JP2004508352A - 置換縮合ピロールイミン及びピラゾールイミン - Google Patents

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Abstract

化学式(I)[式中のR、Ar、A、n、R、及びRは、本明細書中で定義される]の化合物、及び、それらの医薬適合性の塩が開示される。これらの化合物は、GABA脳受容体に対する非常に選択的なアゴニスト、アンタゴニスト、または逆アゴニストであり、あるいは、GABA脳受容体に対するアゴニスト、アンタゴニスト、または逆アゴニストのプロドラッグであり、それ故、これらの化合物は、不安症、鬱病、ダウン症候群、睡眠障害、発作性障害、ベンゾジアゼピン系薬剤の過剰投与の診断及び治療に有用であり、そして、記憶機能を増強させるのに有用である。また、包装された薬剤組成物を含め、薬剤組成物についても開示される。

Description

【0001】
(発明の背景)
本出願は、2000年9月6日に出願された米国仮出願第60/230,498号(これをもって、その全体が参照により本明細書に組み入れられる)による優先権を主張するものである。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、新規な縮合ピロールオキシム、及び縮合ピラゾールオキシム、並びに、他のそのような化合物に関するものであり、より詳細には、高い選択性及び高い親和性をもってGABA受容体のベンゾジアゼピン部位へ結合する好ましい縮合ピロールオキシム及び縮合ピラゾールオキシムに関するものである。また、本発明は、そのような化合物を含む薬剤組成物、及び、中枢神経系(CNS)疾患の治療におけるそのような化合物の使用にも関係する。
【0003】
(関連技術の説明)
GABA受容体スーパーファミリーは、主要な阻害性神経伝達物質であるγ−アミノ酪酸、即ちGABAがそれを通じて作用する種々のクラスの受容体のうちの一つである。程度こそ等しくないものの、哺乳類の脳に広く分布するGABAは、その作用の多くを、塩化物コンダクタンス及び膜分極における変質の原因となるGABA受容体と呼ばれるタンパク質の複合体を通じて達成する。
【0004】
GABA受容体サブユニットに対する数多くのcDNAsの特性が明らかにされている。今日までのところ、少なくとも6α、3β、3γ、1ε、1δ、及び2ρサブユニットが同定されている。一般的に、天然のGABA受容体は、典型的には、2α、2β、及び1γサブユニットからなることが認められている(Pritchett & Seeburg、Science 1989年;245:1389−1392、及び、Knightら、Recept.Channels、1998年;6:1−18)。メッセージ分布、ゲノム位置決定、及び生化学的な試験の結果等の証拠は、自然に生じる主要な受容体の組み合わせがαβγ、αβγ、αβγ、及びαβγであることを示唆している(Mohlerら、Neuroch.Res.1995年;20(5):631−636)。
【0005】
ベンゾジアゼピンは、GABA受容体と連合したベンゾジアゼピン結合部位との相互作用により、それらの薬理学的作用を発揮する。ベンゾジアゼピン部位に加え、GABA受容体は、幾つかの他のクラスの薬剤に対する相互作用部位も含んでいる。これらは、ステロイド結合部位、ピクロトキシン部位、及びバルビツール酸誘導体部位を含む。GABA受容体のベンゾジアゼピン部位は、この複合受容体上に存在する一つの別個な部位であり、GABAに対する相互作用部位や、この受容体に結合する他のクラスの薬剤に対する相互作用部位とは重複しない(Cooperら、「神経薬理学の生化学的な基礎(The Biochemical Basis of Neuropharmacology)」、第6版、1991年、pp.145−148、Oxford University Press、New York)。初期の電気生理学的研究は、ベンゾジアゼピンの主要な作用が、GABA作動性阻害の増強であることを示した。ベンゾジアゼピン部位へ選択的に結合して、GABAがGABA受容体チャンネルを開く能力を増強する化合物は、GABA受容体のアゴニストである。同一の部位と相互作用するが、GABAの作用をマイナス方向に活性調節する他の化合物は、逆アゴニストと呼ばれている。第三のクラスに属する化合物は、ベンゾジアゼピン部位へ選択的に結合するが、GABA活性に対する影響を殆ど持っていないか、あるいは全く持っておらず、但し、この部位で作用するGABA受容体アゴニストまたは逆アゴニストの作用を遮断することができる。これらの化合物は、アンタゴニストと呼ばれている。
【0006】
ベンゾジアゼピン部位で作用する薬剤の重要なアロステリック活性調節効果は早期に認められており、そして、異なる受容体サブタイプにおける活性の分布は、薬理学的な発見が集中的に為されている研究領域である。ベンゾジアゼピン部位で作用するアゴニストは、不安解消効果、鎮静効果、及び催眠効果を示し、一方、この部位で逆アゴニストとして作用する化合物は、不安誘発効果、認識機能増強効果、及び前痙攣効果を引き出すことが知られている。ベンゾジアゼピンは、不安寛解剤としての薬剤学的使用の長い歴史を有しているが、これらの化合物は、しばしば、数多くの望ましくない副作用を示す。これらは、認知障害、鎮静、運動失調、エタノール効果の増強作用、及び、耐性及び薬物依存性に対する傾向を含み得る。
【0007】
また、GABA選択性リガンドは、他のCNS活性化合物の効果を増強する作用も示し得る。例えば、選択的セロトニン再摂取阻害物質(SSRIs)は、単独で使用したときよりも、GABA選択性リガンドと組み合わせて使用した場合の方が高い抗鬱活性を示し得るという証拠がある。
【0008】
(発明の要約)
本発明は、好ましくは高い親和性と高い選択性の両者をもって、ヒトGABA受容体を含むGABA受容体のベンゾジアゼピン部位へ結合する、縮合ピロールオキシム及びピラゾールオキシムを提供する。
【0009】
従って、本発明は、化学式Iの化合物、及び、化学式Iの化合物を含む薬剤組成物を提供する。
【0010】
更に、本発明は、有効量の本発明の化合物を用いて、CNS疾患を患っている患者を治療する方法を含む。患者は、ヒトまたは他の哺乳動物であってよい。また、有効量の本発明の化合物を用いて行われる、CNS疾患を患っているヒト、コンパニオン・アニマル(ペット)、または家畜動物の治療も本発明に包含される。
【0011】
別の態様では、本発明は、他のCNS活性化合物の作用を増強する方法を提供する。この方法は、別のCNS活性化合物と共に、有効量の本発明の化合物を投与するステップを含む。
【0012】
その他、本発明は、組織切片におけるGABA受容体の位置決定用プローブとしての本発明の化合物の使用にも関係する。
【0013】
従って、本発明の広い態様は、次の化学式I:
【化3】
Figure 2004508352
の化合物、及び、それらの医薬適合性の塩に向けられており、ここで、式中:
Rは、ヒドロキシ、ヒドロカルビル、または−O−ヒドロカルビルであって、ここで、各ヒドロカルビルは、場合によっては、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、あるいは、
Rは、−O−アリール、アリール、−O−へテロアリール、またはヘテロアリールであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、ヒドロカルビル、−O−ヒドロカルビル、アリールオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロカルビルチオ、ヒドロカルビルスルフィニル、ヒドロカルビルスルホニル、アミノ、モノまたはジヒドロカルビルアミノ、アリール、アリールヒドロカルビル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており;
ここで、各ヒドロカルビルは、場合によっては、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRからなるグループから独立的に選択される1個、2個、3個、4個、または5個の置換基で置換されており;ここで、
は、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、ヘテロシクロアルキル、−S(O)m(アルキル)[式中のmは、0、1、または2である]、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−CO(アルキル)、−CONH(アルキル)、−CON(アルキル)(アルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xは、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NRC−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、式中のgは、0、1、または2であり;
及びRは、独立的に、ヒドロカルビルであって、それらのヒドロカルビルは、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−O(アルキル)、−NHC(O)(アルキル)、−N(アルキル)C(O)(アルキル)、−NHS(O)(アルキル)、−S(O)(アルキル)、−S(O)NH(アルキル)、及び−S(O)N(アルキル)(アルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、式中の各mは、0、1、または2であり;
Yは、各出現毎に、5個から8個の環員からなる炭素環またはヘテロ環から独立的に選択され、それらの環は、飽和、部分的に不飽和、または芳香族の環であって、そして、N、O、及びSから選択されるゼロ個、1個、または2個のヘテロ原子を含んでおり、また、それらの環は、更に、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、及び−SO(アルキル)からなるグループから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、式中のaは、0、1、または2であり;
及びRは、各出現毎に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロカルビル、−O−ヒドロカルビル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、モノまたはジヒドロカルビルアミノから独立的に選択され;
nは、0、1、または2であり;
Aは、NまたはCR[式中のRは、水素またはヒドロカルビルである]であり;
Arは、アリールまたはヘテロアリールであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、0−2個のRで置換されたヒドロカルビル、0−2個のRで置換された−O−ヒドロカルビル、アリールオキシ、アルキルチオ、ヒドロカルビルスルフィニル、ヒドロカルビルスルホニル、アミノ、0−2個のRで置換された−NH(ヒドロカルビル)、−N(ヒドロカルビル)(ヒドロカルビル)[ここで、各ヒドロカルビルは、0−2個のRで置換されている]、アリール、アリールヒドロカルビル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルからなるグループから独立的に選択される1個、2個、または3個の置換基で置換されており;そして、
40は、水素、アルキル、アリールアルキル、またはアリールアルカノイルである。
【0014】
また、本発明は、本発明の化合物を製造する中間体及び方法も提供する。
【0015】
(発明の詳細な説明)
本発明は、一つの特定の態様においては、式中のAが窒素であり、そして、nが0であるような化学式Iの化合物を提供する。別の特定の態様では、本発明は、式中のAがCR[ここで、Rは、上で定義されている通りのものである]であり、そして、nが0であるような化学式Iの化合物を提供する。
【0016】
別の特定の態様においては、本発明は、式中のAが窒素であり、そして、nが1であるような化学式Iの化合物を提供する。更に別の特定の態様では、本発明は、式中のAがCR[ここで、Rは、上で定義されている通りのものである]であり、そして、nが1であるような化学式Iの化合物を提供する。
【0017】
尚も更なる特定の態様においては、本発明は、式中のAが窒素であり、そして、nが2であるような化学式Iの化合物を提供する。更に別の特定の態様では、本発明は、式中のAがCR[ここで、Rは、上で定義されている通りのものである]であり、そして、nが2であるような化学式Iの化合物を提供する。
【0018】
より好ましくは、本発明は、式中:
Rが、ヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、またはシクロアルキルオキシであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、あるいは、
Rが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
Arが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、−S(O)(アルキル)[式中のmは、0、1、または2である]、ハロアルキル、ハロアルコキシオキシ、−CO(アルキル)、CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され、ここで、X、Y、R、R、及びRは、化学式Iとの関係において定義されている通りのものである;
ような化学式Iの化合物、及び、それらの医薬適合性の塩に関係する。
【0019】
そのような化合物を、以後、化学式Iaの化合物と呼ぶ。
【0020】
化学式Iaの好ましい化合物は、式中の各アルキルがC−Cアルキルであり、そして、各アルコキシがC−Cアルコキシであるような化合物である。そのような化合物を、以後、化学式Ibの化合物と呼ぶ。
【0021】
化学式Iの好ましい化合物は、式中:
Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから選択される3個までの基で置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C1−6アルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
ような化合物を含む。
【0022】
化学式Iの一層好ましい化合物及び医薬適合性の塩は、式中:
Rが、ヒドロキシ、C−Cアルキル、シクロアルキル、C−Cアルコキシ、またはシクロアルキルオキシであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、ニトロ、アジド、C−Cアルカノイル、カルボキサミド、C−Cアルコキシ、アリールオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジ(C−C)アルキルアミノ、アリール、アリール(C−C)アルキル、アリール(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、もしくは、
Rが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
及びRが、各出現毎に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノから独立的に選択され;
Arが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、−S(O)(アルキル)[ここで、mは、0、1、または2である]、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;そして、
及びRが、独立的に、C−Cヒドロカルビルであって、更に、それらのヒドロカルビルは、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、各mが、0、1、または2である;
ような化合物、及びそれらの医薬適合性の塩を含む。
【0023】
特に、本発明は、式中のAが窒素であるような化合物、即ち、次の化学式II:
【化4】
Figure 2004508352
の化合物、及びそれらの医薬適合性の塩を含み、ここで、式中のn、R、R、R、及びArは、化学式Iに関して定義されている通りのものである。
【0024】
化学式IIの好ましい化合物は、式中のnが1であるような化合物である(そのような化合物を、以後、化学式IIaの化合物と呼ぶ)。
【0025】
化学式IIaの特に好ましい化合物は、式中:
及びRが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、水素、シアノ、アミノ、アミノ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルキル、またはハロ(C−C)アルコキシであり;そして、
Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから選択される3個までの基で置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C1−6アルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
ような化合物である。
【0026】
そのような化合物を、以後、化学式IIcの化合物と呼ぶ。化学式IIcの好ましい化合物は、式中のR及びRが化学式IIcに関して定義されている通りのものであって、そして、Rが、C−Cアルキルまたは−O−C−Cアルキル[ここで、C−Cアルキルは、線状または分枝状であって、二重結合または三重結合を含んでいてよい]であり;あるいは、Rが、C−Cシクロアルキルまたは−O−C−Cアルキルであり、もしくは、
Rが、フェニルまたはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRで一置換、二置換、または三置換されており、ここで、X、R、R、及びRが、化学式Iに関して定義されている通りのものである;
ような化合物である。
【0027】
そのような化合物を、以後、化学式IIdの化合物と呼ぶ。また、式中のR及びRが、各出現毎に、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択されるような化学式II、IIa、IIc、及びIIdの化合物も好ましい。
【0028】
これまでに述べられているように、化学式IIの好ましい化合物は、式中のnが1であるような化合物を含む。化学式IIの他の好ましい化合物は、式中のnが0であるか、あるいは、nが2であるような化合物である。
【0029】
化学式Iの他の好ましい化合物及び医薬適合性の塩は、式中:
Arが、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたアルキル;及び
モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、及びイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
ような化合物、及びそれらの医薬適合性の塩である。
【0030】
また、本発明は、式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
のうちの一つで置換されており;そして、
場合によっては、Arが、更に:
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
ような化学式IIの化合物、及びそれらの医薬適合性の塩を含む。
【0031】
化学式IIの可変記号R及びRに対する特に好ましい定義は、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンを含む。また、R及びRのうちの3個を越えない置換基が水素以外であることも好ましい。化学式IIの一層好ましい化合物及び塩は、R及びRのうちの1個、2個、または3個が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素であるような化合物、及びそれらの塩である。
【0032】
更に、本発明は、式中:
Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRで一置換、二置換、または三置換されている;
ような化学式IIの化合物、及びそれらの塩に向けたものである。
【0033】
更には、本発明は、式中:
Rが、C1−6アルキル、またはC1−6アルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、それぞれの芳香族部分が、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、またはC1−6アルキルで一置換、二置換、または三置換されている;
ような化学式IIの化合物、及びそれらの医薬適合性の塩に向けたものである。
【0034】
また、本発明は、式中:
Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、このフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されている;
ような化学式IIの化合物、及びそれらの医薬適合性の塩に向けたものでもある。
【0035】
特には、式中:
Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NRC−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NR−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;
及びRは、独立的に、アルキル基であって、それらのアルキル基は、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、更に、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されている;ような化学式IIの化合物、及びそれらの医薬適合性の塩が本発明に含まれる。
【0036】
化学式IIの特に好ましい化合物、及びそれらの医薬適合性の塩は、式中:
Arが、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが、Arの付着ポイントに対するパラ位において:
i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
のうちの一つで置換されており;そして、
場合によっては、Arが、更に:
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;
RがC−Cアルコキシであり;そして、
及びRのうちの1個、2個、または3個が、独立的に、水素、ハロゲン、メチル、またはエチルであって、そして、残りのR及びR置換基が水素である;
ような化合物、及びそれらの塩である。
【0037】
化学式IIの他の特に好ましい化合物、及びそれらの医薬適合性の塩は、式中:
Arが、フェニルまたは2−ピリジルであって、それらのそれぞれが、Arの付着ポイントに対するメタ位において:
i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
のうちの一つで置換されており;そして、
場合によっては、Arが、更に:
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;
RがC−Cアルコキシであり;そして、
及びRのうちの1個、2個、または3個が、独立的に、水素、ハロゲン、メチル、またはエチルであって、そして、残りのR及びR置換基が水素である;
ような化合物、及びそれらの塩である。
【0038】
更に、本発明は、式中のAがC−Rであるような化合物、即ち、次の化学式III:
【化5】
Figure 2004508352
の化合物、及びそれらの医薬適合性の塩を含み、ここで、式中のn、R、R、R、R、及びArは、化学式Iに関して定義されている通りのものである。
【0039】
化学式IIIの好ましい化合物は、式中のnが1であるような化合物である(そのような化合物を、以後、化学式IIIaの化合物と呼ぶ)。
【0040】
本発明は、特には、式中:
Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
ような化学式IIIの化合物、及び、それらの医薬適合性の塩に向けたものである。
【0041】
より好ましくは、化学式IIIのArは、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが:
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたアルキル;あるいは、
モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている。
【0042】
また、本発明は、式中のR、R、R、R、及びnが、化学式IIIに関して定義されている通りのものであり、そして、Arが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
のうちの一つで置換されており、そして、
場合によっては、Arが、更に:
ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
ような化学式IIIの化合物にも向けられている。
【0043】
そのような化合物を、以後、化学式IIIbの化合物と呼ぶ。
【0044】
化学式IIIの可変記号R及びRに対する特に好ましい定義は、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンを含む。また、R及びRのうちの3個を越えない置換基が水素以外であることも好ましい。化学式IIIの一層好ましい化合物及び塩は、R及びRのうちの1個、2個、または3個が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素であるような化合物、及びそれらの塩である。
【0045】
本発明の他の好ましい化合物、及びそれらの医薬適合性の塩は、式中:
Arが、化学式IIIbの化合物に関して定義されている通りのものであり;
n及びRが、化学式IIIに関して定義されている通りのものであり;
Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びR(X、R、及びRは、化学式IIIに関して定義されている通りのものである)で一置換、二置換、または三置換されており;そして、
及びRのうちの1個、2個、または3個が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素である;
ような化合物、及びそれらの医薬適合性の塩である。
【0046】
そのような化合物を、以後、化学式IIIcの化合物と呼ぶ。
【0047】
化学式IIIcの特に好ましい化合物及び塩は、式中:
Rが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、及びC1−6アルキルから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
ような化合物、及びそれらの塩である。
【0048】
化学式IIIの他の好ましい化合物、及びそれらの医薬適合性の塩は、式中: Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NR−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;
及びRは、独立的に、アルキル基であり、それらのアルキル基は、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で更に置換されている;
ような化合物、及びそれらの医薬適合性の塩である。
【0049】
そのような化合物を、以後、化学式IIIdの化合物と呼ぶ。
【0050】
化学式IIIdの好ましい化合物、及びそれらの医薬適合性の塩は、式中のRが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、そのフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されているような化合物、及びそれらの医薬適合性の塩である。
【0051】
本発明は、特に、以下の化学式IV、V、VI、VII、VIII、及びIXの化合物を包含する。
【0052】
【化6】
Figure 2004508352
化学式IV−IXのそれぞれにおいて、Z及びZは、独立的に、CHまたは窒素であり、各R、R、及びRは、独立的に、化学式Iに関して割り当てられた定義と同一の定義を担っており、そして、R20及びR21は、独立的に、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ、または(C−C)へテロシクロアルキル(C−C)アルコキシである。化学式IV−IXにおける好ましいヘテロシクロアルキル基は、モルホリニル、ピペリジニル、及びピペラジニルである。
【0053】
好ましくは、R20及びR21のうちの一方は、水素、C−Cアルキル、ハロゲン、またはC−Cアルコキシであり、そして、もう一方は、モルホリニル−またはピペリジニル−(C−C)アルコキシ、あるいは、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシである。より好ましくは、R20及びR21のうちの一方は、水素またはハロゲンであり、そして、もう一方は、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、あるいは、モルホリニル−またはピペリジニル−(C−C)アルコキシである。
【0054】
化学式IVからIXにおける好ましいR基は、ヒドロキシ及びC−Cアルコキシを含む。より好ましいR基は、メトキシ及びエトキシである。
【0055】
化学式IVからIXまでの特に好ましい化合物は、R20及びR21のうちの一方が、アミド窒素に対する6−員芳香環の付着ポイントに関しての2−位置または3−位置における水素またはハロゲンであり、そして、もう一方が、そのアミド窒素に対する付着ポイントに関しての3−位置、より好ましくは4−位置にあるような化合物である。
【0056】
化学式IVからIXにおいては、Z及びZのうちの一方がCHであって、もう一方がCHであるか、もしくは、ZとZの両方がCHであることが好ましい。IVからIXまでの一層好ましい化合物は、ZとZが共にCHであるような化合物である。
【0057】
好ましくは、R及びRは、各出現毎に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−またはジ(C1−6)アルキルアミノから独立的に選択される。より好ましくは、R及びRは、各出現毎に、水素、メチル、及びエチルから独立的に選択される。
【0058】
化学式IV−IXにおける好ましいR基は、Rが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであり、ここで、それぞれの芳香族部分が、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、またはC1−6アルキルで一置換、二置換、または三置換されているようなRである。
【0059】
本発明は、縮合ピロールオキシム及びピラゾールオキシム誘導体を提供する。本発明の好ましい例は、高い親和性をもって、ヒトGABA受容体を含むGABA受容体のベンゾジアゼピン部位に結合する。特に好ましい化合物は、高い選択性をもって、ヒトGABA受容体を含むGABA受容体のベンゾジアゼピン部位に結合するような化合物である。どんな特定の理論にも拘束されることを願うものではないが、化学式Iの化合物とベンゾジアゼピン部位との相互作用は、これらの化合物の薬剤学的有用性をもたらすものと確信される。
【0060】
更に、本発明は、CNS障害の症状を改めるのに充分なある量の本発明の化合物を用いて、そのような治療を必要としている患者を治療する方法も含む。αβγ及びαβγ受容体サブタイプにおいてアゴニストとして作用する本発明の化合物は、パニック障害、強迫性障害、及び一般的不安性障害等の不安症;外傷後性ストレス障害及び急性ストレス障害を含むストレス障害を治療するのに有用である。また、αβγ及びαβγ受容体サブタイプにおいてアゴニストとして作用する本発明の化合物は、抑鬱性または双極性障害の治療や睡眠障害の治療にも有用である。αβγ受容体サブタイプ、またはαβγ及びαβγ受容体サブタイプにおいて逆アゴニストとして作用する本発明の化合物は、ダウン症候群、アルツハイマー病及びパーキンソン病等の神経変性疾患、及び発作関連痴呆に由来するものを含む認知障害を治療するのに有用である。αβγ受容体サブタイプにおいてアゴニストとして作用する本発明の化合物は、てんかん等の痙攣性障害を治療するのに有用である。ベンゾジアゼピン部位においてアンタゴニストとして作用する化合物は、ベンゾジアゼピンの過剰投与の影響を逆転するのに有用であり、また、薬剤中毒及びアルコール中毒を治療するのにも有用である。
【0061】
また、本発明による化合物及び組成物を用いて治療され得る疾患及び/又は障害は、以下のものも含む:
「鬱病」、例えば、鬱病、非定型鬱病、双極性障害、双極性障害の鬱病相。
【0062】
「不安症」、例えば、一般的不安性障害(GAD)、広場恐怖症、パニック障害+/−広場恐怖症、社会恐怖症、特異的恐怖症、外傷後性ストレス障害、強迫性障害(OCD)、気分変調、気分の混乱及び不安を伴う適応障害、分離不安障害、予期不安急性ストレス障害、適応障害、循環気質。
【0063】
「睡眠障害」、例えば、一次性不眠症、概日リズム睡眠障害、睡眠異常NOS、悪夢障害及び夜驚症を含む錯眠、鬱病及び/又は不安症あるいは他の精神障害に対する二次的な睡眠障害、物質誘発性睡眠障害を含む睡眠障害。
【0064】
「認知障害」、例えば、認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、軽度認知障害(MCI)、加齢性認知低下(ARCD)、発作、外傷性脳損傷、エイズ関連性痴呆、及び、鬱病、不安症、または精神病関連性痴呆。
【0065】
「注意欠陥障害」、例えば、注意欠陥障害(ADD)、及び注意欠陥多動症(ADHD)。
【0066】
また、本発明は、GABA受容体の活性調節による、例えば不安症、鬱病、睡眠障害、または認知障害の治療等、GABA受容体の活性調節に感応性の障害を治療するための、包装された薬剤組成物を含む、本発明の化合物を含有する薬剤組成物も提供する。この包装された薬剤組成物は、治療上有効量の少なくとも1種類のこれまでに説明されているGABA受容体モジュレーターを保持する容器と、その包含されているGABA受容体リガンドが患者におけるGABA受容体の活性調節に応答性の障害を治療するために使用されるべきものであることを指示する使用説明書(例えば、ラベル表示)とを含む。
【0067】
別の態様では、本発明は、他のCNS活性化合物の作用を増強する方法を提供し、その方法は、別のCNS活性化合物との組み合わせにおいて、有効量の本発明の化合物を投与するステップを含む。そのようなCNS活性化合物は、これらに限定するものではないが、以下のものを含む:不安症に対する、セロトニン受容体(例えば、5−HT1A)アゴニスト及びアンタゴニスト;不安症及び鬱病に対する、ノイロキニン受容体アンタゴニスト、またはコルチコトロピン放出因子受容体(CRF)アンタゴニスト;睡眠障害に対する、メラトニン受容体アゴニスト;及び、アルツハイマー痴呆等の神経変性疾患に対する、ニコチン様アゴニスト、ムスカリン様作用物質、アセチルコリンエステラーゼ阻害物質、及びドパミン受容体アゴニスト。特に、本発明は、SSRIとの組み合わせにおいて、有効量の本発明のGABAアゴニスト化合物を投与することにより、選択的セロトニン再摂取阻害物質(SSRIs)の抗鬱活性を増強する方法を提供する。
【0068】
組み合わせ投与は、Da−Rochaらによる、J.Psychopharmacology(1997年)11(3)211−218;Smithらによる、Am.J.Psychiatry(1998年)155(10)1339−45;または、Leらによる、Alcohol and Alcoholism(1996年)31 Suppl.127−132;に開示されているのと類似の仕方で実施することができる。また、それぞれ、PCT国際公開公報第WO 99/47142号、第WO 99/47171号、及び第WO 99/47131号における、ニコチン様アゴニスト、ムスカリン様アゴニスト、及びアセチルコリンエステラーゼ阻害物質との組み合わせにおけるGABA受容体リガンド3−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)−6−(1−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチルオキシ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]フタラジンの使用についての検討も参照のこと。また、この点に関して、PCT国際公開公報第WO 99/37303号には、SSRIsとの組み合わせにおいて、あるクラスのGABA受容体リガンド、1,2,4−トリアゾロ[4,3−b]ピリダジンの使用について検討されているので、この公報も参照のこと。
【0069】
また、本発明は、Ro15−1788等のベンゾジアゼピン化合物がGABA受容体に結合するのを阻害する方法にも関係し、その方法は、本発明の化合物をGABA受容体を発現する細胞と接触させるステップを含み、ここで、本化合物は、生体外においてベンゾジアゼピンがGABA受容体に結合するのを阻害するのに充分な濃度で存在する。この方法は、例えば生体外におけるベンゾジアゼピン化合物のGABA受容体への結合の阻害にとって充分であると考えられるある量の化学式Iの化合物が与えられる患者において、ベンゾジアゼピン化合物がGABA受容体へ結合するのを生体内において阻害するステップを含む。一つの実施形態では、そのような方法は、ベンゾジアゼピン薬の過剰投与を治療するのに有用である。ベンゾジアゼピン化合物がGABA受容体に結合するのを阻害するのに充分であると考えられる化合物の量は、実施例5で説明されているアッセイ等のGABA受容体結合アッセイにより、容易に決定することができよう。生体外における結合能を決定するために使用されるGABA受容体は、様々なソースから入手することができ、例えば、ラット皮質の調製物から、あるいは、クローン化ヒトGABA受容体を発現する細胞から得ることができる。
【0070】
また、本発明は、シグナル伝達活性、特にはGABA受容体の塩化物イオンコンダクタンスを変質させるための方法にも関係し、その方法は、そのような受容体を発現する細胞を有効量の本発明の化合物に晒すステップを含む。この方法は、例えば生体外におけるGABA受容体のシグナル伝達活性の変質にとって充分であると考えられるある量の化学式Iの化合物が与えられる患者において、GABA受容体のシグナル伝達活性を生体内において変質させるステップを含む。GABA受容体のシグナル伝達活性を変質させるのに充分であると考えられる化合物の量は、実施例6で説明されているアッセイ等のGABA受容体シグナル伝達アッセイにより決定することができる。
【0071】
本発明により提供されるGABA受容体リガンド及びそれの標識誘導体は、潜在的薬剤がGABA受容体に結合する能力を決定する際の標準物質及び試薬としても有用である。
【0072】
また、本発明により提供されるGABA受容体リガンドの標識誘導体は、ポジトロンエミッショントモグラフィー(PET)イメージングのためのラジオトレーサーとして、あるいは、シングルフォトンエミッションコンピューター断層撮影(SPECT)のためのラジオトレーサーとしても有用である。
【0073】
ここで説明されている本化合物は、1つもしくはそれ以上の不斉中心を有していてよい。非対称的に置換された原子を含む本発明の化合物は、鏡像異性的に高められた形態またはラセミ形態で単離されてよい。当技術分野においては、如何にして光学的に活性な形態を調製するかは、例えば、ラセミ形態(ラセミ化合物)の分割による方法、不斉合成による方法、光学的に活性な開始材料から合成する方法等、広く知られている。ラセミ化合物の分割は、例えば、分割試薬の存在下における結晶化;鏡像異性的に富化された分割試薬で誘導体化し、結果として生じたジアステレオマーを当技術分野において広く知られた手段により分離し、そして、例えば加水分解または水素化等の通常の化学的手段により、鏡像異性的に富化されたその分割試薬を取り除く方法;あるいは、例えばキラルHPLCカラムを用いるクロマトグラフィー;等、慣習的な方法により果たすことができる。
【0074】
オレフィン、炭素−窒素二重結合等の多くの幾何異性体がここで説明されている本化合物に存在し得、すべてのそのような安定した異性体も、本発明で意図されている。本発明の化合物のcis及びtrans幾何異性体、並びに、本発明の化合物のE及びZ異性体が開示されており、それらの異性体は、異性体の混合物として、あるいは、分離された異性体として単離され得る。特定の立体化学または異性体に関する形態が特定的に指示されていない限り、(鏡像異性体及びジアステレオマーの)すべてのキラル、及びラセミ形態、並びにある構造のすべての幾何異性形態が意図されている。
【0075】
本発明の幾つかの化合物は、互変異性体として存在する。別な具合に特定されていない限り、一つの互変異性体についての説明またはクレイムは、他の互変異性体をも包含すべく意図されている。
【0076】
本明細書で使用する場合、「置換された」という用語は、その指定された原子の正規の原子価を越えないことを条件として、また、その置換が安定な化合物をもたらすことを条件として、指定された原子上に存在するいずれか1つもしくはそれ以上の水素が、指示されたグループからの選択物で置き換えられることを意味している。置換基がケト(即ち、=0)の場合には、その原子上の2個の水素が置き換えられる。別な具合に特定されていない限り、ある基が1個より多くの置換基で置換される場合、それらの置換基は、同一もしくは異なる基であってよいものと理解される。
【0077】
本発明は、本化合物において出現する原子のあらゆる同位体を含む。同位体は、原子番号は同じであるが、異なる質量数を有するそれらの原子を含む。限定的な意味でなく、一般的な例を挙げれば、水素の同位体は、トリチウム及びジュウテリウムを含む。また、炭素の同位体は、11C、13C、及び14Cを含む。
【0078】
何らかの可変記号が、ある化合物に対する何らかの構成成分または化学式において1回より多く出現する場合、各出現時におけるそれの定義は、あらゆる他の出現時におけるそれの定義とは独立している。従って、例えば、ある基が0−2個のRで置換されるべきことが示されている場合、その基は、2個までのR基で随意的に置換されてよく、そして、各Rは、Rの定義から独立的に選択される。また、複数の置換基及び/又は可変記号の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許される。また、例えば、ジアルキルアミノ基は、2個のアルキル基、好ましくはC−Cアルキル基を含んでおり、それらのアルキル基は、同じであってもよいし、異なっていてもよいものと理解される。従って、ジアルキルアミノは、N−エチル−N−メチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ等を包含する。
【0079】
それが単独であろうと、あるいは、「ハロアルキル」及び「アルキルスルホニル」等の他の用語内であろうと、「アルキル」という用語が使用される場合、それは、1個から約12個の炭素原子を有する線状の遊離基及び分枝状の遊離基を包含する。好ましいアルキル遊離基は、1個から約10個の炭素原子を有する「低級アルキル」遊離基である。より好ましくは、1個から約6個の炭素原子を有する低級アルキル遊離基である。アルキルの例は、これらに限定するものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、及びsec−ペンチル等を含む。好ましいアルキル基はC−Cアルキル基である。特に好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、3−ペンチルである。本明細書で使用する場合、C−Cアルキルという用語は、1個から6個の炭素原子を有するアルキル基を含む。好ましい例は、メチル及びエチルである。
【0080】
「アルキルスルホニル」は、スルホニル遊離基に結合されたアルキル基を包含し、ここで、アルキルは上で定義された通りのものであり、従って、化学式−SO(アルキル)で表される基を意味している。より好ましいアルキルスルホニル遊離基は、1個から6個の炭素原子を有する「低級アルキルスルホニル」遊離基である。そのような低級アルキルスルホニル遊離基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、及びプロピルスルホニルを含む。
【0081】
「アルキルスルフィニル」という用語は、二価の−S(=O)−原子に結合された、1個から10個の炭素原子からなる線状または分枝状のアルキル遊離基を含む遊離基を包含する。
【0082】
「N−アルキルアミノ」及び「N,N−ジアルキルアミノ」という用語は、それぞれ、1個のアルキル遊離基で置換されているアミノ基、及び、2個のアルキル遊離基で置換されているアミノ基を指している。より好ましいアルキルアミノ遊離基は、窒素原子に結合された、1個から6個の炭素原子からなる1個または2個のアルキル遊離基を有する「低級アルキルアミノ」遊離基である。適当な「アルキルアミノ」は、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ等、モノまたはジアルキルアミノであってよい。
【0083】
「アルキルチオ」という用語は、二価のイオウ原子に結合された、1個から10個の炭素原子からなる線状または分枝状のアルキル遊離基を含む基を包含する。「アルキルチオ」の一つの例は、メチルチオ、(CH−S−)である。
【0084】
「シクロアルキル」という用語は、3個から10個の炭素原子を有する遊離基を包含する。より好ましいシクロアルキル遊離基は、3個から7個の炭素原子を有す売る「低級シクロアルキル」遊離基、即ち、C−Cシクロアルキルである。それらの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチル等の遊離基を含む。
【0085】
「C−Cシクロアルキルアルキル」という用語の場合、このC3−7シクロアルキル基は、そのアルキル基を通じて、好ましくはC−Cアルキル基を通じて、より好ましくはC−Cアルキル基を通じて、その親分子部分に結合されている。この用語は、これらに限定するものではないが、シクロプロピルメチル、及びシクロヘキシルメチルを包含する。
【0086】
本明細書で使用する場合、「カルボキサミド」という用語は、化学式−C(O)NR’R’’の基を意味しており、ここで、式中のR’及びR’’は、同一または異なるものであって、水素またはアルキルを表している。好ましいカルボキサミド基は、R’とR’’の両方が水素であるような基である。
【0087】
「アルケニル」という用語は、2個から約10個の炭素原子を有する不飽和の直鎖状及び分枝鎖の遊離基を包含する。そのような遊離基は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含んでおり、その二重結合は、この鎖に沿ったいずれの安定したポイントで起こっていてもよい。アルケニル基の例は、これらに限定するものではないが、エテニル及びプロペニル等の基を含む。
【0088】
「アルキニル」という用語は、2個から約10個の炭素原子からなり、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖状及び分枝鎖の遊離基を包含する。その炭素−炭素三重結合は、この鎖に沿ったいずれの安定したポイントで起こっていてもよい。アルキニル基の例は、これらに限定するものではないが、エチニル及びプロピニル等の基を含む。
【0089】
「アルコキシ」は、酸素架橋を通じて親分子部分に結合された、上で定義されている通りのアルキル基を包含する。アルコキシの例は、これらに限定するものではないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、2−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、2−ペントキシ、3−ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、n−ヘキソキシ、2−ヘキソキシ、3−ヘキソキシ、及び3−メチルペントキシを含む。より好ましいアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、及びイソブトキシを含む。
【0090】
本明細書で使用する場合、「アルカノイル」は、カルボニル架橋を通じて結合された、上で定義されている通りのアルキル基、即ち、−CO(アルキル)を指している。それらの例は、アセチル、プロピオニル、及びブチリルを含む。
【0091】
「アリール」という用語は、その環構造に炭素原子のみを含む芳香族の基を指示すべく使用される。従って、「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含む芳香族炭化水素環系を指している。その芳香環は、場合によっては、他の芳香族炭化水素環または非芳香族炭化水素環に縮合されているか、あるいは、別な仕方でそのような環に結合されていてよい。アリール基の例は、例えば、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、インダニル、及びビフェニルである。好ましいアリール基は、フェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルを含むナフチル、及びアセナフチルを含む。より好ましいアリール基はフェニル及びナフチルを含む。ここで、それらのアリール基は、置換されていないか、あるいは、特定されている場合、1つもしくはそれ以上の置換可能な位置において、種々の基で置換されている。従って、そのようなアリール基は、場合によっては、例えば、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、アミノ(C−C)アルキル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルで置換される。
【0092】
「ハロアルキル」という用語は、1つもしくはそれ以上のハロゲンで置換された、特定数の炭素原子を有する、分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基と直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基との両者を含めるべく意図されている(例えば−C、ここで、v=1から3までであり、w=1から(2v+1)までである)。ハロアルキルの例は、これらに限定するものではないが、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、及びペンタクロロエチルを含む。好ましいハロアルキル基は、ハロ(C−C)アルキル基であり;特に好ましくは、トリフルオロメチル、ペルフルオロプロピル、及びジフルオロメチルである。
【0093】
本明細書で使用する場合、「ハロアルコキシ」は、酸素架橋を通じて親基に結合された、上で定義されている通りのハロアルキル基を表すべく意図されている。好ましいハロアルコキシ基は、ハロ(C−C)アルコキシ基である。ハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,3−トリフルオロプロポキシ、及びペルフルオロイソプロポキシである。
【0094】
それが単独であろうと、あるいは、「ヒドロカルビルチオ」及び「ヒドロカルビルスルフィニル」等の他の用語内であろうと、「ヒドロカルビル」という用語が使用される場合、それは、1個から約12個の炭素原子を有する線状、分枝状、及び環状の炭化水素基を包含する。それらのヒドロカルビル基は、飽和もしくは不飽和であってよく、即ち、それらは、1つもしくはそれ以上の炭素−炭素二重結合または三重結合を含む。ヒドロカルビル基の例は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、2−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、3−メチルペンチル、ビニル、イソブテニル、2−ペンテニル、3−ウンデセニル、4−ノネニル、アセチレニル、2−メチル−ペンタ−3−イニル、1−メチル−ヘキサ−2−イニル、シクロプロピルメチル、シクロプロピル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシル、及びプロパルギルを含む。本明細書で1個もしくは2個の二重結合または三重結合を含むC−Cヒドロカルビルへの参照が為される場合、それは、1個の二重結合または三重結合では、その基に少なくとも2個の炭素が存在し、そして、2個の二重結合または三重結合では、その基に少なくとも4個の炭素が存在しているものと理解される。
【0095】
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含む安定した単環式、二環式、及び三環式の環系であって、その芳香環が、5−7個の環員と、窒素、酸素、イオウからなるグループから独立的に選択される1個から4個のヘテロ原子を含み;そして、残りの環が、炭素、酸素、窒素、及びイオウから選択される5−7個の環員を含むような環系を意味している。ヘテロ原子を含む上述の芳香環は、「ヘテロ芳香環」と呼ばれている。二環式及び三環式の環系の場合、そのヘテロ芳香環は、ベンゾ等の芳香族であってよい炭素環式の環に縮合されていてよく、あるいは、ピリドまたはピロリジノ等のヘテロ芳香環に縮合されていてもよく、もしくは、ヘテロ芳香族及び1つの炭素環式の環に縮合されていてもよい。従って、「ヘテロアリール」は、それぞれの環が5−7個の環員からなる1個から3個の環を有する環系であって、そのうちの少なくとも1つの環が、芳香族であって、1個から4個のヘテロ原子を含んでいるような環系を含む。これらのヘテロアリール基におけるいずれかの環が、スピロ環系を形成する別の環に更に縮合されていてよい。
【0096】
場合によっては、これらの窒素及びイオウへテロ原子が酸化されていてよい。そのヘテロ環式の環は、安定した構造をもたらすべく、いずれかのヘテロ原子または炭素原子において、それのペンダント基に付着されていてよい。また、本明細書で記述されているヘテロ環式の環は、安定した化合物をもたらすべく、いずれかの置換可能な炭素または窒素原子において置換されていてよい。適当なヘテロアリール置換基の例は、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、アミノ(C−C)アルキル、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキルである。
【0097】
ヘテロアリール基の例は、これらに限定するものではないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、カルバゾリル、NH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル;1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、及びキサンテニルを含む。
【0098】
好ましいヘテロアリール基は、これらに限定するものではないが、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、及びチエニルを含む。
【0099】
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクロアルキル」という用語は、安定した5−員から7−員の単環式の環系、あるいは、少なくとも1つの非芳香環を含む7−員から10−員の二環式の環系であって、上述の環が、炭素原子と、N、O、及びSからなるグループから独立的に選択される1個から4個のヘテロ原子とからなるような環系を意味すべく意図されている。そのヘテロシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキルの二環式の環系は、ベンゼン環に縮合されていてよい。このヘテロ環の窒素は、場合によっては、第4級化されていてよい。このヘテロシクロアルキル基のS原子とO原子との合計数が1を越えているときには、これらのヘテロ原子は相互に隣接していないことが好ましい。また、このヘテロシクロアルキルのS原子とO原子との合計数が1を超えていないことも好ましい。ヘテロシクロアルキル基の例は、これらに限定するものではないが、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、ピロリル、ピペラジニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、アゼチジニル、2H−ピロリルを含む。
【0100】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を含む。
【0101】
「−O−」という用語は、酸素リンカーを表している。従って、「−O−アリール」及び「−O−へテロアリール」という用語は、酸素原子を通じて親分子基に接続されている、上で定義されている通りのアリール基及びヘテロアリール基を指している。本明細書で使用する場合、「アリールオキシ」という用語と「−O−アリール」という用語は同等である。加えて、本明細書で使用する場合、「ヘテロアリールオキシ」という用語と「−O−ヘテロアリール」という用語も同等である。
【0102】
無毒の医薬適合性の塩は、これらに限定するものではないが、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸、及び硝酸等の無機酸の塩、あるいは、ギ酸、クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸、酢酸、乳酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエチルスルホン酸、サリチル酸、及びステアリン酸等の有機酸の塩を含む。同様に、医薬適合性のカチオンは、これらに限定するものではないが、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、リチウム、及びアンモニウムを含む。当業者であれば、広範囲の様々な無毒の医薬適合性の付加塩が認識されよう。本発明は、化学式Iの化合物のプロドラッグも包含する。
【0103】
また、本発明は、化学式Iの化合物のアシル化されたプロドラッグも包含する。当業者であれば、無毒の医薬適合性の付加塩、及び、化学式Iにより包含される化合物のアシル化されたプロドラッグを調製するために使用され得る様々な合成方法論が認識されよう。
【0104】
薬剤の調製
当業者であれば、化学式Iにより包含される化合物の無毒な医薬適合性のプロドラッグを調製するために使用され得る様々な合成の方法論が認識されよう。また、当業者であれば、本発明の化合物の溶媒和物を調製するために使用され得る、水、エタノール、鉱油、植物油、及びジメチルスルホキシド等、広範囲の様々な無毒の医薬適合性の溶媒が認識されよう。
【0105】
一般式Iの本化合物は、通常の無毒な医薬適合性の担体、佐剤、及び賦形剤を含む投与単位調剤の形態において、経口的に、局所的に、非経口的に、吸入または噴霧により、あるいは経直腸的に投与することができる。丸剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤、甘味入り錠剤、トローチ剤等の形態における経口投与が特に好ましい。本明細書で使用する場合、非経口的という用語は、皮下注射、皮内注射、脈管注射(例えば静脈注射)、筋肉注射、脊髄注射、髄腔内注射、あるいは、注射様の技法または注入法を含む。更に、一般式Iの化合物と医薬適合性の担体とを含む薬剤調合物が提供される。一般式Iの1種類もしくはそれ以上の化合物が、1種類もしくはそれ以上の無毒の医薬適合性の担体及び/又は希釈剤及び/又は佐剤、及び、もし望ましい場合には他の活性成分と共同で存在していてよい。一般式Iの化合物を含有する薬剤組成物は、例えば、錠剤、トローチ剤、甘味入り錠剤、水性または油性の懸濁剤、飛散性の粉末剤または顆粒剤、乳液、硬質または軟質のカプセル剤、あるいはシロップ剤またはエリキシル剤として、経口的に使用するのに適した形態であってよい。
【0106】
経口的に使用すべく意図された組成物は、薬剤組成物を製造するための当技術分野において既知のどんな方法に従って調製されてもよく、そして、そのような組成物は、薬剤学的に上品で口に合う調合物を得るため、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤からなるグループから選択される1種類もしくはそれ以上の物質を含んでいてよい。錠剤は、錠剤を製造するのに適した無毒の医薬適合性の賦形剤との混合物の形態において活性成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウム等の不活性な希釈剤;顆粒化剤及び崩壊剤、例えばコーンスターチ、またはアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン、またはアカシア;及び、滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルク;であってよい。これらの錠剤は、コーティングされていなくてもよいし、あるいは、胃腸管内における崩壊及び吸収を遅らせ、これにより、作用を長期にわたって持続させるための既知の技術によりコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延材料を使用することができる。
【0107】
また、経口的に使用するための調合物は、硬質のゼラチンカプセル剤として提供されてもよく、この場合、活性成分は、不活性な固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、またはカオリンと混合される。更に、経口的に使用するための調合物を軟質のゼラチンカプセル剤として提供することもでき、この場合、活性成分は、水、または油性の媒質、例えばラッカセイ油、流動パラフィン、あるいはオリーブ油と混合される。
【0108】
水性懸濁剤は、水性懸濁剤を製造するのに適した賦形剤との混合物の形態において活性材料を包含する。そのような賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、及びアカシアゴム等である;分散剤または湿潤剤は、自然に生じるホスファチド、例えばレシチン、または、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、または、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、または、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレアート等、または、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導される部分エステルとの縮合物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレアートであってよい。また、水性懸濁剤は、1種類もしくはそれ以上の保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピル、1種類もしくはそれ以上の着色剤、1種類もしくはそれ以上の香味剤、及び、1種類もしくはそれ以上の甘味剤、例えばスクロースまたはサッカリン等も含んでいてよい。
【0109】
油性懸濁剤は、活性成分を、例えばラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油、またはヤシ油等の植物油中に、あるいは、流動パラフィン等の鉱油中に懸濁させることにより調合することができる。油性懸濁剤は、増粘剤、例えば蜜ロウ、硬質パラフィン、またはセチルアルコールを含み得る。口に合う経口用調製物を得るため、これまでに説明されているもの等の甘味剤、及び香味剤を加えることができる。また、アスコルビン酸等の酸化防止剤を加えることにより、これらの組成物を保存することもできる。
【0110】
水を加えることにより水性懸濁剤を調製するのに適した飛散性の粉末剤及び顆粒剤は、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤、及び1種類もしくはそれ以上の保存剤との混合物の形態において活性成分を提供する。適当な分散剤または湿潤剤、及び懸濁化剤は、上で既に述べられているもので例証される。付加的な賦形剤、例えば甘味剤、香味剤、及び着色剤も存在していてよい。
【0111】
また、本発明の薬剤組成物は、水中油型乳液の形態であってもよい。その油相は、植物油、例えばオリーブ油またはラッカセイ油、あるいは、鉱油、例えば流動パラフィン、もしくはこれらの混合物であってよい。適当な乳化剤は、自然に生じるゴム、例えばアカシアゴムまたはトラガカントゴム、あるいは、自然に生じるホスファチド、例えばダイズ、レシチン、及び、脂肪酸とヘキシトール、無水物から誘導されるエステルまたは部分エステル、例えばソルビタンモノオレアート、並びに、上述の部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであり得る。また、乳液は、甘味剤及び香味剤も含んでいてよい。
【0112】
シロップ剤及びエリキシル剤は、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、またはスクロースと共に調合されてよい。また、そのような調合物は、粘滑薬、保存剤、香味剤、及び着色剤も含んでいてよい。これらの薬剤組成物は、滅菌注射用水性懸濁剤または油脂性懸濁剤の形態であってよい。この懸濁剤は、上で述べられているような適当な分散剤または湿潤剤及び懸濁化剤を用いて既知の技術により調合されてよい。また、滅菌注射用調製物は、非経口的に許容可能な無毒の希釈剤または溶媒中における滅菌注射用溶液剤または懸濁剤であってもよく、例えば1,3−ブタンジオール中における溶液剤として調製することができる。使用され得る許容可能な賦形剤及び溶媒の中でもとりわけ好ましいものは、水、リンゲル液、及び等張食塩水である。その他、無菌の不揮発性油も、溶媒または懸濁媒質として通常使用されている。この目的上、合成のモノ−またはジグリセリドを含め、あらゆるブランドの不揮発性油を使用することができる。加えて、オレイン酸等の脂肪酸も注射用調製物に使用することができる。
【0113】
また、一般式Iの化合物は、例えば薬剤を直腸投与するための、坐剤の形態において投与することもできる。これらの組成物は、その薬剤を、通常の温度では固体であるが、直腸温度では液体になり、それ故、直腸内で溶けてその薬剤を放出するような非刺激性の適当な賦形剤と混合することにより調製することができる。そのような材料は、ココアバター及びポリエチレングリコールである。
【0114】
一般式Iの化合物は、無菌媒質中において、非経口的に投与することもできる。その薬剤は、使用される賦形剤及び濃度に応じて、賦形剤中に懸濁させることもできるし、あるいは、賦形剤中に溶解することもできる。有利には、局所麻酔薬、保存剤、及び緩衝剤等の佐剤をその賦形剤中に溶解させることができる。
【0115】
人間以外の動物に投与する場合、その動物用の食料及び飲料水に本組成物を加えることもできる。動物が、1回の食事で、もしくは、1日の過程全体を通じて適切な量の本化合物を摂取するように、これらの動物用の食料及び飲料水組成物を調合するのが便利であろう。また、食料または飲料水に加えるための事前混合物として本組成物を提供することも便利であろう。
【0116】
上で指示されている状態の治療においては、1日につき体重1キログラム当たり約0.1mgから約140mgまでのオーダーの用量レベル(1人の患者につき1日当たり約0.5mgから約7g)が実用的である。一回量剤形を作るために担体材料と混合され得る活性成分の量は、治療される宿主、及び、個々の投与様式に応じて変わるであろう。投与単位剤形は、一般的に、約1mgから約500mgまでの範囲の活性成分を含むであろう。
【0117】
また、投与回数も、使用される化合物、及び、治療される個々の疾患に応じて変わり得る。しかし、殆どの障害の治療では、1日4回かそれ未満の投与計画が好ましい。不安症、鬱病、または認知障害の治療では、1日1回または2回の投与計画が特に好ましい。睡眠障害の治療では、急速に効果的な濃度に達する単回投与が望ましい。
【0118】
しかし、あらゆる個々の患者に対する特定の用量レベルは、使用される特定の化合物の活性度、年齢、体重、一般的な健康状態、性別、食餌、投与時間、投与経路、及び排泄速度、薬剤の組み合わせ、並びに、治療を受ける個々の疾患の重症度を含む様々なファクターに依存することが理解されよう。
【0119】
本発明の好ましい化合物は、これらに限定するものではないが、経口的バイオアベイラビリティー、低毒性、血清タンパク質に対する低い結合性、及び、生体外並びに生体内における望ましい半減期を含む薬理学的特性を備えているであろう。CNS疾患を治療するために使用される化合物の場合には血液脳関門の透過が必要であるが、一方、末梢疾患を治療するために使用される化合物の場合には、しばしば、その化合物の低い脳内濃度レベルが好ましい。
【0120】
種々のアッセイを用いてこれらの望ましい薬理学的特性を予測することができる。バイオアベイラビリティーを予測するために使用されるアッセイは、Caco−2単層細胞を含むヒト腸単層細胞を横切る輸送についてのアッセイを含む。化合物の毒性を予測するためには、培養肝細胞に対する毒性を用いることができる。また、人間におけるある化合物の血液脳関門の透過は、静脈注射により化合物が与えられた実験動物におけるその化合物の脳内濃度レベルから予測することができる。
【0121】
血清タンパク質に対する結合性は、アルブミン結合アッセイから予測することができる。そのようなアッセイは、Oravcovaらによるレビュー(Journal of Chromatography B(1996年)、第677巻、1−27頁)で説明されている。
【0122】
化合物の半減期は、化合物の投与回数に逆比例する。生体外における種々の化合物の半減期は、Kuhnz及びGieschen(Drug Metabolism and Disposition、(1998年)第26巻、1120−1127頁)により説明されているようなミクロソーム半減期のアッセイから予測することができる。
【0123】
化合物の調製
本発明における化学式Iの化合物を調製するための一般的な例証が、以下の図式Iに与えられている。
【0124】
【化7】
Figure 2004508352
式中のR、R、R、n、A、及びArは、請求項1で定義されている通りのものである。
【0125】
本発明のオキシムの調製(図式I)に関して説明すると、エタノールまたは他の適当な溶媒中におけるピロールまたはピラゾールカルボキサミド開始材料の懸濁液に、適切に置換されたアミン(RNH)が加えられる。その反応混合物を約16時間加熱し、真空下で溶媒を除去することにより、目的のオキシム生成物(化学式I)を得る。
【0126】
ピロールカルボキサミド(化学式A[式中、A=CR])の調製は、これをもって参照により本明細書に組み入れられる米国特許第5,804,686号で説明されている手順により果たすことができる。また、適当な手順は、1999年8月31日出願の米国特許出願第09/387,311号、及び、2000年8月30日出願の米国特許出願第09/651,207号にも記載されており、これらの出願公報の開示内容も、参照により、その全体が本明細書に組み入れられる。そのような化合物の調製方法が、以下の図式IIで一般的に描かれている。また、国際出願公報第WO 97/2624号、及び第WO 01/16103号も参照のこと。
【0127】
ピラゾールカルボキサミド(化学式A[式中のAは窒素である])の調製は、国際出願公報第WO 00/40565号で説明されている手順により果たすことができる。
【0128】
【化8】
Figure 2004508352
代表的なAr−NH基の調製方法が、以下の図式III(1)、(2)、及び(3)に描かれている。
【0129】
【化9】
Figure 2004508352
図式III(1)及び(2)において、R及びR14は、水素またはアルキルを表しており、好ましくは水素またはC−Cアルキルを表している。図式III(3)において、R18及びR19は、独立的に水素またはアルキルを表しており、好ましくは水素またはC−Cアルキルであり、もしくは、NR1819が、モルホリニル、ピペリジニル、またはピペラジニル等のヘテロシクロアルキル基を表している。
【0130】
図式IIに示されているような化学式Iの化合物を調製するためのAr−NH基として有用な代表的な置換ピリジルアミンの調製方法が、以下の図式IVに描かれている。図式IVにおいて、R30は、水素、あるいは、2個までのR基で置換されたヒドロカルビルを表しており、好ましくは、水素、または、2個までのR基で置換されたアルキルを表している。
【0131】
【化10】
Figure 2004508352
図式IIに示されているような化学式Iの化合物を調製するためのAr−NH基として有用な他の代表的な置換アニリンの調製法が、以下の図式Vに描かれている。図式Vにおいて、R35は、水素またはC−Cアルキルを表しており、好ましくはエチルを表している。
【0132】
【化11】
Figure 2004508352
当業者であれば、上述の幾つかの変形態様を達成するためには、種類の異なる溶媒または試薬の使用が必要になり得ることが認識されよう。別な具合に特定されていない限り、すべての試薬及び溶媒は、標準的な商業的グレードのものであり、それ以上に精製することなく使用される。
【0133】
本出願における種々の特許公報を含むすべての論文及び参考文献に関する開示は、参照により、それらの全体が本明細書に組み入れられる。
【0134】
以下の実施例により本発明を更に例証するが、それらの実施例は、そこに記載されている特定の手順に本発明の範囲または精神を限定するものとして解釈されるべきものではない。当業者であれば、以下の実施例で実証されているような本発明により包含される化合物を製造するために、開始材料を変えることができ、且つ、付加的なステップを使用し得ることが認識されよう。また、あるケースでは、上述の幾つかの変形態様を達成するためには、反応に関する官能性の保護が必要になる場合もあるであろう。一般的に、そのような保護基の必要性、並びに、そのような基の付着及び除去に必要な条件は、有機合成の技術分野における熟練者にとっては明らかであろう。
【0135】
(実施例)
中間体
【化12】
Figure 2004508352
実施例A.4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸エチルエステル
エタノール(100mL)中における2−エチルオキサリルシクロヘキサン−1,3−ジオン(Synthesis、1976年、722)(9.50g、45mmol)、ヒドラジン一水和物(2.2mL、45mmol)、及び酢酸(2.6mL、45mmol)の溶液を室温で6時間攪拌する。減圧下において溶媒を蒸発させ、結果として生じる残分を酢酸(100mL)中に溶解し、120℃に加熱して、窒素下において3時間攪拌する。次いで、その反応混合物を略室温にまで冷却し、濃縮する。得られた濃縮物をクロロホルム(200mL)中に溶解した後、10%のNaCl(100mL)で処理し、1Mの炭酸ナトリウムで中和する。その有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、濾過し、そして、その溶媒を蒸発させることにより、4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸エチルエステル(7.65g、純度90%、収率73%)が得られる。H NMR(CDCl) δ 0.95(t、J=7.1Hz、3H)、2.17(クインテット、J=6.4Hz、2H)、2.58(t、J=6.8Hz、2H)、3.00(t、J=6.2Hz、2H)、4.44(q、J=7.3Hz、2H)。MW(計算値)208.220;MS(M+H) 209。
【0136】
【化13】
Figure 2004508352
実施例B.4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸
メタノール(20mL)中における4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸エチルエステル(純度90%、1.84g、8.0mmol)の溶液を10NのNaOH(4mL)で処理し、窒素下において60℃で90分間攪拌する。その反応混合物を略室温にまで冷却し、減圧下において溶媒を蒸発させる。結果として生じた残分を水(30mL)中に溶解し、ブライン(30mL)で処理した後、濃塩酸でpH2に酸性化することにより、多量の沈殿物が生成する。その混合物を0℃に冷却し、濾過し、その固体を水(5mL)で洗い、そして、真空オーブン内で乾燥させることにより、4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(0.99g、66%)が得られる。H NMR(DMSO−d) δ 2.18(クインテット、J=6.2Hz、2H)、2.66(t、J=6.4Hz、2H)、2.95(t、J=6.2Hz、2H)。
【0137】
実施例C.4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸4−[2−(プロピルアミノ)エトキシ]フェニルアミド
【化14】
Figure 2004508352
無水DMF(3.0mL)中における4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(180mg、1.0mmol)とトリエチルアミン(0.56mL、4.0mmol)の−5℃溶液に、クロロギ酸エチル(0.24mL、2.5mmol)を加える。その混合物を0℃で2時間攪拌する。その後、[2−(4−アミノ−フェノキシ)−エチル]−プロピル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(294mg、1.0mmol)を加える。結果として生じた混合物を室温で16時間攪拌し、次いで、50℃で1時間攪拌する。その後、メタノール(2mL)と4MのKOH(1mL)を加え、50℃における攪拌を更に1時間続ける。次いで、その反応混合物を水(30mL)中に注ぎ、1MのHClで中和した後、5%の重炭酸ナトリウム(30mL)で処理し、酢酸エチル(50mL)で抽出する。その酢酸エチル層を水(50mL)で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。得られた残分をクロロホルム(3mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理し、室温で3時間攪拌する。その反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、1Mの炭酸ナトリウム(100mL)で洗い、無水炭酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮する。結果として生じた粗生成物を、溶離液としてクロロホルム−メタノール−酢酸(80:16:4、v/v/v)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、95mg(26%)の4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸4−[2−(プロピルアミノ)エトキシ]フェニルアミドを得た。H NMR(CDCl) δ 0.95(t、J=7.3Hz、3H)、1.68(クインテット、J=7.5Hz、2H)、2.19(m、2H)、2.65(m、2H)、2.94(t、J=7.5Hz、2H)、3.00(m、2H)、3.24(m、2H)、4.28(m、2H)、6.50(bs、2H)、6.92(d、J=9.0Hz、2H)、7.69(d、J=9.0Hz、2H)、12.3(s、1H)。MW(計算値)356.429;MS(M+H) 357。
【0138】
実施例D.4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[3−フルオロ−4−(2−(モルホリン−4−イル−エトキシ)フェニル)−アミド
【化15】
Figure 2004508352
4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(188mg、1.0mmol)、無水DMF(4mL)、無水ジクロロメタン(8mL)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(287mg、1.5mmol)、DMAP(183mg、1.5mmol)、及び3−フルオロ−4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミン(288mg、1.2mmol)の混合物を、窒素下において、室温で3日間攪拌する。その反応混合物を10%のNaCl(50mL)中に注ぎ、クロロホルム(2×50mL)で抽出する。それらを合わせたクロロホルム抽出液をNaCOで乾燥させ、濾過し、そして、その溶媒を減圧下で蒸発させる。結果として生じた残分を、溶離液としてクロロホルム−メタノール−酢酸(70:24:6、v/v/v)を用いる分取シリカゲルプレートでのクロマトグラフィーにかけることにより、白色の固体として、130mg(32%)の純粋な4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[3−フルオロ−4−(2−(モルホリン−4−イル−エトキシ)フェニル]−アミドが得られる。H NMR(CDOD) δ 2.19(クインテット、J=6.0Hz、2H)、2.65(m、6H)、2.86(t、J=5.5Hz、2H)、2.95(t、J=6.2Hz、2H)、3.77(t、J=4.6Hz、4H)、4.20(t、J=5.5Hz、2H)、7.01(t、J=9.0Hz、1H)、7.36(m、1H)、7.83(dd、J=13.2Hz及び2.4Hz、1H)。MW402.432(計算値);MS(M+H) 403。
【0139】
実施例E.4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化16】
Figure 2004508352
4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(188mg、1.0mmol)、無水DMF(4mL)、無水ジクロロメタン(8mL)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(287mg、1.5mmol)、DMAP(183mg、1.5mmol)、及び[2−(5−アミノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−プロピル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(354mg、1.2mmol)の混合物を、窒素下において、室温で3日間攪拌する。次いで、その反応混合物を10%のNaCl水溶液(50mL)中に注ぎ、クロロホルム(2×50mL)で抽出する。それらを合わせたクロロホルム抽出液をNaCOで乾燥させ、濾過し、濃縮して残分を得る。その残分をクロロホルム(10mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理した後、窒素下において、室温で5時間攪拌する。得られた反応混合物を減圧下で蒸発させ、結果として生じた残分を、クロロホルム(80mL)と1MのNaCO(50mL)との間で分配する。それらの層を分離し、そのうちのクロロホルム層を無水NaCOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。その濃縮物を、2000μmのシリカゲルプレートと溶離液としてクロロホルム−メタノール−酢酸(70:24:6、v/v/v)を用いる分取薄層クロマトグラフィーで精製することにより、白色の固体として、150mg(42%)の4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミドが得られた。H NMR(CDCl) δ 0.95(t、J=7.3Hz、3H)、1.70(クインテット、J=7.7Hz、2H)、2.22(t、J=6.1Hz、2H)、2.67(t、J=6.0Hz、2H)、2.92(t、J=7.5Hz、2H)、3.06(t、J=6.0Hz、2H)、3.29(t、J=4.9Hz、2H)、4.51(t、J=4.8Hz、2H)、6.49(d、J=8.8Hz、1H)、7.80(dd、J=8.8Hz及び2.6Hz、1H)、8.62(d、J=2.6Hz、1H)。MW357.417(計算値);MS(M+H) 358、m.p.120℃。
【0140】
実施例F.4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−エチルアミノ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化17】
Figure 2004508352
標記化合物は、実施例4において上で説明されている手順を用いて、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(287mg、1.5mmol)とDMAP(183mg、1.5mmol)の存在下における4−オキソ−4,5,6,7,4−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(188mg、1.0mmol)と[2−(5−アミノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エチル]−エチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(338mg、1.2mmol)の反応から得ることができる。白色の固体として、収量:120mg(35%)の所望の生成物が得られた。H NMR(CDOD) δ 1.17(t、J=7.1Hz、3H)、2.24(クインテット、J=6.4Hz、2H)、2.70(t、J=6.4Hz、2H)、2.75(q、J=7.0Hz、2H)、2.98(t、J=6.2Hz、2H)、3.03(t、J=5.1Hz、2H)、4.41(t、J=5.3Hz、2H)、6.82(d、J=9.0Hz、1H)、8.11(dd、J=8.8Hz及び2.4Hz、1H)。MW343.390(計算値);MS(M+H) 344。
【0141】
実施例G.4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−3−カルボン酸
【化18】
Figure 2004508352
4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−3−カルボン酸は、以下の手順に従って調製される。水酸化カリウム(345g、6.15mol)をメチルアルコール(1.2L)中に溶解した後、氷水浴中で冷却する。穏やかな加熱を利用して溶解したメチルアルコール(1.2L)中におけるシクロヘキサンジオン(714g、6.15mol)の溶液を、低温の攪拌KOH溶液に2時間にわたって滴下させながら加える。その後、メチルアルコール(1.5L)中におけるブロモピルビン酸エチル(1200g、6.15mol)の溶液を3時間にわたって滴下させながら加える。その反応混合物を環境温度に為し、更に14.5時間攪拌する。この反応混合物を水浴中において冷却している間に、水(984mL)中における水酸化ナトリウム(492g、12.4mol)の溶液を2.5時間にわたって滴下させながら加える。環境温度で15.5時間攪拌した後、その反応混合物を氷水浴中において冷却し、500gの氷を加え、次いで、結果として生じた混合物を濃塩酸(約1L)でpH1に酸性化する。その反応混合物を真空下で濃縮し、1Lの氷を加え、その沈殿物を濾過し、氷水(3×200mL)で洗浄した後、真空オーブン内において75℃で乾燥させることにより、4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−3−カルボン酸(560g)が得られる。m.p.137−138℃。
【0142】
実施例H.4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドール−3−カルボキシラート
【化19】
Figure 2004508352
N,N−ジメチルホルムアミド(9.0L)中における4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−3−カルボン酸(640g、3.55mol)、炭酸カリウム(1.7kg、10.65mol)、及び炭酸セシウム(100g、0.32mol)の攪拌混合物に、ヨードエタン(1250g、8.01mol)を加える。その混合物を60℃で2時間加熱する。環境温度にまで冷却した後、その混合物を濾過し、得られた固形物を酢酸エチルですすぎ、その濾液を真空下で濃縮する。水(2L)を加えた後、酢酸エチル(2×2L)で抽出し;それらを合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮することにより、エチル4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾフラン−3−カルボン酸(642g)を得る。N,N−ジメチルホルムアミド(320mL)中におけるこのエステル(640g、3.07mol)と酢酸アンモニウム(426g、5.53mol)の混合物を100℃に2時間加熱する。その反応混合物を真空下で濃縮し、氷水(2.5L)を加え、ジクロロメタン(2×3L)で抽出し;それらを合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮することにより、4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドール−3−カルボン酸エチル(357g)を得る。エチルアルコール(250mL)中におけるこのエステル(170g、0.82mol)と水(1L)中における水酸化ナトリウム(165g、4.1mol)の溶液との混合物を、還流下で1時間加熱した後、氷水浴中において冷却する。濃塩酸(350mL)を滴下させながら加え、その沈殿物を濾過により収集し、氷水(3×)ですすぎ、真空オーブン内において75℃で乾燥させることにより、4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロインドール−3−カルボキシラート(125g)が得られる。m.p.269−270℃。
【0143】
実施例I.4−[N−トリフルオロアセチル−(メチルアミノメチル)]アニリン
【化20】
Figure 2004508352
アセトニトリル(60ml)中における臭化p−ニトロベンジル(5.40g、25mmol)の溶液を、0℃のアセトニトリル(50mL)中における水性メチルアミン(65mL、40wt.%、0.75mol)の攪拌溶液に滴下させながら加える。更に15分間攪拌した後、その溶液をブライン中に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出する。それらを合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、真空下で濃縮することにより、4−(メチルアミノメチル)ニトロベンゼン(4.04g)が得られる。
【0144】
ジクロロメタン(10mL)中における無水トリフルオロ酢酸(4.46mL、31.6mmol)の溶液を、0℃のジクロロメタン(25mL)中における4−(メチルアミノメチル)ニトロベンゼン(4.04g、24.3mmol)とピリジン(2.16mL、26.7mmol)の攪拌溶液に滴下させながら加える。更に30分間攪拌した後、その溶液を3.6Nの塩酸水溶液中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。その有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、真空下で濃縮することにより、4−[N−トリフルオロアセチル−(メチルアミノメチル)]ニトロベンゼン(6.55g)が得られる。
【0145】
粗4−[N−トリフルオロアセチル−(メチルアミノメチル)]ニトロベンゼン(6.55g)をエチルアルコール(75mL)中に溶解し、パーボトル(Parr bottle)中の10%Pd/C(655mg)に加え、水素(50PSI)下において4時間振とうする。その混合物をセライトを通じて濾過し、そして、真空下で濃縮することにより、4−[N−トリフルオロアセチル−(メチルアミノメチル)]アニリン(5.75g)が得られる。
【0146】
実施例J.4−アミノ−(N−トリフルオロアセチル−2−メチルアミノエトキシ)ベンゼン
【化21】
Figure 2004508352
N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中におけるp−ニトロフェノール(1.39g、10mmol)、2−クロロエトキシトリメチルシラン(3.2ml、20mmol)、炭酸カリウム(4.15g、30mmol)、炭酸セシウム(163mg、0.5mmol)、及びヨウ化ナトリウム(149mg、1mmol)の混合物を75℃で19.5時間加熱する。環境温度にまで冷却した後、その混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過する。その濾液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、水で2回洗い、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した後、真空下で濃縮し、そして、シリカゲル(1:1の酢酸エチル/ヘキサン)で精製することにより、4−ニトロ−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(1.25g)が得られる。
【0147】
塩化チオニル(10mL)中における4−ニトロ−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(1.13g、6.2mmol)を還流下で3時間加熱した後、真空下で濃縮する。その残分を氷水浴中において冷却した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、その沈殿物を収集し、水ですすぎ、そして、乾燥させることにより、4−ニトロ−(2−クロロエトキシ)ベンゼン(909mg)が得られる。
【0148】
イソプロピルアルコール(15mL)中における4−ニトロ−(2−クロロエトキシ)ベンゼン(781mg、3.9mmol)と水性メチルアミン(15mL、40wt.%)の混合物を密封管内において100°で4時間加熱する。氷水浴中において冷却した後、その混合物をブライン中に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、真空下で濃縮することにより、4−ニトロ−(2−メチルアミノエトキシ)ベンゼン(697mg)が得られる。
【0149】
0℃のジクロロメタン(5mL)中における4−ニトロ−(2−メチルアミノエトキシ)ベンゼン(766mg、3.9mmol)とピリジン(0.35mL、4.29mmol)の溶液に、無水トリフルオロ酢酸(0.72mL、5.08mmol)を滴下させながら加える。0℃で3.5時間攪拌した後、その混合物を1.2Nの塩酸水溶液中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出する。その有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、ブラインで洗い、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして、真空下で濃縮することにより、4−ニトロ−(N−トリフルオロアセチル−2−メチルアミノエトキシ)ベンゼン(1.06g)が与えられる。このニトロ化合物を、水素(55PSI)下において、パーボトル(Parr bottle)に入ったエチルアルコール(18mL)中における炭素上の10%パラジウムで2.25時間処理することにより、4−アミノ−(N−トリフルオロアセチル−2−メチルアミノエトキシ)ベンゼン(709mg)が得られる。
【0150】
実施例K
【化22】
Figure 2004508352
0℃のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中における4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(100mg、0.6mmol)とトリエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)との攪拌溶液に、クロロギ酸エチル(0.1mL、1.1mmol)を加える。更に1時間攪拌した後、3−(N−トリフルオロアセチル−(メチルアミノメチル)アニリン(0.3g、1.3mmol)を加える。その反応混合物を4時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出する。それらを合わせた有機層を、ブライン、2N塩酸水溶液、次いでブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。得られた残分に15%重炭酸カリウム水溶液(5mL)とメチルアルコール(3ml)を加えた後、還流下において3時間加熱する。冷却後、その反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮することにより、N−[3−(メチルアミノメチル)フェニル]−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボキサミドが得られる。m.p.130−132℃。
【0151】
実施例L
【化23】
Figure 2004508352
50%の1,4−ジオキサン水溶液(10mL)中における4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(179mg、1mmol)、p−アニシジン(616mg、5mmol)、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩[EDCI](959mg、5mmol)の混合物を環境温度で17時間攪拌した。真空下における濃縮後、得られた残分を酢酸エチル中における10%メタノール中に入れ、1.3M塩酸で洗い、続いて重炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。酢酸エチルからの再結晶化により、N−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボキサミド(化合物1)が得られた;mp 219−220℃。
【0152】
実施例M
【化24】
Figure 2004508352
上述の方法を用いて調製されたN−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ベンジルオキシ−1H−インドール−3−カルボキサミド(1.34g、3.4mmol)を、パーボトル(Parr bottle)内におけるエタノール(35mL)中において、炭素(134mg)上の10%パラジウムでスラリー化し、5時間、水素雰囲気(50psi)下に置いた。メタノール(5ml)を加え、その混合物を、更に18時間、上述の水素雰囲気下に戻した。その溶液をセライトを通じて濾過した後、真空下で濃縮し、その残分をフラッシュクロマトグラフィーで精製することにより、ベージュ色の固体としてN−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシ−1H−インドール−3−カルボキサミド
(化合物2)が得られた;mp 259−261℃(d)。
【0153】
実施例N
【化25】
Figure 2004508352
50%ジオキサン水溶液(10mL)中における4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(179mg、1mmol)、アニリン(0.46mL、5mmol)、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(959mg、5mmol)の混合物を、環境温度で17.5時間攪拌した後、真空下において濃縮した。得られた残分を氷水浴中で冷却し、3.6N塩酸水溶液を加え、生じた沈殿物を収集し、3.6N塩酸水溶液ですすぎ、続いて水で洗い、乾燥させた。エチルアルコールからの再結晶化により、N−フェニル−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボキサミド(化合物35)(164mg)が得られた。mp 225−226℃。
【0154】
実施例O
【化26】
Figure 2004508352
0℃のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中における4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(538mg、3mmol)とトリエチルアミン(0.88mL、6.3mmol)の溶液に、クロロギ酸エチル(0.57mL、6mmol)を加えた。0℃で45分間攪拌した後、2−フルオロアニリン(0.58mL、6mmol)を加えた。その混合物を更に45分間攪拌し、次いで、環境温度で14時間攪拌した。その混合物を1.2N塩酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。それらを合わせた有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残分に1N水酸化ナトリウム水溶液(10mL)とエチルアルコール(2ml)を加え、その混合物を還流下において4.5時間加熱した。氷水浴中における冷却後、その混合物を塩酸水溶液で酸性化し、生じた沈殿物を収集し、水ですすぎ、乾燥させた。エチルアルコールからの再結晶化により、N−(2−フルオロフェニル)−4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボキサミド(化合物46)(530mg)が得られた。mp 238−240℃。
【0155】
(実施例1)
4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミドの調製
【化27】
Figure 2004508352
4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミド(0.73mmol)、ピリジン(2.2mmol)、EtOH(10ml)、及びメトキシルアミン塩酸塩(2.2mmol)を、密封管内において混合し、120℃で16時間加熱する。その反応混合物を室温にまで冷却し、真空下で溶媒を除去する。得られた残分を10mlのHOで5分間処理する。結果として生じた固形物を真空濾過で収集することにより、白色の固体として、160mg(72%)の4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミドが得られる。H NMR (DMSO−d) δ 1.80−1.86(m、2H)、2.62−2.73(m、4H)、3.81(s、3H)、7.10−7.29(m、3H)、7.48(d、1H)、8.01(t、1H)、11.70(s、1H)、11.81(s、1H)。
【0156】
(実施例2)
(表1に示されている)以下の化合物は、本質的に、図式I−Vで示され、更に、それらの実施例で例証されている手順に従って調製される。
【0157】
【表1】
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
Figure 2004508352
(実施例3)
本発明の放射性標識プローブ化合物の調製
本発明の化合物は、放射性同位体である少なくとも1種類の原子を含む前駆体を用いてそれらの合成を実施することにより、放射性標識プローブとして調製することができる。この放射性同位体は、好ましくは、炭素(好ましくは、14C)、水素(好ましくは、H)、イオウ(好ましくは、35S)、またはヨウ素(好ましくは、125I)のうちの少なくとも1つから選択される。そのような放射性標識プローブは、放射性標識プローブ化合物の特注合成を専門とする放射性同位体供給業者により都合よく合成される。そのような供給業者は、Amersham Corporation,Arlington Heights,IL;Cambridge Isotope Laboratories,Inc.Andover,MA;SRI International,Menlo Park,CA;Wizard Laboratories,West Sacramento,CA;ChemSyn Laboratories,Lexena,KS;American Rdiolabeled Chemicals,Inc.,St.Louis,MO;及びMoravek Biochemicals Inc.,Brea,CA;を含む。
【0158】
また、トリチウム標識プローブ化合物は、トリチウム化された酢酸中における白金触媒交換反応を介して、トリチウム化されたトリフルオロ酢酸中における酸触媒交換反応を介して、あるいは、トリチウムガスを用いる不均一触媒交換反応を介して、触媒作用を利用することにより都合よく調製することもできる。また、そのような調製は、先行するパラグラフでリストアップされているいずれかの供給業者による特注放射性標識として都合よく実施することもできる。更に、トリチウムガスを用いるトリチウム−ハロゲン交換反応や、不飽和結合の遷移金属触媒トリチウムガス還元反応、あるいは、ケトン、アルデヒド、及びイミンのホウトリチウム化ナトリウム還元反応により、トリチウムを導入することもできる。
【0159】
(実施例4)
受容体オートラジオグラフィー
受容体オートラジオグラフィー(受容体マッピング)は、先行する実施例で説明されているようにして調製された本発明の放射性標識化合物を用い、Kuharにより「薬理学における現行のプロトコル(Current Protocols in Pharmacology)(1998年)」(John Wiley & Sons、New York)のセクション8.1.1から8.1.9で説明されているようにして、生体外で実施される。
【0160】
(実施例5)
結合アッセイ
このアッセイは、GABA結合親和性に対する標準的なアッセイである。Thomas及びTallman(J.Bio.Chem.1981年;156:9838−9842、及び、J.Neurosci.1983年;3:433−440)が説明している結合アッセイを用い、GABA受容体のベンゾジアゼピン部位に対する本発明の化合物の高い親和性と高い選択性が実証される。
【0161】
ラット皮質組織を切除し、25容量(w/v)のBuffer A(0.05MのTris HClバッファー、4℃においてpH7.4)中でホモジナイズする。この組織ホモジネートを、低温(4℃)下において、20,000×gで20分間遠心分離する。生じた上澄み液を静かに注ぎ、そのペレットを同じ容量のバッファー中で再度ホモジナイズし、20,000×gで再び遠心分離する。この遠心分離ステップの上澄み液を静かに注ぎ、そのペレットを−20℃で夜通し保管する。次いで、このペレットを解凍し、25容量のBuffer A(オリジナル重量/容量)中に再懸濁させ、20,000×gで遠心分離した後、その上澄み液を静かに注ぐ。この洗浄ステップをもう1回繰り返す。最後に、そのペレットを50容量のBuffer A中に再懸濁させる。
【0162】
100μlの組織ホモジネートと、100μlの放射性リガンド(0.5nMのH−Ro15−1788[3H−フルマゼニル]、比放射能:80Ci/mmol)、及び試験化合物または対照物質(以下を参照)を含むインキュベーション用調製物を作成し、Buffer Aで全量を500μlにする。4℃で30分間インキュベーションした後、遊離リガンドと結合リガンドを分離するため、Whatman GFBフィルターを通じて迅速に濾過する。それらのフィルターを新鮮なBuffer Aで2回洗浄し、液体シンチレーションカウンターで計数する。非特異的な結合(対照物質)は、10μMのジアゼパム(Research Biochemicals International,Natick,MA)を用いるH Ro15−1788の置換により決定される。データを三重に収集してそれらを平均し、各化合物での全特異的結合(全特異的結合=全結合−非特異的結合)の阻害百分率を算出した。
【0163】
阻害百分率を決定するため、上述の方法による曲線毎に得られた10−12Mから10−5Mまでの化合物濃度範囲にわたる11個までのポイントを伴う競合結合曲線を得る。K値は、Cheng−Prussof方程式により算出される。このアッセイを用いて試験した場合、化学式Iの好ましい化合物は1μM未満のK値を示し、本発明のより好ましい化合物は500nM未満のK値を持ち、そして、特に好ましい化合物は100nM未満のK値を持つ。化合物11−32は、1μM未満のKi値を示す。
【0164】
(実施例6)
電気生理学
以下のアッセイを用いて、本発明の化合物がGABA受容体のベンゾジアゼピン部位においてアゴニストとして作用するか、アンタゴニストとして作用するか、あるいは逆アゴニストとして作用するかが決定される。
【0165】
アッセイは、White及びGurley(NeuroReport 6:1313−1316、1995年)、並びに、White、Gurley、Hartnett、Stirling、及びGregory(Receptors and Channels 3:1−5、1995年)に記載されているものに変更を加えた方法で実施される。電気生理学的な記録は、−70mVの膜保持電位における2電極電圧固定技法を用いて実施される。アフリカツメガエル(Xenopus Laevis)卵母細胞が酵素的に単離され、それぞれ、α、β、及びγサブユニットに対して4:1:4の比で混合された非ポリアデニル化cRNAが注入される。Whiteらの発表文献に記載されているα、β、及びγサブユニットの9種類の組み合わせのうち、好ましい組み合わせは、αβγ、αβγ、αβγ、及びαβγである。好ましくは、各組合わせにおけるサブユニットcRNAsのすべてがヒト・クローンであるか、あるいは、すべてがラット・クローンである。一連のこれらの各クローン化サブユニットはGENBANKから入手することができ、例えば、ヒトαのGENBANK登録番号はX14766であり、ヒトαのGENBANK登録番号はA28100であり;ヒトαのGENBANK登録番号はA28102であり;ヒトαのGENBANK登録番号はA28104であり;ヒトβのGENBANK登録番号はM82919であり;ヒトβのGENBANK登録番号はZ20136であり;ヒトβのGENBANK登録番号はX15376であり;ラットαのGENBANK登録番号はL08490であり、ラットαのGENBANK登録番号はL08491であり;ラットαのGENBANK登録番号はL08492であり;ラットαのGENBANK登録番号はL08494であり;ラットβのGENBANK登録番号はX15467であり;ラットβのGENBANK登録番号はX15468であり;そして、ラットγのGENBANK登録番号はL08497である。各サブユニットの組み合わせに対し、1μMのGABAが適用されたときに>10nAの電流振幅が得られるように、各構成サブユニットに充分なメッセージが注入される。
【0166】
誘発可能な最大GABA電流の<10%を誘発するGABA濃度(例えば、1μM−9μM)に対して種々の化合物を評価する。濃度/効果の関係を評価するため、各卵母細胞を、漸増する種々の濃度の化合物に晒す。化合物の有効性は、電流振幅における変化百分率として算出される;100((Ic/I)−1)、ここで、Icは、試験化合物の存在下において観測されたGABA誘発電流振幅であり、そして、Iは、その試験化合物の不在下において観測されたGABA誘発電流振幅である。
【0167】
ベンゾジアゼピン部位に対する化合物の特異性は、濃度/効果曲線の完成後に決定される。先に適用された化合物を取り除くべく充分に卵母細胞を洗浄した後、その卵母細胞を、GABA+1μMのRO15−1788に晒し、続いて、GABA+1μMのRO15−1788+試験化合物に晒す。化合物を加えたことによる変化百分率を、上で説明されているようにして算出する。1μMのRO15−1788の不在下において観測された電流振幅における変化百分率から、RO15−1788の存在下において観測された変化百分率を減算する。平均有効性の計算や標準的な方法によるEC50値の計算では、これらの正味の値が使用される。平均有効性及びEC50値を評価するため、この濃度/効果データがそれらの細胞にわたって平均され、論理計算式に当てはめられる。
【0168】
今や、本発明、及び、本発明を製造及び使用する仕方並びにプロセスは、本発明が関わる技術分野におけるあらゆる熟練者が同一物を製造及び使用できるように、完全、明快、簡潔、及び正確な用語を用いて記述されている。これまでに行われてきた説明は、本発明の好ましい実施形態について述べたものであり、以下の特許請求項で説明されている通りの本発明の精神または範囲から逸脱することなく、それらに種々の変更が為し得ることを理解すべきである。発明に関わる主題を詳細に指摘し、且つ、明確に主張するため、本明細書を以下の特許請求項で終結させる。

Claims (81)

  1. 次の化学式:
    Figure 2004508352
    [式中:
    Rは、ヒドロキシ、ヒドロカルビル、または−O−ヒドロカルビルであって、ここで、各ヒドロカルビルは、場合によっては、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、あるいは、
    Rは、−O−アリール、アリール、−O−へテロアリール、またはヘテロアリールであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、ヒドロカルビル、−O−ヒドロカルビル、アリールオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロカルビルチオ、ヒドロカルビルスルフィニル、ヒドロカルビルスルホニル、アミノ、モノまたはジヒドロカルビルアミノ、アリール、アリールヒドロカルビル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており;
    ここで、各ヒドロカルビルは、場合によっては、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRからなるグループから独立的に選択される1個、2個、3個、4個、または5個の置換基で置換されており;ここで、
    は、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、ヘテロシクロアルキル、−S(O)(アルキル)[式中のmは、0、1、または2である]、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−CO(アルキル)、−CONH(アルキル)、−CON(アルキル)(アルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xは、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NR−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、式中のgは、0、1、または2であり;
    及びRは、独立的に、ヒドロカルビルであって、それらのヒドロカルビルは、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、−O(アルキル)、−NHC(O)(アルキル)、−N(アルキル)C(O)(アルキル)、−NHS(O)(アルキル)、−S(O)(アルキル)、−S(O)NH(アルキル)、及び−S(O)N(アルキル)(アルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、式中の各mは、0、1、または2であり;
    Yは、各出現毎に、5個から8個の環員からなる炭素環またはヘテロ環から独立的に選択され、それらの環は、飽和、部分的に不飽和、または芳香族の環であって、そして、N、O、及びSから選択されるゼロ個、1個、または2個のヘテロ原子を含んでおり、また、それらの環は、更に、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、及び−SO(アルキル)からなるグループから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、式中のaは、0、1、または2であり;
    及びRは、各出現毎に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロカルビル、−O−ヒドロカルビル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、モノまたはジヒドロカルビルアミノから独立的に選択され;
    nは、0、1、または2であり;
    Aは、NまたはCR[式中のRは、水素またはヒドロカルビルである]であり;そして、
    Arは、アリールまたはヘテロアリールであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、0−2個のRで置換されたヒドロカルビル、0−2個のRで置換された−O−ヒドロカルビル、アリールオキシ、アルキルチオ、ヒドロカルビルスルフィニル、ヒドロカルビルスルホニル、アミノ、−NH(ヒドロカルビル)[ここで、このヒドロカルビルは、0−2個のRで置換されている]、−N(ヒドロカルビル)(ヒドロカルビル)[ここで、各ヒドロカルビルは、0−2個のRで置換されている]、アリール、アリールヒドロカルビル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルからなるグループから独立的に選択される1個、2個、または3個の置換基で置換されている]
    の化合物、または、それの医薬適合性の塩。
  2. 前記式中:
    Rが、ヒドロキシ、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ、またはシクロアルキルオキシであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、アルキル、ニトロ、アジド、アルカノイル、カルボキサミド、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジアルキルアミノ、アリール、アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、あるいは、
    Rが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
    Arが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたアルキル、0−2個のRで置換されたアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−NH(アルキル)、−N(アルキル)(アルキル)、モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、−S(O)(アルキル)[式中のmは、0、1、または2である]、ハロアルキル、ハロアルコキシオキシ、−CO(アルキル)、CONH(アルキル)、CON(アルキル)(アルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択される;
    ことを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  3. 前記式中:
    Rが、ヒドロキシ、C−Cアルキル、シクロアルキル、C−Cアルコキシ、またはシクロアルキルオキシであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C−Cアルキル、ニトロ、アジド、C−Cアルカノイル、カルボキサミド、C−Cアルコキシ、アリールオキシ、C−Cアルキルチオ、C−Cアルキルスルフィニル、C−Cアルキルスルホニル、アミノ、モノまたはジ(C−C)アルキルアミノ、アリール、アリール(C−C)アルキル、アリール(C−C)アルコキシ、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルで置換されており、もしくは、
    Rが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
    及びRが、各出現毎に、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、並びにモノ−及びジ−(C−C)アルキルアミノから独立的に選択され;
    Arが、フェニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジジニル、ベンゾイミダゾリル、ナフチル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ[b]チオフェニル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、またはキノキサリニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、モルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、−S(O)(アルキル)[ここで、mは、0、1、または2である]、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;そして、
    及びRが、独立的に、C−Cヒドロカルビルであって、更に、それらのヒドロカルビルは、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、各mが、0、1、または2である;
    ことを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  4. 前記式中のAが窒素であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  5. 前記式中のnが1であることを特徴とする、請求項4記載の化合物または塩。
  6. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、またはRから選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C1−6アルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項5記載の化合物または塩。
  7. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたCアルキル、0−2個のRで置換されたC1−6アルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、またはRから選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノから独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項6記載の化合物または塩。
  8. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニルで置換されたアルキル;及び
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項5記載の化合物または塩。
  9. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており;そして、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項5記載の化合物または塩。
  10. 前記式中の各R及び各Rが、独立的に、水素、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、シアノ、アミノ、またはアミノ(C−C)アルキルであることを特徴とする、請求項9記載の化合物または塩。
  11. 前記式中の各R及び各Rが、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンから独立的に選択されることを特徴とする、請求項10記載の化合物または塩。
  12. 前記R及びRのうちの3個を越えない基が水素以外であることを特徴とする、請求項11記載の化合物または塩。
  13. 前記R及びRのうちの1個、2個、または3個の基が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素であることを特徴とする、請求項12記載の化合物または塩。
  14. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、及びRで一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項13記載の化合物または塩。
  15. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、またはC−Cアルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、それぞれの芳香族部分が、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、またはC1−6アルキルで一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項14記載の化合物。
  16. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、またはRから選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NRC−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;
    及びRは、独立的に、アルキル基であって、それらのアルキル基は、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、及びC−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項5記載の化合物。
  17. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、このフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されている;
    ことを特徴とする、請求項6記載の化合物または塩。
  18. 前記式中のAがCRであることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  19. 前記式中のnが1であることを特徴とする、請求項18記載の化合物または塩。
  20. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており、ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項19記載の化合物。
  21. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC1−6アルキル、0−2個のRで置換されたC1−6アルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、またはRから選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノから独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項20記載の化合物。
  22. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたアルキル;及び、
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項18記載の化合物または塩。
  23. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており、そして、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項18記載の化合物または塩。
  24. 前記式中の各R及び各Rが、独立的に、水素、C−Cアルキル、ハロ(C−C)アルキル、シアノ、アミノ、またはアミノ(C−C)アルキルであることを特徴とする、請求項23記載の化合物。
  25. 前記式中の各R及び各Rが、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンから独立的に選択されることを特徴とする、請求項24記載の化合物。
  26. 前記R及びRのうちの3個を越えない基が水素以外であることを特徴とする、請求項25記載の化合物。
  27. 前記R及びRのうちの1個、2個、または3個の基が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素であることを特徴とする、請求項26記載の化合物。
  28. 前記式中:
    Rが、C−CアルキルまたはC−Cアルコキシであるか、もしくは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、またはRで一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項27記載の化合物または塩。
  29. 前記式中:
    Rが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、及びC1−6アルキルから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項28記載の化合物または塩。
  30. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NRC−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;p
    及びRは、独立的に、アルキル基であって、それらのアルキル基は、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、及びC−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項19記載の化合物または塩。
  31. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、このフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、並びにモノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されている;
    ことを特徴とする、請求項30記載の化合物または塩。
  32. 次の化学式:
    Figure 2004508352
    [式中:
    各R及びRは、独立的に、水素、メチル、またはエチルであり;そして
    Rは、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシであり、あるいは、
    Rは、フェニルまたはピリジルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、またはRで独立的に一置換、二置換、または三置換されている]
    で表されることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  33. 前記式中のnが2であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  34. 前記式中のAがCRであることを特徴とする、請求項33記載の化合物。
  35. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C1−6アルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項34記載の化合物。
  36. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC1−6アルキル、0−2個のRで置換されたC1−6アルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、及び−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、及びモノ−またはジ(C−C)アルキルアミノから独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項35記載の化合物または塩。
  37. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたアルキル;及び、
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項34記載の化合物または塩。
  38. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており、そして、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項34記載の化合物または塩。
  39. 前記式中の各R及び各Rが、独立的に、水素、C−Cアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、シアノ、アミノ、またはアミノ(C−C)アルキルであることを特徴とする、請求項38記載の化合物または塩。
  40. 前記式中の各R及び各Rが、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンから独立的に選択されることを特徴とする、請求項39記載の化合物または塩。
  41. 前記R及びRのうちの3個を越えない基が水素以外であることを特徴とする、請求項40記載の化合物または塩。
  42. 前記R及びRのうちの1個、2個、または3個の基が、水素、ハロゲン、メチル、及びエチルから独立的に選択され、そして、残りのR及びR置換基が水素であることを特徴とする、請求項41記載の化合物または塩。
  43. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、またはRで独立的に一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項42記載の化合物または塩。
  44. 前記式中:
    Rが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、それぞれの芳香族部分が、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、及びC1−6アルキルから独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;ことを特徴とする、請求項43記載の化合物。
  45. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、及び0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NRC−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;
    及びRは、独立的に、アルキル基であって、それらのアルキル基は、更に、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、更に、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−またはジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、及びC−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項34記載の化合物。
  46. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、このフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、並びにモノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されている;
    ことを特徴とする、請求項45記載の化合物または塩。
  47. 前記式中のnが2であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  48. 前記式中のAが窒素であることを特徴とする、請求項47記載の化合物または塩。
  49. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、またはRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、またはC−Cシクロアルキル(C−C)アルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ、−NHC(O)(C1−6アルキル)、及び−N(C−Cアルキル)C(O)(C−Cアルキル)から独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項48記載の化合物または塩。
  50. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC1−6アルキル、0−2個のRで置換されたC1−6アルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから独立的に選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−NH−、−NR−、及び−C(=O)−からなるグループから独立的に選択され;
    及びRは、独立的に、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであって、場合によっては、それらのそれぞれが、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、並びにモノ−及びジ(C−C)アルキルアミノから独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルである;
    ことを特徴とする、請求項49記載の化合物または塩。
  51. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジジニルであって、場合によっては、それらのそれぞれが:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、モノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、ジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたアルキル;及び、
    モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    から独立的に選択される置換基で一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項48記載の化合物または塩。
  52. 前記式中のArが、フェニル、ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており、あるいは、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項48記載の化合物または塩。
  53. 前記式中の各R及び各Rが、独立的に、水素、C−Cアルキル、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、シアノ、アミノ、またはアミノ(C−C)アルキルであることを特徴とする、請求項52記載の化合物または塩。
  54. 前記式中の各R及び各Rが、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、アミノ、及びハロゲンから独立的に選択されることを特徴とする、請求項53記載の化合物または塩。
  55. 前記R及びRのうちの3個を越えない基が水素以外であることを特徴とする、請求項54記載の化合物または塩。
  56. 前記R及びRのうちの1個、2個、または3個の基が、独立的に、水素、ハロゲン、メチル、またはエチルであり、そして、残りのR及びR置換基が水素であることを特徴とする、請求項55記載の化合物または塩。
  57. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、各フェニルまたはピリジルが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ハロ(C−C)アルキル、ハロ(C−C)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各C−Cアルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、0−3個のRで置換されたフェニル、−XR、またはRで一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項56記載の化合物または塩。
  58. 前記式中:
    Rが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシであるか、あるいは、フェニル(C−C)アルキル、ピリジル(C−C)アルキル、フェニル、またはピリジルであって、ここで、それぞれの芳香族部分が、置換されていないか、もしくは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、またはC1−6アルキルで一置換、二置換、または三置換されている;
    ことを特徴とする、請求項57記載の化合物または塩。
  59. 前記式中:
    Arが、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラゾリル、またはピリジジニルであって、それらのそれぞれは、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0−2個のRで置換されたC−Cアルキル、0−2個のRで置換されたC−Cアルコキシ、0−2個のRで置換された−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)[ここで、各アルキルは、0−2個のRで独立的に置換されている]、−XR、及びRから選択される3個までの基で置換されており;
    が、各出現毎に、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−NH(C−Cアルキル)、−N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、CO(C−Cアルキル)、CONH(C−Cアルキル)、CON(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)、−XR、及びYからなるグループから独立的に選択され;
    Xが、各出現毎に、−CH−、−CHR−、−O−、−S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NRC−、NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び−NRS(O)−からなるグループから独立的に選択され;ここで、gは、0、1、または2であり;
    及びRは、独立的に、アルキル基であって、それらのアルキル基は、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、−O(C−Cアルキル)、−NH(C1−6アルキル)、−N(C−Cアルキル)(C1−6アルキル)、−NHC(O)(C−Cアルキル)、−N(アルキル)C(O)(C−Cアルキル)、−NHS(O)(C−Cアルキル)、−S(O)(C−Cアルキル)、−S(O)NH(C−Cアルキル)、及び−S(O)N(C−Cアルキル)(C−Cアルキル)から選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されていてよく;ここで、mは、0、1、または2であり;そして、
    Yが、モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルであって、それらのそれぞれが、置換されていないか、あるいは、ハロゲン、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、モノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、C−Cアルキル、及びC−Cアルコキシから独立的に選択される1個もしくはそれ以上の置換基で置換されている;
    ことを特徴とする、請求項48記載の化合物。
  60. 前記式中:
    Rが、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、またはフェニルであって、ここで、このフェニルが、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルコキシ、C1−6アルキル、アミノ(C−C)アルキル、モノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルキル、並びにモノ−及びジ(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシから独立的に選択される置換基で一置換または二置換されている;
    ことを特徴とする、請求項59記載の化合物または塩。
  61. 前記式中:
    Arが、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル、またはピリジンジルであって、それらのそれぞれが、Arの付着ポイントに対するパラ位において:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており;そして、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;
    RがC−Cアルコキシであり;そして、
    及びRのうちの1個、2個、または3個が、独立的に、水素、ハロゲン、メチル、またはエチルであって、そして、残りのR及びR置換基が水素である;
    ことを特徴とする、請求項9記載の化合物または塩。
  62. 前記式中:
    Arが、フェニルまたは2−ピリジルであって、それらのそれぞれが、Arの付着ポイントに対するメタ位において:
    i)ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、モノ−またはジ−(C−C)アルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、モノまたはジ−(C−C)アルキルアミノ(C−C)アルコキシ;あるいは、
    ii)モルホリニル、ホモピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピリジル、イミダゾリル、イミダゾリニル、またはイミダゾリジニルで置換されたC−Cアルコキシ;
    のうちの一つで置換されており;そして、
    場合によっては、更に:
    ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、C−Cアルコキシ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、アミノ(C−C)アルコキシ、C−Cアルキルアミノ(C−C)アルコキシ、及びC−Cアルコキシ(C−C)アルキルアミノ;
    から独立的に選択される1個または2個の置換基で置換されており;
    RがC−Cアルコキシであり;そして、
    及びRのうちの1個、2個、または3個が、独立的に、水素、ハロゲン、メチル、またはエチルであって、そして、残りのR及びR置換基が水素である;
    ことを特徴とする、請求項9記載の化合物または塩。
  63. 当該化合物または塩が:
    4−(4−プロピル−フェニルイミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(4−プロピル−フェニル)−アミド;
    4−イソプロピルイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミド;
    4−(2−プロポキシ)イミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(2−フルオロ−フェニル)−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インドール−3−カルボン酸[4−(2−エトキシ−エトキシ)−フェニル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド、または、それの医薬適合性の塩;
    であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  64. 当該化合物または塩が:
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−3−フルオロフェニル]−アミド、または、それの医薬適合性の塩;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−3−フルオロフェニル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−3−フルオロ−フェニル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−プロピルアミノ−エトキシ)−3−フルオロ−フェニル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミド;
    4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド、または、それの医薬適合性の塩;
    であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  65. 当該化合物または塩が:
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−エトキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−エトキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−メトキシルイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(6−プロピルアミノ−ピリダジン−3−イル)−アミド;
    4−エトキシルイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸(6−プロピルアミノ−ピリダジン−3−イル)−アミド、または、それの医薬適合性の塩;
    であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  66. 当該化合物または塩が:
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−ピリジン−2−イル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−2−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジエチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−エトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジエチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−ヒドロキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジエチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−エトキシ)−ピリジン−2−イル]−アミド;
    4−メトキシイミノ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボン酸[6−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−ピリジン−2−イル]−アミド、または、それの医薬適合性の塩;
    であることを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  67. GABA受容体の病因性のアゴニズム、逆アゴニズム、またはアンタゴニズムとの関連性を有する疾患または障害の治療を目的とした処置において使用するための請求項1記載の化合物または塩。
  68. 少なくとも1種類の医薬適合性の担体または賦形剤と組み合わせて請求項1記載の化合物または塩を含む薬剤組成物。
  69. GABA受容体の病因性のアゴニズム、逆アゴニズム、またはアンタゴニズムとの関連性を有する疾患または障害を治療するための方法であって、当該方法が、そのような治療または予防を必要としている患者に、有効量の請求項1記載の化合物または塩を投与するステップを含んでいることを特徴とする治療方法。
  70. GABA受容体の病因性のアゴニズム、逆アゴニズム、またはアンタゴニズムとの関連性を有する該疾患または障害が、不安症、鬱病、睡眠障害、または認知障害であることを特徴とする、請求項66記載の方法。
  71. GABA受容体の病因性のアゴニズム、逆アゴニズム、またはアンタゴニズムとの関連性を有する疾患または障害を治療するための薬剤の製造における、請求項1記載の化合物または塩の使用。
  72. 不安症、鬱病、睡眠障害、または認知障害を治療するための薬剤の製造における、請求項1記載の化合物または塩の使用。
  73. 組織サンプルにおけるGABA受容体の位置を決定するための方法であって、当該方法が、GABA受容体に請求項1の化合物または塩が結合できるような条件下において、該サンプルと検出可能に標識された請求項1の化合物または塩とを接触させるステップ、該サンプルを洗浄して、結合していない化合物を除去するステップ、及び、結合している化合物を検出するステップを含むことを特徴とする、GABA受容体の位置決定方法。
  74. ベンゾジアゼピン化合物がGABA受容体に結合するのを阻害する方法であって、当該方法が、該ベンゾジアゼピンの存在下において、そのような受容体を発現する細胞と請求項1の化合物または塩とを接触させるステップを含んでおり、ここで、該化合物が、生体外系においてGABA受容体にベンゾジアゼピン化合物が結合するのを阻害するのに充分な濃度で存在していることを特徴とする、ベンゾジアゼピン化合物の結合阻害方法。
  75. GABA受容体のシグナル伝達活性を変質させるための方法であって、当該方法が、そのような受容体を発現する細胞を、生体外系においてRO15−1788がクローン・ヒトGABA受容体を発現する細胞に結合するのを阻害するのに充分な濃度で、請求項1記載の化合物または塩に晒すステップを含んでいることを特徴とする、GABA受容体のシグナル伝達活性変質方法。
  76. 容器に入った請求項65の薬剤組成物と、GABA受容体のアゴニズム、逆アゴニズム、またはアンタゴニズムに応答性の障害を患っている患者を治療するための該組成物の使用説明書とを含む、パッケージ薬剤組成物。
  77. 前記患者が不安症、鬱病、睡眠障害、または認知障害を患っている患者であることを特徴とする、請求項73記載のパッケージ薬剤組成物。
  78. GABA受容体結合アッセイにおいて、当該化合物が1マイクロモルかそれ未満のK値を示すことを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  79. GABA受容体結合アッセイにおいて、当該化合物が100ナノモルかそれ未満のK値を示すことを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  80. GABA受容体結合アッセイにおいて、当該化合物が10ナノモルかそれ未満のK値を示すことを特徴とする、請求項1記載の化合物または塩。
  81. 請求項1記載の化合物を調製するための方法。
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