JP2004506890A - 改良された、容量に基づく圧力センサの設計 - Google Patents

改良された、容量に基づく圧力センサの設計 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】圧力変換装置は、第1の主部と、第2の主部と、これら主部間に設けられ、前記第1の主部と共に第1のチャンバを形成し、前記第2の主部と共に第2のチャンバを形成するダイアフラムと、この第1のチャンバ内に配置されている電極とを有する。前記ダイアフラムの一部分は、両チャンバ間の圧力差に応答して反れ、前記電極とダイアフラムとの間の容量が、この圧力差を示す。幾つかの実施形態で、前記電極は、ハブ・スポーク接続部材から懸垂されている。幾つかの実施形態で、前記電極は、全体が金属である。他の実施形態で、前記電極は、セラミックディスクを有する。幾つかの実施形態で、前記変換装置は、ハウジングに接続されている低熱膨張係数の部材を有する。追加の実施形態で、前記ディスクは、温度変化のセラミック電極への効果を減少させるグルーブを有する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容量型圧力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、組み立てられた従来技術の容量型圧力変換装置100の一部の側方断面図である。図2は、前記変換装置100を分解して示す側面図である。図示に便利なように、図1及び2は、本願で開示された他の図面と同様に、大きさを示すものではない。米国特許4,823,603号は、通常の形態の変換装置100である容量型圧力変換装置を開示している。
【0003】
簡潔にいえば、前記変換装置100は、第1のシールされている内部チャンバ110と、第2のシールされている内部チャンバ112とを規定する主部を有する。これらチャンバ110、112は、比較的薄く、フレキシブルな導電体のダイアフラム120によって互いに分離されている。以下で詳細に示されるように、前記ダイアフラム120は、前記チャンバ110内とチャンバ112内との圧力差に応答して、反れ、へこむように設けられている。前記変換装置100は、前記ダイアフラムの反りの量を示すパラメーターを与え、そして、このパラメーターは、差圧を間接的に示す。前記変換装置100によって与えられる、差圧を示すこのパラメーターは、前記ダイアフラム120と電極130との間の電気容量である。
【0004】
前記変換装置100は、P_xカバー140と、P_x主部150とを有する(以下で説明するように、用語「P_x」は、未知の圧力を表現する)。図3は、このP_x主部150の上面図である。このP_x主部150は、管状であり、(図3で図示され、図2で線153によって示される)中央内部アパーチャ152を規定する。前記P_x主部150の頂面は、段状にされ、前記アパーチャ152の周囲で延びている肩部154を与えている。前記P_x主部150は、下面156も有する。前記P_xカバー140は、円形の金属シートであり、また、中央アパーチャ144を規定する圧力チューブ142を有する。前記P_xカバー140は、前記P_x主部150の下面156に(例えば、溶接によって)取着されている。前記ダイアフラム120は、通常、導電材(例えば、ステンレススチール)の円形の薄いフレキシブルなシートである。上述したように、図1及び2は、大きさを示すものではなく、前記ダイアフラム120は、通常、前記変換装置100の他の部材と比較して、図示されているよりもずっと薄い。前記ダイアフラム120は、図1で図示されているように、前記P_x主部150の肩部154に接している。前記ダイアフラム120の外周部分は、通常、P_x主部150に溶接され、P_x主部150の肩部154に固定される。
【0005】
前記P_xカバー140とP_x主部150とダイアフラム120とは、共同して、シールされた内部チャンバ110を規定する。前記P_xカバー140は、前記チャンバ110の底面を規定し、前記P_x主部150は、その側壁を規定し、前記ダイアフラム120は、その頂面を規定する。前記チューブ142内の流体は、前記アパーチャ144を通過し、(図3で示される)前記中央アパーチャ152を通過し、前記チャンバ110中へと流れ得る。従って、前記チューブ142内の流体は、前記ダイアフラム120の下面と連通している。
【0006】
前記圧力変換装置100は、また、P_r主部160と、P_rカバー170とを有する(以下で説明するように、用語「P_r」は、参照圧力を表現する)。図4は、前記P_r主部160の上面図である。このP_r主部160は、管状であり、(図4で図示され、図2で線263によって示される)中央アパーチャ162を規定する。前記P_r主部160の上面は、段状であり、下肩部164と、上肩部166とを与えている。この下肩部164は、前記アパーチャ162の周囲で延びており、また、前記上肩部166は、前記下肩部164の周囲で延びている。前記P_r主部160は、これら肩部164、166に対向した下面168も有する。このP_r主部160の下面168は、前記ダイアフラム120の外周部分の上面に(例えば、溶接によって)取着されている。前記P_rカバー170は、円形の金属シートであり、また、中央アパーチャ174を規定する圧力チューブ172を有する。前記P_rカバー170は、このP_rカバー170の外周部分が、前記P_r主部160の上肩部166と接触するように、前記P_r主部160に(例えば、溶接によって)取着されている。
【0007】
前記P_rカバー170とP_r主部160とダイアフラム120とは、共同して、シールされた内部チャンバ112を規定している。前記ダイアフラム120は、このチャンバ112の底面を規定し、前記P_r主部160は、その側壁を規定し、前記P_rカバー170は、その頂面を規定している。チューブ172内の流体は、前記ダイアフラム120の上面と連通している。以下で説明するように、電極130は、前記チャンバ112内に収容され、このチャンバ112内の流体の流れを妨げない。
【0008】
前記電極130は、通常、不導(即ち、絶縁)セラミックブロックによって形成され、円筒形である。図5は、前記電極130の下面図である。この電極130の下面は、段状にされ、中央面135と、この中央面135の周囲で延びている肩部136とを有する。また、前記電極130は、(図5で図示され、図2で線133によって示される)アパーチャ132を規定している。前記電極130は、前記中央面135に(例えば、電気めっきによって)堆積されている比較的薄い導電部材134をさらに有する。この導電部材134は、図2及び5で明示されているが、図示に便利なように、図1では示されていない。前記電極130は、図1で示されるように、前記P_rカバー170と、前記P_r主部160の下肩部164との間で固定されている。(図5で示されている)前記電極130のアパーチャ132は、流体が、前記電極130を通過して、前記ダイアフラム120の上面と圧力チューブ172との間を自由に流れることを可能にしている。前記電極130を前記P_r主部160に固定していることにより、前記導電部材134は、前記ダイアフラム120に対して離間した状態に保持されている。前記電極130は,通常、前記導電部材134とダイアフラム120との間のスペースが、比較的小さく(例えば、0.0002メートルのオーダー)なるように、位置される。
【0009】
前記導電部材134とダイアフラム120とは、コンデンサ138の平行プレートを形成する。良く知られているように、C=Ae/dであり、ここで、Cは、2つの平行プレート間の容量、Aは、これらプレート間の共通の面積、eは、これらプレート間の物質に基づく定数(真空について、e=1)、dは、これらプレート間の距離である。従って、前記コンデンサ138によって与えられる容量は、前記ダイアフラム120と導電部材134との間の距離の関数である。前記ダイアフラム120が、前記チャンバ110と112との間の圧力差の変化に応答して上下に反れるのに従い、前記コンデンサ138によって与えられる容量も、変化される。前記電極130(及び、前記導電部材134)は、好ましくは、ハウジングに対して静止状態に維持されるため、前記電極130は、「参照電極」と呼ばれるのがよい。どんなに短い時間であっても、前記コンデンサ138によって与えられる容量は、前記チャンバ110と112との間の瞬間的な差圧を示す。知られた電気回路(例えば、前記コンデンサ138によって与えられる容量の関数である共鳴周波数によって特徴づけられる「タンク」回路)が、前記コンデンサ138によって与えられる容量を測定し、差圧を示す電気信号を与えるために使用され得る。
【0010】
前記変換装置100は、前記コンデンサ138によって与えられる容量の測定を可能にするような導電体の貫通接続部材180を有する。この貫通接続部材180の一方の端部182は、前記電極130に接触している。前記貫通接続部材180は、前記P_rカバー170のアパーチャを通って延び、この貫通接続部材180の他方の端部184は、前記変換装置100の外部にある。前記貫通接続部材180は、前記P_rカバー170のアパーチャを通って延びており、このアパーチャは、前記チャンバ112内の圧力を維持し、前記P_rカバー170から前記貫通接続部材180を絶縁するように、例えば融解ガラスプラグ185によって、シールされている。前記貫通接続部材180は、前記導電部材134に電気的に接続されている。前記電極130は、前記電極130の頂面と接触している、前記貫通接続部材180の端部182と、(前記電極130の底面に設けられている)前記導電部材134との間の電気的な接続を可能としている電気めっきされた貫通孔(図示されていない)を通常有する。従って、前記貫通接続部材180は、前記コンデンサ138の一方のプレート(即ち、前記導電部材134)への電気的な接続を与えている。前記ダイアフラム120は、前記P_r主部160に溶接されているため、前記P_r主部160は、前記コンデンサ138の他方のプレート(即ち、前記ダイアフラム120)への電気的な接続を与えている。従って、前記コンデンサ138によって与えられる容量は、前記P_r主部160と、前記貫通接続部材180の端部184との間に測定回路(図示されていない)を電気的に接続することによって測定され得る。実際上、前記変換装置100の主部は、通常、接地されているため、前記コンデンサ138によって与えられる容量は、測定回路を単に前記貫通接続部材180の端部184に電気的に接続することによって測定され得る。
【0011】
前記導電部材134は、通常、前記電極130の下面に、円形「リング」の形態で配置されている。さらに、従来の圧力変換装置の幾つかは、前記電極130に配置されている1つ以上の導電部材と、これら導電部材に電気的に接続されている対応した個数の貫通接続部材とを有する。このような変換装置は、少なくとも2つのコンデンサを与える。第1のコンデンサは、前記ダイアフラム120と、前記電極130に設けられている一方の導電部材とによって形成され、第2のコンデンサは、前記ダイアフラム120と、前記電極130に設けられている他方の導電部材とによって形成されている。知られているように、このような態様の複数のコンデンサは、変換装置においてより厳密な温度補正を与えるように有利に使用され得る。
【0012】
作動中、前記変換装置100は、通常、絶対圧力変換装置として使用される。この形態で、前記チャンバ112は、通常、真空ポンプ(図示されない)を前記圧力チューブ172に適用することによって最初に排気される。前記チャンバ112が排気された後、前記チューブ172は、前記チャンバ112内の真空を維持するようにシールされる、即ち、「はさまれて締めつけられる(pinch off)」。このようにして、前記チャンバ112内に「参照」圧力が、形成される。真空は、便利な参照圧力であるが、他の所定の圧力を参照圧力として使用することも、知られている。前記チャンバ112内の圧力は、既知の圧力即ち参照圧力であるため、前記チャンバ112を形成するように使用される部材(即ち、前記P_r主部160並びにP_rカバー170)は、P_r部材(即ち、「参照圧力」部材)と表現される。参照圧力が、前記チャンバ112内に確立された後、前記圧力チューブ142は、流体ソース(図示されていない)に接続され、この流体の圧力の測定が、可能となる。このような態様で前記圧力チューブ142を接続することにより、圧力を測定される流体が、前記チャンバ110に(そして、前記ダイアフラム120の下面に)供給される。前記チャンバ110内の圧力が、未知である、即ち、測定される圧力であるため、前記チャンバ110を形成するように使用される部材(即ち、前記P_xカバー140並びにP_x主部150)は、P_x部材(即ち、「未知の圧力」部材)と表現される。前記ダイアフラム120の中央は、前記チャンバ110と112との間の差圧に応答して、上下に反れる。前記変換装置100は、前記ダイアフラムの反りの量の測定を可能にしており、従って、前記チャンバ112内の既知の圧力に対する、前記チャンバ110内の圧力の測定を可能にしている。
【0013】
前記変換装置100は、もちろん、差圧変換装置としても使用され得る。この形態で、前記圧力チューブ142は、第1の流体ソース(図示されない)に接続され、また、前記圧力チューブ172は、第2の流体ソース(図示されない)に接続される。そして、前記変換装置100は、2つの流体の圧力間の差を測定することを可能にしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記変換装置100の問題の1つは、前記導電部材134とダイアフラム120との間の零圧力差の名目上の間隔に関する。前記チャンバ110と112との間の特定の参照圧力差、例えば零の圧力差に関する前記ダイアフラム120と導電部材134との間の参照距離は、「名目距離」又は「名目ギャップ」と表現するのがよい。前記圧力変換装置100の作動において、前記ダイアフラム120は、もちろん、上下に反れ、従って、前記ダイアフラム120と導電部材134との間の間隔が、変化される。しかしながら、前記変換装置100について、一貫した正確な圧力の読み取りを与えるためには、前記ダイアフラム120と導電部材134との間に一定の名目距離を与えることが、重要である。従って、特定の圧力差に関して、前記導電部材134とダイアフラム120との間の名目距離が、常に同じであることを確実にすることが重要である。多数の変換装置100を製造するとき、各ユニットで、前記導電部材134とダイアフラム120との間に同一の名目距離を一貫して与えることが、重要である。さらに、変換装置100のいずれのユニットにおいても、名目距離が、一定に維持され、時間の経過により変化されないことが重要である。
【0015】
前記ダイアフラムと電極との間の名目ギャップは、非常に小さく、例えば、25から400ミクロンの範囲にあり得る。センサは、複数の異なった材料から形成され得、これらの各々は、製造中あるいは使用において、温度の変化に応答して異なった反応をし得る。名目ギャップ並びに他の許容誤差は、非常に小さいため、温度変化のための小さな変化は、名目ギャップに重大な影響を与え得る。例えば、金属のハウジングは、第1の割合で軸方向(即ち、前記ダイアフラムの平面に垂直な方向)に延び、また、セラミックの電極130は、第2の割合で軸方向に延び、従って、名目ギャップが、変化され得る。
【0016】
従来技術の変換装置100は、一定の名目距離を維持するための弾性部材192を有する。この弾性部材192は、前記P_rカバー170と、前記電極130の頂面との間で圧縮されている。前記P_r主部160の下肩部164は、前記電極130の肩部136を支持している。前記P_rカバー170は、前記P_r主部160に溶接されているため、前記弾性部材192は、下方に向かうばね力を前記電極130に与え、この電極130を、前記P_r主部160に対して固定位置に保持している。前記弾性部材192は、しばしば、「ウェーブワッシャ」(即ち、リングの面に垂直な方向に1つ以上の場所で曲げられている、O−リングタイプの金属ワッシャ)を使用することにより提供される。前記弾性部材192は、比較的大きなばね力(例えば、100ポンドのオーダー)を与え、前記電極130を安定位置に保持している。
【0017】
前記変換装置100は、前記電極130を安定に保持しているが、前記導電部材134とダイアフラム120との間の名目距離は、例えば、機械的又は熱的衝撃に応答して、時間の経過により少量だけ変化され得る。当業者は、前記電極130のような、圧縮によって定位置に保持されている部材は、時間の経過により少量の移動(時々、「クリープ」として表現される)を示し得ることを理解するだろう。このクリープは、時々、名目距離を変化させ得、従って、前記変換装置100の精度に悪影響を与え得る。また、過剰圧力状態は、前記電極130の所望でない移動を生じさせ得る。前記変換装置100の通常作動中、前記ダイアフラム120は、前記電極130に接触することはない。しかしながら、前記変換装置100の通常の作動範囲を越えた、前記チャンバ110内の大きな圧力(即ち、過剰圧力)は、前記ダイアフラム120を前記電極130に接触させ得、前記弾性部材192を僅かに圧縮させ得る。過剰圧力状態が、解消され、前記ダイアフラム120が、通常の作動位置に戻されたとき、前記弾性部材192は、再び伸び、前記電極130を再度位置させる。時々、前記電極130の新しい位置は、過剰圧力状態以前の当初の位置と僅かに異なるだろう。このような位置のシフトは、名目距離を変化させ得、前記圧力変換装置100の精度に悪影響を与え得る。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、圧力変換装置における改良された電極とこの電極のための装着部材とを提供する。全体を通じて、電極及び装着部材の設計は、電極の安定性を改良する。
【0019】
本発明の一態様で、圧力変換装置が、1つのチャンバ内にハブ・スポーク装着部材を有する。このハブ・スポークは、ダイアフラムに平行な面内で延びている形態である。参照電極が、このハブ・スポーク装着部材のハブから懸垂され、前記ダイアフラムの近くに位置されている。前記ハブ・スポーク装着部材は、前記参照電極の安定性と、名目ギャップの均一性を改良する。前記ハブ、従って、前記参照電極は、前記圧力変換装置の主部が、様々な力を受けた場合であっても、実質的に不動に保たれる。1つの利点は、前記ハブ・スポーク装着部材は、大気圧の変動のような、前記圧力変換装置の主部に作用する力から前記電極を隔離していることである。加えて、前記装着部材は、前記参照電極を位置させるための弾性部材の必要性を排除する。また、前記装着部材は、過剰圧力状態に対する変換装置の反応を改良する。前記スポークは、前記ハブの安定性をさらに改良するような凹形グルーブを有し得る。
【0020】
本発明の別の一態様で、圧力変換装置が、導電支持部材を有する改良された参照電極を有する。この電極は、好ましくは、全体が金属である。前記電極は、誘電材によって、電極支持部材に取着されている。1つの利点は、前記電極からセラミック材を排除することによって、漂遊容量の効果を減少させることである。第2の利点は、前記電極が、ハウジングの熱膨張係数と同様な熱膨張係数を有するであろうから、前記変換装置は、熱的により安定であろうということである。また、誘電体ジョイントは、機械的な留め具よりも信頼性が高く、時間の経過に対して、前記電極の固定位置を維持する。好ましくは、スペーサが、前記電極とダイアフラムとの間の名目ギャップを設定し得る。好ましい実施形態で、前記電極は、2重の電極であり、第2の電極から第1の電極を絶縁している誘電体を有する。
【0021】
本発明の別の一態様で、前記変換装置は、ディスク部を有する電極を有し、このディスク部は、機械的な支持を与え、ガラス、金属はんだ若しくは真鍮、セラミック、又は、ガラスセラミックのようなジョイント材を用いてハウジングに保持されている支持ポストに設けられている。前記支持ポストは、好ましくは、セラミックによって形成され、前記電極から分離された部材として形成されているロッドであり得、あるいは、単一でモノリシックなディスク及びポストの一部として形成されているポスト部であり得る。前記ポストとハウジングとの間のジョイントは、非常に強い強度を有する圧縮タイプのジョイントを形成している。このジョイントの材料は、好ましくは、小さな剛性を有し、従って、1つの利点は、このジョイントは、熱膨張のミスマッチを吸収し得ることである。このジョイントは、前記圧力変換装置が、温度変化にさらされたとき、弾性的で予測可能な方法で、このジョイントにおいて、前記ハウジングとポストとの間のひずみを緩和させ得る。また、別の1つの利点は、非常に大きな剛性を有するセラミックポストは、熱によって発生されたひずみが、前記ディスクに到達するのを阻止することである。本発明のさらに別の一態様で、セラミック電極は、前記ディスク部の一面にグルーブを有する。このグルーブも、温度変化のための熱膨張によって生成される、前記ポスト部とディスク部との間のひずみを緩和する。
【0022】
本発明の別の一態様で、圧力変換装置が、前記ハウジングに対して、低い熱膨張係数(TCE)を有する部材を有する。前記ハウジングは、好ましくは、金属であり、セラミックの参照電極に接続されているセラミックロッドによって、この電極を支持している。前記低TCE部材は、前記参照電極のロッドが、前記ハウジングに接続されている位置の近くで、前記ハウジングに接続されている。前記低TCE部材は、前記変換装置が、製造中あるいは使用中、温度変化にさらされたとき、熱の効果のためのハウジングの曲がりを防止することに役立つ。前記低TCE部材は、前記ロッドが中で保持されている、ハウジングの開口内に、又は、この開口に対向して、しっかりと接続され得る。代わって、前記ハウジングは、ハブ・スポーク装着部材又は同様な装着部材を有し、前記TCE部材は、前記電極及びダイアフラムに対向した側で、スポークに溶接され得る。
【0023】
本発明のさらに他の目的及び利点は、本発明の実施形態を説明することによって本発明が示されている以下の詳細な説明によって、当業者に容易に想定されるだろう。理解されるように、本発明は、本発明から離れずに、他の異なった実施形態で実施可能であり、実施形態の幾つかの詳細部分について、様々な態様の変形が可能である。従って、図面並びに説明は、限定又は規定する意味ではなく、本質的に説明的なものとして考慮されるべきであり、本願の範囲は、請求項によって規定される。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の本質及び目的の充分な理解のため、添付された図面に関連した以下の詳細な説明が、参照されるべきであり、これら図面で、同一の参照符号は、同一又は同様な部材に付されており、また、ディメンジョンは、単に例として示されている。
【0025】
図6は、本発明に従い構成された組み立てられた変換装置200の一部の側方断面図である。図7は、図6で示される変換装置を、一部分を排除して示す上面図である。図8は、前記変換装置200の側方断面図である。好ましい実施形態で、前記変換装置200を形成するように使用される幾つかの部材は、従来技術の変換装置100で使用される部材と同一又は同様である。より明確にいえば、前記変換装置200は、従来技術の変換装置100で使用される部材と同様なP_xカバー140と、ダイアフラム120と、P_xカバー170との部材を有する。しかしながら、従来技術の装置100で使用されるP_r主部160と、電極130との部材ではなく、前記装置200は、改良されたP_r主部260と、改良された電極230とを有する。前記装置200は、前記弾性部材192の必要性を排除している。
【0026】
図9と10とは、各々、改良されたP_r主部260の好ましい一実施形態の上面図と斜視図とである。図11は、図9で示される4C―4C線に沿って得られた前記P_r主部260の断面図であり、図12は、図9で示される4D−4Dラインに沿う前記P_r主部260の断面図である。図9ないし12で示されるように、前記P_r主部260は、外側管状ケース即ちシェル262と、1つ以上のスポーク264と、中央ハブ266とを有する。前記管状ケース262は、図11及び12で示されるように、中心軸261に沿って延びている。前記ケース262は、前記P_r主部260内の内部キャビティ又はアパーチャを規定する内面263を有する。好ましい実施形態で、前記スポーク264は、前記内面263から、前記軸261にほぼ垂直な方向に、前記ケース262の中心に向かって延びている。別の実施形態で、前記スポーク264は、前記内面263から、前記軸261に垂直でない他の方向に、前記ケース262の中心に向かって延び得る。前記スポーク264は、前記中央ハブ266を支持しており、前記中心軸261は、前記中央ハブ266を横断している。各スポーク264の一端は、前記ケース262の内面263と接触しており、また、各スポーク264の他端は、前記中央ハブ266と接触し、これを支持している。以下で詳細に述べるように、前記P_r主部260の1つの利点は、前記中央ハブ266は、前記ケース262に対して、ほぼ静止状態即ち不動に保たれる傾向にあることである。
【0027】
図6ないし8を再び参照すると、前記ケース262の上面は、好ましくは、段状であり、前記P_rカバー170を支持するための肩部267を規定することが見られ得る。好ましい実施形態で、前記P_rカバー170は、前記肩部267に溶接され、前記P_rカバー170と、前記ケース262の頂部との間の気密シールを形成している。また、前記ケース262は、下面268を規定する。好ましい実施形態で、前記ダイアフラム120は、この下面268に溶接され、前記ダイアフラム120と、前記ケース262の底部との間の気密シールを形成している。従って、前記P_rカバー170と、P_r主部260と、ダイアフラム120とは、共同して、シールされている内部チャンバ112を規定する(従来技術の装置100のように、圧力チューブ172が、このチャンバ112内に所望の参照圧力を与えるようにシールされ得る)。
【0028】
P_xカバー140の上面は、好ましくは、前記ダイアフラム120に固定(例えば、溶接)されており、このため、このP_xカバー140とダイアフラム120とは、共同して、(前記ダイアフラム120の前記チャンバ112に対向した側に)内部チャンバ110を規定する。図1及び2は、前記P_xカバー140と、P_x主部150と、ダイアフラム120とによって形成されているようなチャンバ110を示すが、前記装置200は、P_x主部150の必要性を排除し、このP_r主部150なしでチャンバ110を形成している。他の実施形態で、前記装置200は、前記P_x主部150を有し得、図1及び2で図示されるのと同一又は同様な態様でチャンバ110を形成し得る。しかしながら、前記装置200の好ましい実施形態で、前記P_x主部150は、排除されている。当業者は、図6で示される前記P_xカバー140は、図1で示されるP_xカバー140と同様であるが、厳密に同一ではないことを理解するだろう。より明確にいえば、図6で示される前記P_xカバー140の上面は、(図1で示されるように平らではなく)スロープ即ち斜面が設けられており、このため、前記チャンバ110は、前記ダイアフラム120が、前記P_xカバー140の上面の外周部分に固定(例えば、溶接)されたとき、前記P_xカバー140とダイアフラム120との間に形成される。当業者は、図1と6とで図示される各P_xカバー140間の相違は、前記チャンバ110が形成される方法と同様に、本発明にとって決定的に重要ではないことを理解するだろう。
【0029】
前記中央ハブ266は、(図7で示されるように)中央アパーチャ265を規定し、好ましくは、ねじ205又は他のタイプの留め具を収容するように形成されている(例えば、ねじ山を設けられている)。ねじ205又は他の留め具は、前記P_r主部260の中央ハブ266に電極230を保持している。図13は、前記中央ハブ266に設けられている前記電極230の好ましい一実施形態の側方断面図である。図14は、前記電極230の、図13の5B―5B線に沿って得られた図である。前記電極230は、例えば筒形又はディスク形状であり得る絶縁材(好ましくは、セラミック)のブロック232と、このブロック232の下面234に従来の態様で配置されている(図14で示される)1つ以上の導電部材235とを有する。この実施形態で、前記絶縁ブロック232は、前記中央ハブ266の中央アパーチャ265に適合されるように形成されている中央アパーチャ210を規定する。図6及び8で示されるように、ねじ205は、前記ハブ266と絶縁ブロック232とを一体的に保持している。また、前記絶縁ブロック232は、好ましくは、ボア孔210よりも広く、このボア孔210に接続されている(図13に示される)凹部208を規定し、ねじ205の皿穴又はカウンタボアを与える。ねじ205のいかなる部分も、前記導電部材235とダイアフラム120との間のスペースに入らないように、この方法でねじ205の皿穴又はカウンタボアを与えることは、所望である。他の実施形態で、リベット又は接着剤が、ねじ205に代わって使用され得る。さらに別の実施形態で、ねじ(又は、ボルト)205の一端は、前記アパーチャ265を通って延び、ナット(図示されない)が、この端部にねじ留めされ、ねじ205と共同して、前記ハブ266と絶縁ブロック232とを一体的に保持する。この実施形態で、前記中央アパーチャ265は、ねじ山を設けられ得、あるいは、設けられ得ない。
【0030】
前記電極230が、前記中央ハブ266に(例えば、ねじ205によって)固定されたとき、前記絶縁部材232の下面234は、(図6及び8に示されるように)前記ダイアフラム120に対して離間し、このため、前記ダイアフラム120と、(図14で示される)1つ以上の導電部材235とは、1つ以上のコンデンサ240を形成する。1つ以上のスペーサ206が、前記導電部材235とダイアフラム120との間の間隔を調節するように、前記絶縁ブロック232の頂面と、前記中央ハブ266の底面との間に配置され得る。前記スペーサ206は、好ましくは、ねじ205の通過を可能にするような中央アパーチャを規定する「リング」タイプのワッシャとして形成される。好ましい実施形態で、前記スペーサ206は、0.004インチと0.007インチとの間の厚さであり、ステンレススチールから形成され、2つ以下の個数で使用される。
【0031】
導電部材235が、図14で示されるように、比較的薄いリングとして配置され得る。代わって、1つ以上の他のタイプの導電部材が、前記絶縁ブロック232の下面234に配置され得、各導電部材とダイアフラム120とによって形成される容量は、前記ダイアフラム120と導電部材との間の距離を示す。
【0032】
前記変換装置200の好ましい実施形態で、前記絶縁ブロック232は、その中心部分のみを前記ハブ266に固定されることにより設けられている。前記絶縁ブロック232の外周部分は、前記P_r主部260のケース262から離間し、これに接触しておらず、このため、ギャップ209が、前記ケース262と絶縁ブロック232との間に与えられている。これは、前記セラミック電極130の外周部分の全体が、前記P_r主部(及び、弾性部材192)によって支持されている従来技術の変換装置100と対照的である。以下でより詳細に示されるように、これは、前記電極230の安定性を改良する。
【0033】
前記スポーク264、中央ハブ266並びに電極230は、全て前記内部チャンバ112内に配置されている。しかしながら、これら部材は、前記ダイアフラム120とP_rカバー170との間の流体の圧力の伝達を妨げない。上述したように、前記電極230は、前記中央ハブ266に設けられており、(図8で示される)前記ギャップ209は、前記ケース262と電極230との間に与えられている。前記ギャップ209は、流体が、前記電極230の周囲を流れることを可能にしており、従って、従来技術の電極130の(図5で示される)アパーチャ132の必要性を排除する。このため、前記電極230は、従来技術の電極130よりも、形成するのが、より簡単であり、より安価である。また、前記スポーク264も、大きなアパーチャが、隣り合ったスポーク間に存在しているため、前記チャンバ112内の流体の流れを妨げない(即ち、連続している平らな円形シートではなく、分離されている複数のスポークが、前記中央ハブ266を支持するように使用されているため、前記中央ハブ266のためのこの支持部材は、前記チャンバ112内の流体の流れを妨げない)。
【0034】
前記変換装置200は、前記導電部材235への電気的な接続のための導電体の貫通接続部材280を有する。この貫通接続部材280の一端282は、前記絶縁ブロック232の上面と接続されている。前記貫通接続部材280は、(図7で示されるように)複数のスポーク間のスペースを通り、そして、前記P_rカバー170のアパーチャを通って延びている。前記貫通接続部材280の他端284は、前記変換装置200の外部にある。従来技術の変換装置100のように、前記貫通接続部材280は、前記P_rカバー170のアパーチャを通って延びており、このアパーチャは、前記チャンバ112内の圧力を維持し、前記P_rカバー170から前記貫通接続部材280を絶縁するように、(例えば、ガラスプラグ185によって)シールされている。前記貫通接続部材280の下端282は、従来の態様で(例えば、前記端部282から導電部材235へと、前記絶縁ブロック232のエッジ部を通過して延びている又はこのエッジ部の周囲で延びている、電気めっきされているアパーチャを通って)前記導電部材235に電気的に接続されている。前記貫通接続部材280は、前記コンデンサ240の1つのプレート(即ち、導電部材235)に電気的に接続されており、前記P_r主部260は、前記コンデンサ240の他のプレート(即ち、ダイアフラム120)に電気的に接続されている。追加の貫通接続部材が、好ましくは、前記絶縁ブロック232の表面234に配置されている各追加導電部材に与えられている。前記貫通接続部材280は、好ましくは、前記電極230に構造的な支持を与えることなく、前記電極230に接触している。むしろ、前記電極230のための構造的な支持は、前記P_r主部260の中央ハブ266によって与えられている。
【0035】
上述したように、前記P_r主部260の1つの利点は、前記中央ハブ266は、前記ケース262に対して、ほぼ静止状態即ち不動に保たれる傾向にあることである。つまり、前記スポーク264は、前記中央ハブ266のための安定な装着部材となっている。前記中央ハブ266は、前記ケース262に対して、ほぼ静止状態即ち不動に保たれるため、前記電極230は,前記ダイアフラム120の名目位置に対して、ほぼ静止状態に保たれる。従って、前記装置200は、有利なことに、前記電極230とダイアフラム120との間に、ほぼ一定の名目距離を与える。
【0036】
前記中央ハブ266が、前記ケース262に対してほぼ静止状態に維持される1つの理由は、前記装置200内の弾性力の排除、又は、減少に関する。上述したように、従来技術の変換装置100は、前記電極130の位置を維持するように、前記弾性部材192を圧縮した結果生じるばね力を使用している。従って、従来技術の装置100の電極130には、時間の経過により、「クリープ」即ち移動が生じる。改良された変換装置200は、このような弾性部材でなく、前記スポーク264を使用して、前記中央ハブ266の位置を固定するため、このハブ266は、安定な装着プラットホームを形成する。そして、前記装置200は、ねじ205(又は、リベット、接着剤、溶接接続、他のタイプの留め具)のような留め具を使用し、前記電極230を前記中央ハブ266の安定な装着プラットホームに確実に保持している。前記電極230は、前記中央ハブ266の安定で静止した性質のため、静止状態に保たれる。
【0037】
前記スポーク264は、好ましくは、一体的な部材によって形成されている。通常状態(即ち、前記装置200の通常の作動温度)で、前記スポーク264は、好ましくは、いかなる引っ張りも、圧縮も受けない。従来技術の装置100は、(弾性部材192の圧縮の結果生じる)比較的大量の蓄積エネルギー即ちポテンシャルエネルギーによって特徴づけられているのに対して、改良された変換装置200の蓄積エネルギーの量は、零又は非常に零に近い。蓄積エネルギーが、前記装置200内に存在しない、又は、減少されているために、前記中央ハブ266と電極200とを含む前記装置200の全ての部材は、時間の経過に対して、ほぼ静止状態かつ安定に保たれる傾向にある。
【0038】
前記中央ハブ266は、前記装置200の通常の作動状態で、静止状態に保たれる傾向にあるが、幾つかの実施形態で、前記ハブ266は、前記装置200が、機械的又は熱的な衝撃又はストレスを受けたとき、いくらか移動され得る。例えば、前記装置200の過熱あるいは冷却は、前記スポーク264の熱的な膨張あるいは収縮を生じさせる。このような熱的な膨張あるいは収縮は、各々のスポークを、圧縮あるいは引っ張り状態にさせ得、これらスポーク264の圧縮力あるいは伸張力は、前記中央ハブ266の変位を生じさせ得る。図15は、前記P_r主部260の側方断面図であり、前記ケース262と、スポーク264と、中央ハブ266との全てを、通常の作動位置で示す。図16は、熱の適用後の図15に示されるP_r主部260の側方断面図である。加熱により、前記スポーク264の熱膨張が生じ、この結果、前記中央ハブ266の上方への変位(又は反り)を生じさせる。
【0039】
熱的又は機械的な衝撃又はストレスによって生じるこのような変位を減少させるため、前記装置200の好ましい実施形態で、前記スポーク264は、凹形グルーブ269を有する。図9、10、12で示される実施形態で、各々のスポーク264は、2つの凹形グルーブ269を有する。図7で、1つのスポーク264は、2つの凹形グルーブを有するとして示される。図示に便利なように、図7の2つのスポーク264は、凹形グルーブを有しないものとして示されるが、当業者は、これらスポークの各々は、好ましくは、凹形グルーブを有することを理解するだろう。前記凹形グルーブ269は、前記スポーク264が、圧縮あるいは引っ張り状態にあるときであっても、前記中央ハブ266の安定位置を維持することを、可能にしている。つまり、前記凹形グルーブ269は、各々のスポーク264が、圧縮あるいは引っ張りを受けたとき、変形されることを、可能にしている。各スポーク264は、好ましくは、適合即ち補足凹形グルーブ269を有する(即ち、1つのスポークの凹形グルーブは、別のスポークの凹形グルーブに適合している)。全てのスポーク264は、補足凹形グルーブ269を有するため、1つのスポークの変形は、他のスポーク264で生じる変形と適合する、即ち、これを補足する。全てのスポーク264で生じる補足変形によって、前記中央ハブ264は、熱的又は機械的な衝撃又はストレスが存在する場合であっても、通常の作動位置に安定に保たれる。
【0040】
図9、10、12で示される実施形態で、各々のスポーク264は、2つの長方形の補足凹形グルーブを有する。当業者は、他の実施形態で、他のタイプの凹形グルーブが,使用され得ることを理解するだろう。例えば、凹形グルーブの形状は、決定的に重要ではなく、長方形でなく、他の形状によって特徴づけられ得、例えば、半円形又は三角形であり得る。さらに、スポーク毎に2つの凹形グルーブでなく、他の個数のグルーブが、与えられ得る。好ましい実施形態で、各スポークは、少なくとも2つの凹形グルーブを有する。当業者は、有限要素分析が、本発明で使用され得る凹形グルーブの他のパターンを計算するように使用され得ることを理解するだろう。
【0041】
図9ないし12で示されるP_r主部260の好ましい実施形態は、3つのスポーク264を有する。各々のスポークは、まっすぐであり、前記P_r主部260の中央軸261にほぼ垂直な方向に延びている。しかしながら、当業者は、他のパターンのスポークが、本発明で使用され得ることを理解するだろう。図17、18、19、20は、前記スポーク264の別の実施形態を示す。図17は、3つのスポークの形態を示し、各々のスポーク264は、まっすぐではなく、むしろ、曲がっている。図18、19、20は、4つ、2つ、1つのスポークの形態を示す。前記P_r主部260は、好ましくは、2つ以上のスポーク264を有するが、1つのスポークの実施形態(その一例が、図20で示される)も、本発明の範囲に含まれる。図17、18、19で示される全ての形態で、各々のスポークは、好ましくは、凹形グルーブ(図示されない)を有する。
【0042】
熱的又は機械的な衝撃又はストレスの存在下で、改良された安定性を与えることに加えて、前記P_r主部260のスポークの設計は、過剰圧力状態下でも改良された安定性を与える。例えば、図6ないし8を参照すると、過剰圧力状態は、前記ダイアフラム120を前記電極230に接触させ、これを移動させ得る。前記スポーク264は、上方に弾性的に反れ、前記電極230のこのような変位を可能にする。しかしながら、過剰圧力状態が、解消されたとき,前記スポーク264は、当初の作動位置に戻る傾向にあり、従って、前記電極230を所望の通常作動位置へと戻す。凹形グルーブを用いてあるいは用いずに、前記P_r主部260のスポークの設計は、過剰圧力状態下で、改良された性能を与えている。従来技術の装置100の弾性部材192は、過剰圧力状態に続いて、前記電極130を再設置(即ち、移動)させ得るのに対して、前記P_r主部260のスポーク264は、常に、過剰圧力状態に続いて前記電極230を当初の所望の通常作動位置に戻す傾向にある。
【0043】
前記P_r主部260(前記ケース262と、スポーク264と、中央ハブ266とを有する)は、好ましくは、モノリシックな(即ち、一体的な)金属構造体である。前記P_r主部を形成する1つの好ましい方法は、押し出し成形によるものである。モノリシックな構造が、好ましい一方で、当業者は、前記P_r主部260は、代わって、分離されている部材によって形成され得ることを理解するだろう。
【0044】
好ましい実施形態で、前記P_xカバー140、P_r主部260、P_rカバー170、ハブ266、スポーク264並びにスペーサ206は、全て、同じ金属(例えば、Inconel(登録商標)、ニッケルと鉄とクロムとの合金)によって形成されている。前記絶縁ブロック232は、好ましくは、アルミナ又はフォルステライト(即ち、マグネシウムケイ酸塩)によって形成されている。
【0045】
1.金属電極
図21は、本発明に従って形成された別の容量型圧力変換装置400の一部の側方断面図である。図22は、前記装置400の分解図である。(例えば、図6、7、8で示される)前記装置200のように、前記装置400は、前記P_r主部260と、P_rカバー170と、P_xカバー140と、ダイアフラム120とを有する。前記装置400は、前記P_r主部260のハブ266によって支持されている電極も有する。しかしながら、前記電極230を使用せずに、前記装置400は、異なったタイプの電極430を有する。図23は、前記電極430の上面図である。この電極430は、全体が金属である(即ち、前記電極130又は230と異なり、前記電極430は、絶縁の、即ち、セラミックの部分を有していない)。前記電極430は、ディスク形状の導電プレート431と、筒形導電支持ロッド432とを有する。このロッド432は、前記プレート431に接続されており、このため、前記電極430は,図21及び22で示されるように逆T字形で特徴づけられている。前記ロッド432は、前記プレート431に溶接され又は他の方法で固定され得、あるいは代わって、前記ロッド432とプレート431とは、1つのモノリシックな金属構造体として形成され得る。前記電極430は、前記ロッド431が、前記ハブ266によって規定される中央アパーチャ265を通って延びているように、前記装置400内に設けられている。絶縁誘電体452、例えば、ガラスが、前記ハブ266に対して前記ロッド432を保持するように使用されている。
【0046】
前記装置400は、幾つかの利点を有する。第1に、前記電極からセラミック材を排除して、漂遊容量の効果を減少させることにより、前記装置400の性能を改良している。導電プレートが、絶縁セラミックディスクに配置されている(図1に示される)前記電極130のような、従来技術の電極で、セラミック材の存在は、ダイアフラムと導電プレートとの間で測定される容量に所望でない悪影響を与える、金属ハウジング部分と導電プレートとの間の比較的大きな漂遊容量を生じさせる傾向にある。つまり、その高い誘電率のため、セラミック材は、周囲の金属ハウジングと導電プレートとを実際よりも互いにより近く見せる傾向を有する「拡大効果(magnifying effect)」を生じさせ、このため、漂遊容量は、比較的大きくなる。これら漂遊容量は、圧力変換装置の感度を減少させる。電極からセラミック材を排除したことは、この「拡大効果」を排除し、従って、前記装置400が、前記ダイアフラムと導電プレート431との間の距離をより精密に測定することを可能としている。
【0047】
第2に、電極からセラミック材を排除したことは、前記変換装置400の熱的な安定性を改良する。セラミックの熱膨張係数と金属のそれとは、互いに等しくない。従って、従来技術の装置100を加熱した場合、前記P_r主部は、前記電極130のセラミックよりも、(他の全ての方向と同様に)垂直方向により速く膨張する。即ち、前記装置100を過熱した場合、前記導電部材134とダイアフラム120との間の距離が、増大される。前記装置100のダイアフラム120と導電部材134との間の距離は、温度変化に応答して変化され得るため、前記装置100は、熱的に安定ではない(即ち、理想的には、前記ダイアフラム120と電極との間の距離は、前記チャンバ110と112との間の圧力差のみに応答して変化される)。前記装置100と対照的に、前記装置400で、前記電極430は、セラミック材を有さず、全体が金属材である。このため、前記電極430の熱膨張係数が、前記P_r主部260の熱膨張係数に適合されることが可能になっており、従って、前記装置400の熱的な安定性が、改良されている(即ち、前記ダイアフラム120と、前記プレート431の下面との間の距離は、温度の変化に応答して変化される傾向を有さない)。好ましい実施形態で、前記P_r主部260と電極430とは、共に、同じ材料(例えば、Inconel)により形成されている。
【0048】
第3に、前記誘電体プラグ452は、機械的ねじ又は他の機械的留め具よりも、前記電極430をより確実に保持している。ねじ又は他の機械的留め具は、時間の経過により、ゆるめられ、移動され、又は、その他の変化が生じ得るのに対して、前記誘電体プラグ452は、非常に長い期間、安定に保たれ、変化されない傾向にあり、従って、前記電極430を前記ハブ266に対して固定位置に確実に保持している。幾つかの実施形態で、前記装置400のハブ206は、ねじタイプの留め具を収容するように、ねじ山を設けられ得る。しかしながら、このようなねじ山は、前記装置400では必要ない。
【0049】
第4に、前記電極430は、前記装置400内の所定の位置において(即ち、前記ハブ266において)、前記装置400に固定されているため、前記誘電体プラグ452は、気密シールを形成する必要がない。これは、(例えば、米国特許5,442,962号で開示されているように)電極を装置に留める誘電材が、外部環境と装置の内部チャンバとの間の気密シールも形成している従来技術の装置と対照的である。このような従来技術の装置で、気密シールを形成する必要性から、通常、誘電材を選択しなければならず、ガラスシール合金が、通常使用される。ガラスシール合金は、(1)選択肢が、従って(熱膨張係数のような)性質の範囲が、限られており、(2)比較的高価であり、(3)(鉄を有するため)腐食され得るために、不利である。また、ガラスシール合金は、融解させることが困難である。この特性は、電極を保持するためにガラスシール合金を使用する従来技術の装置において、電極を精密に位置決めすることを困難にし、また、装置の製造費用を増大させている。前記装置400の誘電体プラグ452は、気密シールを形成する必要がないため、前記プラグ452を形成するように使用される材料は、主に、使用の容易さ、並びに、電極430を安定位置に保持する能力に関して選択され得、この選択は、シールを気密にする必要性のために、妥協される必要はない。前記誘電体プラグ452を形成するのに好ましい材料は、特に、Northeast Electronics of Milford,Connecticutによって供給されるようなドーピングガラス、CeramTec Corporation of New Lebanonの一部門であるCeramaseal,New Yorkによって供給されるようなセラミックである。
【0050】
上述された前記P_r主部260、P_rカバー170、P_xカバー140、ダイアフラム120、並びに、電極430に加えて、前記変換装置400は、スペーサ450と、導電体の貫通接続部材480と、ガラスプラグ485と、導電ワイヤ486とをさらに有する。前記貫通接続部材480は、前記P_rカバー170に規定されたアパーチャを通って延びている導電ピンである。前記貫通接続部材480の一端484は、前記装置400の外部にあり、また、他端482は、前記装置400の内部にある。前記ガラスプラグ485は、前記貫通接続部材480を、前記P_rカバー170に対して定位置に保持し、前記貫通接続部材480を前記P_rカバー170から絶縁している。前記導電ワイヤ486は、前記ロッド432の上端部と、前記貫通接続部材480の内部の端部とに物理的に接続され、従って、前記貫通接続部材480を前記導電プレート431に電気的に接続している。別の実施形態で、前記導電ワイヤ486は、ばねによって代えられ得る。そして、外部回路が、前記貫通接続部材480の外部の端部484に接続されることにより、前記プレート431に電気的に接続され得る(即ち、前記ダイアフラム120とプレート431とによって形成されるコンデンサの容量を測定する)。
【0051】
(前記電極430を定位置に保持している)前記誘電体452と異なり、前記ガラスプラグ485は、気密シールを形成する。しかしながら、前記貫通接続部材480は、前記電極430について要求されるような高い精度で、位置決めされる必要はないため、前記プラグ485を形成することは、比較的容易である。
【0052】
前記スペーサ450は、環状であり、P_r主部260の下面268と、ダイアフラム120の上面との間に配置されている。このスペーサ450は、通常、前記主部260の下面268と、前記ダイアフラム120とに溶接されている。前記P_rカバー170と、P_r主部260と、スペーサ450と、ダイアフラム120との全ては、共同して、シールされている前記内部チャンバ112を規定する。前記P_xカバー140とダイアフラム120とは、共同して、前記内部チャンバ110を規定する。
【0053】
前記導電プレート431と、ダイアフラム120とは、共に、センサーコンデンサ438を形成している。前記導電プレート431の下面は、好ましくは、前記P_r主部260の下面268と同一平面となるように配置されている。前記プレート431の下面と、前記P_r主部260の下面268とが、同一平面であるとき、前記ダイアフラム120とプレート431との間の名目ギャップは、前記スペーサ450の厚さによって完全に決定される。前記スペーサ450の厚さの好ましい値は、約0.001インチと約0.020インチとの間の値である。前記スペーサ450を形成するのに好ましい材料は、例えば、Invar(登録商標)、Kovar(登録商標)、Inconel(登録商標)である。
【0054】
前記電極430を前記P_r主部260に取着させる1つの好ましい方法は、(1)前記プレート431の下面を平らな面(例えば、平らなテーブル)に配置し、(2)前記ロッド432が、前記ハブ266を通って延び、このハブ内の中心に位置するように、前記P_r主部260の下面268を同一の平らな面に配置し、(3)前記電極430とP_r主部260とが、上述したように位置されている状態で、前記誘電体プラグ452を形成するという方法である。前記電極プラグ452は、前記ハブ266とロッド432との間に誘電材を配置し、装置を加熱してこの誘電材を融解させ、その後、この誘電材が、冷却され、凝固されることを可能にすることによって形成され得る。
【0055】
図21及び22で示されるように、前記スポーク264は、管状ケースの内面263、即ち、前記P_r主部260の側壁262から延びている。前記スポーク264は、前記内面263から延びており、この内面263は、好ましくは、垂直、つまり、前記中心軸261に平行である。前記ケース262の内面263と外面との両方は、好ましくは、垂直、つまり、前記中心軸261に平行である。通常、気圧の効果は、前記P_rカバー170のような、容量型変換装置のハウジングの充分に支持されていない部分で最大となり、また、変換装置が、非常に低い圧力で作動されている場合に最大化される。(例えば、上で参照された米国特許5,442,962号で開示されているように)電極が、比較的薄い水平なカバーに固定されている従来技術の装置で、気圧の変化は、好ましくないことに、ダイアフラムと電極との間の名目ギャップを変化させ得る。前記装置400のP_r主部260の垂直なケース262は、好ましくは、比較的厚く(例えば、0.25インチ)、さらに前記スポーク264によって支持され、従って、非常に丈夫で頑丈であり、気圧の変化に対して比較的耐性(immune)がある(即ち、気圧の変化に応答して、探知可能なほど反れない又は曲がらない)。従って、前記装置400のP_r主部260は、容量型圧力装置の外面への気圧の効果から電極430を隔離している。前記電極430が設けられているハブ266が、ハウジングの内部にあり、また、前記P_rカバー170よりも強固で、気圧の変化に対して影響をより受けないハウジングの垂直部分に好ましくは固定されているため、前記電極430は、外部の圧力変化から隔離されており、前記装置400の安定性は、増大されている。安定性を更に増大させるため、前記容量型圧力装置400も、前記スポーク264に、(例えば、図10で示されるような)前記装置200に関して上述したタイプ269の凹形グルーブを有する。別の実施形態で、前記電極430は、ハブ・スポークタイプの電極装着部材の変形例から懸垂され得る。例えば、電極装着部材は、前記P_rケース262から前記チャンバ112の中央部へと延び、アパーチャを規定する電極装着部材であり得、改良された電極430は、絶縁材のプラグを用いて、前記アパーチャ内で装着部材に接続されている。
【0056】
図24と25とは、各々、本発明に従い構成された容量型圧力変換装置500の別の実施形態の側方断面図と分解図とである。この装置500は、前記装置400に非常に似ている。しかしながら、(前記装置400の場合のように)1つの電極430のみを有する代わりに、前記装置500は、2つの電極、即ち、第1の電極430と第2の電極530とを有する。これら第1の電極430と第2の電極530とは、好ましくは、図24及び25で示されるように、内電極と外電極として配置されている。図26は、前記第2の電極530の上面図である。
【0057】
前記第2の電極530は、環状の平らな導電プレート531と、導電体のカップ形状の水平支持部材533と、導電体の管状の支持部材532とを有する。前記電極430のように、第2の電極530は、好ましくは完全に金属である。前記プレート531と、水平支持部材533と、管状支持部材532との全ては、導電体の1つのモノリシックな構造体として形成され得、あるいは代わって、これら部材は、分離して形成され、互いに溶接又はその他の方法で接続され得る。
【0058】
前記装置500で、前記第2の電極530は、前記第1の電極430を囲んでいる。前記第2の電極の導電プレート531の下面は、前記第1の電極の導電プレート431の下面と同一平面であり、この下面を囲んでいる。前記管状支持部材532は、軸261に沿って前記第1の電極の支持部材432を囲み、この支持部材432と共軸で延びている。
【0059】
第2の電極に加えて、前記装置500は、また、2つの誘電体支持部材552、554と、導電体の第2の貫通接続部材580と、第2のガラスプラグ585と、第2の導電ワイヤ586とを有する。前記第2の貫通接続部材580は、前記P_rカバー170の第2のアパーチャを通って延びている。第2のガラスプラグ585は、前記カバー170に対して前記貫通接続部材580を保持し、また、前記カバー170から前記貫通接続部材580を絶縁している。前記ワイヤ586は、前記管状支持部材532の上端部を、前記装置500の内部の、前記貫通接続部材の一端部に電気的に接続している。前記誘電体554は、前記管状支持部材532を前記ハブ226に固定し、また、前記ハブ266から前記電極530を絶縁している。前記誘電体552は、前記支持ロッド432を前記管状支持部材532の内部に固定し、また、前記第2の電極530から前記第1の電極を絶縁している。前記装置400の誘電体452のように、前記誘電体552、554は、気密シールを形成する必要はない。前記電極430と電極530とを前記ハブ266に接続させる好ましい方法は、(1)前記プレート431の下面を平らな面(例えば、平らなテーブル)に配置し、(2)前記導電プレート531が、前記プレート431を囲み、前記ロッド432が、前記管状支持部材532を通って延びるように、前記導電プレート531の下面を同一の平らな面に配置し、(3)前記ロッド432と管状部材532とが、前記ハブ226を通って、このハブ266内の中央に位置されるように、前記P_r主部260の下面を同一の平らな面に配置し、(4)前記電極430と530とが、上述したように位置されている状態で、前記誘電体プラグ552、554を形成する方法である。前記誘電体プラグ552、554は、前記装置400内の前記プラグ452と同様な方法で形成され得る。
【0060】
前記ダイアフラム120とプレート431とは、第1のコンデンサ438を形成し、また、前記ダイアフラム120とプレート531とは、第2のコンデンサ538を形成する。従って、前記電極500は、シールされている内部チャンバ110内と112内との圧力の相違を探知するように使用され得る2つのコンデンサを与える。この2つのコンデンサは、好ましくは、前記円形プレート431の面積と、前記管状プレート531の面積とを等しくすることによって、釣り合いを保たれている。
【0061】
図27と28とは、前記変換装置500の別の一実施形態を、一部分を排除して示す上面図と、側方断面図とである。ここで図示されている実施形態で、共軸のシールドが、各々の貫通接続部材に与えられている。また、前記第2の電極530は、より丸められ、より角がない形態である。つまり、前記導電プレート531とカップ状の水平支持部材533との間の接続部は、角があるというよりむしろ丸められている。
【0062】
図29と30とは、前記変換装置500のさらに別の一実施形態を、一部分を排除して示す上面図と、側方断面図とである。この実施形態は、前記P_xカバー140よりむしろ、P_xカバー540を有し、このP_xカバー540は、前記P_xカバー140よりも充分厚く、より丈夫である。例えば、この実施形態で、前記P_r主部260の直径は、直径で、1.00インチよりも小さく形成され得る。
【0063】
2.弾性ジョイント及びグルーブを有するセラミック電極
図31は、本発明の別の態様に従って形成される別の圧力センサーの一部分610を示しており、この部分610は、装置を形成するために使用される取付け装置612上に示されている。図32でも示されるように、幾つかの実施形態で、ハウジング部分614は、好ましくは、(例えば、米国特許5,965,821号で開示されるように)複数のスポーク616を有するハブ617として形成される。このハブは、開口618を有し、この開口618は、ジョイント622によってハブ617内で保持されている支持ロッド620を保持している。前記ジョイント622は、鉛ホウ化シリコンのようなガラス状態のガラス若しくは失透ガラスによって形成され得、又は、金属真鍮若しくははんだ、セラミック、ガラスセラミックであり得る。前記ロッド620は、好ましくは、アルミナ96%又はマンガンケイ酸塩(Forsterite)のような、セラミックにより形成され、ハウジング部分614は、好ましくは、Inconelのような、ニッケルとクロムと鉄との合金である金属によって形成される。
【0064】
前記ロッド620の他端に、セラミックディスクによって形成される電極628が、設けられており、このディスクは、このディスクの下面に形成される、メタルフィルムのような1以上の導電部材630を有する。前記電極628は、前記ロッド620に接続されている分離された部材であり得、ほぼT字形の断面を有する1つのユニットを形成する。図33でより詳細に示されるように、前記電極628は、好ましくは、前記ディスクが前記ロッドに接続されている位置に対向し、ダイアフラム640が配置されるだろう位置に対面する、前記ディスクの下面に形成された同心的な2つの導電リング630を有する(図34参照)。
【0065】
図31に示される前記形成用取付け装置612は、前記ダイアフラム640が、前記ハウジング部分614に溶接され又はその他の方法で接続されるとき、前記電極628に設けられている導電部材630とダイアフラム640との間の距離dを設定し、維持することに役立つ。前記取付け装置612は、前記電極628とダイアフラム640との間の距離dを規定する隆起されている部分634を有する一面を有する。この距離は、非常に小さくあり得、例えば、25から400ミクロンである。前記電極628と、前記ジョイント622を有するロッド620とは、電極が、前記取付け装置612上に置かれている状態で、ハウジング614内に配置される。そして、前記電極の628の下面と前記ハウジング部分614の下面とが、所望の距離dだけ互いに離間することを確実にするように、ジョイント材は、融解され、冷却されて、前記ロッド620を前記開口618内で接続する。つまり、これは、前記電極628の下面が、組み立てられた変換装置で、前記ダイアフラム640から距離d、又は、装置が冷却された後、距離d’だけ離間するだろうことを確実にする。形成又は使用におけるセンサ600の温度変化中、ガラスジョイント622は、前記ロッド620とハウジング614との間に弾性ジョイントを与え、また、前記ロッド620の大きな剛性と共に、温度変化の結果の伸張が、前記ハウジング614から前記電極628に達することを妨げるのに役立つ。
【0066】
前記ロッド620は、前記開口618内で固定され、前記電極628に機械的な支持を与えているが、電気的な接続を与える必要はない、即ち、前記ロッド620は、(導電体であり得るが)導電体である必要はない。前記導電部材630への電気的な接続は、好ましくは、複数の前記スポーク616間に与えられている追加のリード部材636を通って与えられる。
【0067】
前記圧力センサ600をより最終的な形態で示す図34を参照すると、ダイアフラム640は、前記ハウジング部分614に溶接されており、第2のハウジング部材642は、前記ダイアフラム640の他の側に溶接されており、別のハウジング部材644は、図31で示されるハウジング部分614の頂部を被って溶接され得、装置のハウジングを規定する。代わって、前記ハウジング部分614とハウジング部材644とは、一体的に形成され得る。前記ハウジング部材644は、また、参照圧力を形成するための開口648を有する。開口646が、流体が、探知用チャンバに入って、前記ダイアフラム640を前記電極628に対して移動させることを可能にしている。
【0068】
回路637が、前記ダイアフラム640と電極628とに信号を与える。例えば、この回路637は、共鳴周波数によって特徴づけられるタンク回路を有し得、この周波数は、前記電極628とダイアフラム640との間の容量の関数である。前記ダイアフラム640の他の側の圧力に対する、前記開口646からの圧力の変化に応答して、前記ダイアフラム640が、移動されるに従い、容量は、変化される。典型的に、零でない信号が、電極に与えられ、ハウジングとダイアフラムとは、接地されている。
【0069】
図35を参照すると、電極ディスクと支持ポストとは、2つの分離された部材としてよりはむしろ、ポスト部分652とディスク部分654とを有する1つのモノリシックなT字形部材650として形成され得る。前記ポスト部分652は、ガラス、金属、又は、セラミックであり得るジョイント653を用いて、ハウジング616にしっかりと接続されている。ガラスの場合、前記ジョイント653は、鉛ホウ化シリコンガラスのような、セラミックに結合されるガラス状態のガラス又は失透ガラスによって形成され得る。前記ポスト部分652とディスク部分654とが、つながっている位置で、ほぼ円形のグルーブ655が、前記ポスト部分652の基端部の周囲で、前記ディスク部分654の上面に形成される。前記グルーブは、内径657と、外径659と、深さ663とによって規定される。前記グルーブの幅は、前記外径659と内径657との間の差によって規定される。前記グルーブ655の内径657は、前記ポスト部分652の直径にほぼ等しく、この位置で、前記ポスト部分652が、前記ディスク部分654に接続されている。前記グルーブ655は、好ましくは、前記ディスク部分654の半分の厚さ664にほぼ等しい深さ663を有する。このグルーブ655は、ジョイントでの引っ張りを緩和し、前記ディスク部分654を平らに保つのに役立つ。
【0070】
上述したように、温度変化は、通常、センサの精度に悪影響を与える。これは、ハウジングが、金属であり、電極(及び/又は、電極支持部材)が、セラミックであって、実質的に異なった熱膨張係数を有するときに、特にあてはまる。探知コンデンサのギャップの大きさは、探知される圧力と、装置がさらされる温度との両方の関数であろう。2重の電極の設計は、未知の圧力を探知する場合に、「平面排除(planar rejection)」の原理を利用して、温度の効果を取り除く。2重の電極の設計において、典型的に、測定される容量は、第1のコンデンサと第2のコンデンサとの間の容量の差である。この平面排除の概念に従うと、電極が平面に保たれる限り、温度の効果によって生じるいかなるギャップの効果も、両方のコンデンサについて同じであるだろうから、差の測定において相殺されるだろう。代わって、様々な温度及び圧力状態に対する第1及び第2のコンデンサの応答が、前もって、測定され、記録され得る。2重の電極の設計における第1及び第2の電極が、平らに保たれる限り、これら既知の特性は、第1及び第2のコンデンサの測定された容量を相互に関連させて、信号における温度の効果を決定し、そして、これら効果を調節して、精密な圧力の読み取りを得るように使用され得る。このような2つの平面電極の使用は、温度に関連した変形を相殺即ち排除することに役立つから、この設計の特徴は、「平面排除」と表現される。2重の電極の設計は、(相対的な差が、予測可能であり、前もって特徴づけられ得る)安定状態における平面排除について効果的であるが、所定の一時的な状況で、平面的でない変化と、複数の効果の組合せとが、この形態の温度の相殺を害する。
【0071】
製造中、圧力変換装置は、特に前記ジョイント653を形成するために、例えば450℃までの範囲のような、非常に高い温度にさらされ得る。前記ジョイント653を形成することにより、この高温で、電極とダイアフラムとの間に、最初のギャップが、設定される。圧力変換装置が、冷却されるにつれて、圧力変換装置の部材は、収縮し、ギャップが、変化される。圧力変換装置の複数の部分が、予測可能な方法で、所定の既知の位置へと収縮される限り、前記ジョイント653が形成されるときに、冷却の効果を考慮して最初のギャップを適切に設定することにより、所望のギャップが、冷却された圧力変換装置で得られ得る。しかしながら、変換装置の複数の部分が、冷却中に曲げられる場合、所望のギャップは、達成され得ない。形成中、曲げや他の一時的な効果を制限することは、ギャップを制御するために重要である。作動中も、圧力変換装置は、温度変化にさらされる。しかしながら、この変化の範囲は、通常、形成温度の範囲よりもずっと限定され、この範囲内に良く収まるだろう。従って、圧力変換装置の温度応答が、形成中、モニターされ、制御され、相殺される場合、この温度応答は、圧力変換装置の作動中も予測可能である。
【0072】
前記グルーブ655は、前記変換装置600が、形成中あるいは作動中に温度変化にさらされるときに、前記ディスク部分654の形状、並びに、前記圧力装置600の複数の部分の相対的な配置の一時的な変化を減少させる。図36は、本発明に従う、セラミックポストを有する変換装置の別の実施形態601を示す。さらに、図36は、前記グルーブ655のようなグルーブが、存在しない場合における、温度変化に応答した前記電極ディスク650の曲がりを示す。前記圧力変換装置601が、加熱されるに従い、前記ダイアフラム640と電極654の下面との間のギャップは、金属のハウジング644が、セラミック電極654よりも速く膨張するために、増大される。また、前記センサ601が、加熱されるに従い、前記ポスト部分652は、ディスク部分654よりも速く加熱される。前記ポスト部分652は、前記ジョイント653を介して前記ハウジング644と物理的に接触しており、第1に伝導されることにより加熱される。このディスク部分654は、前記ハウジング644の側面からの放射と、前記ポスト652を通る伝導との両方によって加熱される。前記ポスト部分652が、過熱されるに従い、このポスト部分652は、前記ディスク654よりも速く膨張し、中心部で、矢印661で示される外向きの方向へと、前記ディスク654に圧力を作用する。応力に応答して、前記ディスク654は、曲げられ、前記ディスク654の外側エッジが、図示され、矢印662で示されるように下方に移動される。従って、図16のような2重の電極の設計で、外側の電極は、内側の電極に対して、前記ダイアフラム640の近くへと移動される。圧力変換装置601が、冷却されるに従って、逆の効果が、生じる。つまり、前記ポスト部分652が、冷却されるに従って、前記ディスク654よりもはやく収縮し、前記ディスク654をその中心部の周囲で内向きに引っ張る。応力に応答して、前記ディスク654は、曲げられ、この結果、このディスク654の外側エッジは、上向きに移動される。この曲がりは、圧力変換装置601の平面排除を減じさせ、観察される容量、従って、圧力の測定のゆがみを生じさせる。圧力変換装置が、一時的な状態にあるとき、温度効果は、平面的でなくなるが、圧力変換装置が、いったん均一に加熱された後は、この効果は、消失する。
【0073】
前記グルーブ655は、この問題を軽減する。一時的な状態中、前記グルーブ655は、前記ポスト部分652からの、前記ディスク部分654における径方向かつ内向きあるいは外向の引っ張りを減少させ、容量をゆがめる曲げの効果を減少させ又は排除する。グルーブの様々な好ましい位置並びにディメンジョンは、有限要素法によって決定され得る。例えば、1.6インチの直径並びに0.2インチの厚さを有する電極と、0.25インチの直径を有するポストとについて、前記グルーブ655は、好ましくは、0.1インチの深さと、0.1インチの幅とを有する。
【0074】
前記ディスク部分654は、好ましくは、円形であるが、正方形又はその他の所定の形状であり得る。前記ロッド652は、金属で被覆されて、導電パスを形成し得、あるいは、ニッケルと鉄とコバルトとの合金であるKovarのような、低膨張金属合金によって形成され得る。前記ハウジング614とダイアフラム640とは、典型的に、各々、Inconelとステンレススチールとのような金属である一方で、他の部材は、典型的に、セラミック又はガラスである。
【0075】
低熱膨張係数のプラグ
図37は、本発明の別の実施態様に従う、(図34で示される)容量型圧力センサ701の一部分700を示す。このセンサ701は、第1のハウジング部材714と第2のハウジング部材716との間に溶接されているダイアフラム712を有する。前記ハウジング部材716は、チャンバ719中へと流体を収容するための開口718を有する。
【0076】
電極720が、前記ダイアフラム712の、流体が収容される側とは別の側に設けられている。前記電極720は、導電材によって形成され得、あるいは、より好ましくは、セラミックディスクのような誘電体ディスクを有し、この誘電体ディスクは、この誘電体ディスクの一面に形成され、ダイアフラム712に対面した導電フィルム726を有する。前記電極720は、支持ポスト722に接続され、好ましくは、セラミックによって形成され、この支持ポストは、前記ハウジング部材714の開口724へと上方に向かって延びている。
【0077】
また、図38を参照すると、前記ハウジング部材714は、好ましくは、ハブ728と、複数のスポーク730とを有する。しかしながら、前記ハウジング部材714は、代わって、前記ハブ728の代わりにアパーチャを有する実質的に中空でない電極装着部材を有し得る。ロッド722が、前記ハブ728の中央の開口724中へと延びている。前記ロッド722は、留め具、接着剤、又は、その他のジョイント材によって前記ハブ728に取着され得る。電気的なリード部材732が、複数の前記スポーク730間を、前記電極720へと延び、前記導電フィルムに電気的な信号を与える。代わって、前記リード部材732は、前記ロッド722を通って、あるいは、中空でない電極装着部材のアパーチャを通って延び得る。
【0078】
本発明のこの態様の第1の実施形態で、図37に示されるように、低熱膨張係数(TCE)のプラグ736が、前記開口724内のハウジング部分714に接続され固定されている。前記プラグ736は、好ましくは、ハウジングに対して低い熱膨張係数を有する。前記プラグ736は、好ましくは、前記ロッド722の熱膨張係数よりも小さい、あるいは、これと等しい熱膨張係数を有し得る。前記プラグ736は、複数の異なった形態を有し得る。ここで示されるように、前記プラグ736は、大きい方の直径部分と、小さい方の直径部分とを有し、前記ハウジング部材714に設けられている肩部を規定する。前記プラグ736は、ガラス、溶接、焼きばめ、又は、このプラグ736を定位置に固定するためのその他の方法によって、前記ハウジング部材714にしっかりと接続され得る。
【0079】
簡単にいうと、前記プラグ736は、典型的な形成並びに作動状況において、比較的厳密なギャップ制御を可能にする。圧力装置がさらされている温度が、変化されるとき、低膨張係数を有する前記プラグ736は、センサが、加熱あるいは冷却されても、前記ハウジング714に対して安定に保たれる。典型的に、前記センサが、冷却されるとき、前記プラグ736は、線738によって示されるように、ハウジングの径方向かつ内向きの移動を妨げ、前記ポスト722が前記ハウジング714に接続されている位置で生じるモーメントに対抗するモーメントを生じさせる。
【0080】
本発明の追加の実施形態701と702とが、図39と図40とに示される。図41は、圧力変換装置702の一部分703を示し、プラグ753のような低TCEプラグが、存在しない場合の、温度変化の効果を図示するように描かれている。上述したように、形成中、前記ギャップは、例えば、形成用取付け装置上に前記電極720とロッド722とを配置し、前記ポスト722を前記ハウジング714中へと挿入し、そして、450℃までの範囲の温度で結合させることにより、前記ハウジング714に前記ポスト722を固定することによって設定され得る。圧力変換装置が、形成プロセス後、冷却されたとき、ハウジング715や、電極744と前記ポスト742とを有するモノリシックなT字形体741のような圧力変換装置の複数の部材は、収縮する。前記ハウジング715と、電極744と、ポスト742とは、冷却され、夫々の熱膨張係数並びに他の性質に応じて、異なった割合で収縮され得る。特に、前記ハウジング715が、金属であり、前記電極744とポスト742とが、セラミックである場合、比較的高い熱膨張係数を有する前記ハウジング715は、典型的に、前記電極744並びにポスト742よりも速く冷却され、収縮するだろう。典型的に、前記ハウジング715は、前記矢印770で示される方向に沿って、前記ポスト742の周囲で内向きに収縮するだろう。前記ハウジング715は、傾けられて、アパーチャの直径が、前記ポスト742の直径よりも小さいであろう所定の位置へと収縮する。前記ハウジング715が、前記アパーチャの直径が、前記ポスト742の直径に等しい所定の位置までいったん収縮した後、さらなる収縮は、前記ポスト742の存在によって妨げられる。前記ポスト742の剛性のため、この収縮は、前記ハウジング部材715が、前記ポスト742を保持している位置で、前記ハウジング部材715に、矢印772によって示される方向に沿って外向きの圧力を与えるだろう。引っ張りに応答して、前記ハウジング部材715は、反れて、その上部は、下方に曲げられ、このハウジング715の外壁は、図示され、矢印774によって示されるように、ダイアフラムに近い部分の周囲で外向きに曲げられるだろう。前記圧力変換装置702は、安定状態で、垂直位置へと戻され得るが、この変化は、前記電極744の位置を移動させて、最終的な圧力変換装置702の名目ギャップの大きさを変化させ、結果として圧力変換装置の精度を悪化させるだろう。
【0081】
前記プラグ753のような低TCE部材は、この傾向に対抗する。前記プラグ753は、前記ハウジング715あるいはポスト742よりも低い熱膨張係数を有する。前記プラグ753は、どちらかよりもゆっくりと収縮する。前記プラグ753は、770の方向への、前記ハウジング715の内向きへの収縮に対抗する。特に、前記プラグ753は、矢印776によって示される方向かつ外向きに力を作用させ、ハウジング715が、内向きに反れるのを防止する。ハウジングの曲がりが、減少されるため、前記プラグ753は、前記電極744の位置決めを容易にし、最終的な変換装置702において名目ギャップの精度を改良する。形成プロセス中の温度変化のギャップへの効果は、作動中の温度変化の効果と関連し、これを予測するものである。これら効果を制御することによって、形成パラメーターと作動パラメーターとの両方としてのセンサの精度が、改良される。
【0082】
図38を参照すると、本発明の別の実施形態で、低TCE材のストリップ740が、前記スポーク730にしっかりと接続されている。前記ストリップ740は、前記スポーク730のながて方向にほぼ沿って延び得、これらスポークに溶接され得る。この金属は、例えば、Kovarであり得る。前記ストリップ740は、好ましくは、金属で形成され得、従って、バイメタルスポークを形成する。これらストリップ740は、図37、39、40、41のプラグと同様な目的を果たす。
【0083】
そして、前記ハウジング部材714は、環状部分と、前記ダイアフラム712に平行な平面にほぼ配置されている(ハブ728と3つのスポーク730とのような)所定の部分とを有する。低TCE(好ましくは、ハウジング部材714のTCEよりも低く、そしてまた、好ましくは、前記ディスク720を形成するように使用されている誘電材のTCEよりも低い)の部材が、前記ダイアフラム712に対向した側の、ハウジング部材714の一部分に設けられている。
【0084】
図39を参照すると、所定の部材は、図37及び38のものが再び用いられており、別の一実施形態701は、モノリシックなポスト部分742とディスク部分744とを有する単一の部材740の下側に設けられている金属フィルムとして形成される電極を有する。前記ポスト部分742は、ハウジング714の開口750内で、ガラスシール748を用いて、前記ハウジング714にしっかりと接続されている。前記ディスク部分744は、前記ポスト部分742が、前記ディスク部分744に合している位置に形成されているグルーブ746を有する。このグルーブ746は、前記ポスト部分742の外径と同様な内径を有し、前記ディスク部分744を平らに保つのに役立つ引っ張りを緩和するチャンネルとして働く。
【0085】
上述したような低TCE材によって形成されるプラグ752が、前記開口750の上端部に位置する。ここで示されるように、プラグ752は、(ワッシャのような)中心軸に沿う孔を有する筒形環状部材として形成されており、前記ハウジング714内の肩部754に設置されている。前記プラグ752は、ガラスジョイント又は他の結合機構によって固定され得る。複数の追加の既知の部材が、ここで示され、これら部材は、圧力を設定し、真空が導入されるのを可能にするための開口756と、電極への電気的な接続のための取り付け部材758と、前記開口756をシールした後、大気から水素のような所定の分子を除去するためのゲッターキャニスター760とを含む。
【0086】
図40及び41は、本発明に従って形成された圧力センサの追加の実施形態702を示す。前記圧力センサ702は、一体的な第1のハウジング部材715を有し、このハウジング部材715では、電極装着部分が、装置のハウジングに一体化されており、図37及び39でハウジング部材714と共に示されるような分離されているカバーの必要性が、排除されている。前記電極741は、ポスト部分742とディスク部分744とを有する。前記電極741のポスト部分742は、一体的な第1のハウジング部材715の中心部で接続されている。好ましくは、前記ポスト部分742は、前記ハウジング部材715の下面のレース中へと延ばされている。前記電極741は、随意選択で、前記ディスク部分744における引っ張りを減少させるための(例えば、図39に示されるようなグルーブ741のような)グルーブを有する。前記ポスト部分は、ガラスプラグ748によってハウジング部材715に固定され得る。低TCEプラグ753は、温度変化のためのセンサ702の複数の部分の相対的な位置の一時的な変化を減少させる。前記低TCEプラグ753は、前記ダイアフラム712から離れた側であり、前記電極741のポスト部分742を保持している前記レースに対向した、前記ハウジング部材715の上面に位置されている。好ましくは、低TCEプラグ753は、筒形又は環状である。低TCEプラグ753は、前記電極741のポスト部分742のための前記プラグ748と同様なグラスプラグ755によって、前記ハウジング部材715に固定され得る。低TCEプラグ753は、上述したように、前記ハウジング715の径方向かつ内向きの移動に対抗する。前記第1のハウジング部材715は、前記電極741に配置されている各導電部材のための貫通接続部材758を有する。この貫通接続部材758は、ガラス又は他の絶縁材759によってハウジング715から絶縁されている。前記電極ジョイントと、低TCE部材と、貫通接続部材との各々のための、ガラスプラグ748と、755と、759とは、形成プロセス中、互いに同様に形成され得る。
【0087】
前記低TCEプラグ736、752、753と、ストリップ740とは、例えば、アルミナ若しくはマンガンケイ酸塩(Forsterite)のようなセラミック、又は、鉄とニッケルとコバルトとの合金(Kovar)のような、低TCE金属によって形成され得る。これら材料についてのTCE値は、アルミナ(74)、マンガンケイ酸塩(100)、Kovar(50乃至60)である(TCE値は全て、10−7/℃で表されている)。ハウジングに有用な材料であるInconelは、131のTCEを有する。低TCE部材を有する圧力センサは、10milliTorrまでの範囲と同様に低い圧力で、作動され得る。前記プラグ736、752、753又はストリップ740は、単独の本質的な機能として、軸方向の膨張を減少させ得る。
【0088】
本発明の実施形態を開示したが、特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から離れない改良が、なされ得ることが理解されるべきである。本願に含まれる本発明の範囲から離れない所定の変化が、上述した装置でなされ得るため、上述した説明に含まれた又は添付された図面に図示された全ての事項は、説明的なものと解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈されるべきではないように意図されている。ここで開示された容量型圧力変換装置は、円形の対称性を有するように示されているが、この円形の対称性は、本発明の限定ではない。本願で開示された様々な形状が、本発明の範囲から離れずに変化され得る。複数の導電プレートは、互いに異なった形状を有し得、それらの外形は、互いに対応している必要はない。複数の電極は、ハウジングに対して、又は、互いに、同心的に配置される必要はない。第2の電極は、第1の電極を囲んでいる必要はない。例えば、2つの半円形電極が、並んで配置され得る。回路への貫通接続部材を介する導電プレートの電気的な接続を可能にする導電ワイヤは、電極の導電支持部材を介するよりはむしろ、複数のスポーク間のスペースを通過して、導電プレートに直接接触され得る。誘電体プラグが、本発明の所定の態様で、電極を固着するための好ましい方法として示されているが、この電極は、例えば、接着剤によってもハブに接続され得る。また、前記導電プレートは、必ずしも、P_r主部の下面と同一平面である必要はない。例えば、前記P_r主部は、スペーサと一体化され得、このスペーサは、P_r主部とモノリシックな形態であり得る。別の設計の選択肢の特定の例が、ここで開示されているが、これら例は、例として与えられ、包括的なものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の組み立てられた変換装置の一部分を切断して示す側面図。
【図2】図1で示される装置を分解して示す側方断面図。
【図3】図1並びに2で示されるP_x主部の上面図。
【図4】図1並びに2で示されるP_r主部の上面図。
【図5】図1並びに2で示される電極の下面図。
【図6】本発明に従って形成された容量型圧力変換装置の一部分を切断して示す側面図。
【図7】図6で示される装置を、一部分を排除して示す上面図。
【図8】本発明に従って形成された容量型圧力変換装置の側方断面図。
【図9】図6ないし8で示される装置で使用される改良されたP_r主部の好ましい一実施形態の上面図。
【図10】図6ないし8で示される装置で使用される改良されたP_r主部の好ましい一実施形態の斜視図。
【図11】図9で示される4C−4C線に沿って得られた、図9で示されるP_r主部の断面図。
【図12】図9で示される4D−4D線に沿って得られた、図9で示されるP_r主部の断面図。
【図13】図6ないし8で示される電極の好ましい一実施形態の側方断面図。
【図14】図6ないし8で示される電極の好ましい一実施形態の下面図。
【図15】スポークが、凹形グルーブを有さないP_r主部を通常作動位置で示す側方断面図。
【図16】図15で示されるP_r主部の熱の作用後の側方断面図。
【図17】本発明に従って形成されたP_r主部の別の一実施形態の上面図。
【図18】本発明に従って形成されたP_r主部のさらに別の一実施形態の上面図。
【図19】本発明に従って形成されたP_r主部のさらに別の一実施形態の上面図。
【図20】本発明に従って形成されたP_r主部のさらに別の一実施形態の上面図。
【図21】本発明の別の一実施形態に従って形成された容量型圧力変換装置の側方断面図。
【図22】図21で示される容量型圧力変換装置の分解図。
【図23】本発明の好ましい一実施形態に従って形成された電極の上面図。
【図24】2重の電極を有する、本発明の別の一実施形態に従って形成された容量型圧力変換装置の側方断面図。
【図25】図24で示される容量型圧力変換装置の分解図。
【図26】本発明の好ましい一実施形態に従い形成された外側電極の上面図。
【図27】本発明の別の一実施形態に従って形成された容量型圧力変換装置を、一部分を排除して示す上面図。
【図28】12B−12B線に沿って得られた、図27で示される容量型圧力変換装置の側方断面図。
【図29】本発明の別の一実施形態に従って形成された容量型圧力変換装置を、一部分を排除して示す上面図。
【図30】13B−13B線に沿って得られた、図29で示される容量型圧力変換装置の側方断面図。
【図31】本発明の別の実施形態に従う圧力変換装置の形成のために使用される取付け装置において示される容量型圧力変換装置を、一部分を側面図で、一部分を断面図で示す図。
【図32】図31の15−15線に沿って得られた図。
【図33】図31の16−16線に沿って得られた図。
【図34】本発明の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図35】本発明の別の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図36】熱応力のための電極の曲がりを示す、本発明の別の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図37】本発明の別の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図38】本発明の別の一実施形態に従う、低TCE部材を有するハウジング部材の平面図。
【図39】本発明の別の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図40】本発明の別の一実施形態に従い形成された容量型圧力変換装置の断面図。
【図41】図40で示される実施形態に従う圧力変換装置の断面図であり、熱応力のための力を示している。

Claims (27)

  1. (A)内部キャビティを規定する主部と、
    (B)この主部内に設けられ、前記キャビティを第1のチャンバと第2のチャンバとに分離しており、所定の部分が、前記第1のチャンバ内の圧力が、前記第2のチャンバ内の圧力より高くなったときに、これに応答して第1の方向に反れ、また、この部分は、前記第2のチャンバの圧力が、前記第1のチャンバの圧力より高くなったとき、これに応答して前記第1の方向とは反対の第2の方向に反れる、ダイアフラムと、
    (C)前記第1のチャンバ中へと延び、前記第1のチャンバ内にアパーチャを規定する電極装着部材と、
    (D)共に金属である導電プレートと支持部材とを有する電極と、
    (E)少なくとも部分的に前記アパーチャ内に配置され、前記電極を前記電極装着部材に接続している誘電体とを、
    具備する圧力変換装置。
  2. 前記誘電体は、前記電極装着部材と支持部材とに直接接触されている請求項1の装置。
  3. 前記支持部材は、ロッド形態であり、このロッド形態の支持部材は、前記アパーチャ中へと延びており、また、前記誘電体は、前記アパーチャ内で、前記ロッド形態の支持部材を前記電極装着部材に接続している請求項1の装置。
  4. 前記誘電体は、内部アパーチャを規定し、また、前記支持部材は、この内部アパーチャ中へと延びている請求項1の装置。
  5. 前記電極装着部材は、前記アパーチャを規定するハブと、前記主部からこのハブへと延びている1つ以上のスポークとを有する請求項1の装置。
  6. 前記電極装着部材は、前記主部と一体的に形成されている請求項1の装置。
  7. 前記ダイアフラムは、所定の中心軸を有し、前記電極装着部材は、前記中心軸の近くで延びており、前記アパーチャは、前記中心軸の近くにある請求項1の装置。
  8. 前記導電プレートの、ダイアフラムの近くの一面は、前記主部の一面と同一平面である請求項1の装置。
  9. (A)内部キャビティを規定する主部と、
    (B)この主部内に設けられ、前記キャビティを第1のチャンバと第2のチャンバとに分離しており、所定の部分が、前記第1のチャンバ内の圧力が、前記第2のチャンバ内の圧力より高くなったときに、これに応答して第1の方向に反れ、また、この部分は、前記第2のチャンバの圧力が、前記第1のチャンバの圧力より高くなったとき、これに応答して前記第1の方向とは反対の第2の方向に反れる、ダイアフラムと、
    (C)前記第1のチャンバ中へと延び、前記第1のチャンバ内にアパーチャを規定する電極装着部材と、
    (D)共に金属である第1の導電プレートと第1の支持部材とを有する第1の電極と、
    (E)共に金属である第2の導電プレートと第2の支持部材とを有する第2の電極と、
    (F)少なくとも部分的に前記アパーチャ内に配置され、前記第1及び第2の電極を前記電極装着部材に接続している誘電体とを、
    具備する圧力変換装置。
  10. 前記誘電体は、第1の誘電体部分と第2の誘電体部分とを有し、この第1の部分は、前記第1の電極を前記第2の電極に保持させており、また、前記第2の部分は、前記第2の電極を前記電極装着部材に保持させている請求項9の装置。
  11. 前記第1の誘電体部分は、第1の内部アパーチャを規定し、前記第1の支持部材は、この第1の内部アパーチャ中へと延びており、また、前記第2の誘電体部分は、第2の内部アパーチャを規定し、前記第2の支持部材は、この第2の内部アパーチャ中へと延びている請求項10の装置。
  12. 前記第2の電極は、前記第1の電極をほぼ囲んでいる請求項9の装置。
  13. 前記第2の導電プレートは、前記第1の導電プレートを囲んでいる請求項12の装置。
  14. 前記第2の導電プレートは、環状であり、前記第1の導電プレートは、円形である請求項13の装置。
  15. 前記第2の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面と、前記第1の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面とは、ほぼ同一平面である請求項14の装置。
  16. 前記第2の支持部材は、管状部分を有する請求項12の装置。
  17. 前記管状部分は、前記アパーチャ中へと延びており、前記第1の支持部材は、前記アパーチャ中へと延びて、前記第2の支持部材の管状部分内に位置されており、また、前記誘電体は、前記アパーチャ内の、前記第1の支持部材と第2の支持部材との間と、前記第2の支持部材と装着部材との間とに配置されている請求項16の装置。
  18. 前記第1の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面と、前記第2の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面とは、ほぼ同一平面である請求項9の装置。
  19. 前記ダイアフラムの近くの、第1及び第2の導電プレートの一面は、前記主部の下面とほぼ同一平面である請求項18の装置。
  20. 前記主部の下面と前記ダイアフラムとの間に配置されている環状スペーサをさらに具備する請求項19の装置。
  21. 前記第1の支持部材は、前記第1の導電プレートと同じ材料によって形成されており、また、前記第2の支持部材は、前記第2の導電プレートと同じ材料によって形成されている請求項9の装置。
  22. 前記主部と、前記第1の支持部材と、前記第2の支持部材とは、互いにほぼ等しい熱膨張係数を有する請求項9の装置。
  23. (A)内部キャビティを規定する主部と、
    (B)この主部内に設けられ、前記キャビティを第1のチャンバと第2のチャンバとに分離しており、所定の部分が、前記第1のチャンバ内の圧力が、前記第2のチャンバ内の圧力より高くなったときに、これに応答して第1の方向に反れ、また、この部分は、前記第2のチャンバの圧力が、前記第1のチャンバの圧力より高くなったとき、これに応答して前記第1の方向とは反対の第2の方向に反れる、ダイアフラムと、
    (D)共に金属である第1の導電プレートと第1の支持部材とを有する第1の電極と、
    (E)共に金属である第2の導電プレートと第2の支持部材とを有し、この第2の支持部材は、管状部分を有し、前記第2の導電プレートは、アパーチャを規定し、前記第1の支持部材は、前記管状部分内に位置されており、前記第1の導電プレートは、前記アパーチャ内に位置されている、第2の電極と、
    (F)前記第1及び第2の電極を前記主部に固定している誘電体とを、
    具備する圧力変換装置。
  24. 前記第1の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面と、前記第2の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面とは、ほぼ同一平面である請求項23の装置。
  25. 前記第1及び第2の導電プレートの、前記ダイアフラムの近くの一面は、前記主部の下面とほぼ同一平面である請求項24の装置。
  26. 前記主部の下面と前記ダイアフラムとの間に配置されている環状スペーサをさらに具備する請求項25の装置。
  27. (A)内部キャビティを規定する主部と、
    (B)この主部内に設けられ、前記キャビティを第1のチャンバと第2のチャンバとに分離しており、所定の部分が、前記第1のチャンバ内の圧力が、前記第2のチャンバ内の圧力より高くなったときに、これに応答して第1の方向に反れ、また、この部分は、前記第2のチャンバの圧力が、前記第1のチャンバの圧力より高くなったとき、これに応答して前記第1の方向とは反対の第2の方向に反れる、ダイアフラムと、
    (C)前記第1のチャンバ内に配置され、導電プレートと導電支持部材とを有する電極と、
    (D)前記主部の外部の検知回路と、
    (E)前記第1のチャンバ内に第1の端部と第2の端部とを有する導電ワイヤと、前記主部のアパーチャを通って延びている貫通接続ピンとによって形成されており、誘電体プラグが、前記アパーチャ内で前記貫通接続ピンをシールしており、前記貫通接続ピンは、前記第1のチャンバ内に内端部を、前記主部の外部に外端部を有し、前記導電ワイヤの第1の端部は、前記導電支持部材に接続されており、前記導電ワイヤの第2の端部は、前記貫通接続ピンの内端部に接続されている、前記電極を前記検知回路に電気的に接続している、前記第1のチャンバの接続回路とを、
    具備する圧力変換装置。
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