め込みなどが挙げられる。
【0261】
被験体は、真核生物、動物、脊椎動物、哺乳動物、げっ歯類(例えば、モルモット、ハムスター、ラット、マウス)、ネズミ(例えば、マウス)、イヌ類(例えば、イヌ)、ネコ類(例えば、ネコ)、ウマ類(例えば、ウマ)、霊長類、類人猿(例えば、サル又は類人猿)、サル(例えば、マーモセット、ヒヒ)、類人猿(例えば、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン、テナガザル)、又はヒトであってよい。
【0262】
製剤
活性化合物を単独で投与することも可能であるが、上記のような少なくとも1種の活性化合物と一緒に1種以上の薬学上許容し得る担体、賦形剤、バッファー、アジュバント、安定化剤、又は当業者には公知の他の物質及び必要に応じて他の治療剤を含む医薬組成物(例えば、製剤)としてそれを提供するのが好ましい。
【0263】
従って、本発明はさらに、上記のような医薬組成物、及び少なくとも1種の上記のような活性化合物と、本明細書に記載の1種以上の薬学上許容し得る担体、賦形剤、バッファー、アジュバント、安定化剤、又は他の物質とを混合することを含む医薬組成物の作製方法を提供する。
【0264】
本明細書で用いる用語「薬学上許容し得る」は、健全な医学的な判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、又は他の問題もしくは障害なしに被験体(例えば、ヒト)の組織との接触における使用に好適であり、合理的な利益/危険比に対応する化合物、物質、組成物、及び/又は投与剤形に関する。また、各々の担体、賦形剤などは、前記製剤の他の成分と共存できるという意味でも「許容され」なければならない。
【0265】
前記製剤を、単位投与形態で都合よく提供することができ、製薬業界で公知の任意の方法により調製することができる。そのような方法は、活性化合物と、1種以上の補助成分を構成する担体とを結合させる工程を含む。一般的には、活性化合物と、液体担体もしくは微細に分割された担体又はその両方とを、均一かつ密接に結合させた後、必要に応じて生成物を形状化することにより、前記製剤を調製する。
【0266】
製剤は、液体、溶液、懸濁液、乳濁液、錠剤、ロゼンジ剤、顆粒剤、粉末剤、カプセル剤、カシェ剤、ピル、アンプル剤、坐剤、ペッサリー、軟膏、ゲル、ペースト、クリーム、スプレー、気泡剤、ローション、オイル、ボーラス、舐剤、又はエアロゾル剤の形態であってよい。
【0267】
経口投与(例えば、摂取による)に好適な製剤を、各々所定量の活性化合物を含有するカプセル剤、カシェ剤もしくは錠剤などの個別の単位として;粉末剤もしくは顆粒剤として;水性もしくは非水性の液体中の溶液もしくは懸濁液として;又は水中油液体乳液もしくは油中水液体乳液として;ボーラスとして;舐剤として;又はペーストとして、提供することができる。
【0268】
錠剤を、必要に応じて、1種以上の補助成分と共に、圧縮又は成型により作製することができる。好適な機械中で、粉末又は顆粒などの自由流動形態の活性化合物を圧縮し、必要に応じて、結合剤(例えば、ポビドン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、グリコール酸ナトリウムデンプン、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、界面活性剤又は分散剤と混合することにより、圧縮錠剤を調製することができる。好適な機械中で、不活性な液体希釈剤で湿潤させた粉末化された化合物の混合物を成型することにより、成型錠剤を作製することができる。前記錠剤を必要に応じてコーティング又は刻み目をつけることができ、例えば、所望の放出プロフィールを提供するためにヒドロキシプロピルメチルセルロースの比率を変化させて、活性化合物の遅延放出又は制御放出を提供するように製剤化することができる。胃よりも腸の部分での放出を提供するために、必要に応じて、腸溶性コーティングを用いて錠剤を提供することができる。
【0269】
局所投与(例えば、経皮、経鼻、点眼、経頬、及び舌下)に好適な製剤を、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉末剤、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル、又は油として製剤化することができる。あるいは、製剤は、活性化合物及び必要に応じて1種以上の賦形剤もしくは希釈剤を染み込ませた包帯又は絆創膏などのパッチ又は手当て用品を含んでもよい。
【0270】
口中での局所投与に好適な製剤としては、香料基剤、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性化合物を含むロゼンジ剤;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性基剤中に活性化合物を含む香錠;並びに好適な液体担体中に活性化合物を含む口内洗浄液が挙げられる。
【0271】
眼への局所投与に好適な製剤としては、活性化合物を、好適な担体、特に、活性化合物のための水性溶媒に溶解又は懸濁させた点眼剤が挙げられる。
【0272】
鼻への投与に好適な製剤としては、担体が固体である場合、例えば、約20〜約500ミクロンの範囲の粒径を有する粗い粉末が挙げられ、これを、鼻で吸う様式で、すなわち、鼻に近いところで保持された該粉末の容器からの鼻を通過させた急速な吸入により投与する。例えば、鼻スプレー、点鼻剤として、又はネブライザーによるエアロゾル投与による、担体が液体である投与に好適な製剤としては、活性化合物の水性又は油性溶液が挙げられる。
【0273】
皮膚を介した局所投与に好適な製剤としては、軟膏、クリーム、及び乳濁液が挙げられる。軟膏中に製剤化する場合、必要に応じて、活性化合物をパラフィン性軟膏基剤又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いることができる。あるいは、水中油クリーム基剤を用いて、クリーム中に活性化合物を製剤化することもできる。必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも約30% w/wの多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール及びポリエチレングリコール並びにその混合物などの1個以上の水酸基を有するアルコールを含んでもよい。この局所製剤は、皮膚又は他の作用領域を介した活性化合物の吸収又は浸透を増強する化合物を含むのが望ましい。そのような皮膚浸透増強剤の例としては、ジメチルスルホキシド及び関連類似体が挙げられる。
【0274】
局所乳濁液として製剤化する場合、その油相は、必要に応じて、単に乳化剤(利胆剤としても知られる)を含んでもよいし、脂肪もしくは油又は脂肪及び油の双方と少なくとも1種の乳化剤の混合物を含んでもよい。好ましくは、親水性乳化剤を、安定化剤として働く親油性乳化剤と一緒に含有させる。油及び脂肪の双方を含有させるのも好ましい。同時に、安定化剤を含むか、又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、油及び/又は脂肪と一緒のワックスは、クリーム製剤の油分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
【0275】
好適な利胆剤及び乳化安定化剤としては、Tween 60、Span 80、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセロール及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。医薬用乳濁製剤でよく用いられるほとんどの油における前記活性化合物の溶解度は極めて低いため、前記製剤にとって好適な油又は脂肪の選択は、所望の化粧品特性の達成に基づく。従って、クリームはベトベトせず、非染色性で、かつ洗浄可能であり、チューブ又は他の容器からの漏出を回避するために好適な硬度を有する製品であるのが好ましい。ジ−イソアジペート、イソセチルステアレート、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、イソプロピルミリステート、デシルオレアート、イソプロピルパルミテート、ブチルステアレート、2−エチルヘキシルパルミテートなどの直鎖もしくは分枝鎖の一もしくは二塩基アルキルエステル又はCrodamol CAPとして知られる分枝鎖エステルの混合物を用いることができるが、最後の3つが好ましいエステルである。これらを、単独で用いることもできるし、又は必要とされる特性に応じて組み合わせて用いることもできる。あるいは、白軟パラフィン及び/もしくは液体パラフィンなどの高融点脂質又は他の鉱物油を用いることもできる。
【0276】
直腸投与に好適な製剤を、例えば、ココアバター又はサリチル酸塩を含む好適な基剤を含む坐剤として提供することができる。
【0277】
経膣投与に好適な製剤を、活性成分に加えて、当業界で好適であると知られている担体などを含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、気泡剤又はスプレー製剤として提供することができる。
【0278】
非経口投与(例えば、皮膚、皮下、筋肉内、静脈内及び皮内などの注入による)に好適な製剤としては、目的のレシピエントの血液と製剤とを等張にする酸化防止剤、バッファー、保存剤、安定化剤、静菌剤及び溶質を含んでもよい水性及び非水性等張性、発熱物質非含有の滅菌注入溶液;懸濁剤及び濃縮剤、並びに前記化合物を血液成分又は1種以上の器官に標的化させるように設計されたリポソーム又は他の微粒子系を含んでもよい水性及び非水性滅菌懸濁液が挙げられる。そのような製剤中での使用にとって好適な等張性ビヒクルの例としては、塩化ナトリウム注入液、リンゲル溶液、又は乳酸加リンゲル注入液が挙げられる。典型的には、前記溶液中の活性化合物の濃度は、約1 ng/ml〜約10μg/ml、例えば、約10 ng/ml〜約1μg/mlである。前記製剤を、単回投与又は複数回投与のための密封容器、例えば、アンプル及びバイアル中で提供することができ、使用直前に滅菌液体担体、例えば注入用水の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存することができる。即席注入溶液及び懸濁液を、滅菌された粉末、顆粒、及び錠剤から調製することができる。製剤は、活性化合物を血液成分又は1種以上の器官に標的化させるように設計されたリポソーム又は他の微粒子系の形態であってもよい。
【0279】
用量
前記活性化合物、及び活性化合物を含む組成物の好適な用量は、被験体に応じて変化し得ることは理解されるであろう。最適な用量の決定は、一般的には、本発明の治療のあらゆる危険性又は有害な副作用に対する治療的利益のレベルの平衡化を含む。選択される用量レベルは、限定されるものではないが、特定の化合物の活性、投与経路、投与時間、化合物の排出速度、治療期間、他の薬剤、化合物、及び/又は組み合わせて用いる材料、並びに被験体の年齢、性別、体重、症状、通常の健康状態、及び病歴などの様々な因子に依存するであろう。化合物の量及び投与経路は、究極的には、医師の判断によるが、一般的には、用量は所望の効果を達成する作用部位での局所濃度を達成するためのものであろう。
【0280】
in vivoでの投与を、治療過程を通して、連続的又は断続的に1回投与で行うことができる。最も効果的な手段及び投与の用量の決定方法は当業者には公知であり、治療に用いる製剤、治療の目的、治療すべき標的細胞、及び治療すべき被験体に応じて変化するであろう。単回又は複数回投与を、治療する医師によって選択される用量レベル及びパターンを用いて行うことができる。
【0281】
一般的には、前記活性化合物の好適な用量は、1日あたり、被験体の約0.1〜約250 mg/kg体重の範囲である。活性化合物が塩、エステル、プロドラッグなどである場合、投与される量は親化合物に基づいて算出され、従って、用いる実際の重量は比例的に増加する。
【0282】
実施例
以下の実施例は単に本発明を説明するためのものであり、本明細書に記載されているような本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0283】
一般的手順
融点は、Leica Galen IIIホットステージ融点装置により記録し、補正はしていない。H−NMRスペクトルは、250 MHz Bruker AC250 スペクトロメーターにより、d−MeSO又はCDCl溶液のいずれかで、内部標準としてMeSi(TMS)を用いて303±1 K(ケルビン)で記録した。EI (70 eV)、FAB及び高分解能マススペクトルは薬科学院(The School of Pharmacy、ロンドン大学、英国)により測定された。元素分析はMedac Ltd. (Brunel Science Center, Egham, Surrey, 英国)により行なわれ、記号で示した元素の結果は理論値の0.4%以内であった。TLCは、溶離液としてCHCl/MeOH (0−20% MeOH)を用いてシリカゲル(Merck 60F−254)で行なわれ、254及び366 nmで可視化した。有機溶液は硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。
【0284】
実施例
2,2’,4,4’−テトラニトロジフェニルメタン (2)
【化80】
Figure 2004510706
硝酸カリウム (54.00 g, 0.53mol) を攪拌した濃 HSO (200mL) に温度を20℃以下に維持しながら何回かに分けて添加した。ジフェニルメタン 1 (20.00 g, 0.12mol) を1.5時間にわたって15℃で滴下すると、茶色の混合物が得られた。完全に加えてから、該混合物を70℃まで40分間加熱すると、深見のある赤色の溶液が得られた。冷却の際に、その液体を氷に注ぎ、生成した淡黄色の固体を回収した。この固体を HO (2 x 200mL)で洗浄し、次いで EtOH (300mL) で沸騰させて生成物 2 をクリーム状固体として得た(33.83 g, 82%)。
融点 170−173℃ (文献値 173℃); H−NMR (CDCl) δ 4.87 (s, 2H, CH), 7.41 (D, J = 8.5 Hz, 2H, H−6/6’), 8.44 (dd, J = 8.5 Hz, J = 2.4 Hz, 2H, H−5/5’), 8.97 (d, J = 2.4 Hz, 2H, H−3/3’); MS [EI] (相対強度%) m/z 346 ([M].+, 41), 331 (48), 303 (57), 302 ([M−NO.+, 38), 300 (41), 268 (60), 285 (37), 256 ([M−N.+, 19), 255 (29), 254 (64), 253 (24), 240 (32), 239 (100), 210 ([M−N3O6].+, 62), 193 (42), 164 ([M−N.+, 46), 163 (80), C13 (M = 348.24) 実測値: C, 44.54; H, 2.38; N, 15.96%. 理論値 C, 44.84; H, 231; N, 16.09%。
【0285】
実施例
2,2’,4,4’−テトラニトロベンゾフェノン (3)
(BR−ACO−1)
【化81】
Figure 2004510706
氷酢酸 (100mL)の 2 (68.00 g, 0.20mol)の還流溶液にCrO (100.00 g, 1.00mol)を45分間ゆっくりと添加し、該混合物を3時間還流した。冷却の際に、生成物を水 (3000mL)に注ぎ、生じた沈殿を回収し、HO (2000mL)、EtOH (2 x 100mL)及びEtO (2 x 100mL)で洗浄し、ケトン 3 をクリーム状固体として得た(66.40 g, 94%)。
融点 236−238℃ (文献値 232℃; Matsumura, 1929); H−NMR (d−DMSO) δ 8.03 (d, J = 2.0 Hz, 2H, H−6/6’), 8.65 (dd, J = 8.5 Hz, J = 2.1 Hz, 2H, H−5/5’), 8.96 (d, J = 2.1 Hz, 2H H−3/3’); MS [EI] (相対強度%) m/z 363 ([M+H].+, 6%), 346 ([M−O].+, 52), 316 ([M−NO.+, 100), 270 (28), 242 (16), 196 ([C.+, 54), 195 ([C.+, 100) 179 ([C.+, 71), 149 ([CNO.+, 85), 103 ([CO].+, 82), 75 ([C.+, 100). 実測値 C, 43.13; H, 1.52; N, 15.38%, C13 (M = 362.22) 理論値 C, 43.13; H, 1.52; N, 15.47%。
【0286】
実施例
3,6−ジアミノ−9(10H)−アクリドン (4)
(BR−ACO−2)
【化82】
Figure 2004510706
濃HCl (比重1.18, 300mL) を無水SnCl (94.80 g, 0.50mol)に添加し、該混合物を加熱還流して(HClガスが発生するので注意)透明な溶液を得た。ケトン 3 (15.00g, 41.41mmol) を温度を90−100℃に維持しながら30分にわたって何回かに分けて添加した。生じた懸濁液に EtOH (25mL)及び濃HCl (30mL)を添加し、還流をさらに3時間続けた。冷却の際にさらに HCl (50mL) のアリコートを添加し、該混合物をそのまま18時間放置した。生じた茶色固体 (塩酸塩) を回収し、空気で乾燥し、この生成物を温希塩酸水溶液 (0.1 M, 230mL)に温浸し、脱色用活性炭とともに還流して、熱いうちにろ過した。冷却の際に、該溶液を NaOH水溶液 (20% w/v, 150mL) で中和してpH 〜13 として、淡茶色の固体を得た。この得られた混合物を20分間加熱還流し、熱いうちにろ過した。残った固体を、ろ液が中性になるまで、20% NaOH (50mL)及び温HOで洗浄した。その化合物を減圧乾燥してアクリドン 4 を淡茶色の固体として得た(5.83 g, 62%)。
融点 >300℃ (文献値 >300℃; Matsumura 1929); IR (KBr)/cm−1 3337 (N−H 伸縮) 3214 (N−H 伸縮.) 1637, 1595, 1526, 1473: H−NMR (d−DMSO) δ 5.86 (br s, 4H, DO 交換, NH), 6.32 (d, J = 1.9 Hz, 2H, H−4/5), 6.39 (dd, J =8.7 Hz, J = 1.9 Hz, 2H, H−2/7), 7.77 (d, J = 8.7 Hz, 2H, H−1/8), 10.57 (br s, 1H , DO 交換, H−10); MS [EI] (相対強度%) m/z 225 ([M].+, 100), 91 (65). 実測値 C, 68.64; H, 4.82; N, 18.16%. C1311 0.1HO (M = 225.25) 理論値 C, 68.77; H, 4.97; N, 18.51%。
【0287】
実施例
3,6−ビス(3−クロロプロピオンアミド)−9(10H)−アクリドン (5)
(BR−ACO−3)
【化83】
Figure 2004510706
4 (40.0 g, 0.178mol)の3−クロロプロピオニルクロリド (3−CPC) (200mL)懸濁液を2時間加熱還流した。生じた混合物を0℃に冷却し、次いでろ過して、回収した生成物を大量のHO、EtOH (2 x 300mL)及びether (2 x 200mL)で洗浄し、クロロアミド 5 を黄色固体として得て (64.0 g, 88%)、DMF−EtOH (5:1 v/v)から再結晶した。
融点 > 300℃, H−NMR (DMSO) δ 2.92 (4H, t, J 6.3 Hz, COCHCHCl), 3.93 (4H, t, J 6.3 Hz, COCHCHCl), 7.25 (2H, dd, J 1.8 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.11 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.14(2H, d, J 1.8 Hz, H−4,5), 10.54 (2H, s, NHCO), 11.76 (1H, s, H−10). m/z (EI) 406.0715 (C1917Cl M+H 理論値 406.0725), 実測値 C 54.78; H 4.12; N 9.92% (無水 C1917Cl 1.0mol HO) 計算値 C 54.95; H 4.37; N 10.12%。
【0288】
実施例
一般的なアミノリシス(Aminolysis)手順 (6)
【化84】
Figure 2004510706
5 及びNaI (0.3 g)の攪拌還流EtOH (70mL)懸濁液に適切な第二級アミンNHR (2.5mL)の EtOH (15mL)溶液を滴下した。該混合物をさらに3時間攪拌しながら還流した。冷却後に、EtOHの大部分を減圧下で除去し、次いでろ過し、回収した固体をCHCl (100mL)に溶解して、希アンモニア溶液 (2 x 75mL)及び食塩水 (100mL)で洗浄し、乾燥及び活性炭とともに攪拌した。溶媒を蒸発させて固体生成物を得た。EtOH / DMF からの再結晶により目的のアミン 6 を得た。
これらのアミン誘導体 7 の酸付加塩を生物学的評価について溶解性を向上させるために製造した。
【0289】
実施例
3,6−ビス[3−(ピロリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−14)
【化85】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をピロリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−14 を黄色固体として得た(0.71 g, 61%)。
融点 > 320℃, NMR (DMSO) δ 1.69 (8H, m, N(CHCH), 2.50 (8H, m, N(CHCH), 2.55 (4H, t, J 7.1 Hz, COCHCHN), 2.75 (4H, t, J 7.1 Hz, COCHCHN), 7.15 (2H, dd, J 1.7 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.07 (2H, d, J 8.7 Hz, H−1,8), 8.11 (2H, d, J 1.7 Hz, H−4,5), 10.47 (2H, s, NHCO), 11.62 (1H, s, H−10), m/z (EI) 476.2654 (C2734 M+H 理論値 476.2662), 実測値 C 65.80; H 6.80; N 14.19%, 計算値 (無水 C2734.1.0mol HO) C 65.70; H 7.15; N 14.19%。
【0290】
実施例
二塩酸塩
(BR−ACO−4)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−4、もHClで処理することにより製造した。
【0291】
実施例
3,6−ビス[3−(ピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−15)
【化86】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をピペリジン (3mL)で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−15 を黄色固体として得た(0.81 g, 60%)。
融点 > 320℃ H−NMR (CDCl) δ 1.61 (4H, m, N(CHCH)CH), 1.77 (8H, m, N(CHCH)CH), 2.61 (8H, m, N(CHCH), 2.65 (4H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 2.74 (4H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 6.84 (2H, dd, J 1.9 Hz, J 8.7 Hz, H−2,7), 8.29 (2H, d, J 1.9 Hz, H−4,5), 8.37 (2H, d, J 8.7 Hz, H−1,8), 9.02 (1H, s, H−10) 11.77 (2H, s, NHCO), m/z (EI) 504.2974 (C2938 M+H 理論値 504.2975), 実測値 C 64.47; H 7.56; N 12.83%, 計算値 (無水 C2937.2.0mol HO) C 64.54; H 7.66; N 12.98%。
【0292】
実施例
二塩酸塩
(BR−ACO−5)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−5、もHClで処理することにより製造した。
【0293】
実施例 10
3,6−ビス[3−(ジメチルアミノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−11)
【化87】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をジメチルアミン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−11 を黄色固体として得た(0.71 g, 67%)。
融点 > 320℃ H−NMR (DMSO) δ 2.19 (12H, s, N(CH), 2.50 (4H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 2.62 (4H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 7.17 (2H, dd, J 1.9 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.11 (2H, d, J 1.9 Hz, H−4,5) 8.17 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 10.39 (2H, s, NHCO), 11.58 (1H, s, H−10), m/z (EI) 424.2346 (C2330 M+H 理論値 424.2349), 実測値 C 62.41; H 7.02; N 15.75%, 計算値 (無水 C2329.1.0mol HO) C 62.57; H 7.08; N 15.86%。
【0294】
実施例 11
二塩酸塩
(BR−ACO−6)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−6、もHClで処理することにより製造した。
【0295】
実施例 12
3,6−ビス[3−(ジエチルアミノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−12)
【化88】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をジエチルアミン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−12 を黄色固体として得た(0.74 g, 62%)。
融点 > 320℃; H−NMR (CDCl) δ 1.70 (12H, t, J 7.2 Hz, N(CHCH 2.63 (4H, t, J 6.2 Hz, COCHCHN), 2.73 (8H, q, J 7.2 Hz, N(CHCH), 2.83 (4H, t, J 6.2 Hz, COCHCHN), 6.76 (2H, dd, J 1.9 Hz, J 8.7 Hz, H−2,7), 8.36 (2H, d, J 1.9 Hz, H−4,5) 8.38 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 9.63(1H, s, H−10), 11.83 (2H, s, NHCO), m/z (EI) 480.2987 (C2738 M+H 理論値 480.2375), 実測値 C 63.96; H 7.73; N 13.75%, 計算値 (無水 C2737.1.5mol HO) C 64.01; H 7.96; N 13.82%。
【0296】
実施例 13
二塩酸塩
(BR−ACO−7)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−7、もHClで処理することにより製造した。
【0297】
実施例 14
3,6−ビス[3−(モルホリノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−13)
【化89】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をモルホリン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−13 を薄黄色固体として得た(1.10 g, 87%)。
融点 > 320℃ H−NMR (DMSO) δ 2.43 (8H, t, J 4.5 Hz, N(CHCH)O), 2.55 (4H, t, J 6.8 Hz, COCHCHN), 2.67, 2.75 (4H, t, J 6.8 Hz, COCHCHN), 3.59 (8H, t, J 4.5Hz, N(CHCH)O), 7.18 (2H, dd, J 1.8 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.09 (2H, d, J 8.7 Hz, H−1,8), 8.11 (2H, d, J 1.8 Hz, H−4,5), 10.41 (2H, s, NHCO), 11.59 (1H, s, H−10), m/z (EI) 508.22561 (C2734 M+H 理論値 508.2560), 実測値 C 61.90; H 6.74; N 13.42%, 計算値 (無水 C2733.1.0mol HO) C 61.70; H 6.71; N 13.32%。
【0298】
実施例 15
二塩酸塩
(BR−ACO−8)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−8、もHClで処理することにより製造した。
【0299】
実施例 16
3,6−ビス[3−(4−メチルピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−23)
【化90】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) を4−メチルピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−23 を薄黄色固体として得た(0.75 g, 57%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 0.90 (6H, d, J 6.3 Hz, 2 x CH), 1.19 (2H, m, N(CHCHCH), 1.57 (4H, m, N(CHCH2aCH), 1.95 (4H, m, NCHCH2bCH), 2.51 (8H, m, N(CHCHCH), 2.56 (4H, t, J 7.1 Hz, COCHCHN), 2.85 (4H, t, J 7.1 Hz, COCHCHN), 7.16 (2H, dd, J 1.7 Hz, J 8.9 Hz, H−2,7), 8.09 (2H, d, J 8.9 Hz, H−1,8), 8.11 (2H, d, J 1.7 Hz, H−4,5), 10.51 (2H, s, NHCO), 11.60 (1H, s, H−10), m/z (EI) 532.3285 (C3142 M+H 理論値 532.3288), 実測値 C 67.73; H 7.51; N 13.23%, 計算値 (無水 C3141.1.0mol HO) C 67.73; H 7.88; N 12.74%。
【0300】
実施例 17
二塩酸塩
(BR−ACO−33)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−33、もHClで処理することにより製造した。
【0301】
実施例 18
3,6−ビス[3−(4−ヒドロキシピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−24)
【化91】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) を4−ヒドロキシピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−24 を薄黄色固体として得た(0.67 g, 50%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.44 (4H, m, N(CHCH2aCH), 1.73 (4H, m, NCHCH2bCH), 2.11 (4H, m, N(CH2aCHCH), 2.55 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.62 4H, m, N(CH2bCHCH), 2.77 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 4.53 (2H, m, N(CHCHCH), 7.16 (2H, dd, J 1.6 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.07 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.11 (2H, d, J 1.6 Hz, H−4,5), 10.52 (2H, s, NHCO), 11.61 (1H, s, H−10), m/z (EI) 536.2872 (C2937 理論値 536.2873), 実測値 C 61.77; H 7.00; N 13.39%, 計算値 (無水 C2937.1.5mol HO) C 61.91; H 7.17; N 12.45%。
【0302】
実施例 19
二塩酸塩
(BR−ACO−34)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−34、もHClで処理することにより製造した。
【0303】
実施例 20
3,6−ビス[3−(2−メチルピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−26)
【化92】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) を2−メチルピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−26 を薄黄色固体として得た(0.76 g, 57%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.19 (6H, d, J 6.3 Hz, CH), 1.62 (12H, m, CH), 2.34 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.56 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.68 (6H, m, NCH, NCH), 7.13 (2H, dd, J 1.6 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.11 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.14 (2H, d, J 1.6 Hz, H−4,5), 10.51 (2H, s, NHCO), 11.63(1H, s, H−10), m/z (EI) 532.3286 (C3141 M+H 理論値 532.3288), 実測値 C 67.66; H 7.38; N 12.61%, 計算値 (無水 C3141.1.0mol HO) C 67.73; H 7.88; N 12.74%。
【0304】
実施例 21
二塩酸塩
(BR−ACO−36)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−36、もHClで処理することにより製造した。
【0305】
実施例 22
3,6−ビス[3−(2−エチルピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−27)
【化93】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) を2−エチルピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−27 を薄黄色固体として得た(0.79 g, 57%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 0.83 (6H, t, 7.1 Hz, CHCH), 1.39 (4H, m, CHCH), 1.52 (12H, m, CH), 2.24 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.51 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.71 (6H, m, NCH, NCH), 7.17 (2H, dd, J 1.6 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.07 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.11 (2H, d, J 1.6 Hz, H−4,5), 10.49 (2H, s, NHCO), 11.60 (1H, s, H−10), m/z (EI) 559.9994 (C3345 理論値 560.3601), 実測値 C 70.47; H 8.12; N 12.45%, 計算値 (C3345) C 70.81; H 8.1; N 12.51%。
【0306】
実施例 23
二塩酸塩
(BR−ACO−37)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−37、もHClで処理することにより製造した。
【0307】
実施例 24
3,6−ビス[3−(N−エチルピペラジノ)プロピオンアミド)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−29)
【化94】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (1.0 g, 2.5mmol) をN−エチルピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−29 を薄黄色固体として得た(0.76 g, 57%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.14 (6 H, t, CHCH), 1.62 (12H, m, CH), 2.34 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.56 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.65 (20H, m, NCH 2.68 (6H, m, NCH, NCH), 7.13 (2H, dd, J 1.6 Hz, J 8.8 Hz, H−2,7), 8.11 (2H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.14 (2H, d, J 1.6 Hz, H−4,5), 10.51 (2H, s, NHCO), 11.63(1H, s, H−10), m/z (EI) 561.3427 (C3142 M+H 理論値 561.3412), 実測値 C 67.66; H 7.38; N 12.61%, 計算値 (無水 C3141.1.0mol HO) C 63.94; H 7.72; N 16.82%。
【0308】
実施例 25
二塩酸塩
(BR−ACO−39)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−39、もHClで処理することにより製造した。
【0309】
実施例 26
3,6−ビス[(1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]−オクタンアミノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(JH−ACO−31)
【化95】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順により、クロロアミド 5 (2.5 g, 5.9mmol) を 1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]−オクタン (7.0mL) で処理して、目的とする生成物 JH−ACO−31 を黄色固体として得た(3.1 g, 82%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 0.84 (6H, s, CH), 1.02 (6H, s, CH), 1.25 (4H, m, CH) 1.07 (6H, s, CH), 1.21 (4H, m, CH), 1.34 (4H, m, CH), 2.34 (2H, m, CH), 2.63 (4H, t, COCH), 3.07 (4H, m, COCHCHN), 3.20−3.30 (4H, m, CH), 7.21 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 8.09 (2 H, s, H−4,5), 8.14 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−2,7), 10.48 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 640.4238 (C3953 M+H 理論値 640.4226)。
【0310】
実施例 27
二塩酸塩
(JH−ACO−32)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JH−ACO−32、もHClで処理することにより製造した。
【0311】
グループ B:2,7− アクリジン
実施例 28
2−(4−アミノ−フェニルアミノ)−5−ニトロ安息香酸 (10)
【化96】
Figure 2004510706
2−クロロ−5−ニトロ安息香酸 9 (150 g, 0.744mol)、1,4−フェニレンジアミン 8 (150.0 g, 1.387mol)、無水炭酸カリウム(309 g, 2.236mol)、銅粉(2.0 g, 31.5mol)、硫酸銅(10 mg)及び水(2.25 l)の混合物を攪拌しながら5時間加熱還流した。熱いうちにひだ付きろ紙でろ過し、室温で終夜放置した。生成物のカリウム塩をグラスフィルターで回収し、氷水(2 x 250mL)、次いで氷冷エタノール(250mL)で洗浄した。該生成物を沸騰水(1250mL)に溶解し、沈殿物がなくなるまで酢酸を加えた。該混合物を氷水浴で冷却し、生成物を回収した。生成物を氷水(3 x 500mL)、次いで氷冷エタノール(2 x 500mL)、乾燥エーテル(250mL)、最後にヘキサン(2 x 500mL)で洗浄した。生成物を減圧下でPにより乾燥し、薄茶色の固体 10 を得た(130.52 g 64%)。
【0312】
実施例 29
2−アミノ−7−ニトロ−9(10H)−アクリドン (11)
【化97】
Figure 2004510706
Korolevら, 1976を参照されたい。85% オルトリン酸(360mL)を五酸化リン(600 g)に攪拌しながらゆっくりと添加して、新たにポリリン酸を調製した。混合物を、透明で粘稠な液体が得られるまで、攪拌しながらスチームバスで加熱した。2−(−4−アミノ−フェニルアミノ)−5−ニトロ安息香酸 10 (107.76 g, 0.394mol)を攪拌しながら5分にわたって添加した。混合物を時々攪拌しながら、スチームバスによる加熱を6時間続けた。熱いうちに混合物を4Lの氷水に注ぎ入れて30分攪拌し、終夜放置した。混合物に比重0.88のアンモニア水溶液を添加してpH 8.0 に調整して2時間冷却し、粗生成物をグラスフィルターで回収した。それを希釈アンモニア(1%濃度の比重0.88のアンモニア水, 250mL)、次いで水(3 x 250mL)、氷冷エタノール(2 x 250mL)、乾燥エーテル(2 x 250mL)、最後にヘキサン(250mL)で洗浄した。生成物 11 を減圧下でPにより乾燥して、赤茶色の固体を得た(97.04 g, 96%)。
【0313】
融点 > 350℃ (文献値 > 350℃; Korolevら, 1976) H−NMR (d−DMSO) δ 5.45 (2H, br s, DO 交換, −NH), 7.20 (1H, d, J 8.8 Hz, H−3), 7.38 (1H, s, H−1), 7.40 (1H, d, J 9.1 Hz, H−4), 7.58 (1H, d, 9.2 Hz, H−5), 8.35 (1H, d, 9.3 Hz, H−6), 8.98 (1H, s, H−8), 12.11 (1H, br s, DO 交換, H−10)。
【0314】
実施例 30
2,7−ジアミノ−9(10H)−アクリドン (12)
【化98】
Figure 2004510706
Bogertら,1930を参照されたい。2−アミノ−7−ニトロ−9(10H)−アクリドン 11 (22.5 g, 88.2mmol)のエタノール攪拌溶液に、硫化ナトリウム九水和物(94.5 g, 0.394mol)及び水酸化ナトリウム(37.5 g, 0.938mol)の水(1.625 L)溶液を一度に加えた。その混合物を16時間攪拌しながら還流した。冷却の際に、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(250mL)を添加し、ロータリーエバポレーターによりその混合物の全量を700mLまで減らした。そのフラスコを氷中で3時間冷却し、その後、生成物をグラスフィルターで回収した。その生成物を、水(4 x 200mL)、次いで氷冷エタノール(2 x 100mL)、乾燥エーテル(2 x 100mL)、最後にヘキサン(2 x 100mL)で洗浄した。該生成物 12 を減圧下でPで乾燥して、オリーブグリーン色の固体を得た(18.70 g, 94%)。
融点 280℃ 分解 (文献値 325℃; Bogertら 1930) H−NMR (d−DMSO) δ 4.98 (4H, br s, DO 交換, −NH), 7.05 (2H, dd, J 2.5 Hz, J 8.8 Hz, H−3,6), 7.25 (2H, d, J 8.8 Hz, H−4,5), 7.31 (2H, d, J 2.4 Hz, H−1,8), 11.06 (1H, s, DO 交換, H−10)。
【0315】
実施例 31
2,7−ビス(3−クロロプロピオンアミド)−9(10H)−アクリドン (13)
【化99】
Figure 2004510706
2,7−ジアミノ−9(10H)−アクリドン 12 (13.44 g, 60mmol)を含む3−クロロプロピオニルクロリド(3−CPC) (240mL)の懸濁液を90℃で4時間攪拌し、、次いで2時間加熱還流した。得られた混合物を0℃に冷却し、その後、生成物をグラスフィルターで回収した。その生成物を、アセトン(60mL)、次いでトルエン(2 x 60mL)、再びアセトン(4 x 60mL)、乾燥エーテル(2 x 60mL)、最後にヘキサン(2 x 60mL)で洗浄した。該生成物を減圧下でPで乾燥して、オリーブグリーン色の固体を得た(19.68 g, 81%)。
【0316】
融点 >350℃ H−NMR (d−DMSO) δ 2.86 (4H, t, J 6.5 Hz, COCHCHCl), 4.01 (4H, t, J 6.5 Hz, COCHCHCl), 7.63 (2H, d, J 8.7 Hz, H−4,5), 8.07 (2H, d, J 8.7 Hz, H−3,6), 8.61 (2H, , s, H−1,8), 10.38 (2H, s, DO 交換, NHCO), 11.86 (1H, s, DO 交換, H−10)。
【0317】
実施例 32
一般的なアミノリシス手順(14)
【化100】
Figure 2004510706
13及びNaI (0.3 g)を含むEtOH (70mL)の攪拌還流懸濁液に、適切な第二級アミンNHR (2.5mL, 30mmol)を含むEtOH (15mL)を滴下した。その混合物を還流温度でさらに3時間攪拌した。冷却後、減圧下で大部分のエタノールを除去し、次いでろ過し、回収した固体をCHCl (100mL)に溶解して、希アンモニア溶液(2 x 75mL)、食塩水 (100mL)で洗浄し、乾燥し、活性炭とともに攪拌した溶媒を蒸発させて固体を得た。EtOH / DMF からの再結晶により目的のアミン 14を得た。
生物学的評価の目的で溶解性を増大させるために、HClで処理してこれらのアミン誘導体の酸付加塩 15 を調製した。
【0318】
実施例 33
2,7−ビス[3−(ピロリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−16)
【化101】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (400 mg, 1.0mmol)をピロリジン (3mL)で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−16 を濃黄色の固体として得た(348.mg, 74.4%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.69 (8H, m, N(CHCH), 2.50 (8H, m, N(CHCH), 2.52 (4H, t, J 7.2 Hz, COCHCHN), 2.74 (4H, t, J 7.2 Hz, COCHCHN), 7.49 (2H, d, J 9.0 Hz, H−4,5), 7.91 (2H, dd, J 2.4 Hz, J 9.0 Hz, H−3,6), 8.46 (2H, d, J 2.4 Hz, H−1,8), 10.20 (2H, s, NHCO), 11.702 (1H, s, H−10). m/z (EI) 476.2652 (C2734 M+H 理論値 476.2662), 実測値 C, 66.43; H, 6.78; N, 14.72%, 計算値 (無水 C2733. 0.7mol HO) C, 66.43; H, 7.10; N, 14.35%。
【0319】
実施例 34
二塩酸塩
(BR−ACO−9)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−9、もHClで処理することにより製造した。
【0320】
実施例 35
2,7−ビス[3−(ピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(BR−ACO−17)
【化102】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (400 mg, 1.0mmol)をピペリジン (3mL) で処理して、目的とする生成物 BR−ACO−17 を濃黄色の固体として得た(300mg, 61%)。
融点 > 320℃, H−NMR (CDCl) δ 1.56 (4H, m, N(CHCH)CH), 1.67 (8H, m, N(CHCH)CH), 2.57 (8H, m, N(CHCH), 2.65 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.79 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 7.65 (2H, d, J 8.8 Hz, H−4,5), 8.07 (2H, d, J 8.8 Hz, H−3,6) 8.61 (2H, s, H−1,8), 10.46 (1H, s, H−10) 11.85 (2H, s, NHCO) m/z (EI) 504.2973 (C2938 M+H 理論値 504.2975), 実測値 C 64.47; H 7.56; N 12.83%, 計算値 (無水 C2937.2.0mol HO) C 64.54; H 7.66; N 12.98%。
【0321】
実施例 36
二塩酸塩
(BR−ACO−10)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、BR−ACO−10、もHClで処理することにより製造した。
【0322】
実施例 37
2,7−ビス(3−ジメチルアミノプロピオンアミド)−9(10H)−アクリドン
(JH−ACO−23)
【化103】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (1.0 g, 2.5mmol)ジメチルアミン (7.0mL)で処理して、目的とする生成物 JH−ACO−23 薄黄色の固体として得た(630 mg, 61%)。
融点 > 320℃. H−NMR (DMSO) δ 2.25 (12H, s, N(CH), 2.54 (4H, t, J 6.9 Hz, COCHCHN), 2.72 (4H, t, J 6.9 Hz, COCHCHN), 7.38 (2H, d, J 8.7 Hz, H−4,5), 7.89 (2H, dd, J 1.9 Hz, J 8.7 Hz, H−3,6), 8.51 (2H, d, J 1.9 Hz, H−1,8), 10.29 (2H, s, NHCO), 11.72 (1H, s, H−10), m/z (EI) 424.2346 (C2330 M+H 理論値 424.2349), 実測値 C 63.51; H 7.04; N 16.20%, 計算値 (無水 C2329.0.7mol HO) C 63.34; H 7.03; N 16.06%。
【0323】
実施例 38
二塩酸塩
(JH−ACO−22)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JH−ACO−22、もHClで処理することにより製造した。
【0324】
実施例 39
2,7−ビス[3−(4’−N−メチル)ピペリジノプロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(JH−ACO−27)
【化104】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (1.0 g, 2.5mmol)をN−メチルピペリジン (5mL)で処理して、目的とする生成物 JH−ACO−27 を薄黄/緑色の固体として得た(930 mg, 71%)。
融点 > 320 ℃. H−NMR (DMSO) δ 2.34 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.56 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.65 (16H, m, NCH 2.68 (6H, m, NCH), 7.38 (2H, d, J 8.6 Hz, H−4,5), 7.89 (2H, dd, J 1.9 Hz, J 8.6 Hz, H−3,6), 8.51 (2H, d, J 1.9 Hz, H−1,8), 10.29 (2H, s, NHCO), 11.72 (1H, s, H−10), m/z (EI) 533.3125 (C2939 M+H 理論値 533.3114), 実測値 C 63.77; H 7.38, N 17.95%, 計算値 (無水 C2939. 0.5mol HO) C 64.18, H 7.43, N 18.07%。
【0325】
実施例 40
二塩酸塩
(JH−ACO−28)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JH−ACO−28、もHClで処理することにより製造した。
【0326】
実施例 41
2,7−ビス[3−(2−メチルピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(JM−ACO−06)
【化105】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (1.0 g, 2.5mmol)を2−メチルピペリジン (5mL)で処理して、目的とする生成物 JM−ACO−06 を薄黄/緑色の固体として得た(916 mg, 69%)。
H−NMR (DMSO) δ 1.21 (6 H, d, J 6.1 Hz, CH), 1.62 (12 H, m, CH), (8 H, m, N(CHCHCH), 2.48 (4 H, t, 6.5 Hz, COCHCHN), 2.63 (6 H, m, NCH, NCH), 3.01 (4 H, m, COCHCHN), 7.58 (2H, d, J 8.9 Hz, H−4,5), 7.90 (2H, d, J 8.9 Hz, H−3,6), 8.53 (2H, s, H 1,8), 9.48 (2H, s, NHCO), 10.57 (1H, s, H−10), m/z (EI) 532.3265 (C3142 M+H 理論値 532.3288)。
【0327】
実施例 42
二塩酸塩
(JM−ACO−07)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JM−ACO−07、もHClで処理することにより製造した。
【0328】
実施例 43
2,7−ビス[3−(4−ヒドロキシピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン (JM−ACO−08)
【化106】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (1.0 g, 2.5mmol)を4−ヒドロキシピペリジン (5mL)で処理して、目的とする生成物 JM−ACO−08 を薄黄/緑色の固体として得た(776 mg, 58%)。
H−NMR (DMSO) δ 1.71 (8 H, m, N(CHCHCH), 1.93 (8 H, m, N(CHCHCH), 2.9 (12 H, m, CH) 3.01 (4 H, m, COCHCHN), 3.98(2 H, d, CH) 7.56 (2H, d, J 8.9 Hz, H−4,5), 7.91 (2H, d, J 8.9 Hz, H−3,6), 8.53 (2H, s, H 1,8), 10.02 (2H, s, NHCO), 11.47 (1H, s, H−10), m/z (EI) 558.2710 (C2937 M+Na 理論値 558.2692), 実測値 C 63.63; H 6.89, N 12.64%, 計算値 (無水 C2937.0.6mol HO) C 63.74, H 7.05, N 12.82%。
【0329】
実施例 44
二塩酸塩
(JM−ACO−09)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JM−ACO−09、もHClで処理することにより製造した。
【0330】
実施例 45
2,7−ビス[3−(2−ヒドロキシメチルピペリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(JM−ACO−11)
【化107】
Figure 2004510706
一般的なアミノリシス手順に従って、クロロアミド 13 (1.0 g, 2.5mmol)を2−ヒドロキシメチルピペリジン (5mL)で処理して、目的とする生成物 JM−ACO−11 を薄黄/緑色の固体として得た(888 mg, 63%)。
H−NMR (DMSO) δ 1.71 (4 H, m, CH), 1.77 (8 H, m, CH), 2.79 (2 H, m, CH), 2.9 (8 H, m, COCHCHN, NCH), 3.3 (4 H, m, COCHCHN), 3.6 (4 H, m, CHOH) 7.54 (2H, d, J 8.9 Hz, H−4,5), 7.91 (2H, d, J 8.9 Hz, H−3,6), 8.53 (2H, s, H 1,8), 9.48 (2H, s, NHCO), 10.57 (1H, s, H−10), m/z (EI) 564.3170 (C3142 M+H 理論値 564.3186)。
【0331】
実施例 46
二塩酸塩
(JM−ACO−12)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、JM−ACO−12、もHClで処理することにより製造した。
【0332】
グループ C:2,6− アクリドン
実施例 47
2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−5−ニトロ安息香酸
(AR−ACO−06)
【化108】
Figure 2004510706
2−クロロ−5−ニトロ安息香酸 16 (150.0 g, 744mmol)、1,3−フェニレンジアミン 17 (150.0 g, 1.387mol)、無水炭酸カリウム(309.0 g, 2.236mol )、銅粉(2.0 g, 31.5mmol)、硫酸銅(10 mg)及び水(2.0 L)の混合物をアルゴン雰囲気下で攪拌しながら6.25時間加熱還流した。次いで、室温で終夜放置した。氷酢酸をその混合物にpH 5になるまで攪拌しながら添加し、そのフラスコを氷水で冷却した。マスタードイエロー色の固体を回収し、氷水(3 x 100mL)で洗浄して、温希アンモニア(300mLの比重0.88のアンモニア及び2.7 Lの水)に再溶解した。活性炭(2.0 g)を添加し、混合物を短時間還流し、次いでひだ付きろ紙でろ過した。室温まで冷却する際に、該混合物を氷酢酸でpH 5まで酸性化し、そのフラスコを氷水で冷却した。生成物を回収し、氷水(2 x 100mL)、次いで氷冷エタノール(2 x 100mL)、乾燥エーテル(2 x 100mL)、最後にヘキサン(100mL)で洗浄した。生成物を減圧下でPで乾燥して、生成物 AR−ACO−06 を茶色の固体として得た(155.10 g, 76%)。
融点 270 ℃分解 (文献値 250 ℃分解; Goldstein及びde Simo, 1927)。
【0333】
実施例 48
3−アミノ−7−ニトロ−9(10H)−アクリドン
(AR−ACO−07)
【化109】
Figure 2004510706
2−(3−アミノ−フェニルアミノ)−5−ニトロ安息香酸 (AR−ACO−6, 74 g, 270mmol)を濃硫酸(500mL)とともにスチームバスで100℃で105分間加熱し、氷水で冷却し、次いで砕いた氷(2 kg)ゆっくりと注いだ。その混合物を室温で終夜放置し、その後グラスフィルターでろ過して生成物を回収し、蒸留水(6 x 500mL)、次いで、かなり希釈したアンモニア(2 x 500mL、比重0.88のアンモニア 2mL を1 Lに希釈して得たもの)、水(2 x 400mL)、最後にエタノール(200mL)で洗浄した。生成物を減圧下で105℃で4時間乾燥し、オリーブグリーン色の固体 19 を得た(60.50 g, 87.5%)。
融点 213 ℃(文献値 216℃; Goldberg及びKelly 1946), H−NMR (DMSO) δ 6.47 (1 H, d, J 1.9 Hz, H−4), 6.61 (1 H, dd, J 2.0 Hz 及び 8.8 Hz, H−2), 7.51 (1 H, d, J 9.2 Hz, H−5), 7.91 (1 H, d, J 8.8Hz, H−1), 8.35 (1 H, dd, J 2.7 及び 9.2 Hz, H−6), 8.88 (1 H, d, J 2.7 Hz, H−8), 11.78 (1 H, s, H−10).
実施例 49
2,6−ジアミノ−9(10H)−アクリドン
(AR−ACO−08)
【化110】
Figure 2004510706
3−アミノ−7−ニトロ−9(10H)−アクリドン (AR−ACO−7, 22.50g, 88.1mmol)の微粉末をエタノール (950mL)に懸濁し、還流下で攪拌した。硫化ナトリウム九水和物(94.75 g, 394mmol)及び水酸化ナトリウム(37.5 g, 938mmol)を含む水(1.7 L)溶液を一度に添加し、20時間還流しつづけた。混合物を放置して室温まで冷却し、炭酸水素アンモニウム(50 g)を一度に添加して溶解した。その溶液をロータリーエバポレーターで約500mLまで減らして、終夜放置した。そのフラスコを氷水で冷却し、生成物を回収して、ろ液が薄黄緑色になるまで氷水で洗浄した。粗生成物を乾燥し、沸騰した1 M 塩酸(900mL)に溶解した。活性炭(1 g)を添加し、その溶液を熱いうちにひだ付きろ紙でろ過した。ろ液を、比重0.88のアンモニアを添加してpH 8になるまで塩基性化し、沈殿物を回収して、水(2 x 20mL)で洗浄し、減圧下でPで乾燥して黄色の固体 AR−ACO−08 を得た(19.85 g, 61.2%)。
融点 >350 ℃(文献値 358−360℃; Goldberg及びKelly 1946); H−NMR (DMSO) δ 4.96 (2 H, s, 2−NH), 5.90 (2 H, s, 6−NH), 6.34 (1 H, s, H−5), 6.43 (1 H, d, J 8.7 Hz, H−7), 6.98 (1 H, dd, J 2.1 Hz 及び 7.5 Hz, H−3), 7.16 (1 H, d, J 8.7 Hz, H−4), 7.29 (1 H, s, H−1), 7.84 (1 H, d, J 8.7 Hz, H−8), 10.76 (1 H, s, H−10)。
【0334】
実施例 50
2,6−ビス (3−クロロプロピオンアミド)−9(10H)−アクリドン
(AR−ACO−9)
【化111】
Figure 2004510706
2,6−ジアミノ−9(10H)−アクリドン (AR−ACO−8, 8.40 g, 37.3mmol)を3−クロロプロピオニルクロリド(100mL)に懸濁し、室温で1時間、90℃で1時間、還流下で6時間攪拌した。室温で終夜放置し、次いで氷水で冷却した。生成物を回収し、アセトン(2 x 30mL)、次いでトルエン(3 x 30mL)、再びアセトン(4 x 30mL)、エタノール(2 x 30mL)、乾燥エーテル(2 x 30mL)、最後にヘキサン(2 x 30mL)で洗浄した。生成物を減圧下でPで乾燥して黄色の固体 AR−ACO−09 を得た(12.96 g, 86%)。融点 335 ℃分解, H−NMR (DMSO) δ 2.85 (2 H, t, J 6.2 Hz, 2−NHCOCHCHCl), 2.92 (2 H, t, J 6.2 Hz, 6−NHCOCHCHCl), 3.91 (2 H, t, J 6.1 Hz, 2−NHCOCHCHCl), 3.92 (2 H, t, J 6.1 Hz, 6−NHCOCHCHCl), 7.18 (1H, dd, J 1.8 Hz 及び 8.8 Hz, H−7), 7.48 (1 H, d, J 9.0 Hz, H−4), 7.93 (1 H, dd, J 2.4 Hz 及び 9.0 Hz, H−3), 8.14 (1 H, d, J 8.9 Hz, H−8), 8.20 (1 H, d, J 1.5 Hz, H−5), 8.45 (1 H, d, J 2.3 Hz, H−1), 10.23 (1 H, s, 2−NHCO), 10.47 (1 H, s, 6−NHCO), 11.71 (1 H, s, H−10)。
【0335】
実施例 51
2,6−ビス [3−(ピロリジノ)プロピオンアミド]−9(10H)−アクリドン
(AR−ACO−10)
【化112】
Figure 2004510706
2,6−ビス (3−クロロプロピオンアミド)−9(10H)−アクリドン (AR−ACO−9, 3.00 g, 7.38mmol)及びKI (0.10 g, 0.60mmol)をジメチルホルムアミド (45mL)及びエタノール (45mL)の混合物に懸濁した。ピロリジン (12mL, 10.22 g, 144mmol)を一度に添加し、全体を21時間還流下攪拌した。そのフラスコを冷却し、減圧下で全ての溶媒を除去した。ジメチルホルムアミド(100mL)をそのフラスコに添加し、これを同様に減圧下で除去した。この工程をトルエン(2 x 100mL)及びプロパン−2−オール (2 x 100mL)を用いて繰り返した。フラスコの中の固体を水(60mL)に溶解し、比重0.88のアンモニア(10mL)を攪拌しながら滴下してオレンジ−茶色の沈殿物を得た。そのフラスコを氷水で冷却し、生成物を回収して、希アンモニア(2 x 10mL, 比重0.88のアンモニアを1%に希釈したもの)及び氷水 (2 x 10mL)で洗浄した。生成物を空気中及び減圧下でPで乾燥し、黄色の固体 AR−ACO−10 を得た(3.11 g, 87%)。
融点 299 ℃分解, H−NMR (DMSO) δ 1.76 (8 H, m, N(CHCH), 2.51 (8 H, m, N(CHCH), 2.56 (4 H, t, J 6.8 Hz, COCHCHN), 2.74 (2 H, t, J 7.0 Hz, 2−NHCOCHCHN), 2.76 (2 H, t, J 7.0 Hz, 6−NHCOCHCHN), 7.13 (1 H, dd, J 1.7 Hz 及び 8.9 Hz, H−7), 7.46 (1 H, d, J 8.9 Hz, H−4), 7.92 (1 H, dd, J 2.2 Hz 及び 9.0 Hz, H−3), 8.12 (1 H, d, J 8.8 Hz, H−8), 8.21 (1 H, d, J 1.7 Hz, H−5), 8.43 (1 H, d, J 2.2 Hz, H−1), 10.19 (1 H, s, 2−NHCO), 10.50 (1H, s, 6−NHCO), 11.67 (1 H, s, H−10)。
【0336】
実施例 52
二塩酸塩
(AR−ACO−11)
先の実施例の化合物の該二塩酸付加塩、AR−ACO−11、もHClで処理することにより製造した。
【0337】
グループ D:3,6,9− アクリジン
実施例 53
2,7−ビス[3−(ピロリジノ)プロピオンアミド]−9−クロロアクリジン
(BR−ACO−18)
【化113】
Figure 2004510706
BR−ACO−14 (5 g, 10mmol)を含むPOCl (75mL)の懸濁液を2時間還流した。0℃に冷却した後に、該懸濁液をろ過し、回収した固体をトルエン(2 x 50mL)及びEtO (2 x 100mL)で洗浄した。生成物を回収し、CHCl (100mL)に再溶解して、希アンモニア溶液(2 x 75mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥して活性炭で処理した。減圧下で溶媒を蒸発させて、生成物 BR−ACO−18 を緑−茶色の固体として得た。
H−NMR (CDCl) δ 1.97 (8H, m, N(CHCH), 2.62 (4H, t, J 6.3 Hz, COCHCHN), 2.75 (8H, m, N(CHCH), 2.92 (4H, t, J 6.3 Hz, COCHCHN), 7.97 (2H, dd, J 2.1 Hz J 9.4 Hz, H−2,7), 8.10 (2H, d, J 2.1 Hz, H−4,5), 8.33 (2H, d, J 9.4 Hz, H−1,8), 11.82 (2H, s, NHCO). m/z (EI) 494.2342 (required C2733Cl M+H 494.2323) 実測値: C, 64.76; H, 6.45; N, 13.93%. C2732Cl.0.4 HO 理論値 C, 64.70; H, 6.601; N, 13.97%。
【0338】
実施例 54
9−置換の一般的手順
【化114】
Figure 2004510706
BR−ACO−18を含むCHClの激しく攪拌した溶液に、提示したアミン Q−NH (例えば、NH(CHNH、置換アニリン)の溶液、例えばCHCl溶液、を滴下した。この溶液をさらに2時間攪拌し、次いで減圧下で溶媒を除去して、得られた固体をEtOH及びEtOで洗浄して目的とする三置換誘導体を得た。
【0339】
実施例 55
N−{9−[4’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BR−ACO−21)
【化115】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリドン BR−ACO−18 (400 mg, 0.8mmol)を4−N,N−ジメチルアミノアニリン(0.5mL)で処理して目的とする生成物 BR−ACO−21 を茶色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.81 (8 H, m, N(CHCH), 2.81 (4H, t, J 6.9 Hz, COCHCHN), 2.85 (8H, m, N(CHCH), 3.16 (4H, t, J 6.9 Hz, COCHCHN), 6.67 (2H, d, J 8.7 Hz, H−2,7), 6.96 (2H, d, J 8.7 Hz, H−1,8), 7.26 (2H, d, J 8.6 Hz, H−3’,5’), 8.03 (2H, d, J 8.6 Hz, H−2’,6’), 8.34 (2H, s, H−4,5), 10.92 (2H, s, NHCO), m/z (EI) 594.3540 (理論値 C3540 M+H 594.3556)。
【0340】
実施例 56
三塩酸塩
(BR−ACO−19)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、BR−ACO−19、もHClで処理することにより製造した。
【0341】
実施例 57
N−[9−(4’−アミノフェニルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BR−ACO−22)
【化116】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリドン BR−ACO−18 (400 mg, 0.8mmol)を1,4−フェニレンジアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 BR−ACO−22 を茶色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 > 320℃, H−NMR (DMSO) δ 1.81 (8 H, m, N(CHCH), 2.74 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 2.85 (8H, m, N(CHCH), 2.93 (6H, s, N(CH), 3.07 (4H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 6.78 (2H, d, J 8.9 Hz, H−2,7), 6.99 (2H, d, J 8.9 Hz, H−1,8), 7.20 (2H, d, J 9.1 Hz, H−3’,5’), 7.97 (2H, d, J 9.1 Hz, H−2’,6’), 8.24 (2H, s, H−4,5), 10.81 (2H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3260 (理論値 C3344 M+H 566.3243)。
【0342】
実施例 58
三塩酸塩
(BR−ACO−20)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、BR−ACO−20、もHClで処理することにより製造した。
【0343】
実施例 59
N−{9−[3−(N,N−ジメチル)アミノプロピルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−64)
【化117】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をN,N−ジメチルプロピレンジアミン (0. 4mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−64 を薄茶色の固体として得た(390 mg, 70%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.86 (10 H, m, N(CHCH, HNCHCHCHNMe), 2.29 (6 H, s, N(CH), 2.49−2.55 (6 H, m, COCHCHN, HNCHCHCHNMe), 2.63 (8 H, m, N(CHCH), 2.79−2.83 (4 H, m, COCHCHN), 3.74−3.78 (2 H, t, J 5.6 Hz, HNCHCHCHNMe), 7.61−7.62 (2 H, d, J 1.9 Hz, H−4,5), 7.84−7.88 (2 H, dd, J 9.3及び1.9 Hz, H−2,7), 8.00−8.03 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−1,8), 11.49 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 560.3730 (C3246 M+H 理論値 560.3713)。
【0344】
実施例 60
四塩酸塩
(JH−ACI−65)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、JH−ACI−65、もHClで処理することにより製造した。
【0345】
実施例 61
N−[9−(2−ピペリジン−1−イル−エチルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−68)
【化118】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を1−(2−アミノエチル)ピペリジン (0.4mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−68 をオレンジ色の固体として得た(210 mg, 36%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.54−1.56 (2 H, m, N(CHCHCH), 1.68−1.72 (4 H, m, N(CHCHCH), 1.94−1.96 (8 H, m, N(CHCH), 2.43−2.44 (4 H, m, N(CHCHCH), 2.59−2.68 (6 H, m, COCHCHN及びHNCHCHN), 2.73 (8 H, m, N(CHCH) 2.88−2.93 (4 H, m, COCHCHN), 3.85−3.89 (2 H, m, HNCHCHN), 6.76 (1 H, s, NH), 7.67 (2 H, d, J 2.0 Hz, H−4,5), 7.98−8.02 (2 H, dd, J 9.4及び2.0 Hz, H−2,7), 8.12−8.16 (2 H, d, J 9.4 Hz, H−1,8), 11.58 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 586.3845 (C3448 M+H 理論値 586.3869)。
【0346】
実施例 62
四塩酸塩
(JH−ACI−69)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、JH−ACI−69、もHClで処理することにより製造した。
【0347】
実施例 63
N−{9−[3’−(アミノ)フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−73)
【化119】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を1,3−フェニレンジアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−73 をオレンジ色の固体として得た(446 mg, 78%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.94 (8 H, m, N(CHCH), 2.62 (4 H, t, J 6.5 Hz, COCHCHN), 2.72 (8 H, m, N(CHCH), 2.89 (4 H, t, J 6.5 Hz, COCHCHN), 3.62 (2 H, sbr, NH), 6.12 (1 H, m, H−5’), 6.21 (1 H, s, H−2’), 6.34 (2 H, m, H−4’,6’), 6.96 (2 H, m, H−4,5), 7.99 (4 H, m, H−1,2,7,8), m/z (EI) 566.3219 (C3340 M+H 理論値 566.3243), 実測値 C 67.07; H 7.06, N 16.59%, 計算値 (無水 C3339.1.2mol HO) C 67.48, H 7.10, N 16.69%。
【0348】
実施例 64
三塩酸塩
(JH−ACI−74)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−74、もHClで処理することにより製造した。
【0349】
実施例 65
N−[9−(2’−(アミノ)フェニルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−75)
【化120】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を1,2−フェニレンジアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−76 をオレンジ色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.90 (8 H, m, N(CHCH), 2.4 (8 H, m, N(CHCH), 2.55 (4 H, m, COCHCHN), 2.68 (4 H, m, COCHCHN), 3.49 (2 H, sbr, NH), 6.80 (6 H, m, 4Ar−H, H−1,8), 7.95 (4 H, m, H−2,4,5,7), m/z (EI) 566.3219 (C3340 M+H 理論値 566.3243), 実測値 C 66.67; H 7.09, N 16.49%, 計算値 (無水 C3339.1.4mol HO) C 67.07, H 7.13, N 16.59%。
【0350】
実施例 66
三塩酸塩
(JH−ACI−76)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−76、もHClで処理することにより製造した。
【0351】
実施例 67
N−{9−[3’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−77)
【化121】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をN,N−ジメチル−1,3−フェニレンジアミン (0.5mL, その塩酸塩から新たに調製したもの)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−77 を茶色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.91 (8 H, m, N(CHCH), 2.60 (4 H, m, COCHCHN), 2.67 (8 H, m, N(CHCH), 2.88 (6 H, s, N(CH), 2.90 (4 H, m, COCHCHN), 6.14 (1 H, d, J 7.9 Hz, H−4’), 6.30 (1 H, s, H−2’), 6.39 (1 H, d, J 8.1 Hz, H−6’), 7.11 (1 H, dd, J 7.9 Hz 8.1 Hz, H−5’), 7.9 (6 H, m, H−1,2,4,5,7,8), 11.58 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 594.3572 (C3543 M+H 理論値 594.3556), 実測値 C 66.62; H 6.9, N 15.54%, 計算値 (無水 C3542. 2.0mol HO) C 66.86, H 7.37, N 15.59%。
【0352】
実施例 68
三塩酸塩
(JH−ACI−78)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−78、もHClで処理することにより製造した。
【0353】
実施例 69
N−[9−(Cyclohexylアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−81)
【化122】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をシクロヘキシルアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−81 を黄色の固体として得た(484 mg, 86%)。
融点 >300 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.23 (14 H, m, CH), 1.68 (2 H, m, CH), 1.76 (4 H, m, CH), 1.92 (2 H, m, CH), 2.12 (4 H, m, CH), 2.5 (4 H, m, CH), 2.88 (4 H, m, CH), 3.06 (1 H, m, CH), 3.83 (1 H, sbr, NH), 7.78 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−2,7), 7.96 (2 H, s, H−4,5), 7.97 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−1,8), 11.38 (2 H, sbr, NHCO), m/z (EI) 556.3534 (C3345 M+H 理論値 556.3526), 実測値 C 68.60; H 7.97, N 14.54%, 計算値 (無水 C3344.1.2mol HO) C 67.48, H 8.09, N 14.53%。
【0354】
実施例 70
三塩酸塩
(JH−ACI−82)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−82、もHClで処理することにより製造した。
【0355】
実施例 71
N−[9−(2−メトキシ−エチルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−85)
【化123】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を2−メトキシエチルアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−85 を茶色の固体として得た(290 mg, 54%)。
融点 <100 ℃, H−NMR (DMSO) δ 1.88 (8 H, m, N(CHCH), 2.65 (6 H, m, COCHCHN及びHNCHCHOMe), 2.68 (8 H, m, N(CHCH), 2.87−2.92 (4 H, m, COCHCHN), 47.2 (5 H, m, HNCHCHOCH), 7.59 (2 H, d, J 1.9 Hz, H−4,5), 7.94−7.99 (2 H, dd, J 9.4及び1.9 Hz, H−2,7), 8.05−8.08 (2 H, d, J9.4 Hz, H−1,8), 11.54 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 533.3231 (C3041 M+H 理論値 533.3240)。
【0356】
実施例 72
三塩酸塩
(JH−ACI−86)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−86、もHClで処理することにより製造した。
【0357】
実施例 73
N−[9−(Cycloheptylアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−87)
【化124】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をシクロヘプチルアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−87 を黄色の固体として得た(485 mg, 84%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.62 (16 H, m, CH), 2.1 (4 H, m, CH), 2.43 (4 H, m, CH), 2.55 (4 H, m, J 5.0 Hz, CH), 2.70 (4 H, m, J 5.0 Hz, CH), 2.92 (1 H, t, J 5.1 Hz, CH), 4.08 (1 H, sbr, NH), 7.92 (2 H, m, H−2,7), 8.33 (4 H, m, H−1,4,5,8), m/z (EI) 571.3735 (C3447 M+H 理論値 571.3761)。
【0358】
実施例 74
三塩酸塩
(JH−ACI−88)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−88、もHClで処理することにより製造した。
【0359】
実施例 75
N−[9−(4’−Acetylフェニルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−89)
【化125】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を4−アミノアセトフェノン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−89 をオレンジ色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.69 (8 H, m, N(CHCH), 2.18 (7 H, m, COCHCHN, COCH), 2.51 (8 H, m, N(CHCH), 2.76 (4 H, m, COCHCHN), 6.81 (2 H, d, J 7.9 Hz, 2−ArH), 6.90 (2 H, d, J 7.9 Hz, 2−ArH), 7.88 (2 H, d, H−2,7), 8.10 (4 H, m, H−1,4,5,8), 10.36 (2 H, sbr, NHCO), m/z (EI) 566.3219 (C3340 M+H 理論値 566.3243), 実測値 C 67.07; H 7.06, N 16.59%, 計算値 (無水 C3339.1.2mol HO) C 67.48, H 7.10, N 16.69%。
【0360】
実施例 76
三塩酸塩
(JH−ACI−90)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−90、もHClで処理することにより製造した。
【0361】
実施例 77
N−[9−(N,N−ジメチルエチルeneジアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/152)
【化126】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をN,N−ジメチルエチレンジアミン (0.03mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/152 を黄色の固体として得た(370 mg, 67%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.88−1.95 (8 H, m, N(CHCH), 2.42 (6 H, s, N(CH), 2.58−2.68 (6 H, m, COCHCHN及びHNCHCHNMe), 2.72 (8 H, m, N(CHCH), 2.87−2.92 (4 H, m, COCHCHN), 4.06−4.10 (2 H, t, J 5.6 Hz, HNCHCHNMe), 7.59 (2 H, d, J 1.9 Hz, H−4,5), 7.94−7.99 (2 H, dd, J 9.4及び1.9 Hz, H−2,7), 8.05−8.08 (2 H, d, J9.4 Hz, H−1,8), 11.54 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 546.3570 (C3144 M+H 理論値 546.3556)。
【0362】
実施例 78
四塩酸塩
(SB−ACI−11)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−11、もHClで処理することにより製造した。
【0363】
実施例 79
N−{9−[2−(2’−アミノエチル)−1−メチルピロリジノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/158)
【化127】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (0.5 mg, 1.0mmol)を2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン (0.43mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/158 を黄色の固体として得た(380 mg, 64%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.76−1.89 (4 H, m, MeN(CHCHCHCH−), 1.96 (10 H, m, ,N(CHCH及びHNCHCH−), 2.08−2.28 (2 H, m, MeN(CHCHCHCH−), 2.51 (3 H, s, NCH), 2.58−2.63 (4 H, t, J 5.3 Hz, COCHCHN), 2.72, (8 H, m, COCHCHN), 2.88−2.92 (4 H, m, t, J 5.3 Hz, COCHCHN), 3.23−3.29 (1 H, m, MeN(CHCHCHCH−), 4.09−4.20 (2 H, m, HNCHCH−), 7.58−7.59 (2 H, d, J 2.0 Hz, H−4,5), 7.96−8.02 (2 H, m, H−2,7), 8.05−8.09 (2 H, m, J 9.4 Hz, H−1,8), 8.39 (1 H, s, NH), 11.55 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 586.3840, (C3448 M+H 理論値 586.3869)。
【0364】
実施例 80
四塩酸塩
(SB−ACI−12)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−12、もHClで処理することにより製造した。
【0365】
実施例 81
N−[9−(Pyridin−3’−イル−メチルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/160)
【化128】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をピリジン−3−イル−メチルアミン (0.31mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/160 を黄色の固体として得た(220 mg, 39%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.85 (8 H, m, N(CHCH), 2.48−2.53 (4 H, dd, J 5.3及び6.0 Hz, COCHCHN), 2.63 (8 H, m, N(CHCH), 2.78−2.83 (4 H, dd, J 5.3及び6.0 Hz, COCHCHN), 4.91 (2 H, s, HNCHアリール), 7.18−7.23 (1 H, m, H−5’), 7.62−7.65 (2 H, m, H−2, 7), 7.76 (2 H, m, H−4, 5), 7.91−7.95 (2 H, d, J 9.2 Hz, H−1,8), 8.49−8.50 (2 H, m, H−4’, 6’), 8.62 (1 H, s, H−2’), 11.57 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3226, (理論値 C3340 M+H 566.3243)。
【0366】
実施例 82
四塩酸塩
(SB−ACI−13)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−13、もHClで処理することにより製造した。
【0367】
実施例 83
N−{9−[(3’−アセトアミド)アミノフェニル]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/164)
【化129】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)をN−(3−アミノ−フェニル)−アセトアミド (0.5 g)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/164 を黄色の固体として得た(430 mg, 70%)。
H−NMR (DMSO) δ 1.89−2.07 (11 H, m, N(CHCH及びCH), 3.05−3.10 (8 H, m, N(CHCH), 3.39−3.53 (8 H, m, COCHCHN), 6.97−7.00 (1 H, d, J 7.8 Hz, H−6’), 7.34−7.39 (1 H, t, J 7.8 Hz, H−5’), 7.43−7.47 (2 H, d, J 9.4 Hz, H−2, 7), 7.51−7.54 (1 H, d, J 7.8 Hz, H−4’), 7.79 (1 H, s, H−2’), 8.11−8.15 (2 H, d, J 9.4 Hz, H−1, 8), 8.50 (2 H, s, H−4, 5), 10.35 (1 H, s, NH), 11.07 (2 H, s, NH), 11.17 (1 H, s, NH), 11.38 (2 H, s, NH), 14.08 (1 H, s, NH)。
【0368】
実施例 84
四塩酸塩
(SB−ACI−14)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−14、もHClで処理することにより製造した。
【0369】
実施例 85
N−[9−(シクロプロピルアミノ)]−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−13)
【化130】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (300 mg, 0.6mmol)をシクロプロピルアミン (0.43g, 1.8mmol)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−13 を黄色の固体として得た(290 mg, 70%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (DMSO) δ 0.36 (2 H, m, CH), 0.39 (2 H, m, CH), 1.70 (8 H, m, N(CHCH), 2.55 (4 H, m, COCHCHN), 2.58 (8 H, m, N(CHCH), 2.84 (4 H, m, COCHCHN), 2.90 (1 H, m, CH), 7.02 (2 H, m, H−1,8), 7.9 (2 H, m, H−4,5), 8.2 (2 H, m, H−2,7) 10.00 (1 H, s, NHCO), 10.28(2 H, s, NHCO), m/z (EI) 515.3160 (C3039 M+H 理論値 515.3134)。
【0370】
実施例 86
三塩酸塩
(JM−ACI−14)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−14、もHClで処理することにより製造した。
【0371】
実施例 87
N−{9−[4’−(3−ピロリジン−1−イル−プロピオニルアミノ)−フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JC−ACI−9a)
【化131】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (300 mg, 0.6mmol)をN−(4−アミノフェニル)−3−ピロリジン−1−イル−プロピオンアミド (0.43g, 1.8mmol)で処理して目的とする生成物 JC−ACI−9a をオレンジ色の固体として得た(290 mg, 70%)。
融点 147−149 ℃, H−NMR (DMSO) δ 1.74 (12 H, m, N(CHCH), 2.59 (18H, m, COCHCHN及びN(CHCH), 2.77 (6H, t, J 6.7 Hz, COCHCHN), 6.72 (2 H, d, J 8.6 Hz, H−3’,5’), 6.97 (2 H, m, H−1,8), 7.54 (2H, d, J 8.6 Hz, H−2’,6’), 7.98 (4 H, m, H−2,7及びH−4,5), 10.01 (1 H, s, NH), 10.36 (3 H, s, NHCO). 元素分析 C4650−HO 実測値 : C 67.56, H 7.32, N 15.48; 理論値: C 67.77, H 7.39, N 15.81, m/z (EI) 691.4070 (C4051 M+H 理論値 691.4084)。
【0372】
実施例 88
三塩酸塩
(JC−ACI−9)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JC−ACI−9、もHClで処理することにより製造した。
【0373】
実施例 89
N−{9−[4’−フルオロフェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JC−ACI−3a)
【化132】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を4−フルオロアニリン (0.3mL)で処理して目的とする生成物 JC−ACI−3a を赤色の固体として得た(650 mg, 71%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.89 (8 H, bs, N(CHCH), 2.59 (4 H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 2.68 (8 H, bs, N(CHCH), 2.86 (4 H, t, J 5.5 Hz, COCHCHN), 6.80 (4 H, m, H−2,7及びH−3’,5’), 6.98 (4 H, m, H−1,8及びH−2’,6’), 8.02 (2H, s, H−4,5), 11.57 (2H, s, NHCO), m/z (EI) 569.3056 (C3339FN M+H 理論値 569.3040)。
【0374】
実施例 90
三塩酸塩
(JC−ACI−3)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JC−ACI−3、もHClで処理することにより製造した。
【0375】
実施例 91
N−{9−[2’−(メチルスルファニル)フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JC−ACI−4a)
【化133】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (500 mg, 1.0mmol)を2−(メチルチオ)アニリン (0.2mL)で処理して目的とする生成物 JC−ACI−4a を赤色の固体として得た(650 mg, 71%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (DMSO) δ 1.9 (8 H, m, N(CHCH), 2.39 (3 H, s, SMe), 2.42 (8 H, m, N(CHCH), 2.56 (4 H, m, COCHCHN), 2.84 (4 H, m, COCHCHN), 6.14 (1 H, d, J 7.9 Hz, H−4’), 6.30 (1 H, s, H−2’), 6.39 (1 H, d, J 8.1 Hz, H−6’), 7.11 (1 H, dd, J 7.9 Hz 8.1 Hz, H−5’), 7.9 (6 H, m, H−1,2,4,5,7,8), 11.58 (2 H, s, NHCO),  m/z (EI) 597.3035, (C3441 M+H 理論値 597.3012)。
【0376】
実施例 92
三塩酸塩
(JC−ACI−4)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JC−ACI−4、もHClで処理することにより製造した。
【0377】
実施例 93
N−{9−[3’−メチルスルファニル−フェニルアミノ]}−3,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JC−ACI−5a)
【化134】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−18 (800 mg, 1.6mmol)を3−(メチルチオ)アニリン (0.4mL)で処理して目的とする生成物 JC−ACI−5a を赤色の固体として得た(650 mg, 71%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (DMSO) δ 1.9 (8 H, m, N(CHCH), 2.39 (3 H, s, SMe), 2.42 (8 H, m, N(CHCH), 2.56 (4 H, m, COCHCHN), 2.84 (4 H, m, COCHCHN), 6.61 (1 H, m, H−4’), 6.79 (1 H, s, H−2’), 6.85 (1 H, m, H−6’), 7.10 (3 H, m, H−1,8, H−5’), 7.95 (4 H, m, H−2,4,5,7), 11.37 (2 H, S, NHCO), m/z (EI) 597.3035 (C3441 M+H 理論値 597.3012)。
【0378】
実施例 94
三塩酸塩
(JC−ACI−5)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JC−ACI−5、もHClで処理することにより製造した。
【0379】
実施例 95
9−クロロ−3,6−ビス[(1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]−オクタンアミノ)プロピオンアミド]− アクリジン
(JH−ACI−33)
【化135】
Figure 2004510706
3,6−ビスアミド−9(10H)−アクリドン JH−ACO−31 (4.0 g, 6.25mmol)を含むPOCl (75mL)の懸濁液を2時間還流し、0℃に冷却した後にその懸濁液をろ過し、回収した固体をトルエン(2 x 50mL)、及びEtO (2 x 100mL)で洗浄した。生成物を回収し、CHCl (100mL)に溶解して、希アンモニア溶液(2 x 75mL)、食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥して活性炭で処理した。減圧下で溶媒を留去して JH−ACI−31 を黄/緑色の固体として得た(3.1 g, 77%)。
H−NMR (CDCl) δ 0.88 (6H, s, CH), 1.08 (6H, s, CH), 1.35 (4H, m, CH) 1.47 (6H, s, CH), 1.52 (4H, m, CH), 1.65−1.75 (4H, m, CH), 2.22 (2H, m, CH), 2.48 (4H, m, COCH), 2.80−2.89 (4H, m, COCHCHN), 2.92 (6 H, s, N(CH), 3.20−3.30 (4H, m, CH), 7.97 (2H, d, J 9.4 Hz, H−2,7), 8.10 (2H, s, H−4,5), 8.33 (2H, d, J 9.4 Hz, H−1,8), 11.82 (2H, s, NHCO)。
【0380】
実施例 96
N−{9−[4’−(アミノ)フェニルアミノ]}−3,6−ビス[(1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]−オクタンアミノ)プロピオンアミド]−アクリジン
(JH−ACI−100)
【化136】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−33 (1.0 g, 1.5mmol)を1,4−フェニレンジアミン (700 mg)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−100 を茶色の固体として得た(500 mg, 45%)。
NMR (DMSO) δ 0.84 (6H, s, CH), 1.02 (6H, s, CH), 1.25 (4H, m, CH) 1.07 (6H, s, CH), 1.21 (4H, m, CH), 1.34 (4H, m, CH), 2.34 (2H, m, CH), 2.63 (4H, t, COCH), 3.07 (4H, m, COCHCHN), 3.20−3.30 (4H, m, CH), 5.48 (2 H, sbr, NH), 6.66 (2 H, d, J 8.0 Hz, ArH−3’5’), 7.05 (2 H, d, J 8.0 Hz, ArH−2’6’), 7.31 (2 H, d, J 7.7 Hz, H−1,8), 8.06 (2 H, d, J 7.7 Hz, H−2,7), 8.4 (2 H, s, H−4,5), 10.88 (2 H, s, NHCO), 10.76 (2 H, s, NHCO), m/z [EI] (相対強度%) 731 ([M+H], 100), 577 (M − C1018N, 10), 522 (M − C1323NO, 15), 316 (M − C2646, 11)。
【0381】
実施例 97
三塩酸塩
(JH−ACI−101)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−101、もHClで処理することにより製造した。
【0382】
実施例 98
N−{9−[4’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミノ]}−3,6−ビス[(1,3,3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]−オクタンアミノ)プロピオンアミド]−アクリジン
(JH−ACI−102)
【化137】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、3,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−33 (1.0 g, 1.5mmol)をN,N−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン (700 mg)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−102 を茶色の固体として得た(715 mg, 62%)。
融点 > 300 ℃H−NMR (CDCl) δ 0.88 (6H, s, CH), 1.08 (6H, s, CH), 1.35 (4H, m, CH) 1.47 (6H, s, CH), 1.52 (4H, m, CH), 1.65−1.75 (4H, m, CH), 2.22 (2H, m, CH), 2.48 (4H, m, COCH), 2.80−2.89 (4H, m, COCHCHN), 2.92 (6 H, s, N(CH), 3.20−3.30 (4H, m, CH), 6.73 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−3’,5’), 6.86 (2 H, d, J 8.8 Hz, H−2’,6’), 7.97 (6 H, m, H−1,2,4,5,7,8), 10.76 (2 H, s, NHCO), m/z [EI] (相対強度%) 759 ([M+H], 100), 605 (M−C1019N, 25), 577 (22), 551 (M−C1322NO, 23), 453 (M−C2036, 10), 370 (M−C2541O)。
【0383】
実施例 99
三塩酸塩
(JH−ACI−103)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−103、もHClで処理することにより製造した。
【0384】
グループ E:2,7,9− アクリジン
実施例 100
9−クロロ−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−43)
【化138】
Figure 2004510706
2,7−ビスアミドアクリドン BR−ACO−16 (1 g, 2.1mmol)を還流下でPOClで3時間処理した。反応を冷却させ、無水ジエチルエーテルを添加して生成物を沈殿させた。溶液から固体をろ過して目的とする生成物 JM−ACI−43 を黄色の固体として得た(750 mg, 72%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.91 (8 H, m, N(CHCH), 2.56 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN), 2.69 (8 H, m, N(CHCH), 2.86 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN ), 7.64 (2 H, dd, J 9.3 Hz, J 2.0 Hz, H−3,6), 8.05 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.64 (2 H, d, J 2.0 Hz, H−1,8), 11.78 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 494.2342 (C2733ClN M+H 理論値 494.2323)。
【0385】
実施例 101
N−[9−(4’−メトキシフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−10)
【化139】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)p−アニシジン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−10 を明るいオレンジ色の固体として得た(100 mg, 52%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (DMSO) δ 1.66 (8 H, m, N(CHCH), 2.50 (12 H, m, COCHCHN, N(CHCH), 2.71 (4 H, t, J 6.8 Hz, COCHCHN ), 3.65 (3 H, s, OCH),  6.62 (2 H, d, J 8.6 Hz, H−3’,5’), 6.74 (2 H, d, J 8.6 Hz, H−2’,6’), 7.92 (2 H, m, J 9.3 Hz, H−3,6), 8.01 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.33 (2 H, m, H−1,8), 10.36 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 581.3260 (C3441 M+H 理論値 581.3240)。
【0386】
実施例 102
三塩酸塩
(JM−ACI−11)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−10、もHClで処理することにより製造した。
【0387】
実施例 103
N−[9−(2’−アミノフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−29)
【化140】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)を1,2−フェニレンジアミン (70 mg)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−29 を濃赤色の固体として得た(90 mg, 53%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.79 (8 H, m, N(CHCH), 2.46 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN), 2.58 (8 H, m, N(CHCH), 2.77 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN ), 6.39 (1 H, m, H−1’),  6.48 (1 H, m, H−4’), 6.82 (2 H, m, H−1’,2’), 7.55 (2 H, dd, J 9.3 Hz, J 2.3 Hz, H−3,6), 7.98 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.18 (2 H, d, J 2.3 Hz, H−1,8), 11.26 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3219 (C3340 M+H 理論値 566.3243)。
【0388】
実施例 104
三塩酸塩
(JM−ACI−30)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−29、もHClで処理することにより製造した。
【0389】
実施例 105
N−[9−(3’−アミノフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−31)
【化141】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)を1,3−フェニレンジアミン (70 mg)で処理して JM−ACI−31 を茶色の固体として得た(100 mg, 59%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.75 (8 H, m, N(CHCH), 2.45 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN), 2.56 (8 H, m, N(CHCH), 2.76 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN ), 5.96 (1 H, s, H−2’),  6.04 (1 H, d, J 7.4 Hz, H−4’), 6.12 (1 H, d, J 8.6 Hz, H−6’), 6.85 (2 H, dd, J 8.6 Hz, J 5.75 Hz, H−5’), 7.69 (2 H, dd, J 9.3 Hz, J 2.25 Hz, H−3,6), 8.00 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.12 (2 H, d, J 2.3 Hz, H−1,8), 11.52 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3249 (C3340 M+H 理論値 566.3243)。
【0390】
実施例 106
三塩酸塩
(JM−ACI−32)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−31、もHClで処理することにより製造した。
【0391】
実施例 107
N−{9−[3’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミノ]}−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−33)
【化142】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)をN,N−ジメチル−1,3−フェニレンジアミン (85 mg)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−33 を濃茶色の固体として得た(70 mg, 39%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.75 (8 H, m, N(CHCH), 2.53 (4 H, t, J 6.0 Hz, COCHCHN), 2.64 (8 H, m, N(CHCH), 2.75 (6 H, s, N(CH), 2.85 (4 H, t, J 6.0 Hz, COCHCHN ), 6.04 (1 H, m, J 7.8 Hz, H−4’), 6.23 (2 H, m, H−2’,6’), 6.92 (1 H, dd, J 7.3 Hz, J 7.3 Hz, H−5’), 7.81 (2 H, dd, J 9.3 Hz, J 2.3 Hz, H−3,6), 8.02 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.10 (2 H, d, J 2.3 Hz, H−1,8), 11.28 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 594.3572 (C3544 M+H 理論値 594.3556)。
【0392】
実施例 108
三塩酸塩
(JM−ACI−34)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−33、もHClで処理することにより製造した。
【0393】
実施例 109
N−[9−(4’−アミノフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−35)
【化143】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)を1,4−フェニレンジアミン (70 mg)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−35 を濃赤色の固体として得た(55 mg, 32%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.79 (8 H, m, N(CHCH), 2.45 (4 H, t, J 6.0 Hz, COCHCHN), 2.57 (8 H, m, N(CHCH), 2.76 (4 H, t, J 6.0 Hz, COCHCHN ), 6.48 (2H, d, J 8.8 Hz, H−3’,5’), 6.66 (2H, d, J 8.8 Hz, H−2’,6’), 7.60 (2 H, dd, J 9.0 Hz, J 2.3 Hz, H−3,6), 7.98 (2 H, d, J 9.0 Hz, H−4,5), 8.19 (2 H, d, J 2.3 Hz, H−1,8), 11.43 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3225 (C3340 M+H 理論値 566.3243)。
【0394】
実施例 110
三塩酸塩
(JM−ACI−36)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−35、もHClで処理することにより製造した。
【0395】
実施例 111
N−{9−[4’−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルアミノ]}−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−37)
【化144】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)をN,N−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン (90 mg)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−37 を濃茶色の固体として得た(50 mg, 28%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.77 (8 H, m, N(CHCH), 2.47 (4 H, t, J 5.7 Hz, COCHCHN), 2.54 (8 H, m, N(CHCH), 2.78 (4 H, t, J 5.75 Hz, COCHCHN ), 2.82 (6 H, s, N(CH),  6.57 (2 H, d, J 9.0 Hz, H−3’,5’), 6.77 (2 H, d, J 9.0 Hz, H−2’,6’), 7.70 (2 H, dd, J 9.2 Hz, J 2.2 Hz, H−3,6), 8.01 (2 H, d, J 9.2 Hz, H−4,5), 8.12 (2 H, d, J 2.2 Hz, H−1,8), 11.41 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 594.3572 (C3544 M+H 理論値 594.3556)。
【0396】
実施例 112
三塩酸塩
(JM−ACI−38)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−37、もHClで処理することにより製造した。
【0397】
実施例 113
N−(9−フェニルアミノ)−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−39)
【化145】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)をアニリン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−39 を明るい赤色の固体として得た(120 mg, 72%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.74 (8 H, m, N(CHCH), 2.46 (4 H, t, J 5.7 Hz, COCHCHN), 2.55 (8 H, m, N(CHCH), 2.76 (4 H, t, J 5.7 Hz, COCHCHN ), 6.4 (1 H, m, H−1’),  6.7 (1 H, d, J 7.5 Hz, H−4’), 6.83 (2 H, m, H−3’,5’), 7.10 (2 H, m, H−2’,6’), 7.69 (2 H, dd, J 9.3 Hz, J 2.3 Hz, H−3,6), 8.04 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.14 (2 H, d, J 2.3 Hz, H−1,8), 11.56 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 551.3153 (理論値 C3339 M+H 551.3134)。
【0398】
実施例 114
三塩酸塩
(JM−ACI−40)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−39、もHClで処理することにより製造した。
【0399】
実施例 115
N−[9−(3’−メトキシフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−41)
【化146】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (200 mg, 0.4mmol)をm−アニシジン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−41 をオレンジ色の固体として得た(100 mg, 43%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.79 (8 H, m, N(CHCH), 2.53 (4 H, t, J 5.3 Hz, COCHCHN), 2.62 (8 H, m, N(CHCH), 2.83 (4 H, t, J 5.3 Hz, COCHCHN ), 3.64 (3 H, s, OCH), 6.36 (3 H, m, H−2’,4’,6’), 7.3 (1 H, m, H−5’), 7.80 (2 H, m, J 9.3 Hz, H−3,6), 8.04 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.16 (2 H, m, H−1,8), 11.60 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 581.3247 (C3441 M+H 理論値 581.3240)。
【0400】
実施例 116
三塩酸塩
(JM−ACI−42)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−41、もHClで処理することにより製造した。
【0401】
実施例 117
N−[9−(2’−ヒドロキシフェニルアミノ)]−2,7−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JM−ACI−45)
【化147】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,7−ビスアミド−9−クロロアクリジン BR−ACO−16 (150 mg, 0.3mmol)を1,2−アミノフェノール (50 mg)で処理して目的とする生成物 JM−ACI−45 を濃赤色の固体として得た(100 mg, 59%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.80 (8 H, m, N(CHCH), 2.57 (4 H, t, J 6 Hz, COCHCHN), 2.63 (8 H, m, N(CHCH), 2.86 (4 H, t, J 6.0 Hz, COCHCHN ), 6.45 (1 H, m, H−2’),  6.59 (1 H, m, H−3’), 6.75 (1 H, m, H−4’), 6.94 (1 H, m, H−5’), 7.73 (2 H, m, J 9.3 Hz, J 2.25 Hz, H−3,6), 8.00 (2 H, d, J 9.3 Hz, H−4,5), 8.16 (2 H, d, J 2.25 Hz, H−1,8), 11.30 (2 H, s, NHCO), m/z (EI) 567.3067 (C3340 M+H 理論値 567.3084)。
【0402】
実施例 118
三塩酸塩
(JM−ACI−46)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JM−ACI−45、もHClで処理することにより製造した。
【0403】
グループ F:2,6,9− アクリジン
実施例 119
9−クロロ−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−98)
【化148】
Figure 2004510706
2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリドン AR−ACO−10 (2.0 g, 4.2mmol)を含むCHCl (40mL)の懸濁液を五塩化リン(0.9 g, 4.2mmol)で処理し、次いでオキシ塩化リン(50mL)を注意深く添加した。この懸濁液を室温で30分攪拌し、次いで1時間にわたって穏やかに還流した。穏やかな還流を26時間続けた。反応混合物を室温まで冷却し、氷上(〜600mL)にゆっくりと10分かけて注いだ。その水性混合物をアンモニアを用いて25℃以下に維持しながら塩基性(pH 7〜8)にした。水層をCHCl (5 x 200mL)で抽出した。有機層を合わせ、食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。得られた固体をジエチルエーテル (30mL)で微粉末化して目的とする生成物を薄茶色の固体として得た(1.3 g, 62%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.97−1.98 (8 H, m, N(CHCH), 2.61−2.66 (4 H, m, COCHCHN), 2.75−2.76 (8 H, m, N(CHCH), 2.90−2.96 (4 H, m, COCHCHN),7.66−7.70 (1 H, d, J 9.3 Hz及び2.2 Hz, H−3/7), 7.92−7.96 ( 1H, d, J 9.3及び2.2 Hz, H−3/7), 8.08−8.11 (1 H, d, J 9.3 Hz, H−4/8), 8.17−8.18 (1 H, m, H−1/5), 8.31−8.35 (1 H, d, J 9.3 Hz, H−4/8), 8.75−8.76 (1 H, m, H−1/5), 11.72 (2 H, s, NHCO)。
【0404】
実施例 120
9−置換、2,6,9−誘導体、の一般的手順
【化149】
Figure 2004510706
JH−ACI−98を含む激しく攪拌したCHClの溶液に、提示したアミンQ−NH(例えば、NH(CHNH、置換アニリン類)の溶液(例えば、CHCl溶液)滴下した。この溶液をさらに2〜5時間攪拌し、溶媒を減圧下で除去し、得られた化合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製した。9−アリール置換体のために用いた溶離液は100% CHCl(NEt)〜30% MeOH/CHCl(NEt)であった。9−アルキル置換体のために用いた溶離液は100% CHCl(NEt)〜5%NEtを含むMeOHであった。
【0405】
実施例 121
N−{9−[4’−(アミノ)フェニルアミノ]}−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(JH−ACI−104)
【化150】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−98 (500 mg, 1.0mmol)を1,4−フェニレンジアミン (0.5mL)で処理して目的とする生成物 JH−ACI−104 を茶色の固体として得た(400 mg, 88%)。
融点 >320 ℃, H−NMR (CDCl) δ 1.83 (8 H, m, N(CHCH), 2.55 (4 H, m, COCHCHN), 2.58 (8 H, m, N(CHCH), 2.84 (4 H, m, COCHCHN), 6.61 (2 H, d, J 8.7 Hz, ArH−3’,5’), 6.66 (2 H, d, J 8.7 Hz, ArH−2’,6’), 7.5−8.0 (6 H, m, H−1,3,4,5,7,8) 10. (1 H, s, NHCO), 10.89 (1 H, s, NHCO), m/z (EI) 566.3219 (C3344 M+H 理論値 566.3243)。
【0406】
実施例 122
三塩酸塩
(JH−ACI−105)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、JH−ACI−105、もHClで処理することにより製造した。
【0407】
実施例 123
N−{9−[4’−(N,N−ジメチル)フェニルアミノ]}−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/188)
【化151】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−98 (500 mg, 1.0mmol)を4−N,N−ジメチルアミノアニリン (0.4 g)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/188 を濃茶色の固体として得た(210 mg, 36%)。
H−NMR (DMSO) δ 1.87−1.92 (8 H, m, N(CHCH), 2.38−2.59 (4 H, m, COCHCHN), 2.61−2.80 (8 H, m, N(CHCH), 2.87−2.92 (10 H, m, COCHCHN及びN(CH), 6.64−6.67 (2 H, d, J 9.0 Hz, H−2’, 6’ 又は H−3’, 5’), 6.91−6.94 ( 2H, d, J 9.0 Hz, H−2’, 6’ 又は H−3’, 5’), 7.49−7.52 (1 H, m, J 9.0 Hz, アクリジン), 7.60−7.64 (1 H, m, アクリジン), 7.73−7.76 (1 H, m, アクリジン) 7.91−7.92 (2 H, m, アクリジン), 8.40 (1 H, s, アクリジン) 11.33 (1 H, s, NHCO), 11.53 (1 H, s, NHCO)。
【0408】
実施例 124
四塩酸塩
(SB−ACI−18)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−18、もHClで処理することにより製造した。
【0409】
実施例 125
N−{9−[2−(N,N−ジメチル)エチルアミノ]}−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/190)
【化152】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−98 (500 mg, 1.0mmol)をN,N−ジメチルエチルアミン (0.33mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/190 を茶色の吸湿性の固体として得た(410 mg, 75%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.95 (8 H, m, N(CHCH), 2.39 (6 H, s, CH), 2.61−2.67 (6 H, m, COCHCHN及びHNCHCHN), 2.72 (8 H, s, N(CHCH), 2.88−2.94 (4 H, m, COCHCHN), 3.91−3.96 (2 H, m, HNCHCHN), 7.32−7.33 (1 H, m, H−3/7), 7.78−7.79 (1H, m, H−3/7), 7.93−8.00 (2 H, m, H−8, 1), 8.06−8.10 (1 H, m, J 9.4 Hz, H−4), 8.96−8.97 (1 H, m, H−5), 11.54−11.62 (2 H, s, NHCO)。
【0410】
実施例 126
四塩酸塩
(SB−ACI−19)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−19、もHClで処理することにより製造した。
【0411】
実施例 127
N−[9−(3’−アミノフェニルアミノ)]−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/194)
【化153】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン JH−ACI−98 (500 mg, 1.0mmol)を1,3−フェニレンジアミン (0.32 g)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/194 をオレンジ色の固体として得た(110 mg, 19%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.89−1.93 (8 H, m, N(CHCH), 2.57−2.64 (4 H, m, COCHCHN), 2.73−2.79 (8 H, m, N(CHCH), 2.90−2.94 (4 H, m, COCHCHN), 6.13 (1 H, s, H−2’), 6.25−6.29 (2 H, m, H−4’, 6’), 6.96−7.02 (1 H, t, J 7.9 Hz, H−5’), 7.52−7.62 (1 H, m, H−3, 5 又は 4, 8), 7.65−7.66 (1 H, m, H−3, 5 又は 4, 8), 7.87−791 (1 H, m, H−3, 5 又は 4, 8), 7.96−8.00 (1 H, m, H−3, 5 又は 4, 8), 8.11−8.12 (1 H, m, H−1/5), 839−8.40 (1 H, m, H−1/5), 11.37 (1 H, s, NHCO), 11.52 (1 H, s, NHCO)。
【0412】
実施例 128
三塩酸塩
(SB−ACI−17)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、SB−ACI−17、もHClで処理することにより製造した。
【0413】
実施例 129
N−[9−(2’−アミノフェニルアミノ)]2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/202)
【化154】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン AR−ACO−10 (500 mg, 1.0mmol)を1,3−フェニレンジアミン (0.32 g)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/202 をオレンジ色の固体として得た(400 mg, 70%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.86−1.88 (8 H, m, N(CHCH), 2.53−2.57 (4 H, m, COCHCHN), 2.60−2.69 (8 H, m, N(CHCH), 2.82−2.87 (4 H, t, J 5.8 Hz, COCHCHN), 6.55 (2 H, m, H−3’/4’/5’/6’), 6.83−6.95 (2 H, m, H−3’/4’/5’/6’), 7.11 (1 H, m), 7.59−7.71 (3 H, m), 7.95 (1 H, m), 8.25 (1 H, s), 11.13 (1 H, s, NHCO), 11.48 (1 H, s, NHCO)。
【0414】
実施例 130
三塩酸塩
(SB−ACI−16)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、SB−ACI−16、もHClで処理することにより製造した。
【0415】
実施例 131
N−[9−(フェニルアミノ)]−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン(BSU−SB−36/196)
【化155】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン AR−ACO−10 (500 mg, 1.0mmol)をフェニルアミン (0.3mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/196 をオレンジ色の固体として得た(240 mg, 44%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.86−1.92 (8 H, m, N(CHCH), 2.55−2.62 (4 H, m, COCHCHN), 2.68−2.72 (8 H, m, N(CHCH), 2.985−2.92 (4 H, m, COCHCHN), 6.82−6.85 (2 H, d, J 8.6 Hz, H−2, 6), 6.90−6.96 (1 H, t, H−3), 7.18−7.24 (2 H, dd, H−3, 5), 7.55−7.66 (2 H, m, J 9.3及び2.2 Hz, H−3, 6), 7.84−7.88 (1 H, d, J 9.3 Hz, H−4/7), 7.95−7.99 (1 H, d, J 9.3 Hz, H−4/7), 8.08 (1 H, m, H−1/5), 8.37 (1 H, m, H−1/5), 11.46 (1 H, s, NHCO), 11.59 (1 H, s, NHCO)。
【0416】
実施例 132
三塩酸塩
(SB−ACI−22)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、SB−ACI−22、もHClで処理することにより製造した。
【0417】
実施例 133
N−{9−[3−(N,N−ジメチル)プロピルアミノ]}−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/198)
【化156】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン AR−ACO−10 (500 mg, 1.0mmol)をN, N−ジメチルプロピルアミノ (0.4mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/198 を黄色の固体として得た(210 mg, 38%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.92−1.95 (10 H, m, N(CHCH及びHNCHCHCHN), 2.39 (6 H, s, N(CH), 2.58−2.66 (6 H, m, COCHCHN及びHNCHCHCHN), 2.71 (8 H, s, N(CHCH), 2.87−2.93 (4 H, m, COCHCHN), 4.12−4.17 (2 H, m, HNCHCHCHN), 7.70 (1 H, m), 7.88−8.07 (4 H, m), 8.96 (1 H, m), 11.48 (1 H, s, NHCO), 11.65 (1 H, s, NHCO)。
【0418】
実施例 134
四塩酸塩
(SB−ACI−20)
先の実施例の化合物の該四塩酸付加塩、SB−ACI−20、もHClで処理することにより製造した。
【0419】
実施例 135
N−[9−(シクロヘキシルアミノ)]−2,6−ビス(3−ピロリジノプロピオンアミド)アクリジン
(BSU−SB−36/200)
【化157】
Figure 2004510706
一般的手順にしたがって、2,6−ビスアミド−9−クロロアクリジン AR−ACO−10 (500 mg, 1.0mmol)をシクロヘキシルアミン (0.35mL)で処理して目的とする生成物 BSU−SB−36/200 を黄色の固体として得た(230 mg, 41%)。
H−NMR (CDCl) δ 1.06−1.66 (4 H, m, HNCH(CHCHCH), 1.77 (2 H, m, HNCH(CHCHCH), 1.95 (8 H, m, N(CHCH), 2.59−2.66 (4 H, m, COCHCHN), 2.73−2.75 (8 H, m, N(CHCH), 2.89−2.96 (4 H, m, COCHCHN), 3.89 (1 H, m, HNCH(CHCHCH), 7.30−7.34 (1 H, m), 7.84−8.05 (4 H, m), 8.83−8.84 (1 H, m), 11.58 (1 H, s, NHCO), 11.60 (1 H, s, NHCO)。
【0420】
実施例 136
三塩酸塩
(SB−ACI−21)
先の実施例の化合物の該三塩酸付加塩、SB−ACI−21、もHClで処理することにより製造した。
【0421】
生物学的データ
Taq ポリメラーゼアッセイ
広範なスペクトルのポリメラーゼ阻害剤を排除し、かくしてTRAPアッセイで発生し得る偽陽性を取り除くために、Taqアッセイを用いて全化合物を試験した。従って、好ましい化合物は「Taq陰性」である。当業界で記載のように(例えば、Perryら、1998aを参照)、10 ngのpCl−neo哺乳動物発現ベクター(Promega, Southampton, UK)及びフォワード(GGAGTTCCGCGTTACATAAC)及びリバース(GTCTGCTCGAAGCATTAACC)プライマー(200 nmol)を含むPCRの50μLマスターミックス中、様々な最終濃度(0.1、0.5、1、5、10、20及び50μM)の酸付加塩として、化合物を試験した。約1 kbの産物を、増幅(94℃にて1分、55℃にて1分、及び72℃にて2.5分を30サイクル)後2% w/wアガロースゲル上で可視化した。Taqポリメラーゼ阻害が観察されなくなるまで、Taqアッセイを行った。全化合物がTaq陰性であることが判明した。
【0422】
改変テロメア反復配列増幅プロトコル (TRAP) アッセイ
無細胞アッセイにおいてテロメラーゼを阻害する化合物の能力を、指数増殖するA2780ヒト卵巣癌細胞から得た抽出物を用いる改変TRAPアッセイにより評価した。このTRAPアッセイを、2工程で実施した:(a) TRAPバッファー(20 mM Tris−HCl (pH 8.3), 68 mM KCl, 1.5 mM MgCl, 1 mM EDTA, 0.05% v/v Tween20)、0.05μgウシ血清アルブミン、50μMの各デオキシヌクレオチド三リン酸、0.1μgのTSプライマー、及び3μCiの[α−32P]dCTP (Amersham plc, UK)を含む40μLの反応混合物中に含まれるフォワードプライマー(TS:5’−AATCCGTCGAGCAGAGTT, Oswel Ltd., Southampton, UK)のテロメラーゼを介する伸長。次いで、タンパク質(40 ng又は20 ng)を、50μMまでの最終濃度で、25℃にて20分間、反応混合物+薬剤(酸付加塩及び第4ジメチオジド塩)と共にインキュベートした。溶解バッファー(タンパク質なし)対照、熱不活化タンパク質対照、及び50%タンパク質(20 ng又は10 ng)対照が各アッセイに含まれていた;並びに(b) テロメラーゼ活性を不活化するために、サーマルサイクラー(Hybrid, UK)のPCRブロック中、80℃にて5分間加熱しながら、0.1μgのリバースCXプライマー(3’−AATCCCATTCCCATTCCCATTCCC−5’)及び2ユニットのTaq DNAポリメラーゼ(「red hot」、Advanced Biotechnologies)を添加した。次いで、3工程のPCRを行った:94℃にて30秒、50℃にて30秒、及び72℃にて1分を31サイクル。次いで、化合物の存在下又は非存在下でのテロメラーゼ伸長PCR産物を、8% w/wアクリルアミド変性ゲルを用いた電気泳動分離及び蛍光体画像化もしくはオートラジオグラフィーによる分析、又はWhatmanフィルター(25 mmガラス微小繊維)上での回収及び液体シンチレーション計測による分析により測定した。そのデータを表1にまとめる。
【0423】
増殖阻害アッセイ
スルホローダミンB (SRB)アッセイを用いて、3種のヒト卵巣癌細胞系(A2780、CH1、及びSKOV−3)並びに1種のヒト頸部癌細胞系(A431)中で、増殖阻害を測定した。簡単に述べると、3000〜6000個の細胞を、96穴マイクロタイタープレートのウェルに播き、一晩接着させた。化合物(酸付加塩及び第4ジメチオジド塩)を、500μMで水に溶解し、最終濃度0.05、0.25、1、5及び25μMで4通りのウェルに直ぐに添加した。96時間のインキュベーション期間の後、残りの細胞を氷冷10% w/vトリクロロ酢酸を用いて固定し(30分間)、1% v/v酢酸中の0.4%SRBを用いて染色した(15分間)。各薬剤濃度についての540 nmでの平均吸光度を、対照未処理ウェルの吸光度の比率として表し、IC50値(細胞増殖を50%阻害するのに必要な濃度)を各薬剤について測定した。そのデータを表1にまとめる。
【0424】
【表1】
Figure 2004510706
Figure 2004510706
参考文献
本発明及び本発明が関係する技術分野の水準をより十分に記載及び開示するために多くの特許および刊行物を本明細書で引用した。これらの文献の全ての引用を下に示した。これらの文献のそれぞれは、その全体を参照により本明細書の開示に組み込まれる。
【0425】
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【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の特定の3,6−二置換アクリドンの化学的合成法を例示するスキームである。
【図2】
本発明の特定の2,7−二置換アクリドンの化学的合成法を例示するスキームである。
【図3】
3Aは、本発明の特定の2,6−二置換アクリドンの化学的合成法を例示するスキームである。
3Bは、本発明の特定の2,6−二置換アクリドンの化学的合成法を例示する別のスキームである。
【図4】
本発明の特定の3,6,9−三置換アクリジンの化学的合成法を例示するスキームである。
【図5】
本発明の特定の2,7,9−三置換アクリジンの化学的合成法を例示するスキームである。
【図6】
本発明の特定の2,6,9−三置換アクリジンの化学的合成法を例示するスキームである。

Claims (107)

  1. 次式:
    Figure 2004510706
    [式中:
    (a) Kは=O、Lは−H、αは単結合、βは二重結合、γは単結合;であるか、又は、
    (b) Kは9−置換基、Lは無し、αは二重結合、βは単結合、γは二重結合;
    のいずれかであり、
    ここで、
    は、2−又は3−置換基;
    は、6−又は7−置換基;
    及びJはそれぞれ独立に次式の基:
    Figure 2004510706
    (式中、nは1〜5の整数であり;そして、R及びRは、独立に、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基(heterocyclyl)若しくはC5−20アリールか、又は、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜8環原子を有するヘテロ環式環(heterocyclic ring)を形成する。)であり;
    そして、Kが9−置換基の場合は、Kは次式の基:
    Figure 2004510706
    (式中、Rはアミノ置換基であって、水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであり;そして、QはC1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールであって、任意に置換されていてもよい。)である。]
    である化合物、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体(protected form)。
  2. Kは=O、Lは−H、αは単結合、βは二重結合、γは単結合であり、次式:
    Figure 2004510706
    を有する請求項1記載のアクリドン化合物。
  3. Kは9−置換基、Lは無し、αは二重結合、βは単結合、γは二重結合であり、次式:
    Figure 2004510706
    を有する請求項1記載のアクリジン化合物。
  4. が2−置換基、及びJが7−置換基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物。
  5. が3−置換基、及びJが6−置換基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物。
  6. が2−置換基、及びJが7−置換基である請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物。
  7. とJとが同一である請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物。
  8. 及びJがそれぞれ独立に次式:
    Figure 2004510706
    である請求項1〜7のいずれか1項記載の化合物。
  9. もRもどちらも−Hでない請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。
  10. 及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよいC1−7アルキルである請求項9記載の化合物。
  11. 及びRは、それぞれ独立に、任意に置換されていてもよい脂肪族飽和C1−7アルキルである請求項9記載の化合物。
  12. 及びRは、それぞれ独立に、脂肪族飽和非置換C1−7アルキルである請求項9記載の化合物。
  13. 各−NRは、独立に、−N(Me)、−N(Et)、−N(nPr)、−N(iPr)、−N(nBu)、又は−N(tBu)から選択される請求項9記載の化合物。
  14. 及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8環原子を有するヘテロ環式環を形成し、該へテロ環式環は飽和、部分的に不飽和、又は完全に不飽和で、且つ任意に置換されていてもよい請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物。
  15. 及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8環原子を有する飽和ヘテロ環式環を形成し、前記環原子の一個のみが窒素でその他の全てが炭素であり、該へテロ環式環は任意に置換されていてもよい請求項14記載の化合物。
  16. 及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって次式の環状アミノ基:
    Figure 2004510706
    [式中、qは2〜7の整数である。]
    を形成し、前記基は任意に置換されていてもよい請求項14記載の化合物。
  17. 末端アミノ基、−NR、が任意に置換されていてもよい次の環状アミノ基:
    Figure 2004510706
    のうちの1つである請求項14記載の化合物。
  18. 前記環状アミノ基が、C1−7アルキル、C3−20アリール−C1−7アルキル、C3−20アリール、C1−7アルキル−C3−20アリール、ヒドロキシ、及びC1−7ヒドロキシアルキルから選択される1つ以上の置換基により置換されている請求項17記載の化合物。
  19. 各−NRが、独立に:
    Figure 2004510706
    Figure 2004510706
    から選択される請求項17記載の化合物。
  20. 及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜8環原子を有する飽和ヘテロ環式環を形成し、前記環は窒素、酸素、及び硫黄から選択される少なくとも2個のヘテロ原子を有し、該へテロ環式環は任意に置換されていてもよい請求項14記載の化合物。
  21. 末端アミノ基、−NR、が任意に置換されていてもよい次の環状アミノ基:
    Figure 2004510706
    [式中、Rは水素、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリールである。]
    の1つである請求項14記載の化合物。
  22. が水素又は脂肪族飽和C1−7アルキルである請求項1〜21のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  23. Qが任意に置換されていてもよいC5−20アリール基である請求項1〜22のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  24. Kが次式:
    Figure 2004510706
    Figure 2004510706
    [式中、mは0〜3の整数であり、各Rは独立して置換基である。]
    の1つである請求項23記載のアクリジン化合物。
  25. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、mは0〜5の整数であり、各Rは独立して置換基である。]
    である請求項1〜22のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  26. 各Rが、独立して、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、エーテル、チオ、チオエーテル、C1−7アルキル、C1−7ハロアルキル、アシル、アミド、カルボキシ、シアノ及びアミノアルキルから選択される請求項25記載のアクリジン化合物。
  27. 各Rが、独立して、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、−OMe、−OEt、−SH、−SMe、−SEt、−C(=O)Me、−C(=O)OH、−C(=O)OMe、−CONH、−CONHMe、−NH、−NMe、−NEt、−N(nPr)、−N(iPr)、−CN、−NO、−Me、−Et、−CF、−OCF、−CHOH、−CHCHOH、−CHNH、−CHCHNH、及び−Phから選択される置換基である請求項23〜26のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  28. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、−NRは−NRについて定義したとおりである。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  29. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、RはC1−10アルキレン基、及び−NRは −NRについて定義したとおりである。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  30. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、RはC1−10アルキレン基、及び−NRは −NRについて定義したとおりである。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  31. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、pは1〜10の整数、及び−NRは −NRについて定義したとおりである。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  32. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、−NRは −NRについて定義したとおりである。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  33. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  34. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、
    Xは、−N(N)−、−CH−、−O−、又は−S−;
    Yは、−OH、−OR、又は−NR
    は、C1−7アルキル、C3−20ヘテロ環基、又はC5−20アリール;
    −NRは、−NRについて上記定義したとおりであり;そして、
    pは、1〜10の整数である。]
    である請求項27記載のアクリジン化合物。
  35. Qが任意に置換されていてもよいC1−7アルキルである請求項1〜22のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  36. Qが、1つ以上のアミノ基、1つ以上のヒドロキシ基、又は1つ以上のカルボキシ基で置換されたC1−7アルキルである請求項35記載のアクリジン化合物。
  37. Qが、1つ以上のアミノ基で置換されたC1−7アルキルである請求項35記載のアクリジン化合物。
  38. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、pは1〜10の整数、及び−NRは−NRについて定義したとおりである。]
    である請求項37記載のアクリジン化合物。
  39. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、−NRは−NRについて定義したとおりである。]
    である請求項37記載のアクリジン化合物。
  40. Qが任意に置換されていてもよい脂環式飽和C1−7アルキル基であるか、それを含む請求項1〜22のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  41. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、qは2〜7の整数であり、環式基は任意に置換されていてもよい。]
    である請求項40記載のアクリジン化合物。
  42. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、pは1〜10の整数であり、qは2〜7の整数であり、環式基は任意に置換されていてもよい。]
    である請求項40記載のアクリジン化合物。
  43. Kが次式の基:
    Figure 2004510706
    [式中、pは1〜10の整数であり、rは1〜4の整数であり、−NRは−NRについて定義したとおりである。]
    である請求項1〜22のいずれか1項記載のアクリジン化合物。
  44. 化合物BSU−SB−36/188、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  45. 化合物BSU−SB−36/190、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  46. 化合物BSU−SB−36/194、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  47. 化合物BSU−SB−36/196、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  48. 化合物BSU−SB−36/198、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  49. 化合物BSU−SB−36/200、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  50. 化合物BSU−SB−36/202、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  51. 化合物JH−ACI−104、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  52. 化合物AR−ACO−10、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  53. 化合物JM−ACI−10、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  54. 化合物JM−ACI−29、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  55. 化合物JM−ACI−31、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  56. 化合物JM−ACI−33、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  57. 化合物JM−ACI−35、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  58. 化合物JM−ACI−37、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  59. 化合物JM−ACI−39、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  60. 化合物JM−ACI−41、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  61. 化合物JM−ACI−45、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  62. 化合物BR−ACO−16、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  63. 化合物BR−ACO−17、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  64. 化合物JH−ACO−22、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  65. 化合物JH−ACO−27、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  66. 化合物JM−ACO−06、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  67. 化合物JM−ACO−08、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  68. 化合物JM−ACO−11、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  69. 化合物BR−ACO−21、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  70. 化合物BR−ACO−22、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  71. 化合物BSU−SB−36/152、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  72. 化合物BSU−SB−36/158、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  73. 化合物BSU−SB−36/160、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  74. 化合物BSU−SB−36/164、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  75. 化合物JC−ACI−3A、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  76. 化合物JC−ACI−4A、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  77. 化合物JC−ACI−5A、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  78. 化合物JC−ACI−9A、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  79. 化合物JH−ACI−100、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  80. 化合物JH−ACI−102、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  81. 化合物JH−ACI−64、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  82. 化合物JH−ACI−68、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  83. 化合物JH−ACI−73、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  84. 化合物JH−ACI−75、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  85. 化合物JH−ACI−77、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  86. 化合物JH−ACI−81、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  87. 化合物JH−ACI−85、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  88. 化合物JH−ACI−87、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  89. 化合物JH−ACI−89、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  90. 化合物JM−ACI−13、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  91. 化合物BR−ACO−11、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  92. 化合物BR−ACO−12、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  93. 化合物BR−ACO−13、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  94. 化合物BR−ACO−14、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  95. 化合物BR−ACO−15、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  96. 化合物BR−ACO−23、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  97. 化合物BR−ACO−24、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  98. 化合物BR−ACO−26、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  99. 化合物BR−ACO−27、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  100. 化合物BR−ACO−29、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  101. 化合物JH−ACO−31、並びにその薬学的に許容される塩、エステル、アミド、溶媒和物、水和物、及び保護体。
  102. 請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物及び薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む組成物。
  103. ヒト又は動物の体の治療に使用するための請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物。
  104. 増殖性症状(proliferative condition)の治療に使用するための医薬を製造するための請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物の使用。
  105. 細胞と有効量の請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物とを接触させることを含む、in vivo又はin vitroでテロメラーゼを阻害する方法。
  106. 細胞と有効量の請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物とを接触させることを含む、in vivo又はin vitroで細胞増殖を制御する方法。
  107. 増殖性症状の治療方法であって、前記増殖性症状を患う患者に治療上有効量の請求項1〜101のいずれか1項記載の化合物を投与することを含む前記方法。
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